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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】燃料電池用装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 8/04014 20160101AFI20220405BHJP
   H01M 8/0612 20160101ALI20220405BHJP
   H01M 8/04 20160101ALI20220405BHJP
   C01B 3/38 20060101ALI20220405BHJP
   H01M 8/12 20160101ALN20220405BHJP
【FI】
H01M8/04014
H01M8/0612
H01M8/04 N
C01B3/38
H01M8/12 101
H01M8/12 102A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018050749
(22)【出願日】2018-03-19
(65)【公開番号】P2019164894
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2020-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】519322392
【氏名又は名称】森村SOFCテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100170634
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 航介
(72)【発明者】
【氏名】坪井 文雄
(72)【発明者】
【氏名】松尾 卓哉
【審査官】加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-167388(JP,A)
【文献】特開2017-212203(JP,A)
【文献】特開2017-199599(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0263757(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 8/04-8/0668
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池セルに発電用の燃料ガスと酸化剤ガスとを供給するための燃料電池用装置であって、
容器と、
前記容器内に収容された少なくとも、
改質触媒が充填された充填領域を有し、前記改質触媒を用いて前記充填領域を流動する原燃料ガスを改質して水素を含む燃料ガスを生成し、生成した前記燃料ガスを前記燃料電池セルに供給する改質器、
前記燃料電池セルの発電に使用されずに残った残余酸化剤ガスを燃焼器に供給する残余酸化剤ガス供給流路、及び、
前記改質器の下方に設けられ、前記燃料電池セルの発電に使用されずに残った残余燃料ガスが供給され、前記残余酸化剤ガス供給流路を介して供給された残余酸化剤ガスを用いて、前記残余燃料ガスを燃焼させて前記改質器を加熱する前記燃焼器と、を備え、
前記燃焼器は、供給された前記残余燃料ガスが流通する内部空間と、前記残余燃料ガスを前記内部空間から外部へ噴出させるための前記改質器と対向する複数の燃焼口が配列された燃焼器天面とを有し、
前記複数の燃焼口は、前記燃焼器天面に面状に分布するように配列されており、
前記改質器の底面と前記燃焼器天面との距離は、前記改質器を流動する原燃料ガスの上流側よりも下流側が短いことを特徴とする、燃料電池用装置。
【請求項2】
前記複数の燃焼口は、前記充填領域の全体を加熱するように、前記充填領域の形状を前記燃焼器天面に投影させた形状の内部又はその近傍において、面状に分布するように配列されている、請求項1に記載の燃料電池用装置。
【請求項3】
前記容器は、当該容器の天面に前記燃焼器で前記残余燃料ガスを燃焼させることにより生じた燃焼ガスを外部に排出する排出口を有し、
前記改質器及び前記燃焼器は、それぞれ、鉛直方向に貫通する開口部又は切り欠き部を有する、請求項2に記載の燃料電池用装置。
【請求項4】
前記複数の燃焼口は、前記改質器を流動する原燃料ガスの上流側よりも下流側が密になるように配列されている、請求項2又は3に記載の燃料電池用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池用装置に関し、特に、燃料電池セルに発電用の燃料ガスと酸化剤ガスとを供給するための燃料電池用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電を行う燃料電池装置において、改質触媒が充填された改質器を加熱するとともに、原燃料ガスを当該改質触媒中に流通させて、燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成することが行われている。
【0003】
このような燃料ガスを生成し、燃料電池セルに燃料ガスと酸化剤ガスとを供給するための燃料電池用装置に関して、特許文献1には、改質器において原燃料ガスを、水素を含む燃料ガスに水蒸気改質できるように、改質器の下方にバーナー(燃焼器)を設け、バーナーにより改質器に充填された改質触媒を加熱する装置が開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、燃料電池セルにおいて使用されなかった燃料ガス(オフガス)を燃料電池セルの上端から排出し、燃料電池セルの上方の燃焼部で排出された燃料ガスを燃焼して、改質器を加熱するセルバーナー方式の燃料電池装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2009-76275号公報
【文献】特開2010-67547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1に記載された発明では、同文献の図2に示されているように、バーナーには線状に(一列に)ガス噴出用の開口が設けられており、バーナーの火炎は線状に配列されている。これに対して、改質器の改質触媒が充填された改質領域は幅及び奥行き方向に広がっており、線状に並んだ火炎では改質領域の全体を均一に加熱することができず、改質触媒に局所的な劣化が生じてしまう。
【0007】
また、特許文献2に記載された発明では、各燃料電池セルから排出されるオフガスの量にばらつきがあり、火力が不均一になってしまう。また、燃料電池装置の小型化が望まれており、燃料電池セルは内部空間を有効利用できるように配置されるが、このような配置では改質器を効率良く加熱することができない。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、燃焼器により改質器の全体を効率良く加熱することができる燃料電池用装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、燃料電池セルに発電用の燃料ガスと酸化剤ガスとを供給するための燃料電池用装置であって、容器と、容器内に収容された少なくとも、改質触媒が充填された充填領域を有し、改質触媒を用いて充填領域を流動する原燃料ガスを改質して水素を含む燃料ガスを生成し、生成した燃料ガスを燃料電池セルに供給する改質器、燃料電池セルの発電に使用されずに残った残余酸化剤ガスを燃焼器に供給する残余酸化剤ガス供給流路、及び、改質器の下方に設けられ、燃料電池セルの発電に使用されずに残った残余燃料ガスが供給され、残余酸化剤ガス供給流路を介して供給された残余酸化剤ガスを用いて、残余燃料ガスを燃焼させて改質器を加熱する燃焼器と、を備え、燃焼器は、供給された残余燃料ガスが流路する内部空間と、残余燃料ガスを内部空間から外部へ噴出させるための改質器と対向する複数の燃焼口が配列された燃焼器天面とを有し、複数の燃焼口は、燃焼器天面に面状に分布するように配列されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成の本発明によれば、燃焼器の複数の燃焼口が燃焼器天面に面状に分布されているため、幅及び奥行き方向に広がる改質器を用いる場合であっても、改質器全体を加熱することができる。これにより、改質触媒の局所的な劣化を抑制することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、複数の燃焼口は、充填領域の全体を加熱するように、充填領域の形状を燃焼器天面に投影させた形状の内部又はその近傍において、面状に分布するように配列されている。
【0012】
上記構成の本発明によれば、上面視において、複数の燃焼口が、充填領域の全体を加熱するように面状に分布するように配列されているため、残余酸化剤ガスによる燃焼熱により充填領域全体を効率的に加熱することができる。また、複数の燃焼口が充填領域の形状を燃焼器天面に投影させた形状の内部又はその近傍に設けられ、充填領域の加熱に寄与しないような位置に燃焼口が設けられないため、燃焼口の数を減らすことができる。これにより、一つの燃焼口に流れる残余燃料ガス量が増大するため、燃焼安定性を確保することができる。
【0013】
本発明において、好ましくは、容器は、当該容器の天面に燃焼器で残余燃料ガスを燃焼させることにより生じた燃焼ガスを外部に排出する排出口を有し、改質器及び燃焼器は、それぞれ、鉛直方向に貫通する開口部又は切り欠き部を有する。
【0014】
上記構成の本発明によれば、燃焼器に開口部又は切り欠き部が形成されており、残余酸化剤ガスがこの開口部又は切り欠き部を通って燃焼領域に供給されるため、残余酸化剤ガスの供給性能が向上する。また、改質器に開口部又は切り欠き部が形成されており、オフガスの燃焼後の排ガスがこの開口部又は切り欠き部を通って排出口に到達するため、排ガスによる改質器の加熱性能が向上する。
【0015】
本発明において、好ましくは、複数の燃焼口は、改質器を流動する原燃料ガスの上流側よりも下流側が密になるように配列されている。
【0016】
上述したセルバーナー方式では、燃料電池セルの配置に応じて燃焼口の配置が決定されるが、本発明によれば燃焼器天面に燃焼口を自由に配列することができる。そして、上記構成の本発明によれば、燃焼口を原燃料ガスの下流側(すなわち、改質器の下流側)に密になるように配列することにより、改質器下流側をより加熱することができ、改質器全体での改質効率を向上することができる。
【0017】
本発明において、好ましくは、改質器の底面と燃焼器天面との距離は、改質器を流動する原燃料ガスの上流側よりも下流側が短い。
【0018】
上述したセルバーナー方式では、燃料電池セルの長さに応じて燃焼口の高さが決定されるが、本発明によれば燃焼器天面形状を変更することにより燃焼口の高さを変更することができる。上記構成の本発明によれば、燃焼口を原燃料ガスの下流側(すなわち、改質器の下流側)で改質器の底面に近くなるように配列することにより、改質器下流側をより加熱することができ、改質器全体での改質効率を向上することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、燃焼器により改質器の全体を効率良く加熱することができる燃料電池用装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態による燃料電池用装置の概略構成を示す図である。
図2】(a)は、図1に示す燃料電池用装置の改質器の下面を示す図であり、(b)は、図1に示す燃料電池用装置の燃焼器の上面を示す図である。
図3】改質器の形状、燃焼器の形状、及び燃焼口の配置の異なる実施形態を示す図であり、各図において(a)は改質器の下面を示し、(b)は燃焼器の上面を示す。
図4】改質器の形状、燃焼器の形状、及び燃焼口の配置の異なる実施形態を示す図であり、各図において(a)は改質器の下面を示し、(b)は燃焼器の上面を示す。
図5】改質器の形状、燃焼器の形状、及び燃焼口の配置の異なる実施形態を示す図であり、各図において(a)は改質器の下面を示し、(b)は燃焼器の上面を示す。
図6】改質器の形状、燃焼器の形状、及び燃焼口の配置の異なる実施形態を示す図であり、各図において(a)は改質器の下面を示し、(b)は燃焼器の上面を示す。
図7】本実施例による燃料電池用装置を備えた燃料電池装置を示す斜視図である。
図8図7の燃料電池装置の燃料電池用装置を示す幅方向の鉛直断面図である。
図9図8に示す燃料電池用装置の奥行き方向断面図である。
図10図8におけるX-X断面図である。
図11図8におけるXI-XI断面図である。
図12】本実施例による燃料電池用装置の内部を示す断面斜視図である。
図13】本発明の第2実施例の燃料電池用装置を有する燃料電池装置を示す鉛直断面図である。
図14】本発明の第3実施例の燃料電池用装置を示す斜視断面図である。
図15】本発明の第4実施例の燃料電池用装置の構成を示す概略図である。
図16】本発明の第5実施例の燃料電池用装置の構成を示す概略図である。
図17】本発明の第6実施例の燃料電池用装置の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、本明細書に開示する本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。以下の説明から、当業者にとって、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、以下の説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更することができる。
【0022】
まず、本発明の基本思想について説明する。
図1は本発明の実施形態による燃料電池用装置の概略構成を示す図である。また、図2(a)は、図1に示す燃料電池用装置の改質器の下面を示す図であり、図2(b)は、図1に示す燃料電池用装置の燃焼器の上面を示す図である。本実施形態による燃料電池用装置は、発電反応を行う燃料電池セルスタックに接続されており、燃料電池セルスタックに、原燃料ガスを改質した燃料ガス、及び加熱した酸化剤ガスを供給する。
【0023】
また、燃料電池用装置1は金属製のハウジング(容器)2と、ハウジング2に収容された改質器4と、ハウジング2内の改質器4の下方に設けられた燃焼器6とを備える。改質器4は、改質触媒が充填された水平方向に延在する充填領域を有し、燃焼器6により当該充填領域が下方から加熱されるように配置されている。改質器4には燃料電池用装置1の外部から原燃料ガスが供給され、供給された原燃料ガスは充填領域を流通する。この際、改質触媒による改質反応によって原燃料ガスから水素を含む燃料ガスが生成され、生成された燃料ガスは燃料ガス供給流路8を通じて燃料電池セルスタックに供給される。ここで上記の改質反応とは、部分酸化改質反応(POX)や水蒸気改質反応(SR)あるいはPOXとSRとが同時に発生させるオートサーマル改質反応(ATR)等であり、これらの改質反応を発生させるために、原燃料ガスである炭化水素系ガスとともに、水蒸気や改質用酸化剤ガスを混合させて、あるいは個別に改質器4に供給することが一般的である。
また、ハウジング2には外部から酸化剤ガスが供給される。外部から供給された酸化剤ガスは、ハウジング2内の酸化剤ガス供給流路10を通って加熱されて、燃料電池セルスタックに供給される。燃料電池セルスタックは、燃料電池用装置1から供給された燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電を行う。
【0024】
燃料電池セルスタックにおいて発電に使用されずに残った残余燃料ガスは、燃料電池セルスタックから燃焼器6まで延びる残余燃料ガス供給流路12を介して燃焼器6に供給される。燃焼器6には内部に供給された残余燃料ガスが流通する内部空間が形成されており、また、改質器4と対向する燃焼器天面6aには内部空間から残余燃料ガスを噴出する複数の燃焼口16が形成されている。また、燃料電池セルスタックにおいて発電に使用されずに残った残余酸化剤ガスは、残余酸化剤ガス供給流路14を通じてハウジング2に供給される。燃焼器6に供給された残余燃料ガスは、燃焼器6内部から燃焼口16を通じて噴射されて残余酸化剤ガスを用いて燃焼され、燃焼器6の上方に配置された改質器4を加熱する。これにより、改質器4内の充填領域に充填された改質触媒(図示せず)が改質可能な温度に加熱される。燃焼器6において、残余燃料ガスを燃焼して生じた排ガスは、ハウジング2に設けられた排出口を通してハウジング2の外部に排出される。
【0025】
図2に示すように、本実施形態では、燃焼器6の燃焼器天面6aに形成された複数の燃焼口16は、燃焼器天面6aに面状に分布するように配列されている。具体的には、燃焼口16は、改質器4を鉛直に投影した領域内に、奥行き方向に所定の間隔、かつ、幅方向に所定の間隔の格子点上に配列されている。燃焼口16がこのように配列されることにより、燃焼口16から噴出される残余燃料ガスが燃焼して生じる火炎により加熱可能な燃焼領域6bも略矩形状になっている。本実施形態では、この燃焼領域6bが改質器4の充填領域の形状に対応している。なお、燃焼領域6bの形状が改質器4の充填領域の形状に対応しているとは、略全ての燃焼口16が改質器4の下方に位置するとともに、燃焼口16から噴出された残余燃料ガスが燃焼して生じる火炎により、改質器4の充填領域の略全域が水蒸気改質に十分な温度まで加熱可能な状態をいう。
【0026】
なお、本発明において、改質器の形状、燃焼器の形状、及び燃焼口の配置に関する具体的な態様は、図2や以下に示す図3図6の実施形態に限られず、上述した技術思想に基づく種々の態様を包含するものである。図3図6は改質器の形状、燃焼器の形状、及び燃焼口の配置が図2に示すものとは異なる実施形態を例示する図である。各図において(a)は改質器の下面を示し、(b)は燃焼器の上面を示す。
【0027】
図3に示す実施形態では、改質器104は、上面視において矩形環状に形成されており、中央に貫通孔104aが形成されている。また、燃焼器106は上面視において矩形環状に形成されている。図3に示す実施形態においても、燃焼器106の燃焼器天板106aに形成された燃焼口16により形成された燃料領域106bの形状が改質器104の充填領域の形状に上面視で対応するように、燃焼口16が配列されている。具体的には、燃焼口16は、改質器104を鉛直に投影した領域内に、奥行き方向に所定の間隔、かつ、幅方向に所定の間隔の格子点上に配列されている。このため、燃焼器天板106aの改質器104の貫通孔104aの直下の領域には燃焼口16は設けられていない。
【0028】
図4に示す実施形態では、改質器204は、上面視において矩形環状に形成されており、中央に貫通孔204aが形成されている。また、燃焼器206も、上面視において矩形環状に形成されており、中央に貫通孔206cが形成されている。図4に示す実施形態においても、燃焼器206の燃焼器天板206aに形成された燃焼口16により形成された燃料領域206bの形状が改質器204の充填領域の形状に上面視で対応するように、燃焼口16が配列されている。具体的には、燃焼口16は、改質器204を鉛直に投影した領域内に、奥行き方向に所定の間隔、かつ、幅方向に所定の間隔の格子点上に配列されている。なお、燃焼器206における改質器204の貫通孔204aに当たる領域には、貫通孔206cが形成されており、この領域には噴出口は形成されていない。
【0029】
図5に示す実施形態では、改質器304は、上面視において矩形状に形成されている。また、燃焼器306は、上面視において、幅方向(図5の左右方向)の一端の縁から他端に向かって延びる二つの切り欠き部306cが形成されており、E字型に形成されている。図5に示す実施形態においても、燃焼器306の燃焼器天板306aに形成された燃焼口16により形成された燃料領域306bの形状が改質器304の充填領域の形状に上面視で対応するように、燃焼口16が配列されている。具体的には、燃焼口16は、改質器306の切り欠き部306cを除く領域に、奥行き方向に所定の間隔、かつ、幅方向に所定の間隔の格子点上に配列されている。
【0030】
図6に示す実施形態では、改質器404は、幅方向(図5の左右方向)の一端の縁から多端に向かって延びる切り欠き部404aが形成されており、コの字型に形成されているまた、燃焼器406は上面視において矩形状に形成されている。図6に示す実施形態においても、燃焼器406の燃焼器天板406aに形成された燃焼口16により形成された燃料領域406bの形状が改質器404の充填領域の形状に上面視で対応するように、燃焼口16が配列されている。具体的には、燃焼口16は、改質器404を鉛直に投影した領域内に、奥行き方向に所定の間隔、かつ、幅方向に所定の間隔の格子点上に配列されている。
【0031】
上記各実施形態によれば、燃焼器6の複数の燃焼口16が燃焼器天面6aに面状に分布されているため、幅及び奥行き方向に広がる改質器4を用いる場合であっても、改質器4全体を加熱することができ、これにより、改質触媒の局所的な劣化を抑制することができる。また、燃焼領域6bの形状が、改質触媒が充填された充填領域の形状に対応しているため、残余酸化剤ガスによる燃焼熱により充填領域全体を効率的に加熱することができる。さらに、充填領域の加熱に寄与しないような位置には燃焼口16が設けられないため、燃焼口16の数を減らすことができる。これにより、一つの燃焼口16に流れる残余燃料ガス量が増大するため、燃焼安定性を確保することができる。
【0032】
なお、本実施形態における燃料電池セルスタックは、ハウジング2の外部に配置されるものに限られず、ハウジング2の内部に設置することも可能である。また、燃料電池用供給装置と共に使用される装置として、原燃料ガスの改質に用いる水蒸気を生成する蒸発器、原燃料ガスに含まれる硫黄成分を除去する脱硫器、排気ガス中の一酸化炭素等を除去する燃焼触媒器等があるが、これらをハウジング2の内部に収容することもできる。
【実施例
【0033】
次に、図7乃至図12を参照して、本発明の実施例による燃料電池用装置を備えた燃料電池装置の構成を詳細に説明する。
図7は、本実施例による燃料電池用装置を備えた燃料電池装置を示す斜視図である。図8は、図7の燃料電池装置の燃料電池用装置を示す幅方向の鉛直断面図である。図9は、図8に示す燃料電池用装置の奥行き方向断面図である。図10は、図8におけるX-X断面図である。図11は、図8におけるXI-XI断面図である。図12は、本実施例による燃料電池用装置の内部を示す断面斜視図である。
図7に示すように、本実施例による燃料電池装置20は、燃料電池用装置1と、蒸発器22と、燃料電池セルスタック24とを備える。
【0034】
蒸発器22は、供給された水を蒸発させて水蒸気を生成すると共に、この水蒸気を原燃料ガスと混合するように構成されている。また、燃料電池用装置1は蒸発器22から供給された混合ガスを水蒸気改質して水素を含む燃料ガスを生成するとともに、外部から供給された酸化剤ガスを加熱し、燃料ガス及び酸化剤ガスを燃料電池セルスタック24に供給するように構成されている。燃料電池セルスタック24は、供給された燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電を行う。
【0035】
燃料電池用装置1は、概ね直方体形状の金属製のハウジング2を有する。燃料電池用装置1は、燃料電池セルスタック24の上方に配置され、また、蒸発器22は、燃料電池用装置1の上方に配置されている。これらの燃料電池セルスタック24、燃料電池用装置1、及び蒸発器22は断熱材(図示せず)によって夫々包囲されており、燃料電池セルスタック24は、燃料電池用装置1及び蒸発器22から熱的に隔離されている。
【0036】
図7に示すように、本実施例においては、燃料電池セルスタック24は平板型セルスタックであり、複数の長方形の平板型燃料電池セル24aを積層して構成されている。即ち、各燃料電池セル24aは、酸化物イオン導電体で構成された平板状の電解質の両面に、燃料極及び空気極(酸化剤ガス極)の電極を夫々設けることにより構成され、各燃料電池セル24aの間にはセパレータが配置されている(以上、図示せず)。また、積層された複数の燃料電池セル24aの上端にはトップエンドプレート26aが配置され、下端にはボトムエンドプレート26bが配置されている。このように複数の燃料電池セル24aを積層して得られた燃料電池セルスタック24の内部には、各燃料電池セル24aに燃料ガスを供給するための燃料ガス供給通路(図示せず)と、酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給通路(図示せず)が形成されている。また、燃料電池セルスタック24の上部及び底部からは、発電された電力を取り出すための2本のバスバー24bが夫々延びている。
【0037】
さらに、燃料電池セルスタック24のトップエンドプレート26aには、外部燃料供給配管8aと、外部燃料排出配管12bと、外部酸化剤ガス供給配管10b(図8)と、外部酸化剤ガス排出配管14b(図8)が夫々接続されている。これらの4本の配管は、燃料電池セルスタック24と燃料電池用装置1のハウジング2の間に挟まれた空間内に延びている。即ち、これらの配管は、燃料電池セルスタック24のトップエンドプレート26aの上面から上方に延び、燃料電池セルスタック24の上方に配置されたハウジング2の単一の面である底面に接続されている。従って、外部燃料供給配管8aと、外部燃料排出配管12bと、外部酸化剤ガス供給配管10bと、外部酸化剤ガス排出配管14bは、燃料電池セルスタック24とハウジング2の間に配置されている断熱材を貫通して延びでいる。なお、燃料電池用装置1のハウジング2は、燃料電池セルスタック24に対し、これら4本の配管(外部燃料供給配管8aと、外部燃料排出配管12bと、外部酸化剤ガス供給配管10bと、外部酸化剤ガス排出配管14b)のみによって連結され、支持されている。
【0038】
図7に示すように、外部燃料供給配管8a及び外部燃料排出配管12bは、トップエンドプレート26aの1つの短辺の近傍に並べて取り付けられ、夫々鉛直上方に直線状に延びている。燃料電池用装置1において改質された燃料ガスは、外部燃料供給配管8aを介して燃料電池セルスタック24に供給され、燃料電池セルスタック24内の燃料ガス供給通路(図示せず)を通って各燃料電池セル24aに分配される。各燃料電池セル24aにおいて発電に使用されずに残った残余の燃料ガスは、燃料電池セルスタック24内の燃料ガス排出通路(図示せず)を通って集められ、トップエンドプレート26aに取り付けられた外部燃料排出配管12bを介して燃料電池用装置1に排出される。
【0039】
図8及び図9に示すように、外部酸化剤ガス供給配管10b及び外部酸化剤ガス排出配管14bは、トップエンドプレート26aの1つの長辺の近傍に並べて取り付けられ、夫々鉛直上方に延びた後、内側に向けて90度屈曲して水平方向に延び、さらに90度屈曲して鉛直上方に延びている。これら外部酸化剤ガス供給配管10b、外部酸化剤ガス排出配管14bの上端は、燃料電池用装置1のハウジング2の底面に、幅方向に延びる奥行き方向の中心軸線上(すなわち、燃焼領域6bの奥行き方向の中心軸上)に並べて接続されている。
【0040】
燃料電池用装置1において加熱された酸化剤ガスは、外部酸化剤ガス供給配管10bを介して燃料電池セルスタック24に供給され、燃料電池セルスタック24内の酸化剤ガス供給通路(図示せず)を通って各燃料電池セル24aに分配される。各燃料電池セル24aにおいて発電に使用されずに残った残余の酸化剤ガスは、燃料電池セルスタック24内の酸化剤ガス排出通路(図示せず)を通って集められ、トップエンドプレート26aに取り付けられた外部酸化剤ガス排出配管14bを介して燃料電池用装置1に排出される。
【0041】
また、上記のように、外部酸化剤ガス供給配管10b及び外部酸化剤ガス排出配管14bがハウジング2の底面に接続される位置と、それらの配管が燃料電池セルスタック24に接続される位置は、上面視において異なっているが、それらの配管をハウジング2と燃料電池セルスタック24の間の空間内で湾曲させることにより、燃料電池セルスタック24側とハウジング2側を接続することができる。従って、接続する配管を適宜変更することにより、単一のハウジング2(燃料電池用装置1)に、種々の燃料電池セルスタック24を接続することができる。また、各配管は、ハウジング2と燃料電池セルスタック24の間に挟まれた空間内に延びているので、占有床面積を広げることなく、外部燃料供給配管8aと、外部燃料排出配管12bと、外部酸化剤ガス供給配管10bと、外部酸化剤ガス排出配管14bを設けることができる。
【0042】
次に、図7図9を参照して、蒸発器22の構造を説明する。図7に示すように蒸発器22には、水を供給するための水供給用配管28と、原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給配管30と、排気ガスを排出するための排気ガス排出管32が接続されている。また、燃料電池用装置1のハウジング2と、その外部の蒸発器22とは配管により接続されており、この配管は燃料電池用装置1から蒸発器22へ排気ガスを供給する排気ガス配管34と、この内側に配置された混合ガス導管36の二重管構造となっている(図8及び図9)。混合ガス導管36は、蒸発器22内で生成された水蒸気と、蒸発器22に供給された原燃料ガスを混合した混合ガスを燃料電池用装置1内に導入するように構成されている。また、蒸発器22の側面周囲三辺には、蒸発器22を補助的に加熱するための電気ヒータ38が巻回されている。
【0043】
図8に示すように、蒸発器22は、金属板により直方体状の箱形に形成されており、内部には、蒸発室40aと、混合室40bと、排気ガス室40cが形成されている。蒸発室40aは、蒸発器22の天井面の直下に形成された薄型の空間であり、蒸発器22の天井面に接続された水供給用配管28及び原燃料ガス供給配管30から夫々供給された水及び原燃料ガスが蒸発室40a内に流入するように構成されている。
【0044】
混合室40bは、細い通路40dを介して蒸発室40aの下流側に連通した空間として形成されている。蒸発室40a内で生成された水蒸気と、蒸発室40a内に供給された原燃料ガスは、細い通路40dを通って混合室40b内に流入することにより混合される。混合室40bの底面には、混合ガス導管36が接続されており、混合室40b内で混合された水蒸気及び原燃料ガスは混合ガス導管36を通って燃料電池用装置1内に導入される。
【0045】
排気ガス室40cは、蒸発器22の下部に設けられた空間であり、蒸発器22の底面に接続された排気ガス配管34を介して排気ガスが流入するように構成されている。排気ガス室40cに流入した排気ガスは、排気ガス室40cの上側に設けられた蒸発室40aの床面を加熱して、蒸発器22の側面端部に接続された排気ガス排出管32から排出される。蒸発室40aに供給された水は、排気ガス室40c内を流れる排気ガスによって蒸発室40aの床面が加熱されることにより蒸発される。
【0046】
排気ガス室40cの下流側は、流入した排気ガスが蒸発室40aの床面(排気ガス室40cの天井面)に沿って流れるように、薄型にされている。この薄型にされた空間には、排気ガス室40cを流れる排気ガスの熱が蒸発室40aの床面に効率良く伝わるように、伝熱用のフィン40eが配置されている。このように、排気ガス室40cの一端に接続された排気ガス配管34から流入した排気ガスは、他端に接続された排気ガス排出管32に向かって(図8の左から右へ)流れる。一方、蒸発室40aの、排気ガス排出管32側の端部に接続された水供給用配管28から供給された水は、蒸発室40a内で蒸発されながら、他端部に向かって(図8の右から左へ)流れる。このように、蒸発器22内を流れる水蒸気と排気ガスは反対方向に流れるので、それらの間でカウンターフロー型の熱交換が行われ、効率良く熱交換がなされる。
【0047】
次に、図7乃至図12を参照して、燃料電池用装置1の構造を説明する。
図7に示すように、燃料電池用装置1は、金属製のハウジング2によって囲まれた直方体状の箱形に形成されており、その上面には発電用の酸化剤ガスである酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給パイプ42が接続されている。また、上述したように、ハウジング2の上面には排気ガス配管34と混合ガス導管36の二重管(図8)、底面には、外部燃料供給配管8a、外部燃料排出配管12b、外部酸化剤ガス供給配管10b、及び外部酸化剤ガス排出配管14bが接続されている。また、ハウジング2の一方の側面には、ハウジング2の壁面を貫通するように、点火用のセラミックヒータ44が取り付けられている。
【0048】
燃料電池用装置1は、混合ガス導管36から導入された混合ガスを水蒸気改質して燃料ガスを生成し、外部燃料供給配管8aを介して燃料電池セルスタック24に供給すると共に、酸化剤ガス供給パイプ42を介して導入された酸化剤ガスを加熱し、外部酸化剤ガス供給配管10bを介して燃料電池セルスタック24に供給するように構成されている。また、燃料電池セルスタック24において発電に使用されずに残った残余燃料ガス及び残余酸化剤ガスは、夫々、外部燃料排出配管12b及び外部酸化剤ガス排出配管14bを介して燃料電池用装置1に排出される。外部燃料排出配管12b及び外部酸化剤ガス排出配管14bを介して排出された残余燃料ガス及び残余酸化剤ガスは、燃料電池用装置1内で燃焼され、この燃焼熱により、酸化剤ガス供給パイプ42から導入された酸化剤ガスを加熱する。燃焼により生成された燃焼ガスは、排気ガス配管34を介して排気ガスとして蒸発器22へ導入される。
【0049】
次に、図8乃至図12を参照して、燃料電池用装置1の内部構造を説明する。
図8に示すように、燃料電池用装置1を形成するハウジング2の内部には、改質器4と、燃焼器6を収容する密閉空間が形成されている。
改質器4は、上面視で長方形の断面を有し、中央に幅方向に延びる貫通孔(開口部)4aが設けられた金属製の環状容器であり、その一端部には混合ガスを導入するための混合ガス導管36が接続され、他端部には改質された燃料ガスを流出させる内部燃料供給配管8b(図8)が接続されている。内部燃料供給配管8bの先端は、外部燃料供給配管8aに接続されている。蒸発器22からハウジング2内に延びる混合ガス導管36は、ハウジング2内で90度屈曲され、水平方向に延びた後、鉛直下方に向けて90度屈曲して、改質器4の天井面に接続されている。改質器4内部の混合ガス導管36が接続される側の端部には、入口側仕切板46aが設けられている。入口側仕切板46aは鉛直断面形状がV字型で奥行き方向に延びる部材であり、一方の面が改質器4の底面に当接し、他方の面が改質器4内を斜めに延びて改質器4の天面まで到達している。これにより、改質器4内の混合ガス導管36が接続された部分の空間が仕切られている。入口側仕切板46aの他方の面には複数のスリットが形成されており、上流側の空間と下流側の空間とが流体が流通可能に接続されている。
【0050】
内部燃料供給配管8bは、混合ガス導管36とは反対側の端部の、改質器4の底面に接続され、鉛直下方に延び、奥行き方向(図8紙面手前側)に90度屈曲して水平方向に延び、さらに90度屈曲して鉛直下方に延びている。改質器4内の下流側には、内部燃料供給配管8bが接続された部分を囲むように、コの字型水平断面状の出口側仕切板46bが設けられており、これにより、改質器4内の内部燃料供給配管8bが接続された部分の空間が仕切られている。出口側仕切板46bの他方の面には複数のスリットが形成されており、上流側の空間と下流側の空間とが流体が流通可能に接続されている。
【0051】
改質器4内の入口側仕切板46aの下流側かつ、出口側仕切板46bの上流側の空間には、改質触媒が充填されている。混合ガス導管36から流入した原燃料ガスと水蒸気の混合ガスは、改質触媒と接触することにより水蒸気改質され、水素ガスを豊富に含む燃料ガスが生成される。改質器4内で水蒸気改質された燃料ガスは内部燃料供給配管8bに流入し、外部燃料供給配管8aを通って燃料電池セルスタック24に供給される。
【0052】
燃焼器6は、燃料電池セルスタック24と隣接しているハウジング2の底壁面の内側に設けられており、外部燃料排出配管12bを介して排出された残余燃料ガスを、外部酸化剤ガス排出配管14b介して排出された残余酸化剤ガスにより燃焼させるように構成されている。
【0053】
図8図9図11及び図12に示すように、燃焼器6は、後述する残余酸化剤ガス分配板48に配置されている。燃焼器6は、上面視において矩形環状形状の筐体18により構成され、中央に幅方向に延びる貫通孔(開口部)6cが設けられている。燃焼器6の貫通孔6cと改質器4の貫通孔4aとは上下方向に並ぶように設けられている。燃焼器6は、筐体18内に形成された矩形環状の内部空間18aを有する。また、筐体18は、改質器4と対向する天面(燃焼器天面)6aに、複数の燃焼口16が形成されている。複数の燃焼口16は、燃焼器6の天面6aに面状に分布するように配列されている。具体的には、燃焼口16は、改質器4を鉛直に投影した領域内に、奥行き方向に所定の間隔、かつ、幅方向に所定の間隔の格子点上に配列されている。燃焼口16がこのように配列されることにより、燃焼口16から噴出される残余燃料ガスの火炎により加熱可能な燃焼領域6bも略矩形状になっている。そして、本実施形態では、この燃焼領域6bが改質器4の充填領域の形状に対応している。すなわち、本実施形態では、略全ての燃焼口16が改質器4の下方に位置するとともに、燃焼口16から噴出された残余燃料ガスが燃焼して生じる火炎により、改質器4の充填領域の略全域が水蒸気改質に十分な温度まで加熱可能になっている。
【0054】
外部燃料排出配管12bの先端部は、ハウジング2を貫通し、上流側残余酸化剤ガス供給流路48aを通り、筐体18の幅方向一端側(図11の左側)の端部の底面に接続されている。また、図11に示すように、外部燃料排出配管12bの先端部は筐体18の底面の長手方向に延びる奥行き方向の中心軸線(すなわち、燃焼領域6bの奥行き方向の中心軸線)に接続されている。発電に使用されずに燃料電池セルスタック24から排出された残余燃料ガスは、外部燃料排出配管12bを通じて内部空間18aに供給される。そして、残余燃料ガスは内部空間18a内を流通して面状に広がり、燃焼口16からハウジング2の内部へ噴出される。
【0055】
ハウジング2の底部には、残余酸化剤ガス分配板48が設けられている。ハウジング2に供給された残余酸化剤ガスは、ハウジング2の底部から燃焼器6まで流動するが、残余酸化剤ガス分配板48はハウジング2内の残余酸化剤ガスが流動する空間(残余酸化剤ガス供給流路)を上流側と下流側とに仕切っている。残余酸化剤ガス分配板48は、下面が開口する直方体状に形成されており、残余酸化剤ガス分配板48の下縁は、ハウジング2の底部に気密に接続されている。残余酸化剤ガス分配板48とハウジング2の底部との間には、水平方向に延在する上流側残余酸化剤ガス供給流路48aが形成されている。上流側残余酸化剤ガス供給流路48aと、外部酸化剤ガス排出配管14bとにより、燃料電池セル24aで発電に使用されずに残った残余酸化剤ガスを燃焼器6に供給する残余酸化剤ガス供給流路14が構成される。そして、上流側残余酸化剤ガス供給流路48aは、残余酸化剤ガス供給流路14における水平方向に延在する延在部14aを構成する。上流側残余酸化剤ガス供給流路48aの延在部14aは、燃焼器6と、ハウジング2の底部に延在する内部酸化剤ガス流路52の延在部10aとの間に位置している。上流側残余酸化剤ガス供給流路48aの延在部14aは、残余酸化剤ガス分配板48を介して上方に位置する燃焼器6と熱交換可能であるとともに、ハウジング2の内壁板2aを介してハウジング2の底部に延在する内部酸化剤ガス流路52の延在部10aと熱交換可能である。残余酸化剤ガス分配板48の上面には、残余酸化剤ガスを燃焼口16に導くための複数の残余酸化剤ガス噴出口48bが形成されている。残余酸化剤ガス噴出口48bは燃焼口16よりも下方に位置している。残余酸化剤ガス噴出口48bの一部は、燃焼器6の外周に沿って設けられており、燃焼器6の外側の燃焼口16の近傍に位置している。また、残余酸化剤ガス噴出口48bの残部は、燃焼器6の貫通孔6cの縁に沿って設けられており、燃焼器6の内側の燃焼口16の近傍に位置している。また、残余酸化剤ガス噴出口48bは、セラミックヒータ44の下方の領域には設けられておらず、それ以外の領域に設けられている。
【0056】
残余酸化剤ガス噴出口48bは円形である。燃焼器6に形成された燃焼口16の直径は、残余燃焼ガス噴出口の直径よりも小さい。これら残余酸化剤ガス噴出口48bは、供給された残余酸化剤ガスを燃焼器6の燃焼口16へ導くように構成され、残余酸化剤ガス誘導手段として機能する。
【0057】
発電に使用されずに燃料電池セルスタック24から排出された残余酸化剤ガスは、外部酸化剤ガス排出配管14bを通じて、上流側残余酸化剤ガス供給流路48aに供給される。そして、残余燃料ガスは内部空間18a内を流通して面状に広がり、残余酸化剤ガス噴出口48bからハウジング2の内部へ噴出される。
【0058】
図11及び図12に示すように、ハウジング2の側壁面にはセラミックヒータ44が取り付けられており、その先端部が燃焼器6の幅方向一端(図10の右端部)の奥行き方向中心の上方まで延びている。燃料電池装置20の起動時において、燃焼口16から残余燃料ガスが噴出し、残余酸化剤ガス分配板48の各残余酸化剤ガス噴出口48bから残余酸化剤ガスが噴出している状態でセラミックヒータ44に通電することにより、噴出している残余燃料ガスに点火することができる。これにより、ハウジング2内で燃焼器6の上方に配置された改質器4を加熱することができる。(なお、燃料電池装置20の起動時においては、改質器4が昇温されていないため、改質器4内で改質反応は発生せず、燃料電池セルスタック24による発電も行われていない。)
【0059】
次に、図9を参照して、燃料電池用装置1における熱交換について説明する。
図9に示すように、ハウジング2はその壁面の一部が二重壁構造に構成されており、この二重壁の内側に酸化剤ガスが流通する内部酸化剤ガス流路52が形成されている。内部酸化剤ガス流路52に発電用の酸化剤ガスを流すことにより、燃焼器6が生成した燃焼ガスで内部を流れる酸化剤ガスを加熱している。内部酸化剤ガス流路52は、ハウジング2の上面の一部に沿う上面部10dと、長手方向の側壁面の一部に沿う側面部10cと、底壁面の一部に沿う延在部10bとを含む。内部酸化剤ガス流路52及び外部酸化剤ガス供給配管10bにより、酸化剤ガスを燃料電池セル24aに供給するための酸化剤ガス流路10が構成される。内部酸化剤ガス流路52の延在部10aは燃焼器6の下方に水平方向に延在しており、側面10c部の下端部に接続されている。側面部10cは側壁面に沿って上下方向に延びており、上端部が上面部10dに接続されている。上面部10dは上面に沿って水平方向に延びている。これら内壁板2aと外壁板2bの間の内部酸化剤ガス流路52には、伝熱用のフィン50が配置されており、内壁板2aの熱が内壁板2aと外壁板2bの間の空間に効率良く伝わるようになっている。従って、内壁板2a、外壁板2b、及び伝熱用のフィン50は、供給された酸化剤ガスを、燃焼器6によって生成された燃焼ガスにより加熱して燃料電池セルスタック24に供給する酸化剤ガス熱交換器として機能する。
【0060】
酸化剤ガス供給パイプ42から供給された酸化剤ガスは、ハウジング2の上壁面を構成する内壁板2aと外壁板2bの間の内部酸化剤ガス流路52に流入し、ここからハウジング2の短手方向に広がって、ハウジング2の側壁面を構成する内壁板2aと外壁板2bの間の内部酸化剤ガス流路52に流入する。ハウジング2の側壁面の中に流入した酸化剤ガスは下方に下り、ハウジング2の底壁面を構成する内壁板2aと外壁板2bの間の内部酸化剤ガス流路52に流入する。ハウジング2の底壁面の中に流入した酸化剤ガスは、ハウジング2の底壁面の短手方向中央に接続された外部酸化剤ガス供給配管10bを通って燃料電池セルスタック24に供給される。従って、ハウジング2の上壁面、側壁面、及び底壁面の一部が酸化剤ガス熱交換器として機能し、これらの壁面に酸化剤ガス熱交換器が設けられていることになる。
【0061】
次に、本発明の実施例による燃料電池装置の作用を説明する。
まず、燃料電池装置20の起動時においては、原燃料ガス供給配管30を介して燃料電池用装置1の蒸発器22に原燃料ガスが供給されると共に、水供給用配管28を介して蒸発器22に水が供給される。また、酸化剤ガス供給パイプ42を介して発電用の酸化剤ガスが燃料電池用装置1のハウジング6の上壁面を構成する内壁板2aと外壁板2bの間の内部酸化剤ガス流路52に供給される。蒸発器22に供給された水は蒸発器22の蒸発室40aで加熱されて水蒸気となる。また、蒸発器22に供給された原燃料ガスは混合室40bにおいて水蒸気と混合されて混合ガス導管36に流入し、さらに、改質器4の中に流入する。改質器4に流入した原燃料ガスは、水蒸気を用いて改質触媒により燃料ガスに改質され、内部及び外部燃料供給配管8b、8aを通って燃料電池セルスタック24の内部に流入する。なお、燃料電池装置20の起動初期においては、改質器4の温度が低いため、原燃料ガスを改質する反応は発生しない。
【0062】
一方、酸化剤ガス供給パイプ42を介して燃料電池用装置1に供給された酸化剤ガスは、ハウジング2の内壁板2aと外壁板2bの間の内部酸化剤ガス流路52を流通する。内部酸化剤ガス流路52内を流通する酸化剤ガスは、燃焼器6のバーナーの火炎及び燃焼器6から発生する排ガスにより加熱される。また、ハウジング2の底部において、内部酸化剤ガス流路52を流通する酸化剤ガスは、残余酸化剤ガス分配板48の上流側残余酸化剤ガス供給流路48a内の残余酸化剤ガス及び燃焼器6の内部空間18aの残余燃料ガスとの間で熱交換が行われる。そして、酸化剤ガスは、外部酸化剤ガス供給配管10bを通って燃料電池セルスタック24の内部に流入する。燃料電池セルスタック24内に流入した原燃料ガス及び酸化剤ガスは、内部の通路を通り、外部燃料排出配管12b及び外部酸化剤ガス排出配管14bを介して燃料電池用装置に排出される。なお、燃料電池装置20の起動初期においては、燃料電池セルスタック24の温度が低いため、燃料電池セルスタック24において発電反応は発生しない。
【0063】
外部燃料排出配管12bを通って燃料電池用装置1に流入した残余燃料ガスは、燃焼器6の内部空間18aに流入し、燃焼器天面6aの燃焼口16から噴出する。一方、外部酸化剤ガス排出配管14bを通って燃料電池用装置1に排出された酸化剤ガスは、残余酸化剤ガス分配板の上流側残余酸化剤ガス供給流路48aに流入し、残余酸化剤ガス噴出口48bから噴出する。また、燃料電池装置20の起動時においては、セラミックヒータ44に通電され、セラミックヒータ44の熱により燃焼口16から噴出した残余燃料ガスに点火される。これにより燃焼器6が残余燃料ガスを燃焼させて燃焼熱を生成するようになる。
【0064】
燃焼器6が点火されると、その上方に配置された改質器4が加熱され、内部の改質触媒の温度が上昇する。また、燃焼により生成される排ガスにより、ハウジング2の内壁板2aと外壁板2bによって構成される酸化剤ガス熱交換器が加熱され、内部を流れる酸化剤ガスが加熱される。加熱された酸化剤ガスは燃料電池セルスタック24に流入するので、この熱により燃料電池セルスタック24が加熱される。ここで、燃料電池用装置1のハウジング2は、断熱材によって包囲されているので、ハウジング2からの輻射熱等による燃料電池セルスタック24の加熱は殆どなく、燃料電池セルスタック24は実質的に、燃料電池用装置1から供給される流体(酸化剤ガス及び燃料ガス)のみによって加熱される。
【0065】
また、ハウジング2内で生成された排ガスは、排気ガス配管34を通って蒸発器22に流入する。蒸発器22内に流入した排気ガスは、排気ガス室40cを通って排気ガス排出管32から排出される。この際、排気ガス室40cの上側に設けられた蒸発室40aが加熱される。このように、蒸発器22に供給された水は、燃焼器6によって生成され、排気ガス配管34によって供給された燃焼ガスにより加熱される。蒸発室40aの温度が上昇した後、水供給用配管28からの水の供給が開始され、蒸発室40a内で水蒸気が生成されるようになる。なお、燃料電池装置20の起動時において、蒸発室40aの加熱を補助するために電気ヒータ38に通電を行っても良い。
【0066】
蒸発室40aにおいて水蒸気が生成されるようになると、原燃料ガスと水蒸気の混合ガスが、改質器4に供給されるようになる。また、改質器4の温度が十分に上昇すると、改質触媒により水蒸気改質反応が誘発されて、原燃料ガスから水素ガスを豊富に含む燃料ガスが生成される。生成された燃料ガスは、燃料電池セルスタック24に供給される。燃料電池セルスタック24の温度が十分に上昇すると、燃料ガスと、燃料電池用装置において加熱された酸化剤ガスにより発電反応が発生するようになる。燃料電池セルスタック24の温度が発電可能な温度まで上昇した状態において、燃料電池セルスタック24からバスバー24bを介して電力が取り出され、発電が開始される。
【0067】
以上説明したように、本実施例によれば、燃焼器6の複数の燃焼口16が燃焼器天面6aに面状に分布されているため、幅及び奥行き方向に広がる改質器4を用いる場合であっても、改質器全体を加熱することができる。これにより、改質触媒の局所的な劣化を抑制することができる。
【0068】
また、本実施例によれば、複数の燃焼口16は、充填領域の全体を加熱するように、充填領域の形状を燃焼器天面6aに投影させた形状の内部又はその近傍において、面状に分布するように配列されているため、残余酸化剤ガスによる燃焼熱により充填領域全体を効率的に加熱することができる。また、充填領域の加熱に寄与しないような位置に燃焼口が設けられないため、燃焼口16の数を減らすことができる。これにより、一つの燃焼口16に流れる残余燃料ガス量が増大するため、燃焼安定性を確保することができる。
【0069】
また、本実施例によれば、燃焼器6に貫通孔6cが形成されており、残余酸化剤ガスがこの貫通孔6cを通って燃焼領域6dに供給されるため、残余酸化剤ガスの供給性能が向上する。また、改質器4に貫通孔4aが形成されており、オフガスの燃焼後の排ガスがこの貫通孔4aを通って排気ガス配管34に到達するため、排ガスによる改質器4の加熱性能が向上する。
【0070】
なお、本発明は上記の実施例に限定されない。
図13は、本発明の第2実施例の燃料電池用装置を有する燃料電池装置を示す鉛直断面図である。第2実施例の燃料電池用装置は、燃焼器506及び残余酸化剤ガス分配板48の構成が第1実施例と異なっている。図13に示すように、第2実施例では、燃焼器506を構成する筐体518が奥行き方向(図13の左右方向)にハウジング2の側壁部の内壁板2aの間にわたって設けられている。また、残余酸化剤ガス分配板548も奥行き方向(図13の左右方向)にハウジング2の側壁部の内壁板2aの間にわたって設けられている。なお、本実施例では、残余酸化剤ガス分配板548の燃焼器506の貫通孔506cの縁に沿った部分のみに残余酸化剤ガス噴出口48bが形成されている。
【0071】
このような構成の本実施例によれば、第1実施例の作用効果に加えて以下の効果が奏される。本実施例によれば、残余酸化剤ガス分配板548の側面及び燃焼器506の筐体518の側面を省略することが可能になり、燃料電池用装置501の構成を単純化することができる。
【0072】
図14は、本発明の第3実施例の燃料電池用装置を示す斜視断面図である。第3実施例の燃料電池用装置601は、燃焼器606における燃焼器天面606aに形成された燃焼口616の配列が第1実施例と異なっている。第1実施例において説明した通り、改質器4には長手方向の一端部(図14の右側端部)に混合ガス導管36が接続され、長手方向の他端部(図14の左側端部)に内部燃料供給配管8bが接続されている。これにより、改質器4内では、混合ガス導管36が接続された一端部から、内部燃料供給配管8bが接続された他端部に向かって(すなわち、図14の右側から左側に向かって)原燃料ガスが流通する。そして、第3実施例では、燃焼器606に形成された燃焼口616は、改質器4の上流側に比べて、下流側において密に形成されている。具体的には、隣接する燃焼口616の長手方向の間隔Dが、上流側に比べて下流側において小さくなっている。
【0073】
このような構成の本実施例によれば、第1実施例の作用効果に加えて以下の効果が奏される。本実施例によれば、燃焼口616を原燃料ガスの下流側(すなわち、改質器4の下流側)に密になるように配列することにより、改質器4下流側をより加熱することができ、改質器4全体での改質効率を向上することができる。
【0074】
また、図15図17は、本発明の第4~6実施例の燃料電池用装置の構成を示す概略図である。
図15に示すように、本発明の第4実施例の燃料電池用装置701では、燃焼器706の構成が第1実施例と異なっている。第4実施例における改質器4は、第1実施例と同様に、底板が水平になるように構成されている。また、燃焼器706は、燃焼器天面706aに段差が形成されており、燃焼器天面706aの改質器4の上流側の領域よりも下流側の領域の方が上方に位置している。これにより、第4実施例では、改質器4の底板と燃焼器706の燃焼器天面706aとの距離が改質器4の上流側の領域よりも下流側の領域の方が短くなっている。
【0075】
また、図16に示すように、本発明の第5実施例の燃料電池用装置801では、燃焼器806の構成が第1実施例と異なっている。第5実施例における改質器4は、第1実施例と同様に、底板が水平になるように構成されている。また、燃焼器806は、燃焼器天面806aが傾斜しており、燃焼器天面806aの改質器4の上流側の領域よりも下流側の領域の方が上方に位置している。これにより、第5実施例では、改質器4の底板と燃焼器806の燃焼器天面806aとの距離が改質器4の上流側の領域よりも下流側の領域の方が短くなっている。
【0076】
また、図17に示すように、本発明の第6実施例の燃料電池用装置901では、改質器904の構成が第1実施例と異なっている。第5実施例における改質器904は底板が傾斜するように構成されており、改質器904の底板の上流側が下流側よりも上方に位置している。なお、第6実施例では、燃焼器6の燃焼器天面6aは第1実施例と同様に水平に保持されている。これにより、第6実施例では、改質器904の底板と燃焼器6の燃焼器天面6aとの距離が改質器904の上流側の領域よりも下流側の領域の方が短くなっている。
【0077】
このような構成の第4~6実施例によれば、第1実施例の作用効果に加えて以下の効果が奏される。第4~6実施例によれば、燃焼口を原燃料ガスの下流側(すなわち、改質器の下流側)で改質器4、904の底面に近くなるように配列することにより、改質器下流側をより加熱することができ、改質器全体での改質効率を向上することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 燃料電池用装置
2 ハウジング
2a 内壁板
2b 外壁板
4 改質器
4a 貫通孔
6 燃焼器
6a 燃焼器天面
6b 燃焼領域
6c 貫通孔
8 燃料ガス供給流路
8a 外部燃料供給配管
8b 内部燃料供給配管
10 酸化剤ガス流路
10a 延在部
10b 外部酸化剤ガス供給配管
10c 側面部
10d 上面部
12 残余燃料ガス供給流路
12b 外部燃料排出配管
14 残余酸化剤ガス供給流路
14a 延在部
14b 外部酸化剤ガス排出配管
16 燃焼口
18 筐体
18a 内部空間
20 燃料電池装置
22 蒸発器
24 燃料電池セルスタック
24a 燃料電池セル
24b バスバー
26a トップエンドプレート
26b ボトムエンドプレート
28 水供給用配管
30 原燃料ガス供給配管
32 排気ガス排出管
34 排気ガス配管
36 混合ガス導管
38 電気ヒータ
40a 蒸発室
40b 混合室
40c 排気ガス室
40d 通路
40e フィン
42 酸化剤ガス供給パイプ
44 セラミックヒータ
46a 入口側仕切板
46b 出口側仕切板
48 残余酸化剤ガス分配板
48a 内部残余酸化剤ガス供給流路
48b 残余酸化剤ガス噴出口
50 フィン
52 内部酸化剤ガス流路
104 改質器
104a 貫通孔
106 燃焼器
106a 燃焼器天板
106b 燃料領域
204 改質器
204a 貫通孔
206 燃焼器
206a 燃焼器天板
206b 燃料領域
206c 貫通孔
304 改質器
306 燃焼器
306a 燃焼器天板
306b 燃料領域
306c 切り欠き部
404 改質器
404a 切り欠き部
406 燃焼器
406a 燃焼器天板
406b 燃料領域
501 燃料電池用装置
506 燃焼器
506c 貫通孔
518 筐体
548 残余酸化剤ガス分配板
601 燃料電池用装置
606 燃焼器
606a 燃焼器天面
616 燃焼口
701 燃料電池用装置
706 燃焼器
706a 燃焼器天面
801 燃料電池用装置
806 燃焼器
806a 燃焼器天面
901 燃料電池用装置
904 改質器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17