(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-06
(45)【発行日】2022-04-14
(54)【発明の名称】ロボット掃除機及びこのための維持補修装置
(51)【国際特許分類】
A47L 11/24 20060101AFI20220407BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20220407BHJP
A47L 9/02 20060101ALI20220407BHJP
【FI】
A47L11/24
A47L9/28 E
A47L9/02 Z
A47L9/02 D
(21)【出願番号】P 2019539182
(86)(22)【出願日】2018-01-19
(86)【国際出願番号】 KR2018000891
(87)【国際公開番号】W WO2018135898
(87)【国際公開日】2018-07-26
【審査請求日】2019-09-19
(31)【優先権主張番号】10-2017-0009365
(32)【優先日】2017-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チャン チェウォン
(72)【発明者】
【氏名】イ ミンウ
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-244225(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0105305(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0101432(KR,A)
【文献】特開2016-107094(JP,A)
【文献】登録実用新案第3104372(JP,U)
【文献】特開2006-212201(JP,A)
【文献】特開2009-118995(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0143646(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 11/24
A47L 9/28
A47L 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール定着部を備えたボディと、
前記ボディを移動させるように構成された走行モジュールと、
前記モジュール定着部に脱着可能に結合されるボディ定着部を備え、前記ボディが移動するとき、床に沿って摺動するように構成された摺動モジュールと、
を備え、
前記モジュール定着部と前記ボディ定着部との間に、交換用雑巾を固定させる雑巾固定部が備えられ、
前記走行モジュールは、時計方向または反時計方向に回転しながら前記床に接触するように構成される左側回転雑巾及び右側回転雑巾を備え
、
前記モジュール定着部及び前記ボディ定着部のいずれか1つには、垂直に突出した部分を有するガイド突起が形成され、
前記モジュール定着部及び前記ボディ定着部の他の1つには、前記ガイド突起が挿入されるガイドが形成され、
前記ガイド突起及び前記ガイドを貫通する空気流路が形成される、ロボット掃除機。
【請求項2】
前記摺動モジュールは、前記ボディを支持する、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項3】
前記モジュール定着部は、下向きの面を有し、
前記ボディ定着部は、上向きの面を有する、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項4】
前記摺動モジュールが前記ボディに結合された状態で、前記モジュール定着部または前記ボディ定着部は、前記雑巾固定部を押すように構成される、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項5】
前記雑巾固定部は、前記ボディ定着部に配置される、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項6】
前記雑巾固定部は、摩擦形成面を有し、前記摩擦形成面は、前記雑巾が前記摩擦形成面に接触した状態で相対的に大きい摩擦力を提供する、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項7】
前記雑巾固定部は、
前記ガイド突起及び前記ガイドの前方に配置された前方雑巾固定部と、
前記ガイド突起及び前記ガイドの後方に配置された後方雑巾固定部と、
を備える、請求項
1に記載のロボット掃除機。
【請求項8】
前記摺動モジュールは、前記ボディ定着部に配置された結合部を備え、
前記ボディは、前記結合部に対応する位置の前記モジュール定着部に配置され、前記結合部と結合して結合力を発生させる結合対応部を備え、
前記結合部は、
前記前方雑巾固定部と同一の左右方向の軸上に配置されるか、前記前方雑巾固定部よりさらに前方に配置される前方結合部と、
前記後方雑巾固定部と同一の左右方向の軸上に配置されるか、前記後方雑巾固定部よりさらに後方に配置される後方結合部と、
を備える、請求項
7に記載のロボット掃除機。
【請求項9】
前記摺動モジュールは、前記ボディ定着部に配置された結合部を備え、
前記ボディは、前記結合部に対応する位置の前記モジュール定着部に配置される結合対応部を備え、
前記結合部及び前記結合対応部のいずれか1つは、磁石を備え、
前記結合部及び前記結合対応部の他の1つは、前記磁石に引きつけられる物質を含む、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項10】
前記モジュール定着部及び前記ボディ定着部のいずれか1つには、ガイド突起が形成され、
前記モジュール定着部及び前記ボディ定着部の、他の1つには、前記ガイド突起が挿入されるガイドが形成され、
前記結合部は、
前記ガイド突起及び前記ガイドの前方に配置された前方結合部と、
前記ガイド突起及び前記ガイドの後方に配置された後方結合部と、
を備える、請求項
9に記載のロボット掃除機。
【請求項11】
前記摺動モジュールは、前記床から離間した空間を形成するために前記ロボット掃除機の下側の前方で陥没した収集部を備える、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項12】
前記摺動モジュールが前記ボディに結合された状態で前記摺動モジュールから流入した空気を前記ボディを介して外部に排出するための空気流路をさらに備える、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項13】
前記摺動モジュールには、前記ボディ定着部を貫通するように形成されたモジュールホールが備えられ、
前記ボディには、前記モジュールホールに対応する位置に配置される第1の流路末端と、前記摺動モジュールがボディに結合された状態で外気に露出するように配置される第2の流路末端とを相互に連結する空気流路が設けられる、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項14】
前記ボディの外表面は、陥没してボディギャップを形成し、
前記第2の流路末端は、前記ボディギャップに向かい合う位置に配置される、請求項
13に記載のロボット掃除機。
【請求項15】
前記ボディは、
前記モジュール定着部の前方に配置されたバンパと、
前記モジュール定着部の前方に絶壁があるかを感知する絶壁感知センサと、
を備える、請求項1に記載のロボット掃除機。
【請求項16】
前記走行モジュールに水を供給するように構成される給水モジュールをさらに備え、
前記走行モジュールは、湿式拭き掃除をするように構成され、
前記摺動モジュールは、乾式拭き掃除をするように構成される、請求項1に記載のロボット掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拭き掃除を行うことができるロボット掃除機及びこのための維持補修装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロボット掃除機は、自ら走行しながら床からホコリなどの異物を吸入したり、床の異物を拭き取ることにより掃除する機器である。最近には、拭き掃除を行うことができるロボット掃除機が開発されている。
【0003】
雑巾は、織物や紙などのような様々な材質で製作される。雑巾は、繰り返し使用のために、洗浄したり、使い捨てにて処分することができる。
【0004】
ロボット掃除機が拭き掃除を行うとき、一部の異物は、雑巾面によくくっつく。それに対し、体積が大きい異物は、雑巾面によくくっつかない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第1の目的は、効率的かつきれいに拭き掃除を行うことができるロボット掃除機を提供することである。
【0006】
ロボット掃除機が拭き掃除をした後、雑巾を洗浄したり、新しい雑巾に交換するために、雑巾をロボット掃除機から脱着する必要がある。本発明の第2の目的は、雑巾を容易に交換できるロボット掃除機を提供することである。
【0007】
従来のロボット掃除機において雑巾は、掃除機の下部側に取り付けられる。ユーザが雑巾を交換するためには、ロボット掃除機全体をひっくり返して雑巾をロボット掃除機から分離し、新しい雑巾をロボット掃除機に取り付けなければならない不便を強いられる。本発明の第3の目的は、ユーザ利便性を改善できるロボット掃除機を提供することである。
【0008】
また、ユーザがロボット掃除機全体をひっくり返して雑巾を交換するとき、ロボット掃除機の重さのため、ユーザが新しい雑巾をロボット掃除機に密着させて均一に固定させ難くなり、正確に固定されなかった雑巾のため、拭き掃除の性能が低下する。本発明の第4の目的は、ユーザが雑巾をロボット掃除機に容易に固定させることができるようにするロボット掃除機を提供することである。
【0009】
交換用雑巾がロボット掃除機に弱く固定されれば、ロボット掃除機の拭き掃除の途中、雑巾がロボット掃除機から分離されることがある。交換用雑巾がロボット掃除機に強く固定されれば、交換用雑巾をロボット掃除機から脱着するのに所要時間や力が多く掛かるようになる。本発明の第5の目的は、ユーザがロボット掃除機の拭き掃除作業のためにロボット掃除機に強く固定されている交換用雑巾を容易に交換できるようにするロボット掃除機を提供することである。
【0010】
従来のロボット掃除機が拭き掃除を行うとき、相対的に大きい粒子性異物は、雑巾面によく付着されないようになり、このような異物が、ロボット掃除機が拭き掃除を行った後にも床にそのまま残っているようになる。本発明の第6の目的は、相対的に大きい粒子性異物を除去できるロボット掃除機を提供することである。
【0011】
雑巾が床に接触した状態でロボット掃除機が前方へ移動するとき、雑巾と床の接触面のうち、前端部で空気は、前記接触面の周りに沿って迂回して流れるようになる。このような空気の流れのため、微細な異物が雑巾にくっつかずに空気の流れによって飛んで行くようになり、このような微細な異物を除去するための拭き掃除の性能が落ちるようになる。本発明の第7の目的は、微細な異物を除去するための拭き掃除性能を向上させることができるロボット掃除機を提供することである。
【0012】
本発明の第8の目的は、湿式拭き掃除と乾式掃除(乾式拭き掃除及び/又は吸入掃除)の両方を行って、徹床かつ効率的な拭き掃除を行うことができるロボット掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記第1ないし第5の目的を達成するために、本発明に係るロボット掃除機は、モジュール定着部を備えたボディと、前記ボディを移動させる走行モジュールと、前記モジュール定着部に脱着可能に結合されるボディ定着部を備え、前記ボディが移動するとき、床に沿って摺動するように構成される摺動モジュールとを備える。前記モジュール定着部と前記ボディ定着部との間に交換用雑巾を固定させる雑巾固定部が備えられる。
【0014】
前記第5の目的を達成するために、前記摺動モジュールは、前記ボディを支持するように構成されることができる。
【0015】
前記第5の目的を達成するために、前記モジュール定着部は、下側を眺める面を形成し、前記ボディ定着部は、上側を眺める面を形成できる。
【0016】
前記第5の目的を達成するために、前記ボディと摺動モジュールとが結合された状態で、前記モジュール定着部または前記ボディ定着部は、前記雑巾固定部を押すように構成されることができる。
【0017】
前記第3と第4の目的を達成するために、前記雑巾固定部は、前記ボディ定着部に配置されることができる。
【0018】
前記第5の目的を達成するために、前記雑巾固定部は、雑巾が接触した状態で相対的に大きい摩擦力を提供する摩擦形成面を備えることができる。
【0019】
前記第2ないし第5の目的を達成するために、前記モジュール定着部及び前記ボディ定着部のうち、いずれか1つで上下方向に突出した部分を有したガイド突起が形成され、他の1つで前記ガイド突起が挿入されるガイドが形成され得る。
【0020】
前記第2ないし第5の目的を達成するために、前記ガイド突起及びガイドの前方側に配置された前方雑巾固定部と、前記ガイド突起及びガイドの後方側に配置された後方雑巾固定部とを備えることができる。
【0021】
前記第2ないし第5の目的を達成するために、前記摺動モジュールは、前記ボディ定着部に配置された結合部を備え、前記ボディは、前記モジュール定着部に前記結合部と対応する位置に配置され、前記結合部との関係から結合力を発生させる結合対応部を備えることができる。前記結合部は、前記前方雑巾固定部と同一の左右方向の軸上に配置されるか、前記前方雑巾固定部より前方に配置される前方結合部と、前記後方雑巾固定部と同一の左右方向の軸上に配置されるか、前記後方雑巾固定部より後方に配置される後方結合部とを備えることができる。
【0022】
前記第2ないし第5及び第7の目的を達成するために、前記ガイド突起及びガイドを貫通する空気流路が形成され得る。
【0023】
前記第1ないし第5の目的を達成するために、前記摺動モジュールは、前記ボディ定着部に配置された結合部を備え、前記ボディは、前記モジュール定着部に前記結合部と対応する位置に配置される結合対応部を備え、前記結合部及び結合対応部のうち、いずれか1つは、磁石を備え、他の1つは、前記磁石により引っ張られる物質を含むことができる。
【0024】
前記第1ないし第5の目的を達成するために、前記モジュール定着部及び前記ボディ定着部のうち、いずれか1つでガイド突起が形成され、他の1つで前記ガイド突起が挿入されるガイドが形成され得る。前記結合部は、前記ガイド突起及びガイドの前方側に配置された前方結合部と、前記ガイド突起及びガイドの後方側に配置された後方結合部とを備えることができる。
【0025】
前記第6の目的を達成するために、前記摺動モジュールは、下側前方で陥没して床と離間した空間を形成する収集部を備えることができる。
【0026】
前記第7の目的を達成するために、前記ボディ及び摺動モジュールが結合された状態で前記摺動モジュールから流入した空気が前記ボディを介して外部に流出するように形成された空気流路を備えることができる。
【0027】
前記第1ないし第5及び第7の目的を達成するために、前記摺動モジュールは、前記ボディ定着部を貫通するように形成されたモジュールホールを形成できる。前記ボディは、前記モジュールホールに対応する位置に配置される第1の流路末端と、前記摺動モジュールと結合された状態で外気中に露出される第2の流路末端とを連結する空気流路を形成できる。
【0028】
前記第7の目的を達成するために、前記ボディは、外表面が陥没したボディギャップを形成し、前記第2の流路末端は、前記ボディギャップを眺める位置に配置されることができる。
【0029】
前記第1ないし第5の目的を達成するために、前記ボディは、前記モジュール定着部の前方に配置されたバンパと、前記モジュール定着部の前方で絶壁の有無を感知する絶壁感知センサとを備えることができる。
【0030】
前記第1と第8の目的を達成するために、前記走行モジュールは、上側から眺めるとき、時計方向または反時計方向に回転しながら床に接触するように備えられる左側回転雑巾及び右側回転雑巾を備えることができる。前記ロボット掃除機は、前記走行モジュールに水を供給する給水モジュールを備えることができる。前記走行モジュールは、湿式拭き掃除をするように備えられ、前記摺動モジュールは、乾式拭き掃除をするように備えられることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
添付された図面は、本発明をよりよく理解させるために含まれたものであり、本出願に統合されて一部を形成するものであって、本発明の原理についての説明を提供するとともに、本発明の実施形態を図示する。
【0032】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るロボット掃除機の斜視図である。
【
図2】
図1のロボット掃除機を他の角度で眺めた斜視図である。
【
図3】
図1のボディ及び摺動モジュールの分解斜視図である。
【
図4】
図3のボディ及び摺動モジュールを他の角度で眺めた分解斜視図である。
【
図5】
図1のロボット掃除機の下側を眺めた正面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係るロボット掃除機の斜視図である。
【
図7】
図6のロボット掃除機を他の角度で眺めた斜視図である。
【
図8】
図6のボディ及び摺動モジュールの分解斜視図である。
【
図9】
図6のボディ及び摺動モジュールを他の角度で眺めた分解斜視図である。
【
図10】
図6のロボット掃除機の下側を眺めた正面図である。
【
図11】
図5のロボット掃除機をラインS1-S1’に沿って垂直に切った部分断面図である。
【
図12】
図4のロボット掃除機のモジュール定着部を分離して、モジュール定着部の内部を見せる斜視図である。
【
図13】
図12のモジュール定着部の内側面の上側を眺めた正面図である。
【
図14】
図4の摺動モジュールの後側を眺めた正面図である。
【
図15a】
図13のモジュール定着部をラインS3-S3’に沿って切った断面図及び
図14の摺動モジュールをラインS4-S4’に沿って切った断面図であって、交換用雑巾の固定過程を図示し、モジュール定着部と摺動モジュールとの結合過程を図示する。また、モジュール定着部と摺動モジュールとの分離状態を図示する。
【
図15b】
図13のモジュール定着部をラインS3-S3’に沿って切った断面図及び
図14の摺動モジュールをラインS4-S4’に沿って切った断面図であって、交換用雑巾の固定過程を図示し、モジュール定着部と摺動モジュールとの結合過程を図示する。摺動モジュールに交換用雑巾を包んだ状態を図示する。
【
図15c】
図13のモジュール定着部をラインS3-S3’に沿って切った断面図及び
図14の摺動モジュールをラインS4-S4’に沿って切った断面図であって、交換用雑巾の固定過程を図示し、モジュール定着部と摺動モジュールとの結合過程を図示する。モジュール定着部と摺動モジュールとが結合された状態を図示する。
【
図16a】
図15cの摺動モジュールが床を拭き掃除する過程を図示した断面図である。また、摺動モジュールが前方へ移動するとき、収集部内に異物が流入し、空気流路を介して空気が流れることを図示する。
【
図16b】
図15cの摺動モジュールが床を拭き掃除する過程を図示した断面図である。また、摺動モジュールが後方へ移動するとき、収集部内から異物の流出が遮断されることを図示する。
【
図18】
図4の摺動モジュールから雑巾部を分離した分解斜視図である。
【
図19】
図10のロボット掃除機をラインS2-S2’に沿って垂直に切った部分断面図である。
【
図20】
図9の摺動モジュールの下側を眺めた正面図である。
【
図21】
図20の摺動モジュールから収集補助部材を分離した分解斜視図である。
【
図22】
図20の摺動モジュールがモジュール定着部に結合された状態で、ラインS5-S5’に沿って垂直に切った断面図である。
【
図23a】
図20の摺動モジュールがモジュール定着部に結合された状態で、ラインS6-S6’に沿って垂直に切った断面図である。また、交換用雑巾が固定された状態でロボット掃除機が交換用雑巾で拭き掃除することを図示する。また、摺動モジュールが前方へ移動するとき、収集部内に異物が流入し、空気流路を介して空気が流れることを図示する。
【
図23b】
図20の摺動モジュールがモジュール定着部に結合された状態で、ラインS6-S6’に沿って垂直に切った断面図である。また、交換用雑巾が固定された状態でロボット掃除機が交換用雑巾で拭き掃除することを図示する。また、摺動モジュールが後方へ移動するとき、収集部内から異物の流出が遮断されることを図示する。
【
図24a】
図20の摺動モジュールがモジュール定着部に結合された状態で、ラインS6-S6’に沿って垂直に切った断面図である。また、交換用雑巾がない状態でロボット掃除機が雑巾部で拭き掃除することを図示する。また、摺動モジュールが前方へ移動するとき、収集部内に異物が流入し、空気流路を介して空気が流れることを図示する。
【
図24b】
図20の摺動モジュールがモジュール定着部に結合された状態で、ラインS6-S6’に沿って垂直に切った断面図である。交換用雑巾がない状態でロボット掃除機が雑巾部で拭き掃除することを図示する。また、摺動モジュールが後方へ移動するとき、収集部内から異物の流出が遮断されることを図示する。
【
図25a】ロボット掃除機の収集部に集まった異物を吸入する維持補修装置の断面図である。また、
図11のロボット掃除機の部分断面図を共に図示する。また、ロボット掃除機に交換用雑巾が固定された状態で維持補修装置を使用することを図示する。
【
図25b】ロボット掃除機の収集部に集まった異物を吸入する維持補修装置の断面図である。また、
図19のロボット掃除機の部分断面図を共に図示する。また、ロボット掃除機に交換用雑巾が分離された状態で維持補修装置を使用することを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の例示的な実施形態が添付された図面を参照して説明される。
【0034】
以下において言及される「前(F)/後(R)/左(Le)/右(Ri)/上(U)/下(D)」などの方向を指す表現は、
図1、
図2、
図5、
図6、
図7、及び
図10に表示されたところによって定義するが、これはあくまでも本発明が明確に理解され得るように説明するためのものであり、基準をどこに置くかによって各方向を異なるように定義することもできることはもちろんである。
【0035】
以下において言及される構成要素の前に「第1」、「第2」、及び「第3」などの表現がつく用語の使用は、指す構成要素の混同を避けるためのものであり、構成要素等の間の順序、重要度、または主従関係などとは関係ない。例えば、第1構成要素なしに第2構成要素だけを含む発明も実現可能である。
【0036】
一方、以下において言及される雑巾M1またはM2は、織物や紙材質など、材質面で様々に適用されることができ、洗浄を介しての繰り返し使用または使い捨てでありうる。
【0037】
図1~
図10に示すように、本発明の実施形態(第1実施形態及び第2実施形態)に係るロボット掃除機100、200は、その中に制御部が備えられたボディ110、210を備える。ロボット掃除機100、200は、ボディ110、210を支持する走行モジュール30を備える。ロボット掃除機100、200は、ボディ110、210を支持する摺動モジュール130、230を備える。ボディ110、210は、走行モジュール30及び摺動モジュール130、230により支持される。
【0038】
走行モジュール30は、ロボット掃除機100、200を移動させる。走行モジュール30は、ボディ110、210を移動させる。走行モジュール30は、ボディ110、210の下側に配置される。走行モジュール30は、摺動モジュール130、230の後側に配置される。走行モジュール30は、左側走行部30aと右側走行部30bとを備える。左側走行部30aと右側走行部30bのrpm及び回転方向を調節して、ロボット掃除機100、200の直進、後進、及び方向切換などの走行を調節できる。
【0039】
本実施形態において前記走行モジュール30は、車輪の代わりに回転しつつ、床と接触した状態で拭き掃除を行うための一対の回転雑巾を備える。以下、本実施形態に係る走行モジュール30を基準に説明するが、本発明がこれに制限されるものではなく、前記走行モジュール30は、車輪などのような他の移動手段を備えることもできる。
【0040】
走行モジュール30は、上側から眺めるとき、時計方向または反時計方向に回転する動作により拭き掃除するように構成された左側回転雑巾30a及び右側回転雑巾30bを備える。本実施形態において、ロボット掃除機100、200は、別の車輪なしに左側回転雑巾30a及び右側回転雑巾30bの回転動作でボディ110、210が移動するように構成される。このために、左側回転雑巾30aの下側面は、左側方向に下向き傾斜を形成し、前記右側回転雑巾の下側面は、右側方向に下向き傾斜を形成する。左側回転雑巾30aが回転するとき、左側回転雑巾30aの下側面のうち、最も低い点が床から最も大きい摩擦力を受けるようになる。右側回転雑巾30bが回転するとき、右側回転雑巾30bの下側面のうち、最も低い点が床から最も大きい摩擦力を受けるようになる。
【0041】
下側から眺めるとき、左側回転雑巾30aの回転方向のうち、時計方向を第1の正方向と定義し、反時計方向を第1の逆方向と定義する。下側から眺めるとき、右側回転雑巾30bの回転方向のうち、反時計方向を第2の正方向と定義し、時計方向を第2の逆方向と定義する。
【0042】
ロボット掃除機100を前方に直進移動させるために、左側回転雑巾30aを前記第1の正方向に所定のrpm(R1)で回転させ、右側回転雑巾30bを前記第2の正方向に前記rpm(R1)で回転させることができる。ロボット掃除機100を後方に直進移動させるために、左側回転雑巾30aを前記第1の逆方向に所定rpm(R2)で回転させ、右側回転雑巾30bを前記第2の逆方向に前記rpm(R2)で回転させることができる。ロボット掃除機100を右折させるために、左側回転雑巾30aを前記第1の正方向に所定rpm(R3)で回転させ、右側回転雑巾30bを、(i)前記第2の逆方向に回転させるか、(ii)回転なしに停止させるか、(iii)前記第2の正方向に前記rpm(R3)より小さいrpm(R4)で回転させることができる。ロボット掃除機100を左折させるために、右側回転雑巾30bを前記第2の正方向に所定rpm(R5)で回転させ、左側回転雑巾30aを(i)前記第1の逆方向に回転させるか、(ii)回転なしに停止させるか、(iii)前記第1の正方向に前記rpm(R5)より小さいrpm(R6)で回転させることができる。
【0043】
走行モジュール30は、左側回転雑巾30aの下側面及び右側回転雑巾30bの下側面に各々配置される雑巾部121を備える。雑巾部121は、左側回転雑巾30a及び右側回転雑巾30bに固定的に配置されることができ、脱着可能に配置されることもできる。
【0044】
走行モジュール30は、雑巾部121を固定する回転板122を備える。走行モジュール30は、左側及び右側の一対の回転板122を備える。回転板122は、円形の板形部材で形成されることができる。回転板122の下側面に雑巾部121が固定される。回転板122の中心部に回転軸(図示せず)が固定され、モータ(図示せず)により前記回転軸が回転すれば、回転板122及び雑巾部121が回転するようになる。回転板122を上下に貫通する給水ホール(図示せず)が形成されることができ、前記給水モジュールから供給される水は、回転板122の上側で前記給水ホールを通過して雑巾部121に供給されることができる。
【0045】
摺動モジュール130、230は、床と接触した状態で床を拭き掃除するように構成されることができる。摺動モジュール130、230は、ボディ110、210の下側に配置される。摺動モジュール130、230は、走行モジュール30の前方に配置される。摺動モジュール130、230は、ボディ110、210が移動するとき、床上で摺動して拭き掃除するように構成される。
【0046】
ロボット掃除機100、200は、拭き掃除に必要な水を供給する給水モジュール(図示せず)を備えることができる。前記給水モジュールは、走行モジュール30または摺動モジュール130、230の拭き掃除に必要な水を供給できる。前記給水モジュールは、走行モジュール30または摺動モジュール130、230に供給される水を溜める水槽(図示せず)と、水を移動させるために圧力を加えるポンプ(図示せず)と、水の移動を案内する供給管(図示せず)とを備えることができる。
【0047】
本実施形態において、走行モジュール30は、湿式拭き掃除(水供給しながら拭き掃除)するように構成され、前記給水モジュールは、走行モジュール30に水を供給する。給水モジュール30は、左側回転雑巾30a及び右側回転雑巾30bに水を供給する。左側回転雑巾30a及び右側回転雑巾30bは、湿式拭き掃除を行うように構成される。
【0048】
また、本実施形態において摺動モジュール130、230は、乾式拭き掃除(水供給なしに拭き掃除)するように構成される。前記給水モジュールは、摺動モジュール130、230に水を供給しない。以下、本実施形態を基準に説明するが、これに制限されるものではなく、前記給水モジュールは、走行モジュール30の代わりに摺動モジュール130、230に水を供給するように構成されることができ、走行モジュール30及び摺動モジュール130、230の両方に水を供給するように構成されることもできる。
【0049】
ロボット掃除機100、200は、走行モジュール30の回転動作のための電源を供給するバッテリ(図示せず)を備える。本実施形態において摺動モジュール130、230に電源が供給されないが、本発明がこれに制限されるものではない。
【0050】
ロボット掃除機100、200は、前記ロボット掃除機の外観を仕切るケース11を備える。ケース11は、ボディ110、210の上側面、前面、後面、左側面、及び右側面を形成する。ロボット掃除機100、200は、ボディ110、210の下側面を形成するベース13を備える。ベース13に走行モジュール30が固定される。ベース13に摺動モジュール130、230が固定される。ケース11及びベース13が形成する内部空間に前記制御部、前記給水モジュール、及び前記バッテリが配置される。ロボット掃除機100、200は、ユーザがロボット掃除機100、200を持ち上げるための取っ手12を備えることができる。
【0051】
ロボット掃除機100、200は、前記水槽を開閉するための水槽開閉部15を備える。水槽開閉部15は、ボディ110、210の上側面に配置される。ロボット掃除機100、200は、前記水槽の水位を表示するための水位表示部(図示せず)を備えることができる。
【0052】
ロボット掃除機100、200は、前記ロボット掃除機の前方の障害物を感知する障害物感知センサ16を備える。複数の障害物感知センサ16a、16b、16cが備えられ得る。障害物感知センサ16は、ボディ110、210の前面に配置される。
【0053】
ロボット掃除機100、200は、掃除区域内の床における絶壁の存在を感知する絶壁感知センサ17を備える。複数の絶壁感知センサ17a、17bが備えられ得る。絶壁感知センサ17は、摺動モジュール130、230の前方における絶壁の有無を感知できる。絶壁感知センサ17は、モジュール定着部119、219の前方地域で絶壁の有無を感知できる。絶壁感知センサ17は、バンパ20の下部前方に配置される。ボディの前方部の下側面には、絶壁感知のためのホールHcが形成される。
【0054】
ロボット掃除機100、200は、前記バッテリをボディ110、210内部に引き込むまたは引き出すためのバッテリ投入部18を備える。ロボット掃除機100、200は、電源供給のON/OFFを入力するための電源スイッチ19を備える。ロボット掃除機100、200は、ユーザの各種指示を入力できる入力部(図示せず)を備えることができる。ロボット掃除機100、200は、外部の機器と通信するための通信モジュール(図示せず)を備えることができる。
【0055】
前記制御部は、ロボット掃除機100、200の自律走行を制御する。前記制御部は、障害物感知センサ16または絶壁感知センサ17の感知信号を処理できる。前記制御部は、前記入力部の信号または前記通信モジュールを介して入力される信号を処理できる。前記制御部は、ボディ110、210の内部に配置されたPCBを備えることができる。
【0056】
ボディ110、210は、走行モジュール30の上側に配置される第1の部分111、211と、摺動モジュール130、230の上側に配置される第2の部分112、212とを備える。ボディ110、210は、走行モジュール30の上側でのボディ110、210の体積が摺動モジュール130、230の上側でのボディ110、210の体積より大きく構成される。具体的に、第1の部分111、211の体積は、第2の部分112、212の体積より大きく形成される。第1の部分111、211の前後方向の幅、左右方向の幅、及び上下方向の幅は、各々第2の部分112、212の前後方向の幅、左右方向の幅、及び上下方向の幅より大きく形成される。
【0057】
ボディ110、210は、外部の衝撃を感知するバンパ20を備える。バンパ20は、ボディ110、210の前方に配置される。バンパ20は、摺動モジュール130、230より前方に配置される。バンパ20は、モジュール定着部の前方に配置される。バンパ20は、摺動モジュール130、230の上側に配置される。
【0058】
摺動モジュール130、230には、前記摺動モジュール130、230を上下に貫通するモジュールホール130a、230aが形成される。モジュールホール130a、230aは、ボディ定着部132、232を貫通するように形成される。ロボット掃除機100、200は、摺動モジュール130、230とボディ110、210とを貫通する空気流路を備える。
【0059】
図3、
図4、
図8、及び
図9に示すように、摺動モジュール130、230は、ボディ110、210に脱着可能に備えられる。摺動モジュール130、230は、ボディ110、210の下側に、前記摺動モジュール130、230が上下に移動して前記ボディ110、210に結合されるか、これから脱着されるように備えられる。
【0060】
ボディ110、210は、摺動モジュール130、230が定着するモジュール定着部119、219を備える。モジュール定着部119、219は、ボディ110、210の前方部に配置される。モジュール定着部119、219は、下側を眺める面を形成する。
【0061】
摺動モジュール130、230は、ボディ110、210が定着するボディ定着部132、232を備える。ボディ定着部132、232は、モジュール定着部119、219に脱着可能に結合される。ボディ定着部132、232は、摺動モジュール130、230の上側に配置される。ボディ定着部132、232は、上側を眺める面を形成する。
【0062】
モジュール定着部119、219とボディ定着部132、232とは、互いに対応する位置に各々配置される。
【0063】
図3、
図4、
図8、
図9、
図15a~15c、及び
図22に示すように、ロボット掃除機100、200は、モジュール定着部119、219とボディ定着部132、232との間に交換用雑巾M2を固定させる雑巾固定部134、234を備える。ボディ110、210と摺動モジュール130、230とが結合された状態で、モジュール定着部119、219またはボディ定着部132、232は、雑巾固定部134、234を押すように備えられる。ボディ110、210と摺動モジュール130、230とが結合された状態で、雑巾固定部134、234に固定された交換用雑巾M2がモジュール定着部119、219またはボディ定着部132、232に挟まれることになり、交換用雑巾M2が摺動モジュール130、230により強く固定されるようにする。
【0064】
摺動モジュール130、230は、ボディ110、210を支持する。この場合、ボディ110、210の荷重が摺動モジュール130、230に伝達される過程で、雑巾固定部134、234に固定された交換用雑巾M2がより強く固定され、摺動モジュール130、230による拭き掃除の摩擦力を上昇させることによって拭き掃除がよりきれいになる。
【0065】
雑巾固定部134、234は、ボディ定着部132、232に配置される。摺動モジュール130、230をボディ110、210から分離した状態で、より軽い摺動モジュール130、230をユーザが持ち上げて交換用雑巾M2を交換することができるので便利になり、また、交換用雑巾M2が摺動モジュール130、230を包みながら固定されて、固定しやすくなる。この場合、ボディ110、210と摺動モジュール130、230とが結合された状態でモジュール定着部119、219は、雑巾固定部134、234を押すように備えられる。
【0066】
雑巾固定部134、234は、雑巾が接触した状態で相対的に大きい摩擦力を提供する摩擦形成面を備える。具体的に、前記交換用雑巾M2との関係から、前記摩擦形成面の周辺部分より前記摩擦形成面が相対的に大きい摩擦力を提供する材質または構造を含むことができる。例えば、前記摩擦形成面は、ベルクロ(Velcro)を備えることができる。他の例として、前記摩擦形成面は、ゴムなどの摩擦力が大きい材質からなることができる。さらに他の例として、前記摩擦形成面は、しわになるように形成された表面または複数の突起が配置された表面を含むことができる。雑巾固定部134、234は、交換用雑巾M2を固定するためのフック構造を含むことができる。
【0067】
複数の雑巾固定部134a、134b、234a、234bが備えられ得る。雑巾固定部134、234は、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの前方側に配置された前方雑巾固定部134a、234aと、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの後方側に配置された後方雑巾固定部134b、234bとを備える。左右に離間配置された複数の前方雑巾固定部134a、234aが備えられ得る。左右に離間配置された複数の後方雑巾固定部134b、234bが備えられ得る。これにより、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの前方で前方雑巾固定部134a、234aが交換用雑巾M2の一端を固定し、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの後方で後方雑巾固定部134b、234bが交換用雑巾M2の他端を固定することができ、交換用雑巾M2を摺動モジュール130、230に包んだ状態で固定させることができる。
【0068】
図3、
図4、
図8、
図9、
図12、及び
図13に示すように、摺動モジュール130、230は、結合部138、238を備える。結合部138、238は、ボディ定着部132、232に配置される。ボディ110、210は、結合部138、238と対応する位置に配置される結合対応部118、218を備える。結合対応部118、218は、モジュール定着部119、219に配置される。結合部138、238と結合対応部118、218とは、互いに結合可能に備えられる。結合対応部118、218は、結合部138、238との関係から結合力を発生させる。結合部138、238及び結合対応部118、218のうち、いずれか1つは、磁石を備え、他の1つは、前記磁石により引っ張られる物質を含む。磁石により引っ張られる前記物質は金属でありうる。本実施形態において、結合部138、238及び結合対応部118、218には、各々互いに向かい合う面が反対極になるように配置された磁石を備える。磁石または前記磁石により引っ張られる物質は、ボディ110、210及び摺動モジュール130、230の外表面に露出されることができるが、外表面をなすキャビネット内側面に固定配置されることもできる。結合部138、238及び結合対応部118、218の結合力により、ボディ110、210及び摺動モジュール130、230を結合させることができるだけでなく、ボディ110、210及び摺動モジュール130、230の間に挟まれるように配置された交換用雑巾M2を固定させることができる。
【0069】
複数の結合部138a、138b、238a、238bが備えられ得るし、これと対応して複数の結合対応部118a、118b、218a、218bが備えられ得る。結合部138、238は、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの前方側に配置された前方結合部138a、238aと、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの後方側に配置された後方結合部138b、238bとを備える。また、結合対応部118、218は、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの前方側に配置された前方結合対応部118a、218aと、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの後方側に配置された後方結合対応部118b、218bとを備える。左右に離間配置された複数の前方結合部138a、238a及び前方結合対応部118a、218aが備えられ得る。左右に離間配置された複数の後方結合部138b、238bと後方結合対応部118b、218bとが備えられ得る。前方結合部138a、238aは、前方雑巾固定部134a、234aと同一の左右方向の軸上に配置されるか、前方雑巾固定部134a、234aより前方に配置される。前方結合対応部118a、218aは、前方結合部138a、238aと対応する位置に配置される。後方結合部138b、238bは、後方雑巾固定部134b、234bと同一の左右方向の軸上に配置されるか、後方雑巾固定部134b、234bより後方に配置される。後方結合対応部118b、218bは、後方結合部138b、238bと対応する位置に配置される。これにより、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの前方で前方結合部138a、238a及び前方結合対応部118a、218aが交換用雑巾M2の一端を固定し、ガイド突起137、217及びガイド117、230aの後方で後方結合部138b、238b及び後方結合対応部118b、218bが交換用雑巾M2の他端を固定することができ、交換用雑巾M2を摺動モジュール130、230に包んだ状態で強く固定させることができる。
【0070】
図3、
図4、
図8、
図9、
図15a~
図16b、及び
図22~
図24bに示すように、モジュール定着部119、219及びボディ定着部132、232のうち、いずれか1つでガイド突起137、217が形成され、他の1つでガイド突起137、217が挿入されるガイド117、230aが形成される。ガイド突起137、217及びガイド117、230aは、ボディ110、210と摺動モジュール130、230との分離及び結合を案内する。ガイド突起137、217は、上下方向に突出した部分を含む。ガイド117、230aは、ガイド突起137、217の前記上下方向に突出した部分が掛かる溝またはホールを形成する。これにより、ボディ110、210と摺動モジュール130、230の上下方向への結合及び分離を容易にしながらも、摺動モジュール130、230が床に沿って水平面上で移動する途中には、ボディ110、210と摺動モジュール130、230とが互いに結合された状態を維持させることができる。
【0071】
第1実施形態(
図3、
図4、及び
図15a~
図16b)において、モジュール定着部119にガイド117が形成され、ボディ定着部132にガイド突起137が形成される。ガイド117は、ボディ110と摺動モジュール130とを通過する空気流路の形成と関係ない第1のガイド117aを備えることができる。ガイド117は、ボディ110と摺動モジュール130とを通過する空気流路の一部を形成する第2のガイド117bを備えることができる。第2のガイド117bには、前記空気流路を通る空気が通過するホール110aが形成される。第2のガイド117bの上側面に第1の流路末端110aが配置される。ガイド突起137は、前記空気流路の形成と関係ない第1のガイド突起137aを備えることができる。ガイド突起137は、ボディ110と摺動モジュール130とを通過する前記空気流路の一部を形成する第2のガイド突起137bを備えることができる。モジュールホール130aは、第2のガイド突起137bを上下に貫通する。第2のガイド突起137bは、モジュールホール130aの周りに沿って上側に突出する。第1のガイド突起137aは、第1のガイド117aに噛み合って結合される。第2のガイド突起137bは、第2のガイド117bに噛み合って結合される。
【0072】
第2実施形態(
図8、
図9、及び
図22~
図24b)において、モジュール定着部219にガイド突起217が形成され、ボディ定着部232にガイド230aが形成される。ガイド突起217は、ボディ210と摺動モジュール230とを通過する空気流路の一部を形成できる。ガイド突起217は、空気流路P210を形成できる。ガイド突起217には、前記空気流路を通る空気が通過するホール210aが形成される。ガイド突起217の下端に第1の流路末端210aが配置される。ガイド230aは、ボディ210と摺動モジュール230とを通過する前記空気流路の一部を形成できる。ガイド230aは、前記モジュールホール230aでありうる。モジュールホール230aは、ボディ210と摺動モジュール230とを通過する空気流路を形成するだけでなく、ボディ210と摺動モジュール230との結合のために、前記ガイド突起217が挿入されるガイド230aの機能を果たすことができる。ガイド230aは、ガイド突起217と噛み合って結合される。第2実施形態に図示されてはいないが、ロボット掃除機200は、前記空気流路の形成と関係ないガイド突起及びガイドを備えることも可能である。
【0073】
前記第1実施形態及び第2実施形態を参照して、ボディ210と摺動モジュール230とを通過する空気流路は、ガイド突起137b、217及びガイド117b、230aを貫通して形成されることができる。前記空気流路についての詳細な説明は後述する。
【0074】
図2、
図4、
図5、
図7、
図9、
図10、及び
図18に示すように、摺動モジュール130、230は、ボディ110、210が移動するとき、床に沿って摺動するように構成される下端部131、231を備える。下端部131、231は、走行モジュール30の前方に配置される。下端部131、231が床を摺動するように構成されるという意味は、下端部131、231が直接床に接触して摺動することはもちろん、下端部131、231と床との間に雑巾部M1または交換用雑巾M2が配置された状態で床を摺動することまで包括する意味である。
【0075】
摺動モジュール130、230は、下側前方で陥没して床と離間した空間(収集空間)を形成する収集部133、233を備える。下側から眺めるとき、下端部131、231は、前記収集空間の後方、左側及び右側を包む。これにより、ロボット掃除機100、200が前方へ移動するとき、前記収集空間内に体積が大きい異物が収集され、下端部131、231は、床に拭き掃除を行うだけでなく、前記収集空間内に収集された異物が抜け出ることを防止する。
【0076】
下端部131、231は、床に接触して拭き掃除するように構成される雑巾部M1を備える。雑巾部M1は、摺動モジュール130、230の下側面に固定される。雑巾部M1は、下端部131、231と対応する形状で形成されることができる。雑巾部M1は、左側及び右側部分が前方に突出した形状で形成されることができる。下端部131、231は、雑巾部M1が配置される溝を形成でき、雑巾部M1は、下端部131、231の前記溝に挿入されて固定されることができる。雑巾部M1は、交換可能に備えられることができる。交換用雑巾M2が雑巾固定部134、234に固定された状態で、交換用雑巾M2は、摺動モジュール130、230の下端部131、231を包んで配置されることができる。
図24aに示すように、ロボット掃除機100、200が前方へ移動するとき、雑巾部M1は、床を摺動して拭き掃除することができる。また、
図16a及び
図23aに示すように、ロボット掃除機100、200が前方へ移動するとき、交換用雑巾M2が床を摺動して拭き掃除することもできる。
【0077】
収集部133、233は、前方側に開口部を形成する。収集部133、233は、下側に開口部を形成する。収集部133、233の前記前方側開口部と前記下側開口部とは、互いに連結されるように形成される。前記収集空間の前方及び下側は開放される。前記収集空間の後方側は閉鎖される。前記収集空間の左側及び右側の面は閉鎖される。
図16a、
図23a、及び
図24aに示すように、ロボット掃除機100、200が前方へ移動Vfするとき、収集部133、233の前記前方側開口部及び下側開口部を介して異物Dが前記収集空間内に流入する。
【0078】
収集部133、233は、前記収集空間を仕切る面を形成する遮断部133a、233aを備える。遮断部133a、233aは、収集部133、233の後面を形成する後側遮断部133a1、233a1を備える。遮断部133a、233aは、収集部133、233の左側及び右側の面を形成する側面遮断部133a2、233a2を備える。これにより、ロボット掃除機100、200の前進移動、左折または右折動作の際、前記収集空間内に収集された異物の離脱を防止できる。収集部133、233は、前記収集空間の上側面133b、233bを形成する。前記収集部の上側面133b、233bに前記空気流路の一端が配置されることができる。
【0079】
雑巾固定部134、234は、開口部を形成する収集部133、233の前方側及び下側を包むための交換用雑巾M2を固定させる。
図16a及び
図23aに示すように、交換用雑巾M2が摺動モジュール130、230の下側を包んだ状態でロボット掃除機が前方へ移動Vfするとき、前記収集空間の下側及び前方側に配置された交換用雑巾M2の一部分は陥没し、後方に流入B2する異物Dを収容する空間を形成し、下端部131、231と床Gとの間に配置された交換用雑巾M2の他の一部分は、床Gに相対的に強く密着して、前記収集空間内の異物Dの離脱が防止される。
【0080】
図2、
図4、
図7、
図9、
図16a~
図17、及び
図23a~
図24bに示すように、摺動モジュール130、230は、異物が収集部133、233から排出されることを収集部133、233内に流入することより難しくする収集補助部材136、236を備える。収集補助部材136、236は、収集部133、233の前方側に配置される。収集補助部材136、236は、上側から下側へ突出する。収集補助部材136、236は、前記収集空間の前記前方側開口部上に配置される。摺動モジュール130、230は、収集補助部材136、236を固定させる収集補助部材固定部139、239を備える。収集補助部材136、236は、チェックバルブの機能を果たす。
図16a、
図16b、
図23a、
図23b、
図24a、及び
図24bに示すように、ロボット掃除機100、200が前方へ移動Vfするとき、異物Dが容易に前記収集空間内に流入B1し、ロボット掃除機100、200が後方へ移動Vrするとき、異物Dが前記収集空間内から流出B2する方向へ移動しようとすることを収集補助部材136、236が防ぐことになる。
【0081】
収集補助部材136、236は、後方に曲がった形状で形成される。収集補助部材136、236の上側部が摺動モジュール130、230により支持される。収集補助部材136、236は、上側から下側へ突出しながら後方に曲がった形状で形成される。これにより、前方から後方への異物Dの流入が容易なことに対し、後方から前方への異物Dの流出を難しくすることができる。
【0082】
第1実施形態(
図2、
図4、
図16a~
図17)において、収集補助部材136は柔軟に備えられる。収集補助部材136の上側部は収集部上側面133bに固定される。収集補助部材136は、上側から下側へ突出した突出部136aを備える。突出部136aは、後方に曲がった形状で形成される。突出部136aの前面は、下側へ行くほど、後側に曲がるように形成された曲率形成面136a1を形成する。収集補助部材136は、突出部136aの上側で突出部136aを支持する支持部136bを備える。収集補助部材固定部139は、収集部上側面133bに形成されたホールを備える。収集補助部材136は、収集補助部材固定部139の前記ホールを通過して配置された貫通部136cを備える。収集補助部材136は、貫通部136cの上側に配置され、収集補助部材136が摺動モジュール130から分離されないように固定するフック部136dを備える。フック部136dは、収集部上側面133bの内側面に接触して掛かる。
【0083】
第1実施形態において、前方から眺めるとき、収集補助部材136で覆われる前方側開口部の左右方向の幅が収集補助部材136で覆われない前方側開口部の残りの部分の左右方向の幅より小さいように構成される。複数の収集補助部材136が左右方向に互いに離間して配置されることができ、このとき、収集部133の前方側開口部のうち、収集補助部材136により遮られる左右方向の幅は、複数の収集補助部材136の左右方向の幅を全て合わせた値となる。これにより、交換用雑巾M2が収集部133を包んで固定された状態で、収集補助部材136が交換用雑巾M2の前面の骨格の機能をすると同時に、相対的に体積が大きい異物が交換用雑巾M2の前面のうち、収集補助部材136により支持されない部分を介して容易に前記収集空間内に流入することができる。
【0084】
第2実施形態(
図7、
図9、及び
図23a~
図24b)において、収集補助部材236は、上側に配置される回転軸を中心に前後方向に回転可能に備えられた回転部236bを備える。収集補助部材136の前記回転軸は、左右方向に延びる。回転部236bは、後方に曲がった形状で形成される。回転部236bが前方に最大限回転された状態より、回転部236bが後方に最大限回転された状態で、床と収集補助部材236の下端との間の離間距離がさらに大きくなるように備えられる。
【0085】
回転軸は、回転の中心を説明するための仮想軸を意味し、実際に構成要素を参照するものではない。回転軸は、収集補助部材236及び収集補助部材固定部239のうち、いずれか1つから突出し、前記回転軸が挿入されるホールまたは溝が他の収集補助部材236及び収集補助部材固定部239に形成される。本実施形態において、収集補助部材236は、左右方向に突出した回転軸236aを備え、収集補助部材固定部139は、回転軸236aが挿入されるホールまたは溝を形成する回転軸支持部239bを備える。
【0086】
複数の収集補助部材236が左右方向に配列され得る。収集補助部材固定部239は、複数の収集補助部材236の間に配置される仕切り部239aを備える。仕切り部239aは、隣接する収集補助部材236を支持する。仕切り部239aは、前記回転軸支持部239cを備える。収集補助部材固定部239は、収集補助部材136の前方側回転角度を制限する前方制限器239cを備える。収集補助部材固定部239は、収集補助部材136の後方側回転角度を制限する後方制限器239dを備える。前方制限器239c及び後方制限器239dは、回転部236bが前方に最大限回転された状態より、回転部236bが後方に最大限回転された状態で床Gと収集補助部材236の下端との間の離間距離がさらに大きくなるように予め設定される。
【0087】
図4、
図9、
図11、
図12、
図16a、
図19、
図23a、及び
図24aのの流れの方向Aに示すように、ロボット掃除機100、200は、ボディ110、210及び摺動モジュール130、230が結合された状態で摺動モジュール130、230から流入した空気がボディ110、210を介して外部に流出するように形成された空気流路P110、210を備える。ロボット掃除機100、200は、収集部133、233内の空気が流入可能に配置された第1の流路末端110a、210aと、第1の流路末端110a、210aと異なる位置に配置される第2の流路末端110b、210bとを備える。第2の流路末端110b、210bは、外気中に露出される。空気流路P110、210は、第1の流路末端110a、210aと第2の流路末端110b、210bとを連結する。これにより、ロボット掃除機100、200が前方へ移動するとき、収集部133、233内に相対的に体積が大きい異物Dが容易に流入B1するようにする。具体的に、摺動モジュール130、230が前方へ移動するとき、空気が相対的に前方から後方へ流れることにより、異物Dが前記収集部内に容易に流入することができる。また、前記空気流路の形成により、微細な異物も雑巾部M1または交換用雑巾M2によりきれいに拭き掃除されることができる。具体的に、前記空気流路がない状態で、摺動モジュール130、230が床Gに接触した状態で前方へ移動するようになるならば、空気は、摺動モジュール130、230の前方側から摺動モジュール130、230の左側及び右側に迂回する流れを見せるようになるが、このような空気の流れによって微細な異物が共に飛んで行くようになることができる。ところが、前記空気流路がある状態では、前記空気が迂回する流れを弱化させることはもちろん、雑巾M1、M2側に空気が流れることにより、微細な異物も全て拭き掃除により除去されるようにすることができる。
【0088】
ボディ110、210は、ボディギャップ110c、210cを有する。ボディ110、210の外部表面は陥没してボディギャップ110c、210cを形成する。走行モジュール30と摺動モジュール130、230との間のボディ110、210の下側面が上側に陥没してボディギャップ110cを形成する。
【0089】
第1の流路末端110a、210aは、モジュールホール130a、230aに対応する位置に配置される。第2の流路末端110bは、ボディ110、210の外表面に開口部を形成する。第2の流路末端110b、210bは、ボディ110、210が摺動モジュール130、230と結合された状態で外気中に露出されるように配置される。これにより、摺動モジュール130、230が床Gに対して前方に摺動動作するとき、空気の流れが収集部133、233からボディ110、210の外表面上の第2の流路末端110b、210bに導かれることができる。
【0090】
第2の流路末端110b、210bは、ボディギャップ110c、210cを眺める位置に配置される。これにより、ロボット掃除機100、200が移動中に周辺環境で発生される風の影響を少なく受け、前記空気流路P110、P210を介して予め設定された空気の流れの方向Aに空気が流れるようにすることができる。例えば、第2の流路末端110b、210bがボディギャップ110c、210cにより隠された位置に配置されない場合、ロボット掃除機100、200の走行中、扇風機などにより導かれた風が第2の流路末端110b、210bに空気を流入させ、予め設定された空気の流れの方向Aの反対方向に空気が流れるようになると、瞬間的に逆効果が発生することがあるが、第2の流路末端110b、210bがボディギャップ110c、210cを眺める位置に配置させると、このような周辺の風が正面に第2の流路末端110b、210bにぶつからないようにすることができる。
【0091】
ロボット掃除機100、200は、空気流路P110、P210上に流れる空気に圧力を加えるファン40を備えることができる。ファン40は、ロボット掃除機100、200の拭き掃除走行中、空気の流れの方向Aに空気が流れるように圧力を加えることができる。一方、後述する維持補修装置300により収集された異物Dを除去する過程で、前記ファン40は、逆方向Arに空気が流れるように空気に圧力を加えることができる。(
図25a及び
図25b参照)
【0092】
第1実施形態(
図4、
図11、
図12、及び
図16a参照)において、モジュールホール130a、230aは、ガイド突起137bを上下に貫通して形成される。第1の流路末端110aは、ガイド117bの上側面に形成される。第2の流路末端110bは、モジュール定着部119の後側に配置される。第2の流路末端110bは、ボディギャップ110cを仕切る前面に配置される。第2の流路末端110bは、後下側(後側と下側との間の方向)を眺めるように配置される。左右方向に離間して配置された2個の第2の流路末端110bが備えられる。空気流路P110は、ボディ110の内部を通過して配置される。モジュールホール130aを介して流入した空気は、第1の流路末端110aを介してボディ110内部の空気流路P110を経て第2の流路末端110bへ移動し、外部に流出する。(矢印A参照)
【0093】
第2実施形態(
図9、
図19、
図23a、及び
図24a参照)において、モジュールホール230aは、ガイドの機能を同時に果たす。第1の流路末端210aは、ガイド突起217の下端に形成される。第2の流路末端210bは、ガイド突起217の上端より上側に配置される。第2の流路末端210bは、モジュール定着部219の上側に配置される。第2の流路末端210bは、ボディギャップ210cを仕切る下側面に配置される。第2の流路末端210bは、上側を眺めるように配置される。左右方向に離間して配置された2個の第1の流路末端210aが備えられ、これと対応して左右方向に離間して配置された2個の第2の流路末端210bが備えられ、これと対応して左右方向に離間して配置された2個の空気流路P210が備えられる。空気流路P210は、ボディ210の内部を通過して配置される。空気流路P210は、ガイド突起217を上下に貫通して配置される。モジュールホール230aを介して流入した空気は、第1の流路末端210aを介してボディ210内部の空気流路P210を経て第2の流路末端210bへ移動し、外部に流出する。(矢印A参照)
【0094】
図15a~
図15cに示すように、モジュール定着部119、219がボディ定着部132、232に結合される過程を説明すれば、次のとおりである。ガイド突起137、217がガイド117、230aに挿入される前に雑巾固定部134、234に交換用雑巾M2を固定させることができ、交換用雑巾M2なしにガイド突起137、217がガイド117、230aに挿入させることもできる。前者の場合、交換用雑巾M2を用いて摺動モジュール130、230が拭き掃除を行うことができ、後者の場合、雑巾部M1を用いて摺動モジュール130、230が拭き掃除を行うことができる。ガイド突起137、217がガイド117、230aに挿入されて、モジュール定着部119、219及びボディ定着部132、232が互いに予め設定された位置で結合するようになる。結合部138、238及び結合対応部118、218の結合力によって、モジュール定着部119、219及びボディ定着部132、232の結合を維持させる。ガイド突起137、217及びガイド117、230aは、摺動モジュール130、230を上下方向へ移動しながらボディ110、210から分離またはボディ110、210に結合させるように案内する。摺動モジュール130、230がボディ110、210と結合し、床Gに接触した状態で、ボディ110、210が前後方向へ移動するときには、ガイド突起137、217及びガイド117、230aによって摺動モジュール130、230がボディ110、210から分離されずにボディ110、210とともに前後方向へ移動するようになる。雑巾固定部134、234に交換用雑巾M2を固定させた場合、ガイド突起137、217がガイド117、230aに挿入されながらモジュール定着部119、219が交換用雑巾M2を押すようになる。この場合、交換用雑巾M2は、モジュール定着部119、219及びボディ定着部132、232の間に挟まれるようになり、摺動モジュール130、230にさらに強く固定されることができる。特に、ボディ110、210の荷重のうち、少なくとも一部が摺動モジュール130、230を介して床Gに伝達されるが、その過程でボディ110、210の荷重は、交換用雑巾M2を固定させる結合力として作用する。
【0095】
図16a、
図16b、
図23a、及び
図23bに示すように、収集部133、233及び交換用雑巾M2によるロボット掃除機100、200の掃除過程を説明すれば、次のとおりである。
【0096】
図16aまたは
図23aに示すように、ボディ110、210の移動によって摺動モジュール130、230が前方へ移動Vfするとき、異物Dは、摺動モジュール130、230に対して相対的に後方へ移動B1する。前記収集部133、233を包んでいる交換用雑巾M2の一部分は床Gから離間して空間を形成し、前記離間して形成された空間に異物Dが流入する。前記収集部133、233を包んでいる交換用雑巾M2の一部分は、前記収集空間の内部に陥没し、流入した異物Dは、前記収集空間内に位置するようになる。流入した異物のうち、相対的に体積が小さい異物は、下端部131、231の下側に配置される交換用雑巾M2の他の一部分にくっつくようになる。すなわち、交換用雑巾M2の下側部分のうち、前方部分は体積が大きい異物Dを収集し、後方部分は床Gに密着して拭き掃除するようになる。このとき、収集補助部材136、236は、後方に曲がったり回転して、収集補助部材136、236の下端と床Gとの間の間隔が大きくなり、交換用雑巾M2の前方部分が前記収集空間内に陥没しやすくなる。これにより、体積が大きい異物Dが前記収集空間内に流入しやすくなる。
【0097】
図16bまたは
図23bに示すように、前記収集部133、233を包んでいる交換用雑巾M2の一部分が床Gから離間して空間を形成し、前記離間して形成された空間内に体積が相対的に大きい異物Dが位置する。ボディ110、210の移動によって摺動モジュール130、230が後方へ移動Vrするとき、異物Dは、摺動モジュール130、230に対して相対的に前方へ移動B2しようとする傾向がある。このとき、収集補助部材136、236は、前方にそれ以上曲がり難くなるか、前方に回転し難くなり、収集補助部材136、236の下端と床Gとの間の間隔が狭くなるようになる。これにより、交換用雑巾M2の前端部分が床Gとの間で間隙を形成し難くなり、前記収集空間内に位置した異物Dが前記収集空間から前方に流出し難くなる。もちろん、このような過程中でも交換用雑巾M2の下側部分のうち、後方部分は床Gに密着して拭き掃除を行うようになる。
【0098】
図24a及び
図24bに示すように、収集部133、233及び雑巾部M1によるロボット掃除機100、200の掃除過程を説明すれば、次のとおりである。
【0099】
図24aに示すように、ボディ110、210の移動によって摺動モジュール130、230が前方へ移動Vfするとき、異物Dは、摺動モジュール130、230に対して相対的に後方へ移動B1する。これにより、前記収集部133、233の収集空間に異物Dが流入し、前記収集空間内に位置するようになる。流入した異物のうち、相対的に体積が小さい異物は、下端部131、231に備えられた雑巾部M1にくっつくようになる。すなわち、雑巾部M1の前方で収集部133、233は、体積が大きい異物Dを収集し、雑巾部M1は、床Gに密着して拭き掃除を行うようになる。このとき、収集補助部材136、236は、後方に曲がったり回転して、収集補助部材136、236の下端と床Gとの間の間隔が大きくなり、体積が大きい異物Dが前記収集空間内に流入しやすくなる。
【0100】
図24bに示すように、前記収集部133、233の収集空間内には、体積が相対的に大きい異物Dが位置する。ボディ110、210の移動によって摺動モジュール130、230が後方へ移動Vrするとき、異物Dは、摺動モジュール130、230に対して相対的に前方へ移動B2しようとする傾向がある。このとき、収集補助部材136、236は、前方にそれ以上曲がり難くなるか、前方に回転し難くなり、収集補助部材136、236の下端と床Gとの間の間隔が狭くなる。これにより、前記収集空間内に位置した異物Dが前記収集空間から前方に流出し難くなる。もちろん、このような過程中でも雑巾部M1は床Gに密着して拭き掃除を行うようになる。
【0101】
図25a及び
図25bに示すように、本発明の一実施形態に係る維持補修装置300は、ロボット掃除機100、200を維持補修する。維持補修装置300は、ロボット掃除機100、200を充電させる機能を果たすことができる。維持補修装置300は、ロボット掃除機100、200を掃除する機能を果たすことができる。維持補修装置300は、ロボット掃除機100、200の雑巾M1、M2を洗浄する機能を果たすことができる。維持補修装置300は、ロボット掃除機100、200の収集部133、233内に収集された異物Dを除去する機能を果たすことができる。
【0102】
維持補修装置300は、外観を形成するケース(図示せず)を備える。維持補修装置300は、維持補修装置300を支持し、床Gに接触するベース303を備える。維持補修装置300は、異物Dが流入する吸入ポート307を備える。吸入ポート307は、収集部133、233に挿入される。維持補修装置300は、吸入ポート307から吸い込んだ空気の移動を案内する吸入流路301を備える。維持補修装置300は、吸入ポート307が収集部133、233に挿入された状態で、収集補助部材136、236を後方に押す開放誘導部305を備える。開放誘導部305は、収集補助部材136、236が後方に曲がったり、後方に回転されるようにする。維持補修装置300は、吸入流路301を介して移動した異物を保存する異物保存部(図示せず)を備えることができる。維持補修装置300は、吸入流路301を通過する空気に圧力を加える維持補修ファン(図示せず)を備えることができる。
【0103】
図25aに示すように、ロボット掃除機100、200が交換用雑巾M2を用いて拭き掃除した後、維持補修装置300により収集部133、233内の異物Dが除去される過程を説明すれば、次のとおりである。維持補修装置300の吸入ポート307が前記収集空間内に挿入される。このとき、開放誘導部305は、収集補助部材136、236を後方に押し、前記収集空間の前方側が開放状態になるようにする。ロボット掃除機100、200のファン40または維持補修装置300の前記維持補修ファンが作動して、逆方向Arに空気が流れるように空気に圧力を加える。(ファン40は、正方向及び逆方向回転が可能なように構成されることができる。)第2の流路末端110b、210bを介して外部の空気が空気流路P110、P210内に流入し、第1の流路末端110a、210aを介して前記収集空間内に流入する。前記収集空間内に流入した空気は、交換用雑巾M2を透過し、交換用雑巾M2を透過した空気は、交換用雑巾M2の下側に収集された異物Dとともに吸入ポート307を通過する。吸入ポート307を通過した空気及び異物Dは、吸入流路301に沿って移動する。
【0104】
図25bに示すように、ロボット掃除機100、200が雑巾部M1を用いて拭き掃除した後、維持補修装置300により収集部133、233から異物Dが除去される過程を説明すれば、次のとおりである。維持補修装置300の吸入ポート307が前記収集空間内に挿入される。このとき、開放誘導部305は、収集補助部材136、236を後方に押し、前記収集空間の前方側が開放状態になるようにする。ロボット掃除機100、200のファン40または維持補修装置300の前記維持補修ファンが作動して、逆方向Arに空気が流れるように空気に圧力を加える。(ファン40は、正方向及び逆方向回転が可能なように構成されることができる。)第2の流路末端110b、210bを介して外部の空気が空気流路P110、P210内に流入し、第1の流路末端110a、210aを介して前記収集空間内に流入する。前記収集空間内に流入した空気は、収集空間内に収集された異物Dとともに吸入ポート307を通過する。吸入ポート307を通過した空気及び異物Dは、吸入流路301に沿って移動する。
【0105】
前記説明から分かるように、前記ロボット掃除機は、より効率的かつきれいに拭き掃除できるようになる。
【0106】
また、脱着可能な前記摺動モジュール及び交換用雑巾を固定させる雑巾固定部を介して、前記ロボット掃除機の雑巾を容易に交換できる。
【0107】
また、前記雑巾固定部を前記モジュール定着部と前記ボディ定着部との間に配置することにより、交換用雑巾が前記ボディ及び前記摺動モジュール間に挟まれるように強く固定される。
【0108】
また、前記摺動モジュールが前記ボディを支持するようにするか、前記モジュール定着部及び前記ボディ定着部が上下に向かい合うようにすることにより、前記ボディの荷重が前記摺動モジュールに伝達される過程で、前記雑巾固定部に固定された交換用雑巾がより強く固定され、前記摺動モジュールによる拭き掃除の摩擦力を上昇させて拭き掃除がより効率的に行われる。
【0109】
また、前記モジュール定着部または前記ボディ定着部が前記雑巾固定部を押すように構成されることにより、前記交換用雑巾がより強く固定され得る。
【0110】
前記雑巾固定部は、前記ボディ定着部に配置されることにより、前記ボディから分離された状態の前記摺動モジュールをユーザが持ち上げて前記交換用雑巾を交換できるので便利になり、前記摺動モジュールに前記交換用雑巾を包んで容易に固定することができる。
【0111】
また、前記摩擦形成面を提供することにより、前記交換用雑巾が前記ボディ及び前記摺動モジュールの間から分離されることを防止できる。
【0112】
また、前記ガイド突起及びガイドを介して、前記ボディ及び前記摺動モジュールの結合及び分離動作が案内され、ロボット掃除機の走行中には、前記ボディと前記摺動モジュールとが分離されないように固定させながら、前記ボディが前記摺動モジュールを水平方向に押すことになる。
【0113】
前記前方雑巾固定部と前記後方雑巾固定部とが提供されるので、前記ガイド突起及びガイドを基準に、前方で前記交換用雑巾の一端を固定し、後方で前記交換用雑巾の他端を固定でき、前記交換用雑巾を前記摺動モジュールに包んだ状態で固定させることができる。
【0114】
前記結合部及び結合対応部が提供されるので、前記ボディと前記摺動モジュールとを結合させることができ、前記ボディと摺動モジュールとの間に挟まれるように配置された前記交換用雑巾をより一層強く固定させるようになる。
【0115】
前記空気流路を備えることで、前記摺動モジュールが床と接触面を形成して前進運動するとき、前記接触面の周りに迂回する空気の流れを弱化させて、微細なホコリが前記迂回する空気の流れに沿って飛んで行くことを防止し、雑巾面に流入する空気の流れを形成して、微細なホコリが雑巾によりさらに効率的に除去される。
【0116】
前記収集部を備えることで、前記ロボット掃除機が前方へ移動するとき、体積が大きいか、質量が大きくて雑巾面にくっつかない異物が前記収集部の空間内に収集される。
【0117】
前記第2の流路末端は、前記ボディギャップを眺める位置に配置されることにより、結果として、前記ロボット掃除機が移動中に周辺環境から発生される風の影響を少なく受け、前記空気流路を介して予め設定された空気の流れの方向に空気が流れるようにすることができる。例えば、前記第2の流路末端が前記ボディギャップにより隠された位置に配置されない場合、前記ロボット掃除機の走行中、扇風機などにより導かれた風が前記第2の流路末端に空気を流入させ、予め設定された空気の流れの方向の反対方向に空気が流れるようになると、瞬間的に逆効果が発生することがある。このような結果として、前記第2の流路末端が前記ボディギャップを向き合う位置に配置されれば、このような周辺の風が正面に第2の流路末端にぶつかることを防止して前記逆効果の発生を抑制できる。
【0118】
前記バンパ及び前記絶壁感知センサが提供されることにより、ロボット掃除機の走行中、衝撃や絶壁により前記摺動モジュールが前記ボディから分離されることを防止することが可能である。