(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-11
(45)【発行日】2022-04-19
(54)【発明の名称】機器特定システム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20220412BHJP
B66B 3/00 20060101ALI20220412BHJP
B66B 5/00 20060101ALI20220412BHJP
B66B 31/00 20060101ALI20220412BHJP
【FI】
H04M11/00 301
B66B3/00 R
B66B5/00 G
B66B31/00 D
(21)【出願番号】P 2019035017
(22)【出願日】2019-02-27
【審査請求日】2021-02-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸岡 泰
(72)【発明者】
【氏名】柴田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】熊倉 洋一
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-090374(JP,A)
【文献】特開2003-095553(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B3/00-5/28
21/00-31/02
G06F19/00
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G08B19/00-31/00
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
問合せ者からの問合せの機器を特定する機器特定システムであって、
機器の問合せを行う問合せ者が有する端末から前記機器の位置に係る情報をインターフェース部を介して取得し、前記位置の周辺にあ
る複数の機器を特定する第1の絞込み部と
、
前記第1の絞込み部により特定された複数の機器から更に機器を特定する第2の絞込み部と、
前記第2の絞込み部により特定された機器に係る情報を出力する出力部と、
を備
え、
前記インターフェース部は、前記第1の絞込み部により特定された複数の機器の特徴の回答を求める質問を示す質問情報を前記端末に送信し、前記端末から前記質問に対する回答を示す回答情報を受信し、
前記第2の絞込み部は、前記インターフェース部で受信された回答情報の回答に含まれる特徴を示す特徴情報と、記憶部に記憶されている管理対象の機器の特徴を示す特徴情報とを比較し、特徴情報が一致する機器を特定する、
ことを特徴とする機器特定システム。
【請求項2】
問合せ者からの問合せの機器を特定する機器特定システムであって、
機器の問合せを行う問合せ者が有する端末から前記機器の位置に係る情報をインターフェース部を介して取得し、前記位置の周辺にある複数の機器を特定する第1の絞込み部と、
前記第1の絞込み部により特定された複数の機器から更に機器を特定する第2の絞込み部と、
前記第2の絞込み部により特定された機器に係る情報を出力する出力部と、
を備え、
前記第2の絞込み部は、記憶部に記憶されている管理対象の機器が故障しているか否かを示す故障情報を参照し、前記第1の絞込み部により特定された複数の機器のうち故障している機器を識別し、
前記インターフェース部は、前記第2の絞込み部により故障していると識別された機器の特徴の回答を求める質問を示す質問情報を前記端末に送信し、前記端末から前記質問に対する回答を示す回答情報を受信し、
前記第2の絞込み部は、前記インターフェース部で受信された回答情報の回答に含まれる特徴を示す特徴情報と、前記管理対象の機器の特徴を示す特徴情報とを比較し、特徴情報が一致する機器を特定する、
ことを特徴とする機器特定システム。
【請求項3】
前記インターフェース部は、前記第1の絞込み部が前記端末から取得した情報から前記問合せが行われた機器の位置を特定できない場合、位置が紐付けられる回答の質問を示す質問情報を前記端末に送信し、前記端末から前記質問に対する回答を示す回答情報を受信し、
前記第1の絞込み部は、前記インターフェース部で受信された回答情報の回答に紐付けられる位置を、前記機器に係る位置として特定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の機器特定システム。
【請求項4】
前記出力部は、前記第1の絞込み部により特定された複数の機器のうち、前記第2の絞込み部で特定できなかった機器に係る情報をコールセンタに設けられる端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の機器特定システム。
【請求項5】
前記出力部は、前記管理対象の機器に係る状態を示す特徴情報を参照し、前記第2の絞込み部により特定された機器に係る状態を示す情報を生成し、生成した情報を前記端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の機器特定システム。
【請求項6】
前記第2の絞込み部は、広域災害を示す広域災害情報を参照し、広域災害が発生しているか否かを判定し、
前記出力部は、前記第2の絞込み部により広域災害が発生していると判定された場合、広域災害が発生している旨の情報を前記端末に送信する、
ことを特徴とする請求項5に記載の機器特定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は機器特定システムに関し、例えば問合せ者からの問合せの機器を特定する機器特定システムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、昇降機が故障した場合、顧客は、コールセンタに電話を掛け、相談および復旧作業の依頼を行う。その場合、受電側では、昇降機の特定を行うために、顧客に対して、質問をいくつか行うことで、問合せ対象の昇降機の特定を行う必要がある。
【0003】
近年、かご内にコールセンタへの連絡先だけでなく、昇降機の特定のための2次元コードを貼ることで、昇降機の特定を行う手法が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、2次元コードを保守台数分用意して、管理する必要があり、非常に複雑な運用が必要となってしまう。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、2次元コードを保守台数分用意することなく、問合せの機器を特定可能な機器特定システムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、問合せ者からの問合せの機器を特定する機器特定システムであって、機器の問合せを行う問合せ者が有する端末から前記機器の位置に係る情報をインターフェース部を介して取得し、前記位置の周辺にある複数の機器を特定する第1の絞込み部と、前記第1の絞込み部により特定された複数の機器から更に機器を特定する第2の絞込み部と、前記第2の絞込み部により特定された機器に係る情報を出力する出力部と、を備え、前記インターフェース部は、前記第1の絞込み部により特定された複数の機器の特徴の回答を求める質問を示す質問情報を前記端末に送信し、前記端末から前記質問に対する回答を示す回答情報を受信し、前記第2の絞込み部は、前記インターフェース部で受信された回答情報の回答に含まれる特徴を示す特徴情報と、記憶部に記憶されている管理対象の機器の特徴を示す特徴情報とを比較し、特徴情報が一致する機器を特定するようにした。
【0008】
上記構成によれば、問合せ者が有する端末から取得可能な位置情報と、既存の運用で用いられている機器の特徴情報とから問合せの機器を特定するので、例えば、機器に固有の2次元コードを設けることなく、問合せの機器を特定することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、問合せの機器を適切に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施の形態による機器特定システムに係る構成の一例を示す図である。
【
図2】第1の実施の形態による位置情報の一例を示す図である。
【
図3】第1の実施の形態による仕様情報の一例を示す図である。
【
図4】第1の実施の形態による故障情報の一例を示す図である。
【
図5】第1の実施の形態による状態情報の一例を示す図である。
【
図6】第1の実施の形態による広域災害情報の一例を示す図である。
【
図7】第1の実施の形態による特定情報の一例を示す図である。
【
図8】第1の実施の形態による出力情報の一例を示す図である。
【
図9】第1の実施の形態による機器特定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【
図10】第1の実施の形態による画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。本実施の形態は、問合せの対象の機器を特定する技術に関するものである。
【0012】
(1)第1の実施の形態
図1において、100は全体として第1の実施の形態による機器特定システムを示す。
【0013】
図1は、機器特定システム100に係る構成の一例を示す図である。
【0014】
機器特定システム100は、ウェブサーバ110と、絞込み部120と、記憶部130と、監視サーバ140と、広域災害システム150とを含んで構成され、問合せ者160、現地170、コールセンタ180、現地作業員190といった外部と通信可能に接続されている。
【0015】
例えば、機器特定システム100は、ネットワーク(通信回線)101を介して、問合せ者160が有する端末161と通信可能に接続される。問合せ者160は、現地170に設置されているエレベータ、エスカレータといった機器171についての問合せを行う者であり、例えば、機器171を管理する者(管理者)であってもよいし、機器171を利用する者(利用者)であってもよい。端末161は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどである。例えば、機器171にて異常、故障などが発生した場合、問合せ者160は、機器特定システム100に接続可能な端末161を用いて問合せを行う。
【0016】
また、例えば、機器特定システム100は、ネットワーク102を介して、現地170に設けられる監視装置172と通信可能に接続される。現地170には、機器171(例えば、エレベータ、エスカレータ等の昇降機)と、機器171の状態を監視する監視装置172とが設けられている。例えば、機器171にて故障(異常)が発生した場合には、機器171の故障情報が監視装置172から監視サーバ140に送信される。
【0017】
また、例えば、機器特定システム100は、コールセンタ180と通信可能に接続される。コールセンタ180には、オペレータが問合せの対応に用いる端末181が設けられている。端末181は、電話機、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ノートパソコンなどである。
【0018】
また、例えば、機器特定システム100は、ネットワーク103を介して、現地作業員190が有する端末191と通信可能に接続される。端末191は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどである。
【0019】
機器特定システム100のウェブサーバ110は、問合せ者160からの問合せを受け付ける。
【0020】
ウェブサーバ110は、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、NIC(Network Interface Card)等の通信装置を含むコンピュータである。ウェブサーバ110は、例えば、問合せ者160の端末161に設けられるクライアントソフトウェアのウェブブラウザに対して、HTML(Hyper Text Markup Language)、画像などのオブジェクトの表示情報を提供するウェブサーバである。ウェブサーバ110は、問合せ者160へのサービスの提供、機器171の特定のための入出力処理などを行う。
【0021】
より具体的には、ウェブサーバ110は、インターフェース部111と、位置情報制御部112と、絞込み情報制御部113とを含んで構成される。
【0022】
インターフェース部111は、端末161とのインターフェースであり、ネットワーク101を介して、端末161からの情報を受信(入力)したり、端末161に情報を送信(出力)したりする。インターフェース部111は、例えば、リアルタイムにコミュニケーションを行う自動会話プログラム(いわゆるチャットボット)であってもよい。
【0023】
位置情報制御部112は、位置情報を入力するための制御を行う。例えば、位置情報制御部112は、インターフェース部111より入力された位置情報を解析し、機器特定システム100が管理する機器171の位置情報と比較できるデータに加工する。問合せ者160が入力する位置情報は、基本的には、端末161で取得できるGPS(Global Positioning System)の位置情報である。ただし、GPSの位置情報が取得できない場合、GPSの位置情報を取得する機能がない場合、GPSの位置情報の機器特定システム100への送信が問合せ者160により許可されない場合、後述するように、周囲の建物名称、住所などから位置情報が推定される。
【0024】
絞込み情報制御部113は、問合せの機器171の絞込みに係る制御を行う。例えば、絞込み情報制御部113は、インターフェース部111を介して受け取った特徴情報を第2の絞込み部122が処理できるデータ形式に変換する。
【0025】
ウェブサーバ110の機能(インターフェース部111、位置情報制御部112、絞込み情報制御部113など)は、例えば、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路などのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。また、ウェブサーバ110の機能の一部は、ウェブサーバ110と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。
【0026】
絞込み部120は、CPU等の制御装置、RAM、ROM、HDD等の記憶装置、NIC等の通信装置を含むコンピュータである。
【0027】
絞込み部120は、第1の絞込み部121と、第2の絞込み部122と、出力部123とを備える。絞込み部120は、ウェブサーバ110で受け付けられた問合せの機器171に係る位置情報と、記憶部130に記憶される各種の情報を用いて絞込みを行う。
【0028】
第1の絞込み部121は、例えば、問合せ者160が有する端末161から機器171の位置に係る情報をインターフェース部111を介して取得し、当該位置の周辺にある機器171を特定する。
【0029】
第2の絞込み部122は、例えば、記憶部130に記憶されている管理対象の機器171の特徴を示す特徴情報と、第1の絞込み部121により特定された機器171の特徴情報とが一致する機器171を特定する。なお、機器171の特徴を示す特徴情報とは、当該機器171と他の機器171との区別に役立つ情報である。特徴情報は、機器171の仕様を示す仕様情報、機器171が故障しているか否かを示す故障情報、機器171の状態を示す状態情報などである。
【0030】
出力部123は、出力情報を出力する。出力情報は、例えば、第2の絞込み部122により絞り込まれた機器171に係る情報(絞込み情報)である。より具体的には、出力部123は、第2の絞込み部122で絞り込まれた機器171と、当該機器171の現在の状況を示すステータスとの紐付けを行って出力情報を生成し、関連するシステム(端末161、端末181、端末191等)に出力情報を送信する。
【0031】
絞込み部120の機能(第1の絞込み部121、第2の絞込み部122、出力部123など)は、例えば、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路などのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。また、絞込み部120の機能の一部は、絞込み部120と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。
【0032】
記憶部130は、データベースサーバ、ストレージ装置、絞込み部120に接続されるHDDといった外部記憶装置などである。
【0033】
記憶部130には、機器171の位置情報(
図2)、機器171の仕様情報(
図3)、監視サーバ140から取得する機器171の故障情報(
図4)、監視サーバ140から取得する機器171の状態情報(
図5)、広域災害システム150から取得される広域災害情報(
図6)、特徴情報(仕様情報および/または状態情報)から生成される特定情報(
図7)などが記憶される。
【0034】
なお、記憶部130に記憶される情報の一部または全部は、絞込み部120の記憶装置に記憶される構成であってもよい。
【0035】
監視サーバ140は、監視装置172から送信される故障情報の管理を行う。監視サーバ140は、各機器171の状態、現在の復旧の状態などの管理を行う。例えば、監視サーバ140は、ある機器171で故障が発生した場合、現地作業員190が対応中であるか、移動中であるかなどの対応状態(現在のステータス)、機器171の現在の状態を示す状態情報を管理している。
【0036】
広域災害システム150は、地震、津波による冠水などの広域災害の情報を管理する。
【0037】
図2は、位置情報の一例(位置情報200)を示す図である。位置情報200は、機器171の位置を示す情報である。より具体的には、位置情報200には、機器ID(identification)201と、位置202との情報が対応付けられて格納されている。
【0038】
機器ID201のカラムには、機器171を識別可能な識別情報が格納される。位置202のカラムには、機器171が設置されている位置(場所)を示す位置情報が格納される。なお、位置情報は、緯度および経度で表される値であってもよいし、地図上の座標で表される値であってもよい。
図2の例では、位置情報は、二次元の情報であるが、三次元の情報であってもよい。
【0039】
図3は、仕様情報の一例(仕様情報300)を示す図である。仕様情報300は、機器171の仕様を示す情報である。より具体的には、仕様情報300には、機器ID301、製品種別302、最大階303、昇り降り304等の情報が対応付けられて格納されている。
【0040】
機器ID301のカラムには、機器171を識別可能な識別情報が格納される。製品種別302のカラムには、機器171の種別(エレベータ、エスカレータ等)を示す情報が格納される。最大階303のカラムには、機器171が設けられている施設の最上階の階数を示す情報が格納される。昇り降り304のカラムには、昇り用の機器171であるか、降り用の機器171であるかを示す情報(例えば、「昇り」または「降り」)が格納される。
【0041】
図4は、故障情報の一例(故障情報400)を示す図である。故障情報400は、機器171の故障に係る情報である。より具体的には、故障情報400は、機器ID401と、故障有無402と、故障内容403との情報が対応付けられて格納されている。
【0042】
機器ID401のカラムには、機器171を識別可能な識別情報が格納される。故障有無402のカラムには、機器171が故障しているか否かを示す情報(例えば、「あり」または「なし」)が格納される。故障内容403のカラムには、機器171の故障の内容を示す情報が格納される。
【0043】
図5は、状態情報の一例(状態情報500)を示す図である。状態情報500は、機器171の状態に係る情報である。より具体的には、状態情報500には、機器ID501と、運転状態502と、停止階503と、積載504との情報が対応付けられて格納されている。例えば、状態情報500には、監視サーバ140が管理する現在のステータスの情報が対応付けられて格納されていてもよい。
【0044】
機器ID501のカラムには、機器171を識別可能な識別情報が格納される。運転状態502のカラムには、機器171の運転状態を示す情報が格納される。停止階503のカラムには、機器171が停止している階床を示す情報が格納される。積載504のカラムには、機器171の積載率を示す情報(機器171の最大積載重量に対して、実際に積載した物体の重量の比率)が格納される。
【0045】
図6は、広域災害情報の一例(広域災害情報600)を示す図である。広域災害情報600は、広域災害に係る情報である。より具体的には、広域災害情報600は、機器ID601と、広域災害エリア602との情報が対応付けられて格納されている。
【0046】
機器ID601のカラムには、機器171を識別可能な識別情報が格納される。広域災害エリア602のカラムには、機器171が広域災害エリアに含まれているか否かを示す情報(例えば、「YES」または「NO」)が格納される。
【0047】
図7は、特定情報の一例(特定情報700)を示す図である。特定情報700は、機器特定システム100が管理している管理対象の機器171から、問合せの機器171を特定する際に用いられる情報である。特定情報700は、問合せの機器171の候補が複数ある場合、各機器171について、機器171の特徴(機器171の仕様、現在の状態など)を示す特徴情報(仕様情報300、状態情報500など)が含まれるように生成される。
【0048】
特定情報700には、例えば、各機器171に対応して、機器171の特徴情報として、製品種別、運転状態、停止階、積載、最大階、昇り降りの情報が対応付けられて格納される。
【0049】
図8は、出力情報の一例(出力情報800)を示す図である。出力情報800は、問合せ者160の問合せに対応する機器171に係る情報である。例えば、出力情報800は、機器ID801、現在のステータス802、故障内容803等の情報を含んで構成される。
【0050】
図9は、問合せの機器171を特定する処理(機器特定処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。機器特定処理は、端末161が、問合せ者160の操作に応じて、問合せを行うためのウェブサイト(問合せサイト)にアクセスすることを契機に開始する(ステップS901)。
【0051】
ここで、問合せサイトへのアクセスは、アクセス先の情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))の入力により行われてもよいし、機器171の保守を行う会社のウェブサイトから経由して行われてもよい。なお、アクセス先の情報は、機器171(例えば、乗りかご内)に掲示した情報であってもよいし、アクセス先の情報を有する2次元コードであってもよい。
【0052】
ステップS902では、インターフェース部111は、端末161の現在の位置を示す位置情報を端末161より入力する。例えば、インターフェース部111は、端末161のGPS機能により取得された位置情報を受信する。この際、インターフェース部111は、「問合せのために位置情報を送信してもよいですか」といった画面を端末161に表示し、位置情報の送信の可否の入力を問合せ者160から受け付けてもよい。インターフェース部111は、受信した位置情報を位置情報制御部112に通知し、位置情報制御部112は、受け取った位置情報を第1の絞込み部121において処理できるデータ形式(例えば、位置情報200と同じデータ形式)に変換する。
【0053】
ステップS903では、第1の絞込み部121は、入力された位置情報に基づいて、入力された位置の周辺にある機器171を特定(周辺の機器171を抽出)する。例えば、第1の絞込み部121は、位置情報200を参照して、入力された位置情報の位置から所定の距離内にある機器171の機器ID201を抽出する。
【0054】
なお、後述する機器171の位置に関する質問(例えば、「現住所を教えてください。」)が行われた場合、第1の絞込み部121は、例えば、後述の位置特定情報を参照して、インターフェース部111で受信された回答情報の回答(例えば、「東京都千代田区神田淡路町」)に紐付けられる位置(例えば、(211,111))を、問合せの機器171に係る位置として特定する。例えば、位置特定情報には、機器171の位置に関する質問をするための情報(現住所、ビル名称、かご内の掲示情報、現場周囲の駅名称、周囲の建物名、お客様番号など)と位置との情報が紐付けられて格納されている。
【0055】
ステップS904では、第1の絞込み部121は、機器171を抽出できたか否かを判定する。第1の絞込み部121は、機器171を抽出できたと判定した場合、ステップS908に処理を移し、機器171を抽出できなかったと判定した場合、ステップS905に処理を移す。
【0056】
ステップS905では、第1の絞込み部121は、機器171の位置に関する質問があるか否かを判定する。第1の絞込み部121は、機器171の位置に関する質問があると判定した場合、ステップS906に処理を移し、機器171の位置に関する質問がないと判定した場合、機器特定処理を終了する。ここで、第1の絞込み部121は、機器171の位置に関する質問があると判定した場合、機器171の位置に関する質問として、現住所、ビル名称、かご内の掲示情報、現場周囲の駅名称、周囲の建物名、お客様番号の何れか1つまたは複数を確認する質問の質問情報を生成する。
【0057】
なお、第1の絞込み部121は、機器171の位置に関する全ての質問を行った場合(機器171の位置に関する質問がないと判定した場合)、インターフェース部111を介して、位置を特定できなかった旨を端末161に送信するようにしてもよい。
【0058】
ステップS906では、絞込み情報制御部113は、インターフェース部111を介して、第1の絞込み部121により生成された質問情報を端末161に送信する。換言するならば、インターフェース部111は、位置情報の入力を端末161に要求する。なお、インターフェース部111は、チャットボットのように会話形式での応対を行うものであってもよいし、回答を選択する形式の表示画面(例えば、チェックボックス)を表示するものであってもよい。
【0059】
ステップS907では、インターフェース部111は、質問情報の質問に対する回答である位置情報(回答情報)を端末161より入力し、ステップS903に処理を移す。例えば、インターフェース部111は、受信した位置情報を位置情報制御部112に通知し、位置情報制御部112は、受け取った位置情報を第1の絞込み部121が処理できるデータ形式に変換する。
【0060】
ステップS908では、第2の絞込み部122は、特定した機器171が広域災害エリアにある機器であるか否か(広域災害エリアにあるか否か)を判定する。第2の絞込み部122は、広域災害エリアにあると判定した場合、ステップS916に処理を移し、広域災害エリアにないと判定した場合、ステップS909に処理を移す。
【0061】
例えば、第2の絞込み部122は、広域災害情報600を広域災害システム150から取得して記憶部130に格納し、第1の絞込み部121により特定された機器171のうち、機器IDが一致する広域災害エリア602の情報が「YES」となっているものがある場合、広域災害エリアにあると判定する。
【0062】
ステップS909では、第2の絞込み部122は、第1の絞込み部121により特定された機器171と故障の有無とを紐付ける。例えば、第2の絞込み部122は、故障情報400を監視サーバ140から取得して記憶部130に格納し、第1の絞込み部121で特定された各機器171について、機器IDが一致する故障有無402を特定し、機器171と、故障有無402の情報「あり」または「なし」とを紐付ける。
【0063】
ステップS910では、第2の絞込み部122は、故障している機器171があるか否かを判定する。第2の絞込み部122は、故障している機器171があると判定した場合、ステップS911に処理を移し、故障している機器171がないと判定した場合、ステップS916に処理を移す。
【0064】
ステップS911では、第2の絞込み部122は、特定情報700を生成する。例えば、第2の絞込み部122は、第1の絞込み部121により特定された機器171のうち、故障していない機器171を特定対象から除外する。そして、第2の絞込み部122は、特定対象の機器171の機器IDをキーとして、特定対象の機器171について、記憶部130から仕様情報300を読み出し、監視サーバ140から状態情報500を取得し、特定情報700を生成する。なお、特定情報700については、契約情報など、他の情報を含めて作成してもよい。
【0065】
ステップS912では、第2の絞込み部122は、問合せの機器171を特定できたか否か(特定対象を1つに絞れたか否か)を判定する。絞込み部120は、機器171を特定できたと判定した場合、ステップS916に処理を移し、機器171を特定できなかったと判定した場合、ステップS913に処理を移す。
【0066】
なお、後述する特徴(例えば、「製品種別」)に関する質問(例えば、お問合せの機器はエレベータですか?エスカレータですか?)が行われた場合、例えば、第2の絞込み部122は、インターフェース部111で受信された回答情報の回答(例えば、「エスカレータです。」)に含まれる特徴を示す特徴情報(例えば、「エスカレータ」)と、管理対象の機器171の特徴(例えば、特定情報700の「製品種別」)を示す特徴情報(例えば、「エスカレータ」、「エレベータ」)とを比較し、特徴情報が一致する機器(例えば、機器ID「X0000010」の機器171)を特定する。
【0067】
ステップS913では、第2の絞込み部122は、機器171の特徴に関する質問があるか否かを判定する。第2の絞込み部122は、機器171の特徴に関する質問があると判定した場合、ステップS914に処理を移し、機器171の特徴に関する質問がないと判定した場合、ステップS918に処理を移す。
【0068】
ここで、第2の絞込み部122は、機器171の特徴に関する質問があると判定した場合、機器171の特徴に関する質問として、特定情報700の特徴(項目)の何れか1つまたは複数を確認する質問の質問情報を生成する。例えば、第2の絞込み部122は、生成した特定情報700を参照し、特定できていない機器171間での相違する特徴(差分)を抽出し、抽出した特徴を質問するための質問情報として、製品種別、最大階、昇りまたは下り、現在の状態の何れか1つまたは複数を確認する質問情報を生成する。
【0069】
なお、第2の絞込み部122は、機器171の特徴に関する全ての質問を行った場合(機器171の特徴に関する質問がないと判定した場合)、インターフェース部111を介して、機器171を特定できなかった旨を端末161に送信するようにしてもよい。
【0070】
ステップS914では、絞込み情報制御部113は、インターフェース部111を介して、第2の絞込み部122により生成された質問情報を端末161に送信する。換言するならば、インターフェース部111は、特徴情報の入力を端末161に要求する。なお、インターフェース部111は、チャットボットのように会話形式での応対を行う(順次に絞り込む)ものであってもよいし、予め用意したチェックボックス(表示画面)を表示する(一度に絞り込む)ものであってもよい。なお、チャットボット形式の例については、
図10を用いて後述する。
【0071】
ステップS915では、インターフェース部111は、質問情報の質問に対する回答である特徴情報(回答情報)を端末161より入力し、ステップS912に処理を移す。例えば、インターフェース部111は、受信した特徴情報を絞込み情報制御部113に通知し、絞込み情報制御部113は、受け取った特徴情報を第2の絞込み部122が処理できるデータ形式に変換する。
【0072】
ステップS916では、出力部123は、出力情報を生成する。
【0073】
例えば、出力部123は、ステップS908で広域災害エリアであると判定された場合、広域災害である旨(例えば、「お客様、大丈夫ですか。何時何分に発生した地震により、エレベータはしばらく停止します。作業員がそちらに向かっております。・・・」)を出力情報として生成する。
【0074】
また、例えば、出力部123は、ステップS910で故障している機器171がないと判定された場合、機器171を特定できなかった旨(例えば、「お問合せの機器を特定できませんでした。コールセンタにおつなぎしますか?・・・」)を出力情報として生成する。なお、コールセンタ180に接続する場合、第1の絞込み部121で絞り込まれた機器171に係る情報(例えば、機器ID)をコールセンタ180の端末181に送信するようにしてもよい。
【0075】
また、例えば、出力部123は、ステップS912で機器171を特定できた場合、現在の対応状況、現地で発生している事態などを出力情報として生成する。より具体的には、出力部123は、現在のステータスを監視サーバ140から取得し、特定した機器171の機器IDと、取得した現在のステータスと、故障情報400の故障内容403とを出力情報として生成する。かかる出力情報により、例えば、すでに現地作業員190が出動していること、現地作業員190が到着までの時間を問合せ者160、問合せ者160と共に機器171を利用する利用者などに知らせることで、安心させることができるようになる。また、例えば、コールセンタ180、現地作業員190に出力情報を連絡することで、現地にて迅速に対象の機器171に対して作業を行うことが可能となる。
【0076】
ステップS917では、出力部123は、出力情報を、問合せ者160の端末161、コールセンタ180の端末181、現地作業員190の端末191、特定した機器171の少なくとも1つに送信し、機器特定処理を終了する。
【0077】
ステップS918では、インターフェース部111は、コールセンタ180に接続をするか否かを問合せ者160に確認する。インターフェース部111は、コールセンタ180に接続すると判定した場合、ステップS919に処理を移し、コールセンタ180に接続しないと判定した場合、機器特定処理を終了する。
【0078】
ステップS919では、出力部123は、絞込み情報(出力情報の一例)を生成する。例えば、出力部123は、第2の絞込み部122により絞り込まれている機器171の機器IDと、故障内容とを絞込み情報として生成する。
【0079】
ステップS920では、出力部123は、絞込み情報を、コールセンタ180の端末181に送信し、機器特定処理を終了する。かかる絞込み情報によれば、例えば、コールセンタ180のオペレータは、絞込み情報を加味して音声にて対応することができ、従来のように最初から機器171を特定する必要がなくなり、より迅速に対応することができるようになる。
【0080】
図10は、端末161に表示される画面の一例(表示画面1000)を示す図である。
【0081】
ここでは、問合せ者160の位置情報から、ほぼ同じ位置に存在するエレベータとエスカレータとの両方が抽出されたケースを例に挙げて説明する。このケースの場合、製品種別を追加で確認することで、どちらであるか識別することが可能である。
【0082】
よって、表示画面1000では、質問1001「お問合せの機器は、エレベータですか?エスカレータですか?」の質問情報が表示される。そして、問合せ者160により、質問1001に対する回答1002「エレベータです。」が入力され、表示画面1000では、回答1002の回答情報が表示されている。
【0083】
なお、図示は省略するが、複数台のエスカレータまで絞込みが行うことができた場合、「昇りですか?降りですか?」、「行き先は何階のものですか?」等の質問を用いて更なる絞込みが行われる。
【0084】
本実施の形態によれば、問合せの機器を適切に特定することができる。
【0085】
(2)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明を機器特定システムに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラム、プログラムを読み出し可能に記録した記録媒体に広く適用することができる。
【0086】
また、上述の実施の形態において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部または一部が1つのテーブルであってもよい。
【0087】
また、上記の説明において、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0088】
また、本発明は、例えば、下記のような特徴的な構成を有する。
【0089】
問合せ者(例えば、問合せ者160)からの問合せの機器(例えば、機器171)を特定する機器特定システム(例えば、機器特定システム100)であって、機器の問合せを行う問合せ者が有する端末(例えば、端末161)から上記機器の位置に係る情報(例えば、GPSの位置情報、入力された現住所、ビル名称、かご内の掲示情報、現場周囲の駅名称、周囲の建物名、お客様番号などから特定される位置情報)をインターフェース部(例えば、インターフェース部111)を介して取得し、上記位置の周辺にある機器(例えば、GPSの位置または問合せ者160からの入力より特定した位置を中心として所定の距離内にある機器171)を特定する第1の絞込み部(第1の絞込み部121)と、記憶部(例えば、記憶部130)に記憶されている管理対象の機器の特徴を示す特徴情報(例えば、仕様情報300、故障情報400、状態情報500)と、前記第1の絞込み部により特定された機器の特徴情報(例えば、故障の有無、問合せ者により入力された特徴情報)とが一致する機器を特定する第2の絞込み部(例えば、第2の絞込み部122)と、上記第2の絞込み部により特定された機器に係る情報(例えば、出力情報)を出力する出力部(例えば、出力部123)と、を備えることを特徴とする。
【0090】
上記構成では、問合せ者が有する端末から取得可能な位置情報と、既存の運用で用いられている機器の特徴情報とから問合せの機器を特定するので、例えば、機器に固有の2次元コードを設けることなく、問合せの機器を特定することができる。
【0091】
上記インターフェース部は、上記第1の絞込み部が上記端末から取得した情報から上記機器の位置を特定できない場合、位置が紐付けられる回答の質問を示す質問情報を上記端末に送信し、上記端末から上記質問に対する回答を示す回答情報を受信し(例えば、ステップS906およびステップS907を参照。)、上記第1の絞込み部は、上記インターフェース部で受信された回答情報の回答に紐付けられる位置を、上記機器に係る位置として特定する(例えば、ステップS903参照。)、ことを特徴とする。
【0092】
上記構成によれば、例えば、GPSの位置情報が取得できない場合、GPSの位置情報を取得する機能がない場合、GPSの位置情報の機器特定システム100への送信が問合せ者160により許可されない場合などであっても、機器171に係る位置の位置情報を取得することができるようになる。
【0093】
上記インターフェース部は、上記第1の絞込み部により特定された機器の特徴の回答を求める質問を示す質問情報を上記端末に送信し、上記端末から上記質問に対する回答を示す回答情報を受信し(例えば、ステップS914およびステップS915を参照。)、上記第2の絞込み部は、上記インターフェース部で受信された回答情報の回答に含まれる特徴を示す特徴情報と、上記管理対象の機器の特徴を示す特徴情報とを比較し、特徴情報が一致する機器を特定する(ステップS912を参照。)、ことを特徴とする。
【0094】
上記構成では、例えば、位置情報により大まかに絞り込んだ機器を対象に、特徴情報により細かな絞り込みを行うので、機器の絞込みを迅速に行うことができるようになる。
【0095】
上記第2の絞込み部は、上記問合せ者が問合せを行ったときに機器が故障しているか否かを示す故障情報(例えば、故障情報400)を参照し、上記第1の絞込み部により特定された機器のうち故障している機器を識別し、上記管理対象の機器の特徴情報と、故障していると識別した機器の特徴情報とが一致する機器を特定する、ことを特徴とする。
【0096】
上記構成によれば、例えば、故障の有無により事前に絞込みを行ってから、第2の絞込み部による絞込みが行われるので、機器の絞込みを迅速に行うことができるようになる。
【0097】
上記出力部は、上記第1の絞込み部により特定された機器のうち、上記第2の絞込み部で特定できなかった機器に係る情報(例えば、機器ID、機器の故障内容、現在のステータス等)をコールセンタに設けられる端末に送信する、ことを特徴とする。
【0098】
上記構成によれば、例えば、コールセンタのオペレータは、途中の段階まで絞り込まれた機器に係る情報を把握できるので、問合せへの対応を迅速に行うことができるようになる。
【0099】
上記出力部は、上記管理対象の機器に係る状態を示す特徴情報(例えば、状態情報500)を参照し、上記第2の絞込み部により特定された機器に係る状態を示す情報(例えば、現在のステータス)を生成し、生成した情報を上記端末に送信する、ことを特徴とする。
【0100】
上記構成によれば、例えば、現在のステータスが問合せ者の端末に送信され、問合せ者は、現在のステータスを確認できるので、問合せ者の不安を低減することができる。
【0101】
上記第2の絞込み部は、広域災害を示す広域災害情報(例えば、広域災害情報600)を参照し、広域災害が発生しているか否かを判定し、上記出力部は、上記第2の絞込み部により広域災害が発生していると判定された場合、広域災害が発生している旨の情報を上記端末に送信する、ことを特徴とする。
【0102】
上記構成では、広域災害においては、多くの問合せが発生することから、第2の絞込み部による絞込みを行うことなく、問合せ者に返答することで、例えば、システムの負荷が高くなってしまう事態を回避することができる。
【0103】
上述したように、第1の絞込みと第2の絞込みとにより機器を特定する構成とすることで、応答性能のよいシステムを実現することができる。
【0104】
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
【符号の説明】
【0105】
100……機器特定システム、121……第1の絞込み部、122……第2の絞込み部、123……出力部。