(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】浮き具
(51)【国際特許分類】
A63B 21/008 20060101AFI20220419BHJP
A63B 23/02 20060101ALI20220419BHJP
A63B 31/00 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
A63B21/008
A63B23/02 Z
A63B31/00
(21)【出願番号】P 2021196132
(22)【出願日】2021-12-02
【審査請求日】2021-12-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521527934
【氏名又は名称】株式会社ビグモ
(74)【代理人】
【識別番号】100178179
【氏名又は名称】桐生 美津恵
(72)【発明者】
【氏名】宮島 富雄
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5643155(US,A)
【文献】特開2005-34486(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0250630(US,A1)
【文献】特開2006-218176(JP,A)
【文献】特開2004-90707(JP,A)
【文献】登録実用新案第3177291(JP,U)
【文献】米国特許第5106078(US,A)
【文献】米国特許第5813957(US,A)
【文献】欧州特許出願公開第1470841(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 21/008
A63B 23/02
A63B 31/00
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮き具本体を着用者の臀部に接触させた状態で前記浮き具本体が前記臀部の下に配置されるように浴槽内の水中に浸水させて用いる浮き具であって、
前記浮き具本体
は空気又は水を入れて水中での浮力を調整するための内部空間を有し、
前記浮き具本体に
は、該浮き具本体を
前記着用者の臀部に接触させた状態で前記着用者の
腰及び両脚に
巻き付けて固定
するための装着ベルト
が着脱可能に取り付けられていることを特徴とする浮き具。
【請求項2】
前記浮き具本体は平板形状を有し、
前記装着ベルトは、
前記着用者の腰に巻き付けるための腰ベルトと、
前記着用者の右脚に巻き付けるための右脚ベルトと、
前記着用者の左脚に巻き付けるための左脚ベルトと
を含
み、
前記腰ベルトは、互いに連結可能な右腰ベルト及び左腰ベルトを含み、
前記右腰ベルトは、前記浮き具本体の右側面における中央部よりも前記着用者の腰寄りの位置に着脱可能に取り付けられ、前記左腰ベルトは、前記浮き具本体の左側面における前記腰寄りの位置に着脱可能に取り付けられており、
前記右脚ベルトは、互いに連結可能なオス右脚ベルト及びメス右脚ベルトを含み、
前記オス右脚ベルト及び前記メス右脚ベルトの何れか一方は、前記浮き具本体の前記右側面における中央部よりも前記着用者の脚寄りの位置に着脱可能に取り付けられ、他方は前記右側面に直交する前記脚寄りの面における右寄り位置に着脱可能に取り付けられており、
前記左脚ベルトは、互いに連結可能なオス左脚ベルト及びメス左脚ベルトを含み、
前記オス左脚ベルト及び前記メス左脚ベルトの何れか一方は、前記浮き具本体の前記左側面における中央部よりも前記脚寄りの位置に着脱可能に取り付けられ、他方は前記左側面に直交する前記脚寄りの面における左寄りの位置に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする
請求項1に記載の浮き具。
【請求項3】
前記浮き具本体の一方の主面は
前記着用者の臀部に接触させるための凹曲面を有し、他方の主面は
前記浴槽の底面に接触させるための凸曲面を有することを特徴とする
請求
項2に記載の浮き具。
【請求項4】
前記浮き具本体における前記右脚ベルトが取り付けられている位置と前記左脚ベルトが取り付けられている位置との間
であって、前記脚寄りの面の中央部には、貫通孔と、当該貫通孔を閉塞する閉塞栓と、が設けられていることを特徴とする
請求項2又は3に記載の浮き具。
【請求項5】
前記浮き具本体は、
容易に変形しない硬度の高い素材で形成されていることを特徴とする
請求項1から4の何れか1項に記載の浮き具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮き具に関し、特に、入浴中に腹筋を鍛えるのに好適な浮き具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入浴中の時間を有効に活用するために、体を鍛えることが行われている。例えば、特許文献1には、足首にC字形状の浮き具を取り付けて腹筋を鍛えることが記載されている。また、特許文献2には、スリットが設けられた平板を手で把持して水中で動かすことにより、腕を鍛えることが記載されている。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載の浮き具はC字形状であるため、足首から外れ易く不安定である。また、特許文献2に記載の平板は、ユニットバス等の狭い浴槽内では動かし難く、また、板を水の抵抗に反して動かすためには強い力が必要となり、入浴時のリラックス効果が半減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開3-129165号公報
【文献】特開2018-110631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、使用中に体から外れたりずれたりすることなく、狭い場所でも効果的に使用することができる浮き具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の浮き具は、
内部空間を有する浮き具本体と、
前記浮き具本体に着脱可能に取り付けられ、着用者の体に巻き付けて前記浮き具本体を前記着用者の体に固定可能な装着ベルトと
を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、装着ベルトを着用者の体に巻き付けて浮き具本体を着用者の体に固定することで、浮き具の使用中に着用者の体から外れたりずれたりすることなく、狭い場所でも効果的に使用することができる。
【0008】
上記発明において、
前記装着ベルトは、
前記着用者の腰に巻き付けるための腰ベルトと、
前記着用者の右脚に巻き付けるための右脚ベルトと、
前記着用者の左脚に巻き付けるための左脚ベルトと
を含むことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、腰ベルトを着用者の腰に巻き付け、右脚ベルトを着用者の右脚に巻き付け、左脚ベルトを着用者の左脚に巻き付けることで、着床者が浮き具を体に装着した状態で体を動かしても、浮き具が体から外れたりずれたりすることがなく、狭い場所でも快適に使用することができる。
【0010】
上記発明において、
前記浮き具本体は平板形状を有し、
前記浮き具本体の一方の主面は凹曲面を有し、他方の主面は凸曲面を有することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、着用者が浮き具を装着する際に、浮き具本体の凹曲面を臀部に接触させることで、浮き具本体を体にフィットさせることができ、着用者が浮き具を体に着用した状態で体を動かしても、浮き具が体から外れたりずれたりすることがなく、快適に使用することができる。また、凸曲面を水中の床面に付けることで、浮き具を前後左右に揺らすことができ、リラックス効果を得ることができる。
【0012】
上記発明において、
前記浮き具本体における前記右脚ベルトが取り付けられている位置と前記左脚ベルトが取り付けられている位置との間には、貫通孔と、当該貫通孔を閉塞する閉塞栓と、が設けられていることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、貫通孔から浮き具本体の内部に空気を充填したり水を注入したりして、浮き具の浮力を調整することができる。また、着用者は浮き具を装着した状態で、水中において閉塞栓を開いて内部空間に水を注入することができる。
【0014】
上記発明において、
前記浮き具本体は、柔軟性を有し、内部に空気を充填することで膨らむことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、浮き具本体の内部空間の空気を抜いて体積を小さくすることができるため、持ち運びが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係る浮き具の斜視図である。
【
図2】同実施形態に係る浮き具を着用者が装着した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る浮き具の斜視図であり、
図2は、浮き具を着用者が装着した状態を示す図である。これらの図に示すように、浮き具1は、浮き具本体10と、当該浮き具本体10を着用者の体に固定するための装着ベルト20と、を備えている。
【0018】
浮き具本体10は、平面視略矩形の平板形状を有しており、内部に空気等を充填するための空間を有している。
浮き具本体10の一方の主面は全部又は一部に凹曲面11を有し、他方の主面は全部又は一部に凸曲面12を有する。
【0019】
これにより、着用者は、浮き具本体10を着用する際に、浮き具本体10の凹曲面11側を臀部に接触させることで、浮き具本体10を体にフィットさせることができ、浮き具1を体に着用した状態で体を動かしても、浮き具1が体から外れたりずれたりすることがないため、快適に使用することができる。また、凸曲面12側を水中で床面に付けることで、着用者は凸曲面12の床面との接触箇所を支点として浮き具1を前後左右に揺らすことができる。着用者の体も浮き具1と連動して前後左右に動き、筋力の鍛錬になるとともにリラックス効果を得ることができる。
【0020】
本実施形態では、浮き具本体10の体へのフィット感を高めるために、浮き具本体10の厚さを3cm程度としている。
【0021】
浮き具本体10は、プラスチックで形成されている。なお、浮き具本体10は、容易に変形しないように硬度を高くするためにブロー成形により製造してもよいし、容易に変形可能なように柔軟性を持たせるためにウエルダー成形により製造してもよい。
浮き具本体10に柔軟性を持たせた場合には、浮き具本体10の内部空間の空気を抜いて体積を小さくすることができ、持ち運びに便利である。
【0022】
浮き具本体10には、内部空間に空気を充填したり水を注入するための貫通孔13が設けられている。また、当該貫通孔13を閉塞する閉塞栓14が設けられている。当該貫通孔13から浮き具本体10の内部に空気を充填したり、水を注入したりして、浮き具本体10の浮力を調整することができる。
【0023】
図1に示すように、貫通孔13は、浮き具本体10における後述する右脚ベルト20bが取り付けられている位置と、左脚ベルト20cが取り付けられている位置と、の間に設けられている。これにより、着用者は、浮き具1を体に装着して浴槽のお湯に浸かっている時であっても、手で閉塞栓14を開くことができ、貫通孔13から浮き具本体10の内部空間にお湯を取り込んで、浮力を調整することができる。
【0024】
浮き具本体10の側面には、装着ベルト20を取り付けるための取付リング15が設けられている。取付リング15は、例えば、プラスチックやステンレススチール等の金属で形成されている。
【0025】
装着ベルト20は、布等の柔軟な素材で形成されている。装着ベルト20は、着用者の腰に巻き付けるための腰ベルト20aと、着用者の右脚に巻き付けるための右脚ベルト20bと、着用者の左脚に巻き付けるための左脚ベルト20cと、で構成される。
【0026】
腰ベルト20aは、右腰ベルト20a1及び左腰ベルト20a2で構成される。浮き具本体10の左右の側面のうち、
図1において紙面に向かって右側面の下側寄りの取付リング15には、右腰ベルト20a1の一端が着脱可能に取り付けられており、左側面の下側寄りの取付リング15には、左腰ベルト20a2の一端が着脱可能に取り付けられている。なお、装着ベルト20を取付リング15に着脱可能に取り付ける方式としては、公知の任意の技術を用いることができる。例えば、装着ベルト20の一端に面ファスナーやホック等の留具を設け、当該装着ベルト20の一端側を取付リング15内に挿通させた上で当該留具を留めたり外したりすればよい。
このように装着ベルト20を浮き具本体10に着脱可能とすることで、装着ベルト20を浮き具本体10から簡単に取り外して、洗濯等をすることができる。
【0027】
右腰ベルト20a1の他端にはオスバックル20a3が取り付けられ、左腰ベルト20a2の他端にはメスバックル20a4が取り付けられている。
右腰ベルト20a1及び左腰ベルト20a2を着用者の腰に巻き付けて、オスバックル20a3とメスバックル20a4とを連結させることで、腰ベルト20aを着用者の腰に固定することができる。オスバックル20a3は右腰ベルト20a1の長さ方向に沿って位置調整が可能であり、これにより、腰ベルト20aの長さを着用者の体型に合わせることができる。
【0028】
右脚ベルト20bは、オス右脚ベルト20b1及びメス右脚ベルト20b2で構成される。
浮き具本体10の
図1における右側面の上側寄り位置の取付リング15には、オス右脚ベルト20b1の一端が着脱可能に取り付けられている。オス右脚ベルト20b1の他端には、オスバックル20b3が取り付けられている。
浮き具本体10の
図1における上側面の右寄り位置の取付リング15には、メス右脚ベルト20b2の一端が着脱可能に取り付けられている。メス右脚ベルト20b2の他端には、メスバックル20b4が取り付けられている。
オス右脚ベルト20b1及びメス右脚ベルト20b2を着用者の右脚の付け根に巻き付けて、オスバックル20b3とメスバックル20b4とを連結することで、右脚ベルト20bを着用者の右脚に固定することができる。オスバックル20b3はオス右脚ベルト20b1の長さ方向に沿って位置調整が可能であり、これにより、右脚ベルト20bの長さを着用者の体型に合わせることができる。
【0029】
左脚ベルト20cは、右脚ベルト20bと左右対称に浮き具本体10に設けられている。具体的には、左脚ベルト20cは、オス左脚ベルト20c1及びメス左脚ベルト20c2を有する。
浮き具本体10の
図1における左側面の上側寄り位置の取付リング15には、オス左脚ベルト20c1の一端が着脱可能に取り付けられている。オス左脚ベルト20c1の他端には、オスバックル20c3が取り付けられている。
浮き具本体10の
図1における上側面の左寄り位置の取付リング15には、メス左脚ベルト20c2の一端が着脱可能に取り付けられている。メス左脚ベルト20c2の他端には、メスバックル20c4が取り付けられている。
オス左脚ベルト20c1及びメス左脚ベルト20c2を着用者の左脚の付け根に巻き付けて、オスバックル20c3とメスバックル20c4とを連結することで、左脚ベルト20cを着用者の左脚に固定することができる。オスバックル20c3はオス左脚ベルト20c1の長さ方向に沿って位置調整が可能であり、これにより、左脚ベルト20cの長さを着用者の体型に合わせることができる。
【0030】
このようなオスバックル20a3、20b3、20c3及びメスバックル20a4、20b4、20c4で構成される差込式のバックルを用いることで、着用者が浮き具1を体に装着して筋力の鍛錬をしている最中に疲れたと思った際に、バックルを簡単に外して、体から浮き具1を取り外すことができる。
【0031】
上述した構成を有する浮き具1を、入浴中に腹筋の鍛錬に使用する場合の動作について説明する。
まず、着用者は、浮き具本体10が柔軟性を有するもので形成されている場合には、浮き具本体10の浮力が自己の体力に合うものとなるように、貫通孔13から空気を充填し、当該貫通孔13を閉塞栓14で閉塞する。
【0032】
次に、浮き具本体10の凹曲面11を臀部に接触させた状態で、腰回りに腰ベルト10aを巻きつけ、左右の脚の付け根部分にそれぞれ左脚ベルト20c、右脚ベルト20bを巻きつけて、それぞれオスバックル20a3、20b3、20c3とメスバックル20a4、20b4、20c4とを連結することで、浮き具1を着用者の当体に装着する。なお、冬の時期は、浮き具1を体に装着する前に、予め浴槽に浸けて温めておくとよい。
【0033】
次に、着用者は浮き具1を体に装着した状態で浴槽に足から入り、体を浴槽内の湯に沈めて、浮き具1の凸曲面12を浴槽の底に付ける。着用者は浴槽に浸かりながら腹式呼吸によりお腹を上下する。浮く際は息を吐き、息を吸いながら浮き具1を沈めていくと、自然に腹筋に力が伝わり、腹筋を鍛えることができる。呼吸方法はその逆でもよい。また、着用者は、体を前後左右に揺らしてリラックス効果を得ることができる。
【0034】
このように、浮き具1を臀部にセットして浴槽の湯に浸かり、浮力を利用してお腹を上下し、自然に腹式呼吸により浮き沈みするだけで、強い力をかけなくても、狭い浴槽内でも腹筋を鍛えることができ、時間の有効利用になる。また、浮き具1を浴槽の底に付けることにより、椅子の役割を果たし、楽に浴槽に浸かることができる。浮力で体から自然に力が抜け、リラックス効果が得られる。
浮き具1を装着して体を水平に保つことも容易で、体を伸ばすことによるリラックス効果も得られる。浴槽に入り首まで浸かると浮力により体重が約10分の1になるため、この浮力を利用することにより、通常の腹筋トレーニングのように器具等を使用しながら鍛えなくても、最小の力で効果を得ることができ、時間の有効利用にもなる。
なお、広い浴槽の場合には、浮き具1が体を反転させる場合があるため、浮き具1は、背中と足の先端で体を抑えることができる狭い浴槽で使用するのが適している。
【0035】
以上、説明したように、浮き具1は、内部に空間を有する浮き具本体10と、浮き具本体10に着脱可能に取り付けられ、着用者の体に巻き付けて浮き具本体10を着用者の体に固定可能な装着ベルト20とを備えているため、浮き具本体10を装着ベルト20で着用者の体にしっかり固定することができ、着床者が体を動かしても浮き具1が体から外れたりずれたりすることがない。したがって、狭いユニットバス等の浴槽でも小さい動きで快適かつ確実に筋力を鍛えることができる。
【0036】
また、着用者が浮き具1を装着する際に、浮き具本体10の凹曲面11を臀部に接触させることで、浮き具本体10を体にフィットさせることができ、着用者が浮き具1を体に着用した状態で体を動かしても、浮き具1が体から外れたりずれたりすることがない。また、凸曲面12を浴槽の底に付けて体を前後左右に動かすことができ、リラックス効果を得ることができる。
【0037】
また、浮き具1の中に空気や水を取り込む貫通孔13を設け、浮き具本体10の内部空間の空気量や水量を調整することにより、着用者の体力や体調に合った浮力に調整することができる。また、着用者は、浮き具1を装着した状態で、水中において閉塞栓14を開いて内部空間に水を注入することができ、浴槽に浸かりながら、浮力の調整をすることができる。
【0038】
このように、入浴の目的として、本来の温まるという目的に加えて、浮き具1を使用することで腹筋の鍛錬も可能とすることができ、付加価値を付与することができる。ユニットバスのように体を自由に動かす余裕のない場所でも、腹筋を鍛えることができる。
【0039】
なお、上述した実施形態は一例に過ぎず、特許請求に記載の発明の技術思想の範囲で種々の変形が可能である。
例えば、浮き具本体10の形状や、浮き具本体10に装着ベルト20を着脱可能に取り付る方法は一例に過ぎず、浮き具本体10の形状は楕円形状であってもよいし、取付リング15を用いずに、浮き具本体10に装着ベルト20を取り付けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明に係る浮き具は、入浴中の腹筋鍛錬に使用する他に、水泳の練習にも使用することができる。泳法により、臀部側に装着してもよいし、腹部側に装着してもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 浮き具
10 ノード
11 凹曲面
12 凸曲面
13 貫通孔
14 閉塞栓
15 取付リング
20 装着ベルト
20a 腰ベルト
20a1 右腰ベルト
20a2 左腰ベルト
20a3 オスバックル
20a4 メスバックル
20b 右脚ベルト
20b1 オス右脚ベルト
20b2 メス右脚ベルト
20b3 オスバックル
20b4 メスバックル
20c 左脚ベルト
20c1 オス左脚ベルト
20c2 メス左脚ベルト
20c3 オスバックル
20c4 メスバックル
【要約】
【課題】使用中に体から外れたりずれたりすることなく、狭い場所でも効果的に使用することができる浮き具を提供する。
【解決手段】浮き具1は、内部空間を有する浮き具本体10と、浮き具本体10に着脱可能に取り付けられ、着用者の体に巻き付けて記浮き具本体10を着用者の体に固定可能な装着ベルト20と、を備える。
【選択図】
図1