IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京可以科技有限公司の特許一覧

特許7053067モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム
<>
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図1
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図2
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図3
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図4
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図5
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図6
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図7
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図8
  • 特許-モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】モジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステム
(51)【国際特許分類】
   B25J 9/08 20060101AFI20220405BHJP
   B25J 13/00 20060101ALI20220405BHJP
   B25J 9/10 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
B25J9/08
B25J13/00 Z
B25J9/10 A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020533658
(86)(22)【出願日】2018-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2018121436
(87)【国際公開番号】W WO2019120150
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2020-08-18
(31)【優先権主張番号】201711377451.7
(32)【優先日】2017-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520176681
【氏名又は名称】北京可以科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING KEYI TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Room 801,Floor 8,No.B3,Huayuan Road,Haidian District,Beijing,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 健勃
【審査官】篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-207331(JP,A)
【文献】特開2017-170581(JP,A)
【文献】特開2004-148433(JP,A)
【文献】特開2003-103063(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03216569(EP,A1)
【文献】中国特許出願公開第108356806(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108326841(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108326846(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106945036(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00 - 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のモジュールユニットを提供するステップT1と、
複数個のモジュールユニットを組み立てることにより初期実体構造を形成するステップT2と、
モジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得するステップT3と、
初期バーチャルコンフィギュレーション情報により初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するステップT4と、
動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップT5と、
事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信してモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにするステップT6と、を含み、
前記モジュールユニットは相対的回転可能な2個のサブモジュールを含み、前記ステップT5は具体的に、
1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御することにより1個または複数個の移動フレームを生成するステップT51と、
前記1個または複数個の移動フレームを記憶するステップT52と、
前記1個または複数個の移動フレームにより事前設定動作制御情報を生成するステップT53と、を含むことを特徴とするモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項2】
ステップT51において、初期実体構造中の1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御するか、或いは初期バーチャルコンフィギュレーション中の1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御することを特徴とする請求項1に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項3】
前記ステップT53は具体的に、1個または複数個の移動フレームに対して増加、削除または編集することにより事前設定動作制御情報を生成することであることを特徴とする請求項1に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項4】
動作フレームの編集は、回転時間、回転速度、回転角度および回転方向のうち一種または多種を編集することを含むことを特徴とする請求項3に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項5】
前記初期バーチャルコンフィギュレーション情報は、複数個のモジュールユニットのモジュールタイプ情報、モジュール数量情報、位置情報、2個のサブモジュール同士の初期角度情報のうち一種または多種を含むことを特徴とする請求項1に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項6】
複数個のモジュールユニットは複数個の同一または異なるモジュールユニットを含み、前記モジュールユニットは相対的移動可能な2個のサブモジュールを含み、各サブモジュールは少なくとも1個の当接部を含み、各当接部は唯一のインターフェース識別情報を具備し、前記初期実体構造の複数個のモジュールユニットの位置情報を獲得することは具体的に、
モジュールユニットはその自身(当該モジュールユニット)に連結されている隣接モジュールユニットの当接部のインターフェース識別情報を認識し、かつ隣接モジュールユニットの当接部のインターフェース識別情報と隣接モジュールユニットに連結されている前記自身モジュールユニットの当接部のインターフェース識別情報により前記位置情報を獲得することであることを特徴とする請求項5に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項7】
前記複数個のモジュールユニットはリモートターミナルと通信できる少なくとも1個のモジュールユニットを含み、前記複数個のモジュールユニットが複数個の異なるモジュールユニットを含むとき、前記複数個のモジュールユニットは1個のセルボディーと少なくとも1個のセルモノマーを含み、リモートターミナルと通信するモジュールユニットをセルボディーに確定し、セルボディーに直接連結されるセルモノマーを一級セルモノマーに確定し、前記初期実体構造の複数個のモジュールユニットの位置情報を獲得することは、
セルボディーは当接部により信号をそのセルボディーに連結される一級セルモノマーに送信するステップT31と、
一級セルモノマーは信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、一級セルモノマーはセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該一級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信することにより一級セルモノマーの位置情報を獲得するステップT32と、を含むことを特徴とする請求項6に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項8】
一級セルモノマーに連結されるセルモノマーを二級セルモノマーに確定し、M級セルモノマーに連結されるセルモノマーを(M+1)級セルモノマーに確定し、Mは1より大きいか或いは等しい整数であり、前記初期実体構造の複数個のモジュールユニットの位置情報を獲得することは、
M級セルモノマーが信号を(M+1)級セルモノマーに送信するステップT33と、
(M+1)級セルモノマーが信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりM級セルモノマーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、(M+1)級セルモノマーはM級セルモノマーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該(M+1)級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信するステップT34と、を含むことを特徴とする請求項7に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項9】
セルボディーまたはセルモノマーは異なる電気信号を複数個の下級セルモノマーに同時に送信するとき、複数個の下級セルモノマーはセルボディーまたは上級セルモノマーの異なる電気信号を送信する当接部のインターフェース識別情報によりその位置情報をセルボディーにタイミングの順番に送信するか、或いは、セルボディーまたはセルモノマーは同一または異なる電気信号を複数個の下級セルモノマーにタイミングの順番に送信し、複数個の下級セルモノマーは電気信号を受信するタイミングにより順にその位置情報をセルボディーに送信することを特徴とする請求項8に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項10】
セルモノマーが動作をするとき、2個のサブモジュール同士の相対的角度情報をリアルタイムにモニタリングし、かつモニタリングの結果により動作が完了したかどうかを判断することを特徴とする請求項5に記載のモジュラリゼーションロボットの制御方法。
【請求項11】
複数個のモジュールユニットを継ぎ合わせてなる初期実体構造を制御することに用いられるモジュラリゼーションロボットの制御システムであって、
モジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーション情報を記憶する記憶モジュールと、
初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するコンフィギュレーション生成モジュールと、
事前設定動作制御情報を生成する動作生成モジュールと、
事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信することによりモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにする伝送モジュールと、を含み、
前記モジュールユニットは相対的回転可能な2個のサブモジュールを含み、前記動作生成モジュールは、1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御することにより1個または複数個の移動フレームを生成するステップと、
前記1個または複数個の移動フレームを記憶するステップと、
前記1個または複数個の移動フレームにより事前設定動作制御情報を生成するステップと、を実施することを特徴とするモジュラリゼーションロボットの制御システム。
【請求項12】
モジュラリゼーションロボットの制御システムであって、モジュラリゼーションロボット、記憶装置、および1つまたは複数のプログラムを含み、
前記モジュラリゼーションロボットは複数個のモジュールユニットで組み立てられかつ初期実体構造を具備し、
1つまたは複数の前記プログラムは前記記憶装置に記憶され、記憶装置とモジュールユニットが通信することにより前記プログラムは下記ステップ、すなわち、
モジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得して記憶するステップと、
初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するステップと、
動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップと、
事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信するステップとを実行し、
前記モジュールユニットは相対的回転可能な2個のサブモジュールを含み、前記動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップは、
1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御することにより1個または複数個の移動フレームを生成するステップと、
前記1個または複数個の移動フレームを記憶するステップと、
前記1個または複数個の移動フレームにより事前設定動作制御情報を生成するステップと、を含むことを特徴とするモジュラリゼーションロボットの制御システム。
【請求項13】
前記複数個のモジュールユニットは1個のセルボディーと少なくとも1個のセルモノマーを含み、各当接部は唯一のインターフェース識別情報を具備し、セルボディーに直接連結されるセルモノマーを一級セルモノマーに確定し、前記モジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得することは具体的に、
セルボディーは当接部により信号をそのセルボディーに連結される一級セルモノマーに送信するステップと、
一級セルモノマーは信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、一級セルモノマーはセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該一級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信することにより一級セルモノマーの位置情報を獲得するステップと、を含むことを特徴とする請求項12に記載のモジュラリゼーションロボットの制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュラリゼーションロボットの技術分野に属し、特にモジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロボットは我々の生活および工業分野に幅広く応用されている。例えば、学生の創造的思考能力を向上させる教学に応用されるか或いは自動化生産における溶接、スプレーコーティング、装着、搬送等の作業に応用されることができる。ロボットは実行システムとして非常に柔軟性と融通性を有しており、かついろいろな作業を担当することができるが、従来のロボットは所定の使用目的と使用分野を有しているので、所定の機能しか実行することができない。すなわち、従来のロボットの柔軟性とコンフィギュレーションが変化することができないので、機能の拡張とコンフィギュレーションのリファクタリングが欠如している。また、所定の分野と応用のため専用のロボットを開発する場合、多くのコストがかかるので、ロボットの普及と応用に大きな影響を与えるおそれがある。そのため、リファクタリングが可能なロボットを発明した。
【0003】
リファクタリングが可能なロボットは通常、メインモジュールと複数個のサブモジュールで構成される。複数個のサブモジュールの外形の構造は一致し、各サブモジュールに形成される連結面により複数個のサブモジュールを組み立てる。しかしながら、使用者がモジュラリゼーションロボットを組み立てるとき、それらが正確に組み立てられるかを判断することができないので、複数のサブモジュールを再び組み立てるおそれがあり、使用の利便性に影響を与えるおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術的課題を解決するため、本発明においてモジュラリゼーションロボットの制御方法およびそのシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
技術的課題を解決する手段として本発明はモジュラリゼーションロボットの制御方法を提供する。前記モジュラリゼーションロボットの制御方法は、
複数個のモジュールユニットを提供するステップT1と、
複数個のモジュールユニットを組み立てることにより初期実体構造を形成するステップT2と、
初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得するステップT3と、
初期バーチャルコンフィギュレーション情報により初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するステップT4と、
動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップT5と、
事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信してモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにするステップT6と、を含む。
【0006】
好ましくは、前記モジュールユニットは相対的回転可能な2個のサブモジュールを含み、前記ステップT5は、具体的に、
1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御することにより1個または複数個の移動フレームを生成するステップT51と、
前記1個または複数個の移動フレームを記憶するステップT52と、
前記1個または複数個の移動フレームにより事前設定動作制御情報を生成するステップT53と、を含む。
【0007】
好ましくは、ステップT51において、初期実体構造中の1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御するか、或いは初期バーチャルコンフィギュレーション中の1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御する。
【0008】
好ましくは、前記ステップT53は、具体的に、1個または複数個の移動フレームに対して増加、削除または編集することにより事前設定動作制御情報を生成することである。
【0009】
好ましくは、動作フレームの編集は、回転時間、回転速度、回転角度および回転方向のうち一種または多種を編集することを含む。
【0010】
好ましくは、前記初期バーチャルコンフィギュレーション情報は、複数個のモジュールユニットのモジュールタイプ情報、モジュール数量情報、位置情報、2個のサブモジュール同士の初期角度情報のうち一種または多種を含む。
【0011】
好ましくは、複数個のモジュールユニットは複数個の同一または異なるモジュールユニットを含み、前記モジュールユニットは相対的移動可能な2個のサブモジュールを含み、各サブモジュールは少なくとも1個の当接部を含み、各当接部は唯一のインターフェース識別情報を具備し、前記初期実体構造の複数個のモジュールユニットの位置情報を獲得することは、具体的に、
モジュールユニットがその自身に連結される隣接モジュールユニットの当接部のインターフェース識別情報を認識し、かつ隣接モジュールユニットの当接部のインターフェース識別情報と自身の隣接モジュールユニットに連結される当接部のインターフェース識別情報により前記位置情報を獲得することである。
【0012】
好ましくは、前記複数個のモジュールユニットはリモートターミナルと通信できる少なくとも1個のモジュールユニットを含み、前記複数個のモジュールユニットが複数個の異なるモジュールユニットを含むとき、前記複数個のモジュールユニットは1個のセルボディーと少なくとも1個のセルモノマーを含み、リモートターミナルと通信するモジュールユニットをセルボディーに確定し、セルボディーに直接連結されるセルモノマーを一級セルモノマーに確定し、前記初期実体構造の複数個のモジュールユニットの位置情報を獲得することは、
セルボディーは当接部により信号をそのセルボディーに連結される一級セルモノマーに送信するステップT31と、
一級セルモノマーは信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、一級セルモノマーはセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該一級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信することにより一級セルモノマーの位置情報を獲得するステップT32と、を含む。
【0013】
好ましくは、一級セルモノマーに連結されるセルモノマーを二級セルモノマーに確定し、M級セルモノマーに連結されるセルモノマーを(M+1)級セルモノマーに確定し、Mは1より大きいか或いは等しい整数であり、前記初期実体構造の複数個のモジュールユニットの位置情報を獲得することは、
M級セルモノマーが信号を(M+1)級セルモノマーに送信するステップT33と、
(M+1)級セルモノマーが信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりM級セルモノマーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、(M+1)級セルモノマーはM級セルモノマーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該(M+1)級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信するステップT34と、を含む。
【0014】
好ましくは、セルボディーまたはセルモノマーは異なる電気信号を複数個の下級セルモノマーに同時に送信するとき、複数個の下級セルモノマーはセルボディーまたは上級セルモノマーの異なる電気信号を送信する当接部のインターフェース識別情報によりその位置情報をセルボディーにタイミングの順番に送信するか或いは、セルボディーまたはセルモノマーは同一または異なる電気信号を複数個の下級セルモノマーにタイミングの順番に送信し、複数個の下級セルモノマーは電気信号を受信するタイミングにより順にその位置情報をセルボディーに送信する。
【0015】
好ましくは、前記セルモノマーが動作をするとき、2個のサブモジュール同士の相対的角度情報をリアルタイムにモニタリングし、かつモニタリングの結果により動作が完了したかどうかを判断する。
【0016】
本発明はモジュラリゼーションロボットの制御システムを更に提供する。モジュラリゼーションロボットの制御システムは複数個のモジュールユニットを継ぎ合わせてなる初期実体構造を制御することに用いられる。前記モジュラリゼーションロボットの制御システムは、
初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を記憶する記憶モジュールと、
初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するコンフィギュレーション生成モジュールと、
事前設定動作制御情報を生成する動作生成モジュールと、
事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信することによりモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにする伝送モジュールと、を含む。
【0017】
本発明はモジュラリゼーションロボットの制御システムを更に提供する。前記モジュラリゼーションロボットの制御システムは、モジュラリゼーションロボット、記憶装置、および1つまたは複数のプログラムを含み、
前記モジュラリゼーションロボットは複数個のモジュールユニットで組み立てられかつ初期実体構造を具備し、
1つまたは複数の前記プログラムは前記記憶装置に記憶され、記憶装置とモジュールユニットが通信することにより前記プログラムは下記ステップ、すなわち、
初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得して記憶するステップと、
初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するステップと、
動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップと、
事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信するステップとを実行する。
【0018】
好ましくは、前記複数個のモジュールユニットは1個のセルボディーと少なくとも1個のセルモノマーを含み、各当接部は唯一のインターフェース識別情報を具備し、セルボディーに直接連結されるセルモノマーを一級セルモノマーに確定し、前記初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得することは、具体的に、
セルボディーは当接部により信号をそのセルボディーに連結される一級セルモノマーに送信するステップと、
一級セルモノマーは信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、一級セルモノマーはセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該一級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信することにより一級セルモノマーの位置情報を獲得するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0019】
従来の技術と比較してみると、本発明のモジュラリゼーションロボットの制御方法は、複数個のモジュールユニットを提供するステップT1と、複数個のモジュールユニットを組み立てることにより初期実体構造を形成するステップT2と、初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得するステップT3と、初期バーチャルコンフィギュレーション情報により初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するステップT4と、動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップT5と、事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信してモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにするステップT6と、を含む。本発明のモジュラリゼーションロボットの制御方法により、使用者はコンフィギュレーションを自由に組み立て、組み立てられた前記コンフィギュレーションの動作を制御する制御情報を設計でき、モジュラリゼーションロボットの使用上の利便性を大幅に向上させ、モジュラリゼーションロボットの設計範囲を広くすることにより様々な分野に応用することができる。
また、移動フレームの回転時間、回転速度、回転角度と回転方向のうち一種または多種を編集することができる。動作制御情報によっていろいろなパラメーターを調節することにより、モジュラリゼーションロボットの設計範囲をより広くすることができる。
また、前記モジュラリゼーションロボットの制御方法は、フェースアイデンティフィケーションをすることにより各モジュールユニットの位置を正確に獲得することができるので、簡単かつ迅速で、ハードウェアに対する要求が低いという利点を有する。
本発明によるモジュラリゼーションロボットの制御システムも同様に上記の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第一実施例に係るモジュラリゼーションロボットの制御方法を示す流れ図である。
図2】本発明の第一実施例に係るモジュラリゼーションロボットの制御方法におけるステップT3のサブ流れを示す図である。
図3】本発明の第一実施例に係るモジュラリゼーションロボットの制御方法におけるステップT5のサブ流れを示す図である。
図4】本発明の第一実施例に係る角度測定装置を示す分解構造図である。
図5】本発明の第一実施例に係る回転軸を示す斜視構造図である。
図6】本発明の第一実施例に係るセンサーを示す斜視構造図である。
図7】本発明の第一実施例に係るセンサーの測定原理を示す図である。
図8】本発明の第二実施例に係るモジュラリゼーションロボットの制御システムのモジュールの構造を示す図である。
図9】本発明の第三実施例に係るモジュラリゼーションロボットの制御システムのモジュールの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の目的、技術手段および発明の効果をより明確にするため、以下、図面と実施例により本発明をより詳細に説明する。注意されたいことは、下記の具体的な実施例は、本発明を説明するものであるが、本発明を限定するものでない。
【0022】
(第一実施例)
図1を参照すると、本発明の第一実施例においてモジュラリゼーションロボットの制御方法を提供する。前記モジュラリゼーションロボットは少なくとも2個のモジュールユニットを含み、各モジュールユニットは相対的移動可能な2個のサブモジュールを含む。例えば2個のサブモジュールは相対的に回転することができる。好ましくは、各モジュールユニットは相対的回転可能に移動する2個の半球、即ち上下の半球で構成され、各サブモジュールは少なくとも1個の当接部を含み、各当接部にはインターフェースが設けられ、各インターフェースは唯一のインターフェース識別情報を具備し、モジュールユニットとモジュールユニットとの間は当接部により連結される。各サブモジュールが少なくとも2個の当接部を含むとき、2個のモジュールユニットはそれぞれの1個の当接部により連結され、2個のモジュールユニットが連結される個所には仮想連結面が形成され、2個のモジュールユニットは仮想連結面により回転することができ、2個のモジュールユニットのうち少なくとも1個のモジュールユニットでの他の当接部が位置する平面と前記仮想連結面は交差することが理解される。
【0023】
本発明に係る説明と理解を容易にするため、下記のことを定義する。コンフィギュレーション情報は、モジュールタイプ情報、位置情報、モジュール数量情報、2個のサブモジュール同士の初期角度情報のうち一種または多種を含むが、それらに限定されるものでない。コンフィギュレーション情報は隣接するモジュールユニット同士の連結関係を定義する情報である。位置情報は隣接するモジュールユニットを連結させる2個の当接部のインターフェース識別情報を記録し、各当接部のインターフェース識別情報は当該当接部の位置しているモジュールユニットでの位置を指し、各モジュールユニットの位置情報はモジュールユニットの三次元コンフィギュレーションまたは平面構造中の絶対的位置を指す。同一のタイプのモジュールユニットには同一のモジュールタイプマークが設定されている。例えば、セルボディーはいずれも同一のモジュールタイプマークを有し、セルモノマーは同一のモジュールタイプマークを有し、セルボディーのモジュールタイプマークはセルモノマーのモジュールタイプマークと異なっている。セルモノマーに複数のタイプが存在するとき、各タイプのセルモノマーは同一のモジュールタイプマークを有し、タイプが異なるセルモノマーのモジュールタイプマークは異なっている。したがって、モジュールタイプマークを識別することによりモジュールユニットのモジュールタイプ情報を把握することができる。2個のサブモジュール同士の初期角度情報はモジュールユニットの上下の2個のサブモジュール同士の相対的角度値を指す。モジュール数量情報はモジュールユニットの数量を指す。隣接している2個のモジュールユニットにおいてその連結される2個の当接部のインターフェース識別情報を識別する過程はフェースアイデンティフィケーションをする過程である。フェースアイデンティフィケーションをすることによりモジュールユニットの位置情報を獲得することができる。ここの定義は本明細書の他の実施例にも同様に適用可能であることを理解することができる。
【0024】
前記モジュラリゼーションロボットの制御方法は下記ステップを含む。
T1において、複数個のモジュールユニットを提供する。
T2において、複数個のモジュールユニットを組み立てることにより初期実体構造を形成する。
T3において、初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得する。
T4において、初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成する。
T5において、動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成する。
T6において、事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信して、モジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにする。
【0025】
注意されたいことは、前記ステップT1において提供される複数個のモジュールユニットはリモートターミナルと通信する少なくとも1個のモジュールユニットを含むことにより、モジュラリゼーションロボットとリモートターミナルとの間の通信を実現することができる。また、モジュラリゼーションロボットはリモートターミナルと通信する必要がなく、モジュラリゼーションロボットで後の所定のステップを実施するとき、その提供される複数個のモジュールユニットは後の所定のステップを実施する少なくとも1個のモジュールユニットを含むことができる。
【0026】
また、前記ステップT2において、複数個のモジュールユニットをモジュラリゼーションロボットに組み立てる場合、モジュラリゼーションロボットは具体的に初期実体構造である。
【0027】
また、前記ステップT3において、初期実体構造をリモートターミナルに送信することにより初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得する。少なくとも1個のモジュールユニットが組み立てられたモジュラリゼーションロボットの初期実体構造をリモートターミナルに送信することにより、リモートターミナルは前記初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得するか、或いは、複数個のモジュールユニットのうち少なくとも1個のモジュールユニットは初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得して記憶し、リモートターミナルに送信しない。前記初期バーチャルコンフィギュレーション情報は、位置情報、モジュールタイプ情報、モジュール数量情報、上下の2個のサブモジュール同士の初期角度情報と他の隣接するモジュールユニットとの連結関係を示す情報のうち一種または多種を含む。モジュールユニットは無線送信方法により自分のモジュールタイプ情報をセルボディー(cell body)に送信する。すべてのモジュールユニットがその位置情報をリモートターミナルに送信すると、リモートターミナルは初期実体構造のモジュール数量情報を獲得する。モジュールユニットは上下の2個のサブモジュールの初期角度を検出するとともに初期角度情報を無線送信方法によりリモートターミナルに送信する。
【0028】
図2を参照すると、初期実体構造の複数個のモジュールユニットは複数個の同一または異なるモジュールユニットを含み、複数個のモジュールユニットはリモートターミナルと通信できる少なくとも1個のモジュールユニットを含むことができる。初期実体構造の複数個のモジュールユニットが複数個の異なるモジュールユニットを含むとき、例えば複数個のモジュールユニットが1個のセルボディーと少なくとも1個のセルモノマーを含むとき、セルボディーは、リモートターミナルと通信し、セルボディーに直接連結されるセルモノマーを一級セルモノマーに確定し、一級セルモノマーに連結されるセルモノマーを二級セルモノマーに確定し、M級セルモノマーに連結されるセルモノマーを(M+1)級セルモノマーに確定することに用いられる。Mは1より大きいか或いは等しい整数である。前記初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得することは具体的に下記ステップを含む。
【0029】
T31において、セルボディーは当接部により信号をそのセルボディーに連結される一級セルモノマーに送信する。
T32において、一級セルモノマーは信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、一級セルモノマーはセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該一級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信することにより一級セルモノマーの位置情報を獲得する。
T33において、M級セルモノマーが信号を(M+1)級セルモノマーに送信する。
T34において、(M+1)級セルモノマーが信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりM級セルモノマーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、(M+1)級セルモノマーはM級セルモノマーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該(M+1)級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信する。
【0030】
また、セルボディーが一級セルモノマーに送信する信号とM級セルモノマーが(M+1)級セルモノマーに送信する信号は電気信号であることが好ましいが、無線信号であってもよい。初期実体構造にセルボディーと一級セルモノマーのみが含まれているとき、前記ステップT33とステップT34を省略することができる。
【0031】
初期実体構造の複数個のモジュールユニットは複数個の同一のモジュールユニットを含むとき、所定の1つのモジュールユニットをメインモジュールユニットに確定する。即ち前記セルボディーに確定する。メインモジュールユニットに直接連結されるモジュールユニットは一級セルモノマーであり、一級セルモノマーに連結されるモジュールユニットは二級セルモノマーであり、M級セルモノマーに連結されるモジュールユニットは(M+1)級セルモノマーである。Mは1より大きいか或いは等しい整数である。その場合も前記ステップT31~T34を実施する。本発明の変形例として、多級セルモノマーは、各セルモノマーの位置情報をリモートターミナルに直接送信し、メインモジュールユニットに送信しなくてもよい。
【0032】
つまり、初期実体構造の複数個のモジュールユニットの位置情報を獲得する過程は、モジュールユニットがその自身に連結される隣接モジュールユニットの当接部のインターフェース識別情報を認識し、かつ隣接モジュールユニットの当接部のインターフェース識別情報と自身の隣接モジュールユニットに連結される当接部のインターフェース識別情報により前記位置情報を獲得することである。
【0033】
また、ステップT31を実施する前に下記ステップT30を実施するか或いはステップT31と同時に下記ステップT30を実施することができる。
ステップT30において、セルボディーは各セルモノマーに放送信号を送信することによりセルモノマーがフェースアイデンティフィケーションの準備をするようにする。モジュールとモジュールは無線通信することができる。その無線通信方法は、wifi通信方法、ブルートゥース(登録商標)通信方法、またはzigbee通信方法であることができるが、zigbee通信方法を採用することが好ましい。セルボディーはまず各セルモノマーに放送信号を送信することによりセルモノマーがフェースアイデンティフィケーションの準備をするようにし、各セルモノマーが電気信号を受信すると、フェースアイデンティフィケーションをする。
【0034】
前記ステップT31において、セルボディーの各当接部は異なる電気信号を複数個の一級セルモノマーに送信する。ステップT32において、複数個の一級セルモノマーは受信した電気信号が異なることにより当該一級セルモノマーに連結されるセルボディーの当接部のインターフェース識別情報を獲得する。各一級セルモノマーはセルボディーの電気信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該一級セルモノマーの電気信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信する。セルボディーはアルゴリズムにより前記一級セルモノマーの位置情報を計算して獲得し、複数個の一級セルモノマーが同様の動作を実行することにより、セルボディーは複数個の一級セルモノマーの位置情報を獲得する。同様に、ステップT33とT34において、M級セルモノマー上の各当接部は異なる電気信号を複数個の(M+1)級セルモノマーに送信し、複数個の(M+1)級セルモノマーは受信した電気信号が異なることによって当該(M+1)級セルモノマーに連結されるM級セルモノマーの当接部のインターフェース識別情報を獲得する。各(M+1)級セルモノマーはM級セルモノマーの電気信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該(M+1)級セルモノマーの電気信号を受信する当接部のインターフェース識別情報をセルボディーに送信する。セルボディーはアルゴリズムにより前記(M+1)級セルモノマーの位置情報を計算して獲得し、複数個の(M+1)級セルモノマーが同様の動作を実行することにより、セルボディーは複数個の(M+1)級セルモノマーの位置情報を獲得する。一連のフェースアイデンティフィケーションをすることにより、セルボディーはすべてのセルモノマーの位置情報を獲得し、初期実体構造のコンフィギュレーション情報を獲得する。
【0035】
また、セルボディーまたはセルモノマーは異なる電気信号を複数個の下級セルモノマーに同時に送信するとき、複数個の下級セルモノマーはセルボディーまたは上級セルモノマーの異なる電気信号を送信する当接部のインターフェース識別情報によりその位置情報をセルボディーにタイミングの順番に送信する。或いはセルボディーまたはセルモノマーは同一または異なる電気信号を複数個の下級セルモノマーにタイミングの順番に送信し、複数個の下級セルモノマーは電気信号を受信するタイミングにより順にその位置情報をセルボディーに送信する。例えば、セルボディーには2個の当接部が設けられ、インターフェース識別情報はそれぞれ「1」と「2」に定義される。セルボディーは、異なる2個の電気信号をそのセルボディーに連結される2個の一級セルモノマーに同時に送信し、当接部の「1」に連結される一級セルモノマーが先にその位置情報を送信し、10秒後(具体的な時間は自由に調節することができる)に当接部の「2」に連結される一級セルモノマーがその位置情報を再送信するように設定する。
【0036】
また、前記ステップT32aとT33aとの間に以下のステップを更に含む。
ステップT32aにおいて、セルボディーは電気信号の送信を停止させ、かつセルボディーに直接連結される一級セルモノマーが電気信号を一級セルモノマーに連結される二級セルモノマーに送信するように通知する。ステップS22aにおいて、セルボディーは放送信号により一級セルモノマーに通知することが好ましい。さらに、M級セルモノマーが電気信号を送信する前、セルボディーはM級セルモノマーの複数個の当接部のインターフェース識別情報に基づきかつ放送信号のような手段を採用することによりM級セルモノマーが複数個の(M+1)級セルモノマーに電気信号を送信するようにタイミングの順番に制御する。前記M級セルモノマーが複数個の(M+1)級セルモノマーに送信した電気信号は同一または異なってもよい。好ましくは、M級セルモノマーの複数個の当接部は異なる電気信号を送信する。
【0037】
前記ステップT32とT34において、セルボディーは、セルモノマーが送信する位置情報を受信した後、各セルモノマーに独立的なコードをつけ、かつ各セルモノマーの位置情報とコードが対応するように記憶する。セルボディーがリモートターミナルと通信するとき、セルボディーは各セルモノマーの位置情報とそのコードをリモートターミナルに送信する。リモートターミナルが動作制御情報をセルボディーに送信した場合、セルボディーは、異なるコードにより制御情報を分解し、かつ分解された制御情報をコードに対応するように各セルモノマーに送信する。
【0038】
また、前記ステップT4において、リモートターミナルまたは初期バーチャルコンフィギュレーション情報が記憶されているステップT3中のモジュールユニットは初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成することができる。リモートターミナルは獲得した初期バーチャルコンフィギュレーション情報によって三次元シミュレーションまたは三次元モデリング等をすることによりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成する。
【0039】
図3を参照すると、前記ステップT5は具体的に下記ステップを含む。
T51において、1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御することにより1個または複数個の移動フレームを生成する。
T52において、前記1個または複数個の移動フレームを記憶する。
T53において、前記1個または複数個の移動フレームにより事前設定動作制御情報を生成する。
【0040】
また、前記ステップT51とT52において、1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュール同士の相対的回転を制御することは初期実体構造において実施するか或いは初期バーチャルコンフィギュレーションにおいて実施することができる。例えば、モジュラリゼーションロボットの実体コンフィギュレーションにおいて1個のセルモノマーの2個のサブモジュールが一定角度に相対的回転するように制御することができる。前記セルモノマーは2個のサブモジュールの相対的回転する角度値を検出してセルボディーに送信し、セルボディーは前記角度値と前記セルモノマーのコードおよび/または前記セルモノマーの位置情報を一緒にリモートターミナルに送信する。リモートターミナルは、前記セルモノマーのコードおよび/または前記セルモノマーの位置情報により前記セルモノマーの身分を確定し、前記セルモノマーの2個のサブモジュールの初期角度情報を呼び出すとともに当該初期角度情報と前記回転角度値により回転後の2個のサブモジュール同士の相対的角度情報を算出し、かつ初期角度位置から現在の角度位置まで回転させる過程を1つの動作フレームとして記憶する。そして、他の1個のセルモノマーの2個のサブモジュールを回転させるか或いは同一のセルモノマーの2個のサブモジュールを更に回転させ、同様の情報伝送と計算によりリモートターミナルは他の動作フレームとして記憶する。それにより複数個の移動フレームを形成する。例えば、リモートターミナルが生成するモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションにおいて1個または複数個のモジュールユニットの2個のサブモジュールを選択して所定の角度に回転させ、かつそれを1つの移動フレームとして記憶することができる。そして、他の1個のセルモノマーまたは同一のセルモノマーを選択して所定の角度に回転させることにより他の動作フレームを形成し、それにより複数個の移動フレームを形成する。
【0041】
前記ステップT53は具体的に、1個または複数個の移動フレームに対して増加、削除または編集することにより事前設定動作制御情報を生成することである。リモートターミナルにおいて、各動作フレームの回転時間、回転速度、回転角度および回転方向のうち一種または多種を編集することができる。例えば、リモートターミナルのオペレータインターフェースにおいて1個または複数個の移動フレームを選択することができる。1個の移動フレームを選択した後、その移動フレームの回転時間、回転速度、回転角度および回転方向のうち一種または多種のパラメーターを編集するか或いは複数個の移動フレームの順番を編集することにより最終の事前設定動作制御情報を生成することができる。
【0042】
前記ステップT6において、リモートターミナルが事前設定動作制御情報をセルボディーに送信した後、セルボディーは異なるセルモノマーのコードにより前記事前設定動作制御情報を分解し、かつ異なるセルモノマーのコードにより分解される一部の前記事前設定動作制御情報を対応するセルモノマーに送信する。セルモノマーは一部の前記事前設定動作制御情報を受信すると動作する。また、前記セルモノマーが動作するとき、2個のサブモジュール同士の相対的角度情報をリアルタイムにモニタリングし、かつモニタリングの結果により動作が完了したかどうかを判断する。好ましくは、動作が完了したとセルモノマーが判断する場合、セルモノマーは信号をセルボディーに送信し、セルボディーは前記信号をリモートターミナルに送信することによりセルモノマーの動作が完了したことをリモートターミナルに知らせるか或いはセルモノマーは前記信号をリモートターミナルに直接送信する。
【0043】
図1を再び参照すると、前記モジュラリゼーションロボットの制御方法はさらに下記ステップを含む。
ステップT7において、前記初期バーチャルコンフィギュレーション、初期バーチャルコンフィギュレーション情報および事前設定動作制御情報を記憶する。事前設定動作制御情報を生成した後、初期バーチャルコンフィギュレーション、初期バーチャルコンフィギュレーション情報および事前設定動作制御情報が対応するようにデータベースに記憶され、データベースに記憶される初期バーチャルコンフィギュレーションにより組み立てることができ、組み立てられたコンフィギュレーションとデータベースに記憶された初期バーチャルコンフィギュレーションを比較することにより校正をする。組み立てられたコンフィギュレーションのコンフィギュレーション情報とデータベースに記憶された初期バーチャルコンフィギュレーション情報が一致するとき、データベースから対応する事前設定動作制御情報を直接に読み出すことにより動作を実行することができる。或いは、データベースに十分多くの初期バーチャルコンフィギュレーションが記憶されているとき、任意に組み立てられたコンフィギュレーションのコンフィギュレーション情報とデータベース中の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を1つずつマッチングさせ、任意に組み立てられたコンフィギュレーションのコンフィギュレーション情報とある初期バーチャルコンフィギュレーション情報が同じである場合、データベースから対応する事前設定動作制御情報を直接に読み出すことにより動作を実行することができる。
【0044】
図4図5を一緒に参照すると、各セルモノマーには角度測定装置101が設けられ、その角度測定装置101は回転軸104とセンサー103を含む。回転軸104は対向している第一端1041と第二端1043を含み、回転軸104の第一端1041はセンサー103に連結され、回転軸104の第二端1043は1個のサブモジュールに連結され、センサー103は他の1個のサブモジュールに連結されているので、センサー103は2個のサブモジュール同士の回転を検出することができる。回転軸104の第一端1041の横断面の形状は略D字型であることが好ましい。従って、回転軸104はセンサー103と連結するときセンサー103に挿入し、ポカヨケ(Fool-proofing)の効果を奏することができる。回転軸104を取り外した後、回転軸104を再び取り付ける場合に同一の角度に取り付ける必要がある。回転軸104の第二端1043は針形状に形成されることが好ましい。その場合、回転軸104をモジュールの1つのサブモジュールに連結させるとき、ポカヨケ(Fool-proofing)の効果を奏することができ、回転軸104を取り外した後、回転軸104を再び取り付ける場合に同一の角度に取り付ける必要がある。したがって、回転軸104に連結されるサブモジュールとセンサー103が適当に同一の角度を維持するようにし、セルモノマーを取り外した後、再び組み立てるとき再度調節する必要がない。なお、回転軸104の第一端1041と第二端1043の形状は、本発明の実施例の形状にのみ限定されるものでなく、他のポカヨケ構造に形成することもでき、ポカヨケの効果を奏することができる構造であればいずれもよい。ポカヨケ構造は当業者が容易に想到できる変形であり、本実施例ではさらに詳しく説明しない。
【0045】
図6図7を一緒に参照すると、センサー103は、角度測定回路基板1031、第一ポテンシオメーター(Potentiometer)1032および第二ポテンシオメーター1033を含む。第一ポテンシオメーター1032と第二ポテンシオメーター1033は電気的に並列され、2つのポテンシオメーターのデッドバンド(deadband)領域同士は互いに覆わない。角度測定回路基板1031は第一ポテンシオメーター1032と第二ポテンシオメーター1033との間に配置され、第一ポテンシオメーター1032と第二ポテンシオメーター1033はいずれも角度測定回路基板1031に接続され、かつ第一ポテンシオメーター1032と第二ポテンシオメーター1033はいずれも角度測定回路基板1031に電気的接続される。第一ポテンシオメーター1032は第一抵抗器1034と第一スライドレオスタット1035(slide rheostat)を含み、第二ポテンシオメーター1033は第二抵抗器1036と第二スライドレオスタット1037を含む。
【0046】
第一スライドレオスタット1035の端部は第一抵抗器1034上においてスライドし、第二スライドレオスタット1037の端部は第二抵抗器1036上においてスライドし、第一スライドレオスタット1035と第二スライドレオスタット1037は絶縁材料により固定接続される。第一スライドレオスタット1035と第二スライドレオスタット1037は同一の回転軸を共用する。すなわち第一スライドレオスタット1035と第二スライドレオスタット1037はいずれも、回転軸104の第一端1041に連結され、かつ回転軸104を中心として回転する。第一抵抗器1034のデッドバンド領域は第二抵抗器1036の非デッドバンド領域に覆われ、第二抵抗器1036のデッドバンド領域は第一抵抗器1034の非デッドバンド領域に覆われる。
【0047】
角度測定回路基板1031には第一ポテンシオメーター1032と第二ポテンシオメーター1033の入出力ポートが集積されている。入出力ポートは、抵抗器の接続電圧Vccのポート、接地ポートおよびスライドレオスタットの出力ポートを含む。他の実施例において、角度測定回路基板1031を設けず、第一ポテンシオメーター1032と第二ポテンシオメーター1033をセルモノマーのメイン回路基板(図示せず)に直接に電気的接続させ、メイン回路基板に角度測定回路基板1031の機能モジュールを集積させることができる。
【0048】
測定をより正確にするため、本発明の実施例においてポテンシオメーターのデッドバンド領域が2つの領域を含むようにする。1つは、単一ポテンシオメーターが直接に測定することができない領域、すなわち抵抗器の両端の間に位置する領域である。例えば図7中のマイナーアーク(Minor arc)AODである。もう1つは、単一ポテンシオメーターの端部に近づいておりかつ測定の精度が高くない領域、例えば図7中のマイナーアークAOBとマイナーアークCODである。測定の精度が高くない領域の2個の臨界端部BとCはスライドレオスタットの出力の最小電圧と最大電圧に対応する。図7の第一ポテンシオメーター1032のデッドバンド領域をマイナーアークBOCの領域に定義する。
【0049】
本発明において、ダブルポテンシオメーターに基づくデッドバンド領域のない角度測定装置101により360度の角度で測定する原理は次のとおりである。
2個のスライドレオスタットが共用する回転軸の中心をOと表記し、電圧Vccに接続される第一抵抗器1034の一端をDと表記し、接地する第一抵抗器1034の一端をAと表記し、接地する第二抵抗器1036の一端をGと表記する。第一ポテンシオメーター1032が出力する最小電圧と最大電圧はそれぞれVminとVmaxであり、Vmin~Vmaxは第一ポテンシオメーター1032で第一スライドレオスタット1035の回転角度を測定するとき測定の精度が高い出力電圧の範囲である。第一スライドレオスタット1035の直流電圧出力がVminであるとき、第一スライドレオスタット1035は第一抵抗器1034上のB点に位置し、第二スライドレオスタット1037は第二抵抗器1036上のF点に位置する。第一スライドレオスタット1035の直流電圧出力がVmaxであるとき、第一スライドレオスタット1035は第一抵抗器1034上のC点に位置し、第二スライドレオスタット1037は第二抵抗器1036上のE点に位置する。
【0050】
∠AOB=φ0であり、C点に対応する第一スライドレオスタット1035の直流電圧出力がVmaxであるとき、
φ0=Vmin/k (2)
ただし、kは第一抵抗器103411の角度分圧係数である。
【0051】
半直線OBFが角度測定のゼロ初期線であると規定するとき、すなわち第一スライドレオスタット1035と第二スライドレオスタット1037がOBFと重畳するとき、そのときに測定した角度φがOであると規定する。第一スライドレオスタット1035により測定された電圧値Vが下記式(3)を満たすとき、
Vmin≦V≦Vmax (3)
すなわち第一スライドレオスタット1035がメージャーアーク(major arc)BOC上にスライドするとき、第一抵抗器1034の抵抗分圧原理により測定された角度φは下記式(4)のとおりである。
第一スライドレオスタット1035により測定された電圧値Vが前記式(3)を満たさないとき、すなわち第一スライドレオスタット1035がメージャーアークBOC上をスライドしないとき、第二スライドレオスタット1037は第二抵抗器1036のマイナーアークEOF上においてスライドする。測定された第二スライドレオスタット1037の直流出力電圧はVであり、第二抵抗器1036の抵抗分圧原理により測定された角度φは下記式(5)のとおりである。
ただし、kは第一抵抗器103621の角度分圧係数である。
【0052】
前記第二スライドレオスタット1037がE点において出力する電圧がVEOGにより下記式を獲得することができる。
第一ポテンシオメーター1032の出力の最小電圧と最大電圧により第一ポテンシオメーター1032のデッドバンド領域はマイナーアークBOC領域になり、第二ポテンシオメーター1033の非デッドバンド領域がマイナーアークBOC領域を覆うように設定する。
【0053】
前記デッドバンド領域のない角度測定装置101に基づいて、本発明によるデッドバンド領域のない角度測定方法は具体的に下記とおりである。
(1)測定により∠AOBと∠EOGを獲得する。
(2)第一スライドレオスタット1035の出力電圧Vを獲得した後、その出力電圧Vが式(3)を満たすかどうかを判断する。満たすとき、式(4)により角度φを確定し、満たしていないとき、第二スライドレオスタット1037の出力電圧Vを獲得した後、式(5)により角度φを確定する。
【0054】
(第二実施例)
図8を参照すると、本発明の第二実施例においてモジュラリゼーションロボットの制御システム30を更に提供する。前記モジュラリゼーションロボットの制御システム30は、複数個のモジュールユニットが継ぎ合わせてなる初期実体構造を制御することに用いられ、かつ記憶モジュール31、コンフィギュレーション生成モジュール33、動作生成モジュール35および伝送モジュール37を含む。
記憶モジュール31は初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を記憶する。
コンフィギュレーション生成モジュール33は初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成する。
動作生成モジュール35は事前設定動作制御情報を生成する。
伝送モジュール37は事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信することによりモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにする。
【0055】
記憶モジュール31はモジュラリゼーションロボットに接続されることにより初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を記憶する。コンフィギュレーション形成モジュール33は、記憶モジュール31に接続されることにより記憶モジュール31から初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得し、それによりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成する。動作生成モジュール35は、コンフィギュレーション生成モジュール33に接続されることにより初期バーチャルコンフィギュレーションを獲得し、その初期バーチャルコンフィギュレーションにより事前設定動作制御情報を生成する。伝送モジュール37は動作生成モジュール35とモジュラリゼーションロボットに接続される。伝送モジュール37は動作生成モジュール35から獲得した事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信することによりモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにする。
【0056】
(第三実施例)
図9を参照すると、本発明の第三実施例においてモジュラリゼーションロボットの制御システムを更に提供する。前記モジュラリゼーションロボットの制御システムは、モジュラリゼーションロボット41、記憶装置43、および1つまたは複数のプログラムを含む。
モジュラリゼーションロボット41は複数個のモジュールユニットで組み立てられかつ初期実体構造を具備する。
1つまたは複数のプログラムは前記記憶装置43に記憶される。記憶装置とモジュールユニットが通信することにより前記プログラムは下記ステップ、すなわち、
初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得して記憶するステップと、
初期バーチャルコンフィギュレーション情報によりモジュラリゼーションロボットの初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するステップと、
動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップと、
事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信するステップとを実行する。
【0057】
前記複数個のモジュールユニットは1個のセルボディーと少なくとも1個のセルモノマーを含み、各当接部は唯一のインターフェース識別情報を具備し、セルボディーに直接連結されるセルモノマーを一級セルモノマーに確定し、前記初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得することは具体的に、
セルボディーは当接部により信号をそのセルボディーに連結される一級セルモノマーに送信するステップと、
一級セルモノマーは信号を受信した後、フェースアイデンティフィケーションをすることによりセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報を獲得し、一級セルモノマーはセルボディーの信号を送信する当接部のインターフェース識別情報と当該一級セルモノマーの信号を受信する当接部のインターフェース識別情報を一緒にセルボディーに送信することにより一級セルモノマーの位置情報を獲得するステップとを、含む。
【0058】
従来の技術と比較してみると、本発明のモジュラリゼーションロボットの制御方法は、複数個のモジュールユニットを提供するステップT1と、複数個のモジュールユニットを組み立てることにより初期実体構造を形成するステップT2と、初期実体構造の初期バーチャルコンフィギュレーション情報を獲得するステップT3と、初期バーチャルコンフィギュレーション情報により初期バーチャルコンフィギュレーションを生成するステップT4と、動作フレームを設定することにより事前設定動作制御情報を生成するステップT5と、事前設定動作制御情報をモジュラリゼーションロボットに送信してモジュラリゼーションロボットが事前設定動作制御情報に従って作動するようにするステップT6と、を含む。本発明のモジュラリゼーションロボットの制御方法により、使用者はコンフィギュレーションを自由に組み立て、組み立てられた前記コンフィギュレーションの動作を制御する制御情報を設計でき、モジュラリゼーションロボットの使用上の利便性を大幅に向上させ、モジュラリゼーションロボットの設計範囲を広くすることにより様々な分野に応用することができる。
【0059】
移動フレームの回転時間、回転速度、回転角度と回転方向のうち一種または多種を編集することができる。動作制御情報によっていろいろなパラメーターを調節することにより、モジュラリゼーションロボットの設計範囲をより広くすることができる。
【0060】
前記モジュラリゼーションロボットの制御方法は、フェースアイデンティフィケーションをすることにより各モジュールユニットの位置を正確に獲得することができるので、簡単かつ迅速で、ハードウェアに対する要求が低いという利点を有する。
【0061】
本発明によるモジュラリゼーションロボットの制御システムも同様に上記の利点を有する。
【0062】
以上、本発明の好適な実施例を説明してきたが、前記実施例は本発明の例示に過ぎないものであり、本発明は前記実施例に限定されるものでない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、設計の変更、取り換えおよび改良等をすることができ、いずれも本発明の保護範囲に含まれることは勿論である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9