(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-05
(45)【発行日】2022-04-13
(54)【発明の名称】おにぎり用振り掛け装置、おにぎりへの振り掛け方法、及び振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 7/10 20160101AFI20220406BHJP
【FI】
A23L7/10 G
(21)【出願番号】P 2020183924
(22)【出願日】2020-11-02
【審査請求日】2020-11-02
(73)【特許権者】
【識別番号】591165942
【氏名又は名称】市川工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 剛
(72)【発明者】
【氏名】市川 雄介
(72)【発明者】
【氏名】松橋 攝
【審査官】吉海 周
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-261310(JP,A)
【文献】特開2017-085930(JP,A)
【文献】実開平04-062091(JP,U)
【文献】特開2002-330713(JP,A)
【文献】特開2004-141004(JP,A)
【文献】特開2004-008203(JP,A)
【文献】特開2009-153465(JP,A)
【文献】特開2005-130818(JP,A)
【文献】大原 千鶴,赤じそふりかけおにぎり,みんなのきょうの料理[online],2016年07月21日,[検索日:2021.12.02], インターネット<URL: https://www.kyounoryouri.jp/recipe/21744_赤じそふりかけおにぎり.html>
【文献】大原 千鶴,赤じそふりかけ,みんなのきょうの料理[online],2016年07月21日,[検索日:2021.12.02], インターネット<URL: https://www.kyounoryouri.jp/recipe/21743_赤じそふりかけ.html>
【文献】平尾 禮子,塩おにぎり,みんなのきょうの料理[online],2007年10月08日,[検索日:2021.12.02], インターネット<https://www.kyounoryouri.jp/recipe/4671_塩おにぎり.html>
【文献】Polaris36,簡単!蟹缶とマヨおにぎり レシピ・作り方,Rakutenレシピ[online],2013年10月24日,[検索日:2021.12.02], インターネット<https://www.recipe.rakuten.co.jp/recipe/1140015619>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 7/10
A23P 10/00-30/40
A47J 43/20
B65D 65/10
B65D 85/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持する支持機構と、
前記支持機構の上方に配置され、直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛ける振り掛け機構と
を備える、おにぎり用振り掛け装置。
【請求項2】
前記支持機構が、前記おにぎりを収容する1又は複数の収容部が形成された回転体を備える、請求項1に記載のおにぎり用振り掛け装置。
【請求項3】
前記収容部が、
前記回転体の回転方向の前方から前記おにぎりを支持する前方支持部と、
前記回転体の回転方向の後方から前記おにぎりを支持する後方支持部と、
前記回転体の中心側から前記おにぎりを支持する下方支持部と
を有する、請求項2に記載のおにぎり用振り掛け装置。
【請求項4】
前記回転体が、4つの収容部を有する、請求項2又は3に記載のおにぎり用振り掛け装置。
【請求項5】
前記回転体の前記収容部に主面を上方に向けた状態の前記おにぎりを導入する搬送コンベヤをさらに備える、請求項1~4のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置。
【請求項6】
前記搬送コンベヤから前記収容部に主面を上方に向けた状態の前記おにぎりが導入された後、前記回転体が所定の角度だけ回転することによって、前記収容部の前記おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持するように構成されている、請求項5に記載のおにぎり用振り掛け装置。
【請求項7】
前記おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持した後、前記回転体がさらに所定の角度だけ回転することによって、前記おにぎりを、主面を上方に向けた状態で前記搬送コンベヤに載置するように構成されている、請求項6に記載のおにぎり用振り掛け装置。
【請求項8】
前記おにぎりの主面に振り掛け食品を振り掛ける振り掛け機構を、前記搬送コンベヤにおける前記回転体の上流及び下流の一方又は両方にさらに備える、請求項5~7のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置を用いて、
前記支持機構によっておにぎりを直立又は傾斜した状態で支持すること、及び、
直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛けること
を含む、おにぎりへの振り掛け方法。
【請求項10】
請求項1~8のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置を用いて、
前記支持機構によっておにぎりを直立又は傾斜した状態で支持すること、及び、
直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛けること
を含む、振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おにぎりの側周部に振り掛け食品を安定に振り掛けることができるおにぎり用振り掛け装置、おにぎりへの振り掛け方法、及び振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、2には、おにぎりの側周部にも塩を振り掛けるように構成された装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-261310号公報
【文献】特開2017-085930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2をはじめとする従来の技術には、おにぎりの側周部に塩等の振り掛け食品を安定に振り掛ける観点で、さらなる改善の余地が見出された。
【0005】
本発明の目的の1つは、おにぎりの側周部に振り掛け食品を安定に振り掛けることができるおにぎり用振り掛け装置、おにぎりへの振り掛け方法、及び振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下のおにぎり用振り掛け装置等を提供できる。
1.おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持する支持機構と、
前記支持機構の上方に配置され、直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛ける振り掛け機構と
を備える、おにぎり用振り掛け装置。
2.前記支持機構が、前記おにぎりを収容する1又は複数の収容部が形成された回転体を備える、前記1に記載のおにぎり用振り掛け装置。
3.前記収容部が、
前記回転体の回転方向の前方から前記おにぎりを支持する前方支持部と、
前記回転体の回転方向の後方から前記おにぎりを支持する後方支持部と、
前記回転体の中心側から前記おにぎりを支持する下方支持部と
を有する、前記2に記載のおにぎり用振り掛け装置。
4.前記回転体が、4つの収容部を有する、前記2又は3に記載のおにぎり用振り掛け装置。
5.前記回転体の前記収容部に主面を上方に向けた状態の前記おにぎりを導入する搬送コンベヤをさらに備える、前記1~4のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置。
6.前記搬送コンベヤから前記収容部に主面を上方に向けた状態の前記おにぎりが導入された後、前記回転体が所定の角度だけ回転することによって、前記収容部の前記おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持するように構成されている、前記5に記載のおにぎり用振り掛け装置。
7.前記おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持した後、前記回転体がさらに所定の角度だけ回転することによって、前記おにぎりを、主面を上方に向けた状態で前記搬送コンベヤに載置するように構成されている、前記6に記載のおにぎり用振り掛け装置。
8.前記おにぎりの主面に振り掛け食品を振り掛ける振り掛け機構を、前記搬送コンベヤにおける前記回転体の上流及び下流の一方又は両方にさらに備える、前記5~7のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置。
9.前記1~8のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置を用いて、
前記支持機構によっておにぎりを直立又は傾斜した状態で支持すること、及び、
直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛けること
を含む、おにぎりへの振り掛け方法。
10.前記1~8のいずれかに記載のおにぎり用振り掛け装置を用いて、
前記支持機構によっておにぎりを直立又は傾斜した状態で支持すること、及び、
直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛けること
を含む、振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、おにぎりの側周部に振り掛け食品を安定に振り掛けることができるおにぎり用振り掛け装置、おにぎりへの振り掛け方法、及び振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置を示す概略図である。
【
図2】第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置に供されるおにぎりを示す斜視図である。
【
図3】第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第1支持機構を示す斜視図である。
【
図4】
図3に示される第1支持機構を構成する円板を示す平面図である。
【
図5】第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第2支持機構を示す斜視図である。
【
図6】
図5に示される第2支持機構を構成する円板を示す平面図である。
【
図7】第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第1振り掛け機構を示す断面図である。
【
図8】
図7に示される第1振り掛け機構を構成する上型を示す平面図である。
【
図9】
図7に示される第1振り掛け機構を構成する下型を示す平面図である。
【
図10】
図7に示される第1振り掛け機構を構成する食品送り歯車を示す平面図である。
【
図11】第2振り掛け機構を構成する上型を示す平面図である。
【
図12】第2振り掛け機構を構成する下型を示す平面図である。
【
図13】第2実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置を示す概略図である。
【
図14】第3実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置を示す概略図である。
【
図15】第3実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第1反転機構を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のおにぎり用振り掛け装置、おにぎりへの振り掛け方法、振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法及びおにぎりについて詳述する。
以下の説明において、一実施形態について説明された構成は、他の実施形態について説明された構成と適宜組み合わせることができる。
【0010】
本発明の一態様に係るおにぎり用振り掛け装置は、おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持する支持機構と、前記支持機構の上方に配置され、直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛ける振り掛け機構とを備える。
【0011】
本発明の一態様に係るおにぎりへの振り掛け方法は、支持機構によっておにぎりを直立又は傾斜した状態で支持すること、及び、直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛けることを含む。
【0012】
本発明の一態様に係る振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法は、支持機構によっておにぎりを直立又は傾斜した状態で支持すること、及び、直立又は傾斜した状態で支持された前記おにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛けることを含む。
【0013】
これらの装置又は方法によれば、側周部の少なくとも一部に振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりを製造できる。特に、支持機構によっておにぎりを直立又は傾斜した状態で支持することによって、側周部の少なくとも一部が上方に露出した状態(上方から見える状態)になり、側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を安定に振り掛けることができる。
【0014】
おにぎりにおいて、喫食者が最初に口にする確率が高い側周部(特に後述する側周頂部)に振り掛け食品が振り掛けられていることによって、振り掛け食品によってもたらされる風味が喫食者の印象に残り易くなる。そのため、風味を保持したまま、おにぎりの主面に振り掛ける振り掛け食品の量を低減する、又はおにぎりの主面への振り掛け食品のふりかけを省略することが可能になる。また、風味を保持したまま、おにぎりに振り掛ける振り掛け食品の総量を減じることもできる。振り掛け食品が塩である場合は、減塩が可能になる。
【0015】
以下、振り掛け食品として塩を振り掛ける場合について主に説明するが、この説明は、塩以外の振り掛け食品を用いる場合についても同様に適用することができる。振り掛け食品は、おにぎりに振り掛けることができる食品であれば格別限定されず、例えば、塩、胡麻、粉胡椒及び他の香辛料からなる群から選択される1種又は2種以上の混合物であり得る。
【0016】
本発明の一態様に係るおにぎり用振り掛け装置及び本発明の一態様に係るおにぎりへの振り掛け方法について、以下に、図面を参照して詳しく説明する。
【0017】
図1は、第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置を示す概略図である。
【0018】
本実施形態において、おにぎり用振り掛け装置は、おにぎり1を搬送するための搬送コンベヤ2を2つ備えている。2つの搬送コンベヤ2は、この搬送コンベヤ2上に載置されたおにぎり1を所定の搬送方向αに沿って搬送するように、ベース3に設置された機枠4に順次配設されている。2つの搬送コンベヤ2は、機枠4に取り付けられた図示しない歯車伝達装置によって互いに独立的に回転駆動されるように構成されている。
【0019】
ここで、
図2を参照して、おにぎり1の各部位について説明する。
図2は、第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置に供されるおにぎりを示す斜視図である。
本実施形態において、おにぎり1は、平面視したときに三角形状を成すように成形されている。おにぎり1は、互いに平行な2つの主面5、6と、これら2つの主面の縁同士を接続する側周部7とを有している。
図2の例において、2つの主面5、6はそれぞれ三角形状である。本明細書では、三角形状の頂点に対応する側周部7を、特に側周頂部8という。また、三角形状の辺に対応する側周部7を、特に側周辺部9という。
おにぎり1の内部には、図示しない具材が充填されていてもよく、充填されていなくてもよい。
【0020】
本実施形態において、図示しないおにぎり製造装置によって三角形状に成形されたおにぎり1は、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態で、上流領域に配設された搬送コンベヤ2に送り込まれる。
【0021】
本実施形態において、おにぎり用振り掛け装置は、おにぎり1に塩を振り掛けるための4つの振り掛け機構10、11、12、13を備えている。4つの振り掛け機構10、11、12、13は、機枠4に配置されており、搬送コンベヤ2の上方に、搬送方向αに沿って順次配設されている。
【0022】
本実施形態において、おにぎり用振り掛け装置は、搬送コンベヤ2によって順次搬送されてくるおにぎり1の一方の主面5、側周頂部8、他方の主面6及び側周辺部9のそれぞれに、4つの振り掛け機構10、11、12、13を用いて、塩を順次振り掛けるように構成されている。
【0023】
以下、4つの振り掛け機構10、11、12、13について、搬送方向αの上流から順に、第1振り掛け機構10、第2振り掛け機構11、第3振り掛け機構12及び第4振り掛け機構13と称する。これら4つの振り掛け機構10、11、12、13については、後にさらに詳しく説明する。
【0024】
本実施形態において、おにぎり用振り掛け装置は、おにぎり1を直立した状態で支持するための2つの支持機構14、15を備えている。2つの支持機構14、15は、機枠4に配置されており、第2振り掛け機構11の下方及び第4振り掛け機構13の下方にそれぞれ配設されている。
【0025】
おにぎり1が「直立した状態」とは、おにぎり1における側周部7の一方を上方に、かつ側周部7の他方を下方に向けた状態である。このとき、通常、2つの主面5、6は垂直方向(鉛直方向)に配向される。おにぎり1が三角形状の場合、おにぎり1が直立した状態としては、例えば、おにぎり1の側周頂部8を上方に、かつ側周辺部9を下方に向けた状態、及び、おにぎり1の側周辺部9を上方に、かつ側周頂部8を下方に向けた状態が挙げられる。
【0026】
支持機構14、15は、おにぎり1を直立した状態(又は後述する「傾斜した状態」)で所定時間だけ静止するように構成されている。所定時間は格別限定されず、例えば、0.1秒以上、0.2秒以上又は0.5秒以上であり得、また、10秒以下、5秒以下又は3秒以下であり得る。
【0027】
本実施形態において、2つの支持機構14、15のうち、第2振り掛け機構11の下方に配設された第1支持機構14は、おにぎり1の側周頂部8を上方に、かつ側周辺部9を下方に向けた状態で支持可能に構成されている。これについて
図3及び
図4を参照して説明する。
【0028】
図3は、第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第1支持機構を示す斜視図である。
【0029】
第1支持機構14は、機枠4に取り付けられた図示しない歯車伝達装置によって回転駆動されるように構成された回転軸16と、この回転軸16に連結された回転体17とを備えている。回転軸16が回転すると、回転軸16と一体構造に構成された回転体17が回転することになる。
【0030】
回転軸16は、搬送コンベヤ2(より具体的には、搬送コンベヤ2を構成する無端ベルト19におけるおにぎり1の載置面)の上方に設けられている。回転軸16は、搬送コンベヤ2によるおにぎり1の搬送方向αと直交し、かつ水平な方向に伸びている。回転軸16(及び回転体17)の回転方向βは、搬送コンベヤ2によるおにぎりの搬送方向αが右から左に向かう方向となる視点から見て、反時計回りである。
【0031】
回転体17は、互いに平行な3つの円板18によって構成されている。
図4は、
図3に示される第1支持機構を構成する円板18を示す平面図である。円板18は、円板18の中心において回転軸16に垂直に連結されている。3つの円板18は、搬送コンベヤ2を構成する互いに平行な2本の無端ベルト19と交互に配設されている。隣り合う円板18間には、内部に回転軸16が挿通された円筒状のスペーサー(図示省略)が設けられている。これにより、円板18間は所定の間隔に保持されている。円板18とスペーサーとは、別体に構成されてもよく、一体構造に構成されてもよい。
【0032】
回転体17は、おにぎりを収容するための4つの収容部20を備えている。4つの収容部20は、回転体17の外周に90°の間隔で設けられている。収容部20のそれぞれは、3つの円板18の外周における対応する位置に形成された3つの矩形状の切欠部21を組み合わせることによって構成されている。
【0033】
収容部20のそれぞれは、回転体17の回転方向βの前方からおにぎりを支持するための前方支持部22と、回転体17の回転方向βの後方からおにぎりを支持するための後方支持部23と、回転体17の中心側(おにぎり1を直立させたときの下方に相当)からおにぎりを支持するための下方支持部24とを有している。ここで、前方支持部22及び後方支持部23のそれぞれは、3つの円板18における切欠部21の側部によって構成されている。また、下方支持部24は、3つの円板18における切欠部21の底部によって構成されている。
【0034】
第1支持機構14は、回転体17を90°回転する回転期と、回転体17の回転を所定時間停止する停止期とのセットを繰り返すように、回転軸16を間欠的に回転駆動するように構成されている。4つの収容部20のそれぞれは、上記のセットを4回繰り返す過程(回転体17が360°回転する過程)における4回の停止期によって、以下に説明する導入待機状態、直立支持状態(導入待機状態から90°回転した状態)、排出待機状態(直立支持状態から90°回転した状態)及び空の状態(排出待機状態から90°回転した状態)をこの順で一巡する。
【0035】
導入待機状態において、収容部20は、搬送コンベヤ2によって搬送されてくるおにぎり1をこの収容部20内に導入できるように、搬送方向αの上流に向けて開口するように配置される。この状態において、収容部20の後方支持部23は無端ベルト19の上面と同じ高さか、それよりもより下方に配置され、また、前方支持部22は無端ベルト19上のおにぎり1の上面(一方の主面5)と同じ高さか、それよりも上方に配置される。この状態で、搬送コンベヤ2から、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1が、収容部20内に導入され、収容される。
【0036】
直立支持状態において、収容部20は、第2振り掛け機構11の下方において、おにぎり1を直立状態で支持するように、上方に向けて開口するように配置される。ここでの「直立した状態」は、おにぎり1の側周頂部8を上方に、かつ側周辺部9を下方に向けた状態である。この状態で、おにぎり1の上方の第2振り掛け機構が、おにぎり1の側周頂部8に塩を振り掛ける。
【0037】
排出待機状態において、収容部20は、搬送コンベヤ2上におにぎり1を載置するように、搬送方向αの下流に向けて開口するように配置される。この状態において、収容部20の前方支持部22は無端ベルト19の上面と同じ高さか、それより下方に配置され、また、後方支持部23は無端ベルト19上のおにぎり1の上面(他方の主面6)と同じ高さか、それよりも上方に配置される。この状態で、搬送コンベヤ2は、他方の主面6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1を、収容部20内から搬送方向αの下流へ排出する。
【0038】
空の状態において、収容部20は、おにぎり1を収容しておらず、下方に向けて開口するように配置される。
【0039】
回転期において、4つの収容部20のうちのいずれかの収容部20が導入待機状態から直立支持状態に移行するとき、この収容部20に対して回転体17の回転方向βに後続する1つ目の収容部20は、空の状態から導入待機状態に移行する。また、後続する2つ目の収容部20は、排出待機状態から空の状態に移行する。さらに、後続する3つ目の収容部20は、直立状態から排出待機状態に移行する。
【0040】
導入待機状態から直立支持状態に移行する過程において、おにぎり1は主に後方支持部23によって支持される。直立支持状態において、おにぎり1は主に下方支持部24によって支持される。直立状態から排出待機状態に移行する過程において、おにぎり1は主に前方支持部22によって支持される。
【0041】
前方支持部22及び後方支持部23には凹凸が形成されている。この凹凸により、前方支持部22及び後方支持部23におにぎり1の米粒が付着することが防止される。また、この凹凸により、前方支持部22及び後方支持部23に対するおにぎり1の接触抵抗が低減され、収容部20へのおにぎり1の導入及び収容部20からのおにぎり1の排出がスムーズになる。
【0042】
収容部20における前方支持部22と後方支持部23との間の幅は、おにぎり1の厚さ(2つの主面5、6間の幅)より大きいものであればよく、好ましくは、おにぎり1の厚さに対して1倍より大きく、2倍以下の範囲に設定することができる。下方支持部24は、収容部20に収容するおにぎり1の形状や配向に合わせて適宜設計することができる。第1支持機構14においては、搬送コンベヤ2から、側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1が、収容部20内に導入されるため、下方支持部24はこの側周辺部9側からおにぎり1を支持することになる。そのため、下方支持部24を構成する3つの円板18における切欠部21の底部は、その全てがこの側周辺部9側からおにぎり1に当接するように、同じ深さの位置に形成されている。
【0043】
第1支持機構14は、おにぎり1を反転するための反転機構を兼ねることができる。即ち、第1支持機構14に導入されるおにぎり1は、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態であるが、第1支持機構14から排出されるおにぎり1は、他方の主面6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態である。
【0044】
本実施形態において、2つの支持機構14、15のうち、第4振り掛け機構13の下方に配設された第2支持機構15は、おにぎり1の側周辺部9を上方に、かつ側周頂部8を下方に向けた状態で支持可能に構成されている。これについて
図5及び
図6を参照して説明する。
【0045】
図5は、第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第2支持機構を示す斜視図である。
【0046】
第2支持機構15は、収容部20(特に下方支持部24)の形状が第1支持機構14と異なっている。その他の構成については、第1支持機構14と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0047】
第2支持機構15が備える回転体17は、3つの円板18a、18b、18cによって構成されている。このうち、中央に配置される円板18bは、
図4に示した円板18と同様である。
図6は、
図5に示される第2支持機構を構成する円板18a、18cを示す平面図である。円板18a、18cは、円板18bの両側に配置され、いずれも
図6に示される面を中央側(円板18b側)に向けられている。
【0048】
第2支持機構15においては、搬送コンベヤ2から、側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1が、収容部20内に導入されるため、下方支持部24はこの側周頂部8側からおにぎり1を支持することになる。そのため、下方支持部24を構成する3つの円板における切欠部21の底部は、その全てがこの側周頂部8側からおにぎり1に当接するように、3つの円板18a、18b、18cのうち中央に配置される円板18bの切欠部21の底部に比べ、その両側に配置される円板18a、18cの切欠部21の底部が浅い位置に形成されている。
【0049】
また、両側に配置される円板18a、18bの切欠部21の、下方支持部24を形成する底部は、側周頂部8及び該側周頂部8の両側の側周辺部9に面接触するようにテーパを有している。
【0050】
このように、下方支持部24の形状は、おにぎり1の側周部7のうち、該おにぎり1が直立した状態において下方に配向される側周部7の一部の輪郭に適合することが好ましい。「側周部7の一部の輪郭」は、例えば、第1支持機構14においては側周辺部9の輪郭であり、第2支持機構15においては側周頂部8及び該側周頂部8の両側の側周辺部9の輪郭である。
【0051】
第2支持機構15もまた、第1支持機構14と同様に、回転体17を90°回転する回転期と、回転体17の回転を所定時間停止する停止期とのセットを繰り返すように構成され、4つの収容部20のそれぞれは、このセットを4回繰り返す過程(回転体17が360°回転する過程)における4回の停止期によって、導入待機状態、直立支持状態、排出待機状態及び空の状態をこの順で一巡する。
【0052】
ここで、第2支持機構15においては、導入待機状態、直立支持状態及び排出待機状態にかけて、収容部20内のおにぎり1の配向が、第1支持機構14とは上下及び表裏が逆の関係になる。
【0053】
即ち、導入待機状態において、搬送コンベヤ2から、他方の主面6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1が、収容部20内に導入され、収容される。
【0054】
直立支持状態において、収容部20は、第4振り掛け機構13の下方において、おにぎり1を直立状態で支持する。ここでの「直立した状態」は、おにぎり1の側周辺部9を上方に、かつ側周頂部8を下方に向けた状態である。この状態で、おにぎり1の上方の第4振り掛け機構13が、おにぎり1の側周辺部9に塩を振り掛ける。
【0055】
排出待機状態において、搬送コンベヤ2は、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1を、収容部20内から搬送方向αの下流へ排出する。
【0056】
第2支持機構15もまた、第1支持機構14と同様に、おにぎり1を反転するための反転機構を兼ねることができる。即ち、第2支持機構15に導入されるおにぎり1は、他方の主面6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態であるが、第2支持機構15から排出されるおにぎり1は、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態である。
【0057】
次に、第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置の動作について説明する。
【0058】
予め三角形状に成形されたおにぎり1は、まず、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態で、上流領域に配設された搬送コンベヤ2上に載置される。
【0059】
次いで、搬送コンベヤ2は、おにぎり1を第1振り掛け機構10の下方に搬送する。
次いで、第1振り掛け機構10は、下方のおにぎり1の一方の主面5に塩を振り掛ける。
【0060】
次いで、搬送コンベヤ2は、おにぎり1を第1支持機構14の収容部20内に搬送する。
次いで、第1支持機構14は、回転体17を90°回転させて、収容部20内のおにぎり1を直立した状態に支持する。ここでの「直立した状態」は、おにぎり1の側周頂部8を上方に、かつ側周辺部9を下方に向けた状態である。
次いで、第2振り掛け機構11は、下方の、直立された状態に支持されたおにぎり1の側周頂部8に塩を振り掛ける。
次いで、第1支持機構14は、回転体をさらに90°回転させて、収容部20内のおにぎり1を反転させた状態で、搬送コンベヤ2上に載置する。ここでの「反転させた状態」とは、他方の主面6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態である。
【0061】
次いで、搬送コンベヤ2は、おにぎり1を、収容部20内から第3振り掛け機構12の下方に搬送する。
次いで、第3振り掛け機構12は、下方のおにぎり1の他方の主面6に塩を振り掛ける。
【0062】
次いで、搬送コンベヤ2は、おにぎり1を第2支持機構15の収容部20内に搬送する。
次いで、第2支持機構15は、回転体17を90°回転させて、収容部20内のおにぎり1を直立した状態に支持する。ここでの「直立した状態」は、おにぎり1の側周辺部9を上方に、かつ側周頂部8を下方に向けた状態である。
次いで、第4振り掛け機構13は、下方の、直立した状態に支持されたおにぎり1の側周辺部9に塩を振り掛ける。
次いで、第2支持機構15は、回転体17をさらに90°回転させて、収容部20内のおにぎり1を反転させた状態で、搬送コンベヤ2上に載置する。ここでの「反転させた状態」とは、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態である。
【0063】
次いで、搬送コンベヤ2は、おにぎり1を収容部20内から排出するように、おにぎり1を搬送する。排出されたおにぎり1は、搬送コンベヤ2から回収してもよいし、搬送コンベヤ2の下流に設けられた他の装置に送り込むようにしてもよい。
【0064】
他の装置として、例えば、おにぎりを包装体で包装するための包装装置等が挙げられる。包装装置としては自体公知のものを用いることができる。包装体の内部にはシート状の海苔が封入されていてもよい。そのような包装体によって包装されたおにぎりにおいて、おにぎりとシート状の海苔との間には、包装体を構成するフィルムが介在していてもよい。包装体によって包装されたおにぎりは、流通や、例えばコンビニエンスストア等のような販売店での陳列や販売に好適である。
【0065】
本実施形態において、第1支持機構14と第2支持機構15とは、おにぎり用振り掛け装置(例えば機枠4)に対して着脱可能である。また、第1支持機構14と第2支持機構15とは相互に入れ替え可能である。これにより、おにぎり用振り掛け装置の搬送コンベヤ2に送り込まれるおにぎり1の向きを、おにぎり用振り掛け装置の上流に設けられる装置(例えばおにぎり成形装置等)から排出されるおにぎり1の向きに合わせて変更できる。また、おにぎり用振り掛け装置の搬送コンベヤ2から排出されるおにぎり1の向きを、おにぎり用振り掛け装置の下流に設けられる装置(例えば包装装置等)に導入するために要求されるおにぎり1の向きに合わせて変更できる。
【0066】
即ち、上述した説明では、おにぎり1の側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2に送り込み、側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2から排出する場合について示した。これに対して、第2支持機構15を取り外すことにより、搬送コンベヤ2から排出するおにぎり1の向きを、側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態にすることができる。
【0067】
また、第1支持機構14と第2支持機構15とを相互に入れ替えることにより、おにぎり1の側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2に送り込み、側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2から排出することができる。また、上記入れ替え後の第1支持機構14を取り外すことにより、搬送コンベヤ2から排出するおにぎり1の向きを、側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態にすることもできる。
【0068】
第1支持機構14及び第2支持機構15のいずれかを取り外す場合は、当該支持機構に対応して設けられた振り掛け機構の駆動を停止するか、又は該振り掛け機構を取り外すことができる。
また、第1支持機構14と第2支持機構15とを相互に入れ替える場合は、各々の支持機構に対応して設けられた振り掛け機構も相互に入れ替えることができる。
【0069】
次に、振り掛け機構について詳しく説明する。
【0070】
図7は、第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第1振り掛け機構を示す断面図である。
図8は、
図7に示される第1振り掛け機構を構成する上型を示す平面図である。
図9は、
図7に示される第1振り掛け機構を構成する下型を示す平面図である。
図10は、
図7に示される第1振り掛け機構を構成する食品送り歯車を示す平面図である。
【0071】
第1振り掛け機構10は、食品容器25、上型26、下型27、回転軸28、食品溜29及び食品送り歯車30から構成されている。
【0072】
食品容器25は、振り掛け食品(この例では塩)Fを収容する第1収容部31を備える。食品容器25の上端には、第1収容部31内を密封するための蓋32が取り付けられ、蓋32の中央部には第1軸受33が設けられている。
【0073】
回転軸28は、食品容器25の第1収容部31を貫通して回転駆動されるように構成されている。回転軸28の上端には、モータ等のような振り掛けドライブ装置の出力軸(
図7~
図10中、図示省略)が連結されている。出力軸と回転軸28とは、ねじ等により着脱可能に構成されていることが好ましい。
【0074】
上型26は、食品容器25の第1収容部31と連通する第2収容部34と、該上型26の下部に中央孔35とを備える。上型26は、食品容器25の下端に、ねじ等で固定されている。
【0075】
下型27は、上型26の下面に接して配置され、上型26の下面の凹部と下型27の上面の凹部とによって、振り掛け食品Fを充填できるリング状の食品溜29が形成されている。食品溜29の底部には、1又は複数個(図示の例では3個)の食品落下孔36が開口している。
【0076】
食品溜29は、該食品溜29内に配置される、後述する食品送り歯車30の歯車部40の回転によって、所定量の振り掛け食品Fを順次収容するように構成されている。
【0077】
食品送り歯車30は、回転軸28に連結されている。具体的には、回転軸28の下端に形成された雄ねじが、食品送り歯車30の中央貫通孔の上端に形成された雌ねじに螺合され、回転軸28と食品送り歯車30とが一体構造に固定されている。
【0078】
食品送り歯車30は、上型26内で回転可能に配設されたガイド部38と、食品溜29内で回転し、かつ歯部間39が食品収容部として機能する歯車部40とを備える。
【0079】
食品送り歯車30の下端は、下型27に支持された第2軸受43に回転自在に支持されている。振り掛けドライブ装置の駆動によって回転軸28が回転すると、回転軸28と一体構造に構成された食品送り歯車30が回転することになる。食品送り歯車30は、搬送コンベヤ又は支持機構によって第1振り掛け機構10の下方におにぎりが間欠的に送り込まれるのに合わせて、間欠的に回転するようにコモンローラによって制御されている。
【0080】
上型26に形成された中央孔35の縁部において、下型27に形成された食品落下孔36(この例では3個の食品落下孔36が周方向に互いに均等に隔置されている)に対応する領域(下方に食品落下孔36が設けられている領域)には、該食品落下孔36の上方を覆うように内方に張り出した食品溜蓋部41が形成され、他の領域(下方に食品落下孔36が設けられていない領域)には、外方に切り込まれた食品充填部42が形成されている。ここでは、中央孔35の縁部の内周面は、食品溜蓋部41に対応する部分において平らな壁面を成しており、食品充填部42に対応する部分において円弧壁面を成している。
【0081】
食品溜蓋部41は、上型26の第2収容部34と、下型27の食品落下孔36とが、上下方向に直接的に連通することを妨げるように設けられている。そのため、上型26の第2収容部34の振り掛け食品Fは、まず、食品充填部42から、食品送り歯車30における食品充填部42の下方に対応する領域の歯部間39に供給される。そして、食品送り歯車30が回転して、振り掛け食品Fが供給された歯部間39が、下型27の食品落下孔36の上方に配置したときに、振り掛け食品Fが、歯部間39から、食品落下孔36を通って落下する。
【0082】
第1振り掛け機構10は、下型27の下部に配設され、かつ食品落下孔36から落下した振り掛け食品Fを拡散させる拡散シュート44、及び拡散シュート44の下部に配設され、かつ多数のガイド孔45が形成されたガイド部材46を備えている。
【0083】
拡散シュート44は、下型27の下部に嵌着された連結円筒体47と、テーパガイド48とから構成されている。テーパガイド48は、連結円筒体47内に嵌着されており、テーパ状壁面49と、該テーパ状壁面49の下端に孔50とを有している。下型27の食品落下孔36から落下してきた振り掛け食品Fは、テーパ状壁面49に案内され、拡散されて孔50からガイド部材46へと落下する。
【0084】
ガイド部材46にはガイド孔45が形成されているので、ガイド部材46に落下してきた振り掛け食品Fは、ガイド孔45を通じておにぎりに振りかけられる。
【0085】
回転軸28及び食品送り歯車30のガイド部38には、収容部31、34内の振り掛け食品Fを撹拌するための、放射状に延出した撹拌部材が設けられている。
【0086】
第1振り掛け機構10において、下型27には、食品落下孔36が周方向に等間隔に隔置した3箇所に形成されている。上型26の中央孔35の周縁には、3箇所の食品落下孔36に対応する領域に、内方に延び出した3箇所の食品溜蓋部41が形成され、かつ他の領域に、外方に切り込まれた3箇所の食品充填部42が形成されている。その結果、上型26に形成された中央孔35の輪郭は、上から見て、円弧と直線とが順次連続し、頂点が丸みを帯びた三角形状である。このように構成された第1振り掛け機構10は、特に、三角形状に形成されたおにぎりの主面に振り掛け食品Fを振り掛ける際に好適である。
【0087】
第1振り掛け機構10についてした説明は、第3振り掛け機構12に援用することができる。尚、第3振り掛け機構12に供されるおにぎりの向きは、第1振り掛け機構10に供されるおにぎりの向きとは逆である。そのため、第3振り掛け機構12における食品落下孔36の位置並びにこれに対応する食品溜蓋部41及び食品充填部42の位置は、第1振り掛け機構10における位置に対して反転(
図8及び
図10の視点から見て左右反転)させたものであってもよい。
【0088】
図11は、第2振り掛け機構を構成する上型を示す平面図である。また、
図12は、第2振り掛け機構を構成する下型を示す平面図である。
【0089】
第2振り掛け機構11は、下型27における食品落下孔36の構成、及び上型26における中央孔35の構成が第1振り掛け機構10と異なること以外は、第1振り掛け機構10と同様に構成されている。
【0090】
第2振り掛け機構11において、下型27には、食品落下孔36が周方向に等間隔に隔置した2箇所に形成されている。上型26の中央孔35の周縁には、2箇所の食品落下孔36に対応する領域に、内方に延び出した2箇所の食品溜蓋部41が形成され、他の領域に、外方に切り込まれた2箇所の食品充填部42が形成されている。その結果、上型26に形成された中央孔35の輪郭は、上から見て、円弧と直線とが順次連続した小判状である。このように構成された第2振り掛け機構11は、特に、三角形状に形成されたおにぎりの側周頂部又は側周辺部に振り掛け食品Fを振り掛ける際に好適である。
【0091】
第2振り掛け機構11についてした説明は、第4振り掛け機構13に援用することができる。
【0092】
以上に説明した第1~4振り掛け機構10、11、12、13は、回転軸28の回転量(回転角度)によって、おにぎりに振り掛ける振り掛け食品Fの量を高精度に制御できる。これにより、特に第1支持機構14及び第2支持機構15によって直立な状態で支持されたおにぎりの側周部に対して、安定かつ高精度に振り掛け食品Fを振り掛けることができる。
【0093】
次に、第2実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置について説明する。
図13は、第2実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置を示す概略図である。
図13中、
図1と同符号は同構成を指す。
【0094】
本実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置は、第1実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置における第2支持機構及び第4振り掛け機構が省略されていること以外は、第1実施形態と同様である。
【0095】
本実施形態においては、おにぎり1を、側周辺部を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2に送り込み、第1振り掛け機構10によっておにぎり1の一方の主面に塩を振り掛け、第2振り掛け機構11によっておにぎりの側周頂部に塩を振り掛け、第3振り掛け機構12によっておにぎりの他方の主面に塩を振り掛けることができる。おにぎり1は、側周頂部を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2から排出される。
【0096】
また、本実施形態において、第1支持機構14に代えて第1実施形態について説明した第2支持機構15を装着することによって、おにぎり1を、側周頂部を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2に送り込み、第1振り掛け機構10によっておにぎり1の一方の主面に塩を振り掛け、第2振り掛け機構11によっておにぎりの側周辺部に塩を振り掛け、第3振り掛け機構12によっておにぎりの他方の主面に塩を振り掛けることができる。おにぎり1は、側周辺部を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2から排出される。
【0097】
次に、第3実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置について説明する。
図14は、第3実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置を示す概略図である。
図14中、
図1~
図13と同符号は同構成を指す。
【0098】
本実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置は、第2実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置に、第1反転機構51及び第2反転機構52が設けられたものである。
【0099】
図15は、第3実施形態に係るおにぎり用振り掛け装置が備える第1反転機構51を示す斜視図である。
【0100】
第1反転機構51は、搬送コンベヤ2における第1塩振り機構10の上流に設けられており、おにぎり1の表裏を反転可能に構成されている。具体的には、他方の主面(第1振り掛け機構10によって塩が振り掛けられる一方の主面とは反対側の主面)6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2から送り込まれるおにぎり1を反転させて、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1を搬送コンベヤ2上に載置するように構成されている。
【0101】
第1反転機構51は、機枠4に取り付けられた図示しない歯車伝達装置によって回転駆動されるように構成された回転軸53と、この回転軸53に連結された回転体54とを備えている。回転軸53が回転すると、回転軸53と一体構造に構成された回転体54が回転することになる。
【0102】
回転軸53は、搬送コンベヤ2(より具体的には、搬送コンベヤ2を構成する無端ベルト19におけるおにぎり1の載置面)の上方に設けられている。回転軸53は、搬送コンベヤ2によるおにぎり1の搬送方向αと直交し、かつ水平な方向に伸びている。回転軸53(及び回転体54)の回転方向γは、搬送コンベヤ2によるおにぎり1の搬送方向αが右から左に向かう方向となる視点から見て、反時計回りである。
【0103】
回転体54は、互いに平行な3つの板55a、55b、55cによって構成されている。板55a、55b、55cは、板55a、55b、55cそれぞれの中心において回転軸53に垂直に連結されている。3つの板55a、55b、55cは、搬送コンベヤ2を構成する互いに平行な2本の無端ベルト19と交互に配設されている。隣り合う板55a、55b、55c間には、内部に回転軸53が挿通された円筒状のスペーサー(図示省略)が設けられている。これにより、板55a、55b、55c間は所定の間隔に保持されている。板55a、55b、55cとスペーサーとは、別体に構成されてもよく、一体構造に構成されてもよい。
【0104】
回転体54は、おにぎり1を収容するための2つの収容部56を備えている。2つの収容部56は、回転体54の外周に180°の間隔で設けられている。
【0105】
収容部56の構成は、
図5を参照して説明した第1実施形態に係る第2支持機構15の収容部20と同様である。即ち、板55a、55b、55cのそれぞれに設けられた切欠き部を組合わせることによって、第2支持機構15の収容部20と同様の収容部56が構成されている。
【0106】
第1反転機構51は、回転体54を180°回転する回転期と、回転体54の回転を所定時間停止する停止期とのセットを繰り返すように構成され、2つの収容部56のそれぞれは、このセットを2回繰り返す過程(回転体54が360°回転する過程)における2回の停止期によって、導入待機状態及び排出待機状態をこの順で一巡する。
【0107】
導入待機状態において、収容部56は、搬送コンベヤ2によって搬送されてくるおにぎり1をこの収容部56内に導入できるように、搬送方向αの上流に向けて開口するように配置される。この状態における収容部56の配置は、第1実施形態に係る第2支持機構15の収容部20が導入待機状態においてとる配置と同様である。この状態で、搬送コンベヤ2から、他方の主面(第1振り掛け機構10によって塩が振り掛けられる一方の主面5とは反対側の主面)6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1が、収容部56内に導入され、収容される。
【0108】
排出待機状態において、収容部56は、搬送コンベヤ2上におにぎり1を載置するように、搬送方向αの下流に向けて開口するように配置される。この状態における収容部56の配置は、第1実施形態に係る第2支持機構15の収容部20が排出待機状態においてとる配置と同様である。この状態で、搬送コンベヤ2は、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1を、収容部56内から搬送方向αの下流へ排出する。
【0109】
回転期において、2つの収容部56のうちの一方の収容部56が導入待機状態から排出待機状態に移行するとき、他方の収容部56は、排出待機状態から導入待機状態に移行する。
【0110】
第1反転機構51を経たおにぎり1は、第1振り掛け機構10によって一方の主面に塩が振り掛けられた後、第1支持機構14に導入される。このとき、おにぎり1は、第1反転機構51によって予め側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態になっているため、第1支持機構14によっておにぎり1を直立させたときに、おにぎり1の側周頂部8を上方に向けた状態で支持できる。
【0111】
これにより、おにぎり用振り掛け装置の上流に設けられる装置(例えばおにぎり成形装置等)から排出されるおにぎり1の向きが、側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態であっても、おにぎり1の側周頂部8に振り掛け食品を安定に振り掛けることができる。
【0112】
第1反転機構51は、おにぎり用振り掛け装置(例えば機枠4)に対して着脱可能である。例えば、おにぎり用振り掛け装置の上流に設けられる装置から排出されるおにぎり1の向きが、側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態であれば、第1反転機構51を取り外すことができる。これにより、おにぎり1は、側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態のまま、第1振り掛け機構10によって一方の主面5に塩が振り掛けた後、第1支持機構14に導入される。
【0113】
第2反転機構52は、搬送ベコンベヤ2における第3塩振り機構12の下流に設けられていることの他は、第1反転機構51と同様に構成されており、他方の主面(第3振り掛け機構12によって塩が振り掛けられた主面)6を上方に、かつ側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態で搬送コンベヤ2から送り込まれるおにぎり1を反転させて、一方の主面5を上方に、かつ側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態のおにぎり1を搬送コンベヤ2上に載置するように構成されている。
【0114】
これにより、おにぎり用振り掛け装置の下流に設けられる装置(例えば包装装置等)に導入するために要求されるおにぎり1の向きが、側周辺部9を搬送方向αの前方に向けた状態である場合に好適に対応できる。
【0115】
第2反転機構52は、おにぎり用振り掛け装置(例えば機枠4)に対して着脱可能である。例えば、おにぎり用振り掛け装置の下流に設けられる装置に導入するために要求されるおにぎり1の向きが、側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態であれば、第2反転機構52を取り外すことができる。これにより、おにぎり1は、側周頂部8を搬送方向αの前方に向けた状態で、おにぎり用振り掛け装置の下流に設けられる装置に導入される。
【0116】
以上の説明では、支持機構がおにぎりを直立した状態で支持する場合について主に示したが、これに限定されない。支持機構は、おにぎりを傾斜した状態で支持するように構成されていてもよい。「傾斜した状態」というのは、おにぎりの主面が水平面に対して傾斜している状態を意味する。おにぎりが傾斜した状態にあるとき、側周部の一部(例えば上述した側周頂部又は側周辺部)は垂直方向(鉛直方向)に対して傾斜して上方に露出される(上方から側周部の一部が見える状態になる)ため、支持機構によって支持されたおにぎりの上方に配置された振り掛け機構から、おにぎりの側周部の一部への塩振りが可能になる。傾斜した状態におけるおにぎりの主面と水平面との成す角(傾斜角)は格別限定されず、例えば、30°以上、40°以上、50°以上、60°以上、70°以上又は80°以上であり得、また、90°未満であり得る。例えば、支持機構を構成する回転体が、収容部におにぎりが導入された後、所定の角度(上記傾斜角に相当する角度)だけ回転することによって、おにぎりを傾斜した状態で支持するように構成することができる。
【0117】
以上の説明では、おにぎり用振り掛け装置が、おにぎりの側周頂部及び側周辺部、又はおにぎりの頂部に塩を振り掛ける場合について主に説明したが、これに限定されない。おにぎり用振り掛け装置は、支持機構によって直立した状態又は傾斜した状態に支持されたおにぎりの側周部の一部に塩を振り掛けるように構成されていればよい。
【0118】
以上の説明では、振り掛け機構の具体例を示したが、振り掛け機構はこれに限定されず、下方のおにぎりに振り掛け食品を振り掛け可能であればよい。
【0119】
以上の説明では、支持機構を構成する回転体が4つの収容部を有する場合について主に示したが、これに限定されない。回転体は1又は複数の収容部を有することができる。例えば、回転体は、周方向に互いに均等に隔置されている8つの収容部を有するものであってもよい。
【0120】
以上の説明では、回転体が3つの円板によって構成される場合について主に示したが、これに限定されない。回転体は1又は複数の円板によって構成され得る。また、回転体は円板によって構成されるものに限定されず、おにぎりを直立又は傾斜した状態で支持可能な任意の形状を有し得る。回転体は、例えば籠状部材等によって構成されてもよい。
【0121】
以上の説明では、搬送コンベヤが互いに平行な2本の無端ベルトを備える場合について主に示したが、これに限定されない。搬送コンベヤが備える無端ベルトの本数は、1本以上であればよく、例えば、3本、4本又は5本であってもよい。
【0122】
本態様のおにぎり用振り掛け装置は、既設のおにぎり用振り掛け装置又は既設のおにぎり用塩付与装置の上流又は下流に追加的に設置してもよい。そのような場合、本態様のおにぎり用振り掛け装置は、例えば、1つの支持機構と、該支持機構の上方に配置された1つの振り掛け機構を備え、おにぎりの側周部の一部に塩を振り掛けるように構成されたものであってもよい。
【0123】
ここで、既設のおにぎり用振り掛け装置としては、例えば、おにぎりの一方又は両方の主面に振り掛け食品を振り掛けるように構成されたもの等が挙げられる。また、既設のおにぎり用塩付与装置としては、例えば、おにぎりの一方又は両方の主面に塩を振り掛けるように構成されたもの、又は、予め塩が付与されたステージ上におにぎりを載置して該おにぎりの表面に塩を付与(転写)するように構成されたもの等が挙げられる。
【0124】
以上の説明では、おにぎり1が、平面視したときに三角形状を成すように成形されている場合について主に示したが、これに限定されない。おにぎり1は、互いに平行な2つの主面5、6と、これら2つの主面の縁同士を接続する側周部7とを有していればよい。2つの主面5、6の形状は格別限定されず、例えば円形状等であってもよい。
【0125】
次に、本発明において、製造されるおにぎりの一実施形態について説明する。
おにぎり1は、本発明の一態様に係るおにぎり用振り掛け装置、又は、本発明の一態様に係るおにぎりへの振り掛け方法を用いて好適に製造でき、平面視したときに三角形状を成すように成形される。
【0126】
一実施形態において、おにぎり1は、少なくとも側周部7の一部に振り掛け食品が付与されている。おにぎり1は、側周頂部8及び側周辺部9の一方又は両方に振り掛け食品を付与することができ、少なくとも一つの側周頂部8に塩が付与されていることが好ましい。さらに、おにぎり1は、一方又は両方の主面5,6にも振り掛け食品が付与されていてもよい。
【0127】
一実施形態において、振り掛け食品は少なくとも塩を含み、少なくとも一つの側周辺部9における塩の濃度が、2つの主面5,6における塩の濃度よりも高いことが好ましく、少なくとも一つの側周頂部8における塩の濃度が最も高いことがより好ましい。
【0128】
ここで、おにぎり1の主面5,6、側周頂部8、側周辺部9のそれぞれの部位における塩の濃度は、次のようにして比較するものとする。
まず、おにぎり1のそれぞれの側周頂部8の頂点から約5mmの範囲を対向する側周辺部9と平行に剥ぎ取り、剥ぎ取られた部分をそれぞれ試料S8a,S8b,S8cとする。次いで、側周頂部8が剥ぎ取られた側周部7の残部を側周辺部9として、おにぎり1のそれぞれの辺から側周辺部9の表層を約5mmの厚さで剥ぎ取り、剥ぎ取られた部分をそれぞれ試料S9a,S9b,S9cとし、側周頂部8と側周辺部9とが剥ぎ取られたおにぎり1の2つの主面5,6の表層を約5mmの厚さで剥ぎ取り、剥ぎ取られた部分をそれぞれ試料S5、S6とする。そして、これらの試料S5、S6、S8a,S8b,S8c、S9a,S9b,S9cを水に浸漬し、攪拌して試料中に含まれる塩を水に完溶させて静置した後に、それぞれの上澄み中に含まれる塩分を市販の塩分濃度計を用いて計測することによって比較するものとする。このとき、試料S5、S6、S8a,S8b,S8c、S9a,S9b,S9cのそれぞれを浸漬させる水の量は、各試料の質量に対して同じ比率に揃えるものとする。例えば、試料S5の質量が試料S9aの質量の10倍である場合には、試料S5を浸漬させる水の量(体積)は、試料S9aを浸漬させる水の量(体積)の10倍とする。
また、塩を含む振り掛け食品が付与されていない部分における塩の濃度は0質量%として、他の部分における塩の濃度と比較するものとする。
【0129】
一実施形態において、おにぎりの内部には塩が付与されていない(但し、おにぎりの内部に充填された具材に含まれる塩は除く。)。
【符号の説明】
【0130】
1:おにぎり
2:搬送コンベヤ
5、6:(おにぎりの)主面
7:(おにぎりの)側周部
8:(おにぎりの)側周頂部
9:(おにぎりの)側周辺部
10、11、12、13:振り掛け機構
14、15:支持機構
16:回転軸
17:回転体
18、18a、18b、18c:円板
20:収容部
22:前方支持部
23:後方支持部
24:下方支持部
【要約】 (修正有)
【課題】おにぎりの側周部に振り掛け食品を安定に振り掛けることができるおにぎり用振り掛け装置、おにぎりへの振り掛け方法、振り掛け食品が振り掛けられたおにぎりの製造方法及びおにぎりを提供する。
【解決手段】おにぎり1を直立又は傾斜した状態で支持する支持機構14、15と、支持機構の上方に配置され、直立又は傾斜した状態で支持されたおにぎりの側周部の少なくとも一部に振り掛け食品を振り掛ける振り掛け機構10~13とを備える、おにぎり用振り掛け装置。
【選択図】
図1