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▶ 原 美奈子の特許一覧

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  • 特許-杖の持ち手カバー 図1
  • 特許-杖の持ち手カバー 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】杖の持ち手カバー
(51)【国際特許分類】
   A45B 9/02 20060101AFI20220419BHJP
【FI】
A45B9/02 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021108152
(22)【出願日】2021-05-21
【審査請求日】2021-05-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521284772
【氏名又は名称】原 美奈子
(72)【発明者】
【氏名】原 美奈子
【審査官】山田 由希子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-084170(JP,A)
【文献】特開2005-237893(JP,A)
【文献】登録実用新案第3127344(JP,U)
【文献】特開2009-226204(JP,A)
【文献】実開昭56-174522(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B 1/00-9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩行困難者の簡易な杖の持ち手に取り付けて使用する伸縮及び弾力性のある袋状の杖の持ち手カバーであって、内部に持ち手の先端の下部に当接する突起が形成されておりその突起が持ち手の幅方向に広く下の面が平らかつ、厚みがあり持ち手をテーブル等に引っ掛けた時に留まる役割をしかつ木製、樹脂等の持ち手に、一定の厚みのある持ち手カバーで包み込んで、使用する事により、掌への負担を軽減される事を目的として杖本体の持ち手部分に密着する事特徴とする袋状の杖の持ち手カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行困難者が使用する一般的な杖の持ち手にカバーとして使用するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に市販されている杖を使用して外出時に、両手で何かをしようとした時に一時的に杖を壁もしくは、身近な台に引っ掛けようとしても、台自体が滑りやすく、そして倒れてしまう事、又、その杖を握りしめている方の手から杖へと体重がかかる為に手が痛くなる事を、軽減するための主な改善目的として使用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この袋状の持ち手カバーを装着すると、杖の持ち手に密着した状態になり、突起部分と台との間の摩擦が大きくなり、引っ掛けてもズレにくく、倒れにくくなる。
この袋状の持ち手カバーを装着することにより、側面にも同様の摩擦が大きくなるので、壁などに立てかけても同様の効果が得られる。
又、このカバーは伸縮、弾力性とある程度の厚みがあるので、杖を使用いる間の体重がかかる為の掌への負担を軽減する効果もある。
本発明は、袋状の伸縮、弾力性のある素材の為、持ち手の形には特段制限をかけないので、市販されている一般的な持ち手に密着した状態で対応する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
現段階では、上記のような不便な点を解決するような物は存在しないので、本発明の杖の持ち手カバーを装着する事で改善出来る。
【発明の効果】
【0005】
現在、一般的に販売されている歩行困難者用の簡易な杖の持ち手は、木製、又は樹脂等の固い物が多く、手から離す必要があった時に引っ掛かりにくく、そして壁などに立てかけたりしても滑りやすい。しかし、本発明の杖の持ち手カバーを装着することにより、杖を一時的に立てかける等の行為をした場合に、その物体との摩擦が大きくなるので、倒れにくくなる。
上述の様な木製、樹脂等の持ち手に、一定の厚みのある杖の持ち手カバーを使用する事により、掌への負担を軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】(A)装着した時の側面図、(B)装着した時の断面図である。
図2】(A)裏返した側面図、(B)裏返した底面図、(C)は上面図(装着した時は、杖本体の持ち手の形に変形して密着)、(D)正面図、(E)後方図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
市販されている汎用型の歩行困難者用の杖の持ち手の木製もしくは樹脂製のものが多く、それに本発明の袋状の杖の持ち手カバー装着する事により、図1に示したように突起部分を覆う形で変形し、密着する。
この突起部分の厚みがテーブル等に引っ掛かり留まる役目をしている。
以上のような事が杖を使用する時の不便を改善。
この本発明は、伸縮、弾力性のある素材の利点を活かし、従来の汎用型の杖の持ち手の形状には関係なく、密着させて使用する事ができる。
【産業上の利用可能性】
【0008】
本発明は伸縮、弾力性のある素材で作られるが、その伸縮、弾力性を活かした形状の製品(図2 D、E参照)となる為、広く汎用している杖の持ち手に対応。
一般的な形状と素材で作成可能の為、コストも抑えることが出来る。
【符号の説明】
【0009】
1は同材質の突起部分
2は装着時のカバー変形
3は装着時のカバー全体(装着した時は、杖本体の持ち手の形に変形して密着)
4は杖本体の持ち手挿入の為の開口部分
5は杖本体部分
【要約】
【課題】歩行困難者用の量産されている杖の持ち手は、木製、樹脂製が多く見受けられる。
歩行困難者の多くは、杖を握りしめて歩行しているが、外出先で、両手を使って何かをする時には、その杖を一時的に手から離す必要があるが、その時自立しない杖は、身近な物に引っ掛けたり、壁などに立てかけたりしなくてはならないが、従来の物は滑りやすい為、倒れてしまう難点があった。
また、歩行時、体重をその手から杖にかけて歩くため、掌への負担も大きく、時には痛みさえも生ずる。
【解決手段】本発明は、杖の持ち手部分にカバーを装着する事により、摩擦が大きくなり、壁などに立てかけたりした時に倒れにくく、先端部分の突起がテーブル等に引っ掛かりやすくなる。
握り手部分に伸縮、弾力性のある一定の厚みのある素材を使用した袋状のカバー装着する事により、杖とカバーが密着し長時間使用する時にも、掌への負担を軽減する効果も同時に得られる。
【選択図】図1
図1
図2