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特許7058309画像撮影方法、画像撮影装置および記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-13
(45)【発行日】2022-04-21
(54)【発明の名称】画像撮影方法、画像撮影装置および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20220414BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20220414BHJP
【FI】
H04N5/232 290
G03B15/00 H
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020150271
(22)【出願日】2020-09-08
(65)【公開番号】P2021175172
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2020-09-08
(31)【優先権主張番号】202010346193.1
(32)【優先日】2020-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517188574
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING XIAOMI MOBILE SOFTWARE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ワン チャン
(72)【発明者】
【氏名】ウー フイシャ
【審査官】佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-331693(JP,A)
【文献】特開2003-244580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像撮影方法であって、
電子機器に適用され、前記電子機器には画像収集装置が実装され、前記画像撮影方法は、
ユーザの第1入力を受信することと、
前記第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得することであって、前記第1画像と前記第2画像とのファインダの範囲は同じであることと、
前記第1画像および前記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することであって、前記目標画像は、前記第1画像における前記目標対象の第1対象画像および前記第2画像における前記目標対象の第2対象画像を含むこと
を含み、
前記第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、前記第1サブ入力は、前記第1画像の命令を取得するために使用され、前記第2サブ入力は、前記第2画像の命令を取得するために使用され、
前記第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得することは、
前記第1サブ入力に応答して、前記第1画像を取得することと、
前記第1画像を取得した後、前記画像収集装置のファインダの範囲内で前記目標対象を認識した場合、前記第2サブ入力に応答して、前記第2画像を取得することと、
前記第1画像を取得した後、前記画像収集装置のファインダの範囲内で目標対象を認識しなかった場合、前記画像収集装置を撮影不可状態に設定することと
を含む、画像撮影方法。
【請求項2】
前記第1画像および前記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することは、
処理される画像内の前記目標対象の切り抜き画像を切り抜くことと、
前記切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成すること
を含み、
前記処理される画像は、前記第1画像および前記第2画像のうちの1つであり、前記背景画像は、前記第1画像および前記第2画像のうちの別の1つである請求項1に記載の画像撮影方法。
【請求項3】
前記目標対象の切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成することは、
前記処理される画像における前記切り抜き画像の画像位置を取得することと、
前記画像位置に基づいて、前記切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成すること
を含む請求項2に記載の画像撮影方法。
【請求項4】
前記画像撮影方法は、
前記切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成する前に、
前記切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行することをさらに含む請求項2または請求項3に記載の画像撮影方法。
【請求項5】
前記第2画像は複数であり
前記第1画像および前記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することは、
複数の前記第2画像における前記第2対象画像を、撮影時刻順に従って前記第1画像に順次に合成して、前記目標画像を生成することを含む請求項1に記載の画像撮影方法。
【請求項6】
画像撮影装置であって、
電子機器に適用され、前記電子機器には画像収集装置が実装され、前記画像撮影装置は、
ユーザの第1入力を受信するように構成される受信モジュールと、
前記第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得するように構成される取得モジュールであって、前記第1画像と前記第2画像とのファインダの範囲は同じである取得モジュールと、
前記第1画像および前記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成するように構成される合成モジュールであって、前記目標画像は、前記第1画像における前記目標対象の第1対象画像および前記第2画像における前記目標対象の第2対象画像を含む合成モジュール
を含み、
前記第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、前記第1サブ入力は、前記第1画像の命令を取得するために使用され、前記第2サブ入力は、前記第2画像の命令を取得するために使用され、
前記取得モジュールは、
前記第1サブ入力に応答して、前記第1画像を取得することと、
前記第1画像を取得した後、前記画像収集装置のファインダの範囲内で前記目標対象を認識した場合、前記第2サブ入力に応答して、前記第2画像を取得することと、
前記第1画像を取得した後、前記画像収集装置のファインダの範囲内で目標対象を認識しなかった場合、前記画像収集装置を撮影不可状態に設定することと
を行うように構成される、画像撮影装置。
【請求項7】
前記第1画像および前記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、前記合成モジュールは、
処理される画像内の前記目標対象の切り抜き画像を切り抜くことと、
前記切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成することと
を行うように構成され、
前記処理される画像は、前記第1画像および前記第2画像のうちの1つであり、前記背景画像は、前記第1画像および前記第2画像のうちの別の1つである請求項に記載の画像撮影装置。
【請求項8】
前記目標対象の切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成する場合、前記合成モジュールは、
前記処理される画像における前記切り抜き画像の画像位置を取得することと、
前記画像位置に基づいて、前記切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成することと
を行うように構成される請求項に記載の画像撮影装置。
【請求項9】
前記画像撮影装置は、
前記切り抜き画像を背景画像に合成して、前記目標画像を生成する前に、前記切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行するように構成される平滑化モジュールをさらに含む請求項または請求項8に記載の画像撮影装置。
【請求項10】
前記第2画像は複数であり
前記第1画像および前記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、前記合成モジュールは、
複数の前記第2画像における前記第2対象画像を、撮影時刻順に従って前記第1画像に順次に合成して、前記目標画像を生成するように構成される請求項に記載の画像撮影装置。
【請求項11】
画像撮影装置であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリ
を含み、
前記プロセッサは、請求項1~5のいずれか一項に記載の画像撮影方法を実行するように構成される画像撮影装置。
【請求項12】
命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令は、モバイル端末のプロセッサによって実行されると、請求項1~5のいずれか一項に記載の画像撮影方法を実行することを前記モバイル端末に行わせる、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月27日に中国特許局に提出された、出願番号がCN202010346193.1である中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、端末技術分野に関し、特に、画像撮影方法、画像撮影装置および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
科学技術の急速な発展に伴い、人々が情報を取得するためのチャネルはますます豊かになる。イメージやビデオなどの画像ファイルは、大量の情報と豊かなコンテンツが含まれるため、人々の好評を受けている。モバイル端末の普及により、画像ファイルの取得がより便利になり、社会生活でも人々は、画像を介した情報伝播に熱中し、画像に対する個性的なニーズも高まる。
【0004】
ユーザは、同じまたは異なる姿勢を持つ複数の同一の被写体が同時に同一の画像に表示される分身効果など、興味深い画像撮影効果を得ることを望む。画像内の被写体の複数の分身効果を実現するために、現在の技術では、画像処理ソフトウェアを介してイメージの後処理を実行するが、プロセスが煩わしく、処理効果も低いため、ユーザの撮影ニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
関連技術に存在する課題を解決するために、本開示は、画像撮影方法、画像撮影装置および記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の一態様によれば、画像撮影方法を提供し、画像撮影方法は、電子機器に適用され、電子機器には画像収集装置が実装される。画像撮影方法は、ユーザの第1入力を受信することと、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得することであって、第1画像と第2画像とのビューファインダの範囲は同じであることと、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することであって、目標画像は、第1画像における目標対象の第1対象画像および第2画像における目標対象の第2対象画像を含むこととを含む。
【0007】
一実施例において、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することは、処理される画像内の目標対象の切り抜き画像を切り抜くことと、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成することとを含み、処理される画像は、第1画像および第2画像のうちの1つであり、背景画像は、第1画像および第2画像のうちの別の1つである。
【0008】
一実施例において、目標対象の切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成することは、処理される画像における切り抜き画像の画像位置を取得することと、画像位置に基づいて、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成することとを含む。
【0009】
一実施例において、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する前に、切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行することをさらに含む。
【0010】
一実施例において、第2画像は複数であり、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することは、複数の第2画像における第2対象画像を、撮影時刻順に従って第1画像に順次に合成して、目標画像を生成することを含む。
【0011】
一実施例において、第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、第1サブ入力は、第1画像の命令を取得するために使用され、第2サブ入力は、第2画像の命令を取得するために使用され、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得することは、第1サブ入力に応答して、第1画像を取得することと、画像収集装置のファインダの範囲内で目標対象を認識した場合、第2サブ入力に応答して、第2画像を取得することとを含む。
【0012】
本開示の実施例の別の態様によれば、電子機器に適用される画像撮影装置を提供し、電子機器には、画像収集装置が実装される。画像撮影装置は、ユーザの第1入力を受信するように構成される受信モジュールと、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得するように構成される取得モジュールであって、第1画像と第2画像とのビューファインダの範囲は同じである取得モジュールと、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成するように構成される合成モジュールであって、目標画像は、第1画像における目標対象の第1対象画像および第2画像における目標対象の第2対象画像を含む合成モジュールとを含む。
【0013】
一実施例において、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、合成モジュールは、処理される画像内の目標対象の切り抜き画像を切り抜き、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成するように構成され、処理される画像は、第1画像および第2画像のうちの1つであり、背景画像は、第1画像および第2画像のうちの別の1つである。
【0014】
一実施例において、目標対象の切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する場合、合成モジュールは、処理される画像における切り抜き画像の画像位置を取得し、画像位置に基づいて、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成するように構成される。
【0015】
一実施例において、画像撮影装置は、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する前に、切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行するように構成される平滑化モジュールをさらに含む。
【0016】
一実施例において、第2画像は複数であり、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、合成モジュールは、複数の第2画像における第2対象画像を、撮影時刻順に従って第1画像に順次に合成して、前記目標画像を生成するように構成される。
【0017】
一実施例において、第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、第1サブ入力は、第1画像の命令を取得するために使用され、第2サブ入力は、第2画像の命令を取得するために使用され、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得する場合、取得モジュールは、第1サブ入力に応答して、第1画像を取得し、画像収集装置のファインダの範囲内で目標対象を認識した場合、第2サブ入力に応答して、第2画像を取得するように構成される。
【0018】
本開示の実施例のさらに別の態様によれば、画像撮影装置を提供し、前記画像撮影装置は、プロセッサと、プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、ここで、プロセッサは、前述したいずれか1つに記載の画像撮影方法を実行するように構成される。
【0019】
本開示の実施例のさらに別の態様によれば、記憶媒体の命令がモバイル端末のプロセッサによって実行されるとき、モバイル端末が前述したいずれか1つに記載の画像撮影方法を実行するようにする、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0020】
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
画像撮影方法であって、
電子機器に適用され、上記電子機器には画像収集装置が実装され、上記画像撮影方法は、
ユーザの第1入力を受信することと、
上記第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得することであって、上記第1画像と上記第2画像とのファインダの範囲は同じであることと、
上記第1画像および上記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することであって、上記目標画像は、上記第1画像における上記目標対象の第1対象画像および上記第2画像における上記目標対象の第2対象画像を含むこととを含むことを特徴とする、上記画像撮影方法。
(項目2)
上記第1画像および上記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することは、
処理される画像内の上記目標対象の切り抜き画像を切り抜くことと、
上記切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成することとを含み、
上記処理される画像は、上記第1画像および上記第2画像のうちの1つであり、上記背景画像は、上記第1画像および上記第2画像のうちの別の1つであることを特徴とする、
上記項目に記載の画像撮影方法。
(項目3)
上記目標対象の切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成することは、
上記処理される画像における上記切り抜き画像の画像位置を取得することと、
上記画像位置に基づいて、上記切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成することとを含むことを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影方法。
(項目4)
上記切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成する前に、
上記切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行することをさらに含むことを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影方法。
(項目5)
上記第2画像は複数であり、上記第1画像および上記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することは、
複数の上記第2画像における上記第2対象画像を、撮影時刻順に従って上記第1画像に順次に合成して、上記目標画像を生成することを含むことを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影方法。
(項目6)
上記第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、上記第1サブ入力は、上記第1画像の命令を取得するために使用され、上記第2サブ入力は、上記第2画像の命令を取得するために使用され、上記第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得することは、
上記第1サブ入力に応答して、上記第1画像を取得することと、上記画像収集装置のファインダの範囲内で上記目標対象を認識した場合、上記第2サブ入力に応答して、上記第2画像を取得することとを含むことを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影方法。
(項目7)
画像撮影装置であって、
電子機器に適用され、上記電子機器には画像収集装置が実装され、上記画像撮影装置は、
ユーザの第1入力を受信するように構成される受信モジュールと、
上記第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得するように構成される取得モジュールであって、上記第1画像と上記第2画像とのファインダの範囲は同じである取得モジュールと、
上記第1画像および上記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成するように構成される合成モジュールであって、上記目標画像は、上記第1画像における上記目標対象の第1対象画像および上記第2画像における上記目標対象の第2対象画像を含む合成モジュールとを含むことを特徴とする、上記画像撮影装置。
(項目8)
上記第1画像および上記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、上記合成モジュールは、
処理される画像内の上記目標対象の切り抜き画像を切り抜き、
上記切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成するように構成され、
上記処理される画像は、上記第1画像および上記第2画像のうちの1つであり、上記背景画像は、上記第1画像および上記第2画像のうちの別の1つであることを特徴とする、
上記項目に記載の画像撮影装置。
(項目9)
上記目標対象の切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成する場合、上記合成モジュールは、
上記処理される画像における上記切り抜き画像の画像位置を取得し、
上記画像位置に基づいて、上記切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成するように構成されることを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影装置。
(項目10)
上記画像撮影装置は、
上記切り抜き画像を背景画像に合成して、上記目標画像を生成する前に、上記切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行するように構成される平滑化モジュールをさらに含むことを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影装置。
(項目11)
上記第2画像は複数であり、上記第1画像および上記第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、上記合成モジュールは、
複数の上記第2画像における上記第2対象画像を、撮影時刻順に従って上記第1画像に順次に合成して、上記目標画像を生成するように構成されることを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影装置。
(項目12)
上記第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、上記第1サブ入力は、上記第1画像の命令を取得するために使用され、上記第2サブ入力は、上記第2画像の命令を取得するために使用され、上記第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得する場合、上記取得モジュールは、
上記第1サブ入力に応答して、上記第1画像を取得し、上記画像収集装置のビューファインダの範囲内で上記目標対象を認識した場合、上記第2サブ入力に応答して、上記第2画像を取得するように構成されることを特徴とする、
上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影装置。
(項目13)
画像撮影装置であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
上記プロセッサは、上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影方法を実行するように構成されることを特徴とする、上記画像撮影装置。
(項目14)
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
上記記憶媒体の命令がモバイル端末のプロセッサによって実行されるとき、モバイル端末が上記項目のいずれか一項に記載の画像撮影方法を実行するようにする、上記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0021】
(摘要)
本開示は、画像撮影方法、画像撮影装置および記憶媒体に関する。画像撮影方法は、電子機器に適用され、電子機器には画像収集装置が実装され、画像撮影方法は、ユーザの第1入力を受信することと、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得することであって、第1画像と第2画像とのビューファインダの範囲は同じであることと、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することであって、目標画像は、第1画像における目標対象の第1対象画像および第2画像における目標対象の第2対象画像を含むこととを含む。本開示の実施例を通じて、撮影することにより、目標対象を含む複数の対象画像の同一の画像ファイルを直接に取得することを実現することができるため、ユーザの個性的な撮影ニーズを満たし、ユーザの体験を改善する。
【発明の効果】
【0022】
本開示の実施例によって提供される技術的解決策は、以下の有益な効果を含み得る。撮影プロセスにおいて、目標対象の移動を追跡して、目標対象に対して収集した第1画像および第2画像を取得し、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することにより、複数の目標対象画像を含む目標画像を取得し、ユーザの個性的な撮影ニーズを満たす。
【0023】
上記した一般的な説明および後述する詳細な説明は、単なる例示および説明に過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
ここでの図面は、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、本開示と一致する実施例を示し、明細書とともに本開示の実施例の原理を説明するために使用される。
図1】本開示の一例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートである。
図2】本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートである。
図3】本開示のさらに別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートである。
図4】本開示のさらに別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートである。
図5a】本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法の応用の概略図である。
図5b】本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法の応用の概略図である。
図5c】本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法の応用の概略図である。
図5d】本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法の応用の概略図である。
図5e】本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法の応用の概略図である。
図6】本開示の一例示的な実施例によって示された画像撮影装置のブロック図である。
図7】本開示の一例示的な実施例によって示された画像撮影装置のブロック図である。
図8】本開示の一例示的な実施例によって示された装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、その例は図面に示す。特に明記しない限り、以下の説明が添付の図面に関する場合、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付された特許請求の範囲に詳述されたように、本開示の特定の態様と一致する装置および方法の例である。
【0026】
図1は、一例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートであり、図1に示されたように、画像撮影方法は電子機器に使用され、電子機器には画像収集装置が実装される。電子機器は、画像収集装置を介してビデオおよび/またはイメージの収集を実行することができる。電子機器は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータまたはウェアラブル機器などであってもよい。本開示の実施例は、画像撮影方法が適用された機器のタイプに対して制限しない。
【0027】
本開示の実施例における画像撮影方法は、同一の目標画像内で、複数の同一の撮影目標対象を表示する撮影に使用されることができる。図1を参照すると、画像撮影方法は、次のステップを含む。
【0028】
ステップS101において、ユーザの第1入力を受信する。
【0029】
本開示の一実施例において、第1入力は、1回目の入力および2回目の入力を含み、1回目の入力は、第1画像を取得するために使用される命令を含み、2回目の入力は、第2画像を取得するために使用される命令を含む。
【0030】
ステップS102において、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得する。
【0031】
ステップS103において、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する。
【0032】
画像収集装置のレンズを撮影しようとする目標対象に向け、画像アルゴリズムを介してビューファインダ領域の目標対象を主導的に認識するすることができる。目標対象は、例えば、歩行者、顔、動物、車両などの通常の可動な物体である。画像アルゴリズムは、物体のエッジおよび輪郭を認識するアルゴリズムを介して、目標対象の画像特徴を認識することにより、目標対象が認識されたと決定することができる。目標対象は、1つであってもよく、複数であってもよいことを理解されたい。第1画像および第2画像は、写真であってもよく、ビデオであってもよい。
【0033】
目標対象または目標対象が配置されたエリアをクリックするなど、目標対象を選択するユーザの操作により、目標対象が認識されたと決定することもできる。
【0034】
画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得し、第1画像および第2画像の収集プロセスでは、端末の位置は変わらなく、即ち、第1画像と第2画像とのビューファインダの範囲は同じであり、即ち、第1画像および第2画像は、同一の目標対象において、同一のビューファインダの範囲に基づいて収集された画像である。
【0035】
目標対象の第1対象画像と第2対象画像とが、ビューファインダの範囲に対して位置が変化すると、姿勢と動作も異なる場合もある。目標対象は、移動することにより、ビューファインダの範囲に対して異なる位置に配置される。
【0036】
目標画像は、第1画像における目標対象の第1対象画像および第2画像における目標対象の第2対象画像を含む。
【0037】
第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成することにより、複数の目標対象画像を含む目標画像を取得し、ユーザの個性的な撮影ニーズを満たす。
【0038】
本開示の実施例によれば、ユーザの第1入力を受信し、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得し、第1画像と第2画像とのビューファインダの範囲は同じであり、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成し、目標画像は、第1画像における目標対象の第1対象画像および第2画像における目標対象の第2対象画像を含む。それにより、撮影することにより、目標対象を含む複数の対象画像の同一の画像ファイルを直接に取得することを実現するため、ユーザの個性的な撮影ニーズを満たし、ユーザの体験を改善する。
【0039】
図2は、本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートである。図2に示されたように、図1のステップS103は、次のステップを含む。
【0040】
ステップS1031において、処理される画像内の目標対象の切り抜き画像を切り抜く。
【0041】
処理される画像は、第1画像および第2画像のうちの1つであり、背景画像は、第1画像および第2画像のうちの別の1つである。
【0042】
画像アルゴリズムを介して、処理される画像の目標対象を認識し、目標対象の輪郭を決定し、目標対象を切り抜きして、目標対象の切り抜き画像を取得することができる。処理される画像は第1画像であってもよく、第2画像であってもよいことを理解されたい。それに対応して、処理される画像が第1画像である場合、第2画像を背景画像として使用し、処理される画像が第2画像である場合、第1画像を背景画像として使用する。
【0043】
ステップS1032において、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する。
【0044】
処理される画像が第1画像である場合、第1画像内で、目標対象の第1対象画像を切り抜きして、第1画像内の目標対象の切り抜き画像を取得し、切り抜き画像を第2画像に合成して、目標画像を生成する。
【0045】
また、処理される画像は第2画像であり、第2画像内で、目標対象の第2対象画像を切り抜きして、第2画像内の目標対象の切り抜き画像を取得し、切り抜き画像を第1画像に合成して、目標画像を生成することにより、目標対象の複数の対象画像の同一画像ファイルの取得はより柔軟になり、ユーザの変化する撮影ニーズを満たすこともできる。
【0046】
図3は、本開示のさらに別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートである。図3に示されたように、図2のステップS1032は、次のステップを含む。
【0047】
ステップS10321において、処理される画像における切り抜き画像の画像位置を取得する。
【0048】
第1画像と第2画像とのビューファインダの範囲は同じであり、第1画像および第2画像の収集プロセスでは、画像収集装置の位置は変わらず、第1画像と第2画像内の目標対象の位置の移動が発生する。
【0049】
処理される画像内の目標対象の切り抜き画像を切り抜く場合、処理される画像における切り抜き画像の画像位置を取得し、これは、処理される画像における切り抜き画像の画像位置は、背景画像に対する切り抜き画像の位置と一致すると理解することができる。
【0050】
処理される画像が第1画像である場合、第1画像における切り抜き画像の画像位置を取得し、処理される画像が第2画像である場合、第2画像における切り抜き画像の画像位置を取得する。
【0051】
ステップS10322において、画像位置に基づいて、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する。
【0052】
第1画像を処理される画像として使用し、第2画像を背景画像として使用する場合、第1画像における切り抜き画像の画像に基づいて、切り抜き画像を第2画像に合成して、目標画像を生成する。
【0053】
また、第1画像を背景画像として使用し、第2画像を処理される画像として使用する場合、第2画像における切り抜き画像の画像に基づいて、切り抜き画像を第1画像に合成して、目標画像を生成することもできる。
【0054】
切り抜き画像をその画像位置に応じて、背景画像の該当位置に合成して、目標画像における目標対象画像の正確な位置を確保し、生成された目標画像内の複数の目標対象が配置された位置と、収集されるときの位置が一致するようにして、ユーザのニーズをよりよく満たす。
【0055】
図4は、本開示のさらに別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法のフローチャートである。図4に示されたように、画像撮影方法は、次のステップを含む。
【0056】
ステップS201において、ユーザの第1入力を受信する。
【0057】
ステップS202において、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得する。
【0058】
ステップS203において、処理される画像内の目標対象の切り抜き画像を切り抜く。
【0059】
ステップS204において、切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行する。
【0060】
切り抜き画像と背景画像の融合をより自然にするために、切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行し、切り抜き画像と背景画像の接点に対して、画素識別を実行し、類似する画像を補充するなどの平滑化処理を実行して、目標画像の合成効果を改善する。平滑化処理は、画像処理技術において、ぼけ遷移処理など、一般的に使用される他の処理方法であってもよく、本開示はこれらに対して制限しない。
【0061】
ステップS205において、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する。
【0062】
一実施例において、第2画像は複数であり、複数の第2画像における第2対象画像を、撮影時刻順に従って第1画像に順次に合成して、前記目標画像を生成する。
【0063】
同一の画像において複数の目標対象の画像を取得する必要がある場合、即ち、第2画像が複数である場合、複数の第2画像における第2対象画像を、撮影時刻順に従って第1画像に順次に合成して、前記目標画像を生成することができる。
【0064】
複数の第2画像は、目標対象を複数回収集することによって実現することができる。撮影プロセスでは、第1画像を基に、即ち、第1画像として、複数の第2画像における第2対象画像を、撮影時刻順に従って第1画像に順次に合成して、前記目標画像を生成する。現在の撮影プロセス中に、複数の目標対象を含む目標画像を、追加のイメージ処理を実行することなく、リアルタイムで迅速且つ便利に取得することができる。
【0065】
一実施例において、第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、第1サブ入力は、第1画像の命令を取得するために使用され、第2サブ入力は、第2画像の命令を取得するために使用される。第1サブ入力に応答して、第1画像を取得し、画像収集装置のファインダの範囲内で目標対象を認識した場合、第2サブ入力に応答して、第2画像を取得する。
【0066】
第1サブ入力は、第1画像の命令を取得するために使用され、第2サブ入力は、第2画像の命令を取得するために使用され、第1画像の命令を取得し、および第1画像の命令を取得する命令は、ユーザが、画像収集装置を制御して画像を取得するための命令であってもよく、例えば、画像収集装置のシャッタを押すこと、画像収集インタラクティブインターフェイスの仮想ボタンをクリックすることなどの方式であってもよい。
【0067】
本開示の一実施例において、第1サブ入力に応答して、第1画像を取得し、画像アルゴリズムを介して、目標対象の特徴を決定し、撮影プロセスでは、目標対象の特徴に従ってビューファインダの範囲内で目標対象を認識し、目標対象の移動を追跡する。例えば、第1画像の撮影を完了した後、ビューファインダユニット内で目標対象を認識するとき、目標対象が配置された位置に識別フレームで生成し、識別フレームは、目標対象の移動とともにリアルタイムで移動し、第2サブ入力に応答して、第2画像を取得して、撮影者が目標対象の位置を決定して撮影するようにする。
【0068】
さらに例えば、第1画像の撮影を完了した後、画像収集装置のビューファインダの範囲内で目標対象を認識した場合、第2画像に第1画像内の同じ目標対象を含まないことを回避するために、画像収集装置を撮影不可状態に設定する。
【0069】
図5a~図5eは、本開示の別の例示的な実施例によって示された画像撮影方法の応用の概略図であり、図5aでは、画像撮影装置のレンズを、撮影される目標対象に向け、目標対象をアルゴリズムに基づいて認識し、またはユーザのクリックを介して決定する。
【0070】
認識が成功した後、撮影インターフェイスのビューファインダの範囲内に目標対象撮影可能識別子が現れ、端末のシャッタは撮影をトリガするため、ユーザは、シャッタをクリックすることにより、目標対象を含む第1画像を取得することができ、第1画像は背景画像を含む。認識された目標対象については、背景画像に基づくユーザの目標対象の位置をプロンプトするために、目標対象が配置された位置には識別フレームが現れる。
【0071】
ユーザは、撮影する前に、撮影パラメータの設定を実行し、パラメータの設定を完了した後に、第1画像の撮影を実行することができることを理解されたい。
【0072】
図5bに示されたように、第1画像の撮影が成功した後、目標対象の位置が移動する可能性があり、ユーザは、ニーズに従って第2画像の撮影を実行することができる。ビューファインダの範囲内で目標対象を認識しなかった場合、ユーザにプロンプトし、且つ画像収集装置のシャッタを使用できないように制御し、この場合撮影は不可能である。
【0073】
図5cに示されたように、第1画像の撮影が成功した後、ユーザが携帯電話を動かさないようにプロンプトし、ビューファインダの範囲が変化しないと決定して、同じビューファインダの範囲の同一の目標対象の複数の対象画像の撮影を実現する。
【0074】
第1画像の撮影を完了した後、電子機器のツールバーが非表示になり、撮影パラメータを設定および調整することができなくなり、ユーザに対して撮影モードに戻るようにプロンプトすることを理解されたい。撮影インタラクティブインターフェイスで、ユーザが複数の目標対象モードの撮影を実行するかどうかをプロンプトし、ユーザが確認した後に、撮影ビューファインダインターフェイスに戻って撮影して、目標画像を取得することができる。
【0075】
図5dに示されたように、撮影プレビューフレームにおいて、識別フレームの形で目標対象を認識し、目標対象が配置された位置が前述した目標対象の対象画像と重ならない場合、撮影可能の識別フレームを表示し、シャッタは使用可能になり、ユーザは、現在の目標対象を撮影することができる。
【0076】
図5eに示されたように、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する。
【0077】
上述のプロセスを繰り返して実行することにより、複数の目標対象を含む目標画像を取得することができる。
【0078】
一実施例において、画像アルゴリズムを介して画像収集装置のビューファインダの範囲内で目標対象を認識してもよく、ユーザが、目標対象または目標対象が配置されたエリアをクリックおよびボックス選択などの目標対象を選択する操作など、ユーザが画像収集装置のビューファインダの範囲内で目標対象を選択する操作により、画像収集装置のビューファインダの範囲内で目標対象を認識してもよい。
【0079】
画像アルゴリズムは、物体のエッジおよび輪郭を認識するアルゴリズムを介して、ビューファインダの範囲内の目標対象を決定することであってもよく、本開示は、使用する画像認識アルゴリズムに対して制限しない。目標対象を認識することにより、後続の撮影プロセスにおいて、目標対象の認識、追跡およびロックなどを実現し、ユーザが複数の目標対象を含む目標画像を取得するのに便利である。
【0080】
図6は、本開示の一例示的な実施例によって示された画像撮影装置のブロック図である。画像撮影装置は電子機器に適用され、電子機器には画像収集装置が実装され、図6を参照すると、画像撮影装置400は、受信モジュール410、取得モジュール420および合成モジュール430を含む。
【0081】
受信モジュール410は、ユーザの第1入力を受信するように構成される。
【0082】
取得モジュール420は、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得するように構成され、ここで、第1画像と第2画像とのビューファインダの範囲は同じである。
【0083】
合成モジュール430は、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成するように構成され、目標画像は、第1画像における目標対象の第1対象画像および第2画像における目標対象の第2対象画像を含む。
【0084】
一実施例において、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、合成モジュール430は、処理される画像内の目標対象の切り抜き画像を切り抜き、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成するように構成され、処理される画像は、第1画像および第2画像のうちの1つであり、背景画像は、第1画像および第2画像のうちの別の1つである。
【0085】
一実施例において、目標対象の切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する場合、合成モジュール430は、処理される画像における切り抜き画像の画像位置を取得し、画像位置に基づいて、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成するように構成される。
【0086】
図7は、本開示の一例示的な実施例によって示された画像撮影装置のブロック図であり、図7を参照すると、画像撮影装置400は、平滑化モジュール440を含む。
【0087】
平滑化モジュール440は、切り抜き画像を背景画像に合成して、目標画像を生成する前に、切り抜き画像のエッジに対して平滑化処理を実行するように構成される。
【0088】
一実施例において、第2画像は複数であり、第1画像および第2画像に対して合成処理を実行して、目標画像を生成する場合、合成モジュール430は、複数の第2画像における第2対象画像を、撮影時刻順に従って第1画像に順次に合成して、目標画像を生成するように構成される。
【0089】
一実施例において、第1入力は、第1サブ入力および第2サブ入力を含み、第1サブ入力は、第1画像の命令を取得するために使用され、第2サブ入力は、第2画像の命令を取得するために使用され、第1入力に応答して、画像収集装置によって収集された目標対象の第1画像および第2画像を取得する場合、取得モジュール420は、第1サブ入力に応答して、第1画像を取得し、画像収集装置のビューファインダの範囲内で目標対象を認識した場合、第2サブ入力に応答して、前記第2画像を取得するように構成される。
【0090】
上述の実施例の装置に関して、ここで、各モジュールが動作を実行する具体的な方法は、既に、前記方法に関する実施例で詳細に説明されており、ここでは詳細に説明しない。
【0091】
図8は、一例示的な実施例によって示された画像撮影装置600のブロック図である。例えば、装置600は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、携帯情報端末等であってもよい。
【0092】
図8を参照すると、装置600は、処理コンポーネント602、メモリ604、電力コンポーネント606、マルチメディアコンポーネント608、オーディオコンポーネント610、入力/出力(I/O)インターフェース612、センサコンポーネント614、及び通信コンポーネント616のうちの1つまたは複数のコンポーネットを含むことができる。
【0093】
処理コンポーネント602は、一般的に、ディスプレイ、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関する操作のような装置600の全般的な操作を制御する。処理コンポーネント602は、前記方法のステップのすべてまたは一部を完了するために、1つまたは複数のプロセッサ620を含んで命令を実行することができる。加えて、処理コンポーネント602は、処理コンポーネント602と他のコンポーネントの間の相互作用を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント602は、マルチメディアコンポーネント608と処理コンポーネント602との間の相互作用を容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0094】
メモリ604は、装置600での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを格納するように構成される。これらのデータの例には、装置600で動作する任意のアプリケーションまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等が含まれる。メモリ604は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されることができる。
【0095】
電力コンポーネント606は、装置600の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント606は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、及び装置600の電力の生成、管理および割り当てに関する他のコンポーネントを含むことができる。
【0096】
マルチメディアコンポーネント608は、前記バッテリの充電装置600とユーザとの間の、出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施形態において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含み得る。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実装されることができる。タッチパネルは、タッチ、スワイプ及びタッチパネルでのジェスチャーを検知するための1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチまたはスワイプの操作の境界を感知するだけでなく、前記タッチまたはスワイプ動作に関連する持続時間及び圧力も検出することができる。いくつかの実施例において、マルチメディアコンポーネント608は、1つのフロントカメラ及び/またはリアカメラを含む。機器600が撮影モードまたはビデオモードなどの動作モードにあるとき、フロントカメラ及び/またはリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは、固定光学レンズシステムであり、または焦点距離と光学ズーム機能を持つことができる。
【0097】
オーディオコンポーネント610は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント610は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、装置600が通話モード、録音モード及び音声認識モードなどの動作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ604にさらに格納されてもよく、または通信コンポーネント616を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント610は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0098】
I/Oインターフェース612は、処理コンポーネント602と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、前記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、ロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0099】
センサコンポーネント614は、装置600に各態様の状態の評価を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント614は、機器600のオン/オフ状態と、装置600のディスプレイやキーパッドなどのコンポーネントの相対的な位置づけを検出することができ、センサコンポーネント614は、装置600または装置600のコンポーネントの位置の変化、ユーザとの装置600の接触の有無、装置600の向きまたは加速/減速、及び装置600の温度の変化も検出することができる。センサコンポ―ネット614は、物理的接触なしに近くの物体の存在を検出するように構成された近接センサを含むことができる。センサコンポーネント614は、撮像用途で使用するためのCMOSまたはCCD画像センサなどの光センサも含むことができる。いくつかの実施例において、前記センサコンポーネント614は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0100】
通信コンポーネント616は、装置600と他の装置の間の有線または無線通信を容易にするように構成される。装置600は、WiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント616は、放送チャンネルを介して外部放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント616は、短距離通信を促進するために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて具現することができる。
【0101】
例示的な実施例において、装置600は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子素子によって具現されることができ、前記方法を実行するように構成される。
【0102】
例示的な実施例において、命令を含むメモリ604などの、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記命令は、装置600のプロセッサ620によって実行されて前記方法を完了することができる。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスクおよび光学データ記憶装置などであってもよい。
【0103】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記記憶媒体の命令がモバイル端末のプロセッサによって実行される場合、モバイル端末が前記任意の画像撮影方法を実行することができるようにする。
【0104】
当業者は、明細書を考慮して、本明細書に開示される発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得るであろう。本出願は、本開示のあらゆる変形、応用または適応性変化を網羅することを意図し、これらの変形、応用または適応性変化は、本開示の普通の原理に準拠し、本開示によって開示されない本技術分野における公知知識または従来の技術的手段を含む。明細書と実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲および思想は添付の特許請求の範囲によって示される。
【0105】
本開示は、上記に既に説明し且つ図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図6
図7
図8