(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04842 20220101AFI20220419BHJP
【FI】
G06F3/0484 120
(21)【出願番号】P 2018136757
(22)【出願日】2018-07-20
【審査請求日】2021-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000191076
【氏名又は名称】日鉄ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117857
【氏名又は名称】南林 薫
(72)【発明者】
【氏名】北出 喜章
【審査官】日比野 可奈子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-218542(JP,A)
【文献】特開2015-158929(JP,A)
【文献】特開2017-062589(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトが選択された場合、条件に応じた選択時間を設定する設定手段と、
前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したと判定された場合、前記オブジェクトに応じた処理を実行する実行手段と、
を有し、
前記オブジェクトが選択された場合、前記設定手段は、前記オブジェクトに関する処理の量に応じて前記選択時間を設定する
情報処理装置。
【請求項2】
前記オブジェクトが選択されている間、前記オブジェクトが選択されている時間と前記設定手段により設定された選択時間とを表示する時間表示手段を更に有する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記オブジェクトが選択されている間、前記設定手段により設定された選択時間に関するメッセージを表示するメッセージ表示手段を更に有する請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記オブジェクトが選択された場合、前記設定手段は、前記オブジェクトに関する処理の種類に応じて前記選択時間を設定する請求項1乃至3何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記オブジェクトが選択された場合、前記設定手段は、前記オブジェクトを選択したユーザの権限に応じて前記選択時間を設定する請求項1乃至3何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
オブジェクトが選択された場合、条件に応じた選択時間を設定する設定手段と、
前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したと判定された場合、前記オブジェクトに応じた処理を実行する実行手段と、
を有し、
前記オブジェクトは、振り込み実行ボタンであって、
前記振り込み実行ボタンが選択された場合、前記設定手段は、振込先が過去に振り込んだことがある振り込み先か否かに応じて選択時間を設定し、
前記判定手段は、前記振り込み実行ボタンが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したか否かを判定し、
前記判定手段により前記振り込み実行ボタンが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したと判定された場合、前記実行手段は、振り込みを
実行する
情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
オブジェクトが選択された場合、条件に応じた選択時間を設定する設定工程と、
前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定工程により設定された選択時間に達したか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定工程により設定された選択時間に達したと判定された場合、前記オブジェクトに応じた処理を実行する実行工程と、
を含み、
前記オブジェクトが選択された場合、前記設定工程は、前記オブジェクトに関する処理の量に応じて前記選択時間を設定する
情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
オブジェクトが選択された場合、条件に応じた選択時間を設定する設定工程と、
前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定工程により設定された選択時間に達したか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定工程により設定された選択時間に達したと判定された場合、前記オブジェクトに応じた処理を実行する実行工程と、
を含み、
前記オブジェクトは、振り込み実行ボタンであって、
前記振り込み実行ボタンが選択された場合、前記設定工程は、振込先が過去に振り込んだことがある振り込み先か否かに応じて選択時間を設定し、
前記判定工程は、前記振り込み実行ボタンが選択されている時間が前記設定工程において設定された選択時間に達したか否かを判定し、
前記判定工程において前記振り込み実行ボタンが選択されている時間が前記設定工程において設定された選択時間に達したと判定された場合、前記実行工程は、振り込みを実行する
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1乃至
6何れか1項記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
PC、携帯端末等の情報処理装置は、ユーザがボタンを押下すると、押下されたボタンに対応した処理を実行する。しかし、ボタンが押下されると、情報処理装置は、すぐに処理を実行してしまうため、誤ったボタンを押下してしまうと、意図しない処理が実行されてしまう問題があった。
このような問題に鑑み、一定時間ボタンを選択し続けることで処理を実行する技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、予め固定の押下時間を設定しておく必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、オブジェクトが選択された場合、条件に応じた選択時間を設定する設定手段と、前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記オブジェクトが選択されている時間が前記設定手段により設定された選択時間に達したと判定された場合、前記オブジェクトに応じた処理を実行する実行手段と、を有し、前記オブジェクトが選択された場合、前記設定手段は、前記オブジェクトに関する処理の量に応じて前記選択時間を設定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、条件に応じた選択時間を自動的に設定することで、条件に応じた気付きの時間をユーザに与えて誤った処理が実行されることを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、情報処理装置の情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、送信人数と選択時間とが対応付けられたテーブルの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、情報処理装置の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、表示部に表示された、オブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間との一例を示す図(その1)である。
【
図6】
図6は、表示部に表示された、オブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間との一例を示す図(その2)である。
【
図7】
図7は、情報処理装置のメッセージ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、表示部に表示された、設定された選択時間に関するメッセージの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、情報処理装置の確認事項表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、表示部に表示された、確認事項の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0009】
<実施形態1>
以下に示す情報処理装置100は、ボタン等のオブジェクトが選択された場合、条件に応じた選択時間を設定する。情報処理装置100は、オブジェクトが選択されている時間を計測し、設定された選択時間に達したか否かを判定し、オブジェクトが選択されている時間が設定した選択時間に達したと判定した場合、オブジェクトに応じた処理を実行する。このことにより、条件に応じた選択時間を自動的に設定することで、条件に応じた気付きの時間をユーザに与えて誤った処理が実行されることを低減することができる。
【0010】
図1は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
情報処理装置100は、ハードウェア構成として、CPU101、メモリ102、表示部103、入力部104、通信部105を少なくとも有する。
CPU101は、情報処理装置100の全体を制御する。CPU101がメモリ102に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することにより、情報処理装置100の機能及び、後述する
図2、
図4、
図7、
図9のフローチャートの処理が実現される。メモリ102は、プログラム、CPU101がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶する。表示部103は、各種情報を表示する。入力部104は、キーボード、マウス、表示部103に表示された画面等を介したユーザの操作等を受け付け、入力する。表示部103及び入力部104は、タッチパネルディスプレイ等、一体として構成されてもよい。通信部105は、情報処理装置100をネットワークに接続し、ネットワークを介した外部装置との通信処理を行う。メモリ102は、記憶媒体の一例である。
他の例としては、情報処理装置100の機能や処理の少なくとも一部は、例えば複数のCPU、メモリを協働させることにより実現してもよい。また、他の例としては、情報処理装置100の機能や処理の少なくとも一部は、ハードウェア回路を用いて実現してもよい。また、他の例としては、情報処理装置100の機能及び処理は、複数の装置が協働して実現してもよい。
【0011】
図2は、情報処理装置100の情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
S200において、CPU101は、オブジェクトが選択されたか否かを判定する。CPU101は、オブジェクトが選択されたと判定すると、S201に進み、オブジェクトが選択されていないと判定すると、S200の処理を繰り返す。ここで、オブジェクトとは、例えば、所定のボタン等である。後述する
図5の電子メールのメーラーの画面において、送信ボタンがオブジェクトの一例である。
S201において、CPU101は、条件に応じた選択時間を設定する。
CPU101は、選択されたオブジェクトに関する処理の量に応じて選択時間を設定する。ユーザによって電子メールのメーラーの画面において送信ボタンが選択された場合は、CPU101は、選択された送信ボタンに関する処理の量、例えば、電子メールの宛先の数、に応じて、予め設定された選択時間を設定する。選択された送信ボタンに関する電子メールの宛先が50人の場合は、例えば、CPU101は、予め設定された選択時間(例えば、20秒)を設定する。また、選択された送信ボタンに関する電子メールの宛先が10人の場合は、例えば、CPU101は、予め設定された選択時間(例えば、5秒)を設定する。ここで、CPU101は、
図3に示すような送信人数と選択時間とが対応付けられたテーブル30を用いて、選択時間を取得し、設定してもよいし、送信人数を代入すると選択時間を返すような変換式を用いて、選択時間を取得し、設定してもよい。
図3に示すようなテーブルは、メモリ102に記憶される。
【0012】
S201の処理の他の例として、CPU101は、選択されたオブジェクトに関する処理の種類に応じて選択時間を設定するようにしてもよい。ユーザによって電子メールのメーラーの画面において送信ボタンが選択された場合は、CPU101は、選択された送信ボタンに関する処理の種類である、電子メールの送信処理、に応じて、予め設定された選択時間(例えば、30秒)を設定する。また、ユーザによって電子メールのメーラーの画面において印刷ボタンが選択された場合は、CPU101は、選択された印刷ボタンに関する処理の種類である、電子メールの印刷処理、に応じて、予め設定された選択時間(例えば、10秒)を設定する。CPU101は、選択されたオブジェクトに関する処理の種類と選択時間とが対応付けられたテーブルを用いて、選択時間を取得し、設定してもよいし、選択されたオブジェクトに関する処理の種類を代入すると選択時間を返すような変換式を用いて、選択時間を取得し、設定してもよい。
【0013】
S201の処理の他の例として、CPU101は、オブジェクトを選択したユーザの権限に応じて選択時間を設定するようにしてもよい。ユーザによって電子メールのメーラーの画面において送信ボタンが選択された場合は、CPU101は、送信ボタンを選択したユーザの権限に応じて選択時間を設定する。例えば、部長が送信ボタンを選択した場合は、CPU101は、部長という権限に応じて、予め設定された選択時間(例えば、5秒)を設定する。また、例えば、主任が送信ボタンを選択した場合は、CPU101は、主任という権限に応じて、予め設定された選択時間(例えば、40秒)を設定する。例えば、CPU101は、情報処理装置100にログインしているユーザのユーザ情報に基づき、ユーザの権限を取得する。CPU101は、メモリ102等に記憶されているユーザ情報とユーザの権限とを対応付けるテーブル等よりユーザの権限を取得してもよいし、ユーザ情報を渡すことによってユーザの権限を返すようなサーバよりユーザの権限を取得してもよい。また、CPU101は、オブジェクトを選択したユーザの権限と選択時間とが対応付けられたテーブルを用いて、選択時間を取得し、設定してもよいし、オブジェクトを選択したユーザの権限を代入すると選択時間を返すような変換式を用いて、選択時間を取得し、設定してもよい。
ここでは、権限が高いユーザの選択時間を、権限が低いユーザの選択時間より短く設定するよう説明を行ったが、権限が高いユーザの選択時間を、権限が低いユーザの選択時間よりも長く設定するようにしてもよい。
【0014】
S202において、CPU101は、オブジェクトが選択された時間がS201で設定された選択時間に達したか否かを判定する。CPU101は、オブジェクトが選択された時間がS201で設定された選択時間に達したと判定した場合、S203に進み、オブジェクトが選択された時間がS201で設定された選択時間に達していないと判定した場合、S204に進む。
S203において、CPU101は、選択されたオブジェクトに関する処理を実行する。ユーザによって電子メールのメーラーの画面において送信ボタンが選択された場合は、CPU101は、選択された送信ボタンに関する処理、即ち、電子メールの送信処理を実行する。
【0015】
S204において、CPU101は、オブジェクトを選択中か否かを判定する。CPU101は、オブジェクトを選択中であると判定すると、S202に戻り、オブジェクトを選択中でないと判定すると、S205に進む。
S205において、CPU101は、計測しているオブジェクトが選択されている時間をリセットして、S200に戻る。
他の例として、CPU101は、計測しているオブジェクトが選択されている時間をリセットせず、メモリ102等に記憶しておき、再び同じオブジェクトが選択された際に、メモリ102等に記憶した時間より計測を再開するようにしてもよい。
但し、以下では説明の簡略化のため、オブジェクトの選択が解除されると、オブジェクトが選択されている時間はリセットされるものとして説明を行う。
【0016】
図4は、情報処理装置100の表示処理の一例を示すフローチャートである。
S400において、CPU101は、ユーザによってオブジェクトが選択中か否かを判定する。CPU101は、オブジェクトが選択中であると判定した場合は、S401に進み、オブジェクトが選択中でないと判定した場合は、S400の処理を繰り返す。
S401において、CPU101は、オブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを表示部103に表示する。S401の処理は、時間表示処理の一例である。
【0017】
図5は、表示部103に表示された、オブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間との一例を示す図(その1)である。
CPU101は、プログレスバー51でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを示す。プログレスバー51の全体で設定された選択時間を示し、左から右へ満たされている斜線で示されたバーでオブジェクトが選択されている時間を示している。
他の例として、CPU101は、プログレスバー51でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを表示部103に表示すると共に、オブジェクトが選択されている時間の数字と設定された選択時間の数字とを表示部103に表示するようにしてもよい。また、CPU101は、プログレスバー51でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを表示部103に表示すると共に、設定された選択時間からオブジェクトが選択されている時間を引いた時間をカウントダウン時間として表示部103に表示するようにしてもよい。また、CPU101は、プログレスバー51でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを表示部103に表示すると共に、設定された選択時間を示し、オブジェクトが選択されている時間をカウントアップ時間として表示部103に表示するようにしてもよい。
【0018】
図6は、表示部103に表示された、オブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間との一例を示す図(その2)である。
CPU101は、円状のプログレスバー61でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを示す。円状のプログレスバー61の全体で設定された選択時間を示し、時計の12時の位置から時計回りに満たされている斜線で示されたバーでオブジェクトが選択されている時間を示している。
他の例として、CPU101は、円状のプログレスバー61でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを表示部103に表示すると共に、オブジェクトが選択されている時間の数字と設定された選択時間の数字とを表示部103に表示するようにしてもよい。また、CPU101は、円状のプログレスバー61でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを表示部103に表示すると共に、設定された選択時間からオブジェクトが選択されている時間を引いた時間をカウントダウン時間として表示部103に表示するようにしてもよい。また、CPU101は、円状のプログレスバー61でオブジェクトが選択されている時間と設定された選択時間とを表示部103に表示すると共に、設定された選択時間を示すと共に、オブジェクトが選択されている時間をカウントアップ時間として表示部103に表示するようにしてもよい。
【0019】
図7は、情報処理装置100のメッセージ表示処理の一例を示すフローチャートである。
S700において、CPU101は、ユーザによってオブジェクトが選択中か否かを判定する。CPU101は、オブジェクトが選択中であると判定した場合は、S701に進み、オブジェクトが選択中でないと判定した場合は、S700の処理を繰り返す。
S701において、CPU101は、設定された選択時間に関するメッセージを表示部103に表示する。S701の処理は、メッセージ表示処理の一例を示す図である。
図8は、表示部103に表示された、設定された選択時間に関するメッセージの一例を示す図である。
図8に示すように、CPU101は、オブジェクトが選択されている間、設定された選択時間に関するメッセージ81を表示部103に表示する。
図8の例では、CPU101は、大量送付のため選択時間が長くなっている旨を表示している。
【0020】
図9は、情報処理装置100の確認事項表示処理の一例を示すフローチャートである。
S900において、CPU101は、ユーザによってオブジェクトが選択中か否かを判定する。CPU101は、オブジェクトが選択中であると判定した場合は、S901に進み、オブジェクトが選択中でないと判定した場合は、S900の処理を繰り返す。
S901において、CPU101は、確認事項を表示部103に表示する。
図10は、表示部103に表示された、確認事項の一例を示す図である。
図10に示すように、CPU101は、オブジェクトが選択されている間、確認事項1001を表示部103に表示する。CPU101は、確認事項が複数ある場合は、順次、確認事項を表示する。
【0021】
以上、本実施形態によれば、条件に応じた選択時間を自動的に設定することで、条件に応じた気付きの時間をユーザに与えて誤った処理が実行されることを低減することができる。
【0022】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0023】
以上、本発明の実施形態の一例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態1では、オブジェクトの一例として、通常のボタンを示し、オブジェクトの選択の一例として、ボタンの選択を維持することを例に説明を行った。しかし、オブジェクトは、画面上のスライド式のボタンであってもよい。そして、オブジェクトの選択の一例として、スライド式のボタンを移動させた状態を維持することであってもよい。また、オブジェクトは、物理的なレバーであってもよい。そして、オブジェクトの選択の一例として、物理的なレバーを引っ張っている状態を維持することであってもよい。また、オブジェクトは、物理的なハンドルであってもよい。そして、オブジェクトの選択の一例として、ハンドルを右、又は左に切った状態を維持することであってもよい。
また、実施形態1では、オブジェクトの一例として、電子メールの送信ボタン等を例に説明を行った。これによれば、メールの送信先を確認させる時間をユーザに与えることによって、メールの誤送信を低減することができる。
しかし、オブジェクトは、株式等の売り注文の決定ボタン、買い注文の決定ボタン等であってもよい。これによれば、株式発注処理等において、額面の入力を確認させる時間をユーザに与えることによって、誤った数量、又は金額での株式等の売り注文、買い注文を低減することができる。
ここで、CPU101は、売り注文と買い注文とでオブジェクトが選択されている時間等の表示方法を替えるようにしてもよい。例えば、CPU101は、売り注文の場合は、設定された選択時間を示し、オブジェクトが選択されている時間をカウントアップ時間として表示部103に表示し、買い注文の場合は、設定された選択時間からオブジェクトが選択されている時間を引いた時間をカウントダウン時間として表示部103に表示するようにしてもよい。
また、オブジェクトは、コンビニ、飲食店等における食材発注の際の決定ボタン等であってもよい。これによれば、食材等の発注を確認させる時間をユーザに与えることによって、食材等の誤発注を低減することができる。
【0024】
また、オブジェクトは、銀行のATM機器の振り込み実行ボタン等であってもよい。これによれば、振り込みにおける振込先を確認させる時間、又は詐欺による高額送金を確認させる時間をユーザに与えることによって、誤送金、又は詐欺による高額送金を低減することができる。この例では、情報処理装置100は、ATM機器となる。
例えば、ATM機器の振り込み実行ボタンが選択された場合、CPU101は、今回設定された振り込み先が、過去の履歴に含まれているか否かに応じて、選択時間を設定する。今回設定された振り込み先が、過去の振り込み先履歴に含まれている場合は、CPU101は、予め設定された選択時間(例えば、5秒)を設定する。一方、今回設定された振り込み先が、過去の振り込み先履歴に含まれていない場合は、CPU101は、予め設定された選択時間(例えば、90秒)を設定する。今回設定された振り込み先が、過去の振り込み先履歴に含まれていない場合は、CPU101は、振り込み実行ボタン等が選択されている間、振り込み先がはじめての振り込み先である旨の注意メッセージ等を表示部103に表示するようにしてもよい。
【0025】
以上、上述した各実施形態によれば、条件に応じた選択時間を自動的に設定することで、条件に応じた気付きの時間をユーザに与えて誤った処理が実行されることを低減することができる。
【符号の説明】
【0026】
100 情報処理装置
101 CPU