(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-19
(45)【発行日】2022-04-27
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20220420BHJP
【FI】
A63F5/04 620
(21)【出願番号】P 2018113851
(22)【出願日】2018-06-14
【審査請求日】2021-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】390026620
【氏名又は名称】山佐株式会社
(72)【発明者】
【氏名】橋本 祐二
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-131861(JP,A)
【文献】特開2010-110568(JP,A)
【文献】特開2014-200670(JP,A)
【文献】特開2008-022875(JP,A)
【文献】特開2017-000201(JP,A)
【文献】特開2015-208406(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段による前記役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチの操作とに基づいて、前記複数の回転リールの回転を停止させるリール制御手段と、
を備える遊技機であって、
前記役抽選手段による前記役抽選では、他の遊技状態への移行に係る前記役が当選する移行役と、遊技者所有の遊技用価値を使用することなく次回の遊技を開始可能とする前記役が当選する再遊技役と、前記ストップスイッチの操作態様により遊技者にとっての有利度が変化する前記役が当選する特定役と、に少なくとも当選可能であり、
前記移行役のうちの第1移行役は、前記役抽選において、前記再遊技役と重複して当選し、
前記遊技状態として、第1状態と、第1状態から移行可能な第2状態と、第1状態から移行可能であって、前記第1状態及び前記第2状態よりも遊技者にとって有利な第3状態と、が設けられ、
前記第2状態は、前記第3状態へ直接移行することができず、所定の終了条件が成立したことに基づいて前記第1状態へ移行するとともに、前記第2状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選しない前記遊技状態であり、
前記リール制御手段は、前記第1状態中の前記役抽選で前記第1移行役と前記再遊技役とが重複して当選した場合には、前記再遊技役に対応する図柄が前記第1移行役に対応する図柄よりも優先して有効なライン上に停止表示するよう制御し、
前記第3状態は、前記第1状態中の前記役抽選で前記第1移行役に当選し、前記第1移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示されなかった場合に移行する前記遊技状態であって、
前記第3状態中は、前記第1移行役に当選した状態が維持されており、前記第3状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選する確率が前記第1状態中及び前記第2状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選する確率よりも高くなるよう設定されているとともに、前記第3状態中の前記役抽選で前記特定役に当選した場合に、遊技者にとって有利な前記ストップスイッチの操作態様の報知が許容され
、
前記第2状態はボーナス状態であって、
前記特定役は、複数種類設けられているとともに、複数の前記特定役の各々には、当該役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合に、前記特定役に含まれる前記役の中で遊技者にとっての有利度が最大となる有利役が含まれており、
前記第2状態中の前記役抽選では、複数の前記有利役が重複して当選する特定当選態様が存在し、前記第2状態中の前記役抽選で前記特定当選態様となる確率が、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率以上であり、かつ、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率の合計値未満であり、
前記第2状態は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず、前記遊技用価値の投入数に対する前記遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となり、
前記第1移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合に前記第3状態から移行する第4状態が設けられ、
前記移行役には、前記遊技状態のうち前記第4状態でのみ当選可能な第2移行役が設けられ、前記第2移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合には前記第4状態から第5状態に移行し、
前記第5状態はボーナス状態であって、
前記第5状態中の前記役抽選では、前記特定当選態様が存在し、前記第5状態中の前記役抽選で前記特定当選態様となる確率が、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率以上であり、かつ、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率の合計値未満であり、
前記第5状態は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず、前記遊技用価値の投入数に対する前記遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技用価値(例:メダル)の投入数に対する遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となる遊技状態(以下、「出玉率100%未満の遊技状態」とする)が設けられた遊技機が存在する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、出玉率100%未満の遊技状態を設けると、出玉率100%以上の遊技状態に移行した場合に、双方の遊技状態間の出玉率のギャップを遊技者に感じさせることができる。そのため、出玉率100%未満の遊技状態を設けることで、出玉率100%以上の遊技状態に移行した場合における遊技者の期待や興奮を高めることができるという利点がある。
【0005】
しかし、出玉率100%未満の遊技状態は、あくまで遊技者所有の遊技用価値が減少する遊技状態であるため、出玉率100%未満の遊技状態を設けた場合には、遊技者の関心を維持すべく、遊技の興趣を高めるための改良の余地を未だ有する。
【0006】
そこで、本発明は、出玉率100%未満の遊技状態を設けたとしても、特定の図柄が停止表示されることで、第1状態及び第2状態よりも有利な第3状態への移行を期待させるとともに、現在の遊技状態の予測を可能とすることで、特定の図柄が停止表示されることに対する面白みを感じさせることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
本発明に係る遊技機は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による前記役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチの操作とに基づいて、前記複数の回転リールの回転を停止させるリール制御手段と、を備える遊技機であって、前記役抽選手段による前記役抽選では、他の遊技状態への移行に係る前記役が当選する移行役と、遊技者所有の遊技用価値を使用することなく次回の遊技を開始可能とする前記役が当選する再遊技役と、前記ストップスイッチの操作態様により遊技者にとっての有利度が変化する前記役が当選する特定役と、に少なくとも当選可能であり、前記移行役のうちの第1移行役は、前記役抽選において、前記再遊技役と重複して当選し、前記遊技状態として、第1状態と、第1状態から移行可能な第2状態と、第1状態から移行可能であって、前記第1状態及び前記第2状態よりも遊技者にとって有利な第3状態と、が設けられ、前記第2状態は、前記第3状態へ直接移行することができず、所定の終了条件が成立したことに基づいて前記第1状態へ移行するとともに、前記第2状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選しない前記遊技状態であり、前記リール制御手段は、前記第1状態中の前記役抽選で前記第1移行役と前記再遊技役とが重複して当選した場合には、前記再遊技役に対応する図柄が前記第1移行役に対応する図柄よりも優先して有効なライン上に停止表示するよう制御し、前記第3状態は、前記第1状態中の前記役抽選で前記第1移行役に当選し、前記第1移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示されなかった場合に移行する前記遊技状態であって、前記第3状態中は、前記第1移行役に当選した状態が維持されており、前記第3状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選する確率が前記第1状態中及び前記第2状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選する確率よりも高くなるよう設定されているとともに、前記第3状態中の前記役抽選で前記特定役に当選した場合に、遊技者にとって有利な前記ストップスイッチの操作態様の報知が許容されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、第2状態中の役抽選で再遊技役に当選しないため、再遊技役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合には、遊技者に対して、第1状態及び第2状態よりも有利な第3状態への移行に期待感を持たせることができる。
【0009】
また、この構成によれば、再遊技役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合には、現在の遊技状態が第3状態へ直接移行することができない第2状態でないことが確定するため、例えば、第2状態を出玉率100%未満の遊技状態としたときには、再遊技役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示されることに対する面白みを感じさせ、遊技の興趣を高めることができる。
【0010】
さらに、この構成では、第1状態中の役抽選で第1移行役と再遊技役とが重複して当選した場合には、リール制御手段により、再遊技役に対応する図柄が第1移行役に対応する図柄よりも優先して有効なライン上に停止表示するよう制御される。また、この構成では、第3状態は、第1状態中の役抽選で第1移行役に当選し、第1移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示されなかった場合に移行する遊技状態とされている。換言すると、この構成では、第1状態中の役抽選で第1移行役に当選し、第1移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合には、第3状態に移行することがない。
【0011】
しかし、この構成では、リール制御手段による上記の制御が行われることで、役抽選で再遊技役に当選する確率が第1状態及び第2状態よりも高く、かつ、役抽選で特定役に当選した場合に、遊技者にとって有利なストップスイッチの操作態様の報知が許容されている第3状態へ必ず移行することができる。そのため、この構成によれば、第3状態への移行を省略可能な構成に比べて、遊技者の興味を高めることで遊技の興趣が低下することを抑制できる。
【0012】
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記第2状態はボーナス状態であって、前記特定役は、複数種類設けられているとともに、複数の前記特定役の各々には、当該役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合に、前記特定役に含まれる前記役の中で遊技者にとっての有利度が最大となる有利役が含まれており、前記第2状態中の前記役抽選では、複数の前記有利役が重複して当選する特定当選態様が存在し、前記第2状態中の前記役抽選で前記特定当選態様となる確率が、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率以上であり、かつ、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率の合計値未満であり、前記第2状態は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず、前記遊技用価値の投入数に対する前記遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となるよう構成されていることを特徴とする。
【0013】
この構成では、第2状態を、ストップスイッチの操作態様にかかわらず、遊技用価値の投入数に対する遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となる遊技状態としている。そのため、この構成によれば、第2状態を、ストップスイッチの操作態様の報知の有無にかかわらず、遊技者の技量により、出玉率が100%未満となる場合と出玉率が100%以上となる場合とが分かれる構成とした場合に比べて、遊技者に不公平感を与えることを抑制できる。
【0014】
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、遊技者に対して種々の情報を報知する演出装置と、前記種々の情報を前記演出装置に報知させる報知手段と、を備え、前記報知手段は、前記第3状態中に、前記第1移行役に対応する図柄を有効なライン上に停止表示可能な場合、第1の条件下では前記演出装置に前記第1移行役に関連する図柄を報知させる第1報知態様を行い、第2の条件下では前記ストップスイッチの操作が可能となる前に前記第1報知態様とは異なる第2報知態様で前記演出装置による報知を行うことを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、第3状態における報知態様を、第3状態の遊技状況に応じて第1報知態様又は第2報知態様に変化させることができるため、遊技の興趣を高めることができる。
【0016】
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記第1移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合に前記第3状態から移行する第4状態が設けられ、前記移行役には、前記遊技状態のうち前記第4状態でのみ当選可能な第2移行役が設けられ、前記第2移行役に対応する図柄が有効なライン上に停止表示された場合には前記第4状態から第5状態に移行し、前記第5状態はボーナス状態であって、前記第5状態中の前記役抽選では、前記特定当選態様が存在し、前記第5状態中の前記役抽選で前記特定当選態様となる確率が、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率以上であり、かつ、前記第1状態中の前記役抽選で複数の前記特定役の各々に当選する確率の合計値未満であり、前記第5状態は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず、前記遊技用価値の投入数に対する前記遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となるよう構成されていることを特徴とする。
【0017】
この構成では、第5状態を、ストップスイッチの操作態様にかかわらず、遊技用価値の投入数に対する遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となる遊技状態としている。そのため、この構成によれば、第5状態を、ストップスイッチの操作態様の報知の有無にかかわらず、遊技者の技量により、出玉率が100%未満となる場合と出玉率が100%以上となる場合とが分かれる構成とした場合に比べて、遊技者に不公平感を与えることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施の形態における遊技機の概略正面図である。
【
図2】本実施の形態における図柄の配列を説明するための説明図(A)及び有効ラインを説明するための説明図(B)である。
【
図3】本実施の形態における遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【
図4】
図3のメイン制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。
【
図5】
図3のサブ制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。
【
図6】
図4の計数手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。
【
図7】本実施の形態におけるボーナス移行役の構成を示す説明図である。
【
図8】本実施の形態におけるリプレイ役の構成を示す説明図である。
【
図9】本実施の形態における小役の構成を示す説明図である。
【
図10】本実施の形態における当選役グループの説明図である。
【
図11】本実施の形態における小役と、ストップスイッチの押し順及び遊技状態との関係の説明図である。
【
図12】本実施の形態における有利区間移行役の説明図である。
【
図13】本実施の形態における遊技状態の説明図である。
【
図14】本実施の形態における演出状態の説明図である。
【
図15】本実施の形態における遊技状態と演出状態との対応関係の説明図である。
【
図16】本実施の形態における遊技状態と演出状態との対応関係の説明図である。
【
図17】本実施の形態における遊技状態と演出状態との対応関係の説明図である。
【
図18】本実施の形態における遊技の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
【0020】
(筐体12、前扉14)
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機10は、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
【0021】
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、4個の回転リール62(正面から向かって左側の第1回転リール64、中央の第2回転リール66、右側の第3回転リール68、右端の第4回転リール69)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、4個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横4行に配置した合計12個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
【0022】
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、それぞれの7セグメントLEDは、1桁の数字を表示する7つのセグメントからなる数値部と、1つのドット(点)を表示するドット部とを備えている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。また、払出枚数表示器88では、払出枚数に加え、各セグメントを特定の態様で点灯させることにより、ストップスイッチ50の押し順を報知可能となっている。
【0023】
ここで、本実施の形態に係る遊技機10は、後述するメダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。そして、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を「最大クレジットメダル数」とする。
【0024】
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない通常区間から移行可能であり、この通常区間よりも遊技者にとって有利な区間である。
【0025】
この区間報知ランプ90は、有利区間中において、有利区間に移行してから、所定の出玉率を超え、かつ、ストップスイッチ50の押し順が表示されるまでの任意の契機で、後述するメイン制御手段200により点灯される。そして、区間報知ランプ90は、有利区間中にメイン制御手段200により点灯された場合には、当該有利区間中は常時点灯される。なお、区間報知ランプ90は、「有利区間」から「通常区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により消灯される。
【0026】
本実施の形態では、有利区間中において、後述するAT状態に移行したことに基づいて、メイン制御手段200により区間報知ランプ90が点灯されることとなっている。
【0027】
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDのドット部と区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
【0028】
また、区間報知ランプ90を設けずに、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDのドット部を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
【0029】
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
【0030】
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技用価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
【0031】
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
【0032】
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、4個の回転リール62のそれぞれに対応する4個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、第1回転リール64を停止させるための第1ストップスイッチLと、第2回転リール66を停止させるための第2ストップスイッチCと、第3回転リール68を停止させるための第3ストップスイッチRと、第4回転リール69を停止させるための第4ストップスイッチQとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
【0033】
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
【0034】
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
【0035】
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、特定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
【0036】
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合に後述するホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
【0037】
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67(
図3参照)と、を備えている。
【0038】
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
【0039】
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
【0040】
(表示部84)
前記表示部84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
【0041】
(バックランプ67)
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
【0042】
また、
図3に示すように、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
【0043】
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
【0044】
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
【0045】
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
【0046】
(リールユニット60)
図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、4個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計4個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。リール駆動モータ65は、後述するメイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。
【0047】
また、前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている。
【0048】
(ホッパーユニット24)
ホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出して後述するメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
【0049】
(電源ユニット43)
電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
【0050】
(メダルセレクタ17)
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。
【0051】
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
【0052】
(図柄61)
図2(A)に示すように、第1回転リール64、第2回転リール66、第3回転リール68及び第4回転リール69の表面には、赤セブン図柄(R7)、緑セブン図柄(G7)、バー1図柄(BB)、バー2図柄(BW)、ベル1図柄(A1)、ベル2図柄(A2)、リプレイ図柄(RP)、チェリー図柄(CY)、ブランク1図柄(B1)、ブランク2図柄(B2)の複数の種々の図柄61が形成されている。
【0053】
そして、これらの図柄61の所定の組合せが複数種類の役に対応して設けられている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、
図2(A)の図柄61の図柄番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
【0054】
(制御装置100)
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
【0055】
ここで、メイン制御手段200の制御に基づくスロットマシンの作動状態のうち、後述する「ノーマル状態」、「ボーナス内部中状態」、「第1ボーナス状態」及び「第2ボーナス状態」を総称して遊技状態とし、後述する「通常状態」、「高確状態」、「AT状態」及び「CZ状態」を総称して演出状態とする。なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、メダルセレクタ17、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源ユニット43、リールユニット60及びホッパーユニット24の入力を受け付け、クレジット表示器87、払出枚数表示器88、リールユニット60、ホッパーユニット24、設定表示器89及び区間報知ランプ90の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200及び演出用ボタンスイッチ42からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、表示部84及びバックランプ67の各パーツが接続されている。
【0056】
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
【0057】
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
【0058】
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
【0059】
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、
図4に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260、移行抽選手段270、計数手段280、及び遊技履歴監視手段290の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
【0060】
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
以下、本実施の形態において、メイン制御手段200により制御される遊技の流れについて説明する。
【0061】
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により規定の賭け数を設定することで遊技が開始可能となる。規定の賭け数(3枚)が設定されると、所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃った場合にメダルが付与されるライン(以下、「有効ライン86」とする(
図2(B)参照))が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として「3」が設定されており、3枚の賭け数を設定することで遊技が開始可能となる。
【0062】
そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、4個すべての回転リール62の回転が開始する。
【0063】
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
【0064】
その後に、4個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応する回転リール62の回転が停止する。そして、4個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、4個すべての回転リール62の回転が停止する。
【0065】
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応する処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者にメダルが付与されるように形成されている。例えば小役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応する枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
【0066】
また、有効ライン86上に再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、所謂リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。以上の流れにより、1回の遊技が終了する。
【0067】
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。具体的には、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル状態用、ボーナス内部中状態用、第1ボーナス状態用、及び第2ボーナス状態用(RBBN用、RBBRB2F用、及びRBBRB2用)のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返して計数するループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
【0068】
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、図示しない役抽選テーブルにより、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である複数段階の設定値を変更するための設定変更スイッチ46を操作することにより、複数段階の設定値のうち何れか1つの設定値が選択される。そして、役抽選手段210は、選択された設定値毎に予め定められた当選確率で役抽選を行っている。
【0069】
また、本実施の形態における設定値は、設定値「1」から「6」の6段階に設定されている。なお、設定値は複数段階であれば、設定値「1」から「6」の6段階に限られず、例えば「1・3・6」、「2・4・6」又は「1・6」としてもよい。
【0070】
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、リプレイ役、移行役としてのボーナス移行役(他の遊技状態への移行に係る役)が設けられている。小役としては、ストップスイッチ50の押し順により遊技者にとっての有利度が変化する特定役としてのAT役と、1枚役とが設けられている。
【0071】
また、ボーナス移行役としては、ボーナス状態のうち、後述する「RB1」への移行に係る「RB1(RB1AからRB1D)」と、後述する「RBBN」への移行に係る「RBB」と、後述する「RBBRB2」への移行に係る「RB2」とが設けられている。
そして、本実施の形態では、役抽選の結果は、メイン制御手段200に形成された所定の記憶領域に書き込まれており、その後の処理にて読み出し可能とされている。
【0072】
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選の結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
【0073】
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
【0074】
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
【0075】
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、
図4に示すように、ノーマル状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252、第1ボーナス状態制御手段253、及び第2ボーナス状態制御手段254の各手段を有する。
【0076】
(ノーマル状態制御手段251)
ノーマル状態制御手段251は、「ノーマル状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル状態」は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、第1ボーナス状態制御手段253による第1ボーナス状態、又は第2ボーナス状態制御手段254による第2ボーナス状態以外の状態をいう。本実施の形態では、ノーマル状態として、「RT0」が設けられている。「RT0」の詳細については後述する。
【0077】
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」を制御するものである。
「ボーナス内部中状態」は、ノーマル状態における役抽選にてボーナス移行役「RBB」に当選し、当該ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する状態である。そして、ボーナス内部中状態において、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示することで終了する(第2ボーナス状態へ移行する)。本実施の形態では、ボーナス内部中状態として、「RBBF」が設けられている。「RBBF」の詳細については後述する。
【0078】
(第1ボーナス状態制御手段253)
第1ボーナス状態制御手段253は、所謂ボーナス状態である「第1ボーナス状態」を制御するものである。本実施の形態では、第1ボーナス状態として、「RB1」が設けられている。「RB1」の詳細については後述する。
【0079】
(第2ボーナス状態制御手段254)
第2ボーナス状態制御手段254は、所謂ボーナス状態である「第2ボーナス状態」を制御するものである。本実施の形態では、第2ボーナス状態として、「RBBN」と、「RBBRB2F」と、「RBBRB2」とが設けられている。「RBBN」、「RBBRB2F」、及び「RBBRB2」の詳細については後述する。
【0080】
(演出状態制御手段260)
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、
図4に示すように、通常状態制御手段261、高確状態制御手段262、AT状態制御手段263及びCZ状態制御手段264の各手段を有する。
【0081】
(通常状態制御手段261)
通常状態制御手段261は、通常区間に属する「通常状態」(非AT遊技)を制御するものである。
【0082】
ここで、「通常区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない区間を意味する。すなわち、「通常区間」とは、後述するAT遊技を行うことが許容されない区間である。また、「非AT遊技」は、「AT遊技」の非作動状態を意味する。
【0083】
(高確状態制御手段262)
高確状態制御手段262は、有利区間に属する「高確状態」を制御するものである。本実施の形態では、高確状態として、「第1高確状態」と、「第2高確状態」とが設けられている。「第1高確状態」、及び「第2高確状態」の詳細については後述する。
【0084】
(AT状態制御手段263)
AT状態制御手段263は、有利区間に属する「AT状態」(AT遊技)を制御するものである。
【0085】
ここで、AT遊技における「AT」とは「アシストタイム」の略語であり、「AT遊技」が開始されると、当選した小役の押し順が報知される等、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われる。これにより、「AT遊技」が開始されると、表示された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、例えば、当選した小役の図柄61の組合せを停止表示させ、当選した小役に対応する所定枚数のメダルを獲得することができる。そして、本実施の形態におけるAT状態には、「通常AT状態」と「特別AT状態」とが設けられている。さらに、「特別AT状態」には、「第1特別AT状態」と、「第2特別AT状態」とが設けられている。「通常AT状態」、及び「特別AT状態」の詳細については後述する。
【0086】
(CZ状態制御手段264)
CZ状態制御手段264は、有利区間に属する「CZ状態」を制御するものである。ここで、「CZ状態」とは、所謂チャンスゾーンであって、通常状態へ移行するか、AT状態へ移行するかが決定される状態である。「CZ状態」の詳細については後述する。
【0087】
(移行抽選手段270)
移行抽選手段270は、各状態への移行に関する抽選を行うものである。
移行抽選手段270は、高確状態への移行が決定したことに基づいて、移行先の高確状態(第1高確状態又は第2高確状態)を決定する高確状態移行先抽選を行う。本実施の形態における高確状態移行先抽選では、第1高確状態に当選する確率よりも第2高確状態に当選する確率が高くなるよう設定されている。
【0088】
移行抽選手段270は、通常状態からAT状態への移行が決定したことに基づいて、移行先のAT状態(通常AT状態、第1特別AT状態又は第2特別AT状態)を決定するAT状態移行先抽選を行う。本実施の形態におけるAT状態移行先抽選では、通常AT状態に当選する確率が最も高く、続いて、第2特別AT状態に当選する確率が高くなっている。すなわち、このAT状態移行先抽選では、通常AT状態に当選する確率が最も高く、第1特別AT状態に当選する確率が最も低くなっている。
【0089】
移行抽選手段270は、高確状態から特別AT状態への移行が決定したことに基づいて、移行先の特別AT状態(第1特別AT状態又は第2特別AT状態)を決定する特別AT状態移行先抽選を行う。本実施の形態における特別AT状態移行先抽選では、第1特別AT状態に当選する確率よりも第2特別AT状態に当選する確率が高くなるよう設定されている。
【0090】
移行抽選手段270は、通常AT状態が終了したことに基づいて、CZ状態へ移行するか否かを決定するCZ状態移行抽選を行う。
【0091】
移行抽選手段270は、CZ状態中の各ゲームにおいて、特別AT状態へ移行するか否かを決定する特別AT状態移行抽選を行う。本実施の形態における特別AT状態移行抽選には、「第1特別AT状態への移行」、「第2特別AT状態への移行」、及び「ハズレ」が設けられている。そして、この特別AT状態移行抽選では、「ハズレ」の確率が最も高く、続いて、「第2特別AT状態への移行」に当選する確率が高くなっている。すなわち、この特別AT状態移行抽選では、「ハズレ」の確率が最も高く、「第1特別AT状態への移行」に当選する確率が最も低くなっている。
【0092】
(計数手段280)
計数手段280は、あるゲーム数を記憶して、そのゲーム数の計数を行うものである。この計数手段280は、
図6に示すように、ゲーム数の計数を行うカウンタとして、有利区間の経過ゲーム数を示す有利区間経過ゲーム数を計数するための有利区間経過ゲーム数カウンタ281と、高確状態のゲーム数である高確ゲーム数を計数するための高確ゲーム数カウンタ282と、CZ状態のゲーム数であるCZゲーム数を計数するためのCZゲーム数カウンタ283と、を備えている。
【0093】
計数手段280は、通常区間から有利区間に移行したことに基づいて、1回の有利区間で遊技可能な上限ゲーム数である「1500ゲーム」に対応する値(1500)を有利区間経過ゲーム数カウンタ281に設定する。そして、計数手段280は、当該有利区間における遊技を1ゲーム行う毎に、有利区間経過ゲーム数カウンタ281の値から「1」を減じる。
【0094】
計数手段280は、高確状態に移行したことに基づいて、高確ゲーム数(10ゲーム)に対応する値(10)を高確ゲーム数カウンタ282に設定する。そして、計数手段280は、高確状態における遊技を1ゲーム行う毎に、高確ゲーム数カウンタ282の値から「1」を減じる。
【0095】
計数手段280は、CZ状態に移行したことに基づいて、CZゲーム数(32ゲーム)に対応する値(32)をCZゲーム数カウンタ283に設定する。そして、計数手段280は、CZ状態における遊技を1ゲーム行う毎に、CZゲーム数カウンタ283の値から「1」を減じる。
【0096】
なお、計数手段280は、上記の各カウンタに対応する値を設定する前に、各カウンタの値の初期化を行っている。
【0097】
(遊技履歴監視手段290)
遊技履歴監視手段290は、少なくともメダルの払い出し枚数や出玉率等の遊技履歴の監視を行うものである。
本実施の形態では、遊技履歴監視手段290は、各有利区間における遊技者の最大持ち玉数の監視を行っており、最大持ち玉数が所定数に到達したことを検出している。具体的には、遊技履歴監視手段290は、少なくとも、各有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2400枚」に到達したことを検出する。
【0098】
そして、本実施の形態では、遊技履歴監視手段290により、各有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2400枚」に到達したことが検出された場合には、演出状態制御手段260により、当該有利区間が終了される。
【0099】
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、
図5に示すように、報知手段510を有する。報知手段510の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
【0100】
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
【0101】
(報知手段510)
報知手段510は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
この報知手段510は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル状態、ボーナス内部中状態、第1ボーナス状態又は第2ボーナス状態の各遊技状態に応じた演出や、通常状態、高確状態、AT状態又はCZ状態の各演出状態に応じた演出や、押し順を報知するための報知演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、報知手段510は、抽選により選択された演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
【0102】
本実施の形態では、報知手段510は、後述する「RBBF」中に、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示可能な場合(入賞可能な場合)、第1の条件下では演出装置70にボーナス移行役「RBB」に関連する図柄61を報知させる第1報知態様を行う。本実施の形態では、「第1の条件下」を「通常状態に滞在している場合」としている。
報知手段510は、第1報知態様として、例えば、バー2図柄(BW)を4つ有効ライン86上に揃えることを遊技者に促す映像を表示部84に表示する。
【0103】
また、報知手段510は、後述する「RBBF」中に、第2の条件下ではストップスイッチ50の操作が可能となる前に、第1報知態様とは異なる第2報知態様で演出装置70による報知を行う。本実施の形態では、「第2の条件下」を「AT状態又はCZ状態に滞在している場合」としている。
報知手段510は、第2報知態様としては、例えば、スピーカー72から特定の音を出力する。
【0104】
また、報知手段510は、後述する「RBBN」中における役抽選でボーナス移行役「RB2」に当選した場合、ストップスイッチ50の操作が可能となる前に、第3報知態様で演出装置70による報知を行う。報知手段510は、第3報知態様としては、例えば、スピーカー72から第2報知態様と異なる特定の音を出力する。
【0105】
(役の種類等)
次に、
図7から
図12を用いて、役の種類等について説明する。
まず、
図7から
図9に示すように、役の種類と、図柄61の組合せについて説明する。
【0106】
例えば、
図7に示すように、ボーナス移行役として、第1回転リール64、第2回転リール66、第3回転リール68、第4回転リール69の順(以下同様)に「BW BW BW BW」の図柄61の組合せ(RBB)のRBB、「A1 A2 G7 A2」の図柄61の組合せ(RB1A)、「A1 A2 BB A2」の図柄61の組合せ(RB1B)、「A1 A2 BW A2」の図柄61の組合せ(RB1C)、「A1 A2 B2 A2」の図柄61の組合せ(RB1D)が含まれるRB1、「BW BW BW B1」の図柄61の組合せ(RB2)のRB2が設けられている。
【0107】
図8に示すように、リプレイ役として、例えば、「RP RP RP RP」の図柄61の組合せ(REP1)が含まれるNRPNOやNRPAD等が設けられている。
【0108】
図9に示すように、小役のAT役として、「A1 A2 A1 A1」の図柄61の組合せ(PZ1)や「A1 R7 R7 A2」の図柄61の組合せ(PZ18)等が含まれるATL1や、「A1 A2 A1 A2」の図柄61の組合せ(PZ2)や「A1 R7 R7 A1」の図柄61の組合せ(PZ17)等が含まれるATL2等が設けられている。
【0109】
また、
図9に示すように、小役の1枚役として、「A1 R7 R7 A1」の図柄61の組合せ(PZ17)や「A1 R7 R7 A2」の図柄61の組合せ(PZ18)等が含まれるSP1やSP2等が設けられている。
なお、役抽選手段210により抽選される役の種類と図柄61の組合せについては、
図7から
図9に示すものに限定されない。
【0110】
次に、
図10を用いて、当選役グループについて説明する。
なお、当選役グループについては、
図10に示すものに限定されない。
図10は、予め定められた複数種類の当選役グループを示し、各当選役グループは、1つの役又は複数の役の組合せから構成される。そして、本実施の形態では、役抽選手段210は、役抽選により何れかの当選役グループが当選するか否かを決定している。
【0111】
そのため、当選役グループが複数の役から構成されている場合は、当選役グループの複数の役に同時に当選(重複して当選)していることとなる。また、役抽選の結果、所謂「ハズレ」は、いずれの当選役グループも当選しなかった場合を示している。
【0112】
図10に示すように、ボーナス移行役が単独で含まれる当選役グループには、RBBが当選する「RBB」、RB1AからRB1Dが当選する「RB1」、RB2が当選する第2移行役としての「RB2」が設けられている。
【0113】
リプレイ役が含まれる当選役グループには、NRPNOが単独で当選する「NRPNO」、NRPADが単独で当選する「NRPAD」、NRPUPが単独で当選する「NRPUP」、NRPSBが単独で当選する「NRPSB」、NRPSBとRBBとが重複して当選する「NRPSB+RBB」、NRPNBが単独で当選する「NRPNB」、NRPNBとRBBとが重複して当選する「NRPNB+RBB」、NRPRBが単独で当選する「NRPRB」、NRPRBとRBBとが重複して当選する「NRPRB+RBB」、CRPNOが単独で当選する「CRPNO」、CRPADが単独で当選する「CRPAD」、CRPUPが単独で当選する「CRPUP」、CRPSBが単独で当選する「CRPSB」、CRPSBとRBBとが重複して当選する「CRPSB+RBB」、CRPNBが単独で当選する「CRPNB」、CRPNBとRBBとが重複して当選する「CRPNB+RBB」、CRPRBが単独で当選する「CRPRB」、CRPRBとRBBとが重複して当選する「CRPRB+RBB」、SRPADが単独で当選する「SRPAD」、SRPUPが単独で当選する「SRPUP」、SRPSBが単独で当選する「SRPSB」、SRPSBとRBBとが重複して当選する「SRPSB+RBB」、SRPNBが単独で当選する「SRPNB」、SRPNBとRBBとが重複して当選する「SRPNB+RBB」が設けられている。
【0114】
ここで、ボーナス移行役「RBB」を含む第1移行役としての当選役グループ「RBB」は、単独で抽選対象となることはなく、リプレイ役が含まれる当選役グループのうち、「NRPSB」、「NRPNB」、「NRPRB」、「CRPSB」、「CRPNB」、「CRPRB」、「SRPSB」、又は「SRPNB」と重複して当選することとなっている。
【0115】
AT役が含まれる当選役グループには、ATL1が単独で当選する「ATL1」、ATL2が単独で当選する「ATL2」、ATL3が単独で当選する「ATL3」、ATC1が単独で当選する「ATC1」、ATC2が単独で当選する「ATC2」、ATC3が単独で当選する「ATC3」、ATR1が単独で当選する「ATR1」、ATR2が単独で当選する「ATR2」、ATR3が単独で当選する「ATR3」、ATQ1が単独で当選する「ATQ1」、ATQ2が単独で当選する「ATQ2」、ATQ3が単独で当選する「ATQ3」が設けられている。
【0116】
上記のように、AT役は、ATL1からATQ3のように複数種類(12種類)設けられているとともに、ATL1からATQ3の各々には、当該役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合に、AT役に含まれる役の中で遊技者にとっての有利度が最大となる有利役が含まれている。有利役としては、
図9に示すように、PZ1からPZ16の16種類が設けられている。この有利役(PZ1からPZ16)は、有利役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合に「11枚」のメダルが払い出される点で、対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合に「1枚」のメダルが払い出される有利役以外の小役(例:PZ17・PZ18等)よりも遊技者にとって有利となっている。
【0117】
1枚役が含まれる当選役グループには、SP1が単独で当選する「SP1」、SP2が単独で当選する「SP2」が設けられている。
また、当選役グループとして、全ての小役(AT役及び1枚役)が当選する「ALL1」と、全ての1枚役が当選する「ALL2」とが設けられている。
【0118】
次に、
図10を用いて、遊技状態毎に抽選される当選役グループについて説明する。
図10に示すように、各当選役グループは、遊技状態に応じて、役抽選手段210のよる役抽選が行われるか否かが設定されている。
【0119】
当選役グループ「RBB」、及び「RB1」は、遊技状態が「RT0」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「RB2」は、遊技状態が「RBBN」の際に抽選対象となる。
【0120】
当選役グループ「NRPNO」は、遊技状態が「RT0」、「RBBF」又は「RBBRB2F」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「NRPAD」、及び「NRPUP」は、遊技状態が「RBBF」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「NRPSB」、「NRPNB」、及び「NRPRB」は、遊技状態が「RT0」、又は「RBBF」の際に抽選対象となる。
【0121】
当選役グループ「NRPSB+RBB」、「NRPNB+RBB」、及び「NRPRB+RBB」は、遊技状態が「RT0」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「CRPNO」は、遊技状態が「RT0」、又は「RBBF」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「CRPAD」、及び「CRPUP」は、遊技状態が「RBBF」の際に抽選対象となる。
【0122】
当選役グループ「CRPSB」、「CRPNB」、及び「CRPRB」は、遊技状態が「RT0」、又は「RBBF」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「CRPSB+RBB」、「CRPNB+RBB」、及び「CRPRB+RBB」は、遊技状態が「RT0」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「SRPAD」、及び「SRPUP」は、遊技状態が「RBBF」の際に抽選対象となる。
【0123】
当選役グループ「SRPSB」、及び「SRPNB」は、遊技状態が「RT0」、又は「RBBF」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「SRPSB+RBB」、及び「SRPNB+RBB」は、遊技状態が「RT0」の際に抽選対象となる。
【0124】
当選役グループ「ATL1」、「ATL2」、「ATL3」、「ATC1」、「ATC2」、「ATC3」、「ATR1」、「ATR2」、「ATR3」、「ATQ1」、「ATQ2」、及び「ATQ3」は、遊技状態が「RT0」、「RBBF」、「RBBN」、又は「RBBRB2F」の際に抽選対象となる。
【0125】
当選役グループ「SP1」、及び「SP2」は、遊技状態が「RT0」、「RB1」、「RBBF」、「RBBN」、又は「RBBRB2F」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「ALL1」、及び「ALL2」は、遊技状態が「RB1」、又は「RBBRB2」において抽選対象となる。
【0126】
次に、
図11を用いて、小役と、ストップスイッチ50の押し順及び遊技状態との関係について説明する。なお、
図11に示す「LC--」とは、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第2ストップスイッチCで停止操作すれば、第3停止及び第4停止を行うストップスイッチ50を問わないことを意味する。同様に、「LR--」とは、第1停止が第1ストップスイッチL、第2停止が第3ストップスイッチRであることを示し、「LQ--」とは、第1停止が第1ストップスイッチL、第2停止が第4ストップスイッチQであることを示している。説明は省略するが、
図11に示す残りの部分についても上記と同様のことを示している。
図11に示すように、小役は、ストップスイッチ50の押し順及び遊技状態に応じて、入賞時におけるメダルの払出枚数が異なるように設定されている。
【0127】
「RT0」の遊技状態における役抽選にて「ATL1」に当選した場合に、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第2ストップスイッチCで停止操作したときには、第3停止及び第4停止の押し順を問わず、「11枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。つまり、この場合には、全てのストップスイッチ50の停止操作終了後、有利役(PZ1)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0128】
また、「RT0」の遊技状態における役抽選にて「ATL1」に当選した場合に、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第2ストップスイッチC、以外の押し順で停止操作したときには、第3停止及び第4停止の押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。つまり、この場合には、全てのストップスイッチ50の停止操作終了後、有利役以外の小役(例:PZ18)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0129】
このように、「RT0」の遊技状態における役抽選にて「AT役(ATL1からATQ3)」に当選した場合には、第1停止及び第2停止の押し順に正解すると11枚のメダルの払い出しが行われ、第1停止及び第2停止の押し順に不正解すると1枚のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0130】
「RT0」の遊技状態における役抽選にて「1枚役(SP1又はSP2)」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0131】
「RB1」の遊技状態における役抽選にて「1枚役(SP1又はSP2)」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0132】
「RB1」の遊技状態における役抽選にて「ALL1」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「11枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0133】
「RB1」の遊技状態における役抽選にて「ALL2」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0134】
「RBBF」の遊技状態における役抽選にて「ATL1」に当選した場合に、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第2ストップスイッチC、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第3ストップスイッチR、又は第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第4ストップスイッチQで停止操作したときには、第3停止及び第4停止の押し順を問わず、「11枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。つまり、この場合には、全てのストップスイッチ50の停止操作終了後、有利役(PZ1)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0135】
また、「RBBF」の遊技状態における役抽選にて「ATL1」に当選した場合に、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第2ストップスイッチC、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第3ストップスイッチR、又は第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第4ストップスイッチQ、以外の押し順で停止操作したときには、第3停止及び第4停止の押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。つまり、この場合には、全てのストップスイッチ50の停止操作終了後、有利役以外の小役(例:PZ18)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0136】
このように、「RBBF」の遊技状態における役抽選にて「AT役(ATL1からATQ3)」に当選した場合には、第1停止及び第2停止の押し順に正解すると11枚のメダルの払い出しが行われ、第1停止及び第2停止の押し順に不正解すると1枚のメダルの払い出しが行われるように設定されている。そして、この「RBBF」では、「RT0」と異なり、第1停止の押し順に正解すれば必ず第2停止の押し順も正解するため、「RT0」よりもAT役を入賞させやすくなっている。
【0137】
「RBBF」の遊技状態における役抽選にて「1枚役(SP1又はSP2)」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0138】
「RBBN」の遊技状態における役抽選にて「ATL1」に当選した場合に、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第2ストップスイッチCで停止操作したときには、第3停止及び第4停止の押し順を問わず、「11枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。つまり、この場合には、全てのストップスイッチ50の停止操作終了後、有利役(PZ1)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0139】
また、「RBBN」の遊技状態における役抽選にて「ATL1」に当選した場合に、第1停止を第1ストップスイッチL、第2停止を第2ストップスイッチC、以外の押し順で停止操作したときには、第3停止及び第4停止の押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。つまり、この場合には、全てのストップスイッチ50の停止操作終了後、有利役以外の小役(例:PZ18)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0140】
このように、「RBBN」の遊技状態における役抽選にて「AT役(ATL1からATQ3)」に当選した場合には、第1停止及び第2停止の押し順に正解すると11枚のメダルの払い出しが行われ、第1停止及び第2停止の押し順に不正解すると1枚のメダルの払い出しが行われるように設定されている。そして、この「RBBN」では、「RT0」と同様に、11枚のメダルの払い出しが行われるためには第1停止及び第2停止の押し順に正解しなければならず、「RBBF」よりもAT役を入賞させにくくなっている。
【0141】
「RBBN」の遊技状態における役抽選にて「1枚役(SP1又はSP2)」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0142】
「RBBRB2F」の遊技状態における役抽選にて「ATL1」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「11枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。つまり、この場合には、全てのストップスイッチ50の停止操作終了後、有利役(PZ1)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0143】
このように、「RBBRB2F」の遊技状態における役抽選にて「AT役(ATL1からATQ3)」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、11枚のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0144】
「RBBRB2F」の遊技状態における役抽選にて「1枚役(SP1又はSP2)」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0145】
「RBBRB2」の遊技状態における役抽選にて「ALL1」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「11枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0146】
「RBBRB2」の遊技状態における役抽選にて「ALL2」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
【0147】
次に、
図12を用いて、有利区間への移行に係る有利区間移行役について説明する。
図12に示すように、「RT0」の遊技状態における役抽選にて「NRPSB」、「NRPNB」、「NRPRB」、「CRPSB」、「CRPNB」、「CRPRB」、「SRPSB」、「SRPNB」、又は「SP2」に当選した場合には、有利区間へ移行するように設定されている。なお、上記のリプレイ役「NRPSB」、「NRPNB」、「NRPRB」、「CRPSB」、「CRPNB」、「CRPRB」、「SRPSB」、及び「SRPNB」は、リプレイ役の単独当選と、「RBB」との重複当選とが設けられているが(
図10参照)、「RBB」と重複当選した場合のみが「有利区間移行役」となる。
【0148】
また、「RB1」の遊技状態における役抽選にて「SP2」に当選した場合には、有利区間へ移行するように設定されている。
以上のように、有利区間へ移行可能な遊技状態は、「RT0」又は「RB1」とされている。そして、詳細は後述するが、「NRPSB」、「NRPNB」、「NRPRB」、「CRPSB」、「CRPNB」、「CRPRB」、「SRPSB」、又は「SRPNB」の当選に基づいて有利区間へ移行する場合には、その移行先が「AT状態」とされており、「SP2」の当選に基づいて有利区間へ移行する場合には、その移行先が「高確状態」とされている。
【0149】
(
図13を用いた遊技状態の説明)
次に、
図13を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、
図13に示すように、大別すると、ノーマル状態、第1ボーナス状態、ボーナス内部中状態、及び第2ボーナス状態がある。
【0150】
(ノーマル状態)
ノーマル状態は、ノーマル状態制御手段251により制御される。本実施の形態では、ノーマル状態には、第1状態としての「RT0」がある。
RT0におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
【0151】
RT0における役抽選にてボーナス移行役「RB1(RB1AからRB1D)」に当選し、当該ボーナス移行役「RB1(RB1AからRB1D)」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合には、ノーマル状態から第1ボーナス状態へ移行する。また、RT0における役抽選にてボーナス移行役「RBB」に当選した場合には、ノーマル状態からボーナス内部中状態へ移行する。
【0152】
ここで、上記のように、ボーナス移行役「RBB」を含む当選役グループ「RBB」は、単独で抽選対象となることはなく、「NRPSB+RBB」、「NRPNB+RBB」、「NRPRB+RBB」、「CRPSB+RBB」、「CRPNB+RBB」、「CRPRB+RBB」、「SRPSB+RBB」、又は「SRPNB+RBB」のように、当選役グループ「NRPSB」、「NRPNB」、「NRPRB」、「CRPSB」、「CRPNB」、「CRPRB」、「SRPSB」、又は「SRPNB」と重複して抽選対象となる。
【0153】
そして、本実施の形態では、リール制御手段220は、RT0中の役抽選でボーナス移行役「RBB」とリプレイ役とが重複して当選した場合には、リプレイ役に対応する図柄61の組合せがボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せよりも優先して有効ライン86上に停止表示するよう制御する。そのため、本実施の形態では、RT0中の役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選した遊技において、当該ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示することがなく、リプレイ役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示することとなっている。
【0154】
したがって、本実施の形態では、必ず「ノーマル状態」から「ボーナス内部中状態」を経由して「第2ボーナス状態」へ移行することとなっている。
【0155】
(第1ボーナス状態)
第1ボーナス状態は、第1ボーナス状態制御手段253により制御され、ノーマル状態において、ボーナス移行役「RB1(RB1AからRB1D)」に当選し、当該ボーナス移行役「RB1(RB1AからRB1D)」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。
【0156】
ここで、ノーマル状態において、ボーナス移行役「RB1(RB1AからRB1D)」に当選した場合には、各ストップスイッチL、C、R、Qがどのようなタイミングで停止操作されても、必ず、当該ボーナス移行役「RB1(RB1AからRB1D)」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示される。
【0157】
具体的には、ベル1図柄(A1)は第1回転リール64において、ベル2図柄(A2)は第2回転リール66及び第4回転リール69において、緑セブン図柄(G7)、バー1図柄(BB)、バー2図柄(BW)、又はブランク2図柄(B2)の何れかは第3回転リール68において、どのようなタイミングで各ストップスイッチL、C、R、Qが停止操作されても、有効ライン86上に引き込み可能な範囲に配置されている。そのため、ノーマル状態において、ボーナス移行役「RB1(RB1AからRB1D)」に当選した場合には、第1回転リール64では有効ライン86上に必ずベル1図柄(A1)が停止し、第2回転リール66及び第4回転リール69では有効ライン86上に必ずベル2図柄(A2)が停止し、第3回転リール68では有効ライン86上に必ず緑セブン図柄(G7)、バー1図柄(BB)、バー2図柄(BW)、又はブランク2図柄(B2)の何れかが停止する。
【0158】
本実施の形態では、第1ボーナス状態には、RT0から移行可能な第2状態としての「RB1」がある。
【0159】
RB1は、後述する「RBBF」へ直接移行することができず、所定の終了条件が成立したことに基づいてRT0へ移行するとともに、RB1中の役抽選でリプレイ役に当選しない遊技状態とされている。つまり、RB1におけるリプレイ役への当選確率は「0」とされている。
【0160】
ここで、RB1中の役抽選では、複数の有利役(PZ1からPZ16)が重複して当選する特定当選態様としての「ALL1」が存在する。そして、RB1中の役抽選では、「ALL1」に当選する確率が、RT0中の役抽選で複数のAT役の各々(ATL1からATQ3の各々)に当選する確率以上であり、かつ、RT0中の役抽選で複数のAT役の各々(ATL1からATQ3の各々)に当選する確率の合計値未満となっている。
【0161】
そして、RB1中の役抽選では、「ALL1」の他は、「SP1」、「SP2」、又は「ALL2」が抽選対象となっており(
図10参照)、「ALL1」以外の当選役グループは何れも、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている(
図11参照)。なお、RB1中の役抽選には「ハズレ」が設けられている。
【0162】
以上より、RB1は、RB1中の役抽選でリプレイ役に当選する確率が「0」である点、RB1中の役抽選で「ALL1」に当選する確率が上記のように設定されている点、「ALL1」以外の当選役グループは何れも押し順を問わずに「1枚」のメダルが払い出される点、RB1中の役抽選に「ハズレ」が設けられている点等により、メダルの投入枚数に対するメダルの払出枚数の割合である出玉率がRT0よりも低くなっている。そして、本実施の形態では、RB1中における出玉率は、ストップスイッチ50の押し順にかかわらず100%未満となるよう構成されている。
【0163】
RB1は、8回の入賞又は12回の遊技で上記の所定の終了条件が成立する。そして、RB1の終了後、RT0へ移行する。
【0164】
(ボーナス内部中状態)
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、RT0中の役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選し、当該ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する遊技状態である。このボーナス内部中状態中は、ボーナス移行役「RBB」に当選した状態が維持されている。そして、本実施の形態では、ボーナス内部中状態には、RT0から移行可能であって、RT0及びRB1よりも遊技者にとって有利な第3状態としての「RBBF」がある。
【0165】
RBBF中の役抽選でリプレイ役に当選する確率は、RT0中及びRB1中の役抽選でリプレイ役に当選する確率よりも高くなるよう設定されている。
また、RBBF中は、RBBF中の役抽選でAT役に当選した場合に、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順、すなわち、正解の押し順の報知が許容されている。なお、RBBF中の役抽選には、RB1中と同様に「ハズレ」が設けられている。
【0166】
RBBFは、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示することで終了する。そして、RBBFの終了後、後述するRBBNへ移行する。
【0167】
(第2ボーナス状態)
第2ボーナス状態は、第2ボーナス状態制御手段254により制御される。
本実施の形態では、第2ボーナス状態には「RBBN」、「RBBRB2F」、及び「RBBRB2」がある。
【0168】
第4状態としての「RBBN」は、RBBFにおいて、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。RBBNにおけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
【0169】
「RBBRB2F」は、RBBNにおいて、ボーナス移行役「RB2」に当選し、当該ボーナス移行役「RB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する。RBBRB2Fにおけるリプレイ役への当選確率は、RBBFと同様とされている。
【0170】
第5状態としての「RBBRB2」は、RBBNにおいて、ボーナス移行役「RB2」に当選し、当該ボーナス移行役「RB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。RBBRB2におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
【0171】
ここで、RBBRB2中の役抽選では、RB1中と同様に、複数の有利役(PZ1からPZ16)が重複して当選する「ALL1」が存在する。そして、RBBRB2中の役抽選では、RB1中と同様に、「ALL1」に当選する確率が、RT0中の役抽選で複数のAT役の各々(ATL1からATQ3の各々)に当選する確率以上であり、かつ、RT0中の役抽選で複数のAT役の各々(ATL1からATQ3の各々)に当選する確率の合計値未満となっている。
【0172】
そして、RBBRB2中の役抽選では、「ALL1」の他は、「ALL2」が抽選対象となっており(
図10参照)、「ALL2」は第1停止から第4停止までの押し順を問わず、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている(
図11参照)。なお、RBBRB2中の役抽選には、RB1中と同様に「ハズレ」が設けられている。
【0173】
以上より、RBBRB2は、RBBRB2中の役抽選でリプレイ役に当選する確率が「0」である点、RBBRB2中の役抽選で「ALL1」に当選する確率が上記のように設定されている点、「ALL1」以外で抽選対象となる「ALL2」は押し順を問わずに「1枚」のメダルが払い出される点、RBBRB2中の役抽選に「ハズレ」が設けられている点等により、出玉率がRT0よりも低くなっている。そして、本実施の形態では、RBBRB2中における出玉率は、ストップスイッチ50の押し順にかかわらず100%未満となるよう構成されている。
【0174】
RBBRB2は、8回の入賞又は12回の遊技で終了する。そして、RBBRB2の終了後、RBBNへ移行する。
ここで、第2ボーナス状態は、所定の枚数、例えば32枚を超えるメダルの払い出しで終了する。そして、第2ボーナス状態の終了後、ノーマル状態に移行する。
【0175】
(
図14を用いた演出状態の説明)
次に、
図14を用いて演出状態について説明する。
図14に示すように、本実施の形態では、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない「通常区間」と、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示を行うことができる「有利区間」とがある。
【0176】
(通常区間)
通常区間は、有利区間を除いた区間であって、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない、すなわち、AT遊技を行うことができない区間である。そのため、通常区間を継続すると、結果として、遊技者が所有しているメダルの合計が減少することとなっている。「通常区間」としては、「通常状態」がある。
【0177】
(通常状態)
「通常状態」は、「有利区間」に属する「高確状態」、「AT状態」及び「CZ状態」を除いた状態であり、通常状態制御手段261により制御される。この通常状態では、遊技状態が「RT0」又は「RB1」である場合の役抽選にて有利区間移行役(
図12参照)に当選すると、有利区間に属する「AT状態」又は「高確状態」へ移行する。なお、通常状態中の遊技状態として、「RBBF」に滞在することがある。例えば、CZ状態が終了したことに基づいて移行した通常状態中の遊技状態は「RBBF」となっている。そして、遊技状態が「RBBF」である上記の通常状態中に、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示可能となった場合には、上記の「第1の条件下」に該当するため、報知手段510による第1報知態様が行われる。
【0178】
(有利区間)
「有利区間」は、通常区間から移行可能であって、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示を行うことができる区間である。すなわち、「有利区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
【0179】
ここで、通常区間から有利区間に移行した、すなわち、通常状態から高確状態又はAT状態に移行した場合には、計数手段280により、1回の有利区間で遊技可能な上限ゲーム数である「1500ゲーム」に対応する値(1500)が有利区間経過ゲーム数カウンタ281に設定される。また、通常状態から高確状態又はAT状態に移行した場合には、遊技履歴監視手段290により、当該有利区間における遊技者の最大持ち玉数の監視(計数)が開始される。
【0180】
有利区間は、当該区間における遊技の上限が定められ、その上限に到達したことに基づいて通常区間に移行することとされている。
「有利区間における遊技の上限」には、1回の有利区間で遊技可能な上限ゲーム数である1500ゲームを経過した場合と、1回の有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2400枚」(所謂、MY2400枚)に到達した場合と、の2種類が設けられている。そして、この2種類の上限の何れかを満たした場合には、有利区間が終了し、通常区間へ移行する。
【0181】
具体的には、計数手段280により計数される有利区間経過ゲーム数カウンタ281の値が「0」になった場合には、演出状態制御手段260により、有利区間から通常区間へ移行される。また、遊技履歴監視手段290により監視される1回の有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2400枚」に到達した場合には、演出状態制御手段260により、有利区間から通常区間へ移行される。
【0182】
ここで、「有利区間」としては、「高確状態」、「AT状態」及び「CZ状態」がある。
【0183】
(高確状態)
高確状態は、「有利区間」に属し、特別AT状態への移行を待つ状態であり、高確状態制御手段262により制御される。「通常区間」から「有利区間」、具体的には、「通常状態」から「高確状態」には、演出状態が「通常状態」であり、遊技状態が「RT0」又は「RB1」である場合の役抽選にて有利区間移行役「SP2」(
図12参照)に当選したことに基づいて移行する。なお、演出状態が「通常状態」であり、遊技状態が「RT0」又は「RB1」である場合の役抽選にて有利区間移行役「SP2」(
図12参照)に当選したことに基づいて、移行抽選手段270による高確状態移行先抽選が行われ、移行先の高確状態(第1高確状態又は第2高確状態)が決定される。
【0184】
本実施の形態では、第1高確状態に移行した場合には、AT状態を継続するための継続権利(所謂、勝利ストックや継続ストック)が1つ付与され、第2高確状態に移行した場合には、継続権利の付与が行われないこととされている。そのため、高確状態では、第1高確状態が第2高確状態よりも遊技者にとって有利な状態とされている。そして、AT状態の終了時に「継続権利」を保持している場合には、継続権利を「1」消費して、再度AT状態を行うことが可能となっている。
【0185】
高確状態(第1高確状態及び第2高確状態)は、通常区間における通常状態を継続した状態となっており、演出装置70には報知手段510により通常状態と同様の演出が報知される。
【0186】
高確状態(第1高確状態及び第2高確状態)では、10ゲームの遊技期間が設けられており、高確状態に移行したことに基づいて、計数手段280の高確ゲーム数カウンタ282に、高確ゲーム数(10ゲーム)に対応する値(10)が設定される。そして、計数手段280が計数する高確ゲーム数カウンタ282の値が「0」になる前に役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選した場合には、高確状態が終了され、AT状態、具体的には、特別AT状態へ移行する。なお、この場合には、移行抽選手段270による特別AT状態移行先抽選が行われ、移行先の特別AT状態(第1特別AT状態又は第2特別AT状態)が決定される。つまり、高確状態から移行するAT状態は、通常AT状態よりも遊技者にとって有利な特別AT状態とされている。
【0187】
一方、高確状態中の役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選せず、計数手段280が計数する高確ゲーム数カウンタ282の値が「0」になった場合には、高確状態が終了され、通常状態へ移行する。
【0188】
(AT状態)
AT状態は、「有利区間」に属し、当選した役の押し順が報知される遊技であるAT遊技が行われる状態であり、AT状態制御手段263により制御される。このAT状態では、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、例えば、当選した小役の図柄61の組合せを停止表示でき、成立した小役に対応する所定枚数のメダルを獲得することができる。
【0189】
このAT状態は、通常区間に属する通常状態から移行する場合と、有利区間に属する高確状態から移行する場合とがある。
【0190】
通常状態からAT状態には、演出状態が「通常状態」であり、遊技状態が「RT0」である場合の役抽選にて有利区間移行役「NRPSB」、「NRPNB」、「NRPRB」、「CRPSB」、「CRPNB」、「CRPRB」、「SRPSB」、又は「SRPNB」(
図12参照)に当選したことに基づいて移行する。そして、上記のように、これらのリプレイ役は、ボーナス移行役「RBB」と重複当選した場合のみが「有利区間移行役」となる。そのため、本実施の形態では、ボーナス移行役「RBB」に当選したことに基づいて通常状態からAT状態に移行する、ともいえる。なお、上記の有利区間移行役に当選したことに基づいて、移行抽選手段270によるAT状態移行先抽選が行われ、移行先のAT状態(通常AT状態、第1特別AT状態又は第2特別AT状態)が決定される。
【0191】
高確状態からAT状態、具体的には、特別AT状態には、上記のように、計数手段280が計数する高確ゲーム数カウンタ282の値が「0」になる前に役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選したことに基づいて移行する。
ここで、AT状態には、通常AT状態と、通常AT状態よりも遊技者にとって有利な特別AT状態とがある。
【0192】
(通常AT状態)
通常AT状態は、特別AT状態である「第1特別AT状態」又は「第2特別AT状態」を除いたAT状態である。
通常AT状態には、上記の通常状態からAT状態に移行する場合に移行抽選手段270により行われるAT状態移行先抽選で、当該AT状態における移行先として選択された場合に移行する。
【0193】
通常AT状態では、通常AT状態中の役抽選でAT役に当選した場合に、当該AT役に対応する正解の押し順が報知される報知演出が報知手段510により演出装置70に報知される。
【0194】
通常AT状態は、押し順が10回報知されたこと、すなわち、報知手段510による報知演出が10回行われたことに基づいて終了する。そして、通常AT状態が終了したことに基づいて、移行抽選手段270によるCZ状態移行抽選が行われ、このCZ状態移行抽選に当選した場合にはCZ状態へ移行し、CZ状態移行抽選に当選しなかった場合には通常状態へ移行する。
【0195】
(特別AT状態)
特別AT状態は、通常AT状態よりも遊技者にとって有利なAT状態である。この特別AT状態には、第1特別AT状態と第2特別AT状態とが設けられている。
【0196】
(第1特別AT状態)
第1特別AT状態には、上記の通常状態からAT状態に移行する場合に移行抽選手段270により行われるAT状態移行先抽選で、当該AT状態における移行先として選択された場合に移行する。
【0197】
また、第1特別AT状態には、上記の高確状態からAT状態に移行する場合に移行抽選手段270により行われる特別AT状態移行先抽選で、当該AT状態における移行先として選択された場合に移行する。
さらに、第1特別AT状態には、CZ状態中の各ゲームにおいて移行抽選手段270により行われる特別AT状態移行抽選で、「第1特別AT状態への移行」に当選した場合に移行する。
【0198】
第1特別AT状態では、通常AT状態と同様に、報知演出が報知手段510により演出装置70に報知される。
第1特別AT状態は、押し順が30回報知されたこと、すなわち、報知手段510による報知演出が30回行われたことに基づいて終了する。そして、第1特別AT状態が終了した場合にはCZ状態に移行する。
【0199】
(第2特別AT状態)
第2特別AT状態には、上記の通常状態からAT状態に移行する場合に移行抽選手段270により行われるAT状態移行先抽選で、当該AT状態における移行先として選択された場合に移行する。
【0200】
また、第2特別AT状態には、上記の高確状態からAT状態に移行する場合に移行抽選手段270により行われる特別AT状態移行先抽選で、当該AT状態における移行先として選択された場合に移行する。
さらに、第2特別AT状態には、CZ状態中の各ゲームにおいて移行抽選手段270により行われる特別AT状態移行抽選で、「第2特別AT状態への移行」に当選した場合に移行する。
【0201】
第2特別AT状態では、通常AT状態及び第1特別AT状態と同様に、報知演出が報知手段510により演出装置70に報知される。
第2特別AT状態は、押し順が20回報知されたこと、すなわち、報知手段510による報知演出が20回行われたことに基づいて終了する。そして、第2特別AT状態が終了した場合にはCZ状態に移行する。
【0202】
(CZ状態)
CZ状態は、「有利区間」に属し、通常状態へ移行するか、AT状態へ移行するかが決定される状態であり、CZ状態制御手段264により制御される。
CZ状態には、通常AT状態が終了したことに基づいて移行抽選手段270により行われるCZ状態移行抽選に当選した場合、又は、特別AT状態(第1特別AT状態及び第2特別AT状態)が終了した場合に移行する。
【0203】
CZ状態では、32ゲームの遊技期間が設けられており、CZ状態に移行したことに基づいて、計数手段280のCZゲーム数カウンタ283に、CZゲーム数(32ゲーム)に対応する値(32)が設定される。
【0204】
また、CZ状態では、CZ状態中の各ゲームにおいて、移行抽選手段270による特別AT状態移行抽選が行われる。この特別AT状態移行抽選において、「第1特別AT状態への移行」、又は「第2特別AT状態への移行」に当選した場合には、当選した次のゲームから、抽選結果に対応する特別AT状態へ移行する。
【0205】
そして、CZ状態中に、上記の特別AT状態移行抽選に当選せず、計数手段280が計数するCZゲーム数カウンタ283の値が「0」になった場合には、CZ状態が終了され、通常状態へ移行する。
【0206】
なお、本実施の形態では、有利区間から通常区間に移行した場合には、移行前の有利区間に関する情報(例:AT遊技であることを示すフラグ情報やAT遊技の残りゲーム数を示す情報、継続又は非継続を示すフラグ情報)が初期化される。
【0207】
(遊技状態と演出状態との対応関係について)
次に、
図15から
図17を用いて、遊技状態と演出状態との対応関係の一例について説明する。なお、以下の例では、初期の遊技状態を「RT0又はRB1」とし、初期の演出状態を「通常状態」としている。
【0208】
まず、
図15を用いた一例について説明する。
図15では、まず、遊技状態が「RT0」であり、演出状態が「通常状態」である役抽選で有利区間移行役「NRPSB+RBB」に当選する。この「NRPSB+RBB」は、有利区間移行役でもあり、ボーナス移行役「RBB」でもあるため、遊技状態が「RT0」から「RBBF」へ移行する(
図15に示す(1))。なお、本実施の形態では、上記のように、「NRPSB+RBB」に当選した場合には、リール制御手段220により、リプレイ役「NRPSB」に対応する図柄61の組合せがボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せよりも優先して有効ライン86上に停止表示するよう制御されるため、必ず、遊技状態が「RT0」から「RBBF」へ移行する。
【0209】
また、有利区間移行役「NRPSB+RBB」の当選に基づいて、演出状態が「通常状態」から「AT状態(例:第1特別AT状態)」へ移行する(
図15に示す(1))。
【0210】
ここで、
図15に示す一例では、演出状態が「AT状態(例:第1特別AT状態)」に移行してから「CZ状態」が終了するまでの間は、遊技状態は「RBBF」に滞在している。
【0211】
遊技状態が「RBBF」であり、演出状態が「AT状態(例:第1特別AT状態)」である場合には、AT遊技が行われる。そして、「AT状態(例:第1特別AT状態)」中に、規定回数(例:30回)の押し順が報知された場合には、演出状態が「AT状態(例:第1特別AT状態)」から「CZ状態」へ移行する(
図15に示す(2))。
【0212】
一方、遊技状態が「RBBF」であり、演出状態が「CZ状態」である場合には、AT遊技が行われない。そして、「CZ状態」中に、規定のゲーム数(32ゲーム)を消化し、かつ、規定のゲーム数内で特別AT状態移行抽選に当選しなかった場合には、演出状態が「CZ状態」から「通常状態」へ移行する(
図15に示す(3))。
【0213】
遊技状態が「RBBF」であり、演出状態が「通常状態」である役抽選で「ハズレ」を引いた場合には、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示可能となり、これに伴い、報知手段510により演出装置70に第1報知態様が報知される。そして、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合には、遊技状態が「RBBF」から「RBBN」へ移行する(
図15に示す(4))。なお、遊技状態が「RBBF」であり、演出状態が「AT状態」又は「CZ状態」である役抽選で「ハズレ」を引いた場合には、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示可能となるが、報知手段510により演出装置70に第2報知態様が報知されるため、この第2報知態様に基づいて遊技者が上記の図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示することを回避できる。
【0214】
「RBBN」中における役抽選でボーナス移行役「RB2」に当選し、当該ボーナス移行役「RB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合には、遊技状態が「RBBN」から「RBBRB2」へ移行する(
図15に示す(5))。なお、上記のように、「RBBN」中における役抽選でボーナス移行役「RB2」に当選した場合には、ストップスイッチ50の操作が可能となる前に、報知手段510により第3報知態様で演出装置70による報知が行われる。そして、この
図15は、例えば、遊技者が第3報知態様に気付かずにボーナス移行役「RB2」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示した場合、又は、遊技者が第3報知態様に気付いたが意図的にボーナス移行役「RB2」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示した場合を示している。
【0215】
「RBBRB2」中に8回の入賞が行われた場合、又は、「RBBRB2」中に12回の遊技が行われた場合(12ゲームを消化した場合)には、遊技状態が「RBBRB2」から「RBBN」へ移行する(
図15に示す(6))。
【0216】
「第2ボーナス状態(例:RBBN)」中に、規定枚数(32枚)を超えるメダルの払い出しが行われた場合には、遊技状態が「第2ボーナス状態(例:RBBN)」から「RT0」へ移行する(
図15に示す(7))。
【0217】
なお、
図15に示す一例では、遊技状態が「RBBN」から「RT0」までの間は、演出状態は「通常状態」に滞在している。そして、遊技状態が「RT0」であり、演出状態が「通常状態」である場合に、有利区間移行役に当選したことに基づいて、再び、上記のような「遊技状態」及び「演出状態」の移行が行われる。
【0218】
次に、
図16を用いた一例について、
図15との重複部分を省略しつつ説明する。
図16では、「RBBN」中における役抽選でボーナス移行役「RB2」に当選したが、当該ボーナス移行役「RB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されなかったため、遊技状態が「RBBN」から「RBBRB2F」へ移行する(
図16に示す(5))。この
図16は、例えば、遊技者が第3報知態様に気付き、意図的にボーナス移行役「RB2」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示させなかった場合を示している。
【0219】
上記のように、「RBBRB2F」中における役抽選で「AT役(ATL1からATQ3)」に当選した場合には、第1停止から第4停止までの押し順を問わず、11枚のメダルの払い出しが行われる(
図11参照)。そして、「RBBRB2F」中に、規定枚数(32枚)を超えるメダルの払い出しが行われた場合には、遊技状態が「RBBRB2F」中から「RT0」へ移行する(
図16に示す(6))。
【0220】
次に、
図17を用いた一例について、
図15又は
図16との重複部分を省略しつつ説明する。
図17では、まず、遊技状態が「RT0又はRB1(例:RT0)」であり、演出状態が「通常状態」である役抽選で有利区間移行役「SP2」に当選したことに基づいて、演出状態が「通常状態」から「高確状態(例:第1高確状態)」へ移行する(
図17に示す(1))。なお、この場合における遊技状態は「RT0」が維持される。
【0221】
遊技状態が「RT0」であり、演出状態が「高確状態(例:第1高確状態)」である役抽選でボーナス移行役「RBB」(有利区間移行役「NRPSB+RBB」)に当選した場合には、遊技状態が「RT0」から「RBBF」へ移行する(
図17に示す(2))。
【0222】
また、ボーナス移行役「RBB」(有利区間移行役「NRPSB+RBB」)の当選に基づいて、演出状態が「高確状態(例:第1高確状態)」から「特別AT状態(例:第1特別AT状態)」へ移行する(
図17に示す(2))。なお、遊技状態が「RT0」であり、演出状態が「高確状態(例:第1高確状態)」である役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選せず、規定ゲーム数(10ゲーム)が消化された場合には、演出状態が「高確状態(例:第1高確状態)」から「通常状態」へ移行する。
【0223】
(
図18を用いた遊技の基本的な流れの説明)
図18に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が実行される。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
【0224】
なお、このステップS10の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(3枚)に達しているか否かの判定が実行される。
【0225】
ステップS11において、役抽選手段210により、役抽選処理が実行される。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS12に進む。
【0226】
ステップS12において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が実行される。回転リール62が所定の回転速度に達した後、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(第1ストップスイッチL、第2ストップスイッチC、第3ストップスイッチR、第4ストップスイッチQ)の当選役に対応する押し順は、メイン制御手段200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
【0227】
また、すべての停止操作終了後、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、すべての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップS13に進む。
【0228】
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの停止図柄判定処理が実行される。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
【0229】
ステップS14において、配当付与手段240により、停止図柄判定手段230の判定結果に対応する配当付与処理が実行される。なお、判定の結果、払出等が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理を終了する。
【0230】
(本実施の形態の作用効果)
本実施の形態によれば、RB1中の役抽選でリプレイ役に当選しないため、リプレイ役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合には、遊技者に対して、RT0及びRB1よりも有利なRBBFへの移行に期待感を持たせることができる。
【0231】
また、本実施の形態によれば、リプレイ役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合には、現在の遊技状態がRBBFへ直接移行することができないRB1でないことが確定するため、上記のように、RB1を出玉率100%未満の遊技状態としたときには、リプレイ役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されることに対する面白みを感じさせ、遊技の興趣を高めることができる。
【0232】
さらに、本実施の形態では、RT0中の役抽選でボーナス移行役「RBB」とリプレイ役とが重複して当選した場合には、リール制御手段220により、リプレイ役に対応する図柄61の組合せがボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せよりも優先して有効ライン86上に停止表示するよう制御される。
【0233】
また、本実施の形態では、RBBFは、RT0中の役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選し、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する遊技状態とされている。換言すると、仮に、RT0中の役抽選でボーナス移行役「RBB」に当選し、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合には、RBBFに移行することがない。
【0234】
しかし、本実施の形態では、リール制御手段220による上記の制御が行われることで、役抽選でリプレイ役に当選する確率がRT0及びRB1よりも高く、かつ、AT遊技の実行が許容されているRBBFへ必ず移行することができる。そのため、本実施の形態によれば、RBBFへの移行を省略可能な構成に比べて、遊技者の興味を高めることで遊技の興趣が低下することを抑制できる。
【0235】
また、本実施の形態では、RB1を、ストップスイッチ50の押し順にかかわらず、出玉率が100%未満となる遊技状態としている。そのため、本実施の形態によれば、RB1を、ストップスイッチ50の押し順の報知の有無にかかわらず、遊技者の技量により、出玉率が100%未満となる場合と出玉率が100%以上となる場合とが分かれる構成とした場合に比べて、遊技者に不公平感を与えることを抑制できる。
【0236】
また、本実施の形態によれば、RBBFにおける報知態様を、RBBFの遊技状況に応じて第1報知態様又は第2報知態様に変化させることができるため、遊技の興趣を高めることができる。
【0237】
具体的には、本実施の形態では、遊技状態が「RBBF」であり、演出状態が「通常状態」である役抽選で「ハズレ」を引いた場合には、報知手段510により演出装置70に第1報知態様(例:バー2図柄(BW)を4つ有効ライン86上に揃えることを遊技者に促す映像を表示部84に表示)が報知される。これにより、本実施の形態によれば、メダルの獲得期待度が高い「AT状態」及び「CZ状態」が終了した後に、適格に、遊技者に対してボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示することを促すことができる。
【0238】
また、本実施の形態では、遊技状態が「RBBF」であり、演出状態が「AT状態」又は「CZ状態」である役抽選で「ハズレ」を引いた場合には、報知手段510により演出装置70に第2報知態様(例:スピーカー72から特定の音を出力)が報知される。これにより、本実施の形態によれば、メダルの獲得期待度が高い「AT状態」及び「CZ状態」の実行中に、遊技者がボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示することを抑制できる。
【0239】
また、本実施の形態では、RBBRB2を、ストップスイッチ50の押し順にかかわらず、出玉率が100%未満となる遊技状態としている。そのため、本実施の形態によれば、RBBRB2を、ストップスイッチ50の押し順の報知の有無にかかわらず、遊技者の技量により、出玉率が100%未満となる場合と出玉率が100%以上となる場合とが分かれる構成とした場合に比べて、遊技者に不公平感を与えることを抑制できる。
【0240】
(その他)
本実施の形態では、第2状態を「RB1」としたが、第2状態はボーナス状態に限らず、他の状態としてもよい。例えば、第2状態をボーナス状態以外であり、かつ、第3状態への移行抽選が行われない他の状態としてもよい。そして、第2状態を前記したボーナス状態以外の「他の状態」とした場合には、移行役は「ボーナス移行役」ではなく、当該他の状態への移行に係る役となる。
【0241】
本実施の形態では、遊技用価値を「メダル」としたが、遊技用価値はメダルのような物理的な物に限られない。例えば、本実施の形態における遊技機10を電子的なデータで管理する管理遊技機とした場合には、遊技用価値を、この管理遊技機における遊技で用いる「電子的なデータ」としてもよい。
【0242】
本実施の形態では、ストップスイッチ50の押し順により遊技者にとっての有利度が変化する特定役としてのAT役を、ストップスイッチ50の押し順により遊技者に付与されるメダル数が異なるように構成したが、これには限られない。例えば、特定役としてのAT役を、ストップスイッチ50の押し順により、AT状態を継続するための継続権利の獲得抽選が行われるか否かが異なるように構成してもよいし、AT状態のゲーム数を上乗せするためのゲーム数の上乗せ抽選が行われるか否かが異なるように構成してもよい。また、本実施の形態では、複数の遊技状態が設けられているが、AT役において変化する遊技者にとっての有利度は、複数の遊技状態の少なくとも1つの遊技状態においてストップスイッチ50の押し順により変化すればよい。
【0243】
本実施の形態では、ボーナス移行役「RBB」はリプレイ役と重複して当選することとした。しかし、これに限らず、ボーナス移行役「RBB」の少なくとも一部がリプレイ役と重複して当選することとしてもよい。また、ボーナス移行役「RBB」と重複して当選するのはリプレイ役に限らず、他の役(例:小役)であってもよい。
【0244】
本実施の形態では、第1報知態様として、報知手段510により、バー2図柄(BW)を4つ有効ライン86上に揃えることを遊技者に促す映像を表示部84に表示させることとした。すなわち、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せ(
図7参照)と同様の組合せを遊技者に報知することとした。しかし、第1報知態様は、上記のような同様の組合せを遊技者に報知することに限らず、例えば、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61(バー2図柄(BW))と外形が類似する他の図柄61の組合せを表示部84に表示してもよい。また、第1報知態様で表示部84に表示する図柄61の数は4つに限らず、1つ、2つ、又は3つでもよい。さらに、第1報知態様として、演出装置70の表示部84を単独で用いることに限らず、スピーカー72や演出用ランプ78を単独で用いてもよいし、表示部84、スピーカー72、又は演出用ランプ78を組み合わせて用いてもよい。
【0245】
本実施の形態では、第1報知態様とは異なる第2報知態様として、ストップスイッチ50の操作が可能となる前に、報知手段510によりスピーカー72から特定の音を出力させることとした。しかし、第2報知態様として、演出装置70のスピーカー72を単独で用いることに限らず、表示部84や演出用ランプ78を単独で用いてもよいし、表示部84、スピーカー72、又は演出用ランプ78を組み合わせて用いてもよい。
【0246】
本実施の形態では、第3報知態様として、報知手段510によりスピーカー72から第2報知態様と異なる特定の音を出力させることとした。すなわち、第3報知態様を第2報知態様と異なる報知態様とした。しかし、これに限らず、第3報知態様を第2報知態様と同様の報知態様としてもよい。
【0247】
本実施の形態では、共に出玉率が100%未満となる「RB1」と「RBBRB2」との役抽選の抽選値を異ならせているが、これに限らず、「RB1」と「RBBRB2」との役抽選の抽選値を共通化してもよい。このように構成した場合には、出玉率が100%未満となる複数種類のボーナス状態(「RB1」及び「RBBRB2」)をデータ容量が増大することなく設けることができる。
【0248】
本実施の形態では、高確状態移行先抽選において、第1高確状態に当選する確率よりも第2高確状態に当選する確率が高くなるよう設定した。しかし、これに限らず、第2高確状態に当選する確率よりも第1高確状態に当選する確率が高くなるよう設定してもよい。
【0249】
本実施の形態では、AT状態移行先抽選において、通常AT状態に当選する確率が最も高く、続いて、第2特別AT状態に当選する確率が高くなるよう設定した。しかし、これに限らず、第2特別AT状態に当選する確率よりも第1特別AT状態に当選する確率が高くなるよう設定してもよい。
【0250】
本実施の形態では、特別AT状態移行先抽選において、第1特別AT状態に当選する確率よりも第2特別AT状態に当選する確率が高くなるよう設定した。しかし、これに限らず、第2特別AT状態に当選する確率よりも第1特別AT状態に当選する確率が高くなるよう設定してもよい。
【0251】
本実施の形態では、CZ状態中の各ゲームにおいて特別AT状態移行抽選を行うこととした。しかし、これに限らず、CZ状態中の役抽選で所定のレア役に当選したことに基づいて、特別AT状態移行抽選を行うこととしてもよい。
【0252】
本実施の形態では、高確ゲーム数を固定ゲーム数である「10ゲーム」としたが、高確ゲーム数は「10ゲーム」よりも多くても少なくてもよい。また、高確ゲーム数を固定ゲーム数にすることに限らず、高確状態に移行する都度、高確ゲーム数を決定する抽選を行い、当該高確状態における高確ゲーム数を決定してもよい。
【0253】
本実施の形態では、CZゲーム数を固定ゲーム数である「32ゲーム」としたが、CZゲーム数は「32ゲーム」よりも多くても少なくてもよい。また、CZゲーム数を固定ゲーム数にすることに限らず、CZ状態に移行する都度、CZゲーム数を決定する抽選を行い、当該CZ状態におけるCZゲーム数を決定してもよい。
【0254】
本実施の形態では、「第1の条件下」を「通常状態に滞在している場合」としたが、これには限られない。例えば、CZ状態の終了条件を「ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合」としたときには、「第1の条件下」を「CZ状態の固定ゲーム数である32ゲームを消化した場合」としてもよい。このように構成した場合には、CZ状態の固定ゲーム数である32ゲーム中は、特別AT状態移行抽選を行い、32ゲーム終了後は、特別AT状態移行抽選を行わず、ボーナス移行役「RBB」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されることを待つ状態とするのが望ましい。
【0255】
本実施の形態では、高確状態では、演出装置70には報知手段510により通常状態と同様の演出が報知されることとした。しかし、これに限らず、高確状態では、演出装置70には報知手段510により通常状態と異なる演出が報知され、高確状態に滞在していることを遊技者に認識可能としてもよい。また、このように構成した場合には、第1高確状態又は第2高確状態の片方では通常状態と同様の演出が報知され、第1高確状態又は第2高確状態の他方では通常状態と異なる演出が報知されることとしてもよい。
【0256】
本実施の形態では、第1高確状態ではAT状態を継続するための継続権利が付与され、第2高確状態では継続権利の付与が行われないこととした。第1高確状態と第2高確状態とで優劣を付ける方法はこれに限らず、例えば、第1高確状態又は第2高確状態の片方では移行先の特別AT状態が有利な状態となったり、第1高確状態又は第2高確状態の片方では継続権利の獲得抽選が行われたりしてもよい。
【0257】
本実施の形態では、通常AT状態での押し順報知回数は「10回」、第1特別AT状態での押し順報知回数は「30回」、第2特別AT状態での押し順報知回数は「20回」とした。しかし、各AT状態での押し順報知回数は、上記の回数に限らず、これより多くても少なくてもよい。また、通常AT状態と特別AT状態とで優劣を付ける方法は押し順報知回数に限らず、例えば、押し順報知回数が同様であっても、AT状態の継続率が通常AT状態よりも特別AT状態の方が高いことであってもよいし、特別AT状態でのみ継続権利の獲得抽選が行われることであってもよい。
【符号の説明】
【0258】
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 第1ストップスイッチ
C 第2ストップスイッチ R 第3ストップスイッチ
Q 第4ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 第1回転リール 65 リール駆動モータ
66 第2回転リール 67 バックランプ
68 第3回転リール 69 第4回転リール
70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示部 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 第1ボーナス状態制御手段 254 第2ボーナス状態制御手段
260 演出状態制御手段 261 通常状態制御手段
262 高確状態制御手段 263 AT状態制御手段
264 CZ状態制御手段
270 移行抽選手段 280 計数手段
281 有利区間経過ゲーム数カウンタ 282 高確ゲーム数カウンタ
283 CZゲーム数カウンタ 290 遊技履歴監視手段
500 サブ制御手段 510 報知手段