(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-08
(45)【発行日】2022-04-18
(54)【発明の名称】有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/31 20060101AFI20220411BHJP
C23C 16/44 20060101ALI20220411BHJP
【FI】
H01L21/31 B
C23C16/44 J
(21)【出願番号】P 2021036343
(22)【出願日】2021-03-08
【審査請求日】2021-03-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0008664
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518460200
【氏名又は名称】ミラエボ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,チェホ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヨンジュ
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ピョンヒ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジンウン
【審査官】田中 崇大
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-169384(JP,A)
【文献】特表2009-535194(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1865337(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0162862(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/31
C23C 16/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体製造工程中の有機膜蒸着工程を行うプロセスチャンバーで反応した後に排出される未反応ガスの供給を受けてヒーターで加熱し、捕集可用空間で温度が低下した粒子状の反応副産物を捕集した後、残りのガスを排出する捕集装置であって、
流入した未反応ガスを流入させて収容し、排出するハウジングと、
ハウジングの内側に位置し、二重構造で放射配列されたディフューザーによって流入ガスを拡散させながらガスを均一に加熱するヒーターと、
放射状に配列され、単位面積当たり広い表面積を有する構造型捕集プレート、及びガスの流れを集中させるか或いは均一に分散させて排出するように排気ホールが中央部に又は放射状に配列されて形成された捕集ディスクを備える第1ディスク型捕集部、第2ディスク型捕集部、第3ディスク型捕集部、第4ディスク型捕集部及び第5ディスク型捕集部が垂直配列された内部捕集塔と、を含むことを特徴とする、有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項2】
前記第1ディスク型捕集部は、ガスの流れを放射状に配列された複数の構造型捕集プレートを介して中央部へガイドしながら、捕集ディスクに形成された中央排気ホール及び放射配列された複数の正孔形状の排気ホールを介して下部へ排出させ、構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項3】
前記放射状に配列された複数の構造型捕集プレートは、大きくて長い構造型捕集プレートと、これより小さく、低くかつ短い構造型捕集プレートとが交互に設置されたことを特徴とする、請求項2に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項4】
前記第2ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを放射状に配列された複数の構造型捕集プレートを介して外側方向にガイドし、捕集ディスクの周りに沿って形成された傾斜型ガイドによって上部又は側方向から供給されるガスの流れを塞いで再び内側に集めて停滞させながら、放射配列された構造型捕集プレートに沿って放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させ、構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項5】
前記傾斜型ガイドは、ハウジング本体の内径に近接するように位置するか或いは面接するように位置して、最上部の第1ディスク型捕集部から均一に供給されたガスが、第2ディスク型捕集部の下端に存在する複数のディスク型捕集部へ直接供給されないように構成されたことを特徴とする、請求項4に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項6】
前記第3ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の二重構造型捕集プレートを介して捕集ディスクの外側方向を通って下部へ排出するとともに、下部捕集ディスクの中央部に形成された複数の排気ホール及び放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させながら、二重構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項7】
前記第4ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを放射状に配列された複数の二重構造型捕集プレートを介して捕集ディスクの外側方向を通って下部へ排出するとともに、下部捕集ディスクに放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させながら、二重構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項8】
前記捕集ディスクの中央部には、排気円板が上部に一定間隔で離隔するように形成され、下降したガスがぶつかりながら、二重構造型捕集プレートを介しての側面排気効率を増大させるように構成されたことを特徴とする、請求項7に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項9】
前記二重構造型捕集プレートは、垂直プレートと、これを両側に分割する第1水平プレート及び第2水平プレートによってその断面が二重十字状に構成され、前記第1水平プレートには長さ方向に沿って排気ホールが形成されたことを特徴とする、請求項6又は7に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項10】
前記第2水平プレートは、上部に位置した第1水平プレートよりも大きさがさらに大きい断面積を持つように形成されるが、捕集ディスクの中心部側よりも外側に行くほど幅がさらに大きい形状に構成されたことを特徴とする、請求項9に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項11】
前記第5ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを放射状に配列された複数の構造型捕集プレートを介して外側方向にガイドして、第4ディスク型捕集部の捕集ディスクよりも小さい直径を有する捕集ディスクの周り、及び放射配列された相対的に多くの構造型捕集プレートに沿って下部捕集ディスクに放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させながら、構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項12】
前記構造型捕集プレートは、垂直プレートとこれを両側に分割する水平プレートによってその断面が十字状に構成されたことを特徴とする、請求項2、4及び11のいずれか一項に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【請求項13】
前記ヒーターは、ヒーター本体と;ヒーター本体の上面に締結され、伝導された熱源を流入した未反応ガスに供給して拡散させる二重構造で多重配列されたディフューザーとで構成され、
前記ディフューザーは、ヒーター本体よりも広い領域に熱源を伝達するディフューザー熱伝導板と;ディフューザー熱伝導板の中央部に放射状に円形配列され、熱源を均一に供給しながら、流入した未反応ガスを拡散させる複数の垂直型内部ディフューザープレートと;ディフューザー熱伝導板に前記内部ディフューザープレートの周りに沿って放射状に円形配置され、熱源をより細分化しながら、流入した未反応ガスを細分化して拡散させる複数の垂直型外部ディフューザープレートと;で構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物(反応副生成物)の捕集装置に係り、より詳しくは、半導体製造工程の際にプロセスチャンバーで有機膜蒸着工程を行った後に排出される未反応ガス中に含まれている粒子状の反応副産物を薄膜の形で捕集するために、広い表面積と流速低減構造を持つ内部捕集塔を備えることにより、均一な流速と捕集温度の条件下で滞留時間を増大させて高効率で捕集する捕集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、半導体製造工程は、大きく前工程(Fabrication工程)と後工程(Assembly工程)からなり、前工程とは、各種のプロセスチャンバー(Chamber)内でウエハー(Wafer)上に薄膜を蒸着し、蒸着された薄膜を選択的にエッチングする過程を繰り返し行って特定のパターンを加工することにより、いわゆる半導体チップ(Chip)を製造する工程をいい、後工程とは、前記前工程で製造されたチップを個別に分離した後、リードフレームと結合して完成品に組み立てる工程をいう。
【0003】
この時、前記ウエハー上に薄膜を蒸着するか、或いはウエハー上に蒸着された薄膜をエッチングする工程は、プロセスチャンバー内にガス注入システムを介して、シラン(Silane)、アルシン(Arsine)、塩化ホウ素、水素などの必要とするプロセスガス又は薄膜蒸着のための前駆体ガスなどの必要とするプロセスガスを注入することにより、高温で行われる。この時、プロセスチャンバー内には、各種の発火性ガスや、腐食性異物及び有毒成分を含有した有害ガスなどが多量に発生する。
【0004】
このため、半導体製造装備には、プロセスチャンバーから排出された未反応ガスを浄化して放出するために、前記プロセスチャンバーを真空状態にする真空ポンプの後段に、プロセスチャンバーから排出される未反応ガスを浄化させた後に大気に放出するスクラバー(Scrubber)が設置される。
【0005】
しかし、このようなスクラバーは、単にガス状の反応副産物だけを浄化処理するので、プロセスチャンバーから排出された未反応ガス中に含まれている粒子状の反応副産物を事前に捕集しなければ、プロセスチャンバーから排出された未反応ガスが配管に固着して排気圧力が上昇する問題、又は真空ポンプに流入して発生するポンプの故障問題、又はプロセスチャンバーに逆流してウエハーを汚染させる問題などがある。
【0006】
このため、半導体製造装備には、プロセスチャンバーと真空ポンプとの間に、前記プロセスチャンバーから排出される未反応ガスをパウダー状に凝集させる様々な構造の反応副産物捕集装置が設置される。
【0007】
しかし、従来の副産物捕集装置で使用される内部捕集塔の構造は、捕集プレートの表面に同一又は互いに異なる大きさの多数のホールが加工され、周辺に乱流片を追加する方式で構成され、ガスの流れが互いに異なる負荷の大きさによる速い流れと遅い流れとの流速差を発生させながら、複数の箇所で互いに異なる大きさの乱流を発生させてガスを遅滞させながら、捕集面と未反応ガスとの接触面積を増やす方式なので、未反応ガスの流速を減少させながら均一かつ安定的なガス流れを提供するには構造的な欠点がある。
【0008】
これにより、従来の捕集装置の構造下では、プロセスチャンバーで有機膜蒸着(Organic Film Deposition)工程を行った後、微細な反応副産物含有の未反応ガスが排出されてから捕集装置に流入する場合、安定的な流速減少構造と単位面積あたり高い捕集効率を持つ捕集プレートが備えられないため、十分な捕集条件が満足されないので、反応副産物を薄膜の形で捕集することができないという問題点がある。
【0009】
そこで、かかる問題点を解決することができる反応副産物捕集装置の開発が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】韓国特許第10-0717837号公報(2007年5月7日)
【文献】韓国特許第10-0862684号公報(2008年10月2日)
【文献】韓国特許第10-1447629号公報(2014年9月29日)
【文献】韓国特許第10-1806480号公報(2017年12月1日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、半導体製造工程の際にプロセスチャンバーで有機膜蒸着工程を行った後に捕集装置に流入した未反応ガス中に含まれている反応副産物を捕集するために、単位面積あたり広い表面積を有する構造型捕集プレートと、ガスの流れを集中又は分散させて排出する捕集ディスクとから構成されるディスク型捕集部が垂直方向に多層配列された内部捕集塔を備えることにより、ガスの滞留時間を増加させながら均一な温度分布を維持した状態で反応副産物を薄膜の形で捕集する捕集装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、流入したガスの捕集効率を増加させることができるように二重構造のディフューザーを介して流路を延長及び拡散させ、ディフューザーの下端に結合されたヒーターを介して均一な温度を示す捕集装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成し且つ従来の欠点を除去するための課題を行う本発明は、半導体製造工程中の有機膜蒸着工程を行うプロセスチャンバーで反応した後に排出される未反応ガスの供給を受けてヒーターで加熱し、捕集可用空間で温度が低下した粒子状の反応副産物を捕集した後、残りのガスを排出する捕集装置であって、
流入した未反応ガスを流入させて収容し、排出するハウジングと、
ハウジングの内側に位置し、二重構造で放射配列されたディフューザーによって流入ガスを拡散させながらガスを均一に加熱するヒーターと、
放射状に配列され、単位面積当たり広い表面積を有する構造型捕集プレート、及びガスの流れを集中させるか或いは均一に分散させて排出するように排気ホールが中央部に又は放射状に配列されて形成された捕集ディスクを備える第1ディスク型捕集部、第2ディスク型捕集部、第3ディスク型捕集部、第4ディスク型捕集部及び第5ディスク型捕集部が垂直配列された内部捕集塔と、を含むことを特徴とする、有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置を提供することにより達成される。
【0014】
好適な実施形態において、前記第1ディスク型捕集部は、ガスの流れを放射状に配列された複数の構造型捕集プレートを介して中央部にガイドしながら、捕集ディスクに形成された中央排気ホール及び放射配列された複数の正孔形状の排気ホールを介して下部へ排出させ、構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする。
【0015】
好適な実施形態において、前記第1ディスク型捕集部に放射状に配列された複数の構造型捕集プレートは、大きくて長い構造型捕集プレートと、これより小さく、低くかつ短い構造型捕集プレートとが交互に設置されたことを特徴とする。
【0016】
好適な実施形態において、前記第2ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを放射状に配列された複数の構造型捕集プレートを介して外側方向にガイドし、捕集ディスクの周りに沿って形成された傾斜型ガイドによって上部又は側方向から供給されるガスの流れを塞いで再び内側に集めて停滞させながら、放射配列された構造型捕集プレートに沿って放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させ、構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする。
【0017】
好適な実施形態において、前記傾斜型ガイドは、ハウジング本体の内径に近接するように位置するか或いは面接する(面で接する)ように位置して、最上部の第1ディスク型捕集部から均一に供給されたガスが、第2ディスク型捕集部の下端に存在する複数のディスク型捕集部へ直接供給されないように構成されたことを特徴とする。
【0018】
好適な実施形態において、前記第3ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の二重構造型捕集プレートを介して捕集ディスクの外側方向を通って下部へ排出するとともに、下部捕集ディスクの中央部に形成された複数の排気ホール及び放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させながら、二重構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする。
【0019】
好適な実施形態において、前記第4ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを放射状に配列された複数の二重構造型捕集プレートを介して捕集ディスクの外側方向を通って下部へ排出するとともに、下部捕集ディスクに放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させながら、二重構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする。
【0020】
好適な実施形態において、前記第4ディスク型捕集部の捕集ディスクの中央部には、排気円板が上部に一定間隔で離隔するように形成され、下降したガスがぶつかりながら、二重構造型捕集プレートを介しての側面排気効率を増大させるように構成されたことを特徴とする。
【0021】
好適な実施形態において、前記第3ディスク型捕集部及び第4ディスク型捕集部の二重構造型捕集プレートは、垂直プレートと、これを両側に分割する第1水平プレート及び第2水平プレートによってその断面が二重十字状に構成され、前記第1水平プレートには、長さ方向に沿って排気ホールが形成されたことを特徴とする。
【0022】
好適な実施形態において、前記第2水平プレートは、上部に位置した第1水平プレートよりも大きさがさらに大きい断面積を持つように形成されるが、捕集ディスクの中心部側よりも外側に行くほど幅がさらに大きい形状に構成されたことを特徴とする。
【0023】
好適な実施形態において、前記第5ディスク型捕集部は、供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の構造型捕集プレートを介して外側方向にガイドして、第4ディスク型捕集部の捕集ディスクよりも小さい直径を有する捕集ディスクの周り、及び放射配列された相対的に多くの構造型捕集プレートに沿って下部捕集ディスクに放射状に配列された長孔形状の排気ホールを介して下部へ均一に排出させながら、構造型捕集プレート及び捕集ディスクを介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成されたことを特徴とする。
【0024】
好適な実施形態において、前記構造型捕集プレートは、垂直プレートとこれを両側に分割する水平プレートによってその断面が十字状に構成されたことを特徴とする。
【0025】
好適な実施形態において、前記ヒーターは、ヒーター本体と;ヒーター本体の上面に締結され、伝導された熱源を流入した未反応ガスに供給して拡散させる二重構造で多重配列されたディフューザーとで構成され、前記ディフューザーは、ヒーター本体よりも広い領域に熱源を伝達するディフューザー熱伝導板と;ディフューザー熱伝導板の中央部に放射状に円形配列され、熱源を均一に供給しながら、流入した未反応ガスを拡散させる複数の垂直型内部ディフューザープレートと;ディフューザー熱伝導板に前記内部ディフューザープレートの周りに沿って放射状に円形配列され、熱源をより細分化しながら、流入した未反応ガスを細分化して拡散させる複数の垂直型外部ディフューザープレートと;で構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
上述した特徴を有する本発明に係る反応副産物捕集装置は、単位面積当たり広い表面積と捕集時間の増大のための均一な渦流発生構造を持つように十字断面又は二重十字断面を有する構造型捕集プレートが放射状に配列され、ガスの流れを集中させるか或いは均一に分散させて排出するように放射状に配置された排気ホールが形成された捕集ディスクで構成され、反応副産物を捕集するディスク型捕集部が垂直方向に多層配列された内部捕集塔を備えることにより、製造工程の際にプロセスチャンバーで有機膜蒸着(Organic Film Deposition)工程を行った後に排出される未反応ガス中の副産物を捕集するとき、流入するガスの流速を減少させながら層別にガスが順次下方供給されるようにして滞留時間を増加させながら、内部の温度分布を均一に保つことができるため、構造型捕集プレートの表面から未反応ガス中の副産物を薄膜の形で均一に捕集することができるという利点を有する。
【0027】
また、本発明は、内部捕集塔を構成するディスク型捕集部のうち、上部に位置したディスク型捕集部の捕集ディスクの周りに傾斜型ガイドがハウジングの内径に近接するように位置しながら、下部に行くほど傾くように形成され、最上部のディスク型捕集部から供給されたガスが、下部側に位置した複数のディスク型捕集部へ直接供給されず、傾斜型ガイドの内側に集中して集まるようにした後、その下部に位置したディスク型捕集部に均一に順次供給されながら、長い流路を経て、広い表面積を有する構造型捕集プレートと捕集ディスクを介して均一に捕集させることができるという利点を有する。
【0028】
また、本発明は、二重構造で放射配列されたディフューザーによって改善された熱源、及び流入ガス拡散構造を持つヒーターが備えられ、捕集装置の内側上端領域で加熱された熱源の到達距離を遠くの方まで拡張させながらガスの拡散を提供することにより、均一な温度を持つ領域が拡大し、これにより均一な温度と流速で加熱された未反応ガスが内部捕集塔に供給されて再び流速が遅滞しながらガス中の反応副産物が高効率で捕集されるという利点を有する。
【0029】
このように、本発明は、様々な利点を有する有用な発明であって、産業上の利用が大きく期待される発明である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の構造を示す断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るヒーターの上部及び底面を示す斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るヒーターの構成を示す分解斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る内部捕集塔の斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る内部捕集塔の分解斜視図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る内部捕集塔を構成するディスク型捕集部の構成を示す例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る内部捕集塔を構成するディスク型捕集部の構成を示す例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る内部捕集塔を構成するディスク型捕集部の構成を示す例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る内部捕集塔を構成するディスク型捕集部の構成を示す例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る内部捕集塔を構成するディスク型捕集部の構成を示す例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部におけるガスの流れを示す例示図である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部における流速パターン図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部における流速ベクトル図である。
【
図15】本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部における温度パターン図である。
【
図16】本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部における捕集傾向を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態の構成及びその作用を添付図面に基づいて詳細に説明する。また、本発明を説明するにあたり、関連する公知の機能或いは構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にするおそれがあると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0032】
図1は本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の斜視図、
図2は本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の構造を示す断面図、
図3は本発明の一実施形態に係るヒーターの上部及び底面を示す斜視図、
図4は本発明の一実施形態に係るヒーターの構成を示す分解斜視図、
図5は本発明の一実施形態に係る内部捕集塔の斜視図、
図6は本発明の一実施形態に係る内部捕集塔の分解斜視図、
図7乃至
図11は本発明の一実施形態に係る内部捕集塔を構成するディスク型捕集部の構成を示す例示図である。
【0033】
図示の如く、本発明に係る有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置は、未反応ガスを流入させて収容し、排出するハウジング1と;ハウジングの内側上部に位置し、二重構造で放射配列されたディフューザー22によってヒーター本体21の熱源が均一に伝導されながら、流入したガスを拡散させる構造を持つヒーター2と;ハウジングの内側に設置され、ヒーターによって加熱及び拡散されたガスの流路を停滞及び転換させながら粒子状の反応副産物を薄膜の形で均一に捕集するように放射状に配列され、単位面積あたり広い表面積(少なくとも単位(投影)面積よりも広い表面積)を有する構造型捕集プレート、及びガスの流れを集中させるか或いは均一に分散させて排出するように排気ホールが中央部に又は放射状に配列されて形成された捕集ディスクを含む複数のディスク型捕集部が多層に垂直配列された内部捕集塔3と;を含んで構成される。
【0034】
このような反応副産物捕集装置は、半導体製造工程時にプロセスチャンバー(図示せず)から排出された未反応ガスに含まれている粒子状の反応副産物を凝集させて捕集した後、残りのガスのみを真空ポンプへ排出する装置であって、特に半導体製造工程の際にプロセスチャンバーで有機膜蒸着(Organic Film Deposition)工程を行った後に排出された後、流入した未反応ガス中に含まれている微細な粒子状の反応副産物を薄膜の形で均一に高効率で捕集するために、ガスの流速を低減させて均一な流速と温度分布で分散させる構造を持つディスク型捕集部を垂直方向に多層に構成した内部捕集塔で捕集する。
【0035】
前記本発明の反応副産物捕集装置が処理するガスの種類は、1,3-シクロヘキサンビス(メチルアミン)(1,3-Cyclohexanebis(Methylamine))、異生体の混合物(Mixture of Isomers)、1,3-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(1,3-Bis(Isocyanatomethyl)Cyclohexane)などのプロセスガスがプロセスチャンバーで有機膜成長(Organic Film Deposition)工程を行った後に排出される未反応ガスである。このようなガス中に含まれている粒子状の反応副産物は、粒子が微細な形状で少量含まれ、プロセスガスの相違と使用量の違いにより従来の捕集装置構造ではよく捕集されないため、本発明に係る構造を持つ捕集装置でのみ最大限に流速を低減させて滞留時間を増やしながら、均一な流速と捕集が可能な温度分布を提供した状態で、単位面積当たり広い表面積を提供しながら捕集する。
【0036】
前記本発明に係る捕集装置は、プロセスチャンバーから排出される未反応ガスによる腐食などを防止することができるように、ほとんどの構成要素が腐食を防ぐことができるステンレス鋼、アルミニウムなどの素材を用いて製作される。
【0037】
ハウジング1は、流入した未反応ガスを収容するハウジング本体11と;ハウジング本体の上部に締結され、気密又は水密を維持するためのOリング(O-Ring)の保護及び上板下部領域での反応副産物の捕集時に適切な温度維持のために供給される冷却水流路12に冷却水を供給し排出する冷却水流入口13及び冷却水排出口14と、ガス流入のためのガス流入口15が形成された上板16と;ハウジング本体の下部に締結され、粒子状の反応副産物が捕集された残りのガスを排出させるガス排出口17が形成された下板18とから構成される。
【0038】
前記ハウジング本体11の内壁、上板16の底面及び下板18の上面には、内部捕集塔3のようにガス中に含まれている粒子状の反応副産物を捕集する。
【0039】
特に、ハウジング本体11は、内壁上部側にのみ集中的に捕集されるが、その理由は、後述するディスク型捕集部によって一箇所から下部への未反応ガスの流れが遮断されて上部側のみで捕集される。
【0040】
前記ハウジング本体11、上板16及び下板18が本発明の一実施形態によって円筒状又は円板状に図示されたが、このような形状のみが本発明を限定するのではなく、四角筒状又は四角板状のように必要とする形状に構成できるのはもちろんである。但し、以下、本発明では、説明の便宜上、円筒状又は円板状の形状を有する図面を中心に説明する。
【0041】
前記ハウジング本体11は、中空の筐体形状であり、内部に設置される内部捕集塔3に流入したガスが凝集して捕集されるように流入ガスを貯蔵する役割を果たすように構成される。ハウジング本体11の上部は、内部捕集塔3を収納して設置した後、上板16を覆ってボルトを含む公知の締結手段で固定する。
【0042】
前記上板16は、上部が開放されたハウジング本体11の上部を覆うカバーの役割を果たしながら、ガス流入口15を介して、プロセスチャンバーから排出される未反応ガスの供給を受ける。
【0043】
また、上板16には、底面に設置されたヒーター2の稼働によってハウジング本体11の内部空間が加熱されるとき、上板の下部に設置されるOリング(図示せず)が変形するような機能低下を保護し、反応副産物の捕集時に適切な温度領域を提供するための冷却水流路12が上面に溝状に加工されて形成される。溝が形成された冷却水流路の上部は流路カバー12aで覆う。この時、流路カバーは、図示されていないが、水密のためのシーリング処理を含んで締結することができ、締結方法は、嵌合式、溶接式、ボルト締結方式などの公知の技術で締結すれば十分である。
【0044】
前記冷却水流路12は、外部の冷却水タンク(図示せず)から供給された冷却水が冷却水流入口13を介して流入した後、冷却水排出口14を介して排出されて循環するように構成されるが、流入した冷却水と排出される冷却水とが互いに混ぜられないように、隣接する冷却水流入口13と冷却水排出口14との間の冷却水流路は連通せず、境界部を持つように形成される。冷却水としては水又は冷媒を使用すればよい。
【0045】
冷却水流路12が形成された領域の空間部は、内部捕集塔3の上部領域の周辺側に該当する空間部であるが、ヒーターによって加熱され、ディフューザーによって拡散してこの領域へ供給された高温のガス温度を反応副産物の捕集可能な温度領域帯にする。
【0046】
また、前記ガス流入口15は、上板にホールを加工した後、溶接などの方式で固定させるが、様々な箇所に設置することができ、好ましくは中央部に設置する。
【0047】
また、上板16には、その底面に設置されたヒーター2に電源を供給するヒーター電源供給部23が設置される。このため、上板には、捕集装置冷却水流路の温度を把握するための温度センサー19が含まれる。
【0048】
前記下板18は、ハウジング本体11の開放された下部を覆うカバーの役割を果たしながら、一箇所、好ましくは中央部にホールを加工した後、溶接などの方式でガス排出口17を固定して、反応副産物の除去された未反応ガスが排出される通路として使用される。
【0049】
ヒーター2は、ヒーター電源供給部23から電力が印加されると発熱するヒーター本体21と;ヒーター本体の上面に締結され、均一に伝導された熱源をガスに供給して拡散させる二重構造で多重配列されたディフューザー22とから構成され、ハウジング1の内側上部に位置するように設置される。このようなヒーターは、流入したガスの温度を、捕集が可能な領域帯に形成し、ディフューザーを介して拡散させる役割を果たす。
【0050】
前記ディフューザー22は、ヒーター本体の上面よりも大きい直径を有し、ヒーター本体よりも広い領域に熱源を伝達するディフューザー熱伝導板221と;
ディフューザー熱伝導板221の中央部に放射状に円形配列され、熱源を均一に供給しながら、流入した未反応ガスを水平方向に均一に拡散させる複数の垂直型(直立型)内部ディフューザープレート222と;
ディフューザー熱伝導板221に前記放射状に円形配列された内部ディフューザープレート222の周りに沿って放射状に円形配列され、熱源をより細分化して均一に供給しながら均一に拡散中のガスを水平方向に細分化して拡散させる複数の垂直型外部ディフューザープレート223と;で構成される。
【0051】
前記外部ディフューザープレート223の個数は、内部ディフューザープレート222が放射配列された角度よりも少なくとも半分程度の角度で放射配列された角度を持つ個数を有するように構成される。つまり、内部ディフューザープレート222の放射配列角度と同じ角度を持つ外郭部位に外部ディフューザープレートが配置され、内部ディフューザープレート222の放射配列角度間の角度にも外部ディフューザープレートが配置され、内部で一定の角度で拡散した熱源が外郭に出ながら、さらに細分化された角度で水平方向に拡散した構造を持つため、未反応ガスを均一に加熱しながら水平方向に細分化して拡散させる。
【0052】
前記内部ディフューザープレート222と外部ディフューザープレート223は、ディフューザー熱伝導板221に形成された溝に嵌合するように下部に突出部が形成できる。この他に、溶接などの方式で垂直に設置することもできる。
【0053】
前記ヒーター2は、上板16に形成されたガス流入口15の下部側に連接するようにボルト又は溶接などの締結方式で取り付けられる。このため、ヒーター本体21は、上面の周りに沿って多数の締結部21aが配列され、上部に面接するディフューザー熱伝導板221の内部に形成された多数の締結ホール221aを貫通して前記上板底面側から下方に突出した締結部に挿入されて螺合されるように構成されることにより、ヒーター2が上板の下部に締結される。
【0054】
前記ヒーター2の熱源は、電熱配管(又は電熱配線)21bで接続された上板16の上面に設置されたヒーター電源供給部23に電力が印加されると、設定された温度に発熱する。ヒーター2の素材は、流入したガスによる腐食を防止するために、セラミック又はインコネルなどの素材が使用される。この時、前記電熱配管の設置のために、ディフューザー熱伝導板221には複数のホールが穿設される。
【0055】
上述のように構成されたヒーター2は、プロセスチャンバーから排出された未反応ガスが上板16のガス流入口15を介して流入するときに凝集して滞ることなく内部捕集塔3に到達するときに最大限の凝集が起こるようにするとともに、二重放射状に配置された二重構造の内部ディフューザープレート222と外部ディフューザープレート223で構成され、ヒーター本体で加熱された熱源が伝導された後、ハウジングの内部でヒーター本体よりもさらに遠くの方(離れる方向)まで均一かつ細密に拡散して熱伝導されたガスが水平方向に細分化されて拡散することにより、均一な温度領域帯がハウジング内側の上部空間の周辺側に形成され、内部捕集塔3の上部空間に均一な熱源とガスが供給されて均一な凝集が起こるようにする役割を果たす。
【0056】
また、このように均一な温度領域帯がハウジング内側の上部の周辺側に形成されると、前記ハウジング本体11の内壁上部側で未反応ガス中の反応副産物を捕集する。その理由は、後述するディスク型捕集部によって一箇所から下部への未反応ガスの流れが遮断されて上部側のみで捕集されるためである。
【0057】
内部捕集塔3は、複数のディスク型捕集部が垂直方向に多層配列され、上部に位置したヒーター2のディフューザー22によって供給された捕集が可能な温度で拡散したガスの流路を停滞又は変更させながら、粒子状の反応副産物を薄膜の形で均一に捕集する。
【0058】
前記複数個で構成される各ディスク型捕集部の基本構造は、反応副産物を捕集するための単位面積当たり広い表面積と捕集時間の増大のための均一な渦流発生構造を持つように十字断面又は二重十字断面を有する構造型捕集プレートが放射状に配列され、ガスの流れを集中させるか或いは均一に分散させて排出するように排気ホールが中央部に又は放射状に配列されて形成された捕集ディスクで構成される。
【0059】
また、ディスク型捕集部のうち、上部に位置したディスク型捕集部の捕集ディスクの周りには、傾斜型ガイドがハウジング本体11の内径に近接するように位置しながら下部に行くほど傾く(傾斜角度が大きくなる)ように形成され、最上部のディスク型捕集部から均一に供給されたガスが、下部側に位置した複数のディスク型捕集部に直接供給されず、傾斜型ガイドの内側に集中して集まるようにした後、その下部に位置したディスク型捕集部に供給されるように構成される。
【0060】
前記構造型捕集プレートは、捕集ディスクに嵌合又は溶接方式で固定されるように構成される。
【0061】
上述したような基本構造を共有するディスク型捕集部それぞれの具体的な構造は、各層別に互いに異なる形状を持つように構成される。以下、具体的に、それぞれの構造を考察する。
【0062】
本発明の一実施形態に係るディスク型捕集部は、上部から第1ディスク型捕集部31、第2ディスク型捕集部32、第3ディスク型捕集部33、第4ディスク型捕集部34、第5ディスク型捕集部35の順に一定間隔で離隔した空間部をもって設置される。
【0063】
前記複数のディスク型捕集部間を一体に締結して構成することもできるが、本発明の一実施形態では、第1ディスク型捕集部31、第2ディスク型捕集部32は、ハウジングの上板と支持台41で締結され、一定間隔で離隔した状態でぶら下がった構造で固定され、残りの第3ディスク型捕集部33、第4ディスク型捕集部34、第5ディスク型捕集部35は、ハウジングの下板と支持台42、43で締結され、一定間隔で離隔した状態で固定される。このように固定する構造は、ガスの流入と排出時に発生する遊動による影響をディスク型捕集部が少なく受けながら安定的に固定できるので好ましい。
【0064】
第1ディスク型捕集部31は、ヒーター2のディフューザー22によってハウジングの内壁方向に多重拡散した後に下部へ供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の構造型捕集プレート311を介して中央部にガイドしながら、捕集ディスク312に形成された中央排気ホール312a及び放射配列された複数の正孔形状の排気ホール311bを介して下部へ均一に排出させ、構造型捕集プレート311及び捕集ディスク312を介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成される。
【0065】
前記放射状に配列された複数の構造型捕集プレート311は、大きくて長い(所定の幅を有しており、且つ実質的に中央排気ホール312aから構造型捕集プレート311の外周に向けて半径方向に延びる)構造型捕集プレート311と、これよりも小さく、低くかつ短い構造型捕集プレート311とが交互に設置される。
【0066】
したがって、第1ディスク型捕集部31に形成された構造型捕集プレート311の個数は、その下部に位置した第2ディスク型捕集部32乃至第5ディスク型捕集部35に形成された構造型捕集プレートの個数よりも多いため、さらに細分化されて均一なガスを下部に分配する。
【0067】
このように構成することにより、下降したガスの渦流発生効率が増大し、ガスの流れを停滞させて捕集効率が高くなる。
【0068】
また、前記構造型捕集プレート311は、垂直プレート311aと、これを両側に分割する水平プレート311bによってその断面が十字状に構成され、単位面積当たりの捕集面積を増大させる役割を果たす。
【0069】
このような構造を持つ構造型捕集プレート311は、上部から下降するガスが衝突して渦流を発生させながら流速を減速させた後、側方向に供給するとともに、長さ方向にガスの流れをガイドしながら捕集作用をする。
【0070】
前記中央排気ホール312aは、構造型捕集プレート311が延長されないため干渉を受けない捕集ディスク312の中央部に形成され、ガスの主排出作用を提供する。
【0071】
また、前記放射配列された複数の正孔形状の排気ホール311bは、構造型捕集プレート311が設置された箇所別に下部の捕集ディスク312に一つ以上形成され、ガスの排出補助作用を提供する。
【0072】
この時、正孔形状の排気ホール311bは、大きくて長い構造型捕集プレート311の場合には大きいものが形成され、小さくて短い構造型捕集プレート311の場合には小さいものが形成される。
【0073】
一方、第1ディスク型捕集部31の捕集ディスク312には、複数のホール312cが穿設され、上板に設けられる支持台41が設置される。この支持台の内部に、上板に固定された全ねじボルトが挿入された後、第2ディスク型捕集部32に位置する支持台41まで貫通して締結することにより、上板にぶら下がるようになる。
【0074】
第2ディスク型捕集部32は、第1ディスク型捕集部31から下部方向に供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の構造型捕集プレート321を介して外側方向にガイドし、捕集ディスク322の周りに沿って形成された傾斜型ガイド323によって上部又は側方向から供給されるガスの流れを塞いで再び内側に集めて停滞させながら、放射配列された構造型捕集プレート321に沿って下部捕集ディスク322に放射状に配列された長孔形状の排気ホール322aを介して下部へ均一に排出させ、構造型捕集プレート321及び捕集ディスク322を介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成される。この時、長孔形状の排気ホール322aは、構造型捕集プレート321に沿って周辺部からほぼ中心部付近まで形成され、下部方向に均一に供給する。
【0075】
前記捕集ディスクの周りに壁のように形成された傾斜型ガイド322は、ハウジング本体11の内径に近接するように位置するか或いは面接するように位置し、下部に行くほど傾くように形成され、最上部の第1ディスク型捕集部31から均一に供給されたガスが、下部側に位置した複数のディスク型捕集部へ直接供給されず、傾斜型ガイドの内側に集中して集まるようにした後、その下部に位置したディスク型捕集部へ供給されるよう構成される。このような構成を持つことにより、上部側で全体ガスの流速を全体的に減少させながら集めた後、安定的に下部へ供給して捕集効率を増大させる。
【0076】
第2ディスク型捕集部32に形成された構造型捕集プレート321は、第1ディスク型捕集部31に形成された構造型捕集プレートの個数よりも少なく備えられることにより、間の空間部の面積が広く形成され、下降したガスが互いによく混合されて温度を均一にする役割を果たす。これにより、ガスの流れを停滞させて捕集効率が高くなる。
【0077】
また、前記構造型捕集プレート321は、垂直プレート321aとこれを両側に分割する水平プレート321bによってその断面が十字状に構成され、単位面積当たりの捕集面積を増大させる役割を果たす。
【0078】
このような構造を持つ構造型捕集プレート321は、上部から下降するガスが衝突して渦流を発生させながら流速を減速させた後、側方向に供給するとともに、長さ方向にガスの流れをガイドしながら捕集作用をする。
【0079】
前記捕集ディスク322の中央部には排気ホールが形成されないため、ガスの流れは、構造型捕集プレート321が設置された箇所別に下部捕集ディスク312に構造型捕集プレート321のように放射配列された長孔形状の排気ホール322aを介してのみ排出作用を提供する。
【0080】
一方、第2ディスク型捕集部32の捕集ディスク322には、複数のホール322bが穿設され、上板に設けられる支持台41が設置される。この支持台の内部に、上板に固定された全ねじボルトが挿入された後、上部の第1ディスク型捕集部31に位置する支持台41を貫通して締結することにより、上板にぶら下がるようになる。
【0081】
第3ディスク型捕集部33は、第2ディスク型捕集部32から下部方向に供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の二重構造型捕集プレート331を介して捕集ディスク332の外側方向に通って下部へ排出するとともに、下部捕集ディスク332の中央部に形成された複数の排気ホール332a及び放射状に配列された長孔形状の排気ホール332bを介して下部へ均一に排出させながら、二重構造型捕集プレート331及び捕集ディスク332を介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成される。
【0082】
この時、長孔形状の排気ホール332bは、長さの長い二重構造型捕集プレート331に沿って中心部の近くまで大きい領域に形成され、下部方向に均一に供給する。
【0083】
また、長孔形状の排気ホール332bは、二重構造型捕集プレート331の一つ当たり2つずつ形成されて排気効率が増大するように構成される。
【0084】
また、第3ディスク型捕集部33に形成された二重構造型捕集プレート331は、第2ディスク型捕集部32に形成された構造型捕集プレートと同じ個数だけその下部に同じ角度で放射配列され、下降したガスがぶつかり(衝突し)ながら渦流領域を形成する。これにより、ガスの停滞時間が増え、再度混合が増大しながら温度を均一に作って捕集効率が高くなる。
【0085】
また、前記二重構造型捕集プレート331は、垂直プレート331aとこれを両側に分割する第1水平プレート331b及び第2水平プレート331cによってその断面が二重十字状に構成され、単位面積当たりの捕集面積をさらに増大させる役割を果たす。
【0086】
但し、下部に位置した第2水平プレート331cは、上部に位置した第1水平プレート331bによってガスの接近が低下するため、前記第1水平プレート331bには長さ方向に沿って排気ホール331dが形成され、下部の第2水平プレート331cへのスムーズなガス供給が行われるように構成する。
【0087】
また、下部に位置した第2水平プレート331cは、上部に位置した第1水平プレート331bよりも大きさがさらに大きい断面積を持つように形成されて捕集面積を大きくし、捕集ディスク332の中心部側よりも外側に行くほど幅がさらに大きい形状の菱形に形成して捕集面積を増大させた構造を持つように構成する。
【0088】
このような構造を持つ二重構造型捕集プレート331は、上部から下降する未反応ガスが衝突して渦流を発生させながら流速を減速させた後、側方向に供給するとともに、長さ方向に未反応ガスの流れをガイドしながら捕集作用を行う。
【0089】
捕集作用を経た未反応ガスの流れは、捕集ディスク332の中央部に形成された中央排気ホール332a、及び二重構造型捕集プレート331が設置された箇所別に下部捕集ディスク332に二重構造型捕集プレート331のように放射配列された長孔形状の排気ホール332bを介して排出作用を提供する。
【0090】
一方、第3ディスク型捕集部33の捕集ディスク332には、周りには複数の締結部333が水平方向に突設され、第4ディスク型捕集部34に形成された締結部同士を連結する支持台42が設置される。この支持台42は、第5ディスク型捕集部35を貫通して下板に固設された主支持台43と内部との間を全ねじボルトで締結して固定する。
【0091】
第4ディスク型捕集部34は、第3ディスク型捕集部33から下部方向に供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の二重構造型捕集プレート341を介して捕集ディスク342の外側方向を通って下部へ排出するとともに、下部捕集ディスク342に放射状に配列された長孔形状の排気ホール342aを介して下部へ均一に排出しながら、二重構造型捕集プレート341及び捕集ディスク342を介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成される。
【0092】
このとき、捕集ディスク342の中央部には、排気円板353が上部に一定距離だけ離隔するように形成され、下降したガスがぶつかりながら、二重構造型捕集プレート341を介しての側面排気効率を増大させるように構成される。
【0093】
前記長孔形状の排気ホール342aは、長さの長い二重構造型捕集プレート341に沿って中心部の近くまで大きい領域に形成され、捕集過程を経た後、下部方向に均一に排出される。
【0094】
前記二重構造型捕集プレート341は、垂直プレート341aと、これを両側に分割する第1水平プレート341b及び第2水平プレート341cによってその断面が二重十字状に構成され、単位面積当たりの捕集面積をさらに増大させる役割を果たす。
【0095】
但し、下部に位置した第2水平プレート341cは、上部に位置した第1水平プレート341bによってガスの接近が低下するため、前記第1水平プレート341bには、長さ方向に沿って排気ホール341dが形成され、下部の第2水平プレート341cへのスムーズなガス供給が行われるように構成する。
【0096】
また、下部に位置した第2水平プレート341cは、上部に位置した第1水平プレート341bよりも大きさがさらに大きい断面積を持つように形成されて捕集面積を大きくし、捕集ディスク342の中心部側よりも外側に行くほど幅がさらに大きい形状の菱形に形成して捕集面積を増大させた構造を持つように構成する。
【0097】
このような構造を持つ二重構造型捕集プレート341は、上部から下降するガスが衝突して渦流を発生させながら流速を減速させた後、側方向に供給するとともに、長さ方向にガスの流れをガイドしながら捕集作用を行う。
【0098】
前記捕集ディスク342の中央部には排気円板343が形成されることにより、主な排気の流れは、二重構造型捕集プレート341が設置された箇所別に下部捕集ディスク342に二重構造型捕集プレート341のように放射配列された長孔形状の排気ホール342aを介して排出作用を提供する。
【0099】
一方、第4ディスク型捕集部34の捕集ディスク342の周りに複数の締結部344が形成されて支持台42が位置すると、下板に固設された主支持台43同士の間を、第3ディスク型捕集部33に形成された締結部と共に全ねじボルトで締結して固定する。
【0100】
第5ディスク型捕集部35は、第4ディスク型捕集部34から下部方向に供給されるガスの流れを、放射状に配列された複数の構造型捕集プレート351を介して外側方向にガイドして、周り、及び放射配列された構造型捕集プレート351に沿って下部捕集ディスク352に放射状に配列された長孔形状の排気ホール352aを介して下部へ均一に排出させながら、構造型捕集プレート351及び捕集ディスク352を介して反応副産物を均一に薄膜の形で捕集するように構成される。
【0101】
この時、長孔形状の排気ホール352aは、長さの短い構造型捕集プレート351に沿って中心よりも遠い周辺部に小さい領域で形成され、下部方向に均一に供給する。
【0102】
第5ディスク型捕集部35に形成された構造型捕集プレート351は、第4ディスク型捕集部34に形成された二重構造型捕集プレートの個数よりも相対的に多く形成されることにより、下降したガスがより多くの箇所で渦流領域を形成する。また、前記長孔形状の排気ホール352aの長さが短く形成されることにより、排出される領域が相対的に少なくなり、ガスの停滞時間が増え、最終的に再び混合が増大しながら温度を均一にする役割を果たす。これにより、ガスの流れが停滞しながら捕集効率が高くなる。
【0103】
また、前記構造型捕集プレート351は、垂直プレート351aとこれを両側に分割する水平プレート351bによってその断面が十字状に構成され、単位面積当たりの捕集面積を増大させる役割を果たす。
【0104】
このような構造を持つ構造型捕集プレート351は、上部から下降するガスが衝突して渦流を発生させながら流速を減速させた後、側方向に供給するとともに、長さ方向にガスの流れをガイドしながら捕集作用をする。
【0105】
前記捕集ディスク352の中央部に排気ホールが形成されていない面積が、前記第4ディスク型捕集部34の捕集ディスク342よりも広く、ガスの流れは、構造型捕集プレート351が設置された箇所別に下部捕集ディスク352に構造型捕集プレート351のように放射配列された長孔形状の排気ホール352aを介してのみ排出作用を提供する。反応副産物捕集過程を経た後、側面外周側を介して排出された未反応ガスは、下板の中央部に形成されたガス排出口17を介して排出される。
【0106】
このような構成により第5ディスク型捕集部35の中央部が塞がった構造を持つことにより、ガス排出口17と連通して排出されるガスによる下部アウトフロー(Outflow)現象を防止する。
【0107】
一方、第5ディスク型捕集部35の捕集ディスク352の周りには複数の締結部353が形成され、第4ディスク型捕集部34に形成された締結部同士の間を連結する支持台42が設置される。この支持台42は、第5ディスク型捕集部35を貫通して下板に固設された主支持台43と内部との間を全ねじボルトで締結して固定する。
【0108】
このように構成された本発明に係る反応副産物捕集装置は、プロセスチャンバーから排出された未反応ガスを、ハウジング1の上板16に設置されたガス流入口15を介してハウジング本体11の内側に供給すると、ヒーター2によって加熱されたディフューザー22の内部ディフューザープレート222及び外部ディフューザープレート223を通過しながら多重拡散して、ハウジング本体の内壁方向側に流れながら均一な流速を持ち、電力が印加されると発熱するヒーター本体21の下部のデッドゾーン(Dead Zone)部位の高温よりも相対的に温度が低減して供給される。この時、上板に形成された冷却水流路12によってハウジング本体の内壁方向側に流れた未反応ガスの温度は、反応副産物捕集可能温度に到達する。このため、上板の底面及びハウジング本体11の内壁上部領域においても反応副産物が捕集される。
【0109】
その後、均一な流速を持つように拡散しながら温度が低減した未反応ガスは、ハウジング本体11の周方向から下部方向へと下降しながら、内部捕集塔3の上部周辺側を介して流入する。その後、広い表面積を有する構造型捕集プレートをそれぞれ備えている前記第1ディスク型捕集部乃至第5ディスク型捕集部を垂直方向に沿って順次経て、ガスの流路を傾斜型ガイドを用いて停滞させながら中央部位に集中させるか或いは渦流を発生させる構造型捕集プレート及び排気ホールを用いて外側方向又は内側方向に拡散させながら下部へ排出し、ガスの流速を減少させかつ滞留時間を増加させながら捕集可能な温度領域が形成された条件で、半導体製造工程の際にプロセスチャンバーで有機膜蒸着(Organic Film Deposition)工程を行った後に排出される未反応ガス中に含まれている微細な粒子状の反応副産物を薄膜の形で均一に捕集する。
【0110】
図12は本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部でのガス流れを示す例示図であり、
図13は本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部における流速パターン図であり、
図14は本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部での流速ベクトル図である。
【0111】
図示の如く、二重構造で放射配列されたディフューザー22によってヒーター本体21の熱源が均一に伝導されながら、流入した未反応ガスを拡散させる構造を持つヒーター2と、ガスの流路を停滞及び転換させながら、粒子状の反応副産物を薄膜の形で均一に捕集するように多層に垂直配列された複数のディスク型捕集部から構成される内部捕集塔3とが備えられることにより、温度別に区分された図面に示すように、対称分布のガス流れ(Gas Flow)が現れ、渦流形成による全般的な流速減少効果が現れて反応副産物の反応時間を確保することが分かる。
【0112】
図15は本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部での温度パターン図であり、
図16は本発明の一実施形態に係る反応副産物捕集装置の内部での捕集傾向を示す例示図である。
【0113】
図示の如く、温度別に区分された温度パターンシミュレーション(Simulation)の結果、ヒーター(Heater)の影響により、ハウジング内部のヒーター本体側付近では反応副産物の捕集が不可能なデッドゾーン(Dead Zone)が発生するが、それ以外の全体的な領域では温度分布傾向が均一に維持されることが分かる。つまり、大部分のハウジング内部空間領域帯が反応副産物の捕集可能な温度領域を確保していることが分かる。
【0114】
本発明は、上述した特定の好適な実施形態に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば誰でも様々な変形実施が可能であるのはもちろんであり、それらの変更も特許請求の範囲に記載の範囲内にある。
【符号の説明】
【0115】
1 ハウジング
2 ヒーター
3 内部捕集塔
11 ハウジング本体
12 冷却水流路
12a 流路カバー
13 冷却水流入口
14 冷却水排出口
15 ガス流入口
16 上板
17 ガス排出口
18 下板
19 温度センサー
21 ヒーター本体
21a 締結部
21b 電熱配管
22 ディフューザー
23 ヒーター電源供給部
31 第1ディスク型捕集部
32 第2ディスク型捕集部
33 第3ディスク型捕集部
34 第4ディスク型捕集部
35 第5ディスク型捕集部
41、42、43 支持台
221 ディフューザー熱伝導板
221a 締結ホール
222 内部ディフューザープレート
223 外部ディフューザープレート
311、321、351 構造型捕集プレート
311a、321a、331a、341a、351a 垂直プレート
311b、321b、351b 水平プレート
312、322、332、342、352 捕集ディスク
312a、332a 中央排気ホール
312b 正孔形状の排気ホール
312c、322b ホール
322a、332b、342a、352a 長孔形状の排気ホール
323 傾斜型ガイド
331、341 二重構造型捕集プレート
331b、341b 第1水平プレート
331c、341c 第2水平プレート
331d、341d 排気ホール
333、344、353 締結部
343 排気円板
【要約】
【課題】 有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置を提供する。
【解決手段】 本発明の構成は、流入した未反応ガスを流入させて収容し、排出するハウジングと、ハウジングの内側に位置し、二重構造で放射配列されたディフューザーによって流入ガスを拡散させながらガスを均一に加熱するヒーターと、放射状に配列され、単位面積当たり広い表面積を有する構造型捕集プレート、及びガスの流れを集中させるか或いは均一に分散させて排出するように排気ホールが中央部に又は放射状に配列されて形成された捕集ディスクを備える第1ディスク型捕集部乃至第5ディスク型捕集部が垂直配列された内部捕集塔と、を含むことを特徴とする、有機膜蒸着工程時に発生する反応副産物の捕集装置を発明の特徴とする。
【選択図】
図2