(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-06
(45)【発行日】2022-04-14
(54)【発明の名称】ブラケット、ドアロックアウトボディーをドアに固定するロックプレート、及びこれらを含むドアロック
(51)【国際特許分類】
E05B 9/08 20060101AFI20220407BHJP
E05B 17/00 20060101ALI20220407BHJP
E05B 49/00 20060101ALN20220407BHJP
【FI】
E05B9/08 C
E05B17/00 B
E05B49/00 B
E05B49/00 J
(21)【出願番号】P 2020181210
(22)【出願日】2020-10-29
【審査請求日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0105039
(32)【優先日】2020-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520089978
【氏名又は名称】ピルリア テクノロジー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ク ヒョン
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-534785(JP,A)
【文献】特開2005-139853(JP,A)
【文献】特開平11-217964(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0018489(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 9/08
E05B 17/00
E05B 49/00-49/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアに形成された第1貫通ホールに対応するキーシリンダー挿入孔を含み、
前記ドアの室外側ドアボディーに付着されるドアロックアウトボディーと、
前記ドアロックアウトボディーに結合され、前記第1貫通ホールに対応する第2貫通ホールを含むブラケットと、
前記第1貫通ホール及び前記第2貫通ホール内に挿入され、前記第1貫通ホール及び前記第2貫通ホールの上部の周縁部を当接して挟むことにより、前記ブラケットに結合された前記ドアロックアウトボディーを前記室外側ドアボディーに固定するロックプレートと、
を含む、ドアロック。
【請求項2】
前記ドアロックアウトボディーは、前記ロックプレートの回転を防止するロックプレート回転防止部をさらに含む、請求項1に記載のドアロック。
【請求項3】
前記ブラケットは、前面と裏面とを含み、
前記前面は、
前記ブラケットに結合された前記ドアロックアウトボディーが、前記ロックプレートによって前記室外側ドアボディーに固定される時、前記ブラケットの上側部分の反りを防止するために、前記第2貫通ホールの上側に形成された反り防止部と、
前記キーシリンダー挿入孔にキーシリンダーが挿入される時、挿入された前記キーシリンダーが水平になるように、前記第2貫通ホールの下側に形成された盛り上げ部と、
を含む、請求項1に記載のドアロック。
【請求項4】
前記前面は、前記ロックプレートが正確な位置に挿入されるようにガイドするガイド部をさらに含む、請求項3に記載のドアロック。
【請求項5】
前記ブラケットは、前記盛り上げ部の下側に形成された排水ホールをさらに含む、請求項3に記載のドアロック。
【請求項6】
前記裏面は、
前記反り防止部と相関関係を有する第1凹部と、
前記盛り上げ部と相関関係を有する第2凹部と、
を含む、請求項3に記載のドアロック。
【請求項7】
前記反り防止部は、互いに平行に配列された第1突出部を含み、前記盛り上げ部は、仮想の中心点を基準に一定の角度で配列された第2突出部を含む、請求項3に記載のドアロック。
【請求項8】
前記一定の角度は、45~55°のうちの何れか1つである、請求項7に記載のドアロック。
【請求項9】
前記ロックプレートは、
スクリューホールと互いに離隔した水平突起とを含む第1プレートと、
前記第1プレートに対向する位置に形成され、それぞれが傾斜突起のそれぞれを含み、互いに離隔した第2プレートと、
前記第1プレートと前記第2プレートとに連結されたロックプレートボディーと、
を含む、請求項1に記載のドアロック。
【請求項10】
前記水平突起間の隔離距離と前記第2プレート間の隔離距離は、互いに同一である、請求項9に記載のドアロック。
【請求項11】
前記第1プレートは、前記ブラケットの前面側に挿入され、
前記第2プレートは、前記ドアの室内側ドアボディー側に挿入され、前記スクリューホールのそれぞれに挿入されたスクリューのそれぞれによって、前記ロックプレートが締められる時、前記傾斜突起のそれぞれの端は、前記ドアの室内側ドアボディーを押す、請求項9に記載のドアロック。
【請求項12】
前記ドアロックアウトボディーは、ロックプレート回転防止部をさらに含み、前記ロックプレート回転防止部が前記水平突起の間に挿入されれば、前記ロックプレート回転防止部は、前記ロックプレートの回転を防止する、請求項9に記載のドアロック。
【請求項13】
前記ブラケットの前面は、前記ロックプレートの挿入をガイドするガイド部を含み、前記スクリューホールのそれぞれに挿入されたスクリューのそれぞれが締められることによって、前記スクリューのそれぞれは、前記ガイド部のそれぞれに接触される、請求項9に記載のドアロック。
【請求項14】
前記第2プレートのうち何れか1つに形成された傾斜突起の突出角度は、8~13°のうちの何れか1つであり、前記何れか1つに形成された前記傾斜突起の突出高さは、0.4~1.1mmのうち何れか1つである、請求項9に記載のドアロック。
【請求項15】
ドアに形成された第1貫通ホールに対応するキーシリンダー挿入孔を含み、
前記ドアの室外側ドアボディーに付着されるドアロックアウトボディーに結合されるブラケットにおいて、
前記ブラケットは、
前記第1貫通ホールに対応する第2貫通ホールと、
前面と、
裏面と、を含み、
前記前面は、
前記ブラケットに結合された前記ドアロックアウトボディーが、ロックプレートによって前記室外側ドアボディーに固定される時、前記ブラケットの上側部分の反りを防止するために、前記第2貫通ホールの上側に形成された反り防止部と、
前記キーシリンダー挿入孔にキーシリンダーが挿入される時、挿入された前記キーシリンダーが水平になるように、前記第2貫通ホールの下側に形成された盛り上げ部と、
を含む、ブラケット。
【請求項16】
前記前面は、前記ロックプレートが正確な位置に挿入されるようにガイドするガイド部をさらに含み、
前記裏面は、
前記反り防止部と相関関係を有する第1凹部と、
前記盛り上げ部と相関関係を有する第2凹部と、
を含む、請求項15に記載のブラケット。
【請求項17】
ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをドアの室外側ドアボディーに固定するロックプレートにおいて、
スクリューホールと互いに離隔した水平突起とを含む第1プレートと、
前記第1プレートに対向する位置に形成され、それぞれが傾斜突起のそれぞれを含み、互いに離隔した第2プレートと、
前記第1プレートと前記第2プレートとに連結されたロックプレートボディーと、
を含む、ロックプレート。
【請求項18】
前記ロックプレートは、
第1貫通ホール及び第2貫通ホール内に挿入され、前記第1貫通ホール及び第2貫通ホールの各々の上部の周縁部を当接して挟むことにより、前記ブラケットに結合された前記ドアロックアウトボディーを前記室外側ドアボディーに固定させ、
前記ドアロックアウトボディーは、前記ドアに形成された前記第1貫通ホールに対応するキーシリンダー挿入孔を含み、前記ブラケットは、前記第1貫通ホールに対応する前記第2貫通ホールを含む、請求項17に記載のロックプレート。
【請求項19】
前記第1プレートは、前記ブラケットの前面側に挿入され、
前記第2プレートは、前記ドアの室内側ドアボディー側に挿入され、
前記スクリューホールのそれぞれに挿入されたスクリューのそれぞれによって、前記ロックプレートが締められる時、前記傾斜突起のそれぞれの端は、前記ドアの室内側ドアボディーを押す、請求項18に記載のロックプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアロック(door lock)に係り、特に、ドアロックアウトボディーをドアに固定するために使われるロックプレート、該ドアロックアウトボディーに連結されたブラケット、及びこれらを含むドアロックに関する。
【背景技術】
【0002】
ドアロックは、ドアに設けられるものであって、鍵または設定されたパスワードを用いて前記ドアのロックを設定または解除する装置である。
【0003】
一般的に、ドアロックは、ドア内部に設けられて、前記ドアの開/閉を行うモーティスロック、前記ドアの内部側に設けられ、前記モーティスロックに結合されて、前記モーティスロックを動作させるドアロックインボディー、及び前記ドアの室外側に設けられ、前記モーティスロックに結合されて、使用者によるドアのロック/アンロックのために、前記モーティスロックを動作させるドアロックアウトボディーを含む。
【0004】
ネジのような結合部材を用いてドアにドアロックインボディーとドアロックアウトボディーとを設置するためには、前記ドアに新たな穴を開けなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、ドアに新たな貫通ホールを開けずとも、既存に存在する貫通ホールを用いてドアロックアウトボディーを該ドアの室外側ドアボディーに固定することができる装置を提供するところにある。
【0006】
該ドアロックアウトボディーは、ドアに既に形成された貫通ホールに対応するキーシリンダー挿入孔を含み、該ドアの室外側ドアボディーに付着され、該装置は、該ドアロックアウトボディーに結合され、該貫通ホールに対応するブラケット貫通ホールを含むブラケットと、該ブラケットに結合された該ドアロックアウトボディーを該貫通ホールと該ブラケット貫通ホールとを通じて該室外側ドアボディーに固定するロックプレートと、を含む。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるドアロックは、ドアに形成された第1貫通ホールに対応するキーシリンダー挿入孔を含み、前記ドアの室外側ドアボディーに付着されるドアロックアウトボディー;前記ドアロックアウトボディーに結合され、前記第1貫通ホールに対応する第2貫通ホールを含むブラケット;及び前記ブラケットに結合された前記ドアロックアウトボディーを前記第1貫通ホールと前記第2貫通ホールとを通じて前記室外側ドアボディーに固定するロックプレート;を含む。
【0008】
前記ブラケットは、前面と裏面とを含み、前記前面は、前記ブラケットに結合された前記ドアロックアウトボディーが、前記ロックプレートによって前記室外側ドアボディーに固定される時、前記ブラケットの上側部分の反りを防止のために、前記第2貫通ホールの上側に形成された反り防止部;及び前記キーシリンダー挿入孔にキーシリンダーが挿入される時、前記キーシリンダーが水平になるように、前記第2貫通ホールの下側に形成された盛り上げ部;を含む。
【0009】
前記ロックプレートは、スクリューホールと互いに離隔した水平突起とを含む第1プレート;前記第1プレートに対向する位置に形成され、それぞれが傾斜突起のそれぞれを含み、互いに離隔した第2プレート;及び前記第1プレートと前記第2プレートとに連結されたロックプレートボディー;を含む。
【0010】
本発明の実施形態によって、ドアに形成された第1貫通ホールに対応するキーシリンダー挿入孔を含み、前記ドアの室外側ドアボディーに付着されるドアロックアウトボディーに結合されるブラケットは、前記第1貫通ホールに対応する第2貫通ホール;前面;及び裏面を含み、前記前面は、前記ブラケットに結合された前記ドアロックアウトボディーが、ロックプレートによって前記室外側ドアボディーに固定される時、前記ブラケットの上側部分の反りを防止のために、前記第2貫通ホールの上側に形成された反り防止部;及び前記キーシリンダー挿入孔にキーシリンダーが挿入される時、前記キーシリンダーが水平になるように、前記第2貫通ホールの下側に形成された盛り上げ部;を含む。
【0011】
本発明の実施形態によって、ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをドアの室外側ドアボディーに固定するロックプレートは、スクリューホールと互いに離隔した水平突起とを含む第1プレート;前記第1プレートに対向する位置に形成され、それぞれが傾斜突起のそれぞれを含み、互いに離隔した第2プレート;及び前記第1プレートと前記第2プレートとに連結されたロックプレートボディー;を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、鋭く尖った突起を含むロックプレートは、スクリューの締めによって、ドアの室外側ドアボディーに強く密着される前記鋭く尖った突起を用いて、ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーを前記室外側ドアボディーに強く固定することができる。
【0013】
また、鋭く尖った突起を含むロックプレートを含むドアロックは、ドアに新たな貫通ホールを開けずとも、既存に存在する貫通ホールを用いて、ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーを前記室外側ドアボディーに強く固定することができる。本発明のドアロックは、既存に存在する貫通ホールを用いてドアロックアウトボディーをドアの室外側ドアボディーに固定することができるので、前記ドアの損傷を最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態によるブラケット、ロックプレート、及びドアロックアウトボディーを含むドアロックの模式図である。
【
図2】ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレートを用いてドアに固定させる前に室内側から見た模式図である。
【
図3】ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレートを用いてドアに固定させる前に室外側から見た模式図である。
【
図4】ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレートを用いてドアに固定させた後、室内側から見た模式図である。
【
図5】ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレートを用いてドアに固定させた後に室外側から見た模式図である。
【
図6】(a)は、ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレートを用いてドアに固定させる前にキーシリンダー挿入孔から見た模式図であり、(b)は、ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレートを用いてドアに固定させた後にキーシリンダー挿入孔から見た模式図である。
【
図7】本発明の実施形態によるブラケットの斜視図を示す。
【
図8】本発明の実施形態によるブラケットの前面の構造とA-A線に沿って切断された断面とを示す。
【
図9】本発明の実施形態によるブラケットの裏面の構造とB-B線に沿って切断された断面とを示す。
【
図10】本発明の実施形態によるロックプレートの模式図である。
【
図11】本発明の実施形態によるロックプレートの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の実施形態によるブラケット、ロックプレート、及びドアロックアウトボディーを含むドアロックの模式図である。
図1を参照すれば、ドアロック(それを「ドアロックセット」とも称する)100は、ドアロックアウトボディー(door lock outbody)150にスクリュー(screws)201を通じて結合(または、固定)されたブラケット(bracket)200、ロックプレート(lock plate;それを「固定装置」とも称する)300、ドアロックアウトボディー150に結合(または、挿入)されるキーシリンダー400、及びカバー(cover)500を含む。
【0016】
ドアロック100は、対を成すドアロックアウトボディー(または、室外側胴体)150とドアロックインボディー(doorlock inbody、または、室内側胴体;図示せず)とを含む。
【0017】
ドアロックアウトボディー150は、
図3または
図5に示された室外側ドアボディー620に付着され、番号板(キーパッドまたはタッチキーパッド)、NFCカード接触部、及び非常電源供給端子などを含み、ドアロックインボディーは、
図2または
図4に示された室内側ドアボディー610に付着され、乾電池、乾電池カバー、及びリセットボタンなどを含む。
【0018】
ドアロックアウトボディー150の裏面に結合されるブラケット200は、ロックプレート300の突起313-1、313-2、325-1、及び325-2を用いてドアロックアウトボディー150をドア600に固定する時、ドアロックアウトボディー150を室外側ドアボディー620にさらに強力かつ安全に固定させる機能を果たす。例えば、ブラケット200は、固定させるためにドアロックアウトボディー150と室外側ドアボディー620とを連結させる鉄材(または、強化プラスチック)付属品を意味する。
【0019】
図2は、スクリュー201を通じてブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150をロックプレート300を用いてドア600に固定させる前に室内側から見た模式図であり、
図3は、スクリュー201を通じてブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150をロックプレート300を用いてドア600に固定させる前に室外側から見た模式図である。図面番号153は、防水のためのパッキング(packing)を意味する。
【0020】
例えば、ブラケット200のサイズは、ドアロックアウトボディー150のサイズと同じであるか、小さく作られる。ドアロックアウトボディー150に結合されたブラケット200は、パッキング153によって外部から見えない。
図7ないし
図9を参照して説明されるブラケット200は、ドアロックの補強板とは互いに異なる構造と機能とを有する。
【0021】
図1に示されたキーシリンダー400は、
図3に示されたキーシリンダー挿入孔(または、キーシリンダー挿入空間)151に挿入されてドアロックアウトボディー150に結合される。
【0022】
ドア600に新たな貫通ホール(この際、貫通ホールをドアノブホール(door knob hole)、ドアハンドルホール(door handle hole)、またはキーシリンダーホール(key cylinder hole)とも称する)を開けずとも、既存に存在する貫通ホール(または、第1貫通ホール)640を通じてドアロックアウトボディー150をドア600または室外側ドアボディー620に堅く固定させることができるブラケット200とロックプレート300の構造は、
図1から
図11を参照して詳しく説明される。
【0023】
例えば、ドア600の室内側ドアボディー610に付着されるドアロックインボディーは、モーティスロック(mortise lock)に結合されて、前記モーティスロックを動作させる。
【0024】
図4は、ブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150をロックプレート300を用いてドア600に固定させた後、室内側から見た模式図であり、
図5は、ブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150をロックプレート300を用いてドア600に固定させた後に室外側から見た模式図である。
【0025】
スクリュー201の締めによってブラケット200に結合(または、固定)されたドアロックアウトボディー150は、ドア600に形成された貫通ホール640にD方向(
図2参照)に挿入される(または、差し込まれる)ロックプレート300によって、ドア600または室外側ドアボディー620に付着(または、固定)される。
【0026】
キーホール410を含むキーシリンダー400がドアロックアウトボディー150に形成されたキーシリンダー挿入孔151に挿入され、キーシリンダー400がドア600の内部に設けられたモーティスロックに結合されることによって、ロックプレート300は、キーシリンダー400によって外部からは見えなくなる。キーシリンダー400を保護するカバー500は、ドアロックアウトボディー150に結合される。
【0027】
図6の(a)は、ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレート300を用いてドア600に固定させる前にキーシリンダー挿入孔側から見た模式図であり、
図6の(b)は、ブラケットに結合されたドアロックアウトボディーをロックプレート300を用いてドア600に固定させた後にキーシリンダー挿入孔側から見た模式図である。ドアロックアウトボディー150には、ロックプレート回転防止部260が形成されうる。
【0028】
図7は、本発明の実施形態によるブラケットの斜視図を示す。
図7を参照すれば、ドアロックアウトボディー150に結合されるブラケット200の前面210には、反り防止部(または、第1突出部)215-1、215-2と盛り上げ部(または、第2突出部)235-1、235-2とが目立つように形成される。
【0029】
反り防止部(または、第1突出部)215-1、215-2は、ブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150がロックプレート300によって室外側ドアボディー620に固定される時、ブラケット200の上側部分の反りを防止するために、ブラケット貫通ホール(または、第2貫通ホール)230の上側に形成される。
【0030】
盛り上げ部(または、第2突出部)235-1、235-2は、キーシリンダー挿入孔151にキーシリンダー400が挿入される時、キーシリンダー400が水平(例えば、垂直方向から見る時、水平)になるように、ブラケット貫通ホール230の下側に形成される。
【0031】
例えば、第1突出部215-1、215-2と第2突出部235-1、235-2は、エンボッシング(embossing)加工で形成されうる。
【0032】
第1突出部215-1、215-2は、貫通ホール640を通じて
図2のD方向にロックプレート300を貫通ホール640の周辺に差し込んだ後、ロックプレート300のスクリューホール315-1、315-2に挿入されるスクリュー(
図6の(a)の317-1、317-2)を用いてロックプレート300を締める時、キーシリンダー400の結合中心点がブラケット200の下側において発生するブラケット200の上部の反りを防止する機能を行う。
【0033】
ブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150を貫通ホール640を通じてドア600に固定させる時、第1突出部215-1、215-2は、ブラケット200の上部の反りを防止する。例えば、第1突出部215-1、215-2は、互いに平行に形成されうる。
【0034】
第2突出部235-1、235-2は、ドアロックアウトボディー150とブラケット200とをスクリュー201を用いて結合させた後、キーシリンダー400をキーシリンダー挿入孔151に挿入する時、キーシリンダー400がキーシリンダー挿入孔151の下側への偏りを防止する機能を行う。
【0035】
例えば、ドアロックアウトボディー150をドア600に固定させる時、第2突出部235-1、235-2は、垂直方向を基準にキーシリンダー400が傾かないようにする。例えば、中心点(または、仮想の中心点)を基準に突出部235-1、235-2の間の角度は、45~55°のうちの何れか1つの角度で形成されうる。
【0036】
ブラケット200は、第1ホール220、ガイド部(または、ガイド溝)225-1、225-2、ブラケット貫通ホール230、第2ホール(または、排水ホール)240、及びスクリューホール250をさらに含む。
【0037】
第1ホール220は、ドアロックアウトボディー150に含まれた印刷回路基板とドアロックインボディーに含まれた構成(例えば、バッテリのような電源と印刷回路基板)とを連結するケーブル(cable)が通過する孔である。
【0038】
ガイド溝(guide grooves、それを「ガイドライン」とも称する)225-1、225-2は、ロックプレート300のスクリューホール315-1、315-2のそれぞれの中心とガイド溝225-1、225-2のそれぞれの中心とを一致させる機能を行う。
【0039】
また、ガイド溝225-1、225-2は、ロックプレート300が貫通ホール640を通じて貫通ホール640の周辺(または、接触部分)に差し込まれる時、ロックプレート300が正しく差し込まれるように案内する機能と共にロックプレート300のロックプレートボディー305の端部がドア600の水平方向に水平になるようにする機能を果たす。実施形態によって、ガイド溝225-1、225-2のそれぞれは、段差を有する構造で形成されうる。
【0040】
例えば、使用者がロックプレート300のスクリューホール315-1、315-2のそれぞれの中心とガイド溝225-1、225-2のそれぞれの中心とが一致するようにスクリューホール315-1、315-2のそれぞれを整列させた後、ロックプレート300の各スクリューホール315-1、315-2に各スクリュー317-1、317-2を挿入して、各スクリュー317-1、317-2を締めれば、ブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150は、
図4、
図5、または
図6の(b)に示したように、ロックプレート300によってドア600に固定される。ロックプレート300を差し込むように、ブラケット貫通ホール230は、貫通ホール640に対応する。
【0041】
第2ホール240は、デジタルアウトボディー150が防水構造で形成される時、デジタルアウトボディー150の水の排水のためのホールである。実施形態によって、第2ホール240は、ブラケット200で形成されないこともある。
【0042】
スクリューホール250は、
図1に示されたスクリュー201を用いてブラケット200にドアロックアウトボディー150を結合させる時、使われるスクリューホールである。
【0043】
図8は、本発明の実施形態によるブラケットの前面の構造とA-A線に沿って切断された断面とを示す。
図8のA-A切断面を参照すれば、各突出部215-1、235-1は、前面210の平面よりも目立つように形成される。
【0044】
図9は、本発明の実施形態によるブラケットの裏面の構造とB-B線に沿って切断された断面とを示す。
図9を参照すれば、室外側ドアボディー620に密着されるブラケット200の裏面212には、第1凹部215-1b、215-2bと第2凹部235-1b、235-2bとが形成される。
【0045】
例えば、ブラケット200の裏面212に第1凹部215-1b、215-2bが形成されることによって、第1突出部215-1、215-2が形成され、第2凹部235-1b、235-2bが形成されることによって、第2突出部235-1、235-2が形成されうる。例えば、第1凹部215-1b、215-2bの形成と第1突出部215-1、215-2の形成との間には、相関関係が存在し、第2凹部235-1b、235-2bの形成と第2突出部235-1、235-2の形成との間には、相関関係が存在する。
【0046】
図10は、本発明の実施形態によるロックプレートの模式図であり、
図11は、本発明の実施形態によるロックプレートの模式図である。
【0047】
図1ないし
図11を参照すれば、ロックプレート300は、ドアロックアウトボディー150に結合されたブラケット200をドア600または室外側ドアボディー620に固定するために使われる固定装置を意味する。
【0048】
前述したように、ドア600に形成された貫通ホール640は、本発明によるドアロック100をドア600に固定するために新たに開けた貫通ホールではなく、既にドア600に存在する貫通ホールである。
【0049】
ロックプレート300は、プレス工程で形成(または、製造)されるが、製造工程が、これに限定されるものではない。実施形態によって、ロックプレート300は、Cタイプまたは「コ」字状に製造可能である。
【0050】
ロックプレート300は、第1プレート310、離隔空間によって互いに分離された第2プレート320-1、320-2、及びロックプレートボディー305を含み、第1プレート310と第2プレート320-1、320-2は、Cタイプまたは「コ」字状にロックプレートボディー305に連結される。
【0051】
図4、
図5、
図6の(b)、
図10、及び
図11に示したように、第1プレート310に形成され、互いに離隔した水平突起(または、水平突出部)313-1、313-2は、各ガイド溝225-1、225-2に整列された各スクリューホール315-1、315-2に挿入された各スクリュー317-1、317-2が締められることによって、ドアロックアウトボディー150に結合されたブラケット200の前面210側に結合(または、接触)される。ドアロックアウトボディー150に結合されたブラケット200の裏面212は、ドア600の室外側ドアボディー620に密着される。
【0052】
図4、
図5、
図6の(b)、
図10、及び
図11に示したように、各第2プレート320-1、320-2に形成された各傾斜突起(または、各傾斜突出部)325-1、325-2は、各ガイド溝225-1、225-2に整列された各スクリューホール315-1、315-2に挿入された各スクリュー317-1、317-2が締められることによって、ドア600の室内側ドアボディー610の接触部分(すなわち、貫通ホール640の周辺で各傾斜突起325-1、325-2と接触される部分)を押す。実施形態によって、水平突起313-1、313-2間の隔離距離と第2プレート320-1、320-2間の隔離距離は、同一である。
【0053】
図11に示したように、室内側ドアボディー610に結合(または、接触)される各傾斜突起325-1、325-2の端(または、末端)は、鋭く尖ったように形成される。
【0054】
互いに離隔した各傾斜突起325-1、325-2の表面と各第2プレート320-1、320-2の表面との角度(または、突出角度、ANG)は、8~13°であり、各傾斜突起325-1、325-2の表面と各第2プレート320-1、320-2の表面との高さ差(または、突出高さ、HE)は、0.4~1.1mmであり、各第2プレート320-1、320-2と第1プレート310との直線距離は、4.5~5.5cmである。
【0055】
たとえ、本明細書では、各傾斜突起325-1、325-2が四角形で示されて説明されているにしても、本発明の技術的思想は、各傾斜突起325-1、325-2の先端を鋭く尖ったように作ったものなので、各傾斜突起325-1、325-2の模様と形状は多様に変更されうる。
【0056】
図6の(a)を参照すれば、ドアロックアウトボディー150には、ロックプレート回転防止部260がさらに形成されうる。
図3、
図5、
図6の(a)、及び
図11に示したように、ブラケット200に結合されたドアロックアウトボディー150を室外側ドアボディー620に固定させるために、ロックプレート300をD方向に押し込めば、ロックプレート回転防止部260は、水平突起313-1、313-2の内側面313-1a、313-2aの間に差し込まれる。これにより、ロックプレート300は、ロックプレート回転防止部260によって回転しなくなる。
【0057】
本発明は、図面に示された実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【符号の説明】
【0058】
100 ドアロック
150 ドアロックアウトボディー
151 キーシリンダー挿入孔
200 ブラケット
210 前面
212 裏面
215-1、215-2 反り防止部、第1突出部
220 第1ホール(hole)
225-1、225-2 ガイド部またはガイド溝
230 ブラケット貫通ホール
235-1、235-2 盛り上げ部、第2突出部
240 第2ホールまたは排水ホール
250 スクリューホール
260 ロックプレート回転防止部
300 ロックプレート、固定装置
310 第1プレート
313-1、313-2 水平突起または水平突出部
320-1、320-2 第2プレート
325-1、325-2 傾斜突起または傾斜突出部
400 キーシリンダー
500 カバー