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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-12
(45)【発行日】2022-04-20
(54)【発明の名称】電子タバコ機器の自動洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/85 20200101AFI20220413BHJP
【FI】
A24F40/85
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021506947
(86)(22)【出願日】2019-05-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 KR2019005464
(87)【国際公開番号】W WO2020032349
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】10-2018-0093695
(32)【優先日】2018-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162245
【氏名又は名称】ジェネラル ネット コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】GENERAL NET CORP.
【住所又は居所原語表記】3F,48,Bongeunsa-ro 29-gil,Gangnam-gu,Seoul,Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】521053813
【氏名又は名称】イ、グァン ソン
【氏名又は名称原語表記】LEE,Kwan Sung
【住所又は居所原語表記】804,196,World Cup-ro,Mapo-gu Seoul 03938,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、グァン ソン
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1880984(KR,B1)
【文献】特開平06-015241(JP,A)
【文献】特開2004-202451(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0201676(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容空間が形成された本体部と、
前記本体部の収容空間に設置され、内部に電子タバコ機器を洗浄するための洗浄物質が保存される洗浄槽と、
前記洗浄槽の上側を覆うように結合されたカバー部と、
前記本体部に設置され、前記電子タバコ機器に付いた異物が分離されるように、前記洗浄物質に超音波を放射する超音波発生部と、を含み、
前記カバー部の中央部分に前記電子タバコ機器を支持する支持爪が陥没形成され、
前記支持爪の内側中央部分に、前記電子タバコ機器の洗浄部位が洗浄物質に浸されるように挿入される通過ホールが形成された
ことを特徴とする電子タバコ機器の自動洗浄装置。
【請求項2】
前記洗浄槽の外面には、パッキングが設置され、前記カバー部の内面には、前記パッキングが挿入されて固定される固定溝が形成された
請求項1に記載の電子タバコ機器の自動洗浄装置。
【請求項3】
前記支持爪の内面には、前記電子タバコ機器に具備された電源ボタンを支持する支持溝が形成された
請求項1に記載の電子タバコ機器の自動洗浄装置。
【請求項4】
前記本体部に設置され、前記超音波発生部を充電するように充電端子を有する充電部をさらに含む
請求項1に記載の電子タバコ機器の自動洗浄装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子タバコ機器の自動洗浄装置に係り、さらに詳細には、タバコの灰、タバコの粉、ほこりなどの異物が集中的にたまる電子タバコ機器の内部を、別途の洗浄ツールなしに、自動的に迅速かつ清潔に洗浄することができる電子タバコ機器の自動洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電子タバコは、ニコチン濃縮液を利用し、タバコを代替利用することができるようにする製品である。
【0003】
そのような電子タバコは、喫煙者が禁煙をなすために主に利用するものであり、霧化器によってニコチン濃縮液を気化させて吸入するように利用するものであるが、前記ニコチン濃縮液の気化過程において、タバコ香はもとより、タバコの各種有害物質を除いたニコチンを充足するように提供するものである。
【0004】
しかし、従来の電子タバコは、一般的なタバコと異なり、味と香との差が大きく、喫煙者の喫煙欲求を大きく満足させることができず、タバコを代替するのに限界がある。
【0005】
そのような問題点を解決するために、煙草を利用する電子タバコが開示され、その一例としてアイコスがある。
【0006】
アイコスは、前方の挿入管に、煙草でもって製造した一般タバコ形態のヒートスティックを挿入し、さらにカバー管を挿入結合した後、電源ボタンを押して作動させ、吸入する方式で利用するものである。
【0007】
そのようなアイコスは、挿入管内側に突出するヒーティング部により、ヒートスティックの煙草を焼くのではなく、蒸す方式で作動するために、味及び香だけではなく、タバコの各種有害物質を除いたニコチンを充足する。
【0008】
そのように、ヒートスティックを利用した電子タバコは、使用後、挿入管の内外面、ヒーティング部の表面、及び挿入管内の底面に、タバコの灰、ニコチンのような各種異物が残留するために、定期的に掃除作業が要求された。
【0009】
従来には、アイコスの挿入管とカバー管との内部の、ニコチンのような各種異物を、アイコス購買時に共に提供される除去ブラシや耳掻きなどを利用して拭って掃除したが、掃除作業が非常に不便であり、掃除時間が長くかかるということは、言うまでもなく、耳掻きで十分に拭き取れない位置があり、挿入管とカバー管との内部を清潔に掃除することができないという問題点がある。
【0010】
また、従来の除去ブラシでは、異物を取り払うことだけ可能であるために、挿入管、ヒーティング部、底面に有害成分が残ることになり、そのように残留する有害成分は、喫煙者の体内に吸入され、健康を害するという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国登録実用新案公報第20-0469513号(2013.10.10.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前述の従来技術の問題点を解決するために案出されたものであり、タバコの灰、タバコの粉、ほこりなどの異物が集中的にたまる電子タバコ機器の内部を別途のツールなしに、自動的に清潔に洗浄することができ、電子タバコ機器に付いている有害成分を完全に消滅させることができる電子タバコ機器の自動洗浄装置を提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置は、内部に収容空間が形成された本体部、前記本体部の収容空間に設置され、内部に電子タバコ機器を洗浄するための洗浄物質が保存される洗浄槽、前記洗浄槽に結合され、前記電子タバコ機器の洗浄部位が洗浄物質に浸されるようにする通過ホールが形成されたカバー部、前記本体部に設置され、前記電子タバコ機器に付いた異物が分離されるように、前記洗浄物質に超音波を放射する超音波発生部を含む。
【0014】
そして、前記洗浄槽の外面には、パッキングが設置され、前記カバー部の内面には、前記パッキングが挿入されて固定される固定溝が形成される。
【0015】
また、前記カバー部には、前記電子タバコ機器を支持し、内部に前記通過ホールが形成される支持爪が陥没形成され、前記支持爪の内面には、前記電子タバコ機器に具備された電源ボタンを支持する支持溝が形成される。
【0016】
そして、前記本体部に設置され、前記超音波発生部を充電することができるように充電端子を有する充電部をさらに含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置は、タバコの粉、タバコの灰、ほこりなどの異物が集中的にたまる電子タバコ機器の挿入管の内部及び外部、ヒーティング部、並びに底面が自動的に迅速かつ清潔に洗浄可能となることにより、電子タバコ機器を利用する喫煙者の便宜性を向上させることができ、従来のように、除去ブラシを介して異物を取り払うのではなく、洗浄物質を介して異物を完全に除去するために、清潔な使用が可能であり、タバコの粉やタバコの灰などから発生する有害成分が喫煙者に吸入されることを防止し、喫煙者の健康に望ましくない影響を及ぼすことを防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置を図示した斜視図である。
図2】本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置の内部を図示した図である。
図3】本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置の使用状態を図示した図である。
図4】本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置の使用状態を図示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付される図面と共に、詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になる。
【0020】
本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態によっても具現され、本実施形態は、本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野で当業者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義される。明細書全体にわたり、同一参照符号は、同一構成要素を指す。
【0021】
以下、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。明細書全体を通じ、類似した部分については、同一図面符号を付した。
【0022】
図1は、本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置を図示した斜視図であり、図2は、本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置の内部を図示した図であり、図3及び図4は、本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置の使用状態を図示した図である。
【0023】
本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置1は、シガレット型電子タバコ機器80を、異物除去ブラシ、耳掻きのような洗浄ツールなしに、自動的に迅速にきれいに洗浄することができる製品である。
【0024】
そのために、本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置1は、本体部10、洗浄槽20、カバー部30、超音波発生部40を含んでもよい。
【0025】
このとき、本発明が洗浄するための電子タバコ機器は、アイコスまたはアイコス用シガレット型タバコと互換可能なワイコス、チャイコスなどでもあり、以下においては、アイコスである例を挙げて説明する。
【0026】
付け加えて言えば、本発明は、アイコスの構成のうち、シガレット型タバコをホールディングさせるホルダ80を洗浄するものであり、その洗浄方式については、以下で詳細に説明する。
【0027】
本体部10は、上面が開放され、内部には、洗浄槽20が収容される収容空間及び超音波発生部40が設置される設置空間が、上下方向に区画されるように形成される。
【0028】
必ずしもそうではないが、本体部10は、ユーザが把持するのに容易な大きさにも作製される。
【0029】
そして、本体部10の外面には、把持時の滑りを防止するように、ゴムやシリコンで仕上げるか、あるいはゴムやシリコンによって作製されたすべり止めパッドが付着されもする。
【0030】
洗浄槽20は、ホルダ80の洗浄部位を洗浄することができる洗浄物質を、本体部10上にセッティングする構成である。
【0031】
このとき、該洗浄部位は、ホルダ80を構成するヒーティング部82、ヒーティング部82を取り囲む挿入管81、及びホルダ80において、ヒーティング部82が突出する底面80aでもある。
【0032】
洗浄槽20は、上面が開放され、内部に洗浄物質が保存される保存空間が形成される。
【0033】
洗浄槽20は、収容空間に設置されるが、上側一部分は、カバー部30との結合のために、本体部10の上側に突出する。
【0034】
ここで、洗浄槽20に保存される洗浄物質は、水であるか、洗浄用アルコールでもある。
【0035】
洗浄槽20は、本体部10の収容空間と合う大きさ及び形状を有するように形成され、収容空間に引き入れられて固定されるか、あるいは外部に引き出されもする。
【0036】
従って、洗浄物質が汚染された場合、ユーザが新たな洗浄物質に容易に交換することができる。
【0037】
図面に図示されていないが、収容空間と洗浄槽20とに互いに噛み合う螺旋を形成し、洗浄槽20を収容空間に簡便であって安定的に固定することができるであろう。
【0038】
カバー部30は、洗浄槽20の上側を覆い、洗浄槽20の開放される部分が最小化されるようにすると共に、ホルダ80の洗浄部位を洗浄するとき、ホルダを据え置くことができるようにする構成である。
【0039】
そのためにカバー部30のエッジに沿っては、下方向に直角に折り曲げられ、洗浄槽20の上側周囲面を取り囲むように装着される装着部材31が形成され、中央部分には、ホルダ80の電源ボタン83側に形成された段差80bを支持するための支持爪32が陥没されるように形成される。
【0040】
そして、支持爪32には、ホルダ80に具備される電源ボタン83の一部分が挿入されて支持される支持溝32aが形成される。
【0041】
同時に、支持爪32の中央部分には、ホルダ80の洗浄部位を通過させ、洗浄物質に浸されるようにするための通過ホール32bが形成される。
【0042】
従って、図3に図示されているように、ホルダ80を逆さに下後、通過ホール32bに挿入管81を通過させれば、段差80bが支持爪32に掛かることになり、ホルダ80のケース81、ヒーティング部82及び底面80aだけ洗浄物質に浸されることになる。
【0043】
このとき、挿入管81には、多数個の長孔81aが形成されることにより、洗浄物質が長孔81aを介し、挿入管81の内部に流れ入り、ヒーティング部82及び底面80aに満遍なく接触することができる。
【0044】
洗浄槽20とカバー部30は、洗浄物質の漏れを防止するために、パッキング50を介しても結合される。
【0045】
具体的には、図2に図示されているように、洗浄槽20において、本体部10の上側に突出された部分の外周縁には、パッキング50が装着され、装着部材31の内周縁には、パッキング50が挿入されて固定される固定溝31aが形成される。
【0046】
すなわち、パッキング50が、洗浄槽20とカバー部30との気密を緻密に維持させることにより、電子タバコ機器の自動洗浄装置1を左右に振ったり、180°逆さまにしても、洗浄物質の流出を防止することができるのである。
【0047】
従って、図3のように、電子タバコ機器の自動洗浄装置1及びホルダ80が真っすぐに立てられている状態から、図4のように、180°逆さまにすれば、洗浄物質がホルダ80の洗浄部位全体に完璧に浸されることになる。
【0048】
超音波発生部40は、挿入管81、ヒーティング部82及び底面80aに付いているタバコの灰、ほこりなどの異物を除去するための構成である。
【0049】
そのために、超音波発生部40は、洗浄物質上に超音波を発生させる多様な超音波発生機器が使用されるが、超音波発生部40の種類及び特性により、本発明が制限されたり、限定されたりするものではない。
【0050】
一つの例示として、超音波発生部40は、1以上の超音波振動子41を含んでも構成され、超音波振動子41は、本体部10の設置空間に設置され、洗浄槽20の底面に接触する。
【0051】
そして、超音波振動子41は、設置空間に設置される駆動回路42と電気的に連結され、駆動回路42は、電源ボタン43と電気的に連結される。
【0052】
電源ボタン43は、超音波発生部40の作動をオン(ON)またはオフ(OFF)にするものであり、ユーザが容易に操作することができるように、本体部10の外部に露出される。
【0053】
駆動回路42には、超音波振動子41を充電させるための充電部60がさらに設置され、充電部60は、一般的な連結ケーブルが連結されうる充電端子70を有する。
【0054】
充電端子70は、連結ケーブルを容易に連結することができるように、本体部10の外部に露出され、充電端子70は、電子タバコ機器洗浄装置1のバッテリと物理的に接続されれば、電気エネルギーを供給し、電子タバコ機器洗浄装置1のバッテリが充電されうるようにするものであり、特別に制限されるものではなく、当該技術分野に周知されている全てのものを含む。
【0055】
電源ボタン43を押して超音波発生部40を作動させれば、超音波振動子41が超音波を発生させ、洗浄槽20内部の洗浄物質が高速に振動されるようにし、そのように発生した振動により、挿入管81の内面及び外面、ヒーティング部82の表面、並びにホルダ80の底面80aに付着したシガレット型タバコの灰、パウダー、ほこりなどの異物が落ちることになる。
【0056】
場合によっては、超音波振動子41は、洗浄槽20の内部に設置することも可能であろう。
【0057】
超音波振動子41の位置及び個数は、要求される条件及び設計スペックによっても多様に変更される。一例として、超音波振動子41を複数個で適用するときには、洗浄槽20の外面や内面、または外面と内面とに互いに離隔されるように設置すればよいのである。
【0058】
そのような場合、洗浄物質全体に超音波振動が等しく発生し、挿入管81、ヒーティング部82、底面80aに対する洗浄効率を向上させることができる。
【0059】
前述のように、本発明による電子タバコ機器の自動洗浄装置1は、タバコの粉、タバコの灰、ほこりのような異物が集中的にたまることになる挿入管81、ヒーティング部82及び底面80aを自動的に迅速かつ清潔に洗浄することができることにより、電子タバコ機器を利用する喫煙者の便宜性を向上させ、従来のように、異物除去ブラシを介して異物を取り払うのではなく、洗浄物質を介し、異物を完全に除去するために、清潔な使用が可能であり、タバコの粉やタバコの灰などから発生する有害成分が喫煙者に吸入されることを防止し、喫煙者の健康に好ましくない影響を及ぼすことを防止しうる長所がある。
【0060】
本発明が属する技術分野の当業者であるならば、本発明が、その技術的思想や必須な特徴を変更せずとも、他の具体的な形態によっても実施される。従って、以上で記述された実施形態は、全ての面において、例示的なものであり、限定的ではない。本発明の範囲は、前述の詳細な説明よりは、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導き出される全ての変更、または変形された形態が、本発明の範囲に含まれる。

図1
図2
図3
図4