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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】道路規制位置距離案内システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/0962 20060101AFI20220419BHJP
【FI】
G08G1/0962
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2016202314
(22)【出願日】2016-10-14
(65)【公開番号】P2018063621
(43)【公開日】2018-04-19
【審査請求日】2019-07-12
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】396020132
【氏名又は名称】株式会社システック
(73)【特許権者】
【識別番号】391007460
【氏名又は名称】中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大久保 義晴
(72)【発明者】
【氏名】熊崎 隆行
(72)【発明者】
【氏名】山下 伊智朗
(72)【発明者】
【氏名】香高 孝之
【審査官】菅家 裕輔
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-073449(JP,A)
【文献】特開2007-041758(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/00-10/30
B60W 30/00-60/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段と、設定手段と、判定手段と、演算手段と、出力手段と、制御器と、前記制御器に制御動作をさせるためのプログラムを格納する制御メモリと、前記制御器の制御に使用するデータ又は前記制御の結果、出力するデータを格納するデータメモリとを備えたシステムであり、
前記システムは、
前記入力手段として、車に搭載され道路を走行する際に現在位置を取得する現在位置データ取得手段と、前記車の進行方向を検出して前記道路上の上り線/下り線を特定し、及び
前記進行方向の変更を検出する進行方向・変更検出手段と、入力インターフェースと、を備え、
前記データメモリとして、道路上の規制事件を登録する規制事件登録メモリと、前記道路上のキロポスト位置と地球座標位置の関係データを格納するKP-地球座標位置メモリと、前記規制事件を読み出す際の読出条件を設定したデータを格納する事件読出条件設定メモリと、前記現在位置から前記規制事件位置までの距離を音声案内する場合の音声案内パターンを格納する音声案内パターンメモリと、を備え、
前記演算手段として、前記キロポスト位置と地球座標位置の関係データを使って、前記現在位置に対応するキロポスト値を求めるKP値取得手段と、前記規制事件登録メモリ内の前記規制事件の位置のキロポスト値と前記現在位置に対応するキロポスト値の差から前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求める距離計算手段と、を備え、
前記出力手段として、前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を前記音声案内パターンメモリに格納された音声案内パターンに基づいて音声案内する音声出力手段と、表示器と、を備え、
前記設定手段として、前記入力インターフェースを用いて、前記表示器上で、前記距離を計算する対象となる前記規制事件を限定して読み出す読出条件を設定し、および、前記音声案内パターンを設定する音声出力条件を設定し、前記事件読出条件設定メモリに格納する機能を備えた事件読出条件設定手段を備え、
前記判定手段として、前記読出条件の設定値に基づいて前記規制事件を限定判別する事件リスト判定手段を備え、
前記制御器は、前記制御メモリに格納された前記プログラムに従って、
前記事件読出し条件設定手段、及び、前記事件リスト判定手段の動作を行わせ前記規制事件を限定し、前記進行方向・変更検出手段の動作を行わせ前記道路上の上り線/下り線を特定し、前記現在位置データ取得手段の動作を行わせ、前記車の現在位置を取得させ、前記KP値取得手段の動作を行わせ、前記道路上のキロポスト位置と地球座標位置の関係データを用いて、前記現在位置のキロポスト値を求めさせ、
前記距離計算手段を動作させ、限定された前記規制事件の位置のキロポスト値と前記現在位置に対応するキロポスト値の差から前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求めさせ、前記音声案内パターンメモリに設定された前記音声案内パターンに基づいて前記距離を音声案内させるものであって、
前記演算手段は、前記現在位置に対応するキロポスト値により、前記事件読出条件設定手段での設定により限定された前記道路上にあり、且つ、前記現在位置に最も近いキロポストと前記現在位置との距離が所定の値より大きい場合に、前記現在位置が、前記限定された道路の範囲外に出たと判定する範囲外判定手段を備え、
前記所定の値は、前記キロポストの隣同士の間の一定の間隔としたことを特徴とする道路規制位置距離案内システム。
【請求項2】
前記制御器と、前記制御メモリと、前記現在位置データ取得手段と、前記進行方向・変更検出手段と、前記音声出力手段と、第三の通信手段と、の第一の構成を備える音声案内の車内端末と、第四の通信手段を有するセンター管理装置とを備え、前記センター管理装置は、請求項1に記載の道路規制位置距離案内システムの構成から前記第一の構成を除いたものであり、前記車内端末から前記センター管理装置に前記現在位置データ取得手段と前記進行方向・変更検出手段で取得したデータを送付して、前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求めさせ、前記音声案内のためのデータを戻させ、前記音声出力手段により音声案内するようにしたことを特徴とする請求項1記載の道路規制位置距離案内システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路、特に高速道路を走行している車に、現在位置から道路規制位置までの距離を所望の間隔で案内するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路を走行していると、「何m先で渋滞があります」とか、「何m先で交通規制があります」という音声案内がラジオに入る。これは、特定の位置区間に放送装置があって、放送装置がある特定位置からの距離として特有の情報を流している。走行する車の正確な位置対応での随時の位置での案内とはなっていない。
特許文献1には、「車両用表示装置」が示されている。
特許文献1の段落番号0005を以下に引用すると、
「クレーム対応図である図1に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、車両の現在位置を検出する位置検出手段100と、目的地を設定する目的地設定手段101と、車両の進行方向を検出する進行方向検出手段102と、車両の走行速度を検出する走行速度検出手段103と、少なくとも道路地図を含む静的道路情報を記憶する静的道路情報記憶手段104と、少なくとも交通渋滞,道路工事および交通規制を含む動的道路情報を入力する動的道路情報入力手段105と、少なくとも進行方向検出手段102で検出された車両の進行方向,走行速度検出手段103で検出された走行速度,および位置検出手段100で検出された現在位置から目的地設定手段101で設定された目的地までの距離を含む車両の現在の走行状況に応じて、動的道路情報入力手段105で入力された動的道路情報の表示範囲を算出する表示範囲算出手段106と、動的道路情報入力手段105で入力された動的道路情報の中から、表示範囲算出手段106で算出された表示範囲内の動的道路情報を抽出する情報抽出手段107と、位置検出手段100によって検出された車両の現在位置周辺の静的道路情報を静的道路情報記憶手段104から読み出し、その静的道路情報に情報抽出手段107によって抽出された動的道路情報を対応づけて表示する表示手段108とを備える。」
そのことで、車両の現在の走行状況(車両の進行方向、走行速度、目的地までの距離)に応じて動的道路情報の表示範囲を決め、この範囲の動的道路情報(交通渋滞,道路工事および交通規制を含む)を表示している。
この装置は、表示範囲を決める手段についてのものであり、
動的道路情報までの距離等の把握は目視により確認するので、距離を直接示すことが無いため、画面上の道路を視認しても容易には距離情報を得ることができない。常時目視していないと見落とす場合があり、随時の情報提供としては不都合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第2650525号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、走行する道路に沿って、走行する車の現在位置から規制位置までの距離を随時、特に音声案内するシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明にかかる道路規制位置距離案内システムは、
現在位置データ取得手段と、進行方向・変更検出手段と、規制事件登録メモリと、KP-地球座標位置メモリと、事件読出条件設定メモリと、音声案内パターンメモリと、KP値取得手段と、距離計算手段と、音声出力手段と、表示器と、事件読出条件設定手段と、
前記読出条件の設定値に基づいて前記規制事件を限定判別する事件リスト判定手段と、を備え、前記規制事件を限定し、前記車の現在位置を取得させ、前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求め、前記距離を音声案内させるものである。
以下、請求項に沿って記述する。
【0006】
請求項1記載の発明は、道路規制位置距離案内システムであって、
入力手段と、設定手段と、判定手段と、演算手段と、出力手段と、制御器と、前記制御器に制御動作をさせるためのプログラムを格納する制御メモリと、前記制御器の制御に使用するデータ又は前記制御の結果、出力するデータを格納するデータメモリとを備えたシステムであり、
前記システムは、
前記入力手段として、車に搭載され道路を走行する際に現在位置を取得する現在位置データ取得手段と、前記車の進行方向を検出して前記道路上の上り線/下り線を特定し、及び前記進行方向の変更を検出する進行方向・変更検出手段と、入力インターフェースと、を備え、
前記データメモリとして、道路上の規制事件を登録する規制事件登録メモリと、前記道路上のキロポスト位置と地球座標位置の関係データを格納するKP-地球座標位置メモリと、前記規制事件を読み出す際の読出条件を設定したデータを格納する事件読出条件設定メモリと、前記現在位置から前記規制事件の位置までの距離を音声案内する場合の音声案内パターンを格納する音声案内パターンメモリと、を備え、
前記演算手段として、前記キロポスト位置と地球座標位置の関係データを使って、前記現在位置に対応するキロポスト値を求めるKP値取得手段と、前記規制事件登録メモリ内の前記規制事件の位置のキロポスト値と前記現在位置に対応するキロポスト値の差から前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求める距離計算手段と、を備え、
前記出力手段として、前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を前記音声案内パターンメモリに格納された音声案内パターンに基づいて音声案内する音声出力手段と、表示器と、を備え、
前記設定手段として、前記入力インターフェースを用いて、前記表示器上で、前記距離を計算する対象となる前記規制事件を限定して読み出す読出条件を設定し、および、前記音声案内パターンを設定する音声出力条件を設定し、前記事件読出条件設定メモリに格納する機能を備えた事件読出条件設定手段を備え、
前記判定手段として、前記読出条件の設定値に基づいて前記規制事件を限定判別する事件リスト判定手段を備え、
前記制御器は、前記制御メモリに格納された前記プログラムに従って、
前記事件読出し条件設定手段、及び、前記事件リスト判定手段の動作を行わせ前記規制事件を限定し、前記進行方向・変更検出手段の動作を行わせ前記道路上の上り線/下り線を特定し、前記現在位置データ取得手段の動作を行わせ、前記車の現在位置を取得させ、前記KP値取得手段の動作を行わせ、前記道路上のキロポスト位置と地球座標位置の関係データを用いて、前記現在位置のキロポスト値を求めさせ、
前記距離計算手段を動作させ、限定された前記規制事件の位置のキロポスト値と前記現在位置に対応するキロポスト値の差から前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求めさせ、前記音声案内パターンメモリに設定された前記音声案内パターンに基づいて前記距離を音声案内させるものであって、
前記演算手段は、前記現在位置に対応するキロポスト値により、前記事件読出条件設定手段での設定により限定された前記道路上にあり、且つ、前記現在位置に最も近いキロポストと前記現在位置との距離が所定の値より大きい場合に、前記現在位置が、前記限定された道路の範囲外に出たと判定する範囲外判定手段を備え、
前記所定の値は、前記キロポストの隣同士の間の一定の間隔としたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の道路規制位置距離案内システムにおいて、
前記制御器と、前記制御メモリと、前記現在位置データ取得手段と、前記進行方向・変更検出手段と、前記音声出力手段と、第三の通信手段と、の第一の構成を備える音声案内の車内端末と、第四の通信手段を有するセンター管理装置とを備え、前記センター管理装置は、請求項1に記載の道路規制位置距離案内システムの構成から前記第一の構成を除いたものであり、前記車内端末から前記センター管理装置に前記現在位置データ取得手段と前記進行方向・変更検出手段で取得したデータを送付して、前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求めさせ、前記音声案内のためのデータを戻させ、前記音声出力手段により音声案内するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上の様に構成されているので、本発明によれば、道路規制位置距離案内システムは、目的地まで走行する道路に沿って、対象となる道路、規制位置、期間を限定し、走行する車の現在位置から規制位置までの距離を随時KPの差に基づいて計測し、計測位置で音声案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの構成の一実施態様を示す図である。
図2】本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作フローの一実施態様を示す図である。
図3】本発明にかかる道路規制位置距離案内システムにおいて事件特定手段の一実施態様を示す図である。
図4】本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作の一実施態様を説明する図である。
図5】本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作の音声案内のパターンの一実施態様を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明にかかる道路規制位置距離案内システムは、
現在位置データ取得手段と、進行方向・変更検出手段と、規制事件登録メモリと、KP-地球座標位置メモリと、事件読出条件設定メモリと、音声案内パターンメモリと、KP値取得手段と、距離計算手段と、音声出力手段と、表示器と、事件読出条件設定手段と、
前記読出条件の設定値に基づいて前記規制事件を限定判別する事件リスト判定手段と、を備え、前記規制事件を限定し、前記車の現在位置を取得させ、前記規制事件の位置と前記現在位置との距離を求め、前記距離を音声案内させるものである。
以下図に沿って説明する。
【0011】
図4は、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作の一実施態様を説明する図である。図4において、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作の概要を説明する。
道路規制位置距離案内システムを搭載した車が上り路線の道路上を走っていて、現在位置にいる。道路、特に高速度道路には、距離表示の為に、キロポストがある。仮に現在位置のキロポストKPを150.10とする。車が走るにつれて、当然ながらこの値は変わっていく。車は、ある目標位置に行こうとしている。その間の道路上には工事他の理由で規制位置がある。図4の例では、上り線に工事規制位置があり、その区間は、キロポスト表示で200.04から200.17であることを示している。実際の道路上のキロポストは、0.1km単位に配置されているが、これを基準として、規制区間のデータ(コンピュータの登録データ)はいくらでも細かく表現は可能である。
車は進行方向を検出しているので、この場合、上り路線を走行していることが分かる。
そうすると、現在では、車から規制位置までの距離は、道路上のキロポストの差として、49.94kmから50.07kmである。
道路関係者は、車を走行させながら、規制位置までの距離を随時認識しておきたい。
然しながら、道路上には規制位置が多数存在する。道路を走る現場でそのどれが道路関係者にとって対象とすべき規制位置であるか、限定した扱いをすることが必要となる。表示画面に表示する場合は、複数表示できるが、目視で認識が必要であり、道路が入り組んでいると、一目ではわからない。画面を見るのは運転に支障が出るため、画面表示は、補助的手段にしたい。音声報知は、この欠点はないが、その代わり、一時に1つのことしか報知できない。このため、この対応でも限定した規制位置について音声報知に適した単純な報知形態での報知が必要になる。
【0012】
図5は、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作の音声案内のパターンの一実施態様を説明する図である。
音声報知に適した単純な報知形態として、図5に示すものは、5-Aで音声案内パターンが示されている。例に見るように、「監視距離範囲に規制位置が見つかりました。」とか、「xx先からxy先までyyy規制があります。」など、音声情報として単純なものである。例えば、図4の場合は、「49.94km先から50.07km先まで追越車線規制があります。」ということになる。5-Bには、音声案内条件が示されている。ここでは、定間隔条件では、一定の時間又は距離毎に案内がされる。可変間隔条件では、規制位置に近づくと小さな間隔で案内される。
【0013】
図3は、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムにおいて事件特定手段の一実施態様を示す図である。
限定した規制位置について音声報知をしたいことを前述した。図3ではこの限定について説明する。3-Aにおいて、車は、現在、キロポストKPR(t)の位置を走行している。進行方向は仮に上りとする。道路には、表示されていない道路も含めると多数の規制事件がある。これらが、規制事件リストとしてデータがコンピュータのメモリに登録されている。しかしながら、この車の行き先の目的地を考慮すると、通過する道路は限定されるので、規制事件も少ないはずである。目的地の指定は、事件読出条件設定手段1120の
読出条件1121の指定において、道路範囲の指定に含まれる。
現在の日時を考慮すると、過去やこれからの規制事件も対象にはならない。規制事件の範囲が現在の日時を含んでいるものだけを判別して対応すればよい。仮に、目的地へゆく周辺を含めて、規制事件が、規制A、規制B、規制C、規制Dの4つがあり、各々のキロポストが示されている通りであるとする。
全国の道路の規制事件から目的地へゆく周辺に限定すると、極めて少ない規制事件になる。
3-Bには、規制事件の限定についての概要が記述されている。
ルート指定ではR1、R2が指定されているので、規制A、規制B、規制Cに限定される。現在地周辺全リスト指定では、規制Aから規制Dまでの全てが示される。目的地指定では、規制Aと規制Bのみ示される。ここで、規制期間一致(車の走行日時が規制期間に含まれる)の判定がなされる指定では、規制Bのみ対象となる。規制Aは、日時が範囲外である。又は、規制種や単一指定では、規制Aのみに限定が可能である。然しながら、この場合、規制期間一致もされているので、対象となるものはない。又、距離順指定や直近指定も可能である。
3-Cには、規制種の各種を示す。どれもが道路でよく見かけるものである。
【0014】
図1は、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの構成の一実施態様を示す図である。又、図2は、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作フローの一実施態様を示す図である。
図2の動作フローを用いて、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの動作の概要を説明する。
大きく分けて、右上に記述されている道路上規制事件登録と規制期間管理200、左上に記述された規制位置距離案内300の2つのフローがある。
道路上規制事件登録と規制期間管理200において、図3の3Cの規制種にあるような規制が起こった、或いは起こる想定が有る場合には、個々の規制事件をコンピュータ上の規制事件登録メモリ210に登録する。規制事件登録の内容は、事件名称、道路範囲(地域、道路、区間)、規制期間、規制KP範囲(上り/下り)、規制種、登録者名(又は/及びID)、などは、登録者が入力し、登録番号、登録時刻は自動入力となる。これにより、規制データの全てがメモリ上に存在することになる。登録は、表示モニタ220の登録画面上で行うことができる。
【0015】
次に、規制位置距離案内を行わせる場合の条件の入力を行って、案内を実施させる。
規制位置距離案内300において、スタート310工程を行うと、事件読出し条件設定320工程になる、ここでは、右下に記述した設定を行う。
事件読出条件設定320工程において、読出条件321の設定項目としては、複数(事件)順次対応、特定、規制種、道路範囲などの指定入力が可能である。
複数(事件)順次対応では、リストに示されたものの複数の事件がリスト順、又は近い順に対応される。特定とは複数の事件リストから選択したものだけが対応される。規制種では、例えば、図3の3-Cに示された規制種の1つを選択指定することで、同じ規制種のものだけが選ばれて対応される。道路範囲では、例えば、東名高速道路とか、又は、そのうちの一部である東名高速道路の豊田-名古屋間とかの指定に基づいて対応される。他にも地域で指定も可能であり、例えば、静岡県西部などの指定も可能である。
音声出力条件322の設定項目としては、音声案内パターン、音声案内条件などの指定入力がある。両者は、図5の5-Aと5-Bに示すものであり、既に説明した。指定が終わると、自動的に規制期間内外判定330工程が行われ、規制事件登録メモリ210に登録された規制事件のうち、車の走行日が規制期間内に一致した規制事件のみが選択され限定される。車内の表示画面には事件リスト表示/特定・無特定340工程が行われ、表示した中から注目の事件を指定するか、又は、非特定により、全てを対象にすることができる。
【0016】
前処理がこれで終了したので、実行ラン350工程のボタンを押す、又は自動的に、先ず進行方向変更検出351工程が行われる。ここでは、センサーは進行方向を検出しているので、方向が変化したかどうかが分かる。勿論、上り方向と下り方向といった大雑把な方向検出でよい。通常は、同じ方向に走っているが、方向が変わったと検出した場合は、スタート310工程に戻って、やり直す。方向が変わらない場合は、道路上現在位置データ取得352工程が行われる。
進行方向・変更検出351と道路上現在位置データ取得352は、逆順でも可能である。
これは、GPS(グローバルポジショニングシステム)や走行速度や進行方向、走行時間を用いた慣性航法システムにより位置が求められる。
前者では、地球座標位置が、後者では、特定の地球座標位置からの方向及び距離が求められる。勿論、地球座標位置と言っても道路上であるからこの位置座標は道路上に定められたキロポストの値で表せる。従って、両者ともキロポストの値で表すことができる。
道路上の全てのキロポストの値と地球座標位置は、KP-地球座標位置テーブルとしてセンター管理装置(又は車内端末)のデータメモリに格納されている。車内端末にも最低限目標位置までに必要な範囲でデータを読み入れることができる。KP-地球座標位置テーブルを使えば、現在位置の地球座標位置に対して、現在位置KP値取得353において、現在位置のKPが求められる。次に範囲外判定356工程が行われる。車が、実行ラン350工程のボタンを押した位置から目標位置までの想定された所定の道路から外れた場合には、監視範囲外となるため、エンド359工程で終了とする。例えば、目標位置を過ぎた場合や、途中から想定外の道路に出た場合は、得られるキロポスト値は、目標位置より先を示すか、道路内のキロポストから0.1km単位より大きな距離で離れることになる。道路内では、通常0.1kmの間隔でキロポストデータがあるが、その道路から離れれば、所定のその道路のキロポストからは0.1km以上離れてしまうためである。このようにして、範囲外判定が可能である。
【0017】
次に、現在位置のKPと規制の事件位置のKPとの間で、値の差を取ることで、両者間の距離が計算される。これが、現在位置と事件位置KP値差計算354工程である。
距離が分かったので、既に指定された音声案内パターンと音声案内条件に基づいて、距離を距離案内355の工程において音声案内を行う。同時に画面に表示することも可能である。
人間による終了指示があれば、エンド359工程で終了とする。このため、終了指示判定357工程で終了指示があったかを判定する。終了指示がない場合は、案内間隔計時/計距離358工程であらかじめ指定された時間又は距離になるまで計測し、経過後に進行方向変化検出351工程に戻り、繰り返す。このことにより、所望の時間又は距離毎に規制位置までの距離を案内(特に音声)することができる。前述したように音声案内パターンを選べば、規制区間の始めと終わりまでの距離も案内できる。
これらの動作フローのプログラムは、制御メモリ410(プログラムメモリ)に、登録データや測定データなどの他のデータは、データメモリ420に格納される。これを基に制御器400(コンピュータ)がこれらの動作を制御している。尚、規制事件登録メモリ210、KP-地上座標位置テーブル、事件読出条件設定などのデータに関するものはデータメモリ420に含まれる。
【0018】
次に、上記の動作フローを行うための道路規制位置距離案内システムの構成の例を説明する。図1は、本発明にかかる道路規制位置距離案内システムの構成の一実施態様を示す図である。
道路規制位置距離案内システム1000は、これを搭載して走る車の道路上の現在地から道路上の規制事件位置までの道路上に沿った距離を音声案内する車内端末1100と車内端末1100との間で必要なデータをやり取りするセンター管理装置1200を備えている。案内の規模が極めて小さく車内端末1100の範囲ですべてが行える場合は、車内端末1100のみで構成できる場合もある。
【0019】
先ず、車内端末1100の構成を説明する。
車の搭乗者は、車内端末1100を使い、必要な設定を行う。端末表示器220Aの画面上でキーボードやタッチキー等の入力IF(インターフェース)1111と設定手段としての事件読出条件設定手段1120をつかい設定を行う。事件読出条件設定手段1120は、図2の事件読出条件設定320工程に対応するものである。フローの説明でも記述したように、ここでは、読出条件1121、音声出力条件1122の設定ができる。内容は、事件読出条件設定320工程において、すでに説明した。
設定の為の動作プログラムは、端末制御メモリ1130に格納されていて、コンピュータである端末制御器1140は、このプログラムに沿って動作する。尚、設定されたデータは、端末データメモリ1150に格納されている。例えば、事件読出条件設定手段1120で設定されたデータは、端末データメモリ1150の中の端末事件読出し条件設定メモリ1153に格納されている。尚、メモリの構造として、車内端末1100では、端末メモリがあり、これは、車内端末の動作を実施するプログラムである動作プログラムを格納するメモリである端末制御メモリ1130と、その動作に必要なデータ、又は動作の結果生じるデータを格納する端末データメモリ1150になっている。端末データメモリ1150は、上記のように、端末規制事件登録メモリ1151、端末KP-地球座標位置メモリ1152、端末事件読出条件設定メモリ1153、端末音声案内パターンメモリ1154等でなっている。
【0020】
次に、車の搭乗者は、必要な設定を行った後は、図2で規制位置距離案内のフローで説明したように規制案内を受けることになるが、実際には、車内端末1100での処理に必要なセンター管理装置1200内での処理は、既に終わっている状態である。センター管理装置1200内での処理は、車内端末1100での処理の説明が終わってから説明する。
事件読出条件設定手段1120において設定が終わると、設定対応した事件リストのみ選択される。事件読出条件設定手段1120において設定された設定データは、端末事件読出条件設定メモリ1153に格納され利用される。
車内端末1100では、選択された事件リストは、さらに、判定手段1160である事件リスト判定手段1161と規制期間内外判定手段1162により限定される。事件リスト判定手段1161は、事件読出条件設定手段1120で設定した条件に合った規制事件のみ選択される。更に、規制期間内外判定手段1162では、車での運行日時(運転当日の日時)が規制事件の規制期間に含まれるもののみが選択される。こうして、必要十分な最小限の規制事件が特定される。これが済むと、動作プログラムは、画面又は音声で実行ランを促すか又は、自動で実行ランが行われる。実行ランにおいては、先ず、進行方向・変更検出手段1112により、進行方向を検出し、さらに進行方向の変化を検出する。ここは、上り、又は下りといった進行方向である。検出センサーには、一般にはジャイロセンサが使われていて、どの方向に走行しているか、従って、上り/下りの区別、さらにその変更も検出が可能である。進行方向が変わった場合は、再度、スタート310のフローに戻る。進行方向が変わらない場合は、道路上の現在位置データ取得352の工程に入るが、これは、現在位置データ取得手段1113を使って行われる。具体的には、GPSや慣性航法による位置の取得を行う。次に、現在位置KP値取得354の工程で、現在位置を基に、道路上でのKP位置に変換する。道路上には、道路に沿って、キロポスト位置が設定され、その位置の地球座標位置も分かっているため、その位置からの差異が分かる。従って、現在位置を例えば、100.15kmと表せる。これは、100.1キロポスト点から数値が増える方向に50m離れた位置である。このために演算手段1170の一つとしてKP値取得手段1171がある。KP値取得手段1171では、上のように現在位置の地球座標をKPの地球座標との間の距離を求めて、直近のKPとの距離差を基にKP値を算出する。ここで、道路上のKPとその地球座標値は、端末データメモリ1150内の端末KP-地球座標位置メモリ1152に格納されている。
【0021】
次に、範囲外判定356の工程に対応して、演算手段1170内の範囲外判定手段1173が現在位置のKP値が範囲外かどうかの判定を行う。
現在位置のKP値が、目的地までの途中の経路を通りすぎた場合や、途中から出た場合には目的地までの途中の経路の道路上の直近のキロポスト点を過ぎるか又は、その地点より、キロポスト間隔より大きなズレになるはずである。例えば、通常の高速道路では、キロポストの間隔は100m単位で設置されている。この場合、対象の道路上にいれば、前後のキロポストの間にいるので、どちらのキロポストに対しても100mは開かない。しかし、対象の道路外に出れば、それ以上の開きが起こるので範囲外判定ができる。
然しながら、インターチェンジの近くの境界を走行中は、距離やカーブの影響で、進行方向や現在地のキロポスト値、範囲外判定に不都合が生じやすいので、現在地がインターチェンジの周辺にある場合は、システムの前の動作を維持し、周辺を出てから音声案内を再開する方が良い。
【0022】
次に、規制位置である事件位置のKP値は既知であるので、現在位置のKP値との間で差を取れば、現在位置から規制位置までの道路に沿った距離が求まる。
これは、現在位置と事件位置KP値差計算354の工程であった。手段として、演算手段1170の中の距離計算手段1172でこの演算が行われる。
事件位置のKP値は、端末データメモリ1150内の端末規制事件登録メモリ1151に格納されている。
距離が求まったので、距離案内355の工程、出力(案内)手段1180で音声案内が行われるが、この中の案内情報作成手段1181において、事件読出条件設定手段1120で設定したことに基づき、端末音声案内パターンメモリ1154の中にある案内パターンに距離情報をはめ込んで案内する。音声出力手段230(スピーカ)、表示器220に案内情報が出力する。
端末音声案内パターンメモリ1154には、図5の5-Aで説明した音声案内パターンが格納されている。
音声案内の後、終了指示判定357の工程に対応して、演算手段1170内の終了判定手段1174が、終了指示が入力IF1111を介してあったかどうかを判定する。終了指示は通信を介してセンター管理装置1200から有ってもよい。
終了指示ありの判定では、動作は終了となる。
終了指示が無ければ、案内間隔計時/計距離手段1175により計時又は計距離を行い、所望の間隔で随時の位置計測が行われ、距離案内がなされる。
【0023】
以上で車内端末1100側の説明が終わったので、センター管理装置1200の説明をする。小規模なシステムでは車内端末のみで全体を構成可能であるが、事件位置データやKP-地上座標位置データなど、各車内端末1100に共通であること、規模が大きくなるなどの状況を勘案すると、センター管理装置1200を構成に含む方が好都合である。
センター管理装置1200は、大きくは、車内端末1100と構成はさほど変わらない。
区別の為、センターの文字を付けている。
センター管理装置1200では、センター表示器220Bを見ながら、登録入力手段1210を用いて、以下の登録を行うことができる。
先ず、KP-地球座標位置メモリ1252に道路上のキロポスト点のキロポストと地球座標位置のデータを登録格納できる。道路規制の事件がある場合に規制事件登録メモリ1251に事件名や識別記号、キロポストの数値で表した位置、規制期間、他を登録格納できる。音声案内パターンメモリ1254には、使用できる音声案内のパターンが登録格納できる。事件読出条件設定メモリ1253には、事件の読出条件が設定できる。
上記の各メモリは、センターデータメモリ1250を構成している。
設定は、当然、修正や追加が可能である。これらの動作は、動作プログラムとしてセンター制御メモリ1230に入っていて、センター制御器1240に読み出されて実行される。
センター管理装置1200と車内端末1100の間は、通信手段1300で接続される。
センター管理装置1200には、多数の道路に関する上記のデータが格納されているので、車内端末1100側は、自らの走行時に必要なデータのみを通信手段1300を介して読み込んで、車内端末内の端末データメモリ1150内の各メモリに格納して使用できる。
【0024】
尚、端末データメモリ1150内の各メモリに読み込まないで、通信により、センター管理装置に位置データを送信して、上記した車内端末で行った動作をセンター管理装置で行い、案内データを通信で戻して貰い案内することなど他の動作も可能であるが、相互の通信が頻繁になり得策とは言えない。すなわち、この場合の構成として、図1の車内端末1100が有したほとんどの構成をセンター管理装置1200側でもち、車内端末1100は、現在位置データ取得手段1113、進行方向・変更検出手段1112を含む入力手段1110、事件読出し条件設定手段1120のための入力IF1114を持ち、その他のことは、センター管理装置1200で行うようにするものである。前にも述べたように、センター管理装置1200を持たないで、車内端末側ですべてのことを行う規模の小さいシステムも可能である。
また、図2での工程フローでの説明では、車内端末1100とセンター管理装置1200とを分けないで全体システムとしてのフローを説明した。図1では、手段構成を車内端末1100とセンター管理装置1200とに分けて説明した。そのため、例えば、図2では、制御器440が図1では、端末制御器1140とセンター制御器1240とになっている。
同様に、図2での表示器220は、図1では、端末表示器220A、センター表示器220Bとなっている。図2での制御メモリ410は、図1では端末制御メモリ1130とセンター制御メモリ1230に、図2のデータメモリ420は、図1では、端末データメモリー1150とセンターデータメモリ1250になっている。
尚、図1の入力手段1110内に道路上事件登録手段1114を設けると、車を走らせて事件位置に到達した時にその位置でKP値を求め、これを端末規制事件登録メモリ1151又は/及び規制事件登録メモリ1251に登録して、他の車両の案内のためのデータを提供ができて都合がよい。
【0025】
以上の説明では、位置測定の間隔、表示間隔、音声案内間隔を同じにしたが、表示間隔・音声案内間隔調整手段を事件読出条件設定手段1120の中に設けて、位置測定に対して、他を間引くように少なくとっても良いことは当然である。すなわち、測定は細かくしているが、案内は、粗い感覚で行うこともできる。又、音声案内は、常時ではなく、音声案内スイッチを押したとき(音声有の選択)に行うなども可能である。こうすると、音声がうるさいという時間を必要時点に極力限定することができる。ここで、スイッチは、音声案内の有無を選択、又は、音声案内のスタートが可能である。
勿論、表示では常時確認できるよう表示されている。尚、音声出力がある状態では、表示面に「音声」又は「音声有」と、反対に、表示する音声出力がない状態では、表示面に「音声無」を表示することも好都合である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
以上のように本発明にかかる道路規制位置距離案内システムは、目的地まで走行する道路に沿って、対象となる道路、規制位置、期間を限定し、走行する車の現在位置から規制位置までの距離を随時KPの差に基づいて計測し、音声案内することができるので産業上利用して極めて好都合である。
【符号の説明】
【0027】
200 道路上規制事件登録と規制期間管理
210 規制事件登録メモリ
220 表示器
220A 端末表示器
220B センター表示器
230 スピーカ
300 規制位置距離案内
310 スタート
320 事件読出条件設定
321 読出条件
322 音声案内条件
330 規制期間内外判定
340 事件リスト表示/特定・非特定
350 実行ラン
351 進行方向・変更検出
352 道路上現在位置データ取得
353 現在位置KP値取得
354 現在位置と事件位置KP値差計算
355 距離案内
356 範囲外判定
357 終了指定判定
358 案内間隔計時/計距離
359 エンド
400 制御器
410 制御メモリ
420 データメモリ
1000 道路規制位置距離案内システム
1100 車内端末
1110 入力手段
1111 入力IF(インターフェース)
1112 進行方向・変更検出手段
1113 現在位置データ取得手段
1114 道路上事件登録手段
1120 事件読出条件設定手段
1121 読出条件
1122 音声出力条件
1130 端末制御メモリ
1140 端末制御器
1150 端末データメモリ
1151 端末規制事件登録メモリ
1152 端末KP-地球座標位置メモリ
1153 端末事件読出条件設定メモリ
1154 端末音声案内パターンメモリ
1160 判定手段
1161 事件リスト判定手段
1162 規制期間内外判定手段
1170 演算手段
1171 KP値取得手段
1172 距離計算手段
1173 範囲外判定手段
1174 終了判定手段
1175 案内間隔計時/計距離手段
1180 出力(案内)手段
1181 案内情報作成手段
1200 センター管理装置
1210 登録入力手段
1240 センター制御器
1230 センター制御メモリ
1250 センターデータメモリ
1251 規制事件登録メモリ
1252 KP-地球座標位置メモリ
1253 事件読出条件設定メモリ
1254 音声案内パターンメモリ
1300 通信手段

図1
図2
図3
図4
図5