(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20220405BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20220405BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/30 308Z
G09F9/00 350Z
H04N5/64 501Z
(21)【出願番号】P 2020183464
(22)【出願日】2020-11-02
【審査請求日】2020-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2019-0142766
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チョ, ソクヒョ
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-219528(JP,A)
【文献】特表2018-506766(JP,A)
【文献】特開2018-110369(JP,A)
【文献】特開2016-110117(JP,A)
【文献】特開2017-184223(JP,A)
【文献】特開2019-045854(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0012137(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0192952(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03557370(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-46
H04N 5/64-5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニット、および
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイパネルを振動させる振動ユニットを含み、
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイパネルの背面に配置され、前記振動ユニットを支持するバックカバーを含み、
前記バックカバーは、前記振動ユニットと重畳するスリットを含み、
前記振動ユニットは、前記バックカバーに結合され、前記ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生ユニットを含み、
前記スリットは、前記一対の音響発生ユニットの間の領域に重畳するバックカバーに配置され、
前記一対の音響発生ユニットのそれぞれは、ボビンと前記ボビンに巻かれたコイルとを含み、
前記ボビンは、前記バックカバーを通過して前記ディスプレイパネルの背面に連結され、
前記曲率可変ユニットは、
前記ディスプレイユニットの背面に配置されたアーク部材;
前記ディスプレイユニットの背面中心部に配置され、前記アーク部材の中心部を回転させる駆動部;
前記ディスプレイユニットの背面に配置され、前記アーク部材の中心部と一端の間とを支持する第1ガイド部材;および
前記ディスプレイユニットの背面に配置され、前記アーク部材の中心部と他端の間とを支持する第2ガイド部材を含む
、ディスプレイ装置。
【請求項2】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニット、および
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイパネルを振動させる振動ユニットを含み、
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイパネルの背面に配置され、前記振動ユニットを支持するバックカバーを含み、
前記バックカバーは、前記振動ユニットと重畳するスリットを含み、
前記振動ユニットは、前記バックカバーに結合され、前記ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生ユニットを含み、
前記スリットは、前記一対の音響発生ユニットの間の領域に重畳するバックカバーに配置され、
前記一対の音響発生ユニットのそれぞれは、ボビンと前記ボビンに巻かれたコイルとを含み、
前記ボビンは、前記バックカバーを通過して前記ディスプレイパネルの背面に連結され、
前記曲率可変ユニットは、
第1方向と平行な前記ディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材;
前記第1方向と交差する第2方向と平行な前記ディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域のそれぞれに配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれを支持するガイド;
前記ディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域のそれぞれに配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの先端を移動可能に支持する固定ブラケット;および
前記ディスプレイユニットの背面中央領域に配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの中心部を同時に回転させる駆動部を含む
、ディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれは、曲線形態を有し、前記駆動部の駆動によって互いに反対方向に回転する、請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれが、曲線形態を有し、
前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの中心部は、前記ディスプレイユニットの背面正中央部に隣接して、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの先端は、前記ディスプレイユニットの角の部分に隣接した、請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記駆動部は、
前記第1アーク部材の中心部を回転可能に支持する第1ホルダー;
前記第2アーク部材の中心部を回転可能に支持する第2ホルダー;
前記第1アーク部材の中心部に固定された第1固定リンク;
前記第2アーク部材の中心部に固定された第2固定リンク;
少なくとも一つの回転モーター;
前記第1固定リンクを回転させるための第1ラックギア;
前記第2固定リンクを回転させるための第2ラックギア;
前記第1ラックギアと前記第2ラックギアとの間に連結されたピニオンギア;および
前記少なくとも一つの回転モーターの回転によって前記ピニオンギアを回転させる回転伝達部を含む、請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニット、および
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイパネルを振動させる振動ユニットを含み、
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイパネルの背面に配置され、前記振動ユニットを支持するバックカバーを含み、
前記バックカバーは、前記振動ユニットと重畳するスリットを含み、
前記振動ユニットは、前記バックカバーに結合され、前記ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生ユニットを含み、
前記スリットは、前記一対の音響発生ユニットの間の領域に重畳するバックカバーに配置され、
前記一対の音響発生ユニットのそれぞれは、ボビンと前記ボビンに巻かれたコイルとを含み、
前記ボビンは、前記バックカバーを通過して前記ディスプレイパネルの背面に連結され、
前記曲率可変ユニットは、
第1方向と平行な前記ディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材;
前記第1方向と交差する第2方向と平行な前記ディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域のそれぞれに配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれを支持するガイド;
前記ディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに配置された固定ブラケット;
前記固定ブラケットに回転可能に配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材それぞれの先端に挿入されたジョイント部材;および
前記ディスプレイユニットの背面中間部分に配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの中心部を同時に回転させる駆動部を含む
、ディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれは、曲線形態を有し、前記駆動部の駆動によって、互いに同一な方向に移動しつつ、互いに同一な方向に回転する、請求項
6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記駆動部は、
前記ディスプレイユニットの背面に配置され、ガイドレールを有するガイドプレート;
前記ガイドプレートの一側上に配置され、前記第1アーク部材の中心部を回転可能に支持する第1ホルダーリンク;
前記ガイドプレートの他側上に配置され、前記第2アーク部材の中心部を回転可能に支持する第2ホルダーリンク;
前記第1ホルダーリンクと前記第2ホルダーリンクとの間に連結され、前記ガイドレールに摺動可能に配置された一つまたは一対のラックギアを有するスライディングブロック;
前記一つまたは一対のラックギアをスライドさせる一つまたは一対のピニオンギア;
一つまたは一対の回転モーター;および
前記一つまたは一対の回転モーターの回転によって、前記一つまたは一対のピニオンギアを回転させる回転伝達部を含む、請求項
6に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニット、および
前記ディスプレイユニットの背面に配置して、前記ディスプレイパネルを振動させる振動ユニットを含み、
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイパネルの背面に配置され、前記振動ユニットを支持するバックカバーを含み、
前記バックカバーは、前記振動ユニットと重畳するスリットを含み、
前記振動ユニットは、前記バックカバーに結合され、前記ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生ユニットを含み、
前記スリットは、前記一対の音響発生ユニットの間の領域に重畳するバックカバーに配置され、
前記一対の音響発生ユニットのそれぞれは、ボビンと前記ボビンに巻かれたコイルとを含み、
前記ボビンは、前記バックカバーを通過して前記ディスプレイパネルの背面に連結され、
前記曲率可変ユニットは、
第1方向と平行な前記ディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材;
前記第1方向と交差する第2方向と平行な前記ディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域のそれぞれに配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれを支持するガイド;
前記ディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域それぞれに配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの先端を移動可能に支持する固定ブラケット;および
前記ディスプレイユニットの背面中間領域に配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの中心部を同時に回転させる駆動部を含み、
前記固定ブラケットは、前記第2方向に対して傾いて配置された
、ディスプレイ装置。
【請求項10】
前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれは、曲線形態を有し、前記駆動部の駆動によって互いに反対方向に回転する、請求項
9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記駆動部は、
前記第1アーク部材の中心部を回転可能に支持する第1ホルダー;
前記第2アーク部材の中心部を回転可能に支持する第2ホルダー;
前記第1アーク部材の中心部に固定された第1固定リンク;
前記第2アーク部材の中心部に固定された第2固定リンク;
少なくとも一つの回転モーター;
前記第1固定リンクを回転させるための第1ラックギア;
前記第2固定リンクを回転させるための第2ラックギア;
前記第1ラックギアと前記第2ラックギアの間に連結されたピニオンギア;および
前記少なくとも一つの回転モーターの回転によって、前記ピニオンギアを回転させる回転伝達部を含む、請求項
9に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット;および
前記ディスプレイユニットの背面に配置され、前記ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニットを含み、
前記曲率可変ユニットは、
第1方向と平行な前記ディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置され、曲線形態を有する第1アーク部材と第2アーク部材;
前記ディスプレイユニットの背面中間部分に配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの中心部を同時に回転させる駆動部;
前記第1方向と交差する第2方向と平行になるように、前記ディスプレイユニットの背面に配置され、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの中心と両端の間の中間部を移動可能に支持するガイド;および
前記第1方向と交差する第2方向と平行な前記ディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに配置された固定ブラケットを含み、
前記固定ブラケットは、前記駆動部の駆動によって回転する前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの先端によって加えられる加圧力を前記ディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに伝達する、ディスプレイ装置。
【請求項13】
前記固定ブラケットは、前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの先端を移動可能に支持する、請求項
12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記固定ブラケットは、前記第2方向に対して傾いて配置された、請求項
13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記曲率可変ユニットは、前記固定ブラケットに回転可能に配置されたジョイント部材をさらに含み、
前記ジョイント部材は、
前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれの先端に挿入されたピン部;および
前記ピン部の先端に連結され、前記固定ブラケットに回転可能に配置された環部を含む、請求項
12に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記ディスプレイユニットの背面に配置され、前記ディスプレイパネルを振動させる振動ユニットをさらに含
み、
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイパネルの背面に配置され、前記振動ユニットを支持するバックカバーを含み、
前記振動ユニットは、前記バックカバーに結合して、前記ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生ユニットを含み、
前記バックカバーは、前記一対の音響発生ユニットの間の領域に重畳するスリットを含み、
前記一対の音響発生ユニットのそれぞれは、ボビンと前記ボビンに巻かれたコイルとを含み、
前記ボビンは、前記バックカバーを通過して前記ディスプレイパネルの背面に連結された、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記曲率可変ユニットを覆うように前記ディスプレイユニットの背面に配置された背面カーテンユニットをさらに含む、
請求項1から請求項
16のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記背面カーテンユニットは、
前記ディスプレイユニットの背面の端の部分に連結され、第1開口部を有するカーテンエッジフレーム;
前記カーテンエッジフレームに結合して、前記第1開口部と重畳する第2開口部を有するカーテン背面フレーム;および
前記カーテン背面フレームの前記第2開口部に互いに離隔するように配置された複数のカーテン部材を含む、請求項
17に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記振動ユニットは、
前記ディスプレイユニットの第1領域に配置された第1振動ユニット、および
前記ディスプレイユニットの第2領域に配置された第2振動ユニットを含む、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイパネルの背面に配置されて、前記第1振動ユニットと前記第2振動ユニットのそれぞれを支持するバックカバーを含み、
前記第1振動ユニットと前記第2振動ユニットのそれぞれは、互いに並んで配置された第1音響発生ユニットと第2音響発生ユニットを含み、
前記バックカバーは、前記第1音響発生ユニットと前記第2音響発生ユニットとの間に配置されたスリットを含む、請求項19に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ディスプレイ装置に関するもので、より詳細には、曲面型ディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、映像を表示するためのディスプレイ装置に対する要求が様々な形で増加している。最近では、ディスプレイ装置の表示画面は、平板形態を有するとともに大型化されることに伴い、画面の中央の領域に対する視聴距離と画面の両側の領域の視聴距離との間の偏差が大きくなるという問題がある。
【0003】
このような視聴距離の偏差を改善するとともに、使用者の視聴没入感を極大化させるために、平板状のディスプレイパネルを一定の曲率で湾曲させた曲面型ディスプレイ装置が提案された。従来の曲面型ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルが一定の曲率で湾曲した状態を維持するため、ディスプレイパネルの曲率は、使用者(または視聴者)の選択(または嗜好)によって可変(または変更)することができない。
【0004】
また、従来の曲面型ディスプレイ装置は、映像に関連する音響を出力するための音響装置から出力される音響がディスプレイパネルの後方または下方に進行するので、壁や床から反射する音響間の干渉により音質が低下して、これにより、正確な音響伝達が難しいという問題点があり、視聴者の没入感が低下し得る。
【0005】
したがって、従来の曲面型ディスプレイ装置は、一定の曲率で湾曲した画面を介して使用者の視聴没入感を極大化させることができるが、正確な音響伝達が難しく、使用者の聴覚的な没入感が低下し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の発明者は、従来の曲面型ディスプレイ装置の問題点を認識し、ディスプレイパネル(またはユニット)の曲率を可変(または変更)することができるディスプレイ装置、およびディスプレイパネルの曲率を可変として表示パネルの前方に音響を出力して、使用者(または視聴者)の視聴没入感を極大化させることができるディスプレイ装置に対して複数の実験をすることになった。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの曲率を可変とすることができる新しい構造のディスプレイ装置、および使用者の視聴没入感を極大化させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0007】
本明細書の一例による解決しようとする課題は、ディスプレイパネルを平面形態で維持させ、またはディスプレイパネルの曲率を可変とすることができるディスプレイ装置を提供することにある。
【0008】
本明細書の一例による解決しようとする課題は、使用者(または視聴者)の視聴没入感を極大化させることができるディスプレイ装置を提供することにある。
【0009】
上で言及した本発明の技術的課題以外に、本発明の他の特徴および利点は、以下の記述や、そのような技術および説明から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、ディスプレイユニットの背面に配置され、ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニット、およびディスプレイユニットの背面に配置してディスプレイパネルを振動させる振動ユニットを含むことができる。
【0011】
本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、およびディスプレイユニットの背面に配置され、ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニットを含み、曲率可変ユニットは、第1方向と平行なディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置され、曲線の形態を有する第1アーク部材と第2アーク部材、ディスプレイユニットの背面中間部分に配置され、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心部を同時に回転させる駆動部、第1方向と交差する第2方向と平行にディスプレイユニットの背面に配置され、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心と両端の間の中間部を移動可能に支持するガイド、第1方向と交差する第2方向と平行なディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに配置された固定ブラケットを含むことができる。固定ブラケットは、駆動部の駆動によって回転する第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの先端によって加えられる加圧力をディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに伝達することができる。
【発明の効果】
【0012】
本明細書によるディスプレイ装置は、使用者(または視聴者)の選択(または嗜好)によって、ディスプレイパネルを平面形態で維持させ、またはディスプレイパネルの曲率を可変(または変更)することができる。
【0013】
また、本明細書によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの曲率を可変として、ディスプレイパネルの前方に音響を出力して、使用者(または視聴者)の視聴没入感を同時に極大化させることができる。
【0014】
上で言及した本明細書の効果の他にも、本明細書の異なる特徴および利点が、以下の記述や、そのような記述および説明から、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本明細書の一例に係るディスプレイ装置を示す正面斜視図である。
【
図2】本明細書の一例に係るディスプレイ装置を示す平面図である。
【
図3】本明細書の一例に係るディスプレイ装置の平面形態と曲面形態を示す側面図である。
【
図4】本明細書の一例に係るディスプレイ装置の背面図である。
【
図5】本明細書の一例に係るディスプレイ装置の分解斜視図である。
【
図6】
図5に示したディスプレイユニットの背面に配置された曲率可変ユニットと振動ユニットを示す図である。
【
図10】
図8に示した「B3」部分の拡大図である。
【
図12a】本明細書に係るディスプレイ装置の平面形態を示す断面図である。
【
図12b】本明細書に係るディスプレイ装置の曲率可変状態を示す断面図である。
【
図13】
図6に示した「B4」部分の拡大図である。
【
図14】本明細書の他の例による曲率可変ユニットを説明するための図である。
【
図18a】本明細書に係るディスプレイ装置の平面形態を示す断面図である。
【
図18b】本明細書に係るディスプレイ装置の曲率可変状態を示す断面図である。
【
図19】本明細書の一例に係る位置調節ユニットを説明するための図である。
【
図20】本明細書のまた別の例による曲率可変ユニットを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0017】
本明細書の一例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0018】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0019】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0020】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0021】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0022】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0023】
「少なくとも一つ」の用語は、一つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から二つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0024】
本明細書のいくつかの例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0025】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示された構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有するので、図に示されたスケールに限定されない。
【0026】
図1は、本明細書の一例に係るディスプレイ装置を示す正面斜視図であり、
図2は、本明細書の一例に係るディスプレイ装置を示す平面図であり、
図3は、本明細書の一例に係るディスプレイ装置の平面形態と曲面形態を示す側面図である。
【0027】
図1から
図3を参照すると、本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイユニット100、および使用者の選択(または操作)に応答して、ディスプレイユニット100を平面形態(または平面モード)または曲面形態(または曲面モード)に可変させる曲率可変ユニットを含むことができる。
【0028】
ディスプレイユニット100は、スタンド300または壁掛け用ブラケットに直立状態で取付けることができる。例えば、スタンド300または壁掛け用ブラケットは、ディスプレイユニット100の背面または曲率可変ユニットに連結(または結合)することができる。付加的に、ディスプレイユニット100は、スタンド300または壁掛け用ブラケットに取付けられた状態で、前後(または前後方)方向にチルトし、または上下方向に移動することができる。
【0029】
一例に係るディスプレイユニット100は、スタンド300に配置された曲率可変ボタン部(CVB)に対する使用者の操作に基づいて曲率可変ユニットの駆動によって平面形態または曲面形態に可変とすることができる。例えば、ディスプレイユニット100が0(zero)の曲率(R0)(または第1曲率)を有する平面形態であるとき、曲率可変ユニットは曲率可変ボタン部(CVB)の第1ボタンスイッチ(BS1)に対する使用者の操作に応答して、ディスプレイユニット100を0(zero)ではない曲率(R1)(または第2曲率)を有する曲面形態に可変させることができる。ここで、曲率可変ユニットは、第1ボタンスイッチ(BS1)の操作時間(または押し持続時間)によって、ディスプレイユニット100の曲率を漸進的に可変させ、または第1ボタンスイッチ(BS1)の1回の操作(または1回押し)によって、ディスプレイユニット100を予め設定した曲率(R1)に湾曲(または可変)させることができる。逆に、ディスプレイユニット100が0(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態であるとき、曲率可変ユニットは曲率可変ボタン部(CVB)の第2ボタンスイッチ(BS2)に対する使用者の操作に応答して、ディスプレイユニット100を0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態に可変とし、または復帰することができる。
【0030】
他の例に係るディスプレイユニット100は、近距離無線インタフェースをサポートするリモートコントローラ(RC)に対する使用者の操作に基づいた曲率可変ユニットの駆動によって平面形態または曲面形態に可変とすることができる。例えば、ディスプレイユニット100が0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態であるとき、曲率可変ユニットはリモートコントローラ(RC)の第1ボタン(BS1)に対する操作時間(または押し持続時間)によって、ディスプレイユニット100の曲率を漸進的に可変させ、または第1ボタン(BS1)の1回の操作(または1回押し)によって、ディスプレイユニット100を予め設定した曲率(R1)に湾曲(または可変)させることができる。逆に、ディスプレイユニット100が0(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態であるとき、曲率可変ユニットはリモートコントローラ(RC)の第2ボタン(BS2)に対する使用者の操作に応答して、ディスプレイユニット100を0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態に可変とし、または復帰することができる。
【0031】
本明細書の一例に係るディスプレイ装置のディスプレイユニット100は、映像を表示し、表示しない時には前方(FD)の方に音響(PVS)を出力する振動板の役割を兼ねることができる。そのため、本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイユニット100の背面に配置された振動ユニット500をさらに含むことができる。
【0032】
振動ユニット500は、ディスプレイユニット100を振動板として使用して、ディスプレイユニット100の振動によって発生する音響(PVS)がディスプレイ装置の前方(FD)に出力されるように実現することができる。例えば、振動ユニット500は、音響信号(またはボイス信号)に応答して、ディスプレイユニット100を振動させることにより、ディスプレイユニット100の振動(またはパネルの振動)によって音響(PVS)(またはパネルの振動音響)を発生させることができる。
【0033】
一例に係る振動ユニット500は、ディスプレイユニット100の第1振動領域と第2振動領域のそれぞれに配置することができる。ディスプレイユニット100は、振動ユニット500による第1振動領域と第2振動領域それぞれの振動によって発生する第1音響(または左音響)と第2音響(または右側音響)のそれぞれを前方(FD)に出力することにより、ステレオ音響を実現することができる。
【0034】
本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、曲率可変ユニットを覆うように、ディスプレイユニット100の背面に実現された背面カーテンユニット400をさらに含むことができる。
【0035】
背面カーテンユニット400は、曲率可変ユニットの駆動に伴うディスプレイユニット100の曲率可変に対応するように変形することにより、ディスプレイユニット100の背面に配置された機構物などが側面外部に露出することを防止することができる。このような背面カーテンユニット400については後述することにする。
【0036】
このような、本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、使用者(または視聴者)の選択(または嗜好)によって平面形態または曲面形態に可変(または変更)することができるディスプレイユニット100(または表示画面)を提供することができ、曲面形態で湾曲したディスプレイユニット100(または表示画面)を介して、視聴者の視聴没入感を極大化させることができる。また、本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイユニット100の振動によって音響をディスプレイユニット100の前方(FD)(視聴者の顔)の方に出力することにより、損失または歪みのない正確で改善された音質の音響(PVS)を視聴者に提供することができ、これにより、視聴者の聴覚的な没入感を高めることができるディスプレイ装置を提供することができる。そして、本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、曲面形態に湾曲したディスプレイユニット100(または表示画面)の振動によって音響をディスプレイユニット100の前方(FD)(視聴者の顔)の方に出力することにより、映像と音響の距離差に起因する違和感(または不調和)を防止し、または最小限に抑えることができ、損失または歪みのない正確で改善された音質の音響(PVS)を視聴者に提供することができ、これにより、使用者(または視聴者)の視聴没入感を極大化させることができる。
【0037】
図4は、本明細書の一例に係るディスプレイ装置の背面図であり、
図5は、本明細書の一例に係るディスプレイ装置の分解斜視図であり、
図6は、
図5に示したディスプレイユニットの背面に配置された曲率可変ユニットと振動ユニットを示す図であり、
図7は、
図6に示した線I-I’の断面図である。
【0038】
図4から
図7を参照すると、本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイユニット100、曲率可変ユニット200、およびスタンド300を含むことができる。
【0039】
ディスプレイユニット100は、ディスプレイ装置の画面であり、映像を表示することができる。例えば、ディスプレイユニット100は、自発光ディスプレイ素子を有する複数の画素を介して映像を表示することができる。付加的に、ディスプレイユニット100は、使用者のタッチをセンシングするタッチセンサーの役割をすることができる。
【0040】
一例に係るディスプレイユニット100は、
図7に示すように、ディスプレイパネル110およびバックカバー120を含むことができる。
【0041】
ディスプレイパネル110は、曲げることができる自発光ディスプレイパネルまたは曲面型自発光ディスプレイパネルを含むことができる。例えば、ディスプレイパネル110は、発光ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、フレキシブル発光ディスプレイパネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、または量子ドット発光ディスプレイパネルを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0042】
一例によるディスプレイパネル110は、ベース基板上に配置され、複数の画素を有する画素アレイ層、および画素アレイ層を覆う封止部材(encapsulation member)を含むことができる。
【0043】
複数の画素それぞれは、発光素子層を含むことができる。発光素子層は、封止部材を通過して外部に光を放出する上部発光構造(または前面発光構造)で実現したり、ベース基板を通過して外部に光を放出する下部発光構造(または背面発光構造)で実現したりすることができる。本明細書では、発光素子層が上部発光構造で実現されると仮定して説明する。
【0044】
封止部材は、画素アレイ層を覆うように実現することで、酸素および/または水分から発光素子層を保護する機能を含むことができる。例えば、上部発光構造による封止部材は、透明であり得、下部発光構造による封止部材は不透明であり得る。
【0045】
一例によるディスプレイパネル110は、使用者のタッチ位置を検出するためのタッチセンサー層(またはタッチ電極層)をさらに含むことができる。発光素子層が上部発光構造であるとき、タッチセンサー層は、封止部材上に配置することができる。発光素子層が下部発光構造であるとき、タッチセンサー層は、ベース基板上に配置することができる。
【0046】
バックカバー120は、ディスプレイユニット100の背面構造物を実現することができる。バックカバー120は、ディスプレイパネル110の背面に配置することで、ディスプレイパネル110の背面を覆い、または支持することができる。
【0047】
一例に係るバックカバー120は、金属材質または金属合金材質を含むことができる。例えば、バックカバー120は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄とニッケルの合金、およびステンレス鋼(stainless steel)のいずれかの材質、これらの合金材質、または接合構造を有することができ、これに限定されるものではない。
【0048】
一例に係るバックカバー120は、カバー連結部材130を媒介にしてディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)することができる。
【0049】
カバー連結部材130は、バックカバー120と、ディスプレイパネル110の背面との間に介在することで、バックカバー120と、ディスプレイパネル110の背面との間にエアギャップ(AG)を設けることができる。
【0050】
一例に係るカバー連結部材130は、接着レジン、両面テープまたは両面接着フォームパッドであり得、衝撃吸収のために弾性を有することができる。
【0051】
一例に係るカバー連結部材130は、磁石を含むことができる。例えば、カバー連結部材130は、ゴム磁石であり得るが、これに限定されるものではない。
【0052】
一例に係るディスプレイユニット100は、ミドルフレーム140をさらに含むことができる。
【0053】
ミドルフレーム140は、ディスプレイパネル110の背面側の端の部分とバックカバー120の前面の端の部分との間に配置することができる。ミドルフレーム140は、ディスプレイパネル110の外側面(または外側壁)とバックカバー120の外側面(または外側壁)の両方を囲むことにより、ディスプレイパネル110とバックカバー120のそれぞれの外側面を保護し、ディスプレイ装置の側面に対する外郭デザインを向上させることができる。例えば、ミドルフレーム140は、ミドルキャビネット、ミドルカバー、またはミドルシャーシなどで表現することができ、その用語に限定されるものではない。
【0054】
一例に係るミドルフレーム140は、ディスプレイパネル110とバックカバー120のそれぞれの端の部分を支持する支持部、およびディスプレイパネル110とバックカバー120のそれぞれの側面を囲む側壁部を含むことができる。例えば、ミドルフレーム140は、支持部と側壁部の単一ボディをなす「├」字型または「┤」字型の断面構造を有する額縁構造を有することができる。
【0055】
一例に係るミドルフレーム140において、支持部の第1面は、接着部材を介してディスプレイパネル110の背面の端の部分と結合し、支持部の第2面は、接着部材を介してバックカバー120の前面の端の部分と結合することができる。
【0056】
一例に係るミドルフレーム140において、支持部の第1面は、ディスプレイパネル110の背面の端の部分から離隔し、支持部の第2面は、接着部材を介してバックカバー120の前面の端の部分と結合することができる。
【0057】
一例に係るミドルフレーム140は、金属材質またはプラスチック材料からなることができる。例えば、ミドルフレーム140は、ディスプレイ装置の側面外観デザインを改善し、ディスプレイ装置の側面を保護するために金属材質からなることができるが、必ずしも金属材質に限定されるものではない。
【0058】
図4から
図6を参照すると、一例に係るディスプレイユニット100は、少なくとも一つの剛性部材150をさらに含むことができる。
【0059】
少なくとも一つの剛性部材150は、第1方向(X)と平行にディスプレイユニット100の背面に配置することができる。一例による少なくとも一つの剛性部材150は、第1方向(X)と平行なディスプレイユニット100の背面中間領域に連結(または結合)することができる。少なくとも一つの剛性部材150は、第1方向(X)と平行な一定の長さ、および第1方向(X)と交差する第2方向(Y)と平行な一定の幅を有するように実現することができる。例えば、少なくとも一つの剛性部材150は、金属材質からなることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。このような少なくとも一つの剛性部材150は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の背面に固定することができるが、これに限定されず、両面テープなどの結合部材によってバックカバー120の背面に固定することもできる。
【0060】
曲率可変ユニット200は、ディスプレイユニット100の背面に配置され、ディスプレイユニット100の曲率を可変させることができる。例えば、曲率可変ユニット200は、バックカバー120の背面に配置することができる。
【0061】
曲率可変ユニット200は、使用者(または視聴者)の操作に応答して、ディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の前方(FD)の方に移動(または前進)させることで、ディスプレイユニット100の両側部を中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出させることができる。これにより、ディスプレイユニット100は、両側部が中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出することにより、0(zero)ではない曲率を有する曲面形態に可変とすることができる。例えば、曲面形態に可変としたディスプレイユニット100は、ディスプレイ装置の前面に位置した視聴者が眺める時、中央部が両側部から凹に曲がって曲面形態を有することができる。このような曲面形態のディスプレイユニット100は、使用者に、より立体感あって、没入感の高い映像を提供することができる。例えば、曲面形態のディスプレイユニット100は、複数の使用者ではなく、一人の使用者が映像を視聴するときに実現することができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0062】
曲率可変ユニット200は、使用者の操作に応答して、ディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出したディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の後方(RD)の方に移動(または後進)させることで、ディスプレイユニット100の両側部を中央部と同一平面上に復帰させることができる。これにより、ディスプレイユニット100は、両側部と中央部が同一平面上に位置することにより、0(zero)の曲率を有する平面形態に可変とすることができる。このような平面形態のディスプレイユニット100は、一人の使用者ではなく、複数の使用者が画像を視聴するときに実現することができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0063】
一例に係る曲率可変ユニット200は、アーク部材(arc member)210、駆動部220、およびガイド230を含むことができる。
【0064】
アーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面に配置することができる。例えば、アーク部材210は、バックカバー120の背面に配置することができる。
【0065】
一例に係るアーク部材210は、曲線形態(curved shape)を有することができる。例えば、アーク部材210は、曲率可変部材(curvature variation member or curvature changing member)、曲率可変棒(curvature variation rod)、曲率可変バー(curvature variation bar)、または曲率可変パイプ(curvature variation pipe)などで表現することができ、その用語に限定されるものではない。
【0066】
アーク部材210は、駆動部220の駆動によって回転することにより、ディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の前方(FD)または後方(RD)の方に移動させることができる。例えば、アーク部材210は、駆動部220の駆動によってその位置で第1回転方向に最大90度まで回転し、または第1回転方向とは反対の第2回転方向に最大90度まで回転することができる。ここで、第1回転方向は正方向回転または時計回りの回転であり得、第2回転方向は逆回転または反時計回りの回転であり得るが、これに限定されず、その逆であることもできる。
【0067】
一例に係るアーク部材210は、第1アーク部材211および第2アーク部材213を含むことができる。
【0068】
第1アーク部材211は、第1方向(X)と平行なディスプレイユニット100の第1背面領域(RA1)に配置することができる。例えば、第1アーク部材211は、バックカバー120の第1背面領域(RA1)に配置することができる。第1背面領域(RA1)は直立状態または第2方向(Y)を基準に、ディスプレイユニット100の背面のうち、第1長辺に隣接した上側背面領域であり得る。例えば、バックカバー120の第1背面領域(RA1)は、第1方向(X)と平行なディスプレイユニット100の背面中間領域と第1長辺の間であり得る。
【0069】
第1アーク部材211は、曲線形態を有することができる。第1アーク部材211は、ディスプレイユニット100の背面の正中央部の方に凸な曲線形態を有することができる。第1アーク部材211の中心部(または長さ中央部)は、ディスプレイユニット100の背面正中央部に隣接して、第1アーク部材211の両端(または両側部)は、ディスプレイユニット100から第1短辺と第2短辺それぞれと第1長辺が連結する左右側の上部の角の部分に隣接することができる。例えば、第1アーク部材211の一端(または第1端)は、ディスプレイユニット100の右側上部の角の部分に隣接して、第1アーク部材211の他端(または第2端)は、ディスプレイユニット100の左側上部の角の部分に隣接することができる。
【0070】
第2アーク部材213は、第1方向(X)と平行なディスプレイユニット100の第2背面領域(RA2)に配置することができる。第2アーク部材213は、バックカバー120の第2背面領域(RA2)に配置することができる。第2背面領域(RA2)は直立状態または第2方向(Y)を基準に、ディスプレイユニット100の背面のうち、第2長辺に隣接する下側背面領域であり得る。バックカバー120の第2背面領域(RA2)は、ディスプレイユニット100の第2長辺と背面中間領域との間であり得る。
【0071】
第2アーク部材213は、曲線形態を有することができる。第2アーク部材213は、ディスプレイユニット100の背面正中央部の方に凸な曲線形態を有することができる。第2アーク部材213の中心部(または長さの中央部)は、ディスプレイユニット100の背面正中央部に隣接して、第2アーク部材213の両端(または両側部)は、ディスプレイユニット100から第1短辺と第2短辺それぞれと第2長辺が連結する下部左右側の角の部分に隣接することができる。例えば、第2アーク部材213の一端(または第1端)は、ディスプレイユニット100の右側下部の角の部分に隣接して、第2アーク部材213の他端(または第2端)は、ディスプレイユニット100の左側下部の角の部分に隣接することができる。
【0072】
第1アーク部材211と第2アーク部材213は、ディスプレイユニット100の背面中間領域または垂直中間ライン(VCL)を間に置いて互いに対称になるように、ディスプレイユニット100の背面に配置することができる。ここで、ディスプレイユニット100の垂直中間ライン(VCL)は、ディスプレイユニット100の短辺の長さ(または縦の長さ)の中心部上に位置することができる。
【0073】
一例による第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、実現しようとするディスプレイユニット100の最大曲率と対応する曲率を有する曲線形態を含むことができる。第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、円形の断面を有するとともに、曲線形態を有するアーク棒(arc rod)、アークバー(arc bar)、またはアークパイプ(arc pipe)であり得る。例えば、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、金属材質からなることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0074】
駆動部220は、ディスプレイユニット100の背面中央領域に配置することができる。駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213との間に配置することができる。
【0075】
駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれを同時に回転させることができる。駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれをその位置で互いに反対の回転方向に同時に回転させることができる。例えば、駆動部220は、第1アーク部材211をその位置で第1回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213をその位置で第2回転方向に最大90度まで回転させることができる。逆に、駆動部220は、第1アーク部材211をその位置で第2回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213をその位置で第1回転方向に最大90度まで回転させることができる。
【0076】
駆動部220は、回転モーターの回転運動に連動した直線運動を介して、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれをその位置で同時に回転させることができる。
【0077】
ガイド230は、第2方向(Y)と平行にディスプレイユニット100の背面に配置してアーク部材210の第1中間部と第2中間部のそれぞれを移動可能に支持することができる。アーク部材210の第1中間部の中心部と一端(または第1端)との間の中間(または左側中間)であり得、アーク部材210の第2中間部の中心部と他端(または第2端)との間の中間(または右側中間)であり得る。このようなガイド230は、曲線形態を有するアーク部材210が回転する際にアーク部材210の浮きを防止することができる。
【0078】
ガイド230の一側と他側それぞれは、ディスプレイユニット100の背面に固定することができる。ガイド230の一側と他側それぞれは、バックカバー120の背面に固定することができる。ガイド230の一側と他側の間の中間部は、ディスプレイユニット100の背面から離隔することができる。これにより、アーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面とガイド230の中間部の間の離隔空間に移動可能に配置することにより回転時にガイド230によって浮きを防止することができ、ガイド230を支持台にして、ディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出させることができる。
【0079】
一例に係るガイド230は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)のそれぞれに配置され、第1アーク部材211と前記第2アーク部材213のそれぞれを移動可能に支持することができる。
【0080】
ディスプレイユニット100において、第3背面領域(RA3)は、第2方向(Y)と平行なディスプレイユニット100の水平中心ライン(HCL)を基準に、ディスプレイユニット100の背面の右側の領域であり得る。第4背面領域(RA4)は、ディスプレイユニット100の水平中心ライン(HCL)を基準に、ディスプレイユニット100の背面中の左側の領域であり得る。ここで、ディスプレイユニット100の水平中心ライン(HCL)は、ディスプレイユニット100の長辺の長さ(または横の長さ)の中心部上に位置することができる。
【0081】
一例に係るガイド230は、第1ガイド部材231および第2ガイド部材233を含むことができる。
【0082】
第1ガイド部材231は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に配置され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの第1中間部を移動可能に支持することができる。
【0083】
第1ガイド部材231の一側は、ディスプレイユニット100の第1背面領域(RA1)に固定され、第1ガイド部材231の他側は、ディスプレイユニット100の第2背面領域(RA2)に固定することができる。例えば、第1ガイド部材231の一側は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の第1背面領域(RA1)に固定され、第1ガイド部材231の他側は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の第2背面領域(RA2)に固定することができる。
【0084】
第1ガイド部材231の一側と他側との間の中間部は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの第1中間部と交差するように、バックカバー120の第3背面領域(RA3)上に配置することができる。第1ガイド部材231の中間部の一側と他側それぞれの高さによってバックカバー120の背面からアーク部材210の直径よりも高い距離で離隔することができる。これにより、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの第1中間部は、第1ガイド部材231の中間部とバックカバー120の背面との間の離隔空間内に移動可能であり得る。
【0085】
第2ガイド部材233は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に配置され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの第2中間部を移動可能に支持することができる。
【0086】
第2ガイド部材233の一側は、ディスプレイユニット100の第1背面領域(RA1)に固定され、第2ガイド部材233の他側は、ディスプレイユニット100の第2背面領域(RA2)に固定することができる。例えば、第2ガイド部材233の一側は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の第1背面領域(RA1)に固定され、第2ガイド部材233の他側は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の第2背面領域(RA2)に固定することができる。
【0087】
第2ガイド部材233の一側と他側との間の中間部は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの第2中間部と交差するように、バックカバー120の第4背面領域(RA4)上に配置することができる。第2ガイド部材233の中間部は、一側と他側それぞれの高さによってバックカバー120の背面からアーク部材210の直径よりも高い距離で離隔することができる。これにより、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの第2中間部は、第2ガイド部材233の中間部とバックカバー120の背面との間の離隔空間内に移動可能であり得る。
【0088】
一例による曲率可変ユニット200は、固定ブラケット240をさらに含むことができる。
【0089】
固定ブラケット240は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)それぞれに配置され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端を移動可能に支持することができる。固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端を移動可能に支持し、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端の移動をガイドすることができる。このため、固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端が移動可能に挿入されるよう、内側面から一定の深さを有する側面ホーム(または側面ポケット部)を含むことができる。例えば、固定ブラケット240は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)で、バックカバー120の各角の部分に隣接するように固定することができる。このような固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれが回転するとき、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端によって加えられる加圧力をディスプレイユニット100の第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに伝達することができる。この場合、固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端がディスプレイユニット100と面接触するようにし、これにより、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端とディスプレイユニット100との間の局部的な点接触によるディスプレイユニット100の局部的な損傷を防止する役割を兼ねることができる。
【0090】
一例に係る固定ブラケット240は、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244を含むことができる。
【0091】
第1固定ブラケット241は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)中の上側の領域に配置され、第1アーク部材211の一端(または第1端)を移動可能に支持することができる。例えば、第1固定ブラケット241は、バックカバー120の右上側の角の部分に隣接した第3背面領域(RA3)に固定することができる。
【0092】
第2固定ブラケット242は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)中の上側の領域に配置され、第1アーク部材211の他端(または第2端)を移動可能に支持することができる。例えば、第2固定ブラケット242は、バックカバー120の左上側の角の部分に隣接した第4背面領域(RA4)に固定することができる。
【0093】
第3固定ブラケット243は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)中の下側の領域に配置され、第2アーク部材213の一端(または第1端)を移動可能に支持することができる。例えば、第3固定ブラケット243は、第1固定ブラケット241と平行に配置され、バックカバー120の右下側の角の部分に隣接した第3背面領域(RA3)に固定することができる。
【0094】
第4固定ブラケット244は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)中の下側の領域に配置され、第2アーク部材213の他端(または第2端)を移動可能に支持することができる。例えば、第4固定ブラケット244は、第2固定ブラケット(242)と平行に配置され、バックカバー120の左下側の角の部分に隣接した第4背面領域(RA4)に固定することができる。
【0095】
スタンド300は、ディスプレイユニット100の背面に配置され、ディスプレイユニット100を直立状態で支持することができる。例えば、スタンド300は、曲率可変ユニット200に配置されたスタンド支持ブロック301、303によって支持することができる。
【0096】
一例に係るスタンド300は、台座310およびポスト330を含むことができる。
【0097】
台座310は、一定の大きさを有するように実現することができる。台座310は、曲率可変ボタン部(CVB)および曲率可変ボタン部(CVB)の使用者操作によって曲率可変ユニット200の駆動部220を制御する曲率可変制御回路を含むことができる。
【0098】
ポスト330は、台座310に垂直に配置され、曲率可変ユニット200に配置されたスタンド支持ブロック301、303に結合することができる。これにより、ディスプレイユニット100は、スタンド300のポスト330に直立状態で支持され、または取付けることができる。
【0099】
本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、スタンド300に内蔵されたスピーカーユニット350をさらに含むことができる。スピーカーユニット350は、スタンド300のポスト330に内蔵することができる。一例によるスピーカーユニット350は、ウーファー(woofer)スピーカーであり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0100】
本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、背面カーテンユニット400をさらに含むことができる。
【0101】
図3から
図5を参照すると、背面カーテンユニット400は、曲率可変ユニット200を覆うように、ディスプレイユニット100の背面に実現することができる。背面カーテンユニット400は、ディスプレイ装置の背面構造を実現することができる。背面カーテンユニット400は、曲率可変ユニット200の駆動に伴うディスプレイユニット100の曲率可変に対応するように変形することができる。
【0102】
一例に係る背面カーテンユニット400は、カーテンエッジフレーム410、カーテン背面フレーム430、および複数のカーテン部材450を含むことができる。
【0103】
カーテンエッジフレーム410は、ディスプレイユニット100の背面の端の部分に連結され、第1開口部を含むことができる。例えば、カーテンエッジフレーム410は、ディスプレイユニット100の背面の端の部分を除いた残りのディスプレイユニット100の背面と重畳する第1開口部を有するように額縁形態で実現することができる。カーテンエッジフレーム410は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の背面の端の部分に固定することができる。
【0104】
カーテン背面フレーム430は、カーテンエッジフレーム410に結合され、第1開口部と重畳する第2開口部を含むことができる。例えば、カーテン背面フレーム430は、カーテンエッジフレーム410の第1開口部と重畳する第2開口部を有するように額縁形態で実現することができる。カーテン背面フレーム430は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってカーテンエッジフレーム410に固定することができる。
【0105】
複数のカーテン部材450は、第2方向(Y)と平行であり、且つ第1方向(X)に沿って互いに離隔するようにカーテン背面フレーム430に固定することができる。複数のカーテン部材450は、第2方向(Y)と平行であり、且つ第1方向(X)に沿って互いに離隔するようにカーテン背面フレーム430の第2開口部に配置することができる。たとえば、複数のカーテン部材450のそれぞれは、一定の張力を有するようにカーテン背面フレーム430の第2開口部に配置され、ディスプレイユニット100の曲率可変に対応するように一定の角度を有するように傾くことができる。一例による複数のカーテン部材450のそれぞれは、ディスプレイユニット100の曲率可変に対応するように変形可能なファイバー(fiber)材質またはファブリック(fabric)材質を含むことができる。
【0106】
一例に係る背面カーテンユニット400は、スタンド連結孔470をさらに含むことができる。スタンド連結孔470は、複数のカーテン部材450の中間部を削除して実現することにより、ディスプレイユニット100の背面中間部分をディスプレイ装置の後方(RD)に露出させることができる。
【0107】
本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、振動ユニット500をさらに含むことができる。
【0108】
図4から
図7を参照すると、振動ユニット500は、ディスプレイユニット100の背面に配置され、ディスプレイパネル110の振動によって音響が出力されるようディスプレイパネル110を振動させるように実現することができる。例えば、振動ユニット500は、ディスプレイユニット100の第1振動領域(または第3背面領域(RA3))と第2振動領域(または第4背面領域(RA4))のそれぞれを振動させることで、ディスプレイユニット100の第1振動領域と第2振動領域のそれぞれで発生する第1音響(または左側音響)と第2音響(または右側音響)のそれぞれをディスプレイユニット100の前方(FD)に出力することにより、ステレオ音響を実現することができる。
【0109】
振動ユニット500は、ディスプレイユニット100のバックカバー120に支持されてバックカバー120を貫通して、ディスプレイパネル110の背面と連結することができる。このため、バックカバー120は、振動ユニット500が挿入可能な貫通ホール121を含むことができる。
【0110】
一例に係る振動ユニット500は、第1および第2振動ユニット510、530を含むことができる。
【0111】
第1振動ユニット510は、ディスプレイユニット100の第1振動領域(RA3)を振動させることにより、ディスプレイユニット100の第1振動領域で発生する第1音響(または左側音響)をディスプレイユニット100の前方(FD)に出力することができる。例えば、第1振動ユニット510は、バックカバー120に支持されてバックカバー120に配置された貫通ホール121を通過して、ディスプレイパネル110の背面と連結することができる。
【0112】
第2振動ユニット530は、ディスプレイユニット100の第2振動領域(RA4)を振動させることにより、ディスプレイユニット100の第2振動領域で発生する第2音響(または右側音響)をディスプレイユニット100の前方(FD)に出力することができる。例えば、第2振動ユニット530は、バックカバー120に支持されてバックカバー120に配置された貫通ホール121を通過して、ディスプレイパネル110の背面と連結することができる。
【0113】
一例による第1振動ユニット510および第2振動ユニット530のそれぞれは、ディスプレイユニット100に互いに平行に配置された第1および第2音響発生ユニット511、513を含むことができる。
【0114】
第1および第2音響発生ユニット511、513は、互いに平行になるようにディスプレイユニット100のバックカバー120に支持され、バックカバー120に配置された貫通ホール121の第1および第2貫通ホール121a、121bそれぞれを通過して、ディスプレイパネル110の背面とそれぞれ連結することができる。
【0115】
第1振動ユニット510の第1音響発生ユニット511は、ディスプレイユニット100の第1振動領域(RA3)と重畳するバックカバー120に配置された第1貫通ホール121aを通過して、ディスプレイパネル110の第1振動領域(RA3)に連結し、第1貫通ホール121a周辺のバックカバー120の背面に結合することができる。
【0116】
第1振動ユニット510の第2音響発生ユニット513は、ディスプレイユニット100の第1振動領域(RA3)と重畳するバックカバー120に配置された第2貫通ホール121bを通過して、ディスプレイパネル110の第1振動領域(RA3)に連結され、第2貫通ホール121bの周りのバックカバー120の背面に結合することができる。
【0117】
第2振動ユニット530の第1音響発生ユニット511は、ディスプレイユニット100の第2振動領域(RA4)と重畳するバックカバー120に配置された第1貫通ホール121aを通過して、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RA4)に連結し、第1貫通ホール121a周辺のバックカバー120の背面に結合することができる。
【0118】
第2振動ユニット530の第2音響発生ユニット513は、ディスプレイユニット100の第2振動領域(RA4)と重畳するバックカバー120に配置された第2貫通ホール121bを通過して、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RA4)に連結し、第2貫通ホール121bの周辺のバックカバー120の背面に結合することができる。
【0119】
一例による第1振動ユニット510および第2振動ユニット530のそれぞれの第1および第2音響発生ユニット511、513のそれぞれは、ベースフレーム501、マグネット502、ボビン503、コイル504、センターポール505、およびダンパー506を含むことができる。
【0120】
ベースフレーム501は、バックカバー120に固定される固定部で表現することができる。マグネット502、ボビン503、コイル504、センターポール505、およびダンパー506は、ディスプレイパネル110を振動させるための振動部で表現することができ、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0121】
一例に係るベースフレーム501は、フレームボディ501a、上部プレート501b、および突出ブラケット501cを含むことができる。
【0122】
フレームボディ501aは、バックカバー120に固定することができる。フレームボディ501aは、マグネット502を支持する下部プレートの役割をすることができる。
【0123】
上部プレート501bは、中空部を有する円筒形態を有するように、フレームボディ501aの前面の端の部分に配置することができる。フレームボディ501aと上部プレート501bは、「U」字形態を有する一つのボディからなることができる。例えば、フレームボディ501aと上部プレート501bは、用語に限定されるものではなく、ヨーク(yoke)などの他の用語で表現することができる。
【0124】
突出ブラケット501cは、上部プレート501bの側面から突出することができる。突出ブラケット501cは、締結部材515によって、バックカバー120の背面に固定され、これにより、ベースフレーム501は、バックカバー120に固定することができる。
【0125】
締結部材515は、突出ブラケット501cを通過して、バックカバー120の背面に締結されるスクリューまたはボルトであり得る。この場合、バックカバー120の背面と突出ブラケット501cの間には緩衝部材600が介在することができる。
【0126】
緩衝部材600は、ディスプレイパネル110の曲率可変時、ディスプレイパネル110の曲率によって、ベースフレーム501をチルトさせることで、第1および第2音響発生ユニット511、513とディスプレイパネル110間の接触状態を維持させることができる。例えば、緩衝部材600は、弾性スプリングまたは弾性パッドであり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0127】
マグネット502と、ボビン503およびコイル504は、ベースフレーム501上に配置され、ディスプレイパネル110を振動させる磁力回路ユニットまたは磁力振動ユニットで表現することができる。
【0128】
一例に係る磁気回路ユニットは、コイル504の外側に配置されたマグネット502を含む外磁タイプ(external magnetic type)またはダイナミックタイプの構造を有するか、コイル504の内側に配置されたマグネット502を含む内磁タイプ(internal magnetic type)またはマイクロタイプの構造を有することができる。内磁タイプの構造を有する磁力回路ユニットを含む第1および第2音響発生ユニット511、513は、漏洩磁束が小さく、全体的に小さいサイズを有することができる利点を有する。本明細書に基づく第1および第2音響発生ユニット511、513は、外磁タイプまたは内磁タイプの構造を有することができ、以下の説明では、内磁タイプの構造を有することに仮定して説明することにする。
【0129】
マグネット502は、ベースフレーム501の溝部に配置することができる。マグネット502は、ボビン503に挿入可能な円柱形態を有する永久磁石であり得る。
【0130】
ボビン503は、マグネット502の周囲を囲むようにベースフレーム501上に配置され、ディスプレイパネル110の背面と結合することができる。ボビン503は、円形形態または楕円形態(ellipse or oval)を有することができ、これに限定されるものではない。楕円形(oval shape)は、楕円形(elliptical shape)、端が丸い四角形(rectangular shape with rounded corners)、または幅が高さと異なる非円形の曲線型(non-circular curved shape having a width different from its height)を含むことができるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、楕円形態のボビン503で、長軸の直径と短縮の直径の比率は、1.3:1から2:1で構成することができる。楕円形態のボビン503は、円形態よりも高音帯域の音響を改善することができ、振動による熱の発生が少ないことがあるので、優れた放熱特性を有することができる。
【0131】
コイル504は、ボビン503の外周面を取り囲むように巻かれ、外部からの駆動信号の電流(またはボイス電流)が供給される。コイル504は、ボビン503と一緒に昇降することができる。コイル504は、ボイスコイルなどで表現することができるが、この用語に限定されるものではない。コイル504に電流が印加されると、コイル504の周囲に形成される印加磁場とマグネット502の周囲に形成される外部磁場に基づくフレミングの左手法則によってボビン503全体が上下に移動するようになり、ボビン503の上下移動(または振動)によるディスプレイパネル110の振動によって音響(またはパネルの振動音響)が発生し、このような音響は、ディスプレイユニット100の前方(FD)の方に出力することができる。
【0132】
センターポール505は、マグネット502上に配置してボビン503の振動をガイドすることができる。例えば、センターポール505は、ボビン503の中空部に挿入または収容することにより、ボビン503によって囲まれ得る。例えば、センターポール505は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0133】
ダンパー506は、ベースフレーム501とボビン503の間に配置することができる。一例によるダンパー506は、ベースフレーム501のフレームボディ501aから上部プレート501bを取り囲むように突出した突出フレームとボビン503の上側外周面の間に配置することができる。ダンパー506は、一端と他端との間に蛇腹構造を有することにより、ボビン503の振動によって収縮および弛緩することができる。このようなダンパー506は、復元力を介してボビン503の振動距離(または上下移動距離)を制限することができる。一例として、ボビン503は、一定の距離以上に振動し、または一定の距離以下に振動するとき、ダンパー506の復元力により元の位置に原状復帰することができる。例えば、ダンパー506は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語で表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0134】
一例に係る第1および第2音響発生ユニット511、513のそれぞれは、ボビン503の上部に配置されたボビンの保護部材507をさらに含むことができる。例えば、ボビン保護部材507は、ボビンリングまたはボビンキャップで表現することもできるが、これに限定されるものではない。
【0135】
ボビン保護部材507は、ボビン503の前面(または先端部)に配置されてボビン503の昇降(または振動)をディスプレイパネル110の背面に伝達する。一例によるボビン保護部材507は、ボビン503の前面に配置されたリング状、ボビン503の前面全体を覆う円板形状、またはボビン503の前面と上部外側面を包み込むキャップ形状を有することができ、形状に限定されるものではない。
【0136】
ボビン保護部材507は、第1接着部材を介してディスプレイパネル110の背面に配置(または結合)することができる。第1接着部材はディスプレイパネル110の背面とボビン保護部材507の間に介在することができる。一例による第1接着部材は接着剤や両面テープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0137】
一例によるボビン保護部材507は、射出物または金属の金型品の形態で構成することができる。例えば、ボビン保護部材507は、繊維強化材、繊維強化材を含んだ複合樹脂、または金属で構成することができ、この場合、第1および第2音響発生ユニット511、513の駆動時に発生する熱を放出する放熱機能を兼ねることができる。
【0138】
図8は、
図6に示した「B1」部分の拡大図であり、
図9は、
図8に示した「B2」部分の拡大図であり、
図10は、
図8に示した「B3」部分の拡大図であり、これは曲率可変ユニットの駆動部を説明するための図である。
【0139】
図8から
図10を参照すると、本明細書の一例による曲率可変ユニット200の駆動部220は、支持プレート221、ホルダー222、固定リンク223、少なくとも一つの回転モーター224、およびギア組立体225を含むことができる。
【0140】
支持プレート221は、ディスプレイユニット100の背面正中央部と重畳するように配置することができる。例えば、支持プレート221は、第1方向(X)と平行な一定の幅と第2方向(Y)と平行な一定の長さを有するように実現され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの中心部(または長さの中央部)と重畳するようバックカバー120の背面に配置(または結合)することができる。このような支持プレート221は、ホルダー222と、少なくとも一つの回転モーター224とギア組立体225のそれぞれを支持することができる。
【0141】
支持プレート221は、スタンド300と結合するスタンド支持ブロック301、303を含むことができる。たとえば、スタンド支持ブロック301、303のそれぞれは、支持プレート221の上側と下側のそれぞれに結合することができる。
【0142】
ホルダー222は、支持プレート221に結合され、アーク部材210の中心部を回転可能に支持することができる。これにより、アーク部材210の中心部は、支持プレート221とホルダー222の間に回転可能に配置することができる。付加的に、一例に係る駆動部220は、アーク部材210の中心部とホルダー222の間に介在したベアリングをさらに含むことができる。
【0143】
一例に係るホルダー222は、支持プレート221に結合され、第1アーク部材211の中心部を回転可能に支持する第1ホルダー222a、および支持プレート221に結合して、第2アーク部材213の中心部を回転可能に支持する第2ホルダー222bを含むことができる。
【0144】
一例に係る第1ホルダー222aと第2ホルダー222bのそれぞれの両端は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によって支持プレート221に結合することができる。
【0145】
一例に係る駆動部220は、第1アーク部材211の中心部と、第1ホルダー222aの間に介在した第1ベアリング、および第2アーク部材213の中心部と第2ホルダー222bの間に介在した第2ベアリングをさらに含むことができる。
【0146】
固定リンク223は、アーク部材210の中心部に固定することができる。例えば、固定リンク223は、スクリューまたはボルトなどの固定部材(FM)によってアーク部材210の中心部に固定することができる。
【0147】
一例に係る固定リンク223は、第1アーク部材211の中心部に固定された第1固定リンク(FL1)、および第2アーク部材213の中心部に固定された第2固定リンク(FL2)を含むことができる。
【0148】
第1固定リンク(FL1)と第2固定リンク(FL2)のそれぞれは、ホルダー222a、222bを挟んで互いに平行に突出した一対のリンク固定部(LFP)を含むことができる。一対のリンク固定部(LFP)は、固定部材(FM)によって、対応するアーク部材211、213の中心部にそれぞれ固定することができる。
【0149】
第1固定リンク(FL1)は、
図11に示すように、ディスプレイユニット100の背面中間領域に向かう第1アーク部材211の内側面に配置され、第2方向(Y)に一定の角度(θ)で傾斜して配置することができる。第1固定リンク(FL1)は、ディスプレイユニット100の背面から一定角度(θ)で傾斜することができる。例えば、第1固定リンク(FL1)は、第1アーク部材211の中心軸からディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に延長された垂直線から時計回りに45度傾斜することができる。この場合、第1固定リンク(FL1)の中心軸と第1アーク部材211の中心軸を結ぶ延長線とディスプレイユニット100の背面との間の角度は45度であり得る。
【0150】
第2固定リンク(FL2)は、
図11に示すように、ディスプレイユニット100の背面中間領域に向かう第2アーク部材213の内側面に配置され、第2方向(Y)に対して一定の角度(θ)で傾斜して配置することができる。第2固定リンク(FL2)は、ディスプレイユニット100の背面から一定の角度(θ)で傾斜することができる。例えば、第2固定リンク(FL2)は、第2アーク部材213の中心軸からディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に延長された垂直線から反時計回りに45度傾斜することができる。この場合、第2固定リンク(FL2)の中心軸と第2アーク部材213の中心軸を結ぶ延長線とディスプレイユニット100の背面との間の角度は45度であり得る。
【0151】
図8を参照すると、少なくとも一つの回転モーター224は、ディスプレイユニット100の背面中央領域に配置され、支持プレート221によって支持することができる。少なくとも一つの回転モーター224は、ディスプレイユニット100の曲率可変のための使用者の操作に応答してギア組立体225に回転力を提供することができる。
【0152】
本例に係る駆動部220は、バランスの維持と騒音低減および駆動力(または回転力)マージンの確保のために、第1および第2回転モーター224a、224b(または一対の回転モーター)を含むすることができる。
【0153】
第1および第2回転モーター224a、224bは、ギア組立体225を間に置いて互いに並んで配置することができる。第1回転モーター24aの駆動軸(または回転軸)は、第1アーク部材211に隣接するように配置し、第2回転モーター224bの駆動軸(または回転軸)は、第2アーク部材213に隣接するように配置することができる。この場合、第1および第2回転モーター224a、224bは、互いに同じ方向に回転することができる。
【0154】
図8から
図11を参照すると、ギア組立体225は、支持プレート221に配置され、回転モーター224に連結することができる。ギア組立体225は、回転モーター224の回転運動に連動して固定リンク223を回転させ、固定リンク223の回転を介してアーク部材210をその位置で回転させることができる。例えば、ギア組立体225は、回転モーター224の回転運動に連動して固定リンク223の第1固定リンク(FL1)と第2固定リンク(FL2)のそれぞれを互いに反対方向に回転させることで第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれを同時にその位置で回転させることができる。このようなギア組立体225は、ギアアセンブリまたは減速ギア部で表現することもできるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0155】
一例に係るギア組立体225は、第1ラックギア(RG1)、第2ラックギア(RG2)、ピニオンギア(PG)、および回転伝達部(RTP)を含むことができる。
【0156】
第1ラックギア(RG1)は、第1固定リンク(FL1)に回転可能に連結され、第2方向(Y)に沿う直線運動を介して、第1固定リンク(FL1)を第1回転方向に最大90度まで回転し、または第2回転方向に最大90度まで回転させることができる。
【0157】
第1ラックギア(RG1)の一端は、第1ヒンジピン(HP1)を介して、第1固定リンク(FL1)に回転可能に連結することができる。第1固定リンク(FL1)は、第1ヒンジピン(HP1)を介して第1ラックギア(RG1)の一端と回転可能に連結することができる。これにより、第1固定リンク(FL1)は、第1ラックギア(RG1)の直線運動によって回転することにより、第1アーク部材211を回転させることができる。ここで、第1ラックギア(RG1)は、第1固定リンク(FL1)の回転軌跡(RT)にしたがって、ディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に沿って移動することができる。例えば、第1ラックギア(RG1)は、第2方向(Y)に沿って直線運動しつつ、第1固定リンク(FL1)の回転軌跡(RT)に対応する距離(Lt)だけディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に沿って上昇(Z+)または下降(Z-)することができる。
【0158】
第2ラックギア(RG2)は、第2固定リンク(FL2)に回転可能に連結され、第2方向(Y)に沿う直線運動を介して第2固定リンク(FL2)を第1回転方向に最大90度まで回転し、または第2回転方向に最大90度まで回転することができる。
【0159】
第2ラックギア(RG2)の一端は、第2ヒンジピン(HP2)を介して第2固定リンク(FL2)に回転可能に連結することができる。第2固定リンク(FL2)は、第2ヒンジピン(HP2)を介して第2ラックギア(RG2)の一端と回転可能に連結することができる。これにより、第2固定リンク(FL2)は、第2ラックギア(RG2)の直線運動によって回転することにより、第2アーク部材213を回転させることができる。ここで、第2ラックギア(RG2)は、第2固定リンク(FL2)の回転軌跡(RT)にしたがって、ディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に沿って移動することができる。例えば、第2ラックギア(RG2)は、第2方向(Y)に沿って直線運動しつつ第2固定リンク(FL2)の回転軌跡(RT)に対応する距離(Lt)だけディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に沿って上昇(Z+)または下降(Z-)することができる。
【0160】
ピニオンギア(PG)は、第1ラックギア(RG1)と第2ラックギア(RG2)の間に連結(または噛合)することができる。ピニオンギア(PG)は、回転運動によって、第1ラックギア(RG1)と第2ラックギア(RG2)を互いに反対方向に直線運動させることができる。例えば、ピニオンギア(PG)は、第1回転方向に回転して、第1ラックギア(RG1)を第2方向(Y)と平行な第1直線方向(Y+)に直線運動させるとともに、第2ラックギア(RG2)を第1直線方向(Y+)と反対の第2直線方向(Y-)に直線運動させることができる。逆に、ピニオンギア(PG)は、第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転して、第1ラックギア(RG1)を第2直線方向(Y-)に直線運動させるとともに、第2ラックギア(RG2)を第1直線方向(Y+)に直線運動させることができる。
【0161】
一例に係るピニオンギア(PG)は、ラックギア(RG1、RG2)の直線運動によって回転する固定リンク(FL1、FL2)の回転軌跡(RT)によってラックギア(RG1、RG2)が上昇(Z+)または下降(Z-)できるように実現することができる。例えば、ピニオンギア(PG)のギア高さ(またはこの高さ)は、固定リンク(FL1、FL2)の回転軌跡(RT)によるラックギア(RG1、RG2)の最大上昇高さ(または距離)を超えるように実現することができる。
【0162】
一例に係るピニオンギア(PG)は、第1サイズを有する第1回転ギア(RGa)と、第1サイズよりも大きい第2サイズを有する第2回転ギア(RGb)を含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、第1ラックギア(RG1)と第2ラックギア(RG2)は、第2回転ギア(RGb)上に配置することができる。第1回転ギア(RGa)は、第1ラックギア(RG1)と第2ラックギア(RG2)の間に連結(または噛合)することができる。そして、第1回転ギア(RGa)のギア高さ(またはこの高さ)は、固定リンク(FL1、FL2)の回転軌跡(RT)によるラックギア(RG1、RG2)の最大上昇高さ(または距離)を超えるように実現することができる。
【0163】
回転伝達部(RTP)は、回転モーター224の回転運動をピニオンギア(PG)に伝達することができる。回転伝達部(RTP)は、回転モーター224の回転速度を減速させてピニオンギア(PG)を回転させることができる。例えば、回転伝達部(RTP)は、第1回転モーター224aの第1回転方向の回転をピニオンギア(PG)に伝達することにより、ピニオンギア(PG)を第1回転方向に回転させることができる。逆に、回転伝達部(RTP)は、第1回転モーター224aの第2回転方向の回転をピニオンギア(PG)に伝達することにより、ピニオンギア(PG)を第2回転方向に回転させることができる。
【0164】
一例に係る回転伝達部(RTP)は、第1ウォーム225a、第1ウォームギア(WG1)、第1および第2スパーギア(SG1、SG2)を含むことができる。
【0165】
第1ウォーム225aは、第1回転モーター224aの駆動軸に連結することができる。第1ウォーム225aは、第1回転モーター224aの第1回転方向の回転によって第1回転方向に回転し、または第1回転モーター224aの第2回転方向の回転によって第2回転方向に回転することができる。
【0166】
第1ウォームギア(WG1)は、第1ウォーム225aと連結(または噛合)して、第1ウォーム225aの回転運動によって回転することができる。例えば、第1ウォームギア(WG1)は、第1ウォーム225aが1回転したとき、一つのギアだけ回転することができる。第1ウォームギア(WG1)の回転軸方向は、第1ウォーム225aの回転軸方向と直角であり得る。例えば、第1ウォーム225aの回転軸方向は、第2方向(Y)と平行であり得、第1ウォームギア(WG1)の回転軸方向は、バックカバー120の厚さ方向(Z)と平行であり得る。
【0167】
一例に係る第1ウォームギア(WG1)は、第1サイズを有する下部ウォームギア、および第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部ウォームギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第1ウォームギア(WG1)で、下部ウォームギアは、第1ウォーム225aと連結(または噛合)することができ、上部ウォームギアは、第1スパーギア(SG1)と連結(または噛合)することができる。
【0168】
第1スパーギア(SG1)は、第1ウォームギア(WG1)と連結(または噛合)して、第1ウォームギア(WG1)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することができる。例えば、第1スパーギア(SG1)は、第1ウォームギア(WG1)の上部ウォームギアと第2スパーギア(SG2)の間に連結(または噛合)することができる。
【0169】
第2スパーギア(SG2)は、第1スパーギア(SG1)と連結(または噛合)して、ピニオンギア(PG)と連結(または噛合)することができる。第2スパーギア(SG2)は、第1スパーギア(SG1)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することにより、ピニオンギア(PG)を回転運動させる。
【0170】
一例に係る第2スパーギア(SG2)は、第1サイズを有する下部スパーギア、および第1サイズよりも大きい第2サイズを有する上部スパーギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第2スパーギア(SG2)で、下部スパーギアはピニオンギア(PG)の第2回転ギア(RGb)と連結(または噛合)することができ、上部スパーギアは、第1スパーギア(SG1)と連結(または噛合)することができる。
【0171】
回転伝達部(RTP)は、第2回転モーター224bの第1回転方向の回転をピニオンギア(PG)に伝達することにより、ピニオンギア(PG)を第1回転方向に回転させることができる。逆に、回転伝達部(RTP)は、第2回転モーター224bの第2回転方向の回転をピニオンギア(PG)に伝達することにより、ピニオンギア(PG)を第2回転方向に回転させることができる。このため、一例による回転伝達部(RTP)は、第2ウォーム225b、第2ウォームギア(WG2)、第3および第4スパーギア(SG3、SG4)をさらに含むことができる。
【0172】
第2ウォーム225bは、第2回転モーター224bの駆動軸に連結することができる。第2ウォーム225bは、第2回転モーター224bの第1回転方向の回転によって第1回転方向に回転し、または第2回転モーター224bの第2回転方向の回転によって第2回転方向に回転することができる。
【0173】
第2ウォームギア(WG2)は、第2ウォーム225bと連結(または噛合)して、第2ウォーム225bの回転運動によって回転することができる。例えば、第2ウォームギア(WG2)は、第2ウォーム225bが1回転したとき、一つのギアだけ回転することができる。第2ウォームギア(WG2)の回転軸方向は、第2ウォーム225bの回転軸方向と直角であり得る。例えば、第2ウォーム225bの回転軸方向は、第2方向(Y)と平行であり得、第2ウォームギア(WG2)の回転軸方向は、バックカバー120の厚さ方向(Z)と並行であり得る。
【0174】
一例による第2ウォームギア(WG2)は、第1サイズを有する下部ウォームギア、および第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部ウォームギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第2ウォームギア(WG2)で、下部ウォームギアは、第2ウォーム225bと連結(または噛合)することができ、上部ウォームギアは、第3スパーギア(SG3)と連結(または噛合)することができる。
【0175】
第3スパーギア(SG3)は、第2ウォームギア(WG2)と連結(または噛合)して、第2ウォームギア(WG2)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することができる。例えば、第3スパーギア(SG3)は、第2ウォームギア(WG2)の上部ウォームギアと第4スパーギア(SG4)の間に連結(または噛合)することができる。
【0176】
第4スパーギア(SG4)は、第3スパーギア(SG3)と連結(または噛合)して、ピニオンギア(PG)と連結(または噛合)することができる。第4スパーギア(SG4)は、第3スパーギア(SG3)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することにより、ピニオンギア(PG)を回転運動させる。
【0177】
一例による第4スパーギア(SG4)は、第1サイズを有する下部スパーギア、および第1サイズよりも大きい第2サイズを有する上部スパーギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第4スパーギア(SG4)で、下部スパーギアはピニオンギア(PG)の第2回転ギア(RGb)と連結(または噛合)することができ、上部スパーギアは、第3スパーギア(SG3)と連結(または噛合)することができる。
【0178】
本明細書の一例に係る曲率可変ユニット200の駆動部220は、ガイドレール226をさらに含むことができる。
【0179】
ガイドレール226は、支持プレート221とラックギア(RG1、RG2)の間に配置され、ラックギア(RG1、RG2)の直線運動をガイドすることができる。
【0180】
一例に係るガイドレール226は、支持プレート221と、第1ラックギア(RG1)の間に配置された第1ガイドレール266a、および支持プレート221と第2ラックギア(RG2)の間に配置された第2ガイドレール226bを含むことができる。
【0181】
第1ガイドレール266aは、ガイド溝を有するように支持プレート221上に配置することができる。この場合、第1ラックギア(RG1)は、第1ガイドレール266aのガイド溝に摺動可能なように挿入されたスライド突出部を含むことができる。これにより、第1ラックギア(RG1)はピニオンギア(PG)の回転によって第1ガイドレール266a上で直線運動することができる。
【0182】
第2ガイドレール226bは、ガイド溝を有するように支持プレート221上に配置することができる。この場合、第2ラックギア(RG2)は、第2ガイドレール226bのガイド溝に摺動可能なように挿入されたスライド突出部を含むことができる。これにより、第2ラックギア(RG2)はピニオンギア(PG)の回転によって第2ガイドレール226b上で直線運動することができる。
【0183】
本明細書の一例に係る曲率可変ユニット200の駆動部220は、リミットスイッチ部227をさらに含むことができる。
【0184】
リミットスイッチ部227は、ラックギア(RG1、RG2)に隣接するように支持プレート221上に配置され、ラックギア(RG1、RG2)の直線運動の最大距離を制限することができる。例えば、リミットスイッチ部227は、ラックギア(RG1、RG2)と物理的な接触によってラックギア(RG1、RG2)の直線運動の最大距離を制限するように実現することができる。
【0185】
一例によるリミットスイッチ部227は、第1リミットスイッチ部227aおよび第2リミットスイッチ部227bを含むことができる。
【0186】
第1リミットスイッチ部227aは、第1直線方向(Y+)に沿った第1ラックギア(RG1)の最大直線運動距離を制限することができる。第1リミットスイッチ部227aは、アーク部材210の最大回転角度を制限し、またはディスプレイユニット100の最大曲率を制限することができる。
【0187】
一例に係る第1リミットスイッチ部227aは、第1アーク部材211に隣接するように支持プレート221に配置された第1リミットスイッチ(LS1)、および第1ラックギア(RG1)の外側面から突出した第1ストッパ(SP1)を含むことができる。第1リミットスイッチ(LS1)は、第1直線方向(Y+)に沿って直線運動する第1ラックギア(RG1)に配置された第1ストッパ(SP1)と物理的に接触したときに、第1リミット信号を生成して曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第1リミットスイッチ(LS1)から提供される第1リミット信号に応答して回転モーター224の回転を停止させることができる。
【0188】
第2リミットスイッチ部227bは、第2直線方向(Y-)に沿った第2ラックギア(RG2)の最大直線運動距離を制限することができる。
【0189】
一例に係る第2リミットスイッチ部227bは、ピニオンギア(PG)に隣接するように支持プレート221に配置された第2リミットスイッチ(LS2)、および第2ラックギア(RG2)の外側面から突出した第2ストッパ(SP2)を含むことができる。第2リミットスイッチ(LS2)は、第1直線方向(Y+)に沿って直線運動する第2ラックギア(RG2)に配置された第2ストッパ(SP2)と物理的に接触したとき、第2リミット信号を生成して曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第2リミットスイッチ(LS2)から提供される第2リミット信号に応答して回転モーター224の回転を停止させることができる。
【0190】
図12aは、本明細書に係るディスプレイ装置の平面形態を示す断面図であり、
図12bは、本明細書に係るディスプレイ装置の曲率可変状態を示す断面図である。
【0191】
図12aを参照すると、本明細書に係るディスプレイ装置で、ディスプレイユニット100は、0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態で配置(または実現)することができる。例えば、
図8に示すように、曲率可変ユニット200の回転モーター224は、第2リミットスイッチ部227bの第2リミット信号に基づいて回転運動が停止した状態であり得る。
【0192】
平面形態のディスプレイユニット100は、使用者の操作に応答して、
図1と
図2および
図12bに示すように、0(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態に配置(または実現)することができる。例えば、
図8に示すように、曲率可変ユニット200のアーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面と平行に横に倒した状態で、使用者の操作による回転モーター224の回転運動に連動してその位置で最大90度まで回転してディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に立てられ、回転しつつ立てられるアーク部材210の先端に発生する加圧力が固定ブラケット240を通じてディスプレイユニット100に加えられ、これにより、ディスプレイユニット100の両側部が中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出することができる。結局、ディスプレイユニット100は、ディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に立てられるアーク部材210の回転運動によって、ディスプレイユニット100の両側部を中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出することにより、0(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態に可変とすることができる。例えば、
図8に示すように、ディスプレイユニット100を曲面形態に可変させる曲率可変ユニット200の回転モーター224は、第1リミットスイッチ227aの第1リミット信号に基づいて回転運動が停止することができる。
【0193】
逆に、
図8に示すように、曲率可変ユニット200のアーク部材210は、ディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に立てられた状態で、使用者の操作に応じた回転モーター224の回転運動に連動してその位置で最大90度まで回転してディスプレイユニット100の背面と平行に横に倒して、これにより、ディスプレイユニット100は、弾性復元力によって0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態で配置(または実現)することができる。
【0194】
図13は、
図6に示した「B4」部分の拡大図であり、これは本明細書に係るスリットを説明するための図である。
【0195】
図6と
図7および
図13を参照すると、本明細書に係るディスプレイ装置は、スリット125をさらに含むことができる。
【0196】
スリット125は、ディスプレイユニット100の曲率可変時、振動ユニット500に加わる応力を減少させることができるように配置することができる。また、スリット125は、ディスプレイユニット100の曲率に応じたディスプレイパネル110とバックカバー120との間の位置別のエアギャップ(AG)の変化(または偏差)による音質劣化を最小限に抑えることができるように配置することができる。
【0197】
スリット125は、振動ユニット500と、重畳するバックカバー120に配置することができる。一例によるスリット125は、一対の第1および第2音響発生ユニット511、513の間と重畳するバックカバー120を貫通するように配置することができる。
【0198】
スリット125は、第2方向(Y)と平行な長さを有することができる。スリット125の長さは、第1および第2音響発生ユニット511、513の長さよりも長くすることができる。スリット125の一端は、一対の第1および第2音響発生ユニット511、513の間に配置することができる。
【0199】
スリット125は、ディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に沿って、バックカバー120を垂直に貫通するように形成することで、ディスプレイパネル110とバックカバー120の間のエアギャップ(AG)(または内部エアギャップ)をバックカバー120の背面の外部(または外部エアギャップ)と連通することができる。このようなスリット125は、ディスプレイパネル110とバックカバー120の間のエアギャップ(AG)を、外部エアギャップと連通することにより、ディスプレイパネル110の振動(または震え)時、内部のエアギャップ(AG)と外部エアギャップの間の空気の流れを円滑にすることができる。これにより、ディスプレイパネル110が安定的に振動するようにして、ディスプレイパネル110の振動による低音域帯周波数特性および音圧特性を増加させる。例えば、低音域帯周波数は800Hz以下であり得、これに限定されるものではない。
【0200】
図14は、本明細書の他の例に係る曲率可変ユニットを説明するための図であり、
図15は、
図14に示した「B5」部分の拡大図であり、
図16は、
図15に示した「B6」部分の拡大図であり、
図17は、
図15に示した「B7」部分の拡大図であり、これは、
図1から
図13に示したディスプレイ装置で曲率可変ユニットを変更したものである。これにより、以下の説明では、曲率可変ユニットを除いた残りの構成要素については、同一の符号を付与し、それに伴う重複説明は省略または簡略にする。
【0201】
図14から
図17を参照すると、本明細書の他の例に係る曲率可変ユニット200は、アーク部材(arc member)210、ガイド230、ジョイント部材250、および駆動部270を含むことができる。
【0202】
アーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面に配置することができる。例えば、アーク部材210は、バックカバー120の背面に配置することができる。アーク部材210は、駆動部270の駆動によって回転することにより、ディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の前方または後方の方に移動させることができる。
【0203】
一例に係るアーク部材210は、第1アーク部材211および第2アーク部材213を含むことができる。
【0204】
第1アーク部材211と第2アーク部材213は、互いに平行になるように、バックカバー120の背面に配置することを除いては、
図4から
図6に示した第1アーク部材211と第2アーク部材213と同じであり得る。
【0205】
第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、ディスプレイユニット100の第1長辺の方に凸の曲線形態を有することができる。
【0206】
第1アーク部材211の中心部(または長さの中央部)は、ディスプレイユニット100の第1長辺に隣接して、第1アーク部材211の両端(または両側部)は、ディスプレイユニット100の垂直中間ライン(VCL)に隣接することができる。
【0207】
第2アーク部材213の中心部(または長さの中央部)は、ディスプレイユニット100の背面正中央部に隣接して、第2アーク部材213の両端(または両側部)は、ディスプレイユニット100の下部左右側の角の部分に隣接することができる。
【0208】
第1アーク部材211と第2アーク部材213は、駆動部270の駆動によって、互いに同じ直線方向に移動しつつ、互いに同じ回転方向に回転することができる。
【0209】
ガイド230は、第2方向(Y)と平行にディスプレイユニット100の背面に配置してアーク部材210の第1中間部と第2中間部それぞれを移動可能に支持することができる。このようなガイド230は、曲線形態を有するアーク部材210が回転する時にアーク部材210の浮きを防止することができる。これにより、アーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面とガイド230の中間部との間の離隔空間に移動可能に配置することにより、回転時にガイド230によって浮くことを防止することができ、ガイド230を支持台にして、ディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の前方の方に突出させることができる。
【0210】
一例に係るガイド230は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)のそれぞれに配置され、第1アーク部材211と前記第2アーク部材213それぞれを移動可能に支持することができる。
【0211】
一例に係るガイド230は、第1から第4ガイド部材235、236、237、238を含むことができる。
【0212】
第1ガイド部材235は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に配置され、第1アーク部材211の第1中間部に移動可能に支持することができる。
【0213】
第1ガイド部材231の一側と他側は、第1アーク部材211を間に置いてディスプレイユニット100の第1背面領域(RA1)に固定することができる。例えば、第1ガイド部材235の一側と他側それぞれは、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の第1背面領域(RA1)に固定することができる。
【0214】
第1ガイド部材235の一側と他側との間の中間部は、第1アーク部材211の第1中間部と交差するように、バックカバー120の第3背面領域(RA3)上に配置することができる。第1ガイド部材235の中間部の一側と他側それぞれの高さによって、バックカバー120の背面から第1アーク部材211の直径よりも高い距離で離隔することができる。これにより、第1アーク部材211の第1中間部は、第1ガイド部材235の中間部とバックカバー120の背面との間の離隔空間内に移動可能であり得る。
【0215】
第2ガイド部材236は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に配置され、第1アーク部材211の第2中間部に移動可能に支持することができる。このような第2ガイド部材236は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に配置され、第1アーク部材211の第2中間部に移動可能に支持することを除いては、第1ガイド部材235と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0216】
第3ガイド部材237は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に配置され、第2アーク部材213の第1中間部に移動可能に支持することができる。このような第3ガイド部材237は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に配置され、第2アーク部材213の第1中間部に移動可能に支持することを除いては、第1ガイド部材235と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0217】
第4ガイド部材238は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に配置され、第2アーク部材213の第2中間部に移動可能に支持することができる。このような第4ガイド部材238は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に配置され、第2アーク部材213の第2中間部に移動可能に支持することを除いては、第1ガイド部材235と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0218】
ジョイント部材250は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)のそれぞれに回転可能に配置され、アーク部材210の両端を回転可能に支持することができる。例えば、ジョイント部材250の一端は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)それぞれに回転可能に配置することができる。このようなジョイント部材250は、アーク部材210の移動と回転によって回転しつつアーク部材210の両端に発生する加圧力をディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)それぞれに伝達することにより、ディスプレイユニット100の両側部を中央部よりもディスプレイ装置の前方の方に突出させることができる。
【0219】
一例に係るジョイント部材250は、第1から第4ジョイント部材251、253、255、257を含むことができる。
【0220】
第1ジョイント部材251は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に回転可能に配置され、第1アーク部材211の一端(または第1端)を回転可能に支持することができる。一例による第1ジョイント部材251は、第1アーク部材211の一端に挿入されるピン部、およびピン部の先端に連結してディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に回転可能に結合した環部を含むことができる。このような第1ジョイント部材251は、第1アーク部材211の一端から加わる加圧力によって、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)を加圧することができる。
【0221】
第2ジョイント部材253は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に回転可能に配置され、第1アーク部材211の他端(または第2端)を回転可能に支持することができる。一例による第2ジョイント部材253は、第1アーク部材211の他端に挿入されるピン部、およびピン部の先端に連結してディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に回転可能に結合した環部を含むことができる。このような第2ジョイント部材253は、第1アーク部材211の他端から加わる加圧力によって、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)を加圧することができる。
【0222】
第3ジョイント部材255は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に回転可能に配置され、第2アーク部材213の一端(または第1端)を回転可能に支持することができる。一例による第3ジョイント部材255は、第2アーク部材213の一端に挿入されるピン部、およびピン部の先端に連結してディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に回転可能に結合した環部を含むことができる。このような第3ジョイント部材255は、第2アーク部材213の一端から加わる加圧力によって、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)を加圧することができる。
【0223】
第4ジョイント部材257は、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に回転可能に配置され、第2アーク部材213の他端を回転可能に支持することができる。一例による第4ジョイント部材257は、第2アーク部材213の他端に挿入されるピン部、およびピン部の先端に連結してディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に回転可能に結合した環部を含むことができる。このような第4ジョイント部材257は、第2アーク部材213の他端から加わる加圧力によって、ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)を加圧することができる。
【0224】
本明細書の他の例に係る曲率可変ユニット200は、固定ブラケット260をさらに含むことができる。
【0225】
固定ブラケット260は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)のそれぞれに配置してジョイント部材250を回転可能に支持することができる。例えば、固定ブラケット260は、ディスプレイユニット100の第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに配置し、バックカバー120の背面に結合(または固定)することができる。このような固定ブラケット260は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれが回転するとき、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれの先端に発生する加圧力をディスプレイユニット100に伝達することができる。この場合、固定ブラケット260は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれの先端がディスプレイユニット100と面接触するようにし、これにより、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれの先端とディスプレイユニット100との間の局部的な点接触によるディスプレイユニット100の局部的な損傷を防止する役割を兼ねることができる。
【0226】
一例に係る固定ブラケット260は、第1および第2固定ブラケット261,263を含むことができる。
【0227】
第1固定ブラケット261は、ディスプレイユニット100の第3背面の端の部分に配置し、ジョイント部材250の他側(または環部)を回転可能に支持することができる。例えば、第1固定ブラケット261は、バックカバー120の右側端の部分に隣接した第3背面領域(RA3)に固定され、第1ジョイント部材251および第3ジョイント部材255のそれぞれの他側(または環部)を回転可能に支持することができる。
【0228】
第2固定ブラケット263は、ディスプレイユニット100の第4背面の端の部分に配置し、ジョイント部材250の他側(または環部)を回転可能に支持することができる。例えば、第2固定ブラケット263は、バックカバー120の左側端の部分に隣接した第4背面領域(RA4)に固定され、第2ジョイント部材253および第4ジョイント部材257のそれぞれの他側(または環部)を回転可能に支持することができる。
【0229】
駆動部270は、ディスプレイユニット100の背面中央領域に配置することができる。駆動部270は、第1アーク部材211と第2アーク部材213との間に配置することができる。
【0230】
駆動部270は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれを同時に移動させつつ、同時に回転させることができる。駆動部270は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれを互いに同じ直線方向に同時に移動させつつ、互いに同じ回転方向に同時に回転させることができる。例えば、駆動部270は、第1アーク部材211を直線移動させつつ、第1回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213を直線移動させつつ、第2回転方向に最大90度まで回転させることができる。逆に、駆動部270は、第1アーク部材211を直線移動させつつ、第2回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213を直線移動させつつ、第1回転方向に最大90度まで回転させることができる。
【0231】
駆動部270は、回転モーターの回転運動に連動する直線運動を介して、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれを同時に移動させつつ、同時に回転させることができる。
【0232】
一例に係る駆動部270は、ガイドプレート271、ホルダー272、ホルダーリンク273、スライディングブロック274、少なくとも一つの回転モーター275、およびギア組立体276を含むことができる。
【0233】
ガイドプレート271は、ディスプレイユニット100の背面正中央部と重畳するように配置することができる。例えば、ガイドプレート271は、第1方向(X)と平行な一定の幅と第2方向(Y)と平行な一定の長さを有するように実現され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの中心(または長さの中央部)と重畳するようバックカバー120の背面に配置(または結合)することができる。このようなガイドプレート271は、少なくとも一つの回転モーター275およびギア組立体276を支持し、ホルダー272とホルダーリンク273およびスライドブロック274を摺動可能に支持することができる。
【0234】
一例に係るガイドプレート271は、レールプレート271a、およびスライディングプレート271bを含むことができる。
【0235】
レールプレート271aは、ディスプレイユニット100の背面正中央部と重畳するようバックカバー120の背面に結合され、スライディングプレート271bを摺動可能に支持することができる。レールプレート271aは、スライディングプレート271bの直線運動をガイドするためのガイドレールを含むことができる。
【0236】
スライディングプレート271bは、摺動可能にレールプレート271aに連結することができる。スライディングプレート271bは、レールプレート271aのガイドレールが挿入されるガイド溝を含むことができる。このようなスライディングプレート271bは、ホルダー272とホルダーリンク273およびスライドブロック274を摺動可能に支持することができる。
【0237】
ホルダー272は、ガイドプレート271のスライディングプレート271bに結合されてアーク部材210の中心部を回転可能に支持することができる。これにより、アーク部材210の中心部は、スライディングプレート271bとホルダー272の間に回転可能に配置することができる。付加的に、一例に係る駆動部270は、アーク部材210の中心部とホルダー272間に介在したベアリングをさらに含むことができる。
【0238】
一例に係るホルダー272は、ガイドプレート271のスライディングプレート271bに結合され、第1アーク部材211の中心部を回転可能に支持する第1ホルダー272a、およびガイドプレート271に結合され、第2アーク部材213の中心部を回転可能に支持する第2ホルダー272bを含むことができる。
【0239】
一例に係る第1ホルダー272aと第2ホルダー272bそれぞれの両端は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によりスライディングプレート271bに結合することができる。
【0240】
一例に係る駆動部270は、第1アーク部材211の中心部と、第1ホルダー272aの間に介在した第1ベアリング、および第2アーク部材213の中心部と第2ホルダー272bの間に介在した第2ベアリングをさらに含むことができる。
【0241】
ホルダーリンク273は、アーク部材210の中心部を回転可能に支持することができる。一例として、ホルダーリンク273は、アーク部材210が貫通する貫通ホールを含むことができる。別の例として、ホルダーリンク273は、アーク部材210の一部を囲む「∪」字形態の断面構造を含むことができる。例えば、ホルダーリンク273は、ホルダー272の一部を囲むように配置し、スクリューまたはボルトなどの固定部材(FM)によってホルダー272に固定することができる。
【0242】
一例に係るホルダーリンク273は、第1アーク部材211の中心部を回転可能に支持する第1ホルダーリンク(HL1)、および第2アーク部材213の中心部を回転可能に支持する第2ホルダーリンク(HL2)を含むことができる。
【0243】
第1ホルダーリンク(HL1)は、第1アーク部材211の一部を囲む「∪」字形態の断面構造を含むことができる。例えば、第1ホルダーリンク(HL1)は、第1ホルダー272aの一部を囲むように配置し、スクリューまたはボルトなどの固定部材(FM)によって、第1ホルダー272aに固定することができる。
【0244】
第2ホルダーリンク(HL2)は、第2アーク部材213の一部を囲む「∪」字形態の断面構造を含むことができる。例えば、第2ホルダーリンク(HL2)は、第2ホルダー272bの一部を囲むように配置し、スクリューまたはボルトなどの固定部材(FM)によって、第2ホルダー272bに固定することができる。
【0245】
スライディングブロック274は、ホルダーリンク273に連結され、駆動部270の駆動によってホルダーリンク273を第2方向(Y)に沿って直線運動させることができる。
【0246】
一例によるスライディングブロック274は、第1ホルダーリンク(HL1)に回転可能に連結し、第2ホルダーリンク(HL2)に回転可能に連結することができる。例えば、スライディングブロック274の一端は、第1ヒンジピン(HP1)によって、第1ホルダーリンク(HL1)に回転可能に連結することができる。スライディングブロック274の他端は、第2ヒンジピン(HP2)によって第2ホルダーリンク(HL2)に回転可能に連結することができる。このようなスライディングブロック274は、駆動部270の駆動によって、第1ホルダーリンク(HL1)と第2ホルダーリンク(HL2)を同時に同じ方向に直線運動させることができる。
【0247】
一例によるスライディングブロック274は、ラックギア(RG)を含むことができる。
【0248】
一例に係るラックギア(RG)は、第2方向(Y)と平行なスライディングブロック274の一側面と他側面に実現することができる。
【0249】
一例に係るラックギア(RG)は、スライディングブロック274の一側面に実現された第1ラックギア(RG1)、およびスライディングブロック274の他側面に実現された第2ラックギア(RG2)を含むことができる。
【0250】
少なくとも一つの回転モーター275は、ディスプレイユニット100の背面中央領域に配置し、ガイドプレート271によって支持することができる。少なくとも一つの回転モーター275は、ディスプレイユニット100の曲率可変のための使用者の操作に応答してギア組立体276に回転力を提供することができる。
【0251】
本例に係る駆動部270は、バランス維持と騒音低減および駆動力(または回転力)マージンの確保のために、第1および第2回転モーター275a、275b(または一対の回転モーター)を含むことができる。
【0252】
第1および第2回転モーター275a、275bは、ギア組立体276を間に置いて互いに並んで配置することができる。第1回転モーター275aの駆動軸(または回転軸)と第2回転モーター275bの駆動軸(または回転軸)のそれぞれは、第1アーク部材211に隣接するように配置することができる。この場合、第1および第2回転モーター275a、275bは、互いに同じ方向に回転することができる。
【0253】
ギア組立体276は、ガイドプレート271上に配置され、回転モーター275に連結することができる。ギア組立体276は、回転モーター275の回転運動に連動してスライドブロック274を直線運動させることによりスライドブロック274の直線運動によってホルダーリンク273の移動を通じてアーク部材210を移動させつつ回転させることができる。例えば、ギア組立体276は、回転モーター275の回転運動に連動してスライドブロック274を直線運動させることで、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれを移動させつつ回転させることができる。このようなギア組立体276は、ギアアセンブリ、ギアボックス、または減速ギア部で表現することもできるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0254】
一例に係るギア組立体276は、第1ピニオンギア(PG1)、第2ピニオンギア(PG2)、および回転伝達部(RTP)を含むことができる。
【0255】
第1ピニオンギア(PG1)は、スライディングブロック274の第1ラックギア(RG1)と連結(または噛合)することができる。第1ピニオンギア(PG1)は、回転運動によって、第1ラックギア(RG1)を直線運動させることができる。例えば、第1ピニオンギア(PG1)は、第1回転方向に回転して、第1ラックギア(RG1)を第2方向(Y)と平行な第1直線方向(Y+)に直線運動させることができる。逆に、第1ピニオンギア(PG1)は、第2回転方向に回転して、第1ラックギア(RG1)を第2直線方向(Y-)に直線運動させることができる。
【0256】
第2ピニオンギア(PG2)は、スライディングブロック274の第2ラックギア(RG2)と連結(または噛合)することができる。第2ピニオンギア(PG2)は、回転運動によって、第2ラックギア(RG2)を直線運動させることができる。例えば、第2ピニオンギア(PG2)は、第2回転方向に回転して第2ラックギア(RG2)を第1直線方向(Y+)に直線運動させることができる。逆に、第2ピニオンギア(PG2)は、第1回転方向に回転して第2ラックギア(RG2)を第2直線方向(Y-)に直線運動させることができる。
【0257】
回転伝達部(RTP)は、回転モーター275の回転運動をピニオンギア(PG)に伝達することができる。回転伝達部(RTP)は、回転モーター275の回転速度を減速させてピニオンギア(PG)を回転させることができる。例えば、回転伝達部(RTP)は、第1回転モーター275aの回転運動を第1ピニオンギア(PG1)に伝達するとともに、第2回転モーター275bの回転運動を第2ピニオンギア(PG2)に伝達することができる。
【0258】
一例に係る回転伝達部(RTP)は、第1ウォーム276a、第1ウォームギア(WG1)、第1スパーギア(SG1)、第2ウォーム276b、第2ウォームギア(WG2)、および第2スパーギア(SG2)を含むことができる。
【0259】
第1ウォーム276aは、第1回転モーター275aの駆動軸に連結することができる。第1ウォーム276aは、第1回転モーター275aの第1回転方向の回転によって、第1回転方向に回転し、または第1回転モーター275aの第2回転方向の回転によって、第2回転方向に回転することができる。
【0260】
第1ウォームギア(WG1)は、第1ウォーム276aと連結(または噛合)して、第1ウォーム276aの回転運動によって回転することができる。例えば、第1ウォームギア(WG1)は、第1ウォーム276aが1回転したときに、一つのギアだけ回転することができる。第1ウォームギア(WG1)の回転軸方向は、第1ウォーム276aの回転軸方向と直角であり得る。例えば、第1ウォーム276aの回転軸方向は、第2方向(Y)と平行であり得、第1ウォームギア(WG1)の回転軸方向は、バックカバー120の厚さ方向(Z)と平行であり得る。
【0261】
一例に係る第1ウォームギア(WG1)は、第1サイズを有する下部ウォームギア、および第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部ウォームギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第1ウォームギア(WG1)において、下部ウォームギアは、第1ウォーム276aと連結(または噛合)することができ、上部ウォームギアは、第1スパーギア(SG1)と連結(または噛合)することができる。
【0262】
第1スパーギア(SG1)は、第1ウォームギア(WG1)と連結(または噛合)して、第1ウォームギア(WG1)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することができる。
【0263】
一例による第1スパーギア(SG1)は、第1サイズを有する下部スパーギア、および第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部スパーギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第1スパーギア(SG1)において、下部スパーギアは、第1ウォームギア(WG1)の上部ウォームギアと連結(または噛合)することができ、上部スパーギアは、第1ピニオンギア(PG1)と連結(または噛合)することができる。
【0264】
第2ウォーム276bは、第2回転モーター275bの駆動軸に連結することができる。第2ウォーム276bは、第2回転モーター275bの第1回転方向の回転によって、第1回転方向に回転し、または第2回転モーター275bの第2回転方向の回転によって第2回転方向に回転することができる。
【0265】
第2ウォームギア(WG2)は、第2ウォーム276bと連結(または噛合)して、第2ウォーム276bの回転運動によって回転することができる。例えば、第2ウォームギア(WG2)は、第2ウォーム276bが1回転したときに、一つのギアだけ回転することができる。第2ウォームギア(WG2)の回転軸方向は、第2ウォーム276bの回転軸方向と直角であり得る。例えば、第2ウォーム276bの回転軸方向は、第2方向(Y)と平行であり得、第2ウォームギア(WG2)の回転軸方向は、バックカバー120の厚さ方向(Z)と平行であり得る。
【0266】
一例による第2ウォームギア(WG2)は、第1サイズを有する下部ウォームギア、および第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部ウォームギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第2ウォームギア(WG2)において、下部ウォームギアは、第2ウォーム276bと連結(または噛合)することができ、上部ウォームギアは、第2スパーギア(SG2)と連結(または噛合)することができる。
【0267】
第2スパーギア(SG2)は、第2ウォームギア(WG2)と連結(または噛合)して、第2ウォームギア(WG2)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することができる。
【0268】
一例による第2スパーギア(SG2)は、第1サイズを有する下部スパーギア、および第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部スパーギアを含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第2スパーギア(SG2)において、下部スパーギアは、第2ウォームギア(WG2)の上部ウォームギアと連結(または噛合)することができ、上部スパーギアは、第2ピニオンギア(PG2)と連結(または噛合)することができる。
【0269】
選択的に、本例に係る駆動部270は、第1回転モーター275aのみを含んで実現することができ、この場合、前述した第2ラックギア(RG2)、第2回転モーター275b、第2ピニオンギア(PG2)、第2ウォーム276b、第2ウォームギア(WG2)、および第2スパーギア(SG2)のそれぞれは、省略することができる。
【0270】
本明細書の一例に係る曲率可変ユニット200の駆動部270は、リミットスイッチ部277をさらに含むことができる。
【0271】
リミットスイッチ部277は、ガイドプレート271上に配置してスライディングブロック274の直線運動の距離を制限することができる。例えば、リミットスイッチ部277は、スライディングブロック274との物理的な接触によってラックギア(RG)の直線運動の最大距離を制限するように実現することができる。
【0272】
一例によるリミットスイッチ部277は、第1リミットスイッチ部277aおよび第2リミットスイッチ部277bを含むことができる。
【0273】
第1リミットスイッチ部277aは、第2直線方向(Y-)に沿うスライディングブロック274の最大直線運動距離を制限することができる。第1リミットスイッチ部277aは、アーク部材210の最大回転角度を制限し、またはディスプレイユニット100の最大曲率を制限することができる。
【0274】
一例による第1リミットスイッチ部277aは、第1リミットスイッチ(LS1)および第1ストッパ(SP1)を含むことができる。
【0275】
第1リミットスイッチ(LS1)はスライディングブロック274を貫通する貫通スリット274aと重畳するガイドプレート271に固定され、貫通スリット274a内に配置することができる。例えば、第1リミットスイッチ(LS1)は、第1アーク部材211から一定の距離だけ離隔するようにガイドプレート271のレールプレート271a上に配置され、スライディングプレート271bとスライドブロック274を貫通する貫通スリット274a内に配置することができる。
【0276】
第1ストッパ(SP1)は、スライディングブロック274に配置した貫通スリット274aの側壁のうち、第1方向(X)と平行であり、且つ第1アーク部材211に隣接した第1端側壁であり得る。
【0277】
第1リミットスイッチ(LS1)は、第2直線方向(Y-)に沿って直線運動するスライディングブロック274に配置された貫通スリット274aの第1端側壁と物理的に接触するとき、第1リミット信号を生成して、曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第1リミットスイッチ(LS1)から提供される第1リミット信号に応答して回転モーター275の回転を停止させることができる。
【0278】
第2リミットスイッチ部277bは、第1直線方向(Y+)に沿うスライドブロック274の最大直線運動距離を制限することができる。一例による第2リミットスイッチ部277bは、第2リミットスイッチ(LS2)および第2ストッパ(SP2)を含むことができる。
【0279】
第2リミットスイッチ(LS2)は、第1リミットスイッチ(LS1)と第2アーク部材213の間のガイドプレート271に固定され貫通スリット274a内に配置することができる。例えば、第2リミットスイッチ(LS2)は、第1リミットスイッチ(LS1)と隣接するようにガイドプレート271のレールプレート271a上に配置され、スライディングプレート271bとスライドブロック274を貫通する貫通スリット274a内に配置することができる。
【0280】
第2ストッパ(SP2)は、スライディングブロック274に配置された貫通スリット274aの側壁のうち、第1方向(X)と平行であり、且つ第2アーク部材213に隣接した第2端側壁であり得る。
【0281】
第2リミットスイッチ(LS2)は、第1直線方向(Y+)に沿って直線運動するスライディングブロック274に配置された貫通スリット274aの第2端側壁と物理的に接触したときに、第2リミット信号を生成して、曲率可変制御回路に提供すことができる。曲率可変制御回路は、第2リミットスイッチ(LS2)から提供される第2リミット信号に応答して回転モーター275の回転を停止させることができる。
【0282】
本明細書の他の例に係る曲率可変ユニット200は、ギアボックス278をさらに含むことができる。
【0283】
ギアボックス278は、ガイドプレート271のレールプレート271aまたはバックカバー120の背面に結合して駆動部270を支持することができる。
【0284】
ギアボックス278は、スタンドのポストに支持され、または取付けることができる。このため、ギアボックス278は、複数の取付け結合部278aを含むことができる。複数の取付け結合部278aは、ギアボックス278の上側と下側のそれぞれに配置することができ、スライドブロック274を基準に左右対称の構造を含むことができる。
【0285】
図18aは、本明細書に係るディスプレイ装置の平面形態を示す断面図であり、
図18bは、本明細書に係るディスプレイ装置の曲率可変状態を示す断面図である。
【0286】
図18aを参照すると、本明細書に係るディスプレイ装置で、ディスプレイユニット100は、0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態で配置(または実現)することができる。例えば、
図15に示すように、曲率可変ユニット200の回転モーター275は、第2リミットスイッチ277bの第2リミット信号に基づいて回転運動が停止した状態であり得る。
【0287】
平面形態のディスプレイユニット100は、使用者の操作に応答して、
図1と
図2および
図18bに示すように、0(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態に配置(または実現)することができる。例えば、
図15に示すように、曲率可変ユニット200のアーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面と平行に横に倒した状態で、使用者の操作に応じた回転モーター275の回転運動に連動してスライドブロック274が第2直線方向(Y-)に直線運動することにより、第2直線方向(Y-)に移動しつつ、最大90度までの第1回転方向に回転してディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に立てられ、回転しつつ立てられるアーク部材210の先端に発生する加圧力がジョイント部材250と固定ブラケット260を介してディスプレイユニット100に加えられ、これによりディスプレイユニット100の両側部が中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出することができる。結局、ディスプレイユニット100は、アーク部材210の直線運動とディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に立てられるアーク部材210の回転運動によって、ディスプレイユニット100の両側部が中央部よりディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出することにより、0(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態に可変とすることができる。例えば、
図15に示すように、ディスプレイユニット100を曲面形態に可変させる曲率可変ユニット200の回転モーター275は、第1リミットスイッチ277aの第1リミット信号に基づいて回転運動が停止することができる。
【0288】
逆に、
図15に示すように、曲率可変ユニット200のアーク部材210は、使用者の操作に応じた回転モーター275の回転運動に連動してスライドブロック274が第1直線方向(Y+)に直線運動することにより、第1直線方向(Y+)に移動しつつ、最大90度までの第2回転方向に回転してディスプレイユニット100の背面と平行に横に倒し、これにより、ディスプレイユニット100は、弾性復元力によって0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態に配置(または実現)することができる。
【0289】
図19は、本明細書の一例に係る位置調節ユニットを説明するための図である。
【0290】
図1および19を参照すると、本明細書の一例に係る位置調節ユニット700は、スタンド300に取付けられたディスプレイユニット100の高さを上昇(Y+)させ、または下降(Y-)させることができるように実現することができる。
【0291】
位置調節ユニット700は、支持ブラケット710およびディスプレイ昇降ユニット720を含むことができる。
【0292】
支持ブラケット710は、ディスプレイユニット100の背面に結合することができる。一例による支持ブラケット710は、
図14および
図15に示したディスプレイユニット100の背面に配置された曲率可変ユニット200のギアボックス278と結合することができる。例えば、支持ブラケット710は、スクリューまたはボルトなどの締結部材によってギアボックス278に結合するか、またはギアボックス278を支持することができる。締結部材は、ギアボックス278に配置された複数の取付け結合部278aに結合することができる。
【0293】
ディスプレイ昇降ユニット720は、スタンド300のポスト330に配置して支持ブラケット710に連結することができる。ディスプレイ昇降ユニット720は、昇降調節ノブ727に対する使用者の操作によって支持ブラケット710を第2方向(Y)に上昇(Y+)させ、または下降(Y-)させることで支持ブラケット710に取り付けられたディスプレイユニット100の高さを調節することができる。例えば、ディスプレイ昇降ユニット720は、ボールスクリュー方式によって支持ブラケット710を昇降させることにより、ディスプレイユニット100の高さを基準位置(Pref)から上昇させ、または下降させることができる。
【0294】
一例に係るディスプレイ昇降ユニット720は、連結フレーム721、昇降軸723、昇降ガイド725、および昇降調節ノブ727を含むことができる。
【0295】
連結フレーム721は、ディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に配置され、スタンド300のポスト330の内側壁を貫通して支持ブラケット710に結合することができる。
【0296】
昇降軸723は、第2方向(Y)と平行にポスト330の内部に昇降可能に配置され、連結フレーム721と結合することができる。
【0297】
昇降ガイド725は、第2方向(Y)と平行にポスト330の内部に配置され、昇降軸723の昇降をガイドすることができる。例えば、昇降ガイド725は、昇降軸723の昇降をガイドするガイドレールを含むことができる。この場合、昇降軸723は、昇降ガイド725のガイドレールが挿入されるガイド溝を含み、昇降ガイド725のガイドレールに沿って第2方向(Y)に昇降することができる。
【0298】
昇降調節ノブ727は、ポスト330の上面に回転可能に配置され、昇降軸723の上側と連結することができる。昇降調節ノブ727は、使用者の操作によって、第1回転方向に回転して昇降軸723を上昇(Y+)させ、使用者の操作によって第2回転方向に回転して昇降軸723を下降(Y-)させることができる。このため、昇降調節ノブ727は、ねじ山部727aを含むことができ、昇降軸723は、上側に配置されて昇降調節ノブ727のねじ山部727aとの連結(または噛合)したねじ孔723aを含むことができる。
【0299】
昇降調節ノブ727のねじ山部727aは、昇降調節ノブ727の回転によって回転して昇降軸723を第2方向(Y)に直線運動させることができる。例えば、昇降調節ノブ727が第1回転方向に回転するとき、ねじ山部727aは、第1回転方向に回転して昇降軸723を第2方向(Y)に直線運動(または上昇)させることができる。逆に、昇降調節ノブ727が第2回転方向に回転するとき、ねじ山部727aは、第2回転方向に回転して昇降軸723を第2方向(Y)に直線運動(または下降)させることができる。
【0300】
本明細書の一例に係る位置調節ユニット700は、スタンド300に取付けられた垂直状態(Pv)のディスプレイユニット100を一定の角度で傾斜(θ1、θ2)させることができるように実現することができる。このため、位置調節ユニット700は、ディスプレイチルトユニット730をさらに含むことができる。
【0301】
ディスプレイチルトユニット730は、支持ブラケット710とディスプレイ昇降ユニット720の間に配置して、使用者の操作によってディスプレイユニット100を一定の角度で傾斜(θ1、θ2)させることができる。
【0302】
一例に係るディスプレイチルトユニット730は、チルトハウジング731、支持フレーム733、ボールナット735、チルト調節ノブ737、およびノブ支持部739を含むことができる。
【0303】
チルトハウジング731は、支持ブラケット710の背面に結合することができる。例えば、チルトハウジング731は、支持ブラケット710とスタンド300のポスト330の間で支持ブラケット710の背面に結合することができる。
【0304】
支持フレーム733は、ディスプレイ昇降ユニット720の連結フレーム721に支持(または結合)して、チルトハウジング731に回転可能に支持することができる。チルトハウジング731は、チルト軸732を媒介にして支持フレーム733に回転可能に支持することができる。
【0305】
ボールナット735(またはボールスクリューナット)は、チルトハウジング731の内部上側に固定することができる。
【0306】
チルト調節ノブ737は、ボールナット735に連結(または噛合)するようにチルトハウジング731の背面に配置することができる。チルト調節ノブ737は、チルトハウジング731の背面を貫通してボールナット735に連結(または噛合)するボールスクリューを含むことができる。
【0307】
チルト調節ノブ737は、使用者の操作によって、第1回転方向に回転してボールナット735をディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に前進させることでチルト軸732を回転軸にしてチルトハウジング731を第1角度(θ1)で傾斜させることができる。例えば、垂直状態(Pv)のディスプレイユニット100は、チルト調節ノブ737が第1回転方向に回転するとき、上側部が下側部よりディスプレイ装置の前方に突出することによって、垂直状態(Pv)から第1角度(θ1)でチルトすることができる。
【0308】
逆に、チルト調節ノブ737は、使用者の操作によって第2回転方向に回転してボールナット735をディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に後進させることでチルト軸732を回転軸にしてチルトハウジング731を垂直状態(Pv)に復帰させ、または垂直状態(Pv)から第2角度(θ2)でチルトさせることができる。例えば、垂直状態(Pv)のディスプレイユニット100は、チルト調節ノブ737が第2回転方向に回転するとき、下側部が上側部よりディスプレイ装置の前方に突出することによって、垂直状態(Pv)から第2角度(θ2)でチルトすることができる。
【0309】
ノブ支持部739は、支持フレーム733の上側に結合するか支持フレーム733の上側から突出してチルト調節ノブ737を回転可能に支持することができる。ノブ支持部739は、チルト調節ノブ737の背面から突出した突出軸を回転可能に支持することができる。これにより、チルト調節ノブ737は、ノブ支持部739を支持台にして直線運動せずにその位置で回転運動することにより、ボールナット735を直線運動させることができる。
【0310】
このように、本例に係る位置調節ユニット700を含むディスプレイ装置は、使用者の操作によってディスプレイユニット100の高さと角度を調節することで、使用者の嗜好に合った視聴高さと角度を提供することができる。
【0311】
図20は、本明細書のまた別の例による曲率可変ユニットを説明するための図であり、
図21は、
図20に示した「B8」部分の拡大図であり、
図22は、
図20に示した「B9」部分の拡大図であり、
図23は、
図20に示した「B10」部分の拡大図であり、これは、
図1から
図13に示したディスプレイ装置で曲率可変ユニットを変更したものである。これにより、以下の説明では、曲率可変ユニットを除いた残りの構成要素については、同一の符号を付与し、それに伴う重複説明は省略または簡略にする。
【0312】
図20から
図23を参照すると、本明細書のまた別の例による曲率可変ユニット200は、アーク部材(arc member)210、ガイド230、および駆動部220を含むことができる。
【0313】
アーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面に配置することができる。例えば、アーク部材210は、バックカバー120の背面に配置することができる。アーク部材210は、駆動部220の駆動によって回転することにより、ディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の前方または後方の方に移動させることができる。
【0314】
一例に係るアーク部材210は、第1アーク部材211および第2アーク部材213を含むことができる。
【0315】
第1アーク部材211は、ディスプレイユニット100の第1長辺側に凸の曲線形態を有することができる。第1アーク部材211の中心部(または長さの中央部)は、ディスプレイユニット100の第1長辺に隣接して、第1アーク部材211の両端(または両側部)は、ディスプレイユニット100の垂直中間ライン(VCL)に隣接することができる。
【0316】
第2アーク部材213は、ディスプレイユニット100の第2長辺側に凸の曲線形態を有することができる。第2アーク部材213の中心部(または長さの中央部)は、ディスプレイユニット100の第2長辺に隣接して、第2アーク部材213の両端(または両側部)は、ディスプレイユニット100の垂直中間ライン(VCL)に隣接することができる。
【0317】
第1アーク部材211と第2アーク部材213は、駆動部220の駆動によって互いに反対の方向に回転することができる。一例による第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、駆動部220の駆動によってその位置で互いに反対の方向に回転することができる。例えば、第1アーク部材211は、駆動部220の駆動によってその位置で第1回転方向に回転し、これと同時に、第2アーク部材213は、駆動部220の駆動によってその位置で第2回転方向に回転することができる。逆に、第1アーク部材211は、駆動部220の駆動によってその位置で第2回転方向に回転し、これと同時に、第2アーク部材213は、駆動部220の駆動によってその位置で第1回転方向に回転することができる。
【0318】
第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの中心部の間に配置されるディスプレイユニット100の背面中央部空間は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの中心部がディスプレイユニット100の長辺に隣接して配置することによって、相対的に広い大きさを有することができ、これによって機構部品または回路部品が配置されるディスプレイユニット100の背面空間の活用度を増加することができ、機構部品または回路部品の配置が容易になり得る。
【0319】
ガイド230は、第2方向(Y)と平行になるようにディスプレイユニット100の背面に配置してアーク部材210の第1中間部と第2中間部それぞれを移動可能に支持することができる。このようなガイド230は、曲線形態を有するアーク部材210が回転する時にアーク部材210の浮きを防止することができる。これにより、アーク部材210は、ディスプレイユニット100の背面とガイド230の中間部の間の離隔空間に移動可能に配置することにより、回転時にガイド230によって浮くことを防止することができ、ガイド230を支持台にして、ディスプレイユニット100の両側部をディスプレイ装置の前方の方に突出させることができる。
【0320】
一例に係るガイド230は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)のそれぞれに配置され、第1アーク部材211と前記第2アーク部材213のそれぞれを移動可能に支持することができる。一例によるガイド230は、第1から第4ガイド部材235,236,237,238を含むことができる。このような第1から第4ガイド部材235,236,237,238のそれぞれは、
図14に示した第1から第4ガイド部材と異なる構造を有するだけで、実質的に同一の機能を有するので、これに対する重複説明は省略することにする。選択的に、
図20に示した第1から第4ガイド部材235,236,237,238のそれぞれは、
図14に示した第1から第4ガイド部材と実質的に同じ構造を有するように実現することができる。
【0321】
ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)に配置された第1および第3ガイド部材235,237は、第1垂直剛性部材161を間に置いて互いに並んで配置することができる。ディスプレイユニット100の第4背面領域(RA4)に配置された第2および第4ガイド部材236,238は、第2垂直剛性部材163を間に置いて互いに並んで配置することができる。
【0322】
第1垂直剛性部材161と第2垂直剛性部材163それぞれは、第2方向(Y)と平行になるようにディスプレイユニット100の背面に配置することができる。一例による第1垂直剛性部材161と第2垂直剛性部材163のそれぞれは、第1方向(X)と平行な一定な幅、および第2方向(Y)と平行な一定の長さを有するように実現することができる。例えば、第1垂直剛性部材161と第2垂直剛性部材163のそれぞれは、金属材質からなることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。第1垂直剛性部材161と第2垂直剛性部材163のそれぞれは、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってディスプレイユニット100の背面に固定することができるが、これに限定されず、両面テープなどの結合部材によってディスプレイユニット100の背面に固定することもできる。このような第1垂直剛性部材161と第2垂直剛性部材163のそれぞれは、ディスプレイユニット100の曲率可変時に上下のゆがみを最小限に抑えるか、または防ぐことができる。
【0323】
駆動部220は、ディスプレイユニット100の背面中央領域に配置することができる。駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213の間に配置することができる。
【0324】
駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれを同時に回転させることができる。駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれをその位置で互いに反対の回転方向に同時に回転させることができる。例えば、駆動部220は、第1アーク部材211をその位置で第1回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213をその位置で第2回転方向に最大90度まで回転させることができる。逆に、駆動部220は、第1アーク部材211をその位置で第2回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213をその位置で第1回転方向に最大90度まで回転させることができる。
【0325】
駆動部220は、回転モーターの回転運動に連動する直線運動を介して、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれを同時にその位置で回転させることができる。
【0326】
一例に係る駆動部220は、支持プレート221、ホルダー222、固定リンク223、少なくとも一つの回転モーター224、およびギア組立体225を含むことができる。
【0327】
支持プレート221は、ディスプレイユニット100の背面正中央部と重畳するように配置することができる。例えば、支持プレート221は、第1方向(X)と平行な一定の幅と第2方向(Y)と平行な一定の長さを有するように実現され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの中心(または長さの中央部)と重畳するようバックカバー120の背面に配置(または結合)することができる。このような支持プレート221は、ホルダー222と、少なくとも一つの回転モーター224およびギア組立体225のそれぞれを支持することができる。
【0328】
ホルダー222は、支持プレート221に結合され、アーク部材210の中心部を回転可能に支持することができる。一例によるホルダー222は、支持プレート221に結合され、第1アーク部材211の中心部を回転可能に支持する第1ホルダー222a、および支持プレート221に結合され、第2アーク部材213の中心部を回転可能に支持する第2ホルダー222bを含むことができる。このような第1ホルダー222aと第2ホルダー222bは、
図8から
図10に示した第1および第2ホルダー222a、222bと異なる構造を有するだけで、実質的に同一の機能を有するので、これに対する重複説明は省略することにする。選択的に、
図21から
図23に示した第1ホルダー222aと第2ホルダー222bそれぞれは、
図8から
図10に示した第1および第2ホルダー222a、222bと実質的に同じ構造を有するように実現することができる。
【0329】
固定リンク223は、アーク部材210の中心部に固定することができる。例えば、固定リンク223は、スクリューまたはボルトなどの固定部材(FM)によってアーク部材210の中心部に固定することができる。
【0330】
一例による固定リンク223は、第1アーク部材211の中心部に固定された第1固定リンク(FL1)、および第2アーク部材213の中心部に固定された第2固定リンク(FL2)を含むことができる。
【0331】
第1固定リンク(FL1)と第2固定リンク(FL2)それぞれは、ホルダー222a、222bを挟んで互いに並んで突出した一対のリンク固定部(LFP)を含むことができる。一対のリンク固定部(LFP)は、固定部材(FM)によって、対応するアーク部材211、213の中心部にそれぞれ固定することができる。
【0332】
第1固定リンク(FL1)は、
図24に示すように、ディスプレイユニット100の第1長辺に向かう第1アーク部材211の外側面に配置され、第2方向(Y)に対して一定の角度(θ)で傾斜して配置することができる。第1固定リンク(FL1)は、ディスプレイユニット100の背面から一定の角度(θ)で傾斜することができる。例えば、第1固定リンク(FL1)は、第1アーク部材211の中心軸からディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に延長された垂直線から反時計回りに45度傾斜することができる。この場合、第1固定リンク(FL1)の中心軸と第1アーク部材211の中心軸を結ぶ延長線とディスプレイユニット100の背面との間の角度は45度であり得る。
【0333】
第2固定リンク(FL2)は、
図24に示すように、ディスプレイユニット100の第2長辺に向かう第2アーク部材213の外側面に配置され、第2方向(Y)に一定の角度(θ)で傾斜して配置することができる。第2固定リンク(FL2)は、ディスプレイユニット100の背面から一定の角度(θ)で傾斜することができる。例えば、第2固定リンク(FL2)は、第2アーク部材213の中心軸からディスプレイユニット100の厚さ方向(Z)に延長された垂直線から時計回りに45度傾斜することができる。この場合、第2固定リンク(FL2)の中心軸と第2アーク部材213の中心軸を結ぶ延長線とディスプレイユニット100の背面との間の角度は45度であり得る。
【0334】
少なくとも一つの回転モーター224は、ディスプレイユニット100の背面中央領域に配置され、支持プレート221によって支持することができる。少なくとも一つの回転モーター224は、ディスプレイユニット100の曲率可変のための使用者の操作に応答してギア組立体225に回転力を提供することができる。
【0335】
本例に係る駆動部220は、バランス維持と騒音低減および駆動力(または回転力)マージンの確保のために、第1および第2回転モーター224a、224b(または一対の回転モーター)を含むことができる。
【0336】
第1および第2回転モーター224a、224bは、ギア組立体225を間に置いて互いに並んで配置することができる。第1回転モーター224aの駆動軸(または回転軸)と第2回転モーター224bの駆動軸(または回転軸)それぞれは、第1アーク部材211に隣接するか、第1アーク部材211を向くように配置することができる。この場合、第1および第2回転モーター224a、224bは、互いに同じ方向に回転することができる。
【0337】
一例による第1および第2回転モーター224a、224bそれぞれは、駆動軸(または回転軸)がディスプレイユニット100の背面上でディスプレイユニット100の短辺の方に向くように一定の角度で回転した状態で配置することができる。
【0338】
ギア組立体225は、支持プレート221に配置され、回転モーター224に連結することができる。ギア組立体225は、回転モーター224の回転運動に連動して固定リンク223を回転させ、固定リンク223の回転を介してアーク部材210をその位置で回転させることができる。例えば、ギア組立体225は、回転モーター224の回転運動に連動して固定リンク223の第1固定リンク(FL1)と第2固定リンク(FL2)のそれぞれを互いに反対方向に回転させることで、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれを同時にその位置で回転させることができる。このようなギア組立体225は、ギアアセンブリまたは減速ギア部で表現することもできるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0339】
一例に係るギア組立体225は、第1ラックギア(RG1)、第2ラックギア(RG2)、ピニオンギア(PG)、および回転伝達部(RTP)を含むことができる。このような第1ラックギア(RG1)、第2ラックギア(RG2)、ピニオンギア(PG)、および回転伝達部(RTP)を含むギア組立体225は、ギアの配置構造を除いては、
図8に示したギアアセンブリと実質的に同じなので、これに対しては同一の図面符号を付与して、これに対する重複説明は省略することにする。
【0340】
一例に係る曲率可変ユニット200は、固定ブラケット240をさらに含むことができる。
【0341】
固定ブラケット240は、ディスプレイユニット100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)のそれぞれに傾いて配置され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端を移動可能に支持することができる。固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれの先端を移動可能に支持し、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端の移動をガイドすることができる。このため、固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端が移動可能に挿入されるよう、内側面から一定の深さを有する側面溝を含むことができる。
【0342】
固定ブラケット240は、ディスプレイユニット100の背面上に第2方向(Y)と平行ではなく、第2方向(Y)に対して一定の角度で傾いて配置することができる。一例による固定ブラケット240は、アーク部材211、213の回転時にアーク部材211、213の先端の移動軌跡に対応するように傾斜して配置することができる。例えば、ディスプレイユニット100が平面形態であるとき、アーク部材211、213の先端は、固定ブラケット240の他端に隣接するように配置することができる。また、ディスプレイユニット100が平面形態から曲面形態に可変とするとき、アーク部材211、213の先端は、アーク部材211、213の回転によって固定ブラケット240の他端から一端の方に移動することができる。
【0343】
一例に係る固定ブラケット240は、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244を含むことができる。
【0344】
第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれは、ディスプレイユニット100の背面上に第2方向(Y)と平行ではなく、第2方向(Y)に対して一定の角度で傾いて配置することを除いては、
図6に示した第1から第4固定ブラケット241、242、243、244と類似な構造を有するので、これに対しては同一の符号を付与して、これらに対する重複説明は省略する。
【0345】
第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれの一端は、ディスプレイユニット100の角の部分またはバックカバー120の角の部分に隣接するように配置することができる。第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれの他端は、一端からディスプレイユニット100の背面中間領域の方に傾いて配置することができる。
【0346】
第2方向(Y)を基準に、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれは、アーク部材211、213の回転時にアーク部材211、213の先端の移動軌跡に対応するように傾斜して配置することができる。この場合、アーク部材211、213の先端が挿入される第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれの内側面に配置された側面溝(または側面ポケット部)は、一定の深さを有することができる。
【0347】
例えば、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれが、
図8に示したように、第2方向(Y)と並んで配置される場合、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれは、アーク部材211、213の先端の移動軌跡に沿って全体的に深い深さを有する側面溝を有しなければならず、これにより、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれは、相対的に広い幅を有しなければならない。一方、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれが、
図20のように、アーク部材211、213の先端の移動軌跡に沿って第2方向(Y)と平行ではなく傾いて配置される場合、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれは、全体的に浅い深さを有する側面溝を有することができ、これにより、第1から第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれは、比較的狭い幅を有することができる。
【0348】
本明細書の一例に係る曲率可変ユニット200の駆動部220は、
図22および
図23に示すように、ガイドレール226をさらに含むことができる。
【0349】
ガイドレール226は、支持プレート221とラックギア(RG1、RG2)の間に配置されてラックギア(RG1、RG2)の直線運動をガイドすることができる。
【0350】
一例に係るガイドレール226は、支持プレート221と、第1ラックギア(RG1)の間に配置された第1ガイドレール266a、および支持プレート221と第2ラックギア(RG2)の間に配置された第2ガイドレール226bを含むことができる。第1ガイドレール266aと第2ガイドレール226bのそれぞれは、
図22および
図23を参照して、上述したのと同じなので、これに対しては同一の符号を付与して、これに対する重複説明は省略する。
【0351】
本明細書の一例に係る曲率可変ユニット200の駆動部220は、リミットスイッチ部227をさらに含むことができる。
【0352】
リミットスイッチ部227は、ラックギア(RG)に隣接するように支持プレート221上に配置され、ラックギア(RG)の直線運動の最大距離を制限することができる。例えば、リミットスイッチ部227は、ラックギア(RG)との物理的な接触によってラックギア(RG)の直線運動の最大距離を制限するように実現することができる。
【0353】
一例によるリミットスイッチ部227は、第1リミットスイッチ部227aおよび第2リミットスイッチ部227bを含むことができる。
【0354】
第1リミットスイッチ部227aは、第1直線方向(Y+)に沿う第1ラックギア(RG1)の最大直線運動距離を制限することができる。第1リミットスイッチ部227aは、アーク部材210の最大回転角度を制限し、またはディスプレイユニット100の最大曲率を制限することができる。
【0355】
一例による第1リミットスイッチ部227aは、第1アーク部材211に隣接するように支持プレート221に配置された第1リミットスイッチ(LS1)、および第1ラックギア(RG1)の外側面から突出した第1ストッパ(SP1)を含むことができる。第1リミットスイッチ(LS1)は、第1直線方向(Y+)に沿って直線運動する第1ラックギア(RG1)に配置された第1ストッパ(SP1)と物理的に接触したときに、第1リミット信号を生成して曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第1リミットスイッチ(LS1)から提供される第1リミット信号に応答して回転モーター224の回転を停止させることができる。
【0356】
第2リミットスイッチ部227bは、第2直線方向(Y-)に沿う第2ラックギア(RG2)の最大直線運動距離を制限することができる。
【0357】
一例による第2リミットスイッチ部227bは、ピニオンギア(PG)に隣接するように支持プレート221に配置された第2リミットスイッチ(LS2)、および第2ラックギア(RG2)の外側面から突出した第2ストッパ(SP2)を含むことができる。第2リミットスイッチ(LS2)は、第1直線方向(Y+)に沿って直線運動する第2ラックギア(RG2)に配置された第2ストッパ(SP2)と物理的に接触したときに、第2リミット信号を生成して曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第2リミットスイッチ(LS2)から提供される第2リミット信号に応答して回転モーター224の回転を停止させることができる。
【0358】
本明細書の他の例に係る曲率可変ユニット200は、ギアボックス278をさらに含むことができる。
【0359】
ギアボックス278は、支持プレート221に結合して駆動部270を支持することができる。
【0360】
ギアボックス278は、スタンドのポストに支持し、または取付けることができる。このため、ギアボックス278は、複数の取付け結合部278aを含むことができる。複数の取付け結合部278aは、ギアボックス278の上側と下側のそれぞれに配置することができ、スライドブロック274を基準に左右対称の構造を含むことができる。
【0361】
付加的に、ギアボックス278は、
図19に示した位置調節ユニット700と結合することができる。この場合、本例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイユニット100が位置調節ユニット700を介してスタンド300に取付けられた状態で、位置調節ユニット700に対する使用者の操作によってディスプレイユニット100の高さと角度を調節することができる。
【0362】
このように、本明細書のまた別の例による曲率可変ユニット200を含むディスプレイ装置は、
図12aおよび
図12bに示したように、曲率可変ユニット200の駆動によって平面形態から曲面形態に可変とし、または曲面形態から平面形態に可変とすることができるので、これに対する重複説明は省略する。
【0363】
本明細書に係るディスプレイ装置は、以下のように説明することができる。
【0364】
本明細書のいくつかの例によるディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、ディスプレイユニットの背面に配置され、ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニット、およびディスプレイユニットの背面に配置されてディスプレイパネルを振動させる振動ユニットを含むことができる。
【0365】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイユニットは、ディスプレイパネルの背面に配置され、振動ユニットを支持するバックカバーを含み、バックカバーは、振動ユニットと、重畳するスリットを含むことができる。
【0366】
本明細書のいくつかの例によると、振動ユニットは、バックカバーに結合され、ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生ユニットを含み、スリットは一対の音響発生ユニットの間に重畳するバックカバーに配置することができる。
【0367】
本明細書のいくつかの例によると、音響発生ユニットは、ボビンとボビンに巻かれたコイルを含み、ボビンは、バックカバーを通過して、ディスプレイパネルの背面に連結することができる。
【0368】
本明細書のいくつかの例によると、振動ユニットは、ディスプレイユニットの第1領域に配置された第1振動ユニット、およびディスプレイユニットの第2領域に配置された第2振動ユニットを含むことができる。
【0369】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイユニットは、ディスプレイパネルの背面に配置され、第1振動ユニットと第2振動ユニットのそれぞれを支持するバックカバーを含み、第1振動ユニットと第2振動ユニットのそれぞれは、互いに並んで配置された第1音響発生ユニットと第2音響発生ユニットを含み、バックカバーは、第1音響発生ユニットと第2音響発生ユニットの間に配置されたスリットを含むことができる。
【0370】
本明細書のいくつかの例によると、曲率可変ユニットは、ディスプレイユニットの背面に配置されたアーク部材、ディスプレイユニットの背面中心部に配置され、アーク部材の中心部を回転させる駆動部、およびディスプレイユニットの背面に配置されアーク部材の中心部と一端の間を支持する第1ガイド部材、およびディスプレイユニットの背面に配置され、アーク部材の中心部と他端の間を支持する第2ガイド部材を含むことができる。
【0371】
本明細書のいくつかの例によると、曲率可変ユニットは、第1方向と平行なディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材、第1方向と交差する第2方向と平行なディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域のそれぞれに配置され、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれを支持するガイド、ディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域それぞれに配置され、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの先端を移動可能に支持する固定ブラケット、およびディスプレイユニットの背面中央領域に配置されて第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心部を同時に回転させる駆動部を含むことができる。
【0372】
本明細書のいくつかの例によると、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれは、曲線形態を有し、駆動部の駆動によって互いに反対方向に回転することができる。
【0373】
本明細書のいくつかの例によると、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれは、曲線形態を有し、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心は、ディスプレイユニットの背面正中央部に隣接して、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれの先端は、ディスプレイユニットの角の部分に隣接することができる。
【0374】
本明細書のいくつかの例によると、駆動部は、第1アーク部材の中心部を回転可能に支持する第1ホルダー、第2アーク部材の中心部を回転可能に支持する第2ホルダー、第1アーク部材の中心部に固定された第1固定リンク、第2アーク部材の中心部に固定された第2固定リンク、少なくとも一つの回転モーター、第1固定リンクを回転させるための第1ラックギア、第2固定リンクを回転させるための第2ラックギア、第1ラックギアと、第1ラックギアの間に連結されたピニオンギア、および少なくとも一つの回転モーターの回転によってピニオンギアを回転させる回転伝達部を含むことができる。
【0375】
本明細書のいくつかの例によると、曲率可変ユニットは、第1方向と平行なディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材、第1方向と交差する第2方向と平行なディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域のそれぞれに配置され、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれを支持するガイド、ディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに配置された固定ブラケット、固定ブラケットに回転可能に配置され、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれの先端に挿入されたジョイント部材、およびディスプレイユニットの背面中間部分に配置され、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心部を同時に回転させる駆動部を含むことができる。
【0376】
本明細書のいくつかの例によると、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれは、曲線形態を有し、駆動部の駆動によって同じ方向に移動しつつ、互いに同じ方向に回転することができる。
【0377】
本明細書のいくつかの例によると、駆動部は、ディスプレイユニットの背面に配置され、ガイドレールを有するガイドプレート、ガイドプレートの一側上に配置され、第1アーク部材の中心部を回転可能に支持する第1ホルダーリンク、ガイドプレートの他側上に配置され、第2アーク部材の中心部を回転可能に支持する第2ホルダーリンク、第1ホルダーリンクと第2ホルダーリンクの間に連結され、ガイドレールに摺動可能に配置された一つまたは一対のラックギアを有するスライディングブロック、一つまたは一対のラックギアをスライドさせる一つまたは一対のピニオンギア、一つまたは一対の回転モーター、および一つまたは一対の回転モーターの回転によって一つまたは一対のピニオンギアを回転させる回転伝達部を含むことができる。
【0378】
本明細書のいくつかの例によると、曲率可変ユニットは、第1方向と平行なディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材、第1方向と交差する第2方向と平行なディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域のそれぞれに配置され、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれを支持するガイド、ディスプレイユニットの第3背面領域と第4背面領域それぞれに配置され、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの先端を移動可能に支持する固定ブラケット、およびディスプレイユニットの背面中央領域に配置されて第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心部を同時に回転させる駆動部を含み、固定ブラケットは、第2方向に対して傾いて配置することができる。
【0379】
本明細書のいくつかの例によると、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれは、曲線形態を有し、駆動部の駆動によって互いに反対方向に回転することができる。
【0380】
本明細書のいくつかの例によると、駆動部は、第1アーク部材の中心部を回転可能に支持する第1ホルダー、第2アーク部材の中心部を回転可能に支持する第2ホルダー、第1アーク部材の中心部に固定された第1固定リンク、第2アーク部材の中心部に固定された第2固定リンク、少なくとも一つの回転モーター、第1固定リンクを回転させるための第1ラックギア、第2固定リンクを回転させるための第2ラックギア、第1ラックギアと第1ラックギアの間に連結されたピニオンギア、および少なくとも一つの回転モーターの回転によってピニオンギアを回転させる回転伝達部を含むことができる。
【0381】
本明細書のいくつかの例によるディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイユニット、およびディスプレイユニットの背面に配置され、ディスプレイユニットの曲率を可変とする曲率可変ユニットを含み、曲率可変ユニットは、第1方向と平行なディスプレイユニットの第1背面領域と第2背面領域それぞれに配置され、曲線形態を有する第1アーク部材と第2アーク部材、ディスプレイユニットの背面中間部分に配置され、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心部を同時に回転させる駆動部、第1方向と交差する第2方向と平行になるように、ディスプレイユニットの背面に配置され、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの中心と両端の間の中間部の移動可能に支持するガイド、第1方向と交差する第2方向と平行なディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに配置された固定ブラケットを含み、固定ブラケットは駆動部の駆動に沿って回転する第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれの先端によって加えられる加圧力をディスプレイユニットの第3背面の端の部分と第4背面の端の部分のそれぞれに伝達することができる。
【0382】
本明細書のいくつかの例によると、固定ブラケットは、第1アーク部材と第2アーク部材それぞれの先端を移動可能に支持することができる。
【0383】
本明細書のいくつかの例によると、固定ブラケットは、第2方向に対して傾いて配置することができる。
【0384】
本明細書のいくつかの例によると、曲率可変ユニットは、固定ブラケットに回転可能に配置されたジョイント部材をさらに含み、ジョイント部材は、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれの先端に挿入されたピン部、およびピン部の先端に連結して固定ブラケットに回転可能に配置された環部を含むことができる。
【0385】
本明細書のいくつかの例によるディスプレイ装置は、ディスプレイユニットの背面に配置され、ディスプレイパネルの振動によって音響が出力されるようディスプレイパネルを振動させる振動ユニットをさらに含むことができる。
【0386】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイユニットは、ディスプレイパネルの背面に配置され、振動ユニットを支持するバックカバーを含み、振動ユニットは、バックカバーに結合され、ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生ユニットを含み、バックカバーは、一対の音響発生ユニットの間に重畳するスリットを含むことができる。
【0387】
本明細書のいくつかの例によるディスプレイ装置は、曲率可変ユニットを覆うように、ディスプレイユニットの背面に配置された背面カーテンユニットをさらに含むことができる。
【0388】
本明細書のいくつかの例によると、背面のカーテンユニットは、ディスプレイユニットの背面の端の部分に連結され、第1開口部を有するカーテンエッジフレーム、カーテンエッジフレームに結合され、第1開口部と重畳する第2開口部を有するカーテン背面フレーム、およびカーテン背面フレームの第2開口部に互いに離隔するように配置された複数のカーテン部材を含むことができる。
【0389】
本明細書のいくつかの例によると、複数のカーテン部材それぞれは、ファイバー材質またはファブリック材質を含むことができる。
【0390】
上述した本明細書の例で説明した特徴、構造、効果などは、本明細書の少なくとも一つの例に含まれており、必ずしも一つの例のみに限定されるものではない。さらに、本明細書の少なくとも一つの例で例示された特徴、構造、効果などは、本明細書が属する分野の通常の知識を有する者によって他の例に対しても組み合わせ、または変形して実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形に係る内容は、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0391】
以上で説明した本明細書は、前述した実施例および添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的事項を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形および変更が可能であることは、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0392】
100 ディスプレイユニット
110 ディスプレイパネル
120 バックカバー
200 曲率可変ユニット
210 アーク部材
220、270 駆動部
230 ガイド
240、260 固定ブラケット
250 ジョイント部材
300 スタンド
400 リアカーテンユニット
500 振動ユニット
510 第1振動ユニット
511 第1音響発生ユニット
513 第2音響発生ユニット
530 第2振動ユニット
600 緩衝部材
700 位置調節ユニット
720 ディスプレイ昇降ユニット
730 ディスプレイチルトユニット