特許7058417IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

CDP-リビトール(cytidine diphosphate ribitol: CDP-Rbo)を有効成分として含有する、ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の治療剤

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患について、効果的に作用する治療剤を提供することを課題とする。さらには、ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の検査方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、ジストログリカンの糖鎖構造を詳細に解析した結果、糖鎖の構造にリビトールリン酸が存在することを初めて見出した。リビトールリン酸は、哺乳類では従来確認されておらず、バクテリアや一部の植物でしか確認されていなかった。リビトールリン酸がジストログリカン糖鎖に組み込まれるためには、その材料(糖供与体)が必要である。そこで、CDP-リビトールが糖供与体となることを確認し、ISPDが哺乳類で・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のCDP-リビトールを有効成分として含有する、ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の治療剤によれば、ジストログリカン糖鎖を回復することができ、疾患の治療及び/又は疾患に伴う症状の改善に効果的に作用する。

フクチン(fukutin)やFKRPに変異がある患者の場合、変異によってフクチンやFKRPの酵素活性がゼロになるわけではなく、少量の活性は残存していると考えられる。フクチンやFKRPの活性がゼロになると、生存できず生まれてこない。そのようなケースでは、フクチンやFKRPの酵素反応の材料となるCDP-リビトールが大量にあれば、残っている酵素活性を利用して、ジストログリカン糖鎖へのリビトールリン酸の転移及び組込みが進むと考えられる。つまり、CDP-リビトール補充療法は、ISPD変異型のみならず、フクチンやFKRP変異型にも効果を発揮することが期待できる。また、ISPD、フクチン、FKRP以外の遺伝子であっても、ジストログリカン糖鎖修飾におけるリビトールリン酸に影響を及ぼす遺伝子であれば、それらの遺伝子の異常によるジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患に対しても、本発明のCDP-リビトールを有効成分として含有する治療剤は有効に作用しうる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 ジストログリカン糖鎖修飾異常の態様を模式的に示す図である。
【図2】 本発明のCDP-リビトールを有効成分として含有する、ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の治療剤の作用機序を模式的に示す図である。ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の責任遺伝子として挙げられるISPD、フクチン及びFKRPの機能についても示す図である。
【図3】 ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の責任遺伝子の一つとして挙げられるISPDの機能を解析した図である。(実施例1)
【図4】 本発明の以前の段階で明らかになっていたジストログリカン糖鎖構造の概略を示す図である。(実施例2)
【図5】 ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の責任遺伝子の一つとして挙げられるフクチンの機能を解析した図である。(実施例2)
【図6】 ジストログリカン糖鎖修飾異常に伴う疾患の責任遺伝子の一つとして挙げられるFKRPの機能を解析した図である。(実施例3)
【図7】 ゲノム編集によりISPD、fukutin又はFKRPの欠損細胞を作製し、細胞におけるジストログリカン糖鎖の生合成を確認した図である。(実施例4)
【図8】 ゲノム編集によりISPD欠損細胞を作製し、CDP-リビトールを添加することでジストログリカン糖鎖が回復したことを確認した図である。(実施例5)

代表図 図1本件の代表的な図

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