(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-15
(45)【発行日】2022-04-25
(54)【発明の名称】複数の水溶性物品及び関連プロセス
(51)【国際特許分類】
C11D 17/04 20060101AFI20220418BHJP
C11D 3/50 20060101ALI20220418BHJP
C11D 3/395 20060101ALI20220418BHJP
C11D 3/386 20060101ALI20220418BHJP
C11D 3/37 20060101ALI20220418BHJP
B65D 65/46 20060101ALI20220418BHJP
【FI】
C11D17/04
C11D3/50
C11D3/395
C11D3/386
C11D3/37
B65D65/46
(21)【出願番号】P 2020538892
(86)(22)【出願日】2019-01-22
(86)【国際出願番号】 US2019014444
(87)【国際公開番号】W WO2019147524
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2020-07-14
(32)【優先日】2018-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】フアン、サン-ジャン・アラン
(72)【発明者】
【氏名】シヴィク、マーク・ロバート
(72)【発明者】
【氏名】デノーム、フランク・ウィリアム
【審査官】柴田 啓二
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-530268(JP,A)
【文献】国際公開第2009/047124(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0269137(US,A1)
【文献】特開2014-009205(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C11D
A61K 8/00
A61Q
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家庭用ケア製品又はパーソナルケア製品に用いられる複数の水溶性単位用量物品であって、
互いに分離された、少なくとも第1の物品及び第2の物品を含み、各物品が少なくとも第1のプライを含み、前記第1のプライは複数の繊維要素を含み、各繊維要素は、少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含み、前記複数の水溶性単位用量物品は、前記第1の物品と第2の物品との間に組成の差異を含み、前記第1の物品と第2の物品との間に物理的な差異を含
み、前記物理的な差異が、前記組成の差異又は前記第1の物品と第2の物品を互いに組み合わせて使用することを表すように構成されている、複数の水溶性単位用量物品。
【請求項2】
前記組成の差異が、界面活性剤、香料、1種以上の漂白剤、酵素、ポリマー分散剤、汚れ放出ポリマー、布地色調剤、蛍光増白剤、移染防止剤、衛生剤若しくは悪臭剤、コンディショニング剤若しくは柔軟剤、又はこれらの混合物から選択される、少なくとも1種の活性剤に関連している、請求項1に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項3】
前記組成の差異が、前記活性剤の濃度に関連している、請求項1又は2に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項4】
前記第1の物品が、前記第2の物品内の前記活性剤
の濃度レベルと比較して、より高い濃度レベルで前記活性剤を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項5】
前記活性剤が、前記第1の物品内に存在するが前記第2の物品内には存在しない、又は前記第2の物品内に存在するが前記第1の物品内には存在しない、請求項1~4のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項6】
前記物理的な差異が、サイズ、形状、色、図柄の標章、質感、坪量、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴に関連している、請求項1~5のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項7】
前記物理的な差異がサイズに関連しており、前記第1の物品は前記第2の物品より相対的に大きい、請求項1~6のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項8】
前記物理的な差異が、形状に関連している、請求項1~7のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項9】
前記第1の物品及び第2の物品が各々形状を有し、前記第1の物品の前記形状が前記第2の物品の前記形状と物理的に相補的である、請求項1~8のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項10】
前記物理的な差異が、色に関連している、請求項1~9のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項11】
前記物理的な差異が、図柄の標章に関連している、請求項1~10のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項12】
前記第1の物品及び第2の物品が、容器内に共に配置されている、請求項1~11のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【請求項13】
第3の物品を更に含み、前記第1の物品と第2の物品と第3の物品の間に組成の差異を含み、前記第1の物品と第2の物品と第3の物品の間に物理的な差異を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の水溶性単位用量物品及びこのような物品を製造するためのプロセスに関する。物品は繊維要素を含んでもよく、組成の特徴及び物理的な特徴に関連して相違があってもよい。
【背景技術】
【0002】
消費者製品を水溶性単位用量形態で提供することは、1つには便利で入り乱れていない(no-mess)形態であることにより、ますます普及してきている。特に、繊維要素を含む水溶性物品が特に有利なことがある。例えば、活性剤が、繊維要素自体の中に又はその上に充填されてもよく、それらと絡み合ってもよく、要素上にコーティングされてもよく、又はこのような要素から作製されたプライ上に堆積されてもよい。更に、物品は、2つ以上のプライを含んでもよく、これにより、形態の柔軟性及び/又は有効性を高めることができる。加えて、繊維要素から作製された物品は、水又は他の溶媒をあまり高い濃度で必要としなくてもよいので、比較的高含有量の活性成分、すなわち内容物を有することができる。
【0003】
この形態の更なる利点は、異なる物品を、異なる種類又は濃度の活性剤で充填することにより、異なる効果プロファイルをもたらすことができることである。しかし、消費者は、様々な物品を提示された場合、どの物品をどの作業に使用するか、又はその時点で使用するか、混乱してしまうことがある。例えば、洗濯の状況で、漂白剤を含む物品を使用して、デニムのブルージーンズを洗浄すると悲惨なことになる恐れがあり、四級柔軟剤を含む物品を自動洗濯機の洗浄サイクルに提供することは非効率的になる恐れがあり、1つの香料を含有する物品で家族のうちの特定の者の洗濯物を洗浄し、異なる香料で、又はことによると感受性の理由から全く香料なしで他の者の洗濯物を洗浄することが望ましいことがある。選択が混乱する可能性は、特に、様々な物品を単一の容器内で提供するとき、水溶性繊維性物品が比較的新しいなじみのない形態であることをふまえ、水溶性繊維性物品に関して重大になる恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
単位用量物品、特に本明細書に記載のような繊維要素を含むものを、このようなユーザーの混乱を低減するやり方で、提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、水溶性単位用量物品及びこのような物品を製造するためのプロセスに関する。物品は、少なくとも第1のプライを含み、第1のプライは複数の繊維要素を含み、各繊維要素は少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含んでもよい。
【0006】
より具体的には、本開示は、複数の水溶性単位用量物品であって、少なくとも第1の物品及び第2の物品を含み、第1の物品と第2物品との間に組成の差異を含み、第1の物品と第2の物品との間に物理的な差異を含む、複数の水溶性単位用量物品に関する。
【0007】
本開示はまた、表面を処理するためのプロセスであって、表面を、第1の水溶性単位用量物品を溶解した水と接触させる工程と、表面を、第2の水溶性単位用量物品を溶解した水と接触させる工程と、を含み、第1の物品及び第2の物品を組成の差異によって特徴付け、第1及び第2の物品を物理的な差異によって特徴付ける、プロセスにも関する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書の図面は、事実上例示的なものであり、限定的であることを意図したものではない。
【
図1】本開示による水溶性単位用量物品の斜視図を示す。
【
図2】本開示による水溶性単位用量物品の上面図を示す。
【
図3】2つのプライを有する、本開示による単位用量物品の断面図を示す。
【
図4】2つのプライを有し、各プライは2つの層を有する、本開示による単位用量物品の断面図を示す。
【
図5】3つのプライを有する、本開示による単位用量物品の断面図を示す。
【
図6】異なるサイズを有する複数の単位用量物品を示す。
【
図7】異なる形状を有する複数の単位用量物品を示す。
【
図8】異なる色を有する複数の単位用量物品を示す。
【
図9】異なる相補的図柄の標章を有する複数の単位用量物品を示す。
【
図10】異なる図柄の標章を有する複数の単位用量物品を示す。
【
図12】水溶性ウェブを製造し切断して、単位用量物品を形成するプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示は、水溶性単位用量物品及びこのような物品を製造する方法に関する。特に、本開示は、組成の差異及び物理的な差異を有する、複数の単位用量物品に関する。物理的な差異は、情報(cue)として機能し、消費者が物品とそのそれぞれの意図する使用とで区別するのに役立つことができる。
【0010】
このような区別は、物品の1つ以上が、特定の使用に特に好適な活性剤を含有する場合、他のものがそうでない場合に重要なことがある。同様に、特定の物品は、特定の使用に特に適していない活性剤を含有してもよく、これにより、物理的な差異は、ユーザーに対する有用な情報として機能することができる。
【0011】
特定の物品を互いに組み合わせて使用することが有利なことがある。このような組み合わせの使用は、同時であってもよく、例えば、ユーザーにより、2つの異なる香料混合物を有する物品が組み合わされ、カスタマイズされた香りの体験がもたらされてもよい。加えて、又は代替的に、物品の組み合わせの使用は、逐次的であってもよく、例えば、ユーザーにより、1つの物品が洗浄工程において使用され、異なる物品(例えば、シャンプー及びコンディショナー、又は洗濯洗剤及び布地柔軟剤)がコンディショニング工程において使用されてもよい。異なる活性剤を組み合わせて有する2つ以上の物品が使用されることが望ましい場合、物品における物理的な差異により、例えば形状、色、及び/又は図柄の標章により物品が一緒に使用されることが意図される情報を得ることができる。
【0012】
物品及びプロセスについて、以下でより詳細に記載する。
【0013】
本明細書で使用する場合、特許請求の範囲で使用される場合の冠詞「a」及び「an」は、特許請求又は記載されているもののうちの1つ以上を意味すると理解される。本明細書で使用する場合、用語「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含んでいる(including)」は、非限定的であることを意味する。本開示の組成物は、本開示の成分を含み、それらから本質的になり、又はそれらからなることができる。
【0014】
本明細書では、「実質的に含まない(substantially free of)」又は「実質的に含まない(substantially free from)」という用語が使用されてもよい。これは、指示される材料が最小限の量であり、組成物の一部を形成するように意図的にその組成物に添加されたものでないこと、又は好ましくは、分析的に検出可能な濃度で存在しないことを意味する。それは、指示される材料が意図的に含まれる他の材料のうちの1つの中に不純物としてのみ存在する組成物を含むことを意味する。指示される材料は、あったとしても、組成物の1重量%未満、又は0.1重量%未満、又は0.01重量%未満、又は更には0重量%の濃度で存在してもよい。
【0015】
本明細書で使用する場合、語句「布地ケア組成物」は、布地処理用に設計された組成物及び配合物を含む。このような組成物は、洗濯洗浄組成物及び洗剤、布地柔軟化組成物、布地強化組成物、布地消臭組成物、予洗い用洗剤(laundry prewash)、洗濯前処理剤、洗濯添加剤、スプレー製品、ドライクリーニング剤又は組成物、洗濯すすぎ添加剤、洗浄添加剤、すすぎ後布地処理剤、アイロン助剤、単位用量配合物、遅延送達配合物、多孔性基材若しくは不織布シート上又は中に含有される洗剤、及び本明細書の教示を考慮すると当業者に明白であり得るその他の好適な形態を含むが、これらに限定されない。このような組成物を、洗濯前処理剤、洗濯後処理剤として使用してもよい、又は洗濯操作のすすぎ若しくは洗浄周期中に加えてもよい。
【0016】
本明細書で使用するとき、語句「水溶性」とは、水に混和性である材料を意味する。言い換えれば、これは、周囲条件で、水と、安定した(均一な溶液を形成した後、5分超にわたって分離しない)均一な溶液を形成することが可能な材料を意味する。本明細書で使用するとき、「周囲条件」とは、23℃±1.0℃及び相対湿度50%±2%を意味する。
【0017】
本明細書で使用するとき、「モザイク状」及び「タイル張りされた」(「モザイク式」及び/又は「タイル式」などの各語の変化形を含む)は、互換的に使用されることがある。
【0018】
別途記載のない限り、全ての成分又は組成物の濃度は、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0019】
本明細書における全ての温度は、特に断らない限り、摂氏(℃)を単位とする。特に指示がない限り、本明細書における全ての測定は、20℃及び大気圧下で行われる。
【0020】
本開示の全ての実施形態において、全ての比率(%)は、特に記載のない限り、全組成物の重量に対するものである。特に記載のない限り、全ての比は重量比である。
【0021】
本明細書の全体をとおして与えられる全ての最大数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように含むものと理解すべきである。本明細書の全体をとおして与えられる全ての最小数値限定は、それよりも高い全ての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書の全体をとおして与えられる全ての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に含まれるより狭い全ての数値範囲を、かかるより狭い数値範囲があたかも全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0022】
水溶性単位用量物品
本開示は、水溶性単位用量物品に関するものであり、複数のこのような物品を含む。複数のこのような物品は、少なくとも第1の物品及び第2の物品を含んでもよい。複数のこのような物品は、第1の物品と第2物品との間に組成の差異を含んでもよい。複数のこのような物品は、第1の物品と第2物品との間に物理的な差異を含んでもよい。物品及びそれらの間の差異について、以下でより詳細に記載する。
【0023】
本開示の物品は、表面を処理するのに有用なことがある。処理するのに好適な表面としては、硬質表面(すなわち、キッチンのカウンター、バスタブ、トイレ、便器、シンク、床、壁、歯、車、窓、鏡、食器)及び/又は軟質表面(すなわち、布地、毛髪、皮膚、カーペット、作物、植物)を挙げることができる。
【0024】
物品1は、家庭用ケア及び/又はパーソナルケアに有用な製品などの消費者製品であってもよい。家庭用ケア製品は、布地ケア組成物、及び食器ケア組成物を含む硬質表面ケア組成物を挙げることができる。パーソナルケア製品は、ヘアケア組成物、口腔ケア組成物、及びスキンケア組成物を含んでもよい。
【0025】
図1は、代表的な水溶性単位用量物品1の斜視図を示す。物品1は、第1の表面2、及び第1の表面2の反対側にある第2の表面4を含んでもよい。第1の表面2及び/又は第2の表面4は各々、独立してX-Y平面内で実質的に平面であってもよい。物品1は全体として、例えば、X-Y平面内で実質的に平面であってもよい。X-Y平面は、第1及び第2の最大寸法(例えば、物品の最長寸法及び最大幅寸法)を有する物品の平面として決定されてもよい。
【0026】
物品1は、X-Y平面内で辺部6を有してもよい。物品は、X-Y平面と直交するZ方向で厚さ8を有してもよい。
【0027】
物品1は、少なくとも第1のプライ10を含んでもよい。第1のプライは、複数の繊維要素20を含む。以下でより詳細に記載されるように、繊維要素は、少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含んでもよい。物品1は、1つ以下のプライを含んでもよい。
【0028】
物品は、第2のプライ12を含んでもよい。第1のプライ10は、第2のプライ12に接合されていてもよい。
図1には示されていないが、物品1は、第3のプライ14又は更に追加のプライを含んでもよい。
【0029】
物品1は、フランジ16を含んでもよい。フランジ16は、物品1の辺部6に位置してもよい。フランジ16は、物品1の周囲で連続的又は不連続的であってもよく、好ましくは連続的である。フランジ16は、例えば、物品1がウェブ100から切断された箇所からの、製造プロセスの残余であってもよい。加えて、又は代替的に、フランジ16は、第1のプライ10が少なくとも第2のプライ12と接合されている、縁部シールであってもよい。
【0030】
フランジ16/縁部シールは、約0.5mm~約4mm、又はそれらの間の任意の値の縁部シール幅を有してもよい。したがって、特定の例では、縁部シールは、約0.8mm~約3.5mm、約1mm~約3mm、約1.2mm~約2.8mm、約1.5mm~約2.5mm、又は約1.6mm~約2mmの縁部シール幅を有してもよい。一例では、縁部シールは、約1.7mmの縁部シール幅を有してもよい。縁部封止幅の測定値は、本明細書に記載の縁部シール幅試験方法に従って得られる。
【0031】
本開示による物品1は、本明細書に記載の坪量試験方法に従って測定したとき、5000g/m2未満の坪量を示してもよい。物品1は、坪量試験方法に従って測定したとき、10g/m2超~約5000g/m2、及び/又は10g/m2超~約3000g/m2、及び/又は10g/m2超~約2000g/m2、及び/又は10g/m2超~約1000g/m2、及び/又は20g/m2超~約800g/m2、及び/又は30g/m2超~約600g/m2、及び/又は50g/m2超~約500g/m2、及び/又は300g/m2超~約3000g/m2、及び/又は500g/m2超~約2000g/m2の坪量を示してもよい。
【0032】
図2は、本開示による水溶性単位用量物品1の上面図を示す。物品1は、X-Y平面内で辺部6を有してもよい。辺部6が、形状を画定してもよい。
【0033】
図2の物品に例示的な様式で示されるように、物品1は、X-Y平面内で物品11の最長寸法として定義される長さ18によって特徴付けられてもよい。各物品は、X-Y平面内にあり長さ18と直交する方向での最大寸法として定義される幅19によって特徴付けられてもよい。
【0034】
物品1は、大人が持ちやすいように、又は他の方法として片手で取り扱うように、サイズ決め及び寸法決めされていてもよい。
【0035】
物品1は、約1cmから、又は約2cmから、又は約3cmから、又は約4cmから、又は約5cmから、約20cmまで、又は約18cmまで、又は約15cmまで、又は約12cmまで、又は約8cmまでの長さ18を有してもよい。物品1は、約5cm~約10cmの長さ18を有してもよい。
【0036】
物品1は、約1cmから、又は約2cmから、又は約3cmから、又は約4cmから、約12cmまで、又は約10cmまで、又は約8cmまでの幅19を有してもよい。物品1は、約4cm~約8cmの幅19を有してもよい。
【0037】
物品1の長さ18の、その幅19に対する比は、約3:1~約1:1、約5:2~約1:1、又は約2:1~約1:1、又は約3:2~約1:1であってもよい。
【0038】
物品1は、約1mmから、又は約2mmから、又は約3mmから、約20mmまで、又は約15mmまで、又は約10mmまで、又は約7mmまでの高さ、又は厚さ8を有してもよい。厚さ8は、長さの約20%未満、又は約10%未満、又は約5%未満であってもよい。厚さ8は、長さ18の少なくとも約1%、又は少なくとも約3%、又は少なくとも約5%であってもよい。高さ、又は厚さ8の測定値は、本明細書に記載の厚さ試験方法に従って得られる。
【0039】
上述のように、物品1は、X-Y平面内で辺部6を有してもよい。フランジ16は、辺部6と実質的に平行であってもよい。フランジ16は複数のプライ10、12が互いに接合されている箇所にあってもよいため、シール領域及び/又はフランジ16は、溶解が困難であるという難点をもつことがある。したがって、相対的に最小の辺部による形状を有する物品1を選択することが、好ましいことがある。
【0040】
ただし、物品1のサイズを最大化すること(例えば、所望の量の活性剤を送達するために)、及び/又はモザイク式である形状を選択すること(例えば、物品を効率的に製造するために)が、なお重要である。物品1の辺部6によって画定される形状の面積は、物品のサイズの代わりとして使用されてもよい。したがって、辺部6の、辺部6によって画定される形状の面積に対する望ましい比を有する、物品形状を選択することが有利なことがある。
【0041】
例えば、物品1は、15cm以下、又は12cm以下、又は10cm以下の長さ18(すなわち、最長寸法)、任意に、3cm以上、4cm以上、又は5cm以上、又は6cm以上の長さ、及び、3:10/cmから、又は4:10/cmから、12:10/cm以下まで、又は10:10/cm以下、又は8:10/cm以下、又は6:10/cm以下までの範囲の、辺部の、辺部によって画定される形状の面積に対する比率(「辺部:面積比」)を有してもよい。例として、各辺10cmの正方形の形状内で辺部を有する物品は、40cmの辺部、100cm2の面積、及び0.4/cm(40cm/100cm2=4:10/cm、又は0.4/cm)の辺部:面積比を有する。理論に束縛されるものではないが、辺部:面積比が大きすぎる(例えば、1.2/cmを上回る)場合、物品のサイズに対して相対的に大きすぎる辺部/縁部シール面積比になると考えられ、これは、溶解の問題によって性能効果が見劣りするものになる恐れがあることを意味する。辺部:面積比が小さすぎる(例えば、0.3/cm未満、又は0.4/cm未満)場合、物品は、かさばりすぎて便利に取り扱うことができないことがある。要するに便利な単位用量操作には、大きすぎるものになることがある。同様の理由から、物品が便利に使用されるものにできるように、最大の長さ(例えば、20cm未満、18cm未満、15cm未満、12cm未満)をキャップすることが望ましいことがある。
【0042】
物品1は、約0.25立方センチメートル(cc)~約60cc、約0.5cc~約60cc、約0.5cc~約50cc、約1cc~約40cc、約1cc~約30cc、約2cc~約20cc、約3cc~約20cc、約4cc~約15cc、又は約4cc~約10ccの体積を有してもよい。特定の例では、物品は、約3cc~約6ccの体積を有してもよい。他の例では、物品は、約20cc~約35cc、又は約24cc~約30ccの体積を有してもよい。
【0043】
物品1は、約50g以下、約40g以下、約30g以下、約25g以下、約20g以下、約15g以下、約10g以下、約7.5g以下、約5g以下、約4g以下、約3g以下、約2g以下、約1.5g以下、約1.25g以下、約1g以下、約0.75g以下、又は約0.5g以下の質量を有してもよい。特定の例では、物品は、約0.25g~約50g、約0.25g~約40g、約0.25g~約30g、約0.25g~約25g、約0.25g~約20g、約0.5g~約15g、約0.5g~約10g、約0.5g~約5g、約0.5g~約4g、約0.5g~約3g、約0.5g~約2.5g、又は約1g~約2gの質量を有してもよい。特定の例では、物品は、約5g~約15g、又は約8g~約12gの質量を有してもよい。
【0044】
図3は、本開示による水溶性単位用量物品1aの断面図を示す。物品1aは、第1のプライ10及び第2のプライ12を含む。物品1aは、第1及び第2のプライ10、12が接合されている、フランジ16を含む。各プライ10、12は、複数の繊維要素20を含む。また、一方又は両方のプライ10、12は、複数の粒子30を含んでもよい。物品1aは、第1のプライ10が第2のプライ12に面する内部領域26を含んでもよい。内部領域26は、空洞の形態であってもよく、活性成分を含んでもよい。加えて、又は代替的に、内部領域26は、第1のプライ10が第2のプライ12に接触する箇所であってもよい。活性成分は、物品1aの内部領域26に位置するような要領で、例えばコーティングとして、一方又は両方のプライ10、12に適用されていてもよい。
【0045】
図4は、本開示による水溶性単位用量物品1bの断面図を示す。物品1bは、第1のプライ10及び第2のプライ12を含む。一方又は両方のプライ10、12は、2つ以上の層、例えば第1の層28及び第2の層29を含んでもよい。第1の層28は、外部環境に面してもよい。第2の層29は、内部領域26に面してもよい。層のうちの少なくとも1つ、例えば第1の層28は、複数の繊維要素20を含んでもよい。各層28、29は、複数の繊維要素20を含んでもよい。層のうちの少なくとも1つ、例えば第2の層29は、複数の粒子30を含んでもよい。
【0046】
図5は、本開示による水溶性単位用量物品1cの断面図を示す。物品1cは、第1のプライ10、第2のプライ12、及び第3のプライ14を含む。各プライ10、12、14は、複数の繊維要素20を含む。
図7に示すように、物品1mは、プライ10、12、14間に内部領域26、27を含んでもよい。
【0047】
水溶性物品1のプライ10、12、14は、階層的に見ることができ、消費者が水溶性物品1と関わる形態から始まり、プライ10、12、14を作製する原材料まで戻って機能している。プライ10、12、繊維要素20、及びこれらの成分は、以下でより詳細に記載されている。
【0048】
プライ/繊維構造体
プライ10、12は、1つ以上の繊維要素20を含む繊維構造体の形態であってもよい。繊維要素20は、互いに関係していてもよく、例えば、不織布の様式において交絡及び/又はレイダウンされ、繊維構造体を形成してもよい。繊維構造体は、構造体内及び/又は構造体上に粒子を含んでもよい。繊維構造体は、均質、層状、単一、ゾーン形、又は他の点で望むとおりであってもよく、異なる活性剤が様々な前述の部分を画定する。
【0049】
繊維構造体は、1つ以上の層28、29を含んでもよく、層は一緒にプライ10、12を形成する。複数の層28、29を有するプライ10、12は、識別特性を有する複数の繊維要素20を堆積させて第1の層を形成し、次いで第1の層の上部に繊維要素の第2の層を堆積させることによって、形成してもよい。
【0050】
繊維構造体は、繊維要素の組成上の観点から同一又は実質的に同一の複数のものを含んでもよい。任意に、繊維構造体は、2つ以上の異なる繊維要素を含んでもよい。繊維要素の相違点の非限定的な例は、直径、長さ、質感、形状、剛性、弾性の違いなどの物理的な違い;架橋レベル、溶解度、融点、ガラス転移温度、活性剤、フィラメント形成材料、色、活性剤の濃度、坪量、フィラメント形成材料の濃度、繊維要素上の任意のコーティングの存在、生分解性であるか否か、疎水性であるか否か、接触角などの化学的な違い;意図される使用条件に繊維要素がさらされたときに、繊維要素がその物理的構造を失うかどうかの違い;意図される使用条件に繊維要素がさらされたときに、繊維要素の形態が変化するかどうかの違い;及び意図される使用条件に繊維要素がさらされたときに、繊維要素がその活性剤のうちの1つ以上を放出する速度の違いであってもよい。一例では、繊維構造体内の2つ以上の繊維要素及び/又は粒子は、異なる活性剤を含んでもよい。
【0051】
繊維構造体は、異なる領域、例えば、坪量、密度及び/又はキャリパー、表面質感、繊維構造体のパターン、エンボス加工パターン、開口、パターン内の開口などの異なる領域を示してもよい。
【0052】
本発明のプライ/繊維構造体は、そのまま使用されてもよく、又は1つ以上の活性剤でコーティングされてもよい。
【0053】
繊維要素
プライ10、12及び/又は繊維構造体は、繊維要素20を含んでもよい。繊維要素は、水溶性であってもよい。繊維要素20は、1つ以上のフィラメント形成材料、界面活性剤などの1つ以上の活性剤、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。活性剤は、意図される使用条件に繊維要素及び/又は繊維要素を含む繊維構造体がさらされたときなどに、繊維要素から放出可能であってもよい。界面活性剤などの活性剤を含む繊維要素は、このような要素が、活性剤のより効率的な充填をもたらすこと、及びフィラメント形成材料及び/又はキャリアに対する配合余地減少を少なくすることから、好ましい。界面活性剤は、それがもたらすことのできる洗浄効果により、特に好ましいことがある。
【0054】
繊維要素は、乾燥繊維要素基準及び/又は乾燥繊維構造体基準で約5重量%~約95重量%、又は50重量%超の、1つ以上のフィラメント形成材料を含んでもよい。繊維要素は、乾燥繊維要素基準及び/又は乾燥繊維構造体基準で約5重量%~約95重量%、又は50重量%超の、界面活性剤などの1つ以上の活性剤を含んでもよい。
【0055】
繊維要素は、メルトブロー繊維要素、スパンボンド繊維要素、又は中空繊維要素などであってもよい。繊維要素は、親水性であっても疎水性であってもよい。繊維要素は、繊維要素固有の親水性又は疎水性特性を変化させるために、表面処理及び/又は内部処理されてもよい。繊維要素は、本明細書に記載の直径試験方法に従って測定したとき、約100μm未満、及び/又は約75μm未満、及び/又は約50μm未満、及び/又は約25μm未満、及び/又は約10μm未満、及び/又は約5μm未満、及び/又は約1μm未満の直径を有してもよい。繊維要素は、本明細書に記載の直径試験方法に従って、約1μm~約500μm、任意に約1μm~約100μm、任意に約1μm~約50μm、任意に約1μm~約30μm、任意に約5μm~約15μm、任意に約7μm~約15μmの直径を有してもよい。繊維要素は、本明細書に記載の直径試験方法に従って測定したとき、約1μm超の直径を有してもよい。直径が小さいほど、活性剤の放出速度並びに繊維要素30の物理的構造体の減少速度及び又は変化速度が速くなる。
【0056】
繊維要素は、繊維要素内の活性剤、及び繊維要素の外面上の活性剤、例えば繊維要素の活性剤コーティングを含んでもよい。繊維要素の外面上の活性剤は、繊維要素内に存在する活性剤と同じであってもよく、又はこれと異なっていてもよい。異なる場合は、活性剤は互いに相溶性であってもよく、又は非相溶性であってもよい。
【0057】
1つ以上の活性剤は、繊維要素全体に均一に分布又は実質的に均一に分布していてもよい。活性剤は、繊維要素内に離散領域として分布していてもよい。少なくとも1種の活性剤は、繊維要素全体に均一に又は実質的に均一に分布していてもよく、少なくとも1種の他の活性剤は、繊維要素内に1つ以上の離散領域として分布している。任意に、少なくとも1種の活性剤は、繊維要素内に1つ以上の離散領域として分布しており、少なくとも1種の他の活性剤は、繊維要素内に第1の離散領域とは異なる1つ以上の離散領域として分布している。
【0058】
フィラメント形成材料
繊維要素は、1つ以上のフィラメント形成材料を含んでもよい。フィラメント形成材料は、紡糸プロセスによってなどでフィラメントを製造するのに好適な特性を呈すポリマーを製造することができるポリマー又はモノマーなど、任意の好適な材料であってもよい。フィラメント形成材料は、合成のものであっても天然由来であってもよい。
【0059】
フィラメント形成材料は、アルコール可溶性材料及び/又は水溶性材料、好ましくは水溶性材料などの、極性溶媒可溶性材料を含んでもよく、水の使用を含む製品用途に有益なことがある。フィラメント形成材料は、非極性溶媒可溶性材料を含んでもよい。
【0060】
フィラメント形成材料は、水溶性材料を含んでよく、水不溶性材料を実質的に含まなくてよい(乾燥繊維要素基準及び/又は乾燥繊維構造体基準で5重量%未満、及び/又は3重量%未満、及び/又は1重量%未満及び/又は0重量%)。
【0061】
フィラメント形成材料は、エチレン性不飽和性カルボン酸モノマーなどのアクリルモノマー及びエチレン性不飽和モノマーから誘導されたポリマー、ポリビニルアルコール及び/又はこれらのコポリマー、ポリビニルホルムアミド、ポリビニルアミン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、アクリル酸及びメチルアクリレートのコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、デンプン及びデンプン誘導体、プルラン、ゼラチン、及びセルロース誘導体(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース)からなる群から選択されるポリマーを含んでもよい。フィラメント形成材料は、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、デンプン、デンプン誘導体、セルロース誘導体、又はこれらの混合物を含んでもよい。
【0062】
活性剤
繊維要素は、1つ以上の活性剤を含んでもよい。また、1つ以上の活性剤は、プライ/繊維構造体内若しくはその上に、及び/又は粒子内に存在してもよい。活性剤は、繊維要素及び/又は粒子及び/又は繊維構造体自体以外の何かに効果をもたらすように、例えば、繊維要素及び/又は粒子及び/又は繊維構造体の外部の環境に効果をもたらすように設計及び意図される添加剤の部類である。例えば、活性剤は、処理を必要とする表面に効果をもたらすように選択されてもよい。
【0063】
好適な活性剤は、「組成の差異」に関して以下でより詳細に記載されており、本開示の繊維要素は、以下に列挙されるもののいずれかを含んでもよい。特に、繊維要素は、スルホン化界面活性剤(例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、又は「LAS」)などの界面活性剤を含んでもよい。
【0064】
繊維要素及び/又は粒子及び/又は繊維構造体が誘発条件にさらされたとき、例えば水にさらされたとき、繊維要素及び/又は粒子及び/又は繊維構造体から1つ以上の活性剤が放出されてもよい。繊維要素は水溶性であってもよく、水に可溶化されたときに1つ以上の活性剤を放出してもよい。物品が布地又は硬質表面を処理するために使用される場合、誘発条件は、洗浄液若しくは他の処理液中、例えば自動洗濯機にて、又は前処理工程の一部として起こり得る。物品がパーソナルケア製品として使用される場合、誘発条件は、入浴、シャワー、手洗い、又は他の身体洗浄の状況で起こり得る。
【0065】
伸長助剤
繊維要素は、伸長助剤を含んでもよい。伸長助剤の非限定的な例としては、ポリマー、他の伸長助剤、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。高分子量の伸長助剤は、伸長溶融粘度を高めメルトフラクチャーを低減する能力を有するので、使用されてもよい。
【0066】
伸長助剤として使用されてもよいポリマーの非限定的な例としては、アルギネート、カラギーナン、ペクチン、キチン、グアーガム、キサンタンガム、アガー、アラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、ローカストビーンガム、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、及びこれらの混合物を挙げることができる。他の伸長助剤の非限定的な例としては、修飾及び非修飾ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン酢酸ビニル、ポリエチレンイミン、ポリアミド、ポリアルキレンオキシド(ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンプロピレンオキシドを含む)、及びこれらの混合物を挙げることができる。
【0067】
粒子
本開示の物品1は、粒子30を含んでもよい。本明細書で使用するとき、「粒子」は、粉末、顆粒、封入物、マイクロカプセル、及び/又はプリルなどの固体添加剤を意味する。粒子は、本明細書に記載の中央粒径試験方法に従って測定されるとき、2000μm以下の中央粒径を示してもよい。粒子は、本明細書に記載の中央粒径試験方法に従って測定されるとき、約1μm~約2000μm、約1μm~約1600μm、約1μm~約800μm、約5μm~約500μm、約10μm~約300μm、約10μm~約100μm、約10μm~約50μm、及び/又は約10μm~約30μmの中央粒径を示してもよい。粒子の形状は、球状、棒状、皿状、管状、正方形、矩形、円盤状、星状、繊維状であってもよく、規則的な形状又は不規則なランダム形状を有してもよい。
【0068】
粒子は、同じ種類の粒子(例えば、同じ1つ以上の活性剤を含む)を含んでもよく、異なる種類の粒子(例えば、異なる活性剤を含む粒子)を含んでもよい。粒子は、水に可溶性であっても不溶性であってもよく、物品は、可溶性粒子及び不溶性粒子の両方を含んでもよい。粒子は、コアシェル型の封入物であってもよい。
【0069】
粒子は、1つ以上の活性剤を含んでもよく、好適な活性剤は、以下に記載されている。粒子は脆弱であってもよく、破壊されたときに活性剤を放出してもよい。
【0070】
粒子の1つ以上の活性剤は、アニオン性界面活性剤などの界面活性剤を含んでもよい。粒子は、アルキルエトキシル化サルフェート(AES)などのサルフェート化アニオン性界面活性剤を含んでもよい。粒子の界面活性剤は、繊維要素の界面活性剤とは異なっていてもよい。例えば、粒子はAES界面活性剤を含んでもよく、繊維要素は、アルキルベンゼンスルホネート、好ましくは直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)を含んでもよい。異なる界面活性剤を提供することは、物品1の洗浄プロファイル及び/又は溶解プロファイルに関して有利なことがある。
【0071】
粒子の1つ以上の活性剤は、ポリマーを含んでもよい。ポリマーは、窒素含有ポリマー、例えばポリアルキレンイミンポリマー、好ましくはポリエチレンイミン(PEI)ポリマーであってもよい。ポリマーは、アルコキシル化、好ましくはエトキシル化及び/又はプロポキシル化されていてもよい。ポリマーは、エトキシル化PEIポリマーであってもよく、これはまた任意に、プロポキシル化されていてもよい。このようなポリマーにより、それらを含む粒子及び物品の洗浄プロファイルを改善することができる。また、ポリマーは、粒子形成組成物に粘度効果をもたらすことができる。好適なポリマーとしては、PEI600 EO20(BASF SE製)が挙げられる。
【0072】
粒子の1つ以上の活性剤は、香料を含んでもよく、粒子は、香料の封入物であってもよい。粒子の1つ以上の活性剤は、酵素を含んでもよく、粒子は、酵素プリルを含んでもよい。
【0073】
物品の1つ以上のプライは、粒子を含んでもよい。粒子は、複数の繊維要素によって捕捉されていてもよい。繊維要素は、粒子を含んでもよく、例えば、粒子は、繊維要素に固着されていてもよい。粒子は、例えばコーティングとして、プライ10の表面上に位置してもよい。粒子は、プライ10、12の間、例えばプライ10、12の間の内部空間に位置してもよい。粒子は、粒子スラリーとして提供されてもよく、物品1上に、プライ10、12、14上に堆積されてもよく、又は繊維要素がエンドレス表面上に堆積される際に、繊維要素20と組み合わされてもよい。
【0074】
第3の物品
複数の物品は、少なくとも第3の物品を更に含んでもよい。第3の物品は、実質的に上記の物品のように構築されてもよい。例えば、第3の物品は、少なくとも第1のプライを含み、第1のプライは複数の繊維要素を含み、各繊維要素は少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含んでもよい。
【0075】
第3の物品は、第1の物品及び/又は第2の物品と、組成の相違があってもよい。第3の物品は、第1の物品及び/又は第2の物品と、物理的な相違があってもよい。第3の物品は、第1の物品と組成の相違があるが物理的な相違がなくてもよい。第3の物品は、第1の物品と物理的な相違があるが組成の相違がなくてもよい。第3の物品は、第2の物品と組成の相違があるが物理的な相違がなくてもよい。第3の物品は、第2の物品と物理的な相違があるが組成の相違がなくてもよい。
【0076】
組成の差異
複数の物品は、第1の物品と第2の物品と(任意に、第3の物品と)の間に組成の差異を含んでもよい。換言すれば、本開示の第1の物品及び第2の物品(及び任意に、第3の物品)には、組成の差異があってもよい。典型的には、本明細書で使用するとき、「組成に」及び/又は「組成の」は、配合の差異、例えば、製造時における特定の濃度での特定の成分の存在(又は非存在)に関連している。典型的には、これらの用語は、保管又は輸送時に湿度又は熱にさらされるうちに生じる変化などの、製造プロセス後に生じることがある変化に関連することを意図するものではない。
【0077】
活性剤は、物品若しくはその構成要素の任意の好適な一部、例えば繊維要素の構造体の一部の内に若しくはそこに位置してもよく、繊維要素の表面上に適用されていてもよく、プライ上に若しくはプライの間に活性剤のコーティング若しくはビードとして適用されていてもよく、繊維要素内で絡み合っている粒子の一部であってもよく、又はプライの上に若しくはその間に適用されている粒子であってもよい。
【0078】
第1の物品及び第2の物品は、同じ同一性の、及び同じ濃度の、いくつかの活性剤を有してもよいことが、認識される。しかし、少なくとも1種の活性剤は、同一性又は濃度に関して相違があってもよい。以下に記載の相違は、異なる少なくとも1種の活性剤に関連している。
【0079】
組成の差異は、活性剤の濃度に関連していてもよい。例えば、第1の物品及び第2の物品は各々、同じではあるが異なる濃度の活性剤を含んでもよい。
【0080】
活性剤の濃度は、各々の対応する物品の重量パーセントの単位で測定されてもよい。例えば、第1の物品は、第1の物品の2重量%で存在する活性剤を含んでもよく、第2の物品は、第2の物品の4重量%で存在する活性剤を含んでもよい。このような差異は、例えば、1つの物品が、別の物品の充填量と比較して相対的に多くの活性剤で充填される場合に、生じることがある。
【0081】
活性剤の濃度は、物品当たりの活性剤の質量の単位で測定されてもよい。例えば、第1の物品は、1グラムの活性剤(例えば、1g/物品)を含んでもよく、第2の物品は、3グラムの活性剤(例えば、3g/物品)を含んでもよい。このような差異は、例えば、同じウェブが異なるサイズの物品に切断されることにより、大きい方の物品が小さい方の物品よりもより多くのグラム数の活性剤を有する場合、生じることがある。
【0082】
第1の物品は、第2の物品内の活性剤の濃度レベルと比較してより高い濃度レベルで活性剤を含んでもよく、濃度レベルは、物品の重量パーセントとして測定される。第1の物品は、第2の物品内の活性剤の濃度レベルよりも低い濃度レベルで活性剤を含んでもよく、濃度レベルは物品の重量によるものである。濃度の差異は、低い方の濃度に基づいて、少なくとも1%、又は少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも20%、又は少なくとも30%、又は少なくとも50%、又は少なくとも75%、又は少なくとも100%であってもよい。例えば、第1の物品内における活性剤の6重量%の濃度は、第2の物品内における活性剤の4重量%濃度よりも、50%高い。
【0083】
活性剤は、第1の物品内に存在し第2の物品内に存在していなくてもよい(例えば、第2の物品は活性剤を含まない、又は0重量%を含む)。活性剤は、第2の物品内に存在し第1の物品に存在していなくてもよい(例えば、第1の物品は活性剤を含まない、又は0重量%を含む)。
【0084】
組成の差異は、少なくとも1種の活性剤に関連していてもよい。好適な活性剤は、以下からなる群から選択してよい:パーソナルクレンジング及び/又はコンディショニング剤、例えば、ヘアケア剤(例えば、シャンプー剤及び/又は染毛剤)、ヘアコンディショニング剤、スキンケア剤、日焼け止め剤、及びスキンコンディショニング剤;洗濯物ケア及び/又はコンディショニング剤、例えば、布地ケア剤、布地コンディショニング剤、布地柔軟剤、布地しわ防止剤、布地ケア静電気防止剤、布地ケア染み除去剤、汚れ放出剤、分散剤、発泡抑制剤、発泡促進剤、消泡剤、及び布地リフレッシング剤;液体及び/又は粉末食器洗浄剤(食器手洗い及び/又は自動食器洗浄機用)、硬質表面ケア剤及び/又はコンディショニング剤及び/又は研磨剤;他の洗浄及び/又はコンディショニング剤、例えば、抗微生物剤、抗菌剤、抗真菌剤、布地色調剤、香料、漂白剤(例えば、酸素漂白剤、過酸化水素、過炭酸塩漂白剤、過ホウ酸塩漂白剤、塩素漂白剤)、漂白活性化剤、キレート剤、ビルダー、ローション、増白剤、空気ケア剤、カーペットケア剤、移染防止剤、粘土汚れ除去剤、再付着防止剤、ポリマー汚れ放出剤、ポリマー分散剤、アルコキシ化ポリアミンポリマー、アルコキシ化ポリカルボキシレートポリマー、両親媒性グラフトコポリマー、溶解助剤、緩衝系、水軟化剤、水硬化剤、pH調整剤、酵素、凝集剤、発泡剤、防腐剤、化粧剤、メークアップ除去剤、起泡剤、付着助剤、コアセルベート形成剤、粘土、増粘剤、ラテックス、シリカ、乾燥剤、臭気制御剤、制汗剤、冷却剤、加温剤、吸収性ゲル剤、抗炎症剤、染料、顔料、酸、及び塩基;液体処理活性剤;農業用活性剤;工業用活性剤;摂取可能な活性剤、例えば、医薬剤、歯のホワイトニング剤、歯ケア剤、洗口剤、歯周歯肉ケア剤、可食性剤、食用剤、ビタミン、ミネラル;水処理剤、例えば、水清澄剤及び/又は消毒剤、並びにこれらの混合物。
【0085】
活性剤は、界面活性剤、香料、1種以上の漂白剤、酵素、ポリマー分散剤、汚れ放出ポリマー、布地色調剤、蛍光増白剤、移染防止剤、衛生剤若しくは悪臭剤、コンディショニング剤若しくは柔軟剤、又はこれらの混合物から選択されてもよい。
【0086】
当該の活性剤は、界面活性剤を含んでもよく、これにより意図される使用中に洗浄効果をもたらすことができる。好適な界面活性剤の非限定的な例としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性界面活性剤、両性界面活性剤、及びこれらの混合物が挙げられる。繊維要素は、サルフェート化界面活性剤又はスルホン化界面活性剤などのアニオン性界面活性剤を含有してもよい。アニオン性界面活性剤としては、アルキルエトキシル化サルフェート(AES)などのアルキルアルコキシル化サルフェート、直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)などのアルキルベンゼンスルホネート、又はこれらの混合物を挙げることができる。繊維要素はLASを含有してもよく、これにより、繊維要素の洗浄プロファイル及び/又は溶解プロファイルを改善することができる。界面活性剤は、天然(非合成)供給原料由来の界面活性剤を含んでもよい。
【0087】
活性剤は、香料を含んでもよい。香料は、アルデヒド香料成分、ケトン香料成分、エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択される香料成分を含んでもよい。また、オレンジ油、レモン油、バラ抽出物、ラベンダー、ムスク、パチョリ、バルサムエキス、サンダルウッド油、パイン油、シーダーなどの成分の複雑な混合物を含んでもよい、様々な天然の抽出物及びエキスも挙げられる。一例では、仕上げた香料は、典型的には、乾燥繊維要素基準及び/又は乾燥粒子基準及び/又は乾燥繊維構造体基準で、約0.01重量%~約2重量%の濃度で存在する。
【0088】
本明細書で使用するとき、用語「香料」は、香料原料(PRM)及び香料アコードを包含する。本明細書で使用するとき、用語「香料原料」は、少なくとも約100g/モルの分子量を有する化合物であって、匂い、芳香、エッセンス又は香りを、単独で又は他の香料原料とともに付与するうえで有用な化合物のことを指す。本明細書で使用するとき、用語「香料成分」及び「香料原料」は互換可能である。本明細書で使用するとき、用語「アコード」は、2種類以上のPRMの混合物のことを指す。
【0089】
第1の物品は第1の香料を含んでもよく、第2の物品は、第1のものとは組成の相違がある構成を有する第2の香料(例えば、異なるPRM及び/又は異なる濃度のPRM)を含んでもよい。
【0090】
PRMは、常圧(760mm Hg)で測定された沸点(B.P.)、及びこれらのオクタノール/水の分配係数(P)によって特徴付けられてもよい。下記でより詳細に述べるように、これらの特徴に基づいて、PRMSは、Quadrant I、Quadrant II、Quadrant III又はQuadrant IVの香料として分類することができる。
【0091】
沸点(B.P.)が250℃よりも低く、かつClogPが3.0よりも低い香料原料は、Quadrant I香料と呼ばれる。沸点(B.P.)が約250℃以上であるか、又はClogPが3.0よりも低い香料原料は、Quadrant II香料と呼ばれる。沸点(B.P.)が250℃よりも低く、かつClogPが約3.0よりも高い香料原料は、Quadrant III香料と呼ばれる。沸点(B.P.)が約250℃以上であるか、又はclogPが約3.0以上である香料原料は、Quadrant IV香料又は持続性香料(enduring perfume)と呼ばれる。
【0092】
従来、香料アコードは、衣類に対する高い付着効率、ひいては匂い付与性のために「持続性」香料(Quadrant IV)を中心として配合されてきたのに対して、「非永続性」香料、特にQuadrant I香料成分は、衣類に付着しにくいと考えられ、そのため、無駄及び汚染を最小に抑えるために典型的には単独でごく少量で使用されている。Quadrant I香料成分は親水性(例えば、3.0未満のClogP)であり、低沸点(例えば、250℃未満のB.P.)を有し、したがって、それらは、洗浄若しくはすすぎ媒体に、又は加熱乾燥中に容易に失われる。本開示の組成物では、いくらかの非永続性香料成分、特にQuadrant I香料成分を意図的に配合することで、例えば、容器のヘッドスペース内の香料の匂いを改善し、消費者が容器内の水溶性パウチの香料特性を認識できるようにしてもよい。以下に記載のように、本開示の組成物は、組成物の少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%のQuadrant I香料成分を含有してもよい。
【0093】
本開示による香料は、約15重量%~約60重量%、好ましくは約20重量%~約55重量%、より好ましくは約25重量%~約50重量%の非永続性成分の香料アコードを含有してもよい。非永続性香料成分は、Quadrant I、II、及びIII香料成分を包含する。本開示による香料は、約2重量%~約15重量%、好ましくは約3重量%~約12重量%、より好ましくは約4重量%~約10重量%のQuadrant I香料成分の香料アコードを含有してもよい。香料は、少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%のQuadrant I香料成分を含んでもよい。
【0094】
加えて、又は代替的に、香料は、約2.5重量%~約25重量%、好ましくは約3重量%~約20重量%、より好ましくは約5重量%~約15重量%のQuadrant II香料成分、約10重量%~約50重量%、好ましくは約15重量%~約45%、より好ましくは約20重量%~約40重量%のQuadrant III香料成分、及び/又は、約40重量%~約85重量%、好ましくは約45重量%~約75重量%、より好ましくは約40重量%~約65重量%のQuadrant IV香料成分を含んでもよい。
【0095】
香料は、香料送達系によって送達される未希釈香料、又はこれらの組み合わせであってもよい。香料送達系は、封入物であってもよい。封入物は、感圧の封入物及び/又は脆弱な封入物であってもよい。封入物の香料は、香料を含むコアと、封入物の壁を含むシェルと、を含む。シェルは、ポリエチレン;ポリアミド、任意に、他のコモノマーを含有するポリビニルアルコール;ポリスチレン;ポリイソプレン;ポリカーボネート;ポリエステル;ポリアクリレート;アミノプラスト、例えば、ポリ尿素(ポリオキシメチレン尿素及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含む)、ポリウレタン、及び/又はポリ尿素ウレタン;ポリオレフィン;多糖類、(一態様では、当該多糖類は、アルギネート及び/又はキトサンを含んでもよい);ゼラチン;セラック;エポキシ樹脂;ビニルポリマー;水不溶性無機材料;シリコーン;並びにこれらの混合物、からなる群から選択される材料を含み得る。好ましい封入物は、メラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含んでいてもよいシェルを含む。他の好ましいカプセルは、ポリアクリレート系シェルを含む。
【0096】
活性剤は、1種以上の漂白剤を含んでもよい。好適な漂白剤の非限定的な例としては、ペルオキシ酸、過ホウ酸塩、過炭酸塩、塩素系漂白剤、過酸素系漂白剤、過カルボン酸及びその塩系漂白剤、酸素系漂白剤、過硫酸塩系漂白剤、次亜ハロゲン酸塩系漂白剤、漂白剤前駆体、漂白活性剤、漂白触媒、過酸化水素、漂白促進剤、光漂白剤、漂白性酵素、フリーラジカル開始剤、過酸素系漂白剤、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0097】
活性剤は、酵素を含んでもよい。好適な酵素の非限定的な例としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼ及びエンドグルカナーゼを含むカルボヒドラーゼ、ペクチナーゼ、ペクタートリアーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、キシラナーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ(penosanase)、マラナーゼ、グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0098】
活性剤は、ポリマー分散剤を含んでもよい。好適なポリマー分散剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン-N-オキシド)、ポリ(ビニルイミダゾール)、ポリアクリレートなどのポリカルボキシレート、マレイン酸/アクリル酸コポリマー及びラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマーを挙げることができる。
【0099】
好適なポリマー分散剤としては、以下の一般構造:ビス((C2H5O)(C2H4O)n)(CH3)-N+-CxH2x-N+-(CH3)-ビス((C2H5O)(C2H4O)n)[式中、n=20~30であり、x=3~8である]を有する化合物、又はそのサルフェート化体若しくはスルホン化体などの両親媒性洗浄ポリマーが挙げられる。
【0100】
好適なポリマー分散剤としては、布地及び表面からグリース粒子を除去するように、バランスの取れた親水性と疎水性を有する両親媒性アルコキシル化グリース洗浄ポリマーが挙げられる。両親媒性アルコキシル化グリース洗浄ポリマーは、コア構造及びそのコア構造に結合した複数のアルコキシレート基(alkoxylate group)を含んでもよい。これらは、例えば内側ポリエチレンオキシドブロック及び外側ポリプロピレンオキシドブロックを有する、アルコキシル化ポリアルキレンイミンを含んでもよい。このような化合物としては、エトキシル化ポリエチレンイミン、エトキシル化ヘキサメチレンジアミン、及びこれらのサルフェート化体を挙げることができるが、これらに限定されない。ポリプロポキシル化誘導体も挙げることができる。多種多様なアミン及びポリアルキレンイミンを様々な程度にアルコキシル化することができる。有用な例は、NH1個当たり20のEO基までエトキシル化されている600g/モルポリエチレンイミンコアであり、BASFから入手可能である。本明細書に記載の洗剤組成物は、洗剤組成物の約0.1重量%~約10重量%、いくつかの例では、約0.1重量%~約8重量%、他の例では、約0.1重量%~約6重量%のアルコキシル化ポリアミンを含んでもよい。
【0101】
好適なポリマー分散剤としては、カルボキシレートポリマーが挙げられる。任意に、スルホン化されていてもよい好適なカルボキシレートポリマーとしては、マレアート/アクリレートランダムコポリマー又はポリ(メタ)アクリレートホモポリマーが挙げられる。一態様では、カルボキシレートポリマーは、4,000Da~9,000Da又は6,000Da~9,000Daの分子量を有するポリ(メタ)アクリレートホモポリマーである。
【0102】
好適なポリマー分散剤としては、グリース除去を提供するためにも使用することができるアルコキシル化ポリカルボキシレートが挙げられる。化学的に、これらの材料は、7~8個の(メタ)アクリレート単位ごとに1本のエトキシ側鎖を有するポリ(メタ)アクリレートを含む。側鎖は、式-(CH2CH2O)m(CH2)nCH3[式中、mは、2~3であり、nは、6~12である]のものである。側鎖は、ポリアクリレート「主鎖」にエステル結合され、「櫛形」ポリマー型構造を提供する。分子量は、変動し得るが、約2000~約50,000の範囲内であってもよい。本明細書に記載の洗剤組成物は、洗剤組成物の約0.1重量%~約10重量%、いくつかの例では、約0.25重量%~約5重量%、他の例では、約0.3重量%~約2重量%のアルコキシル化ポリカルボキシレートを含んでもよい。
【0103】
好適なポリマー分散剤としては、両親媒性グラフトコポリマーが挙げられる。好適な両親媒性グラフトコポリマーは、(i)ポリエチレングリコール主鎖と、(ii)ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのペンダント部分と、を含む。好適な両親媒性グラフトコポリマーは、BASFから供給されているSokalan(登録商標)HP22である。好適なポリマーは、ランダムグラフトコポリマー、例えば、ポリエチレンオキシド主鎖と複数のポリビニルアセテート側鎖とを有するポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーを含む。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は、典型的には約6000であり、ポリエチレンオキシドのポリビニルアセテートに対する重量比は、約40~60であり、50のエチレンオキシド単位当たりグラフト点は1個以下である。
【0104】
活性剤は、汚れ放出ポリマーを含んでもよい。好適な汚れ放出ポリマーとしては、エチレンテレフタレート又はプロピレンテレフタレートのモノマーと、ポリエチレンオキシド又はポリプロピレンオキシドテレフタレートと、によるものを挙げることができる。好適な汚れ放出ポリマーとしては、Rhodiaによって供給されているRepel-o-tex SF、SF-2及びSRP6を含むRepel-o-texポリマーなどのポリエステル汚れ放出ポリマーを挙げることができる。他の好適な汚れ放出ポリマーとしては、Clariantによって供給されているTexcare SRA100、SRA300、SRN100、SRN170、SRN240、SRN300及びSRN325を含むTexcareポリマーが挙げられる。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Marloquestポリマー(例えば、Sasolにより供給されているMarloquest SLなど)である。
【0105】
活性剤は、布地色調剤を含んでもよい。布地色調剤(時に補色剤、青味剤、又は白化剤とも称される)は、典型的には、青色又は紫色の色合いを布地に与える。調色剤は、単独又は組み合わせのいずれかで使用され、特定の色相の色合いを作り出し、かつ/又は異なる種類の布地に色合いを付けることができる。これは、例えば赤と緑-青の染料とを混合して青色又は紫色の色合いを生じさせることによりもたらされてもよい。調色剤は、任意の既知の化学的部類の染料から選択されてもよく、これには、アクリジン、アントラキノン(多環式キノンを含む)、アジン、予め金属化されたアゾを含むアゾ(例えば、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ、ポリアゾ)、ベンゾジフラン及びベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ヘミシアニン、インジゴイド、メタン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ及びニトロソ、オキサジン、フタロシアニン、ピラゾール、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン、トリフェニルメタン、キサンテン、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0106】
好適な布地色調剤としては、染料、染料-粘土結合体、並びに有機及び無機顔料が挙げられる。また、好適な染料としては、小分子染料及びポリマー染料も挙げられる。好適な小分子染料としては、例えば、青色、紫色、赤色、緑色、又は黒色に分類され、単独で又は組み合わせのいずれかで所望の色合いをもたらす、直接染料、塩基性染料、反応染料若しくは加水分解した反応性染料、溶媒染料、又は分散染料のカラーインデックス(C.I.)分類に分類される染料からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。好適なポリマー染料としては、共有結合している(結合していると称されることもある)色原体(色素-ポリマー結合体)を含有するポリマー、例えば、ポリマーの主鎖に共重合した色原体を有するポリマー及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。好適なポリマー染料としてはまた、Liquitint(登録商標)(Milliken、Spartanburg,South Carolina,USA)の名称で販売されている布地直接着色剤、少なくとも1種の反応染料と、ヒドロキシル部分、一級アミン部分、二級アミン部分、チオール部分、及びこれらの混合部分からなる群から選択される部分を含むポリマーからなる群から選択されるポリマーと、から形成される染料-ポリマー結合体からなる群から選択されるポリマー染料も挙げられる。また、好適なポリマー染料としては、Liquitint(登録商標)バイオレットCT、Megazyme(Wicklow,Ireland)により商品名AZO-CM-CELLULOSE、商品コードS-ACMCとして販売されているC.I.リアクティブブルー19と結合体化されているCMCなどのリアクティブブルー、リアクティブバイオレット、又はリアクティブレッドの染料に共有結合しているカルボキシメチルセルロース(CMC)、アルコキシル化トリフェニル-メタンポリマー着色剤、アルコキシル化チオフェンポリマー着色剤、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料も挙げられる。
【0107】
前述の布地色調剤は、組み合わせて使用されてもよい(布地色調剤のいずれの混合物が使用されてもよい)。
【0108】
活性剤は、蛍光増白剤を含んでもよい。本開示に好適な市販の蛍光増白剤は、スチルベン、ピラゾリン、クマリン、ベンゾキサゾール、カルボン酸、メチンシアニン、ジベンゾチオフェン-5,5-ジオキシド、アゾール、5及び6員環の複素環、並びに他の様々な物質の誘導体を含むがこれらに限定されない、サブグループに分類することができる。
【0109】
活性剤は、移染防止剤を含んでもよい。移染防止剤は、洗浄プロセス中のある布地から別の布地への染料の移動を阻害するのに有効である。概して、このような移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN-オキシドポリマー、N-ビニルピロリドン及びN-ビニルイミダゾールのコポリマー、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、及びこれらの混合物を挙げることができる。使用する場合、これらの剤は、組成物の約0.0001重量%~約10重量%、いくつかの例では、組成物の約0.01重量%~約5重量%、他の例では、組成物の約0.05重量%~約2重量%の濃度で使用されてもよい。
【0110】
活性剤は、衛生剤及び/又は悪臭剤を含んでもよい。好適な衛生及び悪臭活性剤としては、リシノール酸亜鉛、チモール、Bardac(登録商標)などの四級アンモニウム塩、ポリエチレンイミン(BASF製のLupasol(登録商標)など)及びその亜鉛錯体、銀及び銀化合物、特に、Ag+又はナノ銀分散体をゆっくり放出するように設計されたものを挙げることができる。
【0111】
活性剤は、コンディショニング剤及び/又は柔軟剤を含んでもよい。好適なコンディショニング剤/柔軟剤は、四級アンモニウム化合物、シリコーン、脂肪酸又はエステル類、糖類、脂肪族アルコール、アルコキシル化脂肪族アルコール、ポリグリセロールエステル類、油性糖誘導体、ワックスのエマルジョン、脂肪酸グリセリド、又はこれらの混合物を含んでもよい。四級化合物は、直鎖四級アンモニウム化合物、分枝状四級アンモニウム化合物、環式四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。シリコーンは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、アミノシリコーン、シリコーンポリエーテル、カチオン性シリコーン、シリコーンポリウレタン、シリコーンポリ尿素、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
【0112】
物理的な差異
複数の物品は、第1の物品と第2の物品と(任意に、第3の物品と)の間に物理的な差異を含んでもよい。換言すれば、本開示の第1の物品及び第2の物品(及び任意に、第3の物品)には、物理的な差異があってもよい。
【0113】
「物理的な差異」とは、視覚及び/又は触覚によって知覚することができる、特徴の差異を意味する。また、物理的な差異としては、第1の物品と第2の物品と(任意に、第3の物品と)の間の構造的な差異を挙げることもできる。ただし、所望の情報をユーザーに送るためには、物理的な差異が視覚及び/又は触覚で容易に明らかになることが好ましいことがある。物理的な差異は、目視での差異及び/又は触感の差異(本明細書で使用するとき、形状の差異を含むことが意図される)であってもよい。
【0114】
物理的な差異は、サイズ、形状、色、図柄の標章、質感、坪量、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴に関連していてもよい。これらの特徴については、以下でより詳細に論じる。
【0115】
物理的な差異は、
図6に示されるように、サイズに関連していてもよい。第1の物品1dは第1のサイズを有してもよく、第2の物品1eは第2のサイズを有してもよい。第1の物品1dは、第2の物品1eより相対的に小さくても、相対的に大きくてもよい。「より大きい」は、任意の好適な測定値、寸法、又は寸法の組み合わせに関連していてもよい。測定値は、高さ、幅、厚さ、表面積、辺部によって画定される形状の面積、質量、又は体積から選択されてもよい。第1の物品は、第2の物品より長い長さを有してもよい。第1の物品は、第2の物品より大きい幅を有してもよい。第1の物品は、第2の物品より大きい厚さを有してもよい。第1の物品は、第2の物品より大きい表面積を有してもよい。第1の物品は、第2の物品の辺部によって画定される面積より大きい面積を画定する辺部を有してもよい。第1の物品は、第2の物品より大きい質量を有してもよい。第1の物品は、第2の物品より大きい体積を有してもよい。第2の物品は、第1の物品と比較して、上記列挙の測定値のいずれか又は全てがより大きくてもよい。第1の物品は1つの測定値がより大きいが、第2の物品は異なる測定値がより大きいということでもよい。第1の物品及び第2の物品には、当該の測定値の少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも20%、又は少なくとも30%、又は少なくとも40%、又は少なくとも50%差異があってもよく、差異のパーセントは、小さい方の測定値を基準として使用し求められる(例えば、4.5cmの幅は、3cmの幅より50%大きい)。異なるサイズの物品を有するということが、例えば、その中に含有されている活性物質の推奨用量のサイズに関連していてもよい。更に、より大きなサイズにより、物品が、例えば大量の布地又はひどく汚れた布地に好適であることを、ユーザーに示してもよい。
【0116】
物理的な差異は、
図7に示されるように、形状に関連していてもよい。形状の差異は、2次元の差異であっても3次元の差異であってもよい。例えば、第1の物品1fの辺部は第1の形状を画定してもよく、第2の物品1gの辺部は第2の形状を画定してもよく、第1の形状及び第2の形状は、同一ではない。第1の形状及び/又は第2の形状は、円形、楕円形、正方形、矩形、菱形、五角形、六角形、八角形などの標準的な幾何学的形状をはじめとする、任意の好適な形状であってもよい。
【0117】
第1の物品の形状及び第2の物品の形状は、相補的であってもよい。例えば、第1の物品の形状は、2次元又は3次元で、ジグゾーパズル又は錠と鍵のように第2の形状を受容可能であってもよい。第2の物品の形状は、2次元又は3次元で、第1の形状を受容可能であってもよい。第1の物品1fの形状は、第2の物品1gの凸状部分24を受容可能な凹状部分22を含んでもよく、又はその逆であってもよい。
【0118】
第1の物品の辺部は、モザイク状の形状を、第2の物品の辺部によって画定される形状で画定してもよい。本明細書で使用するとき、用語「モザイク状」(及びその派生語)」は、当該の形状が、表面、例えば平面的な表面を、覆っていてもよく、又はタイル張りしていてもよいという意味で使用される。形状がジグゾーのように嵌め合わさることによって、(平面的な)表面の縁部での任意選択的な間隙を除いて実質的な間隙又は上張りのない、連続したタイル張りされた平面的な表面を形成することができる。形状は、互いに入れ子になるように及び/若しくは互いに連結するように成形されていてもよく、又は、大きな間隙若しくは上張りなしで互いに隣接するのみであることが可能であってもよい。モザイク化されていてもよい形状としては、正方形、矩形、凧様、及び六角形の形状が挙げられる。他の形状は、相対的に凹状の部分を含んでもよく、別の(同じ又は異なる)形状の相対的に凸状の部分を受容するように成形されていてもよい。
図7の物品1f、1gは、モザイク状である。異なるサイズの形状及び/又は辺部形状は、組み合わされ、モザイクパターンを形成してもよい。物品は、例えば、丸みがある角部を有し、可能な最も効率的にモザイク状になった配置で表面上に置かれたとき、下にある表面の表面積の10%以下、又は5%以下、又は3%以下が物品間で視認可能である場合、なおモザイク状の形状を有するものと見なされてもよい。モザイク式の形状は、特に、
図7に示されるように、1つの物品の形状が別の形状に「嵌め合わさる」と、2つの物品が一緒に使用されることを意図していることを伝えるのに有用なことがある。
【0119】
加えて、第1の物品の辺部によって画定される形状は、このような形状が製造プロセスにおいて廃棄物を低減することができるので、それ自体でモザイク式であってもよい。
【0120】
物品の形状は、その内に含有される活性剤、及び/又は処理のための意図された目標表面に関連していてもよい。例えば、物品の形状は目標表面を示してもよく、物品はその表面に好適な活性剤を含んでもよい。すなわち、物品はデニムジーンズの形状であってもよく、物品は移染防止剤を含んでもよく、物品は、便器の形状であってもよく、漂白剤を含有してもよい。このような形状により、どの表面上で物品を使用する(又は使用しない)かを、ユーザーに効果的に伝えることができる。
【0121】
物理的な差異は、色に関連していてもよい。第1の物品1hは第1の色80を含んでもよく、第2の物品1iは第1の色80とは異なる第2の色81を含んでもよい。例えば、異なる色又は色彩設計が使用され、物品に組成の相違があることを示してもよい。例えば、濃青色により、物品が濃色の布地を洗濯するのに好適であることを示してもよく、白色により、物品が白色の洗濯物に好適であることを示してもよい。更に、色は、物品内又は物品上に含まれる1つ以上の活性剤に対応していてもよい。濃色の洗濯物に好適な、濃色にした物品は、移染防止剤及び/又は染料固定剤を含有してもよい。着色された洗濯物に好適な、明色にした物品は、カチオン性ポリマーなどの色再生ポリマーを含有してもよい。白色の洗濯物に好適な、淡く色付けした物品又は白色の物品は、漂白剤を含有してもよい。このような色分けは、ユーザーが手作業に適切な物品を選択するのに役立つことがある。
【0122】
また、色は、どの物品が組み合わせて使用するのに必要か(又は必要でないか)を伝えるのに役立つことがある。例えば、第1の物品は、濃い色合いの色を含んでもよく、第2の物品は、より淡い色合いの同じ一般色を含んでもよい(例えば、濃青色及び淡青色)。第1の物品により、第2の物品によって選び出された表面にわたって色付けしたパターン又は範囲を示してもよい。例えば、赤色、橙色、黄色、及び緑色が、第1の物品上に位置してもよく、緑色、青色、藍色、及び紫色が第2の物品上に位置してもよく、一緒にすると、これらは、虹の色(ROYGBIV)を提供する。物品は色の差異を有してもよいが、なお共通の同じ色を有してもよい。例えば、前の例では、両方の物品は、例えば、隣接する縁部に緑色を含み、これにより、それらを互いに関連付ける更なる目視による情報が提供される。
【0123】
物理的な差異は、図柄の標章に関連していてもよい。図柄の標章は、物品の表面上に印刷されてもよい任意のテキスト、シンボル、又は形状を含んでもよい。図柄の標章により、上記単位用量製品の由来、単位用量製品の製造業者、広告、後援、又は提携の画像、商標若しくはブランド名、安全性表示、製品使用若しくは機能の表示、数、スポーツの画像、地理的表示、業界標準、好ましいオリエンテーションの表示、香料若しくは芳香剤に関連した画像、慈善活動若しくは慈善的であることの表示、季節的、国家的、地域的若しくは宗教的な祝祭、具体的には、春、夏、秋、冬、クリスマス、ニューヨーク、又はこれらの任意の組み合わせが示されてもよい。更なる例としては、他の考えられる図案のうち、線、円、正方形、星、月、花、動物、雪片、葉、羽、貝殻、及びイースターエッグを含む、任意の種類の無作為なパターンが挙げられる。
【0124】
物品の図柄の標章は、その内又はその上に含まれる1つ以上の活性成分に関連していてもよい。例えば、図柄の標章は香料組成物に関連していてもよく、これにより、予想される香りに関してユーザーに情報を提供してもよい。マツの木の図柄の標章により、マツ又は森林の香りを示してもよく、レモンの房により、柑橘類の匂いを示してもよい。別の例として、図柄の標章は、内に含まれる1つ以上の活性剤が好適である目標表面に関連していてもよく、例えば、漂白剤含有物品は、白色シャツ又は便器を描いている図柄の標章を含んでもよい。このような表示は、ユーザーが手作業に適正な物品を選択するのに役立つことがある。
【0125】
図9に示されるように、第1の物品1jは第1の図柄の標章82を含んでもよく、第2の物品1kは第2の図柄の標章83を含んでもよい。第1の図柄の標章及び第2の図柄の標章82、83は、何らかの様式にて相補的であってもよい。相補的な図柄は、第1の物品及び第2の物品が、同時に又は順次のいずれかで一緒に使用されることが意図される場合、それらを組み合わせて使用する情報がユーザーに提供されるので、特に有用なことがある。
【0126】
例えば、第1の標章及び第2の標章81、82は各々、部分的な標章であってもよく、横並びに配置されたときに完全な標章を形成する(例えば、ハートの2つの半分により完全なハートを作製し、
図9を参照されたい。同様に、「TI」及び「DE」は「TIDE」のスペルとなる)。第1の標章及び第2の標章82、83は、互いに関連付けられていてもよく、又は互いに連想させるものであってもよい(例えば、花及び蜂)。
【0127】
図柄の標章は、所定の順序を形成してもよく、例えば、
図10に示されるように、それぞれに、第1の物品1mは、数字「1」又は文字「A」を含んでもよく、第2の物品1nは、数字「2」又は文字「B」を含んでもよい。所定の順序82a、83aの標章は、物品を使用する順を示してもよく、各物品は、その同じ順序で使用される活性剤、例えば洗剤及び柔軟剤を含んでもよい。
【0128】
第1の物品及び第2の物品のうちの一方が図柄の標章を含んでもよく、他方、第1の物品及び第2の物品のうちの他方は、図柄の標章を含まなくてもよい。
【0129】
物理的な差異は、質感に関連していてもよい。第1の物品は、第2の物品の対応する表面より相対的に粗い表面を有してもよく、粗さの増大により、物品が、手仕事から生じるものなどの、ひどく汚れた布地に好適であることを消費者に示してもよい。第1の物品は、第2の物品の対応する表面より相対的に平滑な表面を有してもよく、より平滑な物品により、物品が、繊細なものなどのより淡い布地に好適であることを消費者に示してもよい。加えて、又は代替的に、より平滑な質感により、物品の機能性の表示が提供されてもよく、例えば、より平滑な物品は、コンディショニングシリコーン、四級柔軟化化合物、又はカチオン性ポリマーなどのコンディショニング剤と組み合わされて望ましいことがある。質感は、物品が好適な表面の種類に、より直接的に関連していてもよい。例えば、質感は、目標表面の描写、例えば、Tシャツ又はトイレの写真を描いている隆起部が特徴であってもよい。物品の質感は、目標表面の質感、例えば絹のような布地に近似したものでもよい。異なる質感は、ウェブ若しくは物品をエンボス加工することによって、又は所望のパターンを有するベルト上に親ウェブを形成することによって、提供されてもよい。このような質感の情報は、視覚が損なわれたユーザーに特に有用なことがある。
【0130】
物理的な差異は、坪量に関連していてもよい。より大きな坪量を有する物品により、例えば、より強い洗浄力を有すること、及び/又はより大きな作業に、より好適であることを、ユーザーが見ることができる。関連して、物理的な差異は、密度に関連していてもよい。相対的に高い密度を有する物品により、例えば、より強い洗浄力がユーザーに暗に示されてもよい。
【0131】
物理的な差異は、直接的又は間接的に、組成の差異の結果であってもよい。例えば、調色染料を含む第1の物品は青色又は紫色に見えてもよく、調色染料を含まない第2の物品は、同じ色の外観を有さなくてもよい。シリコーン、四級物、又はカチオン性ポリマーを含む物品は、同様の成分を含まない物品と比較して、触覚に対しより平滑な感じがあってもよい。
【0132】
容器
本開示の物品は、1つ以上の容器200内に包装されていてもよい。好適な容器200としては、タブ、箱、及び/又は柔軟なバッグを挙げることができる。容器は、任意に、取り外し可能なトレイ及び/又は内部バッグ若しくは包みを含んでもよい。容器200は、例えば再閉可能な蓋201で再封止可能であってもよい。
【0133】
容器200は、複数の物品1p、1qを内部ボリューム202内に含んでもよい。第1の容器は、複数の第1の物品を含んでもよい。第2の容器は、複数の第2の物品を含んでもよい。単一の容器200は、1つ以上の第1の物品1p及び1つ以上の第2の物品1qを含んでもよい。理論に束縛されるものではないが、第1の物品及び第2の物品の物理的な差異は、特に第1の物品及び第2の物品の両方を含む容器から物品を選択するとき、所望の活性剤及び/又は効果プロファイルを有する所望の物品を選択するのを補助するものと考えられる。
【0134】
容器は、閉じたとき、水及び/又は水蒸気による浸入に対して実質的に不透過性であってもよい。このような容器は、水が水溶性単位用量物品1の一体性に悪影響を及し、例えば、劣悪な消費者体験につながることがあるので、望ましい。
【0135】
第1の物品及び第2の物品1p、1q(及び任意に、第3の物品)は、1つ以上の仕切り203によって分離されていてもよく、又は容器200の同じ/共有空間若しくは区画内に存在してもよい。
【0136】
表面を処理するプロセス
本開示は、表面を処理するプロセスに関する。処理するのに好適な表面としては、硬質表面(すなわち、キッチンのカウンター、バスタブ、トイレ、便器、シンク、床、壁、歯、車、窓、鏡、食器)及び/又は軟質表面(すなわち、布地、毛髪、皮膚、カーペット、作物、植物)を挙げることができる。
【0137】
特に、本開示の物品は、洗濯、食器などの家庭用ケア用途、及び/又は表面ケア用途において有用なことがある。したがって、処理される表面は、布地、食器、ガラス製品、銀製品などの好適な家庭用ケア表面、又はシンク、タイル、若しくは磁器などの硬質表面であってもよい。表面は、布地及び/又は食器製品、好ましくは布地であってもよい。
【0138】
本開示の物品は、ヘアケア、口腔ケア、又はスキンケアなどのパーソナルケア用途に有用なことがある。したがって、処理される表面としては、毛髪、皮膚、及び/又は歯を挙げることができる。
【0139】
プロセスにより、第1の水溶性単位用量物品及び第2の水溶性単位用量物品を含む、複数の水溶性単位用量物品を構成することができる。第1の物品及び第2の物品は各々、少なくとも第1のプライを含み、第1のプライは複数の繊維要素を含み、各繊維要素は少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含んでもよい。本開示の単位用量物品の構造体及び構成要素は、上記でより詳細に記載されている。
【0140】
プロセスは、目標表面を水と接触させる工程であって、水が、第1の水溶性単位用量物品を溶解した、第1の水性液を形成することができる、水である、接触させる工程、を含んでもよい。プロセスは、目標表面を水と接触させる工程であって、水が、第2の水溶性単位用量物品を溶解した、第2の水性液を形成することができる、水である、接触させる工程、を含んでもよい。物品を溶解することにより、その内に含まれる活性剤を放出させ、意図する目標表面に作用させることができる。
【0141】
物品を、洗濯又は食器用の自動洗濯機などの好適な入れ物の内で溶解することができる。他の好適な入れ物としては、シンク又はバケツが挙げられる。処理プロセスでは、刷毛、モップ、又は布などの任意の好適な用具を使用することができる。
【0142】
溶解工程を、任意の好適な水温度で行うことができる。より暖かい温度が、例えば、溶解及び/又は洗浄の改善を促進するのに好ましいことがある。より冷たい温度が、例えば、エネルギー節約に好ましいことがある。水の温度については、約1℃から、又は約5℃から、又は約10℃から、又は約15℃から、約90℃まで、又は約60℃まで、又は約40℃まで、又は約30℃まで、又は約25℃までとすることができる。第1の物品を溶解する水の温度については、第2の物品を溶解する水の温度と異なるものにすることができる。
【0143】
第1の物品及び第2の物品を、同じ水に溶解することができ、又は異なる水に溶解することができる。第1の物品及び第2の物品を、実質的に同時に(例えば、自動洗濯機の同じ洗浄サイクルで)、又は順次(例えば、一方を自動洗濯機の洗浄サイクルにおいて、他方をすすぎサイクルにおいて)溶解することができる。接触させる工程を、実質的に同時に、又は異なる時間で、例えば、同じプロセスで逐次的に、又は時間によって分離した異なるプロセスの一部として、行うことができる。
【0144】
上記でより詳細に記載されているように、第1の物品及び第2の物品は、組成の差異によって特徴付けられてもよい。組成の差異は、上記列挙の少なくとも1種の活性剤に関連していていてもよい。少なくとも1種の活性剤は、香料を含んでもよい。
【0145】
上記でより詳細に記載されているように、第1の物品及び第2の物品は、物理的な差異によって特徴付けられてもよい。物理的な差異は、サイズ、形状、色、図柄の標章、質感、坪量、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴に関連していてもよい。物理的な差異は、色、図柄の標章、又は両方に関連していてもよい。
【0146】
水溶性単位用量物品の製造プロセス
本開示は、水溶性単位用量物品の製造プロセスに関する。広く、プロセスは、
図12に示されるように、水溶性ウェブ100を準備する工程と、ウェブ100を例えばモザイク状パターン102に切断して、複数の水溶性単位用量物品1を形成する工程と、を含んでもよい。
【0147】
プロセスは、水溶性ウェブ100を準備すること、を含んでもよい。ウェブ100は、複数の繊維要素20を含んでもよい。各繊維要素20は、少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含んでもよい。繊維要素20及びその成分は、上記でより詳細に記載されている。
【0148】
ウェブは、少なくとも第1のプライを含んでもよい。ウェブ100は、第2のプライ、又は更に第3のプライを含んでもよい。複数のプライを、少なくとも部分的に、自体の上に折り畳まれた単一の親材料から形成して、ウェブ100を形成することができる。複数のプライを、少なくとも部分的に、切断され自体の上に積み重ねた単一の親材料から形成して、ウェブ100を形成することができる。材料を、折り畳むこと及び/又は積み重ねることに加えて、反転又は180°回転させることができる。上述のように、プライは、2つ以上の層を含んでもよい。
【0149】
図12に示されるように、ウェブ100を、ベルトなどのエンドレス表面110上に位置させることができる。ウェブ100を、機械方向MDで移動させることができる。ウェブは、エンドレス表面110の平面内で機械方向MDと直交する横方向CDに幅を有してもよい。
【0150】
ウェブ100は、ウェブ100の中心線の近くで機械方向MDに中央部分104を含んでもよい。ウェブ100は、横方向CDで中心線から離れた側縁部106、108を含んでもよい。
【0151】
切断装置115により、ウェブ100を例えばモザイク状パターン102に切断することができる。切断装置115は、ダイカッター、例えば回転ダイカッターであってもよい。切断装置115は、モザイク状パターン102に対応するモザイク状表面117を含んでもよい。
【0152】
ウェブ100をモザイク状パターン102に切断することにより、単位用量物品1を形成することができる。得られた単位用量物品1は、同じサイズ及び/又は形状であってもよい。得られた単位用量物品1は、上記でより詳細に記載されているように、異なるサイズ及び/又は形状を有することができる。
【0153】
ウェブ100を切断した後、単位用量物品1のうちの少なくともいくつかを分離し、その後で包装することができる。あるいは、単位用量物品1のうちのいくつか又は全てを、少なくとも部分的に接続されたままにすることができる。例えば、ウェブ100について、単位用量物品1の間で刻み目をいれることができ、又は穿孔することができる。使用前に、消費者が物品1を引き裂き又は別の方法で分離し、意図するように使用することができる。本開示では、ウェブ100を「切断する」ことは、ウェブ100について、モザイク状パターンに、刻み目をいれること及び/又は穿孔すること、を含んでもよいことが想到される。
【0154】
図12に示されるように、単位用量物品を形成しないウェブの部分120については、除去することができる。ウェブ100の部分120については除去し、その後でウェブ100をモザイク状パターン102に切断することができる。ウェブ100を、回転式ブレード116などの切断工具によって切断することができる。除去する部分120は、ウェブ100の側縁部106、108の近くであってもよく、これにより、残りのウェブのトリミングされた縁部107、109が得られる。ウェブ100をこのような様式でトリミングすることは、より均一なウェブ100を準備し、その後でウェブ100を単位用量物品1に切断するのに有用なことがある。例えば、ウェブ100は、側縁部106、108の近くでは中央部分104と比較して相対的に薄いことがあり、これにより、不均一なキャリパーを有するウェブ100及び/又は物品1が得られ、これは追加の取り扱いを必要とすることがあり、又は製品のばらつきをもたらすことがある。除去又はトリミング工程の結果として、横方向CDで測定した、トリミング縁部107からトリミング縁部109まで測定したウェブ100の幅は、(未トリミング)側縁部106から側縁部108まで測定したウェブ100の幅よりも狭くなる。
【0155】
部分122については、ウェブ100をモザイク状に切断した後で、除去することができる。このような部分122を、側縁部106、108及び/又は仕上げた縁部107、109の近くに位置させることができる。部分122が、単位用量物品1などの仕上げた製品としての販売に適していない場合、部分122を、切断後に除去することが望ましいことがある。このような部分122は、廃棄又はリサイクルする余分なトリムであってもよい。本開示によるモザイク状化は、このような部分122を最小化するのに有用であると考えられる。特に、このようなトリムを、切断後にウェブ100の中央部分104から、ほとんど又は全く除去しないことを予想している。
【0156】
ウェブ100を、予め製造することができる(すなわち、異なる回数及び/又は位置で)。次いで、ウェブ100を、エンドレス表面110上に供給することができる。
【0157】
ウェブを、連続物品製造プロセスの一部として製造することができる。したがって、本開示のプロセスは、ウェブ形成工程を含んでもよい。ウェブを連続プロセスで形成することは、予め製造したウェブを保管及び/又は輸送することがないので、有利なことがある。例えば、繊維要素20を、繊維要素ストリーム21において、機械方向MDで移動するエンドレス表面110上に堆積し、ウェブ100を形成することができる。プロセスは、フィラメント形成組成物130の溶液を提供する工程、を含んでもよい。フィラメント形成組成物130を、複数の紡糸口金を含んでもよい1つ以上のダイブロックアセンブリ140に通して、複数の繊維要素20を形成することができる。任意に、複数のフィラメント形成組成物を、単一のダイブロックアセンブリ40はその一部分に供給することができ、又は複数のフィラメント形成組成物を、複数のダイブロックアセンブリに供給することができる。複数のダイブロックアセンブリは、ウェブ100又はプライ内に2つ以上の層を望む場合、有用なことがある。
【0158】
本発明の繊維要素を、フィラメント形成組成物から製造することができる。フィラメント形成組成物は、極性溶媒系組成物、好ましくは水系組成物であってもよい。フィラメント形成組成物は、約10重量%~約80重量%の極性溶媒、例えば水を含んでもよい。フィラメント形成組成物は、1つ以上のフィラメント形成材料及び1つ以上の活性剤を含む水性組成物であってもよい。
【0159】
フィラメント形成組成物は、1つ以上の離型剤及び/又は潤滑剤、例えば、脂肪酸、脂肪酸塩、脂肪族アルコール、脂肪族エステル、スルホン化脂肪酸エステル、脂肪族アミンアセテート、及び脂肪酸アミド、シリコーン、アミノシリコーン、フルオロポリマー、並びにこれらの混合物を含んでもよい。フィラメント形成組成物は、1つ以上のブロッキング防止剤及び/又は粘着性除去剤、例えば、デンプン、変性デンプン、架橋ポリビニルピロリドン、架橋セルロース、微結晶セルロース、シリカ、金属酸化物、炭酸カルシウム、タルク、及び雲母を含んでもよい。
【0160】
スパンボンド、メルトブロー、電界紡糸、回転紡糸、連続フィラメント製造、及び/又は束の繊維製造操作/プロセスをはじめとする、好適な紡糸操作及び/又は紡糸プロセスを使用して、繊維材料をフィラメント形成組成物から形成することができる。例えば、フィラメント形成組成物を、メルトブローによって複数の繊維要素に紡糸することができる。フィラメント形成組成物を、タンクからメルトブロー紡糸口金までポンプ移送することができる。紡糸口金内のフィラメント形成穴のうちの1つ以上を出ると、フィラメント形成組成物を空気によって細径化し、1つ以上の繊維要素及び/又は粒子を作製することができる。次いで、繊維要素を乾燥させ、紡糸に使用した残留溶媒、例えば水を全て除去することができる。
【0161】
紡糸口金は、流体、例えば空気を約10℃~約100℃の温度で通す同心の減衰流体用穴に囲まれた、溶融した毛管を含む複数の繊維要素形成穴を含み、フィラメント形成組成物を通して、フィラメント形成組成物が繊維要素形成穴を出る際に、フィラメント形成組成物の繊維要素への細径化を容易にすることができる。フィラメント形成組成物を、繊維要素形成穴に、穴当たり約0.1g/分~2g/分の速度で提供することができ、これをフィラメント形成組成物の組成に基づいて設定することができる。
【0162】
プロセスは、例えば、粒子30を繊維要素20と粒子ストリーム31内で、機械方向MDに移動するエンドレス表面110上の繊維要素ストリーム21として堆積する際に組み合わせることによって、粒子30をウェブ100に添加すること、を含んでもよい。加えて、又は代替的に、プロセスは、繊維要素20をエンドレス表面110上に配置した後に、粒子30をウェブ100に添加すること、を含んでもよい。粒子30を繊維要素20及び/又はウェブ100と組み合わせる前には、粒子30は、粒子スラリー131の形態であってもよい。粒子スラリー131を、1つ以上のダイブロックアセンブリ141に通すことができる。
【0163】
本発明の繊維要素及び/又は粒子を、ベルト、例えばパターン付きベルト又はフラットベルトなどのエンドレス表面上で回収し、プライ10又はウェブ100を形成することができる。
【0164】
図9には示されていないが、ウェブ100を、ウェブ100を単位用量物品1に切断する工程の前又は後に、改変することができる。例えば、活性成分を含む組成物のビーズを噴霧、刷毛塗り、コーティング、及び/又は適用することによって、活性成分をウェブに添加することができる。活性成分は連続的な要領で添加することができ、これは有利なことがあり、その理由は、成分を断続的に添加することにより登録上の問題をもたらすことがあること、ウェブを切断するときに、結果として物品1が一貫性のないものになることがあるためである。ウェブ100をモザイク状パターン102に切断することを、ウェブ材料自体の廃棄物(例えば、繊維要素20)の低減に加えてこれらの活性成分の廃棄物を低減するのに役立てることができる。
【0165】
ウェブ100が少なくとも第1及び第2のプライ10、12を含む場合、プロセスは、少なくとも第1のプライ10及び第2のプライを接合する工程、を更に含んでもよい。ウェブ100を切断し、第1及び第2のプライ10、12を接合する工程を、単一の工程又は動作内で行うことができる。例えば、ダイカッターなどの切断装置110については、ウェブ100を切断するのと同時に、プライ10、12を一緒に接合又は封止するように構成することができる。プライについては、任意に、ボンドロールを使用することによって、又はサーマルボンド、カレンダーボンド、ポイントボンド、超音波ボンド、赤外線ボンドにより、エアボンド、ニードルパンチ、水流交絡、メルトボンド、接着剤結合、又は材料のプライを結合するための他の既知の技術的手法により、接合することができる。
【0166】
ウェブ100が少なくとも2つのプライを含む場合、ウェブ100の切断及び少なくとも第1及び第2のプライの接合については、同じ工程内で行うことができる。プライを互いに接合し、単一の回転結合装置及びダイカッティング装置を使用して単一の工程でダイカットすることができる。
【0167】
ウェブ100及び/又は単位用量物品1の上に、印刷することができる。印刷については、レーザージェット、インクジェット、グラビア、パッド、輪転グラビア、フレキソ、オフセット、スクリーン、リソグラフ、又は材料のウェブを印刷するのに好適な任意の他の印刷手法、特に不織布材料に最も好適なプロセスとすることができる。
【0168】
本開示のプロセスは、第1のウェブを準備及び切断して、第1の物品を形成することと、第2のウェブを準備及び切断して、第2の物品を形成することと、を含んでもよい。第1のウェブ及び第2のウェブ(ひいては第1の物品及び第2の物品)は、1つ以上の活性剤の種類及び/又は量の差異などの組成の差異によって特徴付けられてもよい。第1のウェブ及び/又は第2のウェブを、各々から切断され得られた物品が物理的な差異によって特徴付けられるような要領で、相違があるものにでき、又は改変することができる。相違又は改変は、ウェブ形成、印刷、及び/又は切断の差異を含んでもよい。組成の差異及び物理的な差異は、上記でより詳細に記載されている。
【0169】
プロセスは、水溶性単位用量物品1を容器内に入れること、を含んでもよい。容器は、開いたパッケージであってもよい。物品1を開いたパッケージ内に入れた後、パッケージを封止して、閉じたパッケージを形成することができる。閉じたパッケージは、消費者に販売するのに好適なことがある。パッケージは、箱、任意に、取り外し可能なトレイのある箱、又は柔軟なバッグであってもよい。パッケージは、水及び/又は水蒸気による浸入に対して実質的に不透過性にすることができる。このようなパッケージは、水が水溶性単位用量物品1の一体性に悪影響を及し、例えば、劣悪な消費者体験につながることがあるので、望ましい。
【0170】
本開示による第1の物品及び第2の物品(及び任意に、第3の物品)は、同じ容器内に共に配置されてもよく、包装されていてもよい。第1の物品及び第2の物品(及び任意に、第3の物品)を、1つ以上の仕切りによって分離することができ、又は同じ/共有空間内に存在させることができる。
【0171】
組み合わせ
本開示の具体的に想到される組み合わせを、ここで以下のアルファベットを付した項に記載する。これらの組み合わせは、事実上例示的なものであり、限定的であることを意図したものではない。
【0172】
A.複数の水溶性単位用量物品であって、少なくとも第1の物品及び第2の物品を含み、各物品が少なくとも第1のプライを含み、第1のプライは複数の繊維要素を含み、各繊維要素は、少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含み、複数の水溶性単位用量物品は、第1の物品と第2の物品との間に組成の差異を含み、第1の物品と第2の物品との間に物理的な差異を含む、複数の水溶性単位用量物品。
【0173】
B.組成の差異が、界面活性剤、香料、1種以上の漂白剤、酵素、ポリマー分散剤、汚れ放出ポリマー、布地色調剤、蛍光増白剤、移染防止剤、衛生剤若しくは悪臭剤、コンディショニング剤若しくは柔軟剤、又はこれらの混合物から選択される、少なくとも1種の活性剤に関連している、項Aに記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0174】
C.組成の差異が、活性剤の濃度に関連している、項A又はBに記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0175】
D.第1の物品が、第2の物品内の活性剤の濃度レベルと比較して、より高い濃度レベルで活性剤を含む、項A~Cのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0176】
E.活性剤が、第1の物品内に存在するが第2の物品内には存在しない、又は第2の物品内に存在するが第1の物品内には存在しない、項A~Dのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0177】
F.物理的な差異が、サイズ、形状、色、図柄の標章、質感、坪量、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴に関連している、項A~Eのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0178】
物理的な差異がサイズに関連しており、第1の物品は第2の物品より相対的に大きい、項A~Fのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0179】
H.物理的な差異が、形状に関連している、項A~Gのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0180】
I.第1の物品及び第2の物品が各々形状を有し、第1の物品の形状が第2の物品の形状と物理的に相補的である、項A~Hのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0181】
J.物理的な差異が、色に関連している、項A~Iのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0182】
K.物理的な差異が、図柄の標章に関連している、項A~Jのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0183】
L.第1の物品及び第2の物品が、容器内に共に配置されている、項A~Kのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0184】
M.第3の物品を更に含み、第1の物品と第2の物品と第3の物品の間に組成の差異を含み、第1の物品と第2の物品と第3の物品の間に物理的な差異を含む、項A~Lのいずれか一項に記載の複数の水溶性単位用量物品。
【0185】
N.表面を処理するためのプロセスであって、表面を、第1の水溶性単位用量物品を溶解した水と接触させる工程と、表面を、第2の水溶性単位用量物品を溶解した水と接触させる工程と、を含み、第1の物品及び第2の物品が各々、少なくとも第1プライを含み、第1のプライは、複数の繊維要素を含み、各繊維要素は、少なくとも1種のフィラメント形成材料と、任意に、界面活性剤とを含み、第1の物品及び第2の物品を、組成の差異によって特徴付け、第1の物品及び第2の物品を、物理的な差異によって特徴付ける、プロセス。
【0186】
O.組成の差異が、界面活性剤、香料、1種以上の漂白剤、酵素、ポリマー分散剤、汚れ放出ポリマー、布地色調剤、蛍光増白剤、移染防止剤、衛生剤若しくは悪臭剤、コンディショニング剤若しくは柔軟剤、又はこれらの混合物から選択される、少なくとも1種の活性剤に関連している、項Nに記載のプロセス。
【0187】
P.少なくとも1種の活性剤が、香料を含む、項N又はOに記載のプロセス。
【0188】
Q.物理的な差異が、サイズ、形状、色、図柄の標章、質感、坪量、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴に関連している、項N~Pのいずれか一項に記載のプロセス。
【0189】
R.物理的差異が、色、図柄の標章、又は両方に関連している、項N~Qのいずれか一項に記載のプロセス。
【0190】
S.第1の物品及び第2の物品を同じ水に溶解する、項N~Rのいずれか一項に記載のプロセス。
【0191】
T.表面が、布地である、項N~Sのいずれか一項に記載のプロセス。
【0192】
U.物品が、15cm以下、又は12cm以下、又は10cm以下の長さ(すなわち、最長寸法)、任意に、3cm以上、4cm以上、又は5cm以上、又は6cm以上の長さ、及び、3:10cm-1から、又は4:10cm-1から、12:10cm-1(例えば1.2cm-1)以下まで、又は10:10cm-1以下、又は8:10cm-1以下、又は6:10cm-1以下までの範囲の、辺部の、辺部によって画定される形状の面積に対する比率(「辺部:面積比」)を有する、項A~Tのいずれか一項に記載のプロセス又は物品。
【0193】
試験方法
厚さ試験方法
繊維構造体の厚さ及び/又は物品の高さは、ProGage Thickness Tester(Thwing-Albert Instrument Company(West Berlin,NJ))を用いて、2.00インチの円形プレッシャーフット直径(3.14インチ2の面積)、15.5g/cm2の圧力で測定する。五つ(5つ)のサンプルは、各切断サンプルがプレッシャーフット面よりも大きいサイズであるように、繊維構造体のサンプルを切断し、しわ、折り目、及び明らかな欠陥のないように調製する。物品が、プレッシャーフットの直径よりも小さい長さ又は幅を有する場合、より小さい直径のプレッシャーフットを使用してもよく、一方では、15.5g/cm2の圧力が依然として適用されるように適切な調整を行う。個々のサンプルは、サンプルをプレッシャーフットの下の中心に置くように、又は物品の最大高さの位置の中心に置くように、アンビル上に配置する。0.03in/秒で15.5g/cm2の圧力が加わるまでプレッシャーフットを下降させる。3秒の滞留時間後に読み取りを行い、プレッシャーフットを上昇させる。残りの4つのサンプルについて同様の方法で測定を繰り返す。厚さ又は物品高さは、5つのサンプルの平均厚さとして計算し、0.01mm単位で報告する。
【0194】
直径試験方法
走査型電子顕微鏡(SEM)(Scanning Electron Microscope)又は光学顕微鏡、及び画像解析ソフトウェアを使用して、離散繊維要素又は繊維構造体内の繊維要素の直径を求める。繊維要素を測定のために適切に拡大するように、200~10,000倍の倍率を選択する。SEMを使用する場合には、電子ビーム中での繊維要素の帯電及び振動を避けるために、サンプルを金又はパラジウム化合物でスパッタリングする。SEM又は光学顕微鏡を用いて得られた画像(モニタースクリーン上)から繊維要素の直径を測定するにはマニュアルの手順を用いる。マウス及びカーソルツールを使用して、ランダムに選択された繊維要素の縁部を探し、その後、その幅(すなわち、その点における繊維要素の方向に対して垂直な)にわたって繊維要素の他方の縁部まで測定する。目盛り付きの較正された画像解析ツールにより、μm単位で実際の読取値を取得するための目盛りが提供される。繊維構造体内の繊維要素については、SEM又は光学顕微鏡を用いて、繊維構造体のサンプル全体からいくつかの繊維要素をランダムに選択する。繊維構造体の少なくとも2つの部分を切り取り、この方法で試験する。統計解析のために、このような測定を全部で少なくとも100回実施し、次いで、全てのデータを記録する。記録したデータを用いて、繊維要素の直径の平均値(平均)、繊維要素の直径の標準偏差、及び繊維要素の直径の中央値を計算する。
【0195】
別の有用な統計値として、特定の上限以下である繊維要素の集合の量を算出する。この統計値を決定するために、繊維要素の直径の結果のいくつが上限よりも小さいかをカウントするようにソフトウェアをプログラムし、そのカウント(データの合計数で除し、100%を掛ける)を、上限よりも小さいパーセント(例えば直径が1マイクロメートル未満のパーセント又はサブミクロン%)として、パーセントで記録する。本発明者らは、個々の円形繊維要素に関し測定された直径(μmで)をdiとして表す。
【0196】
繊維要素が非円形断面を有する場合、繊維要素の直径の測定値は、水力直径として求められ、水力直径と等しいものと設定される。水力直径とは繊維要素の断面積を4倍して、繊維要素の断面の周囲長さ(中空の繊維要素の場合は外周囲長さ)で除したものである。数-平均直径、あるいは平均直径は、以下のとおりに計算する:
【0197】
【0198】
中央粒径試験方法
この試験方法を使用して、中央粒径を求める必要があり、この粒径は、本明細書で使用するとき、体積加重平均粒径を指す。
【0199】
粒度は、Particle Sizing Systems(Santa Barbara CA)製Accusizer780Aを用いて測定する。計測器はDuke粒度基準を用いて0から300μmまで較正する。粒度評価のためのサンプルは、約1gの乳濁液(乳濁液の体積加重平均粒径を求める場合)、又は1gのカプセルスラリー(最終カプセルの体積加重平均粒径を求める場合)を約5gの脱イオン水に希釈し、約1gのこの溶液を約25gの水に更に希釈することによって準備する。
【0200】
自動希釈機能を用いて、約1gの最も希釈されたサンプルがAccusizerに添加され、試験が開始される。Accusizerは、9200カウント/秒を超えて読み取る必要がある。カウントが9200未満の場合、追加のサンプルを添加する必要がある。Accusizerは、9200カウント/秒になるまで試験サンプルを希釈し、評価を開始する。試験から2分後、Accusizerは、体積加重中央サイズを含む結果を表示する。
【0201】
累積粒子体積の95%が超えた粒径(95%サイズ)、累積粒子体積の5%が超えた粒径(5%サイズ)、及び体積加重中央粒径(50%サイズ-このサイズを超える粒子体積及びこのサイズを下回る粒子体積の両方が粒子体積の50%)を決定することによって、ブロードネス指数を計算することができる。
ブロードネス指数(5)=((95%サイズ)-(5%サイズ)/50%サイズ)。
【0202】
坪量試験方法
±0.001gの感度限界の上皿化学天秤を使用して、12個の使用可能なユニットを積み重ねて繊維構造体の坪量を測定する。風防を使用して、天秤を気流及び他の外乱から保護する。3.500インチ±0.0035インチ×3.500インチ±0.0035インチと測定された精密切断ダイを使用して、全てのサンプルを調製することができる。
【0203】
好適なサイズの精密切断ダイを使用して、サンプルを正方形に切断する。切断した正方形をまとめて、サンプル12個の厚さに積み重ねる。積み重ねたサンプルの質量を測定し、結果を0.001g単位で記録する。
【0204】
以下のように、lbs/3000ft2又はg/m2で坪量を計算する。
坪量=(積み重ねたサンプルの質量)/[(積み重ねたサンプル中の正方形1つの面積)×(積み重ねたサンプル中の正方形の数)]
【0205】
結果を0.1lbs/3000ft2又は0.1g/m2単位で報告する。積み重ねたサンプルの面積の少なくとも100平方インチになるように、上述のものと同様の精密カッターを使用してサンプル寸法を変更又は変動させてもよい。
【0206】
縁部シール幅
所与の単位用量物品について、縁部シールのフランジの5つの位置をランダムに選択する。ASTM F88/F88M-09の
図2のシール寸法「X」として特定された、試験片のシールの直線距離を0.1mm刻みで測定して記録する。5回の測定の統計的平均を縁部シール幅として報告する。
【実施例】
【0207】
下記の実施例は、事実上例示的なものであり、限定的であることを意図したものではない。
【0208】
実施例1.本開示による複数の水溶性単位用量物品を準備し、第1の物品は第1の香料を含み、第2の物品は、第1の香料とは異なる第2の香料を含む。第1の物品及び第2の物品を、実質的に同じサイズ及び形状とし、第1の物品は、第2の物品の色及び/又は図柄の標章と比較して異なる色及び/又は図柄の標章を含む。
【0209】
実施例2.本開示による複数の水溶性単位用量物品を準備し、第1の物品を、第2の物品より相対的に小さくする。第1の物品及び第2の物品は、同じ一般的な四辺形形状を有するが、第1の物品の長さ(約10cm)及び幅(約8cm)両方を、第2の物品の対応する長さ(約5cm)及び幅(約4cm)より小さくする。
【0210】
実施例3.本開示による複数の水溶性単位用量物品を準備する。第1の物品はアニオン性界面活性剤を含み、自動洗濯機の洗浄サイクルにおいて洗剤として有用である。第2の物品は四級アンモニウム柔軟化化合物を含むが、アニオン性界面活性剤を含まず、第2の物品は、自動洗濯機のすすぎサイクルにおいて布地柔軟剤として有用である。両方の物品は図柄の標章を含み、第1の物品は、第1の商標名ロゴ(例えば、TIDE(商標))を有し、第2の物品は、第2の異なる商標名ロゴ(例えば、DOWNY(商標)を有する。また、物品は、相補的な形状を含み、第1の物品の形状を、第2の物品の形状でモザイク状にすることができる。第1の物品及び第2の物品を、布地を処理する方法又はプロセスにおいて逐次的に使用することができる。
【0211】
実施例4.本開示による複数の水溶性単位用量物品を準備する。第1の単位用量物品及び第2の単位用量物品の両方は、アニオン性界面活性剤を含むが、第2の物品のみが過酸素形成漂白剤を含む。両方の物品は図柄の標章を含み、第1の物品は、第1の商標名ロゴ(例えば、GAIN(商標))を有し、第2の物品は、第2の異なる商標名ロゴ(例えば、TIDE OXI(商標)を有する。
【0212】
実施例5.本開示による複数の水溶性単位用量物品を準備する。第1の物品は、純香料及び香料の封入物を含み、花の形態での図柄の標章を特徴とする。第2の物品は、純香料及び香料の封入物を含まず、赤ん坊の形の図柄の標章を特徴とする。
【0213】
実施例6.単一の容器を準備し、実施例1~5に記載の複数の物品のうちのいずれかを入れる。
【0214】
実施例7.複数の容器を準備し、実施例1~5に記載の第1の物品のうちのいずれかを第1の容器に入れ、実施例1~5に記載の第2の物品のうちのいずれかを第2の容器に入れる。第1の容器及び第2の容器を、場合により二次包装内に共同包装することがあり、又は第1の容器及び第2の容器を別個にし、ただし棚の上、例えば、店舗又は消費者の棚の上にあるものとしてもよい。
【0215】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0216】
相互参照される又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとは見なされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆又は開示するとは見なされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0217】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。