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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】クラス2の回路保護
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/50 20220101AFI20220405BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20220405BHJP
   H05B 45/325 20200101ALI20220405BHJP
   H05B 47/155 20200101ALI20220405BHJP
【FI】
H05B45/50
H05B45/20
H05B45/325
H05B47/155
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021557492
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 EP2020058279
(87)【国際公開番号】W WO2020193599
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】62/825,106
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】19167640.2
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ファン ユーホン
(72)【発明者】
【氏名】クラウベルフ ベレント
(72)【発明者】
【氏名】プレムラジ アシュウィン
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-165384(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0317297(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0062031(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流を生成する電流源と、
前記電流を受け取る第1負荷及び第2負荷と、
前記第1負荷へ流れる電流及び前記第2負荷へ流れる電流をそれぞれ管理する第1半導体及び第2半導体と、
前記第1負荷と前記第2負荷との間で前記電流のバランスを取るよう前記電流源と前記第1負荷及び前記第2負荷との間に配置されるインダクタと、
前記第1負荷及び前記第2負荷の電圧ピークをモニタする検出器と、
前記検出器から前記電圧ピークの測定値を受け取り、前記電圧ピークが少なくとも電圧ピーク閾値であるときを決定する電圧コントローラであって、前記電圧ピークの前記測定値に基づいて、前記電流源によって生成される前記電流のための設定を調節するよう構成される電圧コントローラと、
前記第1負荷及び前記第2負荷のうちの1つが故障して開回路をもたらしており、前記第1負荷及び前記第2負荷のうちの他方の1つが機能し続けており、機能している負荷が少なくとも前記電圧ピーク閾値である前記電圧ピークを経験するときに、前記検出器から前記電圧ピークの測定値を受け取り、前記電圧ピークが少なくとも比較器閾値であるときを決定する比較器であって、前記電圧ピークが少なくとも前記比較器閾値であるときに信号を生成するよう構成される比較器と、
前記信号を受信し、前記第1半導体及び前記第2半導体を動作停止させるよう構成される半導体コントローラとを有する照明デバイス。
【請求項2】
前記第1負荷及び前記第2負荷が発光ダイオードである請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項3】
前記電圧ピークが前記電圧ピーク閾値未満であるときは、前記電圧コントローラが、前記電流源によって生成される前記電流のための最大設定を選択するよう構成され、前記最大設定が、所定の電流設定及び/又は準拠規格に基づいている請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項4】
前記準拠規格が、ULのクラス2準拠の規格である請求項3に記載の照明デバイス。
【請求項5】
前記比較器が、前記電圧ピークの前記測定値に導入されるラグを補償するようヒステリシスを備えて構成される請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項6】
前記照明デバイスが、調整可能な白色の回路である請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項7】
前記第1負荷が、6500Kの第1照明温度を有する第1照明構成要素であり、前記第2負荷が、2700Kの第2照明温度を有する第2照明構成要素である請求項5に記載の照明デバイス。
【請求項8】
前記第1負荷及び前記第2負荷のうちの1つが故障しており、前記第1負荷及び前記第2負荷のうちの他方の1つが機能し続けているときは、前記電圧ピークは少なくとも前記電圧ピーク閾値であり、前記機能している負荷は、少なくとも前記電圧ピーク閾値である前記電圧ピークを経験する請求項1に記載の照明デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明デバイスの回路を保護するデバイス、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電源は、電子デバイスの様々な構成要素にエネルギを供給し得る。例えば、電子デバイスは、照明構成要素(例えば、発光ダイオード(LED))を含み得る。照明構成要素の照明は、LEDの動作パラメータ、LEDによって受け取られる電流などに基づき得る。電子デバイスは、更なる照明構成要素を含んでいてもよい。2つの照明構成要素は、所定の照明外観(例えば、選択されたシェード)を生成するよう連動して(in tandem)動作してもよい。例えば、2つの照明構成要素の電子デバイスは、調整可能な白色の回路(tunable white circuit)であってもよい。
【0003】
調整可能な白色の回路は、(例えば、ケルビン(K)単位で測定される)異なる照明温度で動作する2つの別々のLEDを利用し得る。調整可能な白色の回路における2つの別々のLEDの組み合わされた照明の効果は、個々LEDの強度を減少及び増加させること、並びに照明温度を変更することを通して、動的に選択可能な輝度出力を生成する。調整可能な白色の回路は、第1LEDとして寒色系白色(cool white)チャンネルを含んでもよく、第2LEDとして暖色系白色(warm white)チャンネルを含んでもよい。制御パラメータは、明るさ及び色温度であってもよい。調整可能な白色の回路は、制御パラメータを選択するために、電圧波形及び供給される電流において伝えられる調光情報を利用してもよい。従って、調整可能な白色の回路の設計は、2つのLED間の制御される相互作用を利用する。
【0004】
調整可能な白色の回路を設計する従来のアプローチは、電流源、複数のLED、及びLEDの動作を管理する複数の半導体(例えば、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET))を含む。電流を制御することによって、LEDは選択された照明温度で給電されることができ、混合光の色温度が暖色光(warm light)と寒色光(cool light)との比率によって決定される場合には、選択された輝度が達成され得る。この従来のアプローチは、暖色LED(warm LED)と寒色LED(cool LED)とを交互にオン及びオフに切り替える。これについては以下で更に詳細に説明する。しかしながら、選択された輝度を生成するための2つのLED間の相互作用を考慮すると、従来のアプローチは、選択された輝度を生成する際のより制御された動作のために変更され得る。
【0005】
図1は、更なる制御機構を利用して複数のLEDのための制御パラメータを動的に選択する調整可能な白色の回路である例示的な照明デバイス100を示している。例えば、照明デバイス100は、従来の調整可能な白色の回路のための回路装置を含む電子デバイスを表している。図示されているように、照明デバイス100は、電流源105、インダクタ110、照明負荷115、照明負荷120、照明負荷115に関連する半導体125、及び照明負荷120に関連する半導体130を含む。負荷115、120は、各々、選択された照明温度で動作するLEDであってもよい(「負荷」及び「LED」という用語は、本明細書においては交換可能に使用される)。例えば、LED115は6500Kの照明温度で動作する寒色LEDであり得る一方で、LED120は2700Kの照明温度で動作する暖色LEDであり得る。半導体125、130は、各々、信号を切り替える又は増幅するよう構成されるMOSFETであってもよい(「半導体」及び「MOSFET」という用語は、本明細書においては交換可能に使用される)。インダクタ110は、2つのLEDの順方向電圧が全く同じではない場合に寒色LEDと暖色LEDとの間で電流のバランスを取るよう、調整可能な白色の回路に導入及び配置される。このやり方においては、インダクタ110は、調整可能な白色の回路のための更なる制御機構を提供する。
【0006】
照明デバイス100においては、電流源105は、一定の電圧V0を生成し得る。インダクタ110における平均電流は、電流源105と同じであり得る。定常動作状態において、(例えば、LED115についてはVF1と示されており、LED120についてはVF2と示されている)2つのLEDの順方向電圧が異なる場合、定電流電源の電圧V0は、2つのLEDストリングの平均電圧であり得る。例えば、V0は、VF1におけるオンデューティサイクルの積と、VF2におけるオンデューティサイクルの積との和として計算され得る(例えば、V0=D・VF1+(1-D)・VF2、ここで、Dは、サイクル全体中の寒色LEDのオンデューティサイクルであり、1-Dは、サイクル全体中の暖色LEDの他方のオンデューティサイクルである)。2つのLED115、120の正の端部における電圧波形は、それぞれの持続時間D及び1-Dの間、VF1とVF2とを繰り返し交互に生じさせる方形波をもたらし得る。インダクタ110は、2つのLED115、120の電圧波形の維持における更なる制御を提供し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
照明デバイス100はまた、市販の製品であってもよい、又は設計が或る特定の動作規格に従うような環境において使用されてもよい。例えば、北米のために設定される動作規格は、リニア屋内LEDドライバはクラス2に準拠すべきであるという要件であり得る。従って、特定の実施形態においては、電流源105は、Underwriter Laboratories(UL)のクラス2準拠の電流源であり得る。しかしながら、動作規格は、照明デバイス100の他の構成要素には及ばないかもしれない。例えば、LED115、120のうちの1つが故障し、故障したLED(例えば、LED115)を含む回路経路に沿って開回路をもたらす場合は、電流源105によって生成される電圧V0はクラス2準拠のものであるにもかかわらず、閉回路を有するLED115、120のうちの残りの動作している1つ(例えば、LED120)における電圧ピークVpは、インダクタ110がフリーホイールするように(in a free-wheeling manner)動作するため、著しく高くなる。これが生じるときには、LED115、120のうちの動作する1つ、インダクタ110などは、クラス2に準拠していない可能性がある(例えば、クラス2の規格を超えることは、ユーザにショックを与える確率が高くなることをもたらし得る)。従って、インダクタ110の導入は、通常の動作条件下では調整可能な白色の回路の性能制御の向上を供給し得るが、LED115、120のうちの少なくとも1つが故障する場合に、暖色/寒色の問題も導入し得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
例示的な実施形態は、回路保護を有する照明デバイスを対象にする。前記照明デバイスは、電流を生成する電流源と、前記電流を受け取る第1負荷及び第2負荷とを有する。前記照明デバイスは、前記第1負荷に給電する電流と前記第2負荷に給電する電流とのバランスを取る、前記電流源と前記第1負荷及び前記第2負荷との間に配置されるインダクタを有する。前記照明デバイスは、前記第1負荷及び前記第2負荷の電圧ピークをモニタする検出器を有する。前記照明デバイスは、前記検出器から前記電圧ピークの測定値(reading)を受け取り、前記電圧ピークが少なくとも電圧ピーク閾値であるときを決定する電圧コントローラを有する。前記電圧コントローラは、前記電圧ピークの前記測定値に基づいて、前記電流源によって生成される前記電流のための設定を調節するよう構成される。
【0009】
例示的な実施形態は、回路保護を有する照明デバイスを対象にする。前記照明デバイスは、電流を生成する電流源と、前記電流を受け取る第1負荷及び第2負荷とを有する。前記照明デバイスは、前記第1負荷に給電する電流と前記第2負荷に給電する電流とのバランスを取る、前記電流源と前記第1負荷及び前記第2負荷との間に配置されるインダクタを有する。前記照明デバイスは、前記第1負荷へ流れる電流及び前記第2負荷へ流れる電流をそれぞれ管理する第1半導体及び第2半導体を有する。前記照明デバイスは、前記第1負荷及び前記第2負荷の電圧ピークをモニタする検出器を有する。前記照明デバイスは、前記検出器から前記電圧ピークの測定値を受け取り、前記電圧ピークが少なくとも比較器閾値であるときを決定する比較器を有する。前記比較器は、前記電圧ピークが少なくとも前記比較器閾値であるときに信号を生成するよう構成される。前記照明デバイスは、前記信号を受信し、前記第1半導体及び前記第2半導体を動作停止させる(deactivate)よう構成される半導体コントローラを有する。
【0010】
例示的な実施形態は、回路保護を有する照明デバイスを対象にする。前記照明デバイスは、電流を生成する電流源と、前記電流を受け取る第1負荷及び第2負荷とを有する。前記照明デバイスは、前記第1負荷に給電する電流と前記第2負荷に給電する電流とのバランスを取る、前記電流源と前記第1負荷及び前記第2負荷との間に配置されるインダクタを有する。前記照明デバイスは、前記第1負荷へ流れる電流及び前記第2負荷へ流れる電流をそれぞれ管理する第1半導体及び第2半導体を有する。前記照明デバイスは、第1保護機構と第2保護機構とを有する。前記第1保護機構は、前記第1負荷及び前記第2負荷の電圧ピークをモニタする検出器を有する。前記第1保護機構は、前記検出器から前記電圧ピークの測定値を受け取り、前記電圧ピークが少なくとも電圧ピーク閾値であるときを決定する電圧コントローラを有する。前記電圧コントローラは、前記電圧ピークの前記測定値に基づいて、前記電流源によって生成される前記電流のための設定を調節するよう構成される。前記第2保護機構は、前記電流の前記電圧ピークをモニタする更なる検出器を有する。前記第2保護機構は、前記更なる検出器から前記電圧ピークの更なる測定値を受け取り、前記電圧ピークが少なくとも比較器閾値であるときを決定する比較器を有する。前記比較器は、前記電圧ピークが少なくとも前記比較器閾値であるときに信号を生成するよう構成される。前記第2保護機構は、前記信号を受信し、前記第1半導体及び前記第2半導体を動作停止させるよう構成される半導体コントローラを有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】例示的な照明デバイスを示す。
図2】例示的な実施形態による例示的な照明デバイスを示す。
図3】例示的な実施形態による照明デバイスの例示的な実施例を示す。
図4】例示的な実施形態による図3の実施例において使用される電圧制御保護装置の例示的な実施例を示す。
図5】例示的な実施形態による図3の実施例において使用される半導体制御保護装置の例示的な実施例を示す。
図6】例示的な実施形態に従って電圧制御保護装置を使用して照明デバイスを保護するための方法を示す。
図7】例示的な実施形態に従って半導体制御保護装置を使用して照明デバイスを保護するための方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
例示的な実施形態は、以下の説明及び関連する添付の図面を参照して更に理解されることができ、同様の要素には同じ参照符号が付与されている。例示的な実施形態は、複数の負荷を含む調整可能な白色の回路として構成される電子デバイスのクラス2の回路を保護するためのデバイス、システム、及び方法に関する。例示的な実施形態は、第2負荷の故障に起因する第1負荷における開回路高電圧の問題に対処する保護機構を提供する。このシナリオに対処するために例示的な実施形態を使用することにより、クラス2の回路はクラス2準拠のままであり得る。例示的な実施形態による保護機構は、電圧制御に基づく第1保護装置と、半導体制御に基づく第2保護装置とを提供する。
【0013】
例示的な実施形態は、電子デバイスの調整可能な白色の回路内で相互接続される特定の回路構成要素に関して説明されている。例示的な実施形態はまた、特定の構成で配設されているこれらの特定の回路構成要素に関して説明されている。しかしながら、前記回路構成要素のタイプ及び前記特定の構成は、説明目的のためのものでしかない。異なるタイプの回路構成要素及び異なる構成も、例示的な実施形態の範囲内で、機能している負荷における電圧ピークがクラス2準拠規格を超える上記のシナリオと実質的に同様の保護を達成するために使用され得る。第1例においては、電子デバイスの負荷は、発光ダイオード(LED)などのダイオードとして説明されている。しかしながら、負荷は、サブ構成要素を作動させるために電力を引き出す、又はサブ構成要素を動作停止させるために電力の引き出しを停止する任意のサブ構成要素であってもよい。第2例においては、電子デバイスの半導体は、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)として説明されている。しかしながら、半導体は、前記半導体が担当するそれぞれの負荷の動作を制御するよう構成される任意の構成要素であってもよい。
【0014】
例示的な実施形態は、更に、調整可能な白色の回路内の構成要素の或る特定の値に関して説明されている。例えば、前記値は、照明温度であってもよい。しかしながら、これらの例示的な値は、LEDの相互作用が選択された輝度を生成するような、LEDの選択された照明温度に関するものである。別の例においては、前記値は、モニタされる電圧ピークであってもよい。しかしながら、これらの例示的な値は、クラス2準拠規格に基づく設計選択に関するものである。従って、異なる規格が選択された場合、又は準拠規格内の公差範囲が選択された場合は、電圧ピークに関連する閾値は変更され得る。従って、例示的な実施形態による調整可能な白色の回路の動作を説明するために使用されている如何なる値も、説明目的のためのものでしかなく、例示的な実施形態の範囲内で他の値が使用され得る。
【0015】
例示的な実施形態は、許容可能な閾値を超える電圧ピークをもたらす状況に対する保護を提供する、調整可能な白色の回路の照明デバイスにおける保護機構を提供する。保護機構は、電圧制御を備えて構成される第1保護装置において実施されてもよい。電圧制御は、電圧ピークが許容可能な閾値を超えるときを検出し、負荷に出力されている電圧又は電流を調節し得る。保護機構はまた、半導体制御を備えて構成される第2保護装置において実施されてもよい。半導体制御は、負荷が更なる電力を受け取ることができなくなる、半導体を動作停止させる半導体制御をトリガする信号を受信してもよい。保護機構はまた、(例えば、冗長保護回路のためのクラス2準拠要件を考慮して)第1保護装置と第2保護装置との両方を組み込んでもよい。
【0016】
図2は、例示的な実施形態による例示的な照明デバイス200を示している。照明デバイス200は、電源205と、複数の負荷210、215とを含む。負荷210、215は、電力を引き出す任意のタイプの構成要素(例えば、LED、電球、オーディオ出力構成要素など)であってもよい。説明目的のために、負荷210、215は、例示的な実施形態ではLEDとして記載されている(「負荷」及び「LED」という用語は、本明細書においては交換可能に使用される)。照明デバイス200は、各負荷210、215に対応する複数の半導体220、225も含む。例えば、半導体220は、負荷210と関連付けられてもよく、半導体225は、負荷2105と関連付けられてもよい。半導体220、225は、負荷210、215の動作を管理する任意のタイプの構成要素であってもよい。例えば、半導体220、225は、負荷210、215に供給される電流を制御してもよい。説明目的のために、半導体220、225は、例示的な実施形態ではMOSFETとして記載されている(「半導体」及び「MOSFET」という用語は、本明細書においては交換可能に使用される)。照明デバイスは、負荷210、215の動作のための追加の性能制御機構を提供するインダクタ230も含んでもよい。照明デバイス200は、LED210、215、及びLED210、215を含む対応するLEDストリングを動的に保護する保護機構235を含んでもよい。
【0017】
調整可能な白色の回路として、LED210、215は、選択された照明温度で動作し得る。例えば、LED210は、6500Kの照明温度で動作する寒色LEDであってもよく、LED215は、2700Kの照明温度で動作する暖色LEDであってもよい。動作時には、LED210、215は、オン期間とオフ期間とを交互に繰り返し得る。従って、LED210がオンである間、LED215はオフであってもよく、逆もまた同様である。LED210、215の選択された照明温度に基づいて特定の輝度を達成するために、LED210、215は、サイクル全体の一部がLED210のオンデューティサイクルに充てられ、サイクル全体の残りの部分がLED215のオンデューティサイクルに充てられるサイクル全体を使用して動作し得る。サイクル全体は、それぞれのオンデューティサイクルに対応する持続時間中のLED210、215の各々の両端の順方向電圧の間で交互に繰り返す方形波である電圧波形を有し得る。インダクタ230は、性能制御を提供するよう、方形波を意図された電圧及び持続時間に維持することを可能にし得る。
【0018】
保護機構235は、電圧コントローラ250と関連付けられる検出器240を含んでもよい。検出器240及び電圧コントローラ250が、保護機構235の第1保護装置であってもよい。検出器240は、調整可能な白色の回路における電圧ピークを検出又はモニタしてもよい。検出された電圧ピークは、電圧コントローラ250にフィードバックされてもよい。電圧コントローラ250は、電源205によって出力される電流を調節するよう構成されてもよい。例えば、電圧コントローラ250は、調整可能な白色の回路がクラス2準拠のままであるように、検出器240から出力された電圧ピークに基づいて、電源205が使用すべきである設定を決定してもよい。特定の実施例によれば、電圧コントローラ250は、電圧ピーク閾値を利用してもよく、この場合、電圧ピーク閾値未満である電圧ピークは、電流を調節するよう電圧コントローラ250をトリガしない。電圧ピークが少なくとも電圧ピーク閾値であるとき、電圧コントローラ250は、電源205によって出力される電流を動的なやり方で調節してもよい(例えば、検出器240による後続の電圧ピークの測定値が、最大でも電圧ピーク閾値になるように、電源205における電流をより低く設定してもよい)。従って、検出器240によって検出されるような電圧ピークが電圧ピーク閾値を上回ったままである間、電圧コントローラ250は、出力されている電流を制御するために、電源205の設定を連続的に調節してもよい(例えば、電圧ピーク閾値を上回る検出された電圧ピークが増加した場合には電流をより低く設定し、電圧ピーク閾値を上回る検出された電圧ピークが減少した場合には電流をより高く設定するなどをしてもよい)。
【0019】
検出器240及び電圧コントローラ250は、高電圧の問題を提示した状況が対処された後にも使用されてもよい。例えば、前記状況が対処された後は、検出される電圧ピークは、もはや、電圧ピーク閾値を上回らないだろう。電圧コントローラ250は、検出される後続の電圧ピークが、最大でも電圧ピーク閾値になるように、電源205の電流のための設定を調節してもよい。このシナリオにおいては、電圧コントローラ250は、電流のための設定を、調整可能な白色の回路の通常の動作状態に対応する値まで上げてもよい。
【0020】
保護機構235は、更に、半導体コントローラ255と関連付けられる検出器245を含んでもよい。検出器245及び半導体コントローラ255が、保護機構235の第2保護装置であってもよい。検出器245は、検出器240と実質的に同様のやり方で、調整可能な白色の回路における電圧ピークを検出又はモニタしてもよい。検出器245によって出力される検出された電圧ピークは、比較器の閾値と比較されてもよい。検出された電圧ピークが少なくとも比較器閾値であるときは、半導体コントローラ255は、実施されるべき動作を示す信号を受信してもよい。例えば、半導体コントローラ255は、半導体220、225を動作停止させるよう構成されてもよい。比較器閾値は、調整可能な白色の回路がクラス2準拠規格に対応する値を超えていることを示す値に設定されてもよい。例えば、比較器閾値は、値において電圧ピーク閾値と実質的に同様であってもよい。従って、第2保護装置は、他方のLEDが故障したときに、これ以上の電流が残りの機能しているLEDを流れることを防止することによって、調整可能な白色の回路のための自動シャットダウン機構を提供するよう構成されてもよい。
【0021】
半導体220、225を再作動させるために、調整可能な白色の回路はリセットされてもよい。例えば、半導体コントローラ255は、半導体220、225を作動状態に保つためのデフォルト位置を有してもよい。別のやり方においては、半導体コントローラ255は、検出器245からの出力に基づいて、信号が受信されていないときを検出してもよい。信号が受信されていないとき、半導体コントローラ255は、半導体220、225を作動状態に設定することに戻ってもよい。従って、信号が受信されている期間中は、半導体コントローラ255は半導体220、225を動作停止させてもよく、信号が受信されいない期間中は、半導体コントローラ255は半導体220、225を作動させてもよい。動作停止状態から作動状態へ移行するとき、半導体コントローラ255は、この状況が生じるときのランダムなインスタンスを取り除き、この移行はこの状況が持続する場合であることを確実にするために、信号が所定の持続時間の間受信されないときを決定してもよい。
【0022】
第1保護装置及び第2保護装置を含む照明デバイス200は、例示に過ぎない。当業者は、機能している負荷が別の負荷が故障したときに高電圧ピークを経験する高電圧問題のシナリオの間、単独で動作する第1保護装置又は第2保護装置が十分に保護を提供し得ることを理解するであろう。従って、他の実装例においては、照明デバイス200は、保護機構において一方又は他方の保護装置を含んでもよい。照明デバイス200はまた、図示されているように、回路経路及び負荷を保護する二次的なやり方を通して保護が提供されるようことを確実にするよう構成されてもよい。照明デバイス200は、更に、様々な規格に準拠するために、保護機構235において第1及び第2保護装置を含んでもよい。例えば、クラス2準拠規格は、照明デバイス200に冗長な安全機構が設けられることが要求する。従って、クラス2準拠規格も満たすために、照明デバイス200は、第1保護装置と第2保護装置との両方を含んでもよい。両方の保護装置を含むものは、一方の保護装置は一次的なものとして動作し得る一方で、他方の保護装置は二次的なものとして動作し得るように、又は両方の保護装置が、同様の能力で、調整可能な白色の回路を保護を提供するよう動作し得るように構成されてもよい。
【0023】
構成要素が1つの全てを含む電子デバイスに組み込まれる照明デバイス200が図示されている。しかしながら、別の実施例においては、照明デバイス200の構成要素は、通信機能を有しながら、少なくとも部分的に互いに分離されてもよく、モジュール式構成要素(例えば、互いに接続される別々の構成要素)であってもよく、1つ以上のデバイスに組み込まれてもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。例えば、照明デバイス200は、対応する構成要素(例えば、電圧コントローラ250、半導体コントローラ255など)に信号を送信するモジュール式決定構成要素に出力を供給する検出器240、245を含んでもよい。照明デバイス200は、構成要素間の有線接続も利用し得る。しかしながら、当業者は、照明デバイス200の構成要素間では、信号、電力、又は他の指示/コマンドの任意の伝達方法が使用され得ることを理解するだろう。例えば、有線接続、無線接続、ネットワーク接続、又はそれらの組み合わせが使用され得る。
【0024】
図3は、例示的な実施形態による照明デバイス300の例示的な実施例を示している。照明デバイス300は、例示的な実施形態による図2の照明デバイス200の特定の構成であり得る。図3において図示されている照明デバイス300の実施例は、検出器240及び電圧コントローラ250を含む第1保護装置と、検出器245及び電圧コントローラ255を含む第2保護装置とを利用する保護機構235に関する。照明デバイス300は、電流源305、インダクタ310、LED315、320、MOSFET325、330、電圧コントローラ340を備える電圧ピーク検出器335、比較器350を備える電圧ピーク検出器345、及び半導体コントローラ355を含んでもよい。
【0025】
図3の照明デバイス300の実施例は、様々な回路経路に沿って、交換されるべき信号、並びに供給、検出及び変更されるべき電力のために、構成要素が互いに相互接続される任意の回路実施例であってもよい。これらの構成要素は、1つ以上の集積回路に含まれてもよく、1つ以上のプリント回路基板に含まれていてもよく、又は必要に応じて個別に実装されてもよい。本明細書において記載されている照明デバイス300の例示的な実施例は、回路構成要素のセットである照明デバイス300に関する。しかしながら、照明デバイス300は、様々な他のやり方でも実施され得る。例えば、照明デバイス300は、とりわけ(例えば、3つ以上の)動的な設定が使用される場合には、より複雑な構成要素を含んでもよい。
【0026】
この例においては、照明デバイス300は、寒色LEDとして6500Kで動作するLED315と、暖色LEDとして2700Kで動作するLED320とを含んでもよい。図示されているように、図3の実施例においては、調整可能な白色の回路は、調整可能な白色の回路を、LED315、320のうちの他方の1つが故障するときに、LED315、320のうちの1つにおいてクラス2準拠規格を上回るものにする高電圧の問題を導入するが、性能制御を提供するインダクタ310を含む。照明デバイス300はまた、第1保護装置と第2保護装置との両方を含む。
【0027】
電流源305は、(例えば、電圧コントローラ340によって設定されるような)選択された電流で電圧V0を出力するULのクラス2準拠の電源であってもよい。電流は、LED315、320に分配されるべきエネルギを磁界に蓄えるインダクタ310へ流れ得る。サイクル全体及び各LED315、320のオンデューティサイクルに応じて、LED315、320は、スケジュールされた時間に照明され得る。MOSFET325、330は、それぞれLED315、320のために回路を閉じることを可能にするデフォルトの作動状態にあってもよく、これは、LED315、320が「作動される」される又は使用可能であるときを効果的に制御する。
【0028】
保護機構235を使用する際、LED315、320のうちの1つが、高電圧のシナリオにつながる故障をする可能性がある。例えば、LED320が(例えば、開回路をもたらす)故障をするかもしれない。従って、依然として機能している(例えば、閉回路を維持する)LED315は、(例えば、LED315のデューティサイクルがオフである期間中に)クラス2準拠規格を超えるピーク電圧を有するかもしれない。保護機構235は、このようなピーク電圧が発生するときをモニタして、この状況を改善するための後続の動作を実施するよう構成されてもよい。
【0029】
電圧ピーク検出器335及び電圧コントローラ340を含む第1保護装置を使用する際、図2の照明デバイス200に関して上述したやり方と実質的に同様のやり方で、電圧ピーク検出器335は、電流源305から電流が流れている間、調整可能な白色の回路において発生する電圧ピークをモニタしてもよい。電圧ピーク検出器335は、電圧ピークを電圧コントローラ340に出力してもよく、電圧コントローラ340は、次いで、電流源305によって生成される出力電流の設定を変更するべきか否かを決定する。電圧コントローラ340は、調整可能な白色の回路がクラス2準拠のままであることをもたらす、クラス2準拠規格に基づく電圧ピーク閾値を利用してもよい。従って、電圧コントローラ340が、電圧ピーク閾値超えを示す電圧ピークを電圧ピーク検出器335から受け取るときには、電圧コントローラ340は、電流源305によって出力される電流のための設定を調節してもよい。電圧波形のサイクル全体が方形波であり、LED320のみが故障しているときには、LED320のオンデューティサイクル中に、少なくとも電圧ピーク閾値である電圧ピークが繰り返され得る。このやり方においては、電圧コントローラ340は、LED320が故障している可能性があるときを識別してもよい。電圧コントローラ340が、電圧ピーク検出器335によって出力される検出された電圧ピークに基づいて、電流源305によって出力される電流の設定を調節したときには、調整可能な白色の回路は、再びクラス2準拠のものとなり得る。
【0030】
上記のように、電圧ピーク閾値は、電圧コントローラ340が、電流源305によって出力される電流をどのように設定するべきかを決定することを可能にし得る。例えば、電圧ピークが少なくとも電圧ピーク閾値である間、電圧コントローラ340は、調整可能な白色の回路がクラス2準拠のものになるように適切な電流設定を動的に選択してもよい。別の例においては、電圧ピークが電圧ピーク閾値未満である間、電圧コントローラ340は、調整可能な白色の回路がクラス2準拠のものになる最大電流設定を選択してもよい。
【0031】
電圧ピーク検出器345、比較器350、及び半導体コントローラ355を含む第2保護装置を使用する際、図2の照明デバイス200に関して上述したやり方と実質的に同様のやり方で、電圧ピーク検出器345は、電流源305から電流が流れている間、調整可能な白色の回路において発生する電圧ピークをモニタしてもよい。第1保護装置と第2保護装置との両方が照明デバイス300の一部である場合、電圧ピーク検出器335及び電圧ピーク検出器345は、実質的に同一の電圧ピークを測定するべきである。電圧ピーク検出器345は、電圧ピークを比較器350に出力してもよく、比較的350は、次いで、半導体コントローラ355に送信される信号を生成するべきか否かを決定する。比較器350は、インダクタ310を組み込むことと方形の電圧波形とを考慮して、あらゆるラグの問題を補償するようヒステリシスを備えて構成されてもよい。比較器350には、半導体コントローラ355に信号を送信する回路経路をいつ選択するべきかを決定する比較器閾値が設定されてもよい。LED320が故障しており、LED320のオンデューティサイクル中に測定される電圧ピークがLED315にとって高い電圧をもたらすシナリオにおいては、比較器350は、信号を生成し、半導体コントローラ355に送信してもよい。半導体コントローラ355は、この信号を受信すると、MOSFET325、330の両方を動作停止させ得る。MOSFET325、330を動作停止させることによって、LED315、320は、もはや電流を受け取らず、それによって、調整可能な白色の回路をクラス2準拠のものである状況にし得る。
【0032】
上記のように、比較器閾値は、信号を送信する又は受動的なままにすることによって、MOSFET325、330のオン/オフ設定を規定してもよい。比較器閾値は、値において電圧ピーク閾値と実質的に同様であってもよい。
【0033】
図4は、例示的な実施形態による図3の実施例において使用される電圧制御保護装置400の例示的な実施例を示している。電圧制御保護装置400は、保護機構235の第1保護装置のための上記の動作を達成するために使用され得る例示的な回路構成を図示している。しかしながら、電圧制御保護装置400は、例示的な実施形態の範囲内で異なる回路構成を利用することができ、それでも、調整可能な白色の回路を保護する際に上記の動作を実施することができる。電圧制御保護装置400において、ピーク電圧検出1は、D981及びC981を有し、C981における電圧ピークは、電圧フィードバック制御回路に供給される。電圧フィードバック制御回路は、C981における電圧を所定の電圧設定(例えば56V)以下になるよう調整してもよく、前記所定の電圧設定は、常に、ULのクラス2準拠規格の制限(例えば、60V)未満であるだろう。ピーク電圧検出2は、D980A及びC980を有し、C980における電圧ピークは、抵抗器R988及びR989によって分圧される。R988における電圧は、基準電圧3V3(例えば、3.3V)と比較される。R988における電圧が基準電圧(例えば、3.3V)よりも高いとき、構成要素U980、R985及びR986が正確な比較器を作成する。U980のコレクタ(例えば、ピン3)が、ツェナD982を通してヒステリシスを作成するよう、D983及びR987を通してハイになるとき、トランジスタU981がオンにされる。デュアルダイオードD981を通して、電圧制御保護装置400における2つのMOSFET駆動信号がローに引き下げられ、MOSFET U951及びU952が、LEDTW+における出力電圧がULのクラス2規格に準拠しているVLED+と同じになるように切り替えられる。電圧制御保護装置400は、LED315、320のうちの1つにおいて単一の故障があっても、LEDTW+における出力電圧を、常にULのクラス2規格の制限(例えば、60V)未満であるよう保つ。
【0034】
図5は、例示的な実施形態による図3の実施例において使用される半導体制御保護装置500の例示的な実施例を示している。半導体制御保護装置500は、接続端子であるX2を含む。暖色LED320を含む暖色LEDストリングは、LEDTW+とLEDWW-との間に接続され、寒色LED315を含む寒色LEDストリングは、LEDTW+とLEDCW-との間に接続される。インダクタL950は、2つのLEDストリング間の電流バランスを保つ。MOSFET U951及びU952は、一定の周波数で交互にオンにされる。U950は、2チャンネルMOSFET駆動集積回路である。信号UC_WW_PWM及びUC_CW_PWMは、LED315、320のデューティサイクルを制御するマイクロコントローラからのものである。
【0035】
図6は、例示的な実施形態に従って電圧制御保護装置400を使用して照明デバイスを保護するための方法600を示している。方法600は、電圧コントローラ240が、照明デバイス200を保護し、デバイスのタイプであって、照明デバイス200が前記デバイスのタイプであるデバイスのタイプ(例えば、クラス2)のために規定されている規格内にとどめるために使用される例示的な実施形態の機構に関し得る。(例えば、電圧制御保護装置400において実施されるような)電圧コントローラ240の観点からだけでなく、図3において図示されているような回路ユニットとしての照明デバイス300の実施例の観点からも、方法600を説明する。照明デバイス200、及び照明デバイス300の例示的な実施例の実質的に同様の構成要素は、交換可能に使用されるだろう。
【0036】
605においては、電圧ピーク検出器335が、調整可能な白色の回路の電圧ピークをモニタする。通常の動作条件下では、電圧ピークは、電圧ピーク閾値を超えないはずである。しかしながら、とりわけインダクタ310の導入により、LED315、320のうちの1つが故障し、LED315、320のうちの機能する1つが少なくとも電圧ピーク閾値である電圧ピークを示す高電圧問題が生じることにつながるシナリオがあり得る。610においては、電圧ピーク検出器335が、電圧ピークの測定値を電圧コントローラ340に送信する。
【0037】
615においては、電圧コントローラ340が、電流源305によって出力される電流の設定を調節するべきか否かを決定する。例えば、電圧ピーク検出器335から受信される電圧ピークは、電圧ピーク閾値未満である場合がある。それに応じて、620においては、電圧コントローラ340が、電流源305によって出力されるべき電流の設定を維持する。以前の変更がないと仮定すると、設定は、(例えば、考慮に入れられ得る任意の公差を備える)調整可能な白色の回路がクラス2準拠のものであることを可能にする最大電流であってもよい。第1保護装置は、次いで、調整可能な白色の回路がまだ使用中であるか否かを決定する625へ進む。まだ使用中である場合には、第1保護装置は、調整可能な白色の回路の電圧ピークのモニタし続けるために605に戻る。
【0038】
615に戻ると、別の例においては、電圧ピーク検出器335から受信される電圧ピークが、電圧ピーク閾値よりも大きい場合がある。それに応じて、630においては、電圧コントローラが、高電圧のシナリオを考慮して電流源305によって出力される電流のために使用されるべき設定を決定する。635においては、電圧コントローラ340が、電流源305の更新された電流を設定する。第1保護装置は、次いで、625へ進む。
【0039】
図7は、例示的な実施形態に従って半導体制御保護装置500を使用して照明デバイスを保護するための方法700を示している。方法700は、半導体コントローラ245が、照明デバイス200を保護し、デバイスのタイプであって、照明デバイス200が前記デバイスのタイプであるデバイスのタイプ(例えば、クラス2)のために規定されている規格内にとどめるために使用される例示的な実施形態の機構に関し得る。(例えば、半導体制御保護装置500において実施されるような)半導体コントローラ245の観点からだけでなく、図3において図示されているような回路ユニットとしての照明デバイス300の実施例の観点からも、方法700を説明する。照明デバイス200、及び照明デバイス300の例示的な実施例の実質的に同様の構成要素は、交換可能に使用されるだろう。
【0040】
705においては、電圧ピーク検出器345が、調整可能な白色の回路の電圧ピークをモニタする。電圧ピーク検出器345は、比較器閾値を用いる以外は、方法600において上述したような電圧ピーク検出器335と実質的に同様のやり方で、電圧ピークをモニタしてもよい。しかしながら、電圧ピークが測定される特定のやり方は、実施例(例えば、電圧制御保護装置400及び半導体制御保護装置500の回路実施例の異なるアプローチ)に基づいて異なってもよい。710においては、電圧ピーク検出器345が、電圧ピークの測定値を比較器350に送信する。
【0041】
715においては、比較器350が、電圧ピーク測定値が比較器閾値以内にあるか否かを決定する。比較器閾値未満の場合には、比較器350は、比較器350を動作条件が維持されるような受動状態にするデフォルトの回路経路を選択する。第2保護装置は、次いで、調整可能な白色の回路がまだ使用中であるか否かを決定するために720に進む。まだ使用中である場合には、第2保護装置は、調整可能な白色の回路の電圧ピークのモニタし続けるために705に戻る。
【0042】
715に戻り、電圧ピーク測定値が少なくとも比較器閾値である場合には、725において、比較器350は、信号が生成され、半導体コントローラ355に送信されることをもたらす別の回路経路を選択する。730においては、半導体コントローラ355が、MOSFET325、330を動作停止させる。第2保護装置は、次いで、720へ進む。
【0043】
上記のように及び照明デバイス200、300において図示されているように、保護機構235は、検出器240及び電圧コントローラ250を含む第1保護装置と、検出器245及び半導体コントローラ255を含む第2保護装置との両方を含んでもよい。従って、別々の保護アプローチとして説明されているの方法600及び700は、調整可能な白色の回路が単一の保護装置を利用する場合の例示に過ぎない。しかしながら、方法600及び700は組み合わされてもよく、方法600又は方法700のいずれかを使用した結果が、方法600又は700のうちの他方の1つがどのように実施されるかに影響を及ぼし得る全体的な組み合わされた方法に組み込まれてもよい。
【0044】
例示的な実施形態は、それぞれの半導体によって管理され得る少なくとも2つの負荷を含む電子デバイスの調整可能な白色の回路を保護するデバイス、システム、及び方法を提供する。例示的な実施形態による保護機構は、第1負荷が故障し、機能している第2負荷が(例えば、準拠規格によって設定されるような)意図された最大値を超え得る電圧ピークを経験するときの高電圧問題のシナリオに対処する。保護機構は、電圧ピークをモニタし、電圧ピークに基づいて電流源の電流設定を調節する第1保護装置を提供する。保護機構は、電圧ピークをモニタし、LEDに電力が供給されないように半導体を動作停止させる、第1保護装置と連動して又は独立して動作し得る第2保護装置も提供する。保護機構は、更に、強化された保護機構が使用されるべきである場合、冗長アプローチが適用されるべきである場合、及び/又は準拠規格が満たされるべきである場合に、第1保護装置と第2保護装置との両方を組み込んでもよい。
【0045】
当業者は、上記の例示的な実施形態は、任意の適切なソフトウェア若しくはハードウェア構成、又はそれらの組み合わせで実施され得ることを理解するだろう。更なる例においては、上記の方法の例示的な実施形態は、プロセッサ又はマイクロプロセッサにおいて実行され得る、コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令行を含むコンピュータプログラム製品として実施されてもよい。記憶媒体は、例えば、任意の記憶動作を使用する上記のオペレーティングシステムで使用するために互換性のある又はフォーマットされるローカル又はリモートのデータリポジトリであってもよい。
【0046】
本開示において、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされ得ることは、当業者には明らかであるだろう。従って、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれと同等のものの範囲内に入ることを条件に、本開示の修正及び変形をカバーすることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7