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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】除神経用カテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20220405BHJP
   A61M 25/00 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
A61B18/14
A61M25/00 540
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019510450
(86)(22)【出願日】2017-08-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-09-19
(86)【国際出願番号】 KR2017009283
(87)【国際公開番号】W WO2018038562
(87)【国際公開日】2018-03-01
【審査請求日】2020-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2016-0108293
(32)【優先日】2016-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0103192
(32)【優先日】2017-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517100668
【氏名又は名称】ハンドク カロス メディカル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100136777
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 純子
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】パク,ウルジュン
(72)【発明者】
【氏名】オ,ジョンス
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジェ ヒョング
(72)【発明者】
【氏名】イ,ナムハ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ヒョンファン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,スンウ
(72)【発明者】
【氏名】ベ,イン ヒ
(72)【発明者】
【氏名】ジョ ジヨン
【審査官】鈴木 貴雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-510689(JP,A)
【文献】特開2015-112113(JP,A)
【文献】特開2001-058010(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0200578(US,A1)
【文献】特開2014-023721(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/257824(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/14
A61M 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に長く延びて近位端部と遠位端部を備えるカテーテルであって、
前記カテーテルの遠位端部側に位置し、両端が開放された形態の第1中空が形成された第1支持部材;
記カテーテルの近位端部側に位置し、両端が開放された形態の第2中空が形成された第2支持部材;
一方向に長く延びて構成され、第3中空が形成され、前記第1中空及び前記第2中空に挿入され、前記第1支持部材または前記第2支持部材に固定された駆動チューブ;
一端部が前記第1支持部材に連結され、他端部が前記第2支持部材に連結された1つ以上の連結部材;
前記連結部材に備えられ、熱を発生させる1つ以上の電極;及び
前記第2支持部材より前記カテーテルの近位端部側に位置し、一方向に長く延びて構成され、前記駆動チューブが挿入されるように長さ方向の両端が開放された形態の第4中空が形成されたシャフトボディ;を含み、
前記駆動チューブは、一方向に長く延びて前記第3中空が形成された内部チューブ、メッシュ状で構成されて前記内部チューブの外面を囲むように構成されたメッシュチューブ、及び一方向に長く延びて前記内部チューブと前記メッシュチューブの外面を囲むように構成された外部チューブを備えることを特徴とするカテーテル。
【請求項2】
一方向に長く延びて構成され、前記駆動チューブの両端開放部を通じて前記第3中空に挿入され、前記第3中空の内部で長さ方向に移動可能に構成されたガイドワイヤをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記駆動チューブは、第1支持部材に固定され、前記第2中空の内部で長さ方向に移動可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項4】
一方向に長く延びて近位端部と遠位端部を備えるカテーテルであって、
前記カテーテルの遠位端部側に位置し、両端が開放された形態の第1中空が形成された第1支持部材;
前記カテーテルの近位端部側に位置し、両端が開放された形態の第2中空が形成された第2支持部材;
一方向に長く延びて構成され、第3中空が形成され、前記第1中空及び前記第2中空に挿入され、前記第1支持部材または前記第2支持部材に固定された駆動チューブ;
一端部が前記第1支持部材に連結され、他端部が前記第2支持部材に連結された1つ以上の連結部材;
前記連結部材に備えられ、熱を発生させる1つ以上の電極;及び
前記第2支持部材より前記カテーテルの近位端部側に位置し、一方向に長く延びて構成され、前記駆動チューブが挿入されるように長さ方向の両端が開放された形態の第4中空が形成されたシャフトボディ;を含み、
前記駆動チューブは、一方向に長く延びて前記第3中空が形成された外部チューブ、及びコイル状で構成されて前記外部チューブの内面を囲むように構成されたコイルチューブを備えることを特徴とするカテーテル。
【請求項5】
前記シャフトボディは、一方向に長く延びて前記第4中空が形成された内部ボディ、メッシュ状で構成されて前記内部ボディの外面を囲むように構成されたメッシュボディ、及び一方向に長く延びて前記内部ボディと前記メッシュボディの外面を囲むように構成された外部ボディを備えることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項6】
請求項1~請求項のうちいずれか1項に記載のカテーテルを含む除神経装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテル(catheter)に関し、より詳しくは、疾病治療のための医療用カテーテル、特に神経の一部を切除(ablation)して神経伝導を不活性化させる除神経用カテーテル及びそれを含む除神経装置に関する。
【0002】
本出願は、2016年8月25日出願の韓国特許出願第10-2016-0108293号及び2017年8月14日出願の韓国特許出願第10-2017-0103192号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に援用される。
【背景技術】
【0003】
除神経術は、知覚神経や自律神経など多くの神経に対して刺激や情報が伝達されないように神経経路の一部を遮断する施術法である。このような除神経術は、不整脈を含む多くの疾病の治療や痛症の緩和、美容整形などのためにその利用が徐々に増えている。
特に最近、高血圧の治療にこのような除神経術が有効であるということが確認され、高血圧を効果的に治療するための方法として除神経術を適用しようとする試みがなされている。
【0004】
高血圧の場合、薬物で血圧が殆ど調節できるため、現在は多くの高血圧患者が薬物に依存して高血圧を治療している。しかし、薬物によって血圧を下げる方法は、薬物を継続的に服用せねばならず不便であり、費用的側面や、薬物の長期間服用による臓器の損傷のような副作用など、様々な問題点を抱えている。さらに、一部の高血圧患者は、薬物では血圧が調節できない難治性高血圧に悩まされている。このような難治性高血圧は、薬物によっても治療できないため、患者に脳卒中、不整脈、腎臓疾患などの合併症を起こす危険性が高く、難治性高血圧の治療は非常に深刻且つ至急な問題であると言える。
【0005】
このような状況で、除神経術は、高血圧を治療できる画期的な方法として注目されている。特に、高血圧を治療するための除神経術は、腎臓神経、すなわち腎臓動脈周辺の交感神経を切除することで神経伝導を不活性化させ、腎臓神経を遮断する方式で行われる。腎臓神経が活性化すれば、腎臓によるレニンホルモンの生産を増加させ、それにより血圧の上昇をもたらし得る。したがって、腎臓神経を遮断すれば、神経伝導が行われなくなるため、高血圧を治療することができるということが最近多くの実験を通じて立証されている。
【0006】
このように、高血圧治療のために腎臓神経を遮断する方法は、カテーテルを用いる方法が代表的である。カテーテルを用いた除神経術は、身体の一部、例えば太ももからカテーテルを挿入した後、血管を通して腎臓動脈にカテーテルの遠位端部を位置させた状態で、カテーテルの遠位端部からRF(Radio Frequency)エネルギーなどによって熱を発生させることで腎臓動脈周辺の交感神経を遮断する方式で行われ得る。
【0007】
このようなカテーテルを用いた除神経術は、開腹手術による除神経術に比べて遥かに小さい部位を切開するため、潜在的な合併症と副作用を大幅に減らすことができ、局所麻酔により治療及び回復の時間が非常に短いという長所があるため、次世代高血圧治療方法として注目されている。
【0008】
しかし、このように除神経術などに適用するためのカテーテル関連技術は、未だ十分開発されておらず、改善の余地が多大に残っている。
【0009】
特に、カテーテルは血管の内部に沿って自在に移動できなければならないため、その大きさが非常に小さくなければならない。しかし、従来技術の場合、カテーテルの小型化に多くの困難性がある。
【0010】
また、従来開発又は提案されたカテーテルのヘッド部分には、1つ以上の電極及びセンシングのための各種の装置が備えられ、電極及びセンシング装置に電源又は電気的信号を伝達するための各種のワイヤも備えられているため、これらを全て備えながら小型のカテーテルを製造することは、従来技術では容易ではないと言える。
【0011】
さらに、一部カテーテルの場合、カテーテルの遠位端部が施術部位に到達すれば、ヘッド部分が膨張して電極が血管の内壁に近接するように構成される。このとき、施術者がカテーテルヘッドを膨張/縮小させるため、カテーテルの遠位端部から近位端部まで長く設けられた別途の動作用ワイヤを必要とすることがある。この場合、カテーテルの内部構造は動作用ワイヤによってさらに複雑になり、その大きさもさらに大きくなるため、カテーテルの小型化を妨げる恐れがある。また、動作用ワイヤは金属材質から構成される場合が多く、金属材質の動作用ワイヤがヘッド部分で外部に露出し血液と接触することで、多くの問題が生じ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、構造が簡素化されて小型化が容易なカテーテルを提供することを目的とする。
本発明の他の目的及び長所は、下記する説明によって理解でき、本発明の実施例によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を達成するため、本発明によるカテーテルは、一方向に長く延びて近位端部と遠位端部を備えるカテーテルであって、前記カテーテルの遠位端部側に位置し、両端が開放された形態の第1中空が形成された第1支持部材;前記第1支持部材より前記カテーテルの近位端部側に位置し、両端が開放された形態の第2中空が形成された第2支持部材;一方向に長く延びて構成され、長さ方向の両端が開放された形態の第3中空が形成され、前記第1中空及び前記第2中空に挿入され、前記第1支持部材または前記第2支持部材に固定されて前記第1支持部材または前記第2支持部材を長さ方向に移動させる駆動チューブ;一端部が前記第1支持部材に連結され、他端部が前記第2支持部材に連結され、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間の距離が近くなる場合、少なくとも一部分が折り曲げられ、折曲部位が前記第3中空の中心軸から遠くなるように構成された1つ以上の連結部材;前記連結部材に備えられ、熱を発生させる1つ以上の電極;及び前記第2支持部材より前記カテーテルの近位端部側に位置し、一方向に長く延びて構成され、前記駆動チューブが挿入されて長さ方向に移動できるように長さ方向の両端が開放された形態の第4中空が形成されたシャフトボディを含むことができる。
【0014】
ここで、本発明によるカテーテルは、一方向に長く延びて構成され、前記駆動チューブの両端開放部を通じて前記第3中空に挿入され、前記第3中空の内部で長さ方向に移動可能に構成されたガイドワイヤをさらに含むことができる。
【0015】
また、前記駆動チューブは、第1支持部材に固定され、前記第2中空の内部で長さ方向に移動可能に構成することができる。
【0016】
また、前記駆動チューブは、一方向に長く延びて前記第3中空が形成された内部チューブ、メッシュ状で構成されて前記内部チューブの外面を囲むように構成されたメッシュチューブ、及び一方向に長く延びて前記内部チューブと前記メッシュチューブの外面を囲むように構成された外部チューブを備えることができる。
【0017】
また、前記駆動チューブは、一方向に長く延びて前記第3中空が形成された外部チューブ、及びコイル状で構成されて前記外部チューブの内面を囲むように構成されたコイルチューブを備えることができる。
【0018】
また、前記シャフトボディは、一方向に長く延びて前記第4中空が形成された内部ボディ、メッシュ状で構成されて前記内部ボディの外面を囲むように構成されたメッシュボディ、及び一方向に長く延びて前記内部ボディと前記メッシュボディの外面を囲むように構成された外部ボディを備えることができる。
【0019】
また、本発明によるカテーテルは、前記電極に電気的に連結され、前記電極に対する電源供給経路を提供する電源供給線をさらに含むことができる。
【0020】
また、前記シャフトボディの内部に前記第4中空と別に長さ方向に第5中空がさらに形成され、前記電源供給線は、前記第5中空に挿入されて長さ方向に移動可能に構成され、前記カテーテルの近位端部から前記電極まで連結できる。
【0021】
また、前記第5中空は、前記第4中空の外部一側に備えられ、前記第4中空の外縁に沿って曲がった形態で構成できる。
【0022】
また、前記シャフトボディは、前記第4中空の中心軸が前記カテーテルの中心軸に一致するように構成され、前記電源供給線は、複数設けられ、前記第4中空の中心軸を基準に互いに所定角度離隔するように配置することができる。
また、前記電源供給線は、前記シャフトボディの内面と外面との間に挿入されて前記シャフトボディに結合固定された形態で構成できる。
【0023】
また、前記電源供給線は、前記駆動チューブの内面と外面との間に挿入されて前記駆動チューブに結合固定された形態で構成できる。
【0024】
また、前記電源供給線は、前記駆動チューブの外面に接触した状態で備えられ、本発明によるカテーテルは、前記電源供給線と前記駆動チューブの外側を囲むように熱収縮した形態で構成された熱収縮フィルムをさらに含むことができる。
【0025】
また、本発明によるカテーテルは、一方向に長く延びて構成され、遠位端部が前記シャフトボディの遠位端部に固定され、近位端部が前記シャフトボディの近位端部から外側に露出し、前記シャフトボディの内部で長さ方向に移動可能に構成されたデフレクションワイヤ(deflection wire)をさらに含むことができる。
【0026】
また、上記の課題を達成するため、本発明による除神経装置は、本発明によるカテーテルを含む。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、医療用カテーテル、特に除神経術に効果的なカテーテルを提供することができる。
【0028】
本発明の一態様によれば、ガイドワイヤを通過させるためのチューブ部材を用いてカテーテルのヘッド部分をオープン/クローズさせることができる。
したがって、カテーテルヘッドを動作させるためのワイヤ型作動部材をカテーテルに別に設ける必要がない。
【0029】
したがって、カテーテルの構造が簡素化され、体積を減少させることができる。また、金属材質の作動部材が血液中に露出しないため、それによる様々な問題を予防することができる。
【0030】
また、本発明の一態様によれば、金属材質のワイヤ型作動部材を備えないため、カテーテルヘッド部分を柔軟にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
図1】本発明の一実施例によるカテーテルの遠位端部側の構成を概略的に示した斜視図である。
図2】本発明の一実施例による第1支持部材の構成を概略的に示した斜視図である。
図3】本発明の一実施例による駆動チューブの遠位端部側の構成を概略的に示した斜視図である。
図4】本発明の一実施例による駆動チューブの移動によって第1支持部材が移動する構成を概略的に示した正面図である。
図5】本発明の一実施例による駆動チューブの移動によって第1支持部材が移動する構成を概略的に示した正面図である。
図6】本発明の一実施例による駆動チューブの内部構成を概略的に示した斜視図である。
図7】本発明の他の実施例による駆動チューブの構成を概略的に示した斜視図である。
図8】本発明のさらに他の実施例による駆動チューブの構成を概略的に示した斜視図である。
図9】本発明の一実施例による駆動チューブが内部の中空に挿入されたシャフトボディの構成を概略的に示した斜視図である。
図10図9のB1-B1’線の断面図である。
図11】本発明の他の実施例によるカテーテルの構成を概略的に示した斜視図である。
図12図11のB2-B2’線の断面図である。
図13】本発明の一実施例による電源供給線がシャフトボディに内設される構成を概略的に示した図である。
図14】本発明の一実施例による電源供給線がシャフトボディに内設される構成を概略的に示した図である。
図15】本発明のさらに他の実施例によるカテーテルの構成を概略的に概略的に示した斜視図である。
図16図15のB3-B3’線の断面図である。
図17】本発明の一実施例による電源供給線が駆動チューブに内設される構成を概略的に示した図である。
図18】本発明の一実施例による電源供給線が駆動チューブに内設される構成を概略的に示した図である。
図19】本発明の他の実施例による電源供給線が駆動チューブの外側に設けられる構成を概略的に示した図である。
図20図19の構成が適用されたカテーテルの一形態を概略的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や予め的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0033】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0034】
図1は、本発明の一実施例によるカテーテルの遠位端部側の構成を概略的に示した斜視図である。
【0035】
ここで、カテーテルの遠位端部(distal end)とは、カテーテルの長さ方向の両端部のうち施術部位に到達する側の端部を意味する。すなわち、カテーテルは一方向に長く延びた形態で両端部を備え、血管などの内部空間に沿って移動するように構成される。このとき、施術者側に位置するカテーテルの端部を近位端部(proximal end)と称し、このような近位端部の反対側に位置して最前方で施術部位に最も先に到達する側の端部を遠位端部(distal end)と称し得る。施術者は、カテーテルの近位端部側に位置してカテーテルの遠位端部の移動を調整することができる。また、カテーテルの遠位端部はカテーテルヘッドとも称される。以下、カテーテル自体だけでなく、カテーテルに含まれる構成要素のうちカテーテルの長さ方向に延びて両端部を備える他の構成要素に対しても、その両端部を区別するため、カテーテルの遠位端部側に位置した端部を遠位端部と称し、カテーテルの近位端部側に位置した端部を近位端部と称することにする。
【0036】
図1を参照すれば、本発明によるカテーテルは、第1支持部材100、第2支持部材200、駆動チューブ300、連結部材400、電極500及びシャフトボディ600を含むことができる。
【0037】
前記第1支持部材100は、カテーテルの遠位端部側に位置する。すなわち、前記第1支持部材100は、カテーテルの両端部のうち、施術者側ではなく、施術部位側に向かう端部に位置することができる。また、前記第1支持部材100の内部には中空が形成される。このような第1支持部材100の構成については、図2を参照してより具体的に説明する。
【0038】
図2は、本発明の一実施例による第1支持部材100の構成を概略的に示した斜視図である。
【0039】
図2を参照すれば、前記第1支持部材100は、V1で示したような中空が内部に形成されたシリンダー状で構成される。そして、このような中空は、カテーテルの長さ方向に沿って形成され、両端が開放された形態で構成される。すなわち、図2の構成で、第1支持部材100の中空は略左右方向に形成され、左側端部と右側端部がそれぞれ開放された形態で構成される。したがって、第1支持部材100の中空には所定の構成要素が挿入され得る。本明細書では、他の構成要素に形成された中空と区別するため、第1支持部材100に形成された中空を第1中空と称することにする。
【0040】
前記第2支持部材200は、第1支持部材100よりカテーテルの近位端部側に位置する。すなわち、前記第2支持部材200は、カテーテルの全体を基準にすれば、遠位端部側に位置するが、第1支持部材100よりはカテーテルの近位側に位置し得る。例えば、図1に示されたように、第2支持部材200は、第1支持部材100と所定距離離隔した形態で、第1支持部材100よりカテーテルの近位側と言える右側に位置するように構成される。
【0041】
そして、前記第2支持部材200は、第1支持部材100と同様に内部に中空が形成される。第2支持部材200の中空は、カテーテルの長さ方向に沿って形成され、両端が開放された形態で構成される。例えば、前記第2支持部材200は、図2に示された第1支持部材100に対してカテーテルの長さ方向に対称する形態で構成される。したがって、第2支持部材200の中空には所定の構成要素が挿入され得る。特に、第2支持部材200の中空には駆動チューブ300が挿入され得る。
【0042】
本明細書では、他の構成要素に形成された中空と区別するため、第2支持部材200に形成された中空を第2中空と称することにする。前記第2中空も両端が開放された形態で構成される。
【0043】
前記第1支持部材100と前記第2支持部材200とは、カテーテルの長さ方向に沿って互いに所定距離離隔して構成される。そして、このような第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離は変わり得る。これらの間の距離変動の構成については後述する。
【0044】
前記第1支持部材100及び/または前記第2支持部材200は、生体適合性を有する多様な材質で構成される。例えば、このような支持部材は、ゴムやプラスチックのような軟性材質だけでなく、金属のような硬性材質からも構成され得る。
【0045】
特に、このような支持部材は、柔らかくて柔軟性のある材質で構成されることが望ましい。さらに、第1支持部材100は、カテーテルの前端部に位置して、カテーテルが血管などに沿って移動するとき、血管などの内壁と接触する可能性が高いため、柔らかくて柔軟性のある材質で構成することで、血管の損傷などを防止し、方向転換を容易にすることができる。
【0046】
前記駆動チューブ300は、チューブ形態、すなわち管状で構成される。駆動チューブ300の構成について、図3を参照してより具体的に説明する。
【0047】
図3は、本発明の一実施例による駆動チューブ300の遠位端部側の構成を概略的に示した斜視図である。
【0048】
図3を参照すれば、前記駆動チューブ300は、一方向に長く延びる形態で構成される。ここで、駆動チューブ300の長さ方向は、カテーテルの長さ方向に一致すると言える。特に、前記駆動チューブ300は、カテーテルの遠位端部からカテーテルの近位端部まで延びることもできる。したがって、駆動チューブ300の遠位端部は施術部位側に位置し、駆動チューブ300の近位端部は施術者側に位置することができる。したがって、施術者は、駆動チューブ300の近位端部を操作して駆動チューブ300を長さ方向に移動させることができる。
【0049】
前記駆動チューブ300には、V3で示したように、その長さ方向に沿って中空が形成される。そして、このような駆動チューブ300の中空は両端が共に開放される。例えば、図3に示されたように、駆動チューブ300は、略左右方向に長く延びた形態で形成され、中空の左側端部と右側端部とを全て開放して構成することができる。本明細書では、他の構成要素の中空と区別するため、駆動チューブ300の中空を第3中空と称することにする。
【0050】
このように、駆動チューブ300は内部に中空が形成され、該中空の両端が開放された形態で構成されるため、駆動チューブ300の内部に所定の構成要素を挿入するか又は移動させることができる。
【0051】
前記駆動チューブ300は、第1支持部材100の中空である第1中空V1及び第2支持部材200の中空である第2中空に共に挿入される。すなわち、駆動チューブ300は、外面の一部が第1支持部材100及び第2支持部材200によって囲まれる形態で構成され得る。このとき、第1支持部材100及び第2支持部材200はカテーテルの遠位端部側に位置するため、駆動チューブ300は遠位端部の一部が第1支持部材100及び第2支持部材200によって囲まれると言える。
【0052】
前記駆動チューブ300は、第1支持部材100または第2支持部材200に固定される。すなわち、駆動チューブ300は、第1支持部材100及び第2支持部材200の中空にそれぞれ挿入された状態で第1支持部材100または第2支持部材200に固定され得る。そして、駆動チューブ300は、第1支持部材100または第2支持部材200に固定されているため、長さ方向に移動することで、第1支持部材100または第2支持部材200を長さ方向に移動させることができる。このような移動構成について、図4及び図5を参照してより具体的に説明する。
【0053】
図4及び図5は、本発明の一実施例による駆動チューブ300の移動によって第1支持部材100が移動する構成を概略的に示した正面図である。
【0054】
まず、図4を参照すれば、第1支持部材100と第2支持部材200とが所定距離離隔しており、第1支持部材100と第2支持部材200の中空には駆動チューブ300が挿入されている。このとき、駆動チューブ300は第2支持部材200の中空に挿入された状態で、長さ方向、すなわち図面の左右方向に自在に移動することができる。そのため、前記駆動チューブ300の外径は、第2支持部材200の内径よりも小さめに構成される。また、駆動チューブ300は、第1支持部材100の中空に挿入された状態で、第1支持部材100に結合固定されている。
【0055】
このような構成で、駆動チューブ300がA1方向に移動すれば、駆動チューブ300に結合固定された第1支持部材100は、図5に示されたように右側に移動される。すなわち、施術者が駆動チューブ300の近位端部を引っ張れば、駆動チューブ300はA1方向に移動するようになる。このとき、駆動チューブ300は第2支持部材200の中空を長さ方向に移動自在であるため、第2支持部材200の位置は変わらない。しかし、第1支持部材100は駆動チューブ300に固定されているため、駆動チューブ300がA1方向に移動するとき、第1支持部材100もA1方向に移動するようになる。逆に、施術者が駆動チューブ300の近位端部を押し出せば、駆動チューブ300はA1の逆方向に移動し、それによって第1支持部材100もA1の逆方向に移動するようになる。すると、カテーテルの遠位端部側の構成は、図5の構成から図4の構成に戻るようになる。
【0056】
このように、駆動チューブ300が第1支持部材100または第2支持部材200を長さ方向に移動させれば、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離を変化させることができる。例えば、図4の構成で駆動チューブ300がA1方向に移動すれば、図5に示されたように、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離は近くなる。逆に、図4の構成で駆動チューブ300がA1の逆方向に移動すれば、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離は遠くなる。
【0057】
前記連結部材400は、第1支持部材100と第2支持部材200との間でこれらを互いに連結することができる。すなわち、連結部材400の一端部は第1支持部材100に連結固定され、連結部材400の他端部は第2支持部材200に連結固定され得る。前記連結部材400は、一方向に長く延びた棒状又はプレート状で構成され得る。
【0058】
前記連結部材400は、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離が近くなる場合、両端間の距離が近くなるにつれて少なくとも一部分が折り曲げられるように構成される。そして、連結部材400のこのような折曲部位はカテーテルの中心軸から遠くなるように構成される。すなわち、第1支持部材100と第2支持部材200とが近くなって連結部材400が折り曲げられれば、折曲部位は駆動チューブ300の中心軸から遠くなるように構成される。
【0059】
特に、本発明によるカテーテルにおいて、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離は、駆動チューブ300によって調節することができる。すなわち、駆動チューブ300を長さ方向に移動させることで、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離を変えることができる。したがって、本発明によるカテーテルの場合、駆動チューブ300の移動を通じて連結部材400を折り曲げたり引き延ばしたりすることができる。
【0060】
一方、前記連結部材400は、第1支持部材100または第2支持部材200の移動によって折曲部位が形成されねばならないため、両端部間の距離が近くなれば折り曲げられる材質で構成される。例えば、連結部材400は金属やポリマーなどの材質で構成され得る。ただし、本発明がこのような連結部材400の特定材質で限定されることはなく、一部が折り曲げられるものであれば、多様な材質で連結部材400を構成可能である。
【0061】
前記連結部材400は、第1支持部材100と第2支持部材200との間に複数備えられる。例えば、前記連結部材400は、図1に示されたように、3つ備えられ得る。ただし、本発明がこのような連結部材400の特定個数に限定されることはなく、多様な個数で連結部材400を構成可能である。このように複数の連結部材400が備えられる場合、それぞれの連結部材400は、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離が近くなれば少なくとも一部分が折り曲げられ、折曲部位が駆動チューブ300の中心軸から遠くなるように構成される。
【0062】
前記電極500は、連結部材400に取り付けられ、電源の供給を受けて熱を発生させることができる。そして、このように電極500から発生した熱は周辺の組織に熱刺激を与えることができる。例えば、電極500によって発生した熱は周辺の組織を切除することができる。このとき、前記電極500は約40~80℃の熱を発生させて血管周辺の神経を切除でき、それにより神経を遮断することができる。ただし、電極500によって発生する熱の温度はカテーテルの用途や目的などに応じて多様に具現できることは勿論である。
【0063】
前記電極500は、血管壁に接触して血管周辺に位置する神経組織に熱を加えなければならないため、血管壁に密着して接触することが良い。したがって、前記電極500は、血管内壁に接触する表面が血管内壁の形態に対応できるように曲線状に形成されることが望ましい。例えば、前記電極500は、その断面が円、半円または楕円形に構成され得る。
【0064】
特に、前記電極500は、連結部材400の折曲部位に備えられ得る。連結部材400の折曲部位は、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離が変わればカテーテルの中心軸から最も遠くなるように構成される。したがって、電極500が連結部材400の折曲部位に備えられる場合、電極500が血管内壁に最も近く位置することができる。
【0065】
このような構成において、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離が近くなることで連結部材400が最も酷く折り曲げられれば、電極500が血管の内壁に近づき、この場合をカテーテルヘッドがオープン(open)されたと言える。逆に、第1支持部材100と第2支持部材200との間の距離が遠くなることで連結部材400が引き延ばされるか又は折り曲げの程度が最も弱くなれば、電極500が血管の内壁から最も遠くなり、この場合をカテーテルヘッドがクローズ(close)されたと言える。
【0066】
前記電極500は、白金やステンレス鋼のような材質で構成され得るが、本発明がこのような電極500の特定材質で限定されることはなく、熱発生の方式や施術部位など、多くの要素を考慮して多様な材質で構成可能である。
【0067】
前記電極500は、無線周波数(Radio Frequency;RF)方式で熱を発生させることができる。例えば、前記電極500は高周波発生ユニットと電気的に連結されて高周波エネルギーを発散することで神経を切除することができる。
【0068】
一方、前記カテーテルに存在する電極500は負極として作用し、該負極に対応する正極は、負極と同様に高周波発生ユニットのようなエネルギー供給ユニットに連結され、パッチなどの形態で身体の特定部位に付着され得る。
【0069】
前記電極500は、カテーテルに2つ以上備えられ得る。特に、カテーテルに連結部材400が2つ以上設けられる場合、前記電極500は連結部材400毎にそれぞれ備えられ得る。例えば、図1に示されたように、本発明によるカテーテルは、3つの連結部材400及び3つの電極500を含み、各連結部材400の折曲部位毎に1つの電極500を備えて構成することができる。
【0070】
前記シャフトボディ600は、一方向に長く延びた形態で構成される。例えば、前記シャフトボディ600は、図1に示されたように、略左右方向に長く延びた形態で構成され得る。特に、シャフトボディ600は、第1支持部材100及び第2支持部材200が位置するカテーテルの遠位端部から、施術者が位置するカテーテルの近位端部まで長く延びた形態で構成され得る。
【0071】
前記シャフトボディ600は、第2支持部材200よりもカテーテルの近位端部側に位置する。例えば、前記シャフトボディ600は、図1に示されたように、第2支持部材200よりも右側に位置し得る。このとき、シャフトボディ600は第2支持部材200と接触した形態で構成される。すなわち、図1の構成において、シャフトボディ600の左側端部(遠位端部)は、第2支持部材200の右側端部(近位端部)に接触した形態で構成され得る。
【0072】
ここで、シャフトボディ600と第2支持部材200とは、互いに接触固定され得る。この場合、第2支持部材200とシャフトボディ600との間の空間は露出しない。したがって、第2支持部材200の中空や駆動チューブ300の外面に血液や異物などが浸透することを防止することができる。
【0073】
前記シャフトボディ600には長さ方向に中空が形成され得る。例えば、シャフトボディ600は、図1の構成において、内部空間に略左右方向に中空が形成され得る。本明細書では、他の構成要素に形成された中空と区別するため、シャフトボディ600に形成された中空を第4中空と称することにする。
【0074】
このような第4中空は長さ方向に両端が開放される。例えば、シャフトボディ600が左右方向に長く形成された構成の場合、第4中空も左右方向に長く形成され、第4中空の左側端部と右側端部がそれぞれ開放される形態で構成され得る。駆動チューブ300は、このような第4中空に挿入されて長さ方向に移動可能である。すなわち、施術者(作業者)が駆動チューブ300の近位端部を把持して長さ方向に移動させれば、駆動チューブ300は第4中空に挿入された状態で自在に長さ方向に移動することができる。このとき、駆動チューブ300が第4中空の内部で自在に移動できるようにするため、駆動チューブ300の外面と第4中空の表面との間の少なくとも一部は所定距離離隔するように構成される。すなわち、第4中空の直径は、駆動チューブ300の外径よりも大きめに構成され得る。
【0075】
前記シャフトボディ600は、カテーテルの全体長さの殆どを占め、カテーテルの外側に位置する。また、シャフトボディ600は多くの部分が血管の内部に位置する。したがって、シャフトボディ600は、生体適合性を有し、血管内部での移動が容易であって血管の形状に沿って屈曲できるように、柔軟性を有して撓い易い材質で構成され得る。
【0076】
本発明によるカテーテルは、ガイドワイヤ700をさらに含むことができる。
【0077】
前記ガイドワイヤ700は、カテーテルを施術部位まで案内するためのワイヤであって、カテーテルよりも先に施術部位に到達するように構成される。前記ガイドワイヤ700は、一方向に長く延びた形態で構成される。そして、前記ガイドワイヤ700は、駆動チューブ300の中空に挿入される。すなわち、ガイドワイヤ700は、駆動チューブ300の両端開放部を通じて第3中空V3に挿入され、第3中空の内部で長さ方向に移動自在に構成される。特に、ガイドワイヤ700はワイヤ状であって、駆動チューブ300などに比べてかなり小さい直径で構成される。したがって、ガイドワイヤ700は、駆動チューブ300の中空の内部で自在に長さ方向に移動することができる。このような構成によれば、ガイドワイヤ700が血管内部に沿って移動して施術部位に先に到達し、駆動チューブ300、第1支持部材100、第2支持部材200、連結部材400などは中空にガイドワイヤ700が挿入された状態で施術部位まで移動することができる。
【0078】
この場合、駆動チューブ300は、ガイドワイヤ700を通過させるための構成要素になり得る。また、駆動チューブ300は、上述したように、カテーテルヘッドのオープン/クローズに用いられ得る。したがって、本発明のこのような構成によれば、ガイドワイヤ700を通過させる構成要素がカテーテルヘッドのオープン/クローズを調節する構成要素になり得る。したがって、ガイドワイヤ700が通過してカテーテルを移動させるための駆動チューブ300の外に、カテーテルヘッドをオープン/クローズさせるための別の作動部材を必要としない。
【0079】
特に、従来の一部カテーテルの場合、カテーテルヘッドをオープン/クローズさせるため、ガイドワイヤ700を通過させる構成要素とは別に、ワイヤ状の別の作動部材が必要である。この場合、該作動部材がカテーテルの遠位端部から近位端部まで長く設けられ、カテーテルの殆どの部分に亘って直径が大きくなる。しかし、本発明の実施構成によれば、ガイドワイヤ700を通過させるための構成要素がカテーテルヘッドをオープン/クローズさせることができるため、カテーテルの直径を小さくすることができる。例えば、シャフトボディ600の場合、駆動チューブ300の移動空間のみが設けられれば良く、他の作動部材を移動させる空間は別に設ける必要がないため、シャフトボディ600の直径を小さくすることができる。
【0080】
また、本発明の一態様によれば、カテーテルヘッドのオープン/クローズのための金属材質の作動部材がないか又は外部に露出しないため、腐食などによる問題が発生しない。さらに、従来の金属材質の作動部材を備えないため、カテーテル、特にカテーテルヘッド部分をより柔軟にすることができる。
【0081】
一方、図4及び図5の実施例で上述したように、駆動チューブ300は、第1支持部材100に固定され、前記第2中空の内部で長さ方向に移動可能に構成される。
【0082】
本発明のこのような構成によれば、カテーテルヘッドのオープン/クローズ状態に関係なく、駆動チューブ300が第1支持部材100よりも遠位側に突出しないように構成される。例えば、図4の構成で、カテーテルヘッドをオープンさせるためには駆動チューブ300がA1方向に移動し、カテーテルヘッドをクローズさせるためには駆動チューブ300がA1の逆方向に移動する。このとき、駆動チューブ300の遠位端部は第1支持部材100に固定されているため、駆動チューブ300の移動によって第1支持部材100も一緒に移動し、駆動チューブ300の遠位端部が第1支持部材100の左側に突出しないように構成される。したがって、カテーテルヘッドのオープン/クローズのために駆動チューブ300を操作する過程で、駆動チューブ300の突出した端部が血管などを損傷させることを防止することができる。
【0083】
また、本発明のこのような構成によれば、駆動チューブ300が第1中空から離脱する恐れがない。例えば、図4の実施例において、駆動チューブ300が右側に移動する場合、駆動チューブ300は第1支持部材100に固定されているため、駆動チューブ300の遠位端部が第1支持部材100の中空から抜け出て第1支持部材100と駆動チューブ300とが分離される恐れがない。
【0084】
そして、本発明のこのような構成によれば、第2支持部材200とシャフトボディ600との結合状態を安定的に維持することができる。例えば、図4の実施例において、駆動チューブ300は第2支持部材200の中空に挿入された状態で自在に移動できるため、駆動チューブ300が左右方向に移動しても、第2支持部材200の位置は変わらない。したがって、第2支持部材200とシャフトボディ600との相互の位置を安定的に維持することができる。
【0085】
望ましくは、前記駆動チューブ300は、内部チューブ、メッシュチューブ及び外部チューブ330を備えることができる。このような構成について、図6を参照してより具体的に説明する。
【0086】
図6は、本発明の一実施例による駆動チューブ300の内部構成を概略的に示した斜視図である。図6では、各構成要素が明確に見られるように、メッシュチューブ320及び外部チューブ330の遠位端部の一部分を除去した形態で示している。
【0087】
図6を参照すれば、前記駆動チューブ300は、内部チューブ310、メッシュチューブ320及び外部チューブ330の3つの層を有する3重構造で構成され得る。
【0088】
ここで、内部チューブ310は、駆動チューブ300の内部層を構成し、長さ方向に中空が形成される。すなわち、駆動チューブ300は、一方向に長く延びて中空が形成された管状で構成される。このとき、内部チューブ310に形成された中空は、駆動チューブ300に形成された中空であると言えるため、内部チューブ310の中空は第3中空になり得る。例えば、前記内部チューブ310はポリマー材質で構成され得る。
【0089】
そして、メッシュチューブ320は、内部チューブ310の外面を囲むように構成される。さらに、前記メッシュチューブ320は、内部チューブ310の遠位端部から近位端部に至るまで長く延びた形態で構成される。特に、メッシュチューブ320は、メッシュ状、すなわち網状で構成される。例えば、メッシュチューブ320は、多数のワイヤを用いて編み込まれた形態、すなわち織造形態で構成され得る。
【0090】
特に、前記メッシュチューブ320は、内部チューブ310の剛性を補強する材質で構成される。そのため、前記メッシュチューブ320は、内部チューブ310よりも剛性の高い材質で構成され得る。例えば、内部チューブ310がポリマー材質で構成される場合、前記メッシュチューブ320は金属材質で構成される。一例として、前記メッシュチューブ320はステンレス鋼材質で構成され得る。
【0091】
前記外部チューブ330は、内部チューブ310と同様に一方向に長く延びる形態で構成される。特に、前記外部チューブ330は、内部チューブ310とメッシュチューブ320の外面を囲むように構成される。
【0092】
前記外部チューブ330は、前記内部チューブ310と同じ材質、又は、異なる他の材質、例えばポリマー材質で構成される。例えば、外部チューブ330は、PTFE(polytetrafluoroethylene)、PEBAx(Poly Ether Block Amides)などの材質で構成され得る。そして、前記外部チューブ330は、メッシュチューブ320の外側を覆うことで、メッシュチューブ320が外側に露出しないように構成される。特に、前記外部チューブ330は、内部チューブ310とともに、メッシュチューブ320が外部に露出せずに駆動チューブ300の内部に埋め立てられるように構成され得る。
【0093】
本発明のこのような構成によれば、駆動チューブ300の剛性が補強され、駆動チューブ300によるカテーテルヘッドのオープン/クローズ作動を容易に行うことができる。すなわち、本発明の場合、駆動チューブ300が長さ方向に移動することで第1支持部材100または第2支持部材200が移動するが、そのためには駆動チューブ300が一定水準以上の力を受けなければならず、撓うか又は長さ方向に押し潰されてはならない。そこで、上記のような構成によれば、メッシュ構造物を含む3重構造によって駆動チューブ300の剛性が補強され、一定水準以上の力を受けることができる。
【0094】
このような構成において、前記メッシュチューブ320は、内部チューブ310の外面で多数のメッシュリングが内部チューブ310の長さ方向に沿って配置された形態で構成され得る。これについて、図7を参照してより具体的に説明する。
【0095】
図7は、本発明の他の実施例による駆動チューブ300の構成を概略的に示した斜視図である。図7においても、各構成要素が明確に見られるように、メッシュチューブ320及び外部チューブ330の遠位端部の一部分を除去した形態で示している。
【0096】
図7を参照すれば、図6と同様に、駆動チューブ300は内部チューブ310、メッシュチューブ320及び外部チューブ330で構成されるが、前記メッシュチューブ320は、Rで示されたような多数の単位リングを備える形態で構成される。ここで、多数の単位リングは、それぞれワイヤ又は紐が編み込まれたメッシュ状で構成され、少なくとも一部分が相互分離可能な形態で構成され得る。例えば、前記メッシュチューブ320は、ステンレス鋼材質で構成され、このような金属リング状の部材が内部チューブ310の外面を囲む形態で、駆動チューブ300の遠位端部から近位端部まで多数連続して配置され得る。
【0097】
本発明のこのような構成によれば、メッシュチューブ320が相互分離可能な多数の単位リング状で構成されることで、必要に応じて駆動チューブ300を容易に撓わせることができる。すなわち、カテーテルは血管に沿って移動するため、血管の屈曲形状に沿って撓う必要がある。したがって、多数のメッシュリングで構成された本実施例の場合、長さ方向の力に耐えながら、メッシュリング間の距離変更を通じて駆動チューブ300が容易に折り曲げられるようにすることができる。
【0098】
一方、内部チューブ310と外部チューブ330との間にメッシュチューブ320が介在された駆動チューブ300の構成において、内部チューブ310の遠位端部と外部チューブ330の遠位端部とは相互融着した形態で構成され得る。例えば、メッシュチューブ320が金属材質からなり、内部チューブ310と外部チューブ330が共にポリマー材質で構成された場合、内部チューブ310の遠位端部と外部チューブ330の遠位端部とは熱処理によって相互溶融接着された形態で構成され得る。
【0099】
一方、図6及び図7の実施例では、駆動チューブの内部にメッシュ構成が備えられた形態を中心に説明したが、本発明がこのような実施例に限定されることはない。これについて、図8を参照してより具体的に説明する。
【0100】
図8は、本発明のさらに他の実施例による駆動チューブ300の構成を概略的に示した斜視図である。図8においても、各構成要素が明確に見られるように、一部構成要素の遠位端部を一部除去した形態で示している。
【0101】
図8を参照すれば、本発明のさらに他の実施例による駆動チューブ300は、外部チューブ330及びコイルチューブ340を備えることができる。
【0102】
前記外部チューブ330は、一方向に長く延び、カテーテルの長さ方向に長く延びるように第3中空が形成されたパイプ状で構成される。さらに、このような外部チューブ330には、上述した実施例における外部チューブについての内容が同一または同様に適用され得る。
【0103】
前記コイルチューブ340は、外部チューブ330の内面を囲む形態で構成される。特に、前記コイルチューブ340は、外部チューブ330の内面に沿って巻き取られた螺旋形態、すなわちコイル状で構成され得る。図8では、コイル状であることをより明確に示すため、コイルチューブ340の遠位端部が遠位側に引っ張られた様子で示されている。さらに、前記コイルチューブ340は、外部チューブ330の遠位端部から近位端部に至るまで長く巻き取られた形態で構成される。例えば、前記コイルチューブ340は、長さ方向に垂直な断面が円形または楕円形のワイヤ状で構成され、一端が外部チューブ330の遠位端部に位置し、他端が外部チューブ330の近位端部に位置するようにカテーテルの長さ方向に沿って延びた形態で構成され得る。または、前記コイルチューブ340は、幅に比べて厚さの薄いプレート状、そして長さに比べて幅が著しく薄くてワイヤ状に近いプレート状でも構成され得る。
【0104】
前記コイルチューブ340は、駆動チューブ300、特に外部チューブ330の剛性を補強する材質で構成される。すなわち、前記コイルチューブ340は、外部チューブ330よりも剛性の高い材質で構成される。例えば、外部チューブ330がポリマー材質で構成される場合、コイルチューブ340は、金属材質、例えばステンレス材質で構成され得る。
【0105】
このように、駆動チューブ300の内部にバネ状で構成されたコイルチューブ340が備えられた実施例によれば、駆動チューブ300の剛性を補強するだけでなく、駆動チューブ300の柔軟性も向上させることができる。例えば、コイルチューブ340が金属バネの形態で構成された場合、金属材質によって駆動チューブ300自体の剛性を一層強化させることができる。また、この場合、コイルチューブ340がバネ状で構成されているため、血管への挿入や血管内での移動の際、駆動チューブ300をより柔軟に挿入又は移動させることができる。特に、コイルチューブ340が金属材質で構成されても、螺旋状に構成されているため、駆動チューブ300の長さ方向に垂直な方向では柔軟性を確保することができる。また、このような構成において、1つのコイル形態でコイルチューブ340を構成できるため、多重構造の駆動チューブ300をより容易に製造することができる。
【0106】
前記コイルチューブ340は、外部チューブ330の内側に位置し、両端部のうち少なくとも遠位端部は駆動チューブ300の外部に露出しないように構成される。例えば、前記コイルチューブ340の遠位端部は、外部チューブ330の遠位端部より短く構成され得る。この場合、コイルチューブ340の遠位端部が外部チューブ330によって覆われ、駆動チューブ300の遠位端部側から外部に露出しない。
【0107】
本発明のこのような構成によれば、コイルチューブ340の遠位端部が駆動チューブ300の内側に位置して外部側に露出しないため、コイルチューブ340の遠位端部によってカテーテルの他の構成要素又は血管などが損傷されることを防止することができる。また、本構成によれば、コイルチューブ340が金属材質で構成されても、血液などによってコイルチューブ340が腐食するなどの問題を予防することができる。
【0108】
一方、このように、外部チューブ330の内側にコイルチューブ340が備えられた構成において、コイルチューブ340の内側に内部チューブ310が備えられても良い。
【0109】
また望ましくは、前記シャフトボディ600は、内部ボディ、メッシュボディ及び外部ボディを備えることができる。これについて、図9を参照してより具体的に説明する。
【0110】
図9は、本発明の一実施例による駆動チューブ300が内部の中空に挿入されたシャフトボディ600の構成を概略的に示した斜視図である。図9においても、各構成要素が明確に見られるように、メッシュボディと外部ボディの遠位端部の一部分を除去した形態で示している。
【0111】
図9を参照すれば、前記シャフトボディ600は、内部ボディ610、メッシュボディ620及び外部ボディ630の3つの層を有する3重構造で構成され得る。
【0112】
ここで、内部ボディ610は、シャフトボディ600の内部層を構成し、長さ方向に中空が形成されている。すなわち、内部ボディ610は一方向に長く延び、第4中空が備えられ得る。
【0113】
また、メッシュボディ620は、メッシュ状で構成され、内部ボディ610の外面を囲むように構成される。例えば、メッシュボディ620は、内部ボディ610の遠位端部から近位端部まで長く延びる形態であって、内部ボディ610の外面に備えられ得る。
【0114】
そして、外部ボディ630は、内部ボディ610とメッシュボディ620の外部で、一方向に長く延びる形態で構成される。特に、外部ボディ630は内部ボディ610とメッシュボディ620の外面を囲むように構成され得る。
【0115】
このようなシャフトボディ600の3重構造に対しては、上述した図6及び図7の駆動チューブ300に関する説明が同様に適用され得るため、同様に適用され得る部分は詳細な説明を省略する。例えば、内部ボディ610と外部ボディ630はポリマー材質で構成され得る。そして、メッシュボディ620は、駆動チューブ300の剛性を確保するため、ステンレス鋼のような金属材質で構成され得る。特に、メッシュボディ620は、多数のワイヤを用いて織り込まれた網状で構成され得る。また、前記メッシュボディ620は、図7の駆動チューブ300の実施例と同様に、多数の単位メッシュリングがシャフトボディ600の長さ方向に沿って連続して配置される形態で構成され得る。
【0116】
このような3重構造を有するシャフトボディ600の遠位端部において、メッシュボディ620は、内部ボディ610よりも短く構成される。すなわち、内部ボディ610は、メッシュボディ620より遠位端部の外側に突出するように構成される。例えば、シャフトボディ600の遠位端部の構成は、遠位端部の最外側である末端から約10cmまではメッシュボディ620が設けられないようにシャフトボディ600が構成され得る。
【0117】
メッシュボディ620の場合、内部ボディ610より剛性の高い材質または構造で形成されるため、本発明のこのような構成によれば、シャフトボディ600の遠位端部に対する柔軟性を向上させることができる。したがって、シャフトボディ600の遠位端部が血管の屈曲形状に沿って円滑に撓うことができる。
【0118】
このとき、前記シャフトボディ600は、メッシュボディ620の代りに、コイルボディ(図示せず)を備えるように構成され得る。すなわち、前記シャフトボディ600は、コイルボディ及び外部ボディ630を備え、外部ボディ630は上述した実施例と同一または類似の形態で構成され、コイルボディのみがメッシュボディ620と異なる形態で構成され得る。
【0119】
ここで、コイルボディは、図8の実施例で説明した駆動チューブ300のコイルチューブ340と類似の形態で構成され得る。すなわち、前記コイルボディはコイル状で構成され、外部ボディ630の内面を囲むように構成され得る。
【0120】
本発明のこのような構成によれば、シャフトボディ600の剛性と柔軟性をより向上させ、製造をより容易にすることができる。
【0121】
一方、本発明によるカテーテルは、電源供給線をさらに含むことができる。
【0122】
前記電源供給線は、電極500に電気的に連結され、電極500に対する電源供給経路を提供することができる。例えば、電源供給線は、遠位端部が電極500に連結され、近位端部がエネルギー供給ユニット(図示せず)に連結されて、エネルギー供給ユニットから電極500に電源を供給することができる。
【0123】
このような電源供給線は、複数の電極500毎に設けられ、複数の電極500それぞれに電気的に連結され得る。このとき、複数の電源供給線は、複数の電極500それぞれに対する電源供給経路を提供することができる。ここで、複数の電源供給線は、電極500からエネルギー供給ユニットに至るまでそれぞれ分離された形態で構成され得る。または、複数の電源供給線は、1つの電源供給線が所定地点で2つ以上の電源供給線に分岐し、分岐したそれぞれの電源供給線が異なる電極500に連結される形態で構成され得る。
前記シャフトボディ600は、このような電源供給線を内部に備えるために、多くの形態で構成され得る。
【0124】
図10は、図9のB1-B1’線の断面図である。
【0125】
図9及び図10を参照すれば、シャフトボディ600には、V4で示したような第4中空が形成され、このような第4中空には駆動チューブ300が挿入され得る。また、シャフトボディ600には、第4中空V4と別に、V5で示したような中空がさらに形成され得る。そして、このような中空は、本明細書で上述した他の中空と区別するため、第5中空と称することにする。すなわち、シャフトボディ600には、長さ方向に少なくとも2つの中空が形成され得る。
【0126】
このような第5中空V5には電源供給線が挿入される。すなわち、電源供給線は、第5中空に挿入され得る。そして、電源供給線は、第5中空の内部で長さ方向に移動され得る。また、電源供給線は、カテーテルの近位端部から第5中空を通って電極500まで連結されるように延びる。このとき、電源供給線の露出のため、第5中空の遠位端部と近位端部は外部に開放されるように構成され得る。
【0127】
本発明のこのような構成によれば、カテーテルの非常に小さい内部に、カテーテルヘッド駆動のための構成及び電気的作動のための構成を全て備えることができる。例えば、カテーテルは約1.4mmの非常に小さい直径を有するが、本発明の構成によれば、このように小さいカテーテルの内部でカテーテルのヘッドをオープン/クローズさせるための構成及び電気的作動のための電線の挿入構成をより容易に具現することができる。特に、本実施例の第5中空の場合、電線が挿入されて動ける空間を容易に確保することができる。また、カテーテルヘッド駆動のための構成及び電気的作動のための構成を殆どカテーテルの外部に露出させない。
【0128】
さらに、前記第5中空は、第4中空の外部の一側に備えられる。すなわち、前記第5中空は、カテーテルの中心軸から一側に偏って配置され得る。このとき、前記第5中空は、第4中空の外縁に沿って曲がった形態で構成され得る。
【0129】
すなわち、図10に示されたように、第4中空は略円形で形成されるが、第5中空は円形でなくても良い。より具体的に、第5中空は、第4中空の表面とシャフトボディ600の外面との間に介在され、第4中空の周縁一部とシャフトボディ600の外郭縁一部の形状に沿って曲がった形態で構成され得る。
【0130】
本発明のこのような構成によれば、シャフトボディ600の外径を比較的に増大させずに、第5中空を広く形成することができる。したがって、電源供給線が挿入される空間を広く確保することができ、シャフトボディ600の内部に電源供給線を挿入する工程を容易に行うことができる。特に、カテーテルには複数の電極500が含まれ得るため、複数の電極500に電源を供給するためには電源供給線も複数備えられなげればならない。したがって、本実施例のように広い第5中空が確保される場合、複数の電極500に電源を供給する構成を具現し易い。
【0131】
さらに、シャフトボディ600には電源供給線の外に他の多様な電線が含まれ得る。例えば、カテーテルヘッド側には温度センサなどのセンサが1つ以上含まれ得るが、このとき、センシングのための電線がカテーテルの近位端部側から遠位端部側まで長く備えられなげればならない。この場合、第5中空の広い空間を用いて電源供給線の外にセンシングのための電線を挿入することができる。
【0132】
一方、シャフトボディ600が内部ボディ610、メッシュボディ620及び外部ボディ630の3重構造で構成された実施例の場合、前記第4中空と前記第5中空は、図10に示されたように、内部ボディ610側に形成され得る。
【0133】
図11は本発明の他の実施例によるカテーテルの構成を概略的に示した斜視図であり、図12図11のB2-B2’線の断面図である。図11及び図12の構成に対しては、上述した他の実施例に関する説明が同様に適用され得る部分は詳細な説明を省略し、相異なる部分を主に説明する。
【0134】
図11及び図12を参照すれば、前記シャフトボディ600は、第4中空の中心軸がカテーテルの中心軸に一致するように構成される。すなわち、シャフトボディ600の第4中空は、カテーテルの中央部分に位置し得る。このとき、第4中空の中心軸とカテーテルの中心軸は共に図面にてOで示され、同一である。
【0135】
このような構成において、電源供給線800がカテーテルに複数含まれる場合、複数の電源供給線800は、第4中空の中心軸を基準に互いに所定角度離隔するように配置され得る。例えば、図11及び図12に示されたように、電源供給線800が3条含まれる場合、電源供給線800はカテーテルの中心軸Oを基準にして120°間隔で配置され得る。
【0136】
本発明のこのような構成によれば、カテーテルの長さ方向に垂直な断面の形態が、中心点Oを基準にして上、下、左、右の全方向で互いに対称し得る。したがって、カテーテルの中心軸を基準に上下及び左右方向に対称するカテーテルヘッドと第4中空に位置する駆動チューブ300との連結構成を容易に具現することができる。
【0137】
さらに、この場合、カテーテルヘッドのオープン/クローズ構成を安定的に具現することができる。すなわち、カテーテルヘッドのオープン/クローズはカテーテルの中心軸を基準にして放射状で行われるが、駆動チューブ300がカテーテルの中心部分に位置すれば、このような放射状のオープン/クローズ動作を安定的に具現することができる。
【0138】
また、前記電源供給線800は、シャフトボディ600の内面と外面との間に挿入されてシャフトボディ600と結合固定された形態で構成され得る。このとき、シャフトボディ600の内面はシャフトボディ600の第4中空を形成する表面であると言える。
【0139】
すなわち、電源供給線800は、シャフトボディ600に形成された孔に挿入された形態で構成されず、図12に示されたように、シャフトボディ600に埋め立てられた形態、換言すれば、一体化した形態で構成され得る。
【0140】
本発明のこのような構成によれば、電源供給線800がシャフトボディ600の製造過程で予め内設されるため、カテーテルの組立のために電源供給線800を別に挿入する工程を行う必要がない。さらに、電源供給線800を挿入するための孔をシャフトボディ600に設ける必要がないため、シャフトボディ600の外径を小くしてカテーテルの小型化に有利である。また、電源供給線800がシャフトボディ600の内部に固定されるため、電源供給線800が動いて電源供給線800の損傷や電極500との接続部分の破損が生じる恐れがない。
【0141】
特に、シャフトボディ600が内部ボディ610、メッシュボディ620及び外部ボディ630の3重構造で構成された場合、前記電源供給線800は内部ボディ610に内設され得る。
【0142】
図13及び図14は、本発明の一実施例による電源供給線800がシャフトボディ600に内設される構成を概略的に示した図である。
【0143】
まず、図13を参照すれば、電源供給線800が内部ボディ610とメッシュボディ620との間に介在される。そして、メッシュボディ620の外側には外部ボディ630が位置する。このとき、内部ボディ610と外部ボディ630はポリマー材質で構成され、メッシュボディ620は金属材質で構成され得る。このような構成に、矢印で示したように、外部ボディ630の外側から熱と高圧を加えれば、外部ボディ630の一部が溶融し得る。
【0144】
そして、溶融した外部ボディ630の一部は、メッシュボディ620のメッシュ状開口部を通じて内側に流れ込み、図14に示されたように、電源供給線800を覆いながら既存の内部ボディ610と結合され得る。そして、熱と圧力の印加が解除されれば、溶融してメッシュボディ620の内部に流れ込んだ外部ボディ630の一部が冷却されながら既存の内部ボディ610と共に内部ボディ610を構成するようになる。
【0145】
一方、図13及び図14の構成では、メッシュボディ620が含まれた形態を基準に説明されたが、メッシュボディ620を含まない形態も可能である。また、内部ボディ610と外部ボディ630とは同じ材質で構成されても良い。
【0146】
図15は本発明のさらに他の実施例によるカテーテルの構成を概略的に示した斜視図であり、図16図15のB3-B3’線の断面図である。図15及び図16の構成においても、上述した他の実施例に関する説明が同様に適用され得る部分は詳細な説明を省略し、相異なる部分を主に説明する。
【0147】
図15及び図16を参照すれば、図11及び図12の実施例と同様に、シャフトボディ600の第4中空がカテーテルの中心部に位置し、複数の電源供給線800が第4中空の中心軸から所定角度離隔して配置されている。したがって、図11及び図12と同様に、カテーテルヘッドと駆動チューブ300及び電源供給線800との連結構成を容易に達成でき、駆動チューブ300によるカテーテルヘッドの動作構成を安定的に具現することができる。
【0148】
ただし、図11及び図12と異なって、本実施例では電源供給線800が駆動チューブ300に埋め立てられた形態で構成されている。すなわち、電源供給線800は、駆動チューブ300の内面と外面との間に挿入されて、駆動チューブ300と一体化して結合固定された形態で構成される。
【0149】
本発明のこのような構成によれば、電源供給線800が駆動チューブ300の製造過程で予め内設されるため、カテーテルの組立のために電源供給線800をシャフトボディ600や駆動チューブ300に挿入する工程を行う必要がない。また、電源供給線800を挿入するための孔をシャフトボディ600や駆動チューブ300に設ける必要がないため、カテーテルヘッドの小型化に有利であり、電源供給線800の損傷や電極500との接続部分の破損を予防することができる。
【0150】
特に、駆動チューブ300が内部チューブ310、メッシュチューブ320及び外部チューブ330の3重構造で構成された場合、電源供給線800は、図示されたように、外部チューブ330に内設され得る。
【0151】
図17及び図18は、本発明の一実施例による電源供給線800が駆動チューブ300に内設される構成を概略的に示した図である。
【0152】
まず、図17を参照すれば、電源供給線800がメッシュチューブ320と外部チューブ330との間に介在される。そして、メッシュチューブ320の内側には内部チューブ310が位置する。このとき、外部チューブ330と内部チューブ310はポリマー材質で構成され、メッシュチューブ320は金属材質で構成され得る。このような構成に、矢印で示したように、外部チューブ330の外側から熱と高圧を加えれば、外部チューブ330の少なくとも一部が溶融し得る。
【0153】
そして、溶融した外部チューブ330の一部は、図18に示されたように、電源供給線800を覆いながらメッシュチューブ320側に移動し得る。そして、メッシュチューブ320に到達した外部チューブ330の溶融物は、メッシュチューブ320のメッシュ状開口部を通過して内部チューブ310と接触し得る。したがって、外部チューブ330の溶融物は内部チューブ310と結合しながら内部チューブ310の一部になり、電源供給線800は外部チューブ330に埋め立てされる形態になる。
【0154】
一方、電源供給線800が駆動チューブ300に内設される形態でも、図14の構成と同様に、電源供給線800がメッシュチューブ320の内側に位置して内部チューブ310に埋め立てされる形態も可能である。また、図18の構成において、電源供給線800は駆動チューブ300の内側に位置し得る。特に、電源供給線800は、外部チューブ330の内側に埋め立てられた形態で構成され得る。
【0155】
また、電源供給線800は、駆動チューブの外面に接触した状態に備えられ得る。この場合、本発明によるカテーテルは、このような電源供給線800を駆動チューブ300の外面に密着させる熱収縮フィルムをさらに含むことができる。これについて、図19及び図20を参照してより具体的に説明する。
【0156】
図19は本発明の他の実施例による電源供給線800が駆動チューブ300の外側に設けられる構成を概略的に示した図であり、図20図19の構成が適用されたカテーテルの一形態を概略的に示した図である。ここでも同様に、上述した実施例と相異なる部分を主に説明する。
【0157】
まず、図19を参照すれば、電源供給線800が駆動チューブ300の外側に位置する形態で構成される。そして、チューブ状の熱収縮フィルム1100が電源供給線800と駆動チューブ300を共に囲む形態で構成される。すなわち、熱収縮フィルム1100は、カテーテルの長さ方向と同じ方向に長く延びた管状で構成され、内部(中空)に電源供給線800と駆動チューブ300が挿入され得る。そして、矢印で示したように、熱収縮フィルム1100の外部から熱を加えれば、熱収縮フィルム1100が熱によって収縮しながら電源供給線800及び駆動チューブ300の外側に密着される。
【0158】
それにより、熱収縮フィルム1100は、図20に示されたように、熱収縮した状態で電源供給線800及び駆動チューブ300の外側を囲む形態になる。したがって、電源供給線800は、このような熱収縮フィルム1100によって、駆動チューブ300の外側に取り付けられ得る。そして、このように構成された熱収縮フィルム1100、電源供給線800及び駆動チューブ300は、シャフトボディ600の内部空間、すなわち第4中空V4に位置し得る。
【0159】
ここで、熱収縮フィルム1100は、熱によって収縮可能な材質で構成される。例えば、前記熱収縮フィルム1100は、ポリマー材質、例えばPET(Poly Ethylene Terephthalate)材質で構成され得る。このような材質の場合、熱収縮工程が容易であり、熱収縮過程で有害物質が殆ど発生せず、優れた柔軟性を有することができる。
【0160】
本発明のこのような構成によれば、電源供給線800が駆動チューブ300の外側に固定されて断線の危険が少なく、電源供給線800によって駆動チューブ300の移動が制限されるか又は駆動チューブ300及びシャフトボディ600が損傷されることを防止することができる。また、電源供給線800を駆動チューブ300に固定させる過程及び電源供給線800をシャフトボディの内部に挿入する過程などがより容易に行われ、カテーテルの製造工程性を向上させることができる。そして、カテーテルの直径を大きくしなくても、カテーテルのオープン/クローズ駆動及び電気的作動が可能な構造を内部に設けることができる。また、この場合、カテーテルのヘッド部分が短くなってカテーテルが柔軟になり、電源供給線800の露出が制限されることで、電源供給線800を保護し易い。さらに、このような構成によれば、駆動チューブ300がカテーテルの中心側に位置して、ガイドワイヤ700を容易に挿入することができる。
【0161】
また望ましくは、本発明によるカテーテルは、デフレクションワイヤ(deflection wire)900をさらに含むことができる。
【0162】
前記デフレクションワイヤ900は、一方向に長く延びる形態で構成され、カテーテルの遠位端部からカテーテルの近位端部まで位置し得る。このとき、前記デフレクションワイヤ900は、遠位端部がカテーテルの遠位端部に固定され得る。また、前記デフレクションワイヤ900は、近位端部がシャフトボディ600の近位端部から外側に露出し得る。
【0163】
そして、デフレクションワイヤ900は、カテーテルの内部空間で長さ方向に移動可能に構成される。特に、デフレクションワイヤ900は、シャフトボディ600の内部に挿入された状態で長さ方向に移動可能に構成され得る。
【0164】
例えば、図16に示されたように、デフレクションワイヤ900は、シャフトボディ600の中空である第4中空V4の内部空間で、駆動チューブ300の内面とシャフトボディ600の内面との間に介在され得る。または、図10または図12にH9で示したように、シャフトボディ600の内部ボディ610にカテーテルの長さ方向に沿って長く孔が形成され、該孔にデフレクションワイヤ900が挿入されて長さ方向に移動するように構成され得る。
【0165】
本発明のこのような構成によれば、デフレクションワイヤ900を用いてシャフトボディ600の遠位端部が位置したカテーテルヘッド側を曲げることができる。例えば、デフレクションワイヤ900が施術者によって引っ張られれば、シャフトボディ600の遠位端部は曲がり、デフレクションワイヤ900が施術者によって押し出されば、シャフトボディ600の遠位端部は引き延ばされ得る。したがって、デフレクションワイヤ900を用いてシャフトボディ600の遠位端部を血管の屈曲形状に合わせて曲げることで、カテーテルヘッド側を血管に沿ってスムーズに挿入し、血管内部が損傷される問題を防止することができる。
【0166】
また、本発明によるカテーテルは、図1などに示されたように、カテーテルの遠位端部、すなわちカテーテルヘッドの遠位端部の前面に端部チップ1000をさらに含むことができる。
【0167】
前記端部チップ1000は、中空を有する管状で構成され、柔らかくて柔軟性のある材質で形成される。特に、前記端部チップ1000はポリエーテルブロックアミド(Poly Ether Block Amide;PEBA)を含む組成物で形成され得る。
【0168】
本発明のこのような構成によれば、カテーテルの遠位端部が血管などに沿って移動するとき、柔らかくて柔軟性のある材質で構成された端部チップ1000が最前方に位置するため、血管などの損傷を減らし、方向転換が容易になる。さらに、上記のような材質の端部チップ1000の場合、X-rayによる撮影が可能であるため、カテーテルヘッドの位置を容易に把握することができる。
【0169】
本発明による除神経装置は、上述したカテーテルを含む。また、前記除神経装置は、このような除神経用カテーテルの外に、エネルギー供給ユニット及び対電極をさらに含み得る。ここで、エネルギー供給ユニットは、電源供給線800を通じて電極500と電気的に連結され得る。そして、対電極は他の電線を通じてエネルギー供給ユニットと電気的に連結され得る。この場合、エネルギー供給ユニットは、高周波などの形式でエネルギーをカテーテルの電極500に供給し、カテーテルの電極500で熱が発生して血管周辺の神経を切除することで、神経を遮断することができる。
以上のように、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0170】
また、本明細書において遠位、近位、上、下、左、右などのような方向を示す用語が使用されたが、このような用語は説明の便宜上相対的な位置を示すだけで、観測者の観測位置や物体の配置形態によって他の用語で代替できることは当業者にとって自明である。
本明細書の開示内容は、以下の態様を含み得る。
(態様1)
一方向に長く延びて近位端部と遠位端部を備えるカテーテルであって、
前記カテーテルの遠位端部側に位置し、両端が開放された形態の第1中空が形成された第1支持部材;
前記第1支持部材より前記カテーテルの近位端部側に位置し、両端が開放された形態の第2中空が形成された第2支持部材;
一方向に長く延びて構成され、長さ方向の両端が開放された形態の第3中空が形成され、前記第1中空及び前記第2中空に挿入され、前記第1支持部材または前記第2支持部材に固定されて前記第1支持部材または前記第2支持部材を長さ方向に移動させる駆動チューブ;
一端部が前記第1支持部材に連結され、他端部が前記第2支持部材に連結され、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間の距離が近くなる場合、少なくとも一部分が折り曲げられ、折曲部位が前記第3中空の中心軸から遠くなるように構成された1つ以上の連結部材;
前記連結部材に備えられ、熱を発生させる1つ以上の電極;及び
前記第2支持部材より前記カテーテルの近位端部側に位置し、一方向に長く延びて構成され、前記駆動チューブが挿入されて長さ方向に移動できるように長さ方向の両端が開放された形態の第4中空が形成されたシャフトボディ;を含むことを特徴とするカテーテル。
(態様2)
一方向に長く延びて構成され、前記駆動チューブの両端開放部を通じて前記第3中空に挿入され、前記第3中空の内部で長さ方向に移動可能に構成されたガイドワイヤをさらに含むことを特徴とする態様1に記載のカテーテル。
(態様3)
前記駆動チューブは、第1支持部材に固定され、前記第2中空の内部で長さ方向に移動可能に構成されたことを特徴とする態様1に記載のカテーテル。
(態様4)
前記駆動チューブは、一方向に長く延びて前記第3中空が形成された内部チューブ、メッシュ状で構成されて前記内部チューブの外面を囲むように構成されたメッシュチューブ、及び一方向に長く延びて前記内部チューブと前記メッシュチューブの外面を囲むように構成された外部チューブを備えることを特徴とする態様1に記載のカテーテル。
(態様5)
前記駆動チューブは、一方向に長く延びて前記第3中空が形成された外部チューブ、及びコイル状で構成されて前記外部チューブの内面を囲むように構成されたコイルチューブを備えることを特徴とする態様1に記載のカテーテル。
(態様6)
前記シャフトボディは、一方向に長く延びて前記第4中空が形成された内部ボディ、メッシュ状で構成されて前記内部ボディの外面を囲むように構成されたメッシュボディ、及び一方向に長く延びて前記内部ボディと前記メッシュボディの外面を囲むように構成された外部ボディを備えることを特徴とする態様1に記載のカテーテル。
(態様7)
前記電極に電気的に連結され、前記電極に対する電源供給経路を提供する電源供給線をさらに含むことを特徴とする態様1に記載のカテーテル。
(態様8)
前記シャフトボディの内部に前記第4中空と別に長さ方向に第5中空がさらに形成され、
前記電源供給線は、前記第5中空に挿入されて長さ方向に移動可能に構成され、前記カテーテルの近位端部から前記電極まで連結されたことを特徴とする態様7に記載のカテーテル。
(態様9)
前記第5中空は、前記第4中空の外部一側に備えられ、前記第4中空の外縁に沿って曲がった形態で構成されたことを特徴とする態様8に記載のカテーテル。
(態様10)
前記シャフトボディは、前記第4中空の中心軸が前記カテーテルの中心軸に一致するように構成され、
前記電源供給線は、複数設けられ、前記第4中空の中心軸を基準に互いに所定角度離隔して配置されるように構成されたことを特徴とする態様7に記載のカテーテル。
(態様11)
前記電源供給線は、前記シャフトボディの内面と外面との間に挿入されて前記シャフトボディに結合固定された形態で構成されたことを特徴とする態様10に記載のカテーテル。
(態様12)
前記電源供給線は、前記駆動チューブの内面と外面との間に挿入されて前記駆動チューブに結合固定された形態で構成されたことを特徴とする態様10に記載のカテーテル。
(態様13)
前記電源供給線は、前記駆動チューブの外面に接触した状態で備えられ、
前記カテーテルは、前記電源供給線と前記駆動チューブの外側を囲むように熱収縮した形態で構成された熱収縮フィルムをさらに含むことを特徴とする態様7に記載のカテーテル。
(態様14)
一方向に長く延びて構成され、遠位端部が前記シャフトボディの遠位端部に固定され、近位端部が前記シャフトボディの近位端部から外側に露出し、前記シャフトボディの内部で長さ方向に移動可能に構成されたデフレクションワイヤをさらに含むことを特徴とする態様1に記載のカテーテル。
(態様15)
態様1~態様14のうちいずれか1つに記載のカテーテルを含む除神経装置。
【符号の説明】
【0171】
100:第1支持部材
200:第2支持部材
300:駆動チューブ
310:内部チューブ、320:メッシュチューブ、330:外部チューブ、340:コイルチューブ
400:連結部材
500:電極
600:シャフトボディ
610:内部ボディ、620:メッシュボディ、630:外部ボディ
700:ガイドワイヤ
800:電源供給線
900:デフレクションワイヤ
1000:端部チップ
1100:熱収縮フィルム
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