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特許7058743外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジとヒンジ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-14
(45)【発行日】2022-04-22
(54)【発明の名称】外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジとヒンジ装置
(51)【国際特許分類】
   F16C 11/04 20060101AFI20220415BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20220415BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20220415BHJP
【FI】
F16C11/04 F
H04M1/02 C
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020538846
(86)(22)【出願日】2019-01-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2019071765
(87)【国際公開番号】W WO2019141163
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-09-02
(31)【優先権主張番号】201820073596.1
(32)【優先日】2018-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514008309
【氏名又は名称】杭州安費諾飛鳳通信部品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(72)【発明者】
【氏名】シャオ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】スー モンユー
(72)【発明者】
【氏名】チョン グァンルン
【審査官】倉田 和博
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/211115(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 11/04、11/12
H04M 1/02
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジであって、
メイン支持体と、
前記メイン支持体に設置される第一軸・第二軸と、
前記第一軸・第二軸に連結される第一支持台・第二支持台と、
前記第一支持台・第二支持台とそれぞれ滑り連結される第一支持体・第二支持体と、
前記第一支持体と前記メイン支持体との間および前記第二支持体と前記メイン支持体との間のそれぞれに設置されるサブ支持体と
を含み、
前記第一支持体と前記第二支持体はそれぞれ連結部材を備え、
前記メイン支持体と前記サブ支持体は、前記ヒンジが閉じる時の弯曲部位に対応して配置され、
前記サブ支持体とメイン支持体の端部付近の上表面上に往復に繰り返して曲げられるプラスチック片が配置され、
前記プラスチック片の両端は、それぞれ第一支持体と第二支持体と連結され、
前記プラスチック片は、隣接するサブ支持体との間や、メイン支持体とそれと隣接するサブ支持体との間に対応する位置に、プラスチック片本体内部に凹む凹部があり、
サブ支持体と連結される部位には、両側のラップアングル部および/または挿入部があり、
前記メイン支持体には対応する穴があって、前記プラスチック片のメイン支持体と連結される部位にはメイン支持体の前記穴に挿入される部位があり、
前記プラスチック片には、前記連結部材と連結される部位に前記連結部材を嵌め込むクランピングロッドが設置されており、前記連結部材には当該クランピングロッドに対応する穴があり、
前記プラスチック片は、またサブ支持体とメイン支持体に固定連結されることを特徴とし、
前記プラスチック片の外側がフレキシブルスクリーンに支持を提供する、
外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項2】
前記プラスチック片は、前記第一支持体上に設置された連結部材と、前記第二支持体上に設置された連結部材嵌まり、かつ、
前記プラスチック片と、前記第一支持体上に設置された連結部材と、前記第二支持体上に設置された連結部材とが、インサート射出成型による一体成形、熱溶解連結、スナップ連結または接着剤によって、連結されている、ことを特徴とする請求項1に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項3】
前記プラスチック片は、前記サブ支持体およびメイン支持体と熱溶解連結によって一体に連結されてい或いは接着剤によって接着されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項4】
前記プラスチック片は、前記サブ支持体およびメイン支持体とスナップ連結されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項5】
前記プラスチック片は、前記サブ支持体およびメイン支持体とスナップ連結され、さらに熱溶解連結によって一体に連結されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項6】
前記プラスチック片は、インサート射出成型による一体成形によってサブ支持体に一体に連結されている、ことを特徴とする請求項1に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項7】
前記凹部の底部は、円形である、請求項1から6までの何れか一項に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項8】
第一支持体の連結部材と、第二支持体の連結部材と、プラスチック片と、メイン支持体と、サブ支持体は、一つに組み立てられたユニットモジュールであり、
第一支持体上の連結部材と第二支持体上の連結部材は、それぞれ第一支持体と第二支持体に連結されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項9】
前記ヒンジは、
第一支持台とともにヒンジの回転軸を中心として回転する第一ガイド構造と、
第二支持台とともにヒンジの回転軸を中心として回転する第二ガイド構造と
を備え、
前記第一ガイド構造は、前記第一支持台に設けられたガイド溝を有し、
前記第二ガイド構造は、前記第二支持台に設けられたガイド溝を有し、
前記第一支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体には、第一ガイド構造のガイド溝に嵌まるガイドピンを有し、
前記第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体には、第二ガイド構造のガイド溝に嵌まるガイドピンを有し、
前記第一支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体は、第一支持台とともにヒンジ軸を中心として回転および自転することができ、
前記第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体は、第二支持台とともにヒンジ軸を中心として回転および自転でき、
前記自転軸線とヒンジの回転軸は、平行であり、
前記自転中心はフレキシブルスクリーンの支持基準面に置かれるか、或いはその付近に位置され、
前記ヒンジは、第一支持体と第二支持体が前記ヒンジ軸を中心としてシンクロナス回転ができるようにする、シンクロナス制御機構を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【請求項10】
二つの請求項1に記載のヒンジを含み、
二つのヒンジのヒンジ軸の軸線は一対一で重なり、
二つの第一支持体は、一体になり、
二つの第二支持体も一体になり、
二つのヒンジのメイン支持体も一体になり、
二つのヒンジの第一支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体の数は、等しくて、一対一で一体に連結され、
二つのヒンジの第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体の数は、等しくて、一対一で一体に連結される、
ことを特徴とする外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフレキシブルスクリーン・モバイル端末およびそのヒンジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルスクリーンは新しく現れたスクリーンであり、フレキシブルスクリーンがモバイル端末の外側に設置される外フレキシブルスクリーン・モバイル端末にとって、ヒンジが閉じられたり開らかれたりする際に生じる、長さの変化に対応しなければならない。ヒンジの中部に、一部のヒンジに複数の支持体を使用した構造で弯曲または平らに開く際の支えと形状の変化を実現しているものの、当該部位の組立性や耐用年数はまだまだ改進する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明が解決しようとする第一の課題:
本発明は、フレキシブルスクリーン・モバイル端末に使用でき、ヒンジの中部がより組立し易く、耐用年数をより長くすることを第一の目的とする。
【0004】
本発明には、以下の技術手段が採用されている:
メイン支持体と、前記メイン支持体に設置される第一軸・第二軸と、前記第一軸・第二軸に連結される第一支持台・第二支持台と、第一支持台・第二支持台とそれぞれ滑り連結される第一支持体・第二支持体と、第一支持体とメイン支持体および第二支持体とメイン支持体との間に設置されるサブ支持体とを含み、メイン支持体やサブ支持体はヒンジが閉じる時の弯曲部位に対応し、
また、往復に繰り返して曲げられるプラスチック片も設置され、前記プラスチック片は前記サブ支持体とメイン支持体の端部付近の上表面上に位置し、前記プラスチック片の両端はそれぞれ第一支持体と第二支持体と連結され、前記プラスチック片はまたサブ支持体とメイン支持体に固定連結されることを特徴とする、その外側がフレキシブルスクリーンに支持を提供する、外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ。
【0005】
さらに、第一支持体と第二支持体はそれぞれ連結部材が設置され、前記プラスチック片は第一支持体上の連結部材と第二支持体上の連結部材に嵌まれ、射出成型によって一体になってもよい。
【0006】
さらに、前記プラスチック片は、前記サブ支持体およびメイン支持体と熱溶解によって一体に連結されてもよい。
【0007】
さらに、前記プラスチック片は、前記サブ支持体およびメイン支持体とスナップ連結されてもよい。
【0008】
さらに、前記プラスチック片は、射出成型によってサブ支持体に一体に連結されてもよい。
【0009】
さらに、前記プラスチック片は、隣接するサブ支持体との間や、メイン支持体とそれと隣接するサブ支持体との間に対応する位置に、プラスチック片本体内部に凹む凹部があり、凹部の底部は円形となり、サブ支持体と連結される部位には両側のラップアングル部および/または挿入部があり、メイン支持体と連結される部位にはメイン支持体が挿入される部位があり、メイン支持体には対応する穴があって、連結部材と連結される部位に連結部材を嵌め込むクランピングロッドが設置されていてもよい。
【0010】
さらに、第一支持体上の連結部材と第二支持体上の連結部材やプラスチック片、メイン支持体、サブ支持体などは一つに組み立てられたユニットモジュールであり、第一支持体上の連結部材と第二支持体上の連結部材はそれぞれ第一支持体と第二支持体に連結されてもよい。
【0011】
さらに、前記ヒンジは、第一支持台とともにヒンジの回転軸を中心として回転する第一ガイド構造と、第二支持台とともにヒンジの回転軸を中心として回転する第二ガイド構造とを備え、前記第一支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体には、第一ガイド構造とガイド嵌めとなる構造を有し、前記第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体には第二ガイド構造とガイド嵌めとなる構造を有し、前記第一支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体は第一支持台とともにヒンジ軸を中心として回転および自転することができ、前記第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体は第二支持台とともにヒンジ軸を中心として回転および自転でき、前記自転軸線とヒンジの回転軸は平行であり、前記自転中心はフレキシブルスクリーンの支持基準面に置かれるか、或いはその付近に位置され、前記ヒンジは、第一支持体と第二支持体が前記ヒンジ軸を中心としてシンクロナス回転ができるようにするシンクロナス制御機構を有していてもよい。
【0012】
さらに、前記第一ガイド構造と第二ガイド構造はいずれも溝からなり、前記第一支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体には前記第一ガイド構造と嵌め合うガイドピンがあり、前記第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体には第一ガイド構造と嵌め合うガイドピンがあって、前記第一支持体とメイン支持体の間にあるサブ支持体および第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体が複数ある時に、第一支持体とメイン支持体との間にある複数のサブ支持体および第二支持体とメイン支持体との間にある複数のサブ支持体が、順次に回転できるようにする。
【0013】
本発明が解決しようとする第二の課題:
外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ装置を提供することを第二の目的とする。
【0014】
第二の課題を実現するための技術手段:
本発明は、ヒンジ装置に上記二種中のいずれかを含み、二つのヒンジのヒンジ軸の軸線は一対一で重なり、二つの第一支持体は一体になり、二つの第二支持体も一体になり、二つのヒンジのメイン支持体も一体になり、二つのヒンジの第一支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体の数は等しくて、一対一で一体に連結され、二つのヒンジの第二支持体とメイン支持体との間にあるサブ支持体の数は等しくて、一対一で一体に連結される、外フレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジ装置。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果:
本発明の技術手段を使用することによって、本発明は構造が合理的であり、ヒンジ中部構造がより組み立て易くなり、耐用年数がもっと長くなる。本発明を携帯電話やパソコンなどのモバイル端末に使用する場合、その中のヒンジとして使用できるだけなく、その中のフレキシブルスクリーンの支持構造として使用することもでき、ヒンジの外側にてフレキシブルスクリーンに支持を提供し、携帯電話やパソコンが開くと閉じる時に、フレキシブルスクリーンが自由自在に開かれるまたは曲がるようにして、コンパクトの構造でビッグスクリーンディプレイを実現することができ、モバイル端末が開く/閉じる際の完璧且つ調和の取れた外観を持たせられる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は本発明によって提供される実施例の分解図である。
図2図2は本発明によって提供される実施例の開き状態でのヒンジ装置の外側略図である。
図3図3は本発明によって提供される実施例の閉じ状態でのヒンジ装置の略図である。
図4図4は本発明によって提供される実施例の開き状態での構造略図である。
図5図5は本発明によって提供される実施例のメイン支持体、サブ支持体、連結部材およびプラスチック片のモジュール略図である。
図6図6図5中のA-A断面図である。
図7図7図5中のB-B断面図である。
図8図8図6中のC部位拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面のとおり、本発明によって提供されるフレキシブルスクリーン・モバイル端末のヒンジは、その外側がフレキシブルスクリーンを支持している。ヒンジは、メイン支持体1を備えている。メイン支持体1には、ヒンジ軸が設置されている。両軸のヒンジとして、メイン支持体1は、二本の平行するヒンジ回転軸、つまり第一軸11と第二軸12を備えている。
【0018】
ヒンジは、第一支持台21と第二支持台22、および、第一支持台21と第二支持台22にそれぞれ滑り連結される第一支持体31と第二支持体32を備えている。第一支持台21は、第一軸11と回転連結されている。第二支持台22は、第二軸12と回転連結されている。第一支持台21と第二支持台22は、それぞれガイド溝211、221を有している。第一支持体31と第二支持体32には、それぞれガイド溝211、221に滑り連結されるスライダ311、321が連結されている。
【0019】
スライダ311、321は、それぞれ凹溝312、322を有している。第一支持台21と第二支持台22は、スナップリング212、222を備えている。スナップリング212、222は、凹溝312、322と嵌まり合う凸部213、223を備えている。凹溝と凸部とが嵌まり合っていることによって、ヒンジが開かれたり、閉じられたりする時の触感が提供される。
【0020】
第一支持体31とメイン支持体1との間および第二支持体32とメイン支持体1との間には、それぞれサブ支持体が配置されている。メイン支持体とサブ支持体は、ヒンジが閉じる時の弯曲部位に対応する。
【0021】
ヒンジには、また往復に繰り返して曲がることのできるプラスチック片700が備えられている。プラスチック片700は、サブ支持体とメイン支持体の端部付近の上表面上に配置されている。第一支持体31と第二支持体32は、それぞれ連結部材313、323が備えられている。プラスチック片700の両端は、それぞれ連結部材313,323との連結を介して第一支持体31と第二支持体32とに連結されている。
【0022】
プラスチック片700は、支持体とメイン支持体に固定連結される。プラスチック片700は、フレキシブルスクリーンの支持基準面上に置かれるか、或いはその付近に置かれる。片側毎のサブ支持体の数は、モバイル端末の厚み、サブ支持体自体の寸法によって決まる。本実施例では、サブ支持体は、片側に2本ずつ使用されており、それぞれ41、42、43、44と表示されている。
【0023】
チップ700は、回転中および停止状態において、サブ支持体41、42、43、44を平らに整え、異なるサブ支持体の回転角度と方向にずれが発生して支持のムラが生じることを防いでいる。サブ支持体41、42、43、44は、メイン支持体1とともに、ヒンジが開かれた状態であるか、閉じられた状態であるか、或いは回転中であるかを問わず、フレキシブルスクリーンを平らに支持する。
【0024】
プラスチック片700は、優れた柔軟性を有するだけでなく、もっと優れた可塑性を有するので、インサート射出成型や、熱溶解、接着剤連結、スナップ連結など数々の方式で連結することができる。
【0025】
連結部材313、323とプラスチック片700は、インサート射出成型によって一体に連結され、熱溶解連結やスナップ連結または接着剤接着の構造で連結される。
【0026】
サブ支持体とプラスチック片700は、インサート射出成型によって一体に連結され、熱溶解連結やスナップ連結または接着剤接着の構造で連結される。
【0027】
メイン支持体とプラスチック片700は、熱溶解連結やスナップ連結または接着剤接着の構造で連結される。
【0028】
本発明において、異なる部材との間をそれぞれインサート射出成型または熱溶解方式で連結することによって、連結がより確実に、製造がより易しくなる。
【0029】
そのうち、プラスチック片700は第一支持体上の連結部材313および第二支持体上の連結部材323とインサート射出成型によって一体に連結される。或いは、プラスチック片700は第一支持体31および第二支持体32と直接インサート射出成型によって一体に連結される。
【0030】
プラスチック片700は、サブ支持体41、42、43、44およびメイン支持体1と熱溶解によって一体に連結される。
【0031】
プラスチック片700は、サブ支持体およびメイン支持体とスナップ連結されることもできる。或いは、スナップ連結に基づき、さらに熱溶解連結を使用することもできる。
【0032】
プラスチック片700は、隣接するサブ支持体との間や、メイン支持体とそれと隣接するサブ支持体との間の対応する位置に、プラスチック片本体内部に凹む凹部701がある。凹部の底部は、円形である。サブ支持体と連結される部位には、両側のラップアングル部702と挿入部705がある。メイン支持体1と連結される部位には、メイン支持体1が挿入される部位703がある。メイン支持体1には、対応する穴があって、第一支持体31と第二支持体32が連結される部位には、第一支持体31と第二支持体32(または第一支持体上の連結部材313と第二支持体上の連結部材323)を嵌め込むクランピングロッド704が設置され、より優れた折り畳み性能と連結性能を持たせる。
【0033】
図6のとおり、第一支持体上の連結部材313と第二支持体上の連結部材323やプラスチック片700、メイン支持体1、サブ支持体41、42、43、44などは、一つに組み立てられたユニットモジュールになる。第一支持体上の連結部材313と第二支持体上の連結部材323は、それぞれ第一支持体31と第二支持体32に連結され、組立がより便利になる。
【0034】
第一支持体31とメイン支持体1との間にあるサブ支持体41、42は、第一支持台21とともにヒンジ軸11を中心として回転および自転することができる。第二支持体32とメイン支持体1との間にあるサブ支持体43、44は、第二支持台22とともにヒンジ軸12を中心として回転および自転できる。自転軸線とヒンジの回転軸11,12は、平行しており、自転中心はフレキシブルスクリーンの支持基準面に置かれる。フレキシブルスクリーンの支持基準面は、ヒンジがモバイル端末に利用される時に、モバイル端末が開かれたり、閉じられたりする中において、長さの変わらない層は、通常フレキシブルスクリーンが置かれる層に比べて、やや低いか、或いはやや高い。
【0035】
ヒンジには、第一支持台21とともにヒンジの回転軸11を中心として回転する第一ガイド構造と、第二支持台22とともにヒンジの回転軸12を中心として回転する第二ガイド構造とが設置されている。第一ガイド構造は、第一支持台21上に設けられたガイド溝51からなる。第二ガイド構造は、第二支持台22上に設けられたガイド溝52からなる。第一支持体31とメイン支持体1との間にあるサブ支持体41、42には、第一ガイド構造とガイド嵌めとなる構造がある。それは、ガイド溝51と嵌め合うガイドピンであり、それぞれ411、421と表示されている。第二支持体32とメイン支持体1との間にあるサブ支持体43、44には、第二ガイド構造とガイド嵌めとなる構造がある。それは、ガイド溝52と嵌め合うガイドピンであり、それぞれ431、441と表示されている。
【0036】
ガイド嵌めによって、ヒンジは高さ方向(つまりモバイル端末の厚み方向)において、サブ支持体の高さをさらに限定することになる。ヒンジの弯曲部位や、第一支持体31、第二支持体32などのフレキシブルスクリーンに対する支持高さを一致させることができる。ヒンジの弯曲部位に対する実際支持をなるべくフレキシブルスクリーンの支持基準面に適合させると同時に、ガイド溝51、52がサブ支持体41、42、43、44の端面に対して、リミットの役割を果たすようにして、ヒンジの長さ方向においてサブ支持体に対するリミットの役割を果たす。
【0037】
第一支持体31とメイン支持体1の間にあるサブ支持体および第二支持体32とメイン支持体1との間にあるサブ支持体が複数ある時に、上記ガイド嵌めは、第一支持体とメイン支持体との間にある複数のサブ支持体および第二支持体とメイン支持体との間にある複数のサブ支持体が、順次に回転できるようにするが、このような回転順序は、ガイド溝の軌跡を調整することによって回転順序を変えるなど、その他の方式を取ることもでき、その目的は前記プラスチック片700がサブ支持体を平滑に処理するためである。
【0038】
第一ガイド構造は、第一ガイド構造とガイド嵌めとなる構造に対してリミット構造が設置されており、ヒンジが閉じ状態になっている時に、第一ガイド構造と、第一ガイド構造とガイド嵌めとなる構造との相対位置を安定な状態にさせ、前記第二ガイド構造は、第二ガイド構造とガイド嵌めとなる構造に対してリミット構造が設置されており、ヒンジが閉じ状態になっている時に、第二ガイド構造と、第二ガイド構造とガイド嵌めとなる構造との相対位置を安定な状態にさせる。これらのリミット構造はそれぞれガイドピンと嵌め合う所にて溝壁上に位置する凹溝53、54である。
【0039】
ヒンジには、シンクロナス制御機構も設置されている。シンクロナス制御機構は、第一支持体と第二支持体がヒンジの回転軸を中心としてシンクロナス回転ができるようにする。シンクロナス機構は、ヒンジの回転軸と回転連結される第一揺動アーム61および第二揺動アーム62を含んでいる。第一揺動アーム61は、第一軸11と回転連結される。第二揺動アーム62は、第二軸12と回転連結される。且つ第一揺動アーム61と第二揺動アーム62は、第一連結棒63と第二連結棒64のそれぞれの一端と回転連結される。第一連結棒63と第二連結棒64の回転軸線は、ヒンジの回転軸と垂直である。第一連結棒63と第二連結棒64の他の一端は、第一支持体31と第二支持体32と回転連結される。
【0040】
シンクロナス制御機構は、フレキシブルスクリーン支持基準面の裏側に位置し、フレキシブルスクリーン支持基準面と違う平面上に位置する。
【0041】
第一支持体31の裏側および第二支持体32の裏側には、ケーシング331、341が連結されている。第一支持台21の裏側と第二支持台22の裏側にもケーシング332、342が設けられている。ケーシング331とケーシング332は、重なる部分があり、ケーシング332とケーシング342は、重なる部分があって、上記ヒンジ構造をカバーする用途に使用される。
【0042】
図のとおり、二つの上記ヒンジは、モバイル端末のヒンジ装置を形成し、且つ二つのヒンジの回転軸11、12の軸線は、一対一で重なる。二つのヒンジの第一支持体31は、一体になり、二つのヒンジの第二支持体32も一体になり、二つのヒンジのメイン支持体1も一体になる。二つのヒンジの第一支持体31とメイン支持体1との間のサブ支持体の数は等しく、且つ一対一で一体に連結される。二つのヒンジの第二支持体32とメイン支持体1との間のサブ支持体の数は、等しく、且つ一対一で一体に連結される。
【0043】
ヒンジの回転軸上には、トルク機構を設置することもでき、摩擦力を提供する方式によって、回転抵抗力を提供して、随時停止、随時ポジショニング機能を実現し、図の中のすべてのヒンジ回転軸との回転または滑り連結部位は、いずれも上記トルク機構を設置することができる。
【0044】
本発明によって提供されるフレキシブルスクリーン・モバイル端末は、携帯電話やPCなどであり、本のように折り畳むことができる。当該フレキシブルスクリーン・モバイル端末には、上記ヒンジ装置およびフレキシブルスクリーン100が設置される。フレキシブルスクリーンは、フレキシブルスクリーン・モバイル端末の外側に設置され、第一支持体、第二支持体、メイン支持体、サブ支持体によって、フレキシブルスクリーンに対する支持を構成する。
【0045】
以上はただの本発明の最良の実施形態に過ぎない。本発明の構造的特徴は、これに限らず、本分野の技術者が本発明の分野において、行われた変化または修飾は、いずれも本発明の保護範囲にカバーされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8