(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】ソーラーモバイル電子装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/35 20060101AFI20220405BHJP
H02J 7/10 20060101ALI20220405BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20220405BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
H02J7/35 F
H02J7/10 B
H01M10/48 P
H01M10/44 P
(21)【出願番号】P 2018167167
(22)【出願日】2018-09-06
【審査請求日】2020-11-06
(32)【優先日】2017-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】518319252
【氏名又は名称】趙 振翔
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】趙 振翔
【審査官】寺谷 大亮
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/076879(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/067900(WO,A1)
【文献】特開2011-174996(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/35
H02J 7/10
H01M 10/48
H01M 10/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの電装設備に給電するためのソーラーモバイル電子装置であって、
電力供給装置及びソーラー給電装置を含み、
前記電力供給装置は、第1電圧表示モジュールと電気的に接続して第1出力電圧を出力する電池を有し、
前記第1電圧表示モジュールは、前記第1出力電圧を測定して表示し、
前記ソーラー給電装置は、少なくとも1つのソーラーパネル及び電圧表示制御装置を有し、
前記ソーラーパネルは、前記電圧表示制御装置と電気的に接続して太陽エネルギーを
第2出力電圧に変換して出力し、
前記電圧表示制御装置は、第2電圧調整モジュール及び第2電圧表示制御モジュールを有し、
前記第2電圧調整モジュールは、電圧上昇部、電圧降下部及び電圧安定部を有し、
前記第2出力電圧を調整し、
前記第2電圧表示制御モジュールは、前記第1電圧表示モジュールと電気的に接続し、前記第2電圧調整モジュールによって制御され、前記
第2電圧調整モジュールにおいて調整された第2出力電圧を表示し、動態対比部を有し、
前記動態対比部は、所定電圧を設定でき、かつ前記電池の電圧と前記所定電圧とを比較し、
前記電池の電圧が前記所定電圧より低い場合、前記動態対比部は、前記
第2電圧調整モジュールにおいて調整された第2出力電圧によって前記電池を充電するように制御し、
前記電池の電圧が前記所定電圧より高い場合、前記動態対比部は、前記
第2電圧調整モジュールにおいて調整された第2出力電圧から前記電池への充電を中止するように制御する、ことを特徴とする、
ソーラーモバイル電子装置。
【請求項2】
前記電池は鉛蓄電池又はリチウム電池であることを特徴とする、請求項1に記載のソーラーモバイル電子装置。
【請求項3】
航海、陸地又は航空用モバイル電子装置に用いられることを特徴とする、請求項1に記載のソーラーモバイル電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル電子装置、特に太陽エネルギーを利用し、航海、陸地又は航空用モバイル電子装置に用いられるソーラーモバイル電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のソーラーモバイル電子装置としては、太陽エネルギーを電力に変更して電池を充電する装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、現在の充電システムは、電池が給電する際にも電池に対して充電するため、電池の給電安定性に影響する以外、電池の寿命が短くなる。上記欠点を改善するために、本発明者は、電池の充放電のタイミングを有効に制御し、電池の寿命が伸びる効果を達成することで、現在の製品の欠点を改善してその効果を向上できる、ソーラーモバイル電子装置を発明した。
【0004】
本発明の目的は、航海、陸地又は航空用ソーラーモバイル電子装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のソーラーモバイル電子装置は、少なくとも1つの電装設備に給電し、電力供給装置及びソーラー給電装置を含み、電力供給装置は、第1電圧表示モジュールと電気的に接続して第1出力電圧を出力する電池を有し、第1電圧表示モジュールは、第1出力電圧を測定して表示し、ソーラー給電装置は、少なくとも1つのソーラーパネル及び電圧表示制御装置を有し、ソーラーパネルは、電圧表示制御装置と電気的に接続して太陽エネルギーを第2出力電圧に変更して出力し、電圧表示制御装置は、第2電圧調整モジュール及び第2電圧表示制御モジュールを有し、第2電圧表示制御モジュールは、第1電圧表示モジュールと電気的に接続し、第2電圧調整モジュールによって制御され、第2出力電圧を表示し、且つ動態対比部を有し、動態対比部は、所定電圧を設定できる。電池の電圧が所定電圧より低い場合、第2出力電圧によって電池を充電する。電池の電圧が所定電圧より高い場合、第2出力電圧から電池への充電を中止する。
【0006】
上記ソーラーモバイル電子装置において、電池は鉛蓄電池又はリチウム電池である。
【0007】
上記ソーラーモバイル電子装置において、第2電圧調整モジュールは、電圧上昇部、電圧降下部及び電圧安定部を有し、電圧上昇部、電圧降下部及び電圧安定部の組み合わせによって第2出力電圧を調整する。
【0008】
上記ソーラーモバイル電子装置は、車、船、ドローンのような航海、陸地又は航空用モバイル電子装置に用いられる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のソーラーモバイル電子装置は、電池の充放電のタイミングを高精度に切り替えることで電池を使用しながら充電することを避けて、電池の給電電圧の安定性を維持でき、異なる電池に対して第2出力電圧を調整する上で充電を行うので、電池の寿命を有効に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は本発明の全体概略図である。
図2は本発明の各部の構成を示す図である。同図を参照すると、本発明のソーラーモバイル電子装置は、電装設備30に給電するために用いられ、電力供給装置10及びソーラー給電装置20を含む。
【0012】
電力供給装置10は、第1電圧表示モジュール102と電気的に接続して第1出力電圧V1を出力する電池101を有する。第1電圧表示モジュール102は第1出力電圧V1を測定して表示する。
【0013】
ソーラー給電装置20は、少なくとも1つのソーラーパネル21及び電圧表示制御装置22を有する。ソーラーパネル21は、電圧表示制御装置22と電気的に接続し、太陽エネルギーを第2出力電圧V2に変更して出力する。電圧表示制御装置22は、第2電圧調整モジュール221、及び第2電圧表示制御モジュール222を有する。
【0014】
第2電圧調整モジュール221は、第2電圧V2を調整する機能、及び電圧を安定させる機能を有する。
【0015】
第2電圧表示制御モジュール222は、第2電圧調整モジュール221と電気的に接続し、第2電圧調整モジュール221によって第2出力電圧V2を制御し、且つ動態対比部2221を有する。動態対比部2221は所定電圧を設定できる。
【0016】
ここで、電池101の電圧が所定電圧より低い場合、第2出力電圧V2によって電池101を充電する。電池101の電圧が所定電圧より高い場合、第2出力電圧V2から電池101への充電を中止する。
【0017】
図2は本発明の各部の構成を示す図である。第2電圧調整モジュール221は、電圧上昇部A、電圧降下部B及び電圧安定部Cを有し、電圧上昇部A、電圧降下部B及び電圧安定部Cの組み合わせによって第2出力電圧V2の出力を調整できる。
【0018】
上記電池101は鉛蓄電池又はリチウム電池である。
【0019】
上記ソーラーモバイル電子装置は、車、船、ドローンのような航海、陸地又は航空用モバイル電子装置に幅広く利用できる。
【0020】
以上のとおり、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば本発明の趣旨を逸脱しない範囲において変更や修飾を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0021】
10 電力供給装置
101 電池
102 第1電圧表示モジュール
20 ソーラー給電装置
21 ソーラーパネル
22 電圧表示制御装置
221 第2電圧調整モジュール
222 第2電圧表示制御モジュール
2221 動態対比部
30 電装設備
A 電圧上昇部
B 電圧降下部
C 電圧安定部
V1 第1出力電圧
V2 第2出力電圧