(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-18
(45)【発行日】2022-04-26
(54)【発明の名称】電動リフトテーブル制御システム
(51)【国際特許分類】
A47B 9/00 20060101AFI20220419BHJP
A47B 9/20 20060101ALI20220419BHJP
A47B 17/02 20060101ALI20220419BHJP
A47B 13/08 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
A47B9/00 Z
A47B9/20
A47B17/02
A47B13/08 A
(21)【出願番号】P 2020563559
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(86)【国際出願番号】 CN2020079213
(87)【国際公開番号】W WO2020211577
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2020-11-11
(31)【優先権主張番号】201910313288.0
(32)【優先日】2019-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517160709
【氏名又は名称】楽歌人体工学科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Loctek Ergonomic Technology Corp.
【住所又は居所原語表記】No. 588, Qihang South Road Yinzhou Economic Development Zone Zhanqi Town,Yinzhou District Ningbo,Zhejiang 315100,China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】項 楽宏
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108185653(CN,A)
【文献】中国実用新案第205500709(CN,U)
【文献】特開2017-176404(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 9/00
A47B 9/20
A47B 17/02
A47B 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラと、テーブル(1)と、コントローラを信号とで接続し、テーブルを垂直に移動させるリフトコラム(2)とを具備し、抵抗時にバックオフすることを実現する電動リフトテーブル制御システムであって、
テーブル(1)の下に配置された少なくとも1組の障害物を検出するための安全格子(3)を更に具備し、各組の安全格子は送信端アセンブリと受信端アセンブリを備え、安全格子(3)とテーブル(1)の下面との間に隙間が設けられ、前記安全格子(3)はコントローラ信号に接続され
、
前記テーブル(1)の両側の下方には、それぞれ第1の取付板(4)が設けられており、2つの前記第1の取付板(4)の間の対向面には、安全格子(3)の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置されていることにより、安全格子(3)での送信端アセンブリから送信したビームが受信端アセンブリによって受信できることを特徴とする電動リフトテーブル制御システム。
【請求項2】
2つのリフトコラム(2)の内側には第2の取付板(5)が設けられており、前記2つの第2の取付板(5)の対向面には、それぞれ安全格子(3)の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置されていることにより、安全格子(3)での送信端アセンブリから発信したビームが受信側アセンブリによって受信できることを特徴とする請求項
1に記載の電動リフトテーブル制御システム。
【請求項3】
第1の接続板(6)を更に具備し、前記第1の接続板(6)は、テーブル(1)の両側の各側の第1の取付板(4)と第2の取付板(5)をそれぞれ接続し、固定して一体の固定板を形成することを特徴とする請求項
2に記載の電動リフトテーブル制御システム。
【請求項4】
前記テーブル(1)の下部に、2つのリフトコラム(2)の間に第3の取付板(7)が2つ設けられ、2つの第3の取付板(7)の間の対向面には、それぞれ安全格子(3)の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置され、1つの第3の取付板(7)とテーブル(1)側の間の対向位置には、それぞれ安全格子(3)の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置され、且つ、もう一つの第3の取付板(7)とテーブル(1)の反対側の間の対向位置に、それぞれ安全格子(3)の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置され、すべての安全格子(3)がコントローラ信号に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電動リフトテーブル制御システム。
【請求項5】
2つのリフトコラム(2)の外側には、第4の取付板(8)が設けられ、そのうちの一つの第4の取付板(8)とテーブル(1)の側の間の対向位置にはそれぞれ安全格子(3)の送信端アセンブリと受信端アセンブリが取り付けられ、もう一つの第2の取付板(5)とテーブル(1)の反対側の間の対向位置にはそれぞれ安全格子(3)の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置されていることを特徴とする請求項
4に記載の電動リフトテーブル制御システム。
【請求項6】
第2の接続板(9)を更に具備し、前記第2の接続板(
9)は、テーブル(1)の両側の各側の第3の取付板(7)と第4の取付板(8)をそれぞれ接続して固定して一つの全体的な固定板を形成することを特徴とする請求項
5に記載の電動リフトテーブル制御システム。
【請求項7】
取付板のそれぞれの下部には、タッチセンサ(10)が設けられ、前記タッチセンサ(10)はコントローラ信号に接続されていることを特徴とする請求項
1-6のいずれか一項に記載の電動リフトテーブル制御システム。
【請求項8】
前記隙間の範囲は、2-20cmであることを特徴とする請求項1に記載の電動リフトテーブル制御システム。
【請求項9】
抵抗時にバックオフすることを実現する電動リフトテーブル制御方法であって、
リフトテーブルの状態を時間間隔Xで検出し、リフトテーブルが静止状態であれば、引き続き検出し、リフトテーブルが運動状態であれば、次のステップに進むステップS1と、
安全格子は障害物が安全格子の格子領域にあるかどうかを検出する作業を行い、障害物が格子領域にあることを検出しないとき引き続き検出作業を行い、障害物が格子領域にあることを検出したとき、障害物があると判断し、コントローラは、作業を停止し、またはバックオフするようにリフトコラムを制御するステップS2と、
を含むことを特徴とする電動リフトテーブル制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス家具の技術分野に関し、特に、抵抗時にバックオフすることを実現する電気リフトテーブル制御システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気リフトプラットフォームは、住宅、オフィス及び医療分野に使われている。例えば、高さ調節可能なデスク、ダイニングテーブル、畳、オフィステーブル、医療用ベッドなどがある。使用者はリフトプラットフォームを調整する時、プラットフォームまたはフレームが障害物に遭遇した場合、障害物またはプラットフォーム自体の構造を破壊する可能性があり、衝突物が人体に押し込まれた場合、人体に危害を与える恐れがある。
【0003】
したがって、従来技術の市場には、抵抗バックオフ機能を持つリフトプラットフォームがあるが、このようなリフトプラットフォームはすべて障害物に遭遇した後に、抵抗されたかどうかを判断してから、バックオフ動作を行う。判断時間が長い場合、障害物やプラットフォーム自体の構造を破壊し、人体さえも負傷する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明によって解決しようとする技術課題は、障害物に遭遇する前にリフトコラムの動作を停止するように制御することができる、抵抗時にバックオフすることを実現する電動リフトテーブル制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が採用している実施態様は、以下の通りである。即ち、コントローラと、テーブルと、コントローラと信号で接続し、テーブルを垂直に移動させるリフトコラムとを具備する。また、抵抗時にバックオフすることを実現する電動リフトテーブル制御システムにおいて、テーブルの下に配置された少なくとも1組の障害物を検出するための安全格子を更に具備する。各組の安全格子は送信端アセンブリと受信端アセンブリを備え、安全格子とテーブルの下面との間に隙間が設けられ、前記安全格子はコントローラ信号に接続される。
【0006】
好ましくは、前記テーブルの両側の下方には、それぞれ第1の取付板が設けられており、前記2つの第1の取付板の間の対向面には、それぞれ安全格子の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置されていることにより、安全格子での送信端アセンブリから送信したビームが受信端アセンブリによって受信できる。
【0007】
好ましくは、2つのリフトコラムの内側には第2の取付板が設けられており、前記2つの第2の取付板の対向面には、それぞれ安全格子の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置されていることにより、安全格子での送信端アセンブリから発信したビームが受信側アセンブリによって受信できる。
【0008】
好ましくは、第1の接続板を更に具備し、前記第1の接続板は、テーブルの両側の各側の第1の取付板と第2の取付板をそれぞれ接続し、固定して一体の固定板を形成する。
【0009】
好ましくは、前記テーブルの下部に、2つのリフトコラムの間に第3の取付板が2つ設けられ、2つの第3の取付板の間の対向面には、それぞれ安全格子の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置され、1つの第3の取付板とテーブル側の間の対向位置には、それぞれ安全格子の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置され、且つ、もう一つの第3の取付板とテーブルの反対側の間の対向位置に、それぞれ安全格子の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置され、すべての安全格子がコントローラ信号に接続されている。
【0010】
好ましくは、2つのリフトコラムの外側には、第4の取付板が設けられ、そのうちの一つの第4の取付板とテーブルの側の間の対向位置には、それぞれ安全格子の送信端アセンブリと受信端アセンブリが取り付けられ、もう一つの第2の取付板とテーブルの反対側の間の対向位置には、それぞれ安全格子の送信端アセンブリと受信端アセンブリが配置されている。
【0011】
好ましくは、第2の接続板を更に具備し、前記第2の接続板は、テーブルの両側の各側の第3の取付板と第4の取付板をそれぞれ接続し、固定して一つの全体的な固定板を形成する。
好ましくは、前記取付板のそれぞれの下部には、タッチセンサが設けられ、前記タッチセンサはコントローラ信号に接続されている。
好ましくは、前記隙間の範囲は、2~20cmである。
【0012】
以上のような構造を従来技術と比較して、本発明は、以下の利点がある。即ち、障害物を検出するように安全格子を設置することにより、障害物に遭遇する前に、安全格子が障害物を検出できる。すなわちコントローラに情報をフィードバックすることができ、コントローラはリフトコラムの停止または後退を制御することができる。このようにして、障害物をバックオフすることができ、さらにテーブルが障害物にぶつかる可能性を大幅に低減することができる。
【0013】
テーブルがリフトコラムの幅に相当する場合、取付板をテーブルの両側に設置する。取付板におけるリフト柱によって遮られた部分に一部の取付板をさらに設置する。取付板に安全格子を設置し、両部分の取付板が接続板で接続することにより、組み立てが便利であるだけでなく、安全格子からの光のカバー範囲をより完全にすることができる。
また、取付板の下部にタッチセンサを設置することにより、テーブルの下の唯一の盲点をタッチセンサによってカバーする。
【0014】
安全格子とテーブル下面の間の隙間を2-20cmに設定することにより、安全格子とテーブル下面の間の距離が大きくなり、さらにコントローラの反応判断時間が十分になり、信頼性が高くなる。
【0015】
本発明が採用しているほかの実施態様は、以下の通りである。即ち、抵抗時にバックオフすることを実現する電動リフトテーブル制御方法において、リフトテーブルの状態を時間間隔Xで検出する。リフトテーブルが静止状態であれば、引き続き検出する。リフトテーブルが運動状態であれば、次のステップに進むステップS1と、安全格子は障害物が安全格子の格子領域にあるかどうかを検出する作業を行いう。障害物が格子領域にあることが検出しなかったら、引き続き検出する。障害物が格子領域にあると検出したら、障害物があると判断し、コントローラは、作業を停止し、またはバックオフするようにリフトコラムを制御するステップS2と、を具備する。
【0016】
以上のような構造を従来技術と比較して、本発明は、以下の利点がある。即ち、障害物を検出するように安全格子を設置することにより、障害物に遭遇する前に、安全格子が障害物を検出できる。すなわちコントローラに情報をフィードバックすることができ、コントローラはリフトコラムの停止または後退を制御することができ、このようにして、障害物をバックオフすることができ、さらにテーブルが障害物にぶつかる可能性を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】は、本発明による抵抗時にバックオフすることを実現する電動リフトテーブル制御システムの接続ブロック図である。
【
図2】は、本発明の第3の実施例の概略構造図である。
【
図4】は、本発明の第3の実施例における安全格子の動作の概略図である。
【
図5】は、本発明の第9の実施例の概略構成図である。
【
図7】は、本発明の第9の実施例における安全格子の動作を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、具体的な実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は以下の具体的な実施形態に限定されない。
【0019】
従来技術のリフトテーdブルは、コントローラ、テーブル1、ベース、テーブルとベースの間に設置された両者の距離を調整するためのリフトコラム2を含む。リフトコラムとコントローラは有線で接続されても良いし、無線で接続されても良い。リフトコラム2は通常、リフトコラム2を動作させるための動力機構、一般にモーターを具備する。リフトコラム2は、テーブル1と固定されている外側ケーシングと、ベースと固定されている内側ケーシングを具備し、外側ケーシングと内側ケーシングが互いに移動することができる。リフトテーブルは従来技術では従来のものであるため、ここでは詳述しない。
【0020】
また、安全格子3は市販品であり、従来の技術でも一般的なものであるが、従来技術の安全格子の多くは、ユーザーの身体が危険な領域に入るのを防ぐために主に使用される。また、安全保護として機能し、製品のサイズや位置を検出するための誤り訂正機能を有するものもある。しかし、本出願は主にリフトテーブルに設置され、障害物を検出する機能を有するものである。さらに、1組の安全格子3は、一般に、送信側アセンブリおよび受信側アセンブリを含み、送信側コンポーネントは、通常、複数の送信機を備えており、受信側アセンブリも対応して複数の受信機を設定し、かつ、安全格子は、コントローラとの信号接続が一般的に必要である。
【0021】
具体的な実施例1:テーブル1は、2つのリフトコラム2の幅に等しい幅が小さいため、テーブル1の下端に第1の取付板4が設けられている。また、第1の取付板4の幅は、ユーザーの要求に応じて設定でき、テーブル1の幅の半分でも、テーブル1と同じ幅でもよい。第1の取付板4は、リフトテーブルが置かれる環境および使用習慣に応じて設置する。例えば、テーブル1に対して垂直に配置され、一方側の第1の取付板4には送信端アセンブリが設けられており、他方の側の第1の取付板4に対応する位置には受信側アセンブリが設けられており、つまり、送信側のアセンブリから発送した光エネルギーが受信側のコンポーネントによって受信される限り、両者の位置が対応すると見なされている。また、送信端アセンブリ及び受信端アセンブリとテーブル1の下面との間の距離は2~20cmであり、本具体的な実施例は10cmであることが好ましい。本具体的な実施例では、送信端アセンブリによって発した光は水平であるため、受信端アセンブリによって受信された光も水平であり、つまり、2つのアセンブリを同じ高さに設定できる。このようにして、障害物がない場合、送信端アセンブリからの光信号は、受信端アセンブリによって受信される。障害物がある場合、一部の送信端アセンブリからの光が障害物によって遮られ、この部分に対応する受信端アセンブリは、この部分の光を受信できず、さらに、ある領域に障害物があることが検出することができる。
【0022】
具体的な実施例2が、具体的な実施例1とは異なり、第1の取付板4の一部がリフトコラム2によって遮られている。このため、具体的な実施例2では、第1の取付板4が遮られている部分は、送信端アセンブリと受信端アセンブリを設けず、リフトコラム2によって第1の取付板4が遮られているもう一方の面に第2の取付板5を設ける。そして、二つの第2の取付板5とする位置には対向送信端アセンブリと受信端アセンブリが設けられている。
【0023】
具体的な第3の実施例が具体的な第2の実施例と異なる点は、第3実施例のテーブル1の両側の第1の取付基板4と第2の取付基板5を第1接続基板6で固定接続して固定基板とした点である。取り付けるときは、固定プレートを直接に取り付ければよく、何度も取り付ける必要はない。
【0024】
具体的な第4の実施例が具体的な第3の実施例と異なる点は、第4実施例の第1の取付基板4および第2の取付基板5の底面に、タッチパネル10が配置されており、且つタッチセンサ10がコントローラに接続されている点である。 具体的な設定は、必要に応じて行われている。タッチセンサ10は、タッチしたらトリガ信号を生成する一般的なセンサであり、ここでは詳しく説明しない。
【0025】
具体的な第5の実施例が具体的な第4の実施例と異なる点は、具体的な実施例5で採用された格子は、対射格子であり、すなわち、送信端アセンブリと受信端アセンブリとが間隔をあけて配置され、または1つの送信端アセンブリは、一つのビームだけではなく、複数のビームを送信し、複数の受信端アセンブリによって受信されることができる。
【0026】
具体的な第6の実施例は、以下の通りである。即ち、テーブル1の幅は、2つのリフトコラム2の幅よりも大きいため、2つのリフトコラム2の内側に第3の取付板7が配置されており、第3の取付板7をリフトコラム2に固定してもよく、上部のテーブル1の下に固定してもよい。第3の取り付け板7はテーブル1に垂直に配置され、2つの第3の取付板7の対向する面にはそれぞれ安全格子3の送信端アセンブリおよび受信端アセンブリが取り付けられている。これらの安全格子3は、2つの第3の取付板7の間に配置されているため、水平に配置できる。また、一つの第3の取付板7とテーブル1側との間の対向する位置に、それぞれ安全格子3の送信端アセンブリと受信端アセンブリが取り付けられている。テーブル1側と第3の取付板7の底面との間には高さの差があるので、これらの安全格子3は傾斜して配置する必要があり、すなわち、送信端アセンブリから放射される光は傾斜するものである。また、もう一つの第3の取付板7とテーブル1の他の側との間の対向する位置にもそれぞれ安全格子3の送信端アセンブリおよび受信端アセンブリが取り付けられている。テーブル1の他の反対側と第3の取付板7の底部との間に高さの差があるため、これらの安全格子3も傾斜して設置する必要があり、すなわち、送信端アセンブリから放射される光も傾斜するものである。ただし、特定の第3の取付板7のどちら側には送信端アセンブリが配置されており、どちら側には受信端アセンブリが配置されていることは、決定されておらず、必要に応じて設定できる。
【0027】
具体的な第7の実施例が具体的な第6の実施例と異なる点は、以下の通りである。即ち、第3の取付板7の一部はリフトコラム2によって遮られているので、2つのリフトコラム2の外側に第4の取付板8を設置し、本来第3の取付板7に取り付けるべきだったリフトコラム2によって部分的に遮られた安全格子3を対応する第4の取付板8に取り付ける必要がある。これは必要に応じて設定できる。
【0028】
具体的な第8の実施例が具体的な第7の実施例と異なる点は、以下の通りである。即ち、具体的な実施例8では、テーブル1の両側の各側の第3の取付板7と第4の取付板8を第2の接続板9で固定接続して固定板を形成し、取り付ける時、直接に固定板を取り付ければよく、複数回の設置は必要がない。
【0029】
具体的な第9の実施例が具体的な第8の実施例と異なる点は、以下の通りである。即ち、具体的な第9の実施例の第3の取付板7及び第4の取付板8の底部には、タッチセンサ10が設けられ、タッチセンサ10がコントローラと信号で接続されている。具体的には、必要に応じて設定できる。また、タッチセンサ10が通常のセンサであり、接触するとトリガ信号が発生することになり、ここでは詳しく説明しない。
【0030】
具体的な第10の実施例が具体的な第9の実施例と異なる点は、以下の通りである。即ち、具体的な実施例10のテーブル1の両側の下部には、取付具が設置されている。それにより、本来テーブル1の両側に直接設置されていた安全格子3を取付具に取り付けることが可能であり、安全格子3とテーブル1との間の距離が大きくなる。さらに、上記の実施例は、以下の制御方法によって制御できる。
【0031】
ステップS1:リフトテーブルの状態を時間間隔Xで検出し、リフトテーブルが静止状態であれば、引き続き検出する。リフトテーブルが運動状態であれば、次のステップに進む。なお、X時間を比較的小さい時間に設定でき、例えば1秒程度とすることができる。
【0032】
ステップS2:安全格子は障害物が安全格子の格子領域にあるかどうかを検出する作業を行う。障害物が格子領域にあることが検出しないときは、引き続き検出し、障害物が格子領域にあると検出したら、障害物があると判断し、コントローラは、作業を停止し、またはバックオフするようにリフトコラムを制御する。
【0033】
また、具体的な第4の実施例または具体的な第9の実施例のようなリフトテーブルを採用すれば、安全格子が動作するとともに、タッチセンサも同時に動作する必要がある。安全格子で覆われている領域は各セットの安全格子間の領域であるが、取付板自体は覆われていない。そのため、取付板の下にタッチセンサを設置することにより、不感帯なしでテーブルが抵抗時にバックオフすることができる。
【0034】
本出願の具体的な発明目的は、以下の通りである。即ち、リフトテーブルが作動する時に障害物に遭遇しやすく、障害物またはプラットフォーム自体の構造を破壊し、人体に損傷を与える可能性があるため、障害物に遭遇する前にリフトテーブルを停止またはバックさせることが好ましいと考える。また、安全格子は格子領域を生成することができるので、検出エリアとして機能させることができる。すなわち安全格子の送信端アセンブリでの送信機が光を放出してから、受信端アセンブリの受信機によって受信され、光で覆われている領域は検出エリアとなり、検出エリアに障害物がある場合には、安全格子は検出され、その後信号をコントローラに伝達してから、作業を停止しまたはバックオフするようにコントローラでリフトコラムを制御することができる。これにより、テーブルが障害物に遭遇する前に停止したり、バックオフしたりすることを実現する。また、安全格子の検出エリアとテーブルの下面との間には一定の隙間が必要である。本出願の具体的な実施例では、主にコントローラに一定の反応時間を確保するために、2~20cmの範囲を設定している。このように、検出エリアで障害物が検出された後、信号をコントローラに送信してから、コントローラでリフトコラムを制御して動作を停止させ、それらの間には、一定のバッファ時間が必要となるので、バッファギャップを設定する必要がある。ただし、このバッファギャップの長さは、主にコントローラの反応時間とリフトコラムのリフト速度に関連し、具体的な長さは、特定の条件に応じて設定できる。
【0035】
最後に、上記の実施例は、本発明の実施態様を説明するためだけに使用され、限定することを意図するものではないことに留意されたい。前述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、上記実施例に記載された実施態様を依然として修正し、または一部の技術的特徴を同等に置換することができることを理解すべきである。このような修正又は置換は、対応する実施態様の本質を本発明の各実施例の実施態様の精神と範囲から逸脱させない。
【符号の説明】
【0036】
1、テーブル、2、リフトコラム、3、安全格子、4、第1の取付板、5、第2の取付板、6、第1の接続プレート、7、第3の取付板、 8、第4の取付板、9、第2の接続板、10、タッチセンサ