(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-13
(45)【発行日】2022-04-21
(54)【発明の名称】保険付き健康関連商品販売システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20220414BHJP
【FI】
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2018209989
(22)【出願日】2018-11-07
【審査請求日】2019-11-07
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518255592
【氏名又は名称】ゼアーウィンスリーサービス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】518395522
【氏名又は名称】株式会社フォーシーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前澤 周平
(72)【発明者】
【氏名】田中 鉄也
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-066349(JP,A)
【文献】特開2005-242931(JP,A)
【文献】特開2002-015174(JP,A)
【文献】特開2015-005219(JP,A)
【文献】特開2001-188826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険付き健康関連商品販売システムであって、
商品の購入者を特定するための購入者情報を受け付ける購入者情報受付手段と、
前記商品に関連付けられた保険の被保険者を特定するための被保険者情報を受け付ける被保険者情報受付手段と、
購入する商品情報を受け付ける購入商品情報受付手段と、
前記購入者情報、前記被保険者情報、前記商品の購入日時及び前記商品の識別子のうちの少なくとも1つ以上を記憶する購入履歴記憶手段と、
前記商品の識別子に商品情報を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、
保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、
前記購入履歴記憶手段、前記商品情報記憶手段及び前記保険情報記憶手段に格納された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記商品に対応する保険を特定し、前記商品の購入取引に対して保険受付番号を付与し、少なくとも前記保険受付番号を含む保険契約情報をユーザ端末に送信する保険取引処理サーバと、
を備え、
前記保険取引処理サーバは、前記保険受付番号を付与する保険受付番号付与部を備え、前記保険受付番号付与部は、前記購入履歴記憶手段に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて保険契約成立の条件を満たしているかを確認し、保険契約成立の条件を満たしている場合に、前記保険受付番号を付与し、
前記保険受付番号を含む前記保険契約情報が前記ユーザ端末に送信されると、前記商品の購入とともに、前記商品に対応する保険への加入が完了する、保険付き健康関連商品販売システム。
【請求項2】
前記保険取引処理サーバは、前記購入履歴記憶手段に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記商品に関連付けられた保険の補償期間を決定する補償期間決定部を備える、請求項
1に記載の保険付き健康関連商品販売システム。
【請求項3】
前記保険取引処理サーバは、前記購入履歴記憶手段に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記商品に関連付けられた保険の種類を決定する保険種類決定部を備える、請求項1
又は2に記載の保険付き健康関連商品販売システム。
【請求項4】
前記保険取引処理サーバは、少なくとも前記保険受付番号を含む保険契約情報をユーザ端末に送信する保険契約情報送信部を備える、請求項1~
3のいずれか一項に記載の保険付き健康関連商品販売システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保険付き健康関連商品販売システムに関し、特に、保険付きのサプリメント、健康食品又は健康器具等の健康関連商品の販売システムに関する。
【背景技術】
【0002】
サプリメントや健康食品、健康器具等の健康関連商品は、一般に、健康の維持や増進、病気や怪我の予防、体力の維持や増進等のために用いられる。これらの健康関連商品の購入者は、これらの健康関連商品を摂取又は利用することにより、その健康関連商品の効能や機能に応じた健康面での効果を得ることで、健康面での様々なリスクを低減することに関心を持っていると考えられる。
【0003】
例えば、骨の健全な発育や骨粗しょう症の予防等の効果が期待できるカルシウムを補うサプリメントの購入者は、カルシウム不足等に起因する病気や怪我の予防や、転倒などの事故の際に骨の損傷や骨折等のリスクを低減することにも関心があると考えられる。
【0004】
一方、健康面でのリスクに備えるものとして、生命保険や傷害保険等の各種の保険が存在する。健康面でのリスクに備えるという意味合いにおいては、健康関連商品を購入することも各種の保険に加入することも同じ目的を持った消費行動であるといえる。そのため、健康関連商品の購入と各種の保険への加入を簡易かつ同時に行うことができれば、購入者の利便性が向上する。
【0005】
しかしながら、健康関連商品の販売とその健康関連商品に適した保険への加入の申請受付を簡易かつ同時に行うための販売システムが整備されていないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2001-291031号公報
【文献】特開2002-149986号公報
【文献】特開2003-187023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
保険付きの商品を取引するシステムとして、特許文献1には、インターネット(登録商標)上で取引される商品の保証、即ち、商品の品質保証や、欠陥があった場合の交換、商品が期待に反する場合の返品可能性等の保証を保険会社及び認証機関を介して行うシステムが提案されている。
【0008】
また、特許文献2には、電子商取引の際にトラブルが生じた場合でもユーザに損害を与える心配がないよう電子商取引に保険を掛けることができ、ユーザが商品に掛けられた保険の情報を確認することが可能なショッピングモールシステム、ショッピングモールサーバー、保険サーバ及び保険付き取引方法が提案されている。
【0009】
特許文献3には、チケットをそのチケットに関連する保険を添付して販売する保険付きチケット販売システム、及び、保険を添付して販売されたチケットの確認を行う保険付きチケット確認システムにおいて、複数の保険会社に、各々が保険を受け入れ可能な口数に応じてチケットを振り分けることが提案されている。
【0010】
しかしながら、特許文献1~3はいずれも、取引される商品自体の品質の保証や、破損や不達等の取引の最中に起こるトラブルを保証の対象とする保険に関するものであり、商品自体や取引自体の保証ではなく、その商品の効能や機能がもたらすリスクの低減効果と同様のリスクの低減効果を有する保険を商品に付帯するものではなかった。
【0011】
そこで、本発明は、上記課題を解決し、その商品の効能や機能がもたらすリスクの低減効果と同様のリスクの低減効果を有する保険を商品に付帯し、商品の購入と同時に保険の申請をすることを可能にする保険付き健康関連商品販売システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明では、保険付き健康関連商品販売システムであって、商品の購入者を特定するための購入者情報を受け付ける購入者情報受付手段と、前記商品に関連付けられた保険の被保険者を特定するための被保険者情報を受け付ける被保険者情報受付手段と、購入する商品の商品情報を受け付ける購入商品情報受付手段と、前記購入者情報、前記被保険者情報、前記商品の購入日時及び前記商品の識別子のうちの少なくとも1つ以上を記憶する購入履歴記憶手段と、前記商品の識別子に商品情報を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記購入履歴記憶手段、前記商品情報記憶手段及び前記保険情報記録手段に格納された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記商品に対応する保険を特定し、前記商品の購入取引に対して保険受付番号を付与し、少なくとも前記保険受付番号を含む保険契約情報をユーザ端末に送信する保険取引処理サーバとを備える、保険付き健康関連商品販売システムを提供する。
【0013】
本発明による保険付き健康関連商品販売システムにおいて、前記保険取引処理サーバは、前記購入履歴記憶手段に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、保険受付番号を付与する保険受付番号付与部を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明による保険付き健康関連商品販売システムにおいて、前記保険取引処理サーバは、前記購入履歴記憶手段に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記商品に関連付けられた保険の補償期間を決定する補償期間決定部を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明による保険付き健康関連商品販売システムにおいて、前記保険取引処理サーバは、前記購入履歴記憶手段に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記商品に関連付けられた保険の種類を決定する保険種類決定部を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明による保険付き健康関連商品販売システムにおいて、前記保険取引処理サーバは、少なくとも前記保険受付番号を含む保険契約情報をユーザ端末に送信する保険契約情報送信部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、その商品の効能や機能がもたらすリスクの低減効果と同様のリスクの低減効果を有する保険を商品に付帯し、商品の購入と同時に保険の申請をすることを可能にする。
本発明による保険付き健康関連商品販売システムによれば、健康関連商品の購入と保険の契約とを同時に行うことが可能となり、購入者の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る保険付き健康関連商品販売システムの全体を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る保険取引処理サーバの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る保険付き健康関連商品販売システムにより配信される入力画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例2の実施形態に係る保険付き健康関連商品販売システムにより配信される保険申請画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る保険付き健康関連商品販売システム1の全体を示す図である。
保険付き健康関連商品販売システム1は、購入者情報受付手段11と、被保険者情報受付手段12と、購入商品情報受付手段13と、購入履歴記憶手段20と、商品情報記憶手段21と、保険情報記憶手段22と、保険取引処理サーバ30とを備える。保険付き健康関連商品販売システム1は、購入者情報受付手段11、被保険者情報受付手段12、及び購入商品情報受付手段13によりユーザ端末から購入取引に関する情報を受け付け、保険取引処理サーバ30により、購入履歴記憶手段20、商品情報記憶手段21、及び保険情報記憶手段22に格納された情報に基づいて、商品に対応する保険を特定し、商品の購入取引に対して保険受付番号を付与し、少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報をユーザ端末に送信する。
【0020】
ユーザ端末と保険付き健康関連商品販売システム1との間は、例えばインターネット(登録商標)等の公衆通信ネットワークやイントラネット、LAN、WAN等の任意の有線又は無線のネットワークで接続される。
【0021】
保険付き健康関連商品販売システム1は、ユーザ端末から購入取引に関する情報を受け付ける手段として、購入者情報受付手段11と、被保険者情報受付手段12と、購入商品情報受付手段13とを備える。
【0022】
購入者情報受付手段11は、商品の購入者を特定するための購入者情報を受け付ける。商品の購入者を特定するための購入者情報は、例えば、購入者の氏名、購入者の住所、購入者の電話番号、購入者のメールアドレス等の購入者の連絡先、購入者の性別、購入者の生年月日、購入者に対するアンケートへの回答等の購入者の属性、購入履歴の確認等に使用するためのパスワード、支払い方法、配送方法、クーポン利用の有無等のその他取引に必要な情報のうち少なくとも1つ以上が含まれる。また、予めユーザ登録がされている場合等には、上記の購入者情報に代えて、又は、上記の購入者情報に加えて、登録されたユーザID等を使用してもよい。
【0023】
被保険者情報受付手段12は、商品に関連付けられた保険の被保険者を特定するための被保険者情報を受け付ける。被保険者とは、保険の対象となる人物のことをいい、商品の購入者と同一であってもよいし、商品の購入者と異なる人物であってもよい。例えば、被保険者が子供であり、商品の購入者がその子供の保護者であるような場合等が想定される。
【0024】
商品に関連付けられた保険の被保険者を特定するための被保険者情報は、例えば、被保険者の氏名、被保険者の住所、被保険者の電話番号、被保険者のメールアドレス等の被保険者の連絡先、被保険者の性別、被保険者の生年月日、被保険者に対するアンケートへの回答等の被保険者の属性、購入履歴や保険加入状況の確認等に使用するためのパスワード等のその他取引に必要な情報のうち少なくとも1つ以上が含まれる。また、予めユーザ登録がされている場合等には、上記の被保険者情報に代えて、又は上記の被保険者情報に加えて、登録されたユーザID等を使用してもよい。
【0025】
購入商品情報受付手段13は、購入する商品の商品情報を受け付ける。購入する商品の商品情報は、例えば、商品の識別子、商品名、商品の選択、商品の数量、商品の色、商品のサイズ、商品のタイプその他の商品の仕様等のうち少なくとも1つ以上が含まれる。商品の識別子は、商品ID、商品番号、カタログ番号、型番等の任意の形式の識別子であってもよい。また、商品の識別子は、商品のパッケージ、商品のカタログ、Web上の商品の紹介ページや購入ページ等に表示されたものであってもよい。
【0026】
保険付き健康関連商品販売システム1は、記憶手段として、購入履歴記憶手段20と、商品情報記憶手段21と、保険情報記憶手段22とを備える。購入履歴記憶手段20、商品情報記憶手段21、保険情報記憶手段22は、メモリ、データベース、データベース・サーバ等のいずれの形式による記憶手段であってもよい。また、外部のデータベースやデータベース・サーバに格納されている情報を取り出して一時的に保管しておくためのメモリ、データベース、データベース・サーバ等の記憶手段であってもよい。
【0027】
購入履歴記憶手段20は、購入者情報、被保険者情報、商品の購入日時及び商品の識別子のうちの少なくとも1つ以上を記憶する。購入履歴記憶手段20は、購入者情報、被保険者情報、商品の購入日時及び商品の識別子のうちの少なくとも1つ以上の情報をテーブル形式で記憶するようにしてもよい。
【0028】
商品情報記憶手段21は、商品の識別子に商品情報を関連付けて記憶する。商品情報記憶手段21は、商品の識別子に商品情報を関連付けてテーブル形式で記憶するようにしてもよい。
【0029】
保険情報記憶手段22は、保険情報を記憶する。保険情報記憶手段22は、保険情報をテーブル形式で記憶するようにしてもよい。保険情報は、例えば、保険の識別子、保険の名称、補償期間、補償内容、補償適用条件、その他の任意の保険に関する仕様等のうち少なくとも1つ以上が含まれる。
【0030】
保険取引処理サーバ30は、購入履歴記憶手段20、商品情報記憶手段21及び保険情報記録手段22に格納された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、商品に対応する保険を特定し、商品の購入取引に対して保険受付番号を付与し、少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報をユーザ端末に送信する。
【0031】
保険付き健康関連商品販売システム1の上記のような構成により、ユーザはネットワークを介して保険付き健康関連商品販売システム1から配信された購入ページ等から商品をオンラインで購入する際に、商品の購入とともに、その商品に関連する保険への加入を一度の取引で済ませることができる。即ち、保険付き健康関連商品販売システム1がユーザ端末から購入者情報、被保険者情報及び購入商品情報を受け付けてから、保険付き健康関連商品販売システム1がユーザ端末に少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報を送信するまでの一連の処理によって、商品の購入とともに、その商品に関連する保険への加入が完了する。
【0032】
図2は、本発明の実施形態に係る保険取引処理サーバ30の構成例を示す図である。
保険取引処理サーバ30は、好ましくは少なくとも保険受付番号付与部32と、保険契約情報送信部35とを備える。また、保険取引処理サーバ30は、補償期間決定部33及び保険種類決定部34を更に備えるようにしてもよい。
【0033】
保険受付番号付与部32は、購入履歴記憶手段20に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、保険受付番号を付与する。購入履歴記憶手段20には、購入者情報、被保険者情報、商品の購入日時及び商品の識別子のうちの少なくとも1つ以上が記憶されている。保険受付番号付与部32は、購入履歴記憶手段20に記憶された情報を参照し、保険契約成立の条件を満たしているかを確認し、保険契約成立の条件を満たしている場合に、保険受付番号を付与する。
【0034】
保険契約成立の条件は、例えば、満20歳未満である場合のみ被保険者になれる等の条件や、被保険者が満20歳未満である場合には、購入者が満20歳以上であることが必要である等の条件であってもよい。保険受付番号付与部30は、このような保険契約成立の条件を満たしているか否かを、購入履歴記憶手段20に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて判断し、保険契約成立の条件を満たしている場合に、保険受付番号を付与する。購入履歴記憶手段20に記憶された少なくとも1つ以上の情報とは、例えば、入力された被保険者又は購入者の年齢や、入力された被保険者又は購入者の生年月日から判断した年齢等であってもよい。
【0035】
また、保険契約成立の条件として、購入者や被保険者について特別の条件を課さず、その商品の購入者であれば誰でも商品の購入とともに保険の契約を行うことができ、購入者が指定した被保険者であれば誰でも被保険者となれるようにしてもよい。
【0036】
補償期間決定部33は、購入履歴記憶手段20に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、商品に関連付けられた保険の補償期間を決定する。購入履歴記憶手段20には、購入者情報、被保険者情報、商品の購入日時及び商品の識別子のうちの少なくとも1つ以上が記憶されている。補償期間決定部33は、購入履歴記憶手段20に記憶された情報を参照し、保険の補償期間の条件を確認し、保険の補償期間を算出し、商品に関連付けられた保険の補償期間を決定する。
【0037】
保険の補償期間とは、被保険者が補償を受けられる期間のことをいう。保険の補償期間は例えば、1年や3年等の年単位でもよく、3ヶ月や6ヶ月等の月単位や2週間等の週単位、1日等の日単位でもよい。また、購入履歴に応じて補償期間の長さが変動するようにしてもよい。例えば、商品の購入頻度が高い場合や、過去に一定数以上の商品の購入があった場合に、補償期間の長さをより長くするようにしてもよい。商品の購入頻度や商品の購入回数は、購入履歴記憶手段20に記憶された情報から判断される。また、購入履歴記憶手段20に記憶された被保険者の年齢に応じて補償期間の長さが変動するようにしてもよい。
【0038】
また、商品の購入日時によって補償期間の長さが変動するようにしてもよい。例えば、購入履歴記憶手段20に記憶された商品の購入日時が、予め設定されたキャンペーン期間中である場合に、補償期間の長さをより長くするようにしてもよい。
【0039】
また、保険の補償期間を決定することは必須ではなく、例えば一生涯にわたって補償する等、特定の補償期間を設けないようにしてもよい。
【0040】
保険種類決定部34は、購入履歴記憶手段20に記憶された少なくとも1つ以上の情報に基づいて、商品に関連付けられた保険の種類を決定する。購入履歴記憶手段20には、購入者情報、被保険者情報、商品の購入日時及び商品の識別子のうちの少なくとも1つ以上が記憶されている。保険種類決定部34は、購入履歴記憶手段20に記憶された情報を参照し、保険の種類に関する条件を確認し、保険の種類を決定する。
【0041】
保険の種類とは、予め設定された条件の異なる複数の保険のことを指す。例えば、生命保険や傷害保険等の大分類、又は同じ傷害保険という大分類の中でも条件の異なる傷害保険A、傷害保険B、傷害保険C等であってもよい。保険の種類は、保険の名称、保険商品の型番、保険商品に付与されたID等によって区別するようにしてもよい。
【0042】
保険契約情報送信部35は、少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報をユーザ端末に送信する。保険契約情報は、保険受付番号の他、例えば保険申請者(即ち商品の購入者)の氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の保険申請者の連絡先、保険申請者の性別、生年月日等の保険申請者の属性、被保険者の氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の連絡先、被保険者の性別、被保険者の生年月日等の被保険者の属性、保険の補償期間、保険の種類等の保険の内容や条件に関する情報等が含まれるようにしてもよい。
【0043】
保険契約情報送信部35は、少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報が電子メールの本文に記載されたもの又は少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報が電子メールの添付ファイルとして電子メールに添付されたものをユーザ端末に送信するようにしてもよい。少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報は、商品の購入完了を知らせる電子メールに記載又は添付されてもよい。
【0044】
また、SNS等の外部のメッセージ送信サービスと連携し、保険契約情報送信部35が、SNS等の外部のメッセージ送信サービスを介して、少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報をメッセージとして、又はメッセージに添付して送信するようにしてもよい。また、少なくとも保険受付番号を含む保険契約情報は、商品の購入完了を知らせるメッセージの本文に記載され又は商品の購入完了を知らせるメッセージに添付され、SNS等の外部のメッセージ送信サービスを介して送信されてもよい。
【0045】
図3は、本発明の実施形態に係る保険付き健康関連商品販売システム1により配信される入力画面40の一例を示す図である。
入力画面40は、健康関連商品販売システム1からユーザ端末にネットワークを介して配信される。入力画面40は、少なくとも購入商品情報入力欄41、購入者情報入力欄42及び被保険者情報入力欄43を有する。
【0046】
購入商品情報入力欄41は、例えば商品の識別子、商品名、商品の選択、商品の数量、商品の色、商品のサイズ、商品のタイプその他の商品の仕様等のうち少なくとも1つ以上の購入商品情報を入力するために用いられる。
【0047】
図3の例では、商品名と商品の数量をプルダウン・メニューにより選択することが可能となっているが、これに限られず、上記のような任意の商品情報を選択又は入力できるようにしてもよい。また、プルダウン・メニューではなくラジオボタンやテキスト入力ボックス等、他の方法により選択又は入力ができるようにしてもよい。
【0048】
また、
図3は例示であり、表示されるテキスト入力ボックスの数や形状は、入力される情報に合わせて変更され得る。
【0049】
購入商品情報入力欄41から入力された購入商品情報は、保険付き健康関連商品販売システム1の購入商品情報受付手段13により受け付けられ、購入履歴記憶手段20に記憶される。
【0050】
購入者情報入力欄42は、例えば、購入者の氏名、購入者の住所、購入者の電話番号、購入者のメールアドレス等の購入者の連絡先、購入者の性別、購入者の生年月日、購入者に対するアンケートへの回答等の購入者の属性、購入履歴の確認等に使用するためのパスワード、支払い方法、配送方法、クーポン利用の有無等のその他取引に必要な情報のうち少なくとも1つ以上を入力するために用いられる。
【0051】
図3の例では、購入者の氏名をテキスト入力ボックスにより入力することが可能となっているが、これに限られず、上記のような任意の購入者情報を入力又はできるようにしてもよい。また、テキスト入力ボックスではなくプルダウン・メニューやラジオボタン等、他の方法により入力又は選択ができるようにしてもよい。
【0052】
購入者情報入力欄42から入力された購入者情報は、保険付き健康関連商品販売システム1の購入者情報受付手段11により受け付けられ、購入履歴記憶手段20に記憶される。
【0053】
被保険者情報入力欄43は、例えば、被保険者の氏名、被保険者の住所、被保険者の電話番号、被保険者のメールアドレス等の被保険者の連絡先、被保険者の性別、被保険者の生年月日、被保険者に対するアンケートへの回答等の被保険者の属性、購入履歴や保険加入状況の確認等に使用するためのパスワード等のその他取引に必要な情報のうち少なくとも1つ以上を入力するために用いられる。
【0054】
図3の例では、被保険者の氏名をテキスト入力ボックスにより入力することが可能となっているが、これに限られず、上記のような任意の被保険者情報を入力又はできるようにしてもよい。また、テキスト入力ボックスではなくプルダウン・メニューやラジオボタン等、他の方法により入力又は選択ができるようにしてもよい。
【0055】
被保険者情報入力欄43から入力された被保険者情報は、保険付き健康関連商品販売システム1の被保険者情報受付手段12により受け付けられ、購入履歴記憶手段20に記憶される。
【実施例2】
【0056】
上記の実施例1においては、商品がWeb上の購入画面を介してオンラインで注文される例を想定して説明したが、実施例2は、商品が実店舗で購入され、Web上の保険申請画面を介して保険の申請が行われる例である。以下に特に記載しない限り、保険付き健康関連商品販売システム1の構成及び動作は、実施例1と同様である。
【0057】
実施例1では、購入商品情報受付手段13が、
図3に例示するような購入商品情報入力欄41から入力された購入商品情報を受け付けた。これに対し、実施例2においては、商品に付されたQRコード(登録商標)やバーコード、その他の任意の読み取り可能なコードに予め購入商品情報及びその購入商品に対応する保険情報が付与又は紐付けされている。その商品に付されたQRコード(登録商標)やバーコード、その他の任意の読み取り可能なコードがユーザ端末に読み取られることにより、ユーザ端末に保険申請画面を表示する。保険申請画面は、ユーザ端末に保険申請画面へのリンクを表示し、そのリンクへのアクセスがあった場合に表示されるようにしてもよい。
【0058】
図4は、本発明の実施例2の実施形態に係る保険付き健康関連商品販売システム1により配信される保険申請画面の一例を示す図である。実施例1の
図3と異なり、
図4の保険申請画面45においては、
図3の購入商品情報入力欄41、購入者情報入力欄42及び被保険者情報入力欄43のうち、購入商品情報入力欄41を有さず、購入者情報入力欄42及び被保険者情報入力欄43のみを有する。
図4の保険申請画面45においては、好ましくは商品名や商品の数量等の購入商品の情報が予め表示されている。
【0059】
図4の保険申請画面45において、購入者情報入力欄42から入力された購入者情報は、保険付き健康関連商品販売システム1の購入者情報受付手段11により受け付けられ、購入履歴記憶手段20に記憶される。好ましくは、購入者情報入力欄42から入力された購入者情報は、商品に付されたQRコード(登録商標)やバーコード、その他の任意の読み取り可能なコードに付与又は紐付けされている購入商品情報及びその購入商品に対応する保険情報と対応付けられて、購入履歴記憶手段20に記憶される。
【0060】
図4の保険申請画面45において、被保険者情報入力欄43から入力された被保険者情報は、保険付き健康関連商品販売システム1の被保険者情報受付手段12により受け付けられ、購入履歴記憶手段20に記憶される。好ましくは、被保険者情報入力欄43から入力された被保険者情報は、商品に付されたQRコード(登録商標)やバーコード、その他の任意の読み取り可能なコードに付与又は紐付けされている購入商品情報及びその購入商品に対応する保険情報と対応付けられて、購入履歴記憶手段20に記憶される。
【0061】
以上の通り、本発明によれば、上記実施例で説明した通り構成することにより、その商品の効能や機能がもたらすリスクの低減効果と同様のリスクの低減効果を有する保険を商品に付帯し、商品の購入と同時に保険の申請をすることを可能にする保険付き健康関連商品販売システムを提供することができる。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の原理と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更および修正をすることができることは当業者に明らかである。
【符号の説明】
【0062】
1 保険付き健康関連商品販売システム
11 購入者情報受付手段
12 被保険者情報受付手段
13 購入商品情報受付手段
20 購入履歴記憶手段
21 商品情報記憶手段
22 保険情報記憶手段
30 保険取引処理サーバ
32 保険受付番号付与部
34 保険種類決定部
35 保険契約情報送信部