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特許7060617リソースを配分するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】リソースを配分するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220419BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20220419BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220419BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W16/28
H04W72/04 136
H04B7/06 956
H04L27/26 420
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019560173
(86)(22)【出願日】2017-05-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2017083350
(87)【国際公開番号】W WO2018201497
(87)【国際公開日】2018-11-08
【審査請求日】2019-12-26
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510020354
【氏名又は名称】中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, ボー
(72)【発明者】
【氏名】チェン, イージャン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ユー ノック
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオファ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン, イーフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン, シンフイ
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-143605(JP,A)
【文献】特表2015-515219(JP,A)
【文献】特表2020-506585(JP,A)
【文献】LG Electronics,Discussion on QCL for NR,3GPP TSG RAN WG1 #88b R1-1704893,2017年03月25日,pp.1-2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 7/06
H04W 16/28
H04W 72/04
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1の基準信号と第2の基準信号との間の関係を決定することであって、前記第1および第2の基準信号は、擬似共有配置(QCL)され、異なる信号タイプを有する、ことと、
第1のリソースおよび第2のリソースをグループ化し、無線通信ノードに配分されるべき第1のリソースグループを形成することであって、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースは、QCLされ、同一の通信リンクおよび単一のレポートと関連付けられる、ことと、
前記第1の基準信号を前記第1のリソースを用いて前記無線通信ノードに伝送し、前記第2の基準信号を前記第2のリソースを用いて前記無線通信ノードに伝送することと
を含み、前記単一のレポートは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースの両方についての情報を含み、前記無線通信ノードから受信される、方法。
【請求項2】
N個のリソースの第1のセットは、前記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、前記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、前記第2のセットの1個のリソースおよび前記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、QCLされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Kの値は、前記無線通信ノードに示される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、前記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、前記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、前記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、前記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、前記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
方法であって、
第1のリソースを使用して伝送される第1の基準信号を受信することと、
第2のリソースを使用して伝送される第2の基準信号を受信することであって、前記第1および第2の基準信号は、擬似共有配置(QCL)され、異なる信号タイプを有し、前記第1および第2のリソースは、QCLされ、グループ化され、同一の通信リンクに関連付けられた第1のリソースグループを形成する、ことと、
前記第1の基準信号と関連付けられた第1の信号品質パラメータを測定することと、
少なくとも前記測定された第1の信号品質パラメータに基づいて、単一のレポートを生成することであって、前記単一のレポートは、前記第1および第2のリソースの両方についての情報を含む、ことと、
前記単一のレポートを通信ノードに伝送することと
を含む、方法。
【請求項6】
N個のリソースの第1のセットは、前記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、前記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、前記第2のセットの1個のリソースおよび前記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、QCLされる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記Kの値のインジケーションを前記通信ノードからさらに受信する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、前記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、前記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、前記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、前記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、前記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
通信ノードであって、
第1の基準信号と第2の基準信号との間の関係を決定するための少なくとも1つのプロセッサであって、前記第1および第2の基準信号は、擬似共有配置(QCL)され、異なる信号タイプを有する、プロセッサと、
メモリであって、前記メモリは、第1のリソースおよび第2のリソースをグループ化することによって形成される第1のリソースグループに関する情報を記憶するように構成されており、前記第1のリソースグループは、無線通信ノードに配分され、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースは、QCLされ、同一の通信リンクおよび単一のレポートと関連付けられる、メモリと、
前記第1の基準信号を前記第1のリソースを用いて前記無線通信ノードに伝送し、前記第2の基準信号を前記第2のリソースを用いて前記無線通信ノードに伝送するように構成される送信機と
を備え、前記単一のレポートは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースの両方についての情報を含み、前記無線通信ノードから受信される、通信ノード。
【請求項10】
N個のリソースの第1のセットは、前記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、前記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、前記第2のセットの1個のリソースおよび前記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、QCLされる、請求項9に記載の通信ノード。
【請求項11】
前記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、前記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、前記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、前記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、前記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、前記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、請求項9に記載の通信ノード。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、第3の基準信号と第4の基準信号との間の関係を決定するように構成され、前記第3の基準信号は、第3の基準信号タイプを備え、前記第4の基準信号は、前記第3の基準信号タイプと異なる第4の基準信号タイプを備え、前記第3および第4の基準信号は、QCLされ、
前記メモリはさらに、第3および第4のリソースをグループ化することによって形成される第2のリソースグループに関する情報を記憶するように構成されており、前記第2のリソースグループは、前記無線通信ノードに配分され、
前記送信機はさらに、第3の基準信号を前記第3のリソースを用いて前記無線通信ノードに伝送し、前記第4の基準信号を前記第4のリソースを用いて前記無線通信ノードに伝送するように構成される、
請求項9に記載の通信ノード。
【請求項13】
第1の通信ノードであって、
受信機であって、前記受信機は、
第1のリソースを使用して伝送される第1の基準信号を受信することと、
第2のリソースを使用して伝送される第2の基準信号を受信することであって、前記第1および第2の基準信号は、擬似共有配置(QCL)され、異なる信号タイプを有し、前記第1および第2のリソースは、QCLされ、グループ化され、同一の通信リンクに関連付けられた第1のリソースグループを形成する、ことと
を行うように構成される、受信機と、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の基準信号と関連付けられた第1の信号品質パラメータを決定することと、
少なくとも測定された第1の信号品質パラメータに基づいて、単一のレポートを生成することと
を行うように構成され、前記単一のレポートは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースの両方に関する情報を含む、少なくとも1つのプロセッサと、
前記単一のレポートを第2の通信ノードに伝送するように構成される送信機と
を備える、第1の通信ノード。
【請求項14】
N個のリソースの第1のセットは、前記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、前記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、前記第2のセットの1個のリソースおよび前記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、QCLされる、請求項13に記載の第1の通信ノード。
【請求項15】
前記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、前記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、前記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、前記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、前記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、前記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、請求項13に記載の第1の通信ノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信に関し、より具体的には、ビーム管理を実施するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビームレポートのための現在のアーキテクチャでは、チャネル状態情報、すなわち、基準信号(CSI-RS)のみが、ビーム掃引、ビーム決定、およびビームレポート(例えば、ビームIDおよび層1(L1)基準信号受信電力(RSRP)等をレポートする)等のビーム管理機能のために使用される。新しい通信リンクを確立するための新しいビームを検索するとき、無線チャネルが、例えば、ヒト、建物、または他の障害物によって遮断されると、ビーム管理のためにCSI-RSを使用する短所(すなわち、限定された空間カバレッジ)は、増加される。より具体的には、UE特有のCSI-RSは、その個別のビームによって提供される狭い空間カバレッジに限定される。例えば、次世代ノードB(gNodeBまたはgNB)等の基地局(BS)が、1,024個のアンテナ要素を含む、多重入力/多重出力(MIMO)アンテナアレイを有する場合、伝送のための狭ビームの数は、最大4,096個のビームになり得る。これらのビームのうちの個別のUEとの通信のために好適または「最良」なものを識別するために、非周期的サブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)測定が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して、UEによって送信されてもよい。しかしながら、そのようなCQI測定は、個別の伝送点(TRP)からのRFビームが現在のUE場所を含有するサブエリア上にフォーカスされるときに伝送されなければならない。
そのようなビーム管理機能を実施することは、過度の遅延を生じさせ、システム利用非効率をもたらし得る。例えば、60KHzサブキャリア間隔における最大数十ミリ秒の遅延が、生じ得、これは、実際のネットワークにおける多くの用途において容認不可能である。加えて、上記に述べられたように、CSI-RSを単独で使用するとき、いったん無線リンクが遮断される、またはビームリンク失敗が生じると、基地局によって伝送されるCSI-RS信号と関連付けられた狭ビーム幅を前提として、新しいビームを識別することは、困難である。したがって、限定された空間カバレッジに起因するボトルネックが、CSI-RSのみを利用する、現在のビーム管理技法によって観察される。したがって、ビーム管理機能を実施する改良された方法の必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実施形態は、先行技術に提示される問題のうちの1つ以上のものに関連する問題を解決し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の発明を実施するための形態を参照することによって容易に明白になるであろう、付加的特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本発明の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白となるであろう。一実施形態では、方法は、第1の基準信号と第2の基準信号との間の関係を記憶するステップであって、第1の基準信号は、第1の基準信号タイプであって、第2の基準信号は、第1の基準信号タイプと異なる第2の基準信号タイプであって、第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、ステップと、第1および第2の基準信号を無線通信ノードに伝送するステップとを含む。
【0004】
さらなる実施形態では、方法は、第1のリソースを使用して伝送される、第1のタイプの第1の基準信号を受信するステップと、第2のリソースを使用して伝送される、第1のタイプと異なる第2のタイプの第2の基準信号を受信するステップであって、第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、ステップと、第1の基準信号と関連付けられた第1の信号品質パラメータを測定するステップと、少なくとも測定された第1の信号品質パラメータに基づいて、ビームレポートを生成するステップと、ビームレポートを通信ノードに伝送するステップとを含む。
【0005】
別の実施形態では、通信ノードは、第1の基準信号と第2の基準信号との間の関係を記憶するためのメモリであって、第1の基準信号は、第1の基準信号タイプであって、第2の基準信号は、第1の基準信号タイプと異なる第2の基準信号タイプであって、第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、メモリと、第1および第2の基準信号を無線通信ノードに伝送するように構成される、送信機とを含む。
【0006】
さらに別の実施形態では、通信ノードは、受信機であって、第1のリソースを使用して伝送される第1のタイプの第1の基準信号を受信することと、第2のリソースを使用して伝送される第1のタイプと異なる第2のタイプの第2の基準信号を受信することとを行うように構成され、第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、受信機と、少なくとも1つのプロセッサであって、第1の基準信号と関連付けられた第1の信号品質パラメータを決定することと、少なくとも測定された第1の信号品質パラメータに基づいて、ビームレポートを生成することとを行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサと、ビームレポートを第2の通信ノードに伝送するように構成される、送信機とを含む。
(項目1)
方法であって、
第1の基準信号と第2の基準信号との間の関係を決定することであって、上記第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、ことと、
上記第1および第2の基準信号を無線通信ノードに伝送することと
を含む、方法。
(項目2)
上記第1の基準信号は、第1の基準信号タイプであり、上記第2の基準信号は、上記第1の基準信号タイプと異なる第2の基準信号タイプである、項目1に記載の方法。
(項目3)
N個のリソースの第1のセットは、上記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、上記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、上記第2のセットの1個のリソースおよび上記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記Kの値は、上記無線通信ノードに示される、項目3に記載の方法。
(項目5)
上記第1および第2の基準信号は、それぞれ、第1および第2のリソースを使用して伝送され、上記方法はさらに、上記第1および第2のリソースをグループ化し、上記無線通信ノードに配分されるべき第1のリソースグループを形成することを含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、上記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、上記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目5に記載の方法。
(項目7)
上記第1のリソースグループは、第1の通信リンクおよび第1のレポート設定と関連付けられる、項目5に記載の方法。
(項目8)
第3の基準信号と第4の基準信号との間の関係を確立することであって、上記第3の基準信号は、第3の基準信号タイプを備え、上記第4の基準信号は、上記第3の基準信号タイプと異なる第4の基準信号タイプを備え、上記第3および第4の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、ことと、
上記第3および第4の基準信号を上記無線通信ノードに伝送することと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
上記第3および第4の基準信号は、それぞれ、第3および第4のリソースを使用して伝送され、上記方法はさらに、上記第3および第4のリソースをグループ化し、上記無線通信ノードに配分されるべき第2のリソースグループを形成することを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記第3の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第4の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第3のリソースは、第3の複数のリソースブロックを備え、上記第4のリソースは、第4の複数のリソースブロックを備え、上記第3の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第4の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目9に記載の方法。
(項目11)
上記第1および第2のリソースグループはそれぞれ、個別の第1および第2の通信リンクおよび共通レポート設定と関連付けられる、項目9に記載の方法。
(項目12)
上記第1および第2のリソースグループはそれぞれ、個別の第1および第2の通信リンクおよび個別の第1および第2のレポート設定と関連付けられる、項目9に記載の方法。
(項目13)
方法であって、
第1のリソースを使用して伝送される第1の基準信号を受信することと、
第2のリソースを使用して伝送される第2の基準信号を受信することであって、上記第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、ことと、
上記第1の基準信号と関連付けられた第1の信号品質パラメータを測定することと、
少なくとも上記測定された第1の信号品質パラメータに基づいて、レポートを生成することと、
上記レポートを通信ノードに伝送することと
を含む、方法。
(項目14)
上記第1の基準信号は、第1の基準信号タイプであり、上記第2の基準信号は、上記第1の基準信号タイプと異なる第2の基準信号タイプである、項目13に記載の方法。
(項目15)
N個のリソースの第1のセットは、上記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、上記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、上記第2のセットの1個のリソースおよび上記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、項目13に記載の方法。
(項目16)
上記Kの値のインジケーションを上記通信ノードからさらに受信する、項目15に記載の方法。
(項目17)
上記第1および第2のリソースは、グループ化され、第1のリソースグループを形成する、項目13に記載の方法。
(項目18)
上記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、上記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、上記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目13に記載の方法。
(項目19)
第3のリソースを使用して伝送される第1のタイプの第3の基準信号を受信することと、
第4のリソースを使用して伝送される第2のタイプの第4の基準信号を受信することであって、上記第3および第4の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、ことと、
少なくとも上記第3の基準信号と関連付けられた第2の信号品質パラメータを測定することであって、上記レポートは、少なくとも上記測定された第1および第2の信号品質パラメータに基づく、ことと
をさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目20)
上記第3および第4のリソースは、グループ化され、第2のリソースグループを形成する、項目19に記載の方法。
(項目21)
上記第3の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第4の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第3のリソースは、第3の複数のリソースブロックを備え、上記第4のリソースは、第4の複数のリソースブロックを備え、上記第3の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第4の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目19に記載の方法。
(項目22)
上記第1および第2のリソースグループはそれぞれ、個別の第1および第2の通信リンクと関連付けられ、上記第1および第2のリソースグループに関する情報は、上記レポート内に含有される、項目19に記載の方法。
(項目23)
上記第1のリソースグループは、第1の通信リンクと関連付けられ、上記レポートは、上記第1および第2のリソースの両方についての情報を含有する、項目13に記載の方法。
(項目24)
上記測定された第1の信号品質パラメータが所定の基準を満たさないとき、上記第2の基準信号と関連付けられた第2の信号品質パラメータを測定することをさらに含み、上記レポートはさらに、上記測定された第2の信号品質パラメータに基づく、項目13に記載の方法。
(項目25)
通信ノードであって、
第1の基準信号と第2の基準信号との間の関係を決定するための少なくとも1つのプロセッサであって、上記第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、プロセッサと、
上記第1および第2の基準信号を無線通信ノードに伝送するように構成される送信機と
を備える、通信ノード。
(項目26)
上記第1の基準信号は、第1の基準信号タイプであり、上記第2の基準信号は、上記第1の基準信号タイプと異なる第2の基準信号タイプである、項目25に記載の通信ノード。
(項目27)
N個のリソースの第1のセットは、上記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、上記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、上記第2のセットの1個のリソースおよび上記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、項目25に記載の通信ノード。
(項目28)
上記Kの値は、上記無線通信ノードに示される、項目27に記載の通信ノード。
(項目29)
上記第1および第2の基準信号は、それぞれ、第1および第2のリソースを使用して伝送され、メモリが、上記第1および第2のリソースをグループ化することによって形成される第1のリソースグループに関する情報を記憶し、上記第1のリソースグループは、上記無線通信ノードに配分される、項目25に記載の通信ノード。
(項目30)
上記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、上記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、上記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目29に記載の通信ノード。
(項目31)
上記第1のリソースグループは、第1の通信リンクおよび第1のレポート設定と関連付けられる、項目29に記載の通信ノード。
(項目32)
上記少なくとも1つのプロセッサはさらに、第3の基準信号と第4の基準信号との間の関係を決定するように構成され、上記第3の基準信号は、第3の基準信号タイプを備え、上記第4の基準信号は、上記第3の基準信号タイプと異なる第4の基準信号タイプを備え、上記第3および第4の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有し、
上記送信機はさらに、第3および第4の基準信号を上記無線通信ノードに伝送するように構成される、
項目25に記載の通信ノード。
(項目33)
上記第3および第4の基準信号は、それぞれ、第3および第4のリソースを使用して伝送され、上記メモリはさらに、上記第3および第4のリソースをグループ化することによって形成される第2のリソースグループに関する情報を記憶し、上記第2のリソースグループは、上記無線通信ノードに配分される、項目32に記載の通信ノード。
(項目34)
上記第3の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第4の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第3のリソースは、第3の複数のリソースブロックを備え、上記第4のリソースは、第4の複数のリソースブロックを備え、上記第3の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第4の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目33に記載の通信ノード。
(項目35)
上記第1および第2のリソースグループはそれぞれ、個別の第1および第2の通信リンクおよび共通レポート設定と関連付けられる、項目33に記載の通信ノード。
(項目36)
上記第1および第2のリソースグループはそれぞれ、個別の第1および第2の通信リンクおよび個別の第1および第2のレポート設定と関連付けられる、項目33に記載の通信ノード。
(項目37)
第1の通信ノードであって、
受信機であって、上記受信機は、
第1のリソースを使用して伝送される第1の基準信号を受信することと、
第2のリソースを使用して伝送される第2の基準信号を受信することであって、上記第1および第2の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、ことと
を行うように構成される、受信機と、
少なくとも1つのプロセッサであって、上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記第1の基準信号と関連付けられた第1の信号品質パラメータを決定することと、
少なくとも測定された第1の信号品質パラメータに基づいて、レポートを生成することと
を行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサと、
上記レポートを第2の通信ノードに伝送するように構成される送信機と
を備える、第1の通信ノード。
(項目38)
上記第1の基準信号は、第1の基準信号タイプであり、上記第2の基準信号は、上記第1の基準信号タイプと異なる第2の基準信号タイプである、項目37に記載の第1の通信ノード。
(項目39)
N個のリソースの第1のセットは、上記第1の基準信号に配分され、M個のリソースの第2のセットは、上記第2の基準信号に配分され、N=MKであり、N、M、およびKは、正の整数であり、上記第2のセットの1個のリソースおよび上記第1のセットの個別のK個のリソースは、順番に、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有する、項目37に記載の第1の通信ノード。
(項目40)
上記受信機はさらに、上記Kの値のインジケーションを上記通信ノードから受信するように構成される、項目39に記載の第1の通信ノード。
(項目41)
上記第1および第2のリソースは、グループ化され、上記第1の通信ノードに配分される第1のリソースグループを形成する、項目37に記載の第1の通信ノード。
(項目42)
上記第1の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第2の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第1のリソースは、第1の複数のリソースブロックを備え、上記第2のリソースは、第2の複数のリソースブロックを備え、上記第1の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第2の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目37に記載の第1の通信ノード。
(項目43)
上記受信機はさらに、
第3のリソースを使用して伝送される第1のタイプの第3の基準信号を受信することと、
第4のリソースを使用して伝送される第2のタイプの第4の基準信号を受信することであって、上記第3および第4の基準信号は、チャネル性質、伝送性質、および受信性質といった性質のうちの同一または類似する1つ以上のものを共有することと
を行うように構成され、
上記少なくともプロセッサはさらに、少なくとも上記第3の基準信号と関連付けられた第2の信号品質パラメータを決定するように構成され、上記レポートは、少なくとも上記測定された第1および第2の信号品質パラメータに基づく、
項目37に記載の第1の通信ノード。
(項目44)
上記第3および第4のリソースは、グループ化され、上記第1の通信ノードに配分される第2のリソースグループを形成する、項目43に記載の第1の通信ノード。
(項目45)
上記第3の基準信号は、チャネル状態情報基準信号を備え、上記第4の基準信号は、同期信号ブロックを備え、上記第3のリソースは、第3の複数のリソースブロックを備え、上記第4のリソースは、第4の複数のリソースブロックを備え、上記第3の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質は、上記第4の複数のリソースブロックと関連付けられた伝送性質と異なる、項目43に記載の第1の通信ノード。
(項目46)
上記第1および第2のリソースグループはそれぞれ、個別の第1および第2の通信リンクと関連付けられ、上記第1および第2のリソースグループに関する情報は、上記レポート内に含有される、項目37に記載の第1の通信ノード。
(項目47)
上記第1のリソースグループは、第1の通信リンクと関連付けられ、上記レポートは、上記第1および第2のリソースの両方についての情報を含有する、項目37に記載の第1の通信ノード。
(項目48)
上記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
上記決定された第1の信号品質パラメータが所定の基準を満たさないとき、上記第2の基準信号と関連付けられた第2の信号品質パラメータを決定するように構成され、上記レポートはさらに、上記測定された第2の信号品質パラメータに基づく、
項目37に記載の第1の通信ノード。


【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の種々の例示的実施形態は、以下の図を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証目的のためだけに提供され、単に、本発明の読者の理解を促進するための本発明の例示的実施形態を描写する。したがって、図面は、本発明の範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。明確にするため、かつ例証の容易性のため、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【0008】
図1図1は、本開示の種々の実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的セルラー通信ネットワーク100を図示する。
【0009】
図2図2は、本発明のいくつかの実施形態による、例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0010】
図3図3は、いくつかの実施形態による、2つ以上の異なるタイプのRSリソースを単一リソースグループにグループ化する、または関連付ける、概念ブロック図を図示する。
【0011】
図4図4は、いくつかの実施形態による、4つのCSI-RSリソースから成る第2のリソースセットとQCLされている、2つのSSブロックリソースから成る第1のリソースセットの概念ブロック図を図示する。
【0012】
図5図5Aおよび5Bは、いくつかの実施形態による、第1のリソースセットと第2のリソースセットとの間の例示的ビットマップベースの関連付けの概念ブロック図を図示する。
【0013】
図6図6は、いくつかの実施形態による、4つのCSI-RSリソースおよび2つのSSブロックリソースについての情報が1つのビームレポートウィンドウの間に伝送される、信号略図を図示する。
【0014】
図7図7は、いくつかの実施形態による、1つのビームレポートウィンドウ内でレポートされる、第1、第2、および第3のリソースセットのブロック図を図示する。
【0015】
図8図8は、いくつかの実施形態による、CSI-RSリソースのみを含有する第1のリソースセットと、SSブロックリソースのみを含有する第2のリソースセットとを図示し、それぞれ、1つのビームレポートと関連付けられる、個別のリンクと関連付けられる。
【0016】
図9図9は、いくつかの実施形態による、CSI-RSリソースのみから成り、第1のリンクおよび第1のビームレポート設定と関連付けられた第1のリソースセットと、SSブロックリソースのみから成り、第2のリンクおよび第2のビームレポート設定と関連付けられた第2のリソースセットとを図示する。
【0017】
図10図10は、いくつかの実施形態による、周期的CSI-RSおよびSSブロック信号の両方が物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを介して伝送されるビームレポートを生成するために使用される、信号略図を図示する。
図11図11は、いくつかの実施形態による、SSブロック信号のみが物理ラン ダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを介して伝送されるビームレポートを生成するために用いられる信号略図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の種々の例示的実施形態は、当業者が本発明を作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白となるであろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される実施例の種々の変更または修正が、本発明の範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本発明は、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本発明の範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本発明が、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0019】
図1は、本開示のある実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的無線通信ネットワーク100を図示する。例示的通信ネットワーク100は、基地局(BS)102と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して相互に通信し得る、ユーザ機器(UE)デバイス104と、地理的エリア101にオーバーレイする、概念セル126、130、132、134、136、138、および140のクラスタとを含む。図1では、BS102およびUE104は、セル126の地理的境界内に含有される。他のセル130、132、134、136、138、および140はそれぞれ、その配分された帯域幅で動作し、適正な電波カバレッジをその意図されるユーザに提供する、少なくとも1つの基地局を含んでもよい。例えば、基地局102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、適正なカバレッジをUE104に提供し得る。基地局102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク電波フレーム118およびアップリンク電波フレーム124を介して、通信してもよい。各電波フレーム118/124は、サブフレーム120/126にさらに分割されてもよく、これは、データシンボル122/128を含んでもよい。本開示では、基地局(BS)102およびユーザ機器(UE)104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る、「通信ノード」の非限定的実施例として本明細書に説明される。そのような通信ノードは、本発明の種々の実施形態によると、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0020】
ネットワーク100では、基地局102から伝送される信号は、上記で述べられたドップラー拡散、ドップラー偏移、遅延拡散、マルチパス干渉等の望ましくないチャネル特性を生じさせる、環境および/または動作条件に悩まされ得る。例えば、マルチパス信号成分が、自然および/または人工物体による、伝送される信号の反射、散乱、および回折の結果として生じ得る。受信機アンテナ114では、多数の信号が、異なる遅延、減衰、および位相を伴って、多くの異なる方向から到着し得る。概して、最初に受信されたマルチパス成分(典型的には、通視線(LOS)成分)の到着の瞬間と最後に受信されたマルチパス成分(典型的には、非通視線(NLOS)成分)との間の時間差は、遅延拡散と呼ばれる。信号と種々の遅延、減衰、および位相の組み合わせは、シンボル間干渉(ISI)およびチャネル間干渉(ICI)等の歪曲を受信された信号内にもたらし得る。歪曲は、受信および有用な情報への受信された信号の変換を複雑にし得る。例えば、遅延拡散は、ISIを無線フレーム124内に含有される有用な情報(データシンボル)内に生じさせ得る。
【0021】
図2は、相互間で、無線通信信号、例えば、OFDM/OFDMA信号を伝送および受信するために、基地局202と、UE204とを含む、例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない、既知または従来の動作特徴をサポートするように構成される、コンポーネントおよび要素を含んでもよい。一例示的実施形態では、システム200は、上記に説明されるように、図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを伝送および受信するために使用されることができる。
【0022】
基地局202は、BS送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、相互に結合および相互接続される。UE204は、UE送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、相互に結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な当技術分野において公知の他の媒体であり得る、通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0023】
当業者によって理解されるであろうように、システム200はさらに、図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールを含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて実装されてもよいことを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を特定の用途毎に好適な様式で実装してもよいが、そのような実装決定は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0024】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、それぞれ、アンテナ232に結合される、RF送信機および受信機回路を含む、「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク送信機または受信機をアップリンクアンテナに結合してもよい。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、それぞれ、アンテナ212に結合される、RF送信機および受信機回路を含む、「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチは、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク送信機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合してもよい。2つの送受信機210および230の動作は、アップリンク受信機が、無線伝送リンク250にわたる伝送の受信のために、アップリンクアンテナ232に結合されるのと同時に、ダウンリンク送信機が、ダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間的に協調される。好ましくは、最小限の保護時間のみをデュプレックス方向の変化間に伴って、近接時間同期が存在する。
【0025】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る、好適に構成されたRFアンテナ配列212/232と協働するように構成される。いくつかの例示的実施形態では、UE送受信機608および基地局送受信機602は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格および同等物等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本発明は、必ずしも、特定の規格および関連付けられたプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む、代替または付加的無線データ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
【0026】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであってもよい。いくつかの実施形態では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化されてもよい。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される、汎用プロセッサ、コンテンツアドレス指定可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせとともに実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または同等物として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装されてもよい。
【0027】
さらに、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、それぞれ、プロセッサモジュール214および236によって実行される、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて具現化されてもよい。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、そこに情報を書き込み得るように、プロセッサモジュール210および230に結合されてもよい。メモリモジュール216および234はまた、その個別のプロセッサモジュール210および230の中に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール216および234はそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するために、キャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール216および234はまたそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるための命令を記憶するために、不揮発性メモリを含んでもよい。ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機602と、基地局202と通信するように構成される、他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成されてもよい。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のEthernet(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3Ethernet(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含んでもよい。
【0028】
国際モバイル電気通信(IMT)アドバンストシステムの性能要件を満たすために、LTE/LTEアドバンスト規格は、周波数、時間、および/または空間ドメイン内の無線ネットワークを最適化するためのいくつかの特徴を提案している。無線技術の継続的進化に伴って、将来的無線アクセスネットワークは、無線トラフィックの急成長をサポートすることが可能になるであろうことが予期される。これらの特徴のうち、システム帯域幅の拡大は、リンクおよびシステム容量を改良するための1つの簡単な方法であって、これはすでに、LTEアドバンストシステムにおけるキャリア集約の展開によって試験および確認されている。
【0029】
容量の需要が増加するにつれて、モバイル産業および学術研究機関は、システム帯域幅を100MHzを上回って増加させることにより関心を持つようになっている。加えて、6GHzの周波数を下回って動作するスペクトルリソースは、より輻輳した状態になっているため、6GHzを上回る高周波数通信が、100MHzを上回るまたはさらに最大1GHzのシステム帯域幅をサポートするために非常に好適である。
【0030】
いくつかの実施形態では、基地局とUEとの間の通信は、「ミリ波通信」とも呼ばれる、6GHzを上回る信号周波数を用いて実装される。しかしながら、広または超広スペクトルリソースを使用するとき、膨大な伝搬損失が、高動作周波数(すなわち、6GHzを上回る)によって誘発され得る。これを解決するために、大規模MIMO、例えば、1つのノードに対して1,024個のアンテナ要素を使用する、アンテナアレイおよびビーム形成(BF)訓練技術が、ビーム整合を達成し、十分に高アンテナ利得を取得するために採用されている。アンテナアレイ技術から利益を享受しながら、実装コストを低く保つために、アナログ移相器が、mm波ビーム形成(BF)を実装するために魅力的となっているが、これは、位相の数が、有限であって、他の制約(例えば、振幅制約)が、可変位相偏移ベースのBFを提供するためにアンテナ要素に課され得ることを意味する。そのような事前に規定されたビームパターンを前提として、後続データ伝送のために、例えば、最良なN個のビームを識別するための可変位相偏移ベースのBF訓練標的である、アンテナ加重ベクトル(AWV)コードブックが、決定されることができる。
【0031】
MIMOシステムにおけるビーム管理を実施するために、BS102は、BS102のカバレッジ範囲内の1つ以上のUE(例えば、UE104)のために、それぞれ、CSI-RSを含有する、複数のビームを伝送してもよい。CSI-RSを含有する、特定のビームの受信に応じて、UE104は、受信されたCSI-RSに基づいて、チャネル推定を実施してもよい。その後、UE104は、BS102に、UE104によって選択されたビームと関連付けられたチャネル状態情報(CSI)信号を伝送してもよい。UE104は、CSI-RSを含有する、選択されたビームのCSIに基づいて、ビーム形成を実施してもよい。その後、BS102は、受信されたCSIに基づいて、ユーザデータをプリコーディグすることによって、UEのためのユーザデータを伝送してもよい。前述のように、ビーム形成されたCSI-RSは、アンテナ利得を有するが、CSI-RSの狭ビーム幅は、UE104がCSI-RS信号を受信しない場合があることを意味し得る。実施例に関して、UEが、第1のビームと第2のビームとの間にある場合、UE104は、CSI-RSを受信しない場合がある。現在のLTE-A通信システムは、CSI-RSのために、限定された数(例えば、8つ)のアンテナポートを有するため、アンテナポートは、通常、垂直次元において、十分なカバレッジを提供しない。これは、セルカバレッジ内のいくつかのUEのみが、CSI-RSを正常に受信し得る一方、他のUEは、これらの狭ビームのうちの1つを受信しない場合があることを意味する。したがって、改良されたビーム管理方法が、望ましい。
【0032】
本発明の種々の実施形態では、ビーム管理のために提供されるCSI-RS信号に加え、1つ以上の第2のタイプの基準信号(RS)が、より広いビームカバレッジを提供するために利用される。いくつかの実施形態では、第2のタイプのRSは、同期信号(SS)ブロックによって提供され、これは、少なくとも一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む。いくつかの実施形態では、PBCHと関連付けられた復調基準信号(DMRS)が、ビーム管理目的のために使用されることができる。本明細書で使用されるように、「SSブロック」は、PBCHのPSS、SSS、またはDMRSのうちの任意の1つ以上のものを指し、これは、同一伝送(Tx)ビームを共有することができる。CSI-RSおよびSS-ブロック信号は両方とも、規定された無線-伝搬方向を伴う、ビーム形成された信号である。SSブロックは、セル特有の構成されたRSと見なされ得る一方、CSI-RSは、UE特有の構成されたRSと見なされ得る。形成器は、セル内の広域を被覆し、広域内の全てのUEにサービス提供することができるが、しかしながら、その空間分解能は、低い(すなわち、広ビームとして伝送される)。他方では、CSI-RSは、狭ビーム内により高い空間分解能(すなわち、狭ビーム)およびより強い信号を提供するが、狭いエリアのみを被覆する。したがって、CSI-RSおよびSSブロック信号の両方の組み合わせは、広域カバレッジおよび高空間分解能の両方を提供し、現在のチャネルが、遮断される、弱い、および/または歪曲されるとき、新しいビームのより高速かつより効率的識別を可能にすることができる。
(異なるRSのグループ化/関連付け)
【0033】
図3は、2つ以上の異なるタイプのRSリソース(例えば、CSI-RSリソースおよびSSブロックリソース)を、1つ以上のUEに配分され得る、単一リソースグループにグループ化する、または関連付ける概念ブロック図を図示する。種々の実施形態によると、リソースグループ300は、CSI-RSおよびSSブロックリソースが同一または類似するチャネル性質を共有するとき、CSI-RSリソースおよびSSリソースをグループ化することによって作成されてもよい。本明細書で使用されるように、用語「リソース」は、信号をそこに伝送するために、1つ以上のUEに配分され得る、任意のネットワークまたはプロトコルリソース(例えば、リソースブロック、リソース要素、スロット、サブフレーム、サブキャリア等)を指す。2つ以上のタイプのリソースが、同一または類似するチャネル性質を共有し、ともにグループ化されるとき、そのようなリソースは、本明細書では、「擬似共有配置(QCL)される」と呼ばれる。そのようなグループ化は、本明細書に説明されるように、BSおよび/またはUE等の通信ノードによって実施されてもよい。
【0034】
種々の実施形態によると、2つ以上のリソースがQCLされるべきであるかどうかを決定するためのチャネル性質は、(1)ドップラー拡散、(2)ドップラー偏移、(3)遅延拡散、(4)平均遅延、(5)平均利得、および(6)空間パラメータといった性質のうちの1つ以上のものを含むことができる。本明細書で使用されるように、「ドップラー拡散」は、1つの受信されたマルチパス成分に関する周波数ドメイン拡散を指し、「ドップラー偏移」は、キャリア周波数の観点からの受信機によって観察される1つのキャリア成分と送信機によって伝送されるキャリア成分との間の周波数差異を指し、「遅延拡散」は、最初に受信されたマルチパス成分(典型的には、通視線(LOS)成分)の到着の瞬間と最後に受信されたマルチパス成分(典型的には、非通視線(NLOS)成分)との間の時間差異を指し、「平均遅延」は、各成分の累乗によって乗算される全てのマルチパス成分の遅延の加重平均を指し、「平均利得」は、アンテナポートまたはリソース要素あたりの平均伝送電力を指し、「空間パラメータ」は、到着角(AoA)、空間相関等の受信機によって観察されるマルチパス成分の空間ドメイン性質を指す。チャネル性質の本情報は、L-1またはより高いレベルのシグナリングによって、事前に定義または構成されることができる。例えば、その個別のパラメータ値が相互の5%または10%以内であるとき、2つのチャネル性質が相互に類似することが事前に定義されることができる。
【0035】
一実施形態では、例えば、CSI-RSリソースは、その個別のチャネルが同一または類似するドップラー偏移性質を共有する場合、SSブロックリソースとQCLされる。本インスタンスでは、SSブロック信号(すなわち、PSSおよび/またはSSS)は、例えば、LTE協調マルチポイント(CoMP)シナリオに類似する複数のTRPシナリオにおいて、CSI-RSおよびSSブロック信号がBSの異なるTRP(例えば、異なるアンテナポートまたは要素)から伝送されるとき、CSI-RS信号を同期させるための基準信号として使用されることができる。そのようなシナリオでは、BSは、全てのそのアンテナポートのタイミングパラメータを認知するため、そのアンテナポートおよび要素は全て、相互に同期または協調されることができる。したがって、UEによって受信されたSSブロック信号は、UEが、対応するQCLされるCSI-RSと同期し、その後、BSとのさらなる通信のために、CSI-RSに対応するチャネル(ビーム)を利用することを可能にすることができる。
【0036】
一実施形態では、CSI-RSリソースは、その個別のチャネルが同一または類似するドップラー偏移および空間パラメータ性質を共有する場合、SSブロックリソースとQCLされる。本インスタンスでは、SSブロック信号(すなわち、PSSおよび/またはSSS)は、CSI-RSおよびSSブロック信号がBSの異なるTRPから伝送されるとき、CSI-RS信号を同期させるための基準信号として使用されることができる。
【0037】
さらなる実施形態では、CSI-RSリソースは、その個別のチャネルが同一または類似するドップラー偏移および平均遅延性質を共有する場合、SSブロックリソースとQCLされる。本インスタンスでは、SSブロック信号(すなわち、PSSおよび/またはSSS)は、CSI-RSおよびSSブロック信号がBSの同一TRPから伝送されるとき、CSI-RS信号を同期させるための基準信号として使用されることができる。
【0038】
さらなる実施形態では、CSI-RSリソースは、その個別のチャネルが同一または類似するドップラー偏移、平均遅延および空間パラメータ性質を共有する場合、SSブロックリソースとQCLされる。本インスタンスでは、SSブロック信号(すなわち、PSSおよび/またはSSS)は、CSI-RSおよびSSブロック信号がBSの同一TRPから伝送されるとき、CSI-RS信号を同期させるための基準信号として使用されることができる。
【0039】
さらなる実施形態では、CSI-RSリソースは、その個別のチャネルが同一または類似するドップラー偏移および平均遅延性質を共有する場合、SSブロックリソースとQCLされる。本インスタンスでは、SSブロック信号(すなわち、PSSおよび/またはSSS)は、CSI-RSおよびSSブロック信号がBSの同一TRPから伝送されるとき、CSI-RS信号を同期させるための基準信号として使用されることができる。
【0040】
別の実施形態では、CSI-RSリソースは、その個別のチャネルが同一または類似するドップラー拡散、ドップラー偏移、遅延拡散、および平均遅延性質を共有する場合、SSブロックリソースとQCLされる。本インスタンスでは、SSブロックは、周波数および時間追跡のために、CSI-RSのための基準信号として使用されることができる。無線ネットワーク通信が可能な種々の通信ノードでは、発振器の中心周波数および位相は、時変であり得る。加えて、UEの移動はまた、UEの視点から、キャリアの周波数および時間位相にある影響を及ぼし得る。したがって、CSI-RSポートの近隣の同一または近傍ポートを有する、SSブロックが、高度に正確な時間および周波数誤差推定のために使用されることができる。
【0041】
さらに別の実施形態では、CSI-RSリソースは、その個別のチャネルが同一または類似するドップラー拡散、ドップラー偏移、遅延拡散、平均遅延、および空間パラメータ性質を共有する場合、SSブロックリソースとQCLされる。本インスタンスでは、SSブロックは、類似伝送(Tx)ビームがSSブロックおよびCSI-RS信号の両方のために伝送されるとき、周波数および時間追跡のために、CSI-RSのための基準信号として使用されることができる。
【0042】
別の実施形態では、1つ以上のCSI-RSリソースは、それらが1つのSSブロックと類似チャネル性質を有するかどうかに基づいて、UEによってグループ化されることができる。いくつかの実施形態では、SSブロックは、CSI-RSグループ化のための基準シグナリングとしての役割を果たす。そのようなシナリオでは、SSブロック識別(ID)値は、グループIDとして使用されることができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、CSI-RSリソースおよびSSブロックリソースは、リソースがTRPベースあたりの同一または類似する伝送性質を共有する場合(伝送/リソース設定のために)、1つ以上のUEに配分されるリソースグループにグループ化されることができる。いくつかの実施形態では、伝送性質は、(1)リソースが、同一TRPアンテナグループ、例えば、Txパネルを使用するかどうか、(2)リソースが、同一物理場所(例えば、同一BSまたは同一TRP)からであるかどうか、(3)リソースが、相互に同時に伝送され得るかどうか、および(4)リソースが、相互に同時に伝送され得ないかどうかを含む。そのような実施形態では、2つ以上のタイプのリソースが同一または類似する伝送性質を共有し、ともにグループ化されるとき、そのようなリソースは、本明細書では、「擬似共有配置(QCL)される」と呼ばれる。
【0044】
いくつかの実施形態では、CSI-RSリソースおよびSSブロックリソースは、それらがUEベースあたりの同一または類似する受信性質を共有する場合(UEレポートのために使用される)、リソースグループにグループ化されることができる。いくつかの実施形態では、これらの受信性質は、(1)リソースが、同一UEアンテナグループによって受信され得るかどうか、(2)リソースが、あるUE受信モードおよび/またはビームによって受信されるかどうか、(3)リソースが、同時に受信され得るかどうか、および(4)リソースが、同時に受信され得ないかどうかを含む。これらの実施形態では、2つ以上のタイプのリソースが同一または類似する受信性質を共有し、ともにグループ化されるとき、そのようなリソースは、本明細書では、「擬似共有配置(QCL)される」と呼ばれる。
(異なるRSグループを横断したQCL引継)
【0045】
いくつかの実施形態では、2つのCSI-RSグループが、それぞれ、BSによって、2つの異なるSSブロックとQCLされ、UEが、レポートを通して、2つの異なるSSブロックをグループ化する場合、これは、2つのCSI-RSグループが、それらがQCLされるSSブロックと同一チャネル、伝送、および/または受信性質を共有することを含意する。他の実施形態では、BSが、2つのSSブロックを相互にQCLされるものとして構成し、次いで、BSが、第1のCSI-RS-AをSSブロックのうちの1つとQCLされるものとして構成し、第2のCSI-RS-Bを他のSSブロックとQCLされるものとして構成する場合、これは、これらのCSI-RS-AおよびCSI-RS-Bセットが相互にQCLされることを含意する。
(CSI-RSリソース(セット)とSSリソース(セット)との間の関連付け/関係構成の方法)
【0046】
いくつかの実施形態では、QCLグループ化は、アンテナポート毎またはリソース毎に実施されることができる。本構成では、リソースセットは、同一数のポート/リソースを伴う別のリソースセットとQCLされる、すなわち、それぞれ、ポート毎またはリソース毎にQCLされる。代替実施形態では、第1のリソースセットは、異なる数のリソースを有する第2のリソースセットとQCLされることができる。言い換えると、M個のポート/リソースは、N個のポート/リソースとQCLされることができ、MおよびNはそれぞれ、相互に等しい場合とそうではない場合がある、正の整数である。
【0047】
図4は、2つのSSブロックリソース#1および#2から成る第1のリソースセットが4つのCSI-RSリソース#1~#4から成る第2のリソースセットとQCLされる、実施例を図示する。いくつかの実施形態では、そのようなQCL関連付けは、全ての関わるリソースが、上記に議論されるように、同一または類似するチャネル、伝送、および/または受信性質を共有することを含意する。代替実施形態では、第1のリソースセット内のリソースのサブセットは、第2のリソースセット内のリソースの個別のサブセットとQCLされてもよい。いくつかの実施形態では、リソースのサブセット間の関連付けは、ビットマップによって規定されてもよい。代替実施形態では、第1のリソースセットは、SSブロックリソース1~Kと、CSI-RSリソース1~Xとを含み、Xは、Kの整数倍である(すなわち、X=M×Kであって、M、K、およびXは、正の整数である)。各SSブロックリソースは、順次順序において、M CSI-RSリソースとQCLされる。例えば、SSブロックリソース#1は、CSI-RSリソース#1~#MとQCLされ、SSブロックリソース#2は、CSI-RSリソース#M+1~#2MとQCLされる等となり、SSブロックリソース#Kは、CSI-RSリソース#M×(K-1)+1~#M×KとQCLされる。いくつかの実施形態では、Kの値は、BS102によって決定され、次いで、UE104に示される(例えば、伝送される)。
【0048】
図5Aは、本発明の一実施形態による、例示的ビットマップベースの関連付けを図示する。図5Aに示されるように、第1のリソースセットは、3つのSSブロックリソース#1~#3を備える一方、第2のリソースセットは、4つのCSI-RSリソース#1~#4を備える。4ビットビットマップは、第1のリソースセット内のリソースのそれぞれとQCLされる、第2のリソースセット内のリソースを規定することができ、「1」の値は、関連付けを示し、「0」の値は、関連付けがないことを示す。図5Aの実施例では、SSブロックリソース#1と関連付けられた0110のビットマップは、それがCSI-RSリソース#2および#3と関連付けられたことを示す。同様に、SSブロック#2と関連付けられた1000のビットマップは、それがCSI-RSリソース#1と関連付けられたことを示す。ビットマップは、送信される第1のリソース内の最後のリソースブロックであるSSブロック#3に関しては必要ない。なぜなら、それは、SSブロック#1および#2と関連付けられていない第2のリソースセット内の任意の残りのリソース(すなわち、CSI-RSリソース#4)と関連付けられると仮定されるからである。第1および第2のリソースセットの個別のサブセットの本関連付けは、図5Bに示される。
(ハイブリッドSSおよびCSI-RSベースのビーム管理)
【0049】
いくつかの実施形態では、CSI-RSおよびSSブロックは両方とも、1つのビームレポートとともに構成される/関連付けられる(すなわち、CSI-RSおよびSSブロックリソースについての情報は、1つのレポートウィンドウまたは周期内で送信される)。チャネル状態情報(CSI)入手と対照的に、ビームレポートは、RSRPを最大限にする等の1つ以上の事前に規定されたルール、および/またはCSI-RSのチャネル性質が条件を満たさない(例えば、いずれも最大RSRPを提供しない)場合のみ、SSブロックがレポートされ得る等の1つ以上の優先順位ルールに従って、リソースおよび/またはリソース+ポート選択を可能にする。いくつかの実施形態では、異なるRSについての情報は、同一レポートフォーマット内でレポートまたは示されることができる(例えば、CRI-RSリソースインジケータ(CRI)、SSブロックID等)。例えば、図6は、4つのCSI-RSリソースおよび2つのSSブロックリソースについての情報が、1つのビームレポートウィンドウの間、UE104によってBS102に伝送される、信号略図を図示する。
【0050】
いくつかの実施形態では、リソースセットは、2つ以上の異なるタイプのリソース(例えば、CSI-RSリソースおよびSSブロックリソース)を含有することができる。図7は、第1、第2、および第3のリソースセットのブロック図を図示し、これは、1つのビームレポートウィンドウ内でレポートされる。第1のリソースセットは、SSブロックリソース1~Kと、CSI-RSリソース1~Xとを含み、KおよびXは、正の整数である。第2のリソースセットは、SSブロックリソース1~Kと、CSI-RSリソース1~Xとを含み、KおよびXは、正の整数である。第3のリソースセットは、1つのみのタイプのリソース、例えば、CSI-RSリソース1~Xを含み、Xは、正の整数である。種々の実施形態によると、整数K、X、K、X、およびXは、相互に等しい場合とそうではない場合がある。したがって、第1および第2のリソースセットのそれぞれ内に、2つの異なるタイプのRSが、含有され、新しいリソースIDが、異なるタイプのRSを含有する、各リソースセットに割り当てられることができる。いくつかの実施形態では、新しいリソースIDは、リソースセット内のRSの優先順位を示すことができる。例えば、リソースIDのより高い範囲内のリソースIDは、対応するリソースセット内において、CSI-RSリソースが、同一リソースセット内のSSブロックリソースより高い優先順位を有することを示し得る。例えば、より高い優先順位を有することは、CSI-RSリソースと関連付けられたビームが、最初に利用され、SSブロックビームが、CSI-RSリソースのいずれも所定の基準(例えば、閾値RSRP値)を満たさない場合のみ利用されることを意味する。
【0051】
図7に示されるように、それぞれ、1つ以上のタイプのリソースを含有する、3つのリソースセットは、3つの個別のリンク(すなわち、伝送のために使用される共通リソース)と、UEに送信される1つのビームレポートと関連付けられることができる。種々の実施形態によると、本開示の原理は、L個のリンクとN個のリソースセットとM個のビームレポートとを関連付けることに適用されることができ、L、N、およびMは、0を上回る正の整数であって、これは、相互に等しい場合とそうではない場合があることを理解されたい。
【0052】
いくつかの実施形態では、複数のリソースセットが、BS102によって定義されるような1つのレポート設定と関連付けられることができ、各リソースセットは、1つのみのタイプのRSを含む。いくつかの実施形態では、BS102によって定義されたレポート設定は、UE104に、UEによって受信された複数の基準信号タイプ、所定のルール、優先順位等に基づいて、レポートを作成する方法を知らせる。例えば、図7に示されるように、第1のリソースセットは、SSブロックリソース1~Kのみを含み、第2のリソースセットは、CSI-RSリソース1~Xのみを含み、KおよびXは、0を上回る正の整数であって、これは、相互に等しい場合とそうではない場合がある。図8に示されるように、CSI-RSリソースのみを含有する、第1のリソースセット#1と、SSブロックリソースのみを含有する、第2のリソースセット#2は、個別のリンクと関連付けられ、これは、1つのビームレポートセッションと関連付けられる。いくつかの実施形態では、BSは、異なるRSの優先順位を構成することができる。例えば、UEは、受信されたCSI-RS信号に基づいて、ビーム測定を実施する。1つ以上のCSI-RSと関連付けられたRSRPが、閾値を上回る場合、ビームレポートは、CSI-RS測定のみに基づいて行われ、そうでなければ、ビームレポートはまた、SSブロックリソースに基づいて実施される。
【0053】
いくつかの実施形態では、第1のリソースセットは、CSI-RSリソースのみを備え、第1のリンクおよび第1のビームレポート設定と関連付けられてもよい一方、第2のリソースセットは、SSブロックリソースのみを備え、第2のリンクおよび第2のビームレポート設定と関連付けられてもよい。本簡略化されたシナリオは、図9に示され、各レポート設定は、1つのみのタイプのRSと関連付けられる。いくつかの実施形態では、UE104は、ビームレポートを実施するが、ビーム関連フィードバック情報(例えば、リソースインジケータ、ポートインジケータ、およびRSRP)は、下記の表1-2に示されるように、RSのタイプに基づいてグループ化されることができる。いくつかの実施形態では、1つのレポートされるグループ内では、1つのみのビームの情報が、その絶対値としてレポートされ、他のビームの対応する値は、絶対値に対する相対値としてレポートされる。
【表1】
【表2】
【0054】
いくつかの実施形態では、UEによって受信された異なるタイプのRSの受信された電力における差異は、UEによってレポートされる。加えて、UEは、ビームレポートのために、RSのタイプ毎に受信されたRSRPおよび伝送電力の両方を決定することができる。本情報は、下記の表3に示されるシステム情報によって、事前に定義されるように、または独立して、RSリソース設定内に構成されることができる。
【表3】
【0055】
いくつかの実施形態では、異なる閾値が、異なるRSタイプのために事前に定義される。例えば、いくつかの実施形態では、そのRSRP値が所定の閾値を上回るRSリソースのみが、レポートされる一方、他のRSリソースは、レポートされない。いくつかの実施形態では、異なるRSタイプのための異なる閾値セットは、BSによって定義および記憶される。
(ビーム復元の間のハイブリッドビームレポート)
【0056】
いくつかの実施形態では、周期的CSI-RSおよびSSブロックリソースの両方が、BSによって、新しいビームを見出すように構成される。例えば、UEが、アップリンク(UL)伝送のために、BSと同期されると、周期的CSI-RSおよびSSブロック信号の両方が、UEによってビームレポートを生成するために使用されることができ、これは、例えば、ビーム復元のためのPUCCHの使用を図示する、図10に示されるように、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを介して、スケジューリング要求(SR)とともに伝送される。本シナリオでは、BSは、ビーム復元シグナリングレポートのためのある伝送機会を構成する。ビーム復元のための条件が満たされる場合、UEは、伝送機会において、PUCCH領域内に位置するSSブロックまたはCSI-RSのいずれかと関連付けられた新しい潜在的DLTxビームをレポートすることを所望する。2つの種類のレポートフォーマット、すなわち、(1)RSタイプ+RSリソース/ポートIDおよび(2)RSリソース/ポートIDのみが存在する。いくつかの実施形態では、CSI-RSおよびSSブロックIDの再付番または置換に基づく汎用IDが、第2のフォーマットにおいて使用されることができる。続いて、UEは、BSからのスケジュールインジケーションまたは確認シグナリングを検出することができる。本シグナリングを受信後、すなわち、図10における時間n後、UEは、PUCCH、PUSCH、またはさらにMAC-CEシグナリングを介して、ビームレポート情報を送信することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、同期UL通信のために、最良ダウンリンク(DL)伝送(Tx)ビームが、最初に、少なくとも1つの利用可能な通信リンクを確立するためにレポートされ、同一または類似する空間パラメータに基づいて相互とQCLされる、SSブロックまたはCSI-RSリソースのいずれかと関連付けられることができる。
【0058】
リソースセットが、1つのみまたは2つ以上のタイプのRSを有するかどうかに応じて、2つの可能性として考えられるタイプのレポートフォーマットが存在する。リソースセットが、1つのみのタイプのRSを有する場合、レポートフォーマットは、リソース/ポートIDのみを含む。リソースセットが、2つ以上のタイプのRSを有する場合、レポートフォーマットは、RSタイプ+リソース/ポートIDを含む。通信リンクが確立された後、UEは、さらなるスケジューリングプロセスを実施し、ビームレポートを完成することができ、1つを上回るビームに関する情報またはさらなるビームグループ化情報が、適宜、レポートされることができる。
【0059】
代替として、UEが、アップリンク通信のために、BSと同期されないとき、SSブロック信号のみが、図11に示されるように、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)またはPRACH様チャネルを介したレポートのために、ビームレポートを生成するために使用される。図11では、「BeamRec Channel」は、PRACHまたはPRACH様チャネルであることができる。図10に図示されるシナリオと対照的に、本チャネルは、ビームレポートのために、巡回プレフィックス(CP)+シーケンスモードを使用する。シーケンスは、1つの仮想UE IDと関連付けられることができる。BeamRec Channelは、UEがアップリンク通信のためにBSと同期されない、および/またはUE IDが利用可能ではないときの使用のために非常に好適である。
【0060】
上記に説明されるような非同期UL条件では、PUCCHは、ビームレポート(すなわち、ビーム復元シグナリング)のために使用されることができない。PRACHおよびPRACH様チャネルが、利用可能であるが、そのようなチャネルアーキテクチャは、固定され(すなわち、低柔軟性であって)、PRACH/PRACH様チャネルとUE特有のCSI-RSまたは構成可能CSI-RSとの間の関連付けを確立することが困難である。したがって、いくつかの実施形態による、非同期UL条件に関して、SSブロック信号のみが、ビーム測定および後続ビームレポートのために使用される。
【0061】
図10および11に関して上記に議論されるように、本明細書に説明されるCSI-RSおよびSSブロック信号等の異なるタイプのRSを利用することは、異なる方法またはレベルのビーム復元を提供することができる。加えて、本明細書に説明されるように、異なるタイプのRSは、異なるRSリソースが同一または類似するチャネル性質および/または伝送/受信性質を共有する場合、1つのセットにグループ化される、またはQCLされることができる。加えて、QCL関係は、異なるRSグループまたはセットを横断して引き継がれることができる。加えて、L個のリンクは、N個のリソースグループと関連付けられることができ、それぞれ、1つ以上のタイプのRSリソースを含有し、これは、個別のUEによって生成されたM個のビームレポートと関連付けられる。したがって、異なるタイプのRSが、同一レポートフォーマットおよび1つのレポート設定(すなわち、レポートウィンドウ)内で測定およびレポートされることができる。
【0062】
加えて、UEは、異なるタイプのRSをレポートするための異なる優先順位を定義または決定してもよい。第1の優先順位RSが、最小限のRSRPまたは最小限のSNR/SINR等のレポート条件を満たすことができない場合、第2の優先順位RSが、レポートのために使用されることができる。種々の実施形態では、優先順位設定またはルールは、異なるタイプのRSのため、また、RSの部分のために事前に定義されることができる。例えば、いくつかの実施形態では、RSの第1のサブセットまたは部分は、RSの第2のサブセットまたは部分より高い優先順位を有することができる。
【0063】
種々の実施形態では、複数のタイプのRSが、レポートされることができ、同一タイプのRSに関連する情報は、グループ化されることができる。グループIDは、RSのタイプを表すために使用されることができ、異なるRSのためのインジケータ/IDは、独立して編成されることができる。UEは、伝送電力またはTRPから受信された異なるタイプのRSの間の電力差異を測定し、異なるタイプRS測定をレポートするための異なる閾値およびビームレポートの目的のためのRS測定選択または優先順位選択のための設定ルールを設定することができる。
【0064】
本発明の種々の実施形態が、上記に説明されたが、それらは、限定としてではなく、実施例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本発明の例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本発明は、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例示的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0065】
また、「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照は、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つ以上の要素または要素のインスタンス間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得ることまたは第1の要素がある様式において第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0066】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る、例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0067】
当業者はさらに、本明細書に開示される側面に関連して説明される、種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることを理解するであろう。
【0068】
ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上記に説明されている。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。種々の実施形態によると、プロセッサ、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、モジュール等は、本明細書に説明される機能のうちの1つ以上のものを実施するように構成されることができる。規定された動作または機能に関する、本明細書で使用されるような用語「~ように構成される(configured to)」または「~のために構成される(configured for)」は、規定された動作または機能を実施するように物理に構築される、プログラムされる、および/または配列される、プロセッサ、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、モジュール等を指す。
【0069】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る、集積回路(IC)内に実装される、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワーク内またはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装されることができる。
【0070】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送するように可能にされ得る、任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。
【0071】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられた機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、離散モジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つ以上のモジュールが、組み合わせられ、本発明の実施形態に従って関連付けられた機能を実施する、単一モジュールを形成してもよい。
【0072】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本発明の実施形態において採用されてもよい。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本発明の実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分配が、本発明から逸脱することなく使用されてもよいことが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同一処理論理要素またはコントローラによって実施されてもよい。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0073】
本開示に説明される実装の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において規定されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最も広い範囲と見なされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11