(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-19
(45)【発行日】2022-04-27
(54)【発明の名称】本人認識装置
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20220420BHJP
H01L 23/427 20060101ALI20220420BHJP
H01L 23/36 20060101ALI20220420BHJP
H01L 23/40 20060101ALI20220420BHJP
【FI】
H05K7/20 R
H01L23/46 B
H01L23/36 D
H01L23/40 F
(21)【出願番号】P 2018005485
(22)【出願日】2018-01-17
【審査請求日】2019-10-04
(32)【優先日】2017-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】512268479
【氏名又は名称】恩斯邁電子(深▲シン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】張 弘
(72)【発明者】
【氏名】陳 敏 郎
【審査官】五貫 昭一
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-344186(JP,A)
【文献】特開2008-130037(JP,A)
【文献】特開2013-26229(JP,A)
【文献】特開2014-187230(JP,A)
【文献】特開2013-147542(JP,A)
【文献】特開2005-119108(JP,A)
【文献】特開2008-198702(JP,A)
【文献】国際公開第2011/111414(WO,A1)
【文献】特開2012-164950(JP,A)
【文献】特開2014-167852(JP,A)
【文献】特表2015-513228(JP,A)
【文献】中国実用新案第206461699(CN,U)
【文献】中国実用新案第206696865(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/20
H01L 23/427
H01L 23/36
H01L 23/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物または屋外に固定して設置され、顔認識に用いられる本人認識装置であって、
熱伝導性ケーシングと、
本人認識モジュールと、
前記熱伝導性ケーシング上に配置され、前記熱伝導性ケーシングと熱的に接触する複数のヒートパイプと、前記本人認識モジュールと熱的に接触する吸熱ブロックと、対向する2つの側部がそれぞれ前記複数のヒートパイプおよび前記吸熱ブロックと熱的に接触する第1ヒートシンクと、を含む放熱アセンブリと、
前記熱伝導性ケーシングおよび前記複数のヒートパイプにコーティングされ、前記熱伝導性ケーシングおよび前記複数のヒートパイプよりも熱伝導率が大きい放熱コーティングと、
を有する本人認識装置。
【請求項2】
前記熱伝導性ケーシングは、前面板と、背面板と、環状の側面板と、を含み、
前記前面板と前記背面板とは互いに対向し、
前記環状の側面板は、前記前面板と前記背面板とに接続され、前記前面板と前記背面板との間に配置され、
前記前面板と、前記背面板と、前記環状の側面板とが一体となって収容空間を形成し、
前記本人認識モジュールおよび前記放熱アセンブリは前記収容空間に配置され、
前記複数のヒートパイプは、少なくとも1つの第1ヒートパイプと、少なくとも1つの第2ヒートパイプと、少なくとも1つの第3ヒートパイプと、を含み、
前記少なくとも1つの第1ヒートパイプが前記背面板に埋め込まれ、
前記少なくとも1つの第2ヒートパイプ、および前記少なくとも1つの第3ヒートパイプがそれぞれ前記環状の側面板の対向する2つの側部に埋め込まれている
請求項1に記載の本人認識装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1ヒートパイプの数は3つであり、
前記少なくとも1つの第2ヒートパイプの数は2つであり、
前記少なくとも1つの第3ヒートパイプの数は2つである、
請求項2に記載の本人認識装置。
【請求項4】
少なくとも1つの第1熱伝導パイプ、および少なくとも1つの第2熱伝導パイプをさらに有し、
前記少なくとも1つの第1熱伝導パイプの両端はそれぞれ前記吸熱ブロックおよび前記第1ヒートパイプに接続され、
前記少なくとも1つの第2熱伝導パイプの両端はそれぞれ前記吸熱ブロックおよび前記環状の側面板に接続されている、
請求項3に記載の本人認識装置。
【請求項5】
前記放熱アセンブリは、前記環状の側面板に配置され、前記第3ヒートパイプと熱的に接触する熱伝導パッドをさらに含み、
前記少なくとも1つの第2熱伝導パイプは、前記熱伝導パッドを介して前記環状の側面板と前記第3ヒートパイプとに熱的に接続されている、
請求項4に記載の本人認識装置。
【請求項6】
前記3つの第1ヒートパイプのうちの2つは、それぞれ他の前記第1ヒートパイプの対向する2つの側部に配置され、直線部および前記直線部の両端のそれぞれに接続された湾曲部を有する、
請求項3に記載の本人認識装置。
【請求項7】
前記熱伝導性ケーシングは、互いに対向する外部表面および内部表面を有し、
前記内部表面は前記収容空間を形成し、
前記複数のヒートパイプは、前記内部表面に配置され、
前記放熱コーティングは、前記外部表面および前記内部表面にコーティングされている、
請求項2に記載の本人認識装置。
【請求項8】
前記放熱アセンブリは、前記外部表面に配置された第2ヒートシンクをさらに有する
請求項7に記載の本人認識装置。
【請求項9】
前記放熱コーティングは、防水性接着剤およびカーボンナノパウダーを有し、
前記カーボンナノパウダーは前記防水性接着剤に混合され、
前記防水性接着剤は前記熱伝導性ケーシングにコーティングされている
請求項1に記載の本人認識装置。
【請求項10】
前記放熱コーティングは、防水性接着剤およびセラミックナノパウダーを有し、
前記セラミックナノパウダーは前記防水性接着剤に混合され、
前記防水性接着剤は前記熱伝導性ケーシングにコーティングされている
請求項1に記載の本人認識装置。
【請求項11】
前記放熱コーティングの厚さは50μmから130μmの範囲内である
請求項1に記載の本人認識装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、本人認識装置、より詳細には、放熱コーティングを有する本人認識装置に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩と発展に伴い、アクセス制御や勤怠管理のためのバイオメトリック認識がますます普及している。バイオメトリック認識は、顔認識や、指紋スキャナなどを含み、人の身元を即座に確認することができる。
【0003】
例えば顔認識装置を取り上げると、顔認識装置は多くの国で広く使用されており、通常、特定の領域において人を識別するために建物の入口または屋外の場所に設置される。特に、顔認識装置は人の流れが多い空間に配置されることが多いため、人がそれに触れる機会が多い。したがって、顔認識装置の表面温度は、60℃のような安全な範囲内に制限されるべきである。
【0004】
従来、顔認識装置は内部に放熱用のファンを備えていたが、ファンは高い騒音を発生し、装置内に塵埃を吸入していた。いくつかの製造業者は、放熱エリアを増やすために、より大きなサイズの顔認識装置を提供するが、コストを増大させ、狭い空間に収めるのを困難にしている。
【0005】
加えて、顔認識装置は、通常、サビを防止するために保護塗料でコーティングされるが、保護塗料は顔認識装置の放熱能力を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上述の問題を解決することができる本人認識装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態は、本人認識装置を提供する。本人認識装置は、熱伝導性ケーシングと、本人認識モジュールと、前記熱伝導性ケーシング上に配置され、前記熱伝導性ケーシングと熱的に接触する複数のヒートパイプと、前記本人認識モジュールと熱的に接触する吸熱ブロックと、対向する2つの側部がそれぞれ前記複数のヒートパイプおよび前記吸熱ブロックと熱的に接触する第1ヒートシンクと、を含む放熱アセンブリと、前記熱伝導性ケーシングおよび前記複数のヒートパイプにコーティングされ、前記熱伝導性ケーシングおよび前記複数のヒートパイプよりも熱伝導率が大きい放熱コーティングと、を有する。
【0008】
上述したような本人認識装置によると、放熱コーティングが熱伝導性ケーシングおよび複数のヒートパイプにコーティングされ、放熱コーティングの熱伝導率が熱伝導性ケーシングおよび複数のヒートパイプよりも大きいことは、本人認識モジュールによって生成された熱を均一に放散し、本人認識装置の放熱エリアを増大させることに寄与する。その結果、本人認識装置の全体的な熱伝導率が増加する。したがって、ファンがなくともまたはサイズが大きくなくとも、本人認識装置の表面温度が依然として多くの国の規制を満たしている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示は、以下に与えられる詳細な説明および説明のためだけに与えられた本発明の開示を限定することを意図するものではない添付の図面からよりよく理解されるであろう。
【
図1】本開示の第1実施形態による本人認識装置の斜視図である。
【
図2A】
図1の本人認識装置の分解部分断面図である。
【
図3】
図1の第1ヒートシンクおよび背面板の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明では、説明のために、開示された実施形態の完全な理解を提供するための多数の具体的詳細が示される。しかしながら、これらの具体的詳細なしに1つまたは複数の実施形態を実施できることは明らかであろう。他の例では、図面を簡単にするために、周知の構造および装置を概略的に示す。
【0011】
図1~3を参照する。
図1は、本開示の第1実施形態による本人認識装置の斜視図である。
図2Aは、
図1の本人認識装置の分解部分断面図である。
図2Bは、
図1の本人認識装置の分解図である。
図3は、
図1の背面板から取り外された第1ヒートシンクの斜視図である。
【0012】
この実施形態は、本人認識装置10を提供する。本人認識装置10は、熱伝導性ケーシング100と、放熱アセンブリ200と、放熱コーティング300と、本人認識モジュール400と、を含む。
【0013】
熱伝導性ケーシング100は、例えば、アルミニウムで作られている。熱伝導性ケーシング100は、前面板110と、背面板120と、環状の側面板130と、を含む。背面板120および前面板110は互いに対向し、環状の側面板130は、前面板110と、背面板120と、環状の側面板130とが一体となって収容空間160を形成するように、前面板110および背面板120に接続され、前面板110と背面板120との間に配置されている。熱伝導性ケーシング100は、内部表面140および外部表面150を有し、内部表面140は収容空間160を形成し、外部表面150は内部表面140に対向する。
【0014】
放熱アセンブリ200は収容空間160に配置され、放熱アセンブリ200は3つの第1ヒートパイプ211~213と、2つの第2ヒートパイプ220と、2つの第3ヒートパイプ230と、吸熱ブロック240と、2つの第1熱伝導パイプ250と、第2熱伝導パイプ260と、第1ヒートシンク270と、第2ヒートシンク280と、を含む、この実施形態では、第1ヒートパイプ211~213、第2ヒートパイプ220、および2つの第3ヒートパイプ230はすべて例えば銅で作られ、それらはすべて収容空間160に配置されている。第1ヒートパイプ211~213は、溶接によって背面板120に埋め込まれている。より詳細には、第1ヒートパイプ211は、2つの第1ヒートパイプ212と第1ヒートパイプ213との間に配置され、2つの第1ヒートパイプ212と第1ヒートパイプ213とに接続されている。第1ヒートパイプ212は直線部2121と2つの湾曲部2122とを含み、直線部2121は2つの湾曲部2122の間に配置され、2つの湾曲部2122に接続されている。第1ヒートパイプ213は、直線部2131と2つの湾曲部2132とを含み、直線部2131は2つの湾曲部2132の間に配置され、2つの湾曲部2132に接続されている。第1ヒートパイプ212の湾曲部2122と第1ヒートパイプ213の湾曲部2132とは、互いに外向きに延びている。
【0015】
第2ヒートパイプ220および第3ヒートパイプ230は環状の側面板130の対向する2つの側部のそれぞれに埋め込まれている。
【0016】
第1熱伝導パイプ250の両端はそれぞれ吸熱ブロック240および3つの第1ヒートパイプ211~213と接続され、第2熱伝導パイプ260の両端はそれぞれ吸熱ブロック240および環状の側面板130と接続されている。第1ヒートシンク270の対向する2つの側部は、それぞれ第1ヒートパイプ211~213および吸熱ブロック240と熱的に接触している。第2ヒートシンク280は、熱伝導性ケーシング100の外側に配置されているので、外部表面150は第2ヒートシンク280上にあると理解される。
【0017】
この実施形態では、第2熱伝導パイプ260は、環状の側面板130と直接的に熱的に接触しているが、これに限定されない。いくつかの他の実施形態において、第2熱伝導パイプ260が熱伝導パッドを介して環状の側面板130と熱的に接続されるような、第2熱伝導パイプ260と環状の側面板130との間に配置された熱伝導パッドがあってもよい。すなわち、第2熱伝導パイプ260は、環状の側面板130と間接的に熱的に接続されてもよい。
【0018】
加えて、第1ヒートパイプ211~213、第2ヒートパイプ220および第3ヒートパイプ230の数は限定されるものではなく、それらはすべて実際の要求に応じて調整することができる。
【0019】
図2A~2B、さらに
図4を参照する。
図4は、
図1の背面板の部分断面図である。放熱コーティング300は、
図4に示されるように、第1ヒートパイプ211~213、第2ヒートパイプ220および第3ヒートパイプ230を覆うように、熱伝導性ケーシング100の外部表面150および内部表面140にコーティングされる。放熱コーティング300の熱伝導率は、熱伝導性ケーシング100、第1ヒートパイプ211~213、第2ヒートパイプ220および第3ヒートパイプ230の熱伝導率よりも大きい。放熱コーティング300は、防水性接着剤310およびカーボンナノパウダー320を含む。カーボンナノパウダー320は、防水性接着剤310に混合される。放熱コーティング300の厚さは、50μmから130μmの範囲内である。再び
図1を参照して、本人認識モジュール400は収容空間160内に配置され、吸熱ブロック240は本人認識モジュール400と熱的に接触する。
【0020】
この実施形態では、放熱コーティング300の厚さの範囲は、放熱コーティング300が本人認識装置10からの熱を効果的に放散することに寄与する。詳細には、放熱コーティング300が薄すぎる場合、本人認識装置10からの熱を効果的に放散することができない。一方、放熱コーティング300が厚すぎる場合、本人認識装置10からの熱が放熱コーティング300を通して放散されにくい。実験結果によれば、上述した放熱コーティング300の厚さの範囲は、本人認識装置10から熱を除去するための最も適切な範囲である。
【0021】
加えて、防水性接着剤310は、カーボンナノパウダー320と混合されることに限定されない。他の実施形態では、防水性接着剤310は、セラミックナノパウダーと混合されてもよい。
【0022】
次に、本人認識装置10を組み立てる手順について説明する。
【0023】
熱伝導性ケーシング100は、アルミ押出し工程により製造され、第1ヒートパイプ211~213、第2ヒートパイプ220および第3ヒートパイプ230は熱伝導性ケーシング100に溶接される。そのとき、熱伝導性ケーシング100およびこれらのパイプ上のオイルの染みは、超音波洗浄機によって除去される。そして、放熱コーティング300は、熱伝導性ケーシング100の内部表面140にコーティングされて、第1ヒートパイプ211~213、第2ヒートパイプ220および第3ヒートパイプ230を覆う。そして、放熱コーティング300は、硬化し、200℃で加熱しながらしっかりと取り付けられる。そして、本人認識モジュール400が熱伝導性ケーシング100に設置され、前面板110が熱伝導性ケーシング100に装着されて、本人認識装置10の組み立て工程が終了する。
【0024】
この実施形態において、放熱コーティング300の熱伝導率は、熱伝導性ケーシング100および第1ヒートパイプ211~213、第2ヒートパイプ220および第3ヒートパイプ230の熱伝導率よりも大きく、放熱コーティング300は本人認識モジュール400によって生成された熱を均一に放散することに寄与する。結果として、放熱コーティング300は、熱伝導性ケーシング100の熱伝導率を180W/mKから200W/mKを超えて増大させることができ、これらのパイプ211~213、220、230のすべての熱伝導率を380W/mKから400W/mKを超えて増大させる。したがって、ファンがなくともまたはサイズを大きくしなくとも、本人認識装置10の表面温度は依然として多くの国の規制を満たしている。例えば、日本では、本人認識装置の表面温度は人間の皮膚に直接接触するため、60℃を超えることは許されない。
【0025】
実際の場合、本人認識装置10が動作している間、その最大表面温度はわずか56℃である。これは、放熱コーティング300が本人認識装置10の放熱能力を効果的に増加させることができることの証明である。別の場合、カーボンナノパウダー320がセラミックナノパウダーに置き換えられると、本人認識装置10は59℃となるが、依然として日本の規制を満たしている。
【0026】
加えて、本人認識装置10はファンを有していないので、本人認識装置10の内部に埃が堆積するのを防止することができる。
【0027】
さらに、放熱コーティング300は、防水性接着剤310を含むので、本人認識装置10が防水性を有するようになる。実際のテストは、本人認識装置10の防水レベルがIP54であることを示している。したがって、本人認識装置10が錆びることを避けることができる。加えて、本人認識装置10の放熱能力は、保護塗料のみで覆われた本人認識装置のそれよりも良好である。具体的には、保護塗料のみで覆われた本人認識装置の外部表面の温度は、動作中は62℃であるため、このタイプの本人認識装置は、日本政府によって発行され表面温度の規制を満たさない。対照的に、動作中の本人認識装置10の表面温度は、日本の規制を満たす。
【0028】
日本には、本人認識装置の最大寿命に関する別の規制がある。上述したように、本人認識装置10は、放熱性に優れ、埃の蓄積を防ぎ、防水性を有しており、上記規制に適合するように耐用年数を延ばすことができる。
【0029】
このような本人認識装置によれば、放熱コーティングが熱伝導性ケーシングとヒートパイプに施されており、放熱コーティングは熱伝導性ケーシングやヒートパイプに比べて放熱コーティングの熱伝導率が大きいことが、本人認識モジュールによって生成された熱を均一に放散し、本人認識装置の放熱エリアを増大させることに寄与する。その結果、本人認識装置の全体的な熱伝導率が増加する。したがって、ファンがなくともまたはサイズを大きくしなくとも、本人認識装置の表面温度は依然として多くの国の規則を満たしている。
【0030】
加えて、本人認識装置はファンを有しないので、本人認識装置の内部に埃が蓄積することが防止される。
【0031】
さらに、放熱コーティングは防水性接着剤を含むため、本人認識装置は防水性になり、錆びることを避けることができる。
【0032】
本人認識装置の前述の利点は、本人認識装置の寿命を延ばすのに有益である。
【0033】
当業者には、本開示に様々な変更および変形がなされ得ることは明らかであろう。本明細書および実施例は、例示的な実施形態としてのみ考慮され、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって示されることが意図される。
【符号の説明】
【0034】
10:本人認識装置、100:熱伝導性ケーシング、110:前面板、120:背面板、130:側面板、140:内部表面、150:外部表面、160:収容空間、200:放熱アセンブリ、211,212,213:第1ヒートパイプ、220:第2ヒートパイプ、230:第3ヒートパイプ、240:吸熱ブロック、250:第1熱伝導パイプ、260:第2熱伝導パイプ、270:第1ヒートシンク、280:第2ヒートシンク、300:放熱コーティング、310:防水性接着剤、320:カーボンナノパウダー、400:本人認識モジュール、2121:直線部、2122:湾曲部、2131:直線部、2132:湾曲部