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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】ゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/00 20060101AFI20220419BHJP
   A63F 7/02 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
A63F9/00 508N
A63F9/00 508B
A63F7/02 301D
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019533196
(86)(22)【出願日】2017-05-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-02-13
(86)【国際出願番号】 US2017033363
(87)【国際公開番号】W WO2018118111
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-05-15
(31)【優先権主張番号】62/437,565
(32)【優先日】2016-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/497,004
(32)【優先日】2017-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519215968
【氏名又は名称】テッド・ジェイ・フェクサー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100147991
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 健一
(72)【発明者】
【氏名】テッド・ジェイ・フェクサー
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】カナダ国特許出願公開第02418598(CA,A1)
【文献】特開2001-314562(JP,A)
【文献】特開2014-144226(JP,A)
【文献】特開平08-266707(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/00-40
A63F 9/00-34
A63F 13/00-98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームシステムであって、
ボードであって、前記ボードのボード平面に対し実質的に垂直に位置決めされた複数のペグを含み、前記複数のペグは、前記ボード平面の外縁間にわたる複数の列及び十字の列に配置され、前記複数の列内の前記複数のペグは、前記複数のペグが前記ボード平面のスタート端とゴール端との間にわたる十字の列を形成し、前記十字の列間に通路を有するように位置合わせされ、前記複数の列のうちの1又は2つの列がオフセット列であり、オフセット列は、前記十字の列間の前記通路のうちのそれぞれの通路内に各々が配置される複数のオフセットペグを含み、前記複数のペグはボールがその間を通過し得るように構成される、ボードと、
互いに位置合わせされた前記複数のペグのうちの少なくとも2つのペグに結合される少なくとも1つの除去可能なディフレクタであって、前記少なくとも1つのディフレクタは、前記少なくとも1つのディフレクタを通じて配置された少なくとも1つのディフレクタペグ穴を含み、前記少なくとも1つのディフレクタペグ穴は、前記複数のペグのうちの前記少なくとも2つのペグのうちのペグの周りに配置される、少なくとも1つの除去可能なディフレクタと、
前記複数のペグのうちの少なくとも2つの他のペグに結合される少なくとも1つの除去可能なゴール壁であって、少なくとも1つのゴールが前記少なくとも1つの除去可能なゴール壁に配置された少なくとも1つのゴールペグ穴を含み、前記少なくとも1つのゴールペグ穴は前記少なくとも2つの他のペグのうちのペグの周りに配置され、前記少なくとも1つのゴールは、前記ボールをその中に受けるように構成される、少なくとも1つの除去可能なゴール壁と、
前記ボードに結合され、前記ボード平面の前記スタート端が持ち上げられて前記ボード平面と水平面との間に角度を形成するように構成される、土台と
を備える、ゲームシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのゴールは、前記複数の列のうちのゴール列内の前記少なくとも2つの他のペグに結合され、前記ゴール列は、前記ボード平面の前記ゴール端に配置される、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのディフレクタは、前記複数のペグのうちの2つの隣接するペグに結合されるシングルディフレクタ、前記複数のペグのうちの3つの位置合わせされたペグに結合されるダブルディフレクタ、又は前記複数のペグのうちの4つの位置合わせされたペグに結合されるトリプルディフレクタのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項4】
ダブルディフレクタは、3つの位置合わせされたペグの第1の共通ペグを共有する2つのシングルディフレクタを含み、トリプルディフレクタは3つのシングルディフレクタを含み、該3つのシングルディフレクタの各々は、該3つのシングルディフレクタのうちの少なくとも1つの他のシングルディフレクタと第2の共通ペグを共有する、請求項3に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記角度は約10°と約60°との間である、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記ゴール壁は、前記ボールを受けるように構成される前記少なくとも2つの他のペグ間のレセプタクルエリアを形成する単一の材料を含む、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記ゴール壁はU字形状である、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項8】
ゲームシステムであって、
ボードであって、前記ボードのボード平面に対し実質的に垂直に位置決めされた複数のペグを含み、前記複数のペグは、前記ボード平面の外縁間にわたる複数の列及び十字の列に配置され、前記複数の列内の前記複数のペグは、前記複数のペグが前記ボード平面のスタート端とゴール端との間にわたる十字の列を形成し、前記十字の列間に通路を有するように位置合わせされ、前記複数の列のうちの1又は2つの列がオフセット列であり、オフセット列は、前記十字の列間の前記通路のうちのそれぞれの通路内に各々が配置される複数のオフセットペグを含み、前記複数のペグはボールがその間を通過し得るように構成される、ボードと、
互いに位置合わせされた前記複数のペグのうちの少なくとも2つのペグに結合される少なくとも1つの除去可能なディフレクタと、
前記複数のペグのうちの少なくとも2つの他のペグに結合される少なくとも1つの除去可能なゴール壁であって、前記ボールを受けるように構成される、少なくとも1つの除去可能なゴール壁と、
前記ボードに結合され、前記ボード平面の前記スタート端が持ち上げられて前記ボード平面と水平面との間に角度を形成するように構成される、土台と
を備える、ゲームシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのディフレクタは、前記複数のペグのうちの2つの隣接するペグに結合されるシングルディフレクタ、前記複数のペグのうちの3つの位置合わせされたペグに結合されるダブルディフレクタ、又は前記複数のペグのうちの4つの位置合わせされたペグに結合されるトリプルディフレクタのうちの少なくとも1つである、請求項8に記載のゲームシステム。
【請求項10】
前記ゴール壁はU字形状である、請求項8に記載のゲームシステム。
【請求項11】
前記ボールは、金属、木、ポリマー材料、ガラス、又はエラストマー材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載のゲームシステム。
【請求項12】
前記角度は約10°と約60°との間である、請求項8に記載のゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、概して、ゲームシステムに関し、より詳細には、ボールをゴールに到達させるために、障害物を含むボード上にボールをリリースすることを伴うゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]個人が、組織化された命令ベースのゲーム、特に、戦略、思考力、対戦相手等を伴うゲームをプレイすることによって楽しむことは人気のある活動である。したがって、様々なプレイモードを用い、様々な度合いの戦略及び思考力を必要とする多岐にわたるゲームが存在する。異なる実施形態では、そのようなゲームは、マルチプレイヤーゲーム、シングルプレイヤーゲーム、並びにコンピュータ上で及び/又はコンピュータと対戦してプレイされるゲームを含むことができる。更に、そのような命令ベースのゲームセットは、障害物を有するボード上にボールを落とす等の、単純なプレイモード又は単一ゲーム要素から、プレイセレクタ、可動障害物等のような複数層のゲーム要素を有する複雑なプレイモードまで、多岐にわたって容易に入手可能である。これらのゲームの多くは、ターンベースであり、複数のプレイヤーが関与する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ボールをゴールに到達させるために、障害物を含むボード上にボールをリリースすることを伴うゲームを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0003]様々な実施形態において、ゲームシステムが、ボードであって、このボードから延びる複数のペグ(peg)を含み、ペグは列で配置することができる、ボードと、互いに位置合わせされた少なくとも2つのペグに結合されるように構成された少なくとも1つのディフレクタ(deflector)と、ボード上で、ボードのスタート端からゴール端まで、ペグ間を、ペグに沿って、及びペグの周りを移動するように構成された少なくとも1つのボールと、ペグの列のうちのゴール列内の少なくとも2つのペグに結合されるように構成された少なくとも1つのゴールであって、ボールを受けるように構成される、ゴールと、ゲームのターン中のプレイヤーごとのプレイを決定する複数のプレイセレクタとを備えることができる。
【0005】
[0004]様々な実施形態による、1人又は複数人のプレイヤーでのゲームシステムのプレイ中、1つ又は複数のゴールをボードのゴール端に設置することができ、ボードは、ボードから列で延びるペグを含むことができる。各プレイヤーは、ゲームの開始時、及び/又は各ターン中に1つ又は複数のプレイセレクタを受け取ることができる。プレイセレクタは、プレイヤーがゲームのターン中に何のプレイを行うことができるかを指示することができる。ゲームのターン中、各プレイヤーは、プレイヤーが受け取った少なくとも1つのプレイセレクタに関連付けられたプレイ(例えば、ボード上にディフレクタを設置する、ボード上に既に存在するディフレクタを移動する、除去する又は旋回させる等)を行うことができる。最終的に、ターン中、各プレイヤーは、ボードのスタート端からボールをリリースし、ボールがスタート端から、ペグ及びディフレクタ間を移動し、ボードのゴール端で停止することができるようにする。プレイヤーに関連付けられたゴールにおいてボールが停止することに応じてポイントがプレイヤーに授与される。ターン数で指示することができるゲームの終了時に、最も多くのポイントを有するプレイヤーが勝者となる。
【0006】
[0005]本開示の主題は、本明細書の結論部において具体的に示し、かつ、明確に権利を主張する。しかしながら、本発明は、図面と共に検討される場合の詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することにより最良に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】[0006]様々な実施形態による、例示的なゲームシステムのブロック図を示す。
図2A】[0007]様々な実施形態による、ゲームシステムの正面斜視図を示す。
図2B】[0008]様々な実施形態による、ゲームシステムの背面斜視図を示す。
図3】[0009]様々な実施形態による、ゲームシステムのための例示的なディフレクタを示す。
図4】[0010]様々な実施形態による、ゲームシステムのための例示的なプレイセレクタを示す。
図5】[0011]様々な実施形態による、デジタルゲームシステムを含むシステムを示す。
図6A】[0012]様々な実施形態による、ゲームシステムを示す。
図6B】様々な実施形態による、ゲームシステムを示す。
図7】[0013]様々な実施形態による、ゲームシステムをプレイする例示的な方法のフローチャートを示す。
図8】[0014]様々な実施形態による、デジタルゲームシステムをプレイするための方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0015]本明細書における様々な実施形態の詳細な説明は、例証として例示的な実施形態を示す添付図面を参照する。これらの例示的な実施形態は、当業者が本発明を実施することを可能にするのに十分な詳細を記述するが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態を実現でき、その論理的、化学的及び機械的変更を行うことができることが理解されるはずである。このため、本明細書における詳細な説明は、例示のみを目的として提示され、限定されない。例えば、方法又はプロセス記述のうちの任意のものに説明されるステップは、任意の順序で実行することができ、提示した順序に限定されない。更に、機能又はステップのうちの任意のものは、1つ又は複数の第三者にアウトソーシングされるか、又はこの第三者によって実行されてもよい。更に、単数形についてのあらゆる言及は、複数形の実施形態を含み、2つ以上のコンポーネント又はステップについてのあらゆる言及は、単数形のコンポーネント又はステップを含むことができる。また、付着、固定、接続等についてのあらゆる言及は、永続的な、取り外し可能な、一時的な、部分的な、完全な及び/又は任意の他の可能な付着の選択肢を含むことができる。
【0009】
[0016]本明細書に開示される発明において、「ゲームルール」という用語は、ゲームシステムのプレイヤー間の相互作用、及びゲームシステムのコンポーネント間の相互作用を指示するルール、ガイドライン及び/又は方法を意味する。そのような用語は、「ゲームプレイ」又は「ゲームのプレイ」又は「ゲーム」又は「ゲーム命令」又は「ゲーム方法」等の語と交換可能である。
【0010】
[0017]図1を参照すると、様々な実施形態による、例示的なゲームシステム100のブロック図が示される。様々な実施形態において、ゲームシステム100は、ボード110と、少なくとも1つのディフレクタ120と、少なくとも1つのゴール140と、少なくとも1つのボール150と、少なくとも1つのプレイセレクタ160とを備えることができる。
【0011】
[0018]様々な実施形態において、ゲームシステム100は、列に配列されたペグを有するボード110を備えることができる。ペグは、ボール150がボード110に沿ってペグ間を1つ又は複数のゴール140に向かって移動することができ、ボールがペグに接触するのに応じてペグがボールの移動の方向を変えることができるように配列することができる。ボード110は、ボード110のスタート端からゴール端までのボール150の移動を容易にするように傾けることができる。ゴール140は、ボード110のゴール端に配置することができる、ペグの列のうちのゴール列における少なくとも2つのペグに結合することができる。ゴール140は、ボール150を受け取るように構成することができる。ゴール140は、各プレイヤーに関連付けられ、ボール150がゴール140によって受け取られる場合に、そのゴール140に関連付けられたプレイヤーが1ポイント又は複数ポイントを受け取るようにすることができる。プレイヤーは、互いに位置合わせするか又は隣接することができる2つ以上のペグに1つ又は複数のディフレクタ120を結合することによって、このディフレクタ120をボード110上に設置することができる。ディフレクタ120は、ボール150が接触するのに応じて実質的に動かないようにすることができる。代わりに、ディフレクタ120は、そのような接触の結果としてボール150の方向を変更するように構成された物体とすることができる。したがって、プレイヤーは、ボールがボード110上を横断するか又は移動している間、ディフレクタ120がボール150をプレイヤーのゴール140に向けて方向付けるか、又はボール150を相手のプレイヤーのゴール140から離れるように方向付けるようにディフレクタ120を配置することができる。
【0012】
[0019]様々な実施形態において、各プレイヤーは、ゲームのターン中に1つ又は複数のプレイを行うことができる。プレイは、プレイセレクタ160によって指示することができる。プレイセレクタ160は、1つ又は複数のダイス、及び1つ又は複数のダイスの側面、スピナー及びスピナーチャートの一部、カード、又はプレイヤーにどのプレイを行うかを伝達するように構成された任意の他の適切な物体とすることができる。例えば、プレイセレクタ160は、プレイヤーに、ディフレクタ120をボード110上に配置するように指示することができる。これに応じて、プレイヤーは、ディフレクタ120をボード110上のどこに配置するかを決定し、ディフレクタ120をボード110上のペグに結合することができる。ターン中、各プレイヤーは、ボード110のスタート端からボール150をリリースし、ボール150はボード110のゴール端に向かって移動し、ボード110に結合されたペグ及びディフレクタ120に物理的に接触することができ、これにより、ボール150の移動方向を変えることができる。ボール150がボード110のゴール端に達するのに応じて、ボール150は、ゴール140の内側又は外側で停止することができる。ボールがゴール140において停止するのに応じて、そのゴール140に関連付けられたプレイヤーは、ゴールに関連付けられた1ポイント又は複数ポイントを授与され得る。
【0013】
[0020]様々な実施形態において、ボード110は、ゲームシステム100の他のコンポーネントが配置され、かつ/又は相互作用するパネルとすることができる。例えば、図1及び図2を組み合わせて参照すると、ゲームシステム200のボード210(図1におけるボード110の例)はボード平面212を有することができ、このボード平面212に複数のペグ214が結合され、このボード平面212上でボール250(図1におけるボール150の例)がペグ214間でボード平面212に沿って移動する(例えば、転がる)ことができる。ボード平面212は、平坦な形状、凸形状、凹形状、もしくは任意の他の適切な形状であってもよく、又はボード平面212は、隆起、溝、ウェーブ、及び/もしくはそれらの任意の組み合わせ、もしくは平坦もしくは平滑な表面からの任意の他の差異を含んでもよい。ボード110は、ボール250が横断するか又は他の形で横切って移動することを可能にするボード平面212上の表面を生成する、ポリマー材料、アクリル、金属、木、又は任意の他の適切な材料から作製することができる。ボード平面212とボール250との間の相互作用における所望の摩擦量は、特定の材料を選択することによって達成することができる。
【0014】
[0021]様々な実施形態において、図2Bを更に参照すると、ボード210は、ボード平面212が水平面に対し或る角度235を成すように持ち上げることができる。すなわち、ボード平面212のスタート端206を持ち上げることができる。角度235は任意の適切な角度とすることができる。例えば、ボードは、ボード平面212が、水平から約10°~約60°、水平から約10°~約45°、水平から約10°~約30°の角度、又は水平から任意の適切な角度235を有するように、水平から持ち上げることができる。この文脈で用いられるときのみ、「約」という語は、プラス又はマイナス5度を意味する。そのような持ち上げは、ボール250がゲームプレイ中にボード平面212に沿って横断又は移動することを容易にするように構成することができる。
【0015】
[0022]様々な実施形態において、ペグ214は、ボード210に結合し、ボード平面212に対し実質的に垂直に位置決めすることができる。この文脈で用いられるときのみ、「実質的に垂直」とは、ペグ214のうちの1つから、10°以内でボード平面212と90°の角度を形成することを意味する。ペグ214は、ボール250が、ボード平面212に沿って動いているときに、ペグ214間で移動することができるような任意の適切な構成でボード210上に配列することができる。ペグ214は、ペグ214とボール250との間の物理的接触に応じて、ペグ214がボール250の進行方向を変えることができるように、ボール250がボード平面212に沿って移動するための最小限の又は受動的障害物となるように構成することができる。様々な実施形態において、プレイヤーは、ターン中にボール250が接触するペグ214ごとにポイントを授与され得る。様々な実施形態において、ペグ214のうちのいくつか又は全ては、任意の適切な幾何学的形状の断面(例えば、円形、正方形、矩形、八角形、六角形の断面等)を有するロッドであってもよい。様々な実施形態において、ペグ214のうちのいくつか又は全ては、隆起、ブロック等のような、ボード平面212上のボール250のための任意の他の適切な障害物であってもよい。
【0016】
[0023]様々な実施形態において、ペグ214は、ボード平面212のスタート端206とゴール端208との間で実質的に平行な列216に配置することができる(列216は、スタート端206が視野の最上部にあり、ゴール端208が視野の最下部にある状態でボード210を見ることに応じて、「水平」とすることができる)。列216は、スタート端206及び/又はゴール端208に対し実質的に平行にすることができ、この文脈で用いられるときのみ、「実質的に平行」という語は、スタート端206及び/又はゴール端208に対し平行からプラス又はマイナス10度を意味する。列216は、ボード平面212の外縁217間にわたることができる。1つの列216内のペグ214は、1つ又は複数の他の列216内のペグ214と位置合わせされ、列216内のペグ214のうちのいくつか又は全てが、スタート端206及びゴール端208間にわたる十字の列215を生成するようにすることができる。十字の列215を形成するようにペグ214を配置することにより、ボール250がボード平面212に沿って横断又は移動することができる、十字の列215間の通路222を生成することができる。
【0017】
[0024]様々な実施形態において、1つ又は複数の水平列216は、オフセット列218とすることができる。オフセット列218は、他の列216と異なる配列で配置されたペグ214を含むことができ、それによってオフセット列218内のペグ214が十字の列215の一部とならないようにすることができる。したがって、オフセット列218内のペグ214は、経路222内の障害物を提供することができる。様々な実施形態において、オフセット列218は、ボード平面212上の任意の適切なマーキングによってマーク付けすることができる。図2Aに示されるように、オフセット列218は、赤い列232によってマーク付けすることができる。様々な実施形態において、2つ以上のオフセット列218が存在してもよい。例えば、ボード210は、スタート端206により近い方のボード平面212の半分において1つのオフセット列218を含み、ゴール端208により近い方のボード平面212の半分において別のオフセット列218を含んでもよい。様々な実施形態において、オフセット列218は、オフセットペグ214を含む列216の一部についてのみ通路222を妨害するペグ214を含んでもよい。例えば、オフセット列218は、オフセット列218の半分についてのみ通路222を妨害するオフセットペグ214を有してもよく、他方の半分は、十字の列215と位置合わせされたペグを有してもよい。様々な実施形態において、オフセット列218は、他の列216におけるペグ214と異なる形状のペグ(例えば、より大きな、すなわちより厚い断面、異なる形状の断面等を有するペグ)を含んでもよく、又はオフセット列218内により多くのもしくはより少ないペグ214が存在してもよい。
【0018】
[0025]様々な実施形態において、ボード210は、ペグ214及び列216の所望の配列を用いてボード210を形成するための任意の所望の構成で配列することができるピースに分割することができる。例えば、ボード210は、各々のピースが任意の所望の数の列216を含む複数のピースに分割することができる。そのような実施形態では、ボード210のピースは、ペグ214の所望の配列を有するボード平面212を生成するための任意の配列で配置することができる。そのような実施形態は、ゲームシステム200のプレイヤーが、ボール250がスタート端206とゴール端208との間で進行するボード平面212の長さもしくは幅、ペグ214の配列、及び/又はボード平面212上の列216及びオフセット列218の数及び配置を選ぶことを可能にすることができる。様々な実施形態において、オフセット列218は、他の列216を含まないボード210のピース上に含まれてもよい。例えば、ボード210のいくつかのピースは、オフセット218を含まない場合がある列216を含む場合がある一方で、ボード210の他のピースは、オフセット列218のみを含む場合がある。したがって、1つ又は複数のオフセット列218は、ボード210上でスタート端206とゴール端208との間を上下に移動されることが可能であり、これは、ゲームプレイの前、ゲームプレイ中、及び/又はゲームプレイ後に行うことができる。
【0019】
[0026]図2Aを続けて参照すると、様々な実施形態において、ゲームシステム200は、1つ又は複数のゴール240(図1におけるゴール140の例)を含むことができる。ゴール240は、列216のゴール列219内の2つ以上のペグ214間にわたるように構成することができる。ゴール列219は、ボード平面212のゴール端208に、又はこのゴール端208に隣接して配置することができる。様々な実施形態において、ゴール240は、ボード平面212上の任意の所望の場所(例えば、ボード平面212のゴール端208にないか又はこのゴール端208に隣接していない列216内)にある少なくとも2つのペグ214の間に配置されてもよい。ゴール140は、レセプタクルエリア(receptacle area)241を画定することができるゴール壁242を含むことができる。レセプタクルエリア241は、ボード平面212に沿って移動するボール250を受け取るように構成することができる。ゲームプレイ中、ボール250がゴール240のレセプタクルエリア241に入るのに応じて、そのゴール240に関連付けられたプレイヤーが1ポイント又は複数ポイントを受け取ることができる。
【0020】
[0027]様々な実施形態において、ゴール240は、ペグ214に結合することができる。ペグ穴(peg void)244は、ゴール壁242の一部とするか、又はゴール壁242に結合することができる。ペグ穴244の形状は、ペグ214の断面形状に対し相補的にすることができ、それによって、ペグ214は、ゴール240の位置の安定性のためにペグ穴244に挿入することができる。ペグ穴244は、ゴール壁242の高さを完全に貫いて配置されてもよく、又はゴール壁242の高さを部分的にのみ貫いてもよい。様々な実施形態において、ゴール壁242は、ペグ214よりも高くても又は短くてもよい。ゴール240は、ペグ214に結合されると、ボード平面212に隣接することができる。様々な実施形態において、ゴール240は、列216内の2つの隣接したペグに結合されてもよく、又は間に他のペグ214を有する2つのペグ214に結合されてもよい。ペグ214が可能とする限り、ボード平面212上に配置された任意の所望の数のゴール240が存在してもよい。様々な実施形態において、ボード平面212上のゴール240の数は、ゲームシステム200をプレイするプレイヤー及び/又はチームの数に合致することができる。
【0021】
[0028]様々な実施形態において、図2Aに示すゲームシステム200は、図3に示すディフレクタ310、320及び330等のディフレクタを含むことができる。ディフレクタは、任意の適切な材料(例えば、ポリマー材料、エラストマー材料、アクリル、金属、木)で構成することができる。図2A及び図3を組み合わせて参照すると、ディフレクタは、少なくとも2つの位置合わせされたペグ214に結合され、この少なくとも2つの位置合わせされたペグ214にわたるように構成された物体とすることができる。そうする際、ディフレクタは、ボール250がスタート端206からゴール端208までボード平面212に沿って移動している間にボール250の方向を変えるように通路222を妨害するように構成することができる。ディフレクタは、ボール250がボード平面212上の2つの隣接した及び/又は平行なディフレクタ間を進行することができるような細長い物体とすることができる。様々な実施形態において、ディフレクタは、単一のペグ214に結合されている間、通路222を妨害することができる。ディフレクタに含まれる材料に基づいて、ディフレクタは、異なる特性を示すことができ、結果として、ボード平面212に沿って移動するボール250との接触に対し異なる反応が得られる。例えば、エラストマー材料(例えば、ゴム)で構成されたディフレクタは、ボールがそのようなディフレクタに接触することに応じて、ばね又は弾み効果を生じることができ、これにより、硬いディフレクタ(例えば、硬い金属、木、ポリマー材料等で構成される)と接触するボールよりも、ボールの移動方向をより大きく変えることができる。
【0022】
[0029]様々な実施形態において、シングルディフレクタ310は、2つの隣接するペグ214にわたることができ、ダブルディフレクタ320は、3つの位置合わせされたペグ214間にわたることができ、かつ/又は、トリプルディフレクタ330は、4つの位置合わせされたペグ214間にわたることができる。換言すれば、シングルディフレクタ310は、1つの対角長(diagonal length)223にわたることができ、ダブルディフレクタ320は、2つの対角長223にわたることができ、トリプルディフレクタ330は、3つの対角長223にわたることができる。様々な実施形態において、ディフレクタは、水平長224及び/又は垂直長226にわたることができ、これは、任意の2つ以上のペグ214間の距離によって定義することができる。様々な実施形態において、ディフレクタは、5つ以上の位置合わせされたペグ214間にわたることを含めて、任意の所望の数のペグ214間にわたることができる。本明細書において論考されるように、ディフレクタ310、320及び330等のディフレクタは、ゴール240のゴール壁242内に配置されたペグ穴244と同様に、ディフレクタの位置の安定性のためにディフレクタを通じて配置されたペグ穴342を介してペグ214に結合することができる。
【0023】
[0030]様々な実施形態において、ゲームシステム200に含まれるディフレクタは、位置合わせされていないペグ214に結合することができる。ディフレクタは、対角長223、水平長224、及び/又は垂直長226の任意の達成可能な組み合わせ間にわたるディフレクタの部分を含む任意の適切な形状を含むことができる。例えば、ダブルディフレクタは、1つの対角長223及び1つの水平長224、又は1つの対角長223及び1つの垂直長226にわたることができる。様々な実施形態において、ダブルディフレクタ320及び/又はトリプルディフレクタ330(又はシングルディフレクタよりも大きな任意のディフレクタ)は、中央のペグ穴342(ディフレクタ内の2つの他のペグ穴342間に配置されるペグ穴342)においてヒンジを含むことができる。したがって、そのような実施形態において、ディフレクタは、異なる時点において異なるペグ214間にわたるように調整されるか又はヒンジの周りを旋回することが可能であり得る。例えば、中央のペグ穴342においてヒンジを有するダブルディフレクタ320は、或る時点において2つの対角長223間にわたることができ、別の時点において、ヒンジの周りを旋回させ、1つの対角長223及び1つの水平長224又は垂直長226にわたるようにすることができる。
【0024】
[0031]様々な実施形態において、ゲームシステム200のディフレクタは、3つ以上のペグ214間にわたるディフレクタを生成するように互いに付加することができるシングルディフレクタ310とすることができる。例えば、シングルディフレクタ310は、高さ312を含むことができる。シングルディフレクタ310の端部は、半分の高さ313とすることができるか、又は高さ312未満の任意の他の分数高さとすることができる。シングルディフレクタ310の端部が半分の高さ313(又は高さ312未満の何らかの高さ)である状態で、第1のシングルディフレクタ310を2つのペグ214間に配置することができ、次に、第2のシングルディフレクタ310を2つのペグ214間に配置することができ、第1及び第2のシングルディフレクタ310は共通ペグ214を共有することができる。第1及び第2のシングルディフレクタ310は、各々、任意の所望の方向(すなわち、対角長223、水平長224及び/又は垂直長226)にわたることができる。そのような実施形態において、任意の所望の数のシングルディフレクタ310を共に付加して、任意の所望の方向において任意の所望の数のペグ214間にわたるようにすることができる。更に、共に結合された任意の所望のシングルディフレクタ310は、他の結合されたシングルディフレクタ310を元の位置に残しながら、ペグの周りを旋回させることができる。
【0025】
[0032]様々な実施形態において、ゲームシステム200のゲームルールの一部として、ディフレクタは、オフセット列218上もしくはオフセット列218を横切って設置してはならず、又はスタート端206からゴール端208まで移動するボールがディフレクタと外縁217との間に嵌まり込む場合があるように、ボード平面212の外縁217に隣接して配置してはならない。ゲームルールの追加の一部として、プレイヤーは、配置されたディフレクタが別のプレイヤーのゴール240を塞ぐようにゴール端列204(ゴール列219に隣接することができる)内のペグ214にディフレクタを結合してはならない。様々な実施形態において、ゲームルールのうちの1つは、ディフレクタは、対角長223等のペグ214間の対角方向にのみ配置することができるというものであり得る。
【0026】
[0033]様々な実施形態において、図2Aを参照すると、ゲームシステム200は、1つ又は複数のボール250(図1におけるボール150の例)を含むことができる。ボール250は、スタート端206とゴール端208との間でボード平面212に沿って移動するように構成される任意の物体とすることができる。様々な実施形態において、ボール250は、任意の適切な材料(例えば、金属、木、ポリマー材料、ガラス、エラストマー材料等)から構成することができる。プレイヤーは、ボール250が所望の特性又は効果を有するように、特定の材料から作製されたボール250を選択することができる。例えば、プレイヤーが、ボール250がボード平面212に沿ってより迅速に移動することを望む場合、金属は他の材料よりも重くすることができるため、プレイヤーは金属ボールを選択することができ、したがって、移動中に、より効率的に速度を得ることができる。様々な実施形態において、ボール250は、ボード平面212に沿って移動するのに適切な任意の形状(例えば、球体、二十面体等)とすることができる。様々な実施形態において、ゲームシステム200のゲームプレイ中の各ターンの終了時に、各プレイヤーは、ボード平面212のスタート端206における場所からボール250をリリースすることができ、このボールは、ボール250を所望のゴール240に到達させる目的で、ゴール端208まで、ペグ214間で移動し、ボード平面212上に配置されたディフレクタに沿って、これらのディフレクタ間で移動する。様々な実施形態において、ボール250は、ボード平面212上の任意の場所でリリースすることができる。
【0027】
[0034]様々な実施形態において、ゲームシステム200は、プレイヤーのターン中にプレイヤーが取ることができるアクションを指示することができる、1つ又は複数のプレイセレクタ(図1に示すプレイセレクタ160等)を含むことができる。様々な実施形態において、プレイセレクタは、1つ又は複数のダイス(任意の適切な数の側面を含む)に含めることができ、この1つ又は複数のダイスの各側面がプレイセレクタを含む。プレイヤーは、1つ又は複数のダイスを転がし、この1つ又は複数のダイスが停止するのに応じて、上を向いているプレイセレクタが何であれ、このプレイセレクタが、プレイヤーが自身のターン中に取ることができるアクションを指示する。様々な実施形態において、プレイセレクタは、ポインタ及びチャートを含むスピナーに含めることができ、チャートの各部分がプレイセレクタを含むことができる。ポインタ及び/又はチャートは回転させることができ、停止後にポインタが位置するプレイセレクタが何であれ、このプレイセレクタが、プレイヤーが自身のターン中に取ることができるアクションを指示する。様々な実施形態において、プレイセレクタは、図4に示すような複数のカードとすることができ、各カードは、プレイヤーが自身のターン中に取ることができるアクションを指示する。様々な実施形態において、ゲームシステム200は、30~60等の、任意の適切な数のカードを有する複数のカードを含むことができる。各プレイヤーは、ゲームの開始時に所定の数又は組のカードを配られ、ゲーム全体を通じてこのカードをプレイし、かつ/又は各プレイヤーは各ターン中に1枚又は複数枚のカードを引くことができる。様々な実施形態において、ゲームシステム200のプレイセレクタは、本明細書に記載の様々なプレイセレクタのうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0028】
[0035]様々な実施形態によれば、図4は、ゲームシステム200のプレイセレクタとしてカードを示す。図2A図4を組み合わせて参照すると、プレイセレクタ410、420及び430は、ゲームシステム200のプレイヤーが自身のターン中にどのアクションを取ることができるかを指示する。様々な実施形態において、プレイセレクタは、プレイヤーに、ターン中にどのディフレクタサイズ(又は連結されたシングルディフレクタ310の数)をプレイするかを伝えることができる。プレイセレクタ410は、表示412を用いて、プレイヤーがシングルディフレクタ310をボード平面212上で2つの隣接するペグ214間に設置することができることを示す。プレイセレクタ420は、表示422を用いて、プレイヤーがダブルディフレクタ320をボード平面212上に設置することができることを示すか、又は様々な実施形態において、1つの共通ペグ214を共有する2つのシングルディフレクタ310をボード平面212上に設置することができることを示す。プレイセレクタ430は、表示432を用いて、プレイヤーがトリプルディフレクタ330をボード平面212上に設置することができることを示すか、又は様々な実施形態において、各シングルディフレクタ310が少なくとも1つの他のシングルディフレクタ310と共通の1つのペグ214を共有する3つのシングルディフレクタ310をボード平面212上に設置することができることを示す。
【0029】
[0036]様々な実施形態において、プレイセレクタは、ゲームシステム200をプレイしている間のターン中に、ディフレクタをプレイする以外に、又はディフレクタをプレイすることに加えて取ることができるプレイヤーアクションを伝えることができる。例えば、プレイセレクタ440は、表示442を用いて、プレイヤーが、ボード平面212上に既に配置されたディフレクタを旋回させることができることを示す。様々な実施形態において、プレイセレクタ440は、プレイヤーが、ディフレクタが結合された任意のペグ214の周りでディフレクタを旋回させることを可能にすることができる。例えば、ダブルディフレクタ320は、ダブルディフレクタ320内の3つのペグ穴342のうちの任意のものの周りでプレイセレクタ440をプレイするか又は受け取ったプレイヤーによって旋回させることができる。更に、共通ペグ214を共有する、共に結合された複数のシングルディフレクタ310を含むか、又は本明細書において論考するような、ヒンジを含むディフレクタを有する実施形態では、プレイヤーは、ヒンジ又は共通ペグ214のうちの1つ又は複数の周りでディフレクタの一部分(例えば、シングルディフレクタ310のチェーンのうちの1つのシングルディフレクタ310)を旋回させることができる。様々な実施形態において、プレイセレクタは、プレイヤーがボード平面212上でディフレクタを移動又は除去することを可能にすることができる。
【0030】
[0037]プレイセレクタ450は、表示452を用いて、ボード平面212のスタート端206からターンの終了時に(又はターン中の任意の適切な時点に)、プレイヤーが1つ又は複数の追加のボール250を転がすことを可能にすることができる。様々な実施形態において、追加のボールは、プレイヤーがプレイセレクタ450をプレイしたか又は受け取ったターン中に使用されてもよく、又はプレイヤーは、自身の選択したターン中にプレイするか、もしくは前回のボールで所望の結果が達成されなかった場合にボールをリプレイするために追加のボールを取っておいてもよい。様々な実施形態において、プレイセレクタ450は、プレイヤーがボード平面212上でディフレクタをプレイすることも可能にすることができる。ディフレクタは、プレイヤーによって選択されてもよく(すなわち、プレイヤーが望むもの何でも、又はプレイヤーが保有するディフレクタを示すプレイセレクタのプレイ)、又はプレイヤーは、どのタイプのディフレクタをプレイすることができるかを示す別のプレイセレクタを受け取ってもよい。
【0031】
[0038]プレイセレクタ460は、表示462を用いて、プレイヤーが他のプレイセレクタのうちの任意のものによって提供される任意のアクションを取ることを可能にすることができる(「ワイルドカード」)。例えば、プレイセレクタ460は、プレイヤーがボード平面212上に任意のタイプのディフレクタを配置するか、追加のボールをプレイするか、ボード平面212上に既にあるディフレクタを旋回、移動もしくは除去するか、又はそれらの任意の組み合わせを行うことを可能にすることができる。
【0032】
[0039]本明細書に記載されるように、様々な実施形態において、ゲームシステム200のプレイセレクタは、1つ又は複数のダイスの側面のうちの1つ又は複数が、プレイセレクタ410~460上に反映されたアクションのうちの1つ又は複数を反映することができる1つ又は複数のダイス、チャートの1つ又は複数のセクションが、プレイセレクタ410~460上に反映されたアクションのうちの1つ又は複数を反映することができるスピナー、又は任意の他の適切なゲームセレクタタイプとすることができる。様々な実施形態において、プレイセレクタは、プレイセレクタ410~460上に反映されたアクション以外に、又はそれに加えてプレイヤーが取ることができるアクションを示すことができる。例えば、プレイセレクタは、プレイヤーがディフレクタを除去もしくは移動するか、ボールタイプを選択する(例えば、ボール形状及び/又は材料を選択する)か、ゴール240を追加、除去もしくは移動するか、水平面に対するボード平面212の角度235を変更する(例えば、角度235(図2Bに示す)を増減させる)か、オフセット列218の位置を移動するか、又はゲームシステム200をプレイする結果に影響を及ぼし得る任意の他の取り得る動きを行うことを可能にすることができる。
【0033】
[0040]図2A図4は、ゲームシステム200を物理的システムとして示しているが、様々な実施形態において、ゲームシステム200及び/又はゲームシステム100は、デジタルで実施されてもよいことが理解されるべきである。図5を参照すると、システム670は、コンピュータベースとすることができ、プロセッサ680、有形非一時的コンピュータ可読メモリデバイス、ネットワークインターフェース、及び/又はデバイス690を含むことができる。メモリデバイス675に記憶される命令は、システム670が、本明細書に記載の様々な機能を実行することを可能にすることができる。プロセッサ680、メモリデバイス675、及び/又は表示スクリーン692を有するデバイス690は、互いに動作可能に通信することができる。メモリデバイス675は、デジタルゲームシステム500及びそのコンポーネント(図1に示すゲームシステム100のコンポーネントに類似している)を含むことができ、コンポーネントには、デジタルボード510、少なくとも1つのデジタルディフレクタ520、少なくとも1つのデジタルゴール540、少なくとも1つのデジタルボール550及び/又は少なくとも1つのデジタルプレイセレクタ560が含まれる。デバイス690は、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス、タブレット等のような任意のデバイスとすることができる。
【0034】
[0041]様々な実施形態において、プロセッサ680は、デジタルゲームシステム500のコンポーネントに、互いに相互作用させることができ、デバイス690上でデジタルゲームシステム500をプレイするプレイヤーから、プロセッサ680が実行することができるコマンドを受信することができる。例えば、デバイス690上の表示スクリーン692は、デジタルゲームシステム500のコンポーネントを表示することができる。様々な実施形態によれば、図6A及び図6Bに示すように、デジタルゲームシステム500はゲームシステム600として表示することができる。図2Aにおけるゲームシステム200と類似して、ゲームシステム600は、ボード610(デジタルボード510の例)と、列616で配置された、ボード平面612に結合された複数のペグ614とを有することができる。列616は、ボード平面612の外縁間にわたることができる。1つの列616内のペグ614は、1つ又は複数の他の列616内のペグ614と位置合わせし、列616内のペグ614のうちのいくつか又は全てが、ボード平面612のスタート端606及びゴール端608間にわたる十字の列615を生成するようにすることができる。十字の列615を形成するようにペグ614を配置することにより、ボール650(図5におけるデジタルボール550の例)がボード平面612に沿って横断又は移動することができる、十字の列615間の通路622を生成することができる。様々な実施形態において、ゴール端608に向かって進行する間にボール650が接触するペグ614ごとにプレイヤーにポイントを授与することができる。
【0035】
[0042]様々な実施形態において、図5図6A及び図6Bを参照すると、列616のうちの少なくとも1つは、ゲームシステム200におけるオフセット列218(図2A)と類似したオフセット列618とすることができる。様々な実施形態において、ゲームシステム600は、列616のうちのゴール列619に配置された1つ又は複数のゴール640(デジタルゴール540の例)を含むことができる。様々な実施形態において、1つ又は複数のディフレクタ710(デジタルディフレクタ520の例)をボード平面612上に配置することができ、このディフレクタ710を、図6A及び図6Bに示されているもの等の任意の適切な方式でペグ614に結合することができる。ゲームシステム200に関連して論考したディフレクタと同様に、ゲームシステム600のディフレクタは、シングル、ダブルもしくはトリプルディフレクタ、又は複数のシングルディフレクタが任意の所望の方向(例えば、対角方向623、水平方向624及び/又は垂直方向626)にわたることができるような複数の連結されたディフレクタとすることができる。デジタルゲームシステム500及びゲームシステム600のコンポーネントは、図2Aのゲームシステム200に関連して本明細書に記載されているのと同じ又は類似した特性及びコンポーネント間の相互作用を含むことができるが、デジタルゲームシステム500及びゲームシステム600のコンポーネントのそのような特性及びコンポーネント間の相互作用は、物理的にではなくデジタルで実施されてもよい。
【0036】
[0043]引き続き図5図6A及び図6Bを参照すると、ゲームシステム600のプレイヤーは、ターン中に取るアクションを各々が表す1つ又は複数のプレイセレクタを受信することができる。様々な実施形態において、ゲームシステム600のプレイセレクタ(すなわち、図5のデジタルゲームシステム500のためのデジタルプレイセレクタ500)は、ゲームシステム200及び図4に関連して示し、説明したものと類似することができる。プレイヤーは、例えば、デバイス690上のタッチスクリーン(表示スクリーン692はタッチスクリーンも含むことができる)上のボタン又はエリアを押すことによって、自身のターンのデジタルプレイセレクタ560を選択することができる。様々な実施形態において、ゲームシステム600は、プレイヤーがボード平面612上に既に存在するディフレクタを旋回させることを選択することができる旋回プレイセレクタ740(デジタルプレイセレクタ560の例)を含むことができる。例えば、プレイヤーは、旋回プレイセレクタ740を選択し、シングルディフレクタ710B及び710Cに結合されたシングルディフレクタ710Aを旋回させることができ、それによってディフレクタ端720は、ペグ614A~Eのうちの任意の1つ、又は任意の他の適切なペグ614まで移動される。ディフレクタ端720を移動させることができる移動先のペグ614は、照明されるか又は他の形でマーキングされ、そのようなペグがディフレクタ端720を受けるために空いていることを示すことができる。図6Bに示すように、例えば、ペグ614Fは、ディフレクタ端720を受けるために空いていない場合があり、したがって、ペグ614A~Eのように表示されない。様々な実施形態において、ペグ614Fは、ディフレクタ端720を受けるために空いていてもよい。
【0037】
[0044]更に、様々な実施形態において、ゲームシステム600は、プレイヤーがボールタイプ650A及び650B間等でボールを選択することができるボールタイププレイセレクタ(デジタルプレイセレクタ560の別の例)を含むことができる。ゲームシステム200のプレイセレクタに関連して本明細書に記載されているプレイセレクタに加えて、デジタルプレイセレクタ560は、プレイヤーが、デジタルゴール540及び/又はデジタルディフレクタ520のサイズを変更するか、ペグ214を追加、除去、移動又は変更するか、オフセット列218を追加、除去、移動又は変更する(例えば、オフセット列618が、ペグ614の列の長さの半分のみにオフセットペグ614を含むようにする)か、デジタルボール550の転がる速度を変更するか、又はゲームシステム200の物理的実施形態では達成可能でない他のアクションを行うことを可能にすることができる。プロセッサ680は、それに応じて、選択されたデジタルプレイセレクタ560に関連付けられたアクションをデジタルゲームシステム500において生じさせることができる。
【0038】
[0045]様々な実施形態において、デジタルゲームシステム500及びゲームシステム600のコンポーネントは、ゲームシステム(例えば、ゲームシステム200)の物理的実施形態と異なる、又はそれに加えた特性を有することができる。例えば、デジタルボール550は、異なる特性を有する異なるタイプを含むことができる。1つのデジタルボール550のタイプは、ゲームシステム200において利用される物理的ボールと類似した挙動の(すなわち、ボード平面612のスタート端606からゴール端608に移動する間の、ボード平面612、ペグ614及び/又はディフレクタとの通常の物理的反応に似ている)標準デジタルボール550(例えば、図6Aにおけるボール650A)とすることができる。別のデジタルボールタイプは、ディフレクタとの接触に応じてディフレクタを破壊することが可能であり得る鋼球(例えば、図6Aにおけるボール650B)とすることができる。別のデジタルボールタイプは、弾性特性(すなわち、ペグ614及び/又はディフレクタとの接触に応じた、誇張された物理的反応、又はばね効果)を示すスーパーボール(bouncy ball)を含むことができる。更に別のデジタルボール550のタイプは、ボード平面612のボード平面上の特定の地点に達するのに応じて、又はプレイヤーが、ストレッチデジタルボール(stretch digital ball)550がディフレクタに変形する時点又は場所を選択するのに応じてディフレクタに変形することができるストレッチボールとすることができる。更に別のデジタルボール550のタイプは、ゴール端608に向かって移動するようにボード610上の任意の地点でリリースすることが可能であり得るジャンプボールとすることができる。様々な実施形態において、ゲームシステム600は、プレイヤーが、各タイプのボール650のうちのいくつを残しているかを、プレイヤーのためにボール表示652に表示することができる。
【0039】
[0046]様々な実施形態において、図5及び図6Aを参照すると、デジタルゲームシステム500におけるデジタルディフレクタ520(例えば、ゲームシステム600におけるディフレクタ710)は、弾性(デジタルボール550がデジタルディフレクタ520に接触することに応じた、ばね効果)、硬さ又は高い摩擦(デジタルボール550がデジタルディフレクタ520に接触することに応じた、抑制された弾み効果、又は速度低減効果)、標準特性(デジタルボール550がデジタルディフレクタ520に接触することに応じた、通常の物理的反応に似ている)、又は任意の他の所望の特性を含む様々な特性を含むことができる。様々な実施形態において、デジタルディフレクタ520は、ボード平面612に沿って移動するか、又はデジタルボール550がデジタルディフレクタ520に接触するのに応じて壊れることができる)。
【0040】
[0047]様々な実施形態において、ゲームシステム600は、プレイヤーが有するポイント数をスコアボード602上に表示することができる。
[0048]図7は、様々な実施形態による、ゲームシステム100(図1)及び/又はデジタルゲームシステム500(図5)をプレイする例示的な方法760を示す。方法760は、ゲームシステム100及び/又はゲームシステム200のコンポーネントに関連して本明細書に記載されている。しかしながら、本方法760は、デジタルゲームシステム500及びゲームシステム600、並びにゲームシステム200のコンポーネントに対応するコンポーネントを用いて実施されてもよいことが理解されるべきである。ゲームシステム100及び/又はデジタルゲームシステム500(図2Aのゲームシステム200及び/又は図6Aのゲームシステム600を含む)は、少なくとも1人のプレイヤーによりプレイすることができる。図2A図7を組み合わせて参照すると、複数のプレイヤーがゲームシステム200(600)をプレイすることに応じて、プレイヤー順序を決定することができる(ステップ762)。プレイヤー順序は、ダイスを転がすこと、カードを引くこと、スピナーを回転さることにより決めることができ、最も高い数(又は最も低い数、又は特定の数もしくはプレイセレクタタイプに最も近い数)を受けたプレイヤーが最初になるか、又は順序を選択することができる。プレイヤー順序はランダムに選択されてもよく、又は任意の他の適切な方法によって選択されてもよい。
【0041】
[0049]様々な実施形態において、ボード平面212(612)上にゴール240(640)を設置することができる(ステップ764)。様々な実施形態において、本明細書に記載されるように、ゴール240(640)は、ゴール端208(608)、又はゴール端208(608)付近等、ボード平面212(612)上の任意の場所に設置することができる。何人のプレイヤーがゲームシステム200(600)をプレイしているかに関わらず、ボード平面212(612)上に設置された1つのゴール240(640)、又はプレイヤーごとに1つのゴール240(640)、又は任意の所望の数のゴール240(640)が存在することができる。様々な実施形態において、プレイヤーは、ボード平面212(612)上の又はゴール列219(619)に沿ったどの場所にゴール240(640)を設置するかを決定することができる。様々な実施形態において、ゴール240(640)は、自動的に(例えば、ゲームルールに従って、並びに/又はデジタルゲームシステム500及びゲームシステム600のためのプロセッサ680によって)ボード平面212(612)上に配置することができる。
【0042】
[0050]様々な実施形態において、プレイヤーはプレイセレクタを受け取ることができる(ステップ766)。プレイヤーは、ゲームの開始時に、プレイセレクタ410~460等の設定された量のプレイセレクタを受け取ることができるか、又はプレイヤーは、各ターンに1つ又は複数のプレイセレクタを受け取ることができる。例えば、プレイヤーは、1つ又は複数のダイスを転がすこと、スピナーを回転させること、及び/又はカードを引くことによって各ターンにプレイセレクタを受け取ることができる。デジタルゲームシステム500及びゲームシステム600において、プレイヤーは、プロセッサ680によって割り当てることができる、ピボットプレイセレクタ740及び/又はボールタイププレイセレクタ等の1つ又は複数のプレイセレクタを自動的に受け取ることができる。例えば、プレイヤーは少なくとも1つの旋回プレイセレクタ740を受け取ることができ、プレイヤーは、この旋回プレイセレクタ740を用いて、本明細書に記載の任意の方式で、ボード平面612上でディフレクタ710を旋回させることができる。別の例として、プレイヤーは少なくとも1つのボールタイププレイセレクタを受け取ることができ、このボールタイププレイセレクタを用いて、プレイヤーは、ターン中にいずれのタイプのデジタルボール650をプレイするかを選択することができる。
【0043】
[0051]様々な実施形態において、ステップ762~766は、任意の適切な順序で行うことができる。プレイヤーは、一度に複数のプレイセレクタを有することに応じて、ターン中にプレイする少なくとも1つのプレイセレクタを選ぶことが可能であってもよく、又はプレイヤーは、そのターン中に受け取ったプレイセレクタをプレイしてもよい。いずれにしても、プレイヤーはプレイセレクタに基づいてプレイしプレイを行うことができる(ステップ768)。
【0044】
[0052]プレイセレクタをプレイすることに応じて、ボール250(650)を、ボード平面212(612)のスタート端206(606)からリリースすることができる(ステップ770)。ボール250(650)は、プレイヤーによって選択されたスタート端206(606)における任意の点からリリースすることができる。ボール250(650)は、プレイヤーがそのターンの自身のプレイを行った後、そのプレイヤーによってスタート端206(606)からリリースされてもよく、又は各プレイヤーは、全てのプレイヤーがそのターンの自身のプレイを行った後、スタート端206(606)からボール250(650)をリリースしてもよい。デジタルゲームシステム500及びゲームシステム600の場合、プロセッサ680は、プレイヤーから、スタート端606からボール650をリリースするためのアクションコマンドを受信したことに応じて、これを行うことができる。ボール250(650)は、同時に、又は任意の順序で(例えば、プレイヤーがそのターンの自身のプレイを行った順序で)リリースすることができる。リリースされるボールのタイプ(すなわち、本明細書に記載されるように、異なる材料から作製されるか、又は様々な特性を有する)をプレイヤーによって選択することができ、かつ/又はプレイセレクタによって指示することができる。ボール250(650)は、スタート端206(606)からリリースされることに応じてボード平面212(612)に沿って移動し、ゴール端208(608)に向かって移動しながら、ペグ214(614)及び/又はディフレクタと相互作用することができる。ゴール端208(608)に達すると、ボール250(650)は、ゴール240(640)のレセプタクルエリア241の内側又は外側で停止することができ、スコアを決定することができる(ステップ772)。ボール250(650)がゴール240(640)のレセプタクルエリア241の内部で停止することに応じて、そのゴール240(640)に関連付けられたプレイヤーは、1ポイント又は複数ポイントを受け取ることができる。ボール250(650)がゴール240(640)のレセプタクルエリア241の外部で停止したことに応じてポイントを授与しないことができる。設定された数のターン(すなわち、任意の所望の数)が存在することができ、最後のターンの終了時に、最も多くのポイントを有するプレイヤーが勝者であると宣言され得る。
【0045】
[0053]図6A及び図6Bのゲームシステム600においてもプレイすることができる、図2Aを参照したゲームシステム200のゲームプレイの概要として、複数のプレイヤーがプレイしている場合がある。各ターン中、各プレイヤーは、プレイセレクタ及びプレイセレクタに関連付けられたプレイをプレイすることができる。例えば、第1のプレイヤーは、プレイセレクタ420を受け取りかつ/又はプレイし、これに応じて、ボード平面212上で、第1のプレイヤーに関連付けられたゴール240に向かってボールを方向付けることになるか、又は別のプレイヤーに関連付けられたゴール240から離れるようにボール250を方向付けることになるかの少なくとも一方となる位置にダブルディフレクタ320を設置することができる。第2のプレイヤーは、プレイセレクタ440等のプレイセレクタを受け取るか又はプレイすることができる。例として、プレイセレクタ440をプレイすることに応じて、第2のプレイヤーは、第1のプレイヤーによってプレイされたダブルディフレクタ320又はボード平面212上に既に配置された任意の他のディフレクタを旋回させることができる。第2のプレイヤーは、自身の利益となるように(すなわち、旋回したディフレクタが、ボールを第2のプレイヤーに関連付けられたゴール240に向けて誘導するのに寄与するか、又はボールを別のプレイヤーに関連付けられたゴール240から離れるように誘導するように)ディフレクタを旋回させることができる。ターン中に任意の追加のプレイヤーがプレイセレクタを受け取りかつ/又はプレイし、プレイセレクタに関連付けられたプレイを行うことができる。
【0046】
[0054]様々な実施形態において、全てのプレイヤーがターン中にプレイセレクタに関するアクションを取ったことに応じて、各プレイヤーは、ボード平面212のスタート端206からボール250をリリースすることができる。ボール250は、スタート端206に沿った任意の場所でリリースすることができる。ボール250は、一度に1つずつ、もしくは同時に、又は任意の所望のタイミング方式でリリースすることができる。ボール250がゴール端208に達することに応じて、各プレイヤーに関連付けられたゴール240に着いたボールごとに1ポイント又は複数ポイントが授与される。第1のプレイヤー及び第2のプレイヤーでの例に戻ると、1つのボールが第1のプレイヤーに関連付けられたゴール240に着き、第2のボールがゴール240に着かない場合、1ポイント(又は複数ポイント)が第1のプレイヤーに授与される。複数ターンの終了時に、最も多いポイントを有するプレイヤーがゲームに勝利する。様々な実施形態において、ターンの数は、ゲームルールによって、又はゲームの開始時に各プレイヤーに与えられるプレイセレクタの数によって決定することができる(すなわち、ゲームの開始時に各プレイヤーが6つのプレイセレクタ、例えばカードを受け取る場合、ゲームは6ターンを有することができる)。
【0047】
[0055]様々な実施形態において、ゲームシステム100及び/又はデジタルゲームシステム500は、プレイヤーが別のレベルに移るために完了することができる複数のレベルを含むことができる。そのような実施形態において、1人又は複数のプレイヤーがレベルをプレイしてもよいが、単純にするために、そのような実施形態は単一のプレイヤーで説明される。図6A及び図6Bにおけるゲームシステム600を参照すると(ただし、そのような実施形態は、図2Aのゲームシステム200で実施されてもよい)、各レベルは、ボード平面612上に既に配置されたディフレクタ710及び1つ又は複数のゴール640の所定の構成を有することができる。したがって、プレイヤーは、ボード平面612上に既に設置されたディフレクタを補うために、ボード平面612上に追加のディフレクタをほとんど又は全く配置することができない場合がある。プレイヤーは、所定の数のボール650及び所定の数のプレイセレクタ(例えば、図4のプレイセレクタ440に類似した旋回プレイセレクタ740、本明細書において論考されるもの等のボール表示652における様々なタイプのボール、ゴール640の移動を可能にするプレイセレクタ等)を受け取ることができる。様々な実施形態において、プレイヤーは、追加のボール又はプレイセレクタを獲得するかつ/又は受け取ることができる。プレイヤーが受け取るボール650の数は、レベルにおけるターンの数である。各ターン中(各ターンの終了時に、1つのボール650をボード平面612のスタート端606からリリースすることができる)、プレイヤーは、1つ又は複数のプレイセレクタをプレイすることができる。例えば、プレイヤーは、旋回プレイセレクタ740をプレイし、ボード平面612上に配置されたディフレクタ710の一部分に、このディフレクタが結合されたペグ614のうちの1つの周りを旋回させ、旋回されたディフレクタの少なくとも1つの部分が異なる方向に配置されるようにすることができる。プレイヤーが自身のプレイ(例えば、ディフレクタの旋回/移動、ゴールの移動等)を完了した後、プレイヤーは、ボールタイプを選択し、スタート端606に沿った、ボール650をリリースする場所を選択することができる。プレイヤーはボール650をリリースすることができ、ボール650は、ゴール端608に向かって移動する際に、ディフレクタ及びペグ614と相互作用することができる。特にデジタルゲームシステム500及びゲームシステム600に関連して本明細書において論考されるように、ボール650とディフレクタ及びペグ614との間の相互作用は、ボールタイプ、ディフレクタタイプ及び/又はペグタイプに基づいて異なることができる。
【0048】
[0056]各レベルの目的は、要求された数のボール650を、ボード平面612上に配置されたゴール640に入れること、及び/又は特定のレベルごとに要求された数のポイントを獲得することであり得る。例えば、或るレベルは、プレイヤーが単一のゴール640に2つのボール650を入れる(すなわち、2ゴールを得点する)ことを要求する場合がある。したがって、レベルの開始時にプレイヤーが与えられるボール650の数に基づいて、プレイヤーは、提供されるプレイセレクタをプレイしながら、要求される2ゴールを獲得するために、その数の試行を行うことになる。レベルによって設定される要求を満たすことに応じて、プレイヤーは、より難易度が高い場合がある後続のレベルに移ることができる。
【0049】
[0057]図5図6及び図8を参照すると、様々な実施形態による、デジタルゲームシステム500及びゲームシステム600をプレイするための方法800が示される。様々な実施形態において、プロセッサ680は、デバイス690の表示スクリーン692上にゲームシステム600を表示することができる。ゲームシステム600は、ボード平面612上に配置されたディフレクタ710及び/又はゴール640を有するボード610を含むことができるか、又はボード610はブランクとすることができる。ゲームシステム600のプレイヤーは、プレイヤーが、例えば、デジタルボールタイプを選択し、ボード610上でディフレクタ710のタイプを選択及び/又は設置し、ボード610上のディフレクタ710を旋回、移動、又は除去し、追加のボール650及び/又はディフレクタ710を受け取り、ゴール640を移動又は変更する等を行うことを可能にするさらなるプレイセレクタのうちの1つを受け取ることができる。表示スクリーン692上のシンボルは、プレイヤーによって得られた各プレイセレクタを示すことができる。プレイヤーは、ボタンを押すか、又は正しいエリア内でタッチスクリーンに接触することにより、所望のデジタルプレイセレクタ560に関連付けられたシンボルを選択することができる。システム670は、デジタルプレイセレクタ560(例えば、旋回プレイセレクタ740又はボールタイププレイセレクタ)の選択を受信することができる(ステップ802)。デジタルプレイセレクタ560を選択することに応じて、プレイヤーは、選択されたデジタルプレイセレクタ560に関連付けられたプレイを行う方法に関するアクション命令を与えることができる。例えば、プレイヤーが旋回プレイセレクタ740を選択した場合、プレイヤーは、プレイを行う方法(ディフレクタを旋回する)を、いずれのデジタルディフレクタが、デジタルディフレクタのいずれの部分が、及び/又はいずれの方向に旋回されるかを指示するアクション命令によってシステム670に命令することができる。プレイヤーは、ボタンをプッシュし、かつ/又はデバイス690のタッチスクリーンに沿ってプッシュ及び/もしくはドラッグすることによってアクション命令を与えることができる。システム670は、プレイヤーによって選択されたデジタルプレイセレクタ560に関連付けられたアクション命令を受信することができる(ステップ804)。これに応じて、システム670は、例えば、ボード610上で、ディフレクタ710を設置し、ディフレクタ710を旋回させること等によって、アクション命令を実行することができる(ステップ806)。例えば、図6A及び図6Bに示すように、ディフレクタ710Aを、ペグ614Cからペグ614Aに移動させることができる。
【0050】
[0058]様々な実施形態において、ボード610上でディフレクタ710を設置及び/又は旋回させることに関連付けられたデジタルプレイセレクタ560をプレイヤーがプレイすることに応じて、プレイヤーは、ボールタイプ(例えば、標準のボール650A、鋼球650B、スーパーボール、ストレッチボール等)のためのボールタイププレイセレクタを選択することができる。これに応じて、システム670は、ボールタイプのためのデジタルプレイセレクタ560を受信することができる(ステップ808)。プレイヤーは、ボール650がゴール端608に向かって進行するためにリリースされるべきスタート端606上の地点も選択することができ、これに応じて、システム670はボール650リリース地点を受信することができる(ステップ810)。システム670は、スタート端606に沿ったリリース地点からボール650をリリースすることができ(ステップ812)、これに応じて、ボール650はゴール端608に向かって移動し、ディフレクタ710及び/又はペグ614と相互作用する。
【0051】
[0059]様々な実施形態において、ゴール端608は、1つ又は複数のゴール640を含む。ボール650がゴール端608において着く場所に基づいて、システム670はスコアを決定する(ステップ814)。ボール650がゴール640に着いたことに応じて、1ポイント又は複数ポイントをプレイヤーに授与することができる。ボール650がゴール640に着くことに失敗したことに応じて、ポイントをプレイヤーに授与しないことができる。
【0052】
[0060]様々な実施形態において、ステップ802~810は、任意の適切な順序で実行することができる。例えば、様々な実施形態において、システム670は、ボールタイププレイセレクタを受信する(ステップ808)前にボールリリース地点を受信してもよく(ステップ810)、又はシステム670は、任意の他のステップが行われる前に、ボールタイプのためのプレイセレクタを受信してもよい(ステップ808)。様々な実施形態において、方法800は、プレイヤーが、レベルを完了するのに十分なゴール及び/又はポイントを受け取るまで繰り返すことができ、次に、方法800は後続のレベルを完了するのに利用することができる。様々な実施形態において、方法800は、複数のターンが終わる(例えば、各プレイヤーが、受け取った複数のプレイセレクタ及び/又はボールをプレイした)まで繰り返すことができる。複数のターンが完了すると、スコアを宣言することができ、結果としてマルチプレイヤーゲームの勝者が生じるか、又は現在のレベルが完了もしくは失敗となる。
【0053】
[0061]物理的バージョン及び電子バージョンの双方において本明細書に開示されているゲーム及びゲームコンポーネントは、ゲーム設計及び/又はボードゲーム産業の分野の当業者には容易に明らかとなる妥当な設計パラメータ、特徴、変更、利点及び変形を組み込むことができる。
【0054】
[0062]上記の詳細な説明及び実施形態に示されたガイドラインに従うことによって、当業者には、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、特許請求される本発明の妥当な特徴、変更、利点及び設計のバリエーションが容易に明らかとなるであろう。
【0055】
[0063]本明細書に記載のゲームシステムの複数の異なる実施形態及びゲームシステムをプレイする対応する方法が例示され、本明細書に記載されてきたが、任意の1つの実施形態の1つ又は複数の特徴と他の実施形態のうちの1つ又は複数の実施形態の1つ又は複数の特徴との組み合わせが本発明の意図を満たすならば、そのような組み合わせを行うことができることが理解される。
【0056】
[0064]ゲームシステム及び対応するプレイ方法の複数の例示的な態様及び実施形態が上記で論考されたが、当業者は、いくつかの変更、置換、追加及びそれらの部分的組み合わせを認識するであろう。したがって、以下の添付の特許請求の範囲及び今後導入される特許請求の範囲は、真の趣旨及び範囲に入る全ての変更、置換、追加及びそれらの部分的組み合わせを含むように解釈される。
【0057】
[0065]システム、方法及びコンピュータプログラム製品が提供される。本明細書における詳細な説明において、「様々な実施形態」、「1つの実施形態」、「或る実施形態」、「例示的な実施形態」等についての言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含むことができるが、全ての実施形態がその特定の特徴、構造又は特徴を必ずしも含まなくてもよいことを示す。更に、このような語句は、必ずしも同じ実施形態を意味しない。更に、特定の特徴、構造又は特性が或る実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されるか否かに関係なく他の実施形態に関連してこの特徴、構造又は特性に作用することは当業者の知るところである。説明を読めば、代替的実施形態において開示をどのように実施するかは、当業者には明らかであろう。
【0058】
[0066]様々な実施形態において、システム670に関して本明細書に記載される方法は、本明細書に記載の様々な特定のマシンを用いて実施される。当業者にはすぐに理解されるように、本明細書に記載の方法は、本明細書において論考される特定のマシン及び今後開発される特定のマシンを任意の適切な組み合わせで用いて実施することができる。更に、本開示から明らかであるように、本明細書に記載の方法は、特定の物品の様々な変形を結果としてもたらす場合がある。
【0059】
[0067]簡潔にするために、従来のデータネットワーキング、アプリケーション開発、及びシステムの他の機能的側面(及びシステムの個々の動作コンポーネントのコンポーネント)は、本明細書において詳述されない場合がある。更に、本明細書に含まれる種々の図に示される接続線は、種々の要素の間の例示的な機能的関係、及び/又は物理的連結を表すことを意図している。多くの代替的又は追加の機能的関係又は物理的接続が、実用的なシステムに存在し得ることに留意するべきである。
【0060】
[0068]本明細書において論考されるシステム670の様々なシステムコンポーネントは、以下のうちの1つ又は複数、すなわち、デジタルデータを処理するためのプロセッサを含むホストサーバ又は他のコンピューティングシステム、デジタルデータを記憶するためにプロセッサに結合されるメモリ、デジタルデータを入力するためにプロセッサに結合される入力デジタイザ、メモリに記憶されかつプロセッサによってデジタルデータの処理を指図するためにプロセッサによってアクセス可能であるアプリケーションプログラム、プロセッサによって処理されるデジタルデータから導出される情報を表示するためにプロセッサ及びメモリに結合されるディスプレイデバイス、並びに複数のデータベースのうちの1つ又は複数を含むことができる。当業者は理解するように、ユーザコンピュータは、オペレーティングシステム(例えば、WINDOWS(登録商標)、OS2、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、SOLARIS(登録商標)、MacOS等)、並びに通常コンピュータに関連付けられる様々な従来のサポートソフトウェア及びドライバを含むことができる。
【0061】
[0069]実際に、様々な実施形態において、様々な実施形態は、本明細書に記載される機能性を実行することが可能な1つ又は複数のコンピュータシステムに向けられている。コンピュータシステムは、プロセッサ等の1つ又は複数のプロセッサを含む。プロセッサは、通信インフラストラクチャ(例えば、通信バス、クロスオーバー・バー(cross-over bar)又はネットワーク)に接続される。様々なソフトウェアの実施形態は、この例示的なコンピュータシステムの観点で説明される。この説明を読んだ後に、関連分野の当業者には、他のコンピュータシステム及び/又はアーキテクチャを用いてどのように様々な実施形態を実装するかが明らかとなるであろう。コンピュータシステムは、グラフィックス、テキスト、及び他のデータをディスプレイユニット上における表示のために通信インフラストラクチャから(又は図示されていないフレームバッファから)転送するディスプレイインターフェースを含むことができる。
【0062】
[0070]「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、リムーバブルストレージドライブ及びハードディスクドライブに装備されたハードディスク等の媒体を全体として指すために用いられる。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムにソフトウェアを提供する。
【0063】
[0071](コンピュータ制御ロジックとも称される)コンピュータプログラムは、メインメモリ及び/又は二次メモリに格納される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェースを介して受け取られることもできる。そのようなコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステムが本明細書において論考されるような特徴を実施することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサが様々な実施形態の特徴を実施することを可能にする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムのコントローラを表す。
【0064】
[0072]様々な実施形態において、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に格納され、リムーバブルストレージドライブ、ハードディスクドライブ、又は通信インターフェースを用いてコンピュータシステムにロードすることができる。制御ロジック(ソフトウェア)は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載されるような様々な実施形態の機能を実施させる。様々な実施形態において、特定用途向け集積回路(ASIC)等のハードウェアコンポーネント。本明細書に記載される機能を実施するためのハードウェア状態機械の実装は、関連分野の当業者には明らかであろう。
【0065】
[0073]当業者は理解するように、デバイス(例えば、デバイス690)は、オペレーティングシステム(例えば、WINDOWS(登録商標)CE/Mobile、OS2、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、SOLARIS(登録商標)、MacOS等)だけでなく、コンピュータに典型的に関連した様々な従来のサポートソフトウェア及びドライバを含む。デバイスは、任意の適切なパーソナルコンピュータ、ネットワークコンピュータ、ワークステーション、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、ミニコンピュータ、メインフレーム等を含むことができる。デバイスは、ネットワークへのアクセスを備えたホーム又はビジネス環境に存在することが可能である。様々な実施形態において、アクセスは、商業的に利用可能なウェブブラウザソフトウェアパッケージを通じてネットワーク又はインターネットを介する。デバイスは、セキュアソケットレイヤ(SSL)及びトランスポート層セキュリティ(TLS)等のセキュリティプロトコルを実装することができる。デバイスは、http、https、ftp、及びsftpを含むいくつかのアプリケーション層プロトコルを実装することができる。
【0066】
[0074]システム及び方法は本明細書において、機能ブロックコンポーネント、スクリーンショット、オプションの選択、及び様々な処理ステップの観点で説明することができる。システム670に関連して、そのような機能ブロックは、規定の機能を実施するように構成された任意の数のハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントによって実現されることができることが認識されるべきである。例えば、システムは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の制御デバイスの制御の下で様々な機能を実行することができる様々な集積回路コンポーネント、例えばメモリエレメント、処理エレメント、論理エレメント、ルックアップテーブル等を利用することができる。同様に、システムのソフトウェアエレメントは、様々なアルゴリズムがデータ構造、オブジェクト、プロセス、ルーチン、又は他のプログラミングエレメントの任意の組み合わせを用いて実装された、C、C++、C#、JAVA(登録商標)、JAVASCRIPT(登録商標)、VBScript、Macromedia Cold Fusion、COBOL、MICROSOFT(登録商標)Active Server Pages、アセンブリ、PERL、PHP、awk、Python、Visual Basic、SQL Stored Procedures、PL/SQL、任意のUNIXシェルスクリプト、及び拡張マークアップ言語(XML)等の任意のプログラミング又はスクリプト言語を用いて実装することができる。
【0067】
[0075]様々な実施形態による方法、装置(例えばシステム)及びコンピュータプログラム製品のスクリーンショット、ブロック図及びフローチャート図を参照して本明細書に記載された様々なシステム及び方法。ブロック図及びフローチャート図の各機能ブロック、並びにブロック図及びフローチャート図中の機能ブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータプログラム命令によって実装することができることが理解されるであろう。
【0068】
[0076]「非一時的」という用語は、伝搬する一時的信号それ自体のみをクレーム範囲から除外するように理解されなければならず、一時的信号それ自体を伝搬するのみでない全ての標準的なコンピュータ可読媒体に対する権利を放棄するものではない。別の言い方をすれば、「非一時的コンピュータ可読媒体」及び「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」という用語の意味は、In Re Nuijtenにおいて米国特許法第101条の下で特許可能な主題の範囲外であると判示されたタイプの一時的コンピュータ可読媒体のみを排除するように解されるべきである。
【0069】
[0077]利益、他の優位性、及び問題に対する解法が、特定の実施形態に関して本明細書に記載された。しかしながら、当該利益、優位性、問題に対する解法、及び、何らかの利益、優位性、もしくは解法が生じ又はより顕著になるようにさせることができる任意の要因は、本開示の重要な、必須の、もしくは本質的な特徴又は要素と解されてはならない。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。ここで、単数形の要素への言及は、明示的にそのように述べられない限り「1つかつ1つのみ」を意味するようには意図されず、むしろ「1つ又は複数」を意味する。更に、特許請求の範囲もしくは明細書において「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」に類似の表現が用いられる場合、当該表現は、A単独が一実施形態に存在することができ、B単独が一実施形態に存在することができ、C単独が一実施形態に存在することができること、又は、要素A、B及びCの任意の組み合わせ、例えばA及びB、A及びC、B及びC、もしくはA及びB及びCが単一の実施形態に存在することができることを意味するように解釈されることが意図される。本開示は方法を含むが、磁気もしくは光メモリ又は磁気もしくは光ディスク等の有形のコンピュータ可読搬送体上のコンピュータプログラム命令として具現化されてもよいことが予期される。上述された様々な実施形態の要素に対する、当業者に知られた全ての構造的、化学的、及び機能的な均等物は、参照により本明細書において明示的に組み込まれ、本特許請求の範囲によって包含されることが意図される。更に、デバイス又は方法が、本開示によって解決されようとする各々の及び全ての課題に対処すること、本特許請求の範囲によって包含されることは必要ではない。更にまた、本開示におけるいかなる要素、コンポーネント、又は方法のステップも、特許請求の範囲において明示的に記載されているかどうかに関わらず、公衆に対して捧げられるようには意図されない。いかなる特許請求の範囲の要素も、当該要素が「のための手段」という表現を用いて明示的に記載されているのでない限り、米国特許法112条(f)の規定の下で解されるように意図されない。本明細書において用いられる際、「含む、備える(comprises、comprising)」、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーするように意図され、要素のリストを含むプロセス、方法、項目、又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明示的には列挙されていない又はそのようなプロセス、方法、項目、もしくは装置に内在しない他の要素も含むことができる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8