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特許7057596動画共有システム、動画共有プログラム及び動画共有方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-12
(45)【発行日】2022-04-20
(54)【発明の名称】動画共有システム、動画共有プログラム及び動画共有方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20220413BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220413BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q30/02 480
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021164878
(22)【出願日】2021-10-06
【審査請求日】2021-10-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503119605
【氏名又は名称】アサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】橋本 英雄
(72)【発明者】
【氏名】八木下 重義
(72)【発明者】
【氏名】金 錦姫
(72)【発明者】
【氏名】田畑 環
(72)【発明者】
【氏名】池田 彬恵
(72)【発明者】
【氏名】粕谷 羽蘭
(72)【発明者】
【氏名】池田 雅代
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特許第6889892(JP,B1)
【文献】特開2021-152831(JP,A)
【文献】米国特許第10915663(US,B1)
【文献】特開2008-027049(JP,A)
【文献】国際公開第2013/141102(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0365382(US,A1)
【文献】特開2015-194858(JP,A)
【文献】特開2020-057265(JP,A)
【文献】甲斐 優理子,いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本,第1版,株式会社インプレス,2018年08月21日,p.92-94
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが投稿した投稿動画をユーザ間で共有可能な動画共有システムであって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録手段と、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿手段と、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認手段と、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信手段と、
承認を得た前記動画データについて、該動画データに紐づいた店舗に対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を請求するための請求データを作成する、請求データ作成手段と、
承認を得た前記動画データについて、該動画データを投稿したユーザに対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を支払するための支払データを作成する、支払データ作成手段と、を備える動画共有システム。
【請求項2】
ユーザが投稿した投稿動画をユーザ間で共有可能な動画共有システムであって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録手段と、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿手段と、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認手段と、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信手段と、を備え
前記配信手段は、前記店舗側端末からの入力に基づいて、前記店舗に紐づけられた承認済の前記動画データの各々に対して、配信時間の設定を受け付ける、動画共有システム。
【請求項3】
投稿された前記動画データについて、所定の時間間隔ごとの静止画像を抽出し、前記動画データに紐づけられた店舗の前記店舗側端末において、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付けるための表示及び複数の前記静止画像の一覧を含む画面を表示させる、フレーム抽出手段を更に備える、請求項1又は2に記載の動画共有システム。
【請求項4】
適切又は不適切のラベルが付与された動画データを教師データとして学習することにより作成された学習済みモデルに、投稿された前記動画データを入力することで不適切な動画データを判別する、判別手段を更に備える、請求項1~3の何れかに記載の動画共有システム。
【請求項5】
前記投稿手段は、前記ユーザ端末の位置情報に基づいて、前記動画データに紐づけられる店舗の候補を特定し、前記ユーザ端末に送信する、請求項1~4の何れかに記載の動画共有システム。
【請求項6】
動画データと、その動画データに含まれる不適切な被写体を示す情報と、を教師データとして学習することにより作成された学習済みモデルに、投稿された前記動画データを入力することで、投稿された前記動画データに含まれる不適切な被写体を自動的に隠蔽処理する隠蔽処理手段を更に備える、請求項1~5の何れかに記載の動画共有システム。
【請求項7】
ユーザによる投稿動画をユーザ間で共有する動画共有プログラムであって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録手段と、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿手段と、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認手段と、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信手段と、
承認を得た前記動画データについて、該動画データに紐づいた店舗に対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を請求するための請求データを作成する、請求データ作成手段と、
承認を得た前記動画データについて、該動画データを投稿したユーザに対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を支払するための支払データを作成する、支払データ作成手段と、としてコンピュータを機能させる動画共有プログラム。
【請求項8】
ユーザによる投稿動画をユーザ間で共有する動画共有プログラムであって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録手段と、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿手段と、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認手段と、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信手段と、としてコンピュータを機能させ
前記配信手段が、前記店舗側端末からの入力に基づいて、前記店舗に紐づけられた承認済の前記動画データの各々に対して、配信時間の設定を受け付けるように、前記コンピュータを更に機能させる動画共有プログラム。
【請求項9】
ユーザによる投稿動画をユーザ間で共有する動画共有方法であって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録ステップと、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿受付ステップと、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認受付ステップと、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信ステップと、
承認を得た前記動画データについて、該動画データに紐づいた店舗に対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を請求するための請求データを作成する、請求データ作成ステップと、
承認を得た前記動画データについて、該動画データを投稿したユーザに対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を支払するための支払データを作成する、支払データ作成ステップと、をコンピュータに実行させる動画共有方法。
【請求項10】
ユーザによる投稿動画をユーザ間で共有する動画共有方法であって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録ステップと、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿受付ステップと、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認受付ステップと、
前記店舗側端末からの入力に基づいて、前記店舗に紐づけられた承認済の前記動画データの各々に対して、配信時間の設定を受け付ける、配信設定受付ステップと、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信ステップと、をコンピュータに実行させる動画共有方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画をユーザ間で共有するための、動画共有システム、動画共有プログラム、動画共有方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等で表示されている宣伝広告は、広告主や広告代理店等の作成者によって作成、提供されるものであり、広告の受け手となるWEBユーザの意向が広告内容に直接反映されるものではなかった。
【0003】
このような問題を解決するために、例えば、特許文献1のような、WEBユーザ自身が広告や広告素材を作成、提供することが可能な電子広告システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-090509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、特許文献1に記載の発明では、WEBユーザ自身が作成した広告又は広告素材は、WEBサイトオーナーのWEBサーバに対して配信されるため、WEBユーザ同士で広告が共有される状況が起きにくく、広告宣伝効果が十分とはいえない。
【0006】
そこで本発明は、ユーザが投稿した、特定の店舗を宣伝する動画について、より広告宣伝効果を高めるための新規な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザが投稿した投稿動画をユーザ間で共有可能な動画共有システムであって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録手段と、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿手段と、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認手段と、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信手段と、を備える。
【0008】
本発明によれば、特定の店舗に関連する動画投稿が、投稿者や該店舗のフォロワーに配信されることで、動画投稿がSNSのようにユーザ同士で共有・拡散されやすくなる。このため、動画投稿による広告宣伝効果がより高まる。また、店舗が動画を作成する場合や、「店舗からの情報」として動画を公開する場合には、立場上用いることができない表現がある場合がある。この点、ユーザによる個人の感想等として動画を投稿させて配信することで、ユーザ個人による自由な表現での発信が可能になり、より高い広告宣伝効果が期待できる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、承認を得た前記動画データについて、該動画データに紐づいた店舗に対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を請求するための請求データを作成する、請求データ作成手段と、
承認を得た前記動画データについて、該動画データを投稿したユーザに対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を支払するための支払データを作成する、支払データ作成手段と、を更に備える。
【0010】
このような構成とすることで、動画を投稿したユーザは、動画によって宣伝された店舗からシステムを通じて謝礼金を受け取ることができるため、このことが動画投稿をする動機づけになる。
したがって、より多くのユーザからより多くの動画投稿を集めることができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、投稿された前記動画データについて、所定の時間間隔ごとの静止画像を抽出し、前記動画データに紐づけられた店舗の前記店舗側端末において、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付けるための表示及び複数の前記静止画像の一覧を含む画面を表示させる、フレーム抽出手段を更に備える。
【0012】
このような構成とすることで、店舗側において、投稿動画のおおよその内容が一目で確認できるため、投稿動画の確認作業が簡便になる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、適切又は不適切のラベルが付与された動画データを教師データとして学習することにより作成された学習済みモデルに、投稿された前記動画データを入力することで不適切な動画データを判別する、判別手段を更に備える。
【0014】
このような構成とすることで、店舗側において、確認すべき投稿動画の数を減らすことができ、投稿動画の確認作業が簡便になる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記投稿手段は、前記ユーザ端末の位置情報に基づいて、前記動画データに紐づけられる店舗の候補を特定し、前記ユーザ端末に送信する。
【0016】
このような構成とすることで、ユーザは、動画投稿に際して、店舗の紐づけを簡便に行うことができるため、動画投稿を簡便に行うことができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、動画データと、その動画データに含まれる不適切な被写体を示す情報と、を教師データとして学習することにより作成された学習済みモデルに、投稿された前記動画データを入力することで、投稿された前記動画データに含まれる不適切な被写体を自動的に隠蔽処理する隠蔽処理手段を更に備える。
【0018】
このような構成とすることで、ユーザは、動画投稿に際して、編集の手間が省けるため、動画投稿をスムーズに行うことができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、前記配信手段は、前記店舗側端末からの入力に基づいて、前記店舗に紐づけられた承認済の前記動画データの各々に対して、配信時間の設定を受け付ける。
【0020】
このような構成とすることで、店舗側は、営業時間に適した動画を配信することができ、広告宣伝効果がより高まる。
【0021】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザによる投稿動画をユーザ間で共有する動画共有プログラムであって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録手段と、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿手段と、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認手段と、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は 該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信手段と、としてコンピュータを機能させる。
【0022】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザによる投稿動画をユーザ間で共有する動画共有方法であって、
ユーザ端末からの入力に基づいて、前記ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録ステップと、
ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、前記動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける投稿受付ステップと、
前記動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、前記動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認受付ステップと、
承認を得た前記動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は 該動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信ステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザが投稿した、特定の店舗を宣伝する動画について、より広告宣伝効果を高めるための新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施形態に係る動画共有システムの機能ブロック図である。
図2】本発明の実施形態においてデータベースが記憶する情報の例を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る動画共有システムにおいて、動画投稿から配信までの流れを示すフローチャートである。
図4】本発明の実施形態に係る動画共有システムにおいて、ユーザ詳細画面を示した図である。
図5】本発明の実施形態に係る動画共有システムにおいて、動画投稿受付画面を示した図である。
図6】本発明の実施形態に係る動画共有システムにおいて、動画承認受付画面を示した図である。
図7】本発明の実施形態に係る動画共有システムにおいて、公開設定受付画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を用いて、本発明の動画共有システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0026】
例えば、本実施形態では動画共有システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0027】
本実施形態では、飲食店と、飲食店利用者と、において、本発明に係る動画共有システムを利用する例を示す。
ただし、本発明の利用形態は上記に限定されず、飲食店、メーカー、商社、自治体、生産者等、広告宣伝を必要とする任意の業種、業態及びそれらの需要者の間で使用され得る。
【0028】
本発明において、店舗とは、本システムを使用する者のうち、広告宣伝を必要とする任意の業種、業態で営業する者のことを指し、必ずしも実店舗を伴う必要はない。
【0029】
また、本発明において、ユーザとは、本システムを使用する者のうち、上記した店舗の利用者及び利用者になりうる者のことを指す。
【0030】
また、本発明において、動画データとは、動画形式のデータそのものを指す。
対して、投稿データとは、上記した動画データ、及び、これに関連する種々のデータを内包するデータを指しており、詳しくは後述する。
【0031】
図1は、本実施形態における動画共有システムの機能ブロック図である。ここに示すように、本実施形態における動画共有システムは、サーバ装置1と、ユーザ端末2と、店舗側端末3と、データベースDBと、がネットワークNWを介して通信可能に構成されている。
【0032】
サーバ装置1としては、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段を含む種々の入出力装置等を備えた、一般的なコンピュータ装置を利用することができる。
【0033】
ユーザ端末2及び店舗側端末3としては、それぞれ、演算装置、記憶装置、ネットワークNWへの接続手段を含む種々の入出力装置等を備えた、タブレット型端末やPC(Personal Computer)等の任意のコンピュータ装置を利用することができる。また、専用のWEBページを利用するためのブラウザアプリケーションや専用のアプリケーションをインストールすることで、ユーザや店舗側スタッフが利用するスマートフォン等の個人使用のコンピュータ装置が、ユーザ端末2や店舗側端末3として機能してもよい。
また、ユーザ端末2や店舗側端末3はそれぞれ複数存在していてもよい。
【0034】
サーバ装置1は、フォロー関係登録手段11と、投稿手段12と、承認手段13と、配信手段14と、再生回数計数手段15aと、請求データ作成手段15bと、支払データ作成手段15cと、フレーム抽出手段16と、判別手段17と、隠蔽処理手段18と、表示手段19と、を備える。
【0035】
フォロー関係登録手段11は、ユーザ端末2からの入力に基づいて、ユーザと、他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録する。具体的には、ユーザ端末2を介してユーザから、他のユーザ又は店舗の選択を受け付け、当該ユーザ端末2を操作するユーザが、選択された他のユーザ又は店舗のフォロワーであることを示す情報をデータベースDBに格納する。
【0036】
投稿手段12は、ユーザ端末2からの入力に基づいて、動画データのアップロードと、該動画データに紐づける店舗の選択と、を受け付ける。
また、投稿手段12は、該動画データに紐づける店舗の選択を受け付ける際に、ユーザ端末2の位置情報に基づいて、該動画データに紐づける店舗の候補を特定し、ユーザ端末2に送信する。
また、投稿手段12は、店舗に設置された2次元コード等の情報に基づいて、該動画データに紐づける店舗を設定する機能を有していてもよい。
【0037】
承認手段13は、投稿手段12によって動画データに紐づけた店舗の、店舗側端末3からの入力に基づいて、該動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける。
【0038】
配信手段14は、承認手段13において承認を得た動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は動画データの投稿者である前記ユーザの、フォロワーが操作するユーザ端末2に配信する。
また、配信手段14は、店舗側端末3からの入力に基づいて、該店舗に紐づけられた承認済の動画データの各々に対して、配信時間の設定を受け付ける。
ここで、配信時間は、一日のうち、該動画が配信される時間帯のことを指すが、該動画が配信される期間を年月日で設定可能であってもよい。
【0039】
再生回数計数手段15aは、配信手段14によって配信されている動画データについて、所定の規則の下で各動画の再生回数を計数する。ここで、計数規則の例としては、投稿者本人の再生や、視聴時間が短い再生、は加算しない、同一ユーザによる再生は最初の1回のみ加算する、等が挙げられる。
このようにすることで、再生回数に応じた広告費と、広告効果との適正なバランスが保たれる。
【0040】
請求データ作成手段15bは、承認手段13において承認を得た動画データについて、該動画データに紐づいた店舗に対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を請求するための請求データを作成又は更新する。
また、支払データ作成手段15cは、承認手段13において承認を得た動画データについて、該動画データを投稿したユーザに対し、該動画データの再生回数に基づいた所定の金額を支払するための支払データを作成または更新する。
【0041】
ここで、上記した請求データ及び支払データは、対応する動画データを示す情報として動画IDを含んでおり、同一の動画データに対応する請求データ及び支払データを対応させることで、システム上の収支が明確になる。
【0042】
フレーム抽出手段16は、投稿手段12において投稿された動画データについて、所定の時間間隔ごとの静止画像を抽出し、該動画データに紐づいた店舗の店舗側端末において、該動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付けるための表示及び複数の該静止画像の一覧を含む画面を、表示手段19によって表示させる。
【0043】
判別手段17は、適切又は不適切のラベルが付与された動画データを教師データとして学習することにより作成された学習済みモデルに、投稿された動画データを入力することで不適切な動画データを判別する。
ここで、不適切な動画データの例として、動画長が短すぎる、料理が写っていない、公序良俗に反する映像や音声を含む、等が挙げられるが、学習済みモデルがどのような動画を不適切とするか、は教師データの選択によって適宜設計可能である。
【0044】
また、判別手段17において、不適切と判断された動画データは、以降どのように処理されてもよいが、店舗側端末3で行われる動画確認作業がより簡便になるように処理されることが好ましい。例えば、該動画データを自動的に削除する、又は、該動画データの承認/非承認の選択を受け付ける画面において、該動画データが不適切であることを表示する等の処理が考えられる。
また、判別手段17において、動画データが不適切と判断された場合、該動画データを投稿したユーザのユーザ端末2に、該動画データが不適切と判断されたことや、その理由を通知すると、適切な動画の判断基準がユーザにとって明確になるため、より好ましい。
【0045】
隠蔽処理手段18は、動画データと、その動画データに含まれる不適切な被写体を示す情報と、を教師データとして学習することにより作成された学習済みモデルに、投稿された動画データを入力することで、該動画データに含まれる不適切な被写体を自動的に隠蔽処理する。
ここで、不適切な被写体とは、他人の顔や個人情報に関するものや、公序良俗に反するもの等が挙げられるが、学習済みモデルがどのような被写体を不適切とするか、は教師データの選択によって適宜設計可能である。
【0046】
また、隠蔽処理手段18において、入力される動画データは、リアルタイム性のあるライブ配信動画データであってもよいし、ユーザにより投稿されたリアルタイム性のない動画データであってもよい。
また、隠蔽処理手段18が行う、隠蔽処理は特に限定されておらず、隠蔽対象が適切に隠蔽されるものであれば、モザイクやボカシ処理等、どのような処理であってもよい。
【0047】
表示手段19は、ユーザ端末2や店舗側端末3において各種の画面を表示するために、各種の情報を表示処理して処理結果を送信する。
本実施形態において、表示手段19は、例えば、各ユーザ又は店舗の詳細情報表示画面、動画投稿受付画面、配信動画再生画面、配信動画管理画面、請求データ又は支払データの表示画面、フレーム抽出手段16によって抽出された複数の静止画像を含む承認・非承認選択受付画面、等々の種々の画面を表示処理して、処理結果をユーザ端末2や店舗端末3に送信する。
【0048】
なお、上記した手段の全てを1台のコンピュータ装置が備えている必要はなく、複数のコンピュータ装置が協働することによって本実施形態のサーバ装置1として機能してもよい。また、ユーザ端末2や店舗側端末3が上述の手段の一部又は全部を備える構成としてもよい。
【0049】
図2は、本実施形態において、データベースDBが記憶する情報の例を示す図である。
【0050】
例えば、各ユーザに関する情報を示す、ユーザデータには、ユーザIDと、ユーザネームと、ユーザがフォローしている他のユーザであるフォロイーのユーザIDと、ユーザをフォローしている他のユーザであるフォロワーのユーザIDと、が含まれる。この他にも、ユーザデータには、自己紹介文等を含むテキストデータや、プロフィール写真等を含む画像データ、飲食の嗜好を示すタグデータ、フォロイー・フォロワーの数等を示す数値データ、等が好適に含まれる。
さらに、本実施形態においては、ユーザデータに、フォロワー数や過去の投稿に対する評価等から決定されるユーザレベルを含んでいる。
【0051】
また、例えば、各店舗に関する情報を示す、店舗データには、店舗IDと、店舗名と、店舗をフォローしている他のユーザであるフォロワーのIDと、が含まれる。この他にも、店舗データには、店舗住所を示すマップデータ、営業時間を示すデータ、WEBサイトのURL、店舗やメニューの紹介文等を含むテキストデータ、店舗やメニューの紹介写真等を含む画像データ、フォロワー数や口コミの評点等を示す数値データ、等が好適に含まれる。
【0052】
また、例えば、各投稿動画に関する情報を示す、投稿データには、動画IDと、該動画の投稿者を示すユーザIDと、該動画の対象店舗を示す店舗IDと、適切又は不適切であることを示す適切性と、該動画が承認済、非承認、未承認の何れかの状況であることを示す承認状況と、該動画の再生回数と、動画タイトルや動画データ(図示せず)が含まれる。
さらに、図示していないが、本実施形態においては、投稿データとして、該動画の配信状況(公開又は非公開)や、配信時間の情報を含んでいる。
【0053】
図3は、本実施形態の動画共有システムにおいて、動画投稿が行われてから該動画が配信されるまでの流れを示すフローチャートである。
【0054】
図3(A)に示すように、動画データは、投稿ステップS1、承認ステップS2、配信ステップS3の3ステップを経て、ユーザ端末2間で共有可能になる。各ステップで行われる処理の詳細を、以下に記述する。
【0055】
図3(B)は、投稿ステップS1、承認ステップS2、配信ステップS3のそれぞれをより詳細に記載したフローチャートである。ステップS11~S14は、投稿ステップS1に含まれる処理である。
【0056】
図3(B)に示すように、ステップS11において、投稿手段12は、ユーザ端末2からの入力に基づいて、動画データのアップロードをユーザ端末2から受け付ける。具体的には、例えばユーザ端末2内部の記憶部に保存された動画の選択や、サーバ装置1以外の外部のサーバに保存された動画の選択を受け付け、ユーザ端末2が、選択された動画を動画の保存場所からサーバ装置1に送信させる。
【0057】
ステップS12において、投稿手段12は、ユーザ端末2の位置情報や、ユーザ端末2によって読み取られた2次元コード等の情報に基づいて、動画データに紐づけられる店舗候補を特定し、表示手段19を通じてユーザ端末2に表示させる。
【0058】
具体的には、位置情報を用いる場合、例えば店舗データとして店舗の住所を記憶しておき、ユーザ端末2の位置から所定距離以内の住所にある店舗を、動画データに紐づけられる店舗候補として特定することが想定される。また2次元コードを用いる場合、例えば店舗IDや店舗ごとに異なるURL等を2次元コードとして表現し、それをユーザ端末2により読み込むことで店舗を特定して、特定された店舗を動画データに紐づけられる店舗候補とすることが想定される。
なお、ここで表示される店舗候補の数や表示形式等は、特に限定されない。
【0059】
ステップS13において、投稿手段12は、ユーザ端末2からの入力に基づいて、動画データに紐づける店舗の選択を受け付ける。
【0060】
ステップS14において、投稿手段12は、アップロードされた動画データに対して動画IDを付与し、この動画IDと、該動画データの投稿者を示すユーザIDと、ステップS13で選択された、該動画データの対象店舗を示す店舗IDと、該動画データと、を含むデータを、投稿データとしてデータベースDBに格納する。
【0061】
ステップS21~S25は、承認ステップS2に含まれる処理である。
【0062】
図3(B)に示すように、ステップS21において、隠蔽処理手段18は、投稿された動画データを学習済みモデルに入力することで、該動画データに含まれる不適切な被写体を自動的に隠蔽処理する。
ここで、学習済みモデルは、動画データと、その動画データに含まれる不適切な被写体を示す情報と、を教師データとして学習することにより作成されたモデルである。
また、ここで、不適切な被写体とは、他人の顔や個人情報に関するものや、公序良俗に反するもの等が挙げられるが、学習済みモデルがどのような被写体を不適切とするか、は教師データの選択によって適宜設計可能である。また、動画の特徴量としては、動画に含まれる各フレームに基づく特徴量の他、動画の長さや音声を用いることができる。
【0063】
ステップS22において、判別手段17は、投稿された動画データを学習済みモデルに入力することで、該動画データの適切性を判別し、該動画データに対して適切又は不適切のラベルを付与する。
ここで、学習済みモデルは、適切又は不適切のラベルが付与された動画データを教師データとして学習することにより作成されたモデルである。
また、ここで、不適切な動画データの例として、動画長が短すぎる、料理が写っていない、公序良俗に反する映像や音声を含む、等が挙げられるが、学習済みモデルがどのような動画を不適切とするか、は教師データの選択によって適宜設計可能である。即ち、動画の特徴量として、動画に含まれる各フレームに基づく特徴量の他、動画の長さや音声を用いてよい。
【0064】
なお、ステップS22において、判別手段17が、不適切と判断した動画データは、店舗側端末3で行われる動画確認作業がより簡便になるように処理される。
例えば、該動画データを自動的に削除し投稿者のユーザにその旨を通知して処理を終了する、又は、該動画データの承認/非承認選択受付時(ステップS24、後述)において、該動画データが不適切であることを店舗側端末3に表示する等の処理が考えられる。
【0065】
ステップS23において、フレーム抽出手段16は、投稿された動画データから所定の時間間隔ごとの静止画像を抽出し、表示手段19は、該動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末3において、該動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付けるための表示及び複数の該静止画像の一覧を含む画面を表示させる。
【0066】
ステップS24において、承認手段13は、投稿された動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末3からの入力に基づいて、該動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける。
【0067】
ステップS24において、投稿された動画データについて「承認」が選択された場合(ステップS25でY)、該動画データに対応する投稿データの承認状況を「承認済」として、ステップS31に進む。
ステップS24において、投稿された動画データについて「非承認」が選択された場合(ステップS25でN)、該動画データに対応する投稿データの承認状況を「非承認」として、処理を終了する。
【0068】
ステップS31~S33は、配信ステップS3に含まれる処理である。
【0069】
ステップS31において、配信手段14は、動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末3から、承認済の投稿データについて、公開又は非公開の選択や、配信時間帯の設定等を受け付ける。
【0070】
ステップS31において、承認済の動画データについて「公開」が選択された場合(ステップS32でY)、該動画データに対応する投稿データの配信状況を「公開」として、ステップS33に進む。
ステップS31において、承認済の動画データについて「非公開」が選択された場合(ステップS32でN)、該動画データに対応する投稿データの配信状況を「非公開」として、処理を終了する。
【0071】
ステップS33において、配信手段14は、ステップS31で設定された配信時間帯等の設定に基づいて、配信状況が「公開」となっている動画データを配信する。
ここで、各ユーザの操作画面には、自身がフォローしている他のユーザによる動画の投稿、及び、自身がフォローしている店舗に紐づけられた動画の投稿を表示するホーム画面があり、またそれとは別に、各ユーザや店舗のプロフィールページ等において、動画を閲覧することができる画面が含まれる。動画データは、該動画データの投稿者のフォロワー及び/又は該動画データが紐づけられた店舗のフォロワーであるユーザのユーザ端末2に配信されてホーム画面に表示されるが、該動画データの投稿者のユーザデータ表示画面、又は、該動画データが紐づけられた店舗の店舗データ表示画面においては、フォロワー以外のユーザを含む全てのユーザ端末2から、動画データが閲覧可能になっている。
【0072】
また、上記したホーム画面や、動画を閲覧することができる画面では、ユーザ端末2からの入力に基づいて、該動画データを再配信することが可能である。該動画データが再配信された場合、「該動画データの投稿者のフォロワー及び/又は該動画データが紐づけられた店舗のフォロワーであるユーザの、ユーザ端末2」だけでなく、「再配信を要求したユーザ端末2を操作するユーザの、フォロワーであるユーザが操作するユーザ端末2」にも、該動画が配信される。そして、このように再配信が繰り返されることによって、ユーザのフォロー関係に基づいて、該動画が多数のユーザ端末2に配信され、該動画の広告宣伝効果が大きく高まる。
【0073】
なお、上記した各ステップは、その作用効果が失われない範囲で、処理順序を変更したり、独立に処理をしたりすることも可能である。
例えば、図3において、ステップS21の隠蔽処理は、動画投稿後の承認ステップS2に含まれる例を示したが、動画投稿前に、ユーザ端末2からの要求に基づいて、ユーザ端末2内に記録された動画データに隠蔽処理を行い、該動画データが投稿される例も考えられる。
また、例えば、投稿済の動画データについて、ステップS24の承認/非承認選択受付や、ステップS31の配信設定受付は、ユーザ端末2からの要求に基づいて、開始させることができる。
【0074】
以下、図4図8を用いて、本システムにおいて各端末に表示される表示画面の例を示す。
【0075】
図4は、ユーザ端末2上に表示される、一ユーザの詳細情報を示すユーザ詳細画面w1である。
なお、以下では、ユーザ詳細画面w1で詳細情報を表示されているユーザを、表示ユーザ、ユーザ詳細画面w1を閲覧しているユーザを、閲覧ユーザ、と呼ぶ。
【0076】
ユーザ詳細画面w1は、ユーザのプロフィール写真表示部i11と、ユーザネーム表示部i12と、フォローボタンi13と、サムネイル表示部i14と、動画投稿ボタンi15と、を含む。
なお、この例には、表示ユーザの、自己紹介文、嗜好を示すハッシュタグ、投稿動画やフォロイー・フォロワー数を示す数値、フォロワー数や過去の投稿に対する評価等から決定されるユーザレベル、その他各種の操作ボタンを含む。
【0077】
プロフィール写真表示部i11と、ユーザネーム表示部i12と、は、それぞれ、データベースDBが記憶するユーザデータに基づいて、表示ユーザのプロフィール写真とユーザネームを表示する。
【0078】
フォローボタンi13は、表示ユーザのIDと閲覧ユーザのIDが異なる場合に表示され、閲覧ユーザは、フォローボタンi13を押下することで、フォロー関係登録手段11によって、表示ユーザのフォローと、その解除を設定することが可能となる。
なお、この例では、データベースDBが記憶するユーザデータにおいて、表示ユーザを閲覧ユーザが未フォローである場合(Followと表示)を示したが、フォロー中である場合、フォロー中であることを示す表示(Followingと表示、等)がなされる。
【0079】
サムネイル表示部i14は、表示ユーザが過去に投稿した動画のうち、配信手段14によって配信されている動画(承認済、公開中)のサムネイルを、データベースDBが記憶する投稿データに基づいて表示し、何れかを選択することで、閲覧ユーザは、該動画を視聴することができる。
なお、この例では、サムネイル表示部i14の周辺に、該動画に紐づけられた店舗の情報(店名、評価、場所、料理ジャンル)が表示されており、閲覧ユーザは、自身の嗜好や現在地等を勘案して好適な動画を選択し、視聴することができる。
【0080】
閲覧ユーザが動画投稿ボタンi15を押下することで、閲覧ユーザが動画投稿を行うための動画投稿受付画面w2に遷移する。
【0081】
図5は、ユーザ端末2上に表示され、投稿手段12に基づいて動画投稿を受け付ける、動画投稿受付画面w2である。
【0082】
動画投稿受付画面w2は、動画投稿受付部i21と、タイトル入力部i22と、店舗選択受付部i23と、投稿決定ボタンi24と、を含む。
なお、以下では、動画投稿を行うユーザを、投稿者ユーザと呼ぶ。
【0083】
動画投稿受付部i21は、投稿手段12によって、投稿者ユーザによる動画データの入力を受け付ける。このとき、入力される動画データは、投稿者ユーザによるユーザ端末2の操作によって選択される。
【0084】
タイトル入力部i22は、投稿手段12によって、投稿者ユーザによるテキストデータの入力を受け付ける。後に、該テキストデータは、投稿動画のタイトルとして記録される。
【0085】
店舗選択受付部i23は、投稿手段12によって、投稿者ユーザの入力、2次元コードによる入力、又は、投稿者ユーザが操作するユーザ端末2の位置情報に基づいた入力、のいずれかを受け付け、投稿動画に紐づく店舗の候補をデータベースDBが記憶する情報の中から特定して表示する。
更に、店舗選択受付部i23は、投稿手段12によって、投稿者ユーザによる店舗の選択を受け付ける。このとき、投稿者ユーザは、特定された複数の店舗候補から一つ選択し、投稿動画に紐づく店舗とする。
【0086】
投稿決定ボタンi24は、投稿者ユーザがこれを押下することで、投稿手段12が、該投稿の動画データに動画IDを付与し、該動画データと、該動画IDと、タイトルを示すテキストデータと、特定された店舗を示す店舗IDと、投稿者ユーザを示すユーザIDと、を含む投稿データを作成後、これをデータベースDBに記録し、動画投稿が完了する。
【0087】
図6は、店舗側端末3に表示され、投稿動画の承認又は非承認の選択を受け付ける、動画承認受付画面w3を示した図である。
なお、以下では、店舗側端末3を用いて動画の承認作業を行う店舗側スタッフを、承認スタッフ、承認を受けようとする投稿データを、承認待ち投稿、承認待ち投稿に含まれる動画データを、承認待ち動画と呼ぶ。
【0088】
動画承認受付画面w3は、承認待ち動画表示部i31と、フレーム表示部i32と、承認待ち動画サムネイル表示部i33と、非承認理由入力受付部i34と、承認ボタンi35と、非承認ボタンi36と、を含む。
【0089】
承認待ち動画表示部i31は、承認スタッフがこれを押下することで、データベースDBに記録された承認待ち動画を再生することができる。
このようにすることで、承認スタッフは、承認待ち動画の内容を考慮して、該動画の承認又は非承認の選択を行うことができる。
【0090】
フレーム表示部i32は、フレーム抽出手段16が承認待ち動画から抽出したフレームを、表示手段19によって一覧表示する。
このようにすることで、承認スタッフは、該動画の内容を、該動画を視聴するよりも迅速に確認することが可能となる。
なお、ここで表示されるフレームの数は特に限定されないが、承認待ち動画の内容が、一目でおおよそ分かる程度の数が望ましく、具体的には4~10枚程度が好ましい。
【0091】
承認待ち動画サムネイル表示部i33は、表示手段19に基づいて、承認待ち動画のサムネイルを表示する。
このようにすることで、承認スタッフは、承認待ち動画のサムネイルを確認し、該サムネイルがユーザに与える印象を考慮して、該動画の承認又は非承認の選択を行うことができる。
【0092】
非承認理由入力受付部i34は、承認手段13に基づいて、承認待ち投稿が非承認とされる際の理由について、テキスト入力を受け付ける。
このようにすることで、承認待ち投稿が非承認となった際に、非承認理由が投稿者ユーザに通知等されることを通じて、承認スタッフは、非承認の理由を投稿者ユーザに伝えることができる。
【0093】
承認ボタンi35及び、非承認ボタンi36は、承認手段13に基づいて、承認待ち投稿の承認又は非承認の選択を受け付けている。
承認スタッフが、この何れかを押下することで、承認手段13は、承認待ち投稿に、承認スタッフが選択した承認又は非承認の何れかの情報と、非承認の場合には非承認理由のテキストデータを追加し、該投稿をデータベースDBに記録する。
【0094】
図7は、店舗側端末3に表示され、承認済の動画について公開設定を受け付ける、公開設定受付画面w4を示した図である。
なお、以下では、店舗側端末3を用いて動画の公開設定作業を行う店舗側スタッフを、設定スタッフ、公開設定をする投稿データを、設定待ち投稿、設定待ち投稿に含まれる動画データを、設定待ち動画と呼ぶ。
【0095】
公開設定受付画面w4は、設定待ち動画表示部i41と、設定待ち動画サムネイル表示部i42と、配信時間設定部i43と、公開/非公開設定部i44と、動画表示順設定部i45と、設定保存ボタンi46と、を含む。
また、公開設定受付画面は、設定待ち投稿のタイトルにあたる「タイトル」、設定待ち投稿の種類を示す「分類」、設定待ち動画の内容を簡潔に説明する「概要」、の入力部を含み、該投稿の管理に役立てることができる。
【0096】
設定待ち動画表示部i41は、設定スタッフがこれを押下することで、データベースDBに記録された設定待ち動画を再生することができる。
このようにすることで、設定スタッフは、設定待ち動画の内容を考慮して、該動画の公開又は非公開の選択及び配信時間帯の設定を行うことができる。
【0097】
設定待ち動画サムネイル表示部i42は、設定待ち動画のサムネイルを表示する。
このようにすることで、承認スタッフは、該動画のサムネイルを確認し、該サムネイルがユーザに与える印象を考慮して、該動画の公開又は非公開の選択及び配信時間帯の設定を行うことができる。
【0098】
配信時間設定部i43は、「終日」、「営業時間のみ」、「時間指定」の何れかを設定スタッフが選択することで、配信手段14が設定待ち投稿を配信する時間帯を設定することができる。図は、設定スタッフが「営業時間のみ」を選択した場合を示している。
設定スタッフが「終日」を選択した場合、設定待ち投稿は、終日配信される。
設定スタッフが「営業時間のみ」を選択した場合、設定待ち投稿は、これに紐づいた店舗の営業時間内にのみ配信される。なお、営業時間の情報は、データベースDBに記録されている店舗データに含まれる。
【0099】
また、設定スタッフが「時間指定」を選択した場合、表示手段19は、店舗側端末3に時間帯設定画面(例えば、w41)を表示させ、店舗側端末3からの入力を受け付ける。この入力に基づいて、配信手段14は、設定待ち投稿に、配信時間帯の情報を付加する。
このようにすることで、設定スタッフは、設定待ち動画の内容を考慮して、該動画の配信時間帯を効果的に設定することができる。
【0100】
公開/非公開設定部i44は、設定待ち投稿の公開又は非公開の設定を受け付ける。図は、設定スタッフが「公開」を選択した場合を示している。
設定スタッフが「公開」を選択した場合、配信手段14は、配信時間設定部i43で設定された時間帯に、設定待ち投稿を配信する。
設定スタッフが「非公開」を選択した場合、配信手段14は、設定待ち投稿を配信しない。
【0101】
動画表示順設定部i45は、設定待ち投稿が、店舗の詳細表示画面等において、何番目に表示されるか、を数値で設定することができる。
このようにすることで、設定スタッフは、投稿動画の並び順を効果的に設定することができる。
【0102】
設定保存ボタンi46は、公開設定受付画面w4において入力された各種の情報を、設定待ち投稿に追加し、該投稿をデータベースDBに記録する。
このようにすることで、配信手段14は、データベースDBに記録された該投稿の配信設定に基づいて、該投稿を配信する。
【0103】
なお、上述の実施形態において示した各構成や機能は、あくまでも一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0104】
例えば、本発明に係る動画共有システム、プログラム及び方法は、投稿動画絞込手段又はこれに類するステップを更に備えていてもよい。
投稿動画絞込手段は、投稿された複数の動画データについて、各動画データを投稿したユーザのユーザデータに基づいて順位付けを行い、投稿された動画データを、前記順位に基づいて店舗側端末3に表示する。
【0105】
また、本発明に係る動画共有システム、プログラム及び方法は、クーポン発行手段又はこれに類するステップを更に備えていてもよい。
クーポン発行手段は、投稿手段12が、所定の店舗に紐づいた動画投稿が、投稿を行ったユーザにとって、該店舗に対する初回の動画投稿であった場合に、投稿を行ったユーザが操作するユーザ端末2に対してクーポン券を発行可能にする。
【0106】
また、本発明に係る動画共有システム、プログラム及び方法は、クーポン送信手段又はこれに類するステップを更に備えていてもよい。
クーポン送信手段は、上記のクーポン発行手段で発行されたクーポン券を、複数のユーザ端末2間で相互に送信可能にする。
【0107】
また、本発明に係る動画共有システム、プログラム及び方法は、近隣店舗推薦手段又はこれに類するステップを更に備えていてもよい。
近隣店舗推薦手段は、ユーザ端末2の位置情報に基づいて、ユーザ端末2の近隣の店舗に紐づけられた配信中の動画データをユーザ端末2に表示する。
【符号の説明】
【0108】
1 サーバ装置
11 フォロー関係登録手段
12 投稿手段
13 承認手段
14 配信手段
15a 再生回数計数手段
15b 請求データ作成手段
15c 支払データ作成手段
16 フレーム抽出手段
17 判別手段
18 隠蔽処理手段
19 表示手段
2 ユーザ端末
3 店舗側端末

【要約】      (修正有)
【課題】ユーザが投稿した特定の店舗を宣伝する動画について、より広告宣伝効果を高める動画共有システム、方法及びプログラム提供する。
【解決手段】ユーザが投稿した投稿動画をユーザ間で共有可能な動画共有システムにおいて、サーバ装置1は、ユーザ端末2からの入力に基づいて、ユーザと他のユーザ及び/又は店舗を選択的に紐づけ、フォロワーとフォロイーの関係として登録するフォロー関係登録手段11と、ユーザ端末からの入力に基づいて、動画データのアップロードと該動画データに紐づける店舗の選択を受け付ける投稿手段12と、該動画データに紐づけられた店舗の店舗側端末からの入力に基づいて、該動画データに対する承認又は非承認の選択を受け付ける承認手段13と、承認を得た該動画データを、該動画データに紐づけられた店舗及び/又は該動画データの投稿者であるユーザのフォロワーが操作するユーザ端末に配信する配信手段14と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7