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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-05
(45)【発行日】2022-04-13
(54)【発明の名称】パネルの取付構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/64 20060101AFI20220406BHJP
   E06B 3/62 20060101ALI20220406BHJP
   E06B 3/663 20060101ALI20220406BHJP
   A47F 3/04 20060101ALI20220406BHJP
【FI】
E06B3/64
E06B3/62 B
E06B3/663 F
A47F3/04 E
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2017132451
(22)【出願日】2017-07-06
(65)【公開番号】P2019015080
(43)【公開日】2019-01-31
【審査請求日】2020-06-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年2月15日 第3回病院イノベーション展に展示
(73)【特許権者】
【識別番号】592186803
【氏名又は名称】日軽形材株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】510294874
【氏名又は名称】株式会社Fujitaka
(74)【代理人】
【識別番号】110003085
【氏名又は名称】特許業務法人森特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100114535
【弁理士】
【氏名又は名称】森 寿夫
(74)【代理人】
【識別番号】100075960
【弁理士】
【氏名又は名称】森 廣三郎
(74)【代理人】
【識別番号】100155103
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 厚
(74)【代理人】
【識別番号】100187838
【弁理士】
【氏名又は名称】黒住 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100194755
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀明
(72)【発明者】
【氏名】荒井 博一
【審査官】鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】実公昭36-008006(JP,Y1)
【文献】実公昭34-003571(JP,Y1)
【文献】特開2015-004242(JP,A)
【文献】実開昭56-086284(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/54 -3/64
E06B 3/663
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームにガスケットを介してパネルを取り付けるパネルの取付構造であって、
前記フレームは、底板と対向する一対の側板とで凹部空間を形成しており、
前記底板に、前記凹部空間の開放端に向けて突出した突起が立設しており、
前記ガスケットは、前記突起と嵌合する溝が形成されており、
前記突起に前記ガスケットの前記溝を嵌合させた状態で、前記ガスケットと前記対向する一対の側板のうち一方の側板との間で、かつ前記凹部空間に形成される隙間に、前記パネルの一方の面の側において、前記パネルと前記ガスケットとが当接し、前記パネルの他方の面の側において、前記パネルと前記一方の側板の面同士が当接した状態で、前記フレームに前記パネルを取り付け、前記パネルが取り付けられる前記隙間は、前記ガスケットの両側に形成されていることを特徴とするパネルの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、配膳車、冷蔵庫及び冷蔵ショーケース等の扉や建物の窓に用いられるパネルの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
配膳車、冷蔵庫等は、筐体に開閉可能な扉を取り付けて、扉を開いて食品等の出し入れができるようにしている。扉は外周の4辺を枠体で構成し、この枠体にガラスパネルを取り付けて筐体内の可視化を図っている。特許文献1には、サッシの凹溝内に設けられた突条へ弾性部材を外嵌し、弾性部材に設けた平行する二条の凹部へ、二枚のガラスの周縁を嵌入して、サッシに二枚のガラスが支持される扉構造が記載されている。この扉構造によれば、二枚のガラスの周縁は、弾性部材によって気密状に挟持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特公昭54-26097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の扉構造においては、扉の組立工程において、弾性部材の凹部へガラスの周縁を嵌入しただけでは、ガラスの固定が安定せず、ガラスの倒れや傾きを防止する必要があった。このため、弾性部材の凹部へ1枚目のガラスの周縁を嵌入した場合、1枚目のガラスの倒れ防止を図りつつ、2枚目のガラスの周縁を弾性部材の凹部へ嵌入する必要があり、作業負担が増す原因となっていた。
【0005】
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、構造を複雑化させることなく作業性に優れたパネルの取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のパネルの取付構造は、フレームにガスケットを介してパネルを取り付けるパネルの取付構造であって、前記フレームは、底板と対向する一対の側板とで凹部空間を形成しており、前記底板に、前記凹部空間の開放端に向けて突出した突起が立設しており、前記ガスケットは、前記突起と嵌合する溝が形成されており、前記突起に前記ガスケットの前記溝を嵌合させた状態で、前記ガスケットと前記側板との間に形成される隙間に、前記パネルの一方の面の側において、前記パネルと前記ガスケットとが当接し、前記パネルの他方の面の側において、前記パネルと前記側板の面同士が当接した状態で、前記フレームに前記パネルを取り付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パネルと側板が面同士で接し、パネルのガスケット側はガスケットにより位置規制されるので、特別に構造を複雑化させることなく、パネルは傾斜の生じにくい安定した固定が可能になり、続くパネルの他端側へのフレームの取り付け作業が容易になり、扉等の組み立て作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るパネルの取付構造を備えた配膳車の外観斜視図。
図2図1に示した配膳車において、一部の扉を開いた状態を示す外観斜視図。
図3図1に示した扉の1枚分の外観斜視図。
図4図3に示した扉を裏面から見た状態を示す外観斜視図。
図5】本発明の一実施形態に係る扉の分解状態を表側から見た斜視図。
図6】本発明の一実施形態に係る扉の分解状態を裏側から見た斜視図。
図7図5のA部に相当する部分の拡大図。
図8図7の状態から組み立てが進んだ状態を示す外観斜視図。
図9図8の組立体の横断面図。
図10】引手に1枚分のパネルを取り付けた状態を示す外観斜視図。
図11図10の組立体の要部の横断面図。
図12】引手に2枚分のパネルの取り付けが完了した状態を示す外観斜視図。
図13】引手の上端部に上端ブロックを取り付けた状態の外観斜視図。
図14図13の組立体の要部の横断面図。
図15】引手に2枚分のパネルを取り付けた後における取り付け部品を示す分解斜視図。
図16図15に示した縦框の横断面図。
図17】縦框にパネルを取り付ける直前の状態を示す横断面図。
図18】縦框にパネルを取り付けた状態を示す横断面図。
図19】パネルを引手及び縦框に取り付けた状態を示す斜視図。
図20図19のB部の拡大図。
図21図19のC部の拡大図。
図22】パネルに、縦框に装着された引手、上框、下框及び縦框が取り付けられた組立体を示す斜視図。
図23図22に示した組立体に、上端キャップ、上端キャップ、下端キャップ及び下端キャップを取り付ける直前の状態を示す斜視図。
図24図23のD部の拡大図。
図25】本発明の一実施形態に係る扉の完成状態を示す全体斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係るパネルの取付構造について、図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、本発明に係るパネルの取付構造を配膳車の扉に適用した例で説明するが、適用対象には特に限定はなく、例えば冷蔵庫や冷蔵ショーケースであってもよく、建物の窓であってもよい。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る扉1の連結構造を備えた配膳車10の外観斜視図である。図2図1に示した配膳車10において、一部の扉1を開いた状態を示す外観斜視図である。図1において、配膳車10は筐体11にヒンジ機構により開閉可能な扉1を取り付けて外観を構成している。扉1は、詳細は後に説明する本発明の一実施形態に係るパネルの取付構造を備えたものである。
【0011】
図2のように扉1を開くことにより、筐体11内に配置された棚12にトレイを載せたり、棚12からトレイを取り出すことができる。詳細な図示は省略しているが、図2おいて扉1にはパッキン13が取り付けられており、図1のように扉を閉じた状態のシール性を高めるようにしている。
【0012】
図3図1に示した扉1の1枚分の外観斜視図であり、図4図3に示した扉1を裏面から見た状態を示す外観斜視図である。図3は扉1の表面側であり、引手2の窪みに手を差し入れて、扉1の開閉ができるようになっている。扉1は、それぞれフレーム状の上框3、下框4、引手2、縦框5及び縦框6により、枠体を構成しており、この枠体にパネル15が取り付けられている。パネル15は、例えば透明ばガラス板や樹脂板であるがこれに限るものではない。以下、説明の便宜のため、縦框5及び縦框6の長手方向を縦方向(図3の矢印a方向)、上框3及び下框4の長手方向を横方向(図3の矢印b方向)という。
【0013】
図5及び図6は扉1の分解状態を示す斜視図であり、図5は表面側から見た状態を示しており、図6は裏面側から見た状態を示している。図5を参照しながら主に構成部品を説明し、組み立ての詳細は後に説明する。図5において、上框3、下框4、引手2、縦框5及び縦框6は、前記のとおり枠体の構成部材であり、ねじ14により固定される。溝カバー7は縦框5の溝部を覆うカバーであり、溝カバー8は縦框6の溝部を覆うカバーである。
【0014】
引手2の上下端は、それぞれ上端ブロック18、下端ブロック19が取り付けられ。縦框5の上下端は、それぞれねじ24により、上端キャップ20、下端キャップ21が取り付けられ、縦框6の上下端は、それぞれねじ24により、上端キャップ22、下端キャップ23が取り付けられる。ガスケット25、26、27、28は、それぞれ引手2、上框3、縦框6、下框4に取り付けられ、この状態でさらに一対のパネル15が取り付けられる。
【0015】
図6図5を裏面側から見た状態を示しており、構成部品は図5を参照して説明したとおりである。図7は、図5のA部に相当する部分の拡大図である。説明の便宜のため、図5とは図示の角度を変えており、一部の部品の図示は省略している。引手(フレーム)2は、底板30と対向する一対の側板31とで凹部空間32を形成しており、底板30に、凹部空間32の開放端に向けて突出した突起33が立設している。ガスケット25は、突起33と嵌合する溝34が形成されている。突起33に、ガスケット25を係合させることにより、引手2にガスケット25が装着される。縦框5は、底板40と対向する一対の側板41とで凹部空間42を形成しており、凹部空間42に引手2の一部が装入される。
【0016】
図8は、図7の状態から組み立てが進んだ状態を示す外観斜視図である。本図の状態では、引手2にガスケット25が装着され、縦框5に引手2の一部が装入されている。この状態で、引手2に2枚のパネル15が取り付けられる。
【0017】
図9図8の組立体の横断面図である。縦框5の凹部空間42に引手2の一部が装入されている。他方、引手2と一体の突起33に、ガスケット25の溝34が嵌合している。ガスケット25と側板31との間には隙間35が形成されており、この隙間35にパネル15(図8参照)が取り付けられる。隙間35はガスケット25の両側に形成されており、隙間35にそれぞれ1枚のパネル15が取り付けられる。
【0018】
図10は、引手2に1枚分のパネル15を取り付けた状態を示す外観斜視図である。図11図10の組立体の要部の横断面図である。図11において、ガスケット25と側板31との間の2つの隙間35のうち、一方の隙間35にパネル15が取り付けられている。より具体的には、取り付けられたパネル15は、一方の面の側においてガスケット25と当接し、他方の面の側において、パネル15と側板31の面同士が当接した状態になっている。
【0019】
この状態では、パネル15と側板31との間に空間が形成されないので、凹部空間32内において、パネル15の先端は側板31側に変位する余地がない(矢印a参照)。また、パネル15のガスケット25側はガスケット25により位置規制されているので、パネル15の先端がガスケット25側に変位しにくくなっている(矢印b参照)。このため、本実施形態に係るパネルの取付構造によれば、パネル15は傾斜(矢印c参照)の生じにくい安定した固定が可能になる。
【0020】
引手2に1枚分のパネル15を取り付けた図10の状態から、さらに引手2に2枚目のパネル15を取り付ける。図12は、引手2に2枚分のパネル15の取り付けが完了した状態を示している。図12の状態は引手2の上端ブロック18を取り付ける直前の状態であり、図13は、引手2の上端部に上端ブロック18を取り付けた状態の外観斜視図を示している。
【0021】
図14は、図13の組立体の要部の横断面図である。本図の状態では、ガスケット25の両側の2つの隙間35の両方に、パネル15が取り付けられている。図15は、引手2に2枚分のパネル15を取り付けた後における取り付け部品を示す分解斜視図である。本図の状態では、2枚分のパネル15の1辺に引手2が取り付けられており、以後残りの3辺にそれぞれ、上框3、下框4及び縦框6が取り付けられる。
【0022】
引手2は図7において、底板30と対向する一対の側板31とで凹部空間32を形成しており、底板30に、凹部空間32の開放端に向けて突出した突起33が立設している。上框3、下框4及び縦框6はいずれも、主要部がこれと同じ構造を有しており、図15において、上框3、下框4及び縦框6には、それぞれガスケット25と同じ断面形状のガスケット26、ガスケット28及びガスケット27が装着される。この装着状態は、引手2に装着されたガスケット25と同様である(図8、9のガスケット25参照)。
【0023】
図15において、上框3、下框4及び縦框6のパネル15への取り付け順は、任意である。以下、縦框6のパネル15への取り付けについて説明する。図16は、図15に示した縦框6の横断面図である。本図は、縦框6にガスケット27を装着した状態における断面図である。前記のとおり、縦框6は主要部が引手2と同じ構造を有しており、図16において、縦框6は、底板50と対向する一対の側板51とで凹部空間52を形成しており、底板50に、凹部空間52の開放端に向けて突出した突起53が立設している。凹部空間52の開放端側にはフランジ56を設けて、上框3及び下框4との接合部において隙間55が均一になるようにしている。
【0024】
ガスケット27の断面形状は、ガスケット25と同じであり、突起53と嵌合する溝54が形成されている。図16では、突起53にガスケット27の溝54を係合させて、縦框6にガスケット27が装着されている。ガスケット27と側板51との間には隙間55が形成されており、この隙間55にパネル15(図17参照)が取り付けられる。隙間55はガスケット27の両側に形成されており、隙間55にそれぞれ1枚のパネル15が取り付けられる。
【0025】
図17は、縦框6にパネル15を取り付ける直前の状態を示す横断面図である。本図の状態から、ガスケット27の両側の隙間55にパネル15を取り付ける。
パネル15を取り付け方法は、図17において、パネル15及び縦框6の少なくとも一方を横方向(矢印b方向)に動かしてもよく、図8のように、引手2にパネル15を取り付けるときと同様に、パネル15を縦方向(図8の矢印a方向)に動かしてもよい。いずれの方法であっても、前記のとおり、パネル15は傾斜の生じにくい安定した状態で固定されているので、取り付け作業は容易になる。
【0026】
図18は、縦框6にパネル15を取り付けた状態を示す横断面図である。本図の状態では、ガスケット25の両側の2つの隙間55(図17参照)の両方に、パネル15が取り付けられている。縦框6には、フランジ56を設けているため、図14のように、パネル15と側板31の面同士が当接した状態にはならないが、パネル15はすでに傾斜の生じにくい安定した状態で引手2に固定されているので、取り付け作業性が特別に損なわれることはない。
【0027】
図19は、パネル15を引手2及び縦框6に取り付けた状態を示す斜視図である。図19には、溝カバー7、溝カバー8等の付属部品も図示している。本図の状態から、さらに作業を進め、パネル15の上辺に上框3を取り付け、パネル15の下辺に下框4を取り付ける。これらの取り付け作業は縦框6の場合と同様である。
【0028】
図20は、図19のB部の拡大図である。上框3にガスケット26を装着後、パネル15の上辺に上框3を取り付ける。この際、横方向において、上框3の縦框6側の端部は、縦框6の内部空間59内に収容され、上框3と縦框6とが組み合わさる。この状態で、ねじ14を縦框6に形成した孔58に挿通させ、上框3に形成したねじ締付溝44に締め付ける。このことにより、上框3の縦框6側の端部が縦框6に固定される。
【0029】
この後、縦框6の側部の凸部45の上端に、溝カバー8に形成された溝部46を係合させ、溝カバー8を凸部45に沿って下側に移動させて、溝カバー8を、縦框6に取り付ける。
【0030】
図21は、図19のC部の拡大図である。前記の図19の工程と重複するが、上框3にガスケット26を装着後、パネル15の上辺に上框3を取り付ける。この際、上框3の縦框5側の端部は、縦框5の内部空間60内に収容され、上框3と縦框5とが組み合わさる。この状態で、ねじ14を縦框5に形成した孔59に挿通させ、上框3に形成したねじ締付溝(図示せず)に締め付ける。このことにより、上框3の縦框5側の端部が縦框5に固定される。図21では図示されていないが、図21の状態における上框3の端部にも、図20のねじ締付溝44と同様の構造が形成されている。
【0031】
この後、縦框5の側部の凸部61の上端に、溝カバー7に形成された溝部62を係合させ、溝カバー7を凸部61に沿って下側に移動させて、溝カバー7を、縦框5に取り付ける。
【0032】
図22は、パネル15に、縦框5に装着された引手2、上框3、下框4及び縦框6が取り付けられた組立体を示す斜視図である。図23は、図22に示した組立体に、上端キャップ20、上端キャップ22、下端キャップ21及び下端キャップ23を取り付ける直前の状態を示す斜視図である。図24は、図23のD部の拡大図である。本図は、上端キャップ20を取り付ける直前の状態を示す外観斜視図である。ねじ24を上端キャップ20に形成した孔63に挿通させ、縦框5に形成したねじ締付溝64に締め付ける。このことにより、上端キャップ20が縦框5に固定される。これと同様に、図23において、縦框5の下端は、ねじ24により下端キャップ21が取り付けられ、縦框6の上下端は、それぞれねじ24により、上端キャップ22、下端キャップ23が取り付けられる。
【0033】
図25は、扉1の完成状態を示す全体斜視図である。本図の状態は、図23の状態から作業が進んだ状態を示しており、扉1として完成している。図25に示した扉1は、図3及び図4に示した扉1と同一構成である。
【0034】
以上、本発明の一実施形態に係るパネルの取付構造について説明したが、本発明に係るパネルの取付構造によれば、詳細は前記のとおり、図11において、パネル15と側板31が面同士で接し、パネル15のガスケット25側はガスケット25により位置規制されるので、特別に構造を複雑化させることなく、パネル15は傾斜の生じにくい安定した固定が可能になり、続くパネル15の他端側への縦框6等(フレーム)の取り付け作業が容易になる。また、前記実施形態は一例であり、下記のように適宜変更してもよい。
【0035】
前記実施形態においては、1枚の扉1についてパネル15を2枚取り付ける例で説明したが、1枚であってもよい。パネル15が1枚であっても、パネル15は安定して固定されるので、続くフレームの取り付け作業が容易になる。このことはパネル15が2枚の場合も同様であるが、より具体的には、2枚のパネル15の両方が安定して固定されるので、2枚のパネル15間の間隔が一定になり、2枚のパネル15が傾いてパネル15同士が当接することがないので、続くフレームの取り付け作業が容易になる。
【0036】
前記実施形態においては、縦框5にパネル15を取り付けるのではなく、縦框5に装着した引手2にパネル15を取り付ける構成であったが、これは一例であり、フレームに取り付ける構成であればよく、縦框5にパネル15を直接取り付ける構成であってもよい。
【0037】
前記実施形態においては、図11の構成では、パネル15と側板31が面同士で接しているが(図11参照)、この構成をパネル15の4辺全てに採用しなくてもよい。少なくともパネル15の1辺に採用されていれば、まず当該1辺にパネル15を取り付ければ、パネル15は安定して固定されるので、以後の作業は容易になる。
【符号の説明】
【0038】
1 扉
2 引手(フレーム)
3 上框(フレーム)
4 下框(フレーム)
5 縦框(フレーム)
6 縦框(フレーム)
15 パネル
25,26,27,28 ガスケット
30,50 底板
31,51 側板
32,52 凹部空間
33,53 突起
34 ガスケットの溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25