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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-11
(45)【発行日】2022-04-19
(54)【発明の名称】ビル情報可視化装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 3/00 20060101AFI20220412BHJP
   G06Q 50/16 20120101ALI20220412BHJP
【FI】
B66B3/00 N
G06Q50/16 300
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018163804
(22)【出願日】2018-08-31
(65)【公開番号】P2020033178
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2020-07-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小池 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】三好 雅則
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 秀樹
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-178475(JP,A)
【文献】特開2015-024878(JP,A)
【文献】特開平11-066191(JP,A)
【文献】特開2004-283293(JP,A)
【文献】特開平10-162091(JP,A)
【文献】特開2003-186971(JP,A)
【文献】特開2014-118233(JP,A)
【文献】特開2017-199189(JP,A)
【文献】特開2005-263384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00-3/02
G06Q 50/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビルの階床ごとの情報を可視化するビル情報可視化装置であって、
各階床の利用状況を示す数値であるビル利用情報を、当該階床を識別する階床識別子、及び当該ビル利用情報の収集日時を示す日時情報と対応付けて記憶する記憶装置と、
第1軸を階床とし且つ前記第1軸に直交する第2軸を時間とする二次元マトリクスにおいて、階床及び時間の交点に位置する各セルの表示態様を、当該階床を示す前記階床識別子及び当該時間を示す前記日時情報に対応する前記ビル利用情報の大小に応じて異ならせたマトリクスデータを生成するマトリクス生成部と、
前記マトリクス生成部で生成した前記マトリクスデータを可視化する可視化処理部とを備え、
前記マトリクス生成部は、
前記ビル利用情報の値の符号に応じて、対応するセルの図柄を異ならせ、
前記ビル利用情報の値の絶対値に応じて、対応するセルの色の種類または色の濃淡を異ならせ
前記マトリクス生成部で生成した前記マトリクスデータから、前記第2軸の時間のうちの当該ビルの滞在人数が最も多い時間を特定し、
特定した時間に対応する各階床の前記ビル利用情報のうちの正の値のみを合計し、
前記可視化処理部は、前記マトリクス生成部で合計した値を可視化することを特徴とするビル情報可視化装置。
【請求項2】
請求項1に記載のビル情報可視化装置において、
前記可視化処理部は、前記第1軸を縦軸とし、前記第2軸を横軸として、前記マトリクスデータを可視化することを特徴とするビル情報可視化装置。
【請求項3】
請求項1に記載のビル情報可視化装置において、
同一の前記階床識別子に対応付けられた複数の前記ビル利用情報を、ユーザが指定した集計周期ごとに集計する集計処理部をさらに備えており、
前記マトリクス生成部は、前記集計処理部で集計された前記ビル利用情報の大小に応じて、各セルの表示態様を異ならせることを特徴とするビル情報可視化装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のビル情報可視化装置において、
前記記憶装置は、ビルに設置されたエレベーターを制御するエレベーター制御装置が収集した情報であって、各収集日時における各階床の滞在人数及び各収集日時における各階床のエレベーター待ち時間のうちの少なくとも1つを、前記ビル利用情報として記憶することを特徴とするビル情報可視化装置。
【請求項5】
請求項4に記載のビル情報可視化装置において、
前記記憶装置は、停止階床の範囲が共通するエレベーターのバンクを識別するバンク識別子を、前記ビル利用情報と対応付けて記憶しており、
前記ビル情報可視化装置は、同一の前記バンク識別子に対応付けられた複数の前記ビル利用情報を集計する集計処理部をさらに備えており、
前記マトリクス生成部は、前記集計処理部で集計された前記ビル利用情報の大小に応じて、各セルの表示態様を異ならせることを特徴とするビル情報可視化装置。
【請求項6】
請求項5に記載のビル情報可視化装置において、
前記マトリクス生成部は、第1バンク識別子で示される停止階床と、前記第1バンク識別子と異なる第2バンク識別子で示される停止階床とを、前記第1軸にマージして前記マトリクスデータを生成することを特徴とするビル情報可視化装置。
【請求項7】
請求項1に記載のビル情報可視化装置において、
前記マトリクス生成部は、ユーザが指定した複数の収集日時の範囲ごと、或いはユーザが指定した前記ビル利用情報の収集元のビルごとに、前記マトリクスデータを生成し、
前記可視化処理部は、前記マトリクス生成部で生成された複数の前記マトリクスデータを、並列して可視化することを特徴とするビル情報可視化装置。
【請求項8】
請求項1に記載のビル情報可視化装置において、
前記可視化処理部は、
前記マトリクスデータの可視化を要求するユーザがビルオーナーである場合に、当該ユーザが所有するビルの前記マトリクスデータのみを可視化可能であり、
前記マトリクスデータの可視化を要求するユーザがビル管理会社である場合に、当該ユーザが管理するビルの前記マトリクスデータのみを可視化可能であることを特徴とするビル情報可視化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビル利用情報を可視化するビル情報可視化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、建物の用途、階床数、定員、速度、台数、建物仕様などに基づいて昇降機の運行シミュレーションを行い、運行シミュレーション結果に基づいてビルの建築に必要な昇降機設備仕様を回答する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-68610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の運行シミュレーション結果のように、ビルの階床毎の利用状況は、ビルを新規に設計する場合に有用であるだけでなく、既存ビルをリニューアル(例えば、テナントの入れ替え、喫煙所や食堂などの設置階床の変更)する際にも有用である。また、このような意思決定の際には、昇降機の運行状況のみならず、入退室状況、設備(例えば、空調、照明)の使用状況、電力の消費状況など、階床毎に集計された様々な数値情報が必要になる。
【0005】
しかしながら、前述のような集計された数値情報から、当該ビルの利用状況を正確に把握するのは容易ではない。特に、ビルが高層になるほど、エレベーターの数が多くなるほど、入居するテナントの数が多くなるほど、ビルの利用状況の把握が難しくなるという課題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ビルの階床ごとの利用状況の時間変化を、ユーザに直感的に把握させることができるビル情報可視化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ビルの階床ごとの情報を可視化するビル情報可視化装置であって、各階床の利用状況を示す数値であるビル利用情報を、当該階床を識別する階床識別子、及び当該ビル利用情報の収集日時を示す日時情報と対応付けて記憶する記憶装置と、第1軸を階床とし且つ前記第1軸に直交する第2軸を時間とする二次元マトリクスにおいて、階床及び時間の交点に位置する各セルの表示態様を、当該階床を示す前記階床識別子及び当該時間を示す前記日時情報に対応する前記ビル利用情報の大小に応じて異ならせたマトリクスデータを生成するマトリクス生成部と、前記マトリクス生成部で生成した前記マトリクスデータを可視化する可視化処理部とを備え、前記マトリクス生成部は、前記ビル利用情報の値の符号に応じて、対応するセルの図柄を異ならせ、前記ビル利用情報の値の絶対値に応じて、対応するセルの色の種類または色の濃淡を異ならせ、前記マトリクス生成部で生成した前記マトリクスデータから、前記第2軸の時間のうちの当該ビルの滞在人数が最も多い時間を特定し、特定した時間に対応する各階床の前記ビル利用情報のうちの正の値のみを合計し、前記可視化処理部は、前記マトリクス生成部で合計した値を可視化することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ビルの階床ごとの利用状況の時間変化を、ユーザに直感的に把握させることができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係るエレベーター1の概略構成を示す図である。
図2】実施形態に係るビル情報可視化システムのブロック図である。
図3】ユーザID及びビル利用情報DBのデータ構成の例を示す図である。
図4】可視化装置及び顧客操作端末の間で実行される処理の流れを示す図である。
図5】実施形態に係るビル情報画面の表示例である。
図6】複数のバンクをマージしたビル情報画面の表示例である。
図7】集計対象期間が異なる複数のマトリクスデータを並列表示したビル情報画面の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。以下、本明細書において、同一機能を有するものは、特に断らない限り、同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係るエレベーター1の概略構成を示す図である。本実施形態のエレベーター1は、乗りかご2と、テールコード3と、エレベーター制御装置10とを主に備える。なお、エレベーター1の機械的な構成は従前と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0012】
乗りかご2は、利用者が登場する内部空間を有すると共に、当該内部空間に出入りするためのかごドア4を有する。乗りかご2は、ビル内を上下方向に延びる昇降路5内において、主ロープ(図示省略)を介して釣り合い錘(図示省略)に接続されている。そして、乗りかご2は、巻き上げ機(不図示)によって主ロープが巻き上げ或いは繰り出されることによって、昇降路5内を上下方向に走行する。
【0013】
エレベーター制御装置10は、例えば、昇降路5の上部に設けられた機械室6に設置されている。エレベーター制御装置10は、テールコード3を介して乗りかご2に接続されている。エレベーター制御装置10は、乗りかご2を動作させる制御信号をテールコード3を通じて送信し、乗りかご2の動作情報をテールコード3を通じて受信する。
【0014】
ビルの各階床には、昇降路5に隣接する位置に乗り場7a、7bが設けられている。乗りかご2が乗り場7a、7bに対面する位置に停止し、かごドア4が開くことによって、乗り場7a、7bにいる人が乗りかご2に乗り、乗りかご2内の人がエレベーター1から降りることができる。
【0015】
各乗り場7a、7bには、操作パネル8a、8bが設置されている。操作パネル8a、8bは、当該階床から上向きに移動する乗りかご2を呼ぶ上呼び釦、及び当該階床から下向きに移動する乗りかご2を呼ぶ下呼び釦の少なくとも一方を含む。より詳細には、最下階床の操作パネル8aは上呼び釦のみを含み、最上階床の操作パネル8bは下呼び釦のみを含み、図示を省略する中途階床の操作パネルは上呼び釦及び下呼び釦の両方を含む。エレベーター制御装置10は、操作パネル8a、8bが押されたことを示す情報を、不図示の信号線を通じて受信する。
【0016】
次に図2を参照して、本実施形態に係るビル情報可視化システム100を説明する。図2は、本発明の実施形態に係るビル情報可視化システム100の構成を示す図である。ビル情報可視化システム100は、通信ネットワーク13、14を通じて接続された顧客ビル20、可視化装置(ビル情報可視化装置)30、及び顧客操作端末40で構成される。通信ネットワーク13、14は、例えば、インターネット、移動体通信網、有線LAN、無線LAN、専用回線、或いはこれらの組み合わせでもよい。また、通信ネットワーク13、14は、1つの通信ネットワーク(例えば、インターネット)であってもよい。また、ビル情報可視化システム100に接続される顧客ビル20及び顧客操作端末40は、1つに限定されず、複数であってもよい。
【0017】
顧客ビル20は、複数の階床(例えば、B2~13Fの15階床)を有する。また、顧客ビル20には、1以上のエレベーター1が設置されている。図2に示す顧客ビル20(Aビル)には、6つのエレベーター1(図2には、6つのエレベーターそれぞれのエレベーター制御装置10a、10b、10c、10d、10e、10fを図示)が設置されている。
【0018】
顧客ビル(Aビル)20で稼働する6つのエレベーター1は、高層用のバンクAと、低層用のバンクBとのいずれかに属する。バンクAは、停止階床の範囲をB2、1F、8F~13Fとするエレベーター群である。一方、バンクBは、停止階床の範囲をB1~7Fとするエレベーター群である。そして、エレベーター制御装置10a~10cはバンク管理装置11に接続され、エレベーター制御装置10d~10fはバンク管理装置12に接続されている。
【0019】
そして、バンクAに属する3つのエレベーター1はバンク管理装置11によって運行制御され、バンクBに属する3つのエレベーター1はバンク管理装置12によって運行制御される。また、バンク管理装置11、12は、自身が管理するエレベーター1の運行情報(例えば、各階床の滞在人数、エレベーター待ち時間、エレベーター呼び登録回数など)を、エレベーター制御装置10a~10fを通じて収集する。
【0020】
滞在人数は、例えば、エレベーター1が乗り場7a、7bに停止したときに、エレベーター1が備える重量センサ(図示省略)による検出値の差分を、予め定めた平均体重(例えば、50kg)で除した値の累積値である。すなわち、かごドア4が開いてから閉まるまでの間に、重量センサの検出値が200kg減少したとすると、エレベーター1から4人降りた(当該階床の滞在人数が4人増えた)ことになる。一方、かごドア4が開いてから閉まるまでの間に、重量センサの検出値が1500kg増加したとすると、エレベーター1に3人乗った(当該階床の滞在人数が3人減った)ことになる。
【0021】
エレベーター待ち時間は、操作パネル8a、8bの上呼び釦或いは下呼び釦が押されてから、対応する乗り場7a、7bにエレベーター1が到着するまでの経過時間である。エレベーター待ち時間は、例えば、操作パネル8a、8bが操作された時刻と、対応する乗り場7a、7bにエレベーター1が停止した時刻との差分である。エレベーター呼び登録回数は、操作パネル8a、8bの上呼び釦、下呼び釦が押された回数である。なお、中途階床におけるエレベーター待ち時間及びエレベーター呼び登録回数は、上呼び釦が押された場合と、下呼び釦が押された場合とが別々に集計されてもよい。
【0022】
例えば、エレベーター制御装置10a~10fは、運行情報を演算するための情報(例えば、重量センサによる検出値の差分、操作パネル8a、8bが操作された時刻、エレベーター1が停止した時刻など)を、対応するエレベーター1から1秒ごとに収集する。そして、エレベーター制御装置10a~10fは、収集した情報に基づいて15分ごとの滞在人数の累積値、エレベーター待ち時間の平均値、及びエレベーター呼び登録回数の累積値を演算し、演算した結果を対応するバンク管理装置11、12に送信する。
【0023】
バンク管理装置11、12は、エレベーター制御装置10a~10fから取得した15分毎の運行情報を、記憶装置(図示省略)に記憶させる。そして、バンク管理装置11、12は、所定の期間(例えば、1日)に収集した運行情報に、対応するビルID、バンクID、エレベーターID、日時情報、及び階床名称を付加して、通信ネットワーク13を通じて可視化装置30に送信する。
【0024】
なお、ビルIDは、運行情報の収集元のエレベーター1が設置されたビルを識別するビル識別子である。バンクIDは、運行情報の収集元のエレベーター1が属するバンクを識別するバンク識別子である。エレベーターIDは、運行情報の収集元のエレベーター1を識別するエレベーター識別子である。日時情報は、運行情報の収集日時の範囲(開始時刻~終了時刻)を示す。階床名称は、運行情報の収集対象の階床を識別する階床識別子である。
【0025】
なお、運行情報の集計方法、収集方法、及び送信タイミングは、前述の例に限定されない。一例として、エレベーター制御装置10a~10fが収集した情報がバンク管理装置11、12を通じてリアルタイムで可視化装置30に送信され、可視化装置30で集計されてもよい。他の例として、バンク管理装置11、12の記憶装置に記憶された情報を、保守員が保守端末にコピーし、可視化装置30に登録してもよい。
【0026】
可視化装置30は、記憶装置31と、集計処理部32と、マトリクス生成部33と、可視化処理部34とを主に備える。可視化装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び通信インタフェースを備える。ROMに格納されたプログラムコードをCPUが読み出して実行することによって、ソフトウェアとハードウェアとが協働して、集計処理部32、マトリクス生成部33、及び可視化処理部として機能し、その他の様々な処理を実行する。すなわち、集計処理部32、マトリクス生成部33、及び可視化処理部34は、コントローラが実行するアルゴリズムに相当する。
【0027】
記憶装置31は、ROM、RAM、或いはHDD(Hard Disk Drive)で構成される。図3に示すように、記憶装置31は、ユーザDB31Aと、ビル利用情報DB31Bとを記憶している。図3は、ユーザDB31A及びビル利用情報DB31Bのデータ構造を示す図である。
【0028】
ユーザDB31Aは、例えば、ユーザIDと、パスワードと、属性情報と、ビルIDとを対応付けて記憶している。ユーザID及びパスワードは、可視化装置30にアクセス可能なユーザを識別するためのユーザ識別子である。属性情報は、ユーザの属性を示す情報であって、例えば、複数のビルを管理する“ビル管理会社”、ビルを所有する“ビルオーナー”等の値が設定される。ビルIDは、ユーザに対応するビルを識別する。すなわち、属性情報“ビル管理会社”に対応するビルID“ビルA”、“ビルB”は、当該ユーザが管理するビルを識別する。また、属性情報“ビルオーナー”に対応するビルID“ビルC”は、当該ユーザが所有するビルを識別する。
【0029】
ビル利用情報DB31Bは、例えば、ビルIDと、バンクIDと、エレベーターIDと、日時情報と、階床名称と、滞在人数と、エレベーター待ち時間と、エレベーター登録回数とを対応付けて記憶している。これらの情報は、バンク管理装置11、12から取得した情報である。また、ビル利用情報DB31Bは、エレベーター制御装置10a~10fから取得するエレベーターの稼働情報(かごドア4の開閉回数、かごドア4の反転回数、エレベーター1の起動回数等)、エスカレーターの運行状況、入退室状況、設備(例えば、空調、照明)の使用状況、電力の消費状況を示す情報を、“その他”の項目に含んでもよい。これらの情報は、ビルに設置された収集装置(図示省略)によって収集される。
【0030】
滞在人数、エレベーター待ち時間、エレベーター登録回数、その他のエレベーターの稼働情報、エスカレーターの運行状況、入退室状況、設備(例えば、空調、照明)の使用状況、電力の消費状況は、顧客ビル20のビル利用情報の一例である。ただし、ビル利用情報の具体例はこれらに限定されず、階床の利用状況を示すあらゆる数値情報がビル利用情報に該当する。
【0031】
集計処理部32は、ユーザが指定した指定条件に従って、ビル利用情報DB31Bに含まれるビル利用情報を集計する。一例として、集計処理部32は、同一の階床名称に対応付けられた複数のビル利用情報を、ユーザが指定した集計周期(例えば、1時間、1日、1月)ごとに集計する。他の例として、集計処理部32は、同一のバンクIDに対応付けられた複数のビル利用情報を集計(例えば、累積、平均)する。集計処理部32の詳細は、図4を参照して後述する。
【0032】
マトリクス生成部33は、例えば、図5図7に示されるマトリクスデータ3016、3026、3036を生成する。マトリクスデータは、第1軸を階床とし且つ第1軸に直交する第2軸を時間とする二次元マトリクスを示すデータである。また、二次元マトリクスの階床及び時間の交点に位置する各セルは、当該階床を示す階床名称及び当該時間を示す日時情報に対応するビル利用情報の大小に応じて、表示態様が異なる。
【0033】
なお、セルの表示態様とは、例えば、色の種類(例えば、青色、緑色、黄色、赤色など)、色の濃淡、及び図柄(例えば、ハッチングの線幅、ドットの密度など)のうちの少なくとも1つを指す。一例として、ビル利用情報の値が小さいほど青色に近くし、ビル利用情報の値が大きいほど赤色に近くしてもよい。他の例として、ビル利用情報の値が小さいほど色を薄くし、ビル利用情報の値が大きいほど色を濃くしてもよい。
【0034】
本実施形態では、ビル利用情報の値が正の場合に、対応するセルにドットの図柄を付加し、絶対値が小さいほどドットの密度を低くし、絶対値が大きいほどドットの密度を高くしている。また、ビル利用情報の値が負の場合に、対応するセルにハッチングの図柄を付加し、絶対値が小さいほど線幅を細くし、絶対値が大きいほど線幅を太くしている。ただし、ビル利用情報の値と表示態様との関係は、顧客操作端末40のユーザの好みによって変更可能であってもよい。
【0035】
また、本実施形態では、第1軸を縦軸とし、第2軸を横軸としている。縦軸とは、文字(数字)の上下方向に沿って延びる軸を指す。一方、横軸とは、縦軸に直交する軸を指す。但し、第1軸及び第2軸の方法は前述の例に限定されず、第1軸を横軸とし、第2軸を縦軸としてもよい。
【0036】
可視化処理部35は、マトリクス生成部33が生成したマトリクスデータを可視化する処理を実行する。可視化する処理とは、例えば、可視化装置30のディスプレイ(図示省略)にマトリクスデータを表示すること、可視化装置30に接続されたプリンタにマトリクスデータをプリントアウトさせること、顧客操作端末40のディスプレイに表示させるために、マトリクスデータを顧客操作端末40に送信することなどである。なお、マトリクスデータのデータ形式は特に限定されないが、例えば、画像形式、HTML形式、XML形式、CSV形式などを採用することができる。
【0037】
顧客操作端末40は、顧客が所持する情報処理端末であって、ディスプレイと、操作装置(例えば、キーボード、マウス、タッチパネル)と、通信インタフェースとを備える。顧客操作端末40の具体例は特に限定されないが、例えば、PC、タブレット、スマートフォンなどが該当する。
【0038】
次に図4及び図5を参照して、可視化装置30と顧客操作端末40との間の処理を説明する。図4は可視化装置30と顧客操作端末40との間で実行される処理のフローチャートである。図5は、マトリクスデータ3016を含むビル情報画面301を示す図である。
【0039】
なお、本実施形態では、可視化装置30がWebサーバとして機能し、顧客操作端末40にWebブラウザがインストールされているものとして、以下の説明を行う。ただし、可視化装置30と顧客操作端末40とはクライアント&サーバ型のシステムを構成されており、顧客操作端末40に専用プログラムがインストールされていてもよい。
【0040】
まず、顧客操作端末40のユーザは、自らに割り当てられたユーザID及びパスワードを、操作装置を通じてログインページ(図示省略)に入力する。そして、顧客操作端末40は、ログインを要求するために、ユーザが入力したユーザID及びパスワードを、通信ネットワーク14を通じて可視化装置30に送信する(S11)。ここでは、ユーザID“001”及びパスワード“abc”が入力されたものとする。
【0041】
可視化装置30は、顧客操作端末40からユーザID及びパスワードを受信したことに応じて、当該ユーザID及びパスワードに対応付けられたビルID“ビルA”及び“ビルB”を、ユーザDB31Aから読み出す。そして、可視化装置30は、読み出したビルIDに基づいてビル情報画面を生成し(S12)、生成したビル情報画面を通信ネットワーク14を通じて顧客操作端末40に送信する(S13)。
【0042】
顧客操作端末40は、可視化装置30からビル情報画面を受信したことに応じて、当該ビル情報画面をディスプレイに表示させる(S14)。ここで表示されるビル情報画面は、例えば、図5に示すビル情報画面301のうち、バンク選択エリア3012の“最大滞在人数(人)”の欄、表示方法指定エリア3013、設定内容表示エリア3014が空欄で、マトリクスデータ3016が非表示の状態である。
【0043】
図5に示すように、ビル情報画面301は、ビル利用情報選択エリア3011と、バンク選択エリア3012と、表示方法指定エリア3013と、設定内容表示エリア3014と、[表示]ボタン3015とを含む。
【0044】
ビル利用情報選択エリア3011は、マトリクスデータのセルに表示させるビル利用情報の種類をユーザに選択させるプルダウンメニューを含む。バンク選択エリア3012は、可視化対象のビル及びバンクを選択させるチェックボックスと、対応するバンクに属するエレベーター1の台数を表示する領域と、対応するバンクの最大滞在人数を表示する領域とを含む。バンク選択エリア3012では、S12で可視化装置30が読み出したビルIDに対応付けられた全てのバンクが選択可能となっている。
【0045】
表示方法指定エリア3013は、単位時間指定欄と、比較表示欄とを含む。単位時間指定欄は、ビル利用情報の集計単位(集計周期)を指定するラジオボタンと、ビル利用情報の集計対象期間を入力するテキストボックスとを含む。比較表示欄は、異なる集計対象期間のマトリクスデータを比較表示するためのチェックボックスと、比較対象となる集計対象期間を入力するテキストボックスとを含む。設定内容表示エリア3014には、表示方法指定エリア3013の単位時間指定欄で指定した内容が表示される。
【0046】
[表示]ボタン3015は、ビル利用情報選択エリア3011、バンク選択エリア3012、及び表示方法指定エリア3013を通じてユーザが指定した指定条件に従って、可視化装置30にマトリクスデータを生成させ、生成されたマトリクスデータをビル情報画面301に表示させるためのボタンである。
【0047】
一例として、図5に示すように、ビル利用情報選択エリア3011で“滞在人数”が選択され、バンク選択エリア3012でビルID“ビルA”、バンクID“バンクB”が選択され、表示方法指定エリア3013の単位時間指定欄で“単位時間”のラジオボタンがチェックされ、集計対象期間“2018年6月30日”が入力されて、[表示]ボタン3015がクリックされた場合を説明する。
【0048】
顧客操作端末40は、[表示]ボタン3015がクリックされたことに応じて(S15)、マトリクスデータの送信を要求するために、ビル利用情報選択エリア3011、バンク選択エリア3012、及び表示方法指定エリア3013で指定した指定条件を、通信ネットワーク14を通じて可視化装置30に送信する(S16)。
【0049】
可視化装置30の集計処理部32は、顧客操作端末40から指定条件を受信したことに応じて、ビル利用情報DB31Bに登録されたビル利用情報を集計する(S17)。より詳細には、集計処理部32は、ビルID“ビルA”、バンクID“バンクB”、及び日時情報が集計対象期間“2018年6月30日”に合致する全てのレコードを、ビル利用情報DB31Bから読み出す。次に、集計処理部32は、読み出したレコードの滞在人数を1時間単位で累積(集計)する。すなわち、2018年6月30日の滞在人数が、集計周期0時~1時、1時~2時、・・・、23時~24時ごとに累積される。
【0050】
次に、可視化装置30のマトリクス生成部33は、顧客操作端末40から受信した指定条件と、集計処理部32が集計したビル利用情報とを用いて、マトリクスデータ3016を生成する(S18)。より詳細には、マトリクス生成部33は、ビルAのバンクBの停止階床(B1~7F)に相当する8セルの縦軸と、集計対象期間を集計周期に分割した24セルの横軸とで構成される二次元マトリクスを生成する。そして、マトリクス生成部33は、停止階床及び集計周期の交点の各セルの表示態様を、集計処理部32が集計した滞在人数の大小によって決定する。
【0051】
すなわち、図5に示すように、マトリクス生成部33は、滞在人数が負の数となる停止階床“1F”の各セルに、絶対値が小さいほど線幅の細いハッチングを付加し、絶対値が大きいほど線幅の太いハッチングを付加する。また、マトリクス生成部33は、滞在人数が正の数となる停止階床の各セルに、絶対値が小さいほど密度の低いドットを付加し、絶対値が大きいほど密度の高いドットを付加する。さらに、マトリクス生成部33は、滞在人数が0の各セルを白抜きにする。
【0052】
さらに、可視化装置30のコントローラは、マトリクス生成部33が生成したマトリクスデータ3016から、当該ビルの滞在人数が最も多い集計周期3017を特定する。そして、コントローラは、特定した集計周期3017における各階床の滞在人数のうち、正の値のみを合計して最大滞在人数を演算する。そして、可視化装置30の可視化処理部34は、マトリクス生成部33が生成したマトリクスデータ3016と、コントローラが演算した最大滞在人数とを、通信ネットワーク14を通じて顧客操作端末40に送信する(S19)。
【0053】
次に、顧客操作端末40は、可視化装置30から受信したマトリクスデータ3016を、ビル情報画面301に表示させる(S20)。また、顧客操作端末40は、受信した最大滞在人数を、バンク選択エリア3012の“最大滞在人数(人)”の欄に表示させる。なお、図5に示すように、チェックボックスがチェックされたバンクの最大滞在人数のみならず、バンク選択エリア3012に表示される全てのバンクの最大滞在人数を、可視化装置30が演算し、ビル情報画面301に表示させてもよい。
【0054】
上記の実施形態によれば、例えば、以下の作用効果を生じる。
【0055】
上記の実施形態のように、階床及び時間のマトリクスの各セルの表示態様を、対応するビル利用情報の大小によって異ならせることによって、例えば、同一時間における各階床のビル利用情報の分布、同一階床におけるビル利用情報の時間変化などを、一目で直感的に把握することができる。その結果、既存ビルのリニューアル時に、現在のビルの利用状況を簡単且つ正確に認識することができる。特に、階床を縦に並べることによって、実際のビルのイメージをマトリクスデータに重ね合わせることができるので、ビルの利用状況をさらに直感的に把握することができる。
【0056】
また、上記の実施形態によれば、表示方法指定エリア3013の単位時間指定欄を通じて、ビル利用情報の集計周期(例えば、1時間、1日、1か月など)をユーザに指定させることができる。これにより、ビル内の短期的な人の流れから長期的な人の流れまで、様々な角度からビルの利用状況を分析することができる。また、同一バンクに属する複数のエレベーター1のビル利用情報を集計して表示させることによって、ビル内の人の流れをさらに直感的に把握することができる。ただし、ビル利用情報をバンク毎に集計せず、エレベーター1毎にマトリクスデータを生成してもよい。
【0057】
また、上記の実施形態において、バンク選択エリア3012は、可視化を要求するユーザがビルオーナーである場合に、当該ユーザが所有するビルの及びバンクのみを選択可能である。一方、バンク選択エリア3012は、可視化を要求するユーザがビル管理会社である場合に、当該ユーザが管理するビルのビル及びバンクのみを選択可能である。すなわち、可視化装置30は、顧客操作端末40を操作するユーザのユーザIDに対応付けられたビルID及びバンクIDのビル利用情報のみを可視化可能に構成されている。このように、ユーザID(換言すれば、ユーザの属性)に応じて、可視化可能な情報を切り分けることによって、各ユーザにとって有用な情報を提示することができる。
【0058】
さらに、上記の実施形態では、バンク管理装置11、12が収集したビル利用情報を可視化装置30がバッチ処理的に収集し、過去のビル利用情報を示すマトリクスデータ3016を顧客操作端末40に表示させる例を説明した。しかしながら、可視化装置30は、各エレベーター制御装置10a~10fからビル利用情報をリアルタイムで収集し、現在のビル利用情報を示すマトリクスデータを可視化してもよい。この場合のビル情報画面301には、マトリクスデータ3016が動画再生のように所定時間ごとに自動で更新されてもよい。
【0059】
(変形例)
次に、上記の実施形態の変形例を説明する。なお、上記の実施形態との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0060】
図6は、バンク選択エリア3022において、ビルID“ビルA”及びバンクID“バンクA”に対応するチェックボックス、及びビルID“ビルA”及びバンクID“バンクB”に対応するチェックボックスの両方がチェックされた場合のマトリクスデータ3026の表示例である。
【0061】
まず、S17において、ビルID“ビルA”及びバンクID“バンクB”を含むレコードに加えて、ビルID“ビルA”及びバンクID“バンクA”を含むレコードがさらに読み出される点で、図5の処理と相違する。また、S18において、ビルAのバンクA、Bの停止階床(B2~13F)に相当する15セルの縦軸と、集計対象期間を集計周期に分割した24セルの横軸とで構成される二次元マトリクスが生成される点で、図5の処理と相違する。その他の処理は、図5の場合と共通する。
【0062】
その結果、図6に示すマトリクスデータ3026が生成され、顧客操作端末40のディスプレイに表示される。マトリクスデータ3026は、バンクA(第1バンク識別子)で示される停止階床(B2、1F、8F~13F)と、バンクB(第2バンク識別子)で示される停止階床(B1~7F)とが縦軸にマージされている点で、図5に示すマトリクスデータ3016と相違する。
【0063】
図6に示すビル情報画面302によれば、ビルA全体の人の流れを一目で直感的に把握することができる。例えば図6を参照すれば、バンクAに属するエレベーター1の利用者数が最大になる時間帯3027と、バンクBに属するエレベーター1の利用者数が最大になる時間帯3028とが異なることを、一目で直感的に把握することができる。
【0064】
図7は、表示方法指定エリア3033において、比較表示欄のチェックボックスがチェックされ、比較対象の集計対象期間“2015年6月30日”が入力された場合のマトリクスデータ3036、3037の表示例である。
【0065】
まず、S17において、日時情報が集計対象期間“2018年6月30日”に合致するレコードに加えて、日時情報が比較対象の集計対象期間“2018年6月30日”に合致するレコードがさらに読み出される点で、図5の処理と相違する。また、S18において、集計対象期間“2018年6月30日”に対応するマトリクスデータ3036に加えて、比較対象の集計対象期間“2015年6月30日”に対応するマトリクスデータ3037がさらに生成される点で、図5の処理と相違する。その他の処理は、図5の場合と共通する。
【0066】
その結果、図7に示すマトリクスデータ3036、3037が生成され、顧客操作端末40のディスプレイに並列に表示される。また、マトリクスデータ3036、3037それぞれに対応付けて、設定内容表示エリア3034A、3034Bが表示される。図7に示すビル情報画面303によれば、過去(2015年6月30日)と現在(2018年6月30日)とにおけるビルAの人の流れの変化(例えば、滞在人数が最大となる時間帯の変化、階床毎の最大滞在人数の増減など)を、一目で直感的に把握することができる。
【0067】
なお、図7の例では、ユーザが指定した複数の収集日時の範囲(集計対象期間)ごとにマトリクスデータ3036、3037を生成した例を説明したが、並列で表示するマトリクスデータの選択方法は、これに限定されない。
【0068】
一例として、ユーザは、顧客操作端末40を通じて、1つの集計対象期間と複数のビルを指定してもよい。そして、可視化装置30は、ユーザが指定した複数のビル毎に、集計対象期間のビル利用情報を集計してマトリクスデータを生成してもよい。これにより、同一時期における異なるビルの利用状況を比較することができる。他の例として、1棟のビルのバンク毎のマトリクスデータを並列表示してもよいし、2棟以上のビルのマトリクスデータを並列表示してもよい。このように、様々な観点でマトリクスデータを比較することは、不動産の収益や価値、利用者の満足度向上の方法の検討に活用することができる。
【0069】
なお、本発明は上述し且つ図面に示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記の実施形態と、下記の変形例とは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、任意の組み合わせで組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0070】
1:エレベーター1、2:乗りかご、3:テールコード、4:かごドア、5:昇降路、6:機械室、7a,7b:乗り場、8a,8b:操作パネル、10:エレベーター制御装置、13,14:通信ネットワーク、20:顧客ビル、30:可視化装置(ビル情報可視化装置)、40:顧客操作端末、31:記憶装置、32:集計処理部、33:マトリクス生成部、34:可視化処理部、31A:ユーザDB、31B:ビル利用情報DB、301,302,303:ビル情報画面、3011,3021,3031:ビル利用情報選択エリア、3012,3022,3032:バンク選択エリア、3013,3023,3033:表示方法指定エリア、3014,3024,3034A、3034B:設定内容表示エリア、3015,3025,3035:[表示]ボタン、3016,3026,3036,3037:マトリクスデータ
図1
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図7