(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】会話の流れ情報を提供するためのコンピュータプログラム及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/216 20220101AFI20220405BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20220405BHJP
H04L 51/04 20220101ALI20220405BHJP
【FI】
H04L51/216
G06Q50/00 300
H04L51/04
(21)【出願番号】P 2020524276
(86)(22)【出願日】2017-11-17
(86)【国際出願番号】 KR2017013072
(87)【国際公開番号】W WO2019098423
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】特許業務法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホン,ソクジュ
【審査官】今川 悟
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/002000(WO,A1)
【文献】特開2002-183064(JP,A)
【文献】特開2005-084858(JP,A)
【文献】特開2006-227711(JP,A)
【文献】特開平10-154150(JP,A)
【文献】特開2006-323654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/216
G06Q 50/00
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会話の流れ情報を提供する方法をコンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が維持された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する段階
を含
み、
前記分析する段階は、
メッセージの送信時間にしたがい、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージのうち、表示回数が一定の回数を超過するメッセージまたは表示時間が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識する段階
を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記管理する段階は、
前記チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報を前記メッセージ分析指標として管理する段階
を含む、請求項1
に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
会話の流れ情報を提供する方法をコンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が維持された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する段階
を含み
、
前記管理する段階は、
前記チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報を前記メッセージ分析指標として管理する段階
を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項4】
前記分析する段階は、
前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループにグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類する段階、および
前記メッセージグループそれぞれに対し、メッセージの感情情報を利用して前記メッセージグループの感情状態を把握する段階
を含み、
前記提供する段階は、
前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供する段階
を含み、
前記会話の流れ情報は、前記メッセージグループの感情状態を含む、
請求項2又は3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記分析する段階は、
前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類する段階
を含む、請求項1~4のうちの何れか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記提供する段階は、
前記メッセージグループの主題を時間順に表現したグラフを前記会話の流れ情報として提供する段階、
を含む、
請求項5に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
会話の流れ情報を提供する方法をコンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が維持された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する段階
を含
み、
前記分析する段階は、
前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類する段階
を含み、
前記提供する段階は、
前記メッセージグループの主題を時間順に表現したグラフを前記会話の流れ情報として提供する段階、
を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項8】
前記提供する段階は、
前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供する段階
を含む、
請求項5~7のうちの何れか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記提供する段階は、
前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供する段階、および
前記主題リストから特定の主題が選択された場合、選択された主題のメッセージグループに分類されたメッセージを提供する段階
を含む、
請求項5~8のうちの何れか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記分析する段階は、
メッセージの送信時間、表示回数、表示時間のうちの少なくとも1つのメッセージ分析指標が指標別に事前に定められた一定の条件に符合する場合、会話の主題が変化したと認識する段階
を含む、
請求項1~9のうちの何れか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記分析する段階は、
メッセージの送信時間にしたがい、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識する段階
を含む、
請求項1~10のうちの何れか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータシステムであって、
メモリ、および
前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が持続された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理し、
前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析し、
前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する
命令を実行するように構成され
、
前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、
メッセージの送信時間にしたがい、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージのうち、表示回数が一定の回数を超過するメッセージまたは表示時間が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識すること
を含む、
コンピュータシステム。
【請求項13】
前記メッセージ分析指標として管理することは、
前記チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報を前記メッセージ分析指標として管理すること
を含む、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
コンピュータシステムであって、
メモリ、および
前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が持続された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理し、
前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析し、
前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する
命令を実行するように構成され
、
前記メッセージ分析指標として管理することは、
前記チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報を前記メッセージ分析指標として管理すること
を含む、
コンピュータシステム。
【請求項15】
前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、
前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループにグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類し、
前記メッセージグループそれぞれに対し、メッセージの感情情報を利用して前記メッセージグループの感情状態を把握すること
を含み、
前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供することは、
前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供すること
を含み、
前記会話の流れ情報は、前記メッセージグループの感情状態を含む、
請求項13又は14に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、
前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループにグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類すること
を含む、
請求項12~15のうちの何れか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供することは、
前記メッセージグループの主題を時間順に表現したリストやグラフを前記会話の流れ情報として提供すること
を含む、
請求項16に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
コンピュータシステムであって、
メモリ、および
前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が持続された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理し、
前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析し、
前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する
命令を実行するように構成され
、
前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、
前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループにグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類すること
を含み、
前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供することは、
前記メッセージグループの主題を時間順に表現したリストやグラフを前記会話の流れ情報として提供すること
を含む、
コンピュータシステム。
【請求項19】
前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供することは、
前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供し、
前記主題リストから特定の主題が選択された場合、選択された主題のメッセージグループに分類されたメッセージを提供すること
を含む、
請求項16~18のうちの何れか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、
メッセージの送信時間、表示回数、表示時間のうちの少なくとも1つのメッセージ分析指標が指標別に事前に定められた一定の条件に符合する場合、会話の主題が変化したと認識すること
を含む、
請求項12~19のうちの何れか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項21】
前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、
メッセージの送信時間にしたがい、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識すること
を含む、
請求項12~20のうちの何れか1項に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、メッセンジャーのチャットルームにおける会話の流れを把握する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することのできるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャー上に会話相手を登録すると、会話リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が普遍化している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年09月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー間でメッセンジャーサービスを提供することができるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0005】
メッセンジャーでは、ユーザの便宜のために、メッセンジャー上に登録されている会話相手を名前順に整列したリストを提供するのが一般的であると同時に、メッセージをやり取りしたチャットルームをメッセージの受信/発信時間順に整列したリストを提供することが一般的である。
【0006】
さらに、メッセンジャーでは、メッセージの状態をユーザが認知しやすいように、受信メッセージに対する通知や、未読メッセージの件数などを提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
チャットルームでやり取りしたメッセージを分析することにより、会話の流れを把握することができる技術を提供する。
【0009】
チャットルームに累積したメッセージを主題別に区分して表示することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
コンピュータシステムが実行する、会話の流れ情報の提供方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が持続された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する段階を含む、会話の流れ情報の提供方法を提供する。
【0011】
一側面によると、前記分析する段階は、メッセージの送信時間、表示回数、表示時間のうちの少なくとも1つのメッセージ分析指標が指標別に事前に定められた一定の条件に符合する場合、会話の主題が変化したと認識する段階を含んでよい。
【0012】
他の側面によると、前記分析する段階は、メッセージの送信時間にしたがい、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識する段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記分析する段階は、メッセージの送信時間と以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージのうち、表示回数が一定の回数を超過するメッセージまたは表示時間が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記分析する段階は、前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準とし、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供する段階、および前記主題リストから特定の主題が選択された場合、選択された主題のメッセージグループに分類されたメッセージを提供する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記メッセージグループの主題を時間順に表現したグラフを前記会話の流れ情報として提供する段階を含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記管理する段階は、前記チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報を前記メッセージ分析指標として管理する段階を含んでよい。
【0019】
さらに他の側面によると、前記分析する段階は、前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準とし、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類する段階、および前記メッセージグループそれぞれに対し、メッセージの感情情報を利用して前記メッセージグループの感情状態を把握する段階を含み、前記提供する段階は、前記チャットルームのメッセージを分類した主題リストを前記会話の流れ情報として提供する段階を含み、前記会話の流れ情報は、前記メッセージグループの感情状態を含んでよい。
【0020】
前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0021】
会話の流れ情報を提供する方法をコンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が維持された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する段階を含み、前記分析する段階は、メッセージの送信時間にしたがい、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージのうち、表示回数が一定の回数を超過するメッセージまたは表示時間が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識する段階を含む、コンピュータプログラムを提供する。
会話の流れ情報を提供する方法をコンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が維持された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する段階を含み、前記管理する段階は、前記チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報を前記メッセージ分析指標として管理する段階を含む、コンピュータプログラムを提供する。
会話の流れ情報を提供する方法をコンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が維持された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する段階を含み、前記分析する段階は、前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類する段階を含み、前記提供する段階は、前記メッセージグループの主題を時間順に表現したグラフを前記会話の流れ情報として提供する段階、を含む、コンピュータプログラムを提供する。
コンピュータシステムであって、メモリ、および前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が持続された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理し、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析し、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する命令を実行するように構成され、前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、メッセージの送信時間にしたがい、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するメッセージのうち、表示回数が一定の回数を超過するメッセージまたは表示時間が一定の時間を超過するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識することを含む、コンピュータシステムを提供する。
コンピュータシステムであって、メモリ、および前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が持続された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理し、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析し、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する命令を実行するように構成され、前記メッセージ分析指標として管理することは、前記チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報を前記メッセージ分析指標として管理することを含む、コンピュータシステムを提供する。
コンピュータシステムであって、メモリ、および前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージが送信された送信時間、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上に表示された表示回数、前記チャットルームに含まれるユーザの電子機器の画面上でメッセージの表示状態が持続された表示時間のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標として管理し、前記メッセージ分析指標を利用して前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析し、前記チャットルームに対して前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供する命令を実行するように構成され、前記チャットルームにおける会話の主題の変化を分析することは、前記メッセージ分析指標が事前に定められた一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループにグルーピングすることによって前記チャットルームのメッセージを主題別に分類することを含み、前記会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供することは、前記メッセージグループの主題を時間順に表現したリストやグラフを前記会話の流れ情報として提供することを含む、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、メッセージ分析指標を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、メッセージ分析指標を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、メッセージ分析指標を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、メッセージ分析指標を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、メッセージ分析指標を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、チャットルームの会話の流れ情報を提供するメッセンジャー画面を示した例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、チャットルームの会話の流れ情報を提供するメッセンジャー画面を示した例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、チャットルームの会話の流れ情報を提供するメッセンジャー画面を示した例示図である。
【
図13】本発明の一実施形態における、チャットルームの会話の流れ情報を提供するメッセンジャー画面を示した例示図である。
【
図14】本発明の他の実施形態における、電子機器でメッセージ分析指標を構築する過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0024】
本発明の実施形態に係るメッセージ分析方法は、以下で説明する電子機器やサーバのようなコンピュータシステムで実行されてよい。このとき、コンピュータシステムにおいては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータシステムは、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の一実施形態に係るメッセージ分析方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータシステムと結合してメッセージ分析方法をコンピュータに実行させるために、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。例えば、サーバは、メッセンジャーサーバの役割を担うものであって、メッセンジャーチャットルームのメッセージを分析して会話の流れを把握してよく、会話の流れに基づいてメッセージを分類して提供してよい。実施形態によっては、電子機器がメッセージ分析方法を実行することが考慮されてもよい。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0026】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器1(110)の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器1(110)は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0027】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0028】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、VoIPサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器1(110)の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器1(110)またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0030】
電子機器1(110)およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器1(110)やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器1(110)においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器1(110)にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0031】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0032】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器1(110)とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器1(110)および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器2(120))または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器1(110)のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器1(110)の通信モジュール213を通じて電子機器1(110)に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器1(110)がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0033】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器1(110)と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器1(110)のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器2(120)が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0034】
また、他の実施形態において、電子機器1(110)およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器1(110)は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器1(110)がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器1(110)にさらに含まれるように実現されてよい。
【0035】
以下、メッセンジャーチャットルームにおける会話の流れを把握することのできる方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0036】
メッセンジャーのチャットルームに多数の会話メッセージが累積している場合、特に、未読状態のメッセージが多く累積している場合、このチャットルームのメッセージを確認する過程において感じる疲労感は、メッセージの件数に比例するようになる。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0038】
本実施形態に係るサーバ150は、クライアント(client)である複数の電子機器110、120、130、140を対象にメッセンジャーサービスを提供するプラットフォームの役割を担うものである。サーバ150は、電子機器110、120、130、140上にインストールされたアプリケーションと連動してメッセンジャーサービスを提供してよい。
【0039】
サーバ150は、
図4に示したメッセージ分析方法を実行してよく、サーバ150のプロセッサ222は、構成要素として、
図3に示すように、メッセージ管理部310、メッセージ分類部320、およびメッセージ提供部330を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0040】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、
図4のメッセージ分析方法が含む段階410~440を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0041】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ222によって実行される、プロセッサ222の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、サーバ150がメッセンジャーのチャットルームのメッセージを記録および維持するように上述した命令にしたがってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、メッセージ管理部310が利用されてよい。
【0042】
段階410で、プロセッサ222は、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、以下で説明する段階420~440をプロセッサ222が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0043】
段階420で、メッセージ管理部310は、チャットルームでやり取りされたメッセージそれぞれの内容を記録して管理するにあたり、電子機器でメッセージが送信された時間(以下、「送信時間」とする)、他のメッセージの作成または送信時に該当のメッセージが電子機器の画面上に表示された回数(以下、「表示回数」とする)、電子機器の画面上で該当のメッセージの表示状態が持続された時間(以下、「表示時間」とする)のうちの少なくとも1つをメッセージ分析指標とし、メッセージの内容とともに管理してよい。表示回数とは、メッセージ入力ウィンドウがアクティブな状態、またはメッセージを送信するときに電子機器の画面上に既に送信された該当のメッセージが表示されるたびに累積される全体カウント数であってよく、表示時間とは、電子機器別に画面上に表示された時間を平均したものであってもよい。一例として、メッセージ管理部310は、メッセージ別に、メッセージを識別するための一連番号、メッセージ内容、送信時間、表示回数、表示時間を記録してよく、このような情報は、電子機器110、120、130、140上にインストールされたアプリケーション(すなわち、メッセンジャーアプリ)との連動によって取得が可能である。例えば、電子機器では、ユーザがチャットルームのどのメッセージを見ているか、どれほど長くメッセージを見ているかなどに関する情報をサーバ150に伝達してよい。チャットルーム内で以前のメッセージの後にどれほどの間隔を経て新たなメッセージが送信されたか、チャットルームに含まれるユーザがメッセージを入力あるいは送信するときにどのメッセージを見ているか、メッセージがどれほど長く表示されるかなどに関する情報が、該当のチャットルームにおける会話の流れを把握するための指標として活用されてよい。
【0044】
メッセージ管理部310は、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ内容に対応する感情情報をさらに含んで記録および管理してよい。このとき、感情情報は、メッセージ内容に含まれた単語や文章、またはイメージなどから抽出されてよい。感情情報は、感情種類と感情強度(感情程度)を含んでよい。感情を表す用語、すなわち感情用語は、事前に定められ、所定の基準によって複数の感情種類(例えば、良い、普通、悪いなど)に分類され、感情用語の強弱によって複数の強度等級(例えば、1~10)に分類されてよい。このとき、感情等級によって感情種類を区分して定義してよい。例えば、感情用語の強弱により、1~3等級は「悪い」、4~6等級は「普通」、7~10等級は「良い」に分類してよい。感情用語は、感情を表す特定の単語はもちろん、特定の単語を含んだ句節や文章などを含んでもよい。例えば、「好きです」や「辛いですが」のような単語、あるいは「とても好きです」のような句節や文章などが感情用語の範疇に含まれてよい。スタンプ、絵文字、エフェクトなどのようなイメージ基盤のコンテンツの場合には、感情情報(感情種類と感情強度)が事前にマッチングされてDBで構築されることで、DBから該当のイメージの感情情報を抽出することが可能となる。テキストやイメージで作成された視覚的なメッセージの他にも、音声メッセージを対象とした感情情報の抽出も可能である。例えば、音声メッセージをテキストに変換してテキストから形態素を抽出した後、抽出された形態素から予め定められた感情用語を抽出し、抽出された感情用語に対応する感情種類と感情強度を分類してよい。上述したような感情情報を抽出する技術は例示的なものであり、これに限定されることはなく、周知の他の技術が利用されてもよい。
【0045】
段階430で、メッセージ分類部320は、チャットルームのメッセージそれぞれに対し、メッセージ分析指標として記録された情報を利用して該当のチャットルームにおける会話の主題の変化を分析して該当のチャットルームのメッセージを主題別に分類してよい。メッセージ分類部320は、チャットルーム内のメッセージの送信時間、表示回数、表示時間のうちの少なくとも1つのメッセージ分析指標が指標別に事前に定められた一定の条件に符合する場合、会話の主題が変化したと認識してよい。一例として、メッセージ分類部320は、メッセージ間の送信時間を比較し、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過するとき、会話の主題が変化したと認識してよい。他の例として、メッセージ分類部320は、チャットルームに含まれるユーザによる表示回数が一定の回数を超過するメッセージや表示時間が一定の時間を超過するメッセージを基準とした該当の時点を、会話の主題が変化した時点として認識することも可能である。また他の例として、メッセージ分類部320は、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過したメッセージを対象に、表示回数や表示時間を追加で考慮して会話の主題の変化を判断してよい。言い換えれば、メッセージ分類部320は、以前のメッセージとの時間間隔が一定の時間を超過したメッセージのうち、表示回数や表示時間が一定の条件に符合するメッセージを基準に会話の主題が変化したと認識してよい。このとき、メッセージ分類部320は、会話の主題の変化にしたがい、該当のチャットルームのメッセージを各主題に分類してよい。メッセージ分類部320は、メッセージ分析指標が一定の条件に符合するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングしてよい。また、メッセージ分類部320は、メッセージグループ別に、メッセージの感情情報を利用して該当のメッセージグループの会話の雰囲気を把握してよい。例えば、メッセージグループに含まれたメッセージの感情情報を平均することにより、該当のグループの大体の感情状態を把握してよい。したがって、メッセージ分類部320は、チャットルームのメッセージを分析することにより、時間経過による主題の変化はもちろん、感情の変化も併せて把握することができる。
【0046】
段階440で、メッセージ提供部330は、会話の主題の変化を示す会話の流れ情報をチャットルーム別に提供してよく、各チャットルーム内で主題別に分類されたメッセージを提供してよい。このとき、メッセージ提供部330は、電子機器にインストールされたメッセンジャー上のチャットルームリストから特定のチャットルームが選択された場合、該当のチャットルームの分析結果による会話の主題リストを会話の流れ情報として提供してよく、会話の主題リストから特定の主題が選択された場合、該当の主題のメッセージグループに分類されたメッセージを提供してよい。さらに、メッセージ提供部330は、チャットルームの分析結果による会話の主題の変化の他にも、会話の雰囲気を示す感情の変化を会話の流れ情報としてともに提供してよい。例えば、メッセージ提供部330は、特定のチャットルームにおける会話の主題の変化を示す会話の主題リストを提供するときに、各主題別のメッセージグループの会話の雰囲気を示す感情情報も併せて提供してよい。チャットルームの主題および/または感情の変化を示す会話の流れ情報は、メッセージグループを時間順に整列した単純リストで提供してもよいし、時間の経過による変化を多様な形態(円グラフや棒グラフなどのスタイル)のグラフで提供してもよい。また、感情の変化の場合、感情の種類と強度をともにリストやグラフ上に表現して提供してよい。
【0047】
したがって、本実施形態では、チャットルームのメッセージを分析することで該当のチャットルームの会話の主題と感情状態の変化を簡単に理解できるように提供することができ、これによってユーザは、チャットルームにおける会話がどのような主題でどのような雰囲気でなされていたかを容易に確認することができる。
【0048】
図5~9は、本発明の一実施形態における、メッセージ分析指標を説明するための例示図である
【0049】
ユーザA、B、C、Dが参加するグループチャットルーム@を例に挙げて説明する。
【0050】
図5は、ユーザDの電子機器にインストールされたメッセンジャーのグループチャットルーム@に関する情報を記録したテーブルを示している。
図5を参照すると、メッセージ管理部310は、グループチャットルーム@においてユーザA、B、C、Dがやり取りしたメッセージそれぞれに対し、メッセージを識別するための一連番号501、メッセージ内容502、送信時間503、表示回数504、表示時間505、感情情報506を記録してよい。各チャットルームのメッセージと関連する情報501~506は、クライアント別にDB(database)で構築されて管理されてよい。
【0051】
図6は、ユーザDの電子機器の画面に表示されたグループチャットルーム@を示した図である。
図6を参照すると、メッセージ分類部320は、メッセージ間の送信時間を比較して以前のメッセージとの時間間隔を把握してよい。以前のメッセージとの時間間隔が10分を超過する場合に会話の主題が変化したと認識すると仮定するとき、以前のメッセージとの時間間隔が10分を超過するメッセージ、すなわち、メッセージ2(602)とメッセージ5(605)を基準とした該当の時点を、会話の主題が変化した時点として認識してよい。このとき、メッセージ分類部320は、グループチャットルーム@のメッセージを、メッセージ1(601)を含むメッセージグループI、メッセージ2(602)、メッセージ3(603)、メッセージ4(604)を含むメッセージグループII、メッセージ5(605)を含むメッセージグループIIIに分類してよい。メッセージ分類部320は、メッセージグループ別に、該当のグループに含まれたメッセージのうちの1番目のメッセージ(送信時間が最も早いメッセージ)の少なくとも一部の内容を該当のグループの主題キーワードとして指定してよい。例えば、メッセージグループIIの場合には、メッセージ2(602)の内容全体「旅行のお土産です」または内容の一部「旅行」がメッセージグループIIの主題キーワードとなってよく、メッセージグループIIIの場合は、メッセージ5(605)の内容全体「会食の場所はどこが良いですか?」または内容の一部「会食の場所」がメッセージグループIIIの主題キーワードとなってよい。
【0052】
したがって、グループチャットルーム@における会話の主題の変化は、以前のメッセージとの時間間隔情報に基づいて把握されてよく、グループチャットルーム@のメッセージは、主題別に分類およびグルーピングされてよい。
【0053】
さらに、チャットルームに含まれるユーザがメッセージを入力するか送信するとき、どのメッセージを見ているか、メッセージがどれほど長く表示されるかに関する情報も、会話の主題の変化を把握するために役立ててよい。
【0054】
例えば、
図7に示すように、グループチャットルーム@に含まれるユーザのうちのユーザBがグループチャットルーム@にメッセージを送信するとき、ユーザBの電子機器は、画面で現在どのメッセージが見えているかに関する情報をともにサーバ150に送信してよい。電子機器の画面にメッセージ1(701)とメッセージ2(702)が表示された状態でユーザBがメッセージを送信する場合、画面に表示されたメッセージ1(701)とメッセージ2(702)の一連番号がサーバ150に伝達されてよく、このとき、メッセージ管理部310は、メッセージ1(701)とメッセージ2(702)の表示回数を記録してよい。質問文のように特定の主題を含むメッセージの場合、メッセージの作成または送信時には既に照会されている可能性が高いため、他のメッセージに比べて表示回数が高く示されてよい。一例として、表示回数が一定の回数を超過するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングすることも可能である。このように、グループチャットルーム@のユーザが、どのメッセージを見ながらメッセージを送信したかに関する情報を利用することにより、会話の主題の変化を把握することができる。
【0055】
また、
図8に示すように、グループチャットルーム@に含まれるユーザのうちのユーザBがグループチャットルーム@のメッセージを確認する過程において、電子機器の画面をスクロールしながらメッセージを確認するとき、ユーザBの電子機器は、メッセージが画面でどれほど長く示されるかに関する情報をサーバ150に送信してよい。ユーザBが電子機器の画面のスクロールを止めてメッセージ1(801)~メッセージ5(805)が表示された状態の画面を見る場合、画面に表示されたメッセージ801~805の一連番号と表示が維持された時間がサーバ150に伝達されてよく、このとき、メッセージ管理部310は、該当のメッセージ801~805の表示時間を記録してよい。質問文のように特定の主題を含むメッセージの場合、表示が維持される時間が他のメッセージに比べて長く示される可能性がある。一例として、表示時間が一定の時間を超過するメッセージを基準に、それ以降のメッセージを共通する主題のメッセージグループとしてグルーピングすることも可能である。このように、グループチャットルーム@のユーザがメッセージをどれほど長く注視したかに関する情報を利用することにより、会話の主題の変化を把握することができる。
【0056】
したがって、本実施形態では、チャットルーム内において、以前のメッセージの後にどれほどの時間が経過してから新たなメッセージが送信されるか、チャットルームに含まれるユーザがメッセージを入力するか送信するときにどのメッセージを見ているか、メッセージがどれほど長く表示されるかなどに関する情報を、該当のチャットルームにおける会話の流れを把握するための指標として活用することができる。
【0057】
本実施形態では、チャットルームのメッセージを分析して会話の主題の変化を把握できると同時に、会話に示された感情の変化も把握することができる。
【0058】
メッセージ管理部310は、メッセージ内容に含まれた単語や文章、またはイメージなどから感情情報を抽出して記録してよい。
図9を参照すると、メッセージ管理部310は、メッセージ内容に事前に定められた感情用語910が含まれる場合、該当の感情用語910に付与された感情情報(例えば、種類と等級を数値1~10で示す)920を記録してよい。例えば、メッセージ「旅行のお土産です」に対し、感情用語「旅行」に付与された感情情報「2」を記録してよい。メッセージ内容に2つ以上の感情用語が含まれる場合、それぞれの用語別に付与された感情情報をすべて合算してもよいし、平均して記録してもよい。例えば、メッセージ「いただきます、ありがとうございます」に対し、感情用語「いただきます」の感情情報「3」と感情用語「ありがとう」の感情情報「5」との平均である「4」を、該当のメッセージの感情情報として記録してよい。
【0059】
メッセージ分類部320は、メッセージグループ別のメッセージの感情情報に基づいて該当のメッセージグループの会話雰囲気を把握してよい。例えば、メッセージグループに含まれたメッセージの感情情報を平均することにより、該当のグループの大体の会話の雰囲気を把握してよい。
【0060】
したがって、メッセージ分類部320は、チャットルームのメッセージを分析することにより、時間の経過による主題の変化はもちろん、感情の変化もともに把握することができる。
【0061】
図10~13は、本発明の一実施形態における、チャットルームの会話の流れ情報を提供するメッセンジャー画面を示した例示図である。
【0062】
図10は、電子機器にインストールされたメッセンジャーのチャットルームリスト画面1000を示している。チャットルームリスト画面1000には、メッセンジャーの行為の対象となる客体として、相手とメッセージをやり取りするチャットルームを整列したチャットルームリスト1010が含まれてよい。このとき、チャットルームリスト1010内において、チャットルームは、メッセージ受信/発信時間にしたがって降順に整列されてよい。チャットルームリスト画面1000には、受信メッセージに対する通知情報1011がチャットルーム別に表示されてよい。このとき、通知情報1011とは、受信メッセージのうちでユーザが確認していないメッセージ(未確認メッセージ)に対する通知を提供するものであり、未確認メッセージの件数を含んでよい。
【0063】
特に、チャットルームリスト画面1000には、メッセージ分析によってチャットルーム別に把握した主題件数、すなわち、主題別に分類されたメッセージグループの件数に関する情報(以下、「主題件数情報」とする)1012が表示されてよい。主題件数情報1012は、チャットルームの会話の流れ情報を提供するためのUI(user interface)メニューとして構成されて表示されてよい。主題件数情報1012のUIメニューは、チャットルームリスト画面1000に表示される以外に、個別のチャットルーム画面上で表示されることも可能である。
【0064】
電子機器のユーザがチャットルームリスト画面1000のチャットルームリスト1010から特定のチャットルームの主題件数情報1012を選択した場合、
図11に示すように、該当のチャットルームの会話の流れ情報を提供するサービス画面1100に移動してよい。サービス画面1100は、チャットルームにおける会話の主題の変化を示す会話の流れ情報を提供するものであって、チャットルームのメッセージ分析結果による会話の主題リスト1110が会話の流れ情報として提供されてよい。会話の主題リスト1110は、主題別にメッセージをグルーピングしたメッセージグループリストに該当し、メッセージグループそれぞれに対し、メッセージグループに指定された主題キーワードをタイトル1101として表示し、メッセージグループに含まれたメッセージ件数1102や、メッセージグループの会話の雰囲気を示す感情情報1103などがともに表示されてよい。
【0065】
図11のサービス画面1100の会話の主題リスト1110から特定の主題を選択した場合、
図12に示すように、該当の主題のメッセージグループに分類されたメッセージが表示されてよい。すなわち、ユーザがチャットルーム内の複数の会話のうちから所望の主題を選択すると、該当の主題で会話したメッセージ全体が表示されるようになる。
【0066】
チャットルームの会話の流れ情報は、主題別に分類されたメッセージグループを時間順に整列したリストで提供されてよく、この他にも、時間経過による変化グラフを多様な形態で提供することも可能である。
【0067】
図11のサービス画面1100には、チャットルームの会話の流れ情報をグラフで提供するための「会話の流れを表示」メニュー1120が含まれてよい。
【0068】
図11のサービス画面1100から「会話の流れを表示」メニュー1120が選択された場合、
図13に示すように、会話の流れ情報が円グラフ1310または棒グラフ1320で表示されてよい。会話の流れ情報を表示するグラフの類型は例示的なものであり、これに限定されることはない。
【0069】
円グラフ1310は、メッセージグループ別の主題キーワードを時計回りの時間順に整列して表示してよく、棒グラフ1320は、メッセージグループ別の主題キーワードを時間軸上で時間順に整列して表示してよい。
【0070】
さらに、メッセージグループ別の主題キーワードを示すグラフを、その大きさによってメッセージグループの感情情報もともに表現してよい。例えば、メッセージグループ別の感情情報を棒グラフの長さで示してよい。グラフで感情情報を表現するとき、メッセージグループに含まれたメッセージそれぞれの感情情報を表現してもよく、メッセージグループのメッセージ全体に対する平均感情情報を表現することも可能である。
【0071】
したがって、チャットルームの会話の主題の変化を示す会話の流れ情報は、メッセージグループを時間順に整列した単純リストで提供してもよく、時間経過による変化を多様な形態(円グラフや棒グラフなどのスタイル)のグラフで提供してもよい。このとき、メッセージグループ別の感情情報も、会話の主題の変化を示すことのできるリストやグラフ上にともに表現して提供してよい。
【0072】
上記では、各チャットルームのメッセージと関連する情報(
図5)をサーバ150側においてDBで構築し、これによって該当のチャットルームにおける会話の流れを把握すると説明したが、これに限定されることはなく、実施形態によっては、上述したメッセージ分析方法が電子機器側で直接に実行されてもよい。
【0073】
具体的に、電子機器1(110)が、
図4に示されたメッセージ分析方法の全体または一部を実行するために、電子機器1(110)のプロセッサ212は、構成要素として、メッセージ管理部、メッセージ分類部、およびメッセージ提供部を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0074】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図4の段階420~440を実行するように電子機器1(110)を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0075】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器1(110)に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器1(110)がメッセンジャーチャットルームのメッセージを記録および維持するように上述した命令にしたがって電子機器1(110)を制御するプロセッサ212の機能的表現として、メッセージ管理部が利用されてよい。
【0076】
電子機器1(110)のプロセッサ212に含まれるメッセージ管理部、メッセージ分類部、およびメッセージ提供部は、メッセージ管理部310、メッセージ分類部320、およびメッセージ提供部330と同一あるいは対応するように
図4の段階420~440を実行するため、プロセッサ212の構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0077】
電子機器1(110)のプロセッサ212は、チャットルームにおける会話の流れを把握するために、該当となるチャットルームでやり取りしたメッセージと関連する情報をローカルDBで構築してよい。例えば、ユーザAの電子機器1(110)は、グループチャットルーム@でやり取りしたメッセージそれぞれに対し、
図5に示したテーブルのように、メッセージ一連番号501、メッセージ内容502、送信時間503、表示回数504、表示時間505、感情情報506を記録してよい。グループチャットルーム@でやり取りしたメッセージそれぞれに対し、該当のメッセージが作成されるときに、画面上に他のどのメッセージが表示されるか、さらに他のメッセージがどれほど長く表示されるかに関する情報を、グループチャットルーム@に含まれたユーザの電子機器が互いに共有してよい。例えば、グループチャットルーム@において、ユーザAが一連番号318であるメッセージを送信する際に、ユーザAの電子機器1(110)は、
図14に示すように、返答メッセージ318を作成するか送信するときに、画面上に表示された他のメッセージの一連番号を含む表示メッセージテーブル1410と、他のメッセージの表示状態が持続された時間を含む表示時間テーブル1420とを、グループチャットルーム@に含まれる他のユーザの電子機器またはサーバ150に送信してよい。これにより、グループチャットルーム@に含まれるユーザの電子機器がメッセージをやり取りするときに、表示メッセージテーブル1410と表示時間テーブル1420をともに伝達することにより、それぞれの電子機器において
図5のようなテーブルが構築されてよく、これにより、該当のチャットルームの会話の流れを直接に把握することができる。
【0078】
追加の例として、それぞれの電子機器は、各メッセージの表示時間に対してログデータを記録するためのテーブル1430を構築してよい。図に示してはいないが、サーバも、各メッセージの表示時間に対してログデータを記録するためのテーブルを構築してよい。
【0079】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0080】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0081】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0082】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0083】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0084】
222:プロセッサ
310:メッセージ管理部
320:メッセージ分類部
330:メッセージ提供部