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特許7053624サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム
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  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図1
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図2
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図3
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図4
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図5
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図6
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図7
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図8
  • 特許-サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】サービス流体容器の内部圧力を制御するための方法、および内部圧力制御装置を伴うサービス流体容器システム
(51)【国際特許分類】
   B60K 15/035 20060101AFI20220405BHJP
   F02M 25/08 20060101ALI20220405BHJP
   F02M 37/00 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
B60K15/035
F02M25/08 H
F02M37/00 301H
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019533686
(86)(22)【出願日】2017-09-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-11-07
(86)【国際出願番号】 EP2017072260
(87)【国際公開番号】W WO2018046502
(87)【国際公開日】2018-03-15
【審査請求日】2019-05-07
【審判番号】
【審判請求日】2021-02-12
(31)【優先権主張番号】102016216860.6
(32)【優先日】2016-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】598001467
【氏名又は名称】カウテックス テクストロン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ポウル・ヘデヴァン
【合議体】
【審判長】藤井 昇
【審判官】出口 昌哉
【審判官】八木 誠
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第19930926(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102010019831(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車両の動作液体容器(10)の内部圧力を制御するための方法であって、
動作液体容器内部(11)に配置された圧力センサ(15)を用いて前記動作液体容器(10)の内部圧力を決定するステップ(A)と、
電子制御装置を用いて、前記決定された内部圧力を所定の最大内部圧力と比較するステップ(B1)と、
前記電子制御装置から、通気配管(70)において、または、前記動作液体容器内部(11)と前記通気配管(70)との間において配置される通気弁(20、40)へと、開信号を出力するステップ(C)であって、前記通気配管(70)は、前記決定された内部圧力が前記最大内部圧力以上であるとき、前記動作液体容器内部(11)を大気へと流体接続する、ステップ(C)と、
前記開信号が受信されるとき、前記動作液体容器内部(11)が前記通気弁(20)を用いて大気へと流体接続される開位置へと前記通気弁(20、40)を移行させるステップ(D)と
を含み、前記方法は、
前記決定された内部圧力が前記最大内部圧力未満である場合に、前記電子制御装置を用いて、前記決定された内部圧力を所定の最小内部圧力と比較するステップ(B2)と、
前記決定された内部圧力が前記最小内部圧力以下であるとき、前記電子制御装置から前記通気弁(20、40)へと開信号を出力するステップ(C)と、
前記開信号が受信されるとき、前記動作液体容器内部(11)が前記通気弁(20)を用いて大気へと流体接続される前記開位置へと前記通気弁(20、40)を移行させるステップ(D)と、
を含み、
前記決定された内部圧力が前記最小内部圧力より大きい場合、前記ステップ(A)が実行されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記開位置へと前記通気弁(20、40)を移行させる前記ステップ(D)において、前記通気弁(20、40)は前記開位置へと徐々に移行されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
フラッシング配管(72)において、または、吸着フィルタ(80)のフラッシング接続部(83)と前記フラッシング配管(72)との間において配置された再生弁(50)が開位置にあるかどうかを決定するステップ(E)であって、前記フラッシング配管(72)は吸着フィルタ内部を前記自動車両の内燃エンジンの吸入路へと流体接続する、ステップ(E)と、
前記再生弁(50)が前記開位置にあるとき、前記電子制御装置から前記通気弁(20、40)へと閉信号を出力するステップ(F)と、
前記閉信号が受信されるとき、前記動作液体容器内部(11)が前記通気弁(20)を用いて大気から流体分離される閉位置へと前記通気弁(20)を移行させるステップ(G)と
を特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの動作液体容器(10)と、
動作液体容器内部(11)に配置された、前記動作液体容器内部(11)の内部圧力を決定するための少なくとも1つの圧力センサ(15)と、
前記動作液体容器内部(11)を大気へと流体接続する通気配管(70)と、
前記通気配管(70)において、または、前記動作液体容器内部(11)と前記通気配管(70)との間において配置され、通気弁(20)を用いて、前記動作液体容器内部(11)が大気へと流体接続される開位置と、前記動作液体容器内部(11)が大気から流体分離される閉位置との間で作動可能である、電気的に作動可能な通気弁(20、40)と、
データ配線を介して前記圧力センサ(15)および前記通気弁(20、40)に接続され、請求項1または2に記載の方法を実行するように構成される電子制御装置と
を有することを特徴とする、動作液体容器システム(1)。
【請求項5】
前記動作液体容器システム(1)は、入口接続部(81)を用いて前記通気配管(70)に流体接続され、出口接続部(82)を用いて大気に流体接続される吸着フィルタ(80)を有し、
前記電子制御装置は、請求項1又は2に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする、請求項4に記載の動作液体容器システム(1)。
【請求項6】
前記動作液体容器システム(1)は、
前記通気配管(70)を介して前記少なくとも1つの動作液体容器(10)に接続された前記吸着フィルタ(80)と、
フラッシング接続部(83)において前記吸着フィルタ(80)に接続されたフラッシング配管(72)と、
前記フラッシング配管(72)において、または、前記吸着フィルタ(80)の前記フラッシング接続部(83)と前記フラッシング配管(72)との間において配置された再生弁(50)と、
を備え、
前記電子制御装置は、請求項3に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする、請求項5に記載の動作液体容器システム(1)。
【請求項7】
前記動作液体容器システム(1)は、前記通気配管(70)において、または、前記動作液体容器内部(11)と前記通気配管(70)との間において配置される受動的な過圧保護弁(21)を有し、
前記過圧保護弁(21)は、ガス交換が前記過圧保護弁(21)によって許容される開位置と、ガス交換が前記過圧保護弁によって妨げられる閉位置との間で移動可能であり、
前記動作液体容器内部(11)における前記内部圧力が前記最大内部圧力未満であるとき、前記過圧保護弁(21)はその閉位置にあり、
前記動作液体容器内部(11)における前記内部圧力が前記最大内部圧力を超えるとき、前記過圧保護弁(21)はその開位置へと移行されることを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項に記載の動作液体容器システム(1)。
【請求項8】
前記動作液体容器システム(1)は、前記通気配管(70)において、または、前記動作液体容器内部(11)と前記通気配管(70)との間において配置される受動的な負圧保護弁(22)を有し、
前記負圧保護弁(22)は、ガス交換が前記負圧保護弁(22)によって許容される開位置と、ガス交換が前記負圧保護弁によって妨げられる閉位置との間で移動可能であり、
前記動作液体容器内部(11)における前記内部圧力が前記最小内部圧力を超えるとき、前記負圧保護弁(22)はその閉位置にあり、
前記動作液体容器内部(11)における前記内部圧力が前記最小内部圧力未満であるとき、前記負圧保護弁(22)はその開位置へと移行されることを特徴とする、請求項4から7のいずれか一項に記載の動作液体容器システム(1)。
【請求項9】
前記動作液体容器システム(1)は、前記動作液体容器内部(11)へとつながる充填管(12)と、前記動作液体容器内部(11)および前記充填管(12)に流体接続される燃料補給通気配管(71)とを有し、
前記電気的に作動可能な通気弁(20、40)は、サービス通気入口接続部(41)と、サービス通気出口接続部(42)と、燃料補給通気入口接続部(43)と、燃料補給通気出口接続部(44)とを伴うサービスおよび/または燃料補給通気弁(40)として構成され、
前記サービス通気入口接続部(41)と前記燃料補給通気入口接続部(43)とは、前記動作液体容器内部(11)に各々流体接続され、前記サービス通気出口接続部(42)は大気に流体接続され、前記燃料補給通気出口接続部(44)は前記充填管(12)に流体接続され、
前記サービスおよび/または燃料補給通気弁(40)は、通気位置と燃料補給位置と閉位置との間で電気的に作動可能であり、
前記通気位置において、前記動作液体容器内部(11)は、前記サービスおよび/または燃料補給通気弁(40)を用いて大気と前記充填管(12)とに流体接続され、
前記燃料補給位置において、前記動作液体容器内部(11)は、前記サービスおよび/または燃料補給通気弁(40)を用いて大気から流体分離され、前記サービスおよび/または燃料補給通気弁(40)を用いて前記充填管(12)に流体接続され、
前記閉位置において、前記動作液体容器内部(11)は、前記サービスおよび/または燃料補給通気弁(40)を用いて大気と前記充填管(12)とから流体分離されることを特徴とする、請求項4から8のいずれか一項に記載の動作液体容器システム(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車両の動作液体容器の内部圧力を制御するための方法に関する。本発明は、動作液体容器システムにも関する。
【背景技術】
【0002】
以下の文章では、燃料容器の形態での動作液体容器、または、燃料タンクとしての動作液体容器に言及され、また、燃料容器システムの形態における動作液体容器システムに言及される。本発明の意味における動作液体容器は、排他的ではないが特に、自動車両のための燃料容器(ガソリンまたはディーゼル燃料のための)、尿素容器、フロントガラスワイパー液容器、オイル容器、補助液体容器、または自動車両のための添加剤容器である。最初に言及した種類の容器は押出ブロー成形によってしばしば製作され、特に、HDPE(高密度ポリエチレン)が、押出ブロー成形された容器を製作するのに適している。対応する動作液体容器を、射出成形方法を用いて製作することも可能である。さらに、金属から作られた動作液体容器が使用されてもよい。
【0003】
内燃エンジンを有する自動車両では、燃料容器が熱に曝されるとき、燃料も加熱され、そのため燃料の蒸気圧が上昇し、対応する内部圧力に燃料容器は曝される。燃料容器内の圧力上昇は、燃料容器の内部圧力が燃料の分圧に対応し、圧力平衡が達成されるまで続くことになる。ここで、高い周囲温度では、分圧、延いては、燃料容器の達成された内部圧力は、低い周囲温度における場合より大きくなる。このようにして内部圧力に曝される結果として、燃料容器は変形を被る。
【0004】
燃料容器を通気させるために、燃料容器は少なくとも1つの通気弁を有し、この通気弁は、過剰な圧力を大気へと消散させるために、通気配管へとさらに流体接続されている。特に、ガソリンのために設計されている燃料容器の場合、その通気配管は、燃料蒸気を通過させて濾過するための活性炭フィルタに流体接続されている。活性炭フィルタによって濾過されたガスは、活性炭フィルタを通過した後に大気へと排出される。内燃エンジンの動作の間、活性炭フィルタは吸入空気によってフラッシングされ、それによって活性炭に結合された燃料蒸気を内燃エンジンへと送り込むことができる。吸入空気とのフラッシング処理のため、活性炭フィルタの吸収能力は制限される可能性がある。
【0005】
ハイブリッド駆動を有する自動車両、つまり、自動車両を駆動するために内燃エンジンと電気モータとの両方を有する自動車両は、内部圧力の増加に耐えることができる燃料容器を必要とする。このようなハイブリッド自動車両では、内燃エンジンの動作時間がより短いため、それに応じて、燃料容器に流体接続された活性炭フィルタはフラッシングがより少なくなり、そのため、活性炭に結合されたより少ない燃料蒸気しかフラッシングされ得ない。さらに、活性炭フィルタを介して燃料容器を通気させることで、さらなる燃料が気相へと変換されるため、燃料容器をより頑丈な様態および/または耐圧性の様態で具現化することは有利である。
【0006】
結果として、ハイブリッド自動車両のために設計されている燃料容器のために、従来の自動車両、つまり、内燃エンジンだけを有する自動車両のために設計されている燃料容器のための通気弁以外の通気弁が必要である。これは、ハイブリッド自動車両のための燃料容器についての最大内部圧力が、従来の自動車両のための燃料容器の最大内部圧力より大きいためであり、そのため異なる通気弁が設置される必要がある。そのため、燃料容器、大まかには、動作液体容器の製作者にとって、異なる構成とされた多数の通気弁を設計および保管することが必要であり、これは製作の複雑性を増加させ、製作コストを増加させてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、動作液体容器の内部圧力を制御するための方法を提供する目的に基づいており、その方法によって、動作液体容器の複雑性および製作コストが低減される。本発明は、低減された製作の複雑性とより少ない製作コストとを伴う動作液体容器システムを提供する目的にも基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に内在する目的は、請求項1の特徴を有する、動作液体容器の内部圧力を制御するための方法によって達成される。本発明による方法の有利な改良は、請求項1に従属する請求項において開示されている。
【0009】
本発明に内在する目的は、請求項3の特徴を有する、動作液体容器の内部圧力を制御するための方法によっても達成される。本発明による方法の有利な改良は、請求項3に従属する請求項において開示されている。
【0010】
本発明に内在する目的は、請求項7の特徴を有する動作液体容器システムによっても達成される。本発明による動作液体容器システムの有利な改良は、請求項7に従属する請求項において開示されている。
【0011】
より具体的には、本発明に内在する目的は、自動車両の動作液体容器の内部圧力を制御するための方法によって達成され、本発明によるこの方法は、
- 動作液体容器内部に配置された圧力センサを用いて動作液体容器の内部圧力を決定するステップと、
- 電子制御装置を用いて、決定された内部圧力を所定の最大内部圧力と比較するステップと、
- 制御装置から、通気配管において、または、動作液体容器内部と通気配管との間において配置される通気弁へと、開信号を出力するステップであって、通気配管は、決定された内部圧力が最大内部圧力以上であるとき、動作液体容器内部を大気へと流体接続する、ステップと、
- 開信号が受信されるとき、動作液体容器内部が通気弁を用いて大気へと流体接続される開位置へと通気弁を移行させるステップと
を含む。
【0012】
本発明による方法の結果として、ある設計の通気弁が、限界圧力と称することもできる様々な最大内部圧力のために各々構成される様々な動作液体容器のために使用できる。データを交換するためのデータ配線を介して通気弁および圧力センサに接続される電子制御装置も同じである。電子制御装置は様々な動作液体容器のためにも使用でき、様々な最大内部圧力を伴う様々な動作液体容器について、最大内部圧力だけが、電子制御装置に、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に、適宜保存される必要がある。
【0013】
内部圧力を制御するための方法は、動作液体容器の通気を制御するための方法と称することもできる。
【0014】
動作液体容器は、好ましくは、燃料タンクと称することもできる燃料容器である。燃料容器は、好ましくはガソリンを保持するように設計される。さらなる好ましさとしては、燃料容器はディーゼル燃料を保持するように設計される。
【0015】
動作液体容器の内部圧力は、動作液体容器の中の圧力、つまり、動作液体容器内部における圧力である。
【0016】
圧力センサは内部圧力センサと称することもできる。
【0017】
限界内部圧力と称することもできる所定の最大内部圧力は、好ましくは電子制御装置に保存され、より具体的には、電子制御装置に組み込まれる保存装置、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に保存される。
【0018】
電子制御装置は、好ましくはデータ処理制御装置である。制御装置は、動作液体容器もしくは動作液体容器システムの別々の制御装置とできる、および/または、動作液体容器が設置される自動車両の制御装置とできる。
【0019】
通気弁は動作液体容器の通気弁である。通気弁は開位置と閉位置とにあり得る。開位置では、動作液体容器内部は通気配管および通気弁を用いて大気へと流体接続される。好ましくは、炭化水素を吸着するための吸着フィルタが、通気配管および通気弁によって形成された通気経路に追加的に配置され、つまり、動作液体容器内部は吸着フィルタへと流体接続され、吸着フィルタは大気へと流体接続される。そのため、動作液体容器内部は吸着フィルタを介して通気させられる。通気弁の閉位置では、動作液体容器内部は大気から流体分離される。吸着フィルタが通気経路に配置される場合、動作液体容器内部は通気弁の閉位置における吸着フィルタから流体分離される。
【0020】
好ましくは、方法は、
- 電子制御装置を用いて、決定された内部圧力を所定の最小内部圧力と比較するステップと、
- 決定された内部圧力が最小内部圧力以下であるとき、制御装置から通気弁へと開信号を出力するステップと、
- 開信号が受信されるとき、動作液体容器内部が通気弁を用いて大気から流体分離される開位置へと通気弁を移行させるステップと
を含む。
【0021】
動作液体容器は、動作液体が容器から運び出されるとき、および/または、例えば燃料である動作液体が凝縮するとき、負圧に曝される。適宜設計された方法は、動作液体容器が過剰な負圧から保護されるという利点を提供する。さらに、適宜設計された方法の結果として、ある設計の通気弁が、様々な最小内部圧力のために各々構成される様々な動作液体容器のために使用できる。データを交換するためのデータ配線を介して通気弁および圧力センサに接続される電子制御装置も同じである。電子制御装置は様々な動作液体容器のためにも使用でき、様々な最小内部圧力を伴う様々な動作液体容器について、最小内部圧力だけが、電子制御装置に、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に、適宜保存される必要がある。
【0022】
本発明に内在する目的は、自動車両の動作液体容器の内部圧力を制御するための方法によっても達成され、本発明によるこの方法は、
- 動作液体容器内部に配置された圧力センサを用いて動作液体容器の内部圧力を決定するステップと、
- 周囲圧力センサを用いて動作液体容器の周囲圧力を決定するステップと、
- 電子制御装置を用いて内部圧力と周囲圧力との間の差圧を決定するステップと、
- 制御装置を用いて、差圧を所定の最大差圧と比較するステップと、
- 制御装置から、通気配管において、または、動作液体容器内部と通気配管との間において配置される通気弁へと、開信号を出力するステップであって、通気配管は、決定された差圧が最大差圧以上であるとき、動作液体容器内部を大気へと流体接続する、ステップと、
- 開信号が受信されるとき、動作液体容器内部が通気弁を用いて大気へと流体接続される開位置へと通気弁を移行させるステップと
を含む。
【0023】
本発明による適宜設計された方法の結果として、動作液体容器にとって有害である過剰な圧力の超過が、さらにより良好な精度および信頼性で妨げられ得る。これは、動作液体容器の内部圧力に反対に作用する動作液体容器の周囲圧力が通気弁を制御するために同じく考慮されるためである。したがって、通気弁は、周囲圧力に依存してその開位置へと移行される。
【0024】
同じく適宜設計された方法の結果として、ある設計の通気弁が、様々な最大内部圧力のために各々構成される様々な動作液体容器のために使用できる。データを交換するためのデータ配線を介して通気弁、圧力センサ、および周囲圧力センサに接続される電子制御装置も同じである。電子制御装置は様々な動作液体容器のためにも使用でき、様々な最大差圧を伴う様々な動作液体容器について、最大差圧だけが、電子制御装置に、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に、適宜保存される必要がある。
【0025】
内部圧力を制御するための方法は、動作液体容器の通気を制御するための方法と称することもできる。
【0026】
動作液体容器は、好ましくは、燃料タンクと称することもできる燃料容器である。燃料容器は、好ましくはガソリンを保持するように設計される。さらなる好ましさとしては、燃料容器はディーゼル燃料を保持するように設計される。
【0027】
動作液体容器の内部圧力は、動作液体容器の中の圧力、つまり、動作液体容器内部における圧力である。圧力センサは内部圧力センサと称することもできる。
【0028】
動作液体容器の周囲圧力は外部圧力または大気圧である。結果的に、差圧は周囲圧力を内部圧力から減算することから生じる。周囲圧力センサは外部圧力センサと称することもできる。周囲圧力センサは動作液体容器内部の外側に配置される。
【0029】
限界差圧と称することもできる所定の最大差圧は、好ましくは電子制御装置に保存され、より具体的には、電子制御装置に組み込まれる保存装置、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に保存される。
【0030】
電子制御装置は、好ましくはデータ処理制御装置である。制御装置は、動作液体容器もしくは動作液体容器システムの別々の制御装置とできる、および/または、動作液体容器が設置される自動車両の制御装置とできる。
【0031】
通気弁は動作液体容器の通気弁である。通気弁は開位置と閉位置とにあり得る。開位置では、動作液体容器内部は通気配管および通気弁を用いて大気へと流体接続される。好ましくは、炭化水素を吸着するための吸着フィルタが、通気配管および通気弁によって形成された通気経路に追加的に配置され、つまり、動作液体容器内部は吸着フィルタへと流体接続され、吸着フィルタは大気へと流体接続される。そのため、動作液体容器内部は吸着フィルタを介して通気させられる。通気弁の閉位置では、動作液体容器内部は大気から流体分離される。吸着フィルタが通気経路に配置される場合、動作液体容器内部は通気弁の閉位置における吸着フィルタから流体分離される。
【0032】
好ましくは、方法は、
- 制御装置を用いて、差圧を所定の最小差圧と比較するステップと、
- 決定された差圧が最小差圧以下であるとき、制御装置から通気弁へと開信号を出力するステップと、
- 開信号が受信されるとき、動作液体容器内部が通気弁を用いて大気へと流体接続される開位置へと通気弁を移行させるステップと
を含む。
【0033】
本発明による適宜設計された方法の結果として、動作液体容器にとって有害である負圧未満への低下が、さらにより良好な精度および信頼性で妨げられ得る。これは、動作液体容器の内部圧力に反対に作用する動作液体容器の周囲圧力が通気弁を制御するために同じく考慮されるためである。したがって、通気弁は、周囲圧力に依存してその開位置へと移行される。
【0034】
動作液体容器は、動作液体が容器から運び出されるとき、および/または、例えば燃料蒸気である動作液体蒸気が凝縮するとき、負圧に曝される。適宜設計された方法は、動作液体容器が過剰な負圧から保護されるという利点を提供する。さらに、適宜設計された方法の結果として、ある設計の通気弁が、様々な最小差圧のために各々構成される様々な動作液体容器のために使用できる。データを交換するためのデータ配線を介して通気弁、圧力センサ、および周囲圧力センサに接続される電子制御装置も同じである。電子制御装置は様々な動作液体容器のためにも使用でき、様々な最小差圧を伴う様々な動作液体容器について、最小差圧だけが、電子制御装置に、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に、適宜保存される必要がある。
【0035】
好ましくは、方法は、その開位置へと通気弁を移行させる方法ステップにおいて、通気弁はその開位置へと徐々に移行されるように設計される。
【0036】
通気弁をその開位置へと徐々に移行させることは、通気弁がその開位置へと漸進的に移行されることを意味するとして理解され、通気弁の通気断面が、最大で達成可能な通気断面まで、所定の時間にわたって連続的に増加させられる。
【0037】
例えば、開信号が受信されるとき、通気弁がその開位置へと完全に移行される前、通気弁の通気断面は、所定の時間にわたって最大で達成可能な通気断面の例えば10%(より大きいかまたはより小さくても可能である)に設定できる。
【0038】
方法の対応する設計では、圧力ピークは、動作液体容器の通気および/または曝気の間には回避され、これは、非常に高い過剰な圧力または負圧がこれらの容器において増加し得るため、ハイブリッド自動車両について構成された燃料容器の場合に特に有利である。
【0039】
好ましくは、方法は、
- フラッシング配管において、または、吸着フィルタのフラッシング接続部とフラッシング配管との間において配置された再生弁が開位置にあるかどうかを決定するステップであって、フラッシング配管は吸着フィルタ内部を自動車両の内燃エンジンの吸入路へと流体接続する、ステップと、
- 再生弁が開位置にあるとき、制御装置から通気弁へと閉信号を出力するステップと、
- 閉信号が受信されるとき、動作液体容器内部が通気弁を用いて大気から流体分離される閉位置へと通気弁を移行させるステップと
を含むように設計される。
【0040】
適宜設計された方法は、不必要な負圧が動作液体容器において発生させられないという利点を提供する。さらに、適宜設計された方法は、吸入路を介して内燃エンジンによって引き込まれる燃料混合物の組成が急激に変わらず、そのため、より均一な排気ガスの品質が達成されるという利点を提供する。
【0041】
内燃エンジンが動作中であって再生弁がその開位置にあるとき、吸着フィルタは内燃エンジンの吸入空気を用いてフラッシングされる。結果として、吸着フィルタに配置された吸着材料から炭化水素を放出させるためのフラッシング処理は、吸着フィルタにおいて実行される。
【0042】
概して、第1の特徴は、次のように、つまり、吸着フィルタのフラッシング接続部と内燃エンジンの吸入路との間の流体接続が存在する/確立されているかどうかを決定するとして、策定されてもよい。
【0043】
第1の特徴は、次のような別のやり方で、つまり、吸着フィルタと内燃エンジンの吸入路との間でフラッシング経路に配置された再生弁が開位置にあるかどうかを決定するとして、策定されてもよい。
【0044】
代替で、第1の特徴は、次のように、つまり、吸着フィルタのフラッシング処理が実行されているかどうかを決定するとして、策定されてもよい。
【0045】
本発明に内在する目的は、
- 少なくとも1つの動作液体容器と、
- 動作液体容器内部に配置された、動作液体容器内部の内部圧力を決定するための少なくとも1つの圧力センサと、
- 動作液体容器内部を大気へと流体接続する通気配管と、
- 通気配管において、または、動作液体容器内部と通気配管との間において配置され、動作液体容器内部が大気へと流体接続される開位置と、動作液体容器内部が通気弁を用いて大気から流体分離される閉位置との間で作動可能である、電気的に作動可能な通気弁と、
- データ配線を介して圧力センサおよび通気弁に接続され、請求項1および/または2のいずれかにおいて請求されているような方法を実行するように構成される電子制御装置と
を有する動作液体容器システムによっても達成される。
【0046】
本発明による動作液体容器システムは、ある設計の通気弁が、様々な最大内部圧力のために各々構成される様々な動作液体容器のために使用できるという利点を提供する。データを交換するためのデータ配線を介して通気弁および圧力センサに接続される電子制御装置も同じである。電子制御装置は様々な動作液体容器のためにも使用でき、様々な最大内部圧力を伴う様々な動作液体容器について、最大内部圧力だけが、電子制御装置に、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に、適宜保存される必要がある。
【0047】
動作液体容器は、好ましくは、燃料タンクと称することもできる燃料容器である。燃料容器は、好ましくはガソリンを保持するように設計される。さらなる好ましさとしては、燃料容器はディーゼル燃料を保持するように設計される。
【0048】
限界内部圧力と称することもできる所定の最大内部圧力は、好ましくは電子制御装置に保存され、より具体的には、電子制御装置に組み込まれる保存装置、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に保存される。
【0049】
電子制御装置は、好ましくはデータ処理制御装置である。制御装置は、動作液体容器もしくは動作液体容器システムの別々の制御装置とできる、および/または、動作液体容器が設置される自動車両の制御装置とできる。
【0050】
通気弁は動作液体容器の通気弁である。通気弁は開位置と閉位置とにあり得る。開位置では、動作液体容器内部は通気配管および通気弁を用いて大気へと流体接続される。好ましくは、炭化水素を吸着するための吸着フィルタが、通気配管および通気弁によって形成された通気経路に追加的に配置され、つまり、動作液体容器内部は吸着フィルタへと流体接続され、吸着フィルタは大気へと流体接続される。そのため、動作液体容器内部は吸着フィルタを介して通気させられる。通気弁の閉位置では、動作液体容器内部は大気から流体分離される。吸着フィルタが通気経路に配置される場合、動作液体容器内部は通気弁の閉位置における吸着フィルタから流体分離される。
【0051】
好ましくは、動作液体容器システムは、動作液体容器の周囲圧力を決定するための周囲圧力センサを有し、電子制御装置は、請求項3および/または4のいずれかにおいて請求されているような方法を実行するように構成される。
【0052】
適宜設計された動作液体容器システムは、動作液体容器が過剰な負圧から保護されるという利点を提供する。さらに、適宜設計された動作液体容器システムの結果として、ある設計の通気弁が、様々な最小内部圧力のために各々構成される様々な動作液体容器のために使用できる。データを交換するためのデータ配線を介して通気弁および圧力センサに接続される電子制御装置も同じである。電子制御装置は様々な動作液体容器のためにも使用でき、様々な最小内部圧力を伴う様々な動作液体容器について、最小内部圧力だけが、電子制御装置に、または、電子制御装置がアクセスする保存装置に、適宜保存される必要がある。
【0053】
周囲圧力センサは好ましくは動作液体容器内部の外側に配置される。
【0054】
さらなる好ましさとしては、動作液体容器システムは、入口接続部を用いて通気配管に流体接続され、出口接続部を用いて大気に流体接続される吸着フィルタを有し、電子制御装置は、
- フラッシング配管において、または、吸着フィルタのフラッシング接続部とフラッシング配管との間において配置された再生弁が開位置にあるかどうかを決定するステップであって、フラッシング配管は吸着フィルタ内部を自動車両の内燃エンジンの吸入路へと流体接続する、ステップと、
- 再生弁が開位置にあるとき、制御装置から通気弁へと閉信号を出力するステップと、
- 閉信号が受信されるとき、動作液体容器内部が通気弁を用いて大気から流体分離される閉位置へと通気弁を移行させるステップと
を実行するように構成される。
【0055】
適宜設計された動作液体容器システムは、不必要な負圧が動作液体容器において生じないという利点を提供する。さらに、吸入路を介して内燃エンジンによって引き込まれる燃料混合物の組成が急激に変わらず、そのため、より均一な排気ガスの品質が達成されることも確保される。
【0056】
内燃エンジンが動作中であって再生弁がその開位置にあるとき、吸着フィルタは内燃エンジンの吸入空気を用いてフラッシングされる。結果として、吸着フィルタに配置された吸着材料から炭化水素を放出させるためのフラッシング処理は、吸着フィルタにおいて実行される。
【0057】
好ましくは活性炭フィルタの形態である吸着フィルタは、通気配管への流体接続のための入口接続部と、大気への流体接続のための出口接続部とを有する。
【0058】
好ましくは、遮断弁が吸着フィルタの出口接続部と大気との間に配置され、前記遮断弁も、好ましくは電気的に、つまり、開位置と閉位置との間で電気機械的および/または電磁的に、作動可能である。
【0059】
さらなる好ましさとしては、動作液体容器システムは、通気配管において、または、動作液体容器内部と通気配管との間において配置される過圧保護弁を有し、過圧保護弁は、ガス交換が過圧保護弁によって許容される開位置と、ガス交換が過圧保護弁によって妨げられる閉位置との間で移動可能である。過圧保護弁は、動作液体容器内部における内部圧力が最大圧力未満であるとき、その閉位置にあり、動作液体容器内部における内部圧力が最大圧力を超えるとき、その開位置へと移行される。
【0060】
適宜設計された動作液体容器システムは、例えば、通気弁を作動させるためのバッテリが、自動車両の長期間の活動停止のために空であるときといった停電の場合に、最大圧力を超える過剰な圧力が動作液体容器において増加できないという利点を提供する。これは、特に、電源の切られた状態にあるときに閉位置にある通気弁の場合、有利である。
【0061】
結果として、過圧保護弁は通気弁と並列に接続される。
【0062】
過圧保護弁は受動的な過圧保護弁である。別の言い方をすれば、過圧保護弁の弁体は、電気的に移動可能ではなく(つまり、電気機械的でも電磁的でもない)、圧力差の結果としてのみ移動可能である。
【0063】
過圧保護弁の開位置において、過圧保護弁の弁体は過圧保護弁の弁座から分離される。過圧保護弁の閉位置において、過圧保護弁の弁体は過圧保護弁の弁座を閉じる。
【0064】
さらなる好ましさとしては、動作液体容器システムは、通気配管において、または、動作液体容器内部と通気配管との間において配置される負圧保護弁を有し、負圧保護弁は、ガス交換が負圧保護弁によって許容される開位置と、ガス交換が負圧保護弁によって妨げられる閉位置との間で移動可能である。負圧保護弁は、動作液体容器内部における内部圧力が最小圧力を超えるとき、その閉位置にあり、動作液体容器内部における内部圧力が最小圧力未満であるとき、その開位置へと移行される。
【0065】
適宜設計された動作液体容器システムは、例えば、通気弁を作動させるためのバッテリが、自動車両の長期間の活動停止のために空であるときといった停電の場合に、最小内部圧力未満に低下する負圧が動作液体容器において達成できないという利点を提供する。これは、特に、電源の切られた状態にあるときに閉位置にある通気弁の場合、有利である。
【0066】
結果として、負圧保護弁は通気弁と並列に接続される。
【0067】
負圧保護弁は受動的な負圧保護弁である。別の言い方をすれば、負圧保護弁の弁体は、電気的に移動可能ではなく(つまり、電気機械的でも電磁的でもない)、圧力差の結果としてのみ移動可能である。
【0068】
負圧保護弁の開位置において、負圧保護弁の弁体は負圧保護弁の弁座から分離される。負圧保護弁の閉位置において、負圧保護弁の弁体は負圧保護弁の弁座を閉じる。
【0069】
さらなる好ましさとしては、動作液体容器システムは、動作液体容器内部へとつながる充填管と、動作液体容器内部および充填管に流体接続される燃料補給通気配管とを有する。電気的に作動可能な通気弁は、サービス通気入口接続部と、サービス通気出口接続部と、燃料補給通気入口接続部と、燃料補給通気出口接続部とを伴うサービスおよび/または燃料補給通気弁として構成される。サービス通気入口接続部と燃料補給通気入口接続部とは、動作液体容器内部に各々流体接続され、サービス通気出口接続部は大気に流体接続され、燃料補給通気出口接続部は充填管に流体接続される。サービスおよび/または燃料補給通気弁は、通気位置と燃料補給位置と閉位置との間で電気的に作動可能であり、通気位置において、動作液体容器内部は、サービスおよび/または燃料補給通気弁を用いて大気と充填管とに流体接続される。燃料補給位置において、動作液体容器内部は、サービスおよび/または燃料補給通気弁を用いて大気から流体分離され、サービスおよび/または燃料補給通気弁を用いて充填管に流体接続され、閉位置において、動作液体容器内部は、サービスおよび/または燃料補給通気弁を用いて大気と充填管とから流体分離される。
【0070】
好ましくは、サービス通気出口接続部は吸着フィルタを介して大気に流体接続される。結果として、サービス通気の間、動作液体容器から出てくるガスは吸着フィルタを通過させられる。
【0071】
本発明のさらなる利点、詳細、および特徴は、説明されている例示の実施形態からの以下の文章において明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
図1】本発明の第1の実施形態による、本発明による方法の流れ図である。
図2】本発明の第2の実施形態による、本発明による方法の流れ図である。
図3】本発明の第3の実施形態による、本発明による方法の流れ図である。
図4】本発明の第4の実施形態による、本発明による方法の流れ図である。
図5】本発明の第5の実施形態による、本発明による方法の流れ図である。
図6】本発明の第6の実施形態による、本発明による動作液体容器システムの図である。
図7】本発明の第7の実施形態による、本発明による動作液体容器システムの図である。
図8】本発明の第8の実施形態による、本発明による動作液体容器システムの図である。
図9】本発明の第9の実施形態による、本発明による動作液体容器システムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
以下の記載において、同一の符号は、同一の構成部品または同一の特徴を指しており、そのため、ある図に関連する構成部品について与えられた記載は他の図にも当てはまり、それによって繰り返しの記載を回避している。さらに、一実施形態に関して記載された個々の特徴は、他の実施形態において別に使用可能でもある。
【0074】
図1は、本発明の第1の実施形態による、本発明による方法の流れ図を示している。
【0075】
第1の方法ステップAでは、動作液体容器10(図5図8参照)の内部圧力が決定される。内部圧力は、例えば動作液体容器内部11に配置された圧力センサ15を用いて、決定され得る。圧力センサ15は、代わりに充填管12に配置されてもよい。
【0076】
第2の方法ステップB1では、決定された内部圧力が所定の最大内部圧力と比較される。この比較は、好ましくは電子制御装置を用いて行われ得る。決定された内部圧力が所定の最大内部圧力より低い場合、方法は第1の方法ステップAに戻る。
【0077】
対照的に、決定された内部圧力が最大内部圧力以上である場合、開信号が第3の方法ステップCにおいて出力される。開信号は、この場合、好ましくは電子制御装置を用いて、通気弁20へと出力される。図6図9から明らかであるように、通気弁20は、通気配管70において、または、動作液体容器内部11と通気配管70との間において配置されており、通気配管70は動作液体容器内部11を大気へと流体接続する。
【0078】
開信号が受信されるとき、第4の方法ステップにおいて、通気弁20は、動作液体容器内部11が通気弁20を用いて大気へと流体接続される開位置へと移行される。
【0079】
図2は、本発明の第2の実施形態による、本発明による方法の流れ図を示している。
【0080】
第1の方法ステップAと第2の方法ステップB1とは、本発明の第1の実施形態による方法と同一に形成されている。第2の方法ステップB1において、決定された内部圧力が最大内部圧力未満であることが決定される場合、つまり、決定された内部圧力が最大圧力と等しくなく、最大内部圧力を超えないとき、第5の方法ステップB2が実行され、決定された内部圧力が所定の最小内部圧力と比較される。第5の方法ステップB2は、この場合、好ましくは電子制御装置を用いて実行される。
【0081】
第5の方法ステップB2において、決定された内部圧力が最小内部圧力を超えることが決定される場合、方法は第1の方法ステップAに戻る。対照的に、第5の方法ステップB2において、決定された内部圧力が最小内部圧力以下であることが決定される場合、第3の方法ステップCが実行され、つまり、開信号が通気弁20へと出力される。この方法ステップは、好ましくは電子制御装置によって実行される。その後、第4の方法ステップDが実行され、そのステップによれば、開信号が受信されるときに通気弁20は開位置へと移行され、通気弁20の開位置では、動作液体容器内部11は通気弁20を用いて大気へと流体接続される。
【0082】
したがって、本発明の第2の実施形態による方法の結果として、動作液体容器10の内部圧力は所定の圧力範囲にあり、所定の圧力範囲は最小内部圧力と最大内部圧力とによって画定される。
【0083】
図3は、本発明の第3の実施形態による、本発明による方法の流れ図を示している。
【0084】
第1の方法ステップA1では、動作液体容器10の内部圧力が決定される。内部圧力は、この場合、動作液体容器内部11に配置された圧力センサ15を用いて決定される。
【0085】
その後、第2の方法ステップA2では、動作液体容器10の周囲圧力が決定される。周囲圧力は、動作液体容器内部11の外側に配置される周囲圧力センサ16を用いて決定される。
【0086】
第3の方法ステップA3では、内部圧力と周囲圧力との間の差圧が決定され、第3の方法ステップは、好ましくは電子制御装置を用いて実行される。差圧は、結果的に、決定された周囲圧力を、決定された内部圧力から減算することから生じる。
【0087】
好ましくは電子制御装置によって同様に実行される第4の方法ステップB3では、差圧は所定の最大差圧と比較される。差圧が最大差圧未満である場合、方法は第1の方法ステップA1に戻る。
【0088】
対照的に、第4の方法ステップB3において、決定された差圧が最大差圧以上であることが決定される場合、第5の方法ステップC1が実行され、そのステップによれば、開信号が通気弁20へと出力される。開信号は、この場合には電子制御装置から出力される。通気弁20は、この場合、通気配管70において、または、動作液体容器内部11と通気配管70との間において配置される。結果として、動作液体容器内部11は通気配管70を用いて大気へと流体接続される。
【0089】
開信号が受信されるとき、第6の方法ステップにおいて、通気弁20は、動作液体容器内部11が通気弁20を用いて大気へと流体接続される開位置へと移行される。
【0090】
図4は、本発明の第4の実施形態による、本発明による方法の流れ図を示している。
【0091】
この場合では、初めの4つの方法ステップ、つまり、第4の実施形態による方法の第1の方法ステップA1、第2の方法ステップA2、第3の方法ステップA3、および第4の方法ステップB3は、第3の実施形態の初めの4つの方法ステップと同一に構成されている。
【0092】
第4の方法ステップB3において、決定された差圧が最大差圧未満であることが決定される場合、方法ステップB4が実行され、そのステップによれば、差圧は所定の最小差圧と比較される。差圧が最小差圧を超える場合、方法は第1の方法ステップA1に戻る。
【0093】
対照的に、第7の方法ステップB4において、差圧が最小差圧以下であることが決定される場合、第5の方法ステップC1が実行され、そのステップによれば、開信号が、電子制御装置を用いて、制御装置から通気弁20へと出力される。その後、第6の方法ステップDにおいて、開信号が受信されるとき、通気弁20は、動作液体容器内部11が通気弁20を用いて大気へと流体接続される開位置へと移行される。
【0094】
図5は、本発明の第5の実施形態による、本発明による方法の流れ図を示している。
【0095】
本発明の第5の実施形態による方法は、先の実施形態の方法ステップDに追従し、そのステップによれば、開信号が受信されるとき、通気弁20はその開位置へと移行される。
【0096】
第8の方法ステップにおいて、フラッシング配管72において、または、吸着フィルタ80のフラッシング接続部83とフラッシング配管72との間において配置された再生弁50が開位置にあるかどうかが決定され、フラッシング配管72は吸着フィルタ内部を自動車両の内燃エンジンの吸入路へと流体接続する。その後、第9の方法ステップFにおいて、再生弁50が開位置にあるとき、閉信号が制御装置から通気弁20へと出力される。第10の方法ステップGにおいて、閉信号が通気弁20によって受信されるとき、通気弁20は、動作液体容器内部11が通気弁20を用いて大気から流体分離される閉位置へと移行される。
【0097】
図6は、本発明の第6の実施形態による動作液体容器システム1を示しており、動作液体容器システム1は、第1から第5までの例示の実施形態のうちの1つによる方法を実行するように構成されている。図6において図示された動作液体容器システムは、搭載されている燃料補給蒸気回収システムとして知られているものとして構成されている。
【0098】
動作液体容器システム1は動作液体容器10を有し、動作液体容器10は、ここでの例示の実施形態において、および、以下の例示の実施形態において、燃料容器10として構成されている。動作液体容器10の動作液体容器内部11には、動作液体容器内部11の内部圧力を決定するための圧力センサ15が配置されている。動作液体容器10は、図示した例示の実施形態では鞍状のタンク10の形態であり、動作液体容器10の2つの所要な容積において、動作液体容器10の2つの主要な容積における充填高さを決定するためのそれぞれの充填高さセンサ17が配置されている。
【0099】
図示した例示の実施形態では、動作液体容器内部11は通気配管70、71を介して通気され、通気配管70、71は、図示した例示の実施形態では、サービスおよび/または燃料補給通気配管70、71として構成され、結果として、動作の間の通気と、燃料補給過程の間の通気とに適している。通気配管70、71において配置されているのは、図示した例示の実施形態においてサービスおよび/または燃料補給通気弁20、30として構成されている通気弁20、30である。
【0100】
動作液体容器システム1は、動作液体容器内部11へとつながる充填管12を有している。充填管12は充填管カバー13によって閉じることができる。図6から、動作液体容器システム1は燃料充填フラップ14も有し、燃料充填フラップ14の後には、充填管12の一方の側に配置されている充填首部が配置されていることも明らかである。ノズルが充填首部を介して充填管12へと導入されるとき、ガス流れがガス流れ制御要素23を用いて制御される。ガス流れは、ガス流れ全体が吸着フィルタ80へと案内されるような方法で制御され得る。さらに、ガス流れは、ガス流れの一部が動作液体容器内部11へと再循環されるような方法で制御され得る。ガス流れは、ノズルが充填管12へと導入されるとき、ガス流れ全体が充填管12の充填首部から外へと案内されるような方法で制御されてもよい。さらに、充填管12へと導入されるノズルであれば、ガス流れの一部が吸着フィルタ80へと案内され、残りのガス流れが充填管12から外へと案内されるような方法で、ガス流れが制御されることも可能である。ノズルが充填管12へと導入されていない場合、動作の間、ガス流はガス流れ制御要素23によって吸着フィルタ80へと常に案内される。
【0101】
動作液体容器システム1は、通気配管70、71に配置された過圧保護弁21を有する。過圧保護弁21は、ガス交換が過圧保護弁21によって許容される開位置と、ガス交換が過圧保護弁21によって妨げられる閉位置との間で移動可能または変位可能である。この場合、動作液体容器内部11における内部圧力が所定の最大圧力未満であるとき、過圧保護弁21はその閉位置にある。対照的に、動作液体容器内部11における内部圧力が最大圧力を超えるとき、過圧保護弁21はその開位置にある。動作液体容器システム1は、通気配管70、71に配置された負圧保護弁22も有する。負圧保護弁22は、ガス交換が負圧保護弁22によって許容される開位置と、ガス交換が負圧保護弁22によって妨げられる閉位置との間で移動可能または変位可能である。動作液体容器内部11における内部圧力が最小圧力を超えるとき、負圧保護弁22はその閉位置にある。動作液体容器内部11における内部圧力が最小圧力未満であるとき、負圧保護弁22はその開位置へと移行される。
【0102】
図6から明らかであるように、動作液体容器システム1は、動作液体容器内部11の外側に配置された周囲圧力センサ16も有する。したがって、圧力センサ15によって決定された内部圧力と、周囲圧力センサ16によって決定された周囲圧力とを用いて、内部圧力と周囲圧力との間の差圧が決定されることが可能である。
【0103】
吸着フィルタ80は、入口接続部81を介して動作液体容器内部11へと流体接続される。さらに、吸着フィルタ80は出口接続部82を有し、出口接続部82を介して、吸着フィルタ80は大気に流体接続されている。図6から明らかなように、タンク隔離弁60が大気と吸着フィルタ80の出口接続部82との間に配置されている。タンク隔離弁60の開位置において、吸着フィルタ内部は大気へと流体接続され、タンク隔離弁60の閉位置において、吸着フィルタ内部は大気から流体分離される。吸着フィルタ80はフラッシング接続部83も有し、フラッシング接続部83を用いて、吸着フィルタ内部は、フラッシング配管72を介して、動作液体容器システム1が設置されている自動車両の内燃エンジンの吸入路へと流体接続されている。フラッシング接続部83と内燃エンジン(図示せず)の吸入路との間に配置されているのは再生弁50である。再生弁50の開位置において、吸着フィルタ内部は吸入路へと流体接続され、再生弁50の閉位置において、吸着フィルタ内部は吸入路から流体分離される。
【0104】
通気弁20あるいはサービスおよび/または燃料補給通気弁20、30と、再生弁50と、タンク隔離弁60とは、電気的に作動可能な弁として各々構成されている。結果として、これらの弁は、開位置と閉位置との間で、電気的に調節可能であり、つまり、電気機械的および/または電磁的に調節可能である。前記弁はデータ配線を介して電子制御装置(図では示されていない)へと各々接続される。さらに、内部圧力センサ15および周囲圧力センサ16は、データを交換するためにデータ配線(図では示されていない)を介して電子制御装置にも接続されている。充填高さセンサ17も同じであり、充填高さセンサ17は、データを交換するためにデータ配線を介して電子制御装置に接続されている。電子制御装置は、第1から第5までの例示の実施形態において記載されている方法を実行するように構成されている。
【0105】
図7は、本発明の第7の実施形態による動作液体容器システム1を示している。第7の実施形態による動作液体容器システム1では、動作液体容器10は、充填高さセンサ17のみが配置されている鞍状のタンクの形態にない。通気弁20は、サービス通気弁20として構成されており、サービス通気配管70として構成されている通気配管70に配置されている。過圧保護弁21および負圧保護弁22は、サービス通気配管70において同様に配置されており、それぞれの弁を通じたガス交換が可能である開位置と、それぞれの弁を通じたガス交換が妨げられる閉位置との間で各々移動可能である。動作液体容器内部11における内部圧力が最大圧力未満であるとき、過圧保護弁21はこの場合その閉位置にある。動作液体容器内部11における内部圧力が最大圧力を超えるとき、過圧保護弁21はその開位置へと移行される。動作液体容器内部11における内部圧力が最小圧力を超えるとき、負圧保護弁22はその閉位置にある。動作液体容器内部11における内部圧力が最小圧力未満であるとき、負圧保護弁22はその開位置へと移行される。
【0106】
動作液体容器内部11は、燃料補給過程の間にガスを放出するために、燃料補給通気配管71を介して充填管12へとさらに構成され、動作液体容器内部11から外へ案内されたガスは、充填管12の充填首部を介して放出される。図7に示した動作液体容器システム1の残りの構造は、図6に示した動作液体容器システムの構造および機能と同一であり、そのため、構造および機能に関して図6に対して提供された情報が参照される。
【0107】
図8は、本発明の第8の実施形態による動作液体容器システム1を示している。図8に示した動作液体容器システム1は、電気的に作動可能な燃料補給通気弁30が燃料補給通気配管71に配置されている点だけにおいて、図7に示した動作液体容器システム1と異なる。燃料補給通気弁30は、すでに言及しているように、データ配線(図示せず)を介して、データ交換のための電子制御装置に接続されている。図8に示した動作液体容器システム1の残りの構造および残りの機能は、図7に示した動作液体容器システムの構造および機能と同一である。
【0108】
図9は、本発明の第9の実施形態による動作液体容器システム1を示している。第9の実施形態による動作液体容器システム1では、サービス通気弁と燃料補給通気弁とは、サービスおよび/または燃料補給通気弁40を形成するために組み合わされている。サービスおよび/または燃料補給通気弁40は、サービス通気入口接続部41と、サービス通気出口接続部42と、燃料補給通気入口接続部43と、燃料補給通気出口接続部44とを有する。この場合、サービス通気入口接続部41および燃料補給通気入口接続部43は動作液体容器内部11に各々流体接続されている。動作液体容器内部11へのサービス通気入口接続部41の流体接続は、この場合、通気配管70を介して行われ、動作液体容器内部11への燃料補給通気入口接続部43の流体接続は燃料補給通気配管71を介して行われる。サービス通気出口接続部42は吸着フィルタ80を介して大気に流体接続されており、燃料補給通気出口接続部44は充填管12に流体接続されている。
【0109】
サービスおよび燃料補給通気弁40は、曝気位置と燃料補給位置と閉位置との間で電気的に作動可能または調節可能である。曝気位置において、動作液体容器内部11は、サービスおよび燃料補給通気弁40を用いて大気と充填管12とに流体接続される。燃料補給位置において、動作液体容器内部11は、サービスおよび燃料補給通気弁40を用いて大気から流体分離され、サービスおよび燃料補給通気弁40を用いて充填管12に流体接続される。サービスおよび/または燃料補給通気弁40の閉位置において、動作液体容器内部11は、サービスおよび燃料補給通気弁40を用いて大気と充填管12とから流体分離される。
【0110】
曝気位置と燃料補給位置と閉位置との間でのサービスおよび燃料補給通気弁40の調節は、好ましくはサービスおよび燃料補給通気弁40内のスライド部を介して行われる。
【0111】
過圧保護弁21および負圧保護弁22は、サービス通気配管70において配置されており、それぞれの弁を通じたガス交換が可能である開位置と、それぞれの弁を通じたガス交換が妨げられる閉位置との間で各々移動可能である。動作液体容器内部11における内部圧力が最大圧力未満であるとき、過圧保護弁21はこの場合その閉位置にある。動作液体容器内部11における内部圧力が最大圧力を超えるとき、過圧保護弁21はその開位置へと移行される。動作液体容器内部11における内部圧力が最小圧力を超えるとき、負圧保護弁22はその閉位置にある。動作液体容器内部11における内部圧力が最小圧力未満であるとき、負圧保護弁22はその開位置へと移行される。
【0112】
第9の実施形態による動作液体容器システム1の残りの構造および残りの機能は、第8の実施形態による動作液体容器システムの構造および機能と同一であり、そのため、それらに提供された情報が参照される。
【符号の説明】
【0113】
1 動作液体容器システム
10 動作液体容器/燃料容器/燃料タンク
11 動作液体容器内部/燃料容器内部
12 充填管
13 充填管カバー
14 燃料充填フラップ/充填キャップ
15 圧力センサ/内部圧力センサ
16 周囲圧力センサ/外部圧力センサ
17 充填高さセンサ
20 通気弁/サービス通気弁
21 過圧保護弁
22 負圧保護弁
23 ガス流れ制御要素
30 燃料補給通気弁
40 サービスおよび燃料補給通気弁
41 サービス通気入口接続部
42 サービス通気出口接続部
43 燃料補給通気入口接続部
44 燃料補給通気出口接続部
50 再生弁
60 タンク隔離弁
70 通気配管/サービス通気配管
71 燃料補給通気配管
72 フラッシング配管
80 吸着フィルタ/活性炭フィルタ
81 (吸着フィルタの)入口接続部
82 (吸着フィルタの)出口接続部
83 (吸着フィルタの)フラッシング接続部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9