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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】自動車におけるカメラ用のホルダ
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/25 20220101AFI20220405BHJP
【FI】
B60R1/25
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020568676
(86)(22)【出願日】2019-06-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-07
(86)【国際出願番号】 EP2019064913
(87)【国際公開番号】W WO2019238549
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2020-12-10
(31)【優先権主張番号】102018209288.5
(32)【優先日】2018-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】508097870
【氏名又は名称】コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Continental Automotive GmbH
【住所又は居所原語表記】Vahrenwalder Strasse 9, D-30165 Hannover, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トーマス グリューニヒ
(72)【発明者】
【氏名】ゼバスティアン ヴェール
【審査官】佐々木 智洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-231333(JP,A)
【文献】特開2017-171137(JP,A)
【文献】特開2017-208781(JP,A)
【文献】特開2019-026161(JP,A)
【文献】特表2021-508301(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0293656(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第03923922(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 1/25
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(3)におけるカメラ(2)用のホルダ(1)であって、該ホルダ(1)は、ガイド(27)を備えた基体(4)と、該基体(4)にガイドレール(5,6)を介して結合された、前記基体(4)に対して旋回可能な保持エレメント(7)と、を有しており、前記保持エレメント(7)は、第1の端部(8)と第2の端部(9)との間で延在長さ(10)に沿って延びており、前記第2の端部(9)に前記カメラ(2)が配置可能であり、前記第1の端部(8)は前記ガイド(27)に配置されており、前記保持エレメント(7)は、前記第1の端部(8)と前記第2の端部(9)との間で前記ガイドレール(5,6)に旋回可能に結合されており、前記保持エレメント(7)の旋回(11)時に、前記第1の端部(8)が前記ガイド(27)に沿って移動可能であり、前記保持エレメント(7)が前記ガイドレール(5,6)に沿って移動可能である、自動車(3)におけるカメラ(2)用のホルダ(1)。
【請求項2】
前記ガイド(27)と、前記ガイドレール(5,6)とが、互いに対して位置固定的に配置されている、請求項1記載のホルダ(1)。
【請求項3】
前記保持エレメント(7)は、ピン(12)に対して旋回可能に前記ガイドレール(5,6)に支承されている、請求項1または2記載のホルダ(1)。
【請求項4】
前記保持エレメント(7)は、ばねエレメント(13)を介して前記基体(4)に結合されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のホルダ(1)。
【請求項5】
前記第1の端部(8)は、前記保持エレメント(7)の初期位置(14)において、前記ガイド(27)の係止位置(15)に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のホルダ(1)。
【請求項6】
前記ガイド(27)は、前記係止位置(15)に隣接して滑り領域(16)を有しており、前記係止位置(15)は、前記滑り領域(16)に沿った前記保持エレメント(7)の移動のために、外部から第1の力(17)を加える必要があり、前記係止位置(15)からの前記保持エレメント(7)の移動のために、外部から第2の力(18)を加える必要があるように、構成されており、第1の力は第2の力よりも小さい、請求項5記載のホルダ(1)。
【請求項7】
前記保持エレメント(7)は、ばねエレメント(13)を介して前記基体(4)に結合されており、前記ばねエレメント(13)は、前記保持エレメント(7)の前記初期位置(14)において最大限に引き伸ばされている、請求項5または6記載のホルダ(1)。
【請求項8】
前記第1の端部(8)は、回転可能なエレメント(19)によって形成されており、これによって前記エレメント(19)は、前記保持エレメント(7)の旋回(11)時に、前記ガイド(27)に沿って転動する、請求項1から7までのいずれか1項記載のホルダ(1)。
【請求項9】
前記回転可能なエレメント(19)は、前記ホルダ(1)の駆動エレメント(20)を介して、前記保持エレメント(7)の前記旋回(11)のために駆動可能である、請求項8記載のホルダ(1)。
【請求項10】
前記ホルダ(1)は、第1のガイドレール(5)と第2のガイドレール(6)とを有している、請求項1から9までのいずれか1項記載のホルダ(1)。
【請求項11】
ボディ(2)と、該ボディ(21)に配置された、請求項1から10までのいずれか1項記載のホルダ(1)と、を有している、自動車(3)。
【請求項12】
前記ホルダ(1)が前記自動車(3)の側面(22)に配置されており、保持エレメント(7)が、ガイドレール(5,6)に沿って、前記自動車(3)の全てのホイールハブ(23)によって規定された平面(24)に対してほぼ平行に旋回可能である、請求項11記載の自動車(3)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のためのカメラ用のホルダに関する。特に、自動車の外側に位置している画像領域を検出するための、ホルダに配置されたカメラが規定されている。特に、カメラは、自動車の公知のサイドミラーに対する代替手段として規定されている。
【背景技術】
【0002】
自動車用のサイドミラーが知られている。サイドミラーは、個別に調節可能である画像領域を検出するために、自動車のボディに対して回動可能である。
【0003】
さらに、ホルダを介してボディに配置することができるカメラが知られている。通常、カメラは剛性のホルダを介してボディに結合されている。
【0004】
独国特許発明第102012015395号明細書からは、自動車用の折り畳み可能なカメラアームが知られている。
【0005】
自動車の運転時に、ホルダまたはカメラと、自動車の外側に配置された別の対象物(別の自動車、人)との接触が、ホルダまたはカメラを損傷してしまう。カメラが固定的に配置されている場合には、別の対象物の損傷も起こり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、先行技術に関連して挙げられた問題を少なくとも部分的に解決することである。特に、少なくとも部分的にボディに対して可動であるホルダを提案することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するために、請求項1に記載の特徴を備えたホルダが役立つ。有利な変化形は従属請求項の対象である。特許請求の範囲において個別に挙げられた特徴は、技術的に有意な形式で互いに組み合わせることができ、かつ明細書において説明された事項および/または図面の詳細により補うことができ、本発明の別の実施バリエーションが示される。
【0008】
自動車におけるカメラ用の(場合によっては代替的にまたは付加的にセンサ用の)ホルダが提案される。ホルダは、ガイドを備えた少なくとも1つの基体と、この基体に少なくとも1つのガイドレールを介して結合された、基体に対して旋回可能な保持エレメントと、を有している。保持エレメントは、第1の端部と第2の端部との間で延在長さに沿って延びている。第2の端部には、カメラが配置可能であるか、または配置されている。第1の端部は、ガイドに配置されている。保持エレメントは、第1の端部と第2の端部との間で少なくとも1つのガイドレールに旋回可能に結合されている。保持エレメントの旋回時に、第1の端部はガイドに沿って変位可能であり、保持エレメントはガイドレールに沿って(基体に対して)変位可能である。
【0009】
ホルダは、基体を介して特に自動車のボディに配置されていてよい。少なくとも1つのガイドレールは、特に固定的に基体またはボディに結合されている。保持エレメントは、ガイドレールに沿って変位可能に、かつボディに対して可動に配置されている。
【0010】
特に、保持エレメントは、基体または少なくとも1つのガイドレールに対する旋回時に、および少なくとも1つのガイドレールに沿った変位時に、1つの共通の平面内で移動する。
【0011】
特に、ガイドと、少なくとも1つのガイドレールとは、互いに対して位置固定的に配置されている。
【0012】
好適には、保持エレメントは、ピンを介して回動可能に少なくとも1つのガイドレールに支承されている。特に、保持エレメントは、ピンを介して少なくとも1つのガイドレールに沿ってガイドされる。
【0013】
特に、保持エレメントは、ピンに対して旋回可能である。特に、ピンはガイドレール内で変位可能に配置されている。特に、ピンはガイドレールに対して回動可能に配置されている。代替的には、ピンは、ガイドレールに対して回動不能である。
【0014】
特に、保持エレメントは、少なくとも1つのばねエレメントを介して基体に結合されている。特に、保持エレメントを回動可能に少なくとも1つのガイドレールに支承しているピンは、ばねエレメントを介して基体に結合されている。
【0015】
好適には、少なくとも1つのばねエレメントは、引張ばねである。場合によっては、複数のばねエレメントが設けられていてよい。
【0016】
特に、第1の端部は、保持エレメントの出発位置において、ガイドの係止位置に配置されている。係止位置は、たとえばガイドの凹設部により形成されている。この凹設部内に保持エレメントの係止突起が配置されている。
【0017】
好適には、ガイドは、係止位置に隣接して滑り領域を有している。係止位置は、滑り領域に沿った保持エレメントの移動のために第1の力が必要であり、係止位置からの保持エレメントの移動のために第2の力が必要であるように構成されている。ここで、第1の力は第2の力よりも小さい。
【0018】
特に、保持エレメントは、ばねエレメントを介して基体に結合されている。ばねエレメントは、保持エレメントの出発位置において最大限に変位している。出発位置に対する保持エレメントの旋回が増すにつれて、ばねエレメントの変位は次第に減少する。
【0019】
特に、保持エレメントの旋回をばねエレメントによって支援するか、または(係止位置からの保持エレメントの旋回後に)ばねエレメントによって引き起こすことができる。
【0020】
特に、第1の端部が、回転可能なエレメントによって形成されているので、このエレメントは、保持エレメントの旋回時にガイドに沿って転動する。回転可能なエレメントは、たとえば円筒体によって形成されていてよい。円筒体は、さもなければ固定的である保持エレメントの一部を形成する。回転可能なエレメントの回転軸線は、特に保持エレメントの旋回の軸線に対して平行に配置されている。
【0021】
特に、回転可能なエレメントが、ホルダの駆動エレメント(たとえば歯車等)を介して、保持エレメントを旋回させるために駆動可能である。駆動エレメントは、たとえば基体に配置されている。特に、駆動エレメントは、電気的なモータを介して駆動することができる。
【0022】
特に、第1の端部または回転可能なエレメントとして形成された第1の端部は、少なくとも1つの保持体を介して基体に結合されていてよい。特に、第1の端部は、基体に設けられたガイドに沿って保持体によってガイドすることができる。
【0023】
特に、ホルダは、第1のガイドレールと、第2のガイドレールとを有している。ガイドレールは、特に互いに対して平行に延びており、保持エレメントは、これらのガイドレールの間に配置されている。
【0024】
さらに、ボディと、このボディに配置された上述のホルダとを少なくとも有する自動車が提案される。
【0025】
特に、ホルダは、自動車の側面に配置されている。好適には保持エレメントは、少なくとも1つのガイドレールに沿って、自動車の全てのホイールハブによって規定された平面に対してほぼ平行に変位可能である。
【0026】
本明細書において提案されるガイドレールおよび保持エレメントの互いに対する方向付けは、たとえば(たとえば対象物との接触によって引き起こされる)保持エレメントの回転時に、保持エレメントがガイドレールに沿って変位することを可能にする。
【0027】
ホルダに関する説明は、特に自動車にも転用可能であり、逆もまた然りである。
【0028】
本明細書において使用される数詞(「第1の」、「第2の」、・・・)は、主に、類似した複数の対象物、大きさまたはプロセスを区別するために(のみ)役立つ、すなわち、特に、これらの対象物、大きさまたはプロセス間の互いに対する関連性および/または順序を必ずしも規定するものではないことに予め留意すべきである。関連性および/または順序が必要である場合、このことは本明細書において明示されるか、または具体的に記載された構成の検討時に当業者にとって自明である。
【0029】
本発明ならびに技術的環境を、以下に添付の図面に基づき詳細に説明する。本発明は、記載された実施例によって制限されるものではないことに留意されたい。特に、別に明記しない限り、図面で説明した事項の部分的な面を抽出し、他の構成要素および本明細書の知識と組み合わせることも可能である。特に、図面および特に図示されたサイズ比は単に概略的なものに過ぎないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】自動車の側面図である。
図2】ホルダの第1の実施バリエーションの側面図である。
図3図2に示したホルダの平面図である。
図4図3に示したホルダを出発位置で切断した平面図である。
図5図4に示したホルダを保持エレメントの旋回後に示す図である。
図6】ホルダの第2の実施バリエーションの斜視図である。
図7図6に示したホルダの出発位置の斜視図である。
図8】ホルダの第3の実施バリエーションの斜視図である。
図9】第2の実施バリエーションによるホルダの出発位置の斜視図である。
図10図9に示したホルダの、保持エレメントの旋回中の図である。
図11図9および図10に示したホルダを完全に旋回させた位置で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、自動車3を側面図で示している。自動車3は、取り付けられたホルダ1を有するボディ23を備えている。ホルダ1は、自動車3の側面22に配置されている。保持エレメント4は、ガイドレール5,6に沿って、自動車3の全てのホイールハブ23によって規定された平面24に対してほぼ平行に変位可能である。
【0032】
図2は、ホルダ1の第1の実施バリエーションを側面図で示している。図3は、図2に示したホルダ1の平面図である。図4は、図3に示したホルダ1を出発位置14で切断した平面図である。図5は、図4に示したホルダ1を保持エレメント7の旋回11の後に示している。図2図5を、以下で一緒に説明する。図1に関する説明が参照される。
【0033】
ホルダ1は、ガイド27を備えた基体4と、基体4に第1のガイドレール5および第2のガイドレール6を介して結合された、基体4に対して旋回可能な保持エレメント7とを有している。保持エレメント7は、第1の端部8と、第2の端部9との間で延在長さ10に沿って延びている。第2の端部9には、カメラ2が配置されている。第1の端部8は、ガイド27に配置されている。保持エレメント7は、第1の端部8と第2の端部9との間で、ガイドレール5,6に旋回可能に結合されている。保持エレメント7の旋回11時に、第1の端部8は、ガイド27に沿って変位可能であり、保持エレメント7は(基体4に対して)ガイドレール5,6に沿って変位可能である。
【0034】
保持エレメント7は、ピン12を介して回動可能にガイドレール5,6に支承されている。保持エレメント7は、ピン12を介してガイドレール5,6に沿ってガイドされる。ピン12、ひいては保持エレメント7は、保持エレメント7がガイドレール5,6に対して旋回11されるとき、変位28によって(横方向で)移動する。
【0035】
この実施バリエーションでは、保持エレメント7は、ピン12に対して旋回可能である。ピン12は、ガイドレール5,6内に変位可能に配置されているが、ガイドレール5,6に対して回動可能ではない。
【0036】
保持エレメント7は、ばねエレメント13を介して基体4に結合されている。この場合、保持エレメント7を回転可能にガイドレール5,6に支承しているピン12が、ばねエレメント13を介して基体4に結合されている。
【0037】
ばねエレメント13は、引張ばねである。ばねエレメント13は、保持エレメント7の出発位置14において最大限に変位している。出発位置14に対する保持エレメント7の旋回11が増すにつれて、ばねエレメント13の変位は次第に減少する。保持エレメント7の旋回11は、ばねエレメント13によって支援されるか、または(係止位置15からの保持エレメント7の旋回11後に)ばねエレメントによって引き起こされる。
【0038】
第1の端部8は、保持エレメント7の出発位置14において、ガイド27の係止位置15に配置されている(図4を参照)。係止位置15は、ガイド27の凹設部によって形成されている。この凹設部内に、保持エレメント7の係止突起が配置されている。
【0039】
ガイド27は、係止位置15に隣接して、滑り領域16を有している。係止位置15は、滑り領域16に沿った保持エレメント7の移動のために、第1の力17が(図5を参照。少なくとも図示の終端位置に到達するまで)必要であり、係止位置15からの保持エレメント7の移動のために第2の力18が必要である(図4を参照)ように、構成されている。
【0040】
保持エレメント7の旋回11は、この保持エレメント7に配置された、基体4と協働するダンパ25(代替的または付加的にはダンパ25は基体4に配置されていてもよい)を介して制限することができる(図5を参照)。
【0041】
図6は、ホルダ1の第2の実施バリエーションを斜視図で示している。図7は、図6に示したホルダ1の出発位置14での斜視図である。図6および図7は、以下で一緒に説明する。図2図5に関する説明が参照される。
【0042】
第1の実施バリエーションとは異なり、保持エレメント7の第1の端部8は、回転可能なエレメント19によって形成されるので、エレメント19は、保持エレメント7の旋回時にガイド27に沿って転動する。回転可能なエレメントは、円筒体によって形成され、この円筒体は、さもなければ固定的である保持エレメント7の一部を形成する。回転可能なエレメント19の回転軸線は、保持エレメント7の旋回11の軸線に対して平行に配置されている。回転可能なエレメント19として形成された第1の端部8は、この実施バリエーションでは、それぞれ1つの保持体26を介して基体4に結合されている。第1の端部8は、基体4に設けられたガイド27に沿って保持体26によってガイドすることができる。
【0043】
図8は、ホルダ1の第3の実施バリエーションを斜視図で示している(この実施バリエーションは、特にモータ駆動装置に適しているように構成されている)。図6および図7に関する説明が参照される。
【0044】
第2の実施バリエーションとは異なり、回転可能なエレメント19は、ホルダ1の駆動エレメント20(たとえば歯車等)を介して、保持エレメント7を旋回させるために駆動可能である。駆動エレメント20は、基体4に配置されている。
【0045】
図9は、第2の実施バリエーションによるホルダ1の出発位置14での斜視図である。図10は、保持エレメント7の旋回11中の、図9に示したホルダ1を示している。図11は、完全に旋回させた位置にある、図9および図10に示したホルダ1を示している。図9図11を以下に一緒に説明する。図6および図7に関する説明が参照される。
【0046】
出発位置14では、第1の端部8(この実施バリエーションでは回転可能なエレメント19)が、ガイド27の係止位置15に配置されている。部分的に旋回させた位置(図10)では、第1の端部8はガイド27の滑り領域16に位置している。第1の端部8は、保持体26を介して基体4に対してガイドされる。ピン12および保持エレメント7は、変位28によって、第1のガイドレール5に沿って変位する。完全に旋回させた位置(図11)では、ピン12は、このピン12が基体4の領域に配置されるように、第1のガイドレール5に対して変位している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11