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特許7054698複数の注入システムに関連する情報をユーザーに出力する制御ステーション
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-06
(45)【発行日】2022-04-14
(54)【発明の名称】複数の注入システムに関連する情報をユーザーに出力する制御ステーション
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/172 20060101AFI20220407BHJP
【FI】
A61M5/172
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019529940
(86)(22)【出願日】2017-11-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-16
(86)【国際出願番号】 EP2017079563
(87)【国際公開番号】W WO2018104029
(87)【国際公開日】2018-06-14
【審査請求日】2020-11-16
(31)【優先権主張番号】16306621.0
(32)【優先日】2016-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】511241734
【氏名又は名称】フレゼニウス ヴィアル エスアーエス
【氏名又は名称原語表記】Fresenius Vial SAS
【住所又は居所原語表記】Le Grand Chemin, 38590 Brezins, France
(74)【代理人】
【識別番号】100122471
【弁理士】
【氏名又は名称】籾井 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ボス―プラティエール, ディディエ
(72)【発明者】
【氏名】デルフォス, ヴェロニク
【審査官】川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-333979(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0042194(US,A1)
【文献】特開2016-171925(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/172
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の注入システム(20)に関連する情報をユーザーに出力する制御ステーション(4)であって、
前記注入システム(20)からデータを受信するために、通信ネットワーク(3)を介して複数の該注入システム(20)に動作可能に接続可能なデータ収集セクション(40)と、
前記複数の注入システム(20)に関連する情報を出力する出力セクション(42)と、
を備える、制御ステーション(4)において、
前記注入システム(20)から受信されるデータを処理するように構築される処理セクション(41)であって、前記処理することは、
或る注入システム(20)から受信されるデータを複数の予め規定されたステータスクラスのうちの1つのステータスクラスに関連付けて、前記注入システム(20)についてのステータス指示を取得することと、
前記ステータス指示をユーザーに出力するために該ステータス指示を前記出力セクション(42)に送信することと、
を含む、処理セクション(41)を特徴とし、
前記ステータスクラスが、第1のステータスクラス、第2のステータスクラスおよび第3のステータスクラスを含み、
第1のステータスクラスは、短期ユーザーアクションが或る注入システム(20)において必要とされることを示す、
第2のステータスクラスは、中期ユーザーアクションが或る注入システム(20)において必要とされることを示す、及び/又は、
第3のステータスクラスは、注入動作が進行中である間、ユーザーアクションが或る注入システム(20)において必要とされないことを示す、ことを特徴とし、かつ、
前記処理セクション(41)は、前記ステータス指示を決定するために異なるデータ群のデータを組合せるように構築されることを特徴とする、
制御ステーション。
【請求項2】
請求項1に記載の制御ステーション(4)であって、前記出力セクション(42)は前記ステータス指示を表示するディスプレイデバイス(420)を備えることを特徴とする、制御ステーション。
【請求項3】
請求項2に記載の制御ステーション(4)であって、異なるステータス指示は異なる色で表示されることを特徴とする、制御ステーション。
【請求項4】
請求項1~のいずれか1項に記載の制御ステーション(4)であって、
前記ステータスクラスが、第4のステータスクラス、第5のステータスクラスおよび第6のステータスクラスを含み、
第4のステータスクラスは、ユーザーアクションが或る注入システム(20)において進行中であることを示す、
第5のステータスクラスは、或る注入システム(20)の少なくとも1つの注入デバイス(200)が別の患者に対して使用するために利用可能であることを示す、及び/又は、
第6のステータスクラスは、注入動作が進行中でない間、ユーザーアクションが或る注入システム(20)において必要とされないことを示す、
ことを特徴とする、制御ステーション。
【請求項5】
請求項1~のいずれか1項に記載の制御ステーション(4)であって、前記処理セクション(41)は、前記受信されたデータから、或る注入システム(20)に関連するデータが記憶される集合データベースを作成するように構築されることを特徴とする、制御ステーション。
【請求項6】
請求項1~のいずれか1項に記載の制御ステーション(4)であって、前記データ収集セクション(40)は、
或る注入システム(20)がデータを周期的に送信する、周期的データ送信によって、
或る注入システム(20)が、前記注入システム(20)において予め規定されたイベントが起こる場合にデータを送信する、イベントベースデータ送信によって、及び/又は、
前記制御ステーション(4)による要求に応答する或る注入システム(20)からのデータ送信によって、
前記複数の注入システム(20)からデータを受信するように構築されることを特徴とする、制御ステーション。
【請求項7】
請求項1~のいずれか1項に記載の制御ステーション(4)であって、前記処理セクション(41)は、
或る注入システム(20)の接続/切断ステータスに関連する第1のデータ群、
或る注入システム(20)のアラーム条件に関連する第2のデータ群、及び/又は、
或る注入システム(20)の注入動作の注入情報に関連する第3のデータ群、
に関連付けられるデータを受信するように構築されることを特徴とする、制御ステーション。
【請求項8】
ヘルスケア環境において適用可能なケアシステム(1)であって、複数の注入システム(20)を備え、それぞれの注入システム(20)は医療流体を患者に投与する少なくとも1つの注入デバイス(200)を備える、ケアシステム(1)において、請求項1~のいずれか1項に記載の制御ステーション(4)を特徴とする、ケアシステム。
【請求項9】
請求項に記載のケアシステム(1)であって、前記制御ステーションは、通信ネットワーク(3)を介して前記複数の注入システム(20)に接続されることを特徴とする、ケアシステム。
【請求項10】
複数の注入システム(20)に関連する情報をユーザーに出力する方法であって、
制御ステーション(4)のデータ収集セクション(40)、通信ネットワーク(3)を介して前記データ収集セクション(40)に動作可能に接続される複数の注入システム(20)からデータを受信することと、
出力セクション(42)が、前記複数の注入システム(20)に関連する情報を出力することと、
を含む、方法において、
処理セクション(41)は前記注入システム(20)から受信されるデータを処理し、該処理することは、
或る注入システム(20)から受信されるデータを複数の予め規定されたステータスクラスのうちの1つのステータスクラスに関連付けて、前記注入システム(20)についてのステータス指示を取得することと、
前記ステータス指示をユーザーに出力するために前記ステータス指示を前記出力セクション(42)に送信することと、
を含むことを特徴とし、
前記ステータスクラスが、第1のステータスクラス、第2のステータスクラスおよび第3のステータスクラスを含み、
第1のステータスクラスは、短期ユーザーアクションが或る注入システム(20)において必要とされることを示す、
第2のステータスクラスは、中期ユーザーアクションが或る注入システム(20)において必要とされることを示す、及び/又は、
第3のステータスクラスは、注入動作が進行中である間、ユーザーアクションが或る注入システム(20)において必要とされないことを示す、ことを特徴とし、かつ、
前記処理セクション(41)は、前記ステータス指示を決定するために異なるデータ群のデータを組合せるように構築されることを特徴とする、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルによる、複数の注入システムに関連する情報をユーザーに出力する制御ステーションに関し、複数の注入システムに関連する情報をユーザーに出力する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の制御ステーションは、注入システムからデータを受信するための、通信ネットワークを介して複数の注入システムに動作可能に接続可能なデータ収集セクションと、複数の注入システムに関連する情報を出力する出力セクションとを含む。
【0003】
注入システムは、患者に注入物を提供するためにヘルスケア環境において使用される。本明細書において、ケアエリアにおいて、例えば、病院の病室又は集中治療室(ICU:intensive care unit)において、患者のベッドサイドに、シリンジ注入ポンプ又は容積(蠕動)注入ポンプ等の複数の注入デバイスを、注入システムを形成するためにラック上に編成することができる。注入システムを使用して、薬剤又は栄養流体等の医療流体を患者に投与することができる。
【0004】
この種の注入システムは、通常、病院通信ネットワークに接続されて、中央ステーションとデータを通信する。こうしたデータは、臨床コンテキスト、看護師がプログラムしたデータ、流体送出データ、及び注入警報ステータスも含む。こうして、例えば、薬物ライブラリデータ等の運用データを、中央サーバから注入システムに送信することができ、また、注入動作が進行している間、データを注入システムから中央サーバに送信することができる。こうしたデータは、例えば、ユーザー、特に看護師の注意を必要とするアラーム条件等に関連する情報も含む。
【0005】
病院環境におけるケアエリア内で、例えば、病院の病室内で、中央制御ステーションは、中央エリア内に設置することができ、それにより、看護師は、制御ステーションのスクリーン上で、異なる部屋内の注入システムに関連するデータを中央でモニターすることができる。本明細書において、注入システムは、高優先度又は低優先度のアラーム条件、動作パラメーター、機能的状態、又は一般情報に関連する種々の種類の情報を出力し、それらの情報は全て、ユーザーに表示され、アクションが必要とされ得るか否か、及びおそらくはどんなアクションが必要とされ得るかを決定するためにユーザーによって解析されなければならない。或るアクションを実施するために、ユーザーは、その後、患者のベッドサイドの関係する注入システムに付き添わなければならず、ユーザーは、現在のところ必要とされる全てのアクションを順次実施するために注入システムを次々と訪問することを必要とされる場合がある。
【0006】
本明細書において、今日、看護師によって世話される患者の数が多く、さらに、注入システムによって出力されるデータの量が多く、それにより、看護師が、多量の情報に対処できなければならず、また、優先度が低い情報から関連情報を識別できなければならないことが考えられなければならない。
【0007】
したがって、看護師が関連情報を識別するのをサポートすることが望ましい。特に、関連する情報を看護師が効率的に識別できることが非常に重要であり、それが、最終的に、アラーム疲労を低減するのに役立つことができ、看護師がより迅速に反応することを可能にすることができる。
【0008】
さらに、未使用注入デバイスを位置特定することができるように、ユーザー、特に看護師をサポートすることが望ましい。今日、ユーザー、特に看護師は、かなりの時間量を、注入動作をセットアップする前に注入デバイスを位置特定することに費やす。注入デバイスの位置特定がユーザーにはっきり見えるようになる場合、これは、ユーザーのワークフローを改善するのに役立つ場合がある。
【0009】
特許文献1は、医療注入ポンプをプログラムする方法を開示し、その方法において、複数の治療メニューアイテムを含む第1のメニューが表示される。治療メニューアイテムはそれぞれ、或る治療に対応する。
【0010】
特許文献2は、医療機械のステータスをモニターするためのユーザーインターフェースを開示する。ユーザーインターフェースは、機械のパラメーターに関連する処理ユニットに起因するデータを示すディスプレイを含む。処理ユニットは、データが医療機械のどの動作ステータスに属するかを確立する手段を備える。処理ユニットは、医療機械が正常機能ステータスにあるか否か、医療機械が警告ステータスにあるか否か、又は医療機械が重大ステータスにあるか否かを判定する。手段は、医療機械が正常機能ステータスにあるか、警告ステータスにあるか、又は重大ステータスにあるかに応じて、色を特徴とする合成データを生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】米国特許第8,858,526号
【文献】米国特許出願公開第2011/0107251号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
注入システムに関連する関連情報を識別するようにユーザーをサポートすることによって、ユーザー、特に看護師についてのワークフローを改善することを可能にすることができる、制御ステーション、制御ステーションを備えるケアシステム、複数の注入システムに関連する合成された汎用情報を出力する方法を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、請求項1の特徴を備える制御ステーションによって達成される。
【0014】
したがって、制御ステーションは、注入システムから受信されるデータを処理するように構築される処理セクションを備え、処理することは、
― 或る注入システムから受信されるデータを複数の予め規定されたステータスクラスのうちの1つのステータスクラスに関連付けて、注入システムについてのステータス指示を取得することと、
- ステータス指示をユーザーに出力するためにステータス指示を出力セクションに送信することと、
を含む。
【0015】
データを、リアルタイムに、すなわち、実質的な遅延が全くない状態で、データ収集セクションから受信することができ、ステータス指示を決定するために処理セクションによってリアルタイムに処理することができる。したがって、ステータス指示は、データが関連する注入システムの実際のステータスを表し対応する。
【0016】
データ収集セクション、処理セクション、及び出力セクションは、制御ステーションの全ての構成要素である。データ収集セクション、処理セクション、及び出力セクションは、例えば、ソフトウェアによって実装され、必ずしも別個の(ハードウェア)構成要素として構築されない場合がある。層によって編成されるシステムアーキテクチャにおいて、データ収集セクション、処理セクション、及び出力セクションを、例えば、データがその間で往復して転送される別個の層によって実装することができ、それにより、例えば、データ収集セクションはデータを処理セクションに渡し、処理セクションはデータを出力セクションに渡す。
【0017】
データ収集セクションは、複数の注入システムからデータを収集するのに役立つ。注入システムは、シリンジ注入ポンプ又は容積(蠕動)注入ポンプ等の単一注入デバイスとすることができる。より複雑なセットアップにおいて、注入システムは、ラック等の編成デバイス上に編成される、シリンジポンプ及び/又は容積ポンプ等の複数の注入デバイスを備える配置構成とすることができる。注入デバイスは、病院の通信ネットワーク、例えば、イントラネットネットワークに接続され、注入デバイスが、その上で編成される、すなわち、機械的に保持され電気接続されるラック等の編成デバイスは、通信リンクとして役立つことができ、それにより、編成デバイス上で編成される注入デバイスは、編成デバイスを介しかつ通信ネットワークを介して制御ステーションのデータ収集セクションと通信する。
【0018】
処理セクションは、注入システムから受信されるデータを処理して、受信されたデータから汎用データを合成するのに役立つ。本明細書において、処理することによって、注入システムから受信されるデータは、幾つかの異なる予め規定されたステータスクラスからの1つのステータスクラスに関連付けられ、こうして、データが関連する注入システムについてのステータス指示が決定される。このステータス指示は、その後、出力セクションによってユーザーに出力することができ、出力セクションは、例えば、ディスプレイデバイスを備えることができ、それにより、ステータス指示は、ユーザーに表示することができる。
【0019】
予め規定されたステータスクラスは、異なる優先度に対応することができる。或る注入システムが高優先度のステータスクラスにあることが見出される場合、対応するステータス指示が、ユーザーに出力され、それにより、ユーザー、特に、看護師は、注入システムのステータスを即座に知らされる。本明細書の異なる優先度の異なるステータスクラスは、出力セクションのディスプレイデバイス上に表示するために異なる色に関連付けることができる。高優先度のステータスクラスは、例えば、赤色によって示すことができ、一方、中優先度のステータスクラスは、橙色/黄色によって示すことができ、低優先度のステータスクラスは、緑色によって示すことができる。
【0020】
したがって、出力セクションを介して、情報を、看護師アクションに合わせた方法で表示することができる。注入システムから受信されるデータを、異なる優先度を有する予め規定されたステータスクラスに関連付けることによって、ユーザーは、注入システムにおいてとられる可能性のあるアクション及びその優先度を即座に知らされる。したがって、ユーザーは、自身のワークフローを、実施されるアクションの優先度に応じて調整し得る。
【0021】
注入システムは、通常、患者のベッドサイドに配置される。本明細書のステータス指示は、例えば、ラック等の編成デバイス上で編成される複数の注入デバイスを備える注入システム全体についてのステータスを示すことができる。高優先度を示し、したがって、注入システムにおける即座の注意を必要とするステータス指示は、したがって、注入システムの注入デバイスのうちの少なくとも1つの注入デバイスに関して、即座のアクションが必要とされることをユーザーに告げることができる。
【0022】
ステータス指示は、代替的に、注入システムの複数の注入デバイスの単一の注入デバイスに関連する。この場合、注入システムのそれぞれの注入デバイスについて、別個のステータス指示が表示される。
【0023】
ステータス指示は、注入システムの編成デバイス、例えば、ラックのスロットにも関連することができ、ステータス指示は、例えば、スロットが空か否かを記述する。
【0024】
1つの実施形態において、第1のステータスクラスは、短期で即座のユーザーアクションが注入システムにおいて必要とされることを示すことができる。第1のステータスクラスを、例えば、閉塞アラーム又は注入終了アラーム等の注入デバイスに関するアラーム条件によってトリガーすることができる。第1のステータスクラスを、注入デバイスが切断状態にある場合又は通信エラーが起こる場合に更にトリガーすることができる。
【0025】
第2のステータスクラスは、中期ユーザーアクション、すなわち、即座に実施される必要はないが、中優先度を有するアクションが注入システムにおいて必要とされることを示すことができる。第2のステータスクラスを、例えば、注入デバイスが、例えば、低バッテリー状態に起因して、プレアラーム状態にある場合にトリガーすることができる。第2のステータスクラスを、例えば、注入デバイスのプログラミング等のユーザーアクションがユーザーによって終了しなかったことが見出される場合にもトリガーすることができる。
【0026】
第3のステータスクラスは、注入動作が進行中である間、ユーザーアクションが注入システムにおいて必要とされないことを示すことができる。第3のステータスクラスを、進行中の注入動作が、アラーム条件の存在なしで、正常に実行されることが見出される場合にトリガーすることができる。したがって、ポンプは、例えば、連続注入、ランプアップ状態、順次注入、ボーラス投与等に対応するユーザー送出モードにある。
【0027】
第4のステータスクラスは、更なる実施形態において、ユーザーアクションが注入システムにおいて進行中であることを示すことができる。この第4のステータスクラスは、制御ステーション上で表示される場合、ユーザーが、現在、注入システムに存在し、それにより、注入システムに注意を払うために更なるユーザーが必要とされないことを示す。第4のステータスクラスは、例えば、据付けが、現在、進行中である場合、注入デバイスのプログラミングが進行中である場合等にトリガーすることができる。
【0028】
第5のステータスクラスは、注入システムの少なくとも1つの注入デバイスが別の患者に対して使用するために利用可能であることを示すことができる。この第5のステータスクラスを、注入デバイスがオフに切り替えられる場合にトリガーすることができる。この第5のステータスクラスは、注入デバイスが別の患者に対して使用するために利用可能であり、それにより、自由に使用できる注入デバイスがユーザー対し位置特定され、別の患者における据付けのために容易に見つけることができることをユーザーに示すことができる。
【0029】
第6のステータスクラスは、注入動作が進行中でない間、ユーザーアクションが注入システムにおいて必要とされないことを示すことができる。この第6のステータスクラスを、例えば、注入システムの編成デバイスの空スロットについてトリガーすることができる。
【0030】
1つの実施形態では、処理セクションは、受信されたデータから、或る注入システムに関連するデータが記憶される集合データベースを作成するように構築される。データベースにおいて、注入システムの注入デバイスに関連する現在の情報は、記憶され、互いに相関される。データベースは、注入システムの注入デバイスに関連する情報を識別し同期させるのに役立ち、それは、全ての情報が制御ステーションに同時にかつ同様の送信レートで到着しない場合があるため、有益である。
【0031】
例えば、一部のデータは、周期的方式で注入システムの注入デバイスから転送することができる。周期的データ送信において、データは、送信バーストの間に予め規定されたギャップを持って、定期的に送信される。
【0032】
別の送信モードは、予め規定されたイベントが起こると、注入システムの注入デバイスが瞬時方式でデータを送信するイベントベースデータ送信モードとすることができる。例えば、アラーム条件が生じる場合、そのアラーム条件に関連するデータを、関係する注入デバイスから制御ステーションに即座に転送することができる。
【0033】
なお別の送信モードにおいて、データを、制御ステーションからの要求に応答して、注入システムの注入デバイスから送信することができる。定期的又は非定期的方式で、制御ステーションは、どのメッセージが注入システムから制御ステーションに送出されるかに応答して注入システムからデータを要求することができる。
【0034】
集合データベース内で、インコヒーレントデータを、どんなデータが注入システムの注入デバイスについて現在使用されているかが規定されるように、相関させることができる。
【0035】
処理セクションは、異なるデータ群のデータを受信し処理するように構築することができる。第1のデータ群において、注入システムの接続/切断ステータスに関連するデータを取得することができる。第2のデータ群において、注入システムのアラーム条件に関連するデータを取得することができる。そして、第3のデータ群において、注入デバイスの注入動作の注入情報に関連するデータを取得することができる。本明細書の処理セクションは、1つの実施形態において、ステータス指示を決定するために異なるデータ群のデータを組合せるようにセットアップすることができる。例えば、処理セクションは、注入動作が注入デバイス上で現在進行中であるか否かを判定することができ、それを、注入デバイスから周期的に受信されるデータから導出することができる。ここで、アラーム条件が生じ、対応するデータが、瞬時のイベントベース送信によって制御ステーションにおいて受信される場合、処理セクションは、注入動作ステータス及びアラーム条件を相関させて、注入デバイスについて高優先度ステータス指示を決定することができる。
【0036】
ケアシステムは、例えば、異なる患者のベッドサイドに配置された複数の注入システムを備えることができる。本明細書のそれぞれの注入システムは、シリンジ注入ポンプ及び/又は容積(蠕動)注入ポンプ等の1つ又は複数の注入デバイスを備えることができる。注入デバイスは、薬剤又は栄養流体等の医療流体を患者に投与するのに役立つ。ケアシステムは、上述した種類の制御ステーションを備えることができ、制御ステーションは、例えば、ケアエリアの中央ロケーションに設置され、それにより、制御ステーションは、複数の注入システム上の進行中の注入動作の中央モニタリングを可能にする。
【0037】
制御ステーションは、例えば、TCP/IPプロトコルを利用する病院イントラネット等の通信ネットワークを介して複数の注入システムにリンクすることができる。
【0038】
この目的は、また、複数の注入システムに関連する情報をユーザーに出力する方法であって、
- 制御ステーションのデータ収集セクションを使用して、通信ネットワークを介してデータ収集セクションに動作可能に接続される複数の注入システムからデータを受信することと、
- 出力セクションを使用して複数の注入システムに関連する情報を出力することと、
を含む、方法によって達成される。
本明細書において、処理セクションは注入システムから受信されるデータを処理し、処理することは、
― 或る注入システムから受信されるデータを複数の予め規定されたステータスクラスのうちの1つのステータスクラスに関連付けて、注入システムについてのステータス指示を取得することと、
- ステータス指示をユーザーに出力するためにステータス指示を出力セクションに送信することと、
を含む。
【0039】
制御ステーション及びケアシステムについて上述した利点及び有利な実施形態は、方法にも同様に当てはまり、それにより、方法は上記で参照されるものとする。
【0040】
本発明の考えは、後に、図に示す実施形態に関してより詳細に述べられるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】ケアエリア内に複数の注入システムを備えるケアシステム、通信ネットワーク、及び制御ステーションの概略図である。
図2】注入システムの注入デバイスと接続状態にある制御ステーションの概略図である。
図3】注入デバイスを動作させるための概略ワークフロー図である。
図4】制御ステーションのスクリーンビューの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1は、例えば病院環境内で見出すことができるようなケアシステム1の概略図を示す。
【0043】
ケアエリア2、例えば、病院の病室又は病院の集中治療室内のケアシステム1内で、複数の注入システム20は、種々の患者のベッドサイドに配置されて、薬剤又は栄養流体等の医療流体を患者に投与するために患者に対して注入を実施することができる。
【0044】
本明細書において、それぞれの注入システム20は、シリンジポンプ又は容積(蠕動)注入ポンプ等の複数の注入デバイス200を備えることができ、複数の注入デバイス200は、ラックの形状の編成デバイス201上で編成されて、注入デバイス200の垂直スタックを形成する。注入デバイス200を介して、異なる流体を、同時に又は順次に患者に投与することができる。
【0045】
注入デバイス200は、編成デバイス201上で機械的に保持され、編成デバイス201にも電気的に接続される。編成デバイス201は、例えば、注入デバイス200に電源を提供することができ、通信リンクとしても役立つことができ、この通信リンクを介して、注入デバイス200は、例えば種々の異なるデバイスの間のデータ接続を提供するハブ30を有する病院通信ネットワーク3に接続される。
【0046】
病院通信ネットワーク3を介して、注入システム20は、中央制御ステーション4と通信接続状態にある。中央制御ステーション4は、例えば、中央看護師室内等、ケアエリア2の中央エリア内に配置することができる。
【0047】
制御ステーション4は、1つの実施形態において、図2に概略的に示すようなアーキテクチャを有する。制御ステーション4は、複数の層、すなわち、データ収集セクション40を構成する第1の層、処理セクション41を構成する第2の層、及び、出力セクション42を構成する第3の層によって編成することができ、第3の層には、例えば、図1に概略的に示すように、ディスプレイデバイス420も属する。
【0048】
データ収集セクション40は、ケアエリア2全体を通して分配された複数の注入システム20の複数の注入デバイス200からデータを収集するのに役立つ。データ収集セクション40は、受信されたデータを処理セクション41に渡し、処理セクション41は、データを処理し、処理されたデータを出力セクション42に提供して、処理されたデータをディスプレイデバイス420上に表示することによってユーザーに出力する。
【0049】
制御ステーション2の処理セクション41は、注入システム20の注入デバイス200から受信されたデータを、複数の予め規定されたステータスクラスの中から或るステータスクラスにそのデータを関連付けることによって処理するように、特にセットアップされ構成される。
【0050】
1つの実施形態において、異なる優先度に関連付けられる異なるステータスクラスは、後続の表に挙げるように存在することができる。
【表1】
【0051】
第1のステータスクラスは、患者のベッドサイドにおける短期アクションが必要とされることを示すことができる。第2のステータスクラスは、中期アクションが患者のベッドサイドにおいて必要とされることを示すことができる。第3のステータスクラスは、注入プロセスが進行中である間、看護師アクションが患者のベッドサイドにおいて目下必要とされないことを示すことができる。第4のステータスクラスは、看護師が、例えば、注入デバイスを現在プログラムしている又はシリンジをシリンジポンプに据付けているため、看護師アクションが患者のベッドサイドにおいて現在進行中であることを示すことができる。第5のステータスクラスは、ポンプが、別の患者に関して据付けるために利用可能であることを示すことができる。そして、第6のステータスクラスは、注入が進行中でない間、看護師アクションが患者のベッドサイドにおいて必要とされないことを示すことができる。
【0052】
ステータスクラスは、1つの実施形態において、異なる優先度及び異なる色に関連付けられる。表1において、ステータスクラス1及び2は、高優先度、中優先度にそれぞれ関連し、即座の看護師アクション、中期の看護師アクションをそれぞれ必要とする。他のステータスクラスは、看護師に提供される情報を指す。注入システム20の注入デバイス200から受信されるデータから、注入デバイス200がどのステータスクラスに入るかが決定され、したがって、注入デバイス200についてのステータス指示が決定され、ステータス指示は、その後、出力セクション42のディスプレイデバイス420上に表示される。ステータス指示は色で表される。例えば、注入デバイス200が第1のステータスクラスに入ることが見出される場合、相応して、赤色が、注入デバイス200について出力セクション42のディスプレイデバイス420上に表示される。
【0053】
異なるステータスクラスは、或る特定の条件に応じてトリガーされる。
【0054】
例えば、第1のステータスクラスは、注入動作が注入デバイス200において現在進行中であり、閉塞アラーム又は注入終了アラーム等の重大なアラーム条件が生じることを、注入デバイス200から受信されるデータが示す場合、トリガーすることができる。これらの条件が満たされることを、注入デバイス200から受信されるデータが示す場合、注入デバイス200が第1のステータスクラスに割当てられるべきであり、相応して、赤色が注入デバイス200についてディスプレイデバイス420上に表示されることが見出される。したがって、看護師は、即座のアクションがこの特定の注入デバイス200において必要とされることを即座に知らされる。
【0055】
第2のステータスクラスは、例えば、注入プロセスが注入デバイス200において進行中であり、注入デバイス200における低バッテリーステータスの場合のプレアラーム等の低優先度又は中優先度のアラーム条件が生じることを、注入デバイス200から受信されるデータが示す場合、トリガーすることができる。この場合、第2のステータスクラスが注入デバイス200に割当てられ、橙色がこの特定の注入デバイス200について出力セクション42のディスプレイデバイス420上に表示される。したがって、看護師は、注入デバイス200におけるアクションが中優先度で必要とされることを知らされる。
【0056】
第3のステータスクラスは、例えば、注入プロセスが定期的方式で進行中であり、重大なアラーム条件が存在しないことが、注入デバイス200において判定される場合、トリガーすることができる。この場合、第3のステータスクラスが注入デバイス200に割当てられ、緑色がディスプレイデバイス420上に表示され、それにより、看護師は、この特定の注入デバイス200においてアクションが必要とされないことを知らされる。
【0057】
第4のステータスクラスは、例えば、据付け又はプログラミングが注入デバイス200において進行中である場合、トリガーすることができる。この場合、看護師が現在注入デバイス200のところにいることが仮定され得る。この場合、注入デバイス200が第4のステータスクラスに割当てられ、青色がディスプレイデバイス420上に表示される。したがって、制御ステーション4をモニターする看護師は、注入システム20のところに看護師がいることを知り、したがって、自身のアクションが注入システム20において必要とされないことを知る。
【0058】
第5のステータスクラスは、例えば、注入デバイス200がオフに切り替えられる場合、トリガーすることができる。この場合、第5のステータスクラスが注入デバイス200に割当てられ、白色が特定の注入デバイス200についてディスプレイデバイス420上に表示される。この場合、看護師は、注入デバイス200を別の患者のために使用することができることを知らされる。これは、看護師が、空いている注入デバイス200の位置特定に多大の労力を費やすことなく、そのような注入デバイス200を識別するのを大いに助け、それが、看護師のワークフローを改善するのを助ける。
【0059】
第6のステータスクラスは、例えば、ラックの形状の編成デバイス201のスロットが現在空であることが見出される場合、トリガーすることができる。こうした空スロットについて、第6のステータスクラスを割当てることができ、灰色をディスプレイデバイス420上に表示することができる。
【0060】
データを、注入デバイス200から制御ステーション2に異なる方式で送信することができる。例えば、一部のデータを、周期的方式で送信することができ、一方、他のデータを、イベントベースの瞬時方式で送信することができ、なお他のデータを、要求/応答スキームで送信することができる。例えば、進行中の注入動作に関連するデータは、送信バーストの間に定期的ギャップを持った状態でデータメッセージが送出される周期的送信スキームで送信することができる。イベントベース送信スキームを使用して、データは、或る特定のイベントが起こる場合、即座に送信される。例えば、閉塞アラームが存在する場合、こうしたデータは制御ステーション4に即座に転送される。要求/応答送信モード内で、制御ステーション4は、或る特定のデータを提供するように注入デバイス200に要求することができ、このデータに対し、注入デバイス200が適切なメッセージで応答する。
【0061】
制御セクション2の処理セクション41内で、注入デバイス200から受信されるデータを、集合データベース内に記憶することができる。注入デバイス200がどのステータスクラスに現在入るかを決定するために、本明細書の異なるデータを組合せ、解析することができる。例えば、第1のステータスクラスは、注入プロセスが進行中であることを、例えば周期的データ送信によって受信された第1のデータセットが示し、高優先度アラーム、例えば、閉塞アラームが注入デバイス200上で起こったことを、瞬時的イベントベースデータ送信によって受信された第2のデータセットが示す場合、注入デバイス200に割当てることができる。
【0062】
本明細書の異なるデータ群の異なるデータを、集合データベースに記憶することができる。例えば、第1のデータ群は注入デバイス200の接続/切断ステータスを示すデータに対応することができる。第2のデータ群はポンプ警報に対応することができる。そして、第3のデータ群はポンプ注入情報を示すことができる。
【0063】
一般に、ステータス指示は、注入システム20全体について表示することができる。有利には、しかし、出力セクション42のディスプレイデバイス420上で、ステータス指示は、注入システム20の編成デバイス201上に据付けられた各注入デバイス200について表示される。例えば、ステータス指示を、図4に示すように、編成デバイス201の各スロットについて表示することができ、ステータス指示は、編成デバイス201の特定のスロット内の注入デバイス200がどのステータスクラスに現在入るかを適切な色を表示することによって示す。
【0064】
制御ステーション4上で中央で注入システム20についてのステータス指示を表示することによって、看護師は、複数の注入システム20を同時に効率的にモニターすることを可能にされる。本明細書において、データは、看護師が看護師アクションに合わせた方法で情報を提示されるように処理される。特に、看護師は、場合によっては注入システム20において要求されるアクションを即座に知らされることができ、それに応じて、ケアエリア2全体を通してアクションを実施するために自身のワークフローを調整することができる。
【0065】
注入動作を実施するための例示的なワークフローは、図3のフローチャートに示される。
【0066】
注入を始める前に、注入デバイス200をオフに切り替えることができる。その場合、第6のステータスクラスに関連する灰色を、注入デバイス200について表示することができる。
【0067】
ポンプをオンに切り替えるときに、例えば、ポンプが、互換性がない若しくは未知のモードにある、又は、通信エラーが起こることが見出される場合、第1のステータスクラスに対応する赤色を、ポンプについて表示することができる。
【0068】
看護師は、注入を実施するための自身の定期的なワークフロー中に、患者のベッドサイドにポンプを据付ける(ステップS1)ことで始め、シリンジ(シリンジポンプの場合)又は注入バッグ(容積注入ポンプの場合)を準備する(ステップS2)。
【0069】
ステップS3にて、シリンジ又は注入バッグが注入デバイス200上に据付けられる。据付け中、青色を、注入デバイス200について制御ステーション2上に表示することができ、据付けが注入デバイス200において現在進行中であることを示す。据付け中に、技術的エラーが存在する又はデバイスがバッテリー切れを起こしたことが見出される場合、第1のステータスクラスに対応する赤色を、注入デバイスについて表示することができる。
【0070】
ステップS4にて、看護師は、例えば、投与速度、注入容積等を設定することによって、注入動作を実施するために注入デバイス200をプログラムする。プログラミングが注入デバイス200において進行中であるため、再び、青色を注入デバイス200について表示することができる。エラーが見出される場合、赤を表示することができる。プログラミングアクションが開始したが、終了していない場合、最終的に、橙色を注入デバイス200について表示することができ、中期アクションが注入デバイス200において必要とされることを示す。
【0071】
ステップS5にて、注入が開始され、実施される。ステップS6にて、注入中の機能を始動することができ、機能は、例えば、ステップS6Aに示すように、注入プログラミングを修正する、注入を停止する、注入を一時停止する、又は注入を遅延させるためのものである。また、注入動作中に、ステップS7にて反応される場合があるアラームが起こる場合がある。ステップS8にて、注入を終了することができる。これらの全てのステップ中に、注入動作が大きな問題なく進行する場合、緑色を表示することができる。高優先度アラームが起こる場合、赤色を注入デバイス200について表示することができる。例えば、低バッテリーに起因して、プレアラームが起こる場合、橙色を注入デバイス200について表示することができる。そして、注入デバイス200がステップS6にて一時停止又は遅延する場合、青色を表示することができる。
【0072】
終了後、注入デバイス200を、オフに切り替えることができ、その場合、灰色を注入デバイス200について表示することができる。
【0073】
ステップS9は、注入デバイス200が使用中でないときに行うことができるアクションを示す。ステップS10にて、注入動作を再開することができ、再開すると、プロセスは、ステップS4にて新たに始まる。
【0074】
注入動作が定期的に実行されているとき(緑色)、処理セクション41は、注入動作に関連するデータを受信し、それらのデータを、ディスプレイデバイス420上での汎用表示のために処理する。本明細書の処理されるデータを、IPEC(infusion profile event communication:注入プロファイルイベント通信)プロファイルに従ってフォーマットすることができ、IPECプロファイルは、IPECに適合する他の外部システムにデータをプッシュすることを可能にする。
【0075】
別の例において、制御ステーション41は、プログラミングモード及び送出モードに従って注入動作の残り時間を計算することができ、制御ステーション41上で、全体の残り時間、また、複数のシリンジ/バッグを使用する順次注入の場合におけるシリンジ/バッグの変更までの残り時間も表示することができる。
【0076】
本発明の基礎になる考えを、全く異なる方式で実装することができる。
【0077】
特に、異なるステータスクラスが存在することができ、ステータスクラスの数は6より小さく又は6より大きくすることができる。また、ステータス指示を、色によって、又は、任意の他の適した方法で、例えば、テキストメッセージによって又は音によって表示することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 ケアシステム
2 ケアエリア
20 注入システム
200 注入デバイス
201 編成デバイス(ラック)
3 病院通信ネットワーク
30 ハブ
4 中央制御ステーション
40 データ収集セクション
41 処理セクション
42 出力セクション
420 ディスプレイデバイス
図1
図2
図3
図4