(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】使い捨ての膨張可能な液体容器およびブランク
(51)【国際特許分類】
A47K 11/06 20060101AFI20220419BHJP
B65D 5/36 20060101ALI20220419BHJP
B65D 5/02 20060101ALI20220419BHJP
A61G 9/00 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
A47K11/06
B65D5/36 B
B65D5/02 B
A61G9/00 Q
(21)【出願番号】P 2019560626
(86)(22)【出願日】2018-01-18
(86)【国際出願番号】 NL2018050039
(87)【国際公開番号】W WO2018135945
(87)【国際公開日】2018-07-26
【審査請求日】2020-07-31
(32)【優先日】2017-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(32)【優先日】2017-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】519265871
【氏名又は名称】ハイジーニアス インテレクチュアル プロパティ ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】コックス、デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ウェブ、イアン アレクサンダー
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】実公昭40-011918(JP,Y1)
【文献】特開2007-159797(JP,A)
【文献】英国特許出願公開第02410939(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 11/00-11/12
B65D 5/36
B65D 5/02
A61G 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材料から製造された使い捨て容器(200)であって、
前記使い捨て容器が立つことができるベース(206)、前壁(201)、右壁(202)、左壁(203)、前記ベースから上方に延びる後壁(204)、上端(207)、を備え、
右壁および左壁は、前記ベースから上方に延びる折り線(80、81、181、182)を介して前壁および後壁に接続され、側壁折り線(14、15)がベースから上方に延び、
中央ベース折り線(66)が前記ベースに沿って延び、
使い捨て容器は側壁折り線(14、15)を展開し、
前記折り線(80、81、181、182)を折り曲げ、中央ベース折り線の周りにベースを展開することによって、折り畳まれた状態から拡張した状態に変形するように構成され、それによって、右壁および左壁を形成し、折り畳まれた使い捨て容器を拡張し、
前壁および後壁が凸状であり、かつ、右壁および左壁は凹状であり、
正面図では前記使い捨て容器が腰部セクション(35)を有し、前記腰部セクションはベースで前部幅(W2)よりも小さい前部幅(W1)を有し、腰部セクション前部幅(W1)は上端で前部幅(W3)よりも小さく、前部幅はベースから腰部セクションに向かって徐々に減少し、腰部セクションから上端に向かって徐々に増加し、
右壁および左壁は単一の曲率平面内で実質的に湾曲している、使い捨て容器。
【請求項2】
前記ベースのコーナー(214、215、216、217)は、前記使い捨て容器が作られるブランクの外縁(199)から内側に距離(D3)を置いて配置される、請求項1に記載の使い捨て容器。
【請求項3】
使い捨ての小便器を形成する、請求項1又は請求項2に記載の使い捨て容器であって、
前記前壁(201)が、
ピー開口部(209)、またはピー開口部(209)を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り曲げるために破壊されるように構成され、少なくとも部分的に弱められた周囲(208)を有するピー開口部領域(28)を含み、または、
少なくとも1つの側壁(202,203)が、
ピー開口部(209)、またはピー開口部(209)を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り曲げるために破壊されるように構成され、少なくとも部分的に弱められた周囲(208)を有するピー開口部領域(28)を含む、
使い捨て容器。
【請求項4】
前記上端は、左右のコーナー(221、222)を内側に押すことによって、ユーザによって開かれ、それによって、上部開口部(220)を形成する、請求項1~3のいずれか一項に記載の使い捨て容器。
【請求項5】
前記前壁(201)の内側に取り付けられる内側ライナーバッグ(600)を含み、前記内側ライナーバッグは、前記前壁の開口部(28)と整列する開口部を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の使い捨て容器。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の使い捨て容器に拡張されるように構成された、折り畳まれた使い捨て容器(100)であって、
前記折り畳まれた使い捨て容器は、シート材料から製造され、
中央ベース折り曲げ線(66)に沿ってそれ自体の上に折り曲げられたベース(13)と、
前部(72)であって、形成される使い捨て容器の前壁(201)を画定する中央前部(73)と、形成される使い捨て容器の左壁(203)の前部を画定する左前部(74)と、形成される使い捨て容器の右壁(202)の前部を画定する右前部(75)と、を含む前部(72)と、
後部(76)であって、
形成される使い捨て容器の後壁(204)を画定する中央後部と、形成される使い捨て容器の左壁(203)の後部を画定する左後部と、形成される使い捨て容器の右壁(202)の後部を画定する右後部と、を含む後部(76)と、
上端(207)と、を備え、
中央前部は折り線(80,81)を介して左前部及び右前部に接続され、中央後部は折り線(181,182)を介して左前部及び右後部に接続され、
側壁折り線(14,15)は左右に延び、折りたたまれた使い捨て容器の右端(82)及び左端(82)を形成し、
中央ベース折り線(66)はベースセクションに沿って延び、
前記折り畳まれた使い捨て容器は、前記折りたたまれた使い捨て容器の右端(82)及び左端(82)を押すことにより、折りたたまれた状態から拡大状態に変形するように構成され、側壁折り線(14,15)は左右に展開され、ベースは折りたたまれた使い捨て容器の拡大状態となり、
前壁および後壁は凸状であり、右壁および左壁は凹状であり、
正面図において、前記使い捨て容器は腰部セクション(35)を有し、腰部セクションはベースにおいて前部幅(W2)よりも小さい前部幅(W1)を有し、腰部前部幅は上端において前部幅(W3)よりも小さく、特に、前部幅はベースから腰部セクションに向かって徐々に減少し、腰部セクションから上端に向かって徐々に増加し、右壁および左壁は、単一の曲率平面において実質的に湾曲している、折り畳まれた使い捨て容器。
【請求項7】
正面図において、右縁部(82)は右上縁部(84)および右下縁部(85)を含み、
左縁部(83)は左上縁部(86)および左下縁部(87)を含み、
ベースがそれ自体の上に折り畳まれていることに起因して、右下縁部は前下右縁部分(85A)および後右下縁部分(85B)を含み、左下縁部は前左下縁部分(87A)および後左下縁部分(87B)を含み、
右上縁部、右下縁部分および右下縁部分は内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に右壁を形成し、左上縁部、左下縁部分および左下縁部分は内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に左壁を形成する、
請求項6に記載の折り畳まれた使い捨て容器。
【請求項8】
前記前壁(201)は、
ピー開口部(209)、または前記ピー開口部(209)を形成するためにピー開口部領域を内向きまたは外向きに折り曲げるために、少なくとも部分的に弱められ、ピー開口部領域を除去するように破壊されるように構成される周囲(208)を有するピー開口部領域(28)、を含み、または、
少なくとも1つの側壁(202、203)は、
ピー開口部(209)、またはピー開口部(209)を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り曲げるために破壊されるように構成され、少なくとも部分的に弱められた周囲(208)を有するピー開口部領域(28)、を含む、
使い捨て小便器を形成する、請求項6または請求項7に記載の折り畳まれた使い捨て容器。
【請求項9】
請求項
6~8のいずれか一項に記載の折り畳まれた使い捨て容器(100)を製造するためのブランク(10)であって、
ベースセクション(13)、壁セクション(11)、および上端セクション(12)を備え、
前記ベースセクションは、ベース折りたたみ線(30)によって壁セクションとの境界が定められ、
壁セクションは前壁ゾーン(31)、後壁ゾーン(32)、右壁ゾーン(33)、および左壁ゾーン(34)を含み、
前壁ゾーンおよび後壁ゾーンは右壁ゾーンおよび左壁ゾーンにわたって延在し、
前壁ゾーンおよび後壁ゾーンは前壁ゾーンおよび後壁ゾーンの底部における幅よりも小さく、前壁ゾーンおよび後壁ゾーンの頂部における幅よりも小さい幅を有する腰セクション(35)を有し、
右壁ゾーンおよび左壁ゾーンは右壁ゾーンおよび左壁ゾーンの底部における幅よりも大きく、かつ左壁ゾーンにおける幅よりも大きい腹部セクション(36)を有し、
前壁ゾーンおよび後壁ゾーンは前壁ゾーンおよび後壁ゾーンの頂部における幅よりも大きい折りたたまれた使い捨て容器(100)から形成される容器の前壁および後壁が凸状であり、折りたたまれた使い捨て容器(100)から形成される容器の右壁および左壁が凹状であり、
折りたたまれた使い捨て容器(100)から形成される容器の右壁および左壁が、実質的に単一の曲率平面内で湾曲して
おり、
折り畳まれた使い捨て容器のベースのコーナーおよび使い捨て容器のベースのコーナーを形成するように構成されたブランクのコーナー位置(50、51、52、53)が、ブランクの外縁(199)から内側に距離(D3)を置いて位置する、ブランク。
【請求項10】
前記前壁ゾーンは、
ピー開口部(209)、または、
ピー開口部領域(28)であって、少なくとも部分的に脆弱化され、ピー開口部領域を除去するために、またはピー開口部領域を内側または外側に折り曲げるために破壊されるように構成される、ピー開口部(209)を形成するために、周囲(208)を有するピー開口部領域(28)を備え、
前記ベースが正方形または長方形の形状を有し、前記ベースが展開されたときに平坦であり、容器が立つことができる表面を形成し、ベースのコーナー(214、215、216、217)が、ブランクの外縁(199)から内側に距離(D3)を置いて配置される、
請求項9に記載のブランク。
【請求項11】
前記前壁ゾーンは、
ピー開口部(209)、または、
前記ピー開口部(209)を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り曲げるために破壊されるように構成され、少なくとも部分的に弱められた周囲(208)を有するピー開口部領域(28)、を含む、
請求項9~
10のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項12】
前壁ゾーン(31)、後壁ゾーン(32)、右壁ゾーン(33)および左壁ゾーン(34)を接着接続によって円周壁に相互接続することを含む、請求項9~
11のいずれか一項に記載のブランクから、請求項6~8のいずれか一項に記載の折り畳まれた使い捨て容器を製造する方法。
【請求項13】
前記折り畳まれた容器内に内側ライナーバッグ(600)を提供することと、前記内側ライナーバッグの前壁を前記折り畳まれた容器の前壁に取り付けることとを含み、前記内側ライナーバッグは前記前壁内に開口部を含み、前記開口部は、前記折り畳まれた容器の開口部(28)と位置合わせされる、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
請求項6~8のいずれか一項に記載の折り畳まれた容器(100)から請求項1~5のいずれか一項に記載の使い捨て容器(200)を形成する方法であって、請求項6~8のいずれか一項に記載の折り畳まれた容器(100)を提供し、折り畳まれた使い捨て容器の左縁部(83)および右縁部(82)を内側に押し、凹状の右壁および左壁ならびに凸状の前壁および後壁を形成し、右壁および左壁は実質的に単一の曲率平面内で湾曲している、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に医療環境において体液を保持するためのシート材料から作られ、簡単な動作で拡張することができる使い捨て液体容器に関する。本発明はさらに、折り畳まれた使い捨て容器およびブランクに関する。使い捨ての膨張可能な容器は特に、小便器またはシックバッグとして使用されてもよい。
【背景技術】
【0002】
シート材料から作られた使い捨て容器は、かなり以前から知られている。使い捨て容器は小便器として使用することができ、その場合、再使用可能な小便器は、実際にはあまりよく洗浄されず、感染源となることが多いため、病院での後天性感染の危険性を著しく低減するという点で、再使用可能な小便器よりも有利である。このタイプの感染は、使い捨ての小便器では起こらない。
【0003】
使い捨ての折りたたみ可能な容器の一例が、GB2529713Aに開示されている。この文献は、折り畳み可能な容器、特に折り畳み可能な男性型小便器を開示している。この容器の欠点は、その形状が人体にあまり適していないことである。容器は、容器が使用者の脚の間に置かれたときに使用者にとってかなり不便であると感じるかなり角張った形状を有する。さらに、容器は、単純な移動によって拡張(「ポップアップ」)することができない。
【0004】
使い捨て液体容器の別の例は、US2016/0262583A1に開示されている。この文献に開示された容器は、特にカートンから作られ、予め切断されたブランクから形成される。
【0005】
GB2410939(D1)は、凸状の前壁を有する容器を開示している。しかし、このカートンは小便器ではない。D1の容器は、頂部でのみ開いている。さらに、D1は、容器が液密であることを開示していない。また、D1は、この容器を小便器として使用すること、またはこの容器を液密にすることを指すいかなる指針も含まない。
【0006】
【0007】
容器のベースのコーナーを形成するコーナー位置の少なくとも1つは、ブランクの縁部に沿って配置され、この理由のため、容器が液体で満たされるときに容器の漏れが生じる。D1の容器はまた、より経済的でない形状を有する。
【0008】
この容器は、三次元形状が小便器として使用するのにあまり適していないという点で、同様の欠点を有する。この容器は使用者がベッドに横たわっているとき、使用者の脚の間にあまり良く適合しない。さらに、入口開口部の形状は、ベッドに横たわっているときにユーザが有する様々な位置にあまり適していない。これは、特に、使用者が仰臥位にあるときに当てはまる。さらに、容器は、単純な移動によって完全な形態で拡張することができない。さらに、容器が液体を含む場合、容器は典型的な10~15°のマットレス角度で極めて容易に傾き、極めて容易に液体をこぼす。
【0009】
使い捨て容器は折り畳まれた状態と拡張された使用状態との間で変形可能である必要があるため、ユーザフレンドリで頑丈な形状を提供するという課題は特に困難である。折り畳まれた状態では、貯蔵スペースを節約するために、使い捨て容器はかなり平坦でなければならない。この要件の背景は、病院などの典型的な医療環境ではこれらの使い捨て容器の多くが任意の所与の日に使用されることである。したがって、多くの使い捨て容器は、しばしば患者の近くに保管される必要がある。これらの使い捨て容器の全てが、それらの拡張された使用状態で保管される場合、非常に大きな保管スペースが必要とされる。したがって、一般に、このような使い捨て容器は、折り畳まれ、折り畳まれた形態または入れ子式の形態で保管され得ることが望ましい。
【0010】
使用時には、使い捨て容器を折り畳んだ状態から拡張した構造的に強い使用状態に変換することがさらに容易でなければならない。この要件は、ユーザフレンドリな形成を提供するという課題をさらに困難にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は特に体液を保持するための使い捨て容器を提供することであり、使い捨て容器は折り畳まれた状態で貯蔵することができ、容易に使用状態に拡張することができ、使い捨て容器は、容器の人間工学的形状を通して使用者に快適性を高める。
【0012】
さらに、膨張した容器が容易に取り扱うことができ、小便器または体液容器の役割を果たすのに十分に強く、丈夫であることが目的である。このような比較的高い構造強度を、平坦な状態から容易に膨張する容器に与えることが、本発明の特定の目的である。
【0013】
本発明の目的は折り畳まれた状態で保管することができ、容易に使用状態に拡張することができ、特にベッドに横たわっているとき、より詳細には仰臥位で横たわっているときに、使用者に快適性を高める使い捨て小便器を提供することである。
【0014】
本発明の目的は、従来技術の使い捨て容器よりも少ない材料で製造することができる体液用使い捨て容器を提供することである。
【0015】
本発明の目的は、高い製造速度及び低い製造コストで平坦なブランクから製造することができる使い捨て容器を提供することである。
【0016】
本発明の目的は、高い構造強度を提供する、拡張が容易な使い捨て容器を提供することである。
【0017】
本発明の目的は油性ワックス系防水処理を必要としない、体液用の使い捨て容器を提供することである。
【0018】
本発明の目的は、従来技術に適した代替物である使い捨て容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
少なくとも1つの目的を達成するために、本発明は、シート材料から製造された使い捨て容器であって、前記使い捨て容器が立つことができるベース、前壁、右壁、左壁、前記ベースから上方に延びる後壁、上端、を備え、右壁および左壁は、前記ベースから上方に延びる折り線を介して前壁および後壁に接続され、側壁折り線がベースから上方に延び、
中央ベース折り線が前記ベースに沿って延び、使い捨て容器は側壁折り線を展開する、使い捨て容器、を提供する。
【0020】
使い捨て容器はいくつかの利点を有する。それは医療環境における病原体の伝播を防ぎ、製造が容易で費用効果があり、保管が容易であり、使用が容易であり、拡張状態で構造的に強い。
【0021】
一実施形態では、前壁および後壁は凸状であり、右壁および左壁は凹状である。その形状により、使用者に改善された快適性を提供する。
【0022】
一実施形態では、右壁および左壁が実質的に単一平面内で湾曲している。この点に関して、本発明の容器の右壁および左壁は、D1の容器の右壁および左壁とは全く異なることに留意されたい。D1の容器の右壁および左壁は、2つの曲率面で湾曲している。
【0023】
一実施形態では、湾曲した前部右縁および湾曲した右後縁は右平面を画定し、容器の右壁は右平面上または右平面の外側のいずれかに位置し、容器の湾曲した前部左縁および湾曲した左後縁は左平面を画定し、容器の左壁はこの左平面上またはこの左平面の外側のいずれかに位置する。これはより人間工学的な形状をもたらし、D1の右壁および左壁(これらはこの右平面および左平面に対して内側に位置する)とは全く異なり、使用者の脚部が前壁および後壁の縁部(特に、その上部)に対して押されるので、人間工学的な形状がより少なくなる。
【0024】
正面図の一実施形態では、使い捨て容器が腰部を有することができ、腰部はベースにおける前部幅W2よりも小さく、上端における前部幅W3よりも小さい前部幅W1を有し、特に、前部幅はベースから腰部セクションに向かって徐々に減少し、腰部セクションから上端に向かって徐々に増加する。
【0025】
側面図の一実施形態では、使い捨て容器が腰部の高さで最大に達する側部幅W4を有することができ、腰部の側部幅はベースの側部幅W5よりも大きく、上端の側部幅W6よりも大きく、特に、側部幅はベースから腰部まで徐々に増加し、腰部から上端まで徐々に減少する。
【0026】
一実施形態では、前壁および後壁は上端で合流し、左壁および右壁は上端で合流しない。
【0027】
一実施形態では、ベースが正方形または長方形の形状を有することができる。ベースは、平坦であってもよく、容器が立つことができる表面を形成してもよい。
【0028】
一実施形態では使い捨て容器がベースの前部右隅から上方に延びる湾曲した前部右縁と、ベースの前部左隅から上方に延びる湾曲した前部左縁と、ベースの後部右隅から上方に延びる湾曲した右後縁と、ベースの後部左隅から上方に延びる湾曲した左後縁とを含むことができ、湾曲した右前縁および湾曲した右後縁は上端で合流し、湾曲した左前縁および湾曲した左後縁は上端で合流する。
【0029】
一実施形態では使い捨て容器が使い捨て小便器を形成することができ、前壁または少なくとも1つの側壁は以下を含む:
ピー開口部、または脆く、少なくとも部分的に弱く、ピー開口部領域を除去するために破壊されるように、またはピー開口部を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り畳むように構成される周囲を有するピー開口部領域。
【0030】
側面が圧搾され、容器が折り畳まれた状態から膨張した使用中の形状に飛び出すときに、容器内への空気を可能にする小さな指穴開口部があってもよい。
【0031】
一実施形態では、ピー開口又はピー開口領域が腰部の高さに設けることができる。
【0032】
一実施形態では、使い捨て容器が以下を含むことができる:
前壁の第1のピー開口部またはピー開口領域と、後壁の第2のピー開口部またはピー開口領域とであり、第2のピー開口部または第2のピー開口領域は、第1のピー開口部またはピー開口領域とは異なるサイズまたは形状を有する。
【0033】
一実施形態では、シート材料が厚紙、多層「カップストック」、またはバガスシートカートンであってもよい。
【0034】
ベースは、四面、特に正方形、長方形又は台形であってもよい。
【0035】
一実施形態では、上端は開放可能であり、使い捨て容器を体液容器、医療容器、またはシックバッグとして使用することを可能にする。
【0036】
一実施形態ではベースが互いに折り重ねられ、接着接続を介して互いに接続された複数のベースによって形成され、各ベースはそれぞれのベース折り線を介して、ベースから上方に延びる壁のうちの1つに一体的に接続される。
【0037】
一実施形態では、ベースが以下を含むことができる:
左ベース折り線を介して左壁に接続された左ベース部、前ベース折り線を介して前壁に接続された前ベース部、右ベース折り線を介して右壁に接続された右ベース部、後ベース折り線を介して後壁に接続された後ベース部であって、各コーナーから対角ベース折り線が延在する4つのコーナーを有し、対角ベース折り線は左ベース部、前ベース部、右ベース部および後ベース部を相互接続し、左ベース部、前ベース部、右ベース部および後ベース部は互いに折り重ねられる。
【0038】
一実施形態では左ベースおよび右ベースが前部および後部ベースの内側に接着された重なり部分を含むことができ、重なり部分および対角ベース折り線を含む前部および後部ベースは左および右ベースの外側に折り重ねられて接着される。
【0039】
折り畳まれた使い捨て容器
【0040】
本発明はさらに、前述の請求項のいずれかに記載の使い捨て容器に拡張されるように構成された折り畳まれた使い捨て容器であって、
前記折り畳まれた使い捨て容器は、シート材料から製造され、
中央ベース折り曲げ線に沿ってそれ自体の上に折り曲げられたベースと、
前部であって、形成される使い捨て容器の前壁を画定する中央前部と、形成される使い捨て容器の左壁の前部を画定する左前部と、形成される使い捨て容器の右壁の前部を画定する右前部と、を含む前部と、
後部であって、
形成される使い捨て容器の後壁を画定する中央後部と、形成される使い捨て容器の左壁の後部を画定する左後部と、形成される使い捨て容器の右壁の後部を画定する右後部と、を含む後部と、
上端と、を備え、
中央前部は折り線を介して左前部及び右前部に接続され、中央後部は折り線を介して左前部及び右後部に接続され、
側壁折り線は左右に延び、折りたたまれた使い捨て容器の右端及び左端を形成し、
中央ベース折り線はベースセクションに沿って延び、
前記折り畳まれた使い捨て容器は、前記折りたたまれた使い捨て容器の右端及び左端を押すことにより、折りたたまれた状態から拡大状態に変形するように構成され、側壁折り線は左右に展開され、ベースは折りたたまれた使い捨て容器の拡大状態となる、折り畳まれた使い捨て容器、
に関する。
【0041】
折り畳まれた使い捨て容器は本発明による(拡張された)使い捨て容器に拡張することができ、使い捨て容器に関連する利点を提供する。
【0042】
一実施形態では、左前部が左前部折り線によって中央前部から境界を定められ、右前部は右前部折り線によって中央前部から境界を定められ、左および右前部折り線は中央前部において湾曲し、廃棄セクションを画定し、廃棄セクションは中央前部の下部および中央前部の上部において幅W4、W5よりも小さい幅W3を有し、左後部は左後部折り線によって中央後部から境界を定められ、左後部は右後部折り線が湾曲し、中央後部において廃棄セクションを画定し、廃棄セクションは中央後部の下部および中央後部の上部よりも小さい幅を有し、左前部および左後部は共に単一の左壁に変形可能である。 折りたたまれた使い捨て容器の左端を内側に押すことによって使い捨て容器であって、折りたたまれた使い捨て容器の右端を内側に押すことによって、右前部および右後部が一緒に使い捨て容器の右壁に変形可能であり、それによって折りたたまれた使い捨て容器を拡張状態に拡張する。
【0043】
一実施形態では、正面図において、
右縁部が右上縁部および右下縁部を含み、
左縁部が左上縁部および左下縁部を含み、ベースがそれ自体の上に折り畳まれていることを特徴し、
右下縁は前下右縁部分および後右下縁部分を含み、
左下縁は前左下縁部分および後左下縁部分を含み、
右上縁、右下縁部分および右下縁部分は内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に右壁を形成し、
左上縁、左下縁部分および左下縁部分は内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に左壁を形成する。
【0044】
一実施形態では、右上縁および右下縁が互いに対して120~160度の角度aで延在し、右側コーナーを画定することができ、左上縁および左下縁は互いに対して120~160度の角度aで延在し、左側コーナーを画定する。
【0045】
この形状はD1の
図5Eに示すように、D1の折り畳まれた容器の形状とは全く異なる。内側に押される側壁の底部は、本発明とは異なる形状を有する。
図5Eの側壁はベースの底縁部と平行であり、ベースの底縁部から外向きに延びる底縁部を有する。本発明では、これが異なるのは折り畳まれた容器では側壁の下縁85がベースのコーナーから離れるように外向きかつ上向きに延びるからである。例えば、本出願の
図12を参照されたい。一実施形態では、正面図では右下縁部および左下縁部が折り畳まれた使い捨て容器の下ベース縁部に対して120~160度の角度pで延びることができる。
【0046】
一実施形態では、ベースが
左ベース折り線を介して左壁に接続された左ベース、
前側ベース折り曲げ線を介して前側壁に接続された前側ベース、
右ベース折り線を介して右壁に接続された右ベース、
後側ベース折り線を介して後側ベースに接続された後側ベース、を含み、
前記ベースは4つのコーナーを有し、対角線が各コーナーから延在し、前記対角線は、前記左側ベース、前記前側ベース、前記右側ベース及び前記後側ベースを相互接続する。
【0047】
一実施形態では左ベースおよび右ベースが前部および後部ベースの内側に対して接着される重なり部分を含むことができ、重なり部分および対角ベース折り線を含む前部および後部ベースは左および右ベースの外側に対して折り重ねられ接着される。
【0048】
ブランク
【0049】
本発明はさらに、本発明による折り畳まれた使い捨て容器を製造するためのブランクに関し、ブランクは、
ベースセクション、壁セクション、および上端セクションを備え、
前記ベースセクションは、ベース折りたたみ線によって壁セクションとの境界が定められ、
壁セクションは前壁ゾーン、後壁ゾーン、右壁ゾーン、および左壁ゾーンを含み、
前壁ゾーンおよび後壁ゾーンは右壁ゾーンおよび左壁ゾーンにわたって延在する。
【0050】
ブランクを用いて、本発明による使い捨て容器を製造することができる。
【0051】
一実施形態ではベース周囲折り線がブランクの左側からブランクの右側までブランクを横切って延びることができ、ベース周囲折り線は左ベース折り線、前ベース折り線、右ベース折り線、および後ベース折り線を含み、ベースセクションは、
左ベース折り線を介して左壁ゾーンに接続された左ベース部分、
前ベース折り線を介して前壁ゾーンに接続された前ベース部分、
右ベース折り線を介して右壁ゾーンに接続された右ベース部分、
後ベース折り線を介して後壁ゾーンに接続された後ベース部分、
を含み、
ブランクは使い捨て容器の4つのコーナーを形成するように構成された4つのコーナー位置(50、51、52、53)を有し、対角ベース折り線(54、55、56、57)が各コーナー位置から延在し、対角ベース折り線は、左ベース部分、前ベース部分、右ベース部分、および後ベース部分を相互接続する。
【0052】
一実施形態では左ベース部分および右ベース部分が前および後ベース部分の内側に対して接着されるように構成された重なり部分を含むことができ、重なり部分および斜めの折り線を含む前および後ベース部分は左および右ベース部分の外側上に折り畳まれて接着されるように構成される。
【0053】
一実施形態ではブランクが壁セクションの湾曲した左縁または右縁に沿って延びる側部接続フラップを含むことができ、側部接続フラップは使い捨て容器の円周方向側壁を形成するために反対側の側壁領域に接続されるように構成される。
【0054】
一実施形態では、前壁ゾーンおよび後壁ゾーンが真っ直ぐな上端および真っ直ぐな下端を有することができる。
【0055】
一実施形態では、重なり部分が細長く、ベース周囲折り線に対して実質的に直角に延在する。
【0056】
本発明はさらに、本発明による折り畳まれた使い捨て容器を製造する方法に関する:
【0057】
前壁ゾーン、後壁ゾーン、右壁ゾーン、および左壁ゾーンを接着接続によって円周壁に相互接続し、左ベース部分、前ベース部分、右ベース部分、および後ベース部分を互いに折り曲げてベースセクションを形成し、右および左ベース部分の重なり部分は接着接続によって前および後ベース部分の内側に取り付けられ、重なり部分および斜めの折り線を含む前および後ベース部分は右および左ベース部分の外側上に折り曲げられ、接着接続によってそこに取り付けられる。
【0058】
この方法は、折り畳まれた使い捨て容器および拡張された使い捨て容器と同じ利点を提供する。
【0059】
本発明はさらに、本発明によるブランクから本発明による折り畳まれた使い捨て容器を製造する方法に関し、この方法は、接着接続によって前壁ゾーン、後壁ゾーン、右壁ゾーン、および左壁ゾーンを円周壁に相互接続することを含む。
【0060】
この方法は、複数のベース部分を互いに重ねて折り曲げ、ベース部分を接着接続によって互いに接続するステップを含むことができる。
【0061】
この方法は左ベース部分、前ベース部分、右ベース部分、および後ベース部分を互いに折り曲げてベース部分を形成するステップを含むことができ、右ベース部分および左ベース部分の重なり部分は接着接続によって前ベース部分および後ベース部分の内側に取り付けられ、重なり部分および斜めの折り線を含む前ベース部分および後ベース部分は右ベース部分および左ベース部分の外側上に折り曲げられ、接着接続によってそこに取り付けられる。
【0062】
この方法は、前壁ゾーン、後壁ゾーン、右壁ゾーン、および左壁ゾーンを、それらがベースに接続される折り曲げ線上に折り曲げ、特に接着フラップを介して、前壁ゾーン、後壁ゾーン、右壁ゾーン、および左壁ゾーンの間に接着接続を形成することを含むことができる。
【0063】
この方法は、折り畳まれた使い捨て容器の左縁および右縁を内側に押す縁部と、凹状の右壁および左壁ならびに凸状の前壁および後壁を形成する縁部とを含むことができる。
【0064】
ユニークに、ユーザからの非常に簡単な動作で、使い捨て容器は、折り畳まれた使い捨て容器から形成することができる。
【0065】
第2の発明
【0066】
第2の発明は、真っ直ぐな壁を有する使い捨て容器に関する。使い捨て容器は第1の発明と幾つかの類似点を有し、またシート材料から作られる。
【0067】
使い捨て容器はまた、医療環境において体液を保持するように構成され、また、単純な移動によって折り畳まれた状態から拡張され得る。使い捨ての膨張可能な容器はまた、小便器またはシックバッグとして使用されてもよい。
【0068】
真っ直ぐな壁は使い捨て容器の形状が人間工学的でないという欠点を有するが、使い捨て容器の製造がより容易であるという利点を有する。
【0069】
ブランクの折り線は全て直線であるので、自動化された製造プロセスはより容易である。
【0070】
さらに、この使い捨て容器が保持することができる体液の体積は、ベースの長さを増加させることによって比較的容易に増加させることができる。
【0071】
2つの凸壁および2つの凹壁を有する容器とは異なり、ベースの長さは、ベースの幅とは無関係に増大させることができる。
【0072】
この目的を達成するために、第2の発明は、シート材料から製造された使い捨て容器を提供し、使い捨て容器を立てることができるベース、ベースから上方に延びる前壁、右壁、左壁及び後壁を含み、前壁、右壁、左壁及び後壁が直線である。
【0073】
さらに、本発明による使い捨て容器に拡張されるように構成された折り畳まれた使い捨て容器が提供され、折り畳まれた使い捨て容器は、シート材料から製造され、
中央ベース折り曲げ線に沿ってそれ自体の上に折り曲げられたベース、前部とを含み、
形成される使い捨て容器の前壁を画定する中央前部と、形成される使い捨て容器の左壁の前部を画定する左前部と、形成される使い捨て容器の右壁の前部を画定する右前部と、を含む後部とを含み、
形成されるべき使い捨て容器の後壁を画定する中央後部、形成されるべき使い捨て容器の左壁の後部を画定する左後部、形成されるべき使い捨て容器の右壁の後部を画定する右後部、前部と後部が出会う上端、左前部が左前部折り線によって中央前部から境界を定められ、右前部が右前部折り線によって中央前部から境界を定められ、左前部および右前部折り線は直線であり、左後部は左後部折り線によって中央後部から境界を定められ、右後部は右によって中央後部から境界を定められ、左右の後部折り線が直線である後部折り線である。
【0074】
第2の発明はさらに、本発明による折り畳まれた使い捨て容器を製造するためのブランクに関し、
ベース部、壁部、および上端部であって、ベース部は、ベース周囲折り線によって壁部から境界が定められ、壁部は前壁ゾーン、後壁ゾーン、右壁ゾーン、および左壁ゾーンを含み、壁ゾーンの側面は直線である。
【0075】
使い捨て容器、折り畳まれた使い捨て容器、およびブランクのさらなる特徴は、本明細書および従属請求項に開示されている。
【0076】
本発明の上記および他の特徴および利点は添付の図面を参照した例示的な実施形態の以下の詳細な説明から、より完全に理解されるのであろう。同様の参照番号は、同様の部分を指す。以下の詳細な説明および図面は例示的な実施形態とみなされるべきであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【
図1】
図1は、好ましい実施形態によるブランクの平面図を示す。
【
図2】
図2は、接着剤が塗布されたこのブランクの平面図を示す
【
図3】
図3は、折り畳まれた容器に組み立てる前のブランクの平面図を示す。
【
図4】
図4は、第1の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図5】
図5は、第1の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図6】
図6は、第1の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図7】
図7は、第1の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図8】
図8は、第2の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図9】
図9は、第2の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図10】
図10は、第2の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図11】
図11は、第2の実施形態による、折り畳まれた容器へのブランクの組み立てステップを示す。
【
図12】
図12は、好ましい実施形態による折り畳まれた容器の正面図を示す。
【
図13A】
図13Aは、折り畳まれた容器を好ましい実施形態の容器に容易に拡張するステップの斜視図を示す。
【
図13B】
図3Bは、折り畳まれた容器を好ましい実施形態の容器に容易に拡張するステップの斜視図を示す。
【
図14】
図14は、好ましい実施形態の容器の側壁から取り外し可能な舌部を取り外すか、または折り畳むステップの斜視図を示す。
【
図15】
図15は、好ましい実施形態の容器の側壁から取り外し可能な舌部を取り外すか、または折り畳むステップの斜視図を示す。
【
図16】
図16は、好ましい実施形態の容器を上方から見た図を示す。
【
図17】
図17は、好ましい実施形態の容器の正面からの図を示す。
【
図18】
図18は、好ましい実施形態の容器の側面から見た断面図を示す。
【
図19A】
図19Aは、女性患者によって使用されるように構成された好ましい実施形態の容器の斜視図を示す。
【
図19B】
図19Bは、女性患者によって使用されるように構成された好ましい実施形態の容器の斜視図を示す。
【
図19C】
図19Cは、女性患者によって使用されるように構成された好ましい実施形態の容器の斜視図を示す。
【
図20A】
図20Aは、男性患者によって使用されるように構成された好ましい実施形態の容器の斜視図を示す。
【
図20B】
図20Bは、男性患者によって使用されるように構成された好ましい実施形態の容器の斜視図を示す。
【
図20C】
図20Cは、男性患者によって使用されるように構成された好ましい実施形態の容器の斜視図を示す。
【
図25】
図25は、本発明のさらに別の実施形態のブランクを示す。
【
図26】
図26は、本発明のさらに別の実施形態の上面図を示す。
【
図27】
図27は、本発明のさらに別の実施形態の側面図を示す。
【
図28】
図28は、本発明のさらに別の実施形態の正面図を示す。
【
図32A】
図32Aは、男性または女性による好ましい実施形態の使い捨て拡張可能容器の使用段階を示す。
【
図32B】
図32Bは、男性または女性による好ましい実施形態の使い捨て拡張可能容器の使用段階を示す。
【
図32C】
図32Cは、男性または女性による好ましい実施形態の使い捨て拡張可能容器の使用段階を示す。
【
図32D】
図32Dは、男性または女性による好ましい実施形態の使い捨て拡張可能容器の使用段階を示す。
【
図32E】
図32Eは、男性または女性による好ましい実施形態の使い捨て拡張可能容器の使用段階を示す。
【
図33】
図33は、使用中の好ましい実施形態の使い捨て拡張可能容器の拡大図を示す。
【
図34】
図34は、女性型による好ましい実施形態の使い捨て拡張可能容器の使用の側断面図を示す。
【
図35】
図35は、好ましい実施形態の使い捨て容器の詳細を側面図で示す。
【
図36】
図36は、男性による好ましい実施形態の使い捨て容器の使用の側断面図を示す。
【
図37】
図37は、本発明の別の実施形態によるブランクの上面図を示す。
【
図41A】
図41Aは、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器の実施形態のブランクを示す。
【
図42A】
図42Aは、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器の実施形態のブランクを示す。
【
図42B】
図42Bは、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器の実施形態のブランクを示す。
【
図43】
図43は、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器の実施形態の正面図を示す。
【
図44】
図44は、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器の実施形態の正面図を示す。
【
図45】
図45は、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器の実施形態の正面図を示す。
【
図48】
図48は、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器のさらなる実施形態の正面図を示す。
【
図49】
図49は、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器のさらなる実施形態の正面図を示す。
【
図50】
図50は、第2の発明による折り畳まれた使い捨て容器のさらなる実施形態の正面図を示す。
【
図53】
図53は、第2の発明のさらなる実施形態のブランクを示す。
【
図54】
図54は、第2の発明のさらなる実施形態のブランクを示す。
【
図55】
図55は、第2の発明のさらなる実施形態のブランクを示す。
【
図56】
図56は、第2の発明の別の実施形態のブランクを示す
【
図57】
図57は、
図57のブランクから折り畳まれた容器を形成し、折り畳まれた容器から拡張された容器を形成するステップを示す。
【
図58】
図58は、
図57のブランクから折り畳まれた容器を形成し、折り畳まれた容器から拡張された容器を形成するステップを示す。
【
図59】
図59は、
図57のブランクから折り畳まれた容器を形成し、折り畳まれた容器から拡張された容器を形成するステップを示す。
【
図60】
図60は、
図57のブランクから折り畳まれた容器を形成し、折り畳まれた容器から拡張された容器を形成するステップを示す。
【
図61】
図61は、本発明によるブランクの別の実施形態を示す。
【
図62】
図62は、本発明によるブランクのさらなる実施形態を示す。
【
図63】
図63は、本発明によるブランクのさらに別の実施形態を示す。
【
図64】
図64は、本発明によるブランクのさらに別の実施形態を示す。
【
図65】
図65は、本発明によるブランクの別の実施形態を示す。
【
図66】
図66は、本発明によるブランクの別の実施形態を示す。
【
図67】
図67は、本発明によるブランクの別の実施形態を示す。
【
図68】
図68は、本発明によるブランクのさらに別の実施形態を示す。
【
図69】
図69は、本発明によるブランクの別の実施形態を示す。
【
図70】
図70は、本発明によるライナーバッグの実施形態を示す。
【
図71】
図71は、容器とライナーバッグとの組み合わせの等角図を示す。
【
図72】
図72は、容器とライナーバッグとのアセンブリの切欠き部分を有する等角図を示す。
【発明の実施するための形態】
【0078】
図1を参照すると、本発明による折り畳まれた使い捨て容器を製造するための本発明によるブランク10が示されている。ブランクは、シート材料、特に厚紙、多層「カップストック」、またはバガスシートから作製される。ブランクは外縁199を含む。
【0079】
ブランクは、壁部分11と、上端部分12と、ベース部分13とを備えている。ベース13は、ベース周囲折り線30によって壁部11から区切られている。壁セクション11は、前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33、および左壁ゾーン34を含む。前壁ゾーン31、右壁ゾーン33、左壁ゾーン34および後壁ゾーン32は、3つの折り線80、81、181を介して互いに一体的に接続されている。折り線80は、左前折り線80とも呼ばれる。折り線81は、右前折り線81とも呼ばれる。側縁59は、第4の折り線182を形成する。
【0080】
前壁ゾーンは、ピー開口領域28を含む。側面が圧搾され、容器が折り畳まれた状態から膨張した使用中の形状に飛び出すときに、容器内に空気を入れることができる小さな指穴開口95を設けることができる。指穴開口95はまた、ピア開口領域28を容易に引き裂いて開けることを可能にする。
【0081】
前壁ゾーン31および後壁ゾーン32は、前壁ゾーンおよび後壁ゾーンの底部における幅W2よりも小さく、前壁ゾーンおよび後壁ゾーンの頂部における幅W3よりも小さい幅W1を有する腰部セクション35を有する。右壁ゾーン33および左壁ゾーン34は、右壁ゾーンおよび左壁ゾーンの底部における幅W5よりも大きく、右壁ゾーンおよび左壁ゾーンの頂部における幅W6よりも大きい幅W4を有する腹部セクション36を有する。右壁ゾーンおよび左壁ゾーンの頂部における幅W6は、ゼロであってもよい。
【0082】
ベース周囲折り線30は、ブランクの左側からブランクの右側までブランクを横切って延びる。ベース周囲折り線30は、左ベース折り線40、前ベース折り線41、右ベース折り線42、および後ベース折り線43を含む。これらは、互いに対して5~15度の角度で延在することができ、湾曲したベース周囲折り線30をもたらす。側壁折り線14、15は右壁ゾーン33及び左壁ゾーン34を越えてベース3から上端部12まで延び、これらを2つの部分に分割する。
【0083】
右壁部33及び左壁部34の下部には、ダイヤモンド形状の折り曲げ部7、8が設けられている。ダイヤモンド形状の部分は折り線300、301によって規定され、折り線300は、コーナー位置50、51、52、53から壁部分11を越えて側壁折り線14、15に延びる。折り線301は、コーナー位置50、51、52、53からベース13を越えて中央ベース折り線66まで延びている。折り線300、301は、ひし形部分7、8を共に画定する。
【0084】
ブランク10は、ブランクの周囲の一部を形成するベース縁部302を有する。
【0085】
ダイヤモンド形状の折り曲げ部分7、8は、ベース周囲折り曲げ線30、より詳細には右ベース折り曲げ線42及び左前部ベース折り曲げ線41にまたがる。
【0086】
ベース13は、左ベース折り線40を介して左壁ゾーン34に接続された左ベース44と、前ベース折り線41を介して前壁ゾーン31に接続された前ベース45と、右ベース折り線42を介して右壁ゾーン33に接続された右ベース46と、後ベース折り線43を介して後壁ゾーン32に接続された後ベース47とを含む。
【0087】
中央ベース折り曲げ線66は、前部ベース及び後部ベースの各々の上に延在する。
【0088】
ブランク10は、使い捨て容器の4つのコーナーを形成するように構成された4つのコーナー位置50、51、52、53を有する。斜めのベース折り線54、55、56、57が各コーナー位置から延びている。斜めのベース折り線54、55、56、57は、左ベース44、前ベース45、右ベース46及び後ベース47を相互接続する。
【0089】
コーナー50、51、52、53は、ブランク199の外縁から距離D3だけ内側に配置されている。距離D3は、対角ベース折り線54、55、56、57の長さによって規定される。これは、ベースが折り畳まれたとき、コーナーにおける開口部が回避されるので、液密性をもたらす。
【0090】
左ベース44および右ベース46は前および後ベース45、47の内側に対して接着されるように構成された重なり部分48を含み、重なり部分48を含む前および後ベース45、47は、左および右ベースの外側に対して折り畳まれ接着されるように構成される斜めのベース折り線54、55、56、57を含む。この構成は、隅部が閉じられているので、液密端部の使い捨て容器を可能にする。
【0091】
オーバーラップ部分48は、細長く、ベース周囲折り線30に対して実質的に直角に延びている。
【0092】
ブランクは、壁部分11の湾曲した左縁部59又は右縁部60に沿って延びる接着フラップ58を含む。側部接続フラップは使い捨て容器の周方向側壁を形成するために、反対側の側壁領域61に接続されるように構成される。
【0093】
前壁ゾーン31および後壁ゾーン32は、真っ直ぐな上端62および真っ直ぐな下端63を有する。左壁ゾーンおよび右壁ゾーンは、真っ直ぐな下端および尖った上端を有する。
【0094】
ブランク10は、開口29を有する上部フラップ26、27を含む。
【0095】
図2、
図3及び
図4を参照すると、ブランク10から折り畳まれた使い捨て容器を形成する方法は、接着剤を塗布して接着剤接続部を形成するステップと、ブランクを折り線に沿って折り畳むステップとを含む。
図2は、ブランクの内側を示す。
【0096】
接着剤はまた、
図2にハッチングで示されているように、上部フラップ26、27上に、ベース部分の部分に沿って塗布される。
【0097】
図4を参照すると、周壁は、接着フラップ58と反対側の側壁領域61との間の接着接続によって、前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン32、および左壁ゾーン34を相互接続することによって形成される。周壁は、テーパ付きスリーブを形成する。
【0098】
図5、
図6及び
図7を参照すると、左ベース44及び右ベース46は、内側に折り畳まれている。左右のベース部分のオーバーラップ部分48は、接着接続によって前部ベース部分45および後部ベース部分47の内側64に取り付けられる。
【0099】
支持体68はベース13の形成を支持するためにまだ開いているときに、上端を通って挿入されてもよい。
【0100】
続いて、重なり部分48及び対角線状のベース折り線54、55、56、57を含む前部及び後部ベース45、47が、左右のベース44、46の外側65上に折り曲げられ、接着接続によってそこに取り付けられる。
【0101】
左ベース44、前ベース45、右ベース46及び後ベース47は、共にベースを形成する。
【0102】
次に、
図6を参照すると、ベース部分13は、中央ベース折り曲げ線66上でそれ自体の上に折り曲げられる。その結果、
図7に示すように、折り畳まれた使い捨て容器100が得られ、折り畳まれた使い捨て容器100は、上部フラップ102を有する。
【0103】
図8~
図11を参照すると、折り畳まれた使い捨て容器100をブランクから製造する代替的な方法では、円周壁およびベースが1回の操作で形成されてもよい。接着剤は同じ領域に塗布されるが、左ベース44、前ベース45、右ベース46及び後ベース47は周壁と同時に折り畳まれて取り付けられる。
【0104】
折り畳まれた使い捨て容器
【0105】
図7、11および12を参照すると、折り畳まれた使い捨て容器100は、使い捨て容器に拡張されるように構成される。折り畳まれた使い捨て容器100は、中央ベース折り線66に沿ってそれ自体の上に折り畳まれたベース13を含む。ベース部分は、前方ベース部分70と後方ベース部分71とを含む。
【0106】
折り畳まれた使い捨て容器100は、以下を含む前部72を備える:
成形される使い捨て容器の前壁を画定する中央前部73と、
成形される使い捨て容器の左壁の前部を画定する左前部74と、
成形される使い捨て容器の右壁の前部を画定する右前部75と、
含む前部72を備える。
【0107】
折り畳まれる使い捨て容器100の後部76が前部72と同様に形成され、成形される使い捨て容器の後壁を画定する中央後部と、成形される使い捨て容器の左壁の後部を画定する左後部と、成形される使い捨て容器の右壁の後部を画定する右後部とを備えることは、当業者には明らかである。
【0108】
この段落における左右は、折り畳まれた使い捨て容器100が正面図で見られるときの左右として定義される。
【0109】
折り畳まれた使い捨て容器100は、前部と後部とが出会う上端69を備える。上端は、小便器の場合には互いに取り付けられるフラップ26、27によって形成される。
【0110】
左前部74は、中央前部73から左前折り線80によって区切られている。右前部75は、右前折り線81によって中央前部73から区切られている。左右の前部折り曲げ線80、81は湾曲しており、中央前部73に廃棄部分35を画定し、廃棄部分は中央前部73の下部および中央前部の上部よりも小さい幅を有する。
【0111】
右前部および右後部はブランクの右壁ゾーン33から形成され、この右壁ゾーン33はその側壁折り線15の周りに折り曲げられる。左前部および左後部はブランクの左壁ゾーン34から形成され、左壁ゾーンはその側壁折り線14の周りに折り曲げられる。
【0112】
ピー開口部またはピー開口部領域を除いて、折り畳まれた使い捨て容器は後方から見たときに、前方から見たときと同じであってもよい。このため、後側は別個に示されていない。したがって、左後部は左後部折り線によって中央後部から境界が定められ、右後部は右後部折り線によって中央後部から境界が定められる。左右の後部折り曲げ線は湾曲しており、中央後部に廃棄セクションを画定し、廃棄セクションは中央後部の下部および中央後部の上部よりも小さい幅を有する。
【0113】
折り畳まれた使い捨て容器100は、右縁82及び左縁83を含む。正面図では、右縁82は右上縁84と右下縁85を含み、左縁83は左上縁86と左下縁87を含む。折り畳まれた使い捨て容器100はまた、下側ベース縁部89および湾曲した上側縁部90を有する。
【0114】
ベース部分13がそれ自体の上に折り畳まれるという事実により、右下縁85は前下右縁部85Aおよび後下右縁部85Bを含み、左下縁87は、前下左縁部87Aおよび後下左縁部87Bを含む。
【0115】
右上縁84、右下前縁部分85Aおよび右下後縁部分85Bは内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に右凹壁を形成する。左上縁86、左下前縁部87Aおよび左下後縁部87Bは内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に凹状の左壁を形成する。
【0116】
右上縁84および右下縁85は互いに対して120~160度の角度で延び、右側コーナー91を画定する。上側左端86と下側左端87は互いに対して120~160度の角度で延在し、左側角92を画定する。
【0117】
正面図では、右下縁85および左下縁87が折り畳まれた使い捨て容器100の下ベース縁89に対して120~160度の角度βで延びている。
【0118】
図13Aおよび
図13Bを参照すると、右前部75および右後部は折り畳まれた使い捨て容器の右縁82を内側に押し、それによって折り畳まれた使い捨て容器を拡張状態に拡張することによって、一緒に使い捨て容器の右壁に変形可能である。左前部74および左後部は共に、折り畳まれた使い捨て容器の左縁83を内側に押すことによって使い捨て容器の左壁に変形可能である。
【0119】
それ自体の上に折り畳まれたベース部分13の各側には、それ自体の上にも折り畳まれた三角形領域93、94が存在することに留意されたい。三角形領域93、94は、ブランクの菱形部分7、8の一部を形成する。折り畳まれた使い捨て容器が拡張されると、これらの三角形領域も右壁または左壁の一部となる。三角形の領域は、
図6および
図10に示されている。各三角形領域93、94は、それ自体、2つの三角形領域から構成される。
【0120】
拡張使い捨て容器
【0121】
図14、15を参照すると、使い捨て容器200が示されている。使い捨て容器200の種々の部分の説明において、拡張された使用状態においてのみ存在する部分には、新たな参照番号が使用される。折り畳まれた状態でも存在するか、またはブランクでも存在する部品については、折り畳まれた容器またはブランクと同じ参照番号が使用される。
【0122】
使い捨て容器200は、シート材料、特に厚紙から製造される。使い捨て容器200が折り畳まれる方法のために、油ベースのワックス防水処理の必要はない。
【0123】
使い捨て容器200は、前壁201、右壁202、左壁を備え、203は後壁204である。使い捨て容器200は、ベース206を備える。ベースは平坦であり、使い捨て容器が立つことができる表面を形成する。ベース206は、正方形または長方形の形状を有する。
【0124】
壁201、202、203、204は、ベース206から上方に延びている。前壁201および後壁204は凸状である。右壁202および左壁203は凹状である。使い捨て容器200は、前壁、右壁、左壁、および後壁を接続する上端207を備える。
【0125】
使い捨て容器200は、少なくとも部分的に弱められた周囲208を有するピー開口領域28を備える。周囲を破壊することができ、その結果、外側に折り畳むことができるフラップ205と、尿が使い捨て容器に入ることができるピー開口部209とが得られる。フラップは、吸湿材料で覆われてもよい。フラップが前壁に取り付けられる折り線は比較的柔らかく、使用者の快適さをさらに改善し、繊細な身体部分における紙の切断を防止する。
【0126】
別の実施形態では、フラップが内側に折り畳まれてもよい。さらに別の実施形態では、フラップは完全に引き裂かれてもよい。再び別の実施形態では、フラップは存在しなくてもよく、ピー開口は既にブランク10内に存在している。
【0127】
ピー開口209又はピー開口領域28は、腰部の高さに設けられる。
【0128】
使い捨て容器はまた、後壁に第2のピー開口部またはピー開口領域を備えてもよい。第2のピー開口または第2のピー開口領域は、第1のピー開口またはピー開口領域とは異なるサイズまたは形状を有する可能性がある。
【0129】
使い捨て容器は上端に垂直フラップ150を含み、垂直フラップは、特に貫通孔151を含む。
【0130】
使い捨て容器は、ピー開口部209の下部リムより下の0.5~1.5リットルの容積を有する可能性がある。
【0131】
図17を参照すると、正面図において、使い捨て容器は腰部35を有し、腰部は、ベースにおける前部幅W2よりも小さく、上端における前部幅W3よりも小さい前部幅W1を有する(幅は
図1に示される)。特に、前部幅はベース206から腰部区域まで徐々に減少し、腰部区域から上端207まで徐々に増加する。さらに、右壁202および左壁203の最上部241は凹状ではなく凸状または真っ直ぐでもよいが、右壁202および左壁203の全体形状は凸状であることに留意されたい。
【0132】
図18を参照すると、側面図において、使い捨て容器は腰部の高さで最大に達する側部幅W4を有し、腰部の側部幅は、ベースの側部幅W5よりも大きく、上端の側部幅W6よりも大きい。側部幅は特に、ベースから腰部に向かって徐々に増加し、腰部から上端に向かって徐々に減少する。
【0133】
前壁201と後壁204は上端207で合流する。正面図では上端部はベースよりも幅広であるが、明らかにこれを変更することができる。右壁202と左壁203は、上端部で合流していない。なお、前壁201および後壁204の最上部240は凸状ではなく、凹状または真っ直ぐでもよいが、前壁201および後壁204の全体形状は凸状である。
【0134】
図18では、右側壁202の底部に三角形の折り畳み部分350が見える。三角形の折り曲げ部分350は、右側壁202の側壁折り曲げ線15の両側の2つの小さい三角形から構成される。三角形の折り曲げ部分350は、菱形の折り曲げ部分7から得られる。
【0135】
図19A、19B、19Cを参照すると、使い捨て容器200はベースの前部右隅214から上方に延びる湾曲した前部右縁210と、ベースの前部左隅215から上方に延びる湾曲した前部左縁211と、ベースの後部右隅26から上方に延びる湾曲した右後縁212と、ベースの後部左隅217から上方に延びる湾曲した左後縁213とを備え、湾曲した右前縁210および湾曲した右後縁212は上端で合流し、湾曲した左前縁2111および湾曲した左後縁23は上端で合流する。
【0136】
湾曲縁部210、21 1、212、213は、ブランクおよび折り畳まれた容器からの折り線80、81、181、182から形成される。側壁折り線14、15は使い捨て容器内で見えるままであり、左右の壁の上に延在する。
【0137】
前壁201、右壁202、左壁203、および後壁204は、ベースの3つの角214、215、216から上方に延びる3つの直立縁210、211、212を形成する3つの折り線80、81、181を介して互いに一体的に接続される。接着剤接続は、第4の折り線182で形成される。
【0138】
湾曲した前右縁210および湾曲した右縁部212は、右平面を画定する。右壁202は、右平面上、または右平面の外側のいずれかに位置する。同様に、湾曲した前方左縁211および湾曲した左縁部213は、左平面を画定する。左壁203はこの左平面上に、またはこの左平面の外側に位置する。本発明による容器の右壁および左壁の形状はD1の容器の右壁および左壁の形状とは全く異なり、右壁および左壁のかなりの部分は、それぞれ、前壁および後壁の対応する縁によって画定される左平面の(内側の)右平面内に存在する。これらの異なる形状の技術的効果は、より良好な経済的形状である。容器が使用者の脚の間に配置されると、脚は右壁および左壁に係合し、前壁および後壁のむしろ鋭利な縁ほど係合しなかった。この結果、ユーザはより快適になる。
【0139】
さらに、
図19aおよび様々な他の図に示されるように、右壁202および左壁203は、単一の曲率面において実質的に湾曲している。これは、D1の容器の右壁及び左壁とも全く異なる。右壁202および左壁203は単一の曲率平面内で実質的に湾曲しているが、上部がわずかに外側に膨らむ傾向を有する可能性があることに留意されたい。しかしながら、これは、上部で内側に膨らむD1の容器の右壁および左壁とは全く異なる。
【0140】
さらに、D1の容器の右壁および左壁は、それらの表面のかなりの部分にわたって、特に下半分において凸状である(D1の
図1を参照のこと)。これも、凸部を有さない本発明の右壁及び左壁とは全く異なる。
【0141】
2つの壁201、204は、ベースの第4のコーナー217から上方に延びる第4の直立縁部213において接着接続を介して互いに接続される。当業者であれば、4つの直立縁部のいずれかに接着接続部を形成することができることを理解するのであろう。
【0142】
図20A、20B、20Cを参照すると、わずかに上方に配置されたピー開口領域28を有する男性型が示されており、その結果、ピー開口の下側リムの下側に大きな容積が生じる。
【0143】
図21、
図22、
図23および
図24を参照すると、本発明の別の実施形態が示されている。この実施形態はベース206が幅W7よりもかなり大きい長さL1を有する長方形であるという意味で、より狭く、ピー開口領域28またはピー開口は右壁202または左壁203に位置する。ベース周囲折り線30は直線である。この実施形態は、仰臥位のベッドにいる女性ユーザに特に有用である。使い捨て容器の比較的狭い形状は、脚部間の容易な位置決めを可能にする。
【0144】
図25、
図26、
図27、
図28を参照すると、シックバッグとして構成された使い捨て容器200が示されている。フラップ26、27は互いに連結されておらず、緩んだままである。
【0145】
垂直フラップ150は波形を有し、その結果、より高い部分(左)およびより低い部分(右)が得られる。より高い部分は鼻に配置されることが意図され、より低い部分は口または顎に配置されることが意図される。
【0146】
図29、
図30および
図31を参照すると、左右の角221、222を内側に押すことによって、ユーザが上端を開くことができる。これにより、上部開口部220が形成され、また、
図30に示すように、使い捨て容器の形状が変化し、次いで、使用者は、シックバッグに吐き込むことができる。使い捨て容器200は、ピー開口又はピー開口領域を有していない。この実施形態は、例えば自動車の小便器として使用することもできる。この場合、フラップ150のより高い部分は前方部分を形成するように意図され、より低い部分はバンブの下に配置されるように意図される。
【0147】
使用
【0148】
折り畳まれた容器から使い捨て容器を形成する方法は、折り畳まれた使い捨て容器の左縁および右縁を内側に押すことと、凹状の右壁および左壁ならびに凸状の前壁および後壁を形成することとを含む。
【0149】
図32A~Eを参照すると、男性または女性の使用者228は、背中をいくらか直立させた状態でベッド上に横たわることができる。脚230を分離し、膝をわずかに持ち上げる。使い捨て容器200は、脚230の間に配置することができる。上側の207は脚の間から上方に突出し、ユーザは上側の207を手で保持することができる。脚部は一緒に圧迫され、それによって、図に示されるように、使い捨て容器を締め付けることができる。32D. 次いで、ユーザは、ピーすることができる。完成すると、脚部は再び広げられ、使い捨て容器200は取り外され、廃棄されてもよい。
【0150】
図33、
図34及び
図35を参照すると、ピー開口部209は、女性ユーザのピーホール225の直前に自動的に位置決めされることが示されている。舌の折り目は、マットレスの約50mm上方で膣の下端にある。ピーホール225は、マットレスの約90~100mm上方にある。フラップ205は、内側または外側に折り畳まれる。外側に折り畳まれたとき、フラップは任意に粘着性衛生ナプキンを含み、使用者の臀部頬の間にある。
【0151】
後壁204の内面は、尿を下方に偏向させる。
【0152】
使用者は一般に、使い捨て容器が配置されるべき場所でマットレスのわずかな傾斜を作り出す。これは自動的に、約10度の使い捨て容器のわずかな傾斜をもたらし、その結果、ピー開口部209は正しい方法で位置決めされ、配向される。ブラダー234および肛門235もまた、さらに明確にするために示されている。
【0153】
図36を参照すると、使い捨て容器は、男性によって使用されていることが示されている。ペニス233は、ピー開口209に挿入される。
【0154】
図37を参照すると、さらなる変形例が示されている。ベース13は、ブランクの中央に配置されている。ベースは、正方形または長方形の形状を有するベース周囲折り線30によって壁部から境界が定められる。
【0155】
壁部分11は、互いに分離した複数の壁領域31、32、33、34を有する。前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33、および左壁ゾーン34の各々は、それぞれのベース折り線40、41、42、43を介して前記中央に位置するベースの側部に一体的に接続され、中央に位置するベースから離れるように延びる。
【0156】
壁ゾーン31、32、33、34の少なくとも2つ、特に左側壁ゾーン33および右側壁ゾーン34は4つの壁ゾーン間に接着接続を形成するために、両側に接着フラップ58を備える。
【0157】
ベース周囲折り線30は正方形または長方形であり、4つのコーナー位置50、51、52、53を含む。コーナー位置は、ブランクの外縁199からある距離にある。相互接続折り線320は各コーナー位置から離れるように延在し、接着フラップ58を隣接する壁ゾーンに接続するコーナーシートセクション322が設けられる。コーナーシートセクションは、コーナーから離れるように延在する相互接続折り線320を介して前記接着フラップに接続される。コーナーシート延長部は、反対側の折り線323を介して隣接する壁に接続されている。コーナーシートセクション322は、相互接続折り線320の周り及び反対側の折り線323の周りに折り曲げられるように意図され、一方の側で隣接する壁への接着接続で接続され、他方の側で接着接続を介して接着フラップに接続されるように意図される。
【0158】
各コーナーシートセクション322は、それが取り付けられる接着フラップ58を別の壁ゾーンに接続する。コーナーシートセクション322は、三角形であってもよい。相互接続折り線320およびコーナーシートセクション322は折り畳まれた使い捨て容器の製造中に、コーナーで液密接着接続が形成されることを確実にする。
【0159】
図38、39、40を参照すると、
図37のブランクから折り畳まれた使い捨て容器を形成する方法が示されている。前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33および左壁ゾーン34は、それらがベースに接続されるベース折り線40、41、42、43の上に折り畳まれる。特に接着フラップ58を介して、前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33および左壁ゾーン34の間に接着接続が形成される。
【0160】
第2の発明 ブランク
【0161】
図41、42Aおよび42Bを参照すると、使い捨て容器が真っ直ぐな壁を有する第2の発明のブランク310が示されている。多くの特徴は、
図1~18の変形に類似している。簡潔にするために、これらの特徴の多くは、以下では再び説明されず、相違差に焦差が当てられる。
【0162】
図41Aは折り畳まれた使い捨て容器400を製造するためのブランク310を示し、このブランクは、ベース13と、壁部11と、上端部12とを備える。ベースは、ベース周囲折り曲げ線30によって壁部から区切られている。壁部分は、前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33および左壁ゾーン34を含む。
【0163】
壁ゾーン31、32、33、34の側縁59、60は直線であり、前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33および左壁ゾーン34の間の折り曲げ線80、81、81も直線である。側縁59、60及び折り曲げ線80、81、181は一般に、側部と呼ばれる。
【0164】
図41Aの実施形態では前壁ゾーンおよび後壁ゾーンは台形の形状を有するが、これは正方形または長方形の形状であってもよい。右壁ゾーンおよび左壁ゾーンは、三角形の形状を有する。
【0165】
ピー開口209またはピー開口領域28の中心301は、折り畳まれた容器の高さの40~60パーセントに設けられる。
【0166】
図41Aのブランクは
図44の折り畳まれた使い捨て容器をもたらし、ブランクは、真っ直ぐな壁を有する容器をもたらす。
【0167】
図42Aを参照すると、別の実施形態が示されている。ブランクは
図1および
図41のブランクに対して鏡像にされており、その実施形態は、屋根折り線331を介して壁ゾーン31、32、33、34の上端に取り付けられた屋根部分330を備える。斜めの屋根折り線335は、屋根折り線331が壁ゾーン間の折り線80、81、181と出会うコーナー336から離れて延びる。
【0168】
ブランクは、4つの屋根部分330を含む。4つの屋根部分330は、中間屋根部分337を介して互いに接続され、それによって、壁部分11の上端に沿って延びる単一の屋根ゾーンを形成する。屋根折り線331は、ブランクの左側からブランクの右側に延びる1つの相互接続された屋根折り線を形成する。
【0169】
中間ルーフ部分337は、コーナー336に隙間が生じないので、形成される容器のルーフが液密になるというプラスの効果を有する。
【0170】
右壁ゾーン33には、2つのダイヤモンド形状の折り畳み部7、7Aが設けられ、1つはベース用、1つは屋根用である。左壁ゾーン34には、2つのダイヤモンド形状の折り畳み部8、8Aが設けられ、1つはベース用、1つは屋根用である。ダイヤモンド形状部分は、折り曲げ線によって画定される。
【0171】
【0172】
図42Bを参照すると、ベース部分13は、4つの別個の部分から形成されておらず、ブランクを横切って左から右にバンドとして延びている。各ベース44、45、46、47は、ベース周囲折り線30から測定した長さL2が同じである。オーバーラップ部分48は三角形である。
【0173】
屋根部分330は、2つのグループに分割することができる。短い屋根部分330は前壁ゾーン31および後壁ゾーン33に接続され、長い屋根部分330は右壁ゾーン33および左壁ゾーン34に接続される。
【0174】
図42Bのブランクは
図48の折り畳まれた使い捨て容器をもたらし、
図48は上端に垂直フラップ150を示し、この垂直フラップは、
図42Bのブランクが折り畳まれた容器に形成されるときには存在しないという差を有する。
【0175】
図53、54、55を参照すると、別の実施形態では、ブランク310は中央ベース13を有する。第2の発明のブランクのこのバージョンは、第1の発明の
図37の実施形態と同様である。ベース13は正方形または長方形の形状を有し、4つのベース折り線40、41、42、43を含むベース周囲折り線30によって壁部から境界が定められている。壁部分は、互いに分離した4つの別個の部分、すなわち前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33および左壁ゾーン34を含む。前壁ゾーン31、後壁ゾーン32、右壁ゾーン33、および左壁ゾーン34の各々は、それぞれのベース折り線40、41、42、43を介して前記中央に位置するベースに一体的に接続され、中央に位置するベース13から離れるように延びる。
【0176】
壁ゾーン31、32、33、34の各々は、側縁325を含む。側縁325は直線である。サイドエッジ325は、サイドとも呼ばれる。
【0177】
壁ゾーン31、32、33、34の外側端部には、屋根折り線331を介して壁ゾーン31、32、33、34に接続された屋根部分330が設けられている。
【0178】
右壁ゾーン33には、2つのダイヤモンド形状の折り畳み部7、7Aが設けられ、1つはベース用、1つは屋根用である。左壁ゾーン34には、2つのダイヤモンド形状の折り畳み部8、8Aが設けられ、1つはベース用、1つは屋根用である。ダイヤモンド形状部分は、折り曲げ線によって画定される。
【0179】
切欠き333が、前壁ゾーンおよび後壁ゾーンの屋根部分330に設けられている。
【0180】
壁ゾーン31、32、33、34の少なくとも2つ、特に左側壁ゾーン33および右側壁ゾーン34は、4つの壁ゾーン間に接着接続を形成するための接着フラップ58を備える。
【0181】
ピー開口28は、右側壁33に設けられている。
【0182】
ベース周囲折り線30は、4つのコーナー50、51、52、53を含む。
図37の実施形態と同様に、相互接続折り線320が各コーナーから離れるように延在し、コーナーシートセクション322が接着フラップ58を隣接する壁ゾーンに接続する(
図53参照)。示されているコーナーシートセクション322は、右壁ゾーン33の接着フラップ58を前壁ゾーンに接続する。コーナーシートセクション322は、三角形であってもよい。相互接続折り線320およびコーナーシートセクション322は折り畳まれた使い捨て容器の製造中に、コーナーで液密接着接続が形成されることを確実にする。
【0183】
図53の実施形態は、正方形または長方形の前壁ゾーン31および後壁ゾーン33と、台形の右壁ゾーン33および左壁ゾーン34とを有する。台形の右壁ゾーンおよび左壁ゾーンは、幅広のベースおよび幅狭の頂部を有する。
図54の実施形態は、正方形または長方形の前壁ゾーン31および後壁ゾーン33と、台形の右壁ゾーン33および左壁ゾーン34とを有する。台形の右壁ゾーンおよび左壁ゾーンは、狭いベースおよび広い頂部を有する。
図55の実施形態は、正方形または長方形の前壁ゾーン31および後壁ゾーン33と、三角形の右壁ゾーン33および左壁ゾーン34とを有する。
【0184】
第2の発明 折り畳まれた容器
【0185】
図43、44、45を参照すると、使い捨て容器に拡張されるように構成された折り畳まれた使い捨て容器400が示されている。折り畳まれた使い捨て容器400は、シート材料から製造され、中央ベース折り線66に沿ってそれ自体の上に折り畳まれたベース13を含む。折り畳まれた使い捨て容器400は、形成される使い捨て容器の前壁201を画定する中央前部73を備える前部72と、形成される使い捨て容器の左前部203の前部を画定する左前部74と、形成される使い捨て容器の右壁202の前部を画定する右前部75と、を備える。
【0186】
折り畳まれた容器は、形成される使い捨て容器の後壁204を画定する中央後部を備える後部と、形成される使い捨て容器の左壁203の後部を画定する左後部と、形成される使い捨て容器の右壁202の後部を画定する右後部と、前部および後部が出会う上端とをさらに備える。
【0187】
左前部74は中央前部73から左前部折り曲げ線80によって区切られ、右前部75は中央前部73から右前部折り曲げ線81によって区切られている。左右の前部折り曲げ線80、81は直線である。同じことが、折り畳まれた容器の後側にも当てはまる。
【0188】
先の実施形態と同様に、折り畳まれた使い捨て容器400は折り畳まれた使い捨て容器の右縁82および左縁83を内側に押すことによって拡張状態に拡張することができ、それによって、右壁および左壁を形成し、ベースセクションをベースに広げる。
【0189】
折り畳まれた使い捨て容器400は、右上縁84および右下縁85と、左上縁86および左下縁87とを備える。
図43に示すように、右上縁84、右下前縁部分および右下後縁部分は内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に真っ直ぐな右壁を形成し、左上縁、左下前縁部分および左下後縁部分は内側に押すことができる折り曲げ線を形成し、それによって、折り畳み式容器の拡張中に真っ直ぐな左壁を形成する。
【0190】
右上縁84および右下縁85は互いに対して90~150度の角度aで延在し、右側コーナー91を画定する。左上縁部86および左下縁部87は互いに対して90~150度の角度aで延び、左側コーナー92を画定する。正面図では、右下縁85および左下縁87が折り畳まれた使い捨て容器の下ベース縁89に対して120~160度の角度βで延びる。
【0191】
図43の実施形態は、長方形の中央前部73を有する。
図44の実施形態は台形の中央前部73を有し、ベースは頂部よりも狭い。
図44の実施形態は台形の中央前部73を有し、頂部はベースよりも狭い。
【0192】
図1~18の実施形態と同様に、ベースは互いに折り重ねられ、接着接続を介して互いに接続された複数のベースによって形成され、各ベースはそれぞれのベース折り線を介して、形成される容器のベースから上方に延在する壁のうちの1つに一体的に接続される。
【0193】
折り畳まれた使い捨て容器400は使い捨て小便器を形成することができ、中央前部73はピー開口部、またはピー開口部を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り畳むために、ピー開口部領域を除去するように、またはピー開口部領域を内側または外側に折り畳むように、少なくとも部分的に弱められ、破壊されるように構成された周囲を有するピー開口部領域を含むことができる。
【0194】
中央前部73と中央後部は、折り畳まれた使い捨て容器の上端で互いに取り付けられなくてもよい。このような拡張形態の実施形態では、使い捨て容器の上端部が左右の隅部を内側に押すことによって使用者が開くことができ、それによって、上側開口部を作り出すことができる。
【0195】
図46および
図47に示されるように、少なくとも1つの側壁はピー開口部209、またはピー開口部209を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り畳むために、ピー開口部領域を除去するように、またはピー開口部領域を内側または外側に折り畳むように破壊されるように構成される、少なくとも部分的に弱められた周囲208を有するピー開口部領域28を備えてもよい。一般に、この変形例では、ピー開口は側壁にある。ピー開口又はピー開口領域の中心は、折り畳まれた容器の高さの40~60パーセントに設けられる。
【0196】
図1~18の実施形態と同様に、複数のピー開口またはピー開口領域を設けることができる。
【0197】
図48、49、50の変形例では左右の側壁部分74、75は余分なコーナー360、38を含む。右縁82は、ここでは底部から頂部85、84及び362までの3つの部分を含む。また、左縁83は、3つの部分87、86、363を有する。この形状により、折り畳まれた容器の膨張中に屋根部分312が形成される(
図52参照)。
【0198】
前壁(201)、右壁(202)、左壁(203)および後壁(204)が接着接続を介して互いに接続され、前壁(201)、右壁(202)、左壁(203)および後壁(204)の各々が折り線を介してベースに一体的に接続される、請求項127~129を除く、先行する請求項122~135のいずれかに記載の折り畳まれた使い捨て容器。
【0199】
第2の発明 容器
【0200】
図41B、41C、41Dを参照すると、
図41Aのブランクから形成された使い捨て容器500が示されている。ブランク310は最初に、折り畳まれた使い捨て容器に形成され、その後、拡張される。これは、
図1~18の実施形態と同様である。
【0201】
図41Aのブランク310の形状のために、前壁201、右壁202、左壁203、および後壁204はベースの3つのコーナー214、215、216から上方に延びる3つの直立縁部210、211、212を形成する3つの折り線80、81、181を介して互いに一体的に接続され、特に2つの壁201、204はベースの第4のコーナー217から上方に延びる第4の直立縁部213で接着接続を介して互いに接続される。
【0202】
ベースは互いに折り重ねられ、接着接続を介して互いに接続された複数のベース44、45、46、47によって形成され、各ベースはそれぞれのベース折り線40、41、42、43を介して、ベースから上方に延びる壁201、202、203、204の1つに一体的に接続されている。
【0203】
ベースは、
左ベース折り線40を介して左壁に接続された左ベース44、
前ベース折り線41を介して前壁に接続された前ベース45、
右ベース折り線42を介して右壁に接続された右ベース46、
後ベース折り線43を介して後壁に接続された後ベース(47)、を含み、ベースは4つのコーナー214、215、216、217を有し、対角ベース折り線54、55、56、57は各コーナーから延び、対角ベース折り線は左ベース、前ベース、右ベース、および後ベースを相互接続し、左ベース、前ベース、右ベース、および後ベースは互いに折り重ねられる。
【0204】
左ベースおよび右ベースは前部および後部ベースの内側64に対して接着される重なり部分48を含み、重なり部分および斜めのベース折り線を含む前部および後部ベース45、47は液密シールを形成するために、左および右ベースの外側65に対して折り重ねられ接着される。
【0205】
図42A1、
図42A2、
図42A3を参照すると、
図42Aのブランクから生じる使い捨て容器が示されている。折り畳まれた使い捨て容器は
図48に示されており、側壁201、202、203、204は直線である。左右側壁202,203は台形である。前側壁201および後側壁204は矩形であるが、正方形であってもよい。三角形の折り畳み部分350が右側壁202の底部に見え、三角形の折り畳み部分351が右側壁の頂部に見える。三角形の折り畳み部分350、351は、2つのより小さい三角形から構成される。三角形の折り曲げ部分350、351は、菱形の折り曲げ部分7、7Aから得られる。屋根部312は、矩形状を有している。
【0206】
図42B1、
図42B2、
図42B3を参照すると、
図42Bのブランクから得られる使い捨て容器が示されている。折り畳まれた使い捨て容器は
図44に示されており、4つの壁201、202、203、204は、幅の広いベースと幅の狭い頂部を有する台形の形状を有する。
【0207】
図53A、
図54A、
図55Aを参照すると、使い捨て容器500の別の実施形態は、シート材料から製造され、
図14~19Cなどの先の図に示された容器200といくつかの類似点を有する。53A、54A、55Aの容器は、それぞれ
図53、54、55のブランクから形成される。
【0208】
容器500は折り畳まれた使い捨て容器400から、折り畳まれた使い捨て容器の左縁83および右縁82を内側に押し、それによって折り畳まれた使い捨て容器を拡張状態に拡張させることによって形成されている。
【0209】
使い捨て容器は、使い捨て容器が立つことができるベース206と、前壁201と、右壁202と、左壁203と、ベースから上方に延びる後壁204とを備える。
図14~19Cの実施形態とは異なり、前壁201、右壁202、左壁203および後壁204は直線である。容器500は、それぞれ
図53、54、55に示すブランクから作ることができる。
【0210】
使い捨て容器500は、ベースの前右隅214から上方に延びる直線前右縁210と、ベースの前左隅215から上方に延びる直線前左縁211と、ベースの後右隅216から上方に延びる直線右後縁212と、ベースの後左隅217から上方に延びる直線左後縁213とを含む。
【0211】
使い捨て容器がそれぞれ
図53、54、55のブランクから作られる場合、前壁201、右壁202、左壁203、および後壁204の各々はベース折り曲げ線を介してベースに一体的に接続され、前壁201、右壁202、左壁203、および後壁204は接着接続を介して、特に接着フラップ58を介して互いに接続される。
【0212】
図53Aでは側面図において、容器500は狭いベースを有する台形形状を有する。また、容器500は、屋根部を有している。正面図では、容器は正方形または長方形の形状を有する。
【0213】
図54Aでは側面図において、容器500は幅広のベースおよび幅狭の頂部を有する台形形状を有する。また、容器500は、屋根部を有している。正面図では、容器は正方形または長方形の形状を有する。
【0214】
図55Aでは側面図において、容器500は幅広のベースと幅狭の頂部とを有する三角形の形状を有する。側面図では、前壁と後壁は上端で合流する。右前縁部および右後縁部は上端で合流し、左前縁部および左後縁部は上端で合流する。
【0215】
正面図では、容器500は台形の形状を有することもできる。
【0216】
容器500のベースは、正方形または長方形の形状を有する。ベースは、平坦であってもよく、容器が立つことができる表面を形成してもよい。
【0217】
使い捨て容器500は使い捨て小便器を形成することができ、少なくとも1つの側壁202、203はピー開口部209、またはピー開口部209を形成するためにピー開口部領域を内側または外側に折り曲げるために、少なくとも部分的に弱められ、破壊されるように構成された周囲208を有するピー開口部領域28を備える。
【0218】
別の実施形態では使い捨て容器500が使い捨て小便器を形成することができ、前壁201は、
ピー開口部209、または、
ピー開口部209を形成するために、ピー開口部領域を除去するために、またはピー開口部領域を内側または外側に折り曲げるために、少なくとも部分的に弱められ、破壊されるように構成される周辺部208を有するピー開口部領域28、
を含む。
【0219】
ピー開口209またはピー開口領域28の中心は、折り畳まれた容器の高さの40~60パーセントに設けられる。
【0220】
典型的には、側壁は一般に前壁及び後壁よりも狭いので、ピー開口又はピー開口領域は側壁に設けられる。
【0221】
図53Aの実施形態では、屋根部分312が屋根開口部313を備える。屋根開口部は、ブランクの切り欠き333によって形成される。屋根部分312は、屋根部分330を互いに折り曲げることによって形成される。
【0222】
屋根開口部は、体液または他の液体が頂部を介して挿入されることを可能にする。この実施形態では側壁に開口はないが、側壁に追加の開口を設けることも可能である。この実施形態は、飲料等の液体を保持することができる使い捨て廃棄バスケットとしても機能することができる。
【0223】
別の実施形態では、使用者が左右の隅部を内側に押すことによって上端部を開くことができ、それによって上側開口部を作り出し、使い捨て容器500を圧搾して開き、シックバッグとして使用することができる。
【0224】
第2の発明のさらなる実施形態
【0225】
図56を参照すると、第2の発明のさらなる実施形態が示されている。ブランク310は屋根部分330を有する。屋根部分330は、第1の幅広曲線340と、第2の反対側のより小さい曲線341と、第1の曲線と第2の曲線との間の丸みを帯びた狭窄部分342とを有する丸みを帯びた形状を有する上部開口313を有する。上部開口は、ルーフ折り線331を介して前壁ゾーンおよび後壁ゾーンに取り付けられるルーフ部分に設けられる。
【0226】
開口313を含む各ルーフ部分330は、セグメント折り線346を介して接続された2つのセグメント344,345を含む。
【0227】
切り欠き部33は、左右の壁領域33、34に取り付けられた屋根部330に設けられている。切り欠き部333は、ダイヤモンド部7A、8Aの一部を取り除く。
【0228】
この実施形態では、4つの壁ゾーン31、32、33、34はすべて台形の形状を有する。
【0229】
図57、58、59および60を参照すると、図のブランク310を折り畳んで折り畳んだ容器400にすることができる。壁領域31、32、33、34は上方に折り曲げられ、接着フラップ58を介して接続される。開口部313を有する屋根部分330は
図58に示すように、屋根セグメント344を内側に折り曲げ、屋根セグメント345を外側に折り曲げることによって、それ自体の上に折り曲げられる。
【0230】
図59を参照すると、次に、折り畳まれた容器400は、ベース13を中央ベース折り線66上に折り畳むことによって形成され、ダイヤモンド部分7、7A、8、8Aは内側に折り畳まれ、左右の壁領域33、34の残りは外側に折り畳まれる。左右の壁領域33、34は、側壁折り線14、15の上に折り曲げられる。
図59は
図12と強い類似性を有し、屋根セグメント345と違い、上方に延びている。
【0231】
図60を参照すると、折り畳まれた容器が拡張されるとき、ベース13は広げられる。左右の壁領域33、34は、側壁折り線14、15の上に広げられる。
【0232】
図61を参照すると、本発明によるブランク10が示されている。ブランク10は
図1のブランクと非常に類似しているが、幾つかの違いがある。ベース13には、折り線301がない。
図1の菱形部分7、8は、三角形部分7’、8’になっている。残りの部分については、
図61および
図1のブランクは全く同様である。
【0233】
この実施形態に示されるさらなる特徴はブランク、特に、ブランクが作製される紙または厚紙における繊維の支配的な繊維配向に対する側壁折り線14、15の配向が関連することである。支配的な繊維配向は、矢印310で示されている。好ましくは、側壁折り線14、15は支配的な繊維配向に対して直角に配向される。これは、折り畳まれた容器が側壁折り線14、15を内側に押すことによって容器に拡張されるときのポップアップ効果を改善する。
【0234】
図62を参照すると、ブランク10が示されている。このブランクも、
図1および
図61のブランクと非常に類似しているが、いくつかの違いがある。ベース周囲折り線30は直線である。この真っ直ぐなベース周囲折り線30の利点は、製造ラインにおいて多数のブランクを折り畳んで折り畳まれた容器にする機械的装置により適していることである。
図1および
図61のブランクは、自動的に製造することがより困難である。
【0235】
また、ベース縁302も直線である。これは、ブランク0から作られる折り畳まれた容器の製造性をさらに改善する。
【0236】
図63を参照すると、このブランクはまた、真っ直ぐなベース周囲折り線30および真っ直ぐなベース区分縁302を有する。しかしながら、壁部分の縁60、59は異なって切断され、側壁折り線14、34上に延在する。縁部59、60は、ベース縁部302と同様に直線である。これにより、右壁ゾーン33は、2つの別個の左壁ゾーン部分33A、33Bに切断される。このようにして、ブランク10は、実質的に(完全ではないが)長方形の形状を有する。これは、ブランク10から適切な折り畳み装置を用いて自動的に折り畳まれた容器を製造する可能性をさらに改善する。
【0237】
図64を参照すると、ブランク10の実施形態が示されており、3つの側壁ゾーン31、33、32がベース13の一方の側に接続され、4つの側壁ゾーンの1つ、すなわち側壁ゾーン34がベース13の反対側に接続されている。
【0238】
この実施形態は、側壁ゾーン34の両側に取り付けられた接着フラップ58を有する。この実施形態は側壁折り線14、15の周りに、また中央ベース折り線66の周りにも対称であるという利点を有する。側壁折り線14、15は、互いに整列している。中央ベース折り曲げ線66も側壁折り曲げ線14、15と整列している。
【0239】
図65を参照すると、この実施形態は側壁ゾーン31、32、33、34に対するブランクの縁199の位置のために、側壁ゾーンの1つ(左壁34)が別個の部分34A、34Bに分割されている点で、
図63の実施形態と全く同様である。しかしながら、
図63とは反対に、ベース周囲折り線30及びベースセクション縁部302は直線ではなく、単一のコーナー450を有する。ベース部分縁部302は、ベース部分44、45、46、47が互いに完全に取り付けられているという意味で連続している。第1のベース部分44は、別個のベース部分区分44A、44Bに分割されている。
【0240】
図66を参照すると、この実施形態は、
図37に示す実施形態と同様である。1つの違いは、
図66の実施形態のベース13が
図37に示される実施形態の正方形の形状の代わりに長方形の形状を有することである。
【0241】
図66の実施形態では側壁折り線14、15は繊維の主方向に対して直角に配向されている。
【0242】
図67を参照すると、この実施形態では、両方の側壁ゾーン33および34が2つの別個の部分33A、33B、34A、34Bに切断されている。このブランクは、前壁ゾーン31と後壁ゾーン32とを同一の部分に分割するベース折り線66に関して対称である。ブランク10はベースフラップ312、313を有し、これらはコーナー位置50、51、52、53から離れる方向に延びる相互接続折り線320によって相互接続されている。ベースフラップ312、313は真っ直ぐな縁部314を有する。
【0243】
図68の実施形態は
図67の実施形態と同様であるが、ベースフラップ312、313が幾分大きく、湾曲した縁部314を有する点が異なる。
【0244】
図69を参照すると、ブランク10の一実施形態が示されており、それ自体は液密ではない。コーナー位置50、51、52、53は、ブランク10の縁部302に沿って配置されている。換言すれば、このブランク10は、ブランクの縁部からある距離に位置するコーナー位置を有しておらず、前のブランクの対角折り線54、55、56、57または相互接続折り線320を有していない。したがって、このブランクは、他の準備がなされない場合、コーナー位置で漏れやすい。
【0245】
このブランク10は例えば、非流体アイテムを貯蔵するために使用することができ、または流体密封性を提供するために内側ライナーバッグを備えることができる。内側ライナーバッグを開口部28に接続することができる。
【0246】
ベース13は、先に開示した実施形態よりも単純である。ベース13は、前半部315Aと後半部315Bとを含む。後半部は、接着ストリップ316によって後壁32に接続されている。
【0247】
このブランクは、折り線14、15を内側に押すことによって、折り畳まれた状態から拡張された状態に拡張され、それによって左側壁および右側壁を広げる能力を有する。
【0248】
図70を参照すると、本発明によるインナーライナーバッグ600のためのブランク700の一実施形態が示されている。ブランク100は容器200のためのブランク10の部品と非常に類似した部品を有し、このため、これらの部品は同じ参照番号で示されている。しかしながら、ブランク700は、容器200ではなく、ライナーバッグ600に形成されることに留意されたい。インナーライナーバッグ600のためのブランク700は、長方形の形状を有する。各側壁31、32、33、34は、矩形状をなしている。また、ベース13は、矩形状を有している。ベース周囲折り線30は直線であり、ブランク10の全幅に沿って延びている。左前折り線80、右前折り線81、右後折り線181及び左後折り線182も直線である。このブランクから形成される容器は、垂直な側壁を有する。
【0249】
ブランク700は、厚紙ではなく、プラスチックシート又は積層紙シートから作られる。他の流体密封材料も可能である。
【0250】
図71および
図72は
図69のブランク10と、
図70に示されるブランク700から形成されるライナーバッグ600とから形成される容器200を示し、容器200は、例えば
図15に示される形状に非常に類似した形状を有する。
【0251】
しかしながら、底部は完全には閉じておらず、底部の近くに三角形のギャップ602が存在し、バッグ600が設けられない場合に漏れが生じる。
【0252】
バッグ600は、
図71の右側に示され、容器200の前壁201の内側に取り付けられた前壁部31を有する。バッグ600の後壁部分は、容器200の後壁204に接続されている。バッグ600の開口部28は、容器200の開口部28と整列している。バッグ600は流体密であるので、バッグ100を含む容器200も流体密である。
【0253】
容器200は一般に、前の実施形態と同様に、折り畳まれた状態で保管される。折り畳まれた状態では、伸ばされたバッグ600も折り畳まれる。容器は前の実施形態と同じ方法で、すなわち、折り線14、15をユーザの手で内側に押すことによって、拡張状態に拡張される。次いで、容器および容器内のバッグ600の両方が膨張状態に膨張し、容器は使用の準備が整う。
【0254】
必要に応じて、本発明の詳細な実施形態が本明細書に開示されるが、開示された実施形態は単に本発明の例示にすぎず、様々な形態で実施することができることを理解されたい。したがって、本明細書に開示される特定の構造および機能の詳細は、限定として解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、および実質的に任意の適切に詳細な構造で本発明を様々に使用することを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。さらに、本明細書で使用される用語および語句は、限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明の理解可能な説明を提供することを意図するものである。
【0255】
本明細書で使用される用語「a」または「an」は、1つまたは2つ以上として定義される。本明細書で使用される用語「別の」は、少なくとも第2またはそれ以上として定義される。本明細書で使用される用語「含む」および/または「有する」は「備える」として定義される(すなわち、オープン言語、他の要素またはステップを除外しない)。特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も、特許請求の範囲または本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0256】
特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。