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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】宋錦生地生産用循環乾燥装置
(51)【国際特許分類】
   F26B 13/10 20060101AFI20220404BHJP
   F26B 13/14 20060101ALI20220404BHJP
   F26B 23/06 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
F26B13/10 B
F26B13/14
F26B23/06 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021555565
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(86)【国際出願番号】 CN2020078887
(87)【国際公開番号】W WO2021179228
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2021-09-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519364875
【氏名又は名称】蘇州汪永亨絲綢科技文化有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUZHOU WANG YONGHENG SILK SCIENCE AND TECHNOLOGY CULTURE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Shop Oa-098,The Negative First Floor,Oriental Textile City,No.699,East Market Road,Shengze Town,Wujiang District SUZHOU,Jiangsu,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 海生
【審査官】杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第209214274(CN,U)
【文献】中国実用新案第206724647(CN,U)
【文献】特開2005-083630(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107677085(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110701886(CN,A)
【文献】中国実用新案第209890916(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第109341304(CN,A)
【文献】実公昭11-002946(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 13/10
F26B 13/14
F26B 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
宋錦生地生産用循環乾燥装置であって、
装置本体(1)を含み、装置本体(1)の内部の両側側壁の間に共通の接続フレーム(2)が設けられ、接続フレーム(2)の上下両端にいずれも第1固定フレーム(3)が設けられ、第1固定フレーム(3)の接続フレーム(2)から離れる端に電動ガイドホイール(4)が可動に接続され、
装置本体(1)の両側の中部にいずれも第2固定フレーム(5)が対称的に設けられ、第2固定フレーム(5)の装置本体(1)から離れる端に位置制限ホイール(6)が可動接続され、装置本体(1)の両側の中部にいずれも貫通溝(7)が対称的に貫通して開設され、貫通溝(7)、電動ガイドホイール(4)及び位置制限ホイール(6)が協働して生地に接続され、
接続フレーム(2)の上下両側にいずれも電動スライドレール(8)が設けられ、電動スライドレール(8)の外部にスライダー(9)が挿入接続され、スライダー(9)の内部に空溝(10)が貫通して開設され、空溝(10)の内側壁に複数の移動ホイール(11)が可動に接続され、移動ホイール(11)が電動スライドレール(8)に密着接続され、スライダー(9)の最上部両側にいずれも係合装置(12)が設けられ、2つの係合装置(12)の間に金属ロッド(13)が係合して接続され、金属ロッド(13)の外部に抵抗線(14)が巻き付けて接続され、
電動スライドレール(8)の両端にいずれも固定ブロック(15)が固定して接続され、固定ブロック(15)がシュート(16)を貫通し、シュート(16)が装置本体(1)の両側を貫通して開設され、固定ブロック(15)の一端が電動伸縮ロッド(17)の伸縮端に固定して接続され、電動伸縮ロッド(17)の一側が装置本体(1)の外側に固定して接続され、装置本体(1)の最上部側にコントローラ(18)が設けられる、ことを特徴とする宋錦生地生産用循環乾燥装置。
【請求項2】
第1固定フレーム(3)は、複数組設けられ、複数組の第1固定フレーム(3)は、等間隔に矩形で分布している、ことを特徴とする請求項1に記載の宋錦生地生産用循環乾燥装置。
【請求項3】
装置本体(1)の最上部の他側に除湿機(19)が設けられ、除湿機(19)の除湿管がスロット(20)を貫通して装置本体(1)の内部に挿入され、スロット(20)が装置本体(1)の最上部中部を貫通して開設される、ことを特徴とする請求項1に記載の宋錦生地生産用循環乾燥装置。
【請求項4】
係合装置(12)は、ストッパー(21)及び係止ブロック(22)を含み、ストッパー(21)の底端がスライダー(9)に固定して接続され、係止ブロック(22)の底端がスライダー(9)に密着接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の宋錦生地生産用循環乾燥装置。
【請求項5】
ストッパー(21)と係止ブロック(22)との間には、等間隔に線形分布する複数のばねが設けられ、係止ブロック(22)のストッパー(21)から離れる端の中部に係止溝(23)が開設される、ことを特徴とする請求項4に記載の宋錦生地生産用循環乾燥装置。
【請求項6】
シュート(16)は、貫通溝(7)の第2固定フレーム(5)から離れる側に位置し、かつシュート(16)の高さは、2つの電動スライドレール(8)の互いに離れる端から装置本体(1)の内部端までの高さよりも低い、ことを特徴とする請求項1に記載の宋錦生地生産用循環乾燥装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生地分野に関し、特に宋錦生地生産用循環乾燥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
生地は、服装を製作する材料である。生地は、服装の3つの要素の1つとして、服装のスタイルと特性を表現できるとともに、服装の色と造形の表現効果を直接的に左右する。生地の生産過程において、水洗後に、生地は、通常、通常ある程度の水分があり、使用する前に乾燥させる必要があるため、宋錦生地生産用循環乾燥装置を提供する。
【発明の概要】
【0003】
(一)発明の目的
背景技術に存在する技術課題を解決するために、本発明は、生地を乾燥でき、生地のこの後の使用を容易にする、宋錦生地生産用循環乾燥装置を提供する。
【0004】
(二)技術案
上記課題を解決するために、本発明は、宋錦生地生産用循環乾燥装置を提供し、この装置は、装置本体を含み、装置本体の内部の両側側壁の間に共通の接続フレームが設けられ、接続フレームの上下両端にいずれも第1固定フレームが設けられ、第1固定フレームの接続フレームから離れる端に電動ガイドホイールが可動に接続され、
装置本体の両側の中部にいずれも第2固定フレームが対称的に設けられ、第2固定フレームの装置本体から離れる端に位置制限ホイールが可動接続され、装置本体の両側の中部にいずれも貫通溝が対称的に貫通して開設され、貫通溝、電動ガイドホイール及び位置制限ホイールが協働して生地に接続され、
接続フレームの上下両側にいずれも電動スライドレールが設けられ、電動スライドレールの外部にスライダーが挿入接続され、スライダーの内部に空溝が貫通して開設され、空溝の内側壁に複数の移動ホイールが可動に接続され、移動ホイールが電動スライドレールに密着接続され、スライダーの最上部両側にいずれも係合装置が設けられ、2つの係合装置の間に金属ロッドが係合して接続され、金属ロッドの外部に抵抗線が巻き付けて接続され、
電動スライドレールの両端にいずれも固定ブロックが固定して接続され、固定ブロックがシュートを貫通し、シュートが装置本体の両側を貫通して開設され、固定ブロックの一端が電動伸縮ロッドの伸縮端に固定して接続され、電動伸縮ロッドの一側が装置本体の外側に固定して接続され、装置本体の最上部側にコントローラが設けられる。
【0005】
好ましくは、第1固定フレームは、複数組設けられ、複数組の第1固定フレームは、等間隔に矩形で分布している。
【0006】
好ましくは、装置本体の最上部の他側に除湿機が設けられ、除湿機の除湿管がスロットを貫通して装置本体の内部に挿入し、スロットが装置本体の最上部中部を貫通して開設される。
【0007】
好ましくは、係合装置は、ストッパー及び係止ブロックを含み、ストッパーの底端がスライダーに固定して接続され、係止ブロックの底端がスライダーに密着接続される。
【0008】
好ましくは、ストッパーと係止ブロックとの間に、等間隔に線形分布する複数のばねが設けられ、係止ブロックのストッパーから離れる端の中部に係止溝が開設される。
【0009】
好ましくは、シュートは、貫通溝の第2固定フレームから離れる側に位置し、かつシュートの高さは、2つの電動スライドレールの互いに離れる端から装置本体内部端までの高さよりも低い。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、生地を装置本体の一側の上方の貫通溝内から挿入し、次に電動ガイドホイールを起動させて生地を装置本体の他側の上方の貫通溝内から牽引し、続いて位置制限ホイールを介して生地を装置本体の他側の下方の貫通溝内から挿入し、生地を装置本体の一側の下方の貫通溝内から牽引し、次に位置制限ホイールを介して、生地の両端を接着することで、生地を循環回転することができ、電動スライドレールを起動させ、スライダーを固定ブロックの間の電動スライドレールにおいて往復移動させ、同時にスイッチをオンにして抵抗線を加熱し、往復移動するスライダーは、係合装置、金属棒及び抵抗線を駆動して往復移動させ、発熱した抵抗線は、生地における水分を加熱乾燥することができ、電動伸縮ロッドを駆動し、電動伸縮ロッドの伸縮端は、固定ブロックを押して上下に移動させ、それにより、電動スライドレールとスライダーを駆動して上下に移動させ、生地と抵抗線との間の距離を調整し、生地が高く加熱されるため破損されることを回避し、このように設計することによって、生地をより均一に加熱し、より合理的に乾燥し、生地の乾燥効率を向上させる。
【0011】
本発明では、装置本体の最上部に設けられる除湿機は、生地の加熱乾燥中に生じた湿気を除去でき、さらに生地乾燥の効率を向上させ、ストッパーと係止ブロックとの間にばねを設けることで、金属棒及び抵抗線の交換及び取り外しがより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の構造模式図である。
図2】本発明のスライダー断面構造模式図である。
図3】本発明のスライダー側面断面構造模式図である。
図4】本発明の係合装置構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、技術案及び利点をより明瞭にために、以下、発明を実施するための形態を用いて図面を参照して、本発明についてさらに詳細に説明する。これらの説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。また、本発明の概念を不必要に曖昧にすることを避けるために、以下の説明では、公知構造及び技術についての説明が省略される。
【0014】
図1~4に示すように、本発明に係る宋錦生地生産用循環乾燥装置は、装置本体1を含み、装置本体1の内部の両側側壁の間に共通の接続フレーム2が設けられ、接続フレーム2の上下両端にいずれも第1固定フレーム3が設けられ、第1固定フレーム3の接続フレーム2から離れる端に電動ガイドホイール4が可動に接続され、
装置本体1の両側の中部にいずれも第2固定フレーム5が対称的に設けられ、第2固定フレーム5の装置本体1から離れる端に位置制限ホイール6が可動接続され、装置本体1の両側の中部にいずれも貫通溝7が対称的に貫通して開設され、貫通溝7、電動ガイドホイール4及び位置制限ホイール6が協働して生地に接続され、
接続フレーム2の上下両側にいずれも電動スライドレール8が設けられ、電動スライドレール8の外部にスライダー9が挿入接続され、スライダー9の内部に空溝10が貫通して開設され、空溝10の内側壁に複数の移動ホイール11が可動に接続され、移動ホイール11が電動スライドレール8に密着接続され、スライダー9の最上部両側にいずれも係合装置12が設けられ、2つの係合装置12の間に金属ロッド13が係合して接続され、金属ロッド13の外部に抵抗線14が巻き付けて接続され、
電動スライドレール8の両端にいずれも固定ブロック15が固定して接続され、固定ブロック15がシュート16を貫通し、シュート16が装置本体1の両側を貫通して開設され、固定ブロック15の一端が電動伸縮ロッド17の伸縮端に固定して接続され、電動伸縮ロッド17の一側が装置本体1の外側に固定して接続され、装置本体1の最上部側にコントローラ18が設けられる。
【0015】
本発明では、生地を装置本体の一側の上方の貫通溝内から挿入し、次に電動ガイドホイールを起動させて生地を装置本体の他側の上方の貫通溝内から牽引し、続いて位置制限ホイールを介して生地を装置本体の他側の下方の貫通溝内から挿入し、生地を装置本体の一側の下方の貫通溝内から牽引し、次に位置制限ホイールを介して、生地の両端を接着することで、生地を循環回転させることができ、電動スライドレールを起動させ、スライダーを固定ブロックの間の電動スライドレールにおいて往復移動させ、同時にスイッチをオンにして抵抗線を加熱し、往復移動するスライダーは、係合装置、金属棒及び抵抗線を駆動して往復移動させ、発熱した抵抗線は、生地における水分を加熱乾燥することができ、電動伸縮ロッドを駆動し、電動伸縮ロッドの伸縮端は、固定ブロックを押して上下に移動させ、それにより、電動スライドレールとスライダーを駆動して上下に移動させ、生地と抵抗線との間の距離を調整し、生地が高く加熱されるため破損されることを回避し、このように設計することによって、生地をより均一に加熱し、より合理的に乾燥し、生地の乾燥効率を向上させる。
【0016】
1つの任意選択的な実施例では、第1固定フレーム3は、複数組設けられ、複数組の第1固定フレーム3は、等間隔に矩形で分布している。
【0017】
なお、このように設け、それにより、電動ガイドホイール、位置制限ホイール及び貫通溝が協働することで、生地を循環回転させる。
【0018】
1つの任意選択的な実施例では、装置本体1の最上部の他側に除湿機19が設けられ、除湿機19の除湿管がスロット20を貫通して装置本体1の内部に挿入され、スロット20が装置本体1の最上部中部を貫通して開設される。
【0019】
なお、このように設けることで、生地加熱乾燥中に生じた湿気を除去し、さらに生地乾燥の効率を向上させることができる。
【0020】
1つの任意選択的な実施例では、係合装置12は、ストッパー21及び係止ブロック22を含み、ストッパー21の底端がスライダー9に固定して接続され、係止ブロック22の底端がスライダー9に密着接続され、ストッパー21と係止ブロック22の間には、等間隔に線形分布する複数のばねが設けられ、係止ブロック22のストッパー21から離れる端の中部に係止溝23が開設される。
【0021】
なお、このように設けることで、金属棒及び抵抗線の交換及び取り外しがより容易になる。
【0022】
1つの任意選択的な実施例では、シュート16は、貫通溝7の第2固定フレーム5から離れる側に位置し、かつシュート16の高さは、2つの電動スライドレール8の互いに離れる端から装置本体1の内部端までの高さよりも低い。
【0023】
なお、このように設けることで、生地と抵抗線との距離を調整しやすく、生地が加熱されすぎるため破損されることを回避する。
【0024】
本装置の空き箇所には、すべての電気デバイス及びマッチングするドライバが配置される。当業者は、上記すべてのドライバ(動力デバイス、電気デバイス及び適する電源を意味する)を導線を介して接続する。具体的な接続手段としては、以下の作動原理で、各電気デバイスの間の動作順序を参照して電気特的に接続することであり、詳細な接続手段は、本分野の公知技術である。
【0025】
本発明の上記の特定の実施形態は、本発明の原理を例示または説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではないことを理解されたい。したがって、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行われた修正、同等置換、改善などは、本発明の保護範囲に含まれるべきである。さらに、本発明の添付の特許請求の範囲は、添付の特許請求の範囲および境界、またはそのような範囲および境界の同等の形態に含まれるすべての変更および修正を含むことを意図している。
【符号の説明】
【0026】
1 装置本体、2 接続フレーム、3 第1固定フレーム、4 電動ガイドホイール、5 第2固定フレーム、6 位置制限ホイール、7 貫通溝、8 電動スライドレール、9 スライダー、10 空溝、11 移動ホイール、12 係合装置、13 金属ロッド、14 抵抗線、15 固定ブロック、16 シュート、17 電動伸縮ロッド、18 コントローラ、19 除湿機、20 スロット、21 ストッパー、22 係止ブロック、23 係止溝
【要約】
宋錦生地生産用循環乾燥装置であって、装置本体を含み、装置本体の内部の両側側壁の間に共通の接続フレームが設けられ、接続フレームの上下両端にいずれも第1固定フレームが設けられ、第1固定フレームの接続フレームから離れる端に電動ガイドホイールが可動に接続され、装置本体の両側の中部にいずれも第2固定フレームが対称的に設けられ、第2固定フレームの装置本体から離れる端に位置制限ホイールが可動接続され、装置本体の両側の中部にいずれも貫通溝が対称的に貫通して開設され、貫通溝、電動ガイドホイール及び位置制限ホイールが協働して生地に接続され、接続フレームの上下両側にいずれも電動スライドレールが設けられ、電動スライドレールの外部にスライダーが挿入接続され、スライダーの内部に空溝が貫通して開設され、空溝の内側壁に複数の移動ホイールが可動に接続され、移動ホイールが電動スライドレールに密着接続される。このように設けることで、生地をより均一に加熱し、より合理的に乾燥し、生地の乾燥効率を向上させる。
図1
図2
図3
図4