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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-11
(45)【発行日】2022-04-19
(54)【発明の名称】加速されたラベル印刷
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220412BHJP
【FI】
G06Q10/08
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2019516185
(86)(22)【出願日】2017-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-11-28
(86)【国際出願番号】 US2017052666
(87)【国際公開番号】W WO2018057706
(87)【国際公開日】2018-03-29
【審査請求日】2020-09-01
(31)【優先権主張番号】62/399,524
(32)【優先日】2016-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517077821
【氏名又は名称】シールド・エアー・コーポレイション(ユーエス)
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリスマン,ラッセル
(72)【発明者】
【氏名】マリオ,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】カリノーウスキ,マイケル
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-197167(JP,A)
【文献】特開2003-108642(JP,A)
【文献】特開2003-221106(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0155422(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第1703705(CN,A)
【文献】画像・重量検品支援システム 導入事例 ヤマトシステム開発株式会社 様,C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014 ,2014年11月20日,p.1-2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスおよびラベルプリンタを含むシステムを使用して、出荷ラベルの印刷を容易にする方法であって、方法は、
コンピューティングデバイスによって、遠隔のコンピューティングデバイスから、1つまたは複数のネットワークを介して、出荷データベースデータを受信することであって、遠隔のコンピューティングデバイスが、コンピューティングデバイスから離れて配置されている、ことと、
コンピュータデバイスによって、出荷データベースデータを出荷データベースに格納することと、
コンピューティングデバイスによって、スキャンデバイスからのスキャンデータを受信することであって、スキャンデータが、物体に関連付けられている、ことと、
出荷データベースにある物体の出荷データ基づいて、物体の出荷情報をコンピューティングデバイスによって決定することと、
コンピューティングデバイスによって、出荷情報をラベルプリンタに送信することであって、物体の出荷情報が、出荷データベースにある物体の出荷データ基づく、ことと、
ラベルプリンタがコンピューティングデバイスから出荷情報を受信したことに応答して、出荷情報に基づいて、ラベルプリンタによって、物体の出荷ラベルを印刷することと、
物体を梱包することであって、梱包することの少なくとも一部は、出荷情報の決定、ラベルプリンタへの出荷情報の送信、および出荷ラベルの印刷のうちの1つまたは複数の少なくとも一部の最中に発生する、物体を梱包することと、を備えた、方法。
【請求項2】
方法がさらに、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することを備え、
物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することが、物体の完全な出荷データが出荷データベースにあることをコンピューティングデバイスによって決定することを備え、物体の出荷情報が、完全な出荷データを含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
方法がさらに、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することを備え、
物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することが、出荷データベースが物体の不完全な出荷データを収容しているか、または物体の出荷データを収容していないかのいずれかであることをコンピューティングデバイスによって決定することを備え、物体の出荷情報が、共通の例外の出荷データを含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
出荷データベースデータを受信すること、および、出荷データベースに出荷データベースデータを格納することが、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する前に発生する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
スキャンデータが、物体の固有の識別子、物体の最小在庫管理単位(SKU)番号、物体のモデル番号、物体のシリアル番号、または物体の画像のうちの1つまたは複数を含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
コンピューティングデバイスによって、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することと、
物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定する前に、スキャンデバイスから受信したスキャンデータに基づいて、コンピューティングデバイスによって物体を識別することとをさらに備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
スキャンデバイスが、バーコードスキャナ、無線周波数識別(RFID)スキャナ、またはカメラのうちの1つまたは複数を含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
システムが、1つまたは複数のメモリを含み、出荷データベースが、1つまたは複数のメモリ内に配置されている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
システムが、スキャンデバイスをさらに備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
システムが、出荷施設内に配置され、ラベルプリンタが、出荷施設内の出荷ラインに沿ってスキャンデバイスの下流に配置されている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
コンピューティングデバイスによって、出荷施設から梱包または出荷された物体を示す定期報告を、販売者に代わって生成することと、
コンピューティングデバイスによって、販売者に関連付けられた遠隔のコンピューティングデバイスに定期報告を送信することとをさらに備えた、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
出荷ラベルの印刷を容易にするための命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、命令は、コンピューティングデバイス内の処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに、
遠隔のコンピューティングデバイスから、1つまたは複数のネットワークを介して、出荷データベースデータを受信させ、遠隔のコンピューティングデバイスが、コンピューティングデバイスから離れて配置されており、
出荷データベースデータを、出荷データベースに格納させ、
スキャンデータを、スキャンデバイスから受信させ、スキャンデータが、物体に関連付けられており、
出荷データベースにある物体の出荷データ基づいて、物体の出荷情報を決定させ、
出荷情報に基づいて、出荷ラベルを作成させ、
コンピューティングデバイスは、物体の梱包中に、出荷情報の決定と出荷ラベルの作成の一方または両方を少なくとも部分的に実行するように構成されている、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
命令が、処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスにさらに
作成された出荷ラベルをラベルプリンタに送信させ、ラベルプリンタが作成された出荷ラベルをコンピューティングデバイスから受信したことに応答して、作成された出荷ラベルに基づいて物体の出荷ラベルを印刷するようにラベルプリンタが構成された、請求項12に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
命令はさらに、処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定させ、
物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかをコンピューティングデバイスに決定させる命令が、コンピューティングデバイスに、物体の完全な出荷データが出荷データベースにあることを決定させる命令を備え、物体の出荷情報が、完全な出荷データを含んでいる、請求項12に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
命令はさらに、処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定させ、
物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかをコンピューティングデバイスに決定させる命令が、出荷データベースが物体の不完全な出荷データを収容しているか、または、物体の出荷データを収容していないかのいずれかであることを、コンピューティングデバイスに決定させる命令を備え、物体の出荷情報が、共通の例外の出荷データを含んでいる、請求項12に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
命令が、処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する前に、出荷データベースデータを受信させ、出荷データベースデータを出荷データベースに格納させる、請求項12に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
命令が、処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに
物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定させ、
物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定する前に、スキャンデバイスから受信したスキャンデータに基づいて物体をさらに識別させる、請求項12に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
出荷ラベルの印刷を容易にするシステムであって、システムは、
コンピューティングデバイスと、
コンピューティングデバイスに通信可能に結合されたラベルプリンタとを備え、
コンピューティングデバイスが、
遠隔のコンピューティングデバイスから、1つまたは複数のネットワークを介して、出荷データベースデータを受信し、遠隔のコンピューティングデバイスが、コンピューティングデバイスから離れて配置されており、
出荷データベースデータを、出荷データベースに格納し、
スキャンデータをスキャンデバイスから受信し、スキャンデータが、物体に関連付けられており、
出荷データベースにある物体の出荷データ基づいて、物体の出荷情報を決定し、
出荷情報をラベルプリンタに送信し、物体の出荷情報が、出荷データベースにある物体の出荷データ基づく、ように構成され、
ラベルプリンタがコンピュータから出荷情報を受信したことに応答して、出荷情報に基づいて物体の出荷ラベルを印刷するようにラベルプリンタが構成されており、
システムは、コンピューティングデバイスによる出荷情報の決定、ラベルプリンタへの出荷情報の送信、およびラベルプリンタによる出荷ラベルの印刷のうちの1つまたは複数を、物体の梱包中に少なくとも部分的に実行するように構成される、システム。
【請求項19】
コンピューティングデバイスが、物体の完全な出荷データが出荷データベースにあることを決定することによって、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定するように構成され、物体の出荷情報が、完全な出荷データを含んでいる、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
出荷データベースが物体の不完全な出荷データを収容しているか、または物体の出荷データを収容していないかのいずれかであることを決定することによって、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかをコンピューティングデバイスが決定するように構成され、物体の出荷情報が、共通の例外の出荷データを含んでいる、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
コンピューティングデバイスが、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する前に、出荷データベースデータを受信し、出荷データベースデータを出荷データベースに格納するように構成された、請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
コンピューティングデバイスが、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定するように、且つ物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定する前に、スキャンデバイスから受信したスキャンデータに基づいて物体を識別するようにさらに構成された、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
システムが、スキャンデバイスをさらに備えた、請求項18に記載のシステム。
【請求項24】
システムが、出荷施設内に配置され、ラベルプリンタが、出荷施設内の出荷ラインに沿って、スキャンデバイスの下流に配置されている、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
出荷施設が、物体の特性を決定するように構成された1つまたは複数のセンサを含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
コンピューティングデバイスが、
1つまたは複数のセンサから1つまたは複数の物体に関するセンサデータを受信するように、および、
出荷施設に配置されたメモリにセンサデータを記憶すること、
1つまたは複数の物体の販売者に関連付けられた遠隔のコンピューティングデバイスにセンサデータを送信すること、または、
センサデータを、物流パートナに関連付けられた遠隔のコンピューティングデバイスに送信することのうちの1つまたは複数を実施するように構成された、請求項25に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ラベル印刷の技術分野に属する。より詳細には、本開示は、出荷施設において出荷ラベルを印刷する時間を減らすことを対象とする。
【背景技術】
【0002】
いくつかの出荷施設では、物体は梱包され、異なる受取人に出荷される。たとえば、電子商取引セクターでは、オンラインで注文された商品が、梱包され、個々の消費者に出荷される。これらの梱包は、適切な1つ以上の物体を含み、出荷のために適切にラベル付けされ、適切な消費者に出荷される必要がある。オンラインで消費者によって注文されたものなどの商品の迅速な配送に対する需要が増加するにつれて、出荷施設は、物体の梱包および出荷の処理能力の増加を試みている。出荷施設における在庫の編成の改善、梱包ラインでの梱包者への在庫配送の増加された自動化、梱包の準備および詰め込みの増加された自動化、注文を受けてから梱包処理を開始するまでの減少されたタイミング、および同様のものを含む、梱包施設の処理能力の増加のための多くの努力が試みられた。梱包施設の処理能力を増加させるために、さらなる努力が続けられている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
この概要は、詳細説明において以下にさらに説明された概念の選択を、簡略化された形式で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴を特定することは意図されておらず、特許請求される主題の範囲を決定する際の支援として使用されることも意図されていない。
【0004】
1つの実施形態において、出荷ラベルの印刷を容易にする方法は、コンピューティングデバイスとラベルプリンタとを含むシステムを使用する。方法は、コンピューティングデバイスが、遠隔のコンピューティングデバイスから、1つまたは複数のネットワークを介して、出荷データベースデータを受信することを含み、遠隔のコンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスから離れて配置されている。方法は、コンピューティングデバイスが、出荷データベースデータを出荷データベースに格納することと、物体に関連付けられているスキャンデータを、スキャンデバイスから受信することと、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することと、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかに基づいて、物体の出荷情報を決定することとをさらに含んでいる。方法は、コンピューティングデバイスが、出荷情報をラベルプリンタに送信することであって、物体の出荷情報は、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかに基づく、ことと、ラベルプリンタがコンピューティングデバイスから出荷情報を受信したことに応答して、ラベルプリンタが、出荷情報に基づいて、物体の出荷ラベルを印刷することとをさらに含んでいる。
【0005】
一例において、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することは、物体の完全な出荷データが出荷データベースにあることを、コンピューティングデバイスが決定することを含み、物体の出荷情報は、完全な出荷データを含んでいる。別の例において、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することは、出荷データベースが物体の不完全な出荷データを収容しているか、または、物体の出荷データを収容していないかのいずれかであることをコンピューティングデバイスが決定することを含み、物体の出荷情報が、共通の例外の出荷データを含んでいる。別の例において、出荷データベースデータを受信し、出荷データベースデータを出荷データベースに格納することは、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する前に発生する。
【0006】
別の例において、スキャンデータは、物体の固有の識別子、物体の最小在庫管理単位(SKU)番号、物体のモデル番号、物体のシリアル番号、または物体の画像のうちの1つまたは複数を含んでいる。別の例では、方法は、コンピューティングデバイスは、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定する前に、スキャンデバイスから受信したスキャンデータに基づいて、物体を識別することをさらに含んでいる。別の例では、スキャンデバイスは、バーコードスキャナ、無線周波数識別(RFID)スキャナ、またはカメラのうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0007】
別の例では、システムは、1つまたは複数のメモリを含み、出荷データベースは、1つまたは複数のメモリ内に配置されている。別の例では、システムが、スキャンデバイスをさらに備えている。別の例では、システムは、出荷施設内に配置され、ラベルプリンタが、出荷施設内の出荷ラインに沿って、スキャンデバイスの下流に配置されている。別の例において、方法は、コンピューティングデバイスが、出荷施設からの梱包または出荷された物体を示す定期報告を、販売者に代わって生成することと、販売者に関連付けられた遠隔のコンピューティングデバイスに定期報告を送信することとをさらに含んでいる。
【0008】
別の実施形態において、非一時的なコンピュータ可読媒体は、出荷ラベルの印刷を容易にするための命令を記憶し、命令は、コンピューティングデバイス内の処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに複数の機能を実施させる。この機能は、遠隔のコンピューティングデバイスから、1つまたは複数のネットワークを介して、出荷データベースデータを受信することであって、遠隔のコンピューティングデバイスが、コンピューティングデバイスから離れて配置されている、ことと、出荷データベースデータを出荷データベースに格納することと、スキャンデバイスからスキャンデータを受信することであって、スキャンデータが物体に関連付けられている、ことと、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定することと、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかに基づいて、物体の出荷情報を決定することと、出荷情報に基づいて出荷ラベルを作成することとを含んでいる。
【0009】
一例では、命令が、処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスにさらに、作成された出荷ラベルをラベルプリンタに送信させ、ラベルプリンタは、作成された出荷ラベルをラベルプリンタがコンピューティングデバイスから受信したことに応答して、作成された出荷ラベルに基づいて、物体の出荷ラベルを印刷するように構成されている。別の例では、コンピューティングデバイスに、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定させる命令は、コンピューティングデバイスに、物体の完全な出荷データが出荷データベースにあることを決定させる命令を備え、物体の出荷情報は、完全な出荷データを含んでいる。別の例では、コンピューティングデバイスに、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定させる命令は、コンピューティングデバイスに、出荷データベースが物体の不完全な出荷データを収容しているか、または、物体の出荷データを収容していないかのいずれかであることを決定させる命令を備え、物体の出荷情報が、共通の例外の出荷データを含んでいる。
【0010】
別の例では、処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに、出荷データベースデータを受信させ、出荷データベースデータを出荷データベースに格納させる命令は、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する前に発生する。別の例では、処理要素による実行に応答して、命令が、コンピューティングデバイスに、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定する前に、スキャンデバイスから受信したスキャンデータに基づいて、物体をさらに識別させる。
【0011】
別の実施形態において、出荷ラベルの印刷を容易にするシステムは、コンピューティングデバイスと、コンピューティングデバイスに通信可能に結合されたラベルプリンタとを含んでいる。コンピューティングデバイスは、遠隔のコンピューティングデバイスから、1つまたは複数のネットワークを介して、出荷データベースデータを受信し、遠隔のコンピューティングデバイスが、コンピューティングデバイスから離れて配置されており、出荷データベースデータを出荷データベースに格納し、スキャンデバイスからスキャンデータを受信し、スキャンデータが、物体に関連付けられており、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定し、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかに基づいて、物体の出荷情報を決定し、出荷情報をラベルプリンタに送信し、物体の出荷情報は、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかに基づく、ように構成されている。ラベルプリンタは、ラベルプリンタがコンピュータから出荷情報を受信したことに応答して、出荷情報に基づいて、物体の出荷ラベルを印刷するように構成されている。
【0012】
一例では、コンピューティングデバイスは、物体の完全な出荷データが出荷データベースにあることを決定することによって物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定するように構成され、物体の出荷情報は、完全な出荷データを含んでいる。別の例では、コンピューティングデバイスは、出荷データベースが物体の不完全な出荷データを収容しているか、または物体の出荷データを収容していないかのいずれかであることを決定することによって物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定するように構成され、物体の出荷情報が、共通の例外の出荷データを含んでいる。
【0013】
別の例では、コンピューティングデバイスが、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する前に、出荷データベースデータを受信し、出荷データベースデータを出荷データベースに格納するように構成されている。別の例では、コンピューティングデバイスが、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定する前に、スキャンデバイスから受信したスキャンデータに基づいて、物体を識別するようにさらに構成されている。別の例では、システムが、スキャンデバイスをさらに備えている。別の例では、システムが、出荷施設内に配置され、ラベルプリンタが、出荷施設内の出荷ラインに沿って、スキャンデバイスの下流に配置されている。別の例では、出荷施設が、物体の特性を決定するように構成された1つまたは複数のセンサを含んでいる。別の例では、コンピューティングデバイスが、1つまたは複数のセンサから、1つまたは複数の物体に関するセンサデータを受信するように、および、出荷施設内に配置されたメモリにセンサデータを記憶すること、1つまたは複数の物体の販売者に関連付けられた遠隔のコンピューティングデバイスにセンサデータを送信すること、または、物流パートナに関連付けられた遠隔のコンピューティングデバイスにセンサデータを送信することのうちの1つまたは複数を実施するように構成されている。
【0014】
別の実施形態において、注文の出荷ラベルを取得する方法は、コンピューティングデバイスが、注文の通知を受信することと、注文の出荷データを取得することと、出荷データを第1の遠隔のコンピューティングデバイスに送信することであって、第1の遠隔のコンピューティングデバイスが、注文の出荷ラベルを生成し、出荷ラベルをコンピューティングデバイスに送信するように構成されている、ことと、第1の遠隔のコンピューティングデバイスから出荷ラベルを受信することと、第1の遠隔のコンピューティングデバイスから受信した出荷ラベルを格納することとを含んでいる。
【0015】
一例では、方法は、コンピューティングデバイスが、物体を示すスキャンデータを受信することであって、物体が、注文に関連付けられている、ことと、コンピューティングデバイスがスキャンデータを受信することに応答して、出荷ラベルを、ラベルプリンタに送信することとをさらに含んでいる。別の例では、方法は、コンピューティングデバイスが出荷ラベルをラベルプリンタに送信する前に、物体が注文に関連付けられていることをコンピューティングデバイスが決定することをさらに含んでいる。別の例では、方法は、コンピューティングデバイスが出荷データを取得する前に、出荷データベースが、注文の出荷データを含んでいるかどうかを、コンピューティングデバイスが決定することをさらに含み、出荷データベースが、コンピューティングデバイス、または、ローカルネットワークを介してコンピューティングデバイスに通信可能に結合されている別のコンピューティングデバイスのうちの一方に配置されている。別の例では、出荷データベースが出荷データベースを含んでいないことを、コンピューティングデバイスが決定し、方法は、コンピューティングデバイスが、第2の遠隔のコンピューティングデバイスからの出荷データの要求を、送信することと、第2の遠隔のコンピューティングデバイスから出荷データを受信することとをさらに含んでいる。別の例では、出荷データベースが出荷データベースを含んでいることをコンピューティングデバイスが決定し、方法は、コンピューティングデバイスが、出荷データベースから出荷データを検索することをさらに含んでいる。
【0016】
開示された主題の前述の態様および付随する利点の多くは、添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるにつれて、より容易に認識されるようになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本明細書に説明の実施形態のうちのいくつかまたはすべてを実装するために使用され得るシステムの例示的な実施形態を表現する図である。
図2】本明細書に説明の実施形態によるコンピューティングデバイスの実施形態のブロック図である。
図3】本明細書に説明の実施形態による遠隔施設に通信可能に結合された出荷施設におけるシステムの実施形態を表現する図である。
図4】本明細書に説明の実施形態に従って、図3に表現された遠隔施設に通信可能に結合された出荷施設におけるシステムを使用して、出荷ラベルを印刷する方法の実施形態を表現する図である。
図5】本明細書に説明の実施形態に従って、図3に表現された遠隔施設に通信可能に結合された出荷施設におけるシステムを使用して、出荷ラベルを印刷する方法の別の実施形態を表現する図である。
図6】本明細書に説明の実施形態に従って、コンピューティングデバイスによって行われる出荷ラベルの印刷を容易にする方法の実施形態を表現する図である。
図7】本明細書に説明の実施形態に従って、コンピューティングデバイスによって行われる出荷ラベルの印刷を容易にする方法の別の実施形態を示す図である。
図8A】出荷施設内のコンピューティングデバイスによって実施されることができる方法600の実施形態を示す図である。
図8B】物流パートナから出荷ラベルを取得するためのシステム650および対応する方法670の例を示す図である。
図9】センサを備えた出荷施設710の1つの実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示は、出荷施設において出荷ラベルを印刷する時間を減らすことによって、出荷ラインの処理能力を増加させる実施形態を説明する。多くの場合、商品をオンラインで販売するために使用されるコンピューティングデバイスは、注文を履行し出荷する出荷施設から離れて配置されている。いくつかの例において、出荷施設は、販売者によって運営されているが、注文を完了するコンピューティングデバイス(たとえば、サーバ)は、出荷施設から離れて配置されている。他の例において、販売者は、注文を履行して出荷するためにサードパーティの出荷施設と契約し、注文を完了する販売者のコンピューティングデバイスは、サードパーティの出荷施設から離れて配置されている。販売者のコンピューティングデバイスが出荷施設から離れて配置されている既存のシステムでは、出荷施設が、出荷されるべき物体を識別すると、出荷施設は、販売者のコンピューティングデバイスと通信して、出荷ラベルを作成するための出荷情報を取得する。しかしながら、出荷情報を取得するために販売者のコンピューティングデバイスにコンタクトし、販売者から出荷情報を逆に受信するのに要する時間は、出荷処理における遅延を作り出す可能性がある。各出荷のための出荷情報を取得する際のわずかな遅延でも、経時的に、出荷施設の全体的な処理能力を減少させる可能性がある。
【0019】
本明細書に説明されているものは、出荷ラベルの印刷を容易にするための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体の実施形態である。一例において、システムは、コンピューティングデバイスおよびラベルプリンタを含んでいる。コンピューティングデバイスは、遠隔のコンピューティングデバイス(たとえば、販売者のコンピューティングデバイス)から、1つまたは複数のネットワークを介して、出荷データベースデータを受信する。遠隔のコンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスから離れて配置されている。コンピューティングデバイスは、出荷データベースデータを、出荷データベースに格納する。この出荷データベースは、注文が受信された直後に出荷データを送信すること等によって、出荷施設が、出荷されるべき物体を梱包する前に、出荷データが、出荷施設に提供されることを可能にする動的なデータベースである。遠隔のコンピューティングデバイスが注文を受信し続けるときに、遠隔のコンピューティングデバイスは、出荷データベースに格納するために、出荷データをコンピューティングデバイスに送信し続けることができる。
【0020】
時折、コンピューティングデバイスは、バーコードスキャナ、無線周波数識別(RFID)タグスキャナ、および同様のもののようなスキャンデバイスから、物体に関連付けられたスキャンデータを受信する。スキャンデータは、物体の識別子(たとえば、固有の識別子)を含み得る。コンピューティングデバイスは、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定し、その後、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかに基づいて、物体の出荷情報を決定する。コンピューティングデバイスは、出荷情報をラベルプリンタに送信する。ラベルプリンタは、出荷情報に基づいて、物体の出荷ラベルを印刷する。
【0021】
遠隔のコンピューティングデバイスは、出荷施設に格納されている出荷データベースの出荷データを既に提供しているので、ラベルプリンタは、遠隔のコンピューティングデバイスとの間で通信が送受信されるのを待つことなく、出荷ラベルを印刷することができる。これらの実施形態は、出荷施設において出荷ラベルを印刷する時間を減らすことによって、出荷ラインの処理能力を増加させる。これらの効果を達成するための様々な実施形態が、本明細書に詳細に説明されている。
【0022】
図1は、本明細書に説明された実施形態のいくつかまたはすべてを実装するために使用され得るシステム10の例示的な実施形態を表現する。表現された実施形態において、システム10は、コンピューティングデバイス20、20、20、および20(集合的に、コンピューティングデバイス20)を含んでいる。表現された実施形態において、コンピューティングデバイス20はタブレットであり、コンピューティングデバイス20はモバイル電話であり、コンピューティングデバイス20はデスクトップコンピュータであり、コンピューティングデバイス20はラップトップコンピュータである。他の実施形態において、コンピューティングデバイス20は、デスクトップコンピュータ、モバイル電話、タブレット、ファブレット、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、分散型システム、ゲーム機(たとえば、Xbox、Play Station、Wii)、時計、メガネ、キーフォブ、無線周波数識別(RFID)タグ、イヤーピース、スキャナ、テレビ、ドングル、カメラ、リストバンド、ウェアラブルアイテム、キオスク、入力端末、サーバ、サーバネットワーク、ブレード、ゲートウェイ、スイッチ、処理デバイス、処理エンティティ、セットトップボックス、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局、本明細書に説明されている機能、動作、および/または処理を実施するように構成された他の任意のデバイス、またはこれらの任意の組合せ、のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0023】
コンピューティングデバイス20は、1つまたは複数のネットワーク30、32を介して互いに通信可能に結合されている。ネットワーク30、32のおのおのは、1つまたは複数の有線またはワイヤレスのネットワーク(たとえば、3Gネットワーク、インターネット、内部ネットワーク、プロプライエタリなネットワーク、セキュアなネットワーク)を含み得る。コンピューティングデバイス20は、1つまたは複数の有線またはワイヤレスのネットワークを介して、互いにおよび/または他の任意のコンピューティングデバイスと通信することができる。図1における特定のシステム10は、ネットワーク30を介して通信可能に結合されたコンピューティングデバイス20が、4つのコンピューティングデバイスを含むことを表現しているが、任意の数のコンピューティングデバイスが、ネットワーク30を介して通信可能に結合され得る。
【0024】
表現された実施形態において、コンピューティングデバイス20は、ネットワーク32を介して周辺デバイス40と通信可能に結合されている。表現された実施形態において、周辺デバイス40は、バーコードスキャナ、光学スキャナ、コンピュータビジョンデバイス、および同様のもののようなスキャナである。いくつかの実施形態において、ネットワーク32は、有線ネットワーク(たとえば、周辺デバイス40とコンピューティングデバイス20との間の直接的な有線接続)、ワイヤレスネットワーク(たとえば、Bluetooth接続またはWiFi接続)、または有線とワイヤレスネットワークの組合せ(たとえば、周辺デバイス40と、周辺デバイス40のクレードルとの間のBluetooth接続、および、周辺デバイス40とコンピューティングデバイス20との間の有線接続)である。いくつかの実施形態において、周辺デバイス40は、それ自体がコンピューティングデバイスである(しばしば、「スマート」デバイスと称される)。他の実施形態において、周辺デバイス40は、コンピューティングデバイスではない(しばしば、「ダム」デバイスと称される)。
【0025】
図2に表現されているものは、コンピューティングデバイス100の実施形態のブロック図である。本明細書に説明されたコンピューティングデバイス20のうちのいずれか、および/または、他の任意のコンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイス100の構成要素および機能のいくつかまたはすべてを含み得る。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス100は、デスクトップコンピュータ、モバイル電話、タブレット、ファブレット、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、分散型システム、ゲーム機(たとえば、Xbox、Play Station、Wii)、時計、メガネ、キーフォブ、無線周波数識別(RFID)タグ、イヤーピース、スキャナ、テレビ、ドングル、カメラ、リストバンド、ウェアラブルアイテム、キオスク、入力端末、サーバ、サーバネットワーク、ブレード、ゲートウェイ、スイッチ、処理デバイス、処理エンティティ、セットトップボックス、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局、本明細書に説明されている機能、動作、および/または処理を実施するように構成された他の任意のデバイス、またはこれらの任意の組合せ、のうちの1つまたは複数である。そのような機能、動作、および/または処理は、たとえば、送信、受信、動作、処理、表示、格納、決定、作成/生成、監視、評価、比較、および/または、本明細書で使用される同様の用語を含み得る。1つの実施形態において、これらの機能、動作、および/または処理は、本明細書で使用されるデータ、コンテンツ、情報、および/または同様の用語に対して実施され得る。
【0026】
表現された実施形態において、コンピューティングデバイス100は、処理要素105、メモリ110、ユーザインターフェース115、および通信インターフェース120を含んでいる。処理要素105、メモリ110、ユーザインターフェース115、および通信インターフェース120は、通信バス125からデータを読み取り、および/または、そこにデータを書き込むことによって、通信バス125を介して通信することができる。コンピューティングデバイス100は、通信バス125を介して通信することができる他の構成要素を含み得る。他の実施形態において、コンピューティングデバイスは、通信バス125を含まず、コンピューティングデバイス100の構成要素は、いくつかの他の方式で互いに通信することができる。
【0027】
処理要素105(本明細書で使用される1つまたは複数のプロセッサ、処理回路、および/または同様の用語としても称される)は、何らかの外部データソースにおいて動作を実施することができる。たとえば、処理要素は、メモリ110内のデータ、ユーザインターフェース115を介して受信したデータ、および/または、通信インターフェース120を介して受信したデータに対して、動作を実施し得る。理解されるように、処理要素105は、いくつかの異なる方式で具現化され得る。いくつかの実施形態において、処理要素105は、1つまたは複数のコンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、マイクロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッシングエンティティ、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、マイクロコントローラ、コントローラ、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、ハードウェアアクセラレータ、他の任意の回路、または、これらの任意の組合せを含んでいる。回路という用語は、完全にハードウェアの実施形態、または、ハードウェアとコンピュータプログラム製品との組合せを称し得る。いくつかの実施形態において、処理要素105は、特定用途用に構成されているか、または、揮発性もしくは不揮発性の媒体に記憶されているか、そうでなければ処理要素105にアクセス可能な命令を実行するように構成されている。したがって、ハードウェアまたはコンピュータプログラム製品によって、または、それらの組合せによって構成されていても、処理要素105は、それに応じて構成されたときに、ステップまたは動作を実施することができ得る。
【0028】
コンピューティングデバイス100におけるメモリ110は、データ、コンピュータ実行可能命令、および/または、他の任意の情報を記憶するように構成されている。いくつかの実施形態において、メモリ110は、揮発性メモリ(揮発性記憶装置、揮発性媒体、揮発性メモリ回路、および同様のものとも称される)、不揮発性メモリ(不揮発性記憶装置、不揮発性媒体、不揮発性メモリ回路、および同様のものとも称される)、またはそれらの何らかの組合せを含んでいる。
【0029】
いくつかの実施形態において、揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、高速ページモードダイナミックランダムアクセスメモリ(FPM DRAM)、エクステンデッドデータアウトダイナミックランダムアクセスメモリ(EDO DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)、ダブルデータレートタイプ2シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR2 SDRAM)、ダブルデータレートタイプ3シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR3 SDRAM)、ラムバスダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)、ツイントランジスタRAM(TTRAM)、サイリスタRAM(T-RAM)、ゼロキャパシタ(Z-RAM)、ラムバスインラインメモリモジュール(RIMM)、デュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シングルインラインメモリモジュール(SIMM)、ビデオランダムアクセスメモリ(VRAM)、(様々なレベルを含む)キャッシュメモリ、フラッシュメモリ、情報を記憶するために電力を必要とする他の任意のメモリ、またはこれら任意の組合せのうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0030】
いくつかの実施形態において、不揮発性メモリは、ハードディスク、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ソリッドステートストレージ(SSS)(たとえば、ソリッドステートドライブ(SSD))、ソリッドステートカード(SSC)、ソリッドステートモジュール(SSM)、エンタープライズフラッシュドライブ、磁気テープ、他の任意の非一時的な磁気媒体、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD-ROM)、書換可能コンパクトディスク(CD-RW)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)、他の任意の非一時的な光学媒体、読取専用メモリ(ROM)、プログラム可能読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ(たとえば、シリアル、NAND、NOR、および/または同様のもの)、マルチメディアメモリカード(MMC)、セキュアデジタル(SD)メモリカード、メモリスティック、導電性ブリッジランダムアクセスメモリ(CBRAM)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、強誘電体ランダムアクセスメモリ(FeRAM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、抵抗変化型ランダムアクセスメモリ(RRAM)、シリコンオキサイドナイトライドオキサイドシリコンメモリ(SONOS)、フローティング接合ゲートランダムアクセスメモリ(FJG RAM)、ミリピードメモリ、レーストラックメモリ、情報を記憶するために電力を必要としない他の任意のメモリ、またはこれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0031】
いくつかの実施形態において、メモリ110は、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、マシンコード、実行可能命令、または他の任意の情報のうちの1つまたは複数を記憶することができる。本明細書で使用されるデータベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、および/または同様の用語は、階層データベースモデル、ネットワークモデル、リレーショナルモデル、エンティティリレーションシップモデル、オブジェクトモデル、ドキュメントモデル、セマンティックモデル、グラフモデル、または他の任意のモデルのような1つまたは複数のデータベースモデルを使用して、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたレコードまたはデータの集合を称し得る。
【0032】
コンピューティングデバイス100のユーザインターフェース115は、コンピューティングデバイス100への入力を受信し、および/または、コンピューティングデバイス100からの任意の出力を出力することができる1つまたは複数の入力デバイスまたは出力デバイスと通信している。入力デバイスの実施形態は、キーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、接触感知式パッド、モーション入力デバイス、動き入力デバイス、オーディオ入力、ポインティングデバイス入力、ジョイスティック入力、キーパッド入力、周辺デバイス40、フットスイッチ、および同様のものを含んでいる。出力デバイスの実施形態は、オーディオ出力デバイス、ビデオ出力、表示デバイス、モーション出力デバイス、動き出力デバイス、印刷デバイス等を含んでいる。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース115は、有線および/またはワイヤレスの接続を介して、1つまたは複数の入力デバイスおよび/または出力デバイスと通信するように構成されたハードウェアを含んでいる。
【0033】
通信インターフェース120は、様々なコンピューティングデバイスおよび/またはネットワークと通信することができる。いくつかの実施形態において、通信インターフェース120は、送信、受信、動作、処理、表示、格納、および同様のことがされ得るデータ、コンテンツ、および/または、他の任意の情報を通信することができる。通信インターフェース120を介した通信は、ファイバ分散データインターフェース(FDDI)、デジタル加入者線(DSL)、イーサネット、非同期転送モード(ATM)、フレームリレー、データオーバケーブルサービスインターフェース仕様(DOCSIS)、または他の任意の有線伝送プロトコルのような有線データ伝送プロトコルを使用して実行され得る。同様に、通信インターフェース120を介した通信は、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、CDMA2000 1X(1×RTT)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、エンハンストデータレートフォーGSMエボリューション(EDGE)、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、エボリューションデータオプティマイズド(EVDO)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、IEEE 802.11(WiFi)、WiFiダイレクト、802.16(WiMAX)、ウルトラワイドバンド(UWB)、赤外線(IR)プロトコル、近距離無線通信(NFC)プロトコル、Wibree、Bluetoothプロトコル、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB)プロトコル、または他の任意のワイヤレスプロトコルのようなワイヤレスデータ伝送プロトコルを使用して実行され得る。
【0034】
当業者によって理解されるように、制御コンピューティングデバイス100のうちの1つまたは複数の構成要素は、分散システム内のように、コンピューティングデバイス100の構成要素の他の構成要素から離れて配置され得る。さらに、構成要素のうちの1つまたは複数が組み合わされ得、本明細書に説明された機能を実施する追加の構成要素が、コンピューティングデバイス100内に含まれ得る。したがって、コンピューティングデバイス100は、様々なニーズおよび状況に対応するように適合され得る。表現および説明されているアーキテクチャおよび説明は、例示目的のみのために提供されており、本明細書に説明されている様々な実施形態に限定しない。
【0035】
本明細書に説明されている実施形態は、製造物体を備えたコンピュータプログラム製品として含む、様々な方式で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、プログラムコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、マシンコード、実行可能命令、および/または同様のもの(本明細書では、実行可能命令、実行のための命令、コンピュータプログラム製品、プログラムコード、および/または、本明細書で互換的に使用される同様の用語とも称される)を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。そのような非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、すべてのコンピュータ可読媒体(揮発性および不揮発性の媒体を含む)を含んでいる。
【0036】
理解されるように、本明細書に説明された実施形態の様々な実施形態はまた、方法、装置、システム、コンピューティングデバイス、および同様のものとしても実装され得る。そのため、本明細書に説明された実施形態は、特定のステップまたは動作を実施するためにコンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を実行する装置、システム、コンピューティングデバイス、および同様のものの形態を採り得る。したがって、本明細書に説明された実施形態は、完全にハードウェアにおいて、完全にコンピュータプログラム製品において、または、コンピュータプログラム製品と、特定のステップまたは動作を実施するハードウェアとの組合せを備える実施形態において実装され得る。
【0037】
本明細書に説明された実施形態は、ブロック図およびフローチャート例示を参照してなされ得る。したがって、ブロック図およびフローチャート例示のブロックは、コンピュータプログラム製品の形態において、完全にハードウェアの実施形態において、ハードウェアとコンピュータプログラム製品との組合せにおいて、または命令、動作、またはステップを行う装置、システム、コンピューティングデバイス、および同様のものにおいて実装され得ることが理解されるべきである。そのような命令、動作、またはステップは、コンピューティングデバイス内の処理要素による実行のために、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。たとえば、一度に1つの命令が検索され、ロードされ、そして実行されるように、コードの検索、ロード、および実行が、順次、実施され得る。いくつかの例示的な実施形態において、検索、ロード、および/または実行は、多数の命令がともに検索、ロード、および/または、実行されるように、並列的に実施され得る。したがって、そのような実施形態は、ブロック図およびフローチャート例示で指定されたステップまたは動作を実施する特別に構成されたマシンを製造することができる。したがって、ブロック図およびフローチャート例示は、指定された命令、動作、またはステップを実施するための実施形態の様々な組合せをサポートする。
【0038】
図3に表現されているものは、遠隔施設212に通信可能に結合された出荷施設210内のシステムの実施形態である。いくつかの実施形態において、出荷施設210は、単一の物理的建物(たとえば、倉庫)、多くの建物(たとえば、会社の建物のキャンパス)、または物理的建物の一部(たとえば、共有オフィススペース)である。いくつかの実施形態において、出荷施設210は、単一のエンティティ(たとえば、出荷会社)によって運営される。いくつかの実施形態において、遠隔施設212は、その出荷施設210を運営するエンティティとは異なるエンティティによって運営される。一例において、遠隔施設212は、商品のオンライン販売者によって運営されている。いくつかの実施形態において、遠隔施設212は、その出荷施設210を運営しているのと同じエンティティによって運営される。一例において、遠隔施設212は、出荷施設210から分離されたコンピューティングデバイスをハウジングするデータセンタまたは他の施設である。
【0039】
出荷施設210内のシステムは、コンピューティングデバイス220およびラベルプリンタ250を含んでいる。表現された実施形態において、コンピューティングデバイス220は、デスクトップコンピュータである。他の実施形態において、コンピューティングデバイス220は、サーバ、ブレード、または他の任意のコンピューティングデバイスのような、他の任意のタイプのコンピューティングデバイスであり得る。図3に表現されたコンピューティングデバイス220は、単一のコンピューティングデバイスであるが、コンピューティングデバイス220はまた、互いに通信可能に結合された任意の数のコンピューティングデバイスを含むことができる。表現された実施形態において、ラベルプリンタ250は、出荷用容器に接着されるように構成された自己粘着性ステッカのような紙媒体上に出荷用ラベル252を印刷するように構成されている。他の実施形態において、ラベルプリンタ250は、出荷用容器に接着することができる他の任意の媒体上に出荷用ラベルを印刷するように、または出荷用容器上に出荷用ラベルを直接印刷するように構成されている。コンピューティングデバイス220およびラベルプリンタ250は、ネットワーク230を介して通信可能に結合されている。ネットワーク230は、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、または任意の数の有線ネットワークおよび/またはワイヤレスネットワークの組合せであり得る。いくつかの実施形態において、ネットワーク230は、出荷施設210内のコンピューティングデバイスによってのみ、または出荷施設210の外部の認証されたコンピューティングデバイスによってのみ、アクセスされることが意図されたローカルエリアネットワーク(LAN)である。
【0040】
コンピューティングデバイス220はまた、ネットワーク232を介してスキャンデバイス240に通信可能に結合されている。スキャンデバイス240は、物体に関連付けられたスキャンデータを生成し、そのスキャンデータを、ネットワーク232を介してコンピューティングデバイス220に提供するように構成されている。いくつかの例において、スキャンデバイス240は、物体上のバーコードをスキャンするように構成されたバーコードスキャナ、物体上のFRIDタグをスキャンするように構成されたRFIDスキャナ、物体の画像を取得するように構成されたカメラ、またはそれらの任意の組合せを含んでいる。いくつかの実施形態において、スキャンデバイス240によって生成されたスキャンデータは、スキャンデバイス240によって収集されたデータを含んでいる。一例において、スキャンデバイス240は、カメラを含み、スキャンデータは、カメラによって収集された画像を含み、コンピューティングデバイス220は、画像を処理することによって物体を識別するように構成されている。いくつかの実施形態において、スキャンデバイス240によって生成されたスキャンデータは、スキャンデバイス240によって収集されたデータから生成されたデータを含んでいる。一例において、スキャンデバイス240は、バーコードをスキャンし、バーコード内のバーの幅および順序によって符号化されたデータを示すASCII文字列を生成するバーコードスキャナを含んでいる。別の例において、スキャンデバイス240は、物体の画像を撮影し、その画像を(たとえば、スキャンデバイス240内の処理要素を使用して)処理して、物体識別子を生成し、物体識別子を、コンピューティングデバイス220に送信するカメラを含んでいる。様々な実施形態において、スキャンデータは、物体の固有の識別子、物体の最小在庫管理単位(SKU)番号、物体のモデル番号、物体のシリアル番号、物体の画像、または他の任意の物体識別子のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0041】
遠隔施設212は、1つまたは複数のサーバ、1つまたは複数のサーバブレード、および同様のもののような遠隔のコンピューティングデバイス260を含んでいる。いくつかの実施形態において、遠隔のコンピューティングデバイス260は、遠隔のコンピューティングデバイス260によって完了された出荷注文に関するデータのような出荷データベースデータを生成する。コンピューティングデバイス220およびラベルプリンタ250は、ネットワーク230およびネットワーク234を介して、遠隔のコンピューティングデバイス260に通信可能に結合されている。1つの実施形態において、ネットワーク234は、インターネットのような1つまたは複数の非プライベート通信ネットワークを含んでいる。いくつかの実施形態において、ネットワーク230は、ネットワーク234をわたってネットワーク230から送出されるデータの暗号化、ネットワーク234からネットワーク230への受信されたデータの復号、ネットワーク234から受信したデータパケットのためのサービス品質(QoS)の提供、ネットワーク234から受信したデータパケットの仮想アドレス指定、ネットワーク234を介してなされるセキュリティ上の脅威からのネットワーク230のファイアウォール、および同様のもののうちの1つまたは複数を実施するように構成された1つまたは複数のシステム(たとえば、エッジルータ)を含んでいる。ネットワーク230、234の配置は、遠隔のコンピューティングデバイス260と、出荷施設210におけるコンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス220およびラベルプリンタ250)または周辺デバイス(たとえば、スキャンデバイス240)との間のデータの通信を許す。
【0042】
図3におけるネットワークおよびデバイスの配置は、デバイス間の通信を可能にするアーキテクチャを提供するが、当業者は、本明細書に説明された方法の実施形態を達成するためにネットワークおよびデバイスの他の配置が考案され得ることを認識するであろう。当業者は、デバイス間の適切な通信を許す他の任意のアーキテクチャも、本開示の範囲内にあることを認識するであろう。
【0043】
図3にはまた、出荷ライン270、および出荷ライン270に沿って物体272を梱包する位置の例が表現されている。出荷ライン270の最上部付近の1番目の位置において、物体272が、出荷ライン270上に配置されている。物体272は、スキャンデバイス240によってスキャンされるように構成されたスキャンタグ274を含んでいる。表現された実施形態において、スキャンタグ274は、物体272に結合されているタグである。他の実施形態において、スキャンタグ274は、物体272の周囲のパッケージ上に印刷され得、物体272自体上に印刷され得、物体272に取り付けられ得、または、物体272に結合または関連付けられた他の任意の媒体上に配置され得る。表現された実施形態において、スキャンタグ274は、スキャンデバイス240(たとえば、バーコードスキャナ)によって読み取られ得るバーコードを有するタグである。他の実施形態において、スキャンタグ274は、スキャンデバイス240(たとえば、RFIDスキャナ)によって読み取られ得るRFIDタグ、またはスキャンされ得る他の任意のタイプのタグである。他の実施形態において、物体272は、スキャンタグ274を含まず、スキャンデバイス240は、物体272を識別するために使用され得る、物体272に関するデータ(たとえば、画像)を収集するように構成されている。
【0044】
出荷ライン270の最上部から2番目の位置において、物体272は出荷用容器276に挿入される。表現された実施形態において、出荷用容器276は、可撓性の袋である。他の実施形態において、出荷用容器276は、段ボール箱、封筒、プラスチック製エンクロージャ、または他の任意のタイプの出荷用容器であり得る。出荷ライン270の最上部から3番目の位置において、物体272が、出荷用容器276内に完全に挿入され、出荷用容器276が、閉じられる。表現された実施形態において、出荷用容器276が、可撓性の袋のフラップ上に配置された自己粘着性ストリップを使用して閉じられる。他の実施形態において、出荷用容器276は、出荷用容器276の開口部をテーピングすること、出荷用容器276の開口部を熱シールすること、出荷用容器276の開口部を綴じること、または出荷用容器276を閉じる他の任意の方法によって閉じられ得る。いくつかの実施形態において、物体272の出荷用容器276への挿入および出荷用容器276の閉じ込みは、自動化されたシステムによって自動的に実施される。
【0045】
出荷ライン270の最下位置において、出荷用容器276の外側に、出荷ラベル252が適用される。表現された実施形態において、出荷ラベル252が、自己粘着性ステッカに印刷され、出荷ラベルは、出荷用容器276の外側に接着されている。出荷ラベル252は、受取人名、宛先住所、荷送人名、返却住所、支払済み郵便料金の印刷された指示、出荷追跡番号、または他の任意の出荷情報のうちの1つまたは複数のような、出荷用容器276の出荷を容易にするための情報を含んでいる。物体272が適切な宛先に出荷されるために、出荷ラベル252上の出荷情報は、特定の物体272のための適切な出荷情報である必要がある。表現された実施形態において、ラベルプリンタ250は、出荷施設210内の出荷ライン270に沿ってスキャンデバイス240の下流に配置されている。
【0046】
図3に表現されているように見られ得るように、スキャンデバイス240が、物体272および/またはスキャンタグ274をスキャンした後、物体272を出荷用容器276内に梱包する処理と、出荷ラベル252を印刷する処理が、並列的に発生し得る。このようにして、出荷ラベル252は、物体272が出荷用容器276内に完全に梱包されるのを待つことなく準備され得る。
【0047】
以下に説明されているものは、本開示の前にラベル印刷処理がどのように実施されたかの実施形態、および本開示によって紹介される実施形態である。これらの実施形態のいくつかは、図3に表現されているコンピューティングデバイス220、スキャンデバイス240、ラベルプリンタ250、および遠隔のコンピューティングデバイス260に関して説明されている。当業者は、これらの実施形態が、他のタイプのシステムおよびネットワークアーキテクチャを使用して達成され得ることを認識するであろう。
【0048】
図4に表現されているものは、本開示の前に実施された物体272の出荷ラベルを印刷する方法300の実施形態である。ブロック302において、スキャンデバイス240が、(たとえば、スキャンタグ274上のバーコードをスキャンすることによって)物体272をスキャンする。ブロック304において、スキャンデバイス240が、スキャンデータをコンピューティングデバイス220に送信する。場合によっては、スキャンデータが、物体識別子を含むか、または、コンピューティングデバイス220が、スキャンデータから物体識別子を決定することができる。
【0049】
ブロック306において、コンピューティングデバイス220が、物体識別子を、ネットワーク230、234を介して、遠隔のコンピューティングデバイス260に送信する。ブロック308において、コンピューティングデバイス220が、物体識別子をラベルプリンタ250に送信する。ブロック310において、ラベルプリンタ250が、物体識別子を受信する。ブロック312において、遠隔のコンピューティングデバイス260が、物体識別子を受信する。ブロック314において、遠隔のコンピューティングデバイス260が、コンピューティングデバイス220から受信した物体識別子に関連付けられた出荷情報をルックアップする。ブロック316において、遠隔のコンピューティングデバイス260が、出荷情報を、ラベルプリンタ250に送信する。ブロック318において、ラベルプリンタ250が、ネットワーク234、230を介して出荷情報を受信する。ブロック320において、ラベルプリンタ250は、遠隔のコンピューティングデバイス260から受信したデータを使用して、出荷ラベルを印刷し、それはブロック310においてコンピューティングデバイス220から受信した物体識別子に対応する。
【0050】
図4において表現された方法300は、物体を出荷するために出荷ラベルを印刷するために使用することができる。しかしながら、方法300は、ブロック302において物体がスキャンされる時間と、ブロック320において出荷ラベルが印刷される時間との間に要する時間量を被る。ブロック302において物体がスキャンされた後、物体が、出荷用容器に挿入され得、出荷用容器が、閉じられ得る。いくつかの場合において、ブロック320において、出荷ラベルが印刷される前に、物体が、出荷用容器に挿入され、出荷用容器が閉じられる。これは、自動化されたシステムが、物体を出荷用容器に挿入し、出荷用容器が閉じられる場合に特に発生する。このような場合では、出荷ラベルが印刷されるまで、出荷ラインをアイドル状態にする必要があるため、梱包ラインの処理能力を減少させる。本開示において開示されているものは、図4に表現された方法300に関して上述した遅延を減少させるように出荷ラベルを印刷する実施形態である。
【0051】
図5に表現されているものは、出荷ラベルの印刷を容易にする方法330の例である。ブロック332において、遠隔のコンピューティングデバイス260が、出荷データベースデータを、コンピューティングデバイス220に送信する。いくつかの実施形態において、出荷データベースデータが、特定の物体の出荷情報を含んでいる。ブロック334において、コンピューティングデバイス220が、出荷施設210内の1つまたは複数のメモリに配置された出荷データベースに出荷データベースデータを格納する。いくつかの実施形態において、遠隔のコンピューティングデバイス260が、出荷データベースのために確立されたパラメータに従って、出荷データベースデータをフォーマットするように構成されている。いくつかの実施形態において、出荷データベースが、コンピューティングデバイス220内の1つまたは複数のメモリに配置されている。他の実施形態において、出荷データベースが、出荷施設210内の別のコンピューティングデバイス内の1つまたは複数のメモリに配置されている。いくつかの実施形態において、遠隔のコンピューティングデバイス260は、販売注文を受信することに応答して、個々の販売注文の出荷データベースデータを送信するように構成されている。いくつかの例において、遠隔のコンピューティングデバイス260が、個々の販売注文の出荷データベースデータを、個別に、または、多数の販売注文のバッチで、のいずれかで送信する。いくつかの実施形態において、出荷データベースは、遠隔のコンピューティングデバイス260から経時的に受信されたとき、出荷データベースデータを動的に追加することができる動的なデータベースであり、出荷データベースは、オンデマンドで、コンピューティングデバイス220および/またはラベルプリンタ250から、オンデマンドで出荷データベースデータを提供し得る。
【0052】
ブロック336において、スキャンデバイス240が、物体をスキャンする。いくつかの実施形態において、物体をスキャンすることは、物体に関連付けられたバーコードをスキャンすること、物体に関連付けられたRFIDタグをスキャンすること、物体の画像を撮影すること、または他の任意のタイプの物体をスキャンすることのうちの1つまたは複数を含んでいる。ブロック338において、スキャンデバイス240から、コンピューティングデバイス220に、スキャンデータが送信される。いくつかの実施形態において、スキャンデータは、バーコードによって符号化された文字列、RFIDタグによって提供された識別子、物体の画像、および同様のもののように、スキャンデバイス240によって収集されたデータを含んでいる。一例において、スキャンデータは、物体の画像を含み、コンピューティングデバイス220は、スキャンデバイス240から受信したスキャンデータ内の画像に基づいて物体を識別する。他の実施形態において、スキャンデータは、スキャンデバイス240による物体の画像の画像処理に基づいて選択された物体識別子のように、スキャンデバイス240によって収集されたデータから導出された情報を含んでいる。
【0053】
ブロック340において、コンピューティングデバイス220が、出荷データベースに基づいて物体の出荷情報を決定する。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス220は、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかを決定し、次に、物体の出荷データが出荷データベースにあるかどうかに基づいて、物体の出荷情報を決定する。いくつかの例において、コンピューティングデバイス220は、物体の完全な出荷データ(すなわち、出荷ラベルに印刷されることになるすべての情報)が出荷データベースにあると決定する。そのような例において、コンピューティングデバイス220は、出荷データに、物体の完全な出荷データを含んでいる。いくつかの例において、コンピューティングデバイス220は、出荷データベースが物体の不完全な出荷データ(すなわち、出荷ラベルに印刷されることになる情報のすべてではないがいくつか)を収容してしるか、または物体の出荷データを収容していないと決定する。そのような例において、コンピューティングデバイス220は、出荷データに、共通の例外の出荷データを含んでいる。いくつかの例において、共通の例外の出荷データは、そうでなければ出荷ラベルに含まれるはずの情報の代わりに、出荷ラベルにおいて使用されるべきデータを含んでいる。
【0054】
ブロック342において、コンピューティングデバイス220は、出荷ラベルを作成する。いくつかの実施形態において、作成された出荷ラベルは、印刷されるべき、および/または、出荷用容器に貼付されるべき出荷ラベルのコンピュータファイルまたは他の表現である。ブロック344において、コンピューティングデバイス220が、作成された出荷ラベルを、ラベルプリンタ250に送信する。ブロック346において、ラベルプリンタ250は、コンピューティングデバイス220から受信した、作成された出荷ラベルを使用して、物体の出荷ラベルを印刷する。いくつかの実施形態において、ラベルプリンタ250は、出荷ラベルを、自己粘着性ステッカ上に、直接的に出荷用容器上に、または出荷用容器に接着されることができる他の任意の媒体上に印刷する。ラベルプリンタ250は、図5に図示される実施形態におけるコンピューティングデバイスと同じ施設内にあるが、ラベルプリンタ250は、遠隔の施設内に配置されるか、または、他のエンティティ(たとえば、出荷会社)によって提供され得る。
【0055】
図5に見られ得るように、ブロック336における物体のスキャンから、ブロック344における出荷ラベルの印刷までの処理は、出荷施設210内のシステムと、遠隔のコンピューティングデバイス260との間のいずれの通信とも無関係に発生する。これは、図4に図示される方法300におけるブロック302における物体のスキャンと、ブロック320における出荷ラベルの印刷との間の時間の長さと比較して、図5に図示される方法330におけるブロック336における物体のスキャンと、ブロック346における出荷ラベルの印刷までの間の時間の長さが、より短いという利点を有する。いくつかの実施形態において、遠隔のコンピューティングデバイス260が、ブロック332において、出荷データベースデータを送信し、コンピューティングデバイス220が、ブロック334において、出荷データベースデータを格納する処理は、ブロック336における物体のスキャンから、継続的に発生するブロック346における出荷ラベルの印刷までの処理と独立して同様に継続的に発生する。このようにして、遠隔のコンピューティングデバイス260は、出荷ラベルを印刷するために、コンピューティングデバイス220およびラベルプリンタ250のために必要な情報を提供することができる一方、コンピューティングデバイス220およびラベルプリンタ250を含むシステムは、物体がスキャンされた後、遠隔のコンピューティングデバイス260と通信する必要がない。
【0056】
図6に表現されているものは、コンピューティングデバイスによって行われる出荷ラベルの印刷を容易にする方法400の実施形態である。ブロック402において、コンピューティングデバイスが、遠隔のコンピューティングデバイスから、出荷データベースデータを受信する。ブロック404において、コンピューティングデバイスが、出荷データベースデータを出荷データベースに格納する。いくつかの実施形態において、出荷データベースは、コンピューティングデバイス内、またはコンピューティングデバイスと同じ施設内に配置された別のコンピューティングデバイス内に格納される。本明細書に説明された他の実施形態と同様に、ブロック402、404における方法400の一部は、継続的に方法400の残りの部分とは無関係に実施され得る。
【0057】
ブロック406において、コンピューティングデバイスは、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する。スキャンデータは、物体に関する情報を含んでいる。いくつかの実施形態において、スキャンデータは、固有の物体識別子、シリアル番号およびモデル番号、SKU番号等のような物体の識別子を含んでいる。他の実施形態において、スキャンデータは、画像処理によって物体を識別するためにコンピューティングデバイスによって使用可能である物体の画像のような、物体を識別するためにコンピューティングデバイスによって使用可能である情報を含んでいる。ブロック408において、コンピューティングデバイスは、物体の識別情報を使用して、出荷データベース内のデータに基づいて出荷情報を決定する。ブロック410において、コンピューティングデバイスは、出荷ラベルを作成する。いくつかの実施形態において、作成された出荷ラベルは、印刷され出荷用容器に適用されるべき出荷ラベルのコンピュータファイルまたは他の表現である。ブロック412において、コンピューティングデバイスは、出荷情報を決定したことに応答して、決定された出荷情報をラベルプリンタに送信する。いくつかの実施形態において、ラベルプリンタは、コンピューティングデバイスから出荷情報を受信したことに応答して、出荷情報を使用して、出荷ラベルを印刷するように構成されている。
【0058】
いくつかの実施形態において、コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイスの処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに、方法400を実施させる命令を記憶している。方法400および関連付けられたコンピュータ可読媒体は、方法400を実施する単一のコンピューティングデバイスに関して説明されているが、それは、単一のコンピューティングデバイスについての説明が、互いに通信可能に結合された多数のコンピューティングデバイスの実施形態を包含するということである。
【0059】
図7に表現されているものは、コンピューティングデバイスによって行われる出荷ラベルの印刷を容易にする方法500の実施形態である。ブロック502において、コンピューティングデバイスが、遠隔のコンピューティングデバイスから、出荷データベースデータを受信する。ブロック504において、コンピューティングデバイスが、出荷データベースデータを、出荷データベースに格納する。いくつかの実施形態において、出荷データベースは、コンピューティングデバイス内、または、コンピューティングデバイスと同じ施設内に配置された別のコンピューティングデバイス内に格納される。本明細書に説明された他の実施形態と同様に、ブロック502、504における方法500の一部は、方法500の残りの部分とは無関係に継続的に実施され得る。
【0060】
ブロック506において、コンピューティングデバイスが、スキャンデバイスからスキャンデータを受信する。スキャンデータは、物体に関する情報を含んでいる。いくつかの実施形態において、スキャンデータは、固有の物体識別子、シリアル番号およびモデル番号、SKU番号、および同様のもののような物体の識別子を含んでいる。他の実施形態において、スキャンデータは、画像処理によって物体を識別するためにコンピューティングデバイスによって使用可能である物体の画像のような、物体を識別するためにコンピューティングデバイスによって使用可能である情報を含んでいる。
【0061】
ブロック508において、コンピューティングデバイスは、出荷データベースが、物体識別子の出荷データを含んでいるかどうかを決定する。ブロック508において、コンピューティングデバイスは、出荷データベースが物体識別子の出荷データを含んでいないと決定した場合、ブロック510において、コンピューティングデバイスは、共通の例外の出荷データに基づいて出荷情報を決定する。しかしながら、ブロック508において、コンピューティングデバイスは、出荷データベースが物体識別子の出荷データを含んでいると決定した場合、ブロック512において、コンピューティングデバイスは、出荷データベース内の出荷データが、完全である(すなわち、出荷ラベルを印刷するために必要な情報のすべてを収容する)かどうかを決定する。ブロック512において、コンピューティングデバイスが、出荷データが不完全であると決定した場合、ブロック514において、コンピューティングデバイスが、不完全な出荷データと共通の例外の出荷データとの組合せに基づいて、出荷情報を決定する。しかしながら、ブロック512において、コンピューティングデバイスが、出荷データが完全であると決定した場合、ブロック516において、コンピューティングデバイスが、完全な出荷データに基づいて出荷情報を決定する。
【0062】
ブロック510において、ブロック514において、またはブロック516においてのいずれかでのコンピューティングデバイスによる出荷データの決定の後、方法500は、ブロック518に続く。ブロック518において、コンピューティングデバイスが、決定された出荷情報に基づいて出荷ラベルを作成する。いくつかの実施形態において、作成された出荷ラベルは、印刷され出荷用容器に適用されるべき出荷ラベルのコンピュータファイルまたは他の表現である。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイスが、作成された出荷ラベルをラベルプリンタに送信する。いくつかの実施形態において、ラベルプリンタがコンピューティングデバイスから、出荷情報を受信することに応答して、出荷情報を使用して出荷ラベルを印刷するように構成されている。
【0063】
いくつかの実施形態において、コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイスの処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに方法500を実施させる命令を記憶している。方法500および関連付けられたコンピュータ可読媒体は、方法500を実施する単一のコンピューティングデバイスに関して説明されているが、それは、単一のコンピューティングデバイスについての説明が、互いに通信可能に結合された多数のコンピューティングデバイスの実施形態を包含するということである。
【0064】
いくつかの実施形態において、出荷施設内のコンピューティングデバイスは、物体が梱包のためにスキャンされる前に、物流パートナから出荷ラベルを取得することができる。図8Aに表現されているものは、物体が梱包のためにスキャンされる前に、物流パートナから出荷ラベルを取得するために、出荷施設内のコンピューティングデバイスによって実施されることができる方法600の実施形態である。ブロック602において、コンピューティングデバイスは、注文の通知を受信する。いくつかの実施形態において、通知は、注文の指示(たとえば、バーコード)を有する注文フォームのスキャン、注文の指示を有する、注文の販売者に関連付けられたコンピューティングデバイスからのメッセージ、注文の指示を有する、コンピューティングデバイスへのユーザ入力、または、他の任意のタイプの通知である。
【0065】
ブロック604において、コンピューティングデバイスは、出荷データベースが、注文の出荷データを含んでいるかどうかを決定する。いくつかの実施形態において、出荷データベースは、出荷施設内のコンピューティングデバイスにローカルなメモリに記憶される(たとえば、コンピューティングデバイスのメモリに記憶される、出荷施設のローカルネットワークに結合された別のコンピューティングデバイスのメモリに記憶される等)。ブロック604において、出荷データベースが、注文の出荷データを含まないとコンピューティングデバイスが決定した場合、方法はブロック606に進む。ブロック606において、コンピューティングデバイスが、注文の販売者に関連付けられたコンピューティングデバイスのような、遠隔のコンピューティングデバイスからの注文の出荷データを要求する。次に、ブロック608において、コンピューティングデバイスが、遠隔のコンピューティングデバイスから、出荷データを受信した。しかしながら、ブロック604において、出荷データベースが注文の出荷データを含んでいると、コンピューティングデバイスが決定した場合、ブロック610において、コンピューティングデバイスが、出荷データベースから出荷データを検索する。
【0066】
一旦コンピューティングデバイスが出荷データを―ブロック608において遠隔のコンピューティングデバイスから出荷データを受信することによって、または、ブロック610において出荷データベースから出荷データを検索することによってのいずれかで―取得すると、ブロック612において、コンピューティングデバイスが、出荷データを、物流パートナに送信する。いくつかの実施形態において、物流パートナは、民間の出荷会社(たとえばUPS、FEDEX等)、政府の出荷サービス(たとえば、USPS)、または他の任意の出荷エンティティである。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイスは、物流パートナのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)に従って、出荷データを、物流パートナに通信するように構成されている。ブロック614において、コンピューティングデバイスが、物流パートナによって作成された出荷ラベルを受信する。いくつかの実施形態において、物流パートナによって作成された出荷ラベルは、出荷ラベルを含むデジタル画像または他のデジタルファイルであり、コンピューティングデバイスは、出荷ラベルを格納するように構成されている。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイスが、出荷ラベルを、物理媒体(たとえば、自己粘着性ラベル、一枚の紙等)に印刷されるようにさせるまで、コンピューティングデバイスは、出荷ラベルを格納するように構成されている。
【0067】
ブロック616において、コンピューティングデバイスが、注文に関連するスキャンされた物体の指示を受信する。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイスは、物体が出荷用に梱包される前に、スキャンデバイス(たとえば、バーコードスキャナ)から、物体に関するスキャンデータを受信し、コンピューティングデバイスは、物体が注文に関連付けられていることを識別する。ブロック618において、コンピューティングデバイスが、出荷ラベルをラベルプリンタに送信する。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイスは、物体が完全に梱包される前に、ラベルプリンタがラベルを印刷するために、出荷ラベルをラベルプリンタに送信する。このように、出荷ラベルの印刷は、出荷施設内の出荷ラインの梱包率を妨げることはない。
【0068】
いくつかの実施形態において、コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイスの処理要素による実行に応答して、コンピューティングデバイスに、方法600を実施させる命令を記憶している。方法600および関連付けられたコンピュータ可読媒体は、方法600を実施する単一のコンピューティングデバイスに関して説明されているが、それは、単一のコンピューティングデバイスについての説明が、互いに通信可能に結合された多数のコンピューティングデバイスの実施形態を包含するということである。
【0069】
図8Bに表現されているものは、物体が梱包のためにスキャンされる前に、物流パートナから出荷ラベルを取得するためのシステム650および対応する方法670の例である。システム650は、コンピューティングデバイス652、第1の遠隔のコンピューティングデバイス654、第2の遠隔のコンピューティングデバイス656、およびラベルプリンタ658を含んでいる。いくつかの実施形態において、第1の遠隔のコンピューティングデバイス654が、注文の販売者のコンピューティングデバイスであり、第2の遠隔のコンピューティングデバイス656が、物流パートナに関連付けられている。コンピューティングデバイス652、第1の遠隔のコンピューティングデバイス654、および第2の遠隔のコンピューティングデバイス656が、1つまたは複数のネットワーク660を介して互いに通信可能に結合されている。コンピューティングデバイス652およびラベルプリンタ658が、1つまたは複数のネットワーク662を介して通信可能に結合されている。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のネットワーク660、662のおのおのが、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、またはそれらの何らかの組合せを含んでいる。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のネットワーク660が、インターネットを含み、1つまたは複数のネットワーク662が、ローカルエリアネットワーク(LAN)を含んでいる。
【0070】
方法670は、図8Bに表現されているように、システム650によって実施されることが可能である。ブロック672において、コンピューティングデバイス652が、注文の通知を受信する。いくつかの実施形態において、この通知は、注文の指示(たとえば、バーコード)を有する注文フォームのスキャン、注文の指示を有する、注文の販売者に関連付けられたコンピューティングデバイスからのメッセージ、注文の指示を有する、コンピュータデバイスへのユーザ入力、または、他の任意のタイプの通知である。
【0071】
ブロック674において、コンピューティングデバイス652は、注文の出荷データが、データベース(たとえば、コンピューティングデバイス652にローカルなデータベース)にあるかどうかを決定する。ブロック674において、注文の出荷データが、データベース内にないとコンピューティングデバイス652が決定した場合、方法670は点線に沿って進み、コンピューティングデバイス652が、第1の遠隔のコンピューティングデバイス654に、出荷データの要求を送信する。ブロック676において、第1の遠隔のコンピューティングデバイス654が、コンピューティングデバイス652から、出荷データの要求を受信する。ブロック678において、第1の遠隔のコンピューティングデバイス654が、出荷データをコンピューティングデバイス652に送信する。しかしながら、ブロック674において、注文の出荷データが、データベースにあるとコンピューティングデバイス652が決定した場合、方法670は、一点鎖線に沿って進み、ブロック680において、コンピューティングデバイス652が、データベースから、出荷データを検索する。
【0072】
第1の遠隔のコンピューティングデバイス654から出荷データを受信することによって、または、出荷データベースから出荷データを検索することによってのいずれかで、コンピューティングデバイス652が、出荷データを取得すると、次にブロック682において、コンピューティングデバイス652が、出荷データに部分的に基づいて、出荷ラベルを作成するように構成された第2の遠隔のコンピューティングデバイス656へ、出荷データを送信する。ブロック684において、第2の遠隔のコンピューティングデバイス656が、出荷データを受信する。ブロック686において、第2の遠隔のコンピューティングデバイス656が、出荷データに部分的に基づいて出荷ラベルを作成する。いくつかの実施形態において、物流パートナによって作成された出荷ラベルは、出荷ラベルを含むデジタル画像または他のデジタルファイルである。次に、第2の遠隔のコンピューティングデバイス656が、作成された出荷ラベルを、コンピューティングデバイス652に送信する。ボックス688において、コンピューティングデバイス652が、第2の遠隔のコンピューティングデバイス656から出荷ラベルを受信する。ボックス690において、コンピューティングデバイス652が、出荷ラベルを格納する。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス652が、ローカルネットワーク(たとえば、ローカルエリアネットワーク)を介して、コンピューティングデバイス652内にまたはコンピューティングデバイスに通信可能に結合された別のコンピューティングデバイス内に配置されたメモリに、出荷ラベルを記憶する。
【0073】
ブロック692において、コンピューティングデバイス652が、物体のスキャンデータを受信する。様々な実施形態において、スキャンデータは、物体の固有の識別子、物体のSKU番号、物体のモデル番号、物体のシリアル番号、物体の画像、または他の任意の物体識別子のうちの1つまたは複数を含んでいる。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス652は、スキャンデータに関連付けられた物体が、注文の一部であることを決定する。ブロック694において、ブロック692においてスキャンデータを受信したことに応答して、コンピューティングデバイス652が、注文の出荷ラベルを、ラベルプリンタ658に送信する。ブロック696において、ラベルプリンタ658が、出荷ラベルを印刷する。いくつかの実施形態において、ラベルプリンタ658が、出荷ラベルを、自己粘着性ステッカ上に、直接的に出荷用容器上に、または出荷用容器に接着することができる他の任意の媒体上に印刷する。ボックス688において出荷ラベルを受信することと、ブロック692においてスキャンデータを受信することの間の時間量は、数秒または数分ぐらいの短さ、数日または数週間ぐらいの長さ、または他の任意の時間量であり得る。ブロック692においてコンピューティングデバイス652がスキャンデータを受信する前に、ボックス688においてコンピューティングデバイス652が出荷ラベルを受信すると、コンピューティングデバイス652は、物体に関連付けられたスキャンデータを受信したことに応答して、ラベルプリンタ658に出荷ラベルを送信することができる。
【0074】
いくつかの実施形態において、出荷施設は、物体に関するデータを収集するセンサを含み得る。収集されたデータは、出荷施設において使用されたり、物流パートナに送信されたり、または、物体の販売者に送信され得る。センサを備えた出荷施設710の1つの実施形態が、図9に表現される。
【0075】
出荷施設710は、コンピューティングデバイス720および搬送システム770を含んでいる。搬送システムは、物体772、772、772、....772(集合的に物体772)を搬送するように構成されている。表現された実施形態において、物体772は、セロハン梱包された箱である;しかしながら、物体は、出荷用容器内で出荷することができる他の任意のタイプの物体であり得る。出荷施設710はまた、センサ780、....780(集合的にセンサ780)を含んでいる。表現された実施形態において、センサ780は、物体772の重量を決定するように構成されたスケールであり、センサ780は、物体772の物理的寸法(たとえば高さ、幅、深さ)を決定するように構成された画像センサ(たとえばカメラ)である。他の実施形態において、センサ780は、物体772の特性を感知するように構成された他の任意のタイプのセンサを含んでいる。
【0076】
出荷施設710において、センサ780が、ネットワーク730を介して、コンピューティングデバイス720に通信可能に結合されている。いくつかの実施形態において、ネットワーク730が、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、または有線および/またはワイヤレスネットワークの任意の組合せを含んでいる。いくつかの実施形態において、ネットワーク730が、ローカルエリアネットワークを含んでいる。いくつかの実施形態において、センサ780は、感知した特性を、ネットワーク730を介して、コンピューティングデバイス720に送信するように構成され、コンピューティングデバイス720は、感知された特性を格納するように構成されている。
【0077】
図9に表現されているものは、第1の遠隔施設712および第2の遠隔施設714である。いくつかの実施形態において、第1の遠隔施設712が、物体772の販売者に関連付けられ、第2の遠隔施設714が、物体の出荷サービスを提供する物流パートナに関連付けられる。第1の遠隔施設712が、1つまたは複数のサーバのような第1の遠隔のコンピューティングデバイス762を含んでいる。第2の遠隔施設714が、1つまたは複数のサーバのような第2の遠隔のコンピューティングデバイス764を含んでいる。コンピューティングデバイス720は、ネットワーク734を介して、第1の遠隔のコンピューティングデバイス762および第2の遠隔のコンピューティングデバイス764のそれぞれに通信可能に結合されている。いくつかの実施形態において、ネットワーク734は、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、または有線および/またはワイヤレスネットワークの任意の組合せを含んでいる。いくつかの実施形態において、ネットワーク734はインターネットを含んでいる。本明細書で使用されるコンピューティングデバイスという用語の各事例(たとえば、コンピューティングデバイス720、第1の遠隔のコンピューティングデバイス762、第2の遠隔のコンピューティングデバイス764)は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスを含むことを意味することが理解されるであろう。
【0078】
コンピューティングデバイス720によって格納されたセンサデータは、いくつかの手法で使用され得る。1つの実施形態において、コンピューティングデバイス720は、出荷のために使用する出荷用容器のサイズおよび/またはタイプを決定すること、物体772のうちの1つのために生成する空隙充填材料の量を決定すること、および同様のことのように、出荷施設において実施される処理においてセンサデータを使用するように構成されている。別の実施形態において、コンピューティングデバイス720は、ネットワーク734を介して第1の遠隔のコンピューティングデバイス762にセンサデータを送信するように構成され、第1の遠隔のコンピューティングデバイス762は、個々の物体および/または出荷注文に関するデータを分析するためにセンサデータを使用するように構成されている。別の実施形態において、コンピューティングデバイス720は、ネットワーク734を介して、第2の遠隔のコンピューティングデバイス764に、センサデータを送信するように構成され、第2の遠隔のコンピューティングデバイス764は、(たとえば、物体772の1つの重量のような)センサデータの一部に基づいて、出荷ラベルを作成するように構成されている。一例において、コンピューティングデバイス720は、物流パートナのAPIに従って、センサデータを、第2の遠隔のコンピューティングデバイス764に通信するように構成されている。
【0079】
いくつかの実施形態において、出荷施設内のコンピューティングデバイスは、出荷施設内のアクティビティについての報告を生成することが可能であり得る。図3に戻って参照すると、いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス220は、特定の販売者のために梱包および/または出荷された物体の定期報告(しばしば、「マニフェスト報告」と称される)を生成するように構成されている。一例において、コンピューティングデバイス220は、出荷施設210によって梱包および/または出荷されたすべての物体の日次報告を販売者に代わって生成し、コンピューティングデバイス220は、生成された報告をコンピューティングデバイス260に報告が作成された日毎に送信する。
【0080】
いくつかの実施形態において、出荷施設内のコンピューティングデバイスは、遠隔制御されるように構成されている。図3に戻って参照すると、コンピューティングデバイス220は、いくつかの実施形態において、遠隔制御されるように構成されている。一例において、出荷施設210におけるユーザは、ネットワーク230を介して、コンピューティングデバイス220に通信可能に結合されている別のコンピューティングデバイス(たとえば、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ等)を使用して、コンピューティングデバイス220を制御することができる。別の例において、出荷施設210の外部のユーザは、ネットワーク234およびネットワーク230を介してコンピューティングデバイス220に通信可能に結合されている別のコンピューティングデバイス(たとえば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ等)を使用してコンピューティングデバイス220を制御することができる。他の任意の形式の遠隔接続も可能である。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス220は、ユーザの識別子を検証するクレデンシャルを提示するようにユーザにチャレンジするように構成されている。いくつかの実施形態において、そのようなクレデンシャルは、ユーザに知られているもの(たとえば、ユーザ名とパスワードとの組合せ)、ユーザに関するもの(たとえば、ユーザの指紋または顔画像のようなバイオメトリック特性)、ユーザの所有物におけるもの(たとえば、ユーザの所有物における疑似ランダムコード生成器によって生成された許可されたトークンまたはコード)、他の任意のクレデンシャル、またはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0081】
本開示の目的のために、「上」、「下」、「垂直」、「水平」、「内向き」、「外向き」、「内側」、「外側」、「前」、「後」、および同様のものの用語は、説明的なものとして解釈されるべきであり、特許請求される主題の範囲を限定しない。さらに、本明細書における「含む」、「備える」、または「有する」およびその変形の使用は、その前に列挙される項目およびその均等物、ならびに追加の項目を包含することが意味される。そうでないと限定しない限り、本明細書における「接続された」、「結合された」、および「取り付けられた」という用語、およびその変形は、広く使用されており、直接的および間接的な接続、結合、および取付を包含する。そうでないと述べない限り、「実質的に」、「およそ」、および同様のものの用語は、目標値の5%以内を意味するために使用される。
【0082】
本開示の原理、代表的な実施形態、および動作モードは、前述の説明において説明されている。しかしながら、保護されることを意図された本開示の態様は、開示された特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。さらに、本明細書に説明された実施形態は、制限的ではなく例示的であると見なされるべきである。本開示の主旨から逸脱することなく、変形および変更が、他の物、および採用された均等物によってなされ得ることが認識されるであろう。したがって、特許請求されているように、そのような変形、変更、および均等物はすべて、本開示の主旨および範囲内にあることが明確に意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9