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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】電動シャッタ駆動装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/17 20060101AFI20220419BHJP
   E06B 9/72 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
E06B9/17 W
E06B9/72
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018069077
(22)【出願日】2018-03-30
(65)【公開番号】P2019178564
(43)【公開日】2019-10-17
【審査請求日】2020-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089082
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 脩
(72)【発明者】
【氏名】原田 丈晴
(72)【発明者】
【氏名】石川 博之
(72)【発明者】
【氏名】花井 祥延
(72)【発明者】
【氏名】和気 亮二
(72)【発明者】
【氏名】高井 邦治
(72)【発明者】
【氏名】大館 一樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 諒平
【審査官】鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-025270(JP,A)
【文献】登録実用新案第3191461(JP,U)
【文献】特開2017-111049(JP,A)
【文献】特開2015-046249(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0005911(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/17
E06B 9/56-9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャッタを巻取り可能に回転し、巻き取られた前記シャッタをシャッタケースの両側端の間に収容可能であって、前記シャッタケース内に設けられた筒状の巻取り体と、
前記巻取り体を回転駆動可能に前記巻取り体と連結されて前記シャッタを開閉する出力部を備える電動モータと、
制御基板と、
前記制御基板に設けられて、前記電動モータを制御する制御部と、
遠隔操作される操作部から無線送信された操作指示信号を受信して前記制御部へ伝達すると共に被装着部を備えた無線モジュールと、
前記シャッタケース内に前記巻取り体の回転軸線方向に沿って設けられて、前記電動モータと前記制御部と前記制御基板とを内部に設置するとともに、一端側には前記無線モジュールを装着する装着部を備えて他端側には前記電動モータの前記出力部を備えた駆動ボックスと、
前記被装着部を前記装着部に装着する装着部材と、を備え、
前記装着部は、前記無線モジュールを配置可能に前記制御基板に設けられた切欠き部を有する電動シャッタ駆動装置。
【請求項2】
シャッタを巻取り可能に回転し、巻き取られた前記シャッタをシャッタケースの両側端の間に収容可能であって、前記シャッタケース内に設けられた筒状の巻取り体と、
前記巻取り体を回転駆動可能に前記巻取り体と連結されて前記シャッタを開閉する出力部を備える電動モータと、
制御基板と、
前記制御基板に設けられて、前記電動モータを制御する制御部と、
遠隔操作される操作部から無線送信された操作指示信号を受信して前記制御部へ伝達すると共に被装着部を備えた無線モジュールと、
前記シャッタケース内に前記巻取り体の回転軸線方向に沿って設けられて、前記電動モータと前記制御部と前記制御基板とを内部に設置するとともに、一端側には前記無線モジュールを装着する装着部を備えて他端側には前記電動モータの前記出力部を備えた駆動ボックスと、
前記被装着部を前記装着部に装着する装着部材と、を備え、
前記駆動ボックスは前記巻取り体の内部に前記巻取り体の一端から前記他端側を内方に向けて設置され、前記無線モジュールには手動による確認操作が行なわれる確認操作部が設けられて、前記確認操作部は、前記駆動ボックスの前記一端側に配置され、前記駆動ボックスの前記一端側は前記巻取り体の前記一端と前記巻取り体の前記一端と対向する前記シャッタケースの前記両側端の内の一側端との間に配置され、前記駆動ボックスに前記確認操作に使用可能な確認操作用窓が設けられた電動シャッタ駆動装置。
【請求項3】
前記確認操作用窓は、前記駆動ボックスの前記一端側で、所定の幅で前記巻取り体の前記回転軸線方向に沿う請求項に記載の電動シャッタ駆動装置。
【請求項4】
前記確認操作用窓は、前記シャッタケースの前記一側端に対向する側は開放した開放部を備える請求項に記載の電動シャッタ駆動装置。
【請求項5】
前記装着部は、前記無線モジュールを前記駆動ボックスの外方から内方へ挿入可能とする挿入用窓が前記駆動ボックスに設けられた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動シャッタ駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動シャッタ駆動装置に関し、特に無線モジュールを備えた電動シャッタ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動モータ等の駆動にて巻取り体により巻き取られたシャッタをシャッタケース内に収容可能とするシャッタ装置が従来から知られている。そのシャッタの巻取り及び巻戻しの指示は、遠隔操作即ちリモコンによって行なわれ、リモコンは無線モジュールを使用した無線方式が知られている。
【0003】
無線モジュールは、リモコンからのシャッタの巻取りや巻戻しなどの操作指示信号を受信し、その操作指示信号を電動モータの駆動を制御する制御部へ伝達する。制御部は、電動モータを備える駆動ボックスの内部に設けられた制御基板に取り付けられている。従って、無線モジュールは、その取り付けの容易性及び制御部への受信した操作指示信号の伝達の容易性を鑑みて、制御部が設けられた制御基板に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-25270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1の電動シャッタ駆動装置では、無線モジュールを交換する場合には、制御部を含めて制御基板毎交換する必要があった。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、制御基板の交換を必要とすることなく無線モジュールを交換可能に駆動ボックスに取り付けることができる電動シャッタ駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る電動シャッタ駆動装置は、シャッタを巻取り可能に回転し、巻き取られた前記シャッタをシャッタケースの両側端の間に収容可能であって、前記シャッタケース内に設けられた筒状の巻取り体と、前記巻取り体を回転駆動可能に前記巻取り体と連結されて前記シャッタを開閉する出力部を備える電動モータと、制御基板と、前記制御基板に設けられて、前記電動モータを制御する制御部と、遠隔操作される操作部から無線送信された操作指示信号を受信して前記制御部へ伝達すると共に被装着部を備えた無線モジュールと、前記シャッタケース内に前記巻取り体の回転軸線方向に沿って設けられて、前記電動モータと前記制御部と前記制御基板とを内部に設置するとともに、一端側には前記無線モジュールを装着する装着部を備えて他端側には前記電動モータの前記出力部を備えた駆動ボックスと、前記被装着部を前記装着部に装着する装着部材と、を備え、前記装着部は、前記無線モジュールを配置可能に前記制御基板に設けられた切欠き部を有することを要旨とする。
本発明の請求項2に係る電動シャッタ駆動装置は、シャッタを巻取り可能に回転し、巻き取られた前記シャッタをシャッタケースの両側端の間に収容可能であって、前記シャッタケース内に設けられた筒状の巻取り体と、前記巻取り体を回転駆動可能に前記巻取り体と連結されて前記シャッタを開閉する出力部を備える電動モータと、制御基板と、前記制御基板に設けられて、前記電動モータを制御する制御部と、遠隔操作される操作部から無線送信された操作指示信号を受信して前記制御部へ伝達すると共に被装着部を備えた無線モジュールと、前記シャッタケース内に前記巻取り体の回転軸線方向に沿って設けられて、前記電動モータと前記制御部と前記制御基板とを内部に設置するとともに、一端側には前記無線モジュールを装着する装着部を備えて他端側には前記電動モータの前記出力部を備えた駆動ボックスと、前記被装着部を前記装着部に装着する装着部材と、を備え、前記駆動ボックスは前記巻取り体の内部に前記巻取り体の一端から前記他端側を内方に向けて設置され、前記無線モジュールには手動による確認操作が行なわれる確認操作部が設けられて、前記確認操作部は、前記駆動ボックスの前記一端側に配置され、前記駆動ボックスの前記一端側は前記巻取り体の前記一端と前記巻取り体の前記一端と対向する前記シャッタケースの前記両側端の内の一側端との間に配置され、前記駆動ボックスに前記確認操作に使用可能な確認操作用窓が設けられたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
これによれば、電動シャッタ駆動装置は、被装着部を備えた無線モジュールが、駆動ボックスに設けた装着部に装着部材により装着されるので、無線モジュールの交換は、装着部材の取り外しにて行なうことができる。従って、制御基板の交換を必要とすることなく無線モジュールを交換可能に駆動ボックスに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明による第一実施形態に係る電動シャッタ駆動装置を示す正面図である。
図2図1に示す駆動ボックスに無線モジュールの装着前の状態を示す斜視図である。
図3図1に示す駆動ボックスに無線モジュールの装着後の状態を示す斜視図である。
図4図1に示す駆動ボックスにおける無線モジュールの装着後の状態を示す上方から見た断面図である。
図5】本発明による第二実施形態に係る電動シャッタ駆動装置を示す正面図である。
図6図5に示す駆動ボックスの第一実施例おける無線モジュールの装着前の状態を示す斜視図である。
図7図5に示す駆動ボックスの第一実施例おける無線モジュールの装着後の状態を示す斜視図である。
図8図5に示す駆動ボックスの第一実施例おける無線モジュールの装着後の状態を示す上方から見た断面図である。
図9図5に示す駆動ボックスの第一実施例おける一端側の部分拡大図である。
図10図5に示す駆動ボックスの第二実施例おける無線モジュールの装着前の状態を示す斜視図である。
図11図5に示す駆動ボックスの第二実施例おける無線モジュールの装着後の状態を示す斜視図である。
図12図5に示す駆動ボックスの第二実施例おける無線モジュールの装着後の状態を示す上方から見た断面図である。
図13図5に示す駆動ボックスの第二実施例おける一端側の部分拡大図である。
図14図5に示す駆動ボックスの第二実施例おける一端側の断面図である。
図15図5に示す駆動ボックスの第三実施例おける無線モジュールの装着前の状態を示す斜視図である。
図16図5に示す駆動ボックスの第三実施例おける一端側の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第一実施形態)
本発明を実施するための第一実施形態の電動シャッタ駆動装置10Aについて、図1に基づいて説明する。電動シャッタ駆動装置10Aは、建物の出入口などを開閉するシャッタ11を有するシャッタ装置12に取り付けられる。電動シャッタ駆動装置10Aは、電動モータ24の回転による巻取り体15の作動にて、シャッタ11を巻取り又は巻き戻して、シャッタ11を開方向(上方向)及び閉方向(下方向)の移動方向へ移動させる。これにより、遮蔽可能空間を開閉可能とする。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1における上側および下側をそれぞれ電動シャッタ駆動装置10Aの上方および下方として説明する。同じく左側および右側をそれぞれ電動シャッタ駆動装置10Aの左方および右方として説明する。図1乃至図16には、各方向を示す矢印を示している。
【0011】
<シャッタ装置>
シャッタ装置12のフレーム13は、一対のガイドレール16、シャッタケース17、下枠18などを有している。一対のガイドレール16は、出入口などの両側に離隔平行して立設されている。一対のガイドレール16の上端に架け渡されるように、箱形のシャッタケース17が設けられている。シャッタケース17の内部空間は、シャッタ11を巻き上げて収容する収容室19になっている。一対のガイドレール16の下端を連結するように、下枠18が設けられている。以上の構成により、フレーム13は、矩形の遮蔽可能空間13aを有する。
【0012】
シャッタ11は、フレーム13の矩形の遮蔽可能空間13aを開閉可能とするように配設されている。シャッタ11は、横に長い矩形帯状のスラット20が複数個上下に連結されて構成されている。シャッタ11の上端のスラット20bは、巻取り体15に係止されている。シャッタ11の両側の側端部は、ガイドレール16に案内されて上下に移動可能である。
【0013】
シャッタ11の下端のスラット20aの下側には、座板21が設けられている。座板21は、シャッタ11の下枠18への着地を安定化するための部材であり、座板21の下端21aは、シャッタ11の移動端を構成する
【0014】
<巻取り体>
筒状の巻取り体15は、シャッタケース17の収容室19内に配設され、シャッタケース17により回転軸線22周りに回転可能に支承されている。巻取り体15の回転により、シャッタ11の巻取り及び巻戻しをして、シャッタ11は、フレーム13の矩形の遮蔽可能空間13aを開閉可能とする。巻取り体15により巻き取られたシャッタ11は、収容室19内、即ち、シャッタケース17の両側端17a、17bの間に収容される。
【0015】
巻取り体15は、回転伝達部材25を介して、駆動ボックス70Aの内部に設けられた電動モータ24と連結されて、電動モータ24により回転駆動される。回転伝達部材25は、例えば、電動モータ24の出力部24a(図4に示す)に設けられたドライブスプロケット25aの回転を巻取り体15に伝達する。ドライブスプロケット25aの回転はローラーチェーン(図示略)により巻取り体15に設けられたドリブンスプロケット(図示略)に伝達して、巻取り体15を回転させる。なお、電動モータ24の回転は、減速機構24b(図4に示す)を介して、出力部24aに伝達される。
【0016】
<操作部>
操作部40は、電動シャッタ駆動装置10Aを遠隔操作するものである。操作部40は、図1に示す如く、リモコンであり、電動シャッタ駆動装置10Aを操作するため操作指示信号を発する複数のスイッチを備える。複数のスイッチは、開スイッチ40a、閉スイッチ40b及び停止スイッチ40cである。操作部40は、使用者により開スイッチ40a、閉スイッチ40b及び停止スイッチ40cが操作されることによって、所定の操作指示信号を無線モジュール50に向けて無線送信する。無線モジュール50にて受信された操作指示信号は、制御部60(後述する)に伝達される。
【0017】
<無線モジュール>
操作指示信号を受信するアンテナ部(図示略)を有する無線モジュール50は、図2に示す如く、基部50aから延在したフランジ部50bを有する。フランジ部50bには装着穴50cが設けられている。無線モジュール50のフランジ部50b及び装着穴50cは、無線モジュール50が駆動ボックス70Aに装着される際に被装着部として機能する。無線モジュール50のフランジ部50b側に、手動による確認操作が行なわれる確認操作部である確認操作スイッチ50dが設けられる。確認操作スイッチ50dは、無線通信のペアリング作業を行なうものである。
【0018】
<制御部>
制御部60(図4に示す)は、操作部40からの操作指示信号に従って電動モータ24を制御して、シャッタ11を開方向及び閉方向の移動方向(図1の上下方向)に沿って移動させることにより、シャッタ11の移動を制御するものである。制御部60は、制御基板61(図4に示す)に取り付けられている。制御部60は、駆動ボックス70Aの内部に設けられている。
【0019】
制御部60と無線モジュール50とは、電気的に接続され、制御部60には、図4に示す如く、無線モジュール50にて受信した操作指示信号が、例えばワイヤ62等にて、伝達される。無線モジュール50と制御部60との電気的接続は、ワイヤ62による接続に代えて、無線モジュール50と制御部60との両方にコネクタを設けて、無線モジュール50の駆動ボックス70Aへの装着に伴って、コネクタ同士を接続することも可能である。これによれば、無線モジュール50と制御部60との電気的接続は、無線モジュール50の駆動ボックス70Aへの装着と同時に行なうことができ、容易となる。
【0020】
制御基板61は、図4に示す如く、切欠き部61aを有する。切欠き部61aは、無線モジュール50が駆動ボックス70Aに装着される際に、無線モジュール50を配置可能に設けられて、装着部として機能する。
【0021】
<駆動ボックス>
図1に示す如く、巻取り体15の外側で巻取り体15の回転軸線22に沿ってシャッタケース17の内側に、駆動ボックス70Aが配置され、駆動ボックス70Aはシャッタケース17に固定される。駆動ボックス70Aには、図4に示す如く、電動モータ24、電動モータ24の出力部24a、減速機構24b、ドライブスプロケット25a、制御部60、制御基板61、無線モジュール50が、設けられる。従って、この様な駆動ボックス70Aの配置により、電動モータ24の出力部24aは、回転伝達部材25を介して、巻取り体15を巻取り体15の外側から回転駆動する。
【0022】
駆動ボックス70Aは、図2に示す如く、基部71と、第一カバー72と、第二カバー73と、を備える。第一カバー72は、基部71の上方を覆う上部カバーである。第二カバー73は、基部71及び第一カバー72の右端側に嵌め込まれて、基部71及び第一カバー72の右端にて囲まれた端面を覆う端面カバーである。なお、基部71と第一カバー72とは、ネジ止めしたり爪を引っかけたりするなど、公知の方法にて適宜結合する。
【0023】
駆動ボックス70Aの第二カバー73には、図2に示す如く、無線モジュール50の基部50aを、駆動ボックス70Aの外方から内方へ挿入可能とする挿入用窓73aが設けられている。又、駆動ボックス70Aの第二カバー73には、図2に示す如く、無線モジュール50を駆動ボックス70Aに装着するに用いる装着穴73bが設けられている。また、第二カバー73には、電源(図示略)との接続に用いられる外部電源用コネクタ75が設けられている。
【0024】
駆動ボックス70Aの第二カバー73に設けられた挿入用窓73a及び装着穴73bは、無線モジュール50が駆動ボックス70Aに装着される際に装着部として機能する。ネジ74(図2に示す)は、無線モジュール50に設けられた装着穴50c及び駆動ボックス70Aの第二カバー73に設けられた装着穴73bに通される。ネジ74は、無線モジュール50を駆動ボックス70A、具体的には、駆動ボックス70Aの第二カバー73にネジ止めにて装着する装着部材である。
【0025】
ネジ止めでは、装着穴50c、装着穴73bはネジ穴が形成される。なお、無線モジュール50を駆動ボックス70Aに装着する装着部材としては、ネジの他、材料の弾性を利用して凸部を装着穴50c及び装着穴73bを挿通させた後、その凸部を第二カバー73に引っ掛ける所謂スナップフィットを用いることもできる。スナップフィットの場合は、装着穴50c、装着穴73bは、ネジ穴でなく、通常の穴が形成される。
【0026】
無線モジュール50を駆動ボックス70Aに装着するには、図2に示す状態から、無線モジュール50の基部50aを挿入用窓73aに挿通する。次いで、無線モジュール50の基部50aは、制御基板61の切欠き部61aに、図4に示す如く挿入される。この状態にて、ネジ74を、無線モジュール50に設けられた装着穴50c及び駆動ボックス70Aの第二カバー73に設けられた装着穴73bに通す。次いで、無線モジュール50を駆動ボックス70Aの第二カバー73にネジ止めをして、図4に示す如く、無線モジュール50は、駆動ボックス70Aの一端側70Aa(図4の右側)に装着される。
【0027】
また、駆動ボックス70Aの一端側70Aaに装着した無線モジュール50を交換するには、ネジ74を緩めると、無線モジュール50を駆動ボックス70Aから取リ外すことができ、無線モジュール50を交換することができる。従って、無線モジュール50を駆動ボックス70Aに着脱可能に装着したので、制御基板61の交換を必要とすることなく無線モジュール50を交換可能に駆動ボックス70Aに取り付けることができる。
【0028】
駆動ボックス70Aは、図1に示す如く、巻取り体15の外側で、シャッタケース17の内部に配置される。駆動ボックス70Aの他端側70Abである電動モータ24の出力部24aに連結されたドライブスプロケット25aは、巻取り体15の左端側即ちシャッタケース17の左側端17b寄りに配置される。従って、無線モジュール50を装着した駆動ボックス70Aの一端側70Aaに設けられた確認操作スイッチ50dは、シャッタケース17の左右方向即ち長手方向の中央寄りに配置される。また、これに代えて、ドライブスプロケット25aが巻取り体15の右端側即ちシャッタケース17の右側端17a寄りに配置される場合でも、同様に確認操作スイッチ50dは、シャッタケース17の左右方向即ち長手方向の中央寄りに配置される。
【0029】
この様に、確認操作スイッチ50dが配置されるシャッタケース17の長手方向の中央寄りは、確認操作スイッチ50dを手動操作するに必要なスペースもあり、確認操作スイッチ50dを手動操作してペアリング作業を行なうことができる。
【0030】
(第二実施形態)
次に本発明を実施するための第二実施形態の電動シャッタ駆動装置10Bについて、図5に基づいて説明する。第二実施形態の電動シャッタ駆動装置10Bは、前述の第一実施形態の電動シャッタ駆動装置10Aとは、巻取り体15に対する駆動ボックスの配置が相違するのみである。即ち、第一実施形態の電動シャッタ駆動装置10Aの駆動ボックス70Aは、巻取り体15の外側に配置されている。これに対し、第二実施形態の電動シャッタ駆動装置10Bの駆動ボックス70Bは、巻取り体15の筒状の内部空間に配置されて回転伝達部材25は、巻取り体15の内側から回転駆動することのみが相違する。
【0031】
前述の第一実施形態の無線モジュール50と同一の無線モジュール50を装着する第二実施形態の駆動ボックス70Bの実施例について、以下に説明する。なお、第二実施形態の電動シャッタ駆動装置10Bに関し、第一実施形態の電動シャッタ駆動装置10Aと同様な構成については、同一の番号を付して、詳細な説明は省略する。
【0032】
<第一実施例>
無線モジュール50を装着する駆動ボックス70Bの第一実施例である駆動ボックス170Bを図6乃至図9に基づいて、説明する。駆動ボックス170Bは、前述の駆動ボックス70Aと同様に、基部171と、第一カバー172と、第二カバー173と、を備える。駆動ボックス170Bは、前述の駆動ボックス70Aと同様に、図5に示す如く、シャッタケース17内に巻取り体15の回転軸線22方向に沿って設けられる。駆動ボックス170Bは、前述の駆動ボックス70Aと同様に、図8に示す如く。無線モジュール50、電動モータ24、制御部60、制御基板61、減速機構124b、電動モータ24の出力部124a、ドライブスプロケット125aが設置される。
【0033】
駆動ボックス170Bの一端側である170Baに配置される第二カバー173には、図6に示す如く、無線モジュール50の基部50aを、駆動ボックス170Bの外方から内方へ挿入可能とする挿入用窓73aが設けられている。装着部としての挿入用窓173a及び装着穴173bが設けられている。また、第二カバー173には、図6に示す如く、外部電源ライン76(図8に示す)を通す穴77が設けられている。外部電源ライン76は、制御基板61に電気的に接続される。
【0034】
無線モジュール50は、前述と同一であり、図6に示す如く、被装着部としてのフランジ部50b及び装着穴50cが設けられ、又、確認操作スイッチ50dを備える。
【0035】
スナップフィット74a(図8に示す)は、図6にて示した無線モジュール50に設けられた装着穴50c及び駆動ボックス170Bの第二カバー73に設けられた装着穴173bに通される。スナップフィット74aは、無線モジュール50を駆動ボックス170B、具体的には、駆動ボックス170Bの第二カバー173に装着する装着部材である。
【0036】
無線モジュール50を駆動ボックス170Bの一端側170Baに装着するには、図6に示す状態から、無線モジュール50の基部50aを挿入用窓173aに挿通する。次いで、無線モジュール50の基部50aは、制御基板61の切欠き部61aに、図8に示す如く挿入される。この状態にて、スナップフィット74aを、無線モジュール50に設けられた装着穴50c及び駆動ボックス170Bの第二カバー173に設けられた装着穴173bに通す。次いで、スナップフィット74aを作用させて、図8及び図9に示す如く、無線モジュール50は、駆動ボックス170Bの一端側170Ba(図8の右側)に装着される。駆動ボックス170Bの他端側170Bbは、電動モータ124の出力部124aを備えた側であり、ドライブスプロケット125aを備える。
【0037】
また、駆動ボックス170Bの一端側170Baに装着した無線モジュール50を交換するには、工具(図示略)等を使用してスナップフィット74aを取り外す。次いで、無線モジュール50を駆動ボックス170Bから取リ外すことにより、無線モジュール50を交換することができる。従って、無線モジュール50を駆動ボックス170Bの一端側170Baに着脱可能に装着したので、制御基板61の交換を必要とすることなく無線モジュール50を交換可能に駆動ボックス170Bに取り付けることができる。
【0038】
駆動ボックス170Bは、前述の如く、巻取り体15の筒状の内部空間に配置されて、巻取り体15の内側から巻取り体15を回転駆動する。従って、図5に示す如く、駆動ボックス170Bの他端側170Bbが、巻取り体15の一端15aから内方に向けて配置される。
【0039】
駆動ボックス170Bは、巻取り体15の筒状の内部空間に配置されることに伴い、図9に示す如く、一端側170Baにブラケット78が設けられる。ブラケット78は、駆動ボックス170Bを、シャッタケース17の一側端17aに固定するに用いられる。
【0040】
巻取り体15の一端15aと、巻取り体15の一端15aと対向するシャッタケース17の両側端17a、17bのうち一側端(図5に示す例では右側端17a)との間に、駆動ボックス170Bの一端側170Ba即ち確認操作スイッチ50dが配置される。この様に、確認操作スイッチ50dが配置される巻取り体15の一端15aと巻取り体15の一端15aと対向するシャッタケース17の両側端17a、17bのうちの一側端(右側端17a)との間の距離は、短い。このため、確認操作スイッチ50dの手動操作が可能なスペースは、狭い。
【0041】
この様な駆動ボックス170Bの配置に伴い、駆動ボックス170Bの一端側170Baには、図9に示す如く、確認操作用窓180が設けられることが好ましい。確認操作用窓180は、無線モジュール50に設けられた確認操作スイッチ50dを手動操作による確認作業を容易に行える様に設けられたもので、操作者の手の指先が確認操作スイッチ50dに辿り着き易くする。確認操作用窓180は、図9に示す如く、駆動ボックス170Bの一端側170Baで基部171に、所定の幅で巻取り体15の回転軸線22方向(図9に示す矢印左右方向)に沿うように形成される。確認操作用窓180は、シャッタケース17の一側端(右側端17a)に対向する側は、図9に示す如く、開放した開放部181を備える。
【0042】
従って、確認操作用窓180に操作者は指を入れて、確認操作スイッチ50dを手動操作することができる。確認操作用窓180を設けることにより、狭いスペースに配置される駆動ボックス170Bの確認操作スイッチ50dにおいても、手動操作により確認操作スイッチを作動させることができる。
【0043】
<第二実施例>
次に、無線モジュール50を装着する第二実施例の駆動ボックス270Bを図10乃至図14に基づいて、説明する。駆動ボックス270Bは、前述の駆動ボックス170Bと同様に、基部271と、第一カバー272と、第二カバー273と、を備える。第二実施例の駆動ボックス270Bは、前述の第一実施例の駆動ボックス170Bとは、駆動ボックス270Bの基部271と第一カバー272とを結合する前に、無線モジュール50を駆動ボックス270Bに装着することが相違する。
【0044】
駆動ボックス270Bは、前述の駆動ボックス170Bと同様に、図5に示す如く、シャッタケース17内に巻取り体15の回転軸線22方向に沿って設けられる。駆動ボックス70Bは、前述の駆動ボックス170Bと同様に、図12に示す如く。無線モジュール50、電動モータ24、制御部60、制御基板61、減速機構124b、電動モータ24の出力部124a、ドライブスプロケット125aが設置される。
【0045】
第二実施例の駆動ボックス270Bは、図10に示す如く、駆動ボックス270Bの基部271と第一カバー272とを結合する前に、無線モジュール50を基部271の上方から、無線モジュール50のフランジ部50b、装着穴50cを下方に下ろす。次いで、無線モジュール50のフランジ部50b、装着穴50cを制御基板61の切欠き部61aに通す。次いで、図12に示す如く、ネジ74を用いて無線モジュール50を駆動ボックス270Bの一端側270Baに装着する。無線モジュール50の駆動ボックス270Bの一端側270Baへの装着は、装着部である装着穴271bを用いて行なわれる。装着穴271bは、駆動ボックス270Bの基部271の構成要素であるプレート271aに設けられている。
【0046】
従って、無線モジュール50を駆動ボックス270Bの一端側270Baに着脱可能に装着したので、制御基板61の交換を必要とすることなく無線モジュール50を交換可能に駆動ボックス70Bに取り付けることができる。駆動ボックス270Bの他端側270Bbは、第一実施例の駆動ボックス170Bと同様に、電動モータ124の出力部124aを備えた側であり、ドライブスプロケット125aを備える。
【0047】
駆動ボックス270Bは、巻取り体15の筒状の内部空間に配置されることに伴い、図13に示す如く、一端側270Baにブラケット78が設けられる。ブラケット78は、駆動ボックス270Bを、シャッタケース17の一側端17aに固定するに用いられる。
【0048】
第二実施例の駆動ボックス270Bは、図13に示す如く、駆動ボックス270Bの一端側270Baで基部271の下部に、例えば円形の確認操作用窓280が設けられる。操作者は図14に示す如く、工具例えばドライバー82を確認操作用窓280に通して、駆動ボックス270Bの一端側270Baに装着された確認操作スイッチ50dを手動操作することができる。確認操作用窓280を設けることにより、前述の第一実施例の駆動ボックス170Bと同様に狭いスペースに配置される駆動ボックス270Bの確認操作スイッチ50dにおいても、手動操作により確認操作スイッチ50dを作動させることができる。
【0049】
<第三実施例>
次に、無線モジュール50を装着する第三実施例の駆動ボックス370Bを図15及び図6に基づいて、説明する。駆動ボックス370Bは、前述の駆動ボックス170Bと同様に、基部371と、第一カバー372と、第二カバー373と、を備える。駆動ボックス370Bは、前述の第一実施例の駆動ボックス170Bとは、図15に示す如く、駆動ボックス370Bの径方向から無線モジュール50を装着することが相違する。
【0050】
駆動ボックス370Bは、前述の駆動ボックス170Bと同様に、図5に示す如く、シャッタケース17内に巻取り体15の回転軸線22方向に沿って設けられる。駆動ボックス370Bは、前述の駆動ボックス170Bと同様に、無線モジュール50、電動モータ24、制御部60、制御基板61、減速機構124b、電動モータ24の出力部124a、ドライブスプロケット125aが設置される。
【0051】
駆動ボックス370Bは、図16に示す如く、駆動ボックス370Bの一端側370Baに無線モジュール50をネジ74にて装着する装着部が設けられる。装着部は、図15及び図16に示す如く、無線モジュール50を駆動ボックス370Bの外方から内方へ挿入可能とする挿入用窓371a及び無線モジュール50を駆動ボックス370Bに装着するに用いる装着穴371bが基部371に設けられている。
【0052】
この様に、第三実施例の駆動ボックス370Bは、前述の第一実施例の駆動ボックス170B及び第二実施例の駆動ボックス270Bと同様に、無線モジュール50を駆動ボックス370Bの一端側370Baに着脱可能に装着する。これにより、制御基板61の交換を必要とすることなく無線モジュール50を交換可能に駆動ボックス370Bの一端側370Baに取り付けることができる。駆動ボックス370Bの他端側370Bbには、第一実施例の駆動ボックス170Bと同様に、電動モータ124の出力部124aを備え、図15では、出力部124aに連結されたドライブスプロケット125が示される。
【0053】
駆動ボックス370Bは、巻取り体15の筒状の内部空間に配置されることに伴い、図16に示す如く、一端側370Baがブラケット78を介して、シャッタケース17の一側端17aに固定される。
【0054】
上述のように、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る電動シャッタ駆動装置10A、10Bによれば、シャッタ11を巻取り可能に回転し、巻き取られたシャッタ11をシャッタケース17の両側端17a、17bの間に収容可能であって、シャッタケース17内に設けられた筒状の巻取り体15と、巻取り体15を回転駆動可能に巻取り体15と連結されてシャッタ11を開閉する出力部24a、124aを備える電動モータ24と、制御基板61と、制御基板61に設けられて、電動モータ24を制御する制御部60と、遠隔操作される操作部40から無線送信された操作指示信号を受信して制御部60へ伝達すると共に被装着部50b、50cを備えた無線モジュール50と、シャッタケース17内に巻取り体15の回転軸線22方向に沿って設けられて、電動モータ24と制御部60と制御基板61とを内部に設置するとともに、一端側70Aa、170Ba、270Ba、370Baには無線モジュール50を装着する装着部73a、73b、173a、173b、271b、371a、371bを備えて他端側70Ab、170Bb、270Bb、370Bbには電動モータ24の出力部24a、124aを備えた駆動ボックス70A、170B、270B、370Bと、被装着部50b、50cを装着部73a、73b、173a、173b、271b、371a、371bに装着する装着部材74、74aと、を有する。これにより、電動シャッタ駆動装置10A、10Bは、被装着部50b、50cを備えた無線モジュール50が、駆動ボックス70A、170B、270B、370Bに設けた装着部73a、73b、173a、173b、271b、371a、371bに装着部材74、74aにより装着されるので、無線モジュール50の交換は、装着部材74、74aの取り外しにて行なうことができる。従って、制御基板61の交換を必要とすることなく無線モジュール50を交換可能に駆動ボックスに取り付けることができる。
【0055】
上述のように、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る電動シャッタ駆動装置10A、10Bによれば、装着部73a、73b、173a、173b、271bは、無線モジュール50を配置可能に制御基板61に設けられた切欠き部61aを有する。これにより、切欠き部61aのスペースに、無線モジュール50を配置でき、無線モジュール50の駆動ボックス70A、70Bへの装着が容易となる。
【0056】
上述のように、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る電動シャッタ駆動装置10A、10Bによれば、装着部73a、73b、173a、173b、371a、371bは、無線モジュール50を駆動ボックス70A、170B、370Bの外方から内方へ挿入可能とする挿入用窓73a、173a、371aが駆動ボックス70A、170B、370Bに設けられる。これにより、無線モジュール50は、駆動ボックス70A、170B、370Bの内部への装着が容易となる。
【0057】
上述のように、本発明の第二実施形態に係る電動シャッタ駆動装置10Bによれば、駆動ボックス170B、270Bは巻取り体15の内部に巻取り体15の一端15aから他端側を内方に向けて設置され、無線モジュール50には手動による確認操作が行なわれる確認操作部50dが設けられて、確認操作部50dは、駆動ボックス170B、270Bの一端側170Ba、270Baに配置され、駆動ボックス170B、270Bの一端側170Ba、270Baは巻取り体15の一端15aとシャッタケース17の両側端17a、17bの内のうちの一側端側17aとの間に配置され、駆動ボックス170B、270Bに確認操作に使用可能な確認操作用窓180、280が設けられる。これにより、駆動ボックス170B、270Bが巻取り体15の内部に他端側170Bb、270Bbを内方に向けて設置され、無線モジュール50には手動による確認操作が行なわれる確認操作部50dが設けられる構成の電動シャッタ駆動装置10B、即ち狭いスペースに駆動ボックス170B、270Bが配置されるタイプの電動シャッタ駆動装置10Bにおいても、共通の無線モジュール50を駆動ボックス170B、270Bに装着できるとともに確認操作部50dの手動操作を行なうことができる。
【0058】
上述のように、本発明の第二実施形態に係る電動シャッタ駆動装置10Bによれば、確認操作用窓180は、駆動ボックス170Bの一端側170Baで、所定の幅で巻取り体15の回転軸線22方向に沿う。これにより、手動操作を行なうスペースが確保できる。
【0059】
上述のように、本発明の第二実施形態に係る電動シャッタ駆動装置10Bによれば、確認操作用窓180は、シャッタケース17の一側端17aに対向する側は開放した開放部181を備える。これにより、開放部181により、確認操作部50dの手動操作が行なえるスペースを広げることができ、手動操作が容易となる。
【0060】
なお、前述の電動シャッタ駆動装置10A、10Bでは、無線モジュール50の被装着部50b、50cを、駆動ボックス70A、170B、270B、370Bに設けた装着部73a、73b、173a、173b、271b、371a、371bに装着する装着部材74、74aとして、無線モジュールの駆動ボックスへの取り付け及び取り外しが自由にできるネジ74、あるいは、無線モジュールの駆動ボックスへの取り付けは、通すことによりネジ74と同様に自由にでき、無線モジュールの駆動ボックスからの取り外しは、工具等を必要とするスナップフィット74aとした例を示した。しかしながら、これらのネジ、スナップフィットに限らず、その他に、装着部材は、例えば、駆動ボックスに係止されたバネとし、当該バネの付勢にて無線モジュールを駆動ボックスに装着する場合等、装着部材としてのバネは、駆動ボックスにバネを係止する即ち装着部材を組み立てて無線モジュールの駆動ボックスへの取り付けができ、また、駆動ボックスに係止されたバネを駆動ボックスから分離する即ち組み立てた装着部材の分解により無線モジュールの駆動ボックスからの取り外しができる構成等を含めて、無線モジュールの被装着部を、駆動ボックスに設けた装着部に着脱可能に装着する構成に変更できることは明らかである。
【0061】
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
【符号の説明】
【0062】
10A、10B…電動シャッタ駆動装置 11…シャッタ 15…巻取り体 15a…一端(巻取り体の一端) 17…シャッタケース 17a、17b…シャッタケースの両側端 22…巻取り体の回転軸線 24…電動モータ 24a…出力部 40…操作部 50…無線モジュール 50b…フランジ部(被装着部) 50c…装着穴(被装着部) 50d…確認操作スイッチ(確認操作部) 60…制御部 61…制御基板 61a…切欠き部(制御基板の切欠き部) 70A…駆動ボックス 70Aa…一端側(駆動ボックスの一端側) 70Ab…他端側(駆動ボックスの他端側) 73a…挿入用窓(装着部) 73b…装着穴(装着部) 74…ネジ(装着部材) 74a…スナップフィット(装着部材) 124a…出力部 170B…駆動ボックス 170Ba…一端側(駆動ボックスの一端側) 170Bb…他端側(駆動ボックスの他端側) 173a…挿入用窓(装着部) 173b…装着穴(装着部) 180…確認操作用窓 181…開放部 270B…駆動ボックス 270Ba…一端側(駆動ボックスの一端側) 270Bb…他端側(駆動ボックスの他端側) 271b…装着穴(装着部) 280…確認操作用窓 370B…駆動ボックス 370Ba…一端側(駆動ボックスの一端側) 370Bb…他端側(駆動ボックスの他端側) 371a…挿入用窓(装着部) 371b…装着穴(装着部)。
図1
図2
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