(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-19
(45)【発行日】2022-04-27
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供プログラム、及び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9038 20190101AFI20220420BHJP
G06F 16/904 20190101ALI20220420BHJP
G06F 16/903 20190101ALI20220420BHJP
【FI】
G06F16/9038
G06F16/904
G06F16/903
(21)【出願番号】P 2018088307
(22)【出願日】2018-05-01
【審査請求日】2021-02-10
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【氏名又は名称】種村 一幸
(72)【発明者】
【氏名】久保 征一郎
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-126660(JP,A)
【文献】特開2011-138287(JP,A)
【文献】特開2004-086713(JP,A)
【文献】特開2012-052976(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索条件を取得する取得処理部と、
予め登録された複数の検索対象の中から前記検索条件に合致する検索対象を抽出して検索結果として表示部に表示させる第1表示処理部と、
前記検索対象ごとに予め生成された複数の個別情報のうち、前記検索結果として前記表示部に表示された検索対象の中からユーザ操作に応じて選択された検索対象に対応する個別情報を前記表示部に表示させる第2表示処理部とを備え、
前記第2表示処理部は、前記検索条件に特定検索条件が含まれており、且つ前記特定検索条件に予め関連付けられた関連情報が前記個別情報に含まれている場合に、
前記個別情報における前記関連情報の配置位置を変更することなしに、前記関連情報を強調する、
情報提供装置。
【請求項2】
前記第2表示処理部は、前記関連情報の表示態様を、前記個別情報が生成されたときの初期状態から変更することによって、前記関連情報を強調する、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記第2表示処理部は、前記関連情報が前記表示部に表示されるように前記個別情報の表示範囲を変更することによって、前記関連情報を強調する、
請求項1又は請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記関連情報が、前記特定検索条件の観点から前記検索対象をアピールするアピール情報である、
請求項1~
3のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記個別情報に複数の前記関連情報が含まれている場合に、予め定められたジャンプ操作が行われるごとに前記個別情報に含まれる複数の前記関連情報が前記表示部に順次に表示されるように、前記ジャンプ操作に応じて前記個別情報の表示範囲を順次に変更する変更処理部を更に備える、
請求項1~
4のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記第2表示処理部は、前記検索対象ごとに予め登録された、前記特定検索条件と前記個別情報に含まれる前記関連情報との対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記関連情報が強調されるように前記個別情報を前記表示部に表示させる、
請求項1~
5のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記検索対象が飲食店であり、
前記特定検索条件が、利用シーン、個室、席、貸切、禁煙、喫煙、ドリンク、メニュー、ランチ、雰囲気、内装、ロケーション、駐車場、子連れ、ペット、ギフトカード、クーポン、ポイント、営業時間、支払方法、店舗、及び設備の少なくとも1つに関する条件を含む、
請求項1~
6のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項8】
一又は複数のプロセッサに、
検索条件を取得する取得ステップと、
予め登録された複数の検索対象の中から前記検索条件に合致する検索対象を抽出して検索結果として表示部に表示させる第1表示ステップと、
前記検索対象ごとに予め生成された複数の個別情報のうち、前記検索結果として前記表示部に表示された検索対象の中からユーザ操作に応じて選択された検索対象に対応する個別情報を前記表示部に表示させる第2表示ステップとを実行させ、
前記第2表示ステップでは、前記検索条件に特定検索条件が含まれており、且つ前記特定検索条件に予め関連付けられた関連情報が前記個別情報に含まれている場合に、
前記個別情報における前記関連情報の配置位置が変更されることなしに、前記関連情報が強調される、
情報提供プログラム。
【請求項9】
一又は複数のプロセッサが、
検索条件を取得する取得ステップと、
予め登録された複数の検索対象の中から前記検索条件に合致する検索対象を抽出して検索結果として表示部に表示させる第1表示ステップと、
前記検索対象ごとに予め生成された複数の個別情報のうち、前記検索結果として前記表示部に表示された検索対象の中からユーザ操作に応じて選択された検索対象に対応する個別情報を前記表示部に表示させる第2表示ステップと
、
を実行し、
前記第2表示ステップでは、前記検索条件に特定検索条件が含まれており、且つ前記特定検索条件に予め関連付けられた関連情報が前記個別情報に含まれている場合に、
前記個別情報における前記関連情報の配置位置が変更されることなしに、前記関連情報が強調される、
情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供プログラム、及び情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが指定した検索ワードを含む文書の一覧を表示し、一覧から所望の文書が選択されると、選択された文書の内容を表示するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、選択された文書の内容を表示する際に、ユーザが指定した検索ワードと同じ文字列が強調表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記システムにおいて強調表示される情報は、検索ワードと同じ文字列に限られる。よって、例えば飲食店検索サイトに上記システムを適用した場合、検索条件に「日本酒」を指定すると、最終的に表示される店舗別ページに含まれる「日本酒」の文字列が強調表示されるに過ぎない。よって、店舗別ページを閲覧したユーザに対する訴求効果は小さい。
【0005】
本発明の目的は、検索対象ごとに予め生成された個別情報を、前記検索対象を検索したユーザに応じて効果的に提供することが可能な情報提供装置、情報提供プログラム、及び情報提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報提供装置は、検索条件を取得する取得処理部と、予め登録された複数の検索対象の中から前記検索条件に合致する検索対象を抽出して検索結果として表示部に表示させる第1表示処理部と、前記検索対象ごとに予め生成された複数の個別情報のうち、前記検索結果として前記表示部に表示された検索対象の中からユーザ操作に応じて選択された検索対象に対応する個別情報を前記表示部に表示させる第2表示処理部とを備える。前記第2表示処理部は、前記検索条件に特定検索条件が含まれており、且つ前記特定検索条件に予め関連付けられた関連情報が前記個別情報に含まれている場合に、前記関連情報を強調する。
【0007】
本発明に係る情報提供プログラムは、一又は複数のプロセッサに、検索条件を取得する取得ステップと、予め登録された複数の検索対象の中から前記検索条件に合致する検索対象を抽出して検索結果として表示部に表示させる第1表示ステップと、前記検索対象ごとに予め生成された複数の個別情報のうち、前記検索結果として前記表示部に表示された検索対象の中からユーザ操作に応じて選択された検索対象に対応する個別情報を前記表示部に表示させる第2表示ステップとを実行させる。前記第2表示ステップでは、前記検索条件に特定検索条件が含まれており、且つ前記特定検索条件に予め関連付けられた関連情報が前記個別情報に含まれている場合に、前記関連情報が強調される。
【0008】
本発明に係る情報提供方法は、検索条件を取得する取得ステップと、予め登録された複数の検索対象の中から前記検索条件に合致する検索対象を抽出して検索結果として表示部に表示させる第1表示ステップと、前記検索対象ごとに予め生成された複数の個別情報のうち、前記検索結果として前記表示部に表示された検索対象の中からユーザ操作に応じて選択された検索対象に対応する個別情報を前記表示部に表示させる第2表示ステップとを含む。前記第2表示ステップでは、前記検索条件に特定検索条件が含まれており、且つ前記特定検索条件に予め関連付けられた関連情報が前記個別情報に含まれている場合に、前記関連情報が強調される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、検索対象ごとに予め生成された個別情報を、前記検索対象を検索したユーザに応じて効果的に提供することが可能な情報提供装置、情報提供プログラム、及び情報提供方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムで使用される店舗情報の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムで使用される対応関係情報の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施の形態に係る情報提供装置で実行される情報提供処理の手順の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムにおいてユーザ端末に表示される検索条件入力ページの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムにおいてユーザ端末に表示される検索結果ページの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムにおいてユーザ端末に表示される店舗別ページの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムにおいてユーザ端末に表示される店舗別ページの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施の形態に係る情報提供装置で実行される情報提供処理の手順の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムにおいてユーザ端末に表示される店舗別ページの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムにおいてユーザ端末に表示される店舗別ページの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施の形態に係る情報提供システムにおいてユーザ端末に表示される店舗別ページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[情報提供システム1]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る情報提供システム1は、情報提供装置2と一又は複数のユーザ端末3とを含む。情報提供装置2及びユーザ端末3は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
【0013】
情報提供装置2は、飲食店検索サイトとしての機能を備えている。具体的に、情報提供装置2は、予め登録された複数の店舗の中からユーザが所望の店舗を検索するための店舗検索機能(
図5及び
図6参照)と、前記店舗ごとに予め登録された店舗別ページP3(
図7参照)をユーザ端末3に提供する店舗情報提供機能とを備えている。本実施形態では、前記店舗が飲食店である場合を例に挙げて説明する。
【0014】
飲食店の管理者は、店舗別ページP3を閲覧したユーザによる来店を促進するために、自身の飲食店の良さをアピールするためのアピール情報を含む店舗別ページP3を情報提供装置2に登録する。例えば、日本酒の品揃えにこだわりを持っている飲食店の管理者は、日本酒の品揃えをアピールするアピール情報を含む店舗別ページP3を情報提供装置2に登録する。
【0015】
ところで、ユーザが指定した検索ワードを含む文書の一覧を表示し、一覧から所望の文書が選択されると、選択された文書の内容を表示するシステムが知られている。このシステムでは、選択された文書の内容を表示する際に、ユーザが指定した検索ワードと同じ文字列が強調表示される。上記システムにおいて強調表示される情報は、検索ワードと同じ文字列に限られる。よって、例えば飲食店検索サイトに上記システムを適用した場合、検索条件に「日本酒」を指定すると、最終的に表示される店舗別ページに含まれる「日本酒」の文字列が強調表示されるに過ぎない。よって、店舗別ページを閲覧したユーザに対する訴求効果は小さい。これに対して、本実施形態に係る情報提供システム1によれば、検索対象(例えば、飲食店)ごとに予め生成された個別情報(例えば、店舗別ページP3)を、前記検索対象を検索したユーザに応じて効果的に提供することが可能である。
【0016】
[情報提供装置2]
図1に示されるように、情報提供装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバである。なお、情報提供装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、情報提供装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
【0017】
通信I/F24は、情報提供装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してユーザ端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0018】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0019】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、店舗情報T1、対応関係情報T2などのデータが記憶される。ここに、
図2は店舗情報T1の一例を示す図であり、
図3は対応関係情報T2の一例を示す図である。
【0020】
図2に示されるように、店舗情報T1には、前記飲食店検索サイトに登録されている飲食店ごとに、「店舗ID」、「店舗名」、「エリア」、「ジャンル」、「特定検索条件」などの情報が含まれる。前記「店舗ID」は、前記飲食店を識別するための識別情報である。前記「店舗名」は、前記飲食店の名称である。前記「エリア」は、前記飲食店が位置しているエリア(例えば、都道府県など)を示す情報である。前記「ジャンル」は、前記飲食店で提供されている料理のジャンルを示す情報である。
【0021】
前記「特定検索条件」は、予め登録された複数の特定検索条件のうち、前記飲食店に合致する前記特定検索条件を示す情報である。前記特定検索条件は、予め登録された特定の検索条件である。前記特定検索条件には、例えば、利用シーン、個室、席、貸切、禁煙、喫煙、ドリンク、メニュー、ランチ、雰囲気、内装、ロケーション、駐車場、子連れ、ペット、ギフトカード、クーポン、ポイント、営業時間、支払方法、店舗、設備などに関する条件が含まれる。具体的に、前記特定検索条件は、
図5に示される検索条件入力ページP1において、対応するチェックボックスCBと共に表示される「女子会」、「合コン」、「日本酒が飲みたい」、「ワインが飲みたい」、「飲み放題メニューあり」、「食べ放題メニューあり」「個室あり」、「貸切あり」、「店内全面禁煙」、「喫煙可」などの検索条件である。
【0022】
例えば、
図2に示される店舗情報T1では、「店舗A」に対応する前記「特定検索条件」として、「日本酒が飲みたい」、「飲み放題メニューあり」、及び「個室あり」の3つの前記特定検索条件が設定されている。これは、「店舗A」の飲食店が、日本酒が飲みたいユーザ、飲み放題メニューを注文したいユーザ、又は個室を利用したいユーザの希望に合致する飲食店であることを意味する。また、「店舗B」に対応する前記「特定検索条件」として、「デザート食べ放題あり」、「女子会」、及び「ワインが飲みたい」の3つの前記特定検索条件が設定されている。これは、「店舗B」の飲食店が、デザート食べ放題を希望するユーザ、女子会で利用したいユーザ、又はワインが飲みたいユーザの希望に合致する飲食店であることを意味する。
【0023】
なお、図示は省略するが、店舗情報T1には、最寄り駅、最寄り駅からの所要時間、平均予算などの情報も含まれる。
【0024】
図3に示されるように、対応関係情報T2には、前記飲食店検索サイトに登録されている飲食店ごとに、前記特定検索条件とアピール情報との対応関係を示す情報が予め登録されている。前記アピール情報は、前記飲食店の店舗別ページP3に含まれている、前記特定検索条件の観点から前記飲食店をアピールする情報である。
【0025】
例えば、
図3に示される対応関係情報T2では、「店舗A」に対応する前記特定検索条件として、「日本酒が飲みたい」、「飲み放題メニューあり」、及び「個室あり」の3つの前記特定検索条件が登録されている。そして、「日本酒が飲みたい」の前記特定検索条件に対して、アピール情報A2(
図7参照)及びアピール情報A4(
図12参照)の2つの前記アピール情報が関連付けられている。アピール情報A2及びアピール情報A4は、「店舗A」の店舗別ページP3に含まれている、日本酒が飲みたいユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。また、「飲み放題メニューあり」の前記特定検索条件に対して、アピール情報A1が関連付けられている。アピール情報A1は、「店舗A」の店舗別ページP3に含まれている、飲み放題メニューを注文したいユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。また、「個室あり」の前記特定検索条件に対して、アピール情報A3(
図7参照)が関連付けられている。アピール情報A3は、「店舗A」の店舗別ページP3に含まれている、個室を利用したいユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。
【0026】
また、
図3に示される対応関係情報T2では、「店舗B」に対応する前記特定検索条件として、「デザート食べ放題あり」、「女子会」、及び「ワインが飲みたい」の3つの前記特定検索条件が登録されている。そして、「デザート食べ放題あり」の前記特定検索条件に対して、アピール情報B1及びアピール情報B3の2つの前記アピール情報が関連付けられている。アピール情報B1及びアピール情報B3は、「店舗B」の店舗別ページP3に含まれている、デザート食べ放題を希望するユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。また、「女子会」の前記特定検索条件に対して、アピール情報B1が関連付けられている。アピール情報B1は、「店舗B」の店舗別ページP3に含まれている、女子会で利用したいユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。なお、アピール情報B1は、「デザート食べ放題あり」及び「女子会」の2つの前記特定検索条件に関連付けられている。すなわち、アピール情報B1は、デザート食べ放題を希望するユーザの来店を促進するための情報と、女子会で利用したいユーザの来店を促進するための情報との両方を含む前記アピール情報である。また、「ワインが飲みたい」の前記特定検索条件に対して、アピール情報B2が関連付けられている。アピール情報B2は、「店舗B」の店舗別ページP3に含まれている、ワインが飲みたいユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。
【0027】
また、
図3に示される対応関係情報T2では、「店舗C」に対応する前記特定検索条件として、「個室あり」の前記特定検索条件が登録されている。そして、「個室あり」の前記特定検索条件に対して、アピール情報C1が関連付けられている。アピール情報C1は、「店舗C」の店舗別ページP3に含まれている、個室を利用したいユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。
【0028】
また、
図3に示される対応関係情報T2では、「店舗E」に対応する前記特定検索条件として、「ワインが飲みたい」の前記特定検索条件が登録されている。そして、「ワインが飲みたい」の前記特定検索条件に対して、アピール情報E1及びアピール情報E2の2つの前記アピール情報が関連付けられている。アピール情報E1及びアピール情報E2は、「店舗E」の店舗別ページP3に含まれている、ワインが飲みたいユーザの来店を促進するための前記アピール情報である。
【0029】
なお、他の実施形態として、店舗情報T1、対応関係情報T2などの情報の一部又は全部が、情報提供装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されていることも考えられる。そして、情報提供装置2の制御部21は、前記サーバから各種の情報を取得して、後述の情報提供処理(
図4参照)などの各処理を実行してもよい。
【0030】
また、記憶部22には、後述の検索条件入力ページP1(
図5参照)、検索結果ページP2(
図6参照)、店舗別ページP3(
図7参照)などのデータも記憶される。
【0031】
さらに、記憶部22には、制御部21に後述の情報提供処理(
図4参照)を実行させるための情報提供プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記情報提供プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、情報提供装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
【0032】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより情報提供装置2を制御する。
【0033】
具体的に、制御部21は、
図1に示されるように、取得処理部211、第1表示処理部212、第2表示処理部213、変更処理部214などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記情報提供プログラムに従った各種の処理を実行することによって取得処理部211、第1表示処理部212、第2表示処理部213、及び変更処理部214として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記情報提供プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0034】
取得処理部211は、検索条件を取得する。例えば、取得処理部211は、
図5に示されるような検索条件入力ページP1のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。そして、検索条件入力ページP1を介してユーザ端末3のユーザにより入力される検索条件を、通信網N1を通じてユーザ端末3から受信する。
【0035】
図5に示されるように、検索条件入力ページP1には、エリアを選択するための入力欄T11、ジャンルを選択するための入力欄T12、検索を開始するための操作キーK11、前記特定検索条件を選択するための複数のチェックボックスCBなどが含まれる。例えば、東京の居酒屋で日本酒が飲みたい場合、ユーザは、入力欄T11で「東京」を選択し、入力欄T12で「居酒屋」を選択し、「日本酒が飲みたい」の前記特定検索条件に対応するチェックボックスCBにチェックを入れた状態で、操作キーK11を操作する。その結果、検索条件入力ページP1に入力されたこれらの情報が、検索条件として情報提供装置2に送信される。なお、ユーザは、必要に応じて複数のチェックボックスCBにチェックを入れて、複数の前記特定検索条件を同時に選択することができる。
【0036】
なお、
図5に示される検索条件入力ページP1では、前記特定検索条件ごとにチェックボックスCBが設けられているが、他の実施形態では、チェックボックスCBの代わりに、ドロップダウンリスト、リストボックスなどによって一又は複数の前記特定検索条件が選択されてもよい。
【0037】
また、他の実施形態では、検索条件入力ページP1に、任意の文字列をフリーワードとして入力することのできるフリーワード入力欄が設けられてもよい。そして、前記フリーワード入力欄に入力された文字列が前記特定検索条件に対応する文字列である場合に、対応する前記特定検索条件が選択されたと見做してもよい。
【0038】
また、検索条件入力ページP1には、エリア及びジャンルに限らず、任意の検索条件(例えば、利用日時、利用人数、平均予算など)を入力又は選択するための入力欄が設けられていてもよい。
【0039】
第1表示処理部212は、予め登録された複数の飲食店の中から、取得処理部211により取得された検索条件に合致する飲食店を抽出して検索結果としてユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。なお、前記飲食店は、本発明における検索対象の一例である。また、ユーザ端末3の操作表示部33は、本発明における表示部の一例である。
【0040】
例えば、第1表示処理部212は、取得処理部211により取得された検索条件と、
図2に示される店舗情報T1とを比較して、前記検索条件に合致する飲食店を抽出する。例えば、エリアに関する検索条件として「東京」が選択され、ジャンルに関する検索条件として「居酒屋」が選択され、前記特定検索条件として「日本酒が飲みたい」が選択されている場合、第1表示処理部212は、店舗情報T1に登録されている複数の飲食店の中から、前記「特定検索条件」として「日本酒が飲みたい」の前記特定検索条件が設定されている東京の居酒屋(例えば、
図2に示される店舗Aなど)を抽出する。そして、第1表示処理部212は、
図6に示されるような検索結果ページP2のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に検索結果ページP2が表示される。
【0041】
検索結果ページP2には、一又は複数の店舗情報表示領域R21が含まれる。そして、前記検索条件に合致する飲食店ごとに、前記飲食店に関する情報が店舗情報表示領域R21に表示される。店舗情報表示領域R21は、所望の飲食店を選択するための操作キーとして機能する。ユーザは、所望の飲食店に対応する店舗情報表示領域R21を操作することによって、前記飲食店を選択することができる。
【0042】
第2表示処理部213は、前記飲食店ごとに予め生成された複数の店舗別ページP3のうち、前記検索結果としてユーザ端末3の操作表示部33に表示された飲食店の中からユーザ操作に応じて選択された飲食店に対応する店舗別ページP3を、ユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。なお、店舗別ページP3は、本発明における個別情報の一例である。
【0043】
例えば、
図6に示される検索結果ページP2に検索結果として表示された飲食店の中からユーザ操作に応じて「居酒屋○○」が選択された場合、第2表示処理部213は、「居酒屋○○」に対応する店舗別ページP3をユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、第2表示処理部213は、
図7に示される「居酒屋○○」に対応する店舗別ページP3のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に「居酒屋○○」に対応する店舗別ページP3が表示される。
【0044】
なお、第2表示処理部213は、取得処理部211により取得された検索条件に前記特定検索条件が含まれており、且つ前記特定検索条件に予め関連付けられたアピール情報が店舗別ページP3に含まれている場合に、前記アピール情報を強調する。具体的に、第2表示処理部213は、対応関係情報T2に基づいて、前記特定検索条件に予め関連付けられたアピール情報が強調されるように、前記アピール情報をユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。なお、前記アピール情報は、本発明における関連情報の一例である。
【0045】
例えば、取得処理部211により取得された検索条件に「日本酒が飲みたい」の前記特定検索条件が含まれており、検索結果ページP2で「居酒屋○○」が選択された場合、第2表示処理部213は、対応関係情報T2における店舗A(すなわち、「居酒屋○○」)に関する情報を参照して、「居酒屋○○」に対応する店舗別ページP3に含まれる前記アピール情報のうち、アピール情報A2及びアピール情報A4を強調する。これにより、「居酒屋○○」に対応するに対応する店舗別ページP3において、日本酒が飲みたいユーザの来店を促進するためのアピール情報A2及びアピール情報A4が強調される。よって、店舗別ページP3を閲覧したユーザ(ここでは、日本酒が飲みたいユーザ)に対する訴求効果を高めることができる。
【0046】
なお、第2表示処理部213による前記アピール情報の強調方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、第2表示処理部213は、前記アピール情報の表示態様を、店舗別ページP3が生成されたときの初期状態(例えば、
図7に示される状態)から変更することによって、前記アピール情報を強調してもよい。例えば、第2表示処理部213は、「居酒屋○○」に対応する店舗別ページP3に含まれるアピール情報A2を強調する場合、アピール情報A2の背景色を、
図7に示される初期状態である第1色(例えば、白色)から
図8に示されるように第2色(例えば、赤色)に変更することによってアピール情報A2を強調してもよい。他の実施形態では、第2表示処理部213は、アピール情報A2に含まれる文字の色、大きさ、太さなどを初期状態から変更したり、アピール情報A2を囲む枠線の色、太さなどを初期状態から変更したりしてもよい。これにより、第2表示処理部213は、店舗別ページP3における前記アピール情報の配置位置を初期状態から変更することなしに、前記アピール情報を強調することができる。例えば、
図7に示される初期状態の店舗別ページP3において、アピール情報A2は、アピール情報A1の直後且つアピール情報A3の直前に配置されている。一方、
図8に示される店舗別ページP3においても、アピール情報A2は、アピール情報A1の直後且つアピール情報A3の直前に配置されている。よって、前記アピール情報を強調するために前記アピール情報の配置位置を動的に変更する場合と比較して、店舗別ページP3をユーザ端末3の操作表示部33に表示させる際の情報提供装置2の処理負荷を軽減させることができる。
【0047】
前記アピール情報の強調方法の他の例として、第2表示処理部213は、前記アピール情報がユーザ端末3の操作表示部33に表示されるように店舗別ページP3の表示範囲を変更することによって、前記アピール情報を強調してもよい。例えば、第2表示処理部213は、「居酒屋○○」に対応する店舗別ページP3に含まれるアピール情報A2を強調する場合、
図10に示されるようにユーザ端末3の操作表示部33にアピール情報A2を初期表示させることによって、アピール情報A2を強調してもよい。これにより、第2表示処理部213は、店舗別ページP3における前記アピール情報の配置位置を変更することなしに、前記アピール情報を強調することができる。よって、前記アピール情報を強調するために前記アピール情報の配置位置を動的に変更する場合と比較して、店舗別ページP3をユーザ端末3の操作表示部33に表示させる際の情報提供装置2の処理負荷を軽減させることができる。
【0048】
なお、第2表示処理部213は、前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更すると同時に、前記アピール情報がユーザ端末3の操作表示部33に表示されるように店舗別ページP3の表示範囲を変更してもよい。
【0049】
変更処理部214は、取得処理部211により取得された検索条件に含まれる前記特定検索条件に対応する複数の前記アピール情報が店舗別ページP3に含まれている場合に、予め定められたジャンプ操作が行われるごとに前記複数のアピール情報がユーザ端末3の操作表示部33に順次に表示されるように、前記ジャンプ操作に応じて店舗別ページP3の表示範囲を順次に変更する。前記ジャンプ操作は、例えば、
図11に示される操作キーK41の操作である。操作キーK41は、取得処理部211により取得された検索条件に含まれる前記特定検索条件に対応する複数の前記アピール情報が店舗別ページP3に含まれている場合に、ユーザ端末3の操作表示部33に表示される操作キーである。例えば、
図11に示されるように「日本酒が飲みたい」の前記特定検索条件に対応する1つ目の前記アピール情報であるアピール情報A2がユーザ端末3の操作表示部33に表示されている状態で操作キーK41が操作されると、変更処理部214は、
図12に示されるように「日本酒が飲みたい」の前記特定検索条件に対応する2つ目の前記アピール情報であるアピール情報A4が表示されるように、店舗別ページP3の表示範囲を変更する。これにより、前記特定検索条件に対応する複数の前記アピール情報が店舗別ページP3に含まれている場合でも、ユーザは、複数の前記アピール情報を効率良く見ることができる。なお、前記ジャンプ操作は、操作キーK41の操作に限定されず、任意のユーザ操作であってもよい。例えば、前記ジャンプ操作が、予め定められたジェスチャー操作であってもよい。
【0050】
[ユーザ端末3]
図1に示されるように、ユーザ端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。ユーザ端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
【0051】
通信I/F34は、ユーザ端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して情報提供装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0052】
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0053】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って情報提供装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。
【0054】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりユーザ端末3を制御する。
【0055】
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、情報提供装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を情報提供装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0056】
[情報提供処理]
以下、
図4を参照しつつ、情報提供装置2の制御部21によって実行される情報提供処理について説明する。なお、制御部21は、ユーザ端末3からのアクセスが発生した場合に、ユーザ端末3ごとに対応する前記情報提供処理を個別に実行する。即ち、制御部21は、複数のユーザ端末3に対応する前記情報提供処理を時分割によって略並行して実行することがある。また、当該情報提供処理は、ユーザ端末3の所定の操作によって途中で終了されることがある。
【0057】
また、本発明は、前記情報提供処理に含まれる一又は複数のステップを実行する情報提供方法の発明として捉えることができ、ここで説明する前記情報提供処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。なお、前記情報提供処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって前記情報提供処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって前記情報提供処理における各ステップが分散して実行される情報提供方法も他の実施形態として考えられる。
【0058】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部21は、検索条件入力ページP1をユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、
図5に示されるような検索条件入力ページP1のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に検索条件入力ページP1が表示される。
【0059】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部21は、検索条件を取得する。具体的に、制御部21は、検索条件入力ページP1に含まれる操作キーK11が操作された場合に、検索条件入力ページP1を介してユーザ端末3のユーザにより入力された検索条件を、通信網N1を通じてユーザ端末3から受信する。当該ステップS12は、本発明における取得ステップの一例である。当該ステップS12の処理は、制御部21の取得処理部211により実行される。
【0060】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部21は、予め登録された複数の飲食店の中から前記ステップS12で取得された検索条件に合致する飲食店を抽出する検索処理を実行する。具体的に、制御部21は、前記ステップS12で取得された検索条件と、
図2に示される店舗情報T1とを比較して、前記検索条件に合致する飲食店を抽出する。
【0061】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部21は、前記ステップS13で実行された検索処理の結果に基づいて、検索結果ページP2をユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、
図6に示されるような検索結果ページP2のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に検索結果ページP2が表示される。検索結果ページP2では、前記ステップS13で抽出された飲食店各々に関する情報(例えば、店舗名、最寄り駅、最寄り駅からの所要時間、平均予算、飲食店の画像、料理の画像など)が、飲食店ごとに店舗情報表示領域R21に表示される。当該ステップS14は、本発明における第1表示ステップの一例である。当該ステップS14の処理は、制御部21の第1表示処理部212により実行される。
【0062】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部21は、ユーザによる飲食店の選択を受け付ける。具体的に、制御部21は、検索結果ページP2に含まれるいずれかの店舗情報表示領域R21が操作された場合に、操作された店舗情報表示領域R21に対応する飲食店がユーザによって選択されたと判断する。
【0063】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部21は、ユーザにより入力された検索条件(すなわち、前記ステップS12で取得された検索条件)に、前記特定検索条件が含まれるか否かを判断する。そして、前記検索条件に前記特定検索条件が含まれると判断されると(S16:Yes)、処理がステップS17に移行する。一方、前記検索条件に前記特定検索条件が含まれないと判断されると(S16:No)、処理がステップS19に移行する。
【0064】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部21は、ユーザにより選択された飲食店に対応する店舗別ページP3に、前記検索条件に含まれる前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が含まれているか否かを判断する。具体的に、制御部21は、
図3に示される対応関係情報T2に基づいて、前記飲食店に対応する店舗別ページP3に前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が含まれているか否かを判断する。そして、前記飲食店に対応する店舗別ページP3に前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が含まれていると判断されると(S17:Yes)、処理がステップS18に移行する。一方、前記飲食店に対応する店舗別ページP3に前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が含まれていないと判断されると(S17:No)、処理がステップS19に移行する。
【0065】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部21は、ユーザにより選択された飲食店に対応する店舗別ページP3を、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更した状態で、ユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、
図8に示されるように、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更した店舗別ページP3のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更した店舗別ページP3が表示される。例えば、店舗別ページP3の先頭部分がユーザ端末3の操作表示部33に初期表示され、その後のユーザ操作(スクロール操作)に応じて、強調表示された前記アピール情報(例えば、
図8に示されるアピール情報A2)がユーザ端末3の操作表示部33に表示される。そして、前記情報提供処理が終了する。当該ステップS18は、本発明における第2表示ステップの一例である。当該ステップS18の処理は、制御部21の第2表示処理部213により実行される。
【0066】
なお、制御部21は、店舗別ページP3をユーザ端末3の操作表示部33に表示させる際に、前記検索条件に含まれる前記特定検索条件に対応する前記アピール情報にジャンプするためのジャンプキー(不図示)をユーザ端末3の操作表示部33に表示させてもよい。そして、制御部21は、前記ジャンプキーが操作された場合(すなわち、予め定められたジャンプ操作が行われた場合)に、前記アピール情報がユーザ端末3の操作表示部33に表示されるように店舗別ページP3の表示範囲を変更してもよい。これにより、ユーザは、表示態様が変更された前記アピール情報を効率良く見ることができる。
【0067】
<ステップS19>
一方、ステップS19において、制御部21は、ユーザにより選択された飲食店に対応する店舗別ページP3を、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更していない状態(すなわち、初期状態のまま)で、ユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、
図7に示されるように、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更していない店舗別ページP3のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更していない店舗別ページP3が表示される。そして、前記情報提供処理が終了する。当該ステップS19は、本発明における第2表示ステップの一例である。当該ステップS19の処理は、制御部21の第2表示処理部213により実行される。
【0068】
なお、
図4に示されるフローチャートは、前記アピール情報の表示態様を初期状態から変更することによって前記アピール情報を強調する場合の前記情報処理方法に対応している。一方、前記アピール情報の強調方法の他の例として、前記アピール情報が初期表示されるように店舗別ページP3の表示範囲を変更することによって前記アピール情報を強調することも考えられる。
【0069】
以下、
図9を参照しつつ、前記アピール情報が初期表示されるように店舗別ページP3の表示範囲を変更することによって前記アピール情報を強調する場合の情報処理方法について説明する。なお、
図9に示されるステップS21~S27の処理は、
図4に示されるステップS11~S17の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0070】
ステップS26において、ユーザにより入力された検索条件(すなわち、前記ステップS22で取得された検索条件)に、前記特定検索条件が含まれると判断されると(S26:Yes)、処理がステップS27に移行する。一方、前記検索条件に前記特定検索条件が含まれないと判断されると(S26:No)、処理がステップS29に移行する。
【0071】
ステップS27において、ユーザにより選択された飲食店に対応する店舗別ページP3に、前記検索条件に含まれる前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が含まれていると判断されると(S27:Yes)、処理がステップS28に移行する。一方、前記飲食店に対応する店舗別ページP3に前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が含まれていないと判断されると(S27:No)、処理がステップS29に移行する。
【0072】
<ステップS28>
ステップS28において、制御部21は、ユーザにより選択された飲食店に対応する店舗別ページP3を、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が初期表示された状態で、ユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報が初期表示されるように表示範囲を設定した店舗別ページP3のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、
図10に示されるように、ユーザ端末3の操作表示部33に、店舗別ページP3における前記特定検索条件に対応する前記アピール情報(例えば、
図10に示されるアピール情報A2)が初期表示される。そして、前記情報提供処理が終了する。当該ステップS28は、本発明における第2表示ステップの一例である。当該ステップS28の処理は、制御部21の第2表示処理部213により実行される。
【0073】
なお、制御部21は、前記検索条件に含まれる前記特定検索条件に対応する複数の前記アピール情報が店舗別ページP3に含まれている場合に、予め定められたジャンプ操作が行われるごとに前記複数のアピール情報がユーザ端末3の操作表示部33に順次に表示されるように、前記ジャンプ操作に応じて店舗別ページP3の表示範囲を順次に変更させてもよい。例えば、制御部21は、前記特定検索条件に対応する複数の前記アピール情報が店舗別ページP3に含まれている場合に、
図11に示されるような操作キーK41をユーザ端末3の操作表示部33に表示させてもよい。そして、操作キーK41が操作されるごとに、前記複数のアピール情報がユーザ端末3の操作表示部33に順次に表示されるように、店舗別ページP3の表示範囲を順次に変更させてもよい。このようなジャンプ処理は、制御部21の変更処理部214により実行される。
【0074】
<ステップS29>
一方、ステップS29において、制御部21は、ユーザにより選択された飲食店に対応する店舗別ページP3を、先頭部分が初期表示された状態で、ユーザ端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、店舗別ページP3のデータを、通信網N1を通じてユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に、店舗別ページP3における先頭部分が初期表示される。そして、前記情報提供処理が終了する。当該ステップS29は、本発明における第2表示ステップの一例である。当該ステップS29の処理は、制御部21の第2表示処理部213により実行される。
【0075】
以上のように、本実施形態に係る情報提供システム1では、検索条件入力ページP1で入力された検索条件に合致する飲食店が検索結果ページP2に表示される。そして、検索結果ページP2に表示された飲食店の中からユーザにより選択された飲食店の店舗別ページP3が表示される。このとき、予め登録された特定検索条件が前記検索条件に含まれており、且つ前記飲食店の店舗別ページP3に前記特定検索条件に予め関連付けられたアピール情報が含まれている場合に、前記アピール情報が強調される。これにより、検索条件として前記特定検索条件を選択したユーザに対して、前記特定検索条件に対応する前記アピール情報を強調した店舗別ページP3を提供することができる。したがって、本実施形態に係る情報提供システム1によれば、飲食店ごとに予め生成された店舗別ページP3を、飲食店を検索したユーザに応じて効果的に提供することが可能である。
【0076】
[変形例]
なお、本実施形態では、店舗別ページP3が1つのページで構成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、店舗別ページP3が、相互にリンクされた複数のページ(例えば、トップページと、前記トップページにリンクされた一又は複数の下層ページ)で構成されてもよい。この場合、前記アピール情報は、前記トップページ及び前記下層ページのいずれか一方又は両方に配置されてもよい。
【0077】
また、店舗別ページP3に、タブの操作に応じて表示内容が変化する可変表示領域が含まれていてもよい。この場合、前記アピール情報は、特定のタブが操作された場合に前記可変表示領域に表示される表示内容中に配置されてもよい。
【0078】
また、本実施形態では、飲食店に関する情報をユーザに提供する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。飲食店に限らず、任意の施設に関する情報をユーザに提供する場合に、本発明を適用することができる。また、商品又はサービスに関する情報をユーザに提供する場合にも、本発明を適用することができる。すなわち、本発明における検索対象は、任意の施設、任意の商品、又は任意のサービスであってもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 情報提供システム
2 情報提供装置
21 制御部
211 取得処理部
212 第1表示処理部
213 第2表示処理部
214 変更処理部
22 記憶部
23 操作表示部
24 通信I/F
3 ユーザ端末
31 制御部
311 ブラウザ処理部
32 記憶部
33 操作表示部
34 通信I/F