(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-15
(45)【発行日】2022-04-25
(54)【発明の名称】アイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/12 20120101AFI20220418BHJP
【FI】
G06Q20/12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021077611
(22)【出願日】2021-04-30
【審査請求日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0016994
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ボ・ミ・チェ
(72)【発明者】
【氏名】イェ・ファン・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ファン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヒュン・ヨン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・キョ・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】キ・ヒュン・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】イル・ヒュン・ソ
【審査官】緑川 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-135575(JP,A)
【文献】特開2004-252751(JP,A)
【文献】特開2020-009061(JP,A)
【文献】特開2016-081527(JP,A)
【文献】特許第6491372(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置におけるアイテム販売情報処理方法であって、
前記電子装置が決済手段および決済金額情報を含む少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を
使用者端末から受信する段階と、
前記決済手段が特定類型の決済手段であり、前記決済要請が受信された時間が前記決済手
段の正常な使用が制限されている時間帯に含まれる場合、前記決済手段に対応する第1サーバーから前記決済要請に対応する
決済金額に関する支給情報を
前記電子装置が受信する前に、
前記電子装置が前記使用者端末に前記決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供する段階と、
前記決済応答を提供することに基づいて、前記電子装置が前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバーに伝送する段階と、
前
記時間帯の終了に対応して
前記電子装置が前記第1サーバーに支給要請を伝送する段階とを含む、アイテム販売情報処理方法。
【請求項2】
前記決済応答を提供する段階は
前記電子装置が前記少なくとも一つのアイテムが配送対象となるアイテムであるかを判断する段階と、
前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部が配送対象となるアイテムである場合、
前記電子装置が前記使用者端末に前記少なくとも一つのアイテムのうち配送対象となるアイテムに対して前記決済応答を提供する段階とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部が配送対象とならないアイテムである場合、
前記電子装置が前記使用者端末に前記少なくとも一つのアイテムのうち配送対象とならないアイテムに対して前記決済要請に対応した決済拒否情報を提供する段階をさらに含み、
前記決済拒否情報は前
記時間帯に関する情報を含むことを特徴とする、請求項2に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項4】
前記決済手段は、前記第1サーバーが管理する口座に基づいた決済金額振込に対応し、
前記支給要請は、前記第1サーバーが前記口座に基づいて前記決済金額を振込し、前記決済金額の振込内訳を含む支給情報を前記電子装置に伝送するようにする要請に対応することを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項5】
前記口座と関連する情報は、前記電子装置に事前に登録されたことを特徴とする、請求項4に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項6】
前記支給要請に対応して
前記電子装置が前記第1サーバーから支給失敗情報を受信する場合、
前記電子装置が前記決済要請に対応した承認を取り消す段階と、
前記出庫要請に対する取り消し要請を
前記電子装置が前記第2サーバーに伝送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項7】
前記支給要請に対応して
前記電子装置が前記第1サーバーから支給失敗情報を受信したのであり、前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫がすでに完了した場合、前記出庫がすでに完了したアイテムに対する返却要請を
前記電子装置が第3サーバーに伝送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項8】
前記電子装置が少なくとも一つの決済手段に対応する少なくとも一つのサーバーから、前記少なくとも一つの決済手段に対応する少なくとも一つ
の時間帯情報を受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項9】
前
記時間帯は前記第1サーバーと関連する電算点検を遂行するための時間を含み、前記電算点検が周期的に遂行されることを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項10】
前記支給要請に対応して
前記電子装置が前記第1サーバーから支給失敗情報を受信した場合、前記支給失敗情報が前
記時間帯がまだ終了していないことを知らせる情報を含む場合、
前記電子装置が前記第1サーバーに前記支給要請を再伝送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項11】
前記電子装置が前記使用者端末から前記少なくとも一つのアイテムに対する決済取り消し要請を受信する場合、
前記電子装置が前記決済要請に対応した承認を取り消す段階と、
前記電子装置が前記出庫要請に対する取り消し要請を前記第2サーバーに伝送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項12】
前記出庫要請に対する取り消し要請は、前記出庫要請に対応する出庫作業を遂行するため
の時間帯に対応して
前記電子装置から前記第2サーバーに伝送されることを特徴とする、請求項11に記載のアイテム販売情報処理方法
。
【請求項13】
前記決済取り消し要請が受信された時間が前
記時間帯に含まれる場合、
前記電子装置が前
記時間帯の終了に対応して前記決済要請に対応した承認を取り消すことを特徴とする、請求項11に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項14】
前記決済取り消し要請が受信された時間が前
記時間帯に含まれない場合、前記支給要請に対する取り消し要請を
前記電子装置が前記第1サーバーに伝送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項15】
前記電子装置が前記決済手段に関連した識別情報を含む前記少なくとも一つのアイテムに対する販売情報を保存する段階と、
前記電子装置が前記第1サーバーから支給失敗情報を受信する場合、前記識別情報を含む前記販売情報に対する決済を取り消す段階をさらに含み、
前記決済を取り消す段階は
前記決済要請に対応した承認を取り消す段階と、
前記出庫要請に対する取り消し要請を前記第2サーバーに伝送する段階とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項16】
請求項1に記載された方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータの読み取り可能な非一過性記録媒体。
【請求項17】
アイテム販売情報を処理する電子装置であって、
トランシーバー、コマンドを保存するメモリおよびプロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記トランシーバーおよび前記メモリと連結され、
決済手段および決済金額情報を含む少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信し、
前記決済手段が特定類型の決済手段であり、前記決済要請が受信された時間が前記決済手
段の正常な使用が制限されている時間帯に含まれる場合、前記決済手段に対応する第1サーバーから前記決済要請に対応する
決済金額に関する支給情報を受信する前に、前記決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供し、
前記決済応答を提供することに基づいて前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバーに伝送し、
前
記時間帯の終了に対応して前記第1サーバーに支給要請を伝送する
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はアイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法に関する。より具体的には、本開示は決済要請が受信された時間が、決済手段に対応する時区間に含まれる場合、第1サーバーから決済要請に対応する支給情報を受信する前に、決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供し、少なくとも一部のアイテムに対する出庫要請を第2サーバーに伝送し、時区間の終了に対応して第1サーバーに支給要請を伝送する電子装置およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発達につれて電子商取引はショッピングの一分野として位置づけられた。顧客は直接ショッピングモールや市場に行かずともオンライン上でアイテム(item)を購入することができ、オンライン上で購入したアイテムは顧客が要請した配送先に配送される。
【0003】
電子商取引の場合、商品配送の速度がサービス満足度に相当な影響を及ぼすため、より迅速に顧客に商品を配送するための多様な方法に対する議論がなされている。このように迅速な配送のための一方法として、多様な地域に物流センターが設けられている。物流センターそれぞれはオンライン上で販売する多様な物を保管しておき、商品の購買が発生する場合、商品を購入した顧客近くの物流センターから顧客に配送がなされるようにする。
【0004】
このような電子商取引の場合、銀行などの金融機関を通じてアイテムの決済がなされ得る。銀行などの金融機関はシステムの欠陥の有無などを点検するために周期的な点検を実施し、各種コンピュータネットワークの維持および保守や取替、アップグレードなどのためにも点検を実施することがある。ただし、点検時間中には電子商取引のためのアイテムの決済が制限され得、アイテムの決済が制限されることによってアイテムの配送準備ができない可能性がある。その結果、決済手段に対応する点検時間中にアイテムの決済要請が受信される場合、アイテムの配送が遅延され得る。
【0005】
これと関連して、KR101756594B1やKR101500849B1などの先行文献を参照することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本実施形態が解決しようとする課題は、前述した問題点を解決するために、決済要請が受信された時間が、決済手段に対応する時区間に含まれる場合、第1サーバーから決済要請に対応する支給情報を受信する前に、決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供し、少なくとも一部のアイテムに対する出庫要請を第2サーバーに伝送し、時区間の終了に対応して第1サーバーに支給要請を伝送するアイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法を提供するところにある。
【0007】
本実施形態が達成しようとする技術的課題は前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係る電子装置におけるアイテム販売情報処理方法は、決済手段および決済金額情報を含む少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信する段階;前記決済手段が特定類型の決済手段であり、前記決済要請が受信された時間が前記決済手段に対応する時区間に含まれる場合、前記決済手段に対応する第1サーバーから前記決済要請に対応する支給情報を受信する前に、前記決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供する段階;前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバーに伝送する段階;および前記時区間の終了に対応して前記第1サーバーに支給要請を伝送する段階を含む。
【0009】
一実施形態によると、前記決済応答を提供する段階は前記少なくとも一つのアイテムが配送対象となるアイテムであるかを判断する段階;および前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部が配送対象となるアイテムである場合、前記少なくとも一つのアイテムのうち配送対象となるアイテムに対して前記決済応答を提供する段階を含むことができる。
【0010】
一実施形態によると、前記アイテム販売情報処理方法は、前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部が配送対象とならないアイテムである場合、前記少なくとも一つのアイテムのうち配送対象とならないアイテムに対して、前記決済要請に対応した決済拒否情報を提供する段階をさらに含み、前記決済拒否情報は前記時区間に関する情報を含むことができる。
【0011】
一実施形態によると、前記決済手段は前記第1サーバーが管理する口座に基づいた決済金額振込に対応し、前記支給要請は前記第1サーバーが前記口座に基づいて前記決済金額を振込し、前記決済金額の振込内訳を含む支給情報を前記電子装置に伝送するようにする要請に対応し得る。
【0012】
一実施形態によると、前記口座と関連する情報は前記電子装置に事前に登録され得る。
【0013】
一実施形態によると、前記支給要請に対応して前記第1サーバーから支給失敗情報を受信する場合、前記アイテム販売情報処理方法は前記決済要請に対応した承認を取り消す段階;および前記出庫要請に対する取り消し要請を前記第2サーバーに伝送する段階をさらに含むことができる。
【0014】
一実施形態によると、前記アイテム販売情報処理方法は前記支給要請に対応して前記第1サーバーから支給失敗情報を受信したのであり、前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫がすでに完了した場合、前記出庫がすでに完了したアイテムに対する返却要請を第3サーバーに伝送する段階をさらに含むことができる。
【0015】
一実施形態によると、前記アイテム販売情報処理方法は少なくとも一つの決済手段に対応する少なくとも一つのサーバーから、前記少なくとも一つの決済手段に対応する少なくとも一つの時区間情報を受信する段階をさらに含むことができる。
【0016】
一実施形態によると、前記時区間は前記第1サーバーと関連する電算点検を遂行するための時間を含み、前記電算点検が周期的に遂行され得る。
【0017】
一実施形態によると、前記アイテム販売情報処理方法は前記支給要請に対応して前記第1サーバーから支給失敗情報を受信した場合、前記支給失敗情報が前記時区間がまだ終了していないことを知らせる情報を含む場合、前記第1サーバーに前記支給要請を再伝送する段階をさらに含むことができる。
【0018】
一実施形態によると、前記少なくとも一つのアイテムに対する決済取り消し要請を受信する場合、前記アイテム販売情報処理方法は前記決済要請に対応した承認を取り消す段階;および前記出庫要請に対する取り消し要請を前記第2サーバーに伝送する段階をさらに含むことができる。
【0019】
一実施形態によると、前記出庫要請に対する取り消し要請は前記出庫要請に対応する出庫作業を遂行するための時区間に対応して前記第2サーバーに伝送され得る。
【0020】
一実施形態によると、前記決済取り消し要請が受信された時間が前記時区間に含まれる場合、前記時区間の終了に対応して前記決済要請に対応した承認を取り消すことができる。
【0021】
一実施形態によると、前記決済取り消し要請が受信された時間が前記時区間に含まれない場合、前記アイテム販売情報処理方法は前記支給要請に対する取り消し要請を前記第1サーバーに伝送する段階をさらに含むことができる。
【0022】
一実施形態によると、前記アイテム販売情報処理方法は前記決済手段に関連した識別情報を含む前記少なくとも一つのアイテムに対する販売情報を保存する段階;および前記第1サーバーから支給失敗情報を受信する場合、前記識別情報を含む前記販売情報に対する決済を取り消す段階をさらに含み、前記決済を取り消す段階は前記決済要請に対応した承認を取り消す段階;および前記出庫要請に対する取り消し要請を前記第2サーバーに伝送する段階を含むことができる。
【0023】
一実施形態に係るアイテム販売情報を処理する電子装置は、トランシーバー、コマンドを保存するメモリおよびプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記トランシーバーおよび前記メモリと連結されて決済手段および決済金額情報を含む少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信し、前記決済手段が特定類型の決済手段であり、前記決済要請が受信された時間が前記決済手段に対応する時区間に含まれる場合、前記決済手段に対応する第1サーバーから前記決済要請に対応する支給情報を受信する前に前記決済要請に対応した承認情報を含む決済応答を提供し、前記少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバーに伝送し、前記時区間の終了に対応して前記第1サーバーに支給要請を伝送する。
【0024】
その他実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0025】
本開示によると、アイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法は、電子商取引市場において、アイテムの販売時に決済手段に対応する時区間(例えば、銀行の点検時間)の終了前に、決済要請に対応する承認情報を提供し出庫要請を伝送することによって、決済手段に対応する時区間であるにもかかわらず、速かにアイテムを配送することができる。
【0026】
また、本開示に係るアイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法は、時区間終了時に決済手段に対応するサーバーに支給要請を伝送する。これと関連して、本明細書の実施形態は電子装置がサーバーから支給失敗情報を受信する場合に、決済承認および出庫を取り消すことによって、アイテムの代金が決済されていないにもかかわらずアイテムの決済が承認されてアイテムが出庫および配送される状況を防止することができる。
【0027】
発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムを示す概略的な構成図である。
【
図2】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムでの情報処理方法の動作フローチャートである。
【
図3】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が情報処理方法を遂行する対象となるアイテムであるか否かを判断する方法の動作フローチャートである。
【
図4】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が支給失敗情報を受信する場合の動作を説明する動作フローチャートである。
【
図5】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が決済取り消し要請を受信する場合の動作を説明する動作フローチャートである。
【
図6】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、決済手段を例示的に説明するための図面である。
【
図7】一実施形態に係る電子装置のアイテム販売情報処理方法の動作フローチャートである。
【
図8】一実施形態に係るアイテム販売情報処理のための電子装置の構成の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
実施形態で使われる用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0030】
明細書全体においてある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたりハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0031】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、cすべて」を包括することができる。
【0032】
以下で言及される「端末」は、ネットワークを通じてサーバーや他の端末に接続できるコンピュータや携帯用端末で具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、携帯用端末は例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置として、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0033】
以下では、添付した図面を参照して本開示の実施形態について、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0034】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
実施形態を説明するにおいて、本発明が属する技術分野で広く知られており、本発明と直接的に関わらない技術内容については説明を省略する。これは不要な説明を省略することによって本発明の要旨を曖昧にせず明確に伝達するためである。
【0036】
同様の理由により、添付図面において一部の構成要素は誇張または省略されたり概略的に図示された。また、各構成要素の大きさは実際の大きさを全的に反映するものではない。各図面で同一または対応する構成要素には同一の参照番号を付与した。
【0037】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確となるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施形態は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。
【0038】
この時、処理フローチャート図面の各ブロックとフローチャート図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって遂行され得ることが理解できるであろう。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載され得るため、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを通じて遂行されるそのインストラクションが、フローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行する手段を生成することになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは特定方式で機能を具現するために、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を指向できるコンピュータの利用可能またはコンピュータの読み取り可能なメモリに保存されることも可能であるため、そのコンピュータの利用可能またはコンピュータの読み取り可能なメモリに保存されたインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションはコンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるため、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成して、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0039】
また、各ブロックは特定された論理的機能(ら)を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行例ではブロックで言及された機能が順序から外れて発生することも可能であることに注目されたい。例えば、連続して図示されている二つのブロックは事実上実質的に同時に遂行されることも可能であり、またはそのブロックが時々該当する機能により逆順で遂行されることも可能である。
【0040】
図1は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムを示す概略的な構成図である。
【0041】
多様な実施形態によると、アイテム販売情報処理システム100は、電子装置110、第1サーバー120および第2サーバー130を含むことができる。実施形態により、アイテム販売情報処理システム100は第3サーバー(
図4の410)および第4サーバー(
図4の420)のうち少なくとも一つをさらに含むことができる(図示されず)。実施形態により、アイテム販売情報処理システム100は電子装置110、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410および第4サーバー420のうち少なくとも一部間の情報の送受信を支援するネットワーク網をさらに含むことができる(図示されず)。
【0042】
電子装置110、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410および第4サーバー420それぞれはトランシーバー、メモリおよびプロセッサを含むことができる。また、電子装置110、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410および第4サーバー420それぞれは少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの結合で具現され得る。一方、実施形態全般において、電子装置110、第1サーバー120および第2サーバー130は分離されたサーバーとして言及されるが、これは論理的に分けられた構造であり得、一つのサーバーで分離された機能によって具現され得る。
【0043】
一実施形態によると、電子装置110、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410および第4サーバー420は、ネットワークサーバーで具現される多数のコンピュータシステムまたはコンピュータソフトウェアを含むことができる。例えば、電子装置110、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410および第4サーバー420のうち少なくとも一部は、イントラネットまたはインターネットのようなコンピュータネットワークを通じて他のネットワークサーバーと通信できる下位装置と連結されて作業遂行要請を受け付け、それに対する作業を遂行して遂行結果を提供するコンピュータシステムおよびコンピュータソフトウェアを称し得る。その他にも、電子装置110、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410および第4サーバー420のうち少なくとも一部は、ネットワークサーバー上で動作できる一連のアプリケーションと、内部に構築されている各種データベースを含む広義の概念として理解され得る。例えば、電子装置110、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410および第4サーバー420のうち少なくとも一部は、ドス(DOS)、ウインドウ(Windows)、リナックス(登録商標)(Linux(登録商標))、ユニックス(UNIX(登録商標))、またはMac OS(MacOS)等の運営体制により多様に提供されるネットワークサーバープログラムを利用して具現され得る。
【0044】
電子装置110は多様な情報をウェブページで構成して提供することができる。具体的には、電子装置110は使用者にアイテム販売情報を提供する役割を遂行する装置であり得る。電子装置110は情報を提供するために、決済手段および決済金額情報を含む少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信する。少なくとも一つのアイテムは電子装置110が表示するアイテムであり、使用者(顧客)が電子装置110を通じてオンライン上で購入できるアイテムであり得る。少なくとも一つのアイテムに対する決済要請は使用者端末(
図2の210)から受信され得る。
【0045】
決済手段が特定類型の決済手段であり、決済要請が受信された時間が、決済手段に対応する時区間に含まれる場合、電子装置110は決済手段に対応する第1サーバー120から要請に対応する支給情報を受信する前に、決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供する。特定類型の決済手段は、第1サーバー120が管理する口座に基づいた決済金額振込に対応し得る。例えば、特定類型の決済手段はXX銀行の口座を通じての口座振込に対応し得る。この場合、要請に対応する支給情報は、第1サーバー120が管理する口座に基づいて決済金額を振込したことを知らせる情報に対応し得る。一方、実施形態全般において、口座振込として説明されるものは、使用者が決済口座情報を登録し、決済による支給要請が、登録された口座に電子装置110によって遂行される決済方法を含むことができる。
【0046】
実施形態により、電子装置110は少なくとも一つの決済手段に対応する少なくとも一つのサーバーから、前記少なくとも一つの決済手段に対応する少なくとも一つの時区間情報をあらかじめ受信することができる。あらかじめ受信された時区間情報に基づいて、電子装置110は特定類型の決済手段と関連して決済要請が受信された時間が、決済手段に対応する時区間に含まれるか否かを判断することができる。実施形態で決済手段に対応する時区間は、該当時間に該当決済手段に関連した支給が一時的に中止される時区間を含むことができる。このような時区間は決済手段別に設定され得、設定された情報を電子装置110が獲得して管理することができる。
【0047】
実施形態により、第1サーバー120が管理する口座と関連する口座情報は決済要請と共に受信され得る。または第1サーバー120が管理する口座と関連する口座情報は電子装置110に事前に登録されていてもよい。口座と関連する情報が電子装置110に事前登録された場合、電子装置110は使用者から口座情報の再入力を受ける必要なく事前に入力された口座情報を利用して決済を遂行することができる。
【0048】
使用者は口座と関連する情報とともに、決済用パスワード、使用者の指紋情報または使用者の顔情報などを電子装置110に事前登録することができる。この場合、使用者は口座を利用して決済を遂行する時、決済用パスワードを入力したり、使用者の指紋を認識させたり、使用者の顔を認識させることによって決済を遂行することができる。この場合、決済要請は入力された決済用パスワード、使用者の指紋認識情報または使用者の顔認識情報のうち少なくとも一つを含むことができる。したがって、使用者は口座情報を入力する必要がないだけでなく、携帯端末や公認認証書などを利用した本人認証手続きを遂行する必要もないため、決済の便宜を図り得る。
【0049】
決済手段に対応する時区間は、第1サーバー120が作動を中止した時間や第1サーバー120の正常な作動が制限される時間を含むことができる。一実施形態によると、決済手段に対応する時区間は、第1サーバー120と関連する電算点検が遂行される時間を含むことができる。この場合、電算点検は周期的に遂行される点検と非周期的に遂行される点検を包括することができる。
【0050】
決済要請に対応する承認情報を含む決済応答は、少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対して決済が成功的に遂行されたことを知らせる情報であり得る。
【0051】
電子装置110は少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバー130に伝送し、時区間の終了に対応して第1サーバー120に支給要請を伝送する。出庫要請はアイテムのうち少なくとも一部を物流センターから出庫して配送を準備しなさいとの要請に対応し、支給要請はアイテムのうち少なくとも一部の決済金額を支払いなさいとの要請に対応し得る。具体的には、支給要請は第1サーバー120が口座に基づいて決済金額を振込して決済金額の振込内訳を含む支給情報を電子装置110に伝送するようにする要請に対応し得る。
【0052】
出庫要請を伝送することによって、使用者が決済要請したアイテムのうち少なくとも一部に対して配送準備が開始され得る。時区間の終了に対応して第1サーバー120に支給要請を伝送することによって、時区間の終了に合わせて少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対して実際に決済がなされ得る。支給要請は口座情報を含むことができ、口座情報が事前に登録された場合、事前に登録された口座情報が伝送され得る。
【0053】
第1サーバー120は特定類型の決済手段に対応するサーバーであり得る。具体的には、特定類型の決済手段は第1サーバー120が管理する口座に基づいた決済金額振込に対応し得る。一実施形態によると、第1サーバー120は特定金融機関で管理するサーバーに対応し得る。例えば、第1サーバー120はXX銀行で管理するサーバーに対応し得る。電子装置110から支給要請を受信した第1サーバー120は、支給要請が含む口座情報が有効であるかを判断し、口座情報に対応する口座の残額が支給要請された金額以上であるかを判断することができる。判断結果に応じて、第1サーバー120は、決済金額を電子装置110に振込したり支給失敗情報を電子装置110に伝送することができ、これと関連してより詳細な事項は
図2および
図4で後述する。
【0054】
第2サーバー130は、オンライン上で電子装置110を通じて販売されるアイテムの保管および配送のための物流センターで管理するサーバーであり得る。少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を受信した第2サーバー130は、アイテムの出庫を進行し、出庫が完了したアイテムに対して入力された住所地に配送を進行することができる。まだ配送が開始されていないアイテムに対して出庫要請に対する取り消し要請が受け付けられる場合、第2サーバー130は出庫を取り消すこともできる。
【0055】
第3サーバー410は、出庫要請に対する取り消し要請が受け付けられたがすでに出庫が完了したアイテムに対する返却を処理するサーバーに対応し得る。第4サーバー420は、第1サーバー120に対応する決済手段と互いに異なる決済手段に対応するサーバーであり得る。
【0056】
第3サーバー410および第4サーバー420と関連したより詳細な事項は
図4で後述する。
【0057】
多様な実施形態に係る一連のアイテム販売情報処理方法に関連した動作は、単一の物理的装置によって具現されてもよく、複数の物理的装置が有機的に結合された方式で具現されてもよい。例えば、アイテム販売情報処理システム100に含まれた構成のうち一部はいずれか一つの物理的装置によって具現され、残りの一部は他の物理的装置によって具現され得る。例えば、いずれか一つの物理的装置は、電子装置110の一部で具現されてもよく、他の物理的装置は、第1サーバー120の一部または第2サーバー130の一部または第3サーバー410の一部または第4サーバー420の一部または外部装置の一部で具現されてもよい。場合により、アイテム販売情報処理システムに含まれたそれぞれの構成要素はそれぞれ互いに異なる物理的装置に分散して配置され、分散配置された構成要素が有機的に結合されてアイテム販売情報処理システム100の機能および動作を遂行するように具現されてもよい。例えば、本明細書の電子装置110は少なくとも一つのサブ装置を含み、電子装置110によって遂行されるものと記載された一部の動作は第1サブ装置によって遂行され、他の一部の動作は第2サブ装置によって遂行されてもよい。
【0058】
図2は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムでの情報処理方法の動作フローチャートである。
【0059】
図2を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は使用者端末210から少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信する(201)。使用者端末210はコンピュータ装置または移動通信端末などを含むことができる。電子装置110は決済手段が特定類型の決済手段(第1サーバー120に対応する決済手段)であり、決済要請が受信された時間が、決済手段に対応する時区間220に含まれる場合、決済手段に対応する第1サーバー120から決済要請に対応する支給情報を受信(206)する前に、決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を先に提供する(202)。また、電子装置110は少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバー130に伝送する(203)。
【0060】
電子装置110は時区間220の終了に対応して支給要請(204)を第1サーバー120に伝送する。これと関連して、電子装置110は時区間220の予想終了時点で支給要請(204)を伝送することができる。または電子装置110は時区間220の誤差を考慮して時区間220の予想終了時点からあらかじめ設定された時間をさらに待った後、支給要請(204)を伝送することができる。または電子装置110は第1サーバー120から時区間220が終了したことを知らせる情報を受信した後に支給要請(204)を伝送することができる。
【0061】
支給要請を受信した第1サーバー120は、支給要請が含む口座情報が有効であるかを判断し、口座情報に対応する口座の残額が支給要請された金額以上であるかを判断することができる。支給要請が含む口座情報が有効であり、口座情報に対応する口座の残額が支給要請された金額以上の場合、第1サーバー120は決済金額を電子装置110に振込し(205)、振込内訳を含む支給情報を電子装置110に伝送することができる(206)。実施形態において振込は、電子装置110から第1サーバー120に特定金額を支給要請することによって発生するトランザクション、および第1サーバー120がトリガリング(triggering)されて必要な金額が支給されるトランザクションのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0062】
図3は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が情報処理方法を遂行する対象となるアイテムであるか否かを判断する方法の動作フローチャートである。
【0063】
図3を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は、使用者端末210から少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信し(201)、少なくとも一つのアイテムが配送対象となるアイテムであるか否かを判断することができる(301)。配送対象となるアイテムは物流センターから出庫されて使用者の住所地に配送が遂行されるアイテムを意味し得る。反面、配送対象とならないアイテムはデジタル商品(digital product)、各種保険商品、無形のサービスなどの直接的な配送対象とならないアイテムに対応し得る。
【0064】
少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部が配送対象となるアイテムである場合、電子装置110は配送対象となるアイテムに対して決済応答を提供することができる(202)。少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部が配送対象とならないアイテムである場合、電子装置110は配送対象とならないアイテムに対して決済要請に対応した決済拒否情報を使用者端末210に提供することができる(302)。この場合、決済拒否情報は時区間220に関する情報を含むことができる。一例示として、時区間220が午前00時10分~午前00時35分であり、電子装置110が午前00時20分に配送対象とならないデジタル商品に関連した決済要請を受信する場合、電子装置110は時区間220が午前00時10分~午前00時35分であることを知らせる情報を含む決済拒否情報を使用者端末210に提供することができる。
【0065】
場合により、電子装置110は決済要請の受信時刻から時区間220の終了までに残っている時間を計算して使用者端末210に提供してもよい。例えば、時区間220が午前00時10分~午前00時35分であり、電子装置110が午前00時20分に配送対象とならないデジタル商品に関連した決済要請を受信する場合、電子装置110は時区間220の終了までに15分が残っていることを知らせる情報を使用者端末210にさらに提供することができる。
【0066】
図4は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が支給失敗情報を受信する場合の動作を説明する動作フローチャートである。
【0067】
図4を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は時区間220の終了に対応して支給要請(204)を第1サーバー120に伝送する。支給要請を受信した第1サーバー120は、支給要請が含む口座情報が有効であるかを判断し、口座情報に対応する口座の残額が支給要請された金額以上であるかを判断することができる。支給要請が含む口座情報が有効でないか、口座情報に対応する口座の残額が支給要請された金額未満の場合、第1サーバー120は、支給が失敗したことを知らせる支給失敗情報を電子装置110に伝送することができる(401)。その他にも、多様な理由によって支給要請に対応する口座を通じての決済金額支給が不可能な場合(例えば、時区間220が延長されたか新しい時区間が始まったか口座の振込機能が遮断された場合等)、第1サーバー120は、支給が失敗したことを知らせる支給失敗情報を電子装置110に伝送することができる(401)。
【0068】
支給失敗情報を受信した電子装置110は、決済要請に対応した承認を取り消し(402)、出庫要請に対する取り消し要請を第2サーバー130に伝送することができる(403)。アイテムが出庫前の場合、第2サーバー130はアイテムの出庫を取り消すことができる。実施形態により、アイテムの出庫が完了したがアイテムが配送前の場合にも、第2サーバー130はアイテムの出庫および配送を取り消すことができる。ただし、以下では説明の便宜のためにアイテムが出庫前の場合、第2サーバー130がアイテムの出庫を取り消し、アイテムのうち少なくとも一部に対する出庫がすでに完了した場合には、アイテムの返却またはアイテム金額の決済を使用者に要請する実施形態に限定して説明する。
【0069】
アイテムのうち少なくとも一部に対する出庫がすでに完了した場合、電子装置110はアイテムの返却またはアイテム金額の決済を使用者に要請することができる。具体的には、電子装置110は、出庫がすでに完了したアイテムに対する返却要請を第3サーバー410に伝送したり(404)、出庫がすでに完了したアイテムに対する決済要請を、第1サーバー120に対応する決済手段と互いに異なる決済手段に対応する第4サーバー420に伝送したり(405)、支給要請を第1サーバー120に伝送することができる(406)。この場合、第1サーバー120に伝送される支給要請は、出庫がすでに完了したアイテムに限って伝送されてもよく、出庫が完了していないアイテムに対して伝送されてもよい。出庫が完了していないアイテムに対しても支給要請が伝送される場合、伝送される支給要請は時区間220の終了に対応して第1サーバー120に伝送された支給要請と同一の支給要請であり得る。
【0070】
実施形態により、第1サーバー120から支給失敗情報を受信した電子装置110は、決済要請に対応した承認を取り消す前に支給要請を再伝送することができる。具体的には、第1サーバー120から受信した支給失敗情報が、時区間がまだ終了していないことを知らせる情報を含む場合、電子装置110は支給要請を第1サーバー120に再伝送することができる。例えば、第1サーバー120に対応する金融機関の事情に起因した時区間の延長によって、電子装置110が時区間の終了前に支給要請を伝送して支給失敗情報を受信することになる場合、電子装置110は支給要請を再伝送することができる。
【0071】
実施形態により、支給失敗情報は時区間が終了していないことに対応する応答コードを含むことができる。また、実施形態により、電子装置110は複数回の支給要請を第1サーバー120に再伝送することもできる。一方、実施形態により電子装置110は、決済応答を提供し出庫要請をしたが、まだ支給が完了していない販売情報に対して、別途の識別子を付与して管理することができる。その後、第1サーバー120から支給失敗情報を受信するなど、第1サーバー120に対応する決済手段による決済が不可能となった場合、該当識別子が付与された販売情報に対して決済要請に対応した承認を取り消し、出庫要請に対する取り消し要請を第2サーバー130に伝送することによって一括的な販売取り消しを進行することができる。
【0072】
図5は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が決済取り消し要請を受信する場合の動作を説明する動作フローチャートである。
【0073】
図5を参照すると、一実施形態に係る使用者は使用者端末210を通じて少なくとも一つのアイテムに対する決済取り消し要請を伝送することができる(501)。決済取り消し要請を受信した電子装置110は決済要請に対応した承認を取り消し(502)、出庫要請に対する取り消し要請を第2サーバー130に伝送することができる(503)。
【0074】
一実施形態によると、決済取り消し要請が受信された時間が時区間220に含まれる場合、電子装置110は、時区間の終了に対応して支給要請を第1サーバー120に伝送した後に、決済要請に対応した承認を取り消し(502)、支給要請に対する取り消し要請を第1サーバー120にさらに伝送することができる。または実施形態により、決済取り消し要請が受信された時間が時区間220に含まれる場合、電子装置110は支給要請が第1サーバー120に伝送されないようにすることができる。この場合、支給要請がまだ第1サーバー120に伝送される前であるので、別途の支給要請の伝送を省略することができる。
【0075】
反面、決済取り消し要請が受信された時間が時区間220に含まれない場合、電子装置110は伝送された支給要請に対する取り消し要請を第1サーバー120に伝送することができる(504)。
【0076】
一実施形態によると、電子装置110は、出庫要請に対応する出庫作業を遂行するための時区間に対応して出庫要請に対する取り消し要請を第2サーバー130に伝送することができる。出庫作業を遂行するための時区間は、第2サーバー130を管理する物流センターでの出庫作業が正常に遂行され得る時間を含むことができる。例えば、午前03時00分~午前04時00分は物流センターで指定された勤労者休憩時間に該当して出庫が進行されない場合、出庫作業を遂行するための時区間は午前04時00分~翌日午前03時00分であり得る。
【0077】
一例示として、出庫作業を遂行するための時区間は午前04時00分~翌日午前03時00分であり、電子装置110が午前03時20分に少なくとも一つのアイテムに対する決済取り消し要請を受信する場合、電子装置110は作業を遂行するための時区間が始まる午前04時00分に出庫要請に対する取り消し要請を第2サーバー130に伝送することができる。
【0078】
ひいては、実施形態により、電子装置110は出庫作業を遂行するための時区間を知らせる情報を使用者端末210に提供することができ、場合によっては、決済取り消し要請の受信時刻から出庫作業を遂行するための時区間の開始までに残っている時間を計算して使用者端末210に提供してもよい。例えば、出庫作業を遂行するための時区間は午前04時00分~翌日午前03時00分であり、電子装置110が午前03時20分に少なくとも一つのアイテムに対する決済取り消し要請を受信する場合、電子装置110は、出庫作業を遂行するための時区間の開始までに40分が残っていることを知らせる情報を使用者端末210にさらに提供することができる。
【0079】
アイテムのうち少なくとも一部に対する出庫がすでに完了した場合、電子装置110はアイテムの返却またはアイテム金額の決済を使用者に要請することができる。具体的には、電子装置110は出庫がすでに完了したアイテムに対する返却要請を第3サーバー410に伝送したり、出庫がすでに完了したアイテムに対する決済要請を、第1サーバー120に対応する決済手段と互いに異なる決済手段に対応する第4サーバー420に伝送したり、支給要請を第1サーバー120に伝送することができ、これと関連した細部的な事項は
図4で説明されたところに対応し得る。
【0080】
図6は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、決済手段を例示的に説明するための図面である。
【0081】
図6を参照すると、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、決済手段は対応するサーバーが管理する口座に基づいた決済金額振込に対応し得る。具体的には、決済手段は、特定金融機関(例えば、XX銀行)が管理し使用者が保有する口座を利用する決済金額振込に対応し得、電子装置110は、使用者端末210から決済要請と共に口座情報を受信したり、使用者から事前に登録された口座情報を利用することができる。
【0082】
事前に口座情報を登録することと関連した一実施形態が610に図示されている。具体的には、使用者は使用者端末210等を通じて決済要請前に口座情報をあらかじめ入力することができる。この場合、使用者はオンライン上で口座振込を遂行するために必要な情報のうち少なくとも一部をあらかじめ入力することによって、決済の便宜を図り得る。例えば、使用者は口座を管理する金融機関、口座番号、預金者、口座パスワードのうち少なくとも一部を入力することができる。
【0083】
事前に登録された口座情報と関連した本人認証に関連した一実施形態が620に図示されている。具体的には、使用者は、口座情報とともに携帯端末や公認認証書などを利用した本人認証手続きをあらかじめ遂行し、その認証結果を電子装置110にあらかじめ保存することによって、その後、あらかじめ入力された口座情報を利用して少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を伝送する場合、別途に携帯端末や公認認証書などを利用した本人認証手順を踏む必要が無いようにすることができる。この場合、セキュリティー性確保のために、使用者は口座と関連する情報および本人認証遂行の結果とともに、決済用パスワード、使用者の指紋情報または使用者の顔情報などを電子装置110に事前登録することができる。したがって、使用者は携帯端末や公認認証書などを利用した本人認証を遂行する必要なく、決済用パスワードを入力したり、使用者の指紋を認識させたり、使用者の顔を認識させることを通じて比較的簡単に本人認証を完了することによって、事前に入力された口座情報を利用した決済要請を電子装置110に伝送することができる。
【0084】
図7は、一実施形態に係る電子装置のアイテム販売情報処理方法の動作フローチャートである。
【0085】
図7を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は、決済手段および決済金額情報を含む少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信する(710)。決済手段が特定類型の決済手段であり、決済要請が受信された時間が特定類型の決済手段に対応する時区間に含まれる場合、電子装置110は、特定類型の決済手段に対応する第1サーバーから決済要請に対応する支給情報を受信する前に、決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供する(720)。また、電子装置110は、時区間の終了前に少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバー130に伝送する(730)。
【0086】
その後、時区間の終了に対応して電子装置110は第1サーバー120に支給要請を伝送する(740)。
【0087】
図8は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理のための電子装置の構成の例示図である。
【0088】
図8を参照すると、電子装置110はトランシーバー810、プロセッサ820およびメモリ830を含む。電子装置110はトランシーバー810を通じて使用者端末210、第1サーバー120、第2サーバー130、第3サーバー410、第4サーバー420およびその他の外部装置などと連結され、データを交換することができる。
【0089】
プロセッサ820は、
図1~
図7を通じて前述した少なくとも一つの装置を含んだり、
図1~
図7を通じて前述した少なくとも一つの方法を遂行することができる。メモリ830は、
図1~
図7を通じて前述した少なくとも一つの方法を遂行するための情報(決済手段情報、決済金額情報、口座情報、決済用パスワード情報、指紋情報、顔情報、決済承認情報、支給情報のうち少なくとも一部を含む)を保存することができる。メモリ830は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得る。
【0090】
プロセッサ820はプログラムを実行し、情報を提供するための電子装置110を制御することができる。プロセッサ820によって実行されるプログラムのコードはメモリ830に保存され得る。
【0091】
また、一実施形態の電子装置110は使用者に情報を提供できるインターフェースをさらに含むことができる。
【0092】
一方、本明細書と図面には本発明の好ましい実施形態について開示され、たとえ特定の用語が使われているが、これは単に本発明の技術内容を容易に説明し発明の理解を助けるための一般的な意味で使われたものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の他にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例も実施可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明である。
【0093】
前述した実施形態に係る電子装置または端末は、プロセッサ、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのような使用者インターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサ上で実行可能な、コンピュータの読み取り可能なコードまたはプログラム命令であり、コンピュータの読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータの読み取り可能な記録媒体として、マグネチック保存媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)および光学的読み取り媒体(例えば、CD-ROM(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータの読み取り可能な記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータの読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体はコンピュータによって読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサで実行され得る。
【0094】
本実施形態は機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは、特定機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェアの構成で具現され得る。例えば、実施形態は一つ以上のマイクロプロセッサの制御または他の制御装置によって多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)などのような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得るのと同様に、本実施形態はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャヴァ(Java)、アセンブラ(assembler)、パイソン(Python)などのようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来の技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使われ得、機械的で物理的な構成として限定されるものではない。前記用語はプロセッサなどと連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0095】
前述した実施形態は一例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
【符号の説明】
【0096】
100 アイテム販売情報処理システム
110 電子装置
120 第1サーバー
130 第2サーバー
810 トランシーバー
820 プロセッサ
830 メモリ
【要約】 (修正有)
【課題】アイテムの販売時に決済手段に対応する時区間の終了前に、決済要請に対応する承認情報を提供し出庫要請を伝送することによって、決済手段に対応する時区間であるにもかかわらず、速かにアイテムを配送することができるアイテム販売情報処理システム及び方法を提供する。
【解決手段】方法は、決済手段と決済金額情報を含む少なくとも一つのアイテムに対する決済要請を受信し、決済手段が特定類型の決済手段であり、決済要請が受信された時間が、決済手段に対応する時区間に含まれる場合、決済手段に対応する第1サーバーから決済要請に対応する支給情報を受信する前に、決済要請に対応する承認情報を含む決済応答を提供し、少なくとも一つのアイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を第2サーバーに伝送し、時区間の終了に対応して第1サーバーに支給要請を伝送する。
【選択図】
図2