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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】フレキシブル表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220419BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20220419BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20220419BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20220419BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20220419BHJP
   H05B 33/14 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
G09F9/00 350A
G09F9/00 324
G09F9/00 346A
G09F9/30 308A
G09F9/30 308Z
G09F9/30 310
G09F9/30 330
H01L27/32
H05B33/02
H05B33/14 A
H05B33/14 Z
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020213153
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2021107918
(43)【公開日】2021-07-29
【審査請求日】2020-12-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0176808
(32)【優先日】2019-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】シン インシク
(72)【発明者】
【氏名】チャ ジョンソク
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-101262(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0116405(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0263891(US,A1)
【文献】特開2019-012099(JP,A)
【文献】特開2018-194632(JP,A)
【文献】特開2018-124327(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0083210(US,A1)
【文献】特開2014-056967(JP,A)
【文献】特開2012-219208(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2008-0032842(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B1/00-43/00
G09F9/00-9/46
H01L27/32
51/50
H05B33/00-33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域及び前記表示領域の一側から延びてベンディングされたベンディング領域を含む表示パネルと、
前記表示パネルの背面に配置されるバックプレートと、
前記バックプレートの背面に配置されるクッションテープと、
前記ベンディング領域から延びたパッド部に配置される駆動集積回路と、
前記クッションテープと前記バックプレートとの間を接着し、前記駆動集積回路に対向して配置される機能性テープを含み、
前記表示パネルは、
前記表示領域に対応し、平坦な状態を維持する第1平面部と、
前記第1平面部に対向し、前記パッド部を含み、平坦な状態を維持する第2平面部とを含み、
前記バックプレートは、前記第2平面部の背面に位置する第2バックプレートを含み、
前記機能性テープは、
前記クッションテープの背面に位置した第1両面テープと、
前記第2バックプレートの上面に位置した第2両面テープと、
前記第1、第2両面テープの間に介在された電磁干渉遮蔽シートを含み、
前記機能性テープは、前記第1、第2両面テープと前記電磁干渉遮蔽シートとの間にオフセットギャップを有する、フレキシブル表示装置。
【請求項2】
前記表示パネルは
記第1平面部と前記第2平面部との間に位置し、前記ベンディング領域に対応する曲面部をさらに含む、請求項1に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項3】
前記バックプレートは、
前記第1平面部の背面に位置する第1バックプレートをさらに含む、請求項2に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項4】
前記クッションテープは、前記第1バックプレートの背面に配置される、請求項3に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項5】
前記ベンディング領域の表示パネルの上部に配置されるマイクロコーティング層をさらに含む、請求項2に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項6】
前記機能性テープは、前記クッションテープおよび前記第2バックプレートの間を接着し、前記駆動集積回路を遮蔽する、請求項3に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項7】
前記オフセットギャップは、0.5mm~1.5mmの範囲を有する、請求項に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項8】
前記オフセットギャップは、前記第1、第2両面テープと前記電磁干渉遮蔽シートとの間の4面の縁に形成される、請求項に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項9】
前記第2平面部の末端に連結される回路素子をさらに含む、請求項5に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項10】
前記駆動集積回路は、前記マイクロコーティング層と前記回路素子との間に配置され、
前記機能性テープは、一端が前記マイクロコーティング層の一部と重畳し、他の一端は、前記回路素子から一定距離離隔されて位置する、請求項に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項11】
前記回路素子の上面に貼り付けられ、前記駆動集積回路および前記マイクロコーティング層の一端をカバーするガスケットテープをさらに含む、請求項に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項12】
前記ガスケットテープは、
粘着層と、
前記粘着層上に備えられる電磁干渉遮蔽シートを含む、請求項11に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項13】
第1平面部、前記第1平面部に対向し、パッド部を含む第2平面部、及び前記第1平面部と前記第2平面部との間でベンディングされた曲面部を含む表示パネルと、
前記第1平面部の背面に配置される第1バックプレートと、
前記第2平面部の背面に配置される第2バックプレートと、
前記第1バックプレートの背面に配置されるクッションテープと、
前記パッド部に配置される駆動集積回路と、
前記クッションテープと前記第2バックプレートとの間を接着し、前記駆動集積回路に対向して配置されて前記駆動集積回路の電磁干渉を遮蔽する機能性テープとを含み、
前記機能性テープは、
前記クッションテープの背面に位置した第1両面テープと、
前記第2バックプレートの上面に位置した第2両面テープと、
前記第1、第2両面テープの間に介在された電磁干渉遮蔽シートとを含み、
前記機能性テープは、前記第1、第2両面テープと前記電磁干渉遮蔽シートとの間にオフセットギャップを有する、フレキシブル表示装置。
【請求項14】
前記曲面部の表示パネルの上部に配置されるマイクロコーティング層と、
前記第2平面部の末端に連結される回路素子とをさらに含む、請求項13に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項15】
前記駆動集積回路は、前記マイクロコーティング層と前記回路素子との間に配置され、
前記機能性テープは、一端が前記マイクロコーティング層の一部と重畳し、他の一端は、前記回路素子から一定距離離隔されて位置する、請求項14に記載のフレキシブル表示装置。
【請求項16】
前記回路素子の上面に貼り付けられ、前記駆動集積回路および前記マイクロコーティング層の一端をカバーするガスケットテープをさらに含む、請求項14に記載のフレキシブル表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、フレキシブル表示装置に関し、より詳細には、ベゼル幅を縮小できるフレキシブル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化時代に入るに伴い、電気的情報信号を視覚的に表示する表示装置分野が急速に発展しており、様々な表示装置に対して、薄型化、軽量化及び低消費電力化等の性能を開発させるための研究が続いている。
【0003】
代表的な表示装置としては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display device;LCD)、電界放出表示装置(Field Emission Display device;FED)、電気湿潤表示装置(Electro-Wetting Display device;EWD)及び有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device;OLED)等が挙げられる。
【0004】
有機発光表示装置に代表される電界発光表示装置は、自体発光表示装置であって、液晶表示装置とは異なり別途の光源が不要であり、軽量薄型に製造が可能である。また、電界発光表示装置は、低電圧駆動により消費電力の側面で有利であるだけではなく、色相具現、応答速度、視野角、明暗対比比(Contrast Ratio;CR)にも優れており、多様な分野で活用が期待されている。
【0005】
電界発光表示装置には、アノード(anode)とカソード(cathode)からなる二つの電極の間に発光層(Emissive Layer;EML)を配置する。アノードでの正孔(hole)を発光層に注入させ、カソードでの電子(electron)を発光層に注入させると、注入された電子と正孔が互いに再結合しながら発光層で励起子(exciton)を形成して発光する。
【0006】
発光層には、ホスト物質とドーパント物質が含まれ、二つの物質の相互作用が発生して、ホストは、電子と正孔から励起子を生成し、ドーパントにエネルギーを伝達し、ドーパントは、少量が添加される染料性有機物であり、ホストからエネルギーを受けて光に転換する。
【0007】
電界発光表示装置は、ガラス(glass)、金属(metal)またはフィルム(film)で電界発光表示装置を封止(encapsulation)し、外部から電界発光表示装置の内部に水分や酸素の流入を遮断して発光層や電極の酸化を防止し、外部から加えられる機械的または物理的衝撃から保護する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2014-126578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
表示装置が小型化されるにつれ、表示装置の同一面積で有効表示画面のサイズを増加させるために、表示領域の外郭部であるベゼル領域の縮小が求められている。
しかしながら、非表示領域に該当するベゼル領域には、画面を駆動させるための配線及び駆動回路が配置されるため、ベゼル領域を縮小するには限界があった。近年、プラスチックのような延性材料のフレキシブル基板を適用して、反っても表示性能を維持できるフレキシブル電界発光表示装置と関連し、配線及び駆動回路のための面積を確保しながらもベゼル領域を縮小させるためにフレキシブル基板の非表示領域をベンディング(bending)してベゼル領域を縮小させる試みがなされている。
【0010】
プラスチック等のようにフレキシブル基板を使用した電界発光表示装置は、基板上に配置される各種の絶縁層及び金属物質で形成される配線等のフレキシビリティを確保し、ベンディングで発生し得るクラック(crack)のような不良を防止することが必要である。
【0011】
ベンディング領域に配置される絶縁層と配線は、マイクロコーティング層(micro coating layer)のような保護層をベンディング領域の配線及び絶縁層の上部に配置してクラックを防止し、外部からの異物から配線を保護し、一定の厚さにコーティングしてベンディング領域の中立面を調整する役割を果たす。
【0012】
ベゼル領域の最小化及び表示装置の薄型化のために近年開発されている電界発光表示装置は、フレキシブル基板のベンディング領域が極限の曲率を有し、マイクロコーティング層の厚さも最小化している。
【0013】
一方、駆動集積回路(Integrated Circuit)に対するEMI(電磁干渉)の影響を遮断するために電磁干渉遮蔽構造が必要である。ただし、既存の電磁干渉遮蔽構造は、さらなる電磁干渉遮蔽シートの適用で位置アラインが不正確であり、高価の材料で部品及びモジュール単価が上昇するようになる短所があった。
【0014】
そこで、本明細書の発明者らは、上で言及した問題点を認識し、既存の構成に電磁干渉遮蔽構造を適用した機能性テープを利用して低コストで粘着機能具現と電磁干渉を遮蔽できるフレキシブル表示装置を発明した。
【0015】
従って、本明細書の実施例は、従来の技術の限界及び短所による一つ以上の問題を実質的に防止するフレキシブルディスプレイ装置に関する。
【0016】
さらなる特徴及び様態は、次の説明で説明され、部分的に説明から明らかになり、または本明細書において提供される本発明の概念を実施することで学習され得るだろう。本発明の概念の他の特徴及び様態は、特に記録された説明、またはそれより誘導され得る構造、及びその請求の範囲及び添付の図面により実現され、達成され得る。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の概念及び他の側面を達成するために、フレキシブル表示装置は、表示領域及び前記表示領域の一側から延びてベンディングされたベンディング領域を含む表示パネル、前記表示パネルの背面に配置されるバックプレート、前記バックプレートの背面に配置されるクッションテープ、前記ベンディング領域から延びたパッド部に配置される駆動集積回路(IC:Integrated Circuit)、及び前記クッションテープと前記バックプレートとの間を接着し、前記駆動集積回路に対向して配置される機能性テープを含むことができる。
【0018】
他の側面で、フレキシブル表示装置は、第1平面部、前記第1平面部に対向し、パッド部を含む第2平面部、及び前記第1平面部と前記第2平面部との間でベンディングされた曲面部を含む表示パネル、前記第1平面部の背面に配置される第1バックプレート、前記第2平面部の背面に配置される第2バックプレート、前記第1バックプレートの背面に配置されるクッションテープ、前記パッド部に配置される駆動集積回路、及び前記クッションテープと前記第2バックプレートとの間を接着し、前記駆動集積回路に対向して配置されて駆動集積回路の電磁干渉を遮蔽する機能性テープを含むことができる。
【0019】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0020】
本明細書の実施例に係るフレキシブル表示装置は、ベゼル幅が減少して審美感が向上する効果を提供する。
【0021】
本明細書の実施例に係るフレキシブル表示装置は、機能性テープを利用して粘着機能と共に低コストで電磁干渉遮蔽機能が改善され、最適な効率を導出できる効果を提供する。
【0022】
本明細書の実施例に係るフレキシブル表示装置による効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【0023】
前述した一般的な説明及び下記の詳細な説明は、全て例示的で説明的なものであり、請求された本発明の概念についての追加説明を提供するためのものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置のブロック図である。
図2】本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置に含まれるサブ画素の回路図である。
図3】本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置の平面図である。
図4a図3のI-I’線に沿った断面図である。
図4b図3のII-II’線に沿った断面図である。
図5】本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置の斜視図である。
図6】本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置のベンディング状態を示す斜視図である。
図7】本明細書の一実施例に係る上側にホールHが形成されたフレキシブル表示装置の平面図である。
図8】本明細書の一実施例に係る上側にホールHが形成されたフレキシブル表示装置の背面図である。
図9図8のIII-III’線に沿った断面図である。
図10a】機能性テープの断面図及び平面図である。
図10b】機能性テープの断面図及び平面図である。
図11】本明細書の他の実施例のフレキシブル表示装置の断面図である。
図12】本明細書のまた他の実施例のフレキシブル表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0026】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明が図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合に、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0027】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0028】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0029】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」にあるとき、他の素子または他の層が素子または層のすぐ上にあるか、または中間に他の層または他の素子の上にあるものと解釈され得る。
【0030】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0031】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0032】
図面において示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために図示されたものであり、本発明が図示された構成の面積及び厚さに必ずしも制限されるものではない。
【0033】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0034】
以下においては、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0035】
図1は、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置のブロック図である。
【0036】
図1を参照すると、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、映像処理部151、タイミングコントローラ(timing controller)152、データドライバ153、ゲートドライバ154及び表示パネル110を含むことができる。
【0037】
映像処理部151は、外部から供給されたデータ信号DATAとデータイネーブル信号DE等を出力できる。映像処理部151は、データイネーブル信号DEの他にも垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号のうち一つ以上を出力できる。
【0038】
タイミングコントローラ152は、映像処理部151からデータイネーブル信号DEまたは垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号等を含む駆動信号と共にデータ信号DATAの供給を受ける。タイミングコントローラ152は、駆動信号に基づいてゲートドライバ154の動作タイミングを制御するためのゲートタイミング制御信号GDCとデータドライバ153の動作タイミングを制御するためのデータタイミング制御信号DDCを出力できる。
【0039】
データドライバ153は、タイミングコントローラ152から供給されたデータタイミング制御信号DDCに応答してタイミングコントローラ152から供給されるデータ信号DATAをサンプリングし、ラッチして、ガンマ基準電圧に変換して出力できる。データドライバ153は、データラインDL1~DLnを通してデータ信号DATAを出力できる。
【0040】
ゲートドライバ154は、タイミングコントローラ152から供給されたゲートタイミング制御信号GDCに応答してゲート電圧のレベルをシフト(shift)させながらゲート信号を出力できる。ゲートドライバ154は、ゲートラインGL1~GLmを通してゲート信号を出力できる。
【0041】
表示パネル110は、データドライバ153及びゲートドライバ154から供給されたデータ信号DATA及びゲート信号に対応してサブ画素Pが発光しながら映像を表示できる。サブ画素Pの詳細な構造は、図2及び図4a、図4bにおいて詳細に説明する。
【0042】
図2は、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置に含まれるサブ画素の回路図である。
【0043】
図2を参照すると、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100のサブ画素は、スイッチングトランジスタST、駆動トランジスタDT、補償回路135及び発光素子130を含むことができる。
【0044】
発光素子130は、駆動トランジスタDTにより形成された駆動電流によって発光するように動作できる。
【0045】
スイッチングトランジスタSTは、ゲートライン116を通して供給されたゲート信号に対応してデータライン117を通して供給されるデータ信号がキャパシタ(capacitor)にデータ電圧として格納されるようにスイッチング動作できる。
【0046】
駆動トランジスタDTは、キャパシタに格納されたデータ電圧に対応して高電位電源ラインVDDと低電位電源ラインGNDとの間に一定の駆動電流が流れるように動作できる。
【0047】
補償回路135は、駆動トランジスタDTの閾値電圧等を補償するための回路であり、補償回路135は、一つ以上の薄膜トランジスタとキャパシタを含むことができる。補償回路135の構成は、補償方法によって非常に多様であり得る。
【0048】
例えば、図2に示されたサブ画素は、スイッチングトランジスタST、駆動トランジスタDT、キャパシタ及び発光素子130を含む2T(Transistor)1C(Capacitor)構造に構成されるが、補償回路135が加えられた場合、3T1C、4T2C、5T2C、6T1C、6T2C、7T1C、7T2C等と多様に構成され得る。
【0049】
図3は、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置である表示パネルの平面図である。
【0050】
図3は、本明細書の一実施例に係る表示パネル110のフレキシブル基板111がベンディングされていない状態を例に挙げて示している。
【0051】
図3を参照すると、表示パネル110は、フレキシブル基板111上に薄膜トランジスタ及び発光素子を通して実際に光を発光する画素が配置される表示領域AA及び表示領域AAの縁を囲むベゼル領域である非表示領域NAを含むことができる。
【0052】
フレキシブル基板111の非表示領域NAは、表示パネル110の駆動のためのゲートドライバ154等のような回路及びスキャンライン(scan Line)SL等のような多様な信号配線が配置され得る。
【0053】
表示パネル110の駆動のための回路は、基板111上にGIP(Gate in Panel)方式で配置されるか、TCP(Tape Carrier Package)またはCOF(Chip on Film)方式でフレキシブル基板111に連結されてもよい。
【0054】
非表示領域NAの基板111の一側には、金属パターンであるパッド155が配置され、外部モジュールがボンディング(bonding)され得る。
【0055】
フレキシブル基板111の非表示領域NAの一部を矢印のようなベンディング方向に曲げてベンディング領域BAを形成することができる。
【0056】
フレキシブル基板111の非表示領域NAは、画面を駆動させるための配線及び駆動回路が配置される領域である。非表示領域NAは、画像が表示される領域でないので、フレキシブル基板111の上面で視認される必要がない。従って、フレキシブル基板111の非表示領域NAの一部の領域をベンディングして配線及び駆動回路のための面積を確保しながらもベゼル領域を縮小させることができる。
【0057】
フレキシブル基板111上には、多様な配線が形成され得る。配線は、基板111の表示領域AAに形成され得、または非表示領域NAに形成される回路配線140は、駆動回路またはゲートドライバ、データドライバ等を互いに連結して信号を伝達することもできる。
【0058】
回路配線140は、導電性物質で形成され、基板111のベンディング時にクラックが発生することを減らすために延性に優れた導電性物質で形成され得る。回路配線140は、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等のように延性に優れた導電性物質で形成されてもよく、表示領域AAで使用される多様な導電性物質のうち一つで形成されてもよい。回路配線140は、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、銅(Cu)、または銀(Ag)とマグネシウム(Mg)の合金等でも構成されてもよい。
【0059】
回路配線140は、多様な導電性物質を含む多層構造に構成されてもよく、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)の3層構造に構成され得、これに制限されることはない。
【0060】
ベンディング領域BAに形成される回路配線140は、ベンディングされる場合、引張力を受けるようになる。フレキシブル基板111上でベンディング方向と同じ方向に延びる回路配線140が最も大きな引張力を受けるようになり、クラックが発生するか断線が発生し得る。従って、ベンディング方向に延びるように回路配線140を形成するのではなく、ベンディング領域BAを含んで配置される回路配線140の少なくとも一部分はベンディング方向と異なる方向である斜線方向に延びるように形成して引張力を最小化し得る。
【0061】
ベンディング領域BAを含んで配置される回路配線140は、多様な形状に形成され得、台形波形状、三角波形状、のこぎり波形状、正弦波形状、オメガ(Ω)形状、菱形状等に形成され得る。
【0062】
図4aは、図3のI-I’線に沿った断面図である。図4bは、図3のII-II’線に沿った断面図である。図4aは、図3において説明した表示領域AAの詳細構造断面I-I’である。
【0063】
図4aを参照すると、基板111は、上部に配置されるフレキシブル表示装置100の構成要素を支持及び保護する役割を果たす。近年は、プラスチックのようなフレキシブル特性を有する延性の物質としてフレキシブル基板111を使用することができる。
【0064】
フレキシブル基板111は、ポリエステル系高分子、シリコーン系高分子、アクリル系高分子、ポリオレフィン系高分子、及びこれらの共重合体からなる群のうち一つを含むフィルム形態であってよい。
【0065】
例えば、フレキシブル基板111としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシラン(polysilane)、ポリシロキサン(polysiloxane)、ポリシラザン(polysilazane)、ポリカルボシラン(polycarbosilane)、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリメタクリレート(polymethacrylate)、ポリメチルアクリレート(polymethylacrylate)、ポリエチルアクリレート(polyethylacrylate)、ポリエチルメタクリレート(polyethylmetacrylate)、サイクリックオレフィンコポリマー(COC)、サイクリックオレフィンポリマー(COP)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリイミド(PI)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリアセタール(POM)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエステルスルホン(PES)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、パーフルオロアルキル高分子(PFA)、スチレンアクリルニトリルコポリマー(SAN)及びこれらの組み合わせの中で少なくとも一つで構成され得る。
【0066】
フレキシブル基板111上にバッファ層がさらに配置され得る。バッファ層は、フレキシブル基板111を通して外部の水分や他の不純物の浸透を防止し、フレキシブル基板111の表面を平坦化できる。バッファ層は、必要な構成ではなく、フレキシブル基板111上に配置される薄膜トランジスタ120の種類によって削除されてもよい。
【0067】
薄膜トランジスタ120は、フレキシブル基板111上に配置され、ゲート電極121、ソース電極122、ドレイン電極123及び半導体層124を含むことができる。
【0068】
このとき、半導体層124は、非晶質シリコン(amorphous silicon)または多結晶シリコン(polycrystalline silicon)で構成でき、これに制限されない。多結晶シリコンは、非晶質シリコンより優れた移動度(mobility)を有し、エネルギー消費電力が低く、信頼性に優れ、画素内で駆動薄膜トランジスタに適用できる。
【0069】
半導体層124は、酸化物(oxide)半導体で構成できる。酸化物半導体は、移動度と均一度に優れた特性を有している。酸化物半導体は、4元系金属酸化物であるインジウムスズガリウム亜鉛酸化物(InSnGaZnO)系材料、3元系金属酸化物であるインジウムガリウム亜鉛酸化物(InGaZnO)系材料、インジウムスズ亜鉛酸化物(InSnZnO)系材料、スズガリウム亜鉛酸化物(SnGaZnO)系材料、アルミニウムガリウム亜鉛酸化物(AlGaZnO)系材料、インジウムアルミニウム亜鉛酸化物(InAlZnO)系材料、スズアルミニウム亜鉛酸化物(SnAlZnO)系材料、2元系金属酸化物であるインジウム亜鉛酸化物(InZnO)系材料、スズ亜鉛酸化物(SnZnO)系材料、アルミニウム亜鉛酸化物(AlZnO)系材料、亜鉛マグネシウム酸化物(ZnMgO)系材料、スズマグネシウム酸化物(SnMgO)系材料、インジウムマグネシウム酸化物(InMgO)系材料、インジウムガリウム酸化物(InGaO)系材料、インジウム酸化物(InO)系材料、スズ酸化物(SnO)系材料、亜鉛酸化物(ZnO)系材料等で構成でき、それぞれの元素の組成比率は制限されない。
【0070】
半導体層124は、p型またはn型の不純物を含むソース領域(source region)、ドレイン領域(drain region)、及び、ソース領域及びドレイン領域の間にチャネル領域(channel region)を含むことができ、チャネル領域と隣接したソース領域及びドレイン領域の間には、低濃度ドーピング領域をさらに含むこともできる。
【0071】
ソース領域及びドレイン領域は、不純物が高濃度でドーピングされた領域であり、薄膜トランジスタ120のソース電極122及びドレイン電極123がそれぞれ接続され得る。
【0072】
不純物イオンは、p型不純物またはn型不純物を利用できるが、p型不純物は、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)のうち一つであってよく、n型不純物は、リン(P)、ヒ素(As)及びアンチモン(Sb)等から一つであってよい。
【0073】
半導体層124は、NMOSまたはPMOSの薄膜トランジスタ構造によって、チャネル領域は、n型不純物またはp型不純物でドーピングされ得、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100に含まれた薄膜トランジスタは、NMOSまたはPMOSの薄膜トランジスタが適用可能である。
【0074】
第1絶縁層115aは、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層またはこれらの多重層で構成された絶縁層であり、半導体層124に流れる電流がゲート電極121に流れないように配置され得る。そして、シリコン酸化物は、金属よりは延性に劣るが、シリコン窒化物に比しては延性に優れ、その特性によって単一層または複数層に形成できる。
【0075】
ゲート電極121は、ゲートラインを通して外部から伝達される電気信号に基づいて薄膜トランジスタ120をターンオン(turn-on)またはターンオフ(turn-off)するスイッチ(switch)の役割を果たし、導電性金属である銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)等や、これに対する合金で単一層または多重層に構成され得、これに制限されない。
【0076】
ソース電極122及びドレイン電極123は、データラインと連結され、外部から伝達される電気信号が薄膜トランジスタ120から発光素子130に伝達されるようにすることができる。ソース電極122及びドレイン電極123は、導電性金属である銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)等の金属材料やこれに対する合金で単一層または多重層に構成でき、これに制限されない。
【0077】
ゲート電極121とソース電極122及びドレイン電極123を互いに絶縁させるために、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層や多重層で構成された第2絶縁層115bをゲート電極121とソース電極122及びドレイン電極123の間に配置できる。
【0078】
薄膜トランジスタ120上にシリコン酸化物(SiOx)、シリコン窒化物(SiNx)のような無機絶縁層で構成されたパッシベーション層をさらに配置することもできる。
【0079】
パッシベーション層は、パッシベーション層の上下に配置される構成要素の間の不要な電気的連結を防ぎ、外部からの汚染や損傷等を防ぐ役割を果たすことができ、薄膜トランジスタ120及び発光素子130の構成及び特性によって省略してもよい。
【0080】
薄膜トランジスタ120は、薄膜トランジスタ120を構成する構成要素の位置によってインバーテッドスタガード(inverted staggered)構造とコプラナー(coplanar)構造とに分類され得る。例えば、インバーテッドスタガード構造の薄膜トランジスタは、半導体層を基準にゲート電極がソース電極及びドレイン電極の反対側に位置し得る。図4aのように、コプラナー構造の薄膜トランジスタ120は、半導体層124を基準にゲート電極121がソース電極122及びドレイン電極123と同じ側に位置し得る。
【0081】
図4aにおいては、コプラナー構造の薄膜トランジスタ120が示されたが、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、インバーテッドスタガード構造の薄膜トランジスタを含むこともできる。
【0082】
説明の便宜のために、フレキシブル表示装置100に含まれ得る多様な薄膜トランジスタの中で駆動薄膜トランジスタだけを図示しており、スイッチング薄膜トランジスタ、キャパシタ等もフレキシブル表示装置100に含まれ得る。
【0083】
そして、スイッチング薄膜トランジスタは、ゲートラインから信号が印加されると、データラインからの信号を駆動薄膜トランジスタのゲート電極に伝達する。駆動薄膜トランジスタは、スイッチング薄膜トランジスタから伝達を受けた信号により電源配線を通して伝達される電流をアノード131に伝達でき、アノード131に伝達される電流により発光を制御できる。
【0084】
薄膜トランジスタ120を保護し、薄膜トランジスタ120により発生する段差を緩和させ、薄膜トランジスタ120とゲートライン及びデータライン、発光素子130の間に発生する寄生静電容量(parasitic capacitance)を減少させるために、薄膜トランジスタ120上に平坦化層115c、115dを配置できる。
【0085】
平坦化層115c、115dは、アクリル系樹脂(acrylic resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(polyamides resin)、ポリイミド系樹脂(polyimides resin)、不飽和ポリエステル系樹脂(unsaturated polyesters resin)、ポリフェニレン系樹脂(polyphenylene resin)、ポリフェニレンスルファイド系樹脂(polyphenylenesulfides resin)、及びベンゾシクロブテン(benzocyclobutene)のうち一つ以上の物質で形成され得、これに制限されない。
【0086】
本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、順次に積層された第1平坦化層115c及び第2平坦化層115dを含むことができる。即ち、薄膜トランジスタ120上に第1平坦化層115cが配置され、第1平坦化層115c上に第2平坦化層115dが配置され得る。
【0087】
第1平坦化層115c上には、バッファ層が配置されてもよい。バッファ層は、第1平坦化層115c上に配置される構成要素を保護するためにシリコン酸化物(SiOx)の多重層で構成され得、薄膜トランジスタ120及び発光素子130の構成及び特性によって省略してもよい。
【0088】
第1平坦化層115cに形成されるコンタクトホール(contact hole)を通して中間電極125が薄膜トランジスタ120と連結され得る。中間電極125は、薄膜トランジスタ120と連結されるように積層され、データラインも複層構造に形成され得る。
【0089】
データラインは、ソース電極122及びドレイン電極123と同じ物質からなる下部層と、中間電極125と同じ物質からなる上部層が連結される構造に形成され得る。即ち、データラインは、二つの層が互いに並列連結された構造でデータラインが具現され得、この場合、データラインの配線抵抗が減少し得る。
【0090】
一方、第1平坦化層115c及び中間電極125上にシリコン酸化物(SiOx)、シリコン窒化物(SiNx)のような無機絶縁層で構成されたパッシベーション層がさらに配置されてもよい。パッシベーション層は、構成要素の間の不要な電気的連結を防ぎ、外部から汚染や損傷等を防ぐ役割を果たすことができ、薄膜トランジスタ120及び発光素子130の構成及び特性によって省略されてもよい。
【0091】
第2平坦化層115d上に配置される発光素子130は、アノード131、発光部132及びカソード133を含むことができる。アノード131は、第2平坦化層115d上に配置され得る。アノード131は、発光部132に正孔を供給する役割を果たす電極であり、第2平坦化層115dにあるコンタクトホールを通して中間電極125と連結され、薄膜トランジスタ120と電気的に連結され得る。
【0092】
アノード131は、透明導電性物質であるインジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide;ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide;IZO)等で構成でき、これに制限されない。
【0093】
フレキシブル表示装置100がカソード133が配置された上部に光を発光するトップエミッション(top emission)である場合、発光された光がアノード131で反射してより円滑にカソード133が配置された上部方向に放出され得るように、反射層をさらに含むことができる。
【0094】
アノード131は、透明導電性物質で構成された透明導電層と反射層が順に積層された2層構造であるか、透明導電層、反射層及び透明導電層が順に積層された3層構造であってよく、反射層は、銀(Ag)または銀を含む合金であってよい。
【0095】
アノード131及び第2平坦化層115d上に配置されるバンク115eは、実際に光を発光する領域を区画してサブ画素を定義し得る。アノード131上にフォトレジスト(photoresist)を形成した後に写真食刻工程(photolithography)によりバンク115eを形成することができる。フォトレジストは、光の作用により現像液に対する溶解性が変化する感光性樹脂をいい、フォトレジストを露光及び現像して特定パターンが得られ得る。フォトレジストは、ポジ型フォトレジスト(positive photoresist)とネガ型フォトレジスト(negative photoresist)とに分類され得る。ポジ型フォトレジストは、露光で露光部の現像液に対する溶解性が増加するフォトレジストをいい、ポジ型フォトレジストを現像すると露光部が除去されたパターンが得られる。ネガ型フォトレジストは、露光で露光部の現像液に対する溶解性が大きく低下するフォトレジストをいい、ネガ型フォトレジストを現像すると非露光部が除去されたパターンが得られる。
【0096】
発光素子130の発光部132を形成するために、蒸着マスクであるFMM(Fine Metal Mask)を使用することができる。そして、バンク115e上に配置される蒸着マスクと接触して発生し得る損傷を防止し、バンク115eと蒸着マスクとの間に一定の距離を維持するために、バンク115eの上部に透明有機物であるポリイミド、フォトアクリル及びベンゾシクロブテン(BCB)のうち一つで構成されるスペーサー(spacer)115fを配置してもよい。
【0097】
アノード131とカソード133との間には、発光部132が配置され得る。
【0098】
発光部132は、光を発光する役割を果たし、正孔注入層(Hole Injection Layer;HIL)、正孔輸送層(Hole Transport Layer;HTL)、発光層、電子輸送層(Electron Transport Layer;ETL)、電子注入層(Electron Injection Layer;EIL)の少なくとも一つの層を含むことができ、フレキシブル表示装置100の構造や特性によって一部の構成要素は省略されてもよい。ここで、発光層は、電界発光層または無機発光層を適用することも可能である。
【0099】
正孔注入層は、アノード131上に配置して正孔の注入を円滑にする役割を果たす。正孔輸送層は、正孔注入層上に配置して発光層に円滑に正孔を伝達する役割を果たす。
【0100】
発光層は、正孔輸送層上に配置され、特定の色の光を発光できる物質を含んで特定の色の光を発光できる。そして、発光物質は、燐光物質または蛍光物質を利用して形成することができる。
【0101】
電子輸送層上に電子注入層がさらに配置され得る。電子注入層は、カソード133から電子の注入を円滑にする有機層であり、フレキシブル表示装置100の構造と特性によって省略され得る。
【0102】
一方、発光層と隣接した位置に電子または正孔の流れを阻止する電子阻止層(electron blocking layer)または正孔阻止層(hole blocking layer)をさらに配置し、電子が発光層に注入されるとき、発光層から移動して隣接した正孔輸送層に通過するか、正孔が発光層に注入されるとき、発光層から移動して隣接した電子輸送層に通過する現象を防止し、発光効率を向上させることができる。
【0103】
カソード133は、発光部132上に配置され、発光部132に電子を供給する役割を果たす。カソード133は、電子を供給しなければならないので、仕事関数の低い導電性物質であるマグネシウム(Mg)、銀-マグネシウム(Ag:Mg)等のような金属物質で構成でき、これに制限されない。
【0104】
フレキシブル表示装置100がトップエミッション方式である場合、カソード133は、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウムスズ亜鉛酸化物(Indium Tin Zinc Oxide;ITZO)、亜鉛酸化物(Zinc Oxide;ZnO)及びスズ酸化物(Tin Oxide;TO)系列の透明導電性酸化物であってよい。
【0105】
発光素子130上には、フレキシブル表示装置100の構成要素である薄膜トランジスタ120及び発光素子130が外部から流入する水分、酸素または不純物によって酸化または損傷されることを防止するための封止部115gを配置でき、複数の封止層、異物補償層及び複数のバリアフィルム(barrier film)が積層されて形成できる。
【0106】
封止層は、薄膜トランジスタ120及び発光素子130の上部の前面に配置され得、無機物である窒化シリコン(SiNx)または酸化アルミニウム(AlyOz)のうち一つで構成され得、これに制限されない。封止層上に配置される異物補償層上には、他の封止層がさらに配置されてもよい。
【0107】
異物補償層は、封止層上に配置され、有機物であるシリコンオキシカーボン(SiOCz)、アクリル(acryl)またはエポキシ(epoxy)系列のレジン(resin)を使用することができ、これに制限されない。工程中に発生し得る異物やパーティクル(particle)によって発生したクラック(crack)により不良が発生するとき、異物補償層によって屈曲及び異物が覆われながら補償できる。
【0108】
封止層及び異物補償層上にバリアフィルムを配置してフレキシブル表示装置100が外部からの酸素及び水分の浸透を遅延させることができる。バリアフィルムは、透光性及び両面接着性を帯びるフィルム形態に構成され、オレフィン(olefin)系列、アクリル(acrylic)系列及びシリコン(silicon)系列のいずれか一つの絶縁材料で構成され得、またはCOP(Cyclolefin Polymer)、COC(Cyclolefin Copolymer)及びPC(Polycarbonate)のいずれか一つの材料で構成されたバリアフィルムをさらに積層してもよく、これに制限されない。
【0109】
図4bは、図3において説明したベンディング領域BAの詳細構造断面II-II’である。図4bの一部の構成要素は、図4aにおいて説明された構成要素と実質的に同一、類似しており、これについての説明は省略する。
【0110】
図1乃至図3において説明したゲート信号及びデータ信号は、外部からフレキシブル表示装置100の非表示領域NAに配置される回路配線を経て表示領域AAに配置されている画素に伝達され、発光されるようにする。
【0111】
フレキシブル表示装置100のベンディング領域BAを含む非表示領域NAに配置される配線が単層構造に形成される場合、配線を配置するための多くの空間が要求される。導電性物質を蒸着した後、形成しようとする配線の形状に導電性物質をエッチング等の工程でパターニングするが、エッチング工程の細かさ(fineness)には限界があるため、配線の間の間隔を狭めるための限界によって多くの空間が要求されるので、非表示領域NAの面積が大きくなり、ナローベゼルの具現に困難が発生し得る。
【0112】
これと共に、一つの信号を伝達するために一つの配線を使用する場合、該当配線においてクラックが発生する場合、該当信号が伝達され得ないことがあり得る。
【0113】
基板111をベンディングする過程で配線そのものにクラックが発生するか、他の層にクラックが発生してクラックが配線に伝播されることもあり得る。このように、配線にクラックが発生した場合は、伝達しようとする信号が伝達されないこともあり得る。
【0114】
これによって、本明細書の実施例に係るフレキシブル表示装置100のベンディング領域BAに配置される配線は、第1配線141及び第2配線142の二重配線で配置され得る。
【0115】
第1配線141及び第2配線142は、導電性物質で形成し、フレキシブル基板111のベンディング時にクラックが発生することを減らすために延性に優れた導電性物質で形成され得る。
【0116】
第1配線141及び第2配線142は、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等のように延性に優れた導電性物質で形成され得る。第1配線141及び第2配線142は、表示領域AAで使用される多様な導電性物質のうち一つで形成され得、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、銅(Cu)、または銀(Ag)とマグネシウム(Mg)の合金等でも構成されてもよい。そして、第1配線141及び第2配線142は、多様な導電性物質を含む多層構造に構成されてもよく、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)の3層構造に構成され得、これに制限されることはない。
【0117】
第1配線141及び第2配線142を保護するために、第1配線141及び第2配線142の下部には、無機絶縁層からなるバッファ層が配置されてもよく、第1配線141及び第2配線142の上部及び側部を囲むように無機絶縁層からなるパッシベーション層が形成され、第1配線141及び第2配線142が水分等と反応して腐食される等の現象が防止されることもできる。
【0118】
ベンディング領域BAに形成される第1配線141及び第2配線142は、ベンディングされる場合、引張力を受けるようになる。図3において説明したように、基板111上でベンディング方向と同じ方向に延びる配線が最も大きな引張力を受けるようになり、クラックが発生し得、クラックが激しければ断線が発生し得る。従って、ベンディング方向に延びるように配線を形成するのではなく、ベンディング領域BAを含んで配置される配線の少なくとも一部分は、ベンディング方向と異なる方向である斜線方向に延びるように形成することで、引張力を最小化してクラックの発生を減らすことができる。配線の形状は、菱形状、三角波形状、正弦波形状、台形状等に構成でき、これに制限されない。
【0119】
基板111上に第1配線141が配置され、第1配線141上に第1平坦化層115cが配置され得る。第1平坦化層115c上には第2配線142が配置され、第2配線142上に第2平坦化層115dが配置され得る。第1平坦化層115c及び第2平坦化層115dは、アクリル系樹脂(acrylic resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(polyamides resin)、ポリイミド系樹脂(polyimides resin)、不飽和ポリエステル系樹脂(unsaturated polyesters resin)、ポリフェニレン系樹脂(polyphenylene resin)、ポリフェニレンスルファイド系樹脂(polyphenylenesulfides resin)、及びベンゾシクロブテン(benzocyclobutene)のうち一つ以上の物質で形成され得、これに制限されない。
【0120】
第2平坦化層115d上には、マイクロコーティング層(Micro Coating Layer;MLC)145が配置され得る。マイクロコーティング層145は、ベンディング時に基板111の上部に配置される配線部に引張力が作用してクラックが発生し得るため、ベンディングされる位置に薄い厚さにレジン(resin)をコーティングして配線を保護する役割を果たす。
【0121】
図5は、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置の斜視図である。図6は、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置のベンディング状態を示す斜視図である。図5及び図6は、フレキシブル表示装置の一側、例えば、下側がベンディングされる場合を示している。
【0122】
図5を参照すると、本明細書の実施例に係るフレキシブル表示装置100は、基板111及び回路素子161を含むことができる。基板111は、表示領域AA及び表示領域AAの縁を囲むベゼル領域である非表示領域NAに区画され得る。
【0123】
非表示領域NAは、表示領域AAの外側に定義されたパッド部PAを含むことができる。表示領域AAは、複数のサブ画素が配置され得る。サブ画素は、表示領域AA内で、R(red)、G(green)、B(blue)またはR、G、B、W(white)の方式で配列されてフルカラーを具現できる。サブ画素は、互いに交差するゲートラインとデータラインにより区画され得る。
【0124】
回路素子161は、バンプ(bump)(または、端子(terminal))を含むことができる。回路素子161のバンプは、異方性導電フィルム(anisotropic conductive Film)を通してパッド部PAのパッドにそれぞれ接合され得る。回路素子161は、駆動IC(Integrated Circuit)が延性フィルムに実装されたチップオンフィルム(Chip on Film;COF)であってよい。また、回路素子161は、チップオングラス(Chip on Glass;COG)工程で基板上で直接パッドに接合されるCOGタイプに具現され得る。また、回路素子161は、FFC(Flexible Flat Cable)またはFPC(Flexible Printed Circuit)のような延性回路であってよい。以下の実施例においては、回路素子161の例としてCOFを中心に説明されるが、本明細書はこれに制限されない。
【0125】
回路素子161を通して供給を受けた駆動信号、例えば、ゲート信号及びデータ信号等は、ルーティングラインのような回路配線140を通して表示領域AAのゲートラインとデータラインに供給され得る。
【0126】
フレキシブル表示装置100において、入力映像が具現される表示領域AAの他にパッド部PA、及び回路素子161等が位置できる十分な空間が確保されなければならない。このような空間は、ベゼル領域(bezel area)に該当し、ベゼル領域は、フレキシブル表示装置100の前面に位置するユーザに認知され、多少審美性を低下させる要因となり得る。
【0127】
図6を参照すると、本明細書の実施例に係るフレキシブル表示装置100は、基板111の下側縁が所定の曲率を有するように背面方向にベンディングされ得る。
【0128】
基板111の下側縁は、表示領域AAの外側に該当し得、パッド部PAが位置する領域と対応し得る。基板111が曲がることで、パッド部PAは、表示領域AAの背面方向で表示領域AAと重畳されるように位置できる。これによって、フレキシブル表示装置100の前面で認知されるベゼル領域は最小化され得る。そこで、ベゼル幅が減少し、審美感が向上する効果を提供する。
【0129】
このために、基板111は、曲がり得る柔軟な材質からなり得る。例えば、基板111は、PI(Polyimide)のようなプラスチック材質で形成され得る。また、回路配線140は、柔軟性を有する材料からなり得る。例えば、回路配線140は、メタルナノワイヤ(metal nano wire)、メタルメッシュ(metal mesh)、カーボンナノチューブ(CNT)のような材質で形成され得る。ただし、これに制限されるものではない。
【0130】
回路配線140は、表示領域AAから延びてベンディング領域BAに配置され得る。即ち、回路配線140は、ベンディング領域BAで基板111の外周面に沿って延び得る。
【0131】
一方、駆動IC(Integrated Circuit)に対するEMI(Electro Magnetic Interference)の影響を遮断するために電磁干渉遮蔽構造が必要である。ただし、既存の電磁干渉遮蔽構造は、さらなる電磁干渉遮蔽シートの適用で位置アラインが不正確であり、高価の材料で部品及びモジュール単価が上昇するようになる短所があった。
【0132】
そこで、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、既存の粘着テープに電磁干渉遮蔽シートを追加した機能性テープを利用して低コストで粘着機能を具現すると同時に電磁干渉を遮蔽できることを特徴とする。
【0133】
図7は、本明細書の一実施例に係る上側にホールHが形成されたフレキシブル表示装置の平面図である。図8は、本明細書の一実施例に係る上側にホールHが形成されたフレキシブル表示装置の背面図である。図9は、図8のIII-III’線に沿った断面図である。図10a及び図10bは、機能性テープの断面図及び平面図である。
【0134】
図9は、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100の下側の断面を例に挙げて示している。図7乃至図9のフレキシブル表示装置100は、上側にカメラ、光学センサ、レシーバ、または指紋センサのためのホールHが形成された場合を例に挙げて示しており、これに制限されるものではない。
【0135】
図7乃至図9を参照すると、本明細書の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、表示パネル110、バックプレート(back plate)101、偏光板162及びカバーガラス164を含むことができる。
【0136】
図9を参照すると、表示パネル110は、第1平面部110aと第2平面部110b及び第1平面部110aと第2平面部110bとの間に位置する曲面部110cを含むことができる。第1平面部110aは、複数のサブ画素を有する表示領域AAと対応し、フラット(flat)な状態を維持する領域である。第2平面部110bは、第1平面部110aに対向する領域であり、回路素子161と接合されるパッドを有するパッド部と対応し、フラット(flat)な状態を維持する領域である。曲面部110cは、表示領域AAとパッド部を連結する回路配線が備えられる領域であり、所定の曲率でベンディングされた状態を維持する領域である。
【0137】
例えば、曲面部110cは、「⊃」形状を有し得る。即ち、曲面部110cは、第1平面部110aから延びて背面方向に略180゜ベンディング(bending)され、これによって、曲面部110cから延びた第2平面部110bは、第1平面部110aの背面で第1平面部110aと重畳されるように位置できる。第2平面部110bで表示パネル110に接合された回路素子161は、第1平面部110aの表示パネル110の背面に位置できる。
【0138】
図示はしないが、表示パネル110の上部にバリアフィルムが配置され得る。
【0139】
バリアフィルムは、表示パネル110の多様な構成要素を保護するための構成であって、表示パネル110の少なくとも表示領域AAに対応するように配置され得る。バリアフィルムは、必ず必要な構成ではなく、フレキシブル表示装置100の構造によって削除されてもよい。バリアフィルムは、接着性を有する物質が含まれて構成され得、接着性を有する物質は、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であってよく、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)のような物質で構成され得るので、バリアフィルム上の偏光板162を固定させる役割を果たすことができる。
【0140】
バリアフィルム上に配置される偏光板162は、表示領域AA上で外部光の反射を抑制できる。表示装置100が外部で使用される場合、外部自然光が流入して電界発光素子のアノードに含まれた反射層により反射するか、電界発光素子の下部に配置された金属で構成された電極により反射し得る。このように反射した光によって表示装置100の映像がよく視認されないことがあり得る。偏光板162は、外部から流入した光を特定の方向に偏光し、反射した光がまた表示装置100の外部に放出できないようにする。偏光板162は、表示領域AA上に配置され得るが、これに制限されない。
【0141】
偏光板162は、偏光子及びこれを保護する保護フィルムで構成された偏光板であってもよく、可撓性のために偏光物質をコーティングする方式で形成してもよい。
【0142】
偏光板162と表示パネル110との間にタッチパネル166が配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0143】
タッチパネル166は、複数のタッチセンサを含むことができる。タッチセンサは、表示パネル110の表示領域AAと対応する位置に配置され得る。タッチセンサは、相互容量センサ、及び自己容量センサの少なくともいずれか一つを含むことができる。
【0144】
相互容量センサは、二つのタッチ電極の間に形成された相互容量を含む。相互容量センシング回路は、二つの電極のいずれか一つに駆動信号(または刺激信号)を印加し、他の電極を通して相互容量の電荷変化量を基にタッチ入力を感知できる。相互容量に導電体が近く接近すると相互容量の電荷量が減少してタッチ入力やジェスチャーが感知され得る。
【0145】
自己容量センサは、センサ電極それぞれに形成される自己容量を含む。自己容量センシング回路は、センサ電極それぞれに電荷を供給し、自己容量の電荷変化量を基にタッチ入力を感知できる。自己容量に導電体が近く接近すると、センサの容量にその導電体による容量が並列連結されて容量値が増加する。従って、自己容量の場合に、タッチ入力が感知されるとき、センサの容量値が増加する。
【0146】
タッチパネル166が表示パネル110の上部に位置する構造をTOE(Touch On Encapsulation)構造といい、これに制限されるものではない。
【0147】
図7乃至図9を参照すると、偏光板162の上部に接着層163を配置し、表示装置100の外観を保護するカバーガラス164を接着して配置できる。カバーガラス164は、表示パネル110の前面を覆うように備えられ、表示パネル110を保護する役割を果たす。
【0148】
接着層163は、OCA(Optically Clear Adhesive)を含むことができる。カバーガラス164の縁の4面には、遮光パターン167が配置され得る。
【0149】
遮光パターン167は、カバーガラス164の背面の縁に配置され得る。遮光パターン167は、下部の接着層163、偏光板162及び表示パネル110の一部と重畳するように配置され得る。
【0150】
遮光パターン167は、ブラックインクで塗布され得る。表示装置100の上側には、多数のホール(または、開口)Hを有することができる。例えば、ホールHは、光学センサホール、レシーバホール、カメラホールまたは指紋センサホール(または、ホームボタンホール)を含むことができる。
【0151】
表示パネル110の背面には、バックプレート101が配置され得る。表示パネル110の基板がポリイミドのようなプラスチック物質からなる場合、表示パネル110の下部にガラスで構成された支持基板が配置された状況でフレキシブル表示装置100の製造工程が進行し、製造工程が完了した後に支持基板が分離されてリリース(release)され得る。
【0152】
支持基板がリリースされた以後にも表示パネル110を支持するための構成要素が必要であるので、表示パネル110を支持するためのバックプレート101が表示パネル110の背面に配置され得る。
【0153】
バックプレート101は、基板の下部に異物が付着することを防止でき、外部からの衝撃を緩衝する役割を果たすことができる。バックプレート101は、ベンディング領域を除く表示パネル110の他の領域でベンディング領域に隣接するように配置され得る。
【0154】
バックプレート101は、第1平面部110aと第2平面部110bの背面それぞれに位置する第1バックプレート101aと第2バックプレート101bを含むことができる。第1バックプレート101aは、第1平面部110aの剛性を補強して、第1平面部110aがフラットな状態を維持できる。第2バックプレート101bは、第2平面部110bの剛性を補強して、第2平面部110bがフラットな状態を維持できる。一方、曲面部110cの柔軟性を確保し、マイクロコーティング層145を利用した中立面の制御を容易にするために、バックプレート101は、曲面部110cの背面に位置しないことが好ましい。
【0155】
このようなバックプレート101は、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、これらのポリマーの組み合わせ等で形成されたプラスチック薄膜からなり得る。
【0156】
第1バックプレート101aの背面にクッションテープ168が配置され得る。クッションテープ168は、粘着剤を利用して第1バックプレート101aの背面に貼り付けられ得る。粘着剤は、エンボシング(embossing)パターンを有することができる。粘着剤は、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)で構成され得る。
【0157】
クッションテープ168は、外力を受ける場合、圧縮されて衝撃を吸収する機能を果たすことができる。クッションテープ168は、背面に放熱シートを含むことができる。
【0158】
放熱シートは、放熱、グラウンド及び背面を保護する機能を果たすことができる。放熱シートは、複合放熱シートで構成され得る。
【0159】
一方、ベンディング領域の表示パネル110の上部には、マイクロコーティング層(Micro Coating Layer;MLC)145が配置され得る。マイクロコーティング層145は、バリアフィルムの一側を覆うように形成することができる。
【0160】
マイクロコーティング層145は、ベンディング時に表示パネル110上に配置される回路配線に引張力が作用してクラックが発生し得るため、レジンをベンディングされる位置に薄い厚さに形成して配線を保護する役割を果たすことができる。
【0161】
マイクロコーティング層145は、アクリレートポリマーのようなアクリル系物質で構成できる。ただし、これに制限されるものではない。マイクロコーティング層145は、ベンディング領域の中立面を調節できる。
【0162】
前述したように、中立面は、構造物がベンディングされる場合、構造物に印加される圧縮力(compressive force)と引張力(tensile force)が互いに相殺されて応力を受けない仮想の面を意味し得る。二つ以上の構造物が積層されている場合、構造物の間に仮想の中立面が形成され得る。構造物全体が一方向にベンディングする場合、中立面を基準にベンディング方向に配置される構造物は、ベンディングにより圧縮されるようになるので圧縮力を受ける。これとは逆に、中立面を基準にベンディング方向と反対方向に配置される構造物は、ベンディングにより伸びるようになるので引張力を受ける。そして、構造物は、同じ圧縮力と引張力のうち引張力を受ける場合にさらに脆弱であるので、引張力を受ける時にクラックが発生する確率がさらに高い。
【0163】
中立面を基準に下部に配置される表示パネル110のフレキシブル基板は圧縮されるので圧縮力を受け、上部に配置される回路配線は引張力を受け得、この引張力によってクラックが発生し得る。従って、回路配線が受ける引張力を最小化するためには、中立面上に位置させてよい。
【0164】
マイクロコーティング層145をベンディング領域上に配置させることで、中立面を上部方向に上昇させることができ、中立面が回路配線と同じ位置に形成するか中立面より高い位置に位置して、ベンディング時に応力を受けないか圧縮力を受けるようになってクラック発生を抑制できる。
【0165】
表示パネル110の第2平面部110bの末端に回路素子161が連結され得る。回路素子161上には、表示領域AAに配置された画素に信号を伝達するための多様な配線が形成され得る。
【0166】
回路素子161は、曲がり得るようにフレキシビリティを有する材料で形成され得る。表示パネル110の第2平面部110bには、駆動IC165が取り付けられ得、回路素子161上に形成された配線に連結されて駆動信号及びデータを表示領域AAに配置されたサブ画素に提供できる。
【0167】
回路素子161は、フレキシブル印刷回路基板(Flexible Printed Circuit Board;FPCB)であってよい。
【0168】
一方、本明細書の一実施例に係るクッションテープ168の背面の一部には、クッションテープ168と第2バックプレート101bとの間の接着及び駆動IC165の電磁干渉遮蔽のための機能性テープ170が貼り付けられることを特徴とする。
【0169】
前述したように、駆動IC165に対する電磁干渉の影響を遮断するために、電磁干渉遮蔽構造が必要である。ただし、既存の電磁干渉遮蔽構造は、さらなる電磁干渉遮蔽シートの適用で位置アラインが不正確であり、高価の材料でアラインの不正確に重複使用で部品及びモジュール単価が上昇するようになる短所があった。
【0170】
そこで、本明細書は、両面テープ170a、170cの間に電磁干渉遮蔽シート170bを追加した機能性テープ170を適用し、クッションテープ168と第2バックプレート101bとの間の接着及び駆動IC165の電磁干渉遮蔽を同時に可能にすることを特徴とする。
【0171】
本明細書の一実施例に係る機能性テープ170は、クッションテープ168の背面に位置した第1両面テープ170a、第2バックプレート101bの上面に位置した第2両面テープ170c、及び第1、第2両面テープ170a、170cの間に介在された電磁干渉遮蔽シート170bを含み、粘着機能と共に低コストで電磁干渉遮蔽機能が改善され、最適な効率を導出できる効果を提供する。
【0172】
機能性テープ170は、駆動IC165と1:1にアラインされ得る。このために、本明細書の機能性テープ170は、駆動IC165と対等なサイズで四角あるいはベンディング可能な形状をさらに含むことができる。
【0173】
このように本明細書の一実施例に係る機能性テープ170は、電磁干渉遮蔽シート170bの上、下面に第1、第2両面テープ170a、170cが接着され、ベンディングされる表示パネル110の形態に合わせて矩形にパターニングされ得る。
【0174】
特に、本明細書の一実施例に係る機能性テープ170は、図10a及び図10bを参照すると、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bとの間にオフセットギャップ(offset gap)Gをおき、層間分離を事前に予防して構造の安定性を確保することを特徴とする。ただし、これに制限されるものではなく、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bとの間にオフセットギャップがなくてもよい。
【0175】
即ち、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bのサイズは、互いに同一でなく、電磁干渉遮蔽シート170bが第1、第2両面テープ170a、170cよりさらに小さなサイズを有し得る。
【0176】
電磁干渉遮蔽シート170bは、第1、第2両面テープ170a、170cよりさらに小さなサイズを有するように縁が内側に後退され得、そこで、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170b間のサイズ差をオフセットギャップGといえる。
【0177】
オフセットギャップGは、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bとの間の層間分離を予防するために、約0.5mm~1.5mmの範囲を有し得る。
【0178】
オフセットギャップGは、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bとの間の4面の縁に有し得るが、これに制限されるものではない。
【0179】
本明細書の一実施例に係る機能性テープ170は、駆動IC165の電磁干渉を遮蔽するために駆動IC165をカバーできる部分に位置し得る。
【0180】
駆動IC165は、表示パネル110のパッド部、即ち、マイクロコーティング層145と回路素子161との間に配置され、機能性テープ170は、一端がマイクロコーティング層145の一部と重畳し得、他の一端は、回路素子161から一定距離離隔され得る。
【0181】
一方、本明細書のフレキシブル表示装置は、機能性テープ以外にガスケットテープ(gasket tape)を駆動ICの上面に追加、配置することでより効果的に電磁干渉を遮蔽でき、これを本明細書の他の実施例を通して詳細に説明する。
【0182】
図11は、本明細書の他の実施例のフレキシブル表示装置の断面図である。
【0183】
図11の本明細書の他の実施例に係るフレキシブル表示装置200は、駆動IC165の上面にガスケットテープ250が追加、配置されることを除いては、図7乃至図9のフレキシブル表示装置100と実質的に同じ構成からなっている。同じ構成に対しては同じ参照符号を使用し、説明を省略する。
【0184】
図11を参照すると、本明細書の他の実施例のフレキシブル表示装置200は、表示パネル110、バックプレート(back plate)101、偏光板162及びカバーガラス164を含むことができる。
【0185】
表示パネル110の上部にバリアフィルムが配置され得る。バリアフィルム上に偏光板162が配置され得る。偏光板162と表示パネル110との間にタッチパネル166が配置され得る。
【0186】
偏光板162の上部に接着層163を利用してカバーガラス164を接着して配置できる。カバーガラス164の縁の4面には、遮光パターン167が配置され得る。
【0187】
表示パネル110の背面には、バックプレート101が配置され得る。バックプレート101は、第1平面部110aと第2平面部110bの背面それぞれに位置する第1バックプレート101aと第2バックプレート101bを含むことができる。
【0188】
第1バックプレート101aの背面にクッションテープ168が配置され得る。ベンディング領域の表示パネル110の上部には、マイクロコーティング層145が配置され得る。
【0189】
表示パネル110の第2平面部110bの末端に回路素子161が連結され得る。表示パネル110の第2平面部110bには、駆動IC165が取り付けられ得る。
【0190】
本明細書の他の実施例に係るクッションテープ168の背面の一部には、クッションテープ168と第2バックプレート101bとの間の接着及び駆動IC165の電磁干渉遮蔽のための機能性テープ170が貼り付けられ得る。
【0191】
本明細書の他の実施例に係る機能性テープ170は、クッションテープ168の背面に位置した第1両面テープ170a、第2バックプレート101bの上面に位置した第2両面テープ170c、及び第1、第2両面テープ170a、170cの間に介在された電磁干渉遮蔽シート170bを含むことができる。
【0192】
機能性テープ170は、駆動IC165と対等なサイズで四角あるいはベンディング可能な形状をさらに含むことができる。
【0193】
本明細書の他の実施例に係る機能性テープ170は、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bとの間にオフセットギャップを有し得るが、これに制限されるものではない。
【0194】
オフセットギャップは、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bとの間の層間分離を予防するために、約0.5mm~1.5mmの範囲を有し得る。
【0195】
オフセットギャップは、第1、第2両面テープ170a、170cと電磁干渉遮蔽シート170bとの間の4面の縁に有し得るが、これに制限されるものではない。
【0196】
本明細書の他の実施例に係る機能性テープ170は、駆動IC165の電磁干渉を遮蔽するために駆動IC165をカバーできる部分に位置し得る。
【0197】
駆動IC165は、表示パネル110のパッド部、即ち、マイクロコーティング層145と回路素子161との間に配置され、機能性テープ170は、一端がマイクロコーティング層145の一部と重畳し得、他の一端は、回路素子161から一定距離離隔され得る。
【0198】
本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置200は、駆動IC165の上面にガスケットテープ250が追加、配置されることを特徴とする。
【0199】
ガスケットテープ250は、駆動IC165全体とマイクロコーティング層145の一端をカバーするように回路素子161の上面に貼り付けられ得る。ガスケットテープ250は、機能性テープ170とは別に電磁干渉遮蔽シートを含んで効果的に電磁干渉を遮蔽できるようになる。
【0200】
例えば、ガスケットテープ250は、粘着層と粘着層上に電磁干渉遮蔽シートで構成され得、電磁干渉遮蔽シートは、粘着層に比してさらに10倍厚い厚さを有し得る。
【0201】
一方、前述したように、本明細書に係る機能性テープは、第1、第2両面テープと電磁干渉遮蔽シートとの間にオフセットギャップがなくてもよく、これを本明細書のまた他の実施例を通して詳細に説明する。
【0202】
図12は、本明細書のまた他の実施例のフレキシブル表示装置の断面図である。
【0203】
図12の本明細書のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置300は、機能性テープ370の構造を除いては、図11のフレキシブル表示装置200と実質的に同じ構成からなっている。同じ構成に対しては同じ参照符号を使用し、説明を省略する。
【0204】
図12を参照すると、本明細書のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置300は、表示パネル110、バックプレート(back plate)101、偏光板162及びカバーガラス164を含むことができる。
【0205】
表示パネル110の上部にバリアフィルムが配置され得る。バリアフィルム上に偏光板162が配置され得る。
【0206】
偏光板162と表示パネル110との間にタッチパネル166が配置され得る。偏光板162の上部に接着層163を利用してカバーガラス164を接着して配置できる。
【0207】
カバーガラス164の縁の4面には、遮光パターン167が配置され得る。表示パネル110の背面には、バックプレート101が配置され得る。
【0208】
バックプレート101は、第1平面部110aと第2平面部110bの背面それぞれに位置する第1バックプレート101aと第2バックプレート101bを含むことができる。
【0209】
第1バックプレート101aの背面にクッションテープ168が配置され得る。ベンディング領域の表示パネル110の上部には、マイクロコーティング層145が配置され得る。
【0210】
表示パネル110の第2平面部110bの末端に回路素子161が連結され得る。表示パネル110の第2平面部110bには、駆動IC165が取り付けられ得る。
【0211】
本明細書のまた他の実施例に係るクッションテープ168の背面の一部には、クッションテープ168と第2バックプレート101bとの間の接着及び駆動IC165の電磁干渉遮蔽のための機能性テープ370が貼り付けられ得る。
【0212】
本明細書のまた他の実施例の機能性テープ370は、クッションテープ168の背面に位置した第1両面テープ370a、第2バックプレート101bの上面に位置した第2両面テープ370c、及び第1、第2両面テープ370a、370cの間に介在された電磁干渉遮蔽シート370bを含むことができる。
【0213】
機能性テープ370は、駆動IC165と対等なサイズで四角あるいはベンディング可能な形状をさらに含むことができる。
【0214】
本明細書のまた他の実施例に係る機能性テープ370は、第1、第2両面テープ370a、370cと電磁干渉遮蔽シート370bとの間にオフセットギャップを有しないことを特徴とする。即ち、第1、第2両面テープ370a、370cと電磁干渉遮蔽シート370bは、ほぼ同じサイズで構成され得る。
【0215】
本明細書のまた他の実施例に係る機能性テープ370は、駆動IC165の電磁干渉を遮蔽するために駆動IC165をカバーできる部分に位置し得る。
【0216】
駆動IC165は、表示パネル110のパッド部、即ち、マイクロコーティング層145と回路素子161との間に配置され、機能性テープ370は、一端がマイクロコーティング層145の一部と重畳し得、他の一端は、回路素子161から一定距離離隔され得る。
【0217】
本発明のまた他の実施例のフレキシブル表示装置300は、駆動IC165の上面にガスケットテープ350が追加、配置されることを特徴とする。
【0218】
ガスケットテープ350は、駆動IC165全体とマイクロコーティング層145の一端をカバーするように回路素子161の上面に貼り付けられ得る。ガスケットテープ350は、機能性テープ370とは別に電磁干渉遮蔽シートを含んで効果的に電磁干渉を遮蔽できるようになる。
【0219】
例えば、ガスケットテープ350は、粘着層と粘着層上に電磁干渉遮蔽シートで構成され得、電磁干渉遮蔽シートは、粘着層に比してさらに10倍厚い厚さを有し得る。
【0220】
本発明の実施例に係るフレキシブル表示装置は、下記のように説明され得る。
【0221】
本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置は、表示領域及び前記表示領域の一側から延びてベンディングされたベンディング領域を含む表示パネル、前記表示パネルの背面に配置されるバックプレート、前記バックプレートの背面に配置されるクッションテープ、前記ベンディング領域から延びたパッド部に配置される駆動IC(Integrated Circuit)、及び前記クッションテープと前記バックプレートとの間を接着し、前記駆動integrated circuitに対向して配置される機能性テープを含むことができる。
【0222】
本発明の他の特徴によれば、前記表示パネルは、前記表示領域に対応し、フラット(flat)な状態を維持する第1平面部、前記第1平面部に対向し、前記パッド部を含み、フラット(flat)な状態を維持する第2平面部、及び前記第1平面部と前記第2平面部との間に位置し、前記ベンディング領域に対応する曲面部を含むことができる。
【0223】
本発明のまた他の特徴によれば、前記バックプレートは、前記第1平面部の背面に位置する第1バックプレート及び前記第2平面部の背面に位置する第2バックプレートを含むことができる。
【0224】
本発明のまた他の特徴によれば、前記クッションテープは、前記第1バックプレートの背面に配置され得る。本発明のまた他の特徴によれば、フレキシブル表示装置は、前記ベンディング領域の表示パネルの上部に配置されるマイクロコーティング層をさらに含むことができる。
【0225】
本発明のまた他の特徴によれば、前記機能性テープは、前記クッションテープと前記第2バックプレートとの間を接着し、前記駆動integrated circuitの電磁干渉を遮蔽できる。
【0226】
本発明のまた他の特徴によれば、前記機能性テープは、前記クッションテープの背面に位置した第1両面テープ、前記第2バックプレートの上面に位置した第2両面テープ、及び前記第1、第2両面テープの間に介在された電磁干渉遮蔽シートを含むことができる。
【0227】
本発明のまた他の特徴によれば、前記機能性テープは、前記第1、第2両面テープと前記電磁干渉遮蔽シートとの間にオフセットギャップ(offset gap)を有し得る。
【0228】
本発明のまた他の特徴によれば、前記オフセットギャップは、0.5mm~1.5mmの範囲を有し得る。
【0229】
本発明のまた他の特徴によれば、前記オフセットギャップは、前記第1、第2両面テープと前記電磁干渉遮蔽シートとの間の4面の縁に形成され得る。
【0230】
本発明のまた他の特徴によれば、フレキシブル表示装置は、前記第2平面部の末端に連結される回路素子をさらに含むことができる。
【0231】
本発明のまた他の特徴によれば、前記駆動ICは、前記マイクロコーティング層と前記回路素子との間に配置され、前記機能性テープは、一端が前記マイクロコーティング層の一部と重畳し、他の一端は、前記回路素子から一定距離離隔されて位置し得る。
【0232】
本発明のまた他の特徴によれば、フレキシブル表示装置は、前記回路素子の上面に貼り付けられ、前記駆動ICと前記マイクロコーティング層の一端をカバーするガスケットテープをさらに含むことができる。
【0233】
本発明のまた他の特徴によれば、前記ガスケットテープは、粘着層及び前記粘着層上に備えられる電磁干渉遮蔽シートを含むことができる。
【0234】
本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置は、第1平面部、前記第1平面部に対向し、パッド部を含む第2平面部、及び前記第1平面部と前記第2平面部との間でベンディングされた曲面部を含む表示パネル、前記第1平面部の背面に配置される第1バックプレート、前記第2平面部の背面に配置される第2バックプレート、前記第1バックプレートの背面に配置されるクッションテープ、前記パッド部に配置される駆動IC、及び前記クッションテープと前記第2バックプレートとの間を接着し、前記駆動ICに対向して配置されて駆動ICの電磁干渉を遮蔽する機能性テープを含むことができる。
【0235】
本発明の他の特徴によれば、前記機能性テープは、前記クッションテープの背面に位置した第1両面テープ、前記第2バックプレートの上面に位置した第2両面テープ、及び前記第1、第2両面テープの間に介在された電磁干渉遮蔽シートを含むことができる。
【0236】
本発明のまた他の特徴によれば、前記機能性テープは、前記第1、第2両面テープと前記電磁干渉遮蔽シートとの間にオフセットギャップを有し得る。
【0237】
本発明のまた他の特徴によれば、フレキシブル表示装置は、前記曲面部の表示パネルの上部に配置されるマイクロコーティング層及び前記第2平面部の末端に連結される回路素子をさらに含むことができる。
【0238】
本発明のまた他の特徴によれば、前記駆動ICは、前記マイクロコーティング層と前記回路素子との間に配置され、前記機能性テープは、一端が前記マイクロコーティング層の一部と重畳し、他の一端は、前記回路素子から一定距離離隔されて位置し得る。
【0239】
本発明のまた他の特徴によれば、フレキシブル表示装置は、前記回路素子の上面に貼り付けられ、前記駆動ICと前記マイクロコーティング層の一端をカバーするガスケットテープをさらに含むことができる。
【0240】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7
図8
図9
図10a
図10b
図11
図12