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特許7055448ワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-08
(45)【発行日】2022-04-18
(54)【発明の名称】ワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220411BHJP
   A61B 1/008 20060101ALI20220411BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20220411BHJP
【FI】
A61B1/00 714
A61B1/008 512
G02B23/24 A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020144523
(22)【出願日】2020-08-28
(65)【公開番号】P2021041159
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2020-08-28
(31)【優先権主張番号】10-2019-0112951
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513280027
【氏名又は名称】テウン メディカル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン、キョン・ミン
(72)【発明者】
【氏名】パーク、スン・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジ、ヒュン・ソー
【審査官】亀澤 智博
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-148316(JP,A)
【文献】特開2009-225876(JP,A)
【文献】特開2009-142562(JP,A)
【文献】特開2011-177383(JP,A)
【文献】特開2010-051543(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0060785(KR,A)
【文献】特開平03-111024(JP,A)
【文献】特開2000-014628(JP,A)
【文献】特開2010-194102(JP,A)
【文献】特開2013-248118(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0107416(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
G02B 23/24 -23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明撮影部を備える挿入部の先端を屈曲作動させる操作部と前記挿入部との間を互いに着脱可能に結合する着脱ユニットを含む内視鏡において、
前記着脱ユニットは、前記挿入部の内部先端に各一端が連結された第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各他端に連結されて前記挿入部の後端に備えられる第1着脱モジュールと、前記操作部で回転運動を直線運動に転換させる方向転換部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤに連結されて操作部の先端に備えられる第2着脱モジュールとを含み、
前記第1着脱モジュールは、長手方向に第1、第2、第3および第4直線案内孔を貫通形成し、厚さ方向に中央配置孔を貫通形成した第1モジュール本体と、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤと第1バッファ部を介在して各一端が対応結合されて前記第1、第2、第3および第4直線案内孔に組立てられる第1、第2、第3および第4ラックギヤと、前記第1、第2ラックギヤとの間にギヤ噛合する第1ピニオンギヤと、前記第3、第4ラックギヤとの間にギヤ噛合する第2ピニオンギヤと、前記第1、第2ピニオンギヤが上下一定間隔をおいて組立てられて前記中央配置孔に固定設置されるギヤ軸とを含み、
前記第1バッファ部は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各端部に一体に備えられる第1バッファ体と、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各一端内部に形成されて前記第1バッファ体が往復移動可能に挿入配置される一定長さの第1バッファライン孔と、前記第1バッファ体を有する作動ワイヤを貫通配置する内部孔を形成して、前記第1バッファ体の外部離脱を防止するように、前記第1バッファライン孔の開口した端部に組立てられる第1バッファストッパとを含み、
前記第1バッファ部によって前記操作部と分離された挿入部の長手中間に発生する湾曲変形部に起因する前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの長さ誤差を補償して、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの端部に備えられた第1、第2、第3および第4接続具を前記第1着脱モジュールの端部に同一位置に整列配置し、
前記第1バッファストッパは、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各端部に形成された締結孔と締結される締結部材が貫通配置される組立孔を有する固定部を備えることを特徴とするバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項2】
前記第1バッファストッパは、長手方向に切開されたスリットを形成する中孔円筒体で備えられることを特徴とする請求項1に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項3】
前記第1バッファライン孔の入口端の内部面には、前記第1バッファストッパの端部と接し、前記第1バッファ体を通過させることが可能な円形孔を形成する環リング状の第1内部段を備えることを特徴とする請求項1に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項4】
前記第1、第2、第3および第4ラックギヤは、前記第1、第2、第3および第4直線案内孔に滑走移動可能に組立てられる一定長さの直線バーと、前記第1、第2ピニオンギヤの外周面に形成された円形ギヤ歯とギヤ噛合するように前記直線バーに突出形成される直線ギヤ歯とを含むことを特徴とする請求項1に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項5】
前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各直線バーには、前記第1モジュール本体の両側面に切開形成された複数の直線状案内スリットに沿って案内移動される移動体を含むことを特徴とする請求項に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項6】
前記ギヤ軸は、前記第1、第2ピニオンギヤに対応する外部面に第1、第2リング状凹溝を陥没形成し、前記第1、第2リング状凹溝には、前記第1、第2ピニオンギヤの内周面と外周面とが弾力的に接する第1、第2弾性リングを備えることを特徴とする請求項1に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項7】
前記第1着脱モジュールは、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの線形移動を支持するワイヤ支持部を含み、
前記ワイヤ支持部は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤが対応挿入される支持孔を貫通形成した第1、第2、第3および第4支持体と、前記第1、第2、第3および第4支持体を一端部に固定設置する支持ブロックと、前記第1モジュール本体の一端部に前記支持ブロックを組立てる連結ブラケットとを備えることを特徴とする請求項1に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項8】
照明撮影部を備える挿入部の先端を屈曲作動させる操作部と前記挿入部との間を互いに着脱可能に結合する着脱ユニットを含む内視鏡において、
前記着脱ユニットは、前記挿入部の内部先端に各一端が連結された第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各他端に連結されて前記挿入部の後端に備えられる第1着脱モジュールと、前記操作部で回転運動を直線運動に転換させる方向転換部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤに連結されて操作部の先端に備えられる第2着脱モジュールとを含み、
前記第2着脱モジュールは、長手方向に第1、第2、第3および第4直線貫通孔を貫通形成して前記操作部の先端内部に配置される第2モジュール本体と、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤと第2バッファ部を介在して各一端が対応結合されて前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に往復移動可能に備えられる第1、第2、第3および第4連結軸とを含み、前記第1、第2、第3および第4連結軸の他端に前記第1着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および第4接続具と選択的に係止連結される第1、第2、第3および第4被接続具を含み、
前記第2バッファ部は、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤの各端部に一体に備えられる第2バッファ体を備え、前記第2バッファ体が往復移動可能に挿入配置されるように前記第1、第2、第3および第4連結軸の各一端内部に一定長さの第2バッファライン孔を備え、前記第2バッファライン孔の開口した端部に組立てられて前記第2バッファ体の外部離脱を防止する第2バッファストッパを含み、
前記操作部の選択的な回転時、前記第1、第2、第3および第4連結軸のうちの1つの連結軸は、前記第2バッファ体と第2バッファストッパとの干渉によって前記操作部側に引き移動され、残りの連結軸は、前記操作部の先端内部に待機停止することにより、前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具のいずれか1つの接続具と前記第2着脱モジュールの第1、第2、第3および第4被接続具のいずれか1つの被接続具との選択的な係止連結が行われ
前記第1、第2、第3および第4連結軸は、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に往復移動可能に挿入配置され、少なくとも1つの弾性体を備える作動バーと、前記第2モジュール本体に切開形成された複合型案内スリットに沿って曲線状に案内移動されながら前記作動バーを回転変位させるように前記作動バーの一端に備えられる案内ピンと、前記第1、第2、第3および第4接続具と選択的に係止連結されるように前記案内ピンが備えられる作動バーの一端に備えられる第1、第2、第3および第4被接続具とを含むことを特徴とするワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項9】
前記第2バッファライン孔の入口端の内部面には、前記第2バッファストッパの端部と接し、前記第2バッファ体を通過させることが可能な円形孔を形成する環リング状の第2内部段を備えることを特徴とする請求項に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項10】
前記第2モジュール本体は、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔をボディの内部に貫通形成し、前記複合型案内スリットを外部面に切開形成した本体ブロックと、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各一端が出入する複数の第1出入孔を貫通形成して前記本体ブロックの一端に備えられる第1覆板と、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に対応する複数の第2出入孔を貫通形成して前記本体ブロックの他端に備えられる第2覆板とを含むことを特徴とする請求項に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項11】
前記弾性体は、前記第1覆板に一端が接し、前記案内ピンが備えられる作動バーの大径部に他端が接して支持されることを特徴とする請求項10に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項12】
前記複合型案内スリットは、前記本体ブロックの両側面から上・下部面まで曲線状に延びる曲線スリットからなる曲線区間と、前記本体ブロックの上・下部面に直線状に延びる直線スリットからなる直線区間とを含むことを特徴とする請求項10に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【請求項13】
前記第1、第2、第3および第4被接続具は、内部空洞部を第1、第2、第3および第4接続具側に露出させるスロット状係止孔を含み、前記第1、第2、第3および第4接続具は、先端が両側に広がる係止片を含むことを特徴とする請求項12のいずれか1項に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡に関し、より詳しくは、挿入部の長手中間に発生する湾曲変形部に起因する長さ誤差にかかわらず、操作部の被接続構造物に対応する接続構造物の各端部を挿入部の端部に常に一定の位置に同一に整列させることができ、挿入部の接続具と操作部の被接続具とを選択的に係止連結する動作と、挿入部の先端を上下方向または左右方向に屈曲作動させる動作とを連動して行うことが可能なワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に関する。
【発明技術】
【0002】
一般的に内視鏡を用いる手術は、人体を大きく切開せず、小さな穴を通してカメラが設けられた内視鏡と手術道具を挿入した後、体内で内視鏡によって撮影された映像により患者の患部を見ながら手術を進めるものである。
【0003】
特に、腹腔鏡手術から始まった内視鏡手術は、開腹手術に比べて切開部位が小さいため、傷跡部位も小さくなり、出血も少なくて、手術後、患者の回復時間が早いという利点がある。
【0004】
最近は開腹手術が必要なほぼすべての手術に対して内視鏡手術が可能なほど技術が発展しただけでなく、他の医療分野においても内視鏡手術を適用する場合が増えているのが現状である。
【0005】
従来の通常の内視鏡は、人体に挿入される挿入部と、これを制御する操作部とが一体型で構成されており、各部の内部を貫通して複数の管路およびガイドが内蔵されており、特に体内に挿入される挿入部の先端に高価なCCDのような撮像素子などが備えられているため、挿入部のみを操作部から分離して新たに取り替えることが難しい問題点があった。
【0006】
特許文献1~特許文献3には、近年、医療用に用いられる内視鏡の衛生機能をより強化する傾向に合わせて、体内に挿入される挿入部と、挿入部を操作する操作部とを互いに結合して連結使用するか、互いに分離して保管できる多様な形態の着脱分離型内視鏡を開示している。
【0007】
これらの特許文献に開示された着脱分離型内視鏡において、操作部から完全分離された挿入部を略円形に巻いて保管するか、挿入部の長手中間が外部要因によって強制的に湾曲変形して撓むようになれば、長手方向に並んで配列される複数のワイヤを内部空間に配置した挿入部の長手中間に少なくとも1つ以上の湾曲変形部を形成する。
【0008】
このとき、前記湾曲変形部の内側と外側には内側湾曲部と外側湾曲部をそれぞれ形成し、仮想の基準点を基準として前記外側湾曲部によって形成される外側の曲率半径が、前記内側湾曲部によって形成される内側の曲率半径より大きく形成されるため、前記外側湾曲部に隣接するワイヤの曲率半径は、前記内側湾曲部に隣接するワイヤの曲率半径より大きくなる条件を形成する。
【0009】
すなわち、前記挿入部の長手中間に少なくとも1つ以上の湾曲変形部が発生すると、前記挿入部の先端内部に各一端が拘束された複数のワイヤの各他端の位置が互いに異なる長さ誤差を生じる。
【0010】
この場合、前記湾曲変形部に起因する長さ誤差を生じる複数のワイヤの各他端に備えられた複数の接続構造物の中で、前記外側湾曲部に近接するワイヤに対応する接続構造物は、前記内側湾曲部に近接するワイヤに対応する他の接続構造物の他端より挿入部の内側に長さ誤差だけ内部進入して位置するため、前記複数の接続構造物は、それぞれ互いに異なる位置で整列される。
【0011】
このような条件で使用者が前記操作部の被接続構造物と前記挿入部の接続構造物とを互いに結合して連結するためには、長さ誤差を生じる湾曲変形部が挿入部の長手中間に発生しないように常に一直線上に挿入部を維持させた状態で挿入部と操作部とを互いに結合する作業を行わなければならないため、着脱分離型内視鏡を結合するための事前準備作業および条件が非常に煩わしく、接続構造物と被接続構造物との接続不良を頻繁に発生させて使用上の不都合をもたらしていた。
【0012】
また、前記挿入部の長手中間に発生する少なくとも1つ以上の湾曲変形部に起因して前記挿入部の接続構造物の端部が挿入部の内側に進入できないように別の拘束構造物によって強制拘束させる場合、前記湾曲変形部の発生時、内・外側湾曲部に位置するワイヤに付加される張力によって前記ワイヤが伸びる伸長変形を発生させることにより、前記挿入部の先端を上下方向および左右方向に屈曲変位させる動作を精密に行えなくなる問題点が発生していた。
【0013】
特に、外側湾曲部に隣接するワイヤに付加される張力が相対的に大きく形成されるため、伸びるワイヤの伸長変形が過度になることによりワイヤの長手中間が断線し、これによって、内視鏡の機能を失ってしまう致命的な問題点が発生していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【文献】KR10-0673412B1
【文献】KR10-1091999B1
【文献】KR10-1783225B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
そのため、本発明は、上述した問題点を解決するためのものであって、その目的は、挿入部の長手中間に発生する湾曲変形部に起因する長さ誤差にかかわらず、操作部の被接続構造物に対応する接続構造物の各端部を挿入部の端部に常に一定の位置に同一に整列させることができるバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡を提供しようとする。
【0016】
また、本発明の他の目的は、操作部の選択的な回転時、挿入部の接続具と操作部の被接続具とを選択的に係止連結する動作と、挿入部の先端を上下方向または左右方向に屈曲作動させる動作とを連動して行うことが可能で、使用上の利便性を高めることができるバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡を提供しようとする。
【0017】
本発明でなそうとする技術的課題は、以上に述べた技術的課題に制限されず、述べていない他の技術的課題は以下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の目的を達成するための具体的な手段として、本発明の好ましい実施例は、照明撮影部を備える挿入部の先端を屈曲作動させる操作部と前記挿入部との間を互いに着脱可能に結合する着脱ユニットを含む内視鏡において、前記着脱ユニットは、前記挿入部の内部先端に各一端が連結された第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各他端に連結されて前記挿入部の後端に備えられる第1着脱モジュールと、前記操作部で回転運動を直線運動に転換させる方向転換部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤに連結されて操作部の先端に備えられる第2着脱モジュールとを含み、前記第1着脱モジュールは、長手方向に第1、第2、第3および第4直線案内孔を貫通形成し、厚さ方向に中央配置孔を貫通形成した第1モジュール本体と、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤと第1バッファ部を介在して各一端が対応結合されて前記第1、第2、第3および第4直線案内孔に組立てられる第1、第2、第3および第4ラックギヤと、前記第1、第2ラックギヤとの間にギヤ噛合する第1ピニオンギヤと、前記第3、第4ラックギヤとの間にギヤ噛合する第2ピニオンギヤと、前記第1、第2ピニオンギヤが上下一定間隔をおいて組立てられて前記中央配置孔に固定設置されるギヤ軸とを含み、前記第1バッファ部は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各端部に一体に備えられる第1バッファ体と、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各一端内部に形成されて前記第1バッファ体が往復移動可能に挿入配置される一定長さの第1バッファライン孔と、前記第1バッファ体を有する作動ワイヤを貫通配置する内部孔を形成して、前記第1バッファ体の外部離脱を防止するように、前記第1バッファライン孔の開口した端部に組立てられる第1バッファストッパとを含み、前記第1バッファ部によって前記操作部と分離された挿入部の長手中間に発生する湾曲変形部に起因する前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの長さ誤差を補償して、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの端部に備えられた第1、第2、第3および第4接続具を前記第1着脱モジュールの端部に同一位置に整列配置することを特徴とするバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡を提供する。
【0019】
このとき、前記第1バッファストッパは、長手方向に切開されたスリットを形成する中孔円筒体で備えられる。
【0020】
このとき、前記第1バッファストッパは、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各端部に形成された締結孔と締結される締結部材が貫通配置される組立孔を有する固定部を備えることができる。
【0021】
このとき、前記第1バッファライン孔の入口端の内部面には、前記第1バッファストッパの端部と接し、前記第1バッファ体を通過させることが可能な円形孔を形成する環リング状の第1内部段を備えることができる。
【0022】
このとき、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤは、前記第1、第2、第3および第4直線案内孔に滑走移動可能に組立てられる一定長さの直線バーと、前記第1、第2ピニオンギヤの外周面に形成された円形ギヤ歯とギヤ噛合するように前記直線バーに突出形成される直線ギヤ歯とを含むことができる。
【0023】
このとき、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各直線バーには、前記第1モジュール本体の両側面に切開形成された複数の直線状案内スリットに沿って案内移動される移動体を含むことができる。
【0024】
このとき、前記ギヤ軸は、前記第1、第2ピニオンギヤに対応する外部面に第1、第2リング状凹溝を陥没形成し、前記第1、第2リング状凹溝には、前記第1、第2ピニオンギヤの内周面と外周面とが弾力的に接する第1、第2弾性リングを備えることができる。
【0025】
このとき、前記第1着脱モジュールは、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの線形移動を支持するワイヤ支持部を含み、前記ワイヤ支持部は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤが対応挿入される支持孔を貫通形成した第1、第2、第3および第4支持体と、前記第1、第2、第3および第4支持体を一端部に固定設置する支持ブロックと、前記第1モジュール本体の一端部に前記支持ブロックを組立てる連結ブラケットとを備えることができる。
【0026】
また、本発明の好ましい実施例は、照明撮影部を備える挿入部の先端を屈曲作動させる操作部と前記挿入部との間を互いに着脱可能に結合する着脱ユニットを含む内視鏡において、前記着脱ユニットは、前記挿入部の内部先端に各一端が連結された第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各他端に連結されて前記挿入部の後端に備えられる第1着脱モジュールと、前記操作部で回転運動を直線運動に転換させる方向転換部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤに連結されて操作部の先端に備えられる第2着脱モジュールとを含み、前記第2着脱モジュールは、長手方向に第1、第2、第3および第4直線貫通孔を貫通形成して前記操作部の先端内部に配置される第2モジュール本体と、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤと第2バッファ部を介在して各一端が対応結合されて前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に往復移動可能に備えられる第1、第2、第3および第4連結軸とを含み、前記第1、第2、第3および第4連結軸の他端に前記第1着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および4接続具と選択的に係止連結される第1、第2、第3および第4被接続具を含み、前記第2バッファ部は、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤの各端部に一体に備えられる第2バッファ体を備え、前記第2バッファ体が往復移動可能に挿入配置されるように前記第1、第2、第3および第4連結軸の各一端内部に一定長さの第2バッファライン孔を備え、前記第2バッファライン孔の開口した端部に組立てられて前記第2バッファ体の外部離脱を防止する第2バッファストッパを含み、前記操作部の選択的な回転時、前記第1、第2、第3および第4連結軸のうちの1つの連結軸は、前記第2バッファ体と第2バッファストッパとの干渉によって前記操作部側に引き移動され、残りの連結軸は、前記操作部の先端内部に待機停止することにより、前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具のいずれか1つの接続具と前記第2着脱モジュールの第1、第2、第3および第4被接続具のいずれか1つの被接続具との選択的な係止連結が行われることを特徴とするワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡を提供する。
【0027】
このとき、前記第2バッファライン孔の入口端の内部面には、前記第2バッファストッパの端部と接し、前記第2バッファ体を通過させることが可能な円形孔を形成する環リング状の第2内部段を備えることができる。
【0028】
このとき、前記第1、第2、第3および第4連結軸は、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に往復移動可能に挿入配置され、少なくとも1つの弾性体を備える作動バーと、前記第2モジュール本体に切開形成された複合型案内スリットに沿って曲線状に案内移動されながら前記作動バーを回転変位させるように前記作動バーの一端に備えられる案内ピンと、前記第1、第2、第3および第4接続具と選択的に係止連結されるように前記案内ピンが備えられる作動バーの一端に備えられる第1、第2、第3および第4被接続具とを含むことができる。
【0029】
このとき、前記第2モジュール本体は、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔をボディの内部に貫通形成し、前記複合型案内スリットを外部面に切開形成した本体ブロックと、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各一端が出入する複数の第1出入孔を貫通形成して前記本体ブロックの一端に備えられる第1覆板と、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に対応する複数の第2出入孔を貫通形成して前記本体ブロックの他端に備えられる第2覆板とを含むことができる。
【0030】
このとき、前記弾性体は、前記第1覆板に一端が接し、前記案内ピンが備えられる作動バーの大径部に他端が接して支持される。
【0031】
このとき、前記複合型案内スリットは、前記本体ブロックの両側面から上・下部面まで曲線状に延びる曲線スリットからなる曲線区間と、前記本体ブロックの上・下部面に直線状に延びる直線スリットからなる直線区間とを含むことができる。
【0032】
このとき、前記第1、第2、第3および第4被接続具は、前記内部空洞部を第1、第2、第3および4接続具側に露出させるスロット状係止孔を含み、前記第1、第2、第3および第4接続具は、先端が両側に広がる係止片を含むことができる。
【発明の効果】
【0033】
上記のような本発明の好ましい実施例によれば、次の効果がある。
【0034】
挿入部の第1、第2、第3および第4作動ワイヤが第1着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および第4ラックギヤと第1バッファ部を介在して連結されることにより、操作部と分離された挿入部の保管および取扱に際して、分離された挿入部の長手中間で発生する湾曲変形部に起因する長さ誤差にかかわらず、操作部の被接続具とこれに対応する挿入部の接続具の各端部を挿入部の端部に常に一定の位置で同一に整列させることが可能なため、操作部と挿入部との結合時、接続具と被接続具との対応結合を係止不良なく円滑に行うことができる。
【0035】
操作部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤが第2着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および第4連結軸と第2バッファ部を介在して連結されることにより、操作部の選択的な回転時に第2バッファ部によって引き移動される連結軸に対応する他の連結軸は操作部の先端内部に待機停止するため、第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具のいずれか1つの接続具と第2着脱モジュールの第1、第2、第3および第4被接続具のいずれか1つの被接続具との選択的な係止連結が行われ、該当する接続具と被接続具との係止連結と同時に、挿入部の先端を上下方向または左右方向に屈曲作動させる動作を連動して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡を示す全体斜視図である。
図2】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡の挿入部と操作部との結合部位を示す拡大図である。
図3】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットを示す斜視図である。
図4】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第1着脱モジュールを示す斜視図である。
図5】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第1着脱モジュールを示す断面斜視図である。
図6】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第1着脱モジュールを示す縦断面図である。
図7】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第1着脱モジュールを示す分解斜視図である。
図8A】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第1バッファ部を示す組立図である。
図8B】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第1バッファ部を示す分解図である。
図8C】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第1バッファ部を示す断面図である。
図9A】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第1着脱モジュールと第1バッファ部との作動状態図である。
図9B】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第1着脱モジュールと第1バッファ部との作動状態図である。
図9C】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第1着脱モジュールと第1バッファ部との作動状態図である。
図10】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第2着脱モジュールを示す斜視図である。
図11】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第2着脱モジュールを示す断面斜視図である。
図12】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第2着脱モジュールを示す縦断面図である。
図13】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる着脱ユニットの第2着脱モジュールを示す分解斜視図である。
図14A】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第2バッファ部を示す組立図である。
図14B】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第2バッファ部を示す分解図である。
図14C】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第2バッファ部を示す断面図である。
図15】(a)、(b)および(c)は、本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第2バッファ部と連動して作動する第2着脱モジュールの作動状態図である。
図16A】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第2着脱モジュールと連動して作動する第2バッファ部の作動状態図である。
図16B】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第2着脱モジュールと連動して作動する第2バッファ部の作動状態図である。
図16C】本発明の実施例によるワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡に備えられる第2着脱モジュールと連動して作動する第2バッファ部の作動状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付した図面を参照して、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる好ましい実施例を詳しく説明する。ただし、本発明の好ましい実施例についての構造原理を詳しく説明するにあたり、かかる公知の機能または構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにしうると判断された場合には、その詳細な説明を省略する。
【0038】
また、図面全体にわたって類似の機能および作用をする部分については同一の図面符号を用いる。
【0039】
尚、明細書全体において、ある部分が他の部分に「連結」されているとするとき、これは、「直接的に連結」されている場合のみならず、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。さらに、ある構成要素を「含む」というのは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。
【0040】
本発明の実施例による着脱分離型内視鏡1は、図1に示すように、内視鏡手術の際に体内に先端が挿入される挿入部10と、複数の操作つまみを有する操作部20と、内視鏡制御管理システムと電気的に連結されるユニバーサルジョイント30と、内視鏡手術前に前記挿入部10と操作部20とを互いに結合して機構的に連結するか、内視鏡手術後に前記挿入部10と操作部20とを互いに分離させる着脱ユニット1aとを含む。
【0041】
前記挿入部10は、体内に挿入される方向を調節するように柔軟な素材のチューブ素材からなり、先端に体内を照明する光源と撮影するイメージセンサとを有する照明撮影部を備える。
【0042】
前記操作部20は、体内に挿入される挿入部の先端を上下方向に屈曲操作する上部操作つまみ28と、左右方向に屈曲操作する下部操作つまみ29とを備える。
【0043】
このような操作部20の内部には、前記上・下部操作つまみにそれぞれ備えられる上・下部スプロケット(sprocket)と、これに連結される上・下部チェーンとを具備して、前記上・下部操作つまみの操作時に上・下部スプロケットの回転運動を上・下部チェーンの直線運動に転換させる方向転換部を備えることにより、前記上・下部操作つまみの選択的な回転運動を線形運動に転換し、前記上・下部チェーンは、前記挿入部の内部に配置される複数の作動ワイヤを介在して前記挿入部の先端内部の端部に連結される。
【0044】
使用者による上・下部操作つまみの選択的な回転によって回転する上・下部スプロケットと往復直線運動をする上・下部チェーンを介して挿入部内に配置された複数の作動ワイヤの一部を線形運動に転換させることにより、前記作動ワイヤの線形運動によって前記挿入部の先端が体内で上下方向または左右方向に屈曲するのである。
【0045】
前記操作部には、内視鏡手術の際、洗浄および消毒のための液体と気体を投入または排出するための操作スイッチと操作ボタンとを具備し、前記操作部の先端と着脱ユニットを介在して着脱可能に組立てられる挿入部の後端には、クリップを有する内視鏡処置具のような手術道具を挿入部の内部に出入させるための出入口と、これを開閉するキャップとを備える。
【0046】
図1図2にて、前記操作部の端部に備えられるエンドカバー27には、エアを供給する給気チャネル25bと、水を供給する給水チャネル25cと、水と空気を外部に吸入して排出するサクションチャネル25aとを備え、前記照明撮影部と電気的に連結されるターミナル端子26を備える一方、略円筒ハウジングからなる挿入部10の後端には、円筒ハウジングからなる操作部20の先端に形成された雌ねじ部とねじ結合されるリング状結合体15を備える。
【0047】
本発明の好ましい実施例による着脱分離型内視鏡1は、図2図3に示すように、前記挿入部10の後端と前記操作部20の先端との間を互いに着脱可能に結合する着脱ユニット1aを含む。
【0048】
前記着脱ユニット1aは、前記挿入部の内部に挿入配置される第1着脱モジュール100と、前記操作部の内部に挿入配置されて前記第1着脱モジュールに対応結合される第2着脱モジュール200と、第1、第2バッファ部410、420とを含む。
【0049】
前記第1着脱モジュール100は、前記挿入部の内部に互いに並んで配置され、前記挿入部の先端を上下方向Aに屈曲操作するように第1、第2作動ワイヤ11、12の各一端に連結され、前記挿入部の内部に互いに並んで配置され、前記挿入部の先端を左右方向Bに屈曲操作するように作動する第3、第4作動ワイヤ13、14の各一端に連結される。
【0050】
前記第2着脱モジュール200は、前記上・下部操作つまみ28、29によって正・逆方向に回転する上・下部スプロケットに巻かれる上・下部チェーンの各両端と第1、第2、第3および第4連結ワイヤ21、22、23、24を介在して連結される。
【0051】
前記第1バッファ部410は、前記挿入部の第1、第2、第3および第4作動ワイヤ11、12、13、14と前記第1着脱モジュール100に備えられる第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140との間を連結する部位にバッファ機能を付与するものであり、前記第2バッファ部420は、前記操作部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤ21、22、23、24と前記第2着脱モジュール200に備えられる第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240との間を連結する部位にバッファ機能を付与するものである。
【0052】
ここで、前記上部スプロケットに巻かれる上部チェーンの両端に連結される第1、第2連結ワイヤ21、22は、図面上、挿入部の内部上側に一対に並んで配置される第1、第2作動ワイヤ11、12と連動して前記挿入部の先端を上下方向に屈曲作動させる一方、前記下部スプロケットに巻かれる下部チェーンの両端に連結される第3、第4連結ワイヤ23、24は、図面上、挿入部の内部下側に一対に並んで配置される第3、第4作動ワイヤ13、14と連動して前記挿入部の先端を左右方向に屈曲作動させるものとして図示および説明したが、これに限定されるものではないし、上下方向および左右方向の屈曲操作は、内視鏡の設計によって、互いに逆にしてもよい。
【0053】
また、前記上・下部スプロケットの回転は、前記操作部に備えられる上・下部操作つまみを把持するオペレータの手動回転操作によって行われるものとして図示および説明したが、これに限定されるものではないし、上・下部スプロケットと組立てられた回転軸をモータのような駆動手段と連結して駆動手段を制御するジョイスティックのような別の遠隔操作手段を用いて行われてもよい。
【0054】
前記第1着脱モジュール100は、図3図4図5図6および図7に示すように、上側に配列される第1、第2ラックギヤ110、120と、下側に配列される第3、第4ラックギヤ130、140と、前記第1、第2ラックギヤとの間に配置される第1ピニオンギヤ150と、前記第3、第4ラックギヤとの間に配置される第2ピニオンギヤ160と、前記第1、第2ピニオンギヤ150、160と結合されるギヤ軸170と、これらを内部収容する第1モジュール本体180とを含む。
【0055】
前記第1モジュール本体180は、ボディの内部に長手方向に第1、第2、第3および第4直線案内孔181、182、183、184を貫通形成し、ボディの中央に長手方向と略直交する厚さ方向に第1、第2、第3および第4直線案内孔と連通する中央配置孔189を貫通形成する略直方体状のブロック構造物である。
【0056】
前記第1モジュール本体180の両側の外部面には、前記第1、第2、第3および第4直線案内孔181、182、183、184の両端がそれぞれ露出して開口し、前記第1モジュール本体180の上・下部面には、前記中央配置孔189の両端が露出して開口する。
【0057】
前記第1、第2ラックギヤ110、120は、前記挿入部の内部上側に並んで配列される第1、第2作動ワイヤ11、12の各一端に連結され、前記第2着脱モジュールと各他端が着脱可能に結合される直線バー状ギヤ部材であり、前記第3、第4ラックギヤ130、140は、前記挿入部の内部下側に並んで配列される第3、第4作動ワイヤ13、14の各一端に連結され、前記第2着脱モジュールと各他端が着脱可能に結合される直線バー状ギヤ部材である。
【0058】
前記第1ピニオンギヤ150は、互いに並んで配置される第1ラックギヤ110と第2ラックギヤ120との間でギヤ噛合することにより、前記上部操作つまみの回転操作時に挿入部の先端を上下方向に屈曲作動させるように第1、第2ラックギヤを互いに反対方向に線形移動させるギヤ部材である。
【0059】
前記第2ピニオンギヤ160は、前記第1、第2ラックギヤの直下部に互いに並んで配置される第3ラックギヤ130と第4ラックギヤ140との間でギヤ噛合することにより、前記下部操作つまみの回転操作時に挿入部の先端を左右方向に屈曲作動させるように前記第3、第4ラックギヤを互いに反対方向に線形移動させるギヤ部材である。
【0060】
前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140は、前記第1、第2、第3および第4直線案内孔に滑走移動可能に組立てられ、前記第1モジュール本体180の両側に両端が外部露出する一定長さの直線バー111、121、131、141を含み、前記直線バーに形成されて前記第1、第2ピニオンギヤ150、160の外周面に形成された円形ギヤ歯とギヤ噛合する一定長さの直線ギヤ歯112、122、132、142を含む。
【0061】
前記直線ギヤ歯112、122、132、142は、前記第1ピニオンギヤと向かい合う第1、第2ラックギヤの直線バーの外部面と、前記第2ピニオンギヤと向かい合う第3、第4ラックギヤの直線バーの外部面にそれぞれ一体に備えられるものとして図示および説明したが、これに限定されるものではないし、組立式で備えられてもよい。
【0062】
このような直線ギヤ歯112、122、132、142は、前記第1、第2、第3および第4直線案内孔と中央配置孔とを互いに連通させるように切開された連通孔112a、122a、132a、142aを介して露出することにより、前記第1、第2ラックギヤと第1ピニオンギヤ、そして前記第3、第4ラックギヤと第2ピニオンギヤとは互いにギヤ噛合する。
【0063】
前記第1、第2、第3および第4直線案内孔181、182、183、184は、前記第1、第2、第3および4ラックギヤ110、120、130、140の各直線バーの外周面と内部面とが接して案内される略円形の案内孔181a、182a、183a、184aと、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各ギヤ歯が干渉なく案内移動されるように前記案内孔から外側に延びる延長孔181b、182b、183b、184bとで備えられる。
【0064】
このとき、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各直線バーの外周面と前記第1、第2、第3および第4直線案内孔の各案内孔の内周面とは全体的に接触するものとして図示および説明したが、これに限定されるものではないし、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各直線バーの外周面と前記第1、第2、第3および第4直線案内孔の各案内孔の内周面とが互いに部分的に接触して接触面積を減らすことにより、これらの間の摩擦抵抗を低減しながら直線案内移動を円滑に行えるように、前記直線バーの外周面や前記案内孔の内周面に案内方向に一定長さの直線状突出部を備えることができる。
【0065】
前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140に対応する第1モジュール本体180の両側の外部面には、直線状案内スリット185、186、187、188を切開形成し、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各直線バーには、前記直線状案内スリットに沿って移動される移動体113、123、133、143を含む。
【0066】
このような移動体113、123、133、143は、直線バー111、121、131、141の長手中央に陥没形成される組立溝に締結部材によって着脱可能に組立てられ、前記直線ギヤ歯と移動体は、約90度の位相差をおいて前記直線バーの外部面に備えられることが好ましい。
【0067】
また、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤ11、12、13、14に対応する第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各一端部は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各一端と一体に連結される第1バッファ体を有する第1バッファ部410を介在して連結される。
【0068】
前記第2着脱モジュール200に対応する第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各他端部には、前記第2着脱モジュール200に備えられる第1、第2、第3および4連結軸210、220、230、240の各端部に備えられる第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245と係止連結される第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145を備える。
【0069】
ここで、第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145と前記第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240の第1、第2、第3および4被接続具215、225、235、245との間の係止連結によって、前記操作部に備えられる上・下部操作つまみによる回転操作時に挿入部の先端を上下方向および左右方向に屈曲作動させることができるように、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤを選択的に往復作動させる動力を伝達できるのである。
【0070】
前記ギヤ軸170は、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140とギヤ噛合する第1、第2ピニオンギヤ150、160が上下一定間隔をおいて回転可能に組立てられ、前記第1モジュール本体の中央配置孔189に対応挿入されて固定設置される軸部材である。
【0071】
このようなギヤ軸170の下部端には、前記中央配置孔189の開口端の一端を覆いながら、前記第1モジュール本体の外部面に接して締結部材によって組立てられる板ブラケット173を一体に備え、前記ギヤ軸の上部端には、前記第1、第2ピニオンギヤの外部離脱を防止する離脱防止用クリップ156を備える。
【0072】
前記第1ピニオンギヤ150と離脱防止用クリップ156との間には、これらの間の間隔を維持するように第1円筒スリーブ155を備え、前記第1ピニオンギヤ150と第2ピニオンギヤ160との間にも、これらの間の間隔を維持するように第2円筒スリーブ165を備える。
【0073】
前記第1、第2ピニオンギヤ150、160に対応するギヤ軸170の外部面には第1、第2リング状凹溝をそれぞれ陥没形成し、前記第1、第2リング状凹溝には、前記第1、第2ピニオンギヤ150、160の内周面と外周面とが弾力的に接するようにゴム素材からなる第1、第2弾性リング171、172を備える。
【0074】
前記第1、第2ピニオンギヤ150、160の各内周面と前記第1、第2弾性リング171、172の外周面との間の弾力的な接触によって、第1、第2ラックギヤ110、120と第1ピニオンギヤ150、そして第3、第4ラックギヤ130、140と第2ピニオンギヤ160とのギヤ噛合時に発生するバックラッシュに起因して騒音が発生することを低減することができ、挿入部の先端の上下方向および左右方向の屈曲作動時、第1、第2ラックギヤを潤滑剤の使用なしに互いに反対方向により滑らかに線形移動させ、第3、第4ラックギヤを潤滑剤の使用なしに互いに反対方向により滑らかに線形移動させることができる。
【0075】
また、前記第1着脱モジュール100は、図4に示すように、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの一端と結合される第1、第2、第3および第4作動ワイヤ11、12、13、14の線形移動を支持するワイヤ支持部190を含む。
【0076】
前記ワイヤ支持部190は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤ11、12、13、14が対応挿入される支持孔を貫通形成した第1、第2、第3および第4支持体191、192、193、194を備え、前記第1、第2、第3および第4支持体を一端部に固定設置する支持ブロック195を備え、前記支持ブロック195を前記第1モジュール本体180の一端部に複数の締結部材によって着脱可能に組立てる連結ブラケット196を備える。
【0077】
前記第1、第2、第3および第4支持体191、192、193、194は、支持孔をボディの中央に貫通形成し、外部面に環リング状凹溝を陥没形成した円筒部材からなり、前記支持ブロック195の一端部には、前記第1、第2、第3および第4支持体の各外部面に形成された凹溝が対応挿入されて固定される複数の篏合固定片を備える。
【0078】
上記の構成を有する第1着脱モジュール100は、第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の長手中央に第1、第2ピニオンギヤ150、160が位置する初期待機状態で、前記操作部の第2着脱モジュールに対応する第1、第2、第3および第4接続具の各先端は同一の垂直面上に位置する。
【0079】
この状態で、前記挿入部の後端に備えられる第1着脱モジュールと前記操作部の先端に備えられる第2着脱モジュールとが互いに結合すれば、前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140に備えられる第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145と、前記第2着脱モジュール200の第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240の第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245とが互いに係止連結される。
【0080】
そして、前記第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145と第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245とが互いに係止連結された状態で、前記操作部に備えられる上部操作つまみ28の正方向回転によって、前記第1ラックギヤが図面上左側方向に一定距離移動されれば、前記第1、第2ラックギヤと第1ピニオンギヤとのギヤ噛合によって、前記第2ラックギヤは、反対方向である右側方向に同一の一定距離で線形移動されながら第1作動ワイヤを定量的に引き移動させると同時に、第2作動ワイヤを定量的に押し移動させることが可能なため、上部操作つまみ28の正方向回転量に比例して前記挿入部の先端に上方向に一定角度屈曲作動させることができるのである。
【0081】
逆に、前記上部操作つまみ28の逆方向回転によって、前記第2ラックギヤが図面上左側方向に一定距離移動されれば、前記第1、第2ラックギヤと第1ピニオンギヤとのギヤ噛合によって、前記第1ラックギヤは、反対方向である右側方向に同一の一定距離で線形移動されながら第2作動ワイヤを定量的に引き移動させると同時に、第1作動ワイヤを定量的に押し移動させることが可能なため、上部操作つまみ28の逆方向回転量に比例して前記挿入部の先端を下方向に一定角度屈曲作動させることができるのである。
【0082】
また、前記操作部に備えられる下部操作つまみ29の正方向または逆方向回転によって、前記第3、第4ラックギヤを互いに反対方向に一定距離線形移動させて前記第3、第4作動ワイヤを互いに反対方向に引き移動させるか押し移動させることにより、前記挿入部の先端を左右方向に一定角度屈曲作動させることは、第1、第2ラックギヤの線形移動と同一であることから、これに関する説明は省略する。
【0083】
これによって、内視鏡手術の際、前記操作部に備えられる上・下部操作つまみの選択的な回転操作によって、体内に挿入された挿入部の先端を上下方向および左右方向に屈曲作動させて、体内の病変部位を照明して撮影して確認しながら、前記挿入部の内部に進入する処置具によって病変部位を除去または治療する内視鏡手術を行うことができるのである。
【0084】
前記第1バッファ部410は、図8A図8Bおよび図8Cに示すように、前記挿入部10の内部に備えられる第1、第2、第3および第4作動ワイヤ11、12、13、14と前記第1着脱モジュール100に備えられる第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140との間を連結する部位にバッファ機能を付与するものである。
【0085】
このような第1バッファ部410は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤ11、12、13、14の各後端である端部に一体に備えられる略円筒状の第1バッファ体411を含み、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の直線バー111、121、131、141の各一端内部に外側に開口形成される一定長さの第1バッファライン孔413を形成する。
【0086】
これによって、一端が密閉された第1バッファライン孔413の開口端に進入して配置された第1バッファ体411は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤ11、12、13、14の動きに連動して前記第1バッファライン孔の内部で移動される。
【0087】
前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の一端に外側に開口形成される各第1バッファライン孔の開口端には、前記第1バッファ体の外部離脱を防止するように、前記第1バッファ体411を有する作動ワイヤが自由に通過するように内部孔をボディに形成した中孔円筒状の第1バッファストッパ412を対応挿入して固定設置する。
【0088】
このとき、前記第1バッファストッパ412は、前記第1バッファライン孔の内部への進入時、外径が縮小する弾性力を有するように外部面に長手方向に切開されたスリットを形成する中孔円筒体で備えられることが好ましい。
【0089】
前記第1バッファストッパ412の外側端には、前記第1バッファライン孔の内部に組立てられた第1バッファストッパを外部に分離する作業が容易となるように、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの端部に露出する平面部を有する突出部412aを備えることが好ましい。
【0090】
前記第1バッファストッパ412の外部面には、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各端部に形成された締結孔414と締結される締結部材が貫通配置される組立孔を有する固定部415を備える。
【0091】
前記第1バッファライン孔413の開口端の内部面には、前記第1バッファストッパの端部と接して過度の内部進入を防止しながら、前記第1バッファ体411を通過させることが可能な円形孔を形成するように突出形成される環リング状の第1内部段413aを備える。
【0092】
これによって、前記第1バッファストッパの内部孔を貫通する第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各端部に備えられる第1バッファ体は、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各端部に形成された第1バッファライン孔の内部に往復移動可能に挿入配置され、前記第1バッファライン孔の開口した端部に挿入された第1バッファストッパは、前記固定部の組立孔を介して前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各端部に形成された締結孔と締結される締結部材によって固定設置されることにより、前記第1バッファ体は、前記第1バッファストッパの先端との係止によって、外部離脱なく、前記第1バッファライン孔のバッファ区間で前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤのいずれか1つの作動ワイヤと連動して係止なく直線移動されるか、前記第1バッファストッパに接して係止力を発生させる。
【0093】
上記の構成を有する第1バッファ部410によって、前記操作部20と完全分離された挿入部10の保管や取扱に際して、前記挿入部の長手中間に発生する湾曲変形部の内・外側湾曲部に起因する前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの長さ誤差を補償することにより、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの端部に備えられ、前記第1着脱モジュールの端部に一定距離をおいて位置する第1、第2、第3および第4接続具の整列位置を常に一定に維持することができる。
【0094】
すなわち、前記第1着脱モジュールの第1モジュール本体に備えられる第1、第2ピニオンギヤ150、160は、第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の長手中央と互いにギヤ噛合され、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各端部に備えられた第1バッファ体141は、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140の各端部に備えられた第1バッファライン孔の長手中間に位置する。
【0095】
このような挿入部の分離初期状態で、前記操作部20と分離された挿入部10の長手中間に湾曲変形部が発生しながら、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤのうち外側湾曲部に近接する作動ワイヤが前記挿入部の先端側に強制移動される場合、図9Aに示すように、強制移動される作動ワイヤの端部に備えられた第1バッファ体141は、前記湾曲変形部に起因して発生する作動ワイヤの長さ誤差だけ前記第1バッファライン孔413の長手中間でラックギヤとの係止なしに作動ワイヤとともに位置移動されるため、前記第1、第2、第3および第4接続具を有する第1、第2、第3および第4ラックギヤは、初期待機状態をそのまま維持しながら、前記第1モジュール本体の端部に常に同一の位置に整列配置することができるのである。
【0096】
そして、前記操作部の第2着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および第4被接続具と一対一に互いに対応する第1、第2、第3および第4接続具の各先端が前記第1着脱モジュールの端部に同一の垂直面上に位置することにより、互いに分離された挿入部と操作部とを結合する作業に際して、前記第2着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および第4被接続具と前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具とを互いに接続連結する作業を接続不良なく行うことができる。
【0097】
一方、前記第2着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および第4被接続具と前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具とが接続連結されて前記挿入部と操作部とが相互結合された状態で、図9B図9Cに示すように、前記挿入部の先端を上下方向または左右方向に屈曲作動させるために、前記操作部の選択的な回転によって、第1、第2、第3および第4ラックギヤのいずれか1つの第1、第4ラックギヤが操作部側に引かれて一定距離移動されれば、引き移動される第1、第4ラックギヤの端部に形成された第1バッファライン孔に配置された第1バッファ体が第1バッファストッパの端部に接しながら係止力を発生させるため、前記第1、第4ラックギヤの連続的な引き移動が行われる。
【0098】
そして、前記第1、第2ピニオンギヤと第1、第2、第3および第4ラックギヤとのギヤ噛合によって、前記第1、第4ラックギヤと残りの第2、第3ラックギヤは、互いに反対方向に定量移動されながら前記挿入部の先端に対する上下方向および左右方向に対する屈曲作動を行う。
【0099】
一方、前記第2着脱モジュール200は、図10図11図12および図13に示すように、前記第1、第2作動ワイヤと連動するように上側に並んで配列される第1、第2連結軸210、220と、下側に並んで配列される第3、第4連結軸230、240と、これらを内部収容する第2モジュール本体280とを含む。
【0100】
前記第2モジュール本体280は、ボディの内部に長手方向に第1、第2、第3および第4直線貫通孔251、252、253、254を貫通形成した略直方体状の本体ブロック250を含む。
【0101】
前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤ21、22、23、24に対応する本体ブロック250の一端には、前記第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240の各一端が出入する複数の第1出入孔261、262、263、264を貫通形成した第1覆板260を含む。
【0102】
前記第1着脱モジュール100に対応する本体ブロック250の他端には、前記第1着脱モジュール100の第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145が干渉なく出入し、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔の端部に対応する複数の第2出入孔271、272、273、274を貫通形成した第2覆板270を含む。
【0103】
ここで、前記第1覆板260は、前記本体ブロック250の一端の両側に備えられる第1固定ブラケット265によって前記本体ブロック250の一端に組立てられて固定設置され、前記第2覆板270は、前記本体ブロック250の他端の両側に備えられる第2固定ブラケット275によって前記本体ブロックの他端に組立てられて固定設置される。
【0104】
前記第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240の第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245は、前記第2覆板に貫通形成された複数の第2出入孔を介して外部に露出する。
【0105】
前記第1、第2連結軸210、220は、前記操作部の内部上側に並んで配列される第1、第2連結ワイヤ21、22と各一端が第2バッファ部420を介在して連結され、前記第1着脱モジュール100の第1、第2ラックギヤに備えられる第1、第2接続具115、125と各他端が選択的に係止連結される直線状軸部材であり、前記第3、第4連結軸230、240は、前記操作部の内部下側に並んで配列される第3、第4連結ワイヤ23、23と各一端が第2バッファ部420を介在して連結され、前記第1着脱モジュールの第3、第4ラックギヤに備えられる第3、第4接続具135、145と各他端が選択的に係止連結される直線状軸部材である。
【0106】
すなわち、前記第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240の各一端部は、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤ21、22、23、24の各一端に一体に連結される第2バッファ体を有する第2バッファ部420を介在して連結される。
【0107】
前記第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240は、コイルスプリングのような弾性体212、222、232、242を具備して、前記第2モジュール本体の本体ブロックに貫通形成された第1、第2、第3および第4直線貫通孔251、252、253、254にそれぞれ往復移動可能に挿入配置される略円形断面状の作動バー211、221、231、241を含み、前記第2モジュール本体280の本体ブロック250の両側面に切開形成された複合型案内スリット255、256、257、258に沿って曲線状に案内移動されながら前記作動バーを回転変位させるように前記第1着脱モジュールに対応する作動バーの一端に備えられる案内ピン213、223、233、243を含み、前記案内ピンが備えられる作動バーの一端に形成されて前記第1、第2、第3および第4ラックギヤに備えられる第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145と選択的に係止連結される第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245を含む。
【0108】
このとき、前記本体ブロックに貫通形成された第1、第2、第3および第4直線貫通孔251、252、253、254の内径の大きさは、外部に弾性体を挿入配置した作動バーの全外径より相対的に大きく形成されることが好ましい。
【0109】
前記案内ピン213、223、233、243は、前記作動バーの外径より相対的に大きいサイズの外径を具備して、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔251、252、253、254の内周面に接する大径部に備えられることが好ましい。
【0110】
前記作動バーに備えられる弾性体212、222、232、242の一端は、前記本体ブロックの一端に組立てられる第1覆板260に接し、前記弾性体の他端は、前記案内ピン213、223、233、243が備えられる作動バーの大径部に接して支持される。
【0111】
これによって、前記本体ブロックに貫通形成された第1、第2、第3および第4直線貫通孔251、252、253、254の内部で第1、第2、第3および第4連結軸が往復移動される過程で、前記第1覆板の内側面と前記作動バーの大径部との間の間隔が狭くなると、前記作動バーに備えられる弾性体212、222、232、242は、圧縮変形しながら前記作動バーを元の位置に復元させる弾性復元力を発生させる。
【0112】
前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔251、252、253、254は、直線バーとギヤ歯からなる第1、第2、第3および第4ラックギヤとの干渉が発生しないように略円形の案内孔と、前記案内孔から外側に延びる延長孔とで備えられる。
【0113】
前記本体ブロック250の両端にそれぞれ組立てられる第1、第2覆板260、270の各第1、第2出入孔も同じく、円形の案内孔と、これから延びる延長孔とで貫通形成される。
【0114】
前記第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245は、前記案内ピンに隣接する第1、第2、第3および第4連結軸の各端部に形成された内部空洞部を前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具側に露出させるスロット状係止孔を含み、前記第1、第2、第3および4接続具115、125、135、145は、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの端部から一定長さ延びて先端が両側に広がる係止片を含む。
【0115】
そして、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各端部に第1、第2、第3および第4被接続具と隣接して備えられる案内ピン213、223、233、243は、第2モジュール本体280の本体ブロックの両側の外部面に切開形成された複合型案内スリット255、256、257、258に沿って案内移動されるように組立てられ、前記複合型案内スリットは、前記本体ブロックの両側面から上・下部面まで曲線状に延びる曲線スリットからなる曲線区間と、前記本体ブロックの上・下部面に直線状に延びる直線スリットからなる直線区間とを備える。
【0116】
これによって、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各作動バーに備えられた案内ピンが外力によって前記曲線区間で曲線スリットに沿って曲線移動される過程で、前記第1、第2、第3および第4連結軸の作動バーは、第1、第2、第3および第4直線貫通孔の内部で回転変位しながら直線移動される。
【0117】
このとき、回転変位する作動バーの端部に備えられた第1、第2、第3および第4被接続具のスロット状係止孔は、内部空洞部の内部に進入した第1、第2、第3および第4接続具の係止片に対して90度の位相差をおいて互いに交差しながら、これらは互いに係止連結される。
【0118】
そして、前記案内ピンが外力によって前記直線区間で直線スリットに沿って直線移動されれば、前記スロット状係止孔と係止片とが係止連結された状態で、前記第1、第2、第3および第4連結軸の作動バーは、第1、第2、第3および第4直線貫通孔の内部で直線移動される。
【0119】
前記第2バッファ部420は、図14A図14Bおよび図14Cに示すように、前記操作部20の内部に備えられる第1、第2、第3および第4連結ワイヤ21、22、23、24と前記第2着脱モジュール200に備えられる第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240との間を連結する部位に選択的に引き移動される第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240のいずれか1つの連結軸の被接続具と、これに対応する第1、第2、第3および第4ラックギヤ110、120、130、140のいずれか1つのラックギヤの接続具との係止連結が円滑に行われるようにバッファ機能を付与するものである。
【0120】
このような第2バッファ部420は、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤ21、22、23、24の各先端である端部に一体に備えられる略円筒状の第2バッファ体421を含み、前記第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240の各一端内部に外側に開口形成される一定長さの第2バッファライン孔423を形成する。
【0121】
これによって、一端が密閉された第2バッファライン孔423の開口端に進入して配置された第2バッファ体421は、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤ21、22、23、24の動きに連動して前記第2バッファライン孔の内部で移動される。
【0122】
前記第1、第2、第3および第4連結軸210、220、230、240の一端に外側に開口形成される各第2バッファライン孔の開口端には、前記第2バッファ体の外部離脱を防止するように、前記第2バッファ体421を有する連結ワイヤが自由に通過するように内部孔をボディに貫通形成した中孔円筒状の第2バッファストッパ422を対応挿入して固定設置する。
【0123】
前記第2バッファストッパ422の外側端には、前記第2バッファライン孔の内部に組立てられた第2バッファストッパを外部に分離する作業が容易となるように、前記第1、第2、第3および第4連結軸の端部に露出する平面部を有する突出部422aを備えることが好ましい。
【0124】
前記第2バッファライン孔423の開口端の内部面には、前記第2バッファストッパの端部と接して過度の内部進入を防止しながら、前記第2バッファ体421を通過させることが可能な円形孔を形成するように突出形成される環リング状の第2内部段423aを備える。
【0125】
これによって、前記第2バッファストッパの内部孔を貫通する第1、第2、第3および第4連結ワイヤの各端部に備えられる第2バッファ体は、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各端部に形成された第2バッファライン孔の内部に往復移動可能に挿入配置され、前記第2バッファストッパは、前記第2バッファライン孔の内部面に形成された雄ねじ部にねじ結合されて固定設置されることにより、前記第2バッファ体は、前記第2バッファストッパの先端との係止によって、外部離脱なく、前記第2バッファライン孔のバッファ区間で前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤのいずれか1つの連結ワイヤと連動して係止なく直線移動されるか、前記第2バッファストッパに接して係止力を発生させる。
【0126】
上記の構成を有する第2バッファ部420によって、前記操作部の選択的な回転時、前記第1、第2、第3および第4連結軸のうちの1つの連結軸は、前記第2バッファ体と第2バッファストッパとの干渉によって前記操作部側に引き移動され、残りの連結軸は、前記操作部の先端内部に待機停止することにより、前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具のいずれか1つの接続具と前記第2着脱モジュールの第1、第2、第3および第4被接続具のいずれか1つの被接続具との選択的な係止連結を個別的に円滑に行うことができるのである。
【0127】
すなわち、前記第2着脱モジュール200の第1、第2、第3および第4被接続具と前記第1着脱モジュール100の第1、第2、第3および第4接続具との選択的な係止連結は、図15(a)に示すように、前記第1、第2、第3および第4連結軸の端部に備えられる第1、第2、第3および第4被接続具のスロット状係止孔と前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの端部に備えられる第1、第2、第3および第4接続具の係止片とが互いに一対一に向かい合う。
【0128】
このとき、前記第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245のスロット状係止孔と前記第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145の係止片とは、同一の垂直状態で互いに向かい合う。
【0129】
そして、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤの各一端に備えられる第2バッファ体421は、図16Aに示すように、前記第2バッファストッパと接するか離隔配置されるように、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各端部に形成された第2バッファライン孔に停止待機する。
【0130】
続いて、前記第2着脱モジュールを有する操作部の先端と前記第1着脱モジュールを有する挿入部の後端とが互いに結合すれば、図15(b)に示すように、互いに対応して向かい合っていた前記第1、第2、第3および第4接続具115、125、135、145の係止片は、前記第1、第2、第3および第4被接続具215、225、235、245のスロット状係止孔を介して係止なく前記第1、第2、第3および第4連結軸の第1、第2、第3および第4被接続具に形成された内部空洞部の内部に進入して垂直なスロット状係止孔と同一に垂直な状態を維持する。
【0131】
前記操作部の先端と挿入部の後端とがこれらの間に備えられるリング状結合体によって外部ハウジングが互いに機構的に外部面に接続連結された状態で、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各一端に備えられる第1、第2、第3および第4被接続具の各内部空洞部の内部空間には、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの一端に備えられる第1、第2、第3および第4接続具の係止片が係止なく内部配置されて待機する。
【0132】
この状態で、図15(c)に示すように、前記操作部に備えられる上・下部操作つまみのいずれか1つの操作つまみを選択してこれを回転操作すれば、このとき発生する外力によって、前記第2モジュール本体の本体ブロックに形成された第1、第2、第3および第4直線貫通孔ごとに組立てられた第1、第2、第3および第4連結軸のいずれか1つの連結軸は、前記第2バッファ体と第2バッファストッパとの係止によって操作部側に引かれながら、操作つまみの回転量に比例して引き移動されながら回転変位する。
【0133】
すなわち、前記操作部の選択的な回転によって、図16B図16Cに示すように、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤのいずれか1つの連結ワイヤが操作部側に引かれると、前記操作部側に引き移動される連結ワイヤの端部に備えられた第2バッファ体が、前記第2バッファライン孔に備えられた第2バッファストッパと接しながら、該当する連結軸の引き移動を行う。
【0134】
これと同時に、前記操作部の選択的な回転によって、図16B図16Cに示すように、前記操作部側に引き移動される連結ワイヤと連動して前記挿入部側に押し移動される連結ワイヤの端部に備えられた第2バッファ体は、前記第2バッファライン孔の内部に形成されるバッファ区間で係止なく挿入部側に移動されるため、前記操作部側に押し移動される連結ワイヤに対応する連結軸は、初期状態そのまま維持する。
【0135】
ここで、前記操作つまみの選択的な回転操作が行われない連結ワイヤに対応する連結軸と、前記操作つまみの選択的な回転操作時に挿入部側に押し移動される連結ワイヤに対応する連結軸とは、図15(a)に示すように、前記第2着脱モジュールの直線貫通孔に待機することで、各被接続具の内部空洞部には、接続具の係止片が内部配置されて係止連結のための係止待機状態を維持する。
【0136】
このような係止待機状態は、前記接続具の係止片と前記被接続具のスロット状係止孔との係止が行われない係止解除状態と同一の状態である。
【0137】
すなわち、使用者の選択的な回転操作に起因する外力によって、第1、第2、第3および第4連結軸のいずれか1つの連結軸が操作部側に引かれながら前記第2バッファ体が第2バッファストッパと接すると、前記連結軸の一端に備えられる案内ピンが、第2モジュール本体の複合型案内スリットのうち曲線状スリットに沿って引き移動されながら、該当する連結軸の作動バーは、該当する直線貫通孔の内部で一方向に約90度回転変位するため、回転変位する作動バーの端部に備えられた第1、第2、第3および第4被接続具のスロット状係止孔は、前記内部空洞部の内部に進入して待機する該当接続具の係止片と約90度の位相差をおいて互いに交差しながら、これらは、別に備えられるボタン部材のような係止連結手段を必要とすることなく、互いに係止連結状態に転換される。
【0138】
連続して、使用者の選択的な回転操作が行われ続けると、前記案内ピンが、第2モジュール本体の複合型案内スリットのうち直線状スリットに沿って移動されながら、該当する連結軸の作動バーを直線移動させるため、選択的に回転操作される態様により、挿入部の先端を上下方向および左右方向のいずれか1つの方向に屈曲作動させることができるのである。
【0139】
一方、前記操作部の選択的な回転操作による外力によって一側に引かれる過程で、引き移動される該当連結軸に備えられる弾性体は、圧縮変形しながら弾性復元力を発生させる。
【0140】
これによって、前記操作部の選択的な回転操作に起因する外力が解除されて、前記弾性体の弾性復元力によって引き移動された第1、第2、第3および第4連結軸のいずれか1つの連結軸が挿入部側に押されると、前記連結軸の一端に備えられる案内ピンが曲線状スリットに沿って逆方向に押し移動されながら、該当する連結軸の作動バーは、該当する直線貫通孔の内部で逆方向に約90度回転復帰するため、回転復帰する作動バーの端部に備えられた第1、第2、第3および第4被接続具のスロット状係止孔は、前記内部空洞部の内部で垂直状態で待機する該当接続具の係止片と同一の垂直状態に復帰し、このような復帰作動によって、別に備えられるボタン部材のような係止解除手段を必要とすることなく、係止連結待機状態に対応する係止解除状態に転換される。
【0141】
この状態で、前記挿入部の後端と前記操作部の先端との間を結合するリング状結合体の簡単な分離解除によって、前記挿入部と操作部とを完全に互いに分離できるのである。
【0142】
以上説明した本発明は、上述した実施例および添付した図面によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形および変更が可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明であろう。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
照明撮影部を備える挿入部の先端を屈曲作動させる操作部と前記挿入部との間を互いに着脱可能に結合する着脱ユニットを含む内視鏡において、
前記着脱ユニットは、前記挿入部の内部先端に各一端が連結された第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各他端に連結されて前記挿入部の後端に備えられる第1着脱モジュールと、前記操作部で回転運動を直線運動に転換させる方向転換部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤに連結されて操作部の先端に備えられる第2着脱モジュールとを含み、
前記第1着脱モジュールは、長手方向に第1、第2、第3および第4直線案内孔を貫通形成し、厚さ方向に中央配置孔を貫通形成した第1モジュール本体と、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤと第1バッファ部を介在して各一端が対応結合されて前記第1、第2、第3および第4直線案内孔に組立てられる第1、第2、第3および第4ラックギヤと、前記第1、第2ラックギヤとの間にギヤ噛合する第1ピニオンギヤと、前記第3、第4ラックギヤとの間にギヤ噛合する第2ピニオンギヤと、前記第1、第2ピニオンギヤが上下一定間隔をおいて組立てられて前記中央配置孔に固定設置されるギヤ軸とを含み、
前記第1バッファ部は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各端部に一体に備えられる第1バッファ体と、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各一端内部に形成されて前記第1バッファ体が往復移動可能に挿入配置される一定長さの第1バッファライン孔と、前記第1バッファ体を有する作動ワイヤを貫通配置する内部孔を形成して、前記第1バッファ体の外部離脱を防止するように、前記第1バッファライン孔の開口した端部に組立てられる第1バッファストッパとを含み、
前記第1バッファ部によって前記操作部と分離された挿入部の長手中間に発生する湾曲変形部に起因する前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの長さ誤差を補償して、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの端部に備えられた第1、第2、第3および第4接続具を前記第1着脱モジュールの端部に同一位置に整列配置することを特徴とするバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[2]
前記第1バッファストッパは、長手方向に切開されたスリットを形成する中孔円筒体で備えられることを特徴とする[1]に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[3]
前記第1バッファストッパは、前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各端部に形成された締結孔と締結される締結部材が貫通配置される組立孔を有する固定部を備えることを特徴とする[1]に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[4]
前記第1バッファライン孔の入口端の内部面には、前記第1バッファストッパの端部と接し、前記第1バッファ体を通過させることが可能な円形孔を形成する環リング状の第1内部段を備えることを特徴とする[1]に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[5]
前記第1、第2、第3および第4ラックギヤは、前記第1、第2、第3および第4直線案内孔に滑走移動可能に組立てられる一定長さの直線バーと、前記第1、第2ピニオンギヤの外周面に形成された円形ギヤ歯とギヤ噛合するように前記直線バーに突出形成される直線ギヤ歯とを含むことを特徴とする[1]に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[6]
前記第1、第2、第3および第4ラックギヤの各直線バーには、前記第1モジュール本体の両側面に切開形成された複数の直線状案内スリットに沿って案内移動される移動体を含むことを特徴とする[5]に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[7]
前記ギヤ軸は、前記第1、第2ピニオンギヤに対応する外部面に第1、第2リング状凹溝を陥没形成し、前記第1、第2リング状凹溝には、前記第1、第2ピニオンギヤの内周面と外周面とが弾力的に接する第1、第2弾性リングを備えることを特徴とする[1]に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[8]
前記第1着脱モジュールは、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤの線形移動を支持するワイヤ支持部を含み、
前記ワイヤ支持部は、前記第1、第2、第3および第4作動ワイヤが対応挿入される支持孔を貫通形成した第1、第2、第3および第4支持体と、前記第1、第2、第3および第4支持体を一端部に固定設置する支持ブロックと、前記第1モジュール本体の一端部に前記支持ブロックを組立てる連結ブラケットとを備えることを特徴とする[1]に記載のバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[9]
照明撮影部を備える挿入部の先端を屈曲作動させる操作部と前記挿入部との間を互いに着脱可能に結合する着脱ユニットを含む内視鏡において、
前記着脱ユニットは、前記挿入部の内部先端に各一端が連結された第1、第2、第3および第4作動ワイヤの各他端に連結されて前記挿入部の後端に備えられる第1着脱モジュールと、前記操作部で回転運動を直線運動に転換させる方向転換部の第1、第2、第3および第4連結ワイヤに連結されて操作部の先端に備えられる第2着脱モジュールとを含み、
前記第2着脱モジュールは、長手方向に第1、第2、第3および第4直線貫通孔を貫通形成して前記操作部の先端内部に配置される第2モジュール本体と、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤと第2バッファ部を介在して各一端が対応結合されて前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に往復移動可能に備えられる第1、第2、第3および第4連結軸とを含み、前記第1、第2、第3および第4連結軸の他端に前記第1着脱モジュールに備えられる第1、第2、第3および第4接続具と選択的に係止連結される第1、第2、第3および第4被接続具を含み、
前記第2バッファ部は、前記第1、第2、第3および第4連結ワイヤの各端部に一体に備えられる第2バッファ体を備え、前記第2バッファ体が往復移動可能に挿入配置されるように前記第1、第2、第3および第4連結軸の各一端内部に一定長さの第2バッファライン孔を備え、前記第2バッファライン孔の開口した端部に組立てられて前記第2バッファ体の外部離脱を防止する第2バッファストッパを含み、
前記操作部の選択的な回転時、前記第1、第2、第3および第4連結軸のうちの1つの連結軸は、前記第2バッファ体と第2バッファストッパとの干渉によって前記操作部側に引き移動され、残りの連結軸は、前記操作部の先端内部に待機停止することにより、前記第1着脱モジュールの第1、第2、第3および第4接続具のいずれか1つの接続具と前記第2着脱モジュールの第1、第2、第3および第4被接続具のいずれか1つの被接続具との選択的な係止連結が行われることを特徴とするワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[10]
前記第2バッファライン孔の入口端の内部面には、前記第2バッファストッパの端部と接し、前記第2バッファ体を通過させることが可能な円形孔を形成する環リング状の第2内部段を備えることを特徴とする[9]に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[11]
前記第1、第2、第3および第4連結軸は、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に往復移動可能に挿入配置され、少なくとも1つの弾性体を備える作動バーと、前記第2モジュール本体に切開形成された複合型案内スリットに沿って曲線状に案内移動されながら前記作動バーを回転変位させるように前記作動バーの一端に備えられる案内ピンと、前記第1、第2、第3および第4接続具と選択的に係止連結されるように前記案内ピンが備えられる作動バーの一端に備えられる第1、第2、第3および第4被接続具とを含むことを特徴とする[9]に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[12]
前記第2モジュール本体は、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔をボディの内部に貫通形成し、前記複合型案内スリットを外部面に切開形成した本体ブロックと、前記第1、第2、第3および第4連結軸の各一端が出入する複数の第1出入孔を貫通形成して前記本体ブロックの一端に備えられる第1覆板と、前記第1、第2、第3および第4直線貫通孔に対応する複数の第2出入孔を貫通形成して前記本体ブロックの他端に備えられる第2覆板とを含むことを特徴とする[11]に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[13]
前記弾性体は、前記第1覆板に一端が接し、前記案内ピンが備えられる作動バーの大径部に他端が接して支持されることを特徴とする[12]に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[14]
前記複合型案内スリットは、前記本体ブロックの両側面から上・下部面まで曲線状に延びる曲線スリットからなる曲線区間と、前記本体ブロックの上・下部面に直線状に延びる直線スリットからなる直線区間とを含むことを特徴とする[12]に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
[15]
前記第1、第2、第3および第4被接続具は、前記内部空洞部を第1、第2、第3および第4接続具側に露出させるスロット状係止孔を含み、前記第1、第2、第3および第4接続具は、先端が両側に広がる係止片を含むことを特徴とする[9]~[14]のいずれか1項に記載のワイヤバッファ機能を有する着脱分離型内視鏡。
【符号の説明】
【0143】
1:着脱分離型内視鏡
1a:着脱ユニット
10:挿入部
11、12、13、14:第1、第2、第3および第4作動ワイヤ
20:操作部
21、22、23、24:第1、第2、第3および第4連結ワイヤ
28、29:上・下部操作つまみ
100:第1着脱モジュール
110、120、130、140:第1、第2、第3および第4ラックギヤ
115、125、135、145:第1、第2、第3および第4接続具
150、160:第1、第2ピニオンギヤ
170:ギヤ軸
180:第1モジュール本体
200:第2着脱モジュール
210、220、230、240:第1、第2、第3および第4連結軸
215、225、235、245:第1、第2、第3および第4被接続具
410:第1バッファ部
411:第1バッファ体
412:第1バッファストッパ
413:第1バッファライン孔
420:第2バッファ部
421:第2バッファ体
422:第2バッファストッパ
423:第2バッファライン孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
図15
図16A
図16B
図16C