(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造
(51)【国際特許分類】
E03C 1/18 20060101AFI20220419BHJP
E03C 1/22 20060101ALI20220419BHJP
E03C 1/262 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
E03C1/18
E03C1/22 A
E03C1/262 Z
(21)【出願番号】P 2020539122
(86)(22)【出願日】2018-11-01
(86)【国際出願番号】 CN2018000376
(87)【国際公開番号】W WO2019119529
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2020-03-31
(32)【優先日】2017-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520114328
【氏名又は名称】リン グワン ジエ
【氏名又は名称原語表記】LIN, Kuan-Chieh
【住所又は居所原語表記】No. 551-5, Zhongshan Rd., Qingshui Dist. Taichung City , Taiwan 436 CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520114339
【氏名又は名称】リン ユイン イエン
【氏名又は名称原語表記】LIN, Yun-Yan
【住所又は居所原語表記】No. 551-5, Zhongshan Rd., Qingshui Dist. Taichung City, Taiwan 436 CN
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【氏名又は名称】根本 恵司
(74)【代理人】
【識別番号】100150773
【氏名又は名称】加治 信貴
(72)【発明者】
【氏名】リン グワン ジエ
(72)【発明者】
【氏名】リン ユイン イエン
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3208471(JP,U)
【文献】特開2015-206195(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0095444(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/12-1/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属シンクのシンク底に排水口が開設され、前記排水口に排水トラップが設けられ、前記排水トラップの内部にステップ槽が設けられ、前記ステップ槽の底端に排水管を接続可能な管接続部が設けられ、前記金属シンクのシンク底は、前記排水口の孔口周縁に位置し、前記シンク底の槽壁から外に向けてフレームリングを延伸成型し、前記フレームリングの外周には、接続スリーブが接続固定され、前記接続スリーブの外縁には、外に向けて複数の嵌合柱が凸設され、前記排水トラップのステップ槽の開口端には、前記接続スリーブの底端に相対し、収容リングフレーム部が形成され、前記収容リングフレーム部の外縁には、ロックスリーブが設けられ、前記ロックスリーブのスリーブ体上には、前記接続スリーブの嵌合柱に相対し、複数の嵌合溝が形成され、前記各嵌合溝は、それぞれ開口及び嵌合溝部を有し、前記開口及び前記嵌合溝部の間は、上下にずらされ、ガイド柱溝の上下端が偏移形成され、且つ前記開口は、前記接続スリーブの嵌合柱に位置合わせされ、前記ロックスリーブが前記接続スリーブ外縁において前記嵌合柱を操作して前記開口に嵌め込み、前記嵌合柱を前記ガイド柱溝に沿って前記嵌合溝部まで滑動変位させて位置決めさせ、前記排水トラップの収容リングフレーム部を前記接続スリーブの底端上に固定して前記フレームリング及び前記排水口を接続し、該フレームリングの端部には、複数の固定片を延伸形成し、前記接続スリーブの一端外縁には、前記固定片に相対して複数のクリップ溝が設けられ、前記各固定片の屈曲がそれぞれ前記クリップ溝に嵌合し、前記接続スリーブを前記フレームリングの外周表面に固定する、金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造。
【請求項2】
前記嵌合溝のガイド柱溝は、前記開口の下斜めから前記嵌合溝部までの傾斜溝形状の溝路である請求項1に記載の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造。
【請求項3】
前記ガイド柱溝の溝幅は、前記嵌合柱の外径よりも
やや小さい請求項2に記載の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造。
【請求項4】
前記排水トラップのステップ槽の開口端の収容リングフレーム部には、フィルタバスケットが収容され、前記フィルタバスケットの入口端には、前記フレームリング内縁に詰められる上フィルタが設けられ、前記上フィルタには、フィルタ孔部が設けられ、シール凹溝が形成され、前記シール凹溝上には、前記
フィルタ孔部を閉鎖するシンクカバーが設けられる請求項1に記載の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造。
【請求項5】
前記接続スリーブの底端と前記排水トラップの収容リングフレーム部との間には、シールガスケットが設けられる請求項1に記載の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造。
【請求項6】
前記排水トラップの収容リングフレーム部は、フレーム体として形成され、前記ロックスリーブは、前記収容リングフレーム部に取り付けられ、前記収容リングフレーム部に相対するロックスリーブ下縁には、前記収容リングフレーム部下縁
を支持する支持リング部が設けられる請求項1に記載の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造。
【請求項7】
前記ロックスリーブは、スリーブ体上に複数の前記嵌合溝を有するロックスリーブ体であり、前記嵌合溝下縁の一部分のロックスリーブ体は、前記排水トラップの収容リングフレーム部の外縁と一体に連接される請求項1に記載の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水トラップを排水口に接続させることができ、クイックリリース効果を達成する金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
市場の流し台のシンクは、耐久性、美観待ったは清潔維持のし易さが求められ、ほとんどがステンレス材質の金属シンクが使用されている。金属シンクは、台所用品、食器又は野菜、果物の洗浄に使用され、排水パイプの詰まりを防ぐため、通常、金属シンクの排水口に排水トラップが接続固定され、排水トラップ内のフィルタのフィルタ孔又はメッシュ孔により排水中の不純物をろ過する。金属シンクの製造は、コストを考慮し、一般的に、板金加工技術で成型された薄いシェル(薄壁)タンクであり、シンク底の壁の厚さが薄く、排水口の排水端に排水トラップを接続することが容易でなくなっている。従来の排水トラップの構造、例えば、台湾実用新案第M383533号「流し台のシンクの排水トラップの構造改良」は、排水トラップがシンクの槽内にあり、シンク底の排水口から貫通して出ており、排水トラップの受け縁がシンク底表面に係止され、止水ガスケットを組み合わせ、シンク底部端に位置することができ、ロックリングを用いて排水トラップの外ねじ山に螺合し、排水トラップを排水口に固定するが、該止水ガスケットが薄いか、又は止水ガスケットに合わない場合、該受け縁及びシンク底表面の間に何れも隙間が生じ、これの隙間に汚れを貯め(カビ、臭気を発生)、清潔保持又はメンテナンスが容易でなくなり、且つシンクの美観及び衛星に影響を及ぼす。また、シンクの底部は、往々にして物置棚であり、物を保管するための空間を提供することができ、排水トラップが排水口から分離してメンテナンス又は清掃を行う必要がある時、従来のロックリングの多く回転させる解除操作は、保管物の阻害を受け易い、排水トラップの取り外し又は組み合わせし直しの利便性に影響を及ぼす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、金属シンクのシンク底に排水口が開設され、前記排水口に排水トラップが設けられ、前記排水トラップの内部にステップ槽が設けられ、前記ステップ槽の底端に排水管を接続可能な管接続部が設けられ、前記金属シンクのシンク底は、前記排水口の孔口周縁に位置し、前記シンク底の槽壁から外に向けてフレームリングを延伸成型し、前記フレームリングの外周には、接続スリーブが接続固定され、前記接続スリーブの外縁には、外に向けて複数の嵌合柱が凸設され、前記排水トラップのステップ槽の開口端には、前記接続スリーブの底端に相対し、収容リングフレーム部が形成され、前記収容リングフレーム部の外縁には、ロックスリーブが設けられ、前記ロックスリーブのスリーブ体上には、前記接続スリーブの嵌合柱に相対し、複数の嵌合溝が形成され、前記各嵌合溝は、それぞれ開口及び嵌合溝部を有し、前記開口及び前記嵌合溝部の間は、上下にずらされ、ガイド柱溝の上下端が偏移形成され、且つ前記開口は、前記接続スリーブの嵌合柱に位置合わせされ、前記ロックスリーブが前記接続スリーブ外縁において前記嵌合柱を操作して前記開口に嵌め込み、前記嵌合柱を前記ガイド柱溝に沿って前記嵌合溝部まで滑動変位させて位置決めさせ、前記排水トラップの収容リングフレーム部を前記接続スリーブの底端上に固定して前記フレームリング及び前記排水口を接続する、金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造を提供することである。
【0005】
本発明のもう1つの目的は、前記嵌合溝のガイド柱溝は、前記開口の下斜めから前記嵌合溝部までの傾斜溝形状の溝路である金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造を提供することである。該嵌合溝のガイド柱溝は、該開口の下斜めから該嵌合溝部の傾斜溝形状の溝路であり、該接続スリーブの嵌合柱が該嵌合溝の開口に嵌合する時、該ロックスリーブが該接続スリーブ外縁において小さい角度の回転操作を行うためで、該嵌合柱が該ガイド柱溝の下向き傾斜に沿って該嵌合溝部に滑動変位して位置決めすることができ、排水トラップを該フレームリング及び該排水口に迅速に接続固定させる。且つ該ガイド柱溝の溝幅が該嵌合柱の外径よりもやや小さく、該嵌合柱は、該開口から該ガイド柱溝内に嵌合して下斜めに滑動変位する過程で、該ガイド柱溝は、溝を拡張後の回復弾性を有し、該嵌合柱を該嵌合溝部に進入させる時、過大な外力の介入がない状況では、制限する位置に戻る作用効果を発生することができる。
【0006】
本発明の更にもう1つの目的は、前記金属シンクのフレームリング端部には、複数の固定片を延伸形成し、前記接続スリーブの一端外縁には、前記固定片に相対して複数のクリップ溝が設けられ、前記各固定片の屈曲がそれぞれ前記クリップ溝に嵌合し、前記接続スリーブを前記フレームリングの外周表面に固定し、前記接続スリーブを前記フレームリングと永久に強固に結合を容易に完成させることができる金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造を提供することである。
【0007】
本発明の更にもう1つの目的は、前記排水トラップのステップ槽の開口端の収容リングフレーム部には、フィルタバスケットが収容され、前記フィルタバスケットの入口端には、前記フレームリング内縁に詰められる上フィルタが設けられ、前記上フィルタには、フィルタ孔部が設けられ、カバー凹溝が形成され、前記カバー凹溝上には、前記フィルタ孔を閉鎖するシンクカバーが設けられる金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造を提供することである。金属シンク内に水が入る時、シンクカバーは、金属シンク内に水が入って排水トラップにおいて排出されることを阻止することができ、反対に、シンクカバーを開く時、金属シンク内の汚水を排水トラップに通過させて排水させ、上フィルタのフィルタ孔部及びフィルタバスケットのメッシュ孔を利用して不純物をろ過し、排水の二重濾過の効果を達成する。
【0008】
本発明のまた更にもう1つの目的は、前記接続スリーブの底端と前記排水トラップの収容リングフレーム部との間には、シールガスケットが設けられ、ロックスリーブの操作が、該接続スリーブの嵌合柱を該ロックスリーブの嵌合溝に入らせ、該ガイド柱溝に沿って該嵌合溝部に到達して位置決めされる時、該ロックスリーブによって該収容リングフレーム部を連動して該シールガスケットに対して貼合押圧して堅い止水作用を形成し、排水トラップを接続スリーブ上に固定させ、水、液体の漏れを防止する効果を達成する金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造を提供することである。
【0009】
本発明のまた更にもう1つの目的は、前記排水トラップの収容リングフレーム部は、フレーム体として形成され、前記ロックスリーブは、前記収容リングフレーム部に取り付けられ、前記収容リングフレーム部に相対するフレーム体下縁には、前記収容リングフレーム部下縁を支持する支持リング部が設けられ、ロックスリーブが接続スリーブと組み合わせを完成する時、ロックスリーブの支持リング部によって排水トラップの収容リングフレーム部を牽引して接続スリーブの底端に近付けさせることができ、ロックスリーブと接続スリーブの組み合わせ又は分離の操作過程で、排水トラップがロックスリーブに従って回転動作を必要とせずに、排水トラップの収容リングフレーム部と金属シンクのフレームリングの接続又は分離を完成し、排水トラップを金属シンクの排水口において迅速に着脱させる金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造を提供することである。
【0010】
本発明の更にもう1つの目的は、前記ロックスリーブが、スリーブ体上に複数の該嵌合溝を有するロックスリーブ体であり、該嵌合溝の下縁の一部分のロックスリーブ体は、該排水トラップの収容リングフレーム部の外縁と一体に連接され、該排水トラップ及び該ロックスリーブをプラスチック材料によって一体に射出成型可能とし、加工製造コストを低減することができる金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造は、金属シンクのシンク底に排水口が開設され、前記排水口に排水トラップが設けられ、前記排水トラップの内部にステップ槽が設けられ、前記ステップ槽の底端に排水管を接続可能な管接続部が設けられ、前記金属シンクのシンク底は、前記排水口の孔口周縁に位置し、前記シンク底の槽壁から外に向けてフレームリングを延伸成型し、前記フレームリングの外周には、接続スリーブが接続固定され、前記接続スリーブの外縁には、外に向けて複数の嵌合柱が凸設され、前記排水トラップのステップ槽の開口端には、前記接続スリーブの底端に相対し、収容リングフレーム部が形成され、前記収容リングフレーム部の外縁には、ロックスリーブが設けられ、前記ロックスリーブのスリーブ体上には、前記接続スリーブの嵌合柱に相対し、複数の嵌合溝が形成され、前記各嵌合溝は、それぞれ開口及び嵌合溝部を有し、前記開口及び前記嵌合溝部の間は、上下にずらされ、ガイド柱溝の上下端が偏移形成され、且つ前記開口は、前記接続スリーブの嵌合柱に位置合わせされ、前記ロックスリーブが前記接続スリーブ外縁において前記嵌合柱を操作して前記開口に嵌め込み、前記嵌合柱を前記ガイド柱溝に沿って前記嵌合溝部まで滑動変位させて位置決めさせ、前記排水トラップの収容リングフレーム部を前記接続スリーブの底端上に固定して前記フレームリング及び前記排水口を接続する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造は、金属シンクのシンク底の排水口がフレームリングから排水トラップのステップ槽の開口端に延伸する外形の完全な作用によって、金属シンクのシンク底の排水口を表面に位置させ、シームレス効果を達成でき、金属シンクの美観及び清潔維持し易さの衛生効果を増進する。且つ該ロックスリーブの小さな動作が逆方向に操作され、該接続スリーブの嵌合柱を該ロックスリーブの嵌合溝から迅速に退出させる作用をもたらすことができ、更に該排水トラップに該フレームリング及び該排水口の接続をさせ、クイックリリースの効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】本発明のシンクフレームと接続スリーブの固定前の構造立体図である。
【
図3】本発明のシンクフレームと接続スリーブの固定後の構造立体図である。
【
図4】本発明のロックスリーブが接続スリーブにロックされる前の回転動作の説明図である。
【
図5】本発明のロックスリーブが接続スリーブにロックされた後の回転動作の説明図である。
【
図6】本発明の排水トラップのシンクの排水口に接続される組み合わせ断面構造図である。
【
図7】本発明の他の実施例の構造分解立体図である。
【
図8】本発明の他の実施例の組み合わせ断面構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の上記目的を達成する手段を分かり易くするため、好適実施例を挙げ、図面に合わせて以下に説明を行う。
【0015】
金属シンクシームレスクイックリリース排水トラップ構造は、
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、
図6に示すように、ステンレス金属シンク10のシンク底11には排水口12が開設される。該排水口12上に排水トラップ20が接続され、該排水トラップ20内部にはステップ槽21が設けられ、該ステップ槽21の底端には排水管(図示せず)を接続できる管接続部22が設けられる。該金属シンク10のシンク底11は、該排水口12の孔口周辺において、該シンク底11の槽壁から、フレームリング13を外向きに一体に延伸成型し、該フレームリング13の外周には、接続スリーブ30が固定接続され、該接続スリーブ30の外縁には、径方向外向きに複数の嵌合柱31が凸設される。該排水トラップ20のステップ槽21の開口端には、該接続スリーブ30の底端に相対して収容リングフレーム部23が形成され、該収容リングフレーム部23の外縁には、ロックスリーブ24が設けられ、該ロックスリーブ24のスリーブ体上には、該接続スリーブ30の嵌合柱31に相対して複数の嵌合溝25が形成され、該各嵌合溝25は、それぞれ開口250及び嵌合溝部251を有し、該開口250及び該嵌合溝部251の間は、上下にずらされ、ガイド柱溝252の上下端が変位形成され、且つ該開口250は、該接続スリーブ30の嵌合柱31を位置合わせし、該ロックスリーブ24によって該接続スリーブ30の外縁において該嵌合柱31を操作し、開口250に嵌め込み(
図4、
図5)、該嵌合柱31を該ガイド柱溝252に沿って該嵌合溝部251に向かって滑動変位させて位置決めさせ、該排水トラップ20の収容リングフレーム部23を該接続スリーブ30の底端に固定させ、該フレームリング13及び該排水口12を接続する。
図2、
図3に示すように、金属シンク10のシンク底11の排水口12がフレームリング13から排水トラップ20のステップ槽21の開口端に延伸する外形の完全な作用によって、金属シンク10のシンク底11の排水口12を表面に位置させ、シームレス又は隙間のない効果を達成でき、金属シンク10の美観及び清潔維持し易さの衛生効果を増進する。且つ該ロックスリーブ24の小さな動作が逆方向に操作され(
図4、
図5の逆向きの動作)、該接続スリーブ30の嵌合柱31を該ロックスリーブ24の嵌合溝25から迅速に退出させる作用をもたらすことができ、更に該排水トラップ20に該フレームリング13及び該排水口12の接続をさせ、クイックリリースの効果を達成する。
【0016】
上記実施例に基づき、
図1、
図4、
図5に示すように、該嵌合溝25のガイド柱溝252は、該開口250の下斜めから該嵌合溝部251の傾斜溝形状の溝路であり、該接続スリーブ30の嵌合柱31が該嵌合溝25の開口250に嵌合する時、該ロックスリーブ24が該接続スリーブ30外縁において小さい角度の回転操作を行うためで、該嵌合柱31が該ガイド柱溝252の下向き傾斜に沿って該嵌合溝部251に滑動変位して位置決めすることができ、排水トラップ20を該フレームリング13及び該排水口12に迅速に接続固定させる。且つ該ガイド柱溝252の溝幅が該嵌合柱31の外径(形態)よりもやや小さく、該嵌合柱31は、該開口250から該ガイド柱溝252内に嵌合して下斜めに滑動変位する過程で、該ガイド柱溝252は、溝を拡張後の回復弾性を有し、該嵌合柱31を該嵌合溝部251に進入させる時、過大な外力の介入がない状況では、制限する位置に戻る(任意に後退しない)作用効果を発生することができる。
【0017】
上記実施例に基づき、
図1、
図2、
図3に示すように、金属シンク10のフレームリング13の端部は、複数の固定片130を延伸し、該接続スリーブ30の一端の外縁は、固定片130に相対して複数のクリップ溝300を設け、該各固定片130の変形屈曲は、それぞれ該クリップ溝300に嵌合し、該接続スリーブ30を該フレームリング13の外周表面に固定し、該接続スリーブ30を永久に強固に(回転なく)該フレームリング13と結合を簡易に完成させる。
【0018】
上記実施例に基づき、
図1、
図6に示すように、該排水トラップ20のステップ槽21の開口端の収容リングフレーム部23には、フィルタバスケット40が収容され、該フィルタバスケット40の入口端には、該フレームリング13内縁に詰められる上フィルタ50が設けられ、該上フィルタ50上には、フィルタ孔部51が設けられ、シール凹溝52が形成され、該シール凹溝52上には、該フィルタ孔部51を閉鎖するシンクカバー60が設けられる。金属シンク10内に水が入る時(図示せず)、シンクカバー60は、金属シンク10内に水が入って(流れ込み)排水トラップ20において排出されることを阻止することができ、反対に、シンクカバー60を開く時(図示せず)、金属シンク10内の汚水を排水トラップ20に通過させて排水させ、上フィルタ50のフィルタ孔部51及びフィルタバスケット40のメッシュ孔を利用して不純物をろ過し、排水の二重濾過の効果を達成する。
【0019】
上記実施例に基づき、
図1、
図2、
図3に示すように、前記接続スリーブ30の底端と前記排水トラップの収容リングフレーム部23との間には、シールガスケット32が設けられ、ロックスリーブ24が回転動作し(
図4、
図5)、該接続スリーブ30の嵌合柱31を該ロックスリーブ24の嵌合溝25に入らせ、該ガイド柱溝252に沿って該嵌合溝部251に到達して位置決めされる時、該ロックスリーブ24によって該収容リングフレーム部23を連動して該シールガスケット32に対して貼合押圧して堅い止水作用を形成し、排水トラップ20を接続スリーブ30上に固定させ、水、液体の漏れを防止する効果を達成する。
【0020】
前記実施例に基づき、
図1および
図6に示すように、該排水トラップ20の収容リングフレーム部23は、フレーム体として形成され、該ロックスリーブ24は、該収容リングフレーム部23に取り付けられ、該収容リングフレーム部23に相対するフレーム体下縁には、該収容リングフレーム部23下縁を支持する支持リング部240が設けられる。
図4、
図5に示すように、ロックスリーブ24が回転して接続スリーブ30と組み合わせを完成する時、ロックスリーブ24の支持リング部240によって排水トラップ20の収容リングフレーム部23を牽引(スナップ)して接続スリーブ30底端に近付けさせることができ、
図4、
図5、
図6に示すように、ロックスリーブ24と接続スリーブ30の組み合わせ又は分離の操作過程で、排水トラップ20がロックスリーブ24に従って回転動作を行う必要がない状態で、排水トラップ20の収容リングフレーム部23と金属シンク10のフレームリング13の接続又は分離を完成し、排水トラップ20を金属シンク10の排水口12において迅速に着脱させる。
【0021】
上記実施例に基づき、
図7、
図8に示すように、前記ロックスリーブ24Aは、スリーブ体上に複数の該嵌合溝25Aを有するロックスリーブ体であり、該嵌合溝25A下縁の一部分のロックスリーブ体は、該排水トラップ20Aの収容リングフレーム部23A外縁と一体に連接され、該排水トラップ20A及び該ロックスリーブ24Aをプラスチック材料によって一体に射出成型可能とし、加工製造コストを低減することができる。
【0022】
以上の説明は、本発明について例示説明するものであって、制限するものではなく、当業者であれば分かるように、明細書に限定する精神及び範囲を離脱しない状況では、多くの修正、変更又は均等の置き換えを行うことができ、何れも本発明の保護範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0023】
10 金属シンク
11 シンク底
12 排水口
13 フレームリング
130 固定片
20、20A 排水トラップ
21 ステップ槽
22 管接続部
23、23A 収容リングフレーム部
24、24A ロックスリーブ
240 支持リング部
25、25A 嵌合溝
250 開口
251 嵌合溝部
252 ガイド柱溝
30 接続スリーブ
300 クリップ溝
31 嵌合柱
32 シールガスケット
40 フィルタバスケット
50 上フィルタ
51 フィルタ孔部
52 シール凹溝
60 シンクカバー