IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オドネル ケビンの特許一覧 ▶ ブルーナー ボイドの特許一覧

<>
  • 特許-電動荷物 図1A
  • 特許-電動荷物 図1B
  • 特許-電動荷物 図2
  • 特許-電動荷物 図3
  • 特許-電動荷物 図4
  • 特許-電動荷物 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-08
(45)【発行日】2022-04-18
(54)【発明の名称】電動荷物
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/38 20060101AFI20220411BHJP
   B62B 3/00 20060101ALI20220411BHJP
   B62B 5/06 20060101ALI20220411BHJP
   B62K 5/01 20130101ALI20220411BHJP
   A45C 5/14 20060101ALI20220411BHJP
   A45C 5/03 20060101ALN20220411BHJP
【FI】
A45C13/38
B62B3/00 B
B62B5/06 C
B62K5/01
A45C5/14 A
A45C5/03
【請求項の数】 9
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020101606
(22)【出願日】2020-06-11
(62)【分割の表示】P 2018214498の分割
【原出願日】2016-03-02
(65)【公開番号】P2020179177
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】62/126,915
(32)【優先日】2015-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517309272
【氏名又は名称】オドネル ケビン
(73)【特許権者】
【識別番号】517309283
【氏名又は名称】ブルーナー ボイド
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】オドネル ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ブルーナー ボイド
【審査官】柿沼 善一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05097922(US,A)
【文献】中国実用新案第203740059(CN,U)
【文献】特開2009-006107(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102861411(CN,A)
【文献】米国特許第05207440(US,A)
【文献】米国特許第03316993(US,A)
【文献】米国特許第4913252(US,A)
【文献】米国特許第7407032(US,B1)
【文献】登録実用新案第3082519(JP,U)
【文献】米国特許第3314494(US,A)
【文献】特表2001-513729(JP,A)
【文献】実開昭61-018018(JP,U)
【文献】実開平05-065221(JP,U)
【文献】特開2009-280184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 13/38
B62B 3/00-3/18
B62B 5/06
B62K 5/01
A45C 5/00-5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動荷物であって、
内部収納室を定義するフレームであって、前記フレームは、上面、底面、前面、後面、第1および第2の側面を含み、前記上面は座席を含む、フレーム、
前記フレームの前記底面に含まれる空間に位置する前輪であって、前記前輪は第1の車軸に接続され、前記第1の車軸は操舵軸に接続され、前記操舵軸は前記フレームに回転可能に接続され、前記操舵軸の位置は前記前輪の方向を制御する、前輪、
前記操舵軸により受け入れられる格納式のハンドルであって、前記格納式のハンドルは格納された構成からドライブする構成まで入れ子式に移動してよく、前記格納された構成において前記ハンドルは格納されて前記フレームの前記上面の第1の端縁に隣接し、前記ドライブする構成において前記ハンドルは前記フレームの前記上面より上に延長される、格納式のハンドル、
第2の車軸により接続される後輪であって、前記第2の車軸は前記フレームに有効に連結される、後輪、
前記フレーム上に取り付けられるモータであって、前記モータは前記後輪を駆動する、モータ、および、
前記格納式のハンドルの反対の前記上面の第2の端縁に隣接する格納式牽引ハンドルであって、前記格納式牽引ハンドルは、格納された構成と延長された構成との間を移動可能であり、前記電動荷物を牽引するために前記格納式牽引ハンドルが延長されて使用されるにつれて、前記電動荷物は前記前輪および前記後輪のうちの1つのみが転動する、格納式牽引ハンドル、
を含む、電動荷物。
【請求項2】
前記格納式牽引ハンドルは、前記延長された構成にあるとき前記フレームの前記後面から離れて延びる、請求項1に記載の電動荷物。
【請求項3】
前記内部収納室は、前記フレームの前記後面まで延びる、請求項1に記載の電動荷物。
【請求項4】
前記モータは、前記第1および第2の後輪に隣接して前記底面上に位置する、請求項1に記載の電動荷物。
【請求項5】
現在位置を決定するGPSモジュール、ユーザ装置と通信する無線通信モジュール、および前記GPSモジュールおよび前記無線通信モジュールと通信するコントローラをさらに含み、前記コントローラは前記GPSモジュールから現在位置を受信して、前記無線通信モジュールを介して前記ユーザ装置に前記現在位置を送信するように構成される、請求項1に記載の電動荷物。
【請求項6】
前記モータは駆動ベルトを介して前記後輪を駆動する、請求項1に記載の電動荷物。
【請求項7】
前記モータは、前記格納式のハンドル上に取り付けられるスロットルによって制御される、請求項1に記載の電動荷物。
【請求項8】
ユーザにより前記電動荷物に適用される力を検出するセンサをさらに含み、前記センサは前記センサと通信し、コントローラが前記モータの速度をコントロールするように構成され、前記電動荷物に適用される力の前記センサによる検出に応じて、前記コントローラは、前記モータの速度を測定された力の大きさを用いて算出される速度にセットする、請求項1に記載の電動荷物。
【請求項9】
前記フレームは長さに沿って前面から後面まで延び、前記操舵軸は、前記前面から前記後面までの長さの範囲内で前記フレームに取り付けられる、請求項1に記載の電動荷物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願についての相互参照]
この出願は、2015年3月2日出願の米国仮特許出願第62/126,915号を参照により組み込んで、その利益を請求する。
【背景技術】
【0002】
本主題は、一般に電動荷物に関する。より詳しくは、本発明は、ユーザの目的地に向けてユーザが荷物バッグに乗ることができる、電動車輪および操舵を含む荷物に関する。
【0003】
旅行、仕事、および愉しみのための荷物の輸送は、現代生活においてますます一般的活動である。しかしながら、多くの人々(例えば、限られた機動性を有する人)は、彼等の荷物を輸送するのに苦労する。また、荷物を担持するかまたは引っ張る必要性は、人が管理することができる総重量を制限して、複数の往復活動にまたは荷物の輸送における支援の必要性に結果としてなる場合がある。このように、輸送の容易性を増した新規な荷物システムの必要性がある。加えて、すべての種類の旅行の負担(例えば、電気的装置を充電して、荷物を置き忘れることを回避して、失われたカーバッテリを充電する)を容易にするシステムの必要性がある。
【0004】
したがって、本明細書に記載されているような電動荷物の必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記およびその他のニーズを満たすために、本開示は、ユーザの目的地に向けてユーザが荷物バッグに乗ることができる、電動車輪および操舵を含む荷物を提供する。加えて、提供される荷物は、電気的装置、カーバッテリを充電して、置き忘れる等の場合に荷物を発見するために提供される特徴を含む。
【0006】
荷物は、ユーザがバッグまたはスーツケースに詰めることができる何であれ運ぶために用いてよい、ベルトドライブ、ダイレクトドライブまたはチェーンドライブ、スロットルコントロール、およびブレーキ系統を有するモータによって電力を供給される異なるサイズで利用可能な4輪操舵可能な電動バッグとして実施されてよい。実施形態は、商業的に生き残れる荷物を提供するために、車輪および車軸、直ちに利用可能なモータ、およびバッテリ技術の既存のスタイルを組み込んでよい。荷物は、前輪または後輪駆動式(機内に持ち込める実施形態では後輪駆動式が好ましい)において提供されてよい。いくつかの実施形態(例えば、大きな点検されたバッグ)では、荷物は、後部トランスアクスル2輪駆動を含んでよい。
【0007】
電動車輪および操舵を含む荷物を提供することにより、本開示は、人がそれらの荷物に乗ることができることによって機動性の課題を解決する。荷物は、簡単な配備およびコンパクトな格納のための格納式操舵コントロールを含んでよい。操舵コントロールは、ハイ/ロー・キー、速度を制御する可変スロットル、および、ドラム、ディスク、電磁または再生タイプを用いたブレーキ系統を含んでよい。一実施形態では、荷物は、耐久性があり、証明されたポリウレタン車輪を有する。車輪は格納式でもよい。
【0008】
格納可能で、入れ子式の操舵コントロールは、駆動系統がユーザにバッグを90度回して、操舵コントロールを展開して、そして歩くよりも3倍速い割合で長距離を通う能力を与える一方で、荷物が従来の荷物として同様に使われて、容易に詰められることができるようにするために、業界標準の第2の車輪とともに設けられてよい。加えて、荷物は、ユーザが1度でより多くのアイテムを輸送することを可能にしてよく、このように、ユーザが通常持ち運ぶことができるより重い荷物を可能にする。これは、仕事およびレクリエーションの複数の分野のための移動可能な仕事/電源ステーションとして荷物が作用することを可能にしてもよい。後述するように、荷物は、非常事態または道路上で足止めされるときに、電力のバックアップとして用いられてもよい。
【0009】
荷物は、バッテリを充電するのを助けるために、ビルトイン着脱可能なバッテリ、充電器および代わりのソーラーパネルを含んでよい。荷物は、ユーザが彼女の装置に充電することができるために、USB接続を含んでもよい。荷物は、荷物を失うことを防止するために、ユーザ装置と通信するGPS/GSM追跡装置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、荷物は、貴重品を安全に保つために、TSA認可のロックを含んでもよい。ユーザが彼女の車に戻って、そのバッテリを喪失していたときに、車両をジャンプスタートできるようにするために、本体にミニ・ジャンパーケーブルが設けられていてもよい。一実施形態では、弱光域での安全な使用のために、荷物の前後にLED照明が設けられる。加えて、一実施形態では、LED照明は、弱光域の内容を見るために、荷物の内部に設けられる。
【0010】
電動荷物は、荷物を含むための収容空間を定めて、荷物の乗り物および電動態様を定めるフレームを含んでよい。車輪は、荷物の1つの面に沿って取り付けられてよい。車輪は、より魅力的なプロフィールを提供するために、本体内に部分的に隠されてよい。車輪の反対側の本体の部分は、ユーザがその上に座るのに適した表面を提供してよい。快適な乗り具合を提供するためにユーザがユーザの足を保持することができるように、フットレストが設けられてよい。荷物の外部シェルは、軽量複合材または他の材料(例えばアルミニウム)から造られてよく、極度の耐水性を提供するように構成されてよい。
【0011】
荷物は、さまざまな材料から作られることができる。例えば、荷物は、航空機アルミニウム、炭素繊維、鋳造アルミニウム、鋼、ナイロン、ポリカルボナイト、木、プラスチックおよびゴム等の材料から作られてよい。構造のための他の適切な材料は、合金金属を含む。荷物の総重量を制限すると共に、材料は、強度および運送容量を最大にするために選ばれてよい。
【0012】
電動荷物は、モータによって電力を供給されてよい。次に、搭載バッテリは、モータに電力を供給してよい。格納式操舵機構は、荷物コンテナの方向を通じてユーザコントロールを提供してよい。格納式操舵機構は、電動荷物の速度をコントロールするために、動力制御装置を含んでよい。動力制御装置は、グリップを一方向に回すことが速度を上げ、そして他方向に回すことが速度を下げる回転可能な握り、または同じやり方で働く親指コントロールでよい。加えて、格納式操舵機構は、ブレーキケーブルを介してブレーキに接続しているブレーキコントロールを含んでよい。いくつかの実施形態では、回生制動を有する車輪ハブドライブ(例えば、車輪ハブドライブは荷物の前輪上に設けられてよい)を含んでよい。
【0013】
電動荷物は、ユーザが彼女の電子装置に充電することができるために、USB荷電部分を含んでよい。ユーザが利用可能な光を用いて荷物バッテリを再充電することができるために、ソーラーパネルは、荷物の外側に組み込まれてよい。ユーザのためのおよび近くの歩行者の利益のための増加した可視性を提供するために、LED照明は、荷物に設けられてよい。例えば、ヘッドライトは、荷物の前面上に設けられてよい。そしてブレーキ灯は、荷物の後部に設けられてよい。加えて、牽引ストラップを介して荷物に他の車輪付き荷物の取付けができるようにするために、牽引ストラップまたは引っ掛けマウントは、荷物に設けられてよい。荷物に電力を供給するための機構を提供するために、荷物は、別のバッグの発電機を牽引してよいと考えられる。荷物の車両要素をスイッチオン/オフすることができるようにするために、無線キーフォブは設けられてよい。
【0014】
加えて、いくつかの実施形態では、リストバンド分離スイッチは、設けられてよく、そして、リストバンド分離スイッチが荷物の射程内にないときに荷物のモータが無効にされるように、荷物と相互運用するように構成されてよい。これは、未許可の人が荷物に乗ることを防止してよい。リストバンド分離スイッチは、短距離無線通信または検出(例えば、RFIDまたはブルートゥース通信)を介して荷物によって検出可能でもよい。
【0015】
荷物は、気圧計分離スイッチをさらに含んでよい。気圧計が飛行と整合した高度と整合した圧力を測定するとき、気圧計分離スイッチは、例えば、モータへのバッテリ電力供給を切ることによって、モータを無効にするように構成されてよい。飛行のために格納されている間、気圧計分離スイッチは、荷物が偶然に電力オンになることを防止する。
【0016】
ユーザの貴重品の確実な補完ができるようにするために、荷物は、荷物に組み込まれるTSA対応ロックをさらに含んでよい。壁付きコンセントでバッテリを充電するために、荷物は、ビルトインプラグを含んでもよい。いくつかの実施形態では、自動車をジャンプスタートするのにバッテリを使用するために、ミニ・ジャンパーケーブルをさらに含んでよい。
【0017】
荷物は、荷物の位置を決めるために用いてよいGPS/GSMトランスポンダを含んでよい。例えば、荷物は、セルラー、ブルートゥース等を介してそのGPS/GSM位置を、ユーザ装置またはリモート追跡サーバに周期的に伝えてよい。荷物の位置を決めるために、ユーザは、アプリケーションを使用してよく、またはウェブページにアクセスしてよい。アプリケーションまたはウェブページは、マップの上にかぶせられる荷物の位置を示してよい。荷物が高度センサを有する場合、荷物が飛行機上にあるときに、GPSトランスポンダは、高度センサによってオフにされてよいと考えられる。加えて、飛行中の飛行機上にある荷物と整合した速度で荷物が加速するときに、GPSトランスポンダおよび他の電気的装置をオフにするために、荷物は、加速度計を含んでよい。飛行中の荷物の電子的態様を無効にするためにまたは有効にするために、さもなければ本明細書に記載されている機能性を提供するために、例えば、荷物は、GPS/GSM、高度センサ、加速度計などを用いて速度、加速度、高度などを測定するコントローラを含んでよい。加えて、荷物がユーザの範囲外へ移動する場合、荷物とユーザ装置との間のGPS/GSMの差違、または無線信号(例えば、荷物とユーザ装置との間のブルートゥース接続)の喪失によって測定されるように、荷物は、範囲外アラートを提供する信号をユーザ装置に伝えてよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、荷物は、自律的または半自律的ドライブが可能でもよい。例えば、荷物は、ユーザによるリモート制御ドライブができるようにするためにサーボ操作される操舵を含んでよい。荷物からのビデオ供給において障害物を見て、反応すると共に、リモートユーザが荷物をドライブすることができるために、荷物は、1つ以上のカメラを含んでよい。ユーザにリモート操舵制御(例えば、速度および方向制御)を提供するために、荷物は、ユーザ装置と通信してよい。いくつかの実施形態では、ユーザ装置からのブルートゥース信号を介してユーザの位置を追跡することによって、荷物は、自律的にユーザに追従してよい。荷物と関連してユーザの位置を決定して、特定の距離または相対位置を維持するのに適している、荷物上の1つ以上のブルートゥース・レシーバによって、ユーザの位置は、追跡されてよい。いくつかの実施形態では、GPS/GSMまたは他の位置決め機構により決定されてよいように、ユーザが指定された位置に荷物をリモートでドライブすることができるために、ドライブ-バイ-ワイヤシステムは、荷物上のコントローラによって提供されてよい。
【0019】
前述のように、荷物は、荷物の動作を制御するためにコントローラを含んでよい。コントローラは、本明細書に記載されている機能性を実行するために、CPU、メモリ、および他のコンピュータおよび電子コンポーネントを含んでよい。荷物は、コントローラと通信するワイヤレス通信装置(例えば、セルラー、WiFi、およびブルートゥース通信装置)を含んでよい。コントローラは、荷物の速度および方向を制御するためにモータおよびサーボ作動される操舵と通信してもよい。周辺機器の取付けができるようにするかまたはユーザ装置に充電する能力を提供するために、コントローラは、1つ以上のUSB充電器(好ましい実施形態では2つの充電器)と通信してもよい。近くのユーザが互いにまたはセルラーネットワークを通じて接続することができるために、WiFi通信装置は、無線ホットスポットとして作用してよい。荷物が周囲音を検出することができて、荷物が音声指令に反応することができるために、コントローラは、マイクロホンに接続されてもよい。音声指令は、本明細書に記載されている各タイプの機能性のために提供されてよい。障害物回避ができるようにするために、コントローラは、カメラシステムと通信してもよい。同様に、荷物の周辺の障害物を検出するために、コントローラは、ホーミングまたはレーダーシステムと通信してもよい。例えば、自律的または半自律的ドライブを支援するために、荷物は、前方に面したカメラおよびコーナーに取り付けたレーダーを含んでよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、荷物は、異なる産業用のバッグの目的を交換する着脱可能な挿入物を含んでよい。例えば、学生、写真家、建築、アーティスト、DJであり、しかしこれらに制限されない。挿入物は、ユーザ材料を効率的に格納して、安全に輸送するために用いてよい専門ポケット、アイテム・ホルダ、区画室、箱などを含んでよい。具体的な利用のための異なるタイプの荷物の例は、写真バッグ、医学バッグ、移動バッグ、学生バッグ、セキュリティバッグ、安全バッグおよび工具バッグである。
【0021】
一実施形態において、電動荷物は、外部シェルにより部分的に囲まれるフレームであって、フレームは内部収納室を定義し、内部収納室は、外部シェルの第1のジッパー付きフラップを開くことによって外部シェルを通してアクセス可能な、フレーム、フレームの底部に沿った前輪であって、前輪は第1の車軸に接続され、第1の車軸は操舵軸に接続され、操舵軸はフレームに回転可能に接続され、操舵軸の位置は前輪の方向を制御する、前輪、操舵軸により受け入れられ格納式のハンドルであって、格納式のハンドルは格納された構成からドライブする構成まで入れ子式に移動してよく、格納された構成においてハンドルは格納されて、外部シェルの第2のジッパー付きフラップによって囲まれ、ドライブする構成においてハンドルはフレームの上面より上に延長される、格納式のハンドル、第2の車軸により接続される後輪セットであって、第2の車軸はフレームに有効に連結される、後輪セット、および、フレーム上に取り付けられるモータであって、モータは後輪を駆動する、モータ、を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、フレームはクレイドルをさらに含み、ハンドルが格納された構成にあるとき、ハンドルはクレイドルのスロット内に位置し、スロットはハンドルの回転を制限するためにバリアを含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、電動荷物は、格納された構成と延長された構成との間を移動可能な格納式牽引ハンドルをさらに含み、格納式牽引ハンドルは、延長された構成にあるときフレームの後面から外方へ延びる。
【0024】
いくつかの実施形態では、電動荷物は、現在位置を決定するGPSモジュール、ユーザ装置と通信する無線通信モジュール、およびGPSモジュールおよび無線通信モジュールと通信するコントローラをさらに含み、コントローラはGPSモジュールから現在位置を受信して、無線通信モジュールを介してユーザ装置に現在位置を送信するように構成される。
【0025】
いくつかの実施形態では、電動荷物は、コントローラと通信する気圧計をさらに含み、コントローラは、スロットルによるモータのコントロールを係合するかまたは分離するように構成され、コントローラが気圧計を介して、エアライン飛行と整合している予め定められた閾値より下の気圧を検出するとき、コントローラはスロットルによるモータのコントロールを分離する。
【0026】
いくつかの実施形態では、電動荷物は、RFIDセンサおよびRFIDリストバンドをさらに含み、リストバンドは電動荷物のユーザにより装着されるのに適していて、コントローラは、スロットルによるモータのコントロールを係合するかまたは分離するように構成され、RFIDセンサはコントローラと通信し、コントローラはRFIDリストバンドの存在のために常にスキャンするように構成され、コントローラがRFIDリストバンドのためのスキャンの後にRFIDリストバンドを検出しないとき、コントローラはスロットルによるモータのコントロールを分離する。
【0027】
いくつかの実施形態では、フレームの底面は、上位レベルおよび、上位レベルの下に凹んだ空間を定める下位レベルを含み、前輪は上位レベルから凹んだ空間へと下方へ延びる。
【0028】
そして、実施形態によっては、フレームの底面の上位レベルおよび下位レベルは移行部によって接続され、移行部はチャネルを含み、移行部にはフットレストが接続され、フットレストは、チャネル内に格納された構成から、フレームから外へ延びる延長された構成まで移動してよい。また、実施形態によっては、モータは、駆動ベルトを介して後輪を駆動する。加えて、実施形態によっては、モータは、格納式のハンドル上に取り付けられるスロットルによって制御される。
【0029】
いくつかの実施形態では、電動荷物は、ユーザにより荷物に適用される力を検出するセンサをさらに含み、センサはセンサと通信し、コントローラはモータの速度をコントロールするように構成され、荷物に適用される力のセンサによる検出に応じて、コントローラは、モータの速度を測定された力の大きさを用いて算出される速度にセットする。
【0030】
いくつかの実施形態では、フレームは長さに沿って前面から後面まで延び、操舵軸は、前面から後面までの長さの範囲内でフレームに取り付けられる。
【0031】
本発明の目的は、彼等の荷物を運ぶことの容易さを増加させると共に、人がより速い速度で通うことができる交通手段を作成することである。
【0032】
本発明の利点は、ユーザが彼等の所有物自体を運ぶ代わりに、彼等の所有物を運ぶ荷物に乗ることができるということである。
【0033】
本発明の利点は、ユーザが歩く速度の3倍の速度で通うこと、ユーザが持ち運ぶことができるものより重い荷物を含む、1度でより多くを輸送すること、を可能にする荷物を提供するということである。
【0034】
本発明の別の利点は、非常事態または道路上で足止めされるときに、電力のバックアップを提供するということである。
【0035】
本発明のさらなる利点は、仕事およびレクリエーションの複数の分野のための移動可能な仕事/電源ステーションとして荷物が作用してよいということである。
【0036】
実施例の付加的な目的、利点および新規な特徴は、続く説明に部分的に記載され、そして部分的に、以下の説明および添付図面の考察に応じて当業者にとって明らかになるか、または実施例の作成または動作によって学習されてよい。概念の目的および利点は、特に添付の請求の範囲において指し示される方法論、手段および組合せによって実現されてよく、達成されてよい。
【0037】
図面は、制限としてでなく、例としてのみ、本概念による1つ以上の実施を表す。図において、同様の参照番号は、同じまたは同様の要素に関連する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1A図1Aは、ドライブ構成における本発明の電動荷物の例示的実施形態の斜視図である。
図1B図1Bは、牽引構成における図1の荷物の斜視図である。
図2図2は、図1の荷物の内部部品の斜視図である。
図3図3は、牽引構成における図1の荷物の内部部品の斜視図である。
図4図4は、図1の荷物の上面図である。
図5図5は、図1の荷物の電気的コンポーネントを示す線図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1Aは、ドライブ構成12における本発明の電動荷物10の例示的実施形態の斜視図である。ユーザは、荷物10とともに所望の目的地まで移動するために、電動荷物10を操作してよい。ユーザは、座席14上に座ってよい。そして、ハンドル16は、荷物10の操舵のために延長されてよい。ドライブ構成12において、座席14は、荷物10の上面18を定めてよい。座席14の反対側の底面20は、車輪を含んでよい。一実施形態では、前輪22は、操舵系統の一部であり、後輪24は、荷物10をドライブするための動力系統の一部である。荷物10は、積荷を積むかまたは降ろすためにフラップ26を開けることによってアクセスされてよい収納室を含んでよい。収納室は、荷物10の側面27上に位置してよい。
【0040】
一実施形態では、ユーザは、入れ子式ハンドル16を用いて荷物10を操舵する。ハンドル16は、小さいフラップ29のファスナーを開けることによって、アクセス可能なポーチに格納されてよい。ユーザは、小さいフラップ29のファスナーを開けてよく、ハンドル16を延長してよく、そして荷物10をドライブし始めてよい。ハンドル16は、スロットル30およびブレーキ32を含むドライブコンポーネントを含んでよい。押されるときに、スロットル30はモータ速度を上げてよく、そして荷物10の速度を対応して上げてよい。反対に、ブレーキ32は、荷物10を遅くするために操作されてよい。二輪車のハンドルのように、ユーザは、前輪22を接続する前車軸23(図2)を回転させるためにハンドル16を回してよい。いくつかの実施形態では、前方パスを照らすために前面19にLED照明が設けられよい。一実施形態では、低い光領域の内容物を見るために、LED照明は、荷物の内部に設けられる。
【0041】
ユーザの足の快適な配置のためのフットレスト34は、荷物10の両側に設けられてよい。一実施形態において、フットレスト34は、電動移動の間の使用のための延長構成(図1Aに示される)と、フットレストが使用されないときの格納構成(図1Bに示される)との間で格納可能、移動可能でもよい。例えば、格納構成における図1Bに示す実施形態では、フットレスト34は、チャネルの中で静止してよく、そして荷物の外側に対して同じ高さでもよい。ユーザがフットレストを使用のための延長構成に持ち込むことを許容するために、フットレスト34は、枢軸上に取り付けられてよい。
【0042】
図1Bに示すように、荷物10は、ユーザが図1Bに示すように牽引ハンドル42によって荷物10を引っ張ることを許容するために、牽引構成40において使用されてもよい。示すように、牽引ハンドル42は、荷物10の後面21上の入れ子式牽引ハンドル系統44の一部でよい。牽引ハンドル42は、荷物10の上面18の近くで操舵ハンドルの反対側の端縁で荷物10に組み込まれてよい。牽引構成40において引かれるときに、荷物10は、前輪22上を転がってよい。荷物10が牽引構成40において引かれるにつれて、ハンドル16は、前輪が回転するのを妨げるクレイドル94(図3)に格納されてよい。
【0043】
荷物10は、荷物10の内部部品を囲むその外部上の外側ファブリック・シェル45を含んでよい。外側ファブリック・シェル45は、さまざまな部分から成ってよく、そして、荷物10の内部部分へのさまざまなジッパー開口(例えば、収納室へのアクセスを提供するサイドフラップ28、および、ハンドル16および電子パネル130(図4)上のさまざまな他のコントロールへのアクセスを提供する小さいフラップ29)を含んでよい。外側ファブリック・シェル45は、軽量複合材または他の材料(例えばアルミニウム)から造られてよく、そして、極度の耐水性を提供するように構成されてよい。
【0044】
図2は、荷物10の内部部品の斜視図である。図2に示すように、荷物10は、ユーザへのサポートを提供して、内部収納室を定める概して箱形のフレーム50によって定義されてよい。荷物10は、その概して箱形の性質に起因して、さまざまな表面を有してよい。操舵系統52は、底面20の下に延びる前輪22、および上面18の上に延長可能なハンドル16を有する、荷物10の前面19内部に取り付けられてよい。操舵系統52は、底面20の下に延びる前輪22、および上面18の上に延長可能なハンドル16を有する、荷物10の前面19内部に取り付けられてよい。ハンドル16は、複数の高所まで延長可能でもよい。例えば、実施形態では、ハンドル16は、人が荷物10をドライブしてよいように操舵レベルまで延ばされてよい。加えて、実施形態では、ハンドル16は、人が荷物の隣を歩くことができて、牽引様式または動力補助を用いて荷物を使用することができるように、操舵レベルよりも高い第2の延長レベルまで延ばされてよい。
【0045】
荷物10の底面20は、前輪22のための凹んだ空間54を含んでよい。凹んだ空間54によって、前輪22は、操舵の間に自由に回転することができる。凹んだ空間54を定めるために、底面20は、上位レベル56および、移行部60によって分離された下位レベル58を含んでよい。上位レベル56は、前輪22より上に存在してよく、そして、操舵系統52のための折り畳まれたアルミニウムサポート64を支持する各側面27上の上位アルミニウム管62によって定義されてよい。上位アルミニウム管62は、移行部60に接続されてよい。移行部60は、上位レベル56を下位レベル58に接続するために底面20の長さに対して角度付けられたアルミニウム管を含んでよい。移行部60は、荷物10が牽引構成40にあるときにフットレスト34の収納のための空間を定めるチャネル66を含んでよい。底面20の下位レベル58は、アルミニウム管から成る左底部ビーム68および右底部ビーム70を含んでよい。収納室の積荷にサポートを提供して、動力系統80のモータ82および他のコンポーネントをサポートするために、床板72は、左底部ビーム68および右底部ビーム70に亘ってよい。
【0046】
図3は、延長した牽引ハンドル42を有する荷物10の内部部品の斜視図を示す。牽引ハンドル42は、荷物10の上面18のちょうど下に取り付けられてよい入れ子式牽引ハンドル系統44の一部でよい。
【0047】
荷物10の前面19は、各縁部上の2つの垂直サポート、左前フレームサポート84および右前フレームサポート86(ここで、「右」および「左」は、荷物に乗っているユーザに関して)によって定義されてよい。左前フレームサポート84および右前フレームサポート86は、上位レベル56から前縁ジョイント88まで上方へ延びてよい。前縁ジョイント88は、左前フレームサポート84および右前フレームサポート86を、それぞれ、左上部ビーム90および右上部ビーム92に接続してよい。前縁ジョイント88は、ハンドル16が荷物10の内部へと通過する開口89に沿って電子パネル130(図4)を支持してよい。前縁ジョイント88は、荷物10が牽引構成40にあるとき、ハンドル16が適所に保持されてよいクレイドル94を含んでよい。
【0048】
荷物10の後面21も、各縁部上の2つの垂直サポート、左後フレームサポート96および右後フレームサポート98によって定義されてよい。左後フレームサポート96および右後フレームサポート98は、それぞれ、左底部ビーム68および右底部ビーム70から上へ延びてよく、そして、それぞれ、左上部ビーム90および右上部ビーム92に接続してよい。
【0049】
荷物10は、動力系統100によってドライブされてよい。動力系統100は、バッテリ152によって駆動されるモータ82を含んでよい。モータ82は、モータベルト104を介して後輪車軸102をドライブしてよい。他の実施態様では、荷物10は、ダイレクトドライブまたはチェーンドライブを使用してよい。ブレーキは、ユーザが荷物10を停止させることができるために、後輪24に近接して取り付けられてよい。ハンドル16は、ブレーキを起動させるために用いてよいブレーキコントロールを含んでよい。加えて、他の実施形態では、荷物10は、前輪駆動動力系統100を使用してよい。
【0050】
図3は、荷物10の側面図である。図3に示すように、操舵系統52は、グラウンドに対して垂直で、シールされた軸受ヘッドセットアセンブリを保持する1と1/8インチ管110を含んでよい。シールされた軸受を収容するヘッドセットアセンブリによって、ハンドル16に接続した操舵軸は、収納位置から操舵のための延長位置および、人が荷物の隣を歩くことができて、牽引様式または動力補助を用いて荷物を使用することができるように、より長い延長位置まで入れ子式に移動することができる。ヘッドセットアセンブリは、操舵トラックを前輪22に、そして入れ子式ハンドル16に、さらに接続する。他の実施態様では、操舵系統52は、ハイ/ロー・キー、速度を制御する可変スロットル、および、ドラム、ディスク、電磁または再生タイプを用いたブレーキ系統を含んでよい。
【0051】
一実施形態では、荷物10は、動力補助モードを含んでよい。実施形態では、動力補助モードは、コントローラ156(図5)によって制御されてよい。例えば、モータ82により生じない前輪22または後輪24の回転を測定するセンサ173によって、または、ユーザがハンドル16に力を適用することを検出するセンサ173(例えば、ユーザが前方向にハンドルを引くことにより生じるハンドル16上のトルクを測定するために、センサは、操舵系統52に取り付けられてよい)によって、コントローラ156は、ユーザが荷物10を引いていることを検出してよい。ユーザが荷物10を引くことを検出すると、直ちに、コントローラ156は、ユーザ牽引力と一致するための速度にモータ82を起動させてよい。例えば、前輪22または後輪24が動力なしに特定の速度で回転していることをコントローラ156が検出する場合、コントローラ156は、その速度にモータ82を起動させてよい。代わりに、ハンドル16に適用される力(例えばハンドルが前方へ引かれている)を感知する実施形態では、コントローラ156は、その力を最小化するための速度でモータ82を起動させてよい。このようにして、モータ速度は、ユーザの歩行速度に一致されてよい。
【0052】
図4は、荷物10の上面図である。図4に示すように、前縁ジョイント88は、ユーザがさまざまな電気的制御および電源装置にアクセスするための電子パネル130を含んでよい。一実施形態では、電子パネル130は、荷物10上の電源を入れる電源スイッチ132を含んでよい。加えて、電子パネル130は、ユーザが必要に応じて彼女の装置に充電することができるために、USBポート134を含んでよい。電子パネル130の充電表示136は、バッテリ152の充電の現在レベルを示してよい。
【0053】
図4はまた、荷物10が牽引構成にあるときに、要求されるようにクレイドル94に位置するハンドル16を示す。ユーザが運転を開始するためにハンドル16を延ばすときに、ユーザは、クランプ140の係合を外すことによってハンドル16を最初に解錠してよい。次いで、ハンドル16は、それがドライブ位置まで延ばされるまで、ハンドル16を上方へ引っ張ることによって延長されてよい。次いで、ユーザは、延長されたドライブ位置にハンドル16を固定するために、クランプ140を再係合してよい。ユーザがバッグの隣を歩き始めるためにハンドル16を延ばすときに、ユーザは、クランプ140の係合を外すことによってハンドル16を最初に解錠してよい。次いで、ハンドル16は、それがドライブ位置まで完全に延ばされるまで、ハンドル16を上方へ引っ張ることによって、荷物の隣を歩いて、牽引様式または動力補助を用いて荷物を使用するために、完全に延長されてよい。次いで、ユーザは、延長されたドライブ位置にハンドル16を固定するために、クランプ140を再係合してよい。
【0054】
図5は、それらの間に選択された接続を含む荷物10の電気的コンポーネント150を示す線図である。バッテリ152またはソーラーパネル154は、荷物10のモータ82およびコントローラ156に電力供給してよい。充分な環境光があるときに、ソーラーパネル154は、バッテリ152を充電してよい。スロットル30は、モータ82と電気的接続にあってよく、そしてモータ82の速度を制御してよい。
【0055】
コントローラ156は、本明細書に記載されている荷物10の計算機能を実行するために提供されてよい。コントローラ156は、その機能を実行するためにコントローラ156によって実行されてよい命令を含んでよいメモリ157と通信してよい。コントローラ156は、荷物の位置および動きを決定するために、GPS/GSMトランスポンダ158および加速度計160と通信してよく、ルーチンポーリングしてよい。コントローラ158は、無線通信モジュール162を介して外部コンピュータシステムまたはユーザ装置と通信してよい。無線通信モジュール162は、さまざまな通信サブモジュール(例えば、ブルートゥース通信モジュール164、Wi-Fi通信モジュール166、およびセルラー通信モジュール168)を含んでよい。荷物10がRFID技術を用いてそれ自身の位置を決めることができるために、RFIDリーダ170は、いくつかの実施形態ではコントローラ158とさらに通信してもよい。コントローラ156、メモリ157、無線通信モジュール162、および他のいかなるコンピュータ回路およびセンサも、電子パネル130の範囲内に含まれてよい。コントローラ156は、荷物の位置および動きを決定するために、GPS/GSMトランスポンダ158および加速度計160と通信してよく、ルーチンポーリングしてよい。荷物10が空港の境界の範囲内にあるとき、コントローラ156は、荷物10の最高速度を安全のための予め定められた速度に制限してよい。
【0056】
加えて、いくつかの実施形態では、リストバンド分離スイッチ171は、荷物10を有するユーザに提供されて、リストバンド分離スイッチ171が荷物10の射程内にないときに荷物10のモータ82が無効にされるように、荷物10と相互運用するように構成されるリストバンドでもよい。これは、未許可の人が荷物10に乗ることを防止してよい。リストバンド分離スイッチ171は、短距離無線通信または検出(例えば、RFIDまたは、ブルートゥース通信モジュール164を用いるブルートゥース通信)を介して荷物10によって検出可能でもよい。
【0057】
荷物は、気圧計172をさらに含んでよい。気圧計172が飛行と整合した高度と整合した圧力を測定するとき、コントローラ156は、例えば、モータ82へのバッテリ電力供給を切ることによって、モータ82を無効にするように構成されてよい。飛行のために格納されている間、気圧計172は、荷物が偶然に電力オンになることを防止する。
【0058】
荷物10は、ユーザが荷物10の位置を決めることができるために、GPS/GSMトランスポンダ158を含んでよい。例えば、荷物10は、セルラー、ブルートゥース等を介してそのGPS/GSM位置を、ユーザ装置またはリモート追跡サーバに周期的に伝えてよい。荷物の位置を決めるために、ユーザは、彼または彼女のモバイル機器上のアプリケーションを使用してよく、またはリモート追跡サーバのウェブページにアクセスしてよい。アプリケーションまたはウェブページは、マップの上にかぶせられる荷物10の位置を示してよい。荷物10が気圧計172を有する場合、荷物10が飛行機上にあるときに、GPS/GSMトランスポンダ158は、コントローラ156によってオフにされてよいと考えられる。加えて、飛行中の飛行機上にある荷物と整合した速度で荷物10が加速するときに、GPS/GSMトランスポンダ158および他の電気的装置をオフにするために、荷物10は、加速度計160を含んでよい。飛行中の荷物10の電子的態様を無効にするためにまたは有効にするために、さもなければ本明細書に記載されている機能性を提供するために、例えば、コントローラ156は、GPS/GSMトランスポンダ158、気圧計172、加速度計160などを用いて速度、加速度、高度などを測定してよい。加えて、荷物10がユーザの範囲外へ移動する場合、荷物10とユーザ装置との間のGPS/GSMの差違、または無線信号(例えば、荷物10とユーザ装置との間のブルートゥース接続)の喪失によって測定されるように、荷物10は、範囲外アラートを提供する信号をユーザ装置に伝えてよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、荷物10は、自律的または半自律的ドライブが可能でもよい。例えば、荷物10は、ユーザによるリモート制御ドライブができるようにするためにサーボ操作される操舵を含んでよい。荷物10からのビデオ供給において障害物を見て、反応すると共に、リモートユーザが荷物10をドライブすることができるために、荷物10は、1つ以上のカメラを含んでよい。ユーザにリモート操舵制御(例えば、速度および方向制御)を提供するために、荷物10は、ユーザ装置と通信してよい。いくつかの実施形態では、ユーザ装置からのブルートゥース信号を介してユーザの位置を追跡することによって、荷物10は、自律的にユーザに追従してよい。荷物と関連してユーザの位置を決定して、特定の距離または相対位置を維持するのに適している、荷物上の1つ以上のブルートゥース・モジュール164によって、ユーザの位置は、追跡されてよい。いくつかの実施形態では、GPSまたは他の位置決め機構により決定されてよいように、ユーザが指定された位置に荷物10をリモートでドライブすることができるために、ドライブ-バイ-ワイヤシステムは、コントローラ156によって提供されてよい。
【0060】
荷物10が周囲音を検出することができて、荷物10が音声指令に反応することができるために、コントローラ156は、マイクロホンに接続されてもよい。音声指令は、本明細書に記載されている各タイプの機能性のために提供されてよい。障害物回避ができるようにするために、コントローラ156は、カメラシステムと通信してもよい。同様に、荷物10の周辺の障害物を検出するために、コントローラ156は、ホーミングまたはレーダーシステムと通信してもよい。例えば、自律的または半自律的ドライブを支援するために、荷物10は、前方に面したカメラおよびコーナーに取り付けたレーダーを含んでよい。
【0061】
前輪22および後輪24は、ポリウレタンから造られてよい。左前フレームサポート84、右前フレームサポート86、左上部ビーム90、右上部ビーム92、左後フレームサポート96、右後フレームサポート98などを含む荷物の外部シェルは、軽量複合材または他の材料(例えばアルミニウム)から造られてよく、そして、極度の耐水性を提供するように構成されてよい。
【0062】
荷物10は、メモリ157、コントローラ156(例えば1つ以上のデータプロセッサ)、画像処理プロセッサおよび/または中央プロセッサ、および周辺機器インタフェースを含んでよい。メモリ157、および1つ以上のコントローラ156は、別々のコンポーネントであることができるかまたは1つ以上の集積回路に集積されることができる。荷物10のさまざまなコンポーネントは、(当業者によって認識される)1つ以上の通信バスまたは信号ラインによって連結されることができる。
【0063】
通信機能は、無線通信モジュール162を通して促進されることができる。そしてそれは、無線周波数受信機および送信器および/または光学的(例えば赤外線)レシーバおよびトランスミッタを含むことができる。無線通信モジュール162の特定の設計および実施は、荷物10が作動することを目的とする通信ネットワークに依存することができる。例えば、荷物10は、GSMネットワーク、GPRSネットワーク、EDGEネットワーク、Wi-FiまたはImaxネットワーク、およびブルートゥース・ネットワークを通じて動作するように設計された通信サブシステムを含むことができる。特に、荷物10が他の無線デバイスのための基地局として構成されてよいように、無線通信サブシステムは、ホスティング・プロトコルを含んでよい。
【0064】
メモリ157は、高速のランダムアクセスメモリおよび/または不揮発性メモリ(例えば、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、1つ以上の光記憶デバイス、および/またはフラッシュメモリ(例えば、NAND、NOR))を含むことができる。メモリ157は、オペレーティングシステム命令(例えば、ダーウィン(Darwin)、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、iOS、ANDROID、BLACKBERRY OS、BLACKBERRY 10、WINDOWS、または埋め込みオペレーティングシステム(例えばVxWorks))を格納してよい。オペレーティングシステム命令は、基本システムサービスを扱うための、そしてハードウェア従属タスクを遂行するための命令を含んでよい。いくつかの実施では、オペレーティングシステム命令は、カーネル(例えばUNIXカーネル)であることができる。
【0065】
1つ以上の補助装置、1つ以上のコンピュータおよび/または1つ以上のサーバと通信するのを容易にするために、メモリ157は、通信命令を格納してもよい。メモリ157は、グラフィックユーザーインターフェース処理を容易にするグラフィカルユーザーインタフェース命令、センサ関連の処理および機能を促進するセンサ処理命令、電話関連のプロセスおよび機能を促進する電話命令、電子メッセージ通信処理関連のプロセスおよび機能を促進する電子メッセージ通信処理命令、ウェブ・ブラウジング関連のプロセスおよび機能を促進するウェブ・ブラウジング命令、メディア処理関連のプロセスおよび機能を促進するメディア処理命令、GPSおよびナビゲーション関連のプロセスおよび命令を容易にするGPSナビゲーション命令、カメラ関連のプロセスおよび機能を促進するカメラ命令、および/または他のプロセスおよび機能(例えば、アクセス制御管理機能など)を促進する他のソフトウェア命令、を含んでよい。メモリ157は、当業者によって認識されるように荷物10の他のプロセスおよび機能を制御する他のソフトウェア命令を格納してもよい。アクティベーションレコードおよび国際移動機器アイデンティティ(International Mobile Equipment Identity (IMEI))または類似のハードウェア識別は、メモリ157に格納されることもできる。
【0066】
上記の識別された命令およびアプリケーションの各々は、本明細書に記載されている1つ以上の機能を実行するための命令セットに対応することができる。これらの命令は、別々のソフトウェアプログラム、手順、またはモジュールとして実施する必要はない。メモリ157は、追加の命令またはより少しの命令を含むことができる。さらに、荷物10のさまざまな機能は、1つ以上の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含む、ハードウェアにおいておよび/またはソフトウェアにおいて実施してよい。したがって、荷物10は、本明細書に記載されている機能性のいかなる組合せを実行するのにも適していてよい。
【0067】
本明細書に記載されているシステムおよび方法の態様は、1つ以上のコントローラ156によって制御される。1つ以上のコントローラ103は、さまざまなアプリケーションプログラムを走らせて、関連するデータベースにアクセスすることおよびデータを格納することを含む、データにアクセスして格納して、そして荷物10を介して1つ以上のインタラクションを有効にするのに適していてよい。概して、1つ以上のコントローラ156は、1つ以上のプログラム可能なデータ処理装置によって実施される。この種の装置のハードウェア要素、オペレーティングシステム、およびプログラミング言語は、事実上従前どおりである。そして、当業者がそれとともに適切によく知られていると推定される。
【0068】
例えば、1つ以上のコントローラ156は、中央処理装置(CPU)、メモリおよび相互接続バスを利用する中央制御処理システムのPCベースの実装でもよい。CPUは、単一のマイクロプロセッサを含んでよい。または、それは、マルチプロセッサーシステムとしてCPUを構成するための複数のマイクロコントローラ156を含んでよい。メモリは、読取り専用メモリ(例えば、PROM、EPROM、FLASH-EPROM等)と同様に、メインメモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)およびキャッシュ)を含む。システムは、いかなる形の揮発性または不揮発性のメモリも含んでもよい。動作において、メインメモリは、非一時的であり、CPUによる実行のための命令および実行された命令による処理のためのデータの少なくとも部分を格納する。
【0069】
1つ以上のコントローラ156は、1つ以上の出力ディスプレイ(例えば、モニタ、プリンタ、タッチスクリーン、動作検知入力装置など)、およびプロセッサ用の1つ以上のユーザーインターフェースとして役立つ1つ以上の入力装置(例えば、キーボード、マウス、音声、タッチ、生体電気装置、磁気リーダ、RFIDリーダ、バーコードリーダ、タッチスクリーン、動作検知入力装置など)を有する相互接続のための適切な入/出力ポートをさらに含んでよい。例えば、1つ以上のコントローラ156は、出力ディスプレイを駆動するために、グラフィックサブシステムを含んでよい。システムに対する周辺機器のリンクは、有線接続でもよくまたは無線通信を用いてもよい。
【0070】
ここに提供されているシステムおよび方法の態様は、関連した機能を制御するためのハードウェアおよびソフトウェアを含む。ソフトウェアは、プロセッサまたは他のプログラマブル機器に関連したステップを実行させるためのコードまたは実行可能命令(コードまたは命令は、プロセッサまたは他のマシンにより読み込み可能な媒体によって実行されるかまたはその媒体において具現される)の形をとってよい。この種の動作を実施するための命令またはコードは、いかなる有形の読み込み可能な媒体にも格納されるかまたはその媒体によって担持されるいかなる形(例えば、ソースコード、オブジェクトコード、解釈されたコードなど)でもコンピュータ命令の形であってよい。
【0071】
本明細書において用いるように、コンピュータまたはマシン「可読媒体」のような用語は、命令を実行のためのプロセッサに提供することに参加するいかなる媒体にも関連する。この種の媒体は、多くの形をとってよい。不揮発性の記憶媒体は、例えば、光または磁気ディスク(例えば図面に示されるいかなるコンピュータの記憶装置のいずれかも)を含む。揮発性の記憶媒体は、ダイナミック・メモリ(例えばこの種のコンピュータプラットフォームのメインメモリ)を含む。したがって、コンピュータ可読媒体の共通の形は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体、CD-ROM、DVD、他の任意の光媒体、パンチカード紙テープ、孔パターンを有する他の任意の物理的媒体、RAM、PROMおよびEPROM、FLASH-EPROM、他の任意のメモリーチップまたはカートリッジ、またはコンピュータがプログラムコードおよび/またはデータを読み込むことができる他の任意の媒体を含む。コンピュータ可読媒体のこれらの多くの形は、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行のためのプロセッサへ伝達することに関係していてよい。
【0072】
本明細書に記載されている好ましい本実施形態に対するさまざまな改変および変更態様は、当業者にとって明らかである点に留意する必要がある。この種の改変および変更態様は、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、そしてその付随する利点を減少させずになされてよい。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5