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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-13
(45)【発行日】2022-04-21
(54)【発明の名称】負荷電源付き充放電管理システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/04 20060101AFI20220414BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220414BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20220414BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20220414BHJP
【FI】
H02J7/04 C
H02J7/00 301B
H02J7/02 J
H01M10/44 P
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020101610
(22)【出願日】2020-06-11
(65)【公開番号】P2021151176
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2020-06-11
(31)【優先権主張番号】202010199324.8
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520208362
【氏名又は名称】国网浙江省電力有限公司信息通信分公司
【氏名又は名称原語表記】State Grid Zhejiang Electric Power Co., Ltd. information communication branch
【住所又は居所原語表記】Room 641, No. 8, Huanglong Road, Hangzhou City, Zhejiang Province, China
(73)【特許権者】
【識別番号】520208373
【氏名又は名称】杭州電子科技大学
【氏名又は名称原語表記】Hangzhou Dianzi University
【住所又は居所原語表記】Xiasha Higher Education Park, Hangzhou City, Zhejiang Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】楊 鴻珍
(72)【発明者】
【氏名】趙 玉虎
(72)【発明者】
【氏名】金 爛聚
(72)【発明者】
【氏名】呉 秋▲かん▼
(72)【発明者】
【氏名】範 超
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-011568(JP,A)
【文献】特開2008-029187(JP,A)
【文献】特開2007-166723(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H01M 10/42 -10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモート制御プラットフォームと、前記リモート制御プラットフォームに通信接続された電源管理端末とを含み、前記電源管理端末は、キャビネットと、前記キャビネット内に設けられた論理モジュール、蓄電池及電モジュールとを含み、前記リモート制御プラットフォームは前記論理モジュールに通信接続され、前記蓄電池は前記論理モジュールにより前記充電モジュールに電気的接続される負荷電源付き充放電管理システムであって、
前記論理モジュールは、切替回路(1)とスイッチ回路(2)とを含み、
前記切替回路(1)は、2つの前記蓄電池の間に接続されることにより給電切り替えを行い
前記スイッチ回路(2)は、前記蓄電池と商用電源回路との間に接続され、前記スイッチ回路(2)は、前記蓄電池と前記商用電源回路との間に接続され、前記蓄電池の放電と充電に用いられるスイッチZY2と、前記スイッチZY2の両端に並列接続されたフライバック回路と、前記スイッチZY2の両端に並列接続され、手動でオンオフできるバイパススイッチJP2とを含み、
前記フライバック回路は、ダイオードD2と、制御可能なスイッチP2とを含み、前記ダイオードD2の正極は、前記スイッチZY2の前記商用電源回路に対向する一端に接続され、前記制御可能なスイッチP2の両端は、それぞれ前記スイッチZY2の前記蓄電池に対向する一端及び前記ダイオードD2の負極に接続され、
前記制御可能なスイッチP2の制御端と前記蓄電池との間に論理制御回路(3)がさらに接続され、前記蓄電池が充電容量の上限に達したときに、前記論理制御回路(3)により前記制御可能なスイッチP2がオン制御されることを特徴とする、負荷電源付き充放電管理システム。
【請求項2】
前記論理制御回路(3)は、蓄電池容量サンプリング回路(4)と、比較モジュール(5)と、タイムリレー(6)とを含み、
前記タイムリレー(6)は、前記比較モジュール(5)と前記制御可能なスイッチP2の制御端との間に接続されて前記制御可能なスイッチP2のオンオフを制御でき、前記蓄電池容量サンプリング回路(4)は前記比較モジュール(5)に電気的接続され、前記蓄電池の電圧をサンプリングして前記比較モジュール(5)に送信でき
前記比較モジュール(5)が受信した前記蓄電池容量サンプリング回路(4)により採取された前記蓄電池の電圧が充電容量の上限に達したときに前記タイムリレー(6)に信号を出力し前記タイムリレー(6)が計時するように制御されることを特徴とする、請求項1に記載の負荷電源付き充放電管理システム。
【請求項3】
前記比較モジュール(5)は、一次比較回路(7)と、二次比較回路(8)と、コンデンサバンク(9)と、一次トライオード(10)と、二次トライオード(11)とを含み、
前記一次比較回路(7)及び前記二次比較回路(8)の入力端は、いずれも前記蓄電池容量サンプリング回路(4)に接続されることによりサンプリングした前記蓄電池のサンプリング電圧を取得し、
前記一次比較回路(7)の出力端は、前記一次トライオード(10)のベース電極に接続され、前記一次トライオード(10)のコレクタは、前記蓄電池容量サンプリング回路に接続されることにより取得した前記サンプリング電圧を電源とし、前記一次トライオード(10)のエミッタは、前記コンデンサバンク(9)に接続されることにより電源による充電に供し、
前記二次トライオード(11)のコレクタは、前記コンデンサバンク(9)に接続されることにより前記コンデンサバンク(9)から蓄電された電源を取得し、前記二次比較回路(8)の出力端は、前記二次トライオード(11)のベース電極に接続され、前記二次トライオード(11)のエミッタは、前記タイムリレー(6)の制御端に接続され、前記二次トライオード(11)がホッピングレベルを前記タイムリレー(6)に送信すると、前記タイムリレー(6)は計時し始めることを特徴とする、請求項2に記載の負荷電源付き充放電管理システム。
【請求項4】
前記バイパススイッチJP2は、ナイフゲートヒューズであることを特徴とする、請求項1に記載の負荷電源付き充放電管理システム。
【請求項5】
前記バイパススイッチJP2は、一側面に取付溝(13)が開設された固定ケース(12)と、前記取付溝(13)の大きさに適合する取付ケース(14)とを含み、
前記固定ケース(12)の前記取付溝(13)の奥側の面には、前記スイッチZY2の両端にそれぞれ接続するための配線ターミナル(15)が2つ設けられ、前記取付ケース(14)は、前記取付溝(13)内に取り出し可能に取り付けられ、前記取付ケース(14)が前記取付溝(13)内へ所定位置まで取付られると、前記取付ケース(14)上のヒューズ(16)の両端2つの前記配線ターミナル(15)にそれぞれ接続され、前記ヒューズ(16)を介して前記スイッチZY2の両端が接続されることを特徴とする、請求項1に記載の負荷電源付き充放電管理システム。
【請求項6】
前記取付ケース(14)の上側に前記ヒューズ(16)を収容するための収容溝(17)が開設され、前記収容溝(17)の底部にバネ(18)が設けられ、前記ヒューズ(16)が前記収容溝(17)に直立に配置されている場合、前記ヒューズ(16)の一端は前記バネ(18)に当接し、
前記取付ケース(14)が前記取付溝(13)内に取付られると、前記ヒューズ(16)における前記バネ(18)の反対端は前記取付溝(13)の溝壁に当接しかつ溝壁により押圧され、前記取付ケース(14)が所定位置まで取付られると、前記ヒューズ(16)の両端は、それぞれ対応する配線ターミナル(15)に接続されることを特徴とする、請求項5に記載の負荷電源付き充放電管理システム。
【請求項7】
前記取付ケース(14)の前記取付溝(13)に向かっている側面に、前記配線ターミナル(15)との接続に供される窓(19)が開設され、前記取付ケース(14)が所定位置まで取付られると、前記ヒューズ(16)の前記バネ(18)に対向する一端は、前記窓(19)を介して前記配線ターミナル(15)に接続されることを特徴とする、請求項6に記載の負荷電源付き充放電管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源管理技術の分野に関し、具体的には負荷電源付き充放電管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電源管理は、一般には、蓄電池リモートメンテナンス機器で構築される充放電管理システムによりリモート充放電管理を行なっていた。従来の充放電回路は、充電時に満充電できないことにより不足電圧となり、充電後の蓄電池に蓄積される電気エネルギーが標準に達することができない場合が多い(例えば中国出願CN2018111946744に記載の充放電回路)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術の欠点に対して、本発明は、蓄電池を満充電できないことによる不足電圧を回避できる充放電回路を有する負荷電源付き充放電管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、リモート制御プラットフォームと、リモート制御プラットフォームに通信接続された電源管理端末とを含み、前記電源管理端末は、キャビネットと、キャビネット内に設けられた論理モジュール、蓄電池、及び放電モジュールとを含み、前記制御プラットフォームは論理モジュールに通信接続され、前記蓄電池は論理モジュールにより放電モジュールに電気的接続される負荷電源付き充放電管理システムであって、前記論理モジュールは、切替回路とスイッチ回路とを含み、前記切替回路は、2つの蓄電池の間に接続され、給電を切り替え、前記スイッチ回路は、蓄電池と商用電源回路との間に接続され、前記スイッチ回路は、蓄電池と商用電源回路との間に接続されたスイッチZY2と、スイッチZY2の両端に並列接続されたフライバック回路と、スイッチZY2の両端に並列接続されたバイパススイッチJP2とを含み、前記フライバック回路は、ダイオードD2と、制御可能なスイッチP2とを含み、前記ダイオードD2の正極は、スイッチZY2の商用電源回路に対向する一端に接続され、前記制御可能なスイッチP2の両端は、それぞれスイッチZY2の蓄電池に対向する一端及びダイオードD2の負極に接続され、前記制御可能なスイッチP2の制御端と蓄電池との間に論理制御回路がさらに接続され、蓄電池が充電容量の上限に達したときに、論理制御回路により制御可能なスイッチP2のオフを制御することを特徴とする、負荷電源付き充放電管理システムが提供される。
【0005】
さらに、前記論理制御回路は、蓄電池容量サンプリング回路と、比較モジュールと、タイムリレーとを含み、前記タイムリレーは、比較モジュールと制御可能なスイッチP2の制御端との間に接続され、前記蓄電池容量サンプリング回路は比較モジュールに電気的接続され、
比較モジュールが受信した蓄電池容量サンプリング回路により採取された蓄電池電圧が充電容量の上限に達したときに、タイムリレーが計時するように制御される。
【0006】
さらに、前記比較モジュールは、一次比較回路と、二次比較回路と、コンデンサバンクと、一次トライオードと、二次トライオードとを含み、
前記一次比較回路及び二次比較回路の入力端は、いずれも蓄電池容量サンプリング回路に接続され、サンプリング電圧を取得し、前記一次比較回路の出力端は、一次トライオードのベース電極に接続され、前記一次トライオードのコレクタは、サンプリング回路に接続され、電源としてサンプリング電圧を取得し、前記一次トライオードのエミッタは、コンデンサバンクに接続されて電源を充電し、前記二次トライオードのコレクタは、コンデンサバンクに接続され、コンデンサバンクの蓄電電源を取得し、前記二次比較回路の出力端は、二次トライオードのベース電極に接続され、前記二次トライオードのエミッタは、タイムリレーの制御端に接続され、二次トライオードがホッピングレベルをタイムリレーに送信すると、タイムリレーは計時し始める。
【0007】
さらに、上記バイパススイッチJP2は、ナイフゲートヒューズである。
【0008】
さらに、前記バイパススイッチJP2は、取付溝が開設された固定ケースと、取付溝に適合する取付ケースとを含み、前記固定ケースには、スイッチZY2の両端に接続するための配線ターミナルが設けられ、前記取付ケースは、取付溝内に反転可能に取り付けられ、取付ケースが取付溝内へ所定位置に反転すると、取付ケース上のヒューズは配線ターミナルに接続され、ヒューズを介してスイッチZY2の両端が接続される。
【0009】
さらに、前記取付ケースの上側にヒューズを収容するための収容溝が開設され、前記収容溝の底部にバネが設けられ、ヒューズが収容溝に直立に配置されている場合、ヒューズの一端はバネに当接し、
取付ケースが取付溝内に反転すると、ヒューズにおけるバネの反対端は取付溝の溝壁に当接しかつ溝壁により押圧され、取付ケースが所定位置に反転すると、ヒューズの両端は、それぞれ対応する配線ターミナルに接続される。
【0010】
さらに、前記取付ケースの取付溝が開設された側面に、配線ターミナルが接続するための窓が開設され、取付ケースが所定位置に反転すると、ヒューズのバネに対向する一端は、窓を介して配線ターミナルに接続される。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、以下の有益な効果を有する。従来の充放電回路は、充電時にフライホイールダイオードが長時間導通状態であり、この場合、充電電圧の向上により充電モジュールから通信電源への負荷給電を引き起こし、充電モジュールが過負荷になり、さらにダイオードが過負荷して焼損する問題がある。従来技術において、充電モジュールの充電電圧が通信電源の電圧と一致すると、スイッチZY2はオンになり、このとき充電モジュールは動作を停止することで蓄電池を満充電できず、充電効果が低下することがある。本発明によれば、蓄電池の電圧及び制御可能なスイッチP2が連動し、論理制御回路を設けて論理制御回路により蓄電池の電圧を取得し、制御可能なスイッチP2のオン・オフを制御することにより、蓄電池が満充電に達するまで、制御可能なスイッチP2はオフ状態であり、蓄電池が満充電に達すると、制御可能なスイッチP2はオンにされ、これによって、ダイオードD2の長時間導通により蓄電池を満充電できないことがない。切替回路により2つの蓄電池及び電力を出力する2つの回路を接続することにより、電力を出力する2つ回路が出力する電源はより安定する。スイッチZY2は、主スイッチとして蓄電池の放電と充電に用いられる。設けられるバイパススイッチJP2は、スペアスイッチである。スイッチZY2、ダイオードD2、制御可能なスイッチP2が損害した場合、手動でバイパススイッチJP2をオン・オフにすることにより蓄電池が給電するか否かを制御することができ、これによって、スイッチZY2、ダイオードD2、制御可能なスイッチP2の修理過程において引き続き給電可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の論理モジュールの回路構造の模式図である。
図2】本発明の1つのバイパススイッチJP2の実施例の構造の斜視図である。
図3】本発明の1つのバイパススイッチJP2の実施例の構造の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面及び実施例により本発明をさらに説明する。
【0014】
図1から3に示すように、本実施例に係る負荷電源付き充放電管理システムは、リモート制御プラットフォームと、リモート制御プラットフォームに通信接続される電源管理端末とを含み、電源管理端末は、キャビネットと、キャビネット内に設けられた論理モジュール、蓄電池パック、放電モジュールとを含み、制御プラットフォームは、論理モジュールに通信接続され、蓄電池パックは、論理モジュールを介して放電モジュールに電気的接続され、論理モジュールは、切替回路1と、スイッチ回路2とを含み、切替回路1は、2つの蓄電池の間に接続され、給電を切り替えるものであり、スイッチ回路2は、蓄電池と商用電源回路との間に接続され、スイッチ回路2は、蓄電池と商用電源回路との間に接続されたスイッチZY2と、スイッチZY2の両端に並列接続されたフライバック回路と、スイッチZY2の両端に並列接続されたバイパススイッチJP2とを含む。論理制御回路3は、蓄電池容量サンプリング回路4と、比較モジュール5と、タイムリレー6とを含み、タイムリレー6は、比較モジュール5と制御可能なスイッチP2の制御端との間に接続され、蓄電池容量サンプリング回路4は、比較モジュール5に電気的接続され、比較モジュール5が受信した蓄電池容量サンプリング回路4によりサンプリングされた蓄電池電圧が充電容量の上限に達した場合、タイムリレーが計時するように制御される。
【0015】
従来の充放電回路は、充電時にフライホイールダイオードが長時間導通状態にあるので、蓄電池を満充電できず、充電効果が悪い。本発明によれば、蓄電池の電圧及び制御可能なスイッチP2が連動し、論理制御回路3を設けて論理制御回路3により蓄電池の電圧を取得し、制御可能なスイッチP2のオン・オフを制御することにより、蓄電池が満充電に達するまで、制御可能なスイッチP2はオフ状態であり、蓄電池が満充電に達すると、制御可能なスイッチP2はオンにされ、これによって、ダイオードD2の長時間導通により蓄電池を満充電できず、不足電圧状態となることがない。切替回路1により2つの蓄電池及び電力を出力する2つの回路を接続することにより、電力を出力する2つ回路が出力する電源はより安定する(図1)。スイッチZY2は、主スイッチとして蓄電池の放電と充電に用いられる。設けられるバイパススイッチJP2は、スペアスイッチである。スイッチZY2、ダイオードD2、制御可能なスイッチP2が損害した場合、手動でバイパススイッチJP2をオン・オフにすることにより蓄電池が給電するか否かを制御することができ、これによって、スイッチZY2、ダイオードD2、制御可能なスイッチP2の修理過程において引き続き給電可能である。
【0016】
切替回路1は、図1のスイッチBY2、ダイオードD4、スイッチBY1、ダイオードD3から構成される回路である。
【0017】
また、論理制御回路3は、蓄電池容量サンプリング回路4と、比較モジュール5と、タイムリレー6とを含む。タイムリレー6は、比較モジュール5と制御可能なスイッチP2の制御端との間に接続され、蓄電池容量サンプリング回路4は、比較モジュール5に電気的接続される。比較モジュール5が受信した蓄電池容量サンプリング回路4により採取された蓄電池電圧が充電容量の上限に達した場合、タイムリレーが計時するように制御される。
【0018】
従来技術では、一般的に制御器によりスイッチZY2を制御する。しかし、この制御方式は、制御器モジュールを増設する必要があるので、コストが高い。本発明は、基本的なディスクリート素子で構成される回路を用いて構築することにより、コストは大幅に削減される。具体的には、蓄電池容量サンプリング回路4により蓄電池の現在の容量をサンプリングし、比較モジュール5に送信し、比較モジュール5が比較した結果、蓄電池の現在の蓄電が要求に達した場合、タイムリレー6に信号を出力し、タイムリレー6により時間遅延することにより給電の安定性を確保する。
【0019】
さらに、上記比較モジュール5は、一次比較回路7と、二次比較回路8と、コンデンサバンク9と、一次トライオード10と、二次トライオード11とを含む。上記一次比較回路7及び二次比較回路8の入力端は、いずれも蓄電池容量サンプリング回路4に接続され、サンプリング電圧を取得する。上記一次比較回路7の出力端は、一次トライオード10のベース電極に接続される。上記一次トライオード10のコレクタは、サンプリング回路に接続され、電源としてサンプリング電圧を取得する。上記一次トライオード10のエミッタは、コンデンサバンク9に接続され、電源を充電する。上記二次トライオード11のコレクタは、コンデンサバンク9に接続されてコンデンサバンク9の蓄電電源を取得する。上記二次比較回路8の出力端は、二次トライオード11のベース電極に接続され、上記二次トライオード11のエミッタは、タイムリレー6の制御端に接続される。二次トライオード11がホッピングレベルをタイムリレー6に送信するときに、タイムリレー6は計時し始める。
【0020】
蓄電池容量サンプリング回路4がサンプリングして現在蓄電池に蓄積した電気エネルギーを得た後、一次比較回路7及び二次比較回路8に同時に伝達し、蓄電池の充電過程において、そのリアルタイムの電気エネルギーが標準に達するわけではなく、この場合、二次比較回路8は、二次トライオード11のオフを制御する信号を出力し、一次比較回路7は、一次トライオード10の導通を制御する信号を出力する。一次トライオード10が導通した後、蓄電池容量サンプリング回路4は、サンプリングして電気エネルギーを取得し、一次トライオード10によりコンデンサバンク9に伝達する。コンデンサバンク9は、複数のコンデンサが並列接続して構成され、蓄電池が満充電になった場合、一次電圧比較回路は、一次トライオード10のオフを制御する信号を出力し、二次電圧比較回路は、二次トライオード11の導通を制御する信号を出力する。この場合、二次トライオード11は導通し、コンデンサバンク9は二次トライオード11によりタイムリレー6に放電し、さらにタイムリレー6が計時するように制御する。コンデンサバンク9の放電によりタイムリレー6の計時を制御することは、電圧比較電路により比較された信号をタイムリレー6にフィードバックする場合よりも、放電過程はより安定し、比較電路におけるオペアンプにクリティカルジッタ現象が発生することが回避され、コンデンサバンク9がしばらく放電したら電気エネルギーが完全に消耗され、この場合、タイムリレー6への信号出力を自動的に停止させることで、遅延と安定化の効果を有し、タイムリレー6の計時、導通と合わせて、より安定した給電作用を奏する。
【0021】
好ましい実施例において、バイパススイッチJP2はナイフゲートヒューズである。
【0022】
バイパススイッチJP2は、ナイフゲートヒューズである。この場合、バイパススイッチJP2は、スイッチとして作用でき、ヒューズとしても作用できる。スイッチZY2、ダイオードD2、制御可能なスイッチP2を修理する際に、まずバイパススイッチJP2を入れて一時的に電力を供給し、給電過程において短絡などの現象によるスイッチZY2、ダイオードD2、制御可能なスイッチP2の損害を防止することができる。ヒューズが溶断すると、バイパススイッチJP2は自動的にオフになることにより、回路の安全性が向上する。また、本発明は、緊急時の一時的給電にも適する。スイッチZY2、ダイオードD2、制御可能なスイッチP2が壊れた場合、バイパススイッチJP2を切って回路を検査してからスイッチを入れる必要がある。そうすると、時間がかかり、タイムリに給電することができない。これに対して、本発明では、事前に検査する必要がなく、バイパススイッチJP2を直接入ればよい。回路に問題があるとヒューズが溶断し、回路が直接切断され、その後、回路を検査すればよい。これによって、緊急時の給電に適用できる。
【0023】
他の好ましい実施例において、バイパススイッチJP2は、取付溝13が開設された固定ケース12と、取付溝13に適合する取付ケース14とを含む。固定ケース12には、スイッチZY2の両端をそれぞれ接続するための配線ターミナル15が設けられ、取付ケース14は、取付溝13内に反転可能に取り付けられる。取付ケース14が取付溝13内へ所定位置に反転した後、取付ケース14上のヒューズ16が配線ターミナル15に接続され、ヒューズ16を介してスイッチZY2の両端が接続される。
【0024】
図2、3に示すように、固定ケース12が配線ターミナル15によりスイッチZY2の両端に接続されるようにキャビネット内に設けられることにより、取付ケース14の反転によりヒューズ16の接続と切断が快速に切り替えることができる。この構造をナイフゲートヒューズの代わりに使用することにより、ナイフゲートヒューズにより達成可能な技術的効果を実現することができる。
【0025】
さらに、取付ケース14の上側にヒューズ16を収容する収容溝17が開設され、収容溝17の底部にバネ18が設けられ、ヒューズ16が収容溝17に直立に配置されている場合、ヒューズ16の一端はバネ18に当接する。取付ケース14が取付溝13内へ反転すると、ヒューズ16におけるバネ18の反対端は取付溝13の溝壁に当接しかつ溝壁に押圧され、取付ケース14が所定位置に反転すると、ヒューズ16の両端は、それぞれ対応する配線ターミナル15に接続される。
【0026】
ユーザがヒューズ16を交換する際に、新しいヒューズ16を収容溝17に直接挿入し、次いで取付ケース14を固定ケース12に向かって反転させて収容溝17内に入れることができる。この場合、収容溝17内のヒューズ16は配線ターミナル15に接続され、設けられたバネ18のヒューズ16に対する弾力及び取付溝13のヒューズ16に対する反作用力によりヒューズ16が押圧されることで、取付ケース14での反転過程においてヒューズ16がより安定する。
【0027】
さらに、取付ケース14の取付溝13が開設された側面には配線ターミナル15が接続するための窓19が開設され、取付ケース14が所定位置に反転すると、ヒューズ16のバネ18に対向する一端は窓19を介して配線ターミナル15に接続される。
【0028】
窓19の開設により、配線ターミナル15とヒューズ16の接点との接続はより容易になり、組み合立てはより早く便利である。
【0029】
本発明の保護範囲は、上述の実施形態に限定されず、本発明の思想に属する技術的解決策は、本発明の保護範囲に属する。当業者にとって、本発明の原理から逸脱することのないいくつかの改善および修正もまた、本発明の保護の範囲と見なされるべきである。
【符号の説明】
【0030】
1 切替回路、
2 スイッチ回路、
3 論理制御回路、
4 蓄電池容量サンプリング回路、
5 比較モジュール、
6 タイムリレー、
7 一次比較回路、
8 二次比較回路、
9 コンデンサバンク、
10 一次トライオード、
11 二次トライオード、
12 固定ケース、
13 取付溝、
14 取付ケース、
15 配線ターミナル、
16 ヒューズ、
17 収容溝、
18 バネ、
19 窓。
図1
図2
図3