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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-15
(45)【発行日】2022-04-25
(54)【発明の名称】データ更新システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/10 20220101AFI20220418BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20220418BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20220418BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20220418BHJP
   G09B 29/00 20060101ALN20220418BHJP
【FI】
H04L67/10
G01C21/26 B
G08G1/09 H
H04M11/00 302
G09B29/00 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018122701
(22)【出願日】2018-06-28
(65)【公開番号】P2020004074
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-01-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(74)【代理人】
【識別番号】100103171
【弁理士】
【氏名又は名称】雨貝 正彦
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 隆雄
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-128965(JP,A)
【文献】森山 大輔 Daisuke Moriyama,IoT向けセキュアファームウェアアップデートプロトコルの提案,2018年 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2018)予稿集 [USB] 2018年 暗号と情報セキュリティシンポジウム概要集 Abstracts of 2018 Symposium on Cryptography and Information Security,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2018年01月26日,pp1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 11/00
G01C 21/26
G08G 1/09
G09B 29/00
H04L 67/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを更新するデータ更新システムであって、
前記更新の対象となるデータを保持するデータ処理装置と、
前記データ処理装置と通信接続可能な複数のモバイル装置と、
前記各モバイル装置が通信接続可能な更新データサーバとを備え、
前記更新データサーバは、
前記データの更新に用いられる更新データを記憶した更新データ記憶手段と、
前記更新データ記憶手段が記憶している更新データを前記モバイル装置に提供する更新データ提供手段と、
更新状況管理手段とを有し、
前記モバイル装置は、
当該モバイル装置が前記データ処理装置と通信接続していない状態で前記更新データサーバと通信接続したときに、前記更新データ提供手段を介して、前記更新データ記憶手段に記憶されている更新データを取得して蓄積する更新データ代理取得手段と、
当該モバイル装置が前記データ処理装置と通信接続したときに、前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データのうちの、前記データ処理装置が保持しているデータの更新に用いられる更新データを前記データ処理装置に転送する更新データ転送手段と、
更新状況確認手段と、
前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データを削除する更新データ削除手段とを有し、
前記モバイル装置の更新状況確認手段は、当該モバイル装置が前記データ処理装置と通信接続したときに、当該データ処理装置の前記データの更新状況を当該データ処理装置から取得して確認更新状況として保持すると共に、当該モバイル装置が前記更新データサーバに接続したときに、保持している確認更新状況を更新データサーバに通知し、
前記更新データサーバの前記更新状況管理手段は、各モバイル装置から通知された前記確認更新状況から確認できる最後の前記データ処理装置が保持しているデータの更新状況を示す管理更新状況として管理し、
前記モバイル装置の更新データ削除手段は、当該モバイル装置が前記データ処理装置と通信接続していない状態で前記更新データサーバに接続したときに、前記管理更新状況を前記更新データサーバから取得し、前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データのうちの、取得した管理更新状況が示す前記データの更新状況において、当該データの更新に不要となる更新データを削除することを特徴とするデータ更新システム。
【請求項2】
請求項1記載のデータ更新システムであって、
前記モバイル装置の更新データ削除手段は、前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データのうちの、当該データ処理装置から取得した前記データの更新状況において、当該データの更新に不要となる更新データを削除することを特徴とするデータ更新システム。
【請求項3】
請求項1または2記載のデータ更新システムであって、
前記モバイル装置の更新データ代理取得手段は、当該モバイル装置が前記データ処理装置と通信接続していない状態で前記更新データサーバに接続したときに、前記更新データ記憶手段に記憶されている更新データのうちの、取得した管理更新状況が示す前記データの更新状況において、当該データの更新に用いることのできる更新データのみを、前記更新データ提供手段を介して取得して蓄積することを特徴とするデータ更新システム。
【請求項4】
請求項1、2または3記載のデータ更新システムであって、
前記モバイル装置の更新状況確認手段は、当該モバイル装置が前記更新データサーバと通信接続したときに、保持している確認更新状況よりも、前記更新データサーバから取得した前記管理更新状況が示す更新状況が、より更新が進んだデータの更新状況を示しているときには、保持している確認更新状況を、前記管理更新状況が示す更新状況に更新することを特徴とするデータ更新システム。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載のデータ更新システムであって、
前記モバイル装置の更新状況確認手段は、前記更新データ転送手段が前記更新データを前記データ処理装置に転送した場合には、当該更新データを用いた更新後の当該データ処理装置の前記データの更新状況を当該データ処理装置から取得して確認更新状況として保持することを特徴とするデータ更新システム。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5記載のデータ更新システムであって、
前記データ処理装置は、自動車に搭載された車載のデータ処理装置であることを特徴とするデータ更新システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置のデータを更新する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
データ処理装置のデータを更新する技術としては、データ処理装置と近距離無線通信を介して選択的に接続可能なモバイル装置において、データ処理装置と接続していない期間中に移動通信を介して更新データを提供するサーバから更新データをダウンロードして蓄積すると共に、モバイル装置がデータ処理装置に接続できたときに蓄積しておいた更新データをデータ処理装置に転送し、データ処理装置において、転送された更新データを用いてデータ処理装置のデータを更新する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-11717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したモバイル装置をデータ処理装置のデータの更新に用いる技術において、複数台のモバイル装置を併用すると、次のような問題が生じる。
すなわち、この場合には、各モバイル装置が同じ更新データをサーバからダウンロードして蓄積することとなる。そして、その後、いずれかのモバイル装置がデータ処理装置に接続されると、当該接続されたモバイル装置が蓄積していた更新データがデータ処理装置に転送されてデータ処理装置のデータの更新が行われる。
【0005】
すると、以降、他のモバイル装置が、既に更新に用いられた不要な更新データを蓄積し続ける非効率が生じる。
そこで、本発明は、複数台のモバイル装置を、更新データのダウンロードと蓄積に併用したデータ処理装置のデータの更新を効率的に行うことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題達成のために、本発明は、データを更新するデータ更新システムとして、前記更新の対象となるデータを保持するデータ処理装置と、前記データ処理装置と通信接続可能な複数のモバイル装置と、前記各モバイル装置が通信接続可能な更新データサーバとを備えたデータ更新システムを提供する。ここで、前記更新データサーバは、前記データの更新に用いられる更新データを記憶した更新データ記憶手段と、前記更新データ記憶手段が記憶している更新データを前記モバイル装置に提供する更新データ提供手段と、更新状況管理手段とを備えている。また、前記モバイル装置は、前記更新データ提供手段を介して、前記更新データ記憶手段に記憶されている更新データを取得して蓄積する更新データ代理取得手段と、前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データのうちの、前記データ処理装置が保持しているデータの更新に用いられる更新データを前記データ処理装置に転送する更新データ転送手段と、更新状況確認手段と、前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データを削除する更新データ削除手段とを備えている。そして、前記モバイル装置の更新状況確認手段は、当該モバイル装置が前記データ処理装置と通信接続したときに、当該データ処理装置の前記データの更新状況を当該データ処理装置から取得して確認更新状況として保持すると共に、当該モバイル装置が前記更新データサーバに接続したときに、保持している確認更新状況を更新データサーバに通知する。また、前記更新データサーバの前記更新状況管理手段は、各モバイル装置から通知された前記確認更新状況から確認できる最後の前記データ処理装置が保持しているデータの更新状況を示す管理更新状況として管理する。また、前記モバイル装置の更新データ削除手段は、当該モバイル装置が前記更新データサーバに接続したときに、前記管理更新状況を前記更新データサーバから取得し、前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データのうちの、取得した管理更新状況が示す前記データの更新状況において、当該データの更新に不要となる更新データを削除する。
【0007】
ここで、このようなデータ更新システムは、前記モバイル装置の更新データ削除手段において、前記更新データ代理取得手段が蓄積している更新データのうちの、当該データ処理装置から取得した前記データの更新状況において、当該データの更新に不要となる更新データを削除するように構成してもよい。
【0008】
また、以上のデータ更新システムは、前記モバイル装置の更新データ代理取得手段において、当該モバイル装置が前記更新データサーバに接続したときに、前記更新データ記憶手段に記憶されている更新データのうちの、取得した管理更新状況が示す前記データの更新状況において、当該データの更新に用いることのできる更新データのみを、前記更新データ提供手段を介して取得して蓄積するように構成してもよい。
【0009】
また、以上のデータ更新システムは、前記モバイル装置の更新状況確認手段において、当該モバイル装置が前記更新データサーバと通信接続したときに、保持している確認更新状況よりも、前記更新データサーバから取得した前記管理更新状況が示す更新状況が、より更新が進んだデータの更新状況を示しているときには、保持している確認更新状況を、前記管理更新状況が示す更新状況に更新するように構成してもよい。
【0010】
また、以上のデータ更新システムは、前記モバイル装置の更新状況確認手段において、前記更新データ転送手段が前記更新データを前記データ処理装置に転送した場合には、当該更新データを用いた更新後の当該データ処理装置の前記データの更新状況を当該データ処理装置から取得して確認更新状況として保持するように構成してもよい。
【0011】
また、以上のデータ更新システムにおいて、前記データ処理装置は、自動車に搭載された車載のデータ処理装置であってよい。
以上のようなデータ更新システムによれば、各モバイル装置は、更新データサーバに接続したときに、過去に更新データサーバに接続したモバイル装置が当該接続前にデータ処理装置に最後に接続したタイミングにおけるデータ処理装置の更新状況を更新データサーバから取得し、当該更新状況において不要となる更新データをモバイル装置から削除することができる。
【0012】
よって、モバイル装置の記憶資源を効率的に用いて、複数台のモバイル装置を併用したデータ処理装置のデータの更新を行うことができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、複数台のモバイル装置を、更新データのダウンロードと蓄積に併用したデータ処理装置のデータの更新を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係るデータ更新システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る車載装置、モバイル装置、更新データサーバの構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る更新管理情報、確認更新情報、更新管理テーブルを示す図である。
図4】本発明の実施形態に係るモバイル装置接続時処理を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態に係る車載装置接続時処理を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る更新データサーバアクセス時処理を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態に係るモバイル装置アクセス時処理を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係る更新システムの動作例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、自動車に搭載される車載装置のデータ更新への適用を例にとり説明する。
図1に、本実施形態に係るデータ更新システムの構成を示す。
図示するように、データ更新システムは、自動車のダッシュボート内等に配置された車載装置1と、ユーザによって携帯されて車内に持ち込まれるモバイル装置2と、更新データサーバ3より構成され、更新データサーバ3は、インターネットなどのWAN4に接続されてる。
【0016】
そして、各モバイル装置2は予め関係づけられた車載装置1と、Bluetooth(登録商標)やWi-Fiなどのローカルな無線通信で接続することができる。ここで、一つの車載装置1に対して、複数のバイル装置2を関係づけることがができる。
【0017】
なお、モバイル装置2は、たとえば、スマートフォンやタブレット装置等である。
また、モバイル装置2は、移動通信を介してWAN4上の更新データサーバ3にアクセスすることができる。
次に、図2に、車載装置1とモバイル装置2と更新データサーバ3の構成を示す。
図示するように、車載装置1は、タッチパネルなどである入力装置101、表示装置102、マイクやスピーカなどを備えた音声入出力装置103、上述したローカルな無線通信のインタフェースである外部インタフェース104、車載装置1のオペレーティングシステム105、オペレーティングシステム105上で稼働するアプリケーション、記憶装置106、GPS受信機や自動車の各種状態を検出するセンサなどの、その他の周辺装置107とを備えている。
【0018】
また、車載装置1は、上述したアプリケーションとして、更新処理APP111と、ナビゲーションAPP112やミュージックプレイヤAPP113等の、その他のアプリケーションとを備えている。
【0019】
ここで、車載装置1の記憶装置106には、地図データが格納されており、ナビゲーションAPP112は、地図データと、周辺装置107として備えたGPS受信機などを用いて算出した現在位置とを用いて、地図上に現在位置や目的地までの経路を表した案内画面を表示装置102に表示する処理等を行う。
【0020】
ただし、車載装置1は、ハードウエア的には、CPUやメモリなどを備えたコンピュータを用いて構成されるものであり、オペレーティングシステム105や、アプリケーションなどは、当該コンピュータが、所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0021】
次に、モバイル装置2は、操作部201、ディスプレイ202、マイクやスピーカなどを備えた音声入出力部203、上述したローカルな無線通信のインタフェースである通信インタフェース204、モバイル装置2のOSであるところのモバイルオペレーティングシステム205、モバイルオペレーティングシステム205上で稼働するアプリケーションであるモバイルアプリケーション、移動通信を行う移動通信装置206、記憶部207、その他の周辺デバイス208を備えている。
【0022】
ここで、モバイル装置2は、モバイルアプリケーションとして、更新データ代理取得APP211と、移動通信装置206や音声入出力部203や操作部201を用いた移動電話機能を提供する移動電話APP212等の、その他のモバイルアプリケーションを備えている。
【0023】
なお、モバイル装置2は、ハードウエア的には、CPUやメモリなどを備えたコンピュータを用いて構成されるものあり、モバイルオペレーティングシステム205や、モバイルアプリケーションなどは、当該コンピュータが、所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0024】
そして、以上のような構成において、車載装置1とモバイル装置2は、外部インタフェース104と通信インタフェース204を介して相互に接続することができる。
そして、当該接続を介して、モバイルオペレーティングシステム205やオペレーティングシステム105の機能を利用しつつ、モバイル装置2のモバイルアプリケーションと車載装置1のアプリケーションは相互に通信を行うことができる。
【0025】
次に、更新データサーバ3は、更新サービス提供部301と、更新データDB302と、更新管理テーブル303とを備えている。
そして、モバイル装置2は、移動通信装置206が行う移動通信を介してWAN4に接続し、WAN4上の更新データサーバ3の更新サービス提供部301と相互に通信を行うことができる。
【0026】
以下、このような、データ更新システムにおいて行う、車載装置1のデータを更新する構成と動作について、車載装置1の記憶装置106に記憶されている地図データを更新する場合を例にとり説明する。
【0027】
この場合、更新データサーバ3の、更新データDB302には、車載装置1の地図データを更新して最新のバージョンまでの各バージョンにバージョンアップするための更新データが格納される。
【0028】
また、モバイル装置2の記憶部207には、更新データサーバ3からダウンロードした更新データが蓄積される。
次に、車載装置1の記憶装置106には、図3aに示す更新情報が格納されている。更新情報は、更新処理APP111によって管理される情報であり、自車載装置1の識別子である車載装置IDと、記憶装置106に記憶されている地図データのバージョンを表す適用バージョン、当該適用バージョンの地図データに更新された日時を表す適用日時、その他の関連情報とを含む。
【0029】
次に、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211は、予め特定の車載装置1に関連づけられている。
そして、モバイル装置2の記憶部207には、図3bに示す確認更新情報が格納される。確認更新情報は、更新データ代理取得APP211によって管理される情報であり、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211が管理づけられた車載装置1の更新情報(車載装置ID、適用バージョン、適用日時、関連情報)と、その更新情報を最後に確認した日時を表す確認日時が登録される。
【0030】
なお、この確認更新情報の生成手順については後述する。
次に、更新データサーバ3の更新管理テーブル303には、各車載装置毎に、当該車載装置1に関連づけられたモバイル装置2の更新データ代理取得APP211から通知された確認更新情報(車載装置ID、適用バージョン、適用日時、関連情報、確認日時)のうち、確認日時が最新の確認更新情報が、更新管理情報として登録されている。
【0031】
なお、更新データサーバ3の更新管理テーブル303の更新管理情報の生成手順については後述する。
次に、車載装置1の更新処理APP111が、更新データ代理取得APP211が自車載装置1に関連づけられているモバイル装置2が、自車載装置1に接続したときに行うモバイル装置接続時処理について説明する。更新データ代理取得APP211が自車載装置1に関連づけられているモバイル装置2は、当該モバイル装置2が車載装置1と上述したローカルな無線通信が可能な状態となると車載装置1に自動的に接続する。
【0032】
図4に、このモバイル装置接続時処理の手順を示す。
図示するように、更新処理APP111は、モバイル装置接続時処理において、まず、接続したモバイル装置2に記憶装置106に記憶している更新情報を通知する(ステップ402)。
【0033】
そして、モバイル装置2に、更新情報の適用バージョンよりも新しいバージョンに地図データをバージョンアップするための更新データがモバイル装置2に蓄積されているかどうかを、モバイル装置2に問い合わせて判定し(ステップ404)、蓄積されていなければ、モバイル装置2と車載装置1の接続の切断を待って(ステップ406)、モバイル装置接続時処理を終了する。
【0034】
一方、更新情報の適用バージョンよりも新しいバージョンに地図データをバージョンアップするための更新データがモバイル装置2に蓄積されている場合には(ステップ404)、その更新データを要求する更新データ要求をモバイル装置2に送信することにより、当該更新データをモバイル装置2から取得し(ステップ408)、取得した更新データを用いて記憶装置106の地図データを更新する(ステップ410)。
【0035】
そして、行った地図データの更新が反映されるように更新情報を更新する(ステップ412)。すなわち、ここでは、更新情報の適用バージョンを更新後の地図データのバージョンに更新し、適用日時に現在日時に更新する。また、関連情報を必要に応じて更新する。
【0036】
そして、ステップ412で更新後の更新情報をモバイル装置2に通知する(ステップ414)。
そして、モバイル装置2と車載装置1の接続の切断を待って(ステップ406)、モバイル装置接続時処理を終了する。
以上、車載装置1の更新処理APP111が、車載装置1にモバイル装置2が接続したときに行うモバイル装置接続時処理について説明した。
次に、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211が、更新データ代理取得APP211に関連づけられている車載装置1に自モバイル装置2が接続したときに行う車載装置接続時処理について説明する。
【0037】
図5に、この車載装置接続時処理の手順を示す。
図示するように、更新データ代理取得APP211は、車載装置接続時処理において、車載装置1からの更新情報の通知の受信の発生(ステップ502)と、車載装置1からの更新データの要求の受信の発生(ステップ504)と、自モバイル装置と車載装置1との接続の切断の発生(ステップ506)とを監視する。
【0038】
そして、車載装置1から更新情報の通知を受信したならば、確認更新情報を更新する(ステップ508)。ここで、ステップ508の更新では、受信した更新情報に、現在日時を確認日時として付加して更新後の確認更新情報とする。
【0039】
そして、更新後の確認更新情報を参照して、不要な更新データが記憶部207に蓄積されているかどうかを調べ(ステップ510)、蓄積されていなければステップ502-506の監視に戻る。一方、不要な更新データが記憶部207に蓄積されていれば、その不要な更新データを記憶部207から削除し(ステップ512)、ステップ502-506の監視に戻る。
【0040】
ここで、ステップ510では、確認更新情報の適用バージョンが示すバージョン以前のバージョン(適用バージョンを含む)に地図データを更新する更新データは不要な更新データと判定する。
【0041】
次に、車載装置1からの更新データの要求の受信が発生した場合には(ステップ504)、要求された更新データを車載装置1に転送し(ステップ514)、ステップ502-506の監視に戻る。
【0042】
また、自モバイル装置と車載装置1との接続の切断が発生したならば(ステップ506)、車載装置接続時処理を終了する。
以上、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211が、更新データ代理取得APP211に関連づけられている車載装置1に自モバイル装置が接続したときに行う車載装置接続時処理について説明した。
【0043】
次に、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211が、更新データサーバ3にアクセスしたときに行う更新データサーバアクセス時処理について説明する。なお、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211は、所定の契機で移動通信装置206を用いて更新データサーバ3にアクセスする。ここで、この所定の契機としては、定刻の到来、所定のユーザ操作の発生、車載装置1との接続の切断の発生などを用いることができる。
【0044】
図6に、この更新データサーバアクセス時処理の手順を示す。
図示するように、更新データ代理取得APP211は、更新データサーバアクセス時処理において、まず、記憶部207に格納している確認更新情報を更新データサーバ3の更新サービス提供部301に通知する(ステップ602)。
【0045】
そして、更新データサーバ3の更新サービス提供部301からの、更新管理情報の通知の受信を待って(ステップ604)、確認更新情報を更新する(ステップ606)。ここで、ステップ606の更新では、通知された更新管理情報を、更新後の確認更新情報とする。
【0046】
そして、更新後の確認更新情報を参照して、不要な更新データが記憶部207に蓄積されているかどうかを調べ(ステップ608)、蓄積されていなければステップ612に進み、蓄積されていれば、その不要な更新データを記憶部207から削除した上で(ステップ610)、ステップ612に進む。
【0047】
ここで、ステップ608では、確認更新情報の適用バージョンが示すバージョン以前のバージョン(適用バージョンを含む)に地図データを更新する更新データは不要な更新データと判定する。
【0048】
そして、ステップ612に進んだならば、確認更新情報の適用バージョンよりも新しいバージョンに地図データをバージョンアップするための更新データであって、記憶部207に未蓄積の更新データが、更新データDB302に蓄積されているかどうかを、更新データサーバ3の更新サービス提供部301に問い合わせて判定し、蓄積されていれば、その更新データを要求する更新データ要求を更新データサーバ3の更新サービス提供部301に送信することにより、当該更新データを更新データサーバ3から取得し(ステップ614)、記憶部207に蓄積する。そして、更新データサーバ3との接続を切断し(ステップ616)、更新データサーバアクセス時処理を終了する。
【0049】
一方、確認更新情報の適用バージョンよりも新しいバージョンに地図データをバージョンアップするための更新データが更新データDB302に蓄積されていない場合には(ステップ612)、そのまま、更新データサーバ3との接続を切断し(ステップ616)、更新データサーバアクセス時処理を終了する。
【0050】
以上、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211が、更新データサーバ3にアクセスしたときに行う更新データサーバアクセス時処理について説明した。
さて、ここで、モバイル装置2の更新データ代理取得APP211は、以上の車載装置接続時処理や、更新データサーバアクセス時処理の他、車載装置1からの問い合わせに応答して、記憶部207に蓄積されている各更新データが対応する地図データのバージョンの情報等を車載装置1に通知する処理なども行う。
【0051】
次に、更新データサーバ3の更新サービス提供部301が、モバイル装置2の更新データサーバ3へのアクセスがあったときに行うモバイル装置アクセス時処理について説明する。
【0052】
図7に、このモバイル装置アクセス時処理の手順を示す。
図示するように、更新データサーバ3の更新サービス提供部301はモバイル装置アクセス時処理において、モバイル装置2からの確認更新情報の通知の発生(ステップ702)と、更新データの要求の発生(ステップ704)と、モバイル装置2との接続の切断の発生(ステップ706)とを監視する。
【0053】
そして、確認更新情報の通知が発生(ステップ702)したならば、更新管理情報の更新が必要かどうかを調べる(ステップ708)。ここで、ステップ704では、通知された確認更新情報の車載装置IDと同じ車載装置IDが登録されている、更新管理テーブル303の更新管理情報の確認日時が、通知された確認更新情報の確認日時よりも古い場合に、更新が必要であると判定する。
【0054】
そして、更新管理情報の更新が必要でないと判定された場合には(ステップ708)、通知された確認更新情報の車載装置IDと同じ車載装置IDが登録されている、更新管理テーブル303の更新管理情報をモバイル装置2に通知し(ステップ712)、ステップ702-706の監視に戻る。
【0055】
一方、更新管理情報の更新が必要であると判定された場合には、(ステップ708)、通知された確認更新情報の車載装置IDと同じ車載装置IDが登録されている、更新管理テーブル303の更新管理情報を更新し(ステップ710)、更新した更新管理情報をモバイル装置2に通知する(ステップ712)。
【0056】
ここで、ステップ710の更新は、通知された確認更新情報の車載装置IDと同じ車載装置IDが登録されている、更新管理テーブル303の更新管理情報を、通知された確認更新情報で置換することにより行う。
【0057】
そして、ステップ702-706の監視に戻る。
一方、更新データの要求が発生した場合には(ステップ704)、要求された更新データをモバイル装置2に転送し(ステップ714)、ステップ702-706の監視に戻る。
【0058】
そして、モバイル装置2との接続の切断が発生した場合には(ステップ706)、モバイル装置アクセス時処理を終了する。
以上、更新データサーバ3の更新サービス提供部301が、モバイル装置2の更新データサーバ3へのアクセスがあったときに行うモバイル装置アクセス時処理について説明した。
【0059】
さて、ここで、更新データサーバ3の更新サービス提供部301は、以上のモバイル装置アクセス時処理の他、モバイル装置2からの問い合わせに応答して、更新DBに蓄積されている各更新データが対応する地図データのバージョンの情報等をモバイル装置2に通知する処理なども行う。
【0060】
以下、以上のような各処理による車載装置1の地図データの更新例について、「地図データver.i」はバージョンiの地図データを表し、「ver.iデータ」は車載装置1の地図データをバージョンiに更新する更新データを表し、「(ver.i)」は更新情報/確認更新情報/更新管理情報の適用バージョンが示すバージョンがiであることを表すものとして説明する。
【0061】
いま、図8に示すように、モバイル装置Aとモバイル装置Bが車載装置1に関連付けられており、車載装置1の地図データは地図データver.1であり、車載装置1の更新情報、モバイル装置Aの確認更新情報、モバイル装置Bの確認更新情報、更新データサーバ3の車載装置1の車載装置IDが登録された更新管理情報の適用バージョンは全て(ver.1)であるものとする。
【0062】
この状態において、更新データサーバ3の更新データDB302にver.2データが蓄積(81)された後、モバイル装置Aが更新データサーバ3に接続すると、更新データサーバ3のver.2データは、モバイル装置Aの確認更新情報の適用バージョン(ver.1)よりも新しいバージョンの地図データ用の、モバイル装置Aに未蓄積の更新データなのでモバイル装置Aにダウンロードされモバイル装置Aに蓄積(61)される。
【0063】
また、同様に、モバイル装置Bが更新データサーバ3に接続すると、更新データサーバ3のver.2データは、モバイル装置Bの確認更新情報の適用バージョン(ver.1)よりも新しいバージョンの地図データ用の、モバイル装置Bに未蓄積の更新データなのでモバイル装置Bにダウンロードされモバイル装置Bに蓄積(71)される。
【0064】
そして、その後、モバイル装置Bが車載装置1に接続すると、モバイル装置Bに蓄積されているver.2データは、車載装置1の更新情報の適用バージョン(ver.1)よりも新しいバージョンの地図データ用の更新データなので、車載装置1に転送され、車載装置1の地図データが地図データver.2に更新(51)されるとともに、車載装置1の更新情報の適用バージョンが(ver.2)に更新(52)される。また、車載装置1の更新後の更新情報がモバイル装置Bに通知され、モバイル装置Bの確認更新情報の適用バージョンが(ver.2)に更新(72)されると共に、モバイル装置Bのver.2データが削除(73)される。
【0065】
また、この後、更新データサーバ3の更新データDB302にver.3データが蓄積(82)された後、モバイル装置Aが更新データサーバ3に接続すると、更新データサーバ3のver.3データは、モバイル装置Aの確認更新情報の適用バージョン(ver.1)よりも新しいバージョンの地図データ用の、モバイル装置Aに未蓄積の更新データなのでモバイル装置Aにダウンロードされモバイル装置Aに蓄積(62)される。
【0066】
そして、次に、モバイル装置Bが更新データサーバ3に接続すると、モバイル装置Bの確認更新情報が、更新データサーバ3に通知され、更新データサーバ3の更新管理情報の適用バージョンが、適用日時が更新管理情報より新しい通知された確認更新情報の適用バージョンの(ver.2)に更新(83)される。また、更新データサーバ3のver.3データは、モバイル装置Aの確認更新情報の適用バージョン(ver.2)よりも新しいバージョンの地図データ用の、モバイル装置Bに未蓄積の更新データなのでモバイル装置Bにダウンロードされモバイル装置Bに蓄積(74)される。
【0067】
そして、次に、モバイル装置Aが更新データサーバ3に接続するとモバイル装置Aの確認更新情報の適用バージョンが、更新データサーバ3から通知された、適用日時が確認更新情報より新しい更新管理情報の適用バージョン(ver.2)に更新(63)される。また、更新後の確認更新情報の適用バージョン(ver.2)は、既に、モバイル装置Aが蓄積しているver.2データによる地図データの更新が行われたことを示しているので、モバイル装置Aは蓄積しているver.2データを削除(64)する。また、ここでは、モバイル装置Aの更新後の確認更新情報の適用バージョン(ver.2)よりも新しいバージョンの地図データ用の、モバイル装置Aに未蓄積の更新データは更新データサーバ3に存在しないので更新データのダウンロードは行われない。
【0068】
次に、モバイル装置Bが更新データサーバ3に接続すると、モバイル装置Bの確認更新情報とモバイル装置Bの適用バージョンは等しく、モバイル装置Bの確認更新情報の適用バージョン(ver.2)よりも新しいバージョンの地図データ用の、モバイル装置Bに未蓄積の更新データは更新データサーバ3に存在しないので、モバイル装置Bの確認更新情報の適用バージョンは、そのまま維持され、更新データのダウンロードも行われない。
【0069】
そして、次に、モバイル装置Aが車載装置1に接続すると、モバイル装置Bに蓄積されているver.3データは、車載装置1の更新情報の適用バージョン(ver.2)よりも新しいバージョンの地図データ用の更新データなので、車載装置1に転送され、車載装置1の地図データが地図データver.3に更新(53)されるとともに、車載装置1の更新情報の適用バージョンが(ver.3)に更新(54)される。また、車載装置1の更新後の更新情報がモバイル装置Aに通知され、モバイル装置Aの確認更新情報の適用バージョンが(ver.3)に更新(65)されると共に、モバイル装置Aのver.3データが削除(66)される。
【0070】
また、その後、モバイル装置Bが車載装置1に接続すると、車載装置1の更新情報がモバイル装置Bに通知される。そして、モバイル装置Bは、確認更新情報の適用バージョンを、通知された更新情報の適用バージョンの(ver.3)に更新(75)する。また、更新後の確認更新情報の適用バージョン(ver.3)は、既に、モバイル装置Bが蓄積しているver.3データによる地図データの更新が行われたことを示しているので、モバイル装置Bは蓄積しているver.3データを削除(76)する。
【0071】
そして、その後、モバイル装置Aが更新データサーバ3に接続すると、モバイル装置Aの確認更新情報が、更新データサーバ3に通知され、更新データサーバ3の更新管理情報の適用バージョンが通知された確認更新情報の適用バージョンの(ver.3)に更新(84)される。
【0072】
このように、データ更新システムの更新動作によれば、各モバイル装置2は、更新データサーバ3に接続したときに、過去に更新データサーバ3に接続したモバイル装置2が当該接続前に車載装置1に最後に接続したタイミングにおける車載装置1のデータの更新状況を更新データサーバ3から取得して、当該更新状況において不要となる更新データをモバイル装置2から削除することができる。
【0073】
また、上述のようにモバイル装置2が車載装置1との接続が切断したとき、または、少なくとも、モバイル装置2から車載装置1に更新データを転送した後に車載装置1との接続が切断したときに、必ず、モバイル装置2がデータ更新サーバ3にアクセスするようにすれば、各モバイル装置2は、更新データサーバ3に接続したときに、現在の車載装置1のデータの更新状況を更新データサーバ3から取得して、当該更新状況において不要となる更新データをモバイル装置2から削除することができるようになる。
【0074】
よって、モバイル装置2の記憶資源を効率的に用いて、複数台のモバイル装置2を併用した車載装置1のデータの更新を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ここで、以上の実施形態では、車載装置1の地図データの更新を例にとり説明したが、本実施形態は、ソフトウエアやその他の任意のデータの更新に同様に適用することができる。
【0075】
また、以上の実施形態は、車載装置1の複数のデータを更新する場合について同様に適用することができる。すなわち、この場合には、以上の実施形態の動作を、各データについてそれぞれ行うようにすればよい。
【0076】
また、以上の実施形態では、バージョンでモバイル装置2において蓄積しておくことが不要となる更新データを識別できる場合について説明したが、バージョンのみでモバイル装置2において蓄積しておくことが不要となる更新データを識別できない場合についても本発明は、同様に適用することができる。すなわち、この場合には、更新情報の関連情報に、モバイル装置2において蓄積しておくことが不要となる更新データを識別するために必要となる情報を格納し、更新情報の関連情報が反映される確認更新情報や更新管理情報の関連情報より、モバイル装置2においてモバイル装置2において蓄積しておくことが不要となる更新データを識別すればよい。ここで、このようにする場合に関連情報に含める情報としては、車載装置1において適用した更新データのファイル名などの識別情報や、車載装置1において行った更新の回数や、車載装置1において受け取った更新データ数などが想定される。
【0077】
また、以上の実施形態は、更新情報や確認更新情報や更新管理情報の適用日時に代えて、総更新回数を用いるようにしてもよい。すなわち、この場合には、車載装置1に、データを更新する度にインクリメントするカウンタを設け、車載装置1においてデータの更新を行ったときに、更新情報に、適用日時に代えて、このカウント値を総更新回数として含めるようにする。なお、この場合、総更新回数がより大きい場合に、適用日時がより新しいものとして、以上の実施形態を適用する。
【0078】
また、以上の実施形態では車載装置1のデータの更新を例にとり説明したが、本実施形態は、車載装置1以外の任意のデータ処理装置のデータ更新に同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0079】
1…車載装置、2…モバイル装置、3…更新データサーバ、4…WAN、101…入力装置、102…表示装置、103…音声入出力装置、104…外部インタフェース、105…オペレーティングシステム、106…記憶装置、107…周辺装置、111…更新処理APP、112…ナビゲーションAPP、113…ミュージックプレイヤAPP、201…操作部、202…ディスプレイ、203…音声入出力部、204…通信インタフェース、205…モバイルオペレーティングシステム、206…移動通信装置、207…記憶部、208…周辺デバイス、211…更新データ代理取得APP、212…移動電話APP、301…更新サービス提供部、302…更新データDB、303…更新管理テーブル。
図1
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図8