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特許7058648獣医学フーフ感染の改善された処置のための抗微生物調剤物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-14
(45)【発行日】2022-04-22
(54)【発明の名称】獣医学フーフ感染の改善された処置のための抗微生物調剤物
(51)【国際特許分類】
   A61K 47/14 20060101AFI20220415BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20220415BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20220415BHJP
   A61K 47/10 20060101ALI20220415BHJP
   A61K 47/18 20060101ALI20220415BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20220415BHJP
   A61K 47/28 20060101ALI20220415BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20220415BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20220415BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20220415BHJP
【FI】
A61K47/14
A61K47/12
A61K47/44
A61K47/10
A61K47/18
A61K47/34
A61K47/28
A61K45/00
A61K9/10
A61P31/04 171
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019524937
(86)(22)【出願日】2017-11-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-12
(86)【国際出願番号】 GB2017053382
(87)【国際公開番号】W WO2018087554
(87)【国際公開日】2018-05-17
【審査請求日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】1618945.8
(32)【優先日】2016-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519161241
【氏名又は名称】プロヴィータ ユーロテック リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PROVITA EUROTECH LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100119530
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 和幸
(72)【発明者】
【氏名】マイケル カー
(72)【発明者】
【氏名】テレサ アレン
【審査官】古閑 一実
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-512918(JP,A)
【文献】特表2003-514856(JP,A)
【文献】特表2001-509136(JP,A)
【文献】特表2012-510469(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0335598(US,A1)
【文献】米国特許第06596325(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0233292(US,A1)
【文献】国際公開第2012/024324(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 47/00-47/69
A61K 9/00- 9/72
A61K 45/00
A61P 1/00-43/00
A61K 31/00-33/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性溶液と組み合わされる、フーフ感染の処置/防止用組成物であって、水性溶液と組み合わせたとき安定な二相系が提供され、
a.有機酸エステル、脂肪酸および油の少なくとも一から選ばれる有機物と、
b.ポリオールエステル、ソルビタン(オール)エステルエトキシラート、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルキルアリールポリエーテルアルコール、脂肪酸エトキシラート、エチレンオキシド-プロピレンオキシドブロックコポリマー若しくはアルコキシル化セチルアルコールから選択される一以上の非イオン性界面活性剤、及び/又は、脂肪酸ナトリウム石けん、オレイン/オレイン脂肪酸、第四級アンモニウム化合物若しくは胆汁酸塩から選択される一以上のイオン性界面活性剤と、
c.少なくとも60%のギ酸、10%ないし30%の酢酸、および3%ないし7%のエタノール
を含み、
i)前記安定な二相系は、有機物が別の相として水性溶液内に分散するように、形成され、
ii)前記安定な二相系が、抗微生物薬剤を含む、組成物。
【請求項2】
組成物は、水性溶液をさらに含み、該水性溶液が組成物の容量の90%未満を構成する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
請求項1の組成物によって提供される非水性相、および水性相を含み、そこでは、非水性相は水性相内に液滴として分散しており、抗微生物薬剤を含む、フーフ感染の処置/防止用の安定な二相系。
【請求項4】
非水性相の液滴はサイズ0.05μmないし100μmのものである、請求項3記載の安定な二相系。
【請求項5】
a.請求項1又は2の組成物、および
b.水性溶液
を含み、
使用において、組成物および水性溶液は、組み合わさって請求項3又は4に記載の安定な二相系を提供し、
i)前記安定な二相系は、有機物が別の相として水性溶液内に分散するように、形成され、
ii)前記安定な二相系が、抗微生物薬剤を含む、フーフ感染の処置/防止における使用のための部品のキット。
【請求項6】
組成物および水性溶液は、混合したときに水性溶液が90%以上で提供されるような量で提供される、請求項に記載の部品のキット。
【請求項7】
非ヒトのフーフ感染を処置するにあたり、請求項1又は2の組成物または請求項3又は4の安定な二相系を、それを必要とする動物において処置される領域に提供するステップを含む、方法。
【請求項8】
処置される領域はフーフのひだである、請求項の方法。
【請求項9】
フーフ感染は、乳頭腫性指皮膚炎(PDDまたは毛状フーフいぼ)、指間皮膚炎(安定性腐蹄)、指間フレグモーネ(腐蹄)、蹄葉炎、白線病およびヒールびらんの少なくとも一から選ばれる、請求項1又は2の組成物。
【請求項10】
フーフ感染は、乳頭腫性指皮膚炎(PDDまたは毛状フーフいぼ)、指間皮膚炎(安定性腐蹄)、指間フレグモーネ(腐蹄)、蹄葉炎、白線病およびヒールびらんの少なくとも一から選ばれる、請求項3又は4の安定な二相系。
【請求項11】
フーフ感染は、乳頭腫性指皮膚炎(PDDまたは毛状フーフいぼ)、指間皮膚炎(安定性腐蹄)、指間フレグモーネ(腐蹄)、蹄葉炎、白線病およびヒールびらんの少なくとも一から選ばれる、請求項5又は6の部品のキット。
【請求項12】
フーフ感染は、乳頭腫性指皮膚炎(PDDまたは毛状フーフいぼ)、指間皮膚炎(安定性腐蹄)、指間フレグモーネ(腐蹄)、蹄葉炎、白線病およびヒールびらんの少なくとも一から選ばれる、請求項7又は8の方法。
【発明の詳細な説明】
【本発明の分野】
【0001】
獣医学フーフ感染の処置における使用のための組成物、特に、フットバス処置レジメンにおける使用のための二相系を形成するために水性溶液と混合することができる組成物を記載する。
【背景技術】
【0002】
伝統的に、獣医学フーフ感染の処置は、指皮膚炎を含め、フットバス環境において水性抗微生物調剤物を用いて実行される。フットバス処置レジメンにおいて普通に用いる抗微生物薬剤には、アルデヒド(とりわけ、ホルムアルデヒド)、硫酸銅および有機酸が含まれる。この技術は限られた臨床的成功および臨床的受容性(clinical acceptability)の双方を満たすだけであり、および従って獣医学フーフ感染の処置における改善を要求されることが認めらる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の概略
本発明者らは、獣医学フーフ感染の処置について、処置する標的部位と抗微生物薬剤との限られた接触時間、標的部位への抗微生物薬剤の限られたアクセス、および標的部位での限られた保持を含め、いくらかの設計課題を測定した。
【0004】
本発明者らは、水性二相(分散)システムを用いる獣医学フーフ感染の処置がこれらの課題に関して有益であり得ると考える。
【0005】
したがって、本発明の第一の態様において、獣医学フーフ感染の処置における使用のための水性溶液と混合したとき、抗微生物二相系(その生成物)を形成することが可能な組成物(有機相を含む)が提供され、そこで組成物は有機物および一またはそれよりも多くの界面活性剤を含む。実施形態では、使用の際、有機物、例えば、有機酸エステル、脂肪酸、または油が水性溶液と共に提供されるとき、抗微生物二相系が形成され、そこでは、有機物は水性溶液内に分散される。
【発明を実施するための形態】
【0006】
適切には、組成物は、使用の際に適量の水性相(aqueous phase)に添加されるとき二相になる単相(主に(predominantly)有機の相の溶液)として提供され得る。適切には、有機物は液体であり得る。理解されるように、水性溶液(aqueous solution)と混合されないか、または水性溶液でさらに希釈されるまで二相系を形成しないように不十分な水性溶液としか混合されないで組成物が提供されることが貯蔵および輸送の理由から有益であり得る。適切には、組成物および生成物は、1ないし3のpH、適切には、pH1ないしpH2をもちうる。
【0007】
適切には、二相系は、0℃から少なくとも30℃まで、適切には、4℃ないし20℃に及ぶ温度にて提供され得る。
【0008】
実施形態において、組成物は、酸(群)(例えば、ギ酸または酢酸)、および/またはアルコールおよび/または抗微生物薬剤(antimicrobial agent)をさらに含むことができる。適切には、得られる二相系において有機相が形成される有機物は、油または有機酸エステル、例えば、ミリスチン酸イソプロピルであり得る。
【0009】
適切には、実施形態において、組成物は二相の相を形成するように提供することができ、そこでは、分散相は有機物であり、および連続相は水または別の水性溶液である。実施形態において、組成物は、水性溶液、例えば、Hoofsure Endurance(フーフシュアー・エンデュランス)TM(トレードマーク)(ギ酸60%ないし100%、酢酸10%ないし30%およびエタノール3%ないし7%)、銅溶液またはホルムアルデヒド溶液と、当技術において既知であろうように、混合することができる。適切には、水性溶液は、抗微生物剤(antimicrobial、抗生物質とも言う)を含み得るか、または抗微生物剤として機能し得る。実施形態において、組成物および限られた量の水性相は、二相系というよりは溶液を形成してもよい。そのような溶液は濃縮物として提供することができ、それを次いで例えば、フットバスに添加するときさらに希釈する。
【0010】
本発明の第二の態様によれば、本発明の第一の態様の組成物によって提供されるように、非水性相、および水性相を含む、獣医学フーフ感染の処置における使用のための二相系が提供され、そこで非水性相は水性相内に液滴として分散する。適切には、表面活性剤(surface-active agent)は、例えば、本発明の第一の態様の組成物によって提供されるように、水性および/または非水性相内に提供されてもよい。適切には、非水性相または水性相は抗微生物薬剤を含有し得る。実施形態において、水性相は抗微生物薬剤を含むことができる。実施形態において、非水性相は抗微生物薬剤を含むことができる。実施形態では、双方の相は抗微生物薬剤を含むことができ、そこで抗微生物薬剤は各相において同じか、または異なることができる。
上記のように、非水性および水性相を含む二相系は本技術における人々(当業者とも言う)によって理解されるように、適切に提供し得る。実施形態において、二相系は、ここに記載の系のように、水性相が有機相に関して70%より多いか、またはそれに等しく提供されるとき提供することができる。
【0011】
使用に際し、本組成物(または主に有機の相である溶液、例えば、有機相が30%に等しいか、またはそれよりも多いとき)は、二相系を形成するために大量の主に水性の溶液(例えば、Hoofsure EnduranceTMを含有することができるもの)と混合される。適切には、使用の際、本発明の第一の態様の組成物は水性溶液を提供されることができ、そこで水性溶液は二相系を生じさせ形成させるのに十分な量では提供されず(すなわち、主に有機の相の溶液を形成するが)、動物を処置するのに用いるための望ましい濃度の活性原料を提供するために、溶液を水により希釈するとき、二相系が提供される。
【0012】
認められるように、輸送を容易にするために、濃縮した二相系を提供してよく、それは必要に応じて現場で水を用いてさらに希釈することができる。
【0013】
あるいはまた、組成物(または主に有機の相の溶液)を水性相、例えば、抗微生物性水性相に対して別々に包装することができる。次いで、二つの別々のパッケージを必要に応じて混合することができる。
【0014】
さらなる代替として、組成物を、主に有機の相の溶液を形成するために水性溶液と、二相系を形成するのに不十分な量での水溶液が提供されるように混合することができる。適切には、本発明の一態様によれば、組成物(または主に有機の相の溶液)および水性溶液を含む部品のキットが提供され、そこでは、組成物(または主に有機の相の溶液)および水性溶液を組み合わせることができ、および随意にキットは、二相系の形成を可能にするために、第二またはさらなる水性溶液を含むことができる。実施形態では、部品のキットは二相系を形成するために指示書を提供する。実施形態では、組成物(または主に有機の相の溶液)および水性溶液は、二相系を形成するために、混合の際組成物対水性溶液の適切な比率、例えば、1:9の比率の組成物(非水性相対希釈した水性相)が提供されるように、二つの別々のボトルにおいて提供することができる。
【0015】
実施形態において、組成物は、水性溶液、例えば、抗微生物性水性溶液と組み合わされるとき、細菌を死滅させるのに改善された有効性を有する二相系を提供することができる。適切には、二相系は、2分足らずのうちに、好適には1分足らずに、好適には30秒足らずに100%の細菌死滅率を確実にすることができ得る。
【0016】
例えば、実施形態において、一定の細菌接種材料の100%死滅のための時間は以下の通りであることができる:
【0017】
主に有機の溶液(ここで論じる組成)および抗微生物性水性溶液(Hoofsure EnduranceTM)を含む本発明の二相系(3×最小阻止濃度)
・きれいな条件下で1-2分
・汚れた条件下で1-2分
比較して
Hoofsure EnduranceTM(抗微生物性水性調剤物)(3×最小阻止濃度)
・きれいな条件下で5分
・汚れた条件下で5分
銅(3×最小阻止濃度)
・きれいな条件下で>5分
・汚れた条件下で>5分
ホルムアルデヒド(3×最小阻止濃度)
・きれいな条件下で>5分
・汚れた条件下で>5分
本組成物または主に有機の相の溶液は抗微生物薬剤を含有してもよく、および抗微生物性であり得る水性相内に好ましいサイズの液滴として適切に分散されてもよい。適切には、液滴の好適なサイズは100nmないし100μm、適切には0.05μmないし100μm、および随意に100nmないし500nm、例えば、100ないし400nm間の範囲にある。
【0018】
理論に縛られることを望まないが、本発明者らによれば、典型的には、感染の部位、例えば、フーフの硬質および軟質表面は疎水性であることができると考えられる。本組成物の疎水性分散相または主に有機の相の溶液はこれらの表面の湿潤を提供し、およびその湿潤は慣習的な水性組成物/調剤物と比較するとき、改善される。これにより抗微生物効果を高めることができる。
【0019】
特定の実施形態では、疎水性分散相は感染の部位のフーフ壁のひだ(rugae)内で改善された抗微生物作用を可能にすることができる。適切には、疎水性分散相は感染の部位から疎水性有機物および微生物を除去し得る。
【0020】
実施形態において、主に有機の相(調剤物において有機物)は室温で液体である。実施形態では、非水性相(組成物において有機物)は、以下の成分のうちの一またはそれよりも多く(一以上とも言う)から構成されることができる:
・有機酸エステル、好適には、エチルエタノアート、ベンジルベンゾアート、ミリスチン酸イソプロピル(イソプロピルミリスタートとも言う)、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド(caprilic triglyceride);
・脂肪酸、好適には、カプリン酸、カプリル酸(caprylic acid)、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸;
・鉱油、適切には、パラフィン油;
・植物油、例えば、ラッカセイ油、ヒマワリ油、ナタネ油、または
・エッセンシャルオイル、例えば、ティーツリー油、チョウジ油、ペパーミント油、リモネン、シトロネラ、セージ油、タイム油、ウィンターグリーン油。
【0021】
実施形態において、組成物の有機物は、上記の成分のうち、一、または一よりも多くを含んでよく、および固有の抗微生物活性を所有しないでよい。
【0022】
実施形態において、主に有機の相は親脂性抗微生物薬剤を含むことができる。適切には、親脂性抗微生物薬剤はlogP>1をもつことができる。適切には、実施形態では、親脂性抗微生物薬剤は抗微生物性エッセンシャルオイルであることができる。
【0023】
実施形態において、本発明のエマルション(二相)の水性相は、pHモディファイヤー(pH修飾因子とも言う)、例えば、有機および/または無機酸(群)、有機および/または無機塩基(群)、あるいは適切な場合、それらの塩を含むことができる。適切には、pHモディファイヤーには(制限されないが)、ギ酸、酢酸、硫酸、クエン酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、トリエタノールアミンまたはそれらの組合せを含み得る。
【0024】
適切には、水性相は共溶媒(co-solvent)を含むことができる。実施形態において、共溶媒は、アルコール、非プロトン性溶媒(例えば、2-ピロリドン、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド(Dimethylsulphoxide)、ジメチルホルムアミド、またはグリセロールホルマールが含まれることができる。
【0025】
適切には、本発明の主に有機の相および/または二相系を含む溶液には、着色剤(colouring agent)が含まれ得る。
適切には、水性相および随意に非水性相において抗微生物薬剤は、ホルムアルデヒド、硫酸銅、有機酸またはそれらの組合せから選ばれ得る。
【0026】
実施形態では、本発明の組成物または二相系の表面活性剤には、エマルションの水性相および/または主に有機の相内のいずれにも、非イオン性表面活性剤、例えば、ポリオールエステル(Span(スパン)(R)(商標)、Crodamol(クロダモル)(R))、ソルビタン(ol(オール))エステルエトキシラート(Tween(ツイン)(R)、Atlas(アトラス)(R))、アルキルアリールポリエーテルアルコール(Triton(トリトン)(R)X)、アルキルアリールポリエーテルアルコール(Brij(ブリッジ)(R))、脂肪酸エトキシラート(Myrj(ミルジ)(R))、エチレンオキシド-プロピレンオキシドブロックコポリマー(Pluronic(プルロニック)(R))、アルコキシル化セチルアルコール(Procetyl(プロセチル)(R))、イオン性表面活性剤、例えば、脂肪酸ナトリウム石けん(fatty acid sodium soap)、オレイン/オレイン脂肪酸(oleine/oleic fatty acid)、第四級アンモニウム化合物、胆汁酸塩またはその種の他のものなどが含まれ得る。適切には、表面活性剤の組合せを提供することができる。
【0027】
実施形態では、本発明の組成物は濃縮した形態において提供することができる。適切には、二相系において、疎水性有機相は内相として存在する。実施形態において、この二相系はフットバス溶液に対して提供され、またはフットバスにおいて希釈することができる。フットバス溶液の容量に対する二相系の容量の比率は、抗微生物性効果をコントロールするために選定されてよい。
【0028】
適切には、本発明の主に有機の相は以下を含む。
【0029】
【表1】
(これは二相系を生じさせ形成するのに不十分な水性相を有する組成物と考えることができる)。
【0030】
実施態様において、主に有機の相は次の
【表2】
の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0031】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、適切には、38%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテル(Polyethylene glycol dodecyl ether)またはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル(Polyoxyethylene (4) lauryl ether)、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも称されるもの)、2%ないし15%、例えば、10%前後の非イオン性液状界面活性剤(nonionic liquid surfactant)、例えば、Procetyl(R)、0.1%ないし15%、例えば、8%前後の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1%ないし25%、例えば、16%前後のAcetic acid(酢酸)、0.1ないし10%、例えば、8%前後のIsopropyl myristate(ミリスチン酸イソプロピル)、0%ないし0.5%、例えば、0.2%前後の着色料(colouring)および0%ないし15%の水を含み得る。
【0032】
【表3】
【0033】
とりわけ、実施形態において、本発明の主に有機の相は、38.8%のBrij(R)L4(またBrij 30とも称されるもの)、10.4%のProcetyl(R)、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のミリスチン酸イソプロピル、0.22%の着色料および水を含むことができる。
【0034】
適切には、本発明の組成物または主に有機の相の溶液は、Hoofsure EnduranceTM[ギ酸60%ないし100%、酢酸10%ないし30%およびエタノール3%ないし7%]と、0.05:095ないし4:6の容量比で混合し、および0.375%v/vのそのような実施形態の最終濃度を提供するために水で希釈し得る。
【0035】
典型的に、Hoofsure Enduranceは、1%v/vの希釈率が使用されるような濃度で提供される(0.5リットルは50リットルのフットバス溶液を作成する)。より一層濃縮した溶液を、局所使用のために提供することができる。適切には、本発明の組成物と組み合わせて提供されるとき、Hoofsure EnduranceTM[ギ酸60%ないし100%、酢酸10%ないし30%およびエタノール3%ないし7%の範囲で含む]を0.375%v/vの最終濃度で提供し得る。
【0036】
実施形態において、最終希釈において、組成物の提供される成分は以下に列挙される通りであることができる:
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、プロピレングリコール-5-セチルアルコール-20、ポリソルベート80、変性アルコール、ギ酸、酢酸、ミリスチン酸イソプロピル、水、着色剤、安息香酸、およびティーツリーの油。
【0037】
特定の実施形態では、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、例えば、38%前後のグリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも称されるもの)、2%ないし15%、例えば、10%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル、例えば、Brij(R)58、0.1%ないし15%、例えば、8%前後の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1%ないし25%、例えば、16%前後の酢酸、0.1%ないし10%、例えば、8%前後のミリスチン酸イソプロピル、0%ないし0.5%、例えば、0.2%の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0038】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、38.8%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、10.4%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のミリスチン酸イソプロピル、0.22%着色料および水を含む。
【0039】
これを1:9の容量比でHoofsure EnduranceTMにより希釈し、および0.375%v/vのそのような実施形態の最終濃度を提供するために水により希釈することができる。混合物を0.375%に希釈するとき、最終希釈において、提供される成分は以下の通りである:
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル、ポリソルベート80、変性アルコール、ギ酸、酢酸、ミリスチン酸イソプロピル、水、着色剤、安息香酸、およびティーツリーの油。
【0040】
特定の実施形態では、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、例えば、38%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、2%ないし15%、例えば、10%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル、例えば、Procetyl(R)またはBrij(R)58、0.1%ないし15%、例えば、8%前後の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1%ないし25%、例えば、16%前後の酢酸、0.1%ないし10%、例えば、8%前後のエチルエタノアート、0%ないし0.5%、例えば、0.2%前後の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0041】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、38.8%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、10.4%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)またはProcetyl(R)、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のエチルエタノアート、0.22%の着色料および水を含むことができる。
【0042】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、例えば、38%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、2%ないし15%、例えば、10%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル、例えば、Procetyl(R)またはBrij(R)58、0.1%ないし15%、例えば、8%前後の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1ないし25%、例えば、16%前後の酢酸、0.1%ないし10%、例えば、8%前後のヒマワリ油、0%ないし0.5%、例えば、0.2%前後の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0043】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、38.8%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、10.4%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)またはProcetyl(R)、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のヒマワリ油、0.22%の着色料および水を含むことができる。
【0044】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、例えば、38%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、2%ないし15%、例えば、10%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル、例えば、Procetyl(R)またはBrij(R)58、0.1%ないし15%、例えば、8%前後の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1%ないし25%、例えば、16%前後の酢酸、0.1%なし10%、例えば、8%前後の鉱油、0%ないし0.5%、例えば、0.2%前後の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0045】
特に、本発明の主に有機の相は、38.8%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、10.4%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)またはProcetyl(R)、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%の鉱油、0.22%の着色料および水を含むことができる。
【0046】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、例えば、38%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、2%ないし15%、例えば、10%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル、例えば、Procetyl(R)またはBrij(R)58、0.1%ないし15%、例えば、8%前後の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1%ないし25%、例えば、16%前後の酢酸、0.1%ないし10%、例えば、8%前後のティーツリー油、0%ないし0.5%、例えば、0.2%前後の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0047】
特に、本発明の主に有機の相は、38.8%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、10.4%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)またはProcetyl(R)、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のティーツリー油、0.22%の着色料および水を含むことができる。
【0048】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、例えば、38%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、2%ないし15%、例えば、10%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル、例えば、Procetyl(R)またはBrij(R)58、0.1%ないし15%、例えば、8%の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1ないし25%、例えば、16%前後の酢酸、0.1%ないし10%、例えば、8%のタイム油、0%ないし0.5%、例えば、0.2%の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0049】
特に、本発明の主に有機の相は、38.8%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、10.4%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)またはProcetyl(R)、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のタイム油、0.22%の着色料および水を含むことができる。
【0050】
特定の実施形態において、本発明の主に有機の相は、5%ないし45%、例えば、34%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、2%ないし15%、例えば、9%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテルProcetyl(R)またはBrij(R)58、0%ないし15%、例えば、5%前後のSodium Dodecyl(ドデシルナトリウム)、0.1%ないし15%、例えば、8%の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%のギ酸、0.1%ないし25%、例えば、16%の酢酸、0.1%ないし10%、例えば、8%前後のミリスチン酸イソプロピル、0%ないし0.5%、例えば、0.2%前後の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0051】
特に、本発明の主に有機の相の溶液は、34.92%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、9.36%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)またはProcetyl(R)、4.92のドデシル硫酸ナトリウム、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のミリスチン酸イソプロピル、0.22%の着色料および水を含むことができる。
【0052】
特定の実施形態において、主に有機の相の溶液は、5%ないし45%、例えば、34%前後のポリエチレングリコールドデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、例えば、Brij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、2%ないし15%、例えば、9%前後のポリエチレングリコールヘキサデシルエーテルProcetyl(R)またはBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)、0%ないし15%、例えば、5%前後の塩化ベンザルコニウム、0.1%ないし15%、例えば、8%前後の変性エタノール、0.1%ないし25%、例えば、6%前後のギ酸、0.1%ないし25%、例えば、16%前後の酢酸、0.1%ないし10%、例えば、8%前後のミリスチン酸イソプロピル、0%ないし0.5%、例えば、0.2%の着色料および0%ないし15%の水を含むことができる。
【0053】
特に、本発明の組成物は、34.92%のBrij(R)L4(またBrij 30とも呼ばれるもの)、9.36%のBrij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)またはProcetyl(R)、4.92の塩化ベンザルコニウム、8.3%の変性エタノール、6.4%のギ酸、16.9%の酢酸、8.8%のミリスチン酸イソプロピル、0.22%の着色料および水を含むことができる。
実施形態において、本発明の組成物は、別の溶液、例えば、Hoofsure EnduranceTM[ギ酸60%ないし100%、酢酸10%ないし30%およびエタノール3%ないし7%]と共に調剤物として提供することができる。
【0054】
代わりの実施形態において、本発明の組成物は酸性化銅溶液と共に提供することができる。
【0055】
適切には、ここに記載のような組成物または主に有機の相は、Hoofsure EnduranceTMと、例えば、以下の比率で混合することができる。
【表4】
【0056】
適切には、混合物(組成物または主に有機の相およびHoofsure EnduranceTMを含有するもの)は、組成物の濃度が0.25%より高いときに、より一層良好な殺菌性を示す。使用の効率を高めるために、少なくとも1%の組成物が最も適する。
【0057】
0.15%(3MIC)の銅および0.125%(MIC)のHoofsure EnduranceTMを含有する試験した溶液が5分よりも長い時間で100%の死滅時間(killing time)を提供することが決定された。ここに記載されるように0.02%(または最大2%までのより一層高いパーセンテージ)のエマルジョンと組み合わされるとき、十分な死滅のための時間は5分である。
【0058】
適切には、ここに記載のような組成物または主に有機の相は、それがその販売された組成物の1%にまで希釈することができるように提供され得る。
【0059】
実施形態において、組成物がフットバス溶液に添加されるとき、安定な二相系が生成される。適切には、非水性相の液滴サイズはフットバス溶液の臨床的活性を増強するために最適化することができる。
【0060】
本発明の第三の態様によれば、本発明の第一の態様の組成物または本発明の第二の態様の二相系を、それを必要とする動物に対して処置すべき領域(エリア)に提供するステップを含む、フーフ感染を処置する方法が提供される。
【0061】
実施形態において、処置される領域はフーフのひだ(rugae of a hoof)である。
【0062】
適切には、フーフ感染は、乳頭腫性指皮膚炎(papillomatous digital dermatitis)(PDDまたは毛状フーフいぼ(hairy hoof warts、毛状フーフ疣贅(ゆうぜい)とも言う))、指間皮膚炎(interdigital dermatitis)(安定性腐蹄(stable hoof rot))、指間フレグモーネ(interdigital phlegmon、指間蜂巣炎)(腐蹄)、蹄葉炎(laminitis)、白線病(white line disease)およびヒールびらん(heel erosion)の少なくとも一から選ばれ得る。
【0063】
本明細を通して、情況が別なふうに要求しない限り、用語「comprise(含む)」または「include(含有する)」、または語尾変化、例えば、「comprises」または「comprising」、「includes」または「including」などのようなものは、述べられたインテジャー(integer、完全体とも言う)またはインテジャーのグループの包含(includes)を意味すると理解されるが、任意の他のインテジャーまたはインテジャーのグループを除外するものではない。
【0064】
本発明の各態様の好ましい特色および実施形態は、情況が別なふうに要求しない限り必要な変更が加えられる他の態様のそれぞれと同様である。
【0065】
本発明の例は次にほんの一例として説明し、およびここに記載し、または添付の請求の範囲に示したような発明に対し制限するものではない。
【実施例
【0066】
調剤物の例
例1:
溶液を提供し、それは有標製品(proprietary product)(Hoofsure EnduranceTM[ギ酸60%ないし100%、酢酸10%ないし30%およびエタノール3%ないし7%])を添加し、および続いて水で希釈することで二相系を形成する。
【0067】
二相系は、清潔および汚染(0.3%のウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の下の双方で、Escherichia coli(エシェリキア・コリ、大腸菌とも言う)(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を示した。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。
特に、以下のもの
【0068】
【表5】
を含む本発明の組成物または主に有機の相は、1:9の容量比で商業上のHoofsure EnduranceTMと混合し、およびそのような実施形態の0.375%v/vの最終濃度を提供するために水により希釈した。
【0069】
最終希釈において、組成物の提供された成分は次に列挙されるようなものであることができる:
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、プロピレングリコール-5-エチルアルコール-20、ポリソルベート80、変性アルコール、ギ酸、酢酸、ミリスチン酸イソプロピル、水、ブルーリキッドカラー(Blue liquid colour)、安息香酸、およびティーツリーの油。
【0070】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下(清潔な条件は、試験サンプルにおいて何らのウシアルブミンをももたないが、汚染条件は0.3%のウシアルブミンを含む)の双方で次の表2に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。加えて、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、双方でそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0071】
【表6】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0072】
例2:
さらなる溶液を提供し、それは、有標製品(Hoofsure EnduranceTM)への添加およびその後の水での希釈により二相系を形成し、そしてそれは清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の双方の下でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を両抗微生物活性で示す。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。
【0073】
例2において使用した溶液では、Procetyl(プロセチル)を非イオン性界面活性剤Brij(R)58(ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル)で置き換える。
【0074】
【表7】
【0075】
溶液(例2)を商業上の生成物Hoofsure EnduranceTMと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0076】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の双方で以下の表4に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。加えて、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0077】
【表8】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0078】
例3:
溶液を提供し、それは有標製品(Hoofsure EnduranceTM)への添加およびその後の水での希釈により二相系を形成し、そしてそれは清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の両方の下でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を両抗微生物活性で示した。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。例三は有機相としてのミリスチン酸イソプロピルのエチルエタノアートによる置換えを例示する。
【0079】
【表9】
【0080】
溶液(例3)を商業上の生成物Hoofsure EnduranceTMと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0081】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の両方で以下の表に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。さらに、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0082】
【表10】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0083】
例4:
溶液を提供し、それは有標製品(Hoofsure EnduranceTM)への添加およびその後の水での希釈により二相系を形成し、そしてそれは清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の両方の下でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を両抗微生物活性で示す。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。例四は有機相としてのミリスチン酸イソプロピルのヒマワリ油との置換えを例示する。
【0084】
【表11】
【0085】
溶液(例4)を商業上の生成物Hoofsure EnduranceTMと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0086】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の両方で以下の表に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。さらに、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0087】
【表12】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0088】
例5:
溶液を提供し、それは有標製品(Hoofsure EnduranceTM)への添加およびその後の水での希釈により二相系を形成し、そしてそれは清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の両方の下でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を両抗微生物活性で示す。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。例五は有機相としてのミリスチン酸イソプロピルの鉱油による置換えを例示する。
【0089】
【表13】
【0090】
溶液(例5)を商業上の生成物Hoofsure Enduranceと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0091】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の両方で以下の表に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。さらに、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0092】
【表14】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0093】
例6:
溶液を提供し、それは有標製品(Hoofsure EnduranceTM)への添加およびその後の水での希釈により二相系を形成し、そしてそれは清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の両方の下でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を両抗微生物活性で示す。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。例六は有機相としてのミリスチン酸イソプロピルのティーツリー油での置換えを例示する。
【0094】
【表15】
【0095】
溶液(例6)を商業上の生成物Hoofsure EnduranceTMと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0096】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の両方で以下の表に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。さらに、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0097】
【表16】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0098】
例7:
溶液を提供し、それは有標製品(Hoofsure EnduranceTM)への添加およびその後の水での希釈により二相系を形成し、および清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の両方の下でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を両抗微生物活性で示す。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。例七は有機相としてのミリスチン酸イソプロピルのタイム油による置換えを例示する。
【0099】
【表17】
【0100】
溶液(例7)を商業上の生成物Hoofsure EnduranceTMと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0101】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の両方で以下の表に示す。微生物の初期接種物は106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。加えて、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0102】
【表18】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0103】
例8:
溶液は、有標製品(Hoofsure EnduranceTM)を添加し、および続いて水で希釈すると二相系を形成し、および清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンを添加したもの)の両方でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を双方で示す。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。例八は、アニオン性界面活性剤、ドデシル硫酸ナトリウムの例一への組込みの置換えを例示する。
【0104】
【表19】
【0105】
溶液(例8)を商業上の生成物Hoofsure EnduranceTMと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0106】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の両方で以下の表に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。さらに、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0107】
【表20】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0108】
例9:
溶液を提供し、それは有標製品(Hoofsure EnduranceTM)への添加およびその後の水での希釈により二相系を形成し、そしてそれは清潔および汚染(0.3%ウシ血清アルブミンの添加を伴うもの)の両方の下でEscherichia coli(NCTC12241)に対して高められた抗微生物活性を両抗微生物活性で示す。死滅の率のアッセイは英国および欧州の標準試験条件BS EN 1276:1997に基づく。例九は、カチオン性界面活性剤、塩化ベンザルコニウムの例一への組込みの置換えを例示する。
【0109】
【表21】
【0110】
溶液(例9)を商業上の生成物Hoofsure EnduranceTMと混合し(1:9)、および0.375%v/vの最終濃度を提供するために水で希釈する。
【0111】
この混合物の抗微生物活性を、清潔および汚染条件下の両方で以下の表に示す。微生物の初期接種物は1mLあたり106-107コロニー形成単位間の範囲に及んだ。さらに、Hoofsure EnduranceTM(HSE)溶液および硫酸銅(CS)溶液の比較抗微生物活性を、両方ともそれらのそれぞれの最小阻止濃度の三倍の濃度で示す。
【0112】
【表22】
a.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
b.濃度は0.375%v/v(3×MIC)であった。
c.CSの濃度は0.15%w/v(3×MIC)であった。
【0113】
本発明を特定の例を参照して特別に示し、および説明したが、本発明の範囲から離れることなくその形態および詳細においてそこで様々な変形を行い得ることはこの技術において熟練する者によって理解されるであろう。