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特許7052435希釈・分注ノズル洗浄容器、分注・希釈システム、及び自動分析装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】希釈・分注ノズル洗浄容器、分注・希釈システム、及び自動分析装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/02 20060101AFI20220405BHJP
【FI】
G01N35/02 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018042895
(22)【出願日】2018-03-09
(65)【公開番号】P2019158451
(43)【公開日】2019-09-19
【審査請求日】2021-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000003160
【氏名又は名称】東洋紡株式会社
(72)【発明者】
【氏名】西村 研吾
(72)【発明者】
【氏名】前野 光生
【審査官】山口 剛
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-274048(JP,A)
【文献】特開昭62-251665(JP,A)
【文献】特開昭63-088463(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00 - 35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
希釈カップおよび分注ノズル洗浄用カップを一体化させた容器であって、該希釈カップは下方がドレインとつながっていて通液が可能な状態にあり、ここで該希釈カップと該ドレインの接続部分は表面張力により液を保持できるように孔径面積を調整されており、さらに、該希釈カップには2つ又は4つの配管が点対称の配置で接続されていて、ここで点対称に配置されている配管は、該配管から液が吐出される方向が互いに直面しないように接続されていることを特徴とする、容器
【請求項2】
試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料を希釈するのに適し、且つ、該試料を分注するノズルを洗浄するのに適した構造を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
さらに希釈カップの洗浄と分注ノズル洗浄用カップの洗浄のための共通の洗浄機構を有する、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記共通の洗浄機構が、共通の液体供給用ポンプ及び/又は液体吸引吐出用ポンプを有する、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記希釈カップと前記ドレインの接続部分において表面張力により液を保持できるように調整された孔径面積が0.5~3.0mmである、請求項1~4のいずれかに記載の容器。
【請求項6】
請求項1~のいずれかに記載の容器に、さらに分注ノズルを有する、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料の分注・希釈システム。
【請求項7】
請求項の分注・希釈システムを有する、自動分析装置。
【請求項8】
希釈カップとノズル洗浄用カップとを近接するように配置し、該希釈カップは下方がドレインとつながっていて通液が可能な状態にあり、ここで該希釈カップと該ドレインの接続部分は表面張力により液を保持できるように孔径面積を調整されており、さらに、該希釈カップには2つ又は4つの配管が点対称の配置で接続されていて、ここで点対称に配置されている配管は、該配管から液が吐出される方向が互いに直面しないように接続されており、且つ、希釈カップの洗浄とノズル洗浄用カップの洗浄のための共通の洗浄機構を備え、更に分注ノズルを有する、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料の分注・希釈システムを備えた自動分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、希釈及び分注ノズル洗浄に用いられる容器等に関するものである。さらに詳しくは、自動分析装置で用いる希釈・分注ノズル洗浄容器や、それを含む分注・希釈システムおよびそれらを有する自動分析装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、血液、尿および各種の体液等の生体試料を分析する自動分析装置は、ピペッティング機構などの分注手段を用いて検体や試薬等の液体試料を反応容器に分注している。
このような自動分析装置は、通常、検体や試薬等の希釈手段を有している。例えば、希釈ターンテーブル等の専用機構を用いるもの(特許文献1)、精製水等を充填した分注配管に接続した分注プローブを用いるもの(特許文献2および3)、および、専用の希釈ターンテーブル等を用いず反応セルで希釈をおこなうもの(特許文献4)などが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-242238
【文献】特開2009-210483
【文献】特開2008-304334
【文献】特開2011-117755
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記背景技術において、希釈ターンテーブル等の専用機構を用いる希釈手段は、当該専用機構のための空間が必要となるため、それを搭載する自動分析装置が大型化する。
また、自動分析装置において、希釈ターンテーブル等、本来の分析にかかわる機構以外の機構が増えると、希釈のための工数が増加するので、自動分析のスループットが低下する。
また、自動分析装置における当該専用機構の設置場所によっては、検体や試薬等の移動距離、および、希釈に要する液などの移動距離が増えるので、自動分析のスループットが低下する。
【0005】
前記背景技術において、精製水や生理食塩水等を充填した分注配管に接続した分注プローブを用いる希釈手段は、濃縮試薬等を精製水等で希釈することが可能であり、スループットを低下させないメリットはあるが、プローブの分注配管を汚染してしまうために、精製水や生理食塩水以外の溶液を用いて試薬を混合することはできない。
【0006】
前記背景技術において、専用の希釈ターンテーブル等を用いず反応セルで希釈をおこなう希釈手段は、専用機構のための空間が必要ないが、反応に用いるセルやプローブなどの機構を希釈のためにも占有するため、自動分析のスループットが低下する。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より小型で、自動分析装置への適用においてもスループットを低下させない希釈・分注ノズル洗浄容器等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の概要は以下のとおりである。
[項1] 希釈カップおよび分注ノズル洗浄用カップを一体化させた容器。
[項2] 試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料を希釈するのに適し、且つ、該試料を分注するノズルを洗浄するのに適した構造を有する、項1に記載の容器。
[項3] さらに希釈カップの洗浄と分注ノズル洗浄用カップの洗浄のための共通の洗浄機構を有する、項1又は2に記載の容器。
[項4] 前記共通の洗浄機構が、共通の液体供給用ポンプ及び/又は液体吸引吐出用ポンプを有する、項3に記載の容器。
[項5] 項1~4のいずれかに記載の容器に、さらに分注ノズルを有する、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料の分注・希釈システム。
[項6] 項5の分注・希釈システムを有する、自動分析装置。
[項7] 希釈カップとノズル洗浄用カップとを近接するように配置し、希釈カップの洗浄とノズル洗浄用カップの洗浄のための共通の洗浄機構を備え、更に分注ノズルを有する、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料の分注・希釈システムを備えた自動分析装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明の希釈・分注ノズル洗浄容器は、希釈カップおよび分注ノズル洗浄用カップを一体化させた構造からなるため、占有する空間がほとんど必要なく、それを搭載する試薬分注・希釈システムや自動分析装置を小型化することができる。
さらに希釈カップの洗浄と分注ノズル洗浄用カップの洗浄のための共通の洗浄機構を有する本発明の容器は、必要最小限の専用機構しか用いないため、当該専用機構の占有する空間がほとんど必要なく、それを搭載する自動分析装置を小型化することができる。
また、前記容器に、さらに分注ノズルを有する、分注・希釈システムや自動分析装置は、分注ノズルを希釈にも用いることができ小スペース化を実現することができる。また、分注ノズル(分注プローブ)の動く回数を減らすことができる、プローブの移動(回転)距離を短くすることができる、および/または、プローブの吸引吐出回数を減らすことができる等の理由により、希釈及び/又は分注ノズル洗浄のための工数や時間が減少し、自動分析のスループットを向上させることができる。
更に、希釈カップと分注ノズル洗浄用カップとを近接させた構造とすることによっても、上記のような効果を発揮することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1の外観を示す。
図2】本発明の実施の形態1を、一方向から見た図である。
図3】本発明の実施の形態1を、図2で見ている方向とは直交する別の一方向から見た図である。参考線1および参考線2は各部の相対的な位置を把握するため本図内に便宜上設けた線である。
図4】本発明の実施の形態1を図3の希釈カップ7の中心およびノズル洗浄カップ9の中心を結ぶ直線で切った断面図である。参考線3は各部の相対的な位置を把握するため本図内に便宜上設けた線である。
図5】希釈カップ7の配管の配置、配管から排出される液の希釈カップ7における流れを模式化した図である。
図6】ノズル洗浄カップ9の配管の配置、配管から排出される液のノズル洗浄カップ9における流れを模式化した図である。
図7】本発明の自動分析装置の一例を示す図である。
図8】本発明の実施の形態2(希釈カップのドレインとノズル洗浄カップのドレインを接合させた場合)の断面図である。本断面は、本発明の実施の形態1についての図4の断面図と同じ面で切った場合の断面図に相当する。
図9】本発明の実施の形態3(希釈カップと分注ノズル洗浄用カップを近接して配置した場合)の断面図である。本断面は、本発明の実施の形態1についての図4の断面図と同じ面で切った場合の断面図に相当する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態の一つは、希釈カップおよび分注ノズル洗浄用カップを一体化させた容器である。
【0012】
(実施の形態1)
以下、本発明の容器にかかる実施の形態1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、実施の形態1の外観を示す。図2は実施の形態1を一方向から見た図(以後、「側面図」または「側面から見た図」とも言う。)である。図3は実施の形態1を図2で見ている方向とは直交する別の一方向から見た図(以後、「上面図」または「上面から見た図」とも言う。)である。図4は実施の形態1を図3の希釈カップ7の中心およびノズル洗浄カップ9の中心を結ぶ直線で切った断面図である。
以下、図1~4に記載の形態を中心に説明するが、本発明はこの態様に制限されない。
【0013】
実施の形態1において、容器100は、図1~4に示すように、配管1~6、希釈カップ7およびそのドレイン8、ノズル洗浄カップ9およびそのドレイン10を備えている。
【0014】
(希釈カップ)
希釈カップ7は、下方がドレイン8とつながっていて通液が可能となっている。希釈カップ7は、希釈動作の使用時に上面が開放されていればよく、例えば、上面が常時開放されている構造でもよいし、使用時に開閉可能な蓋等の部材を備えた構造であってもよい。好ましくは、蓋等の部材の開閉に特別な装置や制御を必要とせず、シンプルな構造にできるという観点から、希釈カップ7の上面は開放されたものがよい。
希釈カップ7とドレイン8の接続部分は、希釈カップ7で希釈を行っている時には液がドレイン8に進入しないよう手立てを講じておくことが好ましい。そのような手段としては特に限定されないが、以下の方法が例示できる。
(1)接続部分に開閉可能な弁を設ける。
(2)ドレイン8との接続部の孔径面積を調整することにより、希釈時は蓋がなくても表面張力により液を希釈カップ7に保持し、かつ、ドレイン8にポンプなどを予め接続しておき、液を排出する際にはポンプを作動させて希釈カップ7に溜まった液を吸引する。
【0015】
弁を設定する必要がないという点では前記の(2)が好ましい。このように(2)の形態とする場合、希釈時に表面張力で液を希釈カップ7に保持し得るように、希釈カップ7とドレイン8の接続部の孔径は0.5~3.0mm程度、好ましくは0.5~1.5mm程度とすることが好ましい。
本発明の希釈容器の希釈カップ7は、このような構造にすることにより混合後の残りの試薬等の溶液を吸引排出する機構を備えることにより、試薬等の溶液の排出をプローブによる吸引吐出機構を用いず迅速に行うことが可能である。また、希釈カップ7を水等の洗浄用液体で洗浄した後も同様に液の排出を迅速かつ、液残りなく行うことが可能である。
容器の吸引口に蓋や弁等の部材を設置した場合は、蓋や弁等の開閉に特別な設備が必要になり、また、該部材を介したキャリーオーバーが発生することが考えられるが、このような部材を用いない態様の本発明の容器では、そのような点について考慮する必要はない。
【0016】
希釈カップ7は、配管1および2とそれぞれつながっていて、各配管から水等の希釈用液体を希釈カップに供給できる。配管の態様は、水等の希釈用液体を希釈カップ7に供給できる限りにおいて、何ら制約を受けない。
例えば、図1~4に記載の形態は本発明の実施の形態の1例であって、配管の数、各配管の希釈カップ7との接続位置、各配管の希釈カップ7に液が吐出される角度など、その態様は、水等の希釈用液体を希釈カップ7に供給できる限りにおいて、何ら制約を受けない。
配管を経由しての水等の希釈用液体の供給方法は特に限定されない。例えば各配管にポンプなどを予め接続しておき、水等の希釈用液体を供給する際にはポンプを作動させて希釈カップ7に水等の希釈用液体を供給することができる。
【0017】
希釈カップ7の形は特に限定されないが、希釈の際に液が容器内をスムーズに流れ混合されやすいという点では、例えば上から(図3の視点で)見た場合に曲面のみで閉じた形であることが好ましい。さらに好ましくは、楕円形、円形である。さらに好ましくは円形である。立体的に見た場合は、円柱の上部と半球または円錐(好ましくは半球)の下部とを接続したような形が好ましい。
【0018】
図1~4に記載の形態では、希釈カップ7に接続する配管の数は2つであり、液の吐出口が上から(図3の視点で)見た場合に点対称に配置されている。
配管の数は特に限定されないが、複数にすることにより液供給や洗浄の効率が良くなる一方、多すぎると構造が複雑になるので、多くても4つ(さらには3つ、さらには2つ)程度が好ましい。また配管の液の吐出口の間隔は特に限定されないが、均一に洗浄できることから、等間隔であることが好ましい。
また、配管から液が吐出される方向は特に限定されないが、図1~4に記載の形態では、2つの配管から液が吐出される方向は、互いに直面せず、図5のように少しずれた方向に設定されている。好ましくは、2つの配管から対称な方向に液が排出されるよう配管の位置を設定すればよい。これによって、希釈カップ7の中を液がカップの壁面を沿って対流するように流れるので、洗浄の効率がさらに向上する。
また、2つの配管の位置は垂直方向に同じ高さであっても良いし、高さが違っていても良い。
【0019】
本発明の容器の希釈カップ7は、前記のような構造にすることにより強力な洗浄機構を有する。したがって、様々な試料を希釈する際にもキャリーオーバーを抑制することができる。
また、本発明の希釈容器の希釈カップ7は、前記のような構造にすることによりプローブの吸引撹拌によって十分に試薬等の試料を混合することができるようになっている。したがって、測定のばらつきを減少することができる。
【0020】
(ノズル洗浄カップ)
ノズル洗浄カップは、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料の分注に用いられるノズルを洗浄するためのものである。
ノズル洗浄カップ9は、下方はドレイン10とつながっていて通液が可能となっている。ノズル洗浄カップ9は、ノズル洗浄動作の使用時に上面が開放されていればよく、例えば、上面が常時開放されている構造でもよいし、使用時に開閉可能な蓋等の部材を備えた構造であってもよい。好ましくは、蓋等の部材の開閉に特別な装置や制御を必要とせず、シンプルな構造にできるという観点から、ノズル洗浄カップ9の上面は開放されたものがよい。
ノズル洗浄カップ9とドレイン10の接続部分は開放されており、ノズル洗浄カップ9に流入した液は重力で自然にドレイン10から排出されるようになっていることが好ましいが、その接続態様は特に限定されない。一例として、ノズル洗浄カップ9とドレイン10の接続部の孔径は1~20mm程度、好ましくは3~10mm程度である。
【0021】
ノズル洗浄カップ9は、配管3ないし6とそれぞれつながっていて、各配管から水等の洗浄用液体を洗浄カップに供給することができ、および/または、配管を通して洗浄カップにエアーを吸引・吐出することができる。配管の態様は、水等の液体またはエアーをノズル洗浄カップ9に供給できる限りにおいて、何ら制約を受けない。
例えば、図1~4に記載の形態は本発明の実施の形態の1例であって、配管の数、各配管のノズル洗浄カップ9との接続位置、各配管のノズル洗浄カップ9に液が吐出される角度など、その態様は、水をノズル洗浄カップ9に供給できる限りにおいて、何ら制約を受けない。
配管を経由しての水等の液体の供給方法は特に限定されない。例えば各配管にポンプなどを予め接続しておき、水等の液体を供給する際にはポンプを作動させてノズル洗浄カップ9に水等の液体を供給することができる。
あるいは、例えばエアーを吸引・吐出するための配管(エアー配管)として配管3ないし6を利用することもできる。配管を通してエアーを吸引・吐出するための手段は特に限定されない。例えば、ポンプを用いればよい。水等の液体を供給するためのポンプをエアー吸引・吐出手段として併用することもできる。
エアーを用いることにより、ノズル洗浄後のノズルに付着した水滴を配管3ないし6のいずれかより吐出するエアーによって吹き飛ばして除去し、水切れをよくすることができる。
【0022】
ノズル洗浄カップ9の形は特に限定されないが、ノズルを効率よく確実に洗浄するという点では、ノズルの先端を含む部分が完全に含まれる程度の長さがあることが好ましい。一般的には、0.5~20cm程度であるが、これに限定されない。
また、ノズルに合った太さであることが好ましい。例えばノズルの断面の直径に対して2倍以上、好ましくは3倍以上、さらに好ましくは4倍以上の太さに設定すればよい。
【0023】
図1~4に記載の形態では、ノズル洗浄カップ9に接続する配管の数は4つである。配管の数は特に限定されないが、複数にすることにより液供給や洗浄の効率が良くなる一方、多すぎると構造が複雑になるので、2~4つ程度が好ましい。
あるいは、水等の液体の配水目的の配管(配水管)とエアーを吸引・吐出するための配管(エアー配管)とを別々に設定し組み合わせることもできる。配水管とエアー配管の数の設定は特に限定されないが、同数であることが好ましい。エアーを用いることにより、ノズル洗浄後のノズルに付着した水滴を配管より吐出するエアーによって吹き飛ばして除去し、水切れをよくすることができる。
4つの配管の位置は特に限定されない。垂直方向に同じ高さであっても良いし、高さが違っていても良い。図1~4に記載の形態では、ノズル洗浄カップ9に接続する配管は2つずつが垂直方向に異なる高さに設定されており、それぞれの2つずつの配管の液の吐出口が上から(図3の視点で)見た場合に点対称に配置されている。配管の液の吐出口の間隔は特に限定されないが、均一に洗浄できることから、点対称(または等間隔)であることが好ましい。
また、配管から液が吐出される方向は特に限定されないが、図1~4に記載の形態では、前記それぞれの2つずつの配管から液が吐出される方向は、互いに直面せず、図5のように少しずれた方向に設定されている。好ましくは、2つの配管から対称な方向に液が排出されるよう配管の位置を設定すればよい。これによって、ノズル洗浄カップ9の中を液がカップの壁面を沿って対流するように流れるので、洗浄の効率がさらに向上する。
さらに、図1~4に記載の形態では、前記の4つの配管から液が吐出される方向は、互いに直面せず、図6のように互いに少しずれた方向に設定されている。好ましくは、4つの配管から対称な方向に液が排出されるよう配管の位置を設定すればよい。これによって、ノズル洗浄カップ9の中を液がカップの壁面を沿って対流するように流れるので、洗浄の効率がさらに向上する。
点対称に配置された配管の高さや向きなどは特に限定されない。点対称に配置された配管は同じ高さおよび/または向きであってもよいが、配管を異なる高さで設置し異なる高さから水を吐出するか、あるいは、配管の設置角度を変えて異なる角度で水を吐出することで、ノズル洗浄カップ9の中を液がカップの壁面を沿って対流するように流れるため、洗浄効率がさらに向上する。
これらの態様は、ノズルの長い領域を効率よく確実に洗浄するのに適している。
【0024】
本発明の容器のノズル洗浄カップ9は、前記のような構造にすることにより強力な洗浄機構を有する。したがって、様々な試料を希釈する際にもキャリーオーバーを抑制することができる。
【0025】
(容器における希釈カップとノズル洗浄カップの位置関係等)
一つの実施態様として、本発明の希釈容器100は、前記希釈カップ7と前記分注ノズル洗浄用カップ9とが一体化されている。本明細書において、一体化とは、一つの容器の中に、希釈カップと分注ノズル洗浄用カップとが組み込まれた構成となることで、両方のカップが隣り合うような形でひと纏まりに構成された状態を指す。
容器100の形態は、希釈カップ7および分注ノズル洗浄用カップ9と一体化して保持し、かつ、希釈カップ7および分注ノズル洗浄用カップ9を使用時に略鉛直方向に設置することができる限り特に制限されない。好ましくは、容器100内で希釈カップ7及び分注ノズル洗浄用カップ9は共に鉛直方向に設置される。容器100の形状としては、例えば、円柱、楕円柱または正多角形の直角柱等の柱体などが挙げられる。好ましくは円柱又は楕円柱であり、より好ましくは円柱である。構造を安定化させるなどの目的で、さらに、支柱や土台などと結合していても良い。
容器100の中で、希釈カップ7に結合するドレイン8は使用時に略鉛直方向になるように設置することが好ましいが、希釈カップ7の排液を吸引排出機構で行う場合などはその限りではない。また、同様に、ノズル洗浄用カップ9に結合するドレイン10は使用時に略鉛直方向になるように設置することが好ましく、使用時に鉛直方向であることがより好ましいが、それらに限定されない。
さらに、希釈カップ7に結合するドレイン8と、ノズル洗浄用カップ9に結合するドレイン10を接合して一つのドレインに纏めることもできる。このようにドレイン8とドレイン10とを接合して一つのドレインとした場合の断面図を、本発明の実施の形態2として、図8に示す。このように接合して一つのドレインとする場合、ドレイン8及びドレイン10の少なくとも一方を、下方で略鉛直方向から勾配を設けて傾斜させて接合すればよい。
希釈カップ7とノズル洗浄用カップ9の形状や大きさは同じである必要は無いが、例えば、容器の成形のし易さやプローブ動作時の障害になりにくい等の観点から、容器100の中での開口部の高さは同じであることが好ましい(例えば図4)。
【0026】
容器100の材質は特に制限されないが、PS(ポリスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、AS(アクリロニトリル・スチレン)、塩化ビニル、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)、PCT(ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート)、PCTA等を用いることができる。
本発明の容器100は、希釈カップ7及び分注ノズル洗浄用カップ9を一体化しているため、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料の希釈と、それらの試料を分注するノズルの洗浄とを、一つの容器において両方行うことができる。そのため、本発明の容器100は、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料を希釈するのに適し、且つ、該試料を分注するノズルを洗浄するのに適した構造を有する。一例として、本発明の容器100は、基質を希釈するために用いられ、且つ、基質を分注するノズルを洗浄するために用いることができる。別の一例として、本発明の容器100は、検体を希釈するために用いられ、且つ、試薬を分注するノズルを洗浄するために用いることもできる。更なる例として、本発明の容器100は、1つ目の試薬を希釈するために用いられ、且つ、1つ目の試薬とは異なる2つ目の試薬を分注するノズルを洗浄するために用いてもよい。
【0027】
更なる別の実施態様として、本発明は、希釈カップとノズル洗浄用カップとを、一体化させず、近接するように配置させることもできる。希釈カップとノズル洗浄用カップとを、一体化させずに近接するように配置させた場合の断面図を、本発明の実施の形態3として図9に示す。
ここで、近接させるとは、希釈カップの内壁の側面とノズル洗浄用カップの内壁の側面との間の距離が、0.1~10cm程度、好ましくは、0.1~5cm程度となるように両カップを配置することをいう。このように希釈カップとノズル洗浄用カップとを近接するように配置させることによっても、小スペース化を図ることができると共に、分注ノズルの移動(回転)距離を短くでき、自動分析装置のスループットを向上させることができる。
【0028】
本発明の実施形態の一つは、さらに希釈カップの洗浄と分注ノズル洗浄カップの洗浄のための共通の洗浄機構を有する、前記の容器である。
更に別の実施形態として、近接するように配置した希釈カップと分注ノズル洗浄カップの洗浄のために共通の洗浄機構を備えさせることもできる。
【0029】
(共通の洗浄機構)
希釈カップの洗浄工程は、希釈カップ7への配管からの水等の洗浄用液体の導入と、洗浄液のドレイン8からの吸引排出を含む。したがって、洗浄機構としては特に限定されないが、例えば水の導入には、前述のように各配管から水を希釈カップに供給できる限りにおいて、何ら制約を受けない。例えばショットポンプやシリンジポンプ等の供給用ポンプなどが挙げられる。また、例えば洗浄液の吸引排出には、吸引ポンプ等を用いればよい。
ノズル洗浄用カップの洗浄工程は、ノズル洗浄用カップ9への配管からの水等の洗浄用液体の導入と、洗浄液のドレイン10からの排出を含む。例えば水の導入には、前記の希釈カップの洗浄工程において水等の洗浄用液体の供給に用いる供給用ポンプを希釈カップの洗浄と共通で用いることができる。ノズル洗浄用カップからの洗浄液の排出には特に外力は必要ないが、希釈カップの洗浄と同様に吸引ポンプ等を共通で用いて吸引吐出しても良い。
共通の洗浄機構を有する場合の例として、本発明の実施の形態2、3において、共通の洗浄機構の構成の一つである吸引ポンプ11を設けた場合の断面図を図8、9に示す。
【0030】
本発明の一つの実施形態では、希釈カップとノズル洗浄用カップを一つの容器に一体化させることにより、上記のように、両方のカップへの液体供給用ポンプを共通化することが可能になると共に、各々のカップからのドレインを近接させ、一つに束ねる又は纏めることも可能となり、各カップからの洗浄液の吸引排出に用いる吸引ポンプを共通化させることも可能になり得るという利点がある。このように、希釈カップおよびノズル洗浄用カップで、液体供給用ポンプ及び/又は液体吸引吐出用ポンプを共通化させることにより、これらの構造物の占有空間を減らして省スペース化でき、これを搭載する分析装置をより小型化できる。また、ポンプ等を共通化させることで部品数を減らすことができるので、製造時のコストも抑えることが可能となり得る。
更に他の実施形態として、希釈カップとノズル洗浄用カップとを近接するように配置し、希釈カップの洗浄とノズル洗浄用カップの洗浄のための共通の洗浄機構を設けるように構成した場合であっても、小スペース化を図ることができるので、これを搭載する分析装置を小型化することが可能であり得る。
本発明では、上述のように、希釈カップとノズル洗浄用カップとを、一つの容器に一体化させてもよいし、近接するように配置させてもよいが、より小スペース化を図ることができ、製造時の部品数を減らすことも可能になり、製造が容易になり易いという観点から、希釈カップとノズル洗浄用カップとを一つの容器に一体化させる実施形態が特に好ましい。
【0031】
本発明の実施形態の一つは、前記の容器に、さらに分注ノズルを有する、分注・希釈システムである。
更に別の実施形態として、希釈カップと分注ノズル洗浄カップとを近接するように配置させると共に、分注ノズルを備えた、分注・希釈システムとすることもできる。
【0032】
(分注ノズル)
本発明のシステムで用いる、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料を分注するための分注ノズルの態様は特に限定されない。たとえば市販の種々の自動分析装置に用いられているものと同様のものを使用することができる。一例では、垂直上下方向に昇降可能で、かつ、水平面内を時計回りおよび反時計回りに回動可能なアームの先端付近から垂直下方向に接続している形態のものが例示できる。なお、本明細書では、分注ノズルのことを、分注プローブ、又は単にプローブ、ノズルともいう。
【0033】
分注ノズルは、前記アームを経由して設定された配管を通して、吸引吐出用ポンプおよび水供給用ポンプとそれぞれ接続し、試薬、基質、及び検体からなる群より選択される試料を分注及び/又は希釈するための分注・希釈システムを形成していても良い。吸引吐出用ポンプを用いることにより、例えば試薬を、分注ノズルに吸引したまま試薬分注ノズルを動かして、目的の場所に吐出させることができる。また、水供給用ポンプを用いることにより、例えば試料希釈用の水を供給したり、試薬分注ノズルに水を通してノズルの内部を洗浄したりできる。なお、吸引吐出用ポンプおよび水供給用ポンプと試薬分注ノズルとの接続切替えは、適宜弁などを設定して行うことができる。
【0034】
本発明の実施形態の一つは、前記の分注・希釈システムを有する、自動分析装置である。
【0035】
(自動分析装置)
前記の分注・希釈システムが適用される本発明の自動分析装置には特に制限が無い。
本発明の自動分析装置の一例について概要を図7に示す。図7の自動分析装置200は、固相が設けられた反応材上で、検体中の測定対象を免疫反応を利用して検出する方法に用いることを想定している。
図7の自動分析装置200の主な構成は、検体を待機させる検体ラックの設置部201(および、検体を反応テーブル上の反応材に供給するための機構201a)、測定に用いる反応材の供給部202(および、反応材を反応テーブル上に供給するための機構202a)、測定に用いる試薬を配置する試薬テーブル203(および、試薬を反応テーブル上の反応材に供給するための機構203a)、測定に用いる基質及び必要に応じて該基質を希釈するための基質希釈液等を配置する保管庫204(および、基質や基質希釈液等を反応テーブル上の反応材に供給するための機構204a)、検体と反応材・試薬との反応が行われる反応テーブル205、反応により生じた物理化学的変化を検出する検出部206、などからなる。201a、203aおよび204aの形態は特に限定されないが、例えば前記の分注ノズルの態様をとることができる。
前記の例においては、本発明の分注・希釈システムは、201a、203aおよび/または204aを分注ノズルとして用いる場合に適用可能である。
図7の例においては、203aおよび/または204aは前記の分注ノズルの態様を取っている。204aの分注ノズルのアームの先端が回動する動線に沿って、4つの保管庫204が設置され、さらにその動線の先の反応テーブル205より手前に本発明の容器100を設置することができる。また、203aの試薬分注ノズルのアームの先端が回動する動線に沿って、試薬テーブル203と反応テーブル205との間に本発明の容器100を設置することができる。
【0036】
本発明の分注・希釈システムの効果がより発揮される態様の一つとして、反応材に供給する直前に希釈や混合が必要な試薬を用いる場合などが挙げられる。
そのような態様は特に限定されないが、例えば、反応に適した条件では安定性が良くない試薬を、安定な条件で保存しておき、使用直前に他の試薬と混合することにより反応に適した条件に調整する場合などが挙げられる。
具体的な例としては、発色基質や発光基質を、抗体に標識したペルオキシダーゼやアルカリフォスファターゼやその他フォスファターゼと反応させる際、反応性を向上させるために、使用直前に、発色基質や発光基質を発色基質希釈液または発光基質希釈液等で希釈してpHを変化させ酵素の反応至適pHに調整する方法や、発色基質や発光基質の濃度を至適濃度に希釈調整する方法が挙げられる。
【0037】
本発明の自動分析装置は、さらに制御部、入力部、表示部などを備えていてもよい。制御部は、例えば、マイクロコンピュータ等が使用され、自動分析装置200と接続されて、自動分析装置200の各構成部の作動を制御すると共に、検出部206が検出した物理化学的変化の値に基づいて検体の成分濃度等を分析する。また、制御部は、例えば、キーボード等の入力部から入力される分析指令に基づいて自動分析装置200の各構成部の作動を制御しながら分析動作を実行させると共に、分析結果や警告情報の他、入力部から入力される表示指令に基づく各種情報等をディスプレイパネル等の表示部に表示する。また、制御部は、例えば、前記吸引吐出用ポンプや水供給用ポンプの駆動を制御することにより、試薬や水の吐出量を制御する。
【0038】
上記で、本発明の自動分析装置を、免疫反応を利用して検出する方法に用いる自動分析装置を例に挙げて説明したが、それに限定されない。例えば本発明を、生化学検査用の自動分析装置、一般検査用の尿定性装置、尿沈さ用の自動分析装置に適用してもよい。更に、本発明の自動分析装置は、1つの自動分析装置をユニットとして複数ユニット備えたものであってもよい。
【0039】
(本発明の希釈容器等の動作説明)
自動分析装置200においては、基質を配置する保管庫204に発光基質試薬と発光基質希釈液との2種類の試薬が保管されており、使用時に両試薬を混合する例を挙げて説明する。ここで分注ノズルの動作は、基質及びその希釈液を反応テーブル上の反応材に供給するための機構204aの動作を一例にして説明を行う。
【0040】
分注ノズル(204aの一態様、以下「ノズル」と略称する場合がある。)を回動により保管庫204に保管されている発光基質試薬上に移動させ、次いでノズル先端が試薬に触れるよう下降させて試薬を吸引し、吸引後、ノズルを上下動および回動させて、ノズルの先端付近がノズル洗浄カップ9に入るよう移動させ停止させる。ノズルが停止した状態で、ノズル洗浄カップ9の配管5、6から洗浄用の水を吐出してノズル先端付近の外壁を洗浄後、ノズル洗浄カップ9の配管3、4からエアーを吐出してノズル先端付近に付着した水滴を除去する。ノズル洗浄カップ9の排液は、ドレイン10から排出される。
次に、ノズルを上下動および回動させて、保管庫204に保管されている発光基質希釈液を吸引し、吸引後、ノズルを、上下動および回動の組合せにより、ノズルの先端付近が希釈容器7に入るよう移動させ停止させる。ここで、先に吸引した試薬と発光基質希釈液とを合わせて希釈カップ7に吐出する。2つの試薬を同一プローブで吸引することでスループットを向上させることができる。
【0041】
前記操作において、発光基質希釈液を吸引する前に、少量(適量)のエアーを吸引し、保管庫204に保管されている発光基質希釈液が保持された容器に発光基質が混入しないようにすることもできる。
また、上記工程においては、発光基質希釈液を吸引する前に希釈カップ7に発光基質を吐出し、ノズル洗浄後に発光基質希釈液を吸引し、希釈カップ7に吐出するといったように、発光基質試薬と発光基質希釈試薬の吐出を分けて行っても良い。
【0042】
希釈カップ7に試薬と発光基質希釈液とを吐出後、ノズルを用いて希釈カップ7に吐出した試薬を吸引撹拌によって混合する。混合した試薬を、ノズルで所定量吸引し、ノズルを上下動および回動させて、ノズルの先端が反応テーブル205にセットされている反応容器の上に来る移動させ停止させる。ここで、先に吸引した混合試薬を反応テーブル205にセットされている反応容器に吐出する。
【0043】
その後、ノズルをノズル洗浄カップ9にて上記と同様に洗浄、エアブローする。また、希釈カップ7の洗浄は、配管1、2から希釈カップ7内に水を吐出し容器を洗浄したのち、ドレイン8から排液を排出する。以後、次の測定においてもこれらの動作を繰り返し行っていく。
【0044】
なお、本発明で記載される自動分析装置における試薬等の供給・分注などの手段(たとえば、図7における201a、202a、203aおよび204aなどの機構)は、必ずしも他の機構と分断してモジュール化されたものでなくてもかまわず、いくつかの機構が連携して希釈できるよう構成されていても差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、血液、尿および各種の体液等の生体試料を分析する自動分析装置などに適用可能である。
【符号の説明】
【0046】
1-6 配管
7 希釈カップ
8 希釈カップのドレイン
9 ノズル洗浄カップ
10 ノズル洗浄カップのドレイン
11 吸引ポンプ
100 容器
200 自動分析装置
201 検体ラックの設置部
201a 検体を反応テーブル上の反応材に供給するための機構
202 反応材の供給部
202a 反応材を反応テーブル上に供給するための機構
203 試薬テーブル
203a 試薬を反応テーブル上の反応材に供給するための機構
204 基質及びその希釈液を配置する保管庫
204a 基質及びその希釈液を反応テーブル上の反応材に供給するための機構
205 反応テーブル
206 検出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9