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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】通信アダプタ及び管理サーバ
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20220405BHJP
   F24H 15/40 20220101ALI20220405BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
H04Q9/00 311W
F24H1/00 H
H04M11/00 301
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018081497
(22)【出願日】2018-04-20
(65)【公開番号】P2019193011
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2021-03-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】前川 善彦
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/068996(WO,A1)
【文献】特開2006-033681(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0027219(US,A1)
【文献】特開2007-274710(JP,A)
【文献】国際公開第2017/208297(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
F24H 15/40
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網に接続された管理サーバと、温水機器との間の通信を中継するための通信アダプタであって、
前記通信網と接続されたルータを経由して前記管理サーバとの間で情報を送受信する第1の通信部と、
前記温水機器との間で通信線を経由して情報を送受信する第2の通信部と、
前記第1及び第2の通信部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記第1の通信部から前記管理サーバに対する通信接続が不確立になると前記管理サーバに対して再接続するように前記第1の通信部を制御し、
前記制御部は、前記再接続の回数を計数するとともに、計数された再接続回数を示す情報を前記第1の通信部によって前記管理サーバに対して送信する、通信アダプタ。
【請求項2】
前記通信アダプタは、
電波を受信するためのアンテナと、
前記アンテナでの受信電波強度を測定するための測定部とをさらに備え、
前記第1の通信部は、前記アンテナを経由した前記ルータとの間の無線通信によって、前記通信網を経由した前記管理サーバとの通信接続を確立し、
前記制御部は、前記再接続回数を示す情報とともに、前記受信電波強度を示す情報を、前記管理サーバに対して送信する、請求項1記載の通信アダプタ。
【請求項3】
前記制御部は、予め定められた第1の時間の経過毎に、前記管理サーバに対する通信接続が確立されているか否かを確認するとともに、前記通信接続が不確立の場合には前記管理サーバに対して再接続し、かつ、前記第1の時間よりも長い第2の時間の経過毎に、前記第2の通信部を用いて収集した前記温水機器に関する情報とともに、前回の送信から前記第2の時間が経過するまでの期間における、前記再接続回数及び前記受信電波強度を示す情報を前記管理サーバに対して送信する、請求項2記載の通信アダプタ。
【請求項4】
通信網及び通信アダプタを経由して温水機器との間で通信する管理サーバであって、
前記通信アダプタは、通信線を経由して前記温水機器との間で情報を送受信するとともに、前記通信網と接続されたルータを経由して前記管理サーバとの間で情報を送受信し、
前記通信アダプタは、前記管理サーバに対する通信接続が不確立になると前記管理サーバに対して再接続し、かつ、前記再接続の回数を計数するとともに、計数された再接続回数を示す情報を前記管理サーバに対して送信し、
前記管理サーバは、
送信された前記再接続回数に基づいて、前記通信アダプタ及び前記管理サーバの間の通信接続が不安定である異常を検知する異常検知部を備える、管理サーバ。
【請求項5】
前記通信アダプタは、ルータとの間の無線通信によって前記通信網を経由した前記管理サーバとの通信接続を確立し、かつ、前記無線通信における受信電波強度を測定して、前記再接続回数を示す情報とともに前記受信電波強度を示す情報を、前記管理サーバに対して送信し、
前記異常検知部は、前記再接続回数に基づき前記通信アダプタ及び前記管理サーバの間の通信接続が不安定であることを検知した場合に、前記受信電波強度が予め定められた判定値よりも低いときには、前記通信アダプタ及び前記ルータ間での電波状況が不安定である異常を検知する一方で、前記受信電波強度が前記判定値以上のときには、前記ルータ及び前記管理サーバの間での通信接続が不安定である異常を検知する、請求項4記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記異常検知部は、検知した前記異常をユーザに報知するための指令を、前記通信網に接続された機器に対して生成する、請求項4又は5に記載の管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信アダプタ及び管理サーバに関し、より特定的には、温水機器(例えば、給湯器、マルチ給湯システム、浴槽内湯水の追い焚き装置、ろ過装置、又は、温水暖房機器等)を遠隔管理又は遠隔操作するための通信システムに用いられる、通信アダプタ及び管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
温水機器の一例であるマルチ給湯システムを監視対象とする遠隔監視システムが、国際公開第2017/068996号(特許文献1)に記載されている。特許文献1には、通信アダプタが、監視対象システムの情報を収集して遠隔管理装置へ送信する構成が記載されている。
【0003】
特許文献1には、通信アダプタに、通信アダプタ及び監視対象システムの間の通信の異常検出機能と、通信アダプタ及び通信中継部(ルータ)の異常検出機能と、通信中継部及び遠隔管理装置の間の異常検出機能とを具備させる構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2017/068996号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構成によれば、通信アダプタに具備された3個の異常検出機能のいずれが異常を検出したかによって、通信異常発生時の異常個所を容易に遠隔で特定することができる。一方で、特許文献1の構成によれば、通信アダプタに複数の異常検出機能を具備させる必要があるので、構成又は処理の複雑化が懸念される。
【0006】
さらに、通常、管理サーバとの通信接続が完全に途絶えた場合には、完全な異常として、エラーメッセージが出力される一方で、一時的な通信不良が断続的に発生する等、サーバとの間での通信は確保されているものの、通信接続が不安定である状態をユーザが感知できないと、ユーザ利便性を損なうことが懸念される。
【0007】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、通信網及び通信アダプタを経由した管理サーバ及び温水機器の間の通信システムにおいて、管理サーバに対する通信接続が不安定な状態を簡易に検知することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある局面によれば、通信網に接続された管理サーバと、温水機器との間の通信を中継するための通信アダプタは、第1の通信部と、第2の通信部と、第1及び第2の通信部を制御する制御部とを備える。第1の通信部は、通信網と接続されたルータを経由して管理サーバとの間で情報を送受信する。第2の通信部は、温水機器との間で通信線を経由して情報を送受信する。制御部は、第1の通信部から管理サーバに対する通信接続が不確立になると管理サーバに対して再接続するように第1の通信部を制御する。さらに、制御部は、再接続の回数を計数するとともに、計数された再接続回数を示す情報を第1の通信部によって管理サーバに対して送信する。
【0009】
この発明の他のある局面によれば、通信網及び通信アダプタを経由して温水機器との間で通信する管理サーバは、異常検知部を備える。通信アダプタは、通信線を経由して温水機器との間で情報を送受信するとともに、通信網と接続されたルータを経由して管理サーバとの間で情報を送受信する。さらに、通信アダプタは、管理サーバに対する通信接続が不確立になると管理サーバに対して再接続し、かつ、再接続の回数を計数するとともに、計数された再接続回数を示す情報を管理サーバに対して送信する。異常検知部は、送信された再接続回数に基づいて、通信アダプタ及び管理サーバの間の通信接続が不安定である異常を検知する。
【0010】
上記通信アダプタ及び管理サーバによれば、通信アダプタが管理サーバに対する通信接続が確立されなくなると自動的に管理サーバに対して再接続する構成において、再接続回数を通信アダプタから管理サーバへ送信することによって、再接続回数に基づいて管理サーバに対する通信接続の不良を簡易に検知することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、通信網及び通信アダプタを経由した管理サーバ及び温水機器の間の通信システムにおいて、管理サーバに対する通信接続が不安定な状態を簡易に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施の形態に従う通信システムが適用される温水機器の遠隔管理システムの構成例を示すブロック図である。
図2図1に示されたクラウドサーバ及びアプリケーションサーバを構成するサーバ装置の概略構成図である。
図3図1に示された通信アダプタの構成例を示すブロック図である。
図4】実施の形態1に係る通信システムにおける管理サーバ及び通信アダプタの間の通信接続のシーケンス図である。
図5】実施の形態1に係る通信システムにおけるサーバによる通信接続安定度の評価のための制御処理を説明するフローチャートである。
図6】実施の形態2に係る通信システムにおける管理サーバ及び通信アダプタの間の通信接続のシーケンス図である。
図7】実施の形態2に係る通信システムにおけるサーバによる通信接続安定度の評価のための制御処理を説明するフローチャートである。
図8】実施の形態2の変形例に係る通信システムにおけるサーバによる通信接続安定度の評価のための制御処理を説明するフローチャートである。
図9】実施の形態3に係る通信システムにおける管理サーバ及び通信アダプタの間の通信接続のシーケンス図である。
図10】実施の形態3に係る通信システムにおけるサーバによる通信接続安定度の評価のための制御処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
【0014】
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態に従う通信システムが適用される温水機器の遠隔管理システムの構成例を示すブロック図である。
【0015】
図1を参照して、実施の形態1に係る通信システム10は、通信網(代表的には、インターネット)を経由した温水機器100の遠隔管理のために、管理センター20及びサポートセンター70と、通信アダプタ40と、無線LANルータ60とを備える。
【0016】
温水機器100は、給湯器101と、給湯器101の運転操作指令を入力するためのリモートコントローラ(以下、単に「リモコン」とも称する)150とを含む。なお、温水機器100は、給湯器101に代えて、マルチ給湯システム、浴槽内湯水の追い焚き装置、ろ過装置、又は、温水暖房機器を含んで構成されてもよい。給湯器101は、コントローラ110を含む。コントローラ110は、代表的にはマイクロコンピュータによって構成される。
【0017】
通信アダプタ40は、給湯器101とともに、屋外、例えば住宅の外壁の周辺やガレージ等に設置することができる。或いは、通信アダプタ40は、室内に配置されてもよい。又、リモコン150については、屋外のみ、屋内のみ、及び、屋内及び屋外のいずれに配置することも可能である。通信アダプタ40は、屋内等に配置された無線LAN(Local Area Network)ルータ60との間で、所定の通信プロトコル(例えばIEEE802.11n等)で通信するための無線通信機能を有する。なお、通信アダプタ40の詳細については、後程説明する。
【0018】
無線LANルータ60は、インターネットに接続されており、無線LANの親機として機能することにより、複数台の無線LAN子機を無線接続することも可能である。通信アダプタ40は、無線LAN子機としても動作可能であり、無線LANルータ60との通信接続(無線リンク)が確立されると、無線LANルータ60を介してインターネットに接続することが可能である。
【0019】
さらに、スマートフォン30及びタブレット端末80は、無線LANルータ60との無線リンクが確立されると、無線LANルータ60を介してインターネットに接続することが可能である。あるいは、スマートフォン30及びタブレット端末80は、無線LANルータ60を経由したインターネット接続が不可の場合には、4G回線や3G回線などの移動体通信網を介してインターネット網に接続するように構成されている。
【0020】
温水機器100を構成する給湯器101及びリモコン150は、通信線50によって、通信アダプタ40と接続される。これにより、温水機器100(給湯器101及びリモコン150)は、通信アダプタ40との間で、双方向にデータを送受信可能である。また、リモコン150及び給湯器101の間でも、通信線50を経由して、双方向にデータが送受信される。
【0021】
通信線50には、例えば、2心通信線を用いることができる。以下では、通信線50について、2心通信線50とも称する。給湯器101が、商用系統等の外部電源15からの供給電力を外部機器用の電源電圧に変換して2心通信線50に出力するよう構成することにより、リモコン150及び通信アダプタ40の動作電源を、給湯器101から供給することが可能である。この場合には、2心通信線50において、通信データは電源電圧に重畳させることができる。
【0022】
さらに、温水機器の遠隔管理システムでは、管理センター20及びサポートセンター70が、インターネット及び通信システム10を経由して、温水機器100と通信接続される。管理センター20は、クラウドサーバ21a及びアプリケーションサーバ21bを含む。クラウドサーバ21a及びアプリケーションサーバ21bは、インターネット網もしくは専用回線を介して相互に通信可能に接続されており、互いに連携して各種サービスを提供することができる。
【0023】
図2は、クラウドサーバ21a及びアプリケーションサーバ21bを構成するサーバ装置21の概略構成図である。
【0024】
図2を参照して、サーバ装置21は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)25と、CPU25と接続された、通信ユニット26及びメモリ27と、表示部28とを含む。通信ユニット26は、通信網(インターネット)に接続された通信によって、他の機器又はサーバと通信する機能を有する。表示部28は、ディスプレイ画面によって構成される。
【0025】
メモリ27は、例えば、CPU25で実行されるプログラムを記憶するためのメモリであるROM(Read Only Memory)27a、CPU25でプログラムを実行する際の作業領域となったり計算値を記憶したりするためのメモリであるRAM(Random Access Memory)27b、及び、大型の記憶装置の一例としてのHDD(Hard Disk Drive)27cを含む。サーバ装置21は、一般的なコンピュータに相当する機能を有して構成することができる。サーバ装置21は、操作入力を受け付けるための操作部をさらに含んでもよい。
【0026】
再び図1を参照して、クラウドサーバ21aは、主として、家庭や宿泊施設等に設置された多数の通信アダプタ40が常時接続されて、これらの通信アダプタ40との間で通信することにより、家庭及び各宿泊施設等の各顧客の温水機器100の各種情報を収集するとともに管理する。例えば、収集する情報には、単位時間毎の給湯量及び消費燃料量、給湯温度、並びに、各温水機器100で発生したエラー情報等を含むことができる。
【0027】
アプリケーションサーバ21bは、各家庭及び各宿泊施設等の多数のユーザのための多数のユーザアカウントを管理するとともに、ユーザが保有するスマートフォン(図示せず)等の操作端末からのログインを受け付けて、ユーザが所有する操作端末に対して各種サービスを提供する。
【0028】
好ましくは、アプリケーションサーバ21bが提供するサービスを利用するための専用アプリケーションソフトウェアをスマートフォンにインストールして、該アプリケーションソフトウェアからログイン操作及びログイン後の各種操作を行えるようにすることができる。あるいは、Webベースのサービス提供を行うことにより、適宜のWebブラウザを用いてログインその他の操作を行えるようにすることもできる。
【0029】
なお、アプリケーションサーバ21bは、スマートフォン等のユーザ端末に対するアプリケーションサービスのみを提供するものとし、ユーザアカウントを含む顧客情報はさらに別の顧客情報管理センターによって管理するよう構成することも可能である。あるいは、クラウドサーバ21a及びアプリケーションサーバ21bは、一体化されたサーバ装置により構成されてもよい。
【0030】
クラウドサーバ21a及びアプリケーションサーバ21bによって提供するサービスは適宜必要に応じて設計することができる。例えば、接続機器確認サービス、運転情報収集管理サービス、エラー監視サービス、メンテナンスモニタサービス等を提供することができる。
【0031】
接続機器確認サービスによれば、後述する通信アダプタ40に接続されている温水機器100の機種やシステム構成を確認することができる。また、通信アダプタ40が温水機器100から収集した情報に基づいて、サーバ側で機種やシステム構成を判別することができる。
【0032】
運転情報収集管理サービスによれば、単位時間毎(例えば1時間毎)に定期的に温水機器100の運転情報を、通信アダプタ40から収集して管理することができる。収集する運転情報は任意であるが、例えば、単位時間毎の累積給湯量又は累積消費燃料量を収集することができる。収集された運転情報は、ビッグデータ解析による開発資料の作成に利用することも可能である。
【0033】
エラー監視サービスによれば、温水機器100でエラーが発生した場合に、当該エラーに関する情報を通信アダプタ40から取得して、サポートセンター70の端末71に対して、或いは、ユーザのメールアドレス宛にエラー通知を行うことができる。
【0034】
メンテナンスモニタサービスによれば、温水機器100の修理作業を行う場合等に、温水機器100の動作状況をリアルタイムでモニタリングすることができる。具体的には、クラウドサーバ21aに通信接続した現場作業員用のタブレット端末80等によって、指定した通信アダプタ40に接続された温水機器100の動作状況をリアルタイムでモニタリングすることが可能である。
【0035】
温水機器の遠隔管理システムにおいて、温水機器100の遠隔操作サービスをさらに提供することも可能である。例えば、サポートセンター70の端末71、スマートフォン30及びタブレット端末80から、温水機器100の所定の操作、例えば、給湯運転スイッチのオン/オフの切替操作及び給湯設定温度の変更操作等を通信網(インターネット)経由で行うことが可能である。この際に、ユーザによる遠隔操作は、スマートフォン(図示せず)等からアプリケーションサーバ21bにログインすることによって実行可能となる運用とすることができる。また、遠隔管理システムのサービスの一環として、ログインした状態で通信アダプタ40から収集した運転情報を、スマートフォン30及びタブレット端末80等で閲覧できるように表示することも可能である。
【0036】
上述した各種サービスは、通信システム10による、管理センター20(以下、管理サーバ20とも称する)及び温水機器100の間でのデータ通信によって可能となる。
【0037】
図3は、通信アダプタ40の構成例を示すブロック図である。
図3を参照して、通信アダプタ40は、制御部41と、通信ユニット42,43と、電源回路44と、メモリ45と、アンテナ47と、コネクタ48と、電波強度測定部49とを含む。コネクタ48には、図1に示された通信線50(2心通信線)が接続される。
【0038】
制御部41は、CPU41a及びインターフェイス(I/F)41bを含むマイクロコンピュータによって構成することができる。通信ユニット42は、コネクタ48に接続された2心通信線50を経由して、コントローラ110及びリモコン150の間で双方向にデータを送受信することによって情報を授受できるように構成される。
【0039】
通信ユニット43は、アンテナ47を経由した無線通信によって、無線LANルータ60との間で双方向にデータを送受信することによって情報を授受できるように構成される。電源回路44は、コネクタ48に接続された2心通信線50から電力供給を受けて、通信アダプタ40内の各要素の動作電源電圧を生成する。
【0040】
メモリ45は、ROM45a及びRAM45bを有する。例えば、ROM45aには、通信アダプタ40の動作を制御するためのプログラムが格納されており、制御部41は、起動処理時において、ROM45aに格納されたプログラムを読出してRAM45bに展開する。制御部41は、RAM45bに展開されたプログラムを実行して通信アダプタ40の動作を制御する。又、図3では、メモリ45及び制御部41を別個の要素として表記したが、メモリ45の一部又は全部について、制御部41に内蔵することも可能である。
【0041】
電波強度測定部49は、アンテナ47で受信された電波の強度(例えば、RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定する。電波強度測定部49によって測定されたRSSIは、制御部41へ伝送される。
【0042】
通信アダプタ40は、通信ユニット43を用いて、通信網(インターネット)を経由して管理サーバ20の通信ユニット26との間で通信することができる。これにより、通信アダプタ40は、上記運転情報収集管理サービスのための温水機器100の運転情報を、定期的に管理センター20へ送信することができる。一方で、管理センター20も通信アダプタ40に対して、データ及び情報を送信することができる。このように、中継装置として設けられた通信アダプタ40を用いて、温水機器100及び管理サーバ20の間で遠隔管理システムを構成するためのデータ通信を実行することができる。
【0043】
図1及び図3の構成において、通信ユニット43は「第1の通信部」の一実施例に対応し、通信ユニット42は「第2の通信部」の一実施例に対応し、電波強度測定部49は「測定部」の一実施例に対応する。
【0044】
次に、実施の形態1に係る通信システム10での通信アダプタ40による管理サーバ20との間の接続管理について説明する。
【0045】
図4は、実施の形態1に係る通信システム10における管理サーバ20及び通信アダプタ40の間の通信接続のシーケンス図である。
【0046】
図4を参照して、通信アダプタ40は、設置工事時における初期設定において、2心通信線50の接続によって電源供給が開始されると、温水機器100との間での通信接続を確立するとともに、通信C1aにより、管理サーバ20との通信接続を確立するための管理サーバ20への接続要求を送信する。この初期設定の際の通信接続の確立時に、温水機器100及び通信システム10のユーザを特定することができる。尚、設置工事の完了後においても、通信C1aは、電源供給が停止されている状態から、電源供給が開始される毎に自動的に起動することができる。
【0047】
管理サーバ20は、通信アダプタ40からの接続要求(通信C1a)を受信すると、通信C1bにより、当該接続要求に対する応答通知を通信アダプタ40へ送信する。当該応答通知は、例えば、管理サーバ20での認証処理のための識別情報を含む。このような通信C1a及びC1bを含む初期通信C1により、管理サーバ20及び通信アダプタ40の間の通信接続が確立された状態が形成される。尚、図示を省略しているが、上述のように、管理サーバ20及び通信アダプタ40の間の各通信は、無線LANルータ60を経由して送受信される。
【0048】
通信接続の確立後、通信アダプタ40は、2心通信線50を経由して、温水機器100の状態情報を収集する。上述のように、当該状態情報には、単位時間毎の給湯量及び消費燃料量、給湯温度、並びに、エラー情報等を含むことができる。
【0049】
通信アダプタ40は、一定周期(T2)で、管理サーバ20との間で、温水機器100の状態情報を送信するための定期通信C10を実行する。例えば、図4に示されるように、時刻txでの定期通信C10Aから、予め定められた時間T2が経過した時刻tyにおいて、次の定期通信C10Bが実行される。定期通信C10Bでは、前回の定期通信C10Aの後に収集された温水機器100の状態情報を含む情報が、通信アダプタ40から管理サーバ20へ送信される。各定期通信C10において、通信アダプタ40からは送信情報を含む定期通知要求C11が管理サーバ20へ送信される。一方で、管理サーバ20からは、上記情報の正常な受信を知らせるための定期通知応答C12が、通信アダプタ40へ返信される。すなわち、定期通知要求C11は、定期通信C10AにおけるC11A及び定期通信C10BにおけるC11Bを包括するものであり、同様に、定期通知応答C12は、定期通信C10AにおけるC12A及び定期通信C10BにおけるC12Bを包括するものである。例えば、T2は、1時間程度に設定することができる。
【0050】
通信アダプタ40及び管理サーバ20の間では、上記定期通信に加えて、定期通信よりも短い周期で、通信接続の正常な確立が継続していることを確認するための通信(例えば、ハートビート通信)が実行される。例えば、ハートビート通信は、定期通信C10の周期に相当する時間T2よりも短い時間T1毎に実行される。例えば、時間T1は、1分程度に設定することができる。このように、T1は「第1の時間」に対応し、T2は「第2の時間」に対応する。
【0051】
通信アダプタ40は、ハートビート通信毎に、処理P11により、管理サーバ20との通信接続が正常に確立されているかを確認し、通信接続が切れている場合には(P11のNO判定時)、処理P12により、管理サーバ20に対して、再接続要求を送信する。通信アダプタ40は、再接続要求に対する応答が返信されると、処理P13により、再接続回数のカウント値CNTを1増加させる。
【0052】
一方で、管理サーバ20との通信接続が切れていない場合(P11のYES判定時)には、処理P12及びP13はスキップされるので、カウント値CNTは維持される。尚、処理P12での再接続要求に対して管理サーバ20からの応答が返信されない場合には、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間での通信接続の確立が不能になっており、管理サーバ20との接続が途絶えた状態であるので、ユーザに対してエラーが報知される。
【0053】
処理P11~P13を含む処理P10は、ハートビート通信毎に、すなわち、時間T1の経過毎に周期的に実行される。これにより、通信アダプタ40は、管理サーバ20に対する通信接続が不確立になると管理サーバ20に対して自動的に再接続することができる。再接続の回数を計数するカウント値CNTは、定期通信C10毎に、温水機器100の状態情報とともに、通信アダプタ40から管理サーバ20へ送信される。
【0054】
さらに、通信アダプタ40は、定期通信C10によるカウント値CNTの送信後、処理P20により、カウント値CNT=0にクリアする。この結果、通信アダプタ40は、定期通信C10毎に一定時間T2内における、管理サーバ20への再接続回数を、定期的に管理サーバ20へ送信することができる。例えば、定期通信C10Bでは、前回の定期通信C10Aを起点として、時間T2が経過するまでの期間内における再接続回数が送信される。管理サーバ20では、通信アダプタ40から定期的に送信される再接続回数に基づいて、管理サーバ20への接続安定度を評価することができる。すなわち、定期通信そのものは確立されており、通信不良によるエラーメッセージが出力されない場合にも、サーバ接続の安定度を評価することができる。
【0055】
図5は、管理サーバ20による通信接続安定度を評価するための制御処理を説明するフローチャートである。図5に示された制御処理は、管理サーバ20及び通信アダプタ40の間の定期通信毎に、CPU25によって実行することができる。
【0056】
図5を参照して、CPU25は、ステップS100により、通信アダプタ40から定期通信C11によって送信されたカウント値CNTを受信すると、ステップS110により、カウント値CNTを予め定められた判定値Cthと比較する。
【0057】
CPU25は、カウント値CNTが判定値Cthより多い場合には(S110のYES判定時)、S120により、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間の通信接続が不安定であることを検知する。さらに、CPU25は、ステップS130により、管理サーバ20との通信接続が不安定であることをユーザに通知する。例えば、通信アダプタ40を経由して、リモコン150の表示部に当該通知のためのメッセージを出力するための指令が、管理サーバ20から温水機器100(給湯器101又はリモコン150)へ対して出力される。或いは、通信システム10と予め対応付けられたユーザのメールアドレス宛にメッセージを送出することにより、インターネットに接続されたスマートフォン30又はタブレット端末80により、当該通知メッセージを出力することも可能である。一方で、カウント値CNTが判定値Cth以下である場合には(S110のNO判定時)、ステップS120及びS130はスキップされて、サーバ接続の不安定は検知されず、ユーザ通知も非実行とされる。実施の形態1では、CPU25が図5に示された制御処理を実行することにより「異常検知部」の機能が実現される。
【0058】
このように、実施の形態1に係る通信システムによれば、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間での一定時間内での再接続回数、すなわち、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間の通信が途切れた回数を、管理サーバ20へ通知することができる。これにより、簡易な処理で、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間の通信接続が不安定である状態を検知することができる。
【0059】
さらに、温水機器100の状態情報を定期的に送信するための定期通信に含めて送信することで、管理サーバ20に対するアクセス回数を増加させることなく、上記再接続回数を管理サーバ20へ送信することができる。
【0060】
[実施の形態2]
図6は、実施の形態2に係る通信システムにおける管理サーバ及び通信アダプタの間の通信接続のシーケンス図である。
【0061】
図6を参照して、実施の形態2に係る通信システムでは、各定期通信C10において、再接続回数のカウント値CNTに加えて、電波強度測定部49によって測定されたRSSIが、通信アダプタ40から管理サーバ20へ送信される。RSSIは、定期通信C10間の時間T2内における平均値、最小値、及び、最大値の少なくともいずれかを送信することができる。
【0062】
この結果、管理サーバ20では、再接続回数(カウント値CNT)及びRSSIに基づいて、通信接続が評価される。
【0063】
図7は、実施の形態2に係る通信システムにおけるサーバによる通信接続安定度の評価のための制御処理を説明するフローチャートである。
【0064】
図7を参照して、CPU25は、ステップS200により、定期通信C10において通信アダプタ40から送信されたカウント値CNT及びRSSIを受信すると、ステップS210により、ステップS110(図5)と同様に、カウント値CNTを予め定められた判定値Cthと比較する。
【0065】
CPU25は、カウント値CNTが判定値Cthより多い場合には(S210のYES判定時)、S220により、RSSIを予め定められた判定値Rthと比較する。CPU25は、RSSIが判定値より低いときには(S220のYES判定時)、再接続が頻繁に起きている原因が、通信アダプタ40及び無線LANルータ60の間の電波強度にあると判断して、S230により、電波強度不安定を検知する。
【0066】
一方で、CPU25は、RSSIが判定値Rth以上のとき(S220のNO判定時)には、無線LANルータ60からの受信電波に問題はないため、再接続が頻繁に起きている原因が、無線LANルータ60及び管理サーバ20の間に存在していると判断して、ステップS240により、ネットワークが不安定であることを検知する。
【0067】
さらに、CPU25は、ステップS250により、サーバとの通信接続が不安定であることを、S230又はS240で検知された不安定個所の情報とともに、ユーザに通知する。ステップS250においても、ステップS130(図5)と同様の態様で、ユーザ通知を行うことができる。
【0068】
尚、図5と同様に、カウント値CNTが判定値Cth以下である場合には(S210のNO判定時)、ステップS220~S250はスキップされて、サーバ接続の不安定は検知されず、ユーザ通知も非実行とされる。実施の形態2でのそれ以外の点は、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。実施の形態2では、CPU25が図7に示された制御処理を実行することにより「異常検知部」の機能が実現される。
【0069】
このように、実施の形態2に係る通信システムによれば、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間での通信接続が不安定であることを検知した際に、原因となる不良個所が、無線LANルータ60及び管理サーバ20間(ネットワーク)、又は、無線LANルータ60及び通信アダプタ40間(電波状況)のいずれであるかを簡易に特定することができる。
【0070】
[実施の形態2の変形例]
或いは、実施の形態2において、RSSIのみを用いて、サーバ接続が不安定な状態を検知することも可能である。
【0071】
図8は、実施の形態2の変形例に係る通信システムにおけるサーバによる通信接続安定度の評価のための制御処理を説明するフローチャートである。
【0072】
図8を参照して、CPU25は、ステップS300により、定期通信C10において通信アダプタ40から送信されたRSSIを受信する。図6で説明したように、RSSIは、定期通信C10間の時間T2内における平均値、最小値、及び、最大値の少なくともいずれかを送信することができる。
【0073】
CPU25は、ステップS310により、RSSIを予め定められた判定値Rthと比較する。例えば、ステップS310では、過去の一定期間(例えば、数時間程度)におけるRRSIの平均値を判定値Rthと比較することができる。CPU25は、RSSIが判定値より小さいときには(S310のYES判定時)、ステップS320により、サーバ接続が不安定であることが検知され、ステップS330により、その旨がユーザに通知される。
【0074】
この場合には、サーバ接続の不安定化の原因が、通信アダプタ40及び無線LANルータ60の間の電波強度にあることが特定可能であるので、ステップS330では、ユーザに対して電波状況の改善を促すメッセージ(例えば、無線LANルータ60及び/又は通信アダプタ40の配置場所の変更を提案)を出力することが可能である。
【0075】
実施の形態2の変形例によれば、通信アダプタ40での受信電波強度(RRSI)に基づいて、簡易な処理で、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間の通信接続が不安定である状態を検知することができる。
【0076】
なお、実施の形態1及び2、並びに、実施の形態2の変形例では、図5図7、及び図8による制御処理を管理サーバ20で実行したが、同様の処理を通信アダプタ40で実行することも可能である。この場合には、通信アダプタ40から管理サーバ20へは、例えば、定期通信C10の際に、再接続回数(又は、再接続回数及びRSSI)と、異常検知結果とを併せて送信することが可能である。
【0077】
又、実施の形態1及び2、並びに、実施の形態2の変形例では、再接続回数及び/又はRSSIの送信タイミングについて、定期通信C10を用いて通信アダプタ40から管理サーバ20へ定期的に送信する例を説明したが、当該送信は、不定期であってもよく、その回数も任意とすることができる。例えば、管理サーバ20からの要求に応じて、通信アダプタ40から管理サーバ20へ再接続回数及び/又はRSSIが送信されてもよい。或いは、通信アダプタ40側で、時間経過とは異なる特定状況の発生をトリガとして、通信アダプタ40から管理サーバ20へ再接続回数及び/又はRSSIが送信されてもよい。
【0078】
[実施の形態3]
実施の形態3では、再接続回数及びRSSIとは異なるデータに基づいて、サーバ接続が不安定な状態を検知する手法を説明する。
【0079】
図9は、実施の形態3に係る通信システムにおける管理サーバ及び通信アダプタの間の通信接続のシーケンス図である。
【0080】
図9を参照して、定期通信C10において、管理サーバ20へ送信される定期通知要求C11は、送信時刻Tstを示す情報を含む。管理サーバ20は、処理P30により、定期通知要求C11を受信されたか否かを判定し、正常受信されると、処理P31により、受信時刻Trcを確定するとともに、定期通知応答C12を通信アダプタ40へ返信する。
【0081】
受信が正常に完了するまでの間(P30のNO判定時)は、受信時刻Trcは確定しない。このため、再接続を伴って、定期通知要求C11が正常に受信されるような、サーバ接続が不安定な状態では、定期通知要求C11の送信時刻Tst及び受信時刻Trcのタイムラグが大きくなる。
【0082】
図10は、実施の形態3に係る通信システムにおけるサーバによる通信接続安定度の評価のための制御処理を説明するフローチャートである。
【0083】
図10を参照して、CPU25は、図9の処理P31により、定期通知要求C11の受信時刻Trcが確定すると、ステップS410をYES判定として、ステップS420により、送信時刻Tst及び受信時刻Trcの時間差(タイムラグ)と、予め定められた判定値ΔTthとを比較する。
【0084】
CPU25は、時間差(タイムラグ)が判定値ΔTthよりも大きい場合(S420のYES判定時)には、ステップS430により、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間の通信接続が不安定であることを検知する。さらに、CPU25は、ステップS130(図5)と同様のステップS440により、サーバとの通信接続が不安定であることをユーザに通知する。一方で、時間差(タイムラグ)が判定値ΔTth以下である場合には(S420のNO判定時)、ステップS430及びS440はスキップされて、サーバ接続の不安定は検知されず、ユーザ通知も非実行とされる。
【0085】
実施の形態3に係る通信システムによれば、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間での定期通信における送信から受信までのタイムラグに基づいて、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間の通信接続が不安定である状態を検知することができる。
【0086】
尚、本実施の形態では、図1において、通信アダプタ40を温水機器100とは別個の機器として説明したが、通信アダプタ40は、温水機器100の構成要素と一体的に配置されてもよい。例えば、通信アダプタ40をリモコン150に内蔵する構成とすることも可能である。この場合にも、温水機器100(給湯器101及びリモコン150)と通信アダプタ40との間は通信線によって接続され、通信アダプタ40は、無線LANルータ60を経由して、インターネットを介して管理サーバ20と通信することができる。
【0087】
又、図1では、通信アダプタ40が無線LANルータ60を経由してインターネットに接続される構成例を説明した。しかしながら、実施の形態1及び3においては、通信アダプタ40及び管理サーバ20の間については、無線LANルータ60に代えて有線LANルータを用いても、インターネットを経由した通信接続を確立することができる。この場合には、通信アダプタ40は、有線LANルータ(図示せず)との間で所定の通信プロトコル(例えば、Ethernet規格のIEEE802.3等)で通信するように構成することができる。この場合には、通信ユニット43(図3)は、上記所定の通信プロトコルによる通信機能を有するように構成される。そして、当該有線LANルータ(図示せず)が「ルータ」の一実施例に対応する。
【0088】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0089】
10 通信システム、15 外部電源、20 管理センター(管理サーバ)、21 サーバ装置、21a クラウドサーバ、21b アプリケーションサーバ、26,42,43 通信ユニット、27,45 メモリ、28 表示部、30 スマートフォン、40 通信アダプタ、41 制御部、44 電源回路、45a ROM、45b RAM、47 アンテナ、48 コネクタ、49 電波強度測定部、50 2心通信線、60 ルータ、70 サポートセンター、71 端末、80 タブレット端末、100 温水機器、101 給湯器、110 コントローラ、150 リモコン、C1,C1a,C1b 初期通信、C10,C10A,C10B 定期通信、C11A,C11B 定期通知要求、C12A,C12B 定期通知応答、CNT カウント値(再接続回数)、Cth,Rth 判定値、Trc 受信時刻、Tst 送信時刻。
図1
図2
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図4
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図6
図7
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図10