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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-05
(45)【発行日】2022-04-13
(54)【発明の名称】密閉容器及び二次電池の充電方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/317 20210101AFI20220406BHJP
   H01M 50/333 20210101ALI20220406BHJP
   H01M 50/202 20210101ALI20220406BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20220406BHJP
   H01M 50/296 20210101ALI20220406BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20220406BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20220406BHJP
【FI】
H01M50/317 201
H01M50/333
H01M50/202 401D
H01M50/204 401D
H01M50/296
H01M10/48 301
H01M10/44 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2017234689
(22)【出願日】2017-12-06
(65)【公開番号】P2019102366
(43)【公開日】2019-06-24
【審査請求日】2020-10-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000166247
【氏名又は名称】古野電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118784
【弁理士】
【氏名又は名称】桂川 直己
(72)【発明者】
【氏名】丸尾 光宏
【審査官】井原 純
(56)【参考文献】
【文献】特開昭58-155675(JP,A)
【文献】特開昭61-269850(JP,A)
【文献】実開平06-064360(JP,U)
【文献】特開昭61-168879(JP,A)
【文献】実開昭59-021574(JP,U)
【文献】実開平06-028991(JP,U)
【文献】特開2001-143677(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/30-50/392
H01M 50/20-50/298
H01M 50/10-50/198
H01M 10/48
H01M 10/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気弁が取り付けられ、二次電池が収容される密閉容器本体と、
前記二次電池の充電に用いられる接続部材を着脱可能な接続端子と、
前記接続端子に前記接続部材が取り付けられるのに連動して前記排気弁を開弁させる連動部材と、
を備え
前記連動部材は、回転可能な細長い部材として構成されていることを特徴とする密閉容器。
【請求項2】
排気弁が取り付けられ、二次電池が収容される密閉容器本体と、
前記二次電池の充電に用いられる接続部材を着脱可能な接続端子と、
前記接続端子に前記接続部材が取り付けられるのに連動して前記排気弁を開弁させる連動部材と、
を備え、
前記接続端子から前記接続部材が取り外されると、それに連動して前記排気弁が閉弁し、
前記排気弁は、
弁体と、
前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、
を備え、
前記接続端子から前記接続部材が取り外された状態において、前記密閉容器本体の内部圧力が外部圧力よりも所定値以上大きくなると開弁することを特徴とする密閉容器。
【請求項3】
排気弁が取り付けられ、二次電池が収容される密閉容器本体と、
前記二次電池の充電に用いられる接続部材を着脱可能な接続端子と、
前記接続端子に前記接続部材が取り付けられるのに連動して前記排気弁を開弁させる連動部材と、
を備え、
前記接続端子は、密閉容器の内部に収容された温度検出部の検出結果を出力する温度出力端子であることを特徴とする密閉容器。
【請求項4】
請求項1から3までの何れか一項に記載の密閉容器であって、
前記連動部材に外力が加えられることにより、前記接続端子に前記接続部材が装着可能な状態になり、
前記連動部材は、前記外力を前記排気弁に伝達することにより、前記排気弁を開弁させることを特徴とする密閉容器。
【請求項5】
請求項に記載の密閉容器であって、
前記連動部材に外力が加えられることにより、前記接続端子において前記接続部材を装着すべき箇所が外部に露出することを特徴とする密閉容器。
【請求項6】
請求項に記載の密閉容器であって、
前記連動部材の長手方向中途部が回転可能に支持され、
前記連動部材の長手方向一端には前記接続端子が配置され、
前記連動部材の長手方向他端には前記排気弁が配置されることを特徴とする密閉容器。
【請求項7】
請求項に記載の密閉容器であって、
前記連動部材が支持される箇所は、前記排気弁と前記接続端子とを結ぶ仮想線分を2等分する位置よりも、前記排気弁に近いことを特徴とする密閉容器。
【請求項8】
請求項に記載の密閉容器であって、
前記接続端子に前記接続部材が取り付けられた状態で、前記付勢部材の付勢力によって前記連動部材が前記接続部材を押圧することを特徴とする密閉容器。
【請求項9】
排気弁を備える密閉容器に収容された二次電池の充電方法であって、
前記密閉容器が備える接続端子に、前記二次電池の充電に用いられる接続部材を装着するのに連動して、回転可能な細長い部材として構成されている連動部材が前記排気弁を強制開弁し、
前記二次電池を充電し、
前記接続部材を前記接続端子から取り外すのに連動して、前記排気弁の強制開弁を解除することを特徴とする二次電池の充電方法。
【請求項10】
排気弁を備える密閉容器に収容された二次電池の充電方法であって、
前記密閉容器が備える接続端子に、前記二次電池の充電に用いられる接続部材を装着するのに連動して前記排気弁を強制開弁し、
前記二次電池を充電し、
前記接続部材を前記接続端子から取り外すのに連動して、前記排気弁が閉弁し、
前記排気弁は、
弁体と、
前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、
を備え、
前記接続端子から前記接続部材が取り外された状態において、前記密閉容器の内部圧力が外部圧力よりも所定値以上大きくなると開弁することを特徴とする二次電池の充電方法。
【請求項11】
排気弁を備える密閉容器に収容された二次電池の充電方法であって、
前記密閉容器が備える接続端子に、前記二次電池の充電に用いられる接続部材を装着するのに連動して、前記排気弁を強制開弁し、前記接続端子は、前記密閉容器の内部に収容された温度検出部の検出結果を出力する温度出力端子であり、
前記二次電池を充電し、
前記接続部材を前記接続端子から取り外すのに連動して、前記排気弁の強制開弁を解除することを特徴とする二次電池の充電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、二次電池を収容可能な密閉容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、二次電池を収容する密閉容器に、安全弁を設けた構造が知られている。安全弁は、密閉容器の内圧が大きく上昇した場合に開弁して、内部の高圧ガスを外部へ放出する。これにより、密閉容器の内部圧力の異常な上昇を防止している。特許文献1及び特許文献2には、この種の構造が開示されている。
【0003】
特許文献1は、密閉容器と、密閉容器に収容される電池と、密閉容器の穴に挿入された断面T字型の弁体と、密閉容器と弁体との間に配置されたシール部材と、を備える密閉容器の安全弁機構を開示する。この構成では、密閉容器の内圧が外側圧力より高くなると、弁体が押し上がる。これにより、シール部材と密閉容器との間に一定間隔の隙間が生じる。そして、当該隙間から密閉容器の外側に、密閉容器の内側の流体が放出される。
【0004】
特許文献2は、水中用機器の周壁の一部と開口部が設けられた蓋とからなる電池収容室と、電気収容室に収容される電池と、当該開口部に配置される可動弁と、蓋と可動弁との間に配置された弾性リングと、電池収容室の周壁のうち開口部の周りに配置された通気非通水性フィルターと、を備える水中用機器のガス抜き弁を開示する。この構成では、特許文献1の構成と同様に、電池収容室の室内圧力が異常に高まると、可動弁が押し上がる。これにより、可動弁と弾性リングとの間に隙間が生じる。そして、当該隙間を通って、室内の気体(ガス)が外部(水中)に放出される。このとき、当該隙間からの水滴の進入は、通気非通水性フィルターによって抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2000-274539号公報
【文献】実開平6-28991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び特許文献2の構成では、容器の内部圧力が大きく上昇しない限り弁は閉弁状態を維持し、開弁することがない。従って、弁が閉じた状態で相当の長期間が経過する場合も考えられる。この場合、例えば、弁体に塗布されたグリスが劣化してシール部材が相手材に粘着し易くなったり、シール部材が劣化して固着し易くなったりして、弁の適切な開放動作の妨げになるおそれがあった。
【0007】
上記の課題は、ユーザが定期的に弁を手作業で強制的に開く作業を行うことで、ある程度解消できると考えられる。しかし、そのような作業を十分な頻度で行うのは煩雑であり、作業を忘れてしまい易い。また、手作業で弁を開いた後に、閉じるのを忘れ、密閉性が得られないまま使用を開始してしまうおそれもある。
【0008】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、二次電池を収容し、内部圧力の異常上昇時に排気する排気弁を備える密閉容器において、排気弁の固着等による動作不良を未然に防止可能な構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0009】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0010】
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の密閉容器が提供される。即ち、この密閉容器は、二次電池を収容可能である。この密閉容器は、密閉容器本体と、接続端子と、連動部材と、を備える。前記密閉容器本体には、排気弁が取り付けられ、二次電池が収容される。前記接続端子は、前記二次電池の充電に用いられる接続部材を着脱可能である。前記連動部材は、前記接続端子に前記接続部材が取り付けられるのに連動して前記排気弁を開弁させる。前記連動部材は、回転可能な細長い部材として構成されている。
【0011】
この構成では、接続部材を接続端子に取り付けて排気弁を開弁しないと、二次電池の充電が行われない。また、充電後に密閉容器を使用するときは、密閉性を得るために、排気弁を閉弁させることになる。従って、二次電池が充電される毎に排気弁が開閉動作を行うことになるので、排気弁の固着等による動作不良を抑制することができる。また、二次電池の充電時に排気弁を確実に開弁させることによって、密閉容器の内部の熱を、排気弁を通じて外部へ容易に逃がすことができる。従って、二次電池の充電時の温度上昇を抑制することができる。連動部材の簡素な構成を実現することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の密閉容器が提供される。即ち、この密閉容器は、二次電池を収容可能である。この密閉容器は、密閉容器本体と、接続端子と、連動部材と、を備える。前記密閉容器本体には、排気弁が取り付けられ、二次電池が収容される。前記接続端子は、前記二次電池の充電に用いられる接続部材を着脱可能である。前記連動部材は、前記接続端子に前記接続部材が取り付けられるのに連動して前記排気弁を開弁させる。前記接続端子から前記接続部材が取り外されると、それに連動して前記排気弁が閉弁する。前記排気弁は、弁体と、付勢部材と、を備える。前記付勢部材は、前記弁体を閉弁方向に付勢する。前記排気弁は、前記接続端子から前記接続部材が取り外された状態において、前記密閉容器本体の内部圧力が外部圧力よりも所定値以上大きくなると開弁する。
この構成では、接続部材を接続端子に取り付けて排気弁を開弁しないと、二次電池の充電が行われない。また、充電後に密閉容器を使用するときは、密閉性を得るために、排気弁を閉弁させることになる。従って、二次電池が充電される毎に排気弁が開閉動作を行うことになるので、排気弁の固着等による動作不良を抑制することができる。また、二次電池の充電時に排気弁を確実に開弁させることによって、密閉容器の内部の熱を、排気弁を通じて外部へ容易に逃がすことができる。従って、二次電池の充電時の温度上昇を抑制することができる。更に、充電後に排気弁を閉め忘れて密閉性がなくなった状態で使用が開始されるのを防止することができる。密閉容器の内部圧力が大きく上昇した場合に開弁する排気弁を、簡素な構成で実現することができる。
本発明の第3の観点によれば、以下の構成の密閉容器が提供される。即ち、この密閉容器は、二次電池を収容可能である。この密閉容器は、密閉容器本体と、接続端子と、連動部材と、を備える。前記密閉容器本体には、排気弁が取り付けられ、二次電池が収容される。前記接続端子は、前記二次電池の充電に用いられる接続部材を着脱可能である。前記連動部材は、前記接続端子に前記接続部材が取り付けられるのに連動して前記排気弁を開弁させる。前記接続端子は、密閉容器の内部に収容された温度検出部の検出結果を出力する温度出力端子である。
この構成では、接続部材を接続端子に取り付けて排気弁を開弁しないと、二次電池の充電が行われない。また、充電後に密閉容器を使用するときは、密閉性を得るために、排気弁を閉弁させることになる。従って、二次電池が充電される毎に排気弁が開閉動作を行うことになるので、排気弁の固着等による動作不良を抑制することができる。また、二次電池の充電時に排気弁を確実に開弁させることによって、密閉容器の内部の熱を、排気弁を通じて外部へ容易に逃がすことができる。従って、二次電池の充電時の温度上昇を抑制することができる。また、密閉容器の内部温度の情報を得ることができる。
【0012】
前記の密閉容器においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記連動部材に外力が加えられることにより、前記接続端子に前記接続部材が装着可能な状態になる。前記連動部材は、前記外力を前記排気弁に伝達することにより、前記排気弁を開弁させる。
【0013】
これにより、接続部材を接続端子に装着するために連動部材に力を加えることで、排気弁を開弁させることができる。
【0014】
前記の密閉容器においては、前記連動部材に外力が加えられることにより、前記接続端子において前記接続部材を装着すべき箇所が外部に露出することが好ましい。
【0015】
これにより、接続端子の所定の箇所を露出させるために連動部材に力を加えることで、排気弁を開弁させることができる。
【0018】
前記の密閉容器においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記連動部材の長手方向中途部が回転可能に支持される。前記連動部材の長手方向一端には前記接続端子が配置される。前記連動部材の長手方向他端には前記排気弁が配置される。
【0019】
これにより、接続端子と排気弁とが互いに離れた位置にあっても、簡素な構成で、接続端子への接続部材の取付けと、排気弁の開弁と、を連動させることができる。
【0020】
前記の密閉容器においては、前記連動部材が支持される箇所は、前記排気弁と前記接続端子とを結ぶ仮想線分の長さを2等分する位置よりも、前記排気弁に近いことが好ましい。
【0021】
これにより、接続端子に接続部材を取り付ける過程で、梃子の原理により、小さな操作力で排気弁を開弁することができる。
【0026】
前記の密閉容器においては、前記接続端子に前記接続部材が取り付けられた状態で、前記付勢部材の付勢力によって前記連動部材が前記接続部材を押圧することが好ましい。
【0027】
これにより、接続端子に接続部材が取り付けられたときに、付勢部材の付勢力を利用して、接続部材が接続端子から外れないように保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態に係る密閉容器の斜視図。
図2】密閉容器の断面図。
図3】密閉容器の内部圧力が上昇した場合に排気弁が開弁する様子を示す断面図。
図4】開放板を示す斜視図。
図5】コネクタの取付けに連動して排気弁が開弁する様子を示す断面図。
図6】二次電池を収容した密閉容器を巻き網漁に用いる一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0033】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る密閉容器1の斜視図である。図2は、密閉容器1の断面図である。図3は、密閉容器1の内部圧力が上昇した場合に排気弁11が開弁する様子を示す断面図である。図4は、開放板35を示す斜視図である。図5は、コネクタ51の取付けに連動して排気弁11が開弁する様子を示す断面図である。
【0034】
図1に示す密閉容器1は、図示しない電子機器を水中で使用するために用いられる。密閉容器1の内部には、当該電子機器の電源となる二次電池50が配置されている。二次電池50としては、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池を挙げることができる。電子機器は、二次電池50とともに密閉容器1に収容されても良いし、密閉容器1とは別の容器に収容されても良い。
【0035】
密閉容器1は、図1に示すように、密閉容器本体2と、充電端子5と、サーミスタ出力端子(接続端子、温度出力端子)12と、開放板(連動部材)35と、備える。
【0036】
密閉容器本体2は、収容部材3と、蓋4と、を備える。収容部材3は、例えば金属によって中空の細長い円筒状に形成され、その長手方向一端に開放部が形成されている。収容部材3の内部空間には、二次電池50等が配置される。
【0037】
蓋4は、例えば合成樹脂によって、円板状に形成されている。蓋4は、収容部材3の開放部を閉鎖するように、収容部材3に固定されている。蓋4は、収容部材3に対して着脱可能に構成されている。これにより、劣化した二次電池50の交換等、密閉容器1の内部に配置された各種部品のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0038】
図2に示すように、収容部材3と蓋4の間には、リング状のシール部材43が配置されている。これにより、密閉容器1が水中に投入された場合に、水の外部からの侵入を阻止することができる。
【0039】
蓋4には、排気孔6と、端子孔7と、が形成されている。排気孔6及び端子孔7は、何れも、円板状の蓋4を厚み方向に貫通する円形の孔として設けられている。
【0040】
蓋4が容器の外部に露出する面において、排気孔6が形成する開口の周囲には、円板状のボス部9が形成されている。ボス部9は、蓋4の厚み方向で小さく突出するように設けられている。ボス部9の中央部には、排気孔6の端部の開口となるテーパ状の弁座10が形成されている。ボス部9の外周には環状の溝が形成され、この溝に外側Oリング20が取り付けられている。
【0041】
排気孔6には、排気弁11が設けられている。排気弁11は、前述の弁座10及び外側Oリング20のほか、弁体13と、内側Oリング19と、コイルバネ(付勢部材)17と、バネ受け部材18と、を備える。
【0042】
弁体13は、排気孔6の長手方向に沿って移動可能となるように、蓋4に支持されている。この弁体13は、水中における使用を想定して、防錆効果が期待できるステンレス製や黄銅製のものであることが好ましい。
【0043】
弁体13は、弁棒14と、フランジ部15と、外筒部16と、を備える。
【0044】
弁棒14は丸棒状に構成され、排気孔6に差し込まれている。弁棒14の外径は排気孔6の内径より小さくなっているため、弁棒14と排気孔6の間を空気が流通することができる。弁棒14の長手方向一端には、円板状のフランジ部15が一体的に形成されている。
【0045】
フランジ部15は、密閉容器1の外部で、突出状に形成されたボス部9の端面と対面するように配置されている。弁棒14がフランジ部15に接続する部分には、弁座10の形状と対応してテーパ状に形成されたOリング保持部21が形成されている。Oリング保持部21の外周には環状の溝が形成され、この溝に内側Oリング19が取り付けられている。
【0046】
フランジ部15の縁部には、短い円筒状の外筒部16が一体的に形成されている。外筒部16は、弁棒14の径方向外側に配置されるとともに、ボス部9の外周を覆うように配置されている。ボス部9に装着された外側Oリング20は、外筒部16の内壁に密着することができる。
【0047】
弁棒14において、フランジ部15が形成される側と反対側の端部には、後述のバネ受け部材18が取り付けられている。また、弁棒14が差し込まれる排気孔6は段付き状に形成されており、その段部にバネ受け面6aが形成されている。
【0048】
コイルバネ17は、バネ受け部材18とバネ受け面6aとの間に、押し縮められた状態で配置されている。このコイルバネ17は、排気孔6の内部に差し込まれるとともに、弁棒14の外周に配置されている。コイルバネ17は、その弾性力(付勢力)により、バネ受け部材18を介して、弁体13を密閉容器1の内側に向けて引き込むように付勢する。
【0049】
バネ受け部材18は、蓋4が収容部材3の内部空間に露出する面に排気孔6が形成する開口に配置されている。バネ受け部材18は概ね円筒状に形成されており、排気孔6にその一部が入り込んだ状態で、弁棒14に対してネジ結合により固定されている。従って、バネ受け部材18は、弁体13とともに、排気孔6の長手方向に沿って移動することができる。
【0050】
バネ受け部材18の外周面は適宜の形状で切り欠かれており、この切欠きを通じて、密閉容器1の内部空間と、排気孔6の内部空間と、が接続されている。バネ受け部材18が排気孔6から出ている部分において、当該バネ受け部材18には、弁体13の開弁ストロークを規定するための突起23が一体的に形成されている。
【0051】
コイルバネ17は、弁体13を密閉容器1の内側に向けて引き込む弾性力を常時作用させている。この結果、密閉容器1の内部圧力が外部圧力以下である場合、又は、内部圧力が外部圧力を上回っていてもその差が所定値未満である場合は、図2に示すように内側Oリング19が弁座10に接触(密着)し、排気弁11が閉じられる。
【0052】
一方、密閉容器1の内部圧力が外部圧力と比べて所定値以上高くなると、図3に示すように、コイルバネ17の弾性力に抗して弁体13が密閉容器1から外部に引き出される方向に変位するため、内側Oリング19が弁座10から離間し、排気弁11が開かれる。これにより、排気孔6が外部に開放され、密閉容器1の内部のガス等が、フランジ部15及び外筒部16と、ボス部9と、の間の空間を通過して放出される。
【0053】
図2に示すように、内側Oリング19が弁座10に接触するとき、外側Oリング20は外筒部16の内壁面に接触する。一方、図3に示すように、内側Oリング19が弁座10から離間するとき、外側Oリング20は外筒部16の内壁面から離間する。このように排気弁11は2重のシール構造を有しているので、内側Oリング19の周囲にゴミ等の異物が入り込んで排気弁11の動作の妨げになるのを防止することができる。
【0054】
図1に示すように、蓋4には、2つの充電端子5と、1つのサーミスタ出力端子12と、が設けられている。充電端子5及びサーミスタ出力端子12は、それぞれ蓋4を厚み方向で貫通するように配置されている。
【0055】
充電端子5は、互いに適宜の間隔をあけて1対で配置され、それぞれが金属等の導電体により形成されている。それぞれの充電端子5には、密閉容器1の内部に配置された二次電池50の電極が、図略の内部電線を介して電気的に接続されている。この構成で、図示しない充電装置の充電ケーブルに取り付けられたコネクタを充電端子5に接続することで、密閉容器1から二次電池50を取り出すことなく充電を行うことができる。
【0056】
サーミスタ出力端子12は、金属等の導電体により形成されている。サーミスタ出力端子12は、図2に示すように、蓋4に形成された端子孔7に差し込まれた状態で固定されている。サーミスタ出力端子12と端子孔7の内壁との間には、シール部材44が設けられている。これにより、サーミスタ出力端子12と端子孔7の壁面との間から水が侵入するのを防止することができる。なお、図示しないが、充電端子5においても、サーミスタ出力端子12と同様の防水構造が設けられている。
【0057】
サーミスタ出力端子12には、密閉容器1の内部に配置された図示しないサーミスタ(温度検出部)が、内部電線45を介して電気的に接続されている。これにより、サーミスタが検出した温度を、電気信号として外部に取り出すことができる。
【0058】
サーミスタ出力端子12は、蓋4から一部を外部に突出させるように形成されている。この突出部分には、図1に示すコネクタ51を着脱可能に構成されている。このコネクタ51は、上述の充電装置と、電線52又は信号線を介して接続されている。
【0059】
充電装置は公知のコンピュータからなる制御部を備えており、この制御部は、二次電池50に対する充電を制御する。具体的に説明すると、制御部は、サーミスタ出力端子12から電気信号として出力される前記サーミスタの温度検出結果を監視し、二次電池50の温度が所定温度より高い場合は、充電を中断又は中止するように制御する。また、制御部は、サーミスタの温度検出結果を示す電気信号が充電装置に入力されない場合も、充電を行わないように制御する。従って、充電端子5のそれぞれに充電ケーブルのコネクタが取り付けられていても、コネクタ51がサーミスタ出力端子12に取り付けられない状態では、二次電池50の充電は行われない。
【0060】
サーミスタ出力端子12が蓋4から外部に突出する部分には、蓋4に近い順に、円板部29と、くびれ部30と、頭部31と、が形成されている。
【0061】
円板部29は、図2に示すように、その一部が蓋4に埋め込まれるように配置されている。円板部29の中心には、短い円柱状のくびれ部30が配置されている。くびれ部30は、円板部29と、頭部31と、を相互に接続するように設けられている。
【0062】
頭部31は、先端側が小径となるテーパ状に形成されている。これにより、後述の開放板35に形成された通過孔38の差込みが容易になっている。くびれ部30の外径は、頭部31の外径(最大径)より小さくなっている。
【0063】
図1に示すコネクタ51は、導電体である金属板を垂直に折り曲げて形成されている。この折り曲げられている部分に跨るように、コネクタ51に装着孔53が形成されている。
【0064】
装着孔53は、取付部57と、通過部58と、が互いに垂直に接続された形状となっている。取付部57及び通過部58の何れも、板状のコネクタ51を厚み方向に貫通するように形成されている。
【0065】
取付部57は短い直線状の長孔として形成されており、その長手方向一端が通過部58と接続されている。この長孔の幅は、サーミスタ出力端子12のくびれ部30の外径より少し大きいが、頭部31の外径より小さくなっている。
【0066】
通過部58は、概ね矩形状に形成されており、サーミスタ出力端子12の頭部31を通過させることができる。
【0067】
開放板35は、サーミスタ出力端子12にコネクタ51を装着するのに連動して排気弁11を開放させることができる。開放板35は細長い板状の部材として構成され、サーミスタ出力端子12と、排気弁11と、を接続するように配置されている。
【0068】
開放板35は、図4等に示すように、第1アーム36と、第2アーム37と、を一体的に形成した構成となっている。第1アーム36と第2アーム37とが結合する部分において、開放板35には、少し折れ曲がった屈曲部分41が形成されている。屈曲部分41は、開放板35の長手方向中途部に位置している。
【0069】
第1アーム36において、屈曲部分41から遠い側の端部には、円形の通過孔38が貫通状に形成されている。この通過孔38には、サーミスタ出力端子12のくびれ部30及び頭部31を通過させることができる。
【0070】
第2アーム37には、大きな円形の保持孔39が貫通状に形成されている。この保持孔39の内径は、排気弁11が備える弁体13の外筒部16の外径より少し大きいが、鍔部22の外径よりは小さくなっている。保持孔39には、弁体13の外筒部16が差し込まれている。第2アーム37において保持孔39の周囲の部分は、図2等に示すように、蓋4と鍔部22の間に位置している。
【0071】
第1アーム36と第2アーム37の境界に位置する屈曲部分41の近傍には、長孔40が貫通状に形成されている。この長孔40は、その長手方向が開放板35の長手方向と一致するように配置されている。また、長孔40の一端部は、保持孔39と接続されている。
【0072】
サーミスタ出力端子12と、排気弁11と、の間であって、開放板35の長手方向中途部に対応する位置には、支点部材24が配置されている。支点部材24は、蓋4が容器の外部に露出する面に配置され、ネジ止めにより蓋4に固定されている。
【0073】
支点部材24が蓋4から外部に突出する部分には、蓋4に近い順に、支点板25と、柱部26と、抜止め部27と、が形成されている。
【0074】
支点板25は、円板状に形成され、蓋4に接するように配置されている。支点板25の中心には、短い円柱状の柱部26が配置されている。この柱部26は、開放板35に形成された前述の長孔40に差し込まれている。
【0075】
抜止め部27は円柱状に形成されており、その外径は、柱部26の外径より大きくなっている。従って、抜止め部27は、長孔40に差し込むことができない。
【0076】
柱部26は、支点板25と、抜止め部27と、を連結するように配置されている。柱部26の軸方向の長さは、開放板35の厚みより少し大きくなっている。従って、柱部26を開放板35の長孔40に差し込み、支点板25と抜止め部27との間に開放板35の屈曲部分41を配置すると、当該屈曲部分41の周囲に遊びが形成される。従って、開放板35は、その屈曲部分41が支点板25と接触する部分を中心として、小さな角度範囲で回転することができる。
【0077】
この構成で、排気弁11の弁体13が弁座10に接触した閉弁状態となっているとき、開放板35の第1アーム36の先端は、図2に示すように蓋4から少し離れて位置している。このとき、第1アーム36に形成されている通過孔38の内壁は、くびれ部30又は頭部31に対面している。即ち、くびれ部30のうち頭部31に近い部分(コネクタ51を装着すべき箇所)は、その少なくとも一部が開放板35によって取り囲まれており、コネクタ51を取り付けるのに邪魔になっている。
【0078】
充電のためにコネクタ51をサーミスタ出力端子12に接続する過程で、作業者は、図5の太線矢印に示すように、コネクタ51を介して開放板35の第1アーム36を蓋4に近づく向きに押圧する。これにより、第1アーム36が円板部29に近づくように移動するので、くびれ部30のうち頭部31に近い部分は当該通過孔38から抜ける。当該部分を露出させた状態で、図5の白抜き矢印で示すようにコネクタ51の装着孔53を当該くびれ部30に差し込むことで、コネクタ51をサーミスタ出力端子12に装着することができる。
【0079】
上記のように第1アーム36に外力が加わると、開放板35は屈曲部分41を支点として回転するので、第2アーム37が蓋4から離れる向きに移動する。弁体13は、鍔部22が第2アーム37によって押される結果、コイルバネ17の弾性力に抗して、蓋4から引き出される向きに変位する。この結果、密閉容器1の内部圧力が高いか否かにかかわらず、排気弁11が開弁する。
【0080】
上述のとおり、充電装置の制御部は、コネクタ51がサーミスタ出力端子12に接続されていないと、充電を行わない。従って、繰り返して行われる必要がある充電の機会を利用して排気弁11が強制的に開かれることになるので、排気弁11の閉弁状態が長期間継続することを防止することができる。この結果、弁体13等に塗布されるグリスの劣化とシール部材の劣化による粘着及び固着等を抑制し、排気弁11を長期間安定して適切に動作させることができる。
【0081】
また、上記のように充電時には排気弁11が強制的に開かれることが確保されるので、充電時の通気性が良好であり、二次電池50が高温になりにくい。言い換えれば、充電時における二次電池50の温度上昇を抑制できるので、充電装置側で充電を中断又は中止することが少なくなる。この結果、充電効率の低下を防止することができる。
【0082】
本実施形態において、開放板35が支点部材24によって支持される箇所(言い換えれば、屈曲部分41の位置)は、排気弁11とサーミスタ出力端子12とを結ぶ仮想線分を2等分する位置よりも、排気弁11に近い。従って、コネクタ51を介して第1アーム36を押圧する力が小さくても、梃子の原理により、コイルバネ17の弾性力に抗して排気弁11を容易に開弁させることができる。
【0083】
図5に示すようにサーミスタ出力端子12にコネクタ51が取り付けられた状態では、弁体13を閉弁方向に付勢するコイルバネ17の弾性力が、弁体13を介して開放板35に作用する。この結果、開放板35の第1アーム36は、コネクタ51を頭部31に向けて押圧する。これにより、コネクタ51がサーミスタ出力端子12に装着された状態を安定して保持することができる。
【0084】
充電が完了し、作業者がサーミスタ出力端子12からコネクタ51を取り外すと、弁体13はコイルバネ17の弾性力によって元の位置に戻るので、排気弁11が閉弁する。このように、コネクタ51の取外しに連動して閉弁が自動的に行われるので、充電完了時に排気弁11を閉め忘れて密閉容器1を水中に投入することによる漏水等を防止することができる。
【0085】
開放板35は、屈曲部分41を中心として回転する細長い部材として構成されている。これにより、コネクタ51のサーミスタ出力端子12への取付け/取外しに対して排気弁11の開閉動作を機械的に連動させる簡素な構成を実現することができる。また、開放板35の長手方向一端にはサーミスタ出力端子12が配置され、長手方向他端には排気弁11が配置されている。従って、サーミスタ出力端子12と排気弁11とが互いに離れた位置にあっても、上記のように簡素な構成で、サーミスタ出力端子12へのコネクタ51の取付けと、排気弁11の開弁と、を連動させることができる。
【0086】
本実施形態の密閉容器1は、例えば、図6に示すように、巻き網漁に使用する網深計61の電池収容容器として用いることができる。網深計61は、網62に取り付けられて当該網62の深度や沈降速度等を計測する。網深計61は、水圧を検出する図略の圧力センサによって、網深計61の深度を計測する。また、網深計61は、海底63に向けて超音波を送信し、受信した反射波に基づいて、海底63との間の距離を計測する。網深計61は、得られた計測結果を、船舶64に取り付けられた図略の受信装置へ超音波により送信する。
【0087】
なお、開放板35による強制開弁機構は、収容部材3に対する蓋4の取付け/取外しを容易にするために用いることもできる。即ち、蓋4にはシール部材43が備えられているために、収容部材3に対して蓋4を取り付けるために押し込む過程で密閉状態の空気が圧縮されて圧力が上昇し、蓋4が押し返されて取付けが困難になることがある。また、収容部材3から蓋4を取り外すために引き出す過程で内部の空気が負圧となり、蓋4が引き戻されて取外しが困難になることがある。この点、本実施形態の密閉容器1では、コネクタ51をサーミスタ出力端子12に装着して排気弁11を強制的に開放した状態で、蓋4を取り付けることができる。従って、蓋4の取付け/取外しを簡単に行うことができ、メンテナンス性が良好である。蓋4の取付け/取外しの際は、コネクタ51と同様の形状を有し、電線52が繋がっていない特別な部材(開弁用治具)を、コネクタ51に代えてサーミスタ出力端子12に装着しても良い。
【0088】
以上に説明したように、本実施形態の密閉容器1は、二次電池50を収容可能に構成されている。この密閉容器1は、密閉容器本体2と、サーミスタ出力端子12と、開放板35と、を備える。密閉容器本体2には、排気弁11が取り付けられ、二次電池50が収容される。サーミスタ出力端子12は、二次電池50の充電に用いられるコネクタ51を着脱可能である。開放板35は、サーミスタ出力端子12にコネクタ51が取り付けられるのに連動して排気弁11を開弁させる。
【0089】
これにより、コネクタ51をサーミスタ出力端子12に取り付けて排気弁11を開弁しないと、二次電池50の充電が行われない。また、充電後に密閉容器1を水中に投入するときは、排気弁11は閉じることになる。従って、二次電池50が充電される毎に排気弁11が開閉動作を行うことになるので、排気弁11の固着等による動作不良を未然に防止することができる。また、二次電池50の充電時に排気弁11を開弁させることによって、密閉容器1の内部の熱を、排気弁11を通じて外部へ容易に逃がすことができる。従って、二次電池50の充電時の温度上昇を抑制することができる。
【0090】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
【0091】
密閉容器1に収容される二次電池50は、網深計61に限らず、例えば、魚群情報を取得可能なソナー、水中センサや水中発信機等に電力を供給するために用いられても良い。
【0092】
サーミスタ出力端子12に代えて、情報の入力又は出力のための適宜の信号端子にコネクタ51を取り付けるのに連動して、排気弁11が開弁するように構成しても良い。
【0093】
充電ケーブルに固定されたコネクタ51(接続部材)を充電端子5に取り付けるのに連動して、排気弁11が開弁するように構成しても良い。
【0094】
コネクタ51は、開放板35の第1アーム36を押圧しながらサーミスタ出力端子12に取り付けることが可能である限り、様々な形状に変更することができる。例えば、コネクタ51は、先端が分岐されており、その間にくびれ部30を挟むことが可能な形状としてもよい。
【0095】
開放板35の形状は適宜変更することができ、例えば、屈曲部分41を有しないストレートな形状とすることもできる。この場合、支点板25に小さい突起を設けて、この突起が開放板に接触する部分を支点として開放板を回転させることができる。また、開放板35に代えて、例えば棒状の部材を用いても良い。
【0096】
排気弁11の閉弁状態で、開放板35の第1アーム36の通過孔38がサーミスタ出力端子12から抜けていても、第1アーム36が頭部31の近傍に位置していれば差し支えない。即ち、排気弁11の閉弁状態において、開放板35が、サーミスタ出力端子12に対するコネクタ51の取付けに対して、何らかの形で干渉していれば良い。
【0097】
密閉容器1は、水中以外の環境で用いられても良い。
【符号の説明】
【0098】
1 密閉容器
2 密閉容器本体
11 排気弁
12 サーミスタ出力端子(接続端子)
30 くびれ部
35 開放板(連動部材)
50 二次電池
51 コネクタ(接続部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6