(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-13
(45)【発行日】2022-04-21
(54)【発明の名称】プログラム、制御方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/49 20140101AFI20220414BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20220414BHJP
A63F 13/493 20140101ALI20220414BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20220414BHJP
【FI】
A63F13/49
A63F13/30
A63F13/493
A63F13/79
A63F13/79 520
(21)【出願番号】P 2017148399
(22)【出願日】2017-07-31
【審査請求日】2020-07-30
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 潤
【審査官】比嘉 翔一
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-248815(JP,A)
【文献】特開2013-111399(JP,A)
【文献】特開2003-024629(JP,A)
【文献】「世界のウェブアーカイブ|国立国会図書館インターネット資料収集保存事業」,2014年03月02日,https://web.archive.org/web/20140302153506/https://hiroba.dqx.jp/sc/news/detail/d91d1b4d82419de8a614abce9cc0e6d4/,令和2年12月28日検索
【文献】ドラゴンクエストX オンライン DRAGON QUEST X,電撃Nintendo 第15巻 第1号,株式会社KADOKAWA,2014年11月21日,第15巻,P.83
【文献】サポート仲間・基本編,2016年04月17日,http://blog.livedoor.jp/dqx_support_sitekure/archives/2850922.html,令和2年12月28日検索
【文献】「世界のウェブアーカイブ|国立国会図書館インターネット資料収集保存事業」,2017年07月05日,https://web.archive.org/web/20170705175558/https://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/e4a6222cdb5b34375400904f03d8e6a5/,令和2年12月28日検索
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報を送受信する情報処理機能、
一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を記憶させる記憶機能、
前記一のプレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合、前記取扱条件に基づいて、前記ゲーム媒体を他のプレイヤに関連付けて記憶させ、
前記一のプレイヤに対する前記ゲームの再開条件が満たされた場合、前記他のプレイヤに関連付けた前記ゲーム媒体を前記一のプレイヤが利用可能な状態で関連付けるとともに、前記ゲーム
媒体が利用不可能になることを示す情報を前記他のプレイヤに通知する切替機能を実現させるプログラム。
【請求項2】
前記切替機能は、前記他のプレイヤから対価を受け付けた場合には、前記他のプレイヤが前記利用可能な期間を延長することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記記憶機能は、前記取扱条件として、前記ゲーム媒体ごとに、前記ゲームの停止条件が満たされた場合に前記ゲーム媒体を関連付ける他のプレイヤの識別情報を記憶させ、
前記切替機能は、前記ゲームの停止条件が満たされた場合、前記取扱条件に基づいて、前記ゲーム媒体を予め記憶された前記他のプレイヤに関連付けて記憶させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記他のプレイヤは、前記一のプレイヤによって選択され、
前記取扱条件は、前記一のプレイヤによって選択された前記他のプレイヤの識別情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記記憶機能は、前記取扱条件として、前記ゲーム媒体が前記他のプレイヤに関連付けられた場合の当該ゲーム媒体の前記他のプレイヤによるレベルアップの許可又は不許可に関する利用範囲を記憶させ、
前記切替機能は、前記ゲームの停止条件が満たされた場合、前記ゲーム媒体を関連付けた前記他のプレイヤに対して、前記利用範囲内における前記ゲーム媒体の利用を許可することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記切替機能は、前記ゲームの停止条件が満たされた場合に前記一のプレイヤの状態又は前記他のプレイヤの状態に基づき更新される時間情報に基づいて変更される前記利用範囲内で、前記ゲーム媒体を前記他のプレイヤに利用させることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記切替機能は、前記ゲーム媒体が前記他のプレイヤに関連付けられてからの経過時間が所定時間を超えたことに基づいて、前記他のプレイヤによる前記ゲーム媒体のパラメータの変更を許可することを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記ゲーム媒体に関する画像を表示させる表示機能をさらに含み、
前記表示機能は、前記他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体に、前記一のプレイヤのゲーム媒体であることを示す情報を表示させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記表示機能は、前記他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体に、前記ゲームの停止条件が満たされた場合に前記一のプレイヤの状態又は前記他のプレイヤの状態に基づき更新される時間情報を表示させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記情報処理機能は、前記一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体であって前記他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体と、前記他のプレイヤが予め保持していたゲーム媒体とを、異なる領域に区別して保持させ、
前記表示機能は、前記一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体であって前記他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体と、前記他のプレイヤが予め保持していたゲーム媒体とを、異なる領域に表示させることを特徴とする請求項8又は9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記一のプレイヤに対して、前記取扱条件を設定させる設定機能をさらに含み、
前記記憶機能は、前記設定機能により設定された前記取扱条件を記憶し、
前記設定機能は、前記一のプレイヤが前記ゲーム媒体に対して前記取扱条件を設定するごとに、報酬を前記一のプレイヤに付与することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記取扱条件に含まれる他のプレイヤに対して、前記一のプレイヤの前記ゲーム媒体を関連付けることに対する同意を予め確認する確認機能をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項13】
前記情報処理機能は、前記取扱条件に他のプレイヤが設定された場合、当該他のプレイヤの端末に前記一のプレイヤの識別情報及び前記取扱条件を送信するとともに、前記他のプレイヤの端末から前記取扱条件に対して同意したことを示す通知を受信し、
前記切替機能は、前記同意したことを示す通知を受信した場合に、前記取扱条件を有効化することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記ゲーム媒体は、前記プレイヤが前記ゲーム内で取得、所有、使用、管理、交換、合成、強化、売却、廃棄、又は贈与され得る電子データであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項15】
プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させる進行ステップと、
一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を記憶させる記憶ステップと、
前記一のプレイヤに対する前記ゲームの停止条件が満たされた場合、前記取扱条件に基づいて、前記ゲーム媒体を他のプレイヤに関連付けて記憶させるステップと、
前記一のプレイヤに対する前記ゲームの再開条件が満たされた場合、前記他のプレイヤに関連付けた前記ゲーム媒体を前記一のプレイヤが利用可能な状態で関連付けるとともに、前記ゲーム
媒体が利用不可能になることを示す情報を前記他のプレイヤに通知する切替ステップと、を含む制御方法。
【請求項16】
プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させる進行部と、
一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を記憶させる記憶部と、
前記一のプレイヤに対する前記ゲームの停止条件が満たされた場合、前記取扱条件に基づいて、前記ゲーム媒体を他のプレイヤに関連付けて記憶させるゲーム媒体記憶部と、
前記一のプレイヤに対する前記ゲームの再開条件が満たされた場合、前記他のプレイヤに関連付けた前記ゲーム媒体を前記一のプレイヤが利用可能な状態で関連付けるとともに、前記ゲーム
媒体が利用不可能になることを示す情報を前記他のプレイヤに通知する切替部とを備える情報処理装置。
【請求項17】
第1プレイヤに用いられる端末装置に、
前記第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報をサーバから受信する機能、
前記第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合に関連付ける第2プレイヤを示す取扱条件を前記第1プレイヤから受け付け、前記取扱条件を前記サーバに送信する機能、
前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たされたことを示す情報を前記サーバに送信し、これによって前記ゲーム媒体が前記第2プレイヤに関連付けて記憶される機能、
前記第1プレイヤに対する前記ゲームの再開条件が満たされたことを示す情報を前記サーバに送信し、これによって、前記第2プレイヤに関連付けられた前記ゲーム媒体が前記第1プレイヤが利用可能な状態で関連付けられるとともに、前記ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報が前記第2プレイヤに通知される機能を実現させるプログラム。
【請求項18】
第1プレイヤに用いられる端末装置が、
前記第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報をサーバから受信し、
前記第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合に関連付ける第2プレイヤを示す取扱条件を前記第1プレイヤから受け付け、前記取扱条件を前記サーバに送信し、
前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たされたことを示す情報を前記サーバに送信し、これによって前記ゲーム媒体が前記第2プレイヤに関連付けて記憶され、
前記第1プレイヤに対する前記ゲームの再開条件が満たされたことを示す情報を前記サーバに送信し、これによって、前記第2プレイヤに関連付けられた前記ゲーム媒体が前記第1プレイヤが利用可能な状態で関連付けられるとともに、前記ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報が前記第2プレイヤに通知される制御方法。
【請求項19】
第1プレイヤに用いられる端末装置であって、
前記第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報をサーバから受信する手段と、
前記第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合に関連付ける第2プレイヤを示す取扱条件を前記第1プレイヤから受け付け、前記取扱条件を前記サーバに送信する手段と、
前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たされたことを示す情報を前記サーバに送信し、これによって前記ゲーム媒体が前記第2プレイヤに関連付けて記憶される手段と、
前記第1プレイヤに対する前記ゲームの再開条件が満たされたことを示す情報を前記サーバに送信し、これによって、前記第2プレイヤに関連付けられた前記ゲーム媒体が前記第1プレイヤが利用可能な状態で関連付けられるとともに、前記ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報が前記第2プレイヤに通知される手段とを備える端末装置。
【請求項20】
第2プレイヤに用いられる端末装置に、
第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合に関連付けるプレイヤとして前記第2プレイヤが指定されており、前記停止条件が満たされた場合に、前記第1プレイヤに関連付けられていたゲーム媒体が前記第2プレイヤに関連付けられたことを示す情報を受信する機能、
前記第1プレイヤに関連付けられていた前記ゲーム媒体も含めて前記第2プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報をサーバから受信する機能、
前記第1プレイヤに対する再開条件が満たされた場合に、前記ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報を受信する機能を実現させるプログラム。
【請求項21】
第2プレイヤに用いられる端末装置が、
第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合に関連付けるプレイヤとして前記第2プレイヤが指定されており、前記停止条件が満たされた場合に、前記第1プレイヤに関連付けられていたゲーム媒体が前記第2プレイヤに関連付けられたことを示す情報を受信し、
前記第1プレイヤに関連付けられていた前記ゲーム媒体も含めて前記第2プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報をサーバから受信し、
前記第1プレイヤに対する再開条件が満たされた場合に、前記ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報を受信する制御方法。
【請求項22】
第2プレイヤに用いられる端末装置であって、
第1プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を前記第1プレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合に関連付けるプレイヤとして前記第2プレイヤが指定されており、前記停止条件が満たされた場合に、前記第1プレイヤに関連付けられていたゲーム媒体が前記第2プレイヤに関連付けられたことを示す情報を受信する手段と、
前記第1プレイヤに関連付けられていた前記ゲーム媒体も含めて前記第2プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報をサーバから受信する手段と、
前記第1プレイヤに対する再開条件が満たされた場合に、前記ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報を受信する手段とを備える端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームの進行を処理するプログラム、制御方法および情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ゲームをプレイするプレイヤが、当該ゲーム内においてゲーム媒体を獲得し、当該獲得したゲーム媒体を利用してゲームをプレイする技術が開発されている。特許文献1には、デッキを構成するカードを用いて対戦(バトル)するゲームにおいて、プレイヤがゲーム内においてカードを購入することや付与されることにより当該カードを獲得し、獲得したカードを用いてゲームをプレイすることが開示されている。また、特許文献2には、特許文献1と同様に、プレイヤがゲーム内においてカードを購入することや付与されることにより当該カードを獲得し、獲得したカードを用いてゲームをプレイすることが開示されている。さらに、特許文献3には、複数のキャラクタで構成されたプレイヤチーム同士で対戦するゲームにおいて、トレーディングカードを購入し、当該トレーディングガードに含まれるゲーム媒体であるキャラクタを獲得し、当該獲得したキャラクタを用いてゲームをプレイすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-137534号公報
【文献】特開2008-220984号公報
【文献】特許第4693936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1乃至特許文献3の各々に記載の発明において、ゲームのプレイヤが当該ゲームのプレイを止めた場合(例えば、休会や退会した場合)、当該プレイヤのゲームデータは利用されていなかった。そのため、ゲームを止めるまでに当該プレイヤが保持していたゲームデータが活用されず、プレイヤがゲームデータに対して費やした時間やコストが無駄になってしまうという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記の課題に鑑み、ゲームのプレイを止めたプレイヤのゲームデータを利用可能として、プレイヤがゲームデータに対して費やした時間やコストを有効活用できるゲームのためのプログラム、制御方法および情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させる情報処理機能、一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を記憶させる記憶機能、前記一のプレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合、取扱条件に基づいて、ゲーム媒体を他のプレイヤに関連付けて記憶させる切替機能を実現させる。
【0007】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、切替機能は、一のプレイヤに対するゲームの再開条件が満たされた場合、他のプレイヤに関連付けたゲーム媒体を、一のプレイヤが利用可能な状態で関連付けることを特徴としてもよい。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、記憶機能は、取扱条件として、ゲーム媒体ごとに、ゲーム媒体を関連付けた他のプレイヤの識別情報を記憶させ、切替機能は、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた場合、取扱条件に基づいて、ゲーム媒体を予め記憶された他のプレイヤに関連付けて記憶させることを特徴としてもよい。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、切替機能は、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた場合、取扱条件に基づいて、ゲーム媒体を関連付ける他のプレイヤをランダムに選択することを特徴としてもよい。
【0010】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、記憶機能は、取扱条件として、ゲーム媒体が他のプレイヤに関連付けられた場合の利用範囲を記憶させ、情報処理機能は、ゲーム媒体を関連付けた他のプレイヤに対して、利用範囲内におけるゲーム媒体の利用を許可することを特徴としてもよい。
【0011】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、情報処理機能は、ゲームの停止条件が満たされた場合に一のプレイヤの状態又は他のプレイヤの状態に基づき更新される時間情報に基づいて変更される利用範囲内で、ゲーム媒体を他のプレイヤに利用させることを特徴としてもよい。
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、情報処理機能は、ゲーム媒体が他のプレイヤに関連付けられてからの経過時間が所定時間を超えたことに基づいて、他のプレイヤによるゲーム媒体のパラメータの変更を許可することを特徴としてもよい。
【0013】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、ゲーム媒体に関する画像を表示させる表示機能をさらに含み、表示機能は、他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体に、一のプレイヤのゲーム媒体であることを示す情報を表示させることを特徴としてもよい。
【0014】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、表示機能は、他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体に、ゲームの停止条件が満たされた場合に一のプレイヤの状態又は他のプレイヤの状態に基づき更新される時間情報を表示させることを特徴としてもよい。
【0015】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、情報処理機能は、一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体であって他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体と、他のプレイヤが予め保持していたゲーム媒体とを、異なる領域に区別して保持させ、表示機能は、一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体であって他のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体と、他のプレイヤが予め保持していたゲーム媒体とを、異なる領域に表示させることを特徴としてもよい。
【0016】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、一のプレイヤに対して、取扱条件を設定させる設定機能をさらに含み、記憶機能は、設定機能により設定された取扱条件を記憶し、設定機能は、一のプレイヤがゲーム媒体に対して取扱条件を設定するごとに、報酬を一のプレイヤに付与することを特徴としてもよい。
【0017】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、取扱条件に含まれる他のプレイヤに対して、一のプレイヤのゲーム媒体を関連付けることに対する同意を予め確認する確認機能をさらに含むことを特徴としてもよい。
【0018】
本発明の一態様に係るプログラムにおいて、取扱条件に他のプレイヤが設定された場合、当該他のプレイヤの端末に一のプレイヤの識別情報及び取扱条件を送信する送信機能と、他のプレイヤの端末から、取扱条件に対して同意した通知を受信する受信機能と、をさらに含み、切替機能は、同意した通知を受信した場合に、取扱条件を有効化することを特徴としてもよい。
【0019】
本発明の一態様に係る制御方法は、プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させる進行ステップと、一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を記憶させる記憶ステップと、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた場合、取扱条件に基づいて、ゲーム媒体を他のプレイヤに関連付けて記憶させる切替ステップとを含む。
【0020】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させる進行部と、一のプレイヤに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を記憶させる記憶部と、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた場合、取扱条件に基づいて、ゲーム媒体を他のプレイヤに関連付けて記憶させる切替部とを備える。
【0021】
なお、本発明の一態様に係るプログラムは、少なくとも次の3つの構成で実施され得る。すなわち、プログラムは、(a)情報処理装置がクライアント装置(例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等)として機能し、プログラムがクライアント装置において実行される構成で実施されてもよいし、(b)情報処理装置がサーバ装置(例えば、メインフレーム、クラスタコンピュータ、ゲームサービスを外部の機器に提供可能な任意のコンピュータ等)として機能し、プログラムの一部または全部がサーバ装置において実行され、実行された処理の結果がクライアント装置に返される構成で実施されてもよいし、(c)プログラムに含まれる処理を、クライアント装置およびサーバ装置において任意に分担する構成で実施されてもよい。
【0022】
したがって、プログラムによって実現される表示機能は、(a)情報処理装置と所定のネットワーク(例えば、インターネット)を介して通信可能に接続された外部の表示装置(例えば、携帯端末が備えた表示部)に情報(例えば、表示情報)を出力することによって、表示装置にゲーム画面を表示させてもよいし、(b)情報処理装置が備えた表示装置に表示情報を出力することによって、表示装置にゲーム画面を表示させてもよい。
【0023】
また、(a)情報処理装置と所定のネットワーク(例えば、インターネット)を介して通信可能に接続されたクライアント装置が、所定の入力装置を備え、クライアント装置が所定の入力装置(例えば、携帯端末が備えたタッチパネル)を介して入力された操作入力情報を情報処理装置に送信し、プログラムによって情報処理装置上において実現される情報処理機能が、操作入力情報を取得する構成であってもよいし、(b)情報処理装置が所定の入力装置を備え、情報処理機能が、所定の入力装置を介して操作入力情報を取得してもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ゲームのプレイを止めたプレイヤのゲームデータを利用可能として、プレイヤがゲームデータに対して費やした時間やコストを有効活用できるゲームのためのプログラム、制御方法および情報処理装置を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施態様におけるゲームシステム構成の概略図である。
【
図2】本発明の一実施形態におけるゲームシステムの概略を説明するための模式図である。
【
図3】本発明の一実施態様における携帯端末の一例を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施態様におけるサーバの一例を示すブロック図である。
【
図5】本発明の一実施態様におけるサーバの記憶部に記憶されるデータの構成例を示す図である。
【
図6】本発明の一実施態様における携帯端末の入力受付部に表示される画面表示を示す模式図である。
【
図7】本発明の一実施態様における携帯端末の入力受付部に表示される画面表示を示す他の模式図である。
【
図8】本発明の一実施態様における携帯端末の入力受付部に表示される画面表示を示す他の模式図である。
【
図9】本発明の一実施態様におけるゲームシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【
図10】本発明の一実施態様の変形例における携帯端末の入力受付部に表示される画面表示を示す他の模式図である。
【
図11】本発明の一実施態様の変形例におけるゲームシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、諸図面を参照しながら、本発明の一実施態様を詳細に説明する。これ以降では、本発明の一態様に係る情報処理装置が携帯端末(クライアント装置)として機能し、本発明の一態様に係るプログラムがネイティブアプリケーション(ネイティブゲーム)として携帯端末で実行される構成を説明する。
【0027】
なお、携帯端末は、必要に応じてホスト装置(サーバや、他の携帯端末)にアクセスし、ゲームの進行に応じて変化する情報(例えば、ゲームの新しいバージョンに関する情報、他プレイヤに関する情報等)をダウンロードして利用するものであってもよい。また、携帯端末は、ホスト装置に対して、ゲームの進行に応じて変化する情報をアップロードするものであってもよい。この場合、携帯端末は、ホスト装置との間で、リアルタイムまたは所定の周期で、ゲームの進行に応じて変化する情報をダウンロードまたはアップロードすることができる。また、携帯端末とホスト装置とが、ゲームの進行に応じて変化する情報を、双方向にやり取りすることもできる。当該双方向のやり取りは、リアルタイムであってもよいし、所定の周期で行ってもよい。また、携帯端末が通信できない場合には、携帯端末においてゲームを進行し、ホスト装置との通信が可能になった時点で、携帯端末とホスト装置との双方向やり取りを開始してもよい。
【0028】
(システム構成例)
図1は、本発明の一実施態様によるゲームシステムの構成例を示す概略図である。ゲームシステムは、携帯端末100A~100Cと、サーバ200とを備える。なお、
図1において、説明を簡単にするために携帯端末は3台だけ示してあるが、これ以上存在してもよいことは言うまでもない。
【0029】
図1に例示するように、携帯端末100A~100Cの各々は、ネットワーク300を介して、サーバ200と通信可能である。また、携帯端末100A~100Cの各々は、サーバ200を介して、互いに通信可能である。なお、携帯端末100A~100Cの各々は、必ずしもサーバ200を介する必要はなく、互いに直接通信可能であってもよい。
【0030】
ネットワーク300は、携帯端末100がサーバ200に接続し、データを送受信することができる経路を提供する通信網である。ネットワーク300は、例えば、有線ネットワークや無線ネットワークである。ネットワーク300は、例えば、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、インターネット、LTE(long term evolution)やCDMA(code division multiple access)などの携帯電話網、ISDNs(integrated service digital networks)、無線LANsなどであってもよい。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態におけるゲームシステムの概略を説明するための模式図である。
図2に例示するように、本発明の一実施形態のゲームシステムは、一のプレイヤのプレイ状況が停止条件を満たした場合、当該一のプレイヤ10Aに関連付けられているカード20Aを、他のプレイヤ10B乃至10Dのいずれかに関連付けるものである。
【0032】
一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件は、例えば、プレイヤ10Aがゲームを退会する処理を行ったことである。また、ゲームの停止条件は、例えば、プレイヤ10Aがゲームのプレイ又はログインをしなくなってから、所定の時間を経過したことである。所定の時間は、どのように設定されてもよく、例えば、1日や1週間などであり、これらに限定されない。また、ゲームの停止条件は、例えば、プレイヤ10Aがゲームを提供するシステムから“ログアウト”した時点より所定の時間を経過したことであってもよい。また、ゲームの停止条件は、これらの例に限られず、どのような条件であってもよい。
【0033】
一のプレイヤ10Aは、当該一のプレイヤ10Aに関連付けられているゲーム媒体であるカード20Aに対して、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10(例えば、他のプレイヤ10B乃至Dのいずれか)を予め選択する。
図2に例示するように、一のプレイヤ10Aは、例えば、カード20Aを関連付ける他のプレイヤ10として、プレイヤ10Bを予め選択する。このように、一のプレイヤ10Aは、ゲーム媒体であるカード20ごとに、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を予め選択する。
【0034】
本発明の一実施形態のゲームシステムにおいて、一のプレイヤ10Aがゲーム媒体に対して関連付ける他のプレイヤ10を予め選択する前の時点では、当該ゲーム媒体には、一のプレイヤ10Aが当該ゲーム媒体を利用可能な状態で関連付けられている。一方、一のプレイヤ10Aがゲーム媒体に対して関連付ける他のプレイヤ10を選択した後は、当該ゲーム媒体には、一のプレイヤ10Aが当該ゲーム媒体を利用可能な状態で関連付けられると共に、当該選択された他のプレイヤ10が当該ゲーム媒体を利用不可能な状態で関連付けられる。そして、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされた場合、当該ゲーム媒体には、一のプレイヤ10Aが当該ゲーム媒体を利用不可能な状態で関連付けられると共に、当該選択された他のプレイヤ10が当該ゲーム媒体を利用可能な状態で関連付けられる。その後、一のプレイヤ10Aがゲームのプレイを再開した場合又はゲームシステムにログインした場合には、一のプレイヤ10Aが当該ゲーム媒体を利用可能な状態で関連付けられると共に、当該選択された他のプレイヤ10が当該ゲーム媒体を利用不可能な状態で関連付けられる。
【0035】
ここで、ゲーム媒体は、例えば、プレイヤ10に関連付けられるカード20である。カード媒体は、カード20に限られない。ゲーム媒体は、ゲームに使用される電子データであり、例えば、アイテム、仮想通貨、チケット、キャラクタ、及びアバタ、レベル情報、ステータス情報、及びパラメータ情報(体力値や攻撃力など)、能力情報(スキル、アビリティ、呪文、ジョブなど)等、任意の媒体を含む。なお、ゲーム媒体は、プレイヤ10に関連付けられる電子データであればよく、必ずしも画像やデータとして表示される必要はない。また、ゲーム媒体は、ユーザによってゲーム内で取得、所有、使用、管理、交換、合成、強化、売却、廃棄、又は贈与等され得る電子データであって、プレイヤに関連付けられ、プレイヤがゲーム内において当該ゲームを進行させるために用いられるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0036】
キャラクタやアイテムは、ゲーム内容によって、その態様が異なる。キャラクタやアイテムは、例えば、人物や動物、魚介類、昆虫等どのようなものであってもよく、自動車や飛行機などであってもよい。キャラクタやアイテムは、人物や動物等のアイコン(ゲーム画面上に表示される情報、画像、表示など)である必要はなく、例えば、○や△などの記号や文字などであってもよい。キャラクタは、複数の属性のいずれかに属する。複数の属性の各々は、ゲーム内容に関連した意味を含むものであってもよい。例えば、複数の属性の各々は、例えば、“火”の属性、“水”の属性、“土”の属性、“風”の属性、“光”の属性などであってもよい。なお、属性は、ゲーム内容に関連するものであればどのようなものであってもよく、これらの例に限られない。
【0037】
なお、一のプレイヤ10Aは、自己に関連付けられているゲーム媒体であるカード20に対して、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10として、複数の他のプレイヤ10を設定してもよい。例えば、一のプレイヤ10Aは、例えば、カード20Aを関連付ける他のプレイヤ10として、プレイヤ10B、10C及び10Dを予め選択する。この場合、一のプレイヤ10Aにおけるゲームの停止条件が満たされた場合、予め選択された複数の他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10B乃至D)からランダムに選択されたプレイヤ10(例えば、プレイヤ10C)が、ゲーム媒体であるカード20Aに関連付けられる。一のプレイヤ10Aは、ゲーム媒体であるカード20ごとに、複数の他のプレイヤ10を予め選択してもよいし、自己に関連付けられている複数のカード20全て又はその一部に対して、一括して複数の他のプレイヤ10を関連付けてもよい。
【0038】
このように、ゲームのプレイを止めた一のプレイヤ10Aのゲームデータを他のプレイヤ10が利用可能とすることにより、当該一のプレイア10Aのゲームデータが無駄にならず、一のプレイヤ10Aがゲームデータに対して費やした時間やコストを有効活用できる。
【0039】
(携帯端末100のハードウェア構成例)
図3は、本発明の一実施態様による携帯端末100の要部構成の一例を示すブロック図である。携帯端末100Aは、以下で説明する処理を含むプログラムを実行可能な情報処理装置である。以下の処理を実行可能な機器でありさえすれば具体的な機器は携帯端末に限定されず、例えば、スマートフォン、タブレット端末、家庭用ゲーム機、携帯電話(フィーチャーフォン)、パーソナルコンピュータ、その他の電子機器であってもよい。なお、上記プログラムは、ディスプレイ(表示部)と、指やスタイラス等によるタッチ入力を検知可能な入力領域(入力受付部)と、メモリと、メモリに格納された1つ又は複数のプログラムを実行可能な1つ又は複数のプロセッサとを備えた、マルチファンクションデバイス(例えば、スマートフォン等)において好適に実行される。
【0040】
図3に示すように、携帯端末100は、通信部110、記憶部120、制御部130、表示部140、入力受付部150、音声インタフェース(I/F)部160及びスピーカ170を備える。
【0041】
通信部110は、受信部111及び送信部112を備え、ネットワーク300を介して、サーバ200や他の携帯端末100B,100Cとの通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0042】
記憶部120は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で実現される主記憶部と、補助記憶部とを含む。補助記憶部は、携帯端末100Aの内部メモリとして、例えばフラッシュメモリ等で実現することができ、外部メモリとして、例えばメモリカード等で実現することができる。また、記憶部120は、補助記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が含まれても良い。記憶部120は、携帯端末100が動作するうえで必要とする各種プログラムやデータを記憶する機能を有する。すなわち、記憶部120には、プレイヤがサーバからネットワークを介してダウンロードする等の方法によって、携帯端末100にインストールされたゲームの情報(プログラム及びデータ)が格納されている。また、記憶部120には、ゲームにおける複数のゲーム媒体に関する情報(ゲーム媒体の画像、属性、レアリティ、プレイヤに関連付けられた際に変更される、ゲームの進行に関するパラメータの変更度合い等)や、ゲームを進める上で必要な所定の条件、各種条件に関する情報等が記憶されている。また、制御部130は、ROMや補助記憶部に格納されたプログラムやデータを読出し、RAMに展開して記憶させる。すなわち、RAMは、制御部130のワークメモリとして機能し、プログラムが実行される際の一時的なデータ等を記憶する。
【0043】
記憶部120は、複数のゲーム媒体に関する情報を、ゲームの進行に関するパラメータに関連付けて記憶する。ここで、ゲーム媒体とは、ゲームの進行に用いられる電子データであり、例えば、キャラクタ、アバタ及びカード等を含む。
【0044】
表示部140は、ゲーム画面を表示するデバイスである。本実施の形態において、表示部140は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)等で実現されてもよい。なお、
図3において、入力受付部150及び表示部140がそれぞれ有する機能を明示するために両者を分離して示している。しかし、例えば、入力受付部150がタッチパネルであり、表示部140が液晶ディスプレイである場合、両者は一体として構成されることが好ましい。
【0045】
入力受付部150は、プレイヤによる操作入力を受け付ける。本実施の形態において、入力受付部150は、マルチタッチを検知可能なタッチパネルであってよく、プレイヤの指やスタイラス等の指示具により接触された接触位置を検出し、検出位置の座標に関する座標情報を制御部130に出力する。本実施の形態において、入力受付部150は、プレイヤによる、表示部140に表示されたゲーム媒体に対する操作入力(タッチ、フリック操作)や、ゲームの進行に関するパラメータの指定、各種ボタン等へのタップ操作等を受け付ける。なお、入力受付部150は、キーパッド、ボタンで実現されてもよく、プレイヤにより押下されたボタンの情報が制御部130に出力されてもよい。
【0046】
音声I/F160は、スピーカ170や図示しないイヤホンのインタフェースである。制御部130は、ゲームにおける効果音やBGM等を再生する際、音声I/F160を介してスピーカ170やイヤホンから音声を出力させる。
【0047】
制御部130は、携帯端末100の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部130は、情報処理部131、通信処理部132、進行処理部133、条件処理部134、表示処理部135を含む。制御部130は、例えば、CPU、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等によって各処理を実現する。
【0048】
(サーバ200のハードウェア構成例)
次に、サーバ200について説明する。
図4は、本発明の一実施態様によるサーバ200の要部構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ200は、通信部210、記憶部220及び制御部230を少なくとも備える。
【0049】
通信部210は、受信部211及び送信部212を備え、制御部230からの指示に従って、ネットワーク300を介して、携帯端末100A~100Cとの通信を実行する機能を有する。受信部211は、携帯端末100A~100Cから送信されるメッセージや、各プレイヤのゲームの進行状況を含むプレイヤ情報を受信する。送信部212は、携帯端末100A~100Cに、他プレイヤ情報や、プレイヤ間でやり取りするメッセージを送信する。
【0050】
制御部230は、サーバ200の各部を制御する機能を有するプロセッサである。なお、制御部230は、情報処理部231、記憶処理部232、切替処理部233、表示処理部234、設定処理部235及び確認処理部236を備える。制御部230は、例えば、CPU、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等によって各処理を実現する。
【0051】
記憶部220は、サーバ200が動作するうえで必要とする各種プログラムおよびデータを記憶(格納)する機能を有する。記憶部220は、各プレイヤのプレイヤ情報(ゲームの進行状況、所有アイテム、取得ゲーム媒体、活動状況、他プレイヤとの交流履歴等)を格納する。なお、記憶部220は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で実現される主記憶部と、補助記憶部とを含む。補助記憶部は、典型的には、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなど各種の記録媒体により実現される。制御部230は、ROMや補助記憶部に格納されたプログラムやデータを読出し、ワークメモリとして機能するRAMに展開して記憶させる。すなわち、RAMは、プログラムが実行される際の一時的なデータ等を記憶する。
【0052】
次に、本発明の一実施態様によるプログラムによって実現されるゲームの概略を、図面を用いて説明する。
【0053】
(サーバ200の機能構成例)
サーバ200の制御部230の情報処理部231は、プレイヤ10の携帯端末100との間で、各種情報を送受信する機能を有する。情報処理部231は、プレイヤ10の携帯端末100との間で、ゲームを進行するための必要となる各種情報を送受信する。情報処理部231は、例えば、プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いてゲームを進行させるための情報を送受信する。
【0054】
情報処理部231は、例えば、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aから、当該一のプレイヤ10Aに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を受信する。情報処理部231は、受信した取扱条件を記憶処理部232に通知する。また、情報処理部231は、例えば、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aから、当該一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを示す情報を受信する。情報処理部231は、受信したゲームの停止条件が満たされたことを示す情報を、切替処理部233に通知する。
【0055】
また、情報処理部231は、他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10Bや10C、10D)に対して、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体であるカード20を関連付けることに対する同意を確認するための情報を送信する。また、情報処理部231は、他のプレイヤ10の携帯端末100から、同意に対する回答(了承や拒否)を示す情報を受信する。
【0056】
記憶処理部232は、記憶部220に各種情報を記憶させる機能を有する。記憶処理部232は、プレイヤ10ごとに、当該プレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体であるカード20に関する情報を、記憶部220に記憶させる。また、記憶処理部232は、プレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体であるカード20ごとに、当該カードの取扱条件を記憶部220に記憶させる。記憶処理部232は、ゲーム媒体であるカード20ごとに、取扱条件として、ゲームの停止条件が満たされた場合に当該ゲーム媒体を関連付ける他のプレイヤの識別情報を、記憶部220に記憶させる。また、記憶処理部232は、取扱条件として、ゲーム媒体であるカード20が他のプレイヤに関連付けられた場合の利用範囲を、記憶部220に記憶させる。
【0057】
図5は、サーバ200の記憶部220に記憶されるデータの構成例を示す図である。
図5に例示するように、プレイヤ10ごとに、当該プレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体であるカード20に関する情報が記憶される。カード20に関する情報は、例えば、当該カード20を一意に識別可能な識別子や、当該カード20の各種パラメータを含んでいてもよい。カード20の各種パラメータは、例えば、カード20のレベルやステータス、属性、レアリティなどの情報を含む。なお、カード20に関する情報は、これらの例示限られず、どのような情報を含むものであってもよい。
【0058】
また、カード20に関する情報は、当該カード20に対する取扱条件を含む。取扱条件は、例えば、ゲームの停止条件が満たされた場合に当該ゲーム媒体を関連付ける他のプレイヤ10の識別情報を含む。また、取扱条件は、例えば、ゲーム媒体であるカード20が他のプレイヤに関連付けられた場合の利用範囲を含む。
【0059】
利用範囲は、例えば、ゲーム媒体であるカード20に対する、他のプレイヤ10によるレベルアップの許可又は不許可を示す情報である。カード20Aについて他のプレイヤ10によるレベルアップを許可する場合、他のプレイヤ10は、当該他のプレイヤ10に関連付けられたカード20Aをレベルアップさせることが可能となる。一方、他のプレイヤ10によるレベルアップを許可しない場合、他のプレイヤ10は、当該他のプレイヤ10に関連付けられたカード20Aをレベルアップさせることができない。
【0060】
また、利用範囲は、例えば、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされてから所定時間経過後に、他のプレイヤ10によるゲーム媒体のレベルアップの許可するものであってもよい。言い換えると、利用範囲は、例えば、ゲーム媒体が他のプレイヤに関連付けられてからの経過時間が所定時間を超えたことに基づいて、他のプレイヤ10によるゲーム媒体のレベルアップの許可するものであってもよい。この場合、他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10B)は、一のプレイヤ10Aがゲームのプレイをしなくなってから所定の時間を経過した場合に、ゲーム媒体であるカード20Aのレベルアップが可能となる。
【0061】
また、利用範囲は、例えば、ゲーム媒体であるカード20を使用可能な期間を示す情報を含んでいてもよい。利用範囲は、例えば、ゲーム媒体であるカード20を使用可能な期間として、“一のプレイヤ10Aがゲームに復帰するまで”という情報を含んでいてもよい。また、利用範囲には、例えば、“期限なし”という情報、すなわち関連付けられた後はずっと使用可能となることを示す情報を含んでいてもよい。
【0062】
なお、利用範囲は、これらの例に限られず、ゲーム媒体の使用できる期間や範囲を示す情報であれば、どのような情報を含んでいてもよい。また、利用範囲は、一のプレイヤ10Aの状態又は他のプレイヤ10Bの状態に基づき更新される時間情報に基づいて、段階的に変更されてもよい。例えば、利用範囲は、一のプレイヤ10Aがゲームをプレイしなくなってから第1の所定時間(例えば、3日間)が経過したことに基づいて、カード20Aの使用を許可し、その後、一のプレイヤ10Aがゲームを利用しなくなってから第2の所定時間(例えば、一週間)が経過したことに基づいて、カード20Aのレベルアップを許可するものであってもよい。また、利用範囲は、一のプレイヤ10Aがゲームを利用しなくなってから第1の所定時間(例えば、3日間)が経過したことに基づいて、カード20Aの使用を許可し、その後、他のプレイヤ10Bのゲームの利用頻度が所定以上(例えば、一日一回はゲームを進行している場合)であることに基づいて、カード20Aのレベルアップを許可するものであってもよい。
【0063】
取扱条件は、これらの例に限られず、例えば他のプレイヤ10による同意の有無を示す情報などを含んでいてもよい。
【0064】
切替処理部233は、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた場合、記憶部220に記憶されている取扱条件に基づいて、ゲーム媒体を他のプレイヤに関連付けて記憶させる。切替処理部233は、例えば、プレイヤ10Aがゲームを退会する処理を行った場合、
図5に例示する取扱条件に基づいて、ゲーム媒体であるカード20Aを他のプレイヤ10Bに関連付ける。また、切替処理部233は、プレイヤ10Aがゲームのプレイをしなくなってから所定の時間を経過した場合、ゲーム媒体であるカード20Bを他のプレイヤ10Cに関連付ける。また、切替処理部233は、ゲーム媒体を他のプレイヤ10に関連付けた場合、当該他のプレイヤ10と当該ゲーム媒体とを対応付けて、記憶部220に記憶させる。
【0065】
なお、情報処理部231は、切替処理部233がゲーム媒体を他のプレイヤ10に関連付けた場合、当該他のプレイヤ10の携帯端末100に対して、当該ゲーム媒体が関連付けられたことを示す情報を送信する。
【0066】
切替処理部233は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされた場合、記憶部220に記憶されている取扱条件に基づき、ゲーム媒体を関連付けた他のプレイヤ10に対して、利用範囲内におけるゲーム媒体の利用を許可する。切替処理部233は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされた場合、“一のプレイヤ10Aがゲームに復帰するまで”、他のプレイヤ10Bに対してゲーム媒体であるカード20Aの利用を許可する。
【0067】
切替処理部233は、記憶部220に記憶されている取扱条件に基づき、ゲーム媒体が他のプレイヤに関連付けられてからの経過時間が所定時間を超えたことに基づいて、他のプレイヤによるゲーム媒体のパラメータの変更を許可してもよい。切替処理部233は、例えば、一のプレイヤ10Aがゲームを利用しなくなってから所定時間(例えば、3日間)が経過したことに基づいて、カード20Aのレベルアップを許可するものであってもよい。
【0068】
切替処理部233は、例えば、ゲームの停止条件が満たされた場合に、一のプレイヤ10Aの状態又は他のプレイヤ10Bの状態に基づき更新される時間情報に基づいて変更される利用範囲内で、ゲーム媒体を他のプレイヤに利用させる。切替処理部233は、例えば、一のプレイヤ10Aがゲームを利用しなくなってから第1の所定時間(例えば、3日間)が経過したことに基づいて、カード20Aの使用を許可し、その後、一のプレイヤ10Aがゲームを利用しなくなってから第2の所定時間(例えば、一週間)が経過したことに基づいて、カード20Aのレベルアップを許可する。
【0069】
また、切替処理部233は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの再開条件が満たされた場合に、他のプレイヤ10に対して利用可能と設定されているゲーム媒体を、一のプレイヤ10Aに対して利用可能な設定に変更する。切替処理部233は、ゲームの再開条件が満たされた場合、一のプレイヤ10Aがゲームの停止条件を満たした時点の状態で、ゲーム媒体を一のプレイヤ10Aに対して利用可能とする。切替処理部233は、例えば、ゲームの再開条件が満たされた場合、一のプレイヤ10Aがゲームの停止条件を満たした時点におけるパラメータを含むゲーム媒体を、当該一のプレイヤ10Aに対して利用可能とする。なお、切替処理部233は、ゲームの再開条件が満たされた場合、一のプレイヤ10Aがゲームの停止条件を満たした後、他のプレイヤ10によるプレイ内容を反映したゲーム媒体を、一のプレイヤ10Aに対して利用可能としてもよい。切替処理部233は、例えば、ゲームの再開条件が満たされた場合、一のプレイヤ10Aがゲームの停止条件を満たした後、他のプレイヤ10がパラメータを向上又は低下させた状態のゲーム媒体を、当該一のプレイヤ10Aに対して利用可能とする。
【0070】
また、切替処理部233は、一のプレイヤ10Aに対して利用可能としたゲーム媒体について、他のプレイヤ10に対して利用不可能としてもよいし、所定の条件に基づいて当該他のプレイヤ10が引き続き利用可能としてもよい。所定の条件は、例えば、他のプレイヤ10が対価を支払うことであり、当該他のプレイヤ10が所定のパラメータを消費することである。所定のパラメータは、例えば、コインなどであり、ゲーム内において利用可能な仮想通貨であってもよい。切替処理部233は、例えば、所定の条件に基づいて、他のプレイヤ10がゲーム媒体を利用可能な期間(時間)を延長する。他のプレイヤ10がゲーム媒体を利用可能な期間(時間)は、予め定められた期間(時間)であってもよいし、他のプレイヤ10が支払う対価に応じて決定される期間(時間)であってもよい。例えば、切替処理部233は、他のプレイヤ10が100コイン支払う場合には、当該ゲーム媒体の利用可能な期間(時間)を12時間延長し、300コイン支払う場合には、2日延長するなど、当該他のプレイヤ10が支払う対価に基づいて利用可能な期間(時間)が決定されてもよい。なお、切替処理部233は、所定の条件に基づいて、他のプレイヤ10がゲーム媒体を利用可能な期間(時間)を「無限」と決定してもよい。
【0071】
ここで、一のプレイヤ10Aに対するゲームの再開条件は、例えば、一のプレイヤ10Aがゲームのプレイを再開したことや、ゲームシステムにログインしたことである。切替処理部233は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの再開条件が満たされた場合、他のプレイヤ10に対して、情報処理部231を介し、ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報を通知する。ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報により、他のプレイヤ10は、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体が利用不可能となることを把握することができる。なお、ゲーム媒体が利用不可能になることを示す情報は、当該ゲーム媒体が利用不可能になるまでの猶予時間に関する情報を含んでいてもよい。猶予時間は、例えば2時間や1日などであり、他のプレイヤ10は猶予時間内であればゲーム媒体を引き続き利用可能することができる。また、他のプレイヤ10は、猶予時間内に、ゲーム媒体を引き続き利用するために対価を支払うか否かを決定することができる。
【0072】
なお、情報処理部231は、切替処理部233がゲーム媒体を他のプレイヤ10に関連付けた場合、当該他のプレイヤ10の携帯端末100に対して、利用範囲内において当該ゲーム媒体を利用可能であることを示す情報を送信する。
【0073】
表示処理部234は、プレイヤ10の携帯端末100の表示部140に、ゲーム媒体に関する画像を表示させる機能を含む。なお、表示処理部234の機能は、携帯端末100が備えていてもよい。表示処理部234は、例えば、他のプレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体に、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体であることを示すアイコンを表示させる。なお、アイコンは、ゲーム画面上に表示される情報や画像、表示などを含む。
【0074】
また、表示処理部234は、他のプレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体に、ゲームの停止条件が満たされた場合に一のプレイヤ10Aの状態又は他のプレイヤ10の状態に基づき更新される時間情報を表示させてもよい。例えば、表示処理部234は、一のプレイヤ10Aがゲームを利用しなくなってから所定時間や、他のプレイヤ10がゲーム媒体を利用可能となるまでの残り時間などを、ゲーム媒体に表示してもよい。
【0075】
また、表示処理部234は、一のプレイヤ10Aに関連付けられたゲーム媒体であって他のプレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体と、他のプレイヤ10が予め保持していたゲーム媒体とを、携帯端末100の表示部140に出力された画面のうち、異なる領域に表示させてもよい。
【0076】
設定処理部235は、一のプレイヤ10Aに対して、ゲーム媒体の取扱条件を設定させる機能を有する。また、設定処理部235は、一のプレイヤ10Aがゲーム媒体に対して取扱条件を設定するごとに、所定の報酬を一のプレイヤ10Aに付与する機能を含む。また、設定処理部235は、他のプレイヤ10がゲーム媒体を関連付けることに対する同意を行うごとに、所定の報酬を他のプレイヤ10に付与する機能を含んでいてもよい。一のプレイヤ10A及び他のプレイヤの両方に報酬を付与する場合、一のプレイヤ10Aに付与される報酬と、他のプレイヤに付与される報酬とは、同じ種類のものであってもよいし、異なるものであってもよい。また、一のプレイヤ10に付与される報酬を、他のプレイヤに付与される報酬よりもインセンティブの高いものとしてもよく、その逆であってもよい。所定の報酬は、例えば、プレイヤ10がゲーム内において使用可能なコインやゲーム媒体である。なお、所定の報酬は、これらの例に限られず、どのようなものであってもよい。
【0077】
設定処理部235が、一のプレイヤ10Aがゲーム媒体に対して取扱条件を設定するごとに、所定の報酬を付与するため、一のプレイヤ10Aは、ゲーム媒体に対して取扱条件を設定する動機が与えられ、ゲーム媒体に対する取扱条件の設定を促進することができる。また、設定処理部235が、他のプレイヤ10がゲーム媒体を関連付けることに対する同意を行うごとに、所定の報酬を他のプレイヤ10に付与するため、ゲーム媒体を関連付けられることに対して同意する動機が与えられ、ゲーム媒体の関連付けに対する同意を促進することができる。
【0078】
確認処理部236は、取扱条件に含まれる他のプレイヤ10に対して、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体を関連付けることに対する同意を予め確認する機能を含む。具体的には、確認処理部236は、後述する
図7に例示する画面表示をプレイヤ10の携帯端末100の表示部140に表示させて、ゲーム媒体を関連付けることに対する同意を確認する。
【0079】
確認処理部236は、一のプレイヤ10Aはゲーム媒体に対して取扱条件を設定するごとに、取扱条件に含まれる他のプレイヤ10に対して、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体を関連付けることに対する同意を確認する処理を行う。なお、確認処理部236が同意を確認するタイミングは、この例に限られず、どのようなタイミングであってもよい。
【0080】
確認処理部236が、他のプレイヤ10に対してゲーム媒体を関連付けることに対する同意を予め確認するため、ゲーム媒体の所有数に制限がある場合などにおいて、他のプレイヤ10がゲーム媒体を関連付けることを拒否することが可能となる。
【0081】
(携帯端末100の機能構成例)
携帯端末100の情報処理部131は、入力受付部150を介して、プレイヤからの各種入力を受け付ける機能を有する。携帯端末100が一のプレイヤ10Aのものである場合、情報処理部131は、例えば、一のプレイヤ10Aに関連付けられているゲーム媒体であるカード20Aに対して、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10(例えば、他のプレイヤ10B、10C、10Dのいずれか)に関する情報を受け付ける。また、情報処理部131は、プレイヤのプレイ状況を記憶部120に記憶する。プレイ状況は、例えばゲームをプレイ又はゲームにログインした日時、ログイン継続日数、プレイ継続日数等を含んでいてもよい。
【0082】
通信処理部132は、サーバ200との間で、各種情報を送受信する機能を有する。通信処理部132は、例えば、情報処理部131が受け付けたゲーム媒体に対する取扱条件を、サーバ200に送信する。また、通信処理部132は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを示す情報を、サーバ200に送信する。
【0083】
また、携帯端末100が、他のユーザ10のものである場合、通信処理部132は、サーバ200から、同意を確認するための情報を受信する。そして、通信処理部132は、同意に対する回答(了承や拒否)を、サーバ200に送信する。
【0084】
携帯端末100の進行処理部133は、ゲームを進行させる機能を備える。進行処理部133は、例えば、プレイヤに関連付けられたゲーム媒体を用いて、ゲームを進行させる。
【0085】
携帯端末100の条件判定部134は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを判定する機能を有する。条件判定部134は、例えば、プレイヤ10Aがゲームを退会する処理を行ったことを判定する。また、条件判定部134は、例えば、プレイヤ10Aがゲームのプレイをしなくなってから、所定の時間を経過したことを判定する。なお、停止条件が満たされたか否かは、サーバ200の制御部230が判断するようにしてもよい。
【0086】
携帯端末100の表示処理部135は、表示処理部135は、情報処理部131や他の機能部から出力された表示用のデータを画素情報に変換し、表示部140に出力する機能を備える。
【0087】
(画面表示例について)
図6は、本発明の一実施態様による携帯端末100の入力受付部に表示される画面表示の例を示す模式図である。
図6に例示する画面表示は、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aの表示部140に表示される画面表示である。
図6の例は、一のプレイヤ10Aが、関連付けられているゲーム媒体の取扱条件を入力する場合の画面表示である。
【0088】
図6に例示するように、携帯端末100Aの表示部140には、プレイヤ10Aに関連付けられたゲーム媒体であるカード20Aが表示される。カード20Aは、例えば、キャラクタやアイテムなどを含む。また、カード20Aには、キャラクタやアイテムのレアリティに関する表示を含んでいてもよい。
図6の例では、カード20Aは、キャラクタとともにレアリティ「SR」という表示を含んでいてもよい。なお、カード20Aは、当該カード20Aに関する情報であれば、どのような情報を含んでいてもよい。
【0089】
また、携帯端末100Aの表示部140には、カード20Aの各種パラメータ21が表示される。カード20Aの各種パラメータ21は、例えば、カード20Aのレベルやステータス、属性、レアリティなどの情報である。
図6の例では、カード20Aのレベルとして「99」が、ステータスとして「9999」が、属性として「火」が、レアリティとして「SR」が表示される。
【0090】
表示部140には、カード20Aの取扱条件を入力するための選択領域22が表示される。
図6の例は、プレイヤ10Aが、取扱条件として、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10(例えば、他のプレイヤ10B乃至Dのいずれか)を予め選択する場合の画面表示である。選択領域22は、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10の候補を表示する複数の領域23を含む。他のプレイヤ10の候補を表示する領域23の各々には、当該他のプレイヤ10に関するアイコンや情報が表示される。領域23の各々には、
図6に例示するように、他のプレイヤ10のアイコンと、当該他のプレイヤ10の名称(ニックネームなど)やレベルを含む。なお、領域23に含まれる他のプレイヤに関するアイコンや情報は、これらの例示限られず、どのようなアイコンや情報が含まれていてもよい。
【0091】
領域23には、一のプレイヤ10Aが、ゲーム媒体であるカード20Aについて、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を選択するためのアイコン24を含む。一のプレイヤ10Aは、アイコン24を選択することで、カード20Aについて、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を選択する。
【0092】
なお、領域23に表示される他のプレイヤ10は、一のプレイヤ10Aと関連のある他のプレイヤ10が優先的に表示されてもよい。一のプレイヤ10Aと関連のある他のプレイヤ10は、例えば、当該一のプレイヤ10Aと共にチームとしてゲームを遂行したことのあるプレイヤ10や、当該一のプレイヤ10Aとメッセージの送受信を行ったことのあるプレイヤ10、一のプレイヤ10Aとフレンド関係にあるプレイヤ10などである。なお、領域23に表示される他のプレイヤ10は、例えば、ランダムに表示される、ゲーム内においてレベルの高い順に表示される、などどのような方法で表示されてもよい。また、領域23に表示される他のプレイヤ10は、一のプレイヤ10Aが、他のプレイヤ10の名称(ニックネームなど)などを入力することによって検索されたプレイヤ10が表示されてもよい。
【0093】
また、領域23に表示される他のプレイヤ10は、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体を引き継ぎたいことを示す情報を、当該一のプレイヤ10Aに通知したプレイヤ10であってもよい。他のプレイヤ10は、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体を閲覧し、当該一のプレイヤ10Aに対して、ゲームの停止条件が満たされた場合に、所定のゲーム媒体を関連付けて欲しいことを示す情報(例えば、メッセージやメールなど)を通知する。この場合において、所定のゲーム媒体を関連付けて欲しいことを示す情報(例えば、メッセージやメールなど)を通知したプレイヤ10は、領域23に優先して表示される。
【0094】
図7は、本発明の一実施態様による携帯端末100の入力受付部に表示される画面表示の他の例を示す模式図である。
図7に例示する画面表示は、他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10B、10C、10D)の携帯端末100の表示部140に表示される画面表示である。
図7の例は、他のプレイヤ10に対して、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体を関連付けることに対する同意を確認する場合の画面表示である。
【0095】
図7に例示するように、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、ゲームの停止条件が満たされた場合に、他のプレイヤ10に関連付けられるゲーム媒体であるカード20Aが表示される。カード20Aは、例えば、キャラクタやアイテムなどを含む。また、カード20Aには、キャラクタやアイテムのレアリティに関する表示を含んでいてもよい。また、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、カード20Aの各種パラメータ21が表示される。カード20Aの各種パラメータ21は、例えば、カード20Aのレベルやステータス、属性、レアリティなどの情報である。
【0096】
さらに、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、カード20Aに関連付けられているプレイヤ10Aを示すアイコン25が含まれる。
図7の例では、カード20Aの左上に、「プレイヤA」というアイコン25が表示される。
【0097】
他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、“プレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされた場合に、当該プレイヤ10A関連付けること”に対する同意を確認するための確認領域26が表示される。確認領域26には、表示部140に表示されているカード20Aに関連付けられているプレイヤ10Aに関するアイコンや情報が表示される領域27。領域27には、
図7に例示するように、プレイヤ10Aのアイコンと、当該プレイヤ10Aの名称(ニックネームなど)やレベルを含む。なお、領域27に含まれるプレイヤAに関するアイコンや情報は、これらの例示限られず、どのようなアイコンや情報が含まれていてもよい。
【0098】
領域27には、他のプレイヤ10が、ゲーム媒体であるカード20Aを関連付けられることについて、同意を与えるためのアイコン28を含む。他のプレイヤ10は、アイコン28を選択することで、ゲームの停止条件が満たされた場合にカード20Aが関連付けられることについて、同意を与える。
【0099】
図8は、本発明の一実施態様による携帯端末100の入力受付部に表示される画面表示の例を示す模式図である。
図8に例示する画面表示は、他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10B、10C、10D)の携帯端末100の表示部140に表示される画面表示である。
図8の例は、他のプレイヤ10が、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた結果、当該他のプレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体を使用する場合の画面表示である。
【0100】
図8(a)及び(b)に例示するように、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされた結果、他のプレイヤ10に関連付けられたゲーム媒体であるカード20Aが表示される。
【0101】
図8(a)及び(b)に例示するように、カード20Aは、例えば、キャラクタやアイテムなどを含む。また、カード20Aには、キャラクタやアイテムのレアリティに関する表示を含んでいてもよい。また、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、カード20Aの各種パラメータ21が表示される。
【0102】
さらに、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、カード20Aに関連付けられているプレイヤ10Aを示すアイコン25等の情報が含まれる。
図8(a)の例では、カード20Aの左上に、プレイヤ10Aに関連付けられていることを示す「プレイヤA」というアイコン25が表示される。
【0103】
また、
図8(b)の例では、カード20Aの左上に、レンタル中であることを示す「レンタル」というアイコン25’が表示される。ゲーム媒体であるカード20Aが、他のプレイヤ10に関連付けられていると共に、当該他のプレイヤ10以外のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10A)にも関連付けられている場合に、
図8(b)のようなアイコン25’が表示される。あるいは、ゲーム媒体であるカード20Aが、現在は他のプレイヤ10に関連付けられているが、従前は当該他のプレイヤ10以外のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10A)に関連付けられていた場合に、
図8(b)のようなアイコン25’などの情報が表示されてもよい。
【0104】
なお、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、例えば、一のプレイヤ10A及び他のプレイヤ10の双方に関連付けられたカード20Aと、他のプレイヤ10が予め保持していたカード(すなわち、他のプレイヤ10のみに関連付けられているカード)とが、異なる領域に表示されてもよい。例えば、表示部140の左側には他のプレイヤ10が予め保持していたカード(すなわち、他のプレイヤ10のみに関連付けられているカード)が表示され、右側には一のプレイヤ10A及び他のプレイヤ10の双方に関連付けられたカードが表示されてもよい。なお、異なる領域に表示されていれば、どのように表示されていてもよく、例えば、表示部140の上側と下側に分けて表示してもよい。また、一のプレイヤ10A及び他のプレイヤ10の双方に関連付けられたカード20Aと、他のプレイヤ10が予め保持していたカード20とを、異なる画面に表示してもよい。
【0105】
(ゲームシステムの動作例)
図9は、本発明の一実施形態におけるゲームシステムの動作例を示すシーケンス図である。
図9に例示するゲームシステムの動作例は、一のプレイヤ10Aが、ゲーム媒体であるカード20ごとに、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を予め選択する場合の動作例である。
【0106】
図9に例示するように、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aの情報処理部131は、入力受付部150を介して、ゲーム媒体に対する取扱条件を受け付ける(S1001)。情報処理部131は、例えば、
図6の画面表示を介して、当該一のプレイヤ10Aに関連付けられているゲーム媒体であるカード20Aに対して、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10(例えば、他のプレイヤ10B)に関する情報を受け付ける。そして、送信処理部132は、情報処理部131が受け付けたゲーム媒体に対する取扱条件を、サーバ200に送信する(S1002)。
【0107】
サーバ200の情報処理部231は、例えば、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aから、当該一のプレイヤ10Aに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を受信する(S1003)。その後、情報処理部231は、取扱条件に含まれる他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10Bや10C、10D)に対して、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体であるカード20を関連付けることに対する同意を確認するための情報を送信する(S1004)。
【0108】
他のプレイヤ10の携帯端末100の通信処理部132は、同意を確認するための情報
を受信した場合、
図7の画面表示を介して、同意に対する回答(了承や拒否)を受け付ける(S1005)。その後、他のプレイヤ10の携帯端末100の通信処理部132は、同意に対する回答(了承や拒否)を、サーバ200に送信する(S1006)。
【0109】
サーバ200の情報処理部231は、他のプレイヤ10の携帯端末100から同意に対する回答(了承や拒否)を受信する(S1007)。その後、記憶処理部232は、ゲーム媒体の取扱条件を、記憶部140に記憶させる(S1008)。なお、他のプレイヤ10の携帯端末100から同意に対する回答が否定的な回答(拒否)の場合、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aに対して、同意が拒否されたことを示す情報を通知してもよい。
【0110】
一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aの条件判定部134は、当該一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを判定する(S1009)。その後、携帯端末100Aの通信処理部132は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを示す情報を、サーバ200に送信する(S1010)。
【0111】
サーバ200の情報処理部231は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを示す情報を受信する(S1011)。その後、サーバ200の切替処理部233は、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた場合、記憶部220に記憶されている取扱条件に基づいて、ゲーム媒体を他のプレイヤ10に関連付けて記憶させる(S1012)。そして、情報処理部231は、ゲーム媒体を関連付けた他のプレイヤ10に対して、当該ゲーム媒体が関連付けられたことを示す情報を送信する(S1013)。
【0112】
ゲーム媒体が関連付けられたことを示す情報を受信した場合、他のプレイヤ10の携帯端末100において、関連付けられたゲーム媒体であるカード20Aが利用可能となる(S1014)。
【0113】
上記の通り、本発明の一実施形態のゲームシステムによれば、ゲームのプレイを止めたプレイヤのゲームデータを他のプレイヤに利用可能とすることにより、当該プレイヤのゲームデータが無駄にならず、プレイヤがゲームデータに対して費やした時間やコストを有効活用できる。
【0114】
(変形例)
本発明の一実施形態の変形例は、一のプレイヤ10Aが、自己に関連付けられているゲーム媒体であるカード20に対して、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10として、複数の他のプレイヤ10を設定する場合の形態である。
【0115】
なお、携帯端末100やサーバ200の構成例は、
図2や
図3に示す例と同様であるため、詳細な説明は省略される。
【0116】
図10は、本発明の一実施形態の変形例の携帯端末100の入力受付部に表示される画面表示の他の例を示す模式図である。
図10の例は、一のプレイヤ10Aが、関連付けられているゲーム媒体の取扱条件を入力する場合の画面表示である。
【0117】
図10(a)に例示する画面表示は、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aの表示部140に表示される画面表示である。
図10(a)に例示するように、携帯端末100Aの表示部140には、プレイヤ10Aに関連付けられたゲーム媒体である複数のカード20が表示される。複数のカード20の各々は、例えば、キャラクタやアイテムなどを含む。また、複数のカード20の各々には、キャラクタやアイテムのレアリティに関する表示を含んでいてもよい。
【0118】
表示部140には、カード20Aの取扱条件を入力するための選択領域22が表示される。
図10(a)の例は、プレイヤ10Aが、取扱条件として、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を予め選択する場合の画面表示である。一のプレイヤ10Aは、予め定められた人数(例えば、3人)の他のプレイヤ10を選択することができる。
【0119】
選択領域22は、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10の候補を表示する複数の領域23を含む。他のプレイヤ10の候補を表示する領域23の各々には、当該他のプレイヤ10に関するアイコンや情報が表示される。領域23の各々には、
図10(a)に例示するように、他のプレイヤ10のアイコンと、当該他のプレイヤ10の名称(ニックネームなど)やレベルを含む。なお、領域23に含まれる他のプレイヤに関するアイコンや情報は、これらの例示限られず、どのようなアイコンや情報が含まれていてもよい。
【0120】
領域23には、一のプレイヤ10Aが、ゲーム媒体であるカード20Aについて、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を選択するためのアイコン24を含む。一のプレイヤ10Aは、アイコン24を選択することで、カード20Aについて、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を選択する。なお、
図10(a)において、一のプレイヤ10Aは、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける他のプレイヤ10を複数選択する。
【0121】
なお、領域23に表示される他のプレイヤ10は、一のプレイヤ10Aと関連のある他のプレイヤ10が優先的に表示される。一のプレイヤ10Aと関連のある他のプレイヤ10は、例えば、当該一のプレイヤ10Aと共にチームとしてゲームを遂行したことのあるプレイヤ10や、当該一のプレイヤ10Aとメッセージの送受信を行ったことのあるプレイヤ10、フレンド関係等の互いに認証した関係にあるプレイヤ10などである。なお、領域23に表示される他のプレイヤ10は、例えば、ランダムに表示される、ゲーム内においてレベルの高い順に表示される、などどのような方法で表示されてもよい。また、領域23に表示される他のプレイヤ10は、一のプレイヤ10Aが、他のプレイヤ10の名称(ニックネームなど)などを入力することによって検索されたプレイヤ10が表示されてもよい。
【0122】
図10(b)に例示する画面表示は、他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10B、10C、10D)の携帯端末100の表示部140に表示される画面表示である。
図7の例は、他のプレイヤ10に対して、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体を関連付けることに対する同意を確認する場合の画面表示である。
【0123】
図10(b)に例示するように、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、ゲームの停止条件が満たされた場合に、他のプレイヤ10に関連付けられるゲーム媒体の候補である複数のカード20が表示される。複数のカード20の各々は、例えば、キャラクタやアイテムなどを含む。また、複数のカード20の各々には、キャラクタやアイテムのレアリティに関する表示を含んでいてもよい。また、他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、複数のカード20に関連付けられているプレイヤ10Aを示すアイコン25が含まれる。
図7の例では、複数のカード20の各々の左上に、「プレイヤA」というアイコン25が表示される。
【0124】
他のプレイヤ10の携帯端末100の表示部140には、“プレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされた場合に、当該プレイヤ10A関連付けること”に対する同意を確認するための確認領域26が表示される。確認領域26には、プレイヤ10Aに関するアイコンや情報が表示される領域27を含む。領域27には、
図10(b)に例示するように、プレイヤ10Aのアイコンと、当該プレイヤ10Aの名称(ニックネームなど)やレベルを含む。なお、領域27に含まれるプレイヤAに関するアイコンや情報は、これらの例示限られず、どのようなアイコンや情報が含まれていてもよい。
【0125】
領域27には、他のプレイヤ10が、複数のカード20の少なくとも1つが関連付けられることについて、同意を与えるためのアイコン28を含む。他のプレイヤ10は、アイコン28を選択することで、ゲームの停止条件が満たされた場合に、複数のカード20の少なくとも1つが関連付けられることについて、同意を与える。
【0126】
図11は、本発明の一実施形態の変形例におけるゲームシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【0127】
図11に例示するように、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aの情報処理部131は、入力受付部150を介して、ゲーム媒体に対する取扱条件を受け付ける(S2001)。情報処理部131は、例えば、
図10(a)の画面表示を介して、当該一のプレイヤ10Aに関連付けられているゲーム媒体である複数のカード20に対して、ゲームの停止条件が満たされた場合に関連付ける複数の他のプレイヤ10(例えば、他のプレイヤ10B、10C、10D)に関する情報を受け付ける。そして、送信処理部132は、情報処理部131が受け付けたゲーム媒体に対する取扱条件を、サーバ200に送信する(S2002)。
【0128】
サーバ200の情報処理部231は、例えば、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aから、当該一のプレイヤ10Aに関連付けられたゲーム媒体の取扱条件を受信する(S2003)。その後、情報処理部231は、取扱条件に含まれる他のプレイヤ10(例えば、プレイヤ10B、10C、10D)の携帯端末(100B、100C、100D)に対して、一のプレイヤ10Aのゲーム媒体であるカード20を関連付けることに対する同意を確認するための情報を送信する(S2004)。
【0129】
他のプレイヤ10の携帯端末100の通信処理部132は、同意を確認するための情報
を受信した場合、
図7の画面表示を介して、同意に対する回答(了承や拒否)を受け付ける(S2005)。その後、他のプレイヤ10の携帯端末100の通信処理部132は、同意に対する回答(了承や拒否)を、サーバ200に送信する(S2006)。
【0130】
サーバ200の情報処理部231は、他のプレイヤ10の携帯端末100から同意に対する回答(了承や拒否)を受信する(S2007)。その後、記憶処理部232は、ゲーム媒体の取扱条件を、記憶部140に記憶させる(S2008)。なお、他のプレイヤ10の携帯端末100から同意に対する回答が否定的な回答(拒否)の場合、一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aに対して、同意が拒否されたことを示す情報を通知してもよい。
【0131】
一のプレイヤ10Aの携帯端末100Aの条件判定部134は、当該一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを判定する(S2009)。その後、携帯端末100Aの通信処理部132は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを示す情報を、サーバ200に送信する(S2010)。
【0132】
サーバ200の情報処理部231は、一のプレイヤ10Aに対するゲームの停止条件が満たされたことを示す情報を受信する(S2011)。その後、サーバ200の切替処理部233は、一のプレイヤに対するゲームの停止条件が満たされた場合、記憶部220に記憶されている取扱条件に基づいて、複数のゲーム媒体を他のプレイヤ10にランダムに関連付けて記憶させる(S2012)。そして、情報処理部231は、他のプレイヤ10毎に、当該他のプレイヤ10にゲーム媒体が関連付けられたことを示す情報と、関連付けられたゲーム媒体を示す情報とを送信する(S1013)。
【0133】
ゲーム媒体が関連付けられたことを示す情報を受信した場合、他のプレイヤ10の携帯端末100において、関連付けられたゲーム媒体であるカード20が利用可能となる(S1014)。
【0134】
上記の通り、本発明の一実施形態のゲームシステムによれば、ゲームのプレイを止めたプレイヤのゲームデータを他のプレイヤに利用可能とすることにより、当該プレイヤのゲームデータが無駄にならず、プレイヤがゲームデータに対して費やした時間やコストを有効活用できる。
【0135】
また、前述では、本発明の一態様に係る情報処理装置が携帯端末(クライアント装置)として機能し、本発明の一態様に係るプログラムが、いわゆるネイティブアプリケーション(ネイティブゲーム)として、当該携帯端末において実行される構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の一態様に係る情報処理装置がサーバとして機能し、本発明の一態様に係るプログラムが、いわゆるウェブアプリケーション(ウェブゲーム)として、プログラムの一部または全部がサーバにおいて実行され、実行された処理の結果が携帯端末に返される構成としてもよい。
【0136】
前述の実施態様において、携帯端末としての情報処理装置100が備えるとして説明した各部(特に、制御部130)の一部または全部を、サーバ装置としての情報処理装置200′が備え、当該情報処理装置200′は、携帯端末100に与えられた入力に基づいて、ゲームの出力結果を当該携帯端末100に送信する構成とすることができる。これにより、情報処理装置200′は、携帯端末100が機能を提供する場合に携帯端末100が奏する効果と同じ効果を奏する。
【0137】
なお、ウェブブラウザを介してゲームの結果を表示させる場合、携帯端末100は、例えば、ウェブブラウザに搭載された所定の記憶領域(ウェブストレージ)に、サーバ200′から受信した情報を蓄積することができる。
【0138】
なお、当該ゲーム画面を、上記情報処理装置200′が生成したデータに基づいて上記携帯端末100Aに表示されるウェブ表示とし、その他のメニュー画面などを、当該携帯端末100Aにインストールされているネイティブアプリによって表示するネイティブ表示とするなど、当該ゲームは、上記情報処理装置200′および携帯端末100Aのそれぞれが処理の一部を担う、ハイブリッドゲームとすることもできる。
【0139】
また、本発明に係るゲームプログラムが、携帯端末100において実行されるネイティブアプリケーションとして実現される場合であっても、当該携帯端末100は、必要に応じて情報処理装置200′にアクセスし、当該ゲームの進行に関係する情報(例えば、プレイヤに関する情報、当該プレイヤとフレンド関係にある他のプレイヤに関する情報、当該プレイヤに関連付けられた累積ポイント・アイテム・キャラクタに関する情報、当該プレイヤのランキング情報など)をダウンロードして利用することができる。さらに、携帯端末同士が通信可能に接続され(例えば、Bluetooth(登録商標))を用いた近距離無線通信など、いわゆるピア・ツー・ピア通信)、互いに同期を取り合って、当該ゲームをマルチプレイすることもできる。
【0140】
また、前述の制御方法は、フローチャートを参照して説明した処理だけでなく、制御部130に含まれる各部において実行される処理を任意に含んでもよい。また、携帯端末100は図のようなスマートフォンに限るものでない。携帯端末は、上記実施の形態において記載した機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよく、たとえば、携帯電話、PC(Personal Computer)、タブレット端末等であってもよい。
【0141】
また、携帯端末100およびサーバ200の制御部は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、携帯端末100およびサーバ200は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データが情報処理装置(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等を備えている。そして、情報処理装置(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。また、上記プログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記情報処理装置に供給されてもよい。本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0142】
なお、上記プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)等のオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5等のマークアップ言語等を用いて実装できる。また、上記プログラムによって実現される各機能を実現する各構成部を備えた携帯端末(例えば、携帯端末100A)と、上記各機能とは異なる残りの機能を実現する各構成部を備えたサーバとを含むゲームシステムも、本発明の範疇に入る。
【0143】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上記実施の形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0144】
10 プレイヤ
20 ゲーム媒体(カード)
100 携帯端末(情報処理端末)
110 通信部
120 記憶部
130 制御部
140 表示部
150 入力受付部
160 音声I/F
200 サーバ(情報処理装置)
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
300 ネットワーク